平成22年度議事録

平成22年12月3日(予備調査)会議録

出席者
(7名)
委員長
副委員長
委員
稲田 寿久
澤 紀男
興治 英夫
浜崎 晋一
鉄永 幸紀
山口 享
伊藤 美都夫
欠席者
(2名)
委員 前田 八壽彦
鍵谷 純三
 

説明のため出席した者
  河原統轄監、門前総務部長、橫濵教育長、ほか各局長、次長、課長、関係職員

職務のため出席した事務局職員
  前田(い)主幹、柳楽主幹、前田(康)副主幹

1 開会  午後2時42分
2 閉会  午後3時01分
3 司会  稲田委員長
4  会議録署名委員  伊藤委員、興治委員
5 付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり
 

午後2時42分 開会

◎稲田委員長
 それでは、ただいまから総務教育常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、伊藤委員と興治委員にお願いいたします。
 それでは、付議案の予備調査を行います。
 質疑につきましては、説明終了後、一括して行っていただきます。
 なお、既に政務調査会で説明を受けたものもありますので、執行部の説明は要領よく簡潔にお願いいたします。
 最初に、総務部から説明を求めます。
 木村参事監に説明を求めます。

●木村参事監兼財政課長
 財政課でございます。総務部資料、議案説明資料、平成22年11月補正予算関係第1次追加提案分をあけていただきましたところ、財政課といたしまして総括の歳入のほうの御説明と給与費及び条例改正の点について御説明させていただきます。
 議案第19号、平成22年鳥取県一般会計歳入歳出補正予算事項別明細書ということで、歳入でございます。今回の補正予算は159億9,732万9,000円余りをお願いしているものでございますが、その歳入につきましては、国庫支出金が115億8,600万円余り、その大多数がいわゆる基金造成に係るものでございます。52億円余り補助金がその部分に当たっております。またそのほか、国から来ますきめ細かな交付金が25億9,700万円、住民生活に光をそそぐ交付金6億4,800万円を充てているものでございます。また、基金繰入金として18億2,300万円余りを入れておりますが、これにつきましては、緑の再生プロジェクト、農林関係でございますが、林業の再生に関するものが13億3,000万円などとなっております。最後、県債につきましては23億8,600万円ということで、公共事業関係にすべて充てるものでございます。
 続きまして、2枚おめくりいただきまして5ページ、給与費明細書でございます。その他の特別職ということで4名職員数がふえております。一般職、非常勤でございまして、DV被害者支援体制の強化として中部の女性相談センターのところに1人追加するものと、児童相談所に1名ずつ、そちらが3名の計4名を追加するものでございます。
 続きまして、6ページでございます。議案第20号、鳥取県基金条例の一部を改正する条例の一部改正についてでございます。
 当初提案におきまして既に御提案させていただいております基金条例の一部改正案を、さらに今回の国の経済対策を踏まえた追加で改正をお願いするものでございます。追加でお願いします部分については、概要の2の(1)、(2)の2点でございます。
 1点が、新たに鳥取県ワクチン接種緊急促進基金を設置するものでございます。子宮頸がんワクチンやHibワクチン等の接種を促して、がん及び感染症予防を図ることということで、今年度と来年度の2カ年にわたって事業を行おうとするものでございます。
 また、(2)につきましては、既存の介護基盤緊急整備基金でございますが、こちらにつきまして、高齢者等を地域で支え合う活動を行うための体制づくりというところを目的の中に加えさせていただくものでございます。

◎稲田委員長
 次に、統轄監から説明を求めます。
 山本総務課長に説明を求めます。

●山本総務課長
 それでは、統轄監の説明資料をごらんいただきたいと思います。
 1枚めくっていただきまして、2ページをごらんいただきたいと思います。このたびの補正で、県庁舎の改修事業をお願いいたしております。県庁舎につきましては、改築をせずに耐震補強をするということで、今工事を進めておるところでございますが、それにあわせまして、順次老朽化した部分について改修をしているところでございますが、このたび議会棟、これは昭和37年に建築したものでございますが、別館ではなくて本体のほうですが、そちらの老朽化した建具等の改修を行って、庁舎の機能回復及び、あわせて省エネ化も図りたいというふうに考えております。
 1つは、事業の概要のところに書いておりますが、これは危険改築でございますが、バルコニーに設置しております手すりがさびて危ない状態になっておりますので、この際、これを全面取りかえしたいというふうに考えております。あわせて天井の劣化部分のモルタル補修を行いたいと思っております。
 議会棟の執務室部分、これはサッシなのですけれども、もう古いサッシでございまして、かなりすき間風が入っておりまして、この冬などかなり暖房の効率等も悪くなっております。この際、サッシを取りかえて複層ガラスにすることによって、暖房効率も上げたいというふうに考えております。
 あわせまして、議会棟の別館の2階、この棟の2階と、それから議会棟の議長室のじゅうたんにつきましても老朽化しておりますので張りかえをしたいと思っております。
 以上につきまして1億790万円余の補正をお願いしております。あわせまして、経済対策ですので、できるだけ早く着工はしたいというふうには考えておりますが、工期等を考えますと本年度中に完成というのが難しゅうございます。5ページでございますが、この経費につきまして繰り越しをお願いするものでございます。

◎稲田委員長
 次に、教育委員会から説明を求めます。
 関係課長から順次説明を求めます。

●田嶋教育環境課長
 教育委員会資料の2ページをお願いいたします。米子工業高等学校改築事業費でございます。途中、岩盤などが発見されましてちょっと心配しておりましたが、平成23年1月末には新校舎が完成予定でございます。2月下旬には新しい校舎に引っ越しまして、その後、速やかに周辺環境整備に移るために既存校舎の解体を行おうとするものでございます。きめ細かな交付金を充当させていただく事業でございます。
 また、その他のところに書いておりますが、部室棟、弓道場の改築費用、あるいはグラウンド・テニスコート整備のための費用等は、平成23年度当初予算でお願いしたいというふうに考えております。
 続きまして、3ページをお願いいたします。障がいのある児童生徒の自立を目指す学びの環境づくり事業(倉吉養護学校)でございますが、児童生徒数が増加傾向にある倉吉養護学校について、就労支援、自立支援の充実に向けた特別教室及び不足する教室等を整備することにより、農福連携などなどが進む地域の特性を生かした学びの環境を整えたいというふうに考えております。増築しまして新しい建物には普通教室6教室、特別教室4教室、ランチルーム、トイレ等を整備したいと考えております。住民生活に光をそそぐ交付金を充当させていただく事業でございます。
 続きまして、8ページをお願いいたします。いずれの工事も年度内の工事完成が困難なことから、翌年度への繰り越しをお願いするものでございます。

●森谷博物館長
 めくっていただきまして、4ページをお願いいたします。博物館です。山陰海岸学習館体験学習充実事業ということで、956万5,000円お願いをしております。全額、きめ細かな交付金充当事業でございます。
 世界ジオパークに加盟登録したことを踏まえまして、山陰海岸学習館をより一層魅力ある展示、さらには来館者サービスの向上を図るための整備でございます。具体的な整備内容は下の表に記載しておりますけれども、例えば体験学習コーナーの資料の充実、岩石標本等をつくることを考えておりますし、それから2番目といたしまして、来館者サービスの充実ということで、来館者が少しばかり休憩していただく、そういったスペースを、今現在もあるわけですけれどもさらに増設といいますか、拡充といいますか、整備したいと思っております。あとは実験研究機能の充実ということで、顕微鏡等、調査研究にかかわる器械、器具、器材、そういったものを整備させていただく予定のものでございます。
 以上でございますが、あわせまして8ページをお願いいたします。繰越明許に関する調書でございます。一番下のところに記載しておりますけれども、当該、この事業でございますが、年度内の事業完了が困難のため、全額繰り越しを予定させていただきたいと思います。


◎稲田委員長
 今までの説明について質疑等はありませんでしょうか。

○山口委員
 経済対策ですけれども、これ、本当に効果があるのかどうか、どのくらいでもって、国のことですから、あなた方が評価することはちょっと難しいと思いますけれども。
 それともう一つ、この間の聞き取りの中で、ほとんど国費であって、例えば福祉の関係で心理担当職員であるとか配置がしてあるわけですね、これは。これは国費なのですよね。それと来年度必要であれば国費が出ないわけですから、単県費でもやる気がある、一たんつけてしまえば継続してやらなければいけない事業ではないかと思いますけれども、そのあたりがですね。国費がずっと継続してつけばいいですけれども。
 それともう一つ、福祉施設は、ちょっと。(発言する者あり)

○鉄永委員
 今の山口委員の言われたことを私も心配しています。以前は教育委員会で教員を雇ったわけですが、結局は将来計画を持っていなかったということだろうと思います。これ、必要なものにつけてしまいますと、DV対応の職員ということになりますと、絶対これ、減らせなくなると私も思います。単純労務だけであればいいのですが、こういう技術労務というか、特殊な技能を持った方ということになりますと、やはり将来を考えて、今、金があるからやれというのではなくて、将来計画をあわせて持った形でやっておく必要があると思うのですが、それも加えて御答弁願います。

◎稲田委員長
 それでは、3点。

○山口委員
 今、鉄永委員が言ったことと同じでいいから。国費で今つけてあるわけですから、単県費でも継続すると。

●門前総務部長
 まず、山口委員から御指摘がありました、効果があるのかどうかということだと思いますけれども、今回特に、一つは公共事業ということで入れさせていただきました。県単事業も小規模なものを中心に入れさせていただいておりまして、これは国からいただいたきめ細かな交付金というものを基本的な財源にしてやらせていただくというものでございます。
 ただ、いずれの事業も年度内に完了ということは難しいということはございまして、そういう意味では今年度内に効果があるかというと、そこまではないと思います。ただ、これは繰り越してすぐに来年度工事に入るわけですので、切れ目のない対策という意味からは効果があるのではないかというように思います。それが1点です。
 それとあと、雇用という観点ですけれども、今回200人分の雇用創出を入れさせていただいています。従来の重点分野、6分野に加えて県単独でその分野をふやしていいという、今回拡充もありました。そこで、今までちょっと余り玉がないというようなところがございましたけれども、その要件緩和ができるということでもございますので、より広い部局でこの基金を活用できるようになるという意味からしますと、雇用を創出するということでも効果があるのではないかと思っております。
 あと、2つ目の御質問にもかかわってきますけれども、安全・安心ということで、これは直接的な経済雇用ということではありませんけれども、まさにその安心を提供するという意味もございまして、そういった意味で直接的な経済雇用対策ではないにしても、意味のある対策を講じさせていただいているのかなというふうに思っております。
 もう少し、2点目の相談員でありますとかそのあたりについて、今は光をそそぐ交付金というものを充当してやるようにしていますが、将来的にどうするかと、単県でもやるつもりがあるのかという御質問だと思います。
 国はまだ明確に来年度以降の方針というものは出しておりません。ただ、経済雇用対策として出していることを踏まえて、来年度以降は交付税で措置をすることも含めて検討しているというふうに私どもは伺っております。したがいまして、まだそこは明確な決定ではありませんが、そういったことも念頭に置きながら、当面ことしはこの交付金を活用してやらせていただいていると、そういう状況を見ながらこれを来年度以降、単県でやるのか、それは交付税として裏打ちのある単県なのか、それとも交付税として裏打ちのない純粋な単県なのか、そのあたりについては国の状況を見ながら判断をしなくてはいけないというように考えているところでございます。

◎稲田委員長
 特殊労務の教員の関係はいいですか、今ので。それはいいですね。
 ほかにございませんでしょうか。

○鉄永委員
 交付税措置があるかどうか検討という、あればいいのですけれど、交付税は満額来ていますか。私は余りそこも信頼していないのですよ。総額はどんどんふえてくる必要があるのですよね。だって、臨財債はどうされるのですか。あんなもの毎年ふえていくのならいいけれど、ほとんど横ばいですよ。算定する算定すると言っても、すべての単価が切り下げられたら同じことですよ。ですから私が言っているのは、人の管理というのはやはり、さっき山口委員おっしゃったように、張りつけるなら張りつけるでその覚悟を持ってやらなければならないし、やはりその方向性というのは、どこで減らすのだというぐらいのことはある程度試算を持って当たられたほうが、将来、交付税で措置されようが措置されまいが、それは必要なのだろうなと経験則で私は思っているので、もう一度お願いします。


●門前総務部長
 交付税については鉄永委員は詳しいので改めて申し上げるまでもありませんが、確かに需要がきちんと算定されるかどうかというところはあると思います。ただ、臨財債などについてはきちんと算定されると、それがほかの需要を食ってるというところは、ほかのところにしわ寄せが行っているということだというように思っておりますので、どういう経費がきちんと措置されていくのか、例えば先般、御議論のありました義務教育の裏負担などは確実に100%措置をされているものもございますので、それは措置に濃淡があるということだというふうに思いますので、そういうように考えております。
 あと今回、光をそそぐ交付金で提案させていただいたものを覚悟を持ってということだと思います。正直申し上げまして、光をそそぐ交付金、今の段階でもどの事業が充当できるかはわかりません。まだ明確な基準がございませんので。ただ、我々は今回、とりあえず光をそそぐ交付金で充当させていただいたものはいずれも必要だと、国庫があるからやるのだということではなくいずれも必要だと考えて計上させていただいておりまして、仮に国において事業計画が認められないとしても、一般財源でもやるという意気込みで計上させていただいております。そうした気持ちで、来年度以降も計上してある以上は、私個人的には必要なものといいますか、そういった事業については次年度以降も継続すべきだというふうには考えております。

○興治委員
 確認だけですけれども、今回の160億円の予算のうち、基金造成を除いて実際に執行される事業費予算は幾らになるのでしょうか。

●木村参事監兼財政課長
 基金造成系が約52億円というふうに今考えていますので、それを引いていただいたところで
100億円程度というふうに御理解いただけますでしょうか。

○興治委員
 わかりました。

◎稲田委員長
 ほかにありませんか。
 それでは次にその他ですが、執行部、委員の方で何かございませんでしょうか。
 意見がないようですので、以上をもちまして総務教育常任委員会を閉会いたします。御苦労さまでございました。


午後3時01分 閉会

 

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