午前11時01分
◎山根委員長 ただいまから広域連携調査特別委員会を開会いたします。 本日の日程は、お手元の日程表のとおりでありますので、この順序に従って進めさせていただきます。 まず初めに、会議録署名委員を指名いたします。 本日の会議録署名委員は、浜崎委員と尾崎委員にお願いいたします。 それでは、議題に入る前でありますけれども、先日の県外調査について、御参加いただけなかった委員の方もありますので、私のほうから若干御説明申し上げたいと思います。 先般の特別委員会の県外調査についてでありますが、10月28日に兵庫県豊岡市で豊岡市立コウノトリ文化館と山陰海岸ジオパーク推進協議会、玄武洞公園、29日には京丹後市観光協会を訪れ、あるいは琴引浜鳴き砂文化館にお邪魔したということであります。 行かれた方は大体おわかりのとおりでありますが、全般的な所感といたしましては山陰海岸ジオパークの認定を通した地域の再発見でありまして、学術的な整備といった面の取り組みはかなり進んでおるというようにも見たわけであります。これを観光資源として活用することは今後の課題という印象があったというぐあいに認識しておるところであります。 さらに、3府県で約110キロ余りに及ぶ広範囲のジオパークであるだけに、それぞれのジオスポットにつきましては面的につなげて広域観光資源として活用することについては、これから十分に検討を加えましたり、あるいは必要に応じてということで、今後積極的にやらなければならないだろうという認識をしております。 また一方で、今回調査を行った京丹後市の観光協会におきましては、世界ジオパークネットワークへの加盟を大きな転機とした積極的な観光広報や、あるいはまた観光協会が母体となりました道の駅あるいは旅行業者等が、単に大手旅行代理店に働きかけるのではなくて、直接商品開発を行ったり、あるいは販売するというようなことにも取り組んでおられました。行政だけでなくて、民間を主体とした積極的な取り組みが印象に残ったところであります。 今回の調査で得た知見を山陰海岸ジオパークを広域観光資源としてどう活用すべきか、また行政がいかに関わっていくかということを考える上で非常に意義があっただろうと思いますし、今後十分に活用しなければならないというように認識したところであります。 ということでありまして、それでは、本題の議題に入らせていただきます。 まず、第1でありますが、関西広域連合の設立について、亀井企画課長の説明を求めます。
●亀井企画課長 企画部の資料をお願いいたします。関西広域連合の設立につきまして報告をいたします。 12月1日付で設立が許可されまして、圏域を超えました広域連合としては全国初の取り組みとなる関西広域連合が設立されました。委員の皆様方には、この設立に向けまして検討、議案審議などにおきまして多くの時間を割いていただきました。どうもありがとうございました。 関西広域連合につきましては、12月4日に連合長の選出がございまして、兵庫県の井戸知事が無投票当選されました。副連合長には、連合長が指名ということで和歌山県知事が選出されたところであります。 大きな3番で、第1回の関西広域連合委員会ということでありますが、12月4日に大阪市内で開かれまして、本県からは副知事が代理で出席いたしました。 議事といたしまして、関西広域連合の委員会を毎月1回程度開催するということ、それから事務局の組織につきましては、本県は2分野の参加でございまして、分野の事務局を所掌していないわけでありますけれども、広域観光・文化振興の分野におきまして山陰海岸ジオパークの担当を行うということで、正式に事務局の組織としても位置づけられました。予算につきましては、今年度の4カ月分につきまして説明がございました。議会についてでありますけれども、臨時議会を1月中旬に開こうと予定しているという旨の説明がございました。指定金融機関につきましては、本県にも支店がございますみずほ銀行が指定金融機関ということで指定されました。国の出先機関の対策委員会を広域連合の中に設置しようということで、委員長には大阪府知事、副委員長には京都府知事が選出されました。 大きな4番でありますが、辞令発令と事務所の開設ということであります。今月6日に辞令発令と事務所の開設を行いました。まず辞令交付でありますが、本県におきましては、福祉の分野で藤井医療政策監、それからジオパークの関係、広域観光・文化振興の関係で堀田副局長、それから寺口室長を初めといたしまして、ここに記載の職員が関西広域連合の併任職員ということで辞令が発令されました。あわせまして事務所の開設ということで、観光政策課の前に「関西広域連合広域観光・文化振興局山陰海岸ジオパーク担当」といった看板を掲出したところでございます。
◎山根委員長 ありがとうございました。これに付随しまして、もう皆さんも御案内だろうと思いますけれども、まだこれからの日程になるわけでありますけれども、本県ではこの会期中に議員2名を県議会から送るということになっておりまして、この扱いにつきましては、これから議長のもとで議案にし、あるいはまた議会運営委員会のほうでその方法等はお決めになるということだというぐあいに認識いただきたいと思います。 それでは、ただいまの説明につきまして、何か皆さんのほうで御意見あるいは質問があればお願いしたいと思います。何かありますか。(「なし」と呼ぶ者あり) では、ないようですから、次に進ませていただきます。 2番に上げております山陰海岸ジオパークの今後の取組みについてということで、野川文化観光局長、寺口観光政策課広域観光推進室長兼山陰海岸ジオパーク推進室長に順次説明を求めます。
●野川文化観光局長 おはようございます。先ほど山根委員長のほうから特別委員会の御視察を受けてるる御報告がありましたが、その中で最後に、やはり今後は山陰海岸ジオパークは活用が大事であるということの御報告がありました。それを受けて今回の特別委員会から当局のジオパークの説明ということになったというふうに認識をいたしております。 今議会におきましても、山田議員が代表質問でジオパークの広域連携についての御質問もいただきましたし、藤縄議員のほうからは一般質問におきまして、先ほどと同じく活用を今後どんどんやっていくべしと御指摘もいただきました。 御案内のとおり、ジオパークにつきましては、県内でも広域連携が進んでおりまして、県の連絡協議会というものがございます。また、3府県、3市3町では推進協議会というものがございます。さらには、日本ジオパークネットワーク、JGN、あるいは世界ジオパークネットワーク、GGN、いろいろなスタイルでの広域連携があるわけでございますが、先ほど企画部のほうから御説明がありましたように、関西広域連合の中でも、山陰海岸ジオパークの事務については本県がやっていくのだということで取り決めたところでございます。本日は、その点を中心にいたしまして担当の寺口室長から説明させますので、よろしくお願い申し上げます。
●寺口広域観光推進室長兼山陰海岸ジオパーク推進室長 文化観光局のほうの資料をお開きいただければと思います。山陰海岸ジオパークの今後の取組みについてということで記載させていただいております。 既に御案内のとおりですが、10月に山陰海岸ジオパークが世界ジオパークネットワークへの加盟認定を受けまして、県といたしましても、今後、山陰海岸ジオパークをより積極的に活用していくことが重要だというふうに認識しております。そういったことも受けまして、先ほど企画課長のほうからも説明がございましたけれども、12月1日に設立された関西広域連合の広域観光・文化振興分野の中で、山陰海岸ジオパークに関する事務とか関係団体との協議、調整などにつきましては、鳥取県のほうが中心になって担当させていただくということになりました。いずれにいたしましても、今後も引き続き山陰海岸ジオパーク推進協議会といった組織を初めといたしまして、地元の観光団体とか商工団体、こういった関係団体等とも連携を図りながら次のような取り組みを推進していきたいと考えております。 以下、1といたしまして、今後取り組んでいくべき主な事業を掲げさせていただいております。 まず、事業につきましては、これまでの山陰海岸ジオパークの世界ジオパークネットワーク加盟というものに向けた動きから少し方向を変えまして、実際に世界ジオパークになったわけですので、今後は教育活用でございますとか産業活用、そういったことに重点を移しながら取り組んでいくことが大切だと考えております。以下、簡単に説明させていただきます。 まず1つ目でございますが、ジオパーク特産品の開発や新たな観光メニューの開発など経済活用の促進ということでございますが、例えば土産品でございますとか、それぞれの土地土地におきましてのジオ向きの食事、食べ物の開発、そういったものを行いまして観光とか商業の活性化につなげていきたいということでございます。 2つ目でございますけれども、これは広域連合の事務とも重複するところもあるのですが、広域観光ルートの設定を旅行会社に提案していって、旅行商品にしていただくような働きかけということを考えております。 3つ目でございます。教育への活用という観点から、学校の先生を対象とした研修会の開催ですとか、それから小学校、中学校の児童生徒によりますジオパークの研究発表会といった場を設定していくことによって、教育への活用を図っていただければというふうに考えております。 そのほか、8月までの世界審査に向けまして、まず必要最低限のところは看板整備などもやってきたところですけれども、まだまだ不十分でございますので、今後まだ整備ができていないところ、新たに設置する必要があるところへの看板整備でございますとか、それからそれぞれの地元でのガイドの養成、これは量、質ともにまだまだ充実させていく必要があると考えておりますので、引き続きこういった取り組みに力を注いでいきたいと考えております。 そのほか、ジオパークという言葉がまだまだ全国的には全然なじまれていないという実態がございますので、山陰海岸といたしましても、例えば日本国内の先行3地域の世界加盟地域との連携も図りながらイベントの開催ですとか、それから圏域内におきましてジオウオークといったような象徴的なイベントを何度か打つことによりまして、山陰海岸ジオパークのPRというものも図っていきたいと思います。 2番目でございますが、先ほど企画課長のほうから説明がございました関西広域連合の事務局の一員として、我々の文化観光局、山陰海岸ジオパーク推進室を中心としたところの職員が併任を受けて関西広域連合の一員としても山陰海岸ジオパークの事務に取り組んでいきたいというふうになったところでございます。 詳細は先ほど説明がございましたので、そこにございます組織体制などを参考にごらんいただければと思います。
◎山根委員長 それでは説明が終わりました。皆さんのほうで御意見。
○藤縄委員 企画部ともちょっとクロスするところもあるのですけれども、関西広域連合でジオパークを担当するということになったのは非常によかったと思っております。今までの取り組みを見ておって、やはり3府県、3市3町ということで、皆さん大変御苦労をされたのを見てきましたから、もちろん配慮しながらのことにはなると思いますけれども、言ってみればここで鳥取県が主導権をとれる、それが一番よかったなと思っております。最初は恐らく、混乱まではいかなくても、協議会との調整だとかが想像されるのです。相反するようなことではあるけれども、すみ分けと連携みたいなことをきちっとスタートのときからしておいていただかないとちょっと困るなと。山田議員の代表質問のときに知事が初動が大事だと言っておられましたから、これは認定になってからの初動でもあると同時に、今回、関西広域連合の担当になったことの初動も重要だと思っておりますので、そこら辺の認識をちょっと伺いたいと思っております。特に堀田副局長の思いも含めて伺いたいなと思っておりますけれども。
◎山根委員長 答弁願います。
●堀田文化観光局副局長 ありがとうございます。先日4日、辞令を受けまして早速先般、兵庫、京都それから大阪のほうにごあいさつを兼ね、いろいろ様子伺いに行きまして、具体的にどういうことをということはまだこれから積み上げていくわけですが、やはり我々が主導権を持ちながら、この山陰海岸ジオパークでしっかりと地域が元気になっていくように取り組んでいきたいという意を強くしているところです。今後とも各委員の皆様の御指導をいただけたらと思います。よろしくお願いします。
◎山根委員長 そのほかの方で御意見。(「どうぞ」と呼ぶ者あり)
●寺口広域観光推進室長兼山陰海岸ジオパーク推進室長 よろしいでしょうか。今のを少し詳細に。
◎山根委員長 補足、どうぞ。
●寺口広域観光推進室長兼山陰海岸ジオパーク推進室長 先ほど副局長のほうからありましたように、12月8日に、まず3府県を回らせていただきまして、それで今後なのですけれども、来週月曜日、20日に、まず広域連合のほうの関係団体が集まりまして、業務調整会議というのを大阪のほうで持ちたいと考えております。恐らくそこで、今後おおむねこういった方向でこういった業務を進めていきましょうという大きな枠の話が出てくるのではないかと思います。それを受けまして22日に、今度は従前からございます山陰海岸ジオパーク推進協議会のほうとの業務のすみ分けというのもございますので、その第1回の打ち合わせといいますか、そういったことを今度は22日に持ちたいなということで今、計画しているところでございます。
○尾崎委員 広域観光・文化振興局という組織体制ですけれども、局長として京都府観光政策監というのがおられるのですが、京都府においては、この方の位置づけというのは野川局長ぐらいな感じなのですか。どうでしょうか。
◎山根委員長 答弁を願います。どうぞ。
●亀井企画課長 京都府の観光政策監は、委員がおっしゃいましたように、私は直接京都に行ってお伺いしたりしましたので、位置づけとしては、鳥取でいきますと野川局長のような立場の方のように感じました。
○尾崎委員 やはりいろんなことを話を進める上では決定権のある方とか、それからきちっと物事を言える方というのが大事だと思いますので、上手に連携をとっていただきたいなとは思います。 先ほども藤縄委員からありましたように、GGNとかそれからJGNとかいろいろなところがありますよね。そこの方々と局長さんとのかかわりとかも、それを調整するのがやはり鳥取の役割ということになるのでしょうか。
◎山根委員長 答弁を求めます。
●寺口広域観光推進室長兼山陰海岸ジオパーク推進室長 今のところは恐らく調整する案件によりけりかなというふうに考えております。やはり鳥取県が広域連合のほうの窓口の鳥取県として動くというふうに、行政としてやるべき部分ということがまず基本的な切り口になるかなというふうに思います。それから民間も含めたところで、実際に事業主体さんのほうが中心になって動くようなものにつきましては、これは恐らく推進協議会さんのほうといろいろお話をさせていただいて、それでどちらのほうの動きで活動していったほうがより効果的なのかというようなことも踏まえたところで、どちらが主導的に動いていくかというのは、その都度その都度判断していくことになるのかなというふうに思います。ちょっとまだ具体的にどういったことがというのがわからないものですから、申しわけございません。
◎山根委員長 そのほかの方で。
○興治委員 山陰海岸ジオパークの取り組みについて進みつつあるということで、非常に望ましいなと思っておりますけれども、広域連合の中での広域観光・文化振興局が扱う観光文化課題というのは、このジオパーク以外にどういうものがあって、あと、この組織図ですけれども、これだけなのでしょうか。ほかにはもう何もないのか。あれば、またそれも教えてください。
◎山根委員長 答弁願います。
●寺口広域観光推進室長兼山陰海岸ジオパーク推進室長 まず組織図でございますが、これは関西広域連合の中での広域観光・文化振興局の部分のみを抜き出させていただきましたので、あとそれぞれの医療ですとか取り組み分野……。
○興治委員 そういう意味ではないです。広域観光・文化振興局の中は、これだけの組織ですかということなのです。
●寺口広域観光推進室長兼山陰海岸ジオパーク推進室長 これだけでございます。
○興治委員 これだけですか。
●寺口広域観光推進室長兼山陰海岸ジオパーク推進室長 はい、これだけでございます。
◎山根委員長 よろしいですか。
○興治委員 まだもう一つ。最初の質問の答弁が。
●寺口広域観光推進室長兼山陰海岸ジオパーク推進室長 業務内容につきましては、広域観光・文化振興局で取り組むものといたしましては、いわゆる外国人を対象にたくさんの観光客を呼び込みましょうという、制度全体の中で動くように伺っております。申しわけありません。詳細な法律名は忘れてしまいましたけれども、要するに外国人を関西圏内にたくさん呼び込むための計画づくりとか、それからその計画にのせる広域ルートの設定、それから広域の観光ルートをつくりまして海外にプロモーションしていこうといったような活動、それからこの法律に基づきまして地域を限定した通訳案内士、外国語で観光の案内をお金を取って行うことができるといったような資格がございます。そういった資格試験の実施、こういったことも含めまして取り組んでいくことになるというふうに認識しております。
○興治委員 要するにビジット・ジャパンといいますか、外国人のお客さんにたくさん来てもらおうということだと思うのですけれども、その計画づくりだとか広域ルート設定、海外プロモーションなどについての鳥取県のかかわりというのはどういうふうになるのでしょう。
●寺口広域観光推進室長兼山陰海岸ジオパーク推進室長 そういった全般の部分につきましては、鳥取県は各都道府県と同じ並びでございまして、それぞれが議論に参加しながら、その計画づくりに入り込んでいくということで、特に山陰海岸ジオパーク以外の部分につきましては、鳥取県が専属的に何かの事務について一まとめにして提案していくとかそういったことではなくて、そのあたりにつきましては京都府が中心となって取りまとめをしていくということだろうと思います。それぞれの中で、恐らく鳥取県の中で外国人を呼び込むためにはどういった観光素材があるかとか、どういった交通手段があるかといったような県内の情報を事務局のほうに提出していくといったような事務は少なくとも出てくるのかなというふうに思っております。
○興治委員 今の答弁を聞いていて、何かもう少し積極的なかかわりをした方がいいのではないかなというふうな気がするのです。鳥取県の場合は北東アジアからお客さんを呼び込もうということでいろいろやっていますし、「アテナ」の取り組みもした、国際マンガサミットもこれからやるということで、それと関西のほうで、奈良は入っていないにしても、京都やそれから大阪、神戸等は国際観光都市なわけではないですか。既にお客さんも来ているわけだし、そういった点をさらにPRをして外国からのお客さんを呼び込もうとしているわけなので、そこでもっと何か積極的にかかわって、鳥取県にお客さんに来てもらうというようなことにも取り組んだほうがいいと思うのですけれども。
●野川文化観光局長 ちょっと補足をいたしますと、あくまでも観光・文化の担当の主査は京都府でありまして、特にそれこそ主導権をとってやりたいというのが山陰海岸ジオパークで、残りの観光素材、テーマについては京都府が主査ですが、興治委員がおっしゃるように、うちの北東アジアのゲートウェイで、一生懸命頑張っていますので、そこに関するようなことはもちろん積極的に主査の京都府のほうにいろんな球を、観光素材を出していって、実際にプロモーションするときには鳥取県が外に出ていくような、表に出るようなことは一生懸命やっていきたいと、そのように考えております。
◎山根委員長 よろしいですか。
○興治委員 それができるような体制にはなっているわけですか。何かジオパークを一生懸命やっているというのはすごくいいと思うのだけれども、人も含めて、そこにちゃんと入り込んでいけるような体制になっているのかなという気がしたのですけれども。
◎山根委員長 答弁を求めます。
●亀井企画課長 組織といたしましては今、興治委員も見ていらっしゃる、こういった1ページの下のところでございますけれども、堀田副局長が参与の(6)の中に入っている状態でありますが、ここに書いてある人員だけしかかかわらないかというと、そういうことでもありませんで、例えば今、野川局長がおっしゃいました北東アジアゲートウェイに向けての取り組み、あるいはまんが王国、そういったものについての取り組みは、鳥取県の中でも寺口室長なりを中心といたしまして、ほかの部局も含めてもろもろな取り組みをいろいろアイデアを考えると。それで、先ほど寺口室長が来週会議が開かれるという話もいたしましたけれども、その場にも出かけていって、鳥取県の考え方というのをどんどんどんどん物申していくということでありますので、考えるマンパワーあるいは物を言っていくマンパワーというのは、ここに書いていないからできないということではありませんで、むしろそういった人間も含めて多くの人間で物事を考えていって打ち出すということでございますので、アイデアそれから物の打ち出し、そういったものについてはしっかりやっていくと、そういったことになろうかと思います。
◎山根委員長 よろしいですか。
○興治委員 わかりました。
○銀杏委員 組織体制のことの話がありましたけれども、兵庫県の関係はここには入っていないというのがちょっと気になります。なぜかということと、それから20日ですか、大阪に出かけられて会議を開くということなのですけれども、やはりその席上に集まられるのはこのメンバーが集まられるのかなと。事務局体制が鳥取に置かれるということなのですが、通常はそれぞれ分担して事務をこなしながら、会議を途中途中で入れながら、そこで認識の一致を図るということでよろしいのですか。確認を。
◎山根委員長 答弁を求めます。
●寺口広域観光推進室長兼山陰海岸ジオパーク推進室長 20日に大阪で業務調整会議というのをまず開催します。それは関西広域連合のほうの動きでございまして、それで、その際には、まさに今の資料でお配りしているこの組織体制の中で動くということなのですが、私ども鳥取県といたしましては、当日は加藤観光政策課長と私の2名が出席させていただきたいというふうに考えております。そこの場では、関西広域連合として各構成府県の課長がすべて集まるようになっておりますので、そういったところで今回が第1回目ですので、関西広域連合の今後の取り組みについて恐らく大まかな方針などを話し合うということになると思います。 山陰海岸ジオパーク推進協議会のほうでございますけれども、これは、これまで山陰海岸ジオパークの世界ジオパークへのネットワーク加盟を目指して、既に豊岡市のほうに事務局を設置しております京都府、鳥取県、兵庫県、それからその圏域にあります3市3町、それからそれらの中にあります商工団体ですとか観光協会、こういったものが既に組織して、これまでは加盟するための申請書づくりですとか、それから現地での受け入れですとか、そういった加盟を目指して動きを展開していきましたけれども、今後はそういったところも産業活用といったようなものに重きを置きながら組織の運営を図っていくようになるだろうというふうに考えております。
◎山根委員長 よろしいですか。
○銀杏委員 何となくよくわからないのがありまして、要するに20日は全体会があって、その中の分科会もまた開かれて、その分科会の中で関西広域連合に参加をしておる文化・観光関係の課長さん等が集まって議論をするということでいいのですか。
●寺口広域観光推進室長兼山陰海岸ジオパーク推進室長 そうでございます。よろしいです。
○銀杏委員 通常はどうなのですか。通常も、例えば月に1回、そういうふうな格好で集まるということなのですか。(発言する者あり) 例えば大阪とかそういうところに常設はしていなくて、ここに事務局があるということなのですけれども、日ごろの調整などはどういうふうな格好でされるのですか。ですから、先ほども言いましたがここには兵庫県が入っていないわけですから、日ごろの調整の中には事務局の組織体制に入っていませんよね、6名しか入っていませんよね。ですから、もう少し通常の連絡とか素案づくりであるとか、いろんな動きの中に実際は兵庫県が入っていないのですね。それで大丈夫なのかということを聞いているのです。
◎山根委員長 答弁を求めます。
●加藤観光政策課長 広域観光・文化振興局の中に参与ということで入っておりまして、兵庫県も加わっていただいております。ここの主査県が京都府というところで、参与6と事務局の京都府で都合7というところでございます。それで、全体のところは京都のほうから随時、電話やメールなりでやりとりをしていって、必要がある都度、集まって、当然事業調整会議等を随時開催していくという予定ということですので、その第1回目が今度、来週の月曜日の20日というところでございます。
◎山根委員長 よろしいですか。
○石村委員 この組織図を見ていると、よくわからないのです。参与は各県の代表者が入るのですけれども、広域観光をうたいながら京都府とあと鳥取県の職員だけなのですよね。観光課長付は1、それから担当の3というのも、これは鳥取県の職員でしょう。(「そうです」と呼ぶ者あり)あとは京都府の職員だけでしょう。何でそれで広域観光や文化振興ができるのかなと。参与だけは作業部隊ではないでしょうから、そのあたりがどうも解せない。広域観光をうたいながら、では大阪とかとの連携はどうするのかなとか、兵庫との連携はどうするのかなとか、そういうあたりが、この組織図を見ている限り一つも理解できないのです。そのあたりはどうなのですか。
◎山根委員長 答弁を求めます。
●亀井企画課長 組織の話でありますけれども、広域観光・文化振興に限らず、ほかの分野につきましても分散事務局ということで、各分野で責任を持つ組織というのを所管する府県を決めようということで、まずそういった府県の構成、割り振りになっております。その中で広域観光・文化振興の分野につきましては京都府が主査県ということで、京都府に事務局を置こうということで、まず全体がそういった形になっております。ちなみに広域医療につきましては、こちらは徳島のほうが事務局という形になっております。 今、委員のほうから御質問のありました、ほかの大阪ですとか兵庫とかという関係でございますが、局長1人の下に観光課長がございますが、下におりております参与6、これが鳥取それから兵庫ですとか京都以外の参加の6府県、そこがここの参与ということではまっておりますが、その参与の下に各府県の観光のセクション、そういったものというのが、それぞれ細かにはあれですけれども、ここにははっきり言ってみればぶら下がっている、そういった状況でございますので、実際は各府県が一緒になって広域観光、そういったものについての検討は行う、事業実施も行う、ただ組織としての事務局は京都府、それからジオパークに関しての組織としての位置づけは鳥取県が主導してやっていこうと、そういった組織上の位置づけをしたというのがこの組織図、そういった関係でございますので、実務面、実働面では各府県が連携をしてやっていくという体制はとられております。
◎山根委員長 いいですか。
○石村委員 そこを確認してもらっておけばいいのですけれども、これでは全く読み取れないものですから。(「申しわけございませんでした」と呼ぶ者あり)
◎山根委員長 そのほかの方、ありますか。
○前田(八)委員 2点。1点は、関西広域連合に入った理由で、知事はマスコミ等で国の環境行政をこの連合体で受けるのだとおっしゃっていますが、今後どうされますかというのが1つ。 2つ目、これは鳥取砂丘の西側にあります松林、国立公園の第2種の地域で浜坂神社所有地、要は浜坂部落が持っているのですけれども、行ってみられましたか。もう松が松くい虫で真っ赤ですよ。もうこちらから見てもわかり出したね。どうされますか。地元の意向を聞かれたのですか。もうあと2年もしたら、あの松林は全部なくなりますよ。再三言うのだけれども、動かない。なぜですか。私や銀杏委員もあの砂丘地を広げたいと思うのだけれども、どうも地元はそうでもない。あの弓浜半島の松林みたいな快適な松林にしたいなというのを思っておられるのですけれども、もう見かねて既に自分たちでやっておるのです。これはどうですか。景観上、大変なことだと思う。この2点。
◎山根委員長 答弁を求めます。
●亀井企画課長 前段のほうにつきましては、私のほうからお答えをしたいと思います。 知事が申しております地方環境事務所、この仕事を広域連合の中でということでございますけれども、大阪に近畿地方環境事務所という事務所がございます。そこが所掌している事務で、この国立公園の山陰海岸の管理、そういったものを行っておりますので、その事務を関西広域連合のほうに移譲を受けて、その中で事務をやっていくという形はどうかという提案が今の提案でございます。これにつきましては、11月に開かれました近畿ブロック知事会議の場でも、平井知事のほうが主張されまして、近畿10府県の合意事項といいますか了解事項となりました。それから先ほど報告いたしました12月4日に開かれました広域連合の第1回の委員会の場でも、これは藤井副知事が代理出席ですけれども、同じく主張しまして、広域連合の中でも、そういったものについてしっかり国に求めていこうということで理解を得ました。具体的には、橋下大阪府知事が委員長でございますけれども、広域連合の中に設けられました国の出先機関の検討委員会の中で具体的なアクション、そういったものについて考えていくという段取りになっております。 ちなみに議会中ではございましたが今週、ちょっと私も直接近畿地方環境事務所のほうに出向きまして、現在の鳥取県の考え方、それから今後広域連合として取り組みたいという形の旨をお話ししてまいりました。地方環境事務所のほうの所長も、必要であれば知事に直接会ってお話をしたいということも賜っておりますので、また具体の検討を進めまして、その事務が広域連合のほうに移譲されるように、そういったものについての働きかけをしていきたいというふうに考えております。
●堀田文化観光局副局長 前田委員のほうからいただきました砂丘の西側の松林、西側以外でも松枯れが結構目立っているという状況は私も目にしております。これにつきましては、私も以前メンバーに入っていましたが、砂丘再生会議ということで民間の方、行政の各担当等で組織しているという会議ですが、こちらでも話題になっていると思いますが、具体的な動きということは私も今この段階では把握しておりませんが、具体的な検討がなされているとは思いますが、今いただきました意見は、その砂丘再生会議の担当部署のほうに、より県民の皆さんに見える形での取り組みがされるようしっかりと伝えていきたいと思います。
○前田(八)委員 まず国からの権限移譲のスケジュールを教えて。タイムテーブルなしにやるわけないでしょう。いつを目指しておられるか。 もう一つ。堀田副局長、何、再生会議で話しする。そうではないでしょう。行ってみればすぐわかるのですよ。もう真っ赤なのですよ。もう真っ赤っかだ。再生会議にすることない。アクションですよ。農林水産部とどうされるのですかと言っているのですよ。
●野川文化観光局長 松枯れの問題につきましては、さきの一般質問で藤縄委員にも御質問をいただきました。知事のほうが答弁したのは、守るべき松林は場所をきちっと特定をして守っていくと。農林水産部のほうの対策事業はいろいろありますので、その中でしっかり取り組んでいくことと、必要に応じてその樹種転換を図っていくような、そういう答弁をされたところであります。 御質問の中で、地元の人の意見を聞いているかというところは、私どもはちょっと聞いておりませんので、きょうは農林水産部の職員がおりませんので後ほど確認をいたしたいと思っております。いずれにしても市町村と一緒になって、この松枯れ対策についてはしっかりと取り組んでいくことが、それこそ次の審査にも影響することでありますので、しっかりと取り組みたいと思っております。
◎山根委員長 その件については、ここだけではできませんから、各部局でどんな制度でどうやるかというのを、横向きにも課題として取り上げていただきたいということです。ここで具体的にどうやれなどということの話にはならないと思いますから、積極的にお願いしたいと思います。
●亀井企画課長 国からの権限移譲のスケジュールの件でありますけれども、まだちょっと具体的にいつということをはっきりと描いているわけではございませんが、相手方もあることでありますけれども、余り長いスパンで考えるというよりは、国立公園の管理事務の移譲というピンポイントの事務でございますので、なるべく早く話をいたしまして、なるべく早く広域連合のほうでその事務が行えるということで、スピード感を持ってスケジュールを考えていきたいというふうに思います。
◎山根委員長 そのほかありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) それでは、意見も尽きたようでありますから、以上をもちまして広域連携調査特別委員会を終わります。
午前11時43分 閉会
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