発掘関連お知らせ

作成日:2011年07月01日
むきばんだ2011発掘調査ニュースNo.2

おまたせしました!発掘調査ニュース2です!!
今回は地形測量と現地指導の様子についてお届けしたいと思います。

伐採が進み地面や周囲の状況がわかるようになってきたら、次に地形の測量を行います。測量を行うことでその場所の状況を図面として捉えることができるので、遺構や人が自然地形に手を加えた場所などを推定することができます。どこに調査区(トレンチ)を設定するかは発掘調査の成果に大きく関係するため、現地を歩いたり図面を見比べたりして検討していきます。
今年度の測量は調査区のある仙谷地区の西側丘陵全体を測量業者に委託し、広い範囲で地形を把握しました。また考古学の視点からさらに細かく地形の状況を把握するため、調査員による測量も同時に行っています。
かんそく
 この測量の結果、尾根上に平坦な面が5ヵ所あることが分かりました。いずれも少し尾根の幅が広くなる箇所にあり、平坦面1・2・3は連続して階段状になっています。とりわけ平坦面1と平坦面2の間には比高差約70~80cmの明確な段が見られます。
地図へいたんめん

現地の状況が明らかになってきたため、6月22日に発掘調査委員会の渡邊貞幸委員長(島根大学 名誉教授)に現地指導をお願いしました。現地を歩きながらトレンチの位置や幅などの調査方針を説明し、ご意見を頂きました。平坦面1と平坦面2については1999年に第2次調査として調査されていたことがわかったため、調査の目的の1として第2次調査(1999年度調査)の成果の再評価を、2として平坦面の実態を解明することを調査方針とすることにしました。
時折雨粒が落ちる中、渡邊委員長には様々なアドバイスを頂きました。ありがとうございました。
指導1指導2

次回は掘り下げの様子をお届けしたいと思います。お楽しみに!!

※発掘調査現場の公開について
整備工事等都合により公開できない場合があります。見学を希望される場合は必ず事前にむきばんだ史跡公園までお問い合わせ下さい。
期間:7月~9月の月~金曜日(平日のみ/雨天、土日は調査を行いません)
時間:10時~15時まで

 

【休園日】

  • 7月の休園日
    7月22日(月)
  • その次の休園日
    8月26日(月)
  • 年末年始の休園日
    12月29日~1月3日

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