午前11時03分 開会
◎安田委員長 ただいまから、中海圏域調査特別委員会を開会いたします。 本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。 委員の皆様、発言をされる際は、必ずマイクのスイッチを入れるようにお願いいたします。 初めに、会議録署名委員を指名いたします。 本日の会議録署名委員は、上村委員と錦織委員にお願いをします。よろしいでしょうか。(「はい」と呼ぶ者あり) それでは、これより議題に入ります。 なお、質疑は、すべての説明終了後、一括して行っていただきたいと思います。 議題1、大橋川改修事業に係る環境モニタリング計画について、三木生活環境部次長の説明を求めます。お願いいたします。
●三木生活環境部次長 そうしますと資料の1ページをお願いをいたします。大橋川改修事業に係る環境モニタリング協議会について御報告させていただきます。 大橋川改修事業に関するモニタリング計画書(案)が去る11月17日に開催されました環境モニタリング協議会で案が了承されましたので、御報告させていただくものでございます。 モニタリング協議会の構成でございますが、7月26日に設置をされております。 目的でございますが、大橋川改修事業環境調査最終とりまとめ、平成21年2月でございますが、に基づき大橋川改修事業が環境に与える影響の程度並びに環境保全措置の実現の程度を確認するためのモニタリング計画の策定あるいはモニタリング結果、必要に応じて行う環境保全措置に対して意見及び助言を行うものでございます。 構成員といたしましては、学識委員13名と行政委員として両県、沿岸市町、それから出雲河川事務所で構成されております。 事務局は、国土交通省の出雲河川事務所でございます。 計画書の概要でございます。大橋川改修事業による中海の水環境や動物・植物・生態系などへの影響については、環境アセスメント結果をまとめた最終とりまとめにおいて事業者が必要な項目を定めたモニタリング計画書を策定するということにされております。 今回提示された計画書(案)は、今後20年にわたる事業期間中の環境影響、これをモニタリングする全体計画並びに年度ごとに次年度工事を考慮した年度計画というもので構成されております。 モニタリング計画につきましては、毎年1回程度の会合を開催して、結果の評価、点検、それから計画の見直しといったPDCAサイクルですね、これを繰り返すということになっております。 今回の案には、第1回協議会、7月の協議会でございますが、事業者が示した素案に対して協議会が指摘をいたしました大橋川中流部の観測点の追加や透明度あるいは溶存硫化物、海草藻類等の調査が追加をされております。 基本的な計画の枠組みは、以下のとおりの区分で4つに分かれております。 1つは、環境保全措置の事後調査ということで、これは対象箇所は大橋川流域でございますが、事業による直接改変で影響を受ける動植物群を対象といたしております。 2番目の環境監視、これも対象箇所は大橋川流域でございますが、保全措置は講じないけれども、特に配慮が必要な生物としてシジミ、ホトトギスガイの監視を行っていくということであります。 3番目の広域モニタリング、これが中海を含めまして宍道湖、大橋川を対象といたしますけれども、水質、底質、水位などの影響の程度を確認していくということになります。 4番目の工事中モニタリング、これは工事を行う大橋川流域が対象となりますが、工事による水質汚濁、騒音などのモニタリングを行っていくということになります。 3番目の広域モニタリングでございますが、これは改修事業による影響を的確に把握できる水位と塩分を一次影響確認項目として、これについてこれらの水位と塩分がこれまでの現状変化幅以上の変化があればほかの項目も評価して新たな保全措置が必要かどうかというような対策の必要性を検討するということにいたしております。 ただし、一次影響項目の評価のみではなくて、やはり全体の調査項目すべてを協議会に提出いただいて協議会で確認をいたすということになっております。 3番目、今後の予定でございますが、年内に計画書が正式に策定される予定でございます。 次回の協議会は、23年度の当初に開催されて、これまでの21年度までのデータが報告されるということの予定でございます。
◎安田委員長 次に、議題2、国営中海土地改良事業の工期延長について、中村農地・水保全課長の説明を求めます。お願いします。
●中村農地・水保全課長 それでは、資料の2ページでございます。中海土地改良事業につきましては、14年度に中海淡水化が中止されまして、16年度から代替水源の整備を今進めております。鳥取県側は当初22年度に完了するということでございましたが、このたび国のほうから工期を延長したいということがございましたので、報告いたします。 まず鳥取県側の工事につきましては、22年度から23年度、1カ年延長するということでございます。 鳥取県側につきましては現在98%の進捗でございまして、来年度の3月末には中海干拓建設事業所は閉鎖をしたいということでございまして、23年度以降は中国四国農政局のほうが対応していきたいということでございます。 この工期延長の理由につきましては、施設完成後の維持管理について地元のほうとまだ合意が整っておりませんので、弓浜工区の工事の一部が残るということでございます。 具体的には、弓浜工区の暫定ため池の撤去、それから地区内の排水路の整備というものが23年度に残ってくるということでございます。 これに対して地元の主な意見でございますが、まず干拓営農組合のほうにつきましては、今現行の維持管理費、暫定水源施設、今反当たり1万5,000円でございますが、それが維持管理費がかなり高くなるということで、現行の維持管理費より下げてほしいという意見でございます。 予定管理者でございます米川土地改良区につきましては、かなり今までより規模が大きくなるということで新たな水利調整が必要になってくるということから、その見きわめをするまで非常に管理者になることは不安だということでございます。 これに対して県の対応でございますが、今年度も5月、7月、11月と国のほうに要望しております。地元の意見、そういったものをきちんと整理して地元に返していただきたいと、国の責任において軽減策を検討してほしいということを申し上げておりますし、それから事業所が閉鎖されるということでございますので、現地駐在などの体制を整備してほしいと。それから残った施設の確実な執行、それから機能の検証といったものをきちっと行って地元の不安を払拭してほしいということを伝えております。具体的には今現在干拓事業所の弓浜支所というのが外江小学校前にありまして、そこの支所のほうにそういった即応できる現地駐在員を配置してほしいということを申し上げております。 今後、維持管理につきましては、彦名・弓浜施設管理検討協議会というものが今ございますので、これをテーブルにしてさらに国と地元の合意が図られるように県も市も協力しながらやっていきたいと考えております。
◎安田委員長 次に、議題3、渡地区護岸整備等に関する最近の動きについて、竹森河川課長の説明を求めます。お願いします。
●竹森河川課長 河川課でございます。資料の3ページをお願いいたします。境港市渡地区の護岸等につきまして説明会が今月の7日に開かれました。その概要を報告いたします。 地元のほうの方、渡地区治水協議会としまして会長さん以下28名の方が参加されておりました。 結果としましては、国土交通省出雲河川事務所のほうから渡地区の護岸整備、漁港整備等、それから地元の境港市から関連事業としまして内水対策とか市道のお話、こういったものを説明して了解を得たといったところでございます。 年内に地権者への説明会を開催して、年度内、3月までに用地測量を実施するという予定でございます。 説明内容につきましては、次のページに概略図をつけておりますが、まず渡地区護岸の整備の説明内容としまして、出雲河川事務所のほうから漁港の形状・配置計画あるいは護岸の高さ等、それから漁港への出入り口、閉開式の陸閘門の位置とか、あとスケジュールにつきましては、来年度、平成23年度の上半期には用地を買収させていただき、その後、夏以降工事に着手といったことで、25年度には完了したいというような説明がございました。 なお、国のほうのH23年度概算要求によりますと、この渡地区と、あと空港南、葭津地区を合わせまして1億円から3億円と、幅はあるのですが、そういった予算が示されております。ちなみに平成22年度は、2億2,000万円強といったところでございました。 続きまして、境港市のほうから内水対策としまして既存水路の改修だとか、あるいは内水排水ポンプの設置だとかといったようなお話、それから市道、市のほうは防災道路というように定義していますが、この道路についての説明、全体の幅員は6メーター、約1.5メーターの歩道を設けるので、歩道のほうはカラー舗装的なことで分離するといったような内容でございました。あと埋立地のほうの利用計画としまして、防災広場あるいは駐車場等に使うという配置計画が示されました。 市のほうのスケジュールも先ほどの漁港整備のスケジュールと重なるのですが、23年度は用地買収及び道路工事に着手と、それ以降道路、排水等の工事、埋め立てにつきましては先ほど申し上げましたように漁港の整備が25年度までといったところで、その後に現漁港を埋め立てて防災広場等を整備していくと。一応今の予定ですと平成27年度には完了したいというような説明がございました。 次のページの図面ですが、見方なのですが、平面図、左側のほうが北になるのですが、ちょうど真ん中辺にA-Aというふうに書いてありますが、南のほうから、右のほうから左のほうを見た図面が下の断面図でございます。市道がありまして、その次に護岸といいますか、パラペット、擁壁がございます。その内側が漁港になるわけです。物揚げ等がありまして、水域がありまして、河川用地がございまして、左側のほうが中海といったような内容でございます。
◎安田委員長 ただいままでの説明につきまして質疑等がございましたらお願いします。
○上村委員 一番最後ですけれども、渡地区、これは総予算は幾らでしたかね。書いてありましたか。1億円とか3億円とかということですけれども、総予算は幾らになりますか。
●竹森河川課長 ちょっと待ってください。総予算としましては、漁港、護岸のほうでございますか。
○上村委員 護岸です。
●竹森河川課長 護岸全体は、まずここだけの予算、全体事業費というのは示されてはおりませんが、斐伊川水系全体としてのものが示してございます。これはかなりの範囲ですので、ここに限定といったことではございません。 あと市道のほうですね、市のほうは約10億円といったことでございます。
○上村委員 わかりました。
◎安田委員長 よろしいですか。
○上村委員 それと茶色な部分があるでしょう、現在の漁港、これはどうなるのですか。埋め立てて何か。
●竹森河川課長 先ほど説明しましたように、この部分はこの中の今の漁港を埋め立てて一体の場所としまして防災広場だとか、あるいは駐車場というところを一帯の地元にも活用していただけるような土地になります。
◎安田委員長 よろしいですか。
○上村委員 はい。
◎安田委員長 ほかにございませんでしょうか。
○錦織委員 1枚目なのですけれども、この間もこの特別委員会で国交省が今、崎津のほうで浅場の造成をやっているところなども見せていただいたのですけれども、そのときに年間計画でずっとやっていって、総額100億円ぐらいかかるでしょうとおっしゃっていたのですけれども、その国交省が別途やっている浅場の造成事業というものとその影響というか、その効果というのが出てくると思うのですけれども、それとかとこのモニタリング計画ということとはどのように評価するのか。全く何か評価外の話になってしまうのかな、それとも同じ水域だから何らかあると思うのですけれども、そこら辺はどういうことになるのでしょうか。別事業としてやられるということか。
●三木生活環境部次長 このモニタリングにつきましては、大橋川を改修した場合、それが現在の状況に影響を及ぼすかどうかという観点でございますけれども、今おっしゃいました浅場造成とかということになりますと現況の中海をよりよくしていこうということになりますので、それについては当然よりよい方向に持っていかなければならないということでございますので、例えば中海会議とかそういう場がありますので、その中でいろんな事業を行う、どんなことをやっていて、今やっていることがより効果を高めるためにどういうことが必要かということも含めて水質流動部会等で協議をしていくことになるというふうに思います。
○錦織委員 それで観測地点がありますよね、中海でもね。そうするとちょっと思うと片方ではよくしようというふうに浅場の造成をやられておって、片方では影響がどういうふうになるかというので、ちょっと数字がというか、本当は影響があるのだけれども、これをやっているからこの程度でおさまっているとか、何かそういう数字というのは出てくるのかなというふうにちょっと単純に思ったりもしたものですから、全く関係ないということはないだろうなというふうには思うのですけれどもね。
●三木生活環境部次長 御指摘のとおり、全く関係ないということではないと思います。観測地点のほうでまだ工事が始まっていませんので、今はこれまでのデータ等で現在の状況を確認していくということにとどまるわけでありますけれども、その中で現状の推移の中でどういう状況なのかということを的確に把握するということになると思いますけれども。
○森岡委員 2ページの中海土地改良事業についてでございますけれども、この代替水源が16年度から着手されたということなのですが、その課題となっている維持管理費だとか水利権の問題だとか、これを解決しないまま着手したということですか。今の問題点を見ると。
●中村農地・水保全課長 まず水利権につきましては、米川さんの水を使うということで当初着手するときに水利権を調整をしております。 あと、できた施設について、一応予定管理者としては米川さんの土地改良区にお願いしたいということで計画は変更しております。 ただ、維持管理費がかなり高くなるということと、それからできた施設について干拓営農組合、干拓地の農家の方のほうが国営の中海土地改良事業の中にはもともとまず最初入植されていなかったので、代替水源をつくって入植されたときには今の1万5,000円なら1万5,000円で入植されているわけですけれども、今回かなり高くなるということで、そこの部分で干拓営農組合のほうから主としてそういった異論が出ているということです。ですから計画変更するときには一応水利権もですし、予定管理者等も決めてはおるのですけれども、最終決着のところで営農組合さんのほうがちょっと今そういった異論を出しているということです。
○森岡委員 要は差額の調整がついて代替水源の今の代替の池を掘りましたよね。(「はい」と呼ぶ者あり)それを差額調整がつかずにもう見切り発車のような形でやられたのですか。
●中村農地・水保全課長 国のほうは、実は一番しょっぱな、工事にかかるときにそういった維持管理の話を決着という形ではなくって、工事のほうを先行してしまったというところはあります。そのときに工事を進めながら維持管理を進めていきたいというのが国のほうの最初の考えでした。
○森岡委員 池そのものは、もう1年ぐらい前にできているはずなのですよね。いまだにそれは使われていないということなのですね。
●中村農地・水保全課長 彦名工区のほうにつきましては、もう使われています。新しい施設をつくって、それで水を送っていまして、使われております。 弓浜工区につきましては、施設はできているのですけれども、今そういった問題があって一応まだ古いもので使われているということです。弓浜工区のほうは、水は送っていないのですけれども、結構弓浜のため池にはもう満杯水がたまっていますので、できれば私のほうも早くそれを使えるようにしたいのですけれども。
○稲田委員 私もこの送水施設の機能検証というところで、ちょっと余り記憶は定かではないのですが、何年か前に代表質問でこの問題を取り上げたことはあるのですよ。米川の土地改良区としては、いや、水は幾らでも差し上げますよというようなそういう話を、私は現実にその当時の理事長さんから話を聞いているわけですよね。その中でこのいわゆるそういったことを前提にして送水施設の機能検証といって具体的にどういうことをするのですか。
●中村農地・水保全課長 実は彦名干拓地のほうでもう既に送水しております。ことしの送水を始めたときに例えば水が少し計画どおりに行かないとか、ため池とかろ過池の中にちょっと藻が生えたりとか、そういったことがありました。そういった計画どおりに水がきちっと行って、施設も予定どおりに機能しているというようなことを国が責任を持って管理して、それでもし何かふぐあいがあればすぐ例えば国のほうで直してもらうと、そういったことをして何年かそういった検証しながら、これだったらもう不安なく施設を使えますねというようなことを米川さんに理解していただいてということが今進めているところです。そういった形を弓浜のほうも早くやっていきたいと思っているのですけれども。
○稲田委員 いや、言われることはわかるのだけれども、米川土地改良区のほうは確たる機能検証ができるまでいわゆる管理者となることに不安を感じているという内容はどういうことかと聞いている。
●中村農地・水保全課長 実は米川さんが非常に不安に思っていることは、今までの施設よりもかなりまず大きく施設がなります。従来のため池よりも2倍以上のため池になります。例えば彦名だったら4万4,000トンの暫定ため池が今10万トンになっていますので、しかもポンプなども従来のポンプに比べれば大きなものですし、そういった規模が大きくなる。本当に我々がよく管理するだろうかというのが一つ不安になっています。 それから、こういった大きな施設をこれから維持管理していく上において例えば干拓地の農業がずっと続いていけばいいけれども、もし減ってきたときにちゃんと管理できるのだろうかというような、そういった切実な思いもあります。そういったところから非常に今不安に思っておられるというところです。
○稲田委員 ちょっと私はおっしゃっていることはわからないでもないのだけれども、要するに水量の問題と、それから施設の問題と営農上の問題なのですよね。3点あって、将来的に農地が減るかもしれない。ふえるかもしれないし、それはわからないけれども、要するに3点問題点が米川の土地改良区は思っているわけですよね。それならそれでそういう形の書き方をしてほしいと思う。これでいわゆる送水施設の機能検証ということになると私は、まだ美保の米子の飛行場の下に送管が6本か7本走っていましたよね。あれはきれいになったのですよね。(「はい」と呼ぶ者あり)直ったのですよね。だけれども機能上の、あれがまだ完全にきちんとできていないのかな。たしか直ったと聞いたけれども、あれがまだできていないのかな。機能上の、機能検証と言うから、何かそういう問題なのかなと思ったのだけれども、一番大きな問題は今聞くと水量の問題だとおっしゃるわけでしょう。そういう受け取り方になるのだけれども、違うのかな。
●中村農地・水保全課長 水量ということではなくって、米川の本川は空港の下の分も既に県が直しました。それで本川の方もきちっと予定どおり直しております。 今、米川さんが不安に思っているというのは、米川から干拓地までに行く施設、新しくろ過池とか調整池とかをつくっておりまして、送水管もつくっています。そういったものの施設が従来に比べたら非常に大きいものになったと。そこで今まで管理の経験もありませんし、そういった大きなもの、非常に不安に思っているのが一つです。 水量のほうについては、一応計画どおりに水のほうは水量的には計画に沿ってやっていますので、それは今のところは問題ないと考えています。
○稲田委員 わかった。だから一番私がこの質問をする前の冒頭で言ったのは、今からもう5年ぐらい前だったと思うよ。理事長と話したときには水は幾らでも、だから水量の問題についてそんなに米川の土地改良区が不安に思っているわけでも何でもないわけですよね。(「そうです」と呼ぶ者あり)だからいわゆる干拓地に水が渡っていくそこの部分の機能上の問題で米川の土地改良区は本当にそれをちゃんと自分たちの力で維持管理できるのだろうかというそこの部分だけですよ、米川の土地改良が不安になっているのは。(「そうです」と呼ぶ者あり)さっき課長に言わせると水量の問題だ、施設の問題だ、営農上の問題だということがあるけれども、影響上の問題や水量の問題というのは、それは米川の土地改良区はある程度克服していますよ。そうではなくて、営農地に渡っていく、今までなかったところに管を生けるわけだから、管を渡すわけだから、だからそこの部分に対して土地改良区は本当にそういうことをちゃんと自分たちが今までしたことはない、管理ができるのだろうかということを思っているわけです。だからそのことをやはりきちんとこれは書いたほうがいいよ。わからない、これでは。皆さんわかっておられるかもしれないけれども、ちょっとぱっと見たときにはわからないよ、何のことが書いてあるのかという気がしますが。
●中村農地・水保全課長 ちょっと表現が十分でありませんでしたけれども、この機能検証していただきたいというのは、今申し上げたようなことで米川さんの不安感というものをとにかくそういったことで払拭してもらうように考えておりますので、意図としてはそういったことでございます。ここの書きぶりにつきましては。
○斉木委員 2点ほど。 今の渡地区護岸整備で公有水面を埋め立てた後の所有権は、これは市かな、県かな、あるいは国かな。 それと今の稲田委員の関連なのですけれども、この工期延長で中海干拓改良事業の分ですけれども、水利組合のやはり心配というのは、今議論でもわかるように既耕地があれだけ荒廃地がふえておる。そうすると干拓地に入って、これから先フルに使って営農していくような皆さんが本当にどんどんできるかなという不安感、すなわち入らなければ管理費が個人負担がふえるような感じになるのですから、そういうことの不安をやはり将来を見越した機能の施設の操作の費用ばかりではなくして、すべてのことで多分不安だろうと思いますので、そのあたりをきちっとやはり米川土地改良区なり営農者としっかりとそれは議論をまずして、その不安をやはり払拭すると。必ずこういう方向でできますからということをやらなければ、これから新たに営農で入る人も不安がるであろうし、そういう面のやはり不安をこれは払拭する努力は必要だろうと思うのですけれども、そのあたりはどうなっていますか。
●竹森河川課長 埋め立てる土地につきましては、境港市でございます。
●中村農地・水保全課長 今、委員おっしゃるように、不安を払拭するというのがもう非常に大きな命題の一つでございまして、そこで私ども県も頑張っていかなければいけないのですけれども、一応弓浜、彦名の維持管理検討協議会という県とか関係市とか、それから営農組合、改良区、そういった方々がメンバーになって今協議会をつくっております。そこをもうこれから頻繁に協議会を開きながらそういった理解を求めていくということをこれから密にやっていきたいと思っております。
○斉木委員 この干拓というのは、未来永劫に続くわけですので、やはり入られた方あるいは関係者が不安がないように密にそのあたりの不安を払拭する努力をぜひそれは続けていきたいし、また不安を取り除いていただきたいことを、これは強く要望しておきます。
◎安田委員長 ほかにございませんか。
○廣江委員 私も不勉強であれだけれども、今三柳の陸上自衛隊のあたりから水を送っていた、干拓のほうに。(「はい」と呼ぶ者あり)あそこはやはり今もちゃんと送っているわけ。
●中村農地・水保全課長 今現在暫定施設につきましては、三柳の近くの井戸水、ウェルポイントを何本かしながら送っている施設があります。一応それを送るように暫定施設ではやっておりまして、実は最近なかなか水が少ないと、とれる水が、ということが出ています。そこを何とかとにかくそういったことがあるので早く新しい施設をつなぎたいというふうに今考えておりまして、もう既に施設はできているので、あとパイプをつなぐだけなのですけれども、そこをことし、来年の営農までに何とか話をつけてできるようにしたいなと思っています。
○廣江委員 それができればもう問題ないわけだね。(「そうです」と呼ぶ者あり)つなぎができれば。(「はい」と呼ぶ者あり)しかし、水の量が減っていくということは、それでそこには問題はないわけですか。
●中村農地・水保全課長 水の量が減って、弓浜だったら弓浜工区で暫定ため池に送る水を今井戸水で送っているわけですけれども、今だんだんその井戸のとれる量が少しずつ減ってきているということがあるので、実は今までも干ばつのときなどはほかのところからちょっと工夫しながら水を回したりとかといったようなことは県も努力していっております。そういったこともありますので、幸いことしは何とかできたのですけれども、来年に向けてとにかくさっき申し上げたように新しい施設をつなぐことを、新しい施設で送れるように、そういったことをまず頑張って調整していきたいと思っています。
◎安田委員長 ほかにございませんでしょうか。よろしいですか。(「はい」と呼ぶ者あり) それでは、意見も尽きたようですので、以上をもちまして中海圏域調査特別委員会を閉会いたします。御苦労さまでございました。
午前11時38分 閉会 |