発掘関連お知らせ

作成日:2011年08月04日
むきばんだ2011発掘調査ニュースNo.3

発掘調査ニュース No.3 

おまたせしました!発掘調査ニュース3です!!
今回は発掘調査の進行状況、現地指導の様子についてお届けしたいと思います。

測量調査が終わると、いよいよ掘り下げに入ります。
発掘調査の多くを占める作業が掘り下げです。スコップや鍬、両刃ガリやハサミ、ノコギリといった道具を使い、慎重に掘り下げて行きます。いきなり深く掘るのではなく、表面の腐葉土から次の層…といったように一層ずつ掘り進めていきますが、場所によっては断ち割りという一定の土層まで深く掘り下げる方法も行います。目標とする層や遺構を探す時などは特に丁寧に表面を削り、土の色を慎重に観察します。
また並行して測量も行います。
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妻木晩田遺跡の調査では、何を目的にして発掘調査をするのか、どのように進めるかを事前に決め、調査方針としてまとめています。数年間継続して調査を行う予定を立てており、平成26年までは弥生時代の墓域の実態解明を明らかにすることを大きな目的としています。
今年度の調査の目的は仙谷地区における墓域の分布の確認、すなわち弥生時代のお墓があるかないかを調べています。調査地は1999年度に一度調査が行われているため、調査の目的として
(1) 1999年度調査の成果の再評価を行う
(2) 平坦面の実態を解明する
という2つを設定し、調査方針に従って発掘を行っています。


現在、調査区では尾根を東西方向に断ち切るような状態で溝が3ヵ所、土坑が1基検出されています。
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とくに平坦面1と平坦面2の間にある溝は大きく深くまで掘ってあります。出土遺物としては土器片が3点出土しています。詳細な時期は不明ですが、厚みがある大きな破片で、大型の壺(つぼ)か甕(かめ)の胴部と考えられます。
今後の予定としては、溝がどのくらい続くのか、何のために溝を掘ったのか、平坦面と溝との関係を明らかにすることが大きな目標です。

これらの状況を踏まえ、発掘調査委員会の委員の皆様に現地指導に来て頂きました。7月22日に深澤委員、7月29日に渡邊委員長と酒井委員が現地を視察し、溝に伴う土層の解釈や今後の調査計画など、様々なアドバイスを頂きました。大変暑い中貴重なご意見ありがとうございました。
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今後も随時発掘調査ニュースをお届けしたいと思いますので、お楽しみに!!

※発掘調査現場の公開について
整備工事等都合により公開できない場合があります。見学を希望される場合は必ず事前にむきばんだ史跡公園までお問い合わせ下さい。
期間:7月~9月の月~金曜日(平日のみ/雨天、土日は調査を行いません)
時間:10時~15時まで

 

【休園日】

  • 7月の休園日
    7月22日(月)
  • その次の休園日
    8月26日(月)
  • 年末年始の休園日
    12月29日~1月3日

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