発掘関連お知らせ

作成日:2011年09月24日
むきばんだ2011発掘調査ニュースNo4

発掘調査ニュース No.4 

おまたせしました!発掘調査ニュース4をお届けします!!
今回は大詰めを迎えつつある発掘調査の経過と、第20回妻木晩田遺跡発掘調査委員会の様子についてお届けしたいと思います。

平坦面1では、中央に枕状の大きな石を組み合わせた埋葬施設らしき遺構が見つかりました。今回の調査では平坦面1から遺物が出土しておらず、この遺構については自然にできたものなのか人工的なものなのか判断しにくかったため、鳥取大学名誉教授の岡田昭明先生に現地指導に来て頂きました。
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その結果、使われている石は地層に自然に含まれているものではなく、遺跡外の河原などから運んできたものと分かりました。岡田先生には他にも現場の地質についてご教授頂きました。ありがとうございました。

この遺構については、遺物などは出土していませんが、大きな枕状の石を並べて間を小さな石で充填していることから埋葬施設である可能性が高く、平坦面1が墳墓である可能性が強まりました。
平坦面2においては墳墓である可能性を考え、埋葬施設を探すためにトレンチを開けましたが、遺構は見つかりませんでした。ただし斜面の西側に開けたトレンチでは斜面の裾に向かうにつれて土層が厚く堆積しており、端部では弥生時代の終わり頃から古墳時代の初め頃と考えられる土器の破片や砥石片が出土しました。
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以上のことから、平坦面2も墳墓である可能性が高いと考えられます。また隣あう平坦面3については、遺構等が検出されなかったことから、平坦面2の流土によって平らな面が造られたと考えられます。
平坦面4については溝が検出され、また中央付近で遺構らしき色調の変化が見られたことから、これについても墳墓の可能性が高いと考えられます。

これらの状況を踏まえ、今年度の発掘調査委員会の成果を議論する発掘調査委員会が9月13日(火)に行われました。発掘調査委員会の先生方・指導助言機関である大山町教育委員会の方々にご出席頂き、今年度の発掘調査の成果や来年度の調査計画について話し合いました。平坦面1の土壙については現地で様々な意見が飛び交い、さらに検討しなければならない点も明らかになりましたが、調査成果としては墳墓の可能性が高いという見解で一致しました。また平坦面2、平坦面4についても墳墓の可能性が高いという結論が出ました。
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次回も、お楽しみに!!

 

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