平成22年度会議録・活動報告

平成23年3月10日会議録

出席者
(12名)
委員長
副委員長
委員
山根 英明
初田 勲
興治 英夫
山田 幸夫
尾崎 薫
浜崎 晋一
藤縄 喜和
前田 八壽彦
銀杏 泰利
福間 裕隆
石村 祐輔
村田 実
欠席者なし
 

説明のため出席した者
  堀田文化観光局副局長、課長、室長

職務のため出席した事務局職員
  議事調査課 中西主幹、前田副主幹、伊藤主事

1 開  会   午前10時46分
2 閉  会   午前11時05分
3 司  会   山根委員長
4 会議録署名委員  浜崎委員、銀杏委員
5 付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり
 


午前10時46分

◎山根委員長
 ただいまから広域連携調査特別委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程表のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 まず初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、浜崎委員と銀杏委員にお願いします。
 それでは、議題に入らせていただきます。
 企画県土警察常任委員会で既に報告されているようですが、議題の1であります関西広域連合議会定例会の概要につきまして、亀井企画課長の説明を求めます。

●亀井企画課長
 企画部の資料の1ページをお願いいたします。関西広域連合議会定例会の概要について報告をいたします。
 関西広域連合議会につきましては、1月の15日にまず臨時会が開かれまして正副議長の選任などが行われた後、先月2月の20日に定例会が開催をされました。
 議案の審議の内容について、2番で記載しておりますので、こちらのほうを説明させていただきたいと思います。議案といたしましては、平成23年度関西広域連合一般会計予算、関西広域連合広域計画、この2つにつきまして審議が行われまして、いずれも賛成多数により可決成立をいたしました。
 このうち1つ目の一般会計予算でございますけれども、歳入歳出総額につきましては4億
7,386万5,000円ということでございます。このうち今回の議会で負担金をお願いをしております鳥取県の負担金につきましては、約1,700万円というのが今回予算ということでお願いをしている金額でございます。このうち本県が参加をしております2つの分野、広域観光・文化振興の分野と広域医療のこの2つの分野の概要につきましては、その下に表でまとめております。広域観光・文化振興につきましては、広域観光・文化振興計画の策定でありますとか、広域観光ルートの設定でありますとか、観光統計調査の実施でありますとか、海外観光プロモーション、こういったもので1,623万5,000円の予算、広域医療につきましては、関西広域救急医療連携計画の策定、ドクターヘリの配置・運航、こういったことで2億1,507万9,000円の予算でございます。
 2つ目の関西広域連合の広域計画でございますが、この広域計画は関西広域連合が取り組みます7つの分野の事務などにつきまして、関西広域連合とその構成団体が相互に役割分担をして、総合的かつ計画的に推進するという計画で、地方自治法の規定に基づきます法定の計画でございます。
 2ページ目をお願いいたします。一般質問でございますけれども、関西広域連合の議会の議員は20名おりますけれども、本県からは山根委員長、松田議員が議員ということで参加をしております。
 このうち山根委員長が次の4項目につきまして質問を行われました。奈良県への関西広域連合参加の働きかけについてということで、これにつきましては大阪府の橋下知事が答弁をされました。2つ目といたしまして、関西広域連合における広域観光の推進についてということで、これにつきましては、観光の分野を所管しております京都府の山根知事が答弁をされました。3番目は広域観光における山陰海岸ジオパークの位置づけ・推進について、4番目、山陰海岸国立公園管理事務の関西広域連合への移管について、こちらにつきましては、広域観光の事務のうち山陰海岸ジオパークの推進を担当しております平井知事が答弁をされたところでございます。
 4番目で決議でございますが、関西広域連合への国の事務・権限の移譲に関し、決議を行ったということでありまして、実際の決議文は5ページのほうにつけております。5ページをごらんいただきますと、2つ目の段落、とりわけというところから始まる段落でありますけれども、関西広域連合のほうでは国出先機関の対策委員会を設置をして、政府に対して国の出先機関の丸ごと移管を受ける旨、そういったものを提案しているところでございますが、最後の段落であります、関西広域連合は、政府に対して地方分権改革の本旨に基づいて、政府が閣議決定をしておりますアクション・プランの着実な遂行を図る、それとともに関西広域連合との協議を誠実に進めて、国の事務・権限の移譲を早期に実現するよう強く求めるということで、こういった内容の決議が行われたところでございます。
 2ページに戻っていただきまして、5番でその他というふうに書いております。関西広域連合議会の定例会が終了した後に関西広域連合委員会ということで、これは7府県の知事が集まった委員会でございますけれども、その委員会におきまして、関西広域連合に設置している国出先機関の対策委員会に検討会ということで国出先機関の実情把握でありますとか調査・研究等を行う、そういった検討会を設けることとなりました。このうち本県は山陰海岸国立公園を所管している近畿地方環境事務所の移管に関し検討する検討会の幹事県ということになりました。
 あわせまして、関西広域連合議会の定例会、これは夏と冬の年2回開催されることになっておりますけれども、夏に開催される定例会につきましては、行政順の逆回りによる構成府県の持ち回り開催とするということになりまして、これによりまして、年度が明けまして平成23年、今度の夏は徳島県で、次年度の平成24年につきましては鳥取県で開催しようということになりました。
 あと、資料といたしまして3ページのほうに関西広域連合の予算の総括表、それから4ページのほうに平成23年度予算の概要ということで、本県が参加しております2分野以外の部分につきましても予算の概要を添付をしております。
 あと、別冊のほうで、この2月の定例議会で付議案ということでかけられましたものにつきまして、資料ということでつけております。予算、それから関西広域連合の広域計画、こちらにつきましての詳細はこちらのほうをごらんいただきたいと思います。

◎山根委員長
 ただいま亀井企画課長からの説明がありましたが、いろいろ御質問や御意見を伺う前に、1点皆さんにお諮りいたします。
 私は、本県議会から選出いただきました関西広域連合の議員でありまして、同議会でどのようなことがあったのかを御報告させていただくことが私の務めではなかろうかというぐあいに考えておるところであります。したがって、質疑応答や御意見の前にこの場で私から報告を若干させていただきたいと思いますが、御異議はないでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、御異議がないようですから、議事の概要は先ほど企画課長の説明のとおりでありますので、私からは、さきの定例会で主にどういったことが論議されたかを手短に報告させていただきます。
 まず、最も多く取り上げられましたのは、国の出先機関の移管の問題であります。11人の質問者の中で4人の方がこの問題を取り上げられました。また、この問題については、費用を必要とする事務だけの移管を求めると早期実現が困難なことから、出先機関の丸ごと移管を求めていくべきとの認識がありまして、執行部から示されたところであります。
 また、本県が参加する事務である広域観光及び広域医療に関連した質問について、私を含め4人でありました。広域観光事務の具体的な進め方に関する質問では、広域観光ルートの海外発信の戦略となる関西観光・文化振興計画の策定に早急に着手し、本年8月に中間まとめを提示していきたいとの答弁がありました。また、広域連合としての海外トッププロモーションについては、この計画策定を待たない間にでも実施したいとの答弁もありました。
 さらに山陰海岸ジオパークについては、府県の枠を超えたシンボリックなテーマとして取り組みの一つに明確に位置づけ、各府県の多くの観光素材を結びながら魅力ある観光コースを考えていくことで、関西に世界から多くの観光客を呼び込みたいとの認識が示されました。
 以上、簡単ではありますが、関西連合議会での主な議論について御報告いたします。
 それでは、先ほどの執行部の説明に対しまして、皆さんの質疑、御意見を求めたいと思います。

○興治委員
 国の出先機関の移管の関係なのですけれども、結局は近畿を対象にした出先機関の移管ということになるわけで、鳥取県の場合は中国管内ということになるのですけれども、仮に近畿管内の出先機関がこの広域連合に移管されるということになると、鳥取県としてのそのときの対応というのはどのようになるのか、現時点で考えていらっしゃることをお話ししていただきたいのですけれども。

●亀井企画課長
 今、委員から御指摘がありましたように、本県は近畿のほうのこのフレームの中で、検討の中にも入っておりますけれども、近畿の国の出先の中で本県に関係ありますのは、近畿地方環境事務所、環境の関係と、それから財務省の所管になります神戸税関、この2つでございます。このうち税関につきましては地方のほうに権限を移譲というのは現実的ではありませんので、本県はこの環境事務所の関係、こちらのほうの検討をやるということになります。それで、関西広域連合の中で国の出先の検討をするというフレームをつくりまして、本県がその幹事県となっておりますのがこの近畿の環境事務所の関係だけでありますので、実際に国の出先で関西広域連合のほうに事務が移りましても、本県が関係してくるのはこの環境事務所だけということになります。
 本県に関係する国の出先機関はほとんどが中国地方に所属しておりますので、その関係をどうするかというのは別途中国地方知事会で検討を進めておりまして、今月の下旬に中国5県の部局長が鳥取県に集まりまして、これから中国地方としてどういったフレームで国の出先の権限移譲を求めていくのか、そういったことを具体的に検討をする、話し合うという段取りもしているところでございます。ということで、本県は二足のわらじといいますか、環境の関係、ジオパークの関係がありますので環境事務所の関係については関西のフレームの中でやるけれども、そのほか、本県が今管轄のエリアとなっているものについては、中国地方知事会で検討を進めているという状況でございます。

○興治委員
 わかりました。関西広域連合で環境事務所の関係だけを県としては移管を受けていって、その他は中国地方知事会でということなのですけれども、それはその議論として近畿の出先機関の移管をこの広域連合で受けていく、そのための体制整備をどうするのかというようなことの議論がこの中でやれると思うのですけれども、それとはまた別に中国地方管内の分の対応を中国ブロックのほうでやっていくということで、何か不都合は生じないのでしょうか。

●亀井企画課長
 不都合は多分具体的には生じないと考えております。まず、各県で完結する仕事、例えば道路、河川の管理の中でも各県で完結するものについては各県で受けましょうということで話を進めておりますし、それから各府県にまたがるものにつきましては、まず中国管内でまたがるもの、そういったものにつきましては中国のほうでまずフレームをつくりましょうという検討ですし、近畿のほうにつきましても、関西広域連合のほうで受けた後に具体にかかわる事務、それについてそれぞれどうやっていくのかという話になると思いますが、今、鳥取県が7つの事務のうち2つの事務に参加しているような形で、それぞれ関係ある仕事、関係ある事務についてうまく役割分担をしてやっていくというフレームになると思いますので、具体にそういった検討をしようと思っていますので、具体な不都合は生じないように考えたいと思いますし、そういった形になるのではないかなというふうに考えております。

○興治委員
 関西の場合はこういう形で広域連合もできているのですけれども、中国の場合、その地方機関の受け皿として広域連合、その他、どういったことが今考えられ、また検討されているのでしょうか。

●亀井企画課長
 実は実際の枠組みはこれから、さっき言いました今月下旬に開かれる会議で具体の枠組みとかについていろいろ考えるということになるのですけれども……。

○興治委員
 何の会議ですか。

●亀井企画課長
 部局長会議。中国5県の企画担当の部局長が集まりまして、どういった形で受けていくのかとかそういったことを実質的に考える会議が行われますので、その中で考えていくことになると思いますけれども、今、選択肢としてありますのは、関西のような広域連合でありますとか、あと九州のほうは新たに広域行政機構というフレームを政府のほうに提案されています。これは法律を新たに定めないといけないというフレームですけれども、そういったフレームができればそういったものも選択肢になるかもしれませんし、それから本県は独自に今の広域連合よりももう少し簡便な手続で広域連携のそのフレームをつくれないかという新たな提案もしておりますので、広域執行連合という名前をつけておりますけれども、そういったものが使えないかとか、ちょっといろいろ枠組みはあるかと思います。そういったものも含めて、選択肢は幾つかあるかと思いますので、そういったものを検討の土台にのせてこれから考えていくという段階であります。

○興治委員
 今言われました九州の広域行政機構、新たな法律が必要であるとか、あるいは鳥取が提案をしている広域執行連合ですか、これについて国との協議というのは現状としてはどういうふうになっているのでしょうか。

●亀井企画課長
 九州のほうの広域行政機構につきましては、九州のほうが政府に提案をされまして、法律が要りますので、その法案作成ですとか、そういったことに向けて議論といいますか、そういったものを進めようという段階だというふうに聞いております。
 本県につきましては、県単独で今要望等を行っている段階ですので、もう少しこういった形の採用をしてもらおうと思えば中国地方で一致団結して新たな提案をしていくという形になろうかと思います。政府のほうには一応提案はしておりますけれども、多分まだ具体的に検討という段階にはちょっと至っていないのではないかなと思います。

○興治委員
 わかりました。

◎山根委員長
 その他の委員の方で何かありますか。ありません。
 進行してよろしいですか。(「はい」と呼ぶ者あり)
 それでは、次に参ります。
 議題2、本委員会の活動報告についてでありますが、お手元に活動報告案をお配りしております。この案のとおり明日の本会議で活動報告を行いたいと思いますが、読まないといけませんか。皆さん、見られてわかりましょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)これについて御異議は何かありますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 異議なし。御異議がないようですので、そのようにさせていただきます。
 次に、議題3でありますが、本委員会の廃止についてであります。議員の改選期となりますので、本特別委員会を廃止したい旨、議長に申し出ることに御異議ありませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、さよう決定いたします。
 次に、その他ですが、委員、執行部の方で何かございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 ありません。それでは、特にないようですから、発言も尽きましたし、意見も終わったようでありますから、以上をもちまして広域連携調査特別委員会を閉会いたします。御苦労さんでした。


午前11時05分 閉会

 

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