平成23年度議事録

平成23年5月20日会議録

 開催概要、資料はこちらです。
出席者
(8名)
委員長
副委員長
委員
藤縄 喜和
福田 俊史
国岡 智志
稲田 寿久
興治 英夫
前田 八壽彦
藤井 省三
銀杏 泰利
 
欠席者
(なし)
   
 


説明のため出席した者
  高橋企画部長、野川文化観光局長、古賀県土整備部長、石田警察本部長、ほか各次長、課長、関係職員

職務のため出席した事務局職員
  議事調査課 柳楽課長補佐兼主幹、上月主幹、五百川副主幹
1 開会  午前10時11分
2 休憩  午前11時34分
3 再開  午前110時39分
4 閉会  午前0時55分
5 司会  藤縄委員長
6  会議録署名委員  稲田委員、国岡委員
7 付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり
 

午前10時11分 開会

◎藤縄委員長
 皆さん、おはようございます。それでは、ただいまから企画県土警察常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程表のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 なお、今回の常任委員会は、執行部の入れかえを行うこととし、初めに企画部及び文化観光局について、次に県土整備部及び警察本部について行います。
 会議録署名委員の指名をいたします。
 本日の会議録署名委員は、稲田委員と国岡委員にお願いいたします。
 それでは、企画部、文化観光局について行います。
 まず、執行部職員の紹介を各部局ごとにしていただきたいと思います。

●髙橋企画部長
 企画部長の髙橋と申します。交通の問題、また中山間の問題、また鳥取力の問題を初めとする地域づくりの諸課題に対しまして企画部職員一同一丸となって頑張ってまいりたいと思いますので、議会の委員方の御指導、御鞭撻を引き続きどうぞよろしくお願いを申し上げます。
 それでは、お手元に配付をしております企画部の幹部名簿に沿って幹部職員の御紹介をさせていただきます。
 まず、企画部の地域づくり支援局長であります岡﨑局長でございます。

●岡﨑地域づくり支援局長
 地域づくり支援局長の岡﨑と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

●髙橋企画部長
 参事監兼新生公立大学設立準備室長の中山参事監でございます。

●中山企画部参事監兼新生公立大学設立準備室長
 大学の公立化を担当しています中山でございます。議会で御議論いただきました改革案の着実な進行を図り、公立化を着実に進めてまいりたいと思っております。どうかよろしくお願いいたします。

●髙橋企画部長
 次に、今岡参事監でございます。

●今岡企画部参事監
 今岡と申します。青少年・文教、それから男女共同参画、統計、情報を担当いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

●髙橋企画部長
 続きまして、亀井企画課長でございます。

●亀井企画課長
 企画課長の亀井でございます。国に対します提案、要望でありますとか全国知事会議、それから関西広域連合、そういった事務を担当しております。よろしくお願いいたします。

●髙橋企画部長
 続きまして、新生公立大学設立準備担当の太田参事でございます。

●太田企画部参事
 太田でございます。来年4月の公立大学の開学に向けて頑張ってまいりますので、よろしくお願いいたします。

●髙橋企画部長
 今岡青少年・文教課長でございます。

●今岡青少年・文教課長
 青少年・文教課長の今岡でございます。青少年の健全育成、私学の振興を担当しております。どうぞよろしくお願いいたします。

●髙橋企画部長
 杉本統計課長でございます。

●杉本統計課長
 統計課長の杉本でございます。このたび商工労働部から初めて企画部に参りました。よろしくお願いいたします。

●髙橋企画部長
 宮城男女共同参画推進課長でございます。

●宮城男女共同参画推進課長
 男女共同参画推進課、宮城でございます。全県の男女共同参画の推進に向けて取り組んでいきたいと思っております。

●髙橋企画部長
 森本情報政策課長でございます。

●森本情報政策課長
 情報政策課長の森本でございます。地域の情報通信基盤の整備でありますとか、あるいは県庁内の情報化というようなことを担当しております。よろしくお願いいたします。

●髙橋企画部長
 情報政策課のIT総括担当の上杉参事でございます。

●上杉情報政策課参事
 企画部参事の上杉でございます。庁内のITの統括を担当しております。よろしくお願いいたします。

●髙橋企画部長
 続きまして、地域づくり支援局の伊藤自治振興課長でございます。

●伊藤自治振興課長
 自治振興課長の伊藤でございます。市町村の交付税の配分ですとか起債の取り組み、それから地方分権の関係でございますけれども、市町村と県との共同事務処理といったことを取り組んでおります。よろしくお願いいたします。

●髙橋企画部長
 同じく谷口移住定住促進課長でございます。

●谷口移住定住促進課長
 谷口でございます。移住定住の促進を担当しております。よろしくお願いします。

●髙橋企画部長
 同じく米山中山間地域振興課長でございます。

●米山中山間地域振興課長
 中山間地域振興課長の米山でございます。よろしくお願いいたします。

●髙橋企画部長
 同じく門脇協働連携推進課長でございます。

●門脇協働連携推進課長
 協働連携推進課長の門脇でございます。よろしくお願いします。

●髙橋企画部長
 最後になりましたけれども、松田交通政策課長でございます。

●松田交通政策課長
 交通政策課長の松田でございます。よろしくお願いいたします。

●髙橋企画部長
 どうぞよろしくお願い申し上げます。

◎藤縄委員長
 よろしくお願いします。

●野川文化観光局長
 文化観光局でございます。局長をしております野川でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 文化観光局は、文化行政、また国内外に向けた観光対策、そして国際交流、とりわけ県庁全体の国際関係を取りまとめている部署などを抱えておる部署でございます。最近特に観光業務についてのウエートが非常に重たくなっていると思っておりまして、これは裏返せばそれだけ大変重要な分野ではないかと思っているところでございます。いずれにいたしましても鳥取の豊かな文化や自然、歴史を絡めた質の高い観光対策、また北東アジアゲートウェイをにらみましたインバウンド対策などしっかり取り組みまして、県民の鳥取の誇りにつなげていきたいと、このように考えております。個別にも山陰海岸ジオパーク、あるいは国際マンガサミット、まんが王国などさまざまございますけれども、職員一同一丸となって一生懸命取り組みますので、何とぞ御指導のほどよろしくお願い申し上げます。
 それでは、多少私は体がでかいので、座って文化観光局の幹部を紹介させていただきます。
 まず初めに、副局長の堀田利明でございます。

●堀田文化観光副局長
 副局長の掘田でございます。よろしくお願いします。きょう初の委員会ですが、この後、豊岡のほうで早速ジオパーク推進協議会の総会がありまして、局長の代理で出席ということで中座しますが、よろしくお願いいたします。

●野川文化観光局長
 もう一人副局長がおりますが、現在お手元のとおり財団法人自治体国際化協会ソウル事務所所長として派遣をしております安本俊夫、これも副局長でございます。御承知おきいただきたいと思います。
 続きまして、文化政策課長、松岡隆広でございます。

●松岡文化政策課長
 文化政策課長の松岡でございます。よろしくお願いいたします。

●野川文化観光局長
 国際交流、全庁的な海外との窓口担当でございますが、交流推進課長の小牧兼太郎でございます。

●小牧交流推進課長
 交流推進課の小牧でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

●野川文化観光局長
 続きまして、観光政策課長の加藤礼二でございます。

●加藤観光政策課長
 観光政策課の加藤でございます。よろしくお願いいたします。

●野川文化観光局長
 観光政策の中で民工芸の担当しております民工芸振興官、大江啓司でございます。

●大江観光政策課民工芸振興官
 民工芸振興官の大江です。よろしくお願いします。

●野川文化観光局長
 次に、観光政策の中でまんが王国あるいは国際マンガサミットを担当しております広域観光推進室長兼山陰海岸ジオパーク推進室長、寺口嘉昭でございます。

●寺口広域観光推進室長兼山陰海岸ジオパーク推進室長
 寺口と申します。よろしくお願いします。

●野川文化観光局長
 最後に、インバウンドの対策を担っております国際観光推進課長の細羽正でございます。

●細羽国際観光推進課長
 国際観光推進課長の細羽でございます。よろしくお願いいたします。

●野川文化観光局長
 どうぞよろしくお願いいたします。

◎藤縄委員長
 ありがとうございました。
 それでは、早速ですが、議題に入ります。
 なお、質疑は、各部局ごとに説明終了後、一括して行っていただきます。
 まず、企画部より、議題1、全国知事会議の概要について及び議題2、第6回関西広域連合委員会の概要について並びに議題3、航空自衛隊美保基地における機種変更等に係る事前協議の申し入れについて、亀井企画課長の説明を求めます。

●亀井企画課長
 企画部の資料の1ページをお願いしたいと思います。まず、全国知事会議の概要について報告をいたします。
 先月26日に全国知事会議が開催されまして、本県からは藤井副知事が出席をされました。
 今回の会議におきましては、大きく議題が2つございまして、まず1つは全国知事会の会長の選任について、2つ目は東日本大震災、原発事故について、これが大きく2つの議題でございました。
 このうち全国知事会長の選任につきましては、山田京都府知事と上田埼玉県知事が立候補されまして、選挙の結果、山田京都府知事が全国知事会長に選任をされました。
 (2)で東日本大震災及び原発事故についてということでございますが、1つ目の白丸の黒ぽつを2つつけておりますが、このような意見がまずございました。原発事故に係ります避難者の住宅ですとか自動車等に係る税制上の非課税・免税措置などを政府へ強く求めていくべき、こういった意見でありますとか、原発事故に係る災害というのは今も続いているのだということで、復興のビジョンが描きにくいため原子力災害対策に係る特別法を早期に制定し、対応していくべきだと、こういったような意見がございまして、全国知事会の中に今後、復興本部のようなものを立ち上げて幅広く全国知事会といたしましても検討、対応を行っていくということとされました。
 2つ目の白丸でありますけれども、全国知事会の中での指揮命令系統でありますとか支援自治体の割り振り、こういったことがあいまいであったのではないかというような点が指摘をされまして、これらにつきましても全国知事会として検証の上、これからの災害対策に向けまして今後、整理をしていこうということとされました。
 そのほかの意見といたしまして、次の白丸で上げておりますけれども、2つ目の黒ぽつで液状化対策を被災者支援に係る法律の対象にすべきというような意見、一つ飛びまして、4つ目の黒ぽつでありますけれども、風評被害対策をきちっと国にやらせるべきであると、政府は余りにも対策を講じていないのではないか、こういった意見もございました。
 (3)でその他ということでありますけれども、その他といたしまして、ここに上げておりますような意見がございました。1つ目の黒ぽつでありますけれども、現在国会で審議中でございます総合特区法案に関しまして、この総合特区と言われるものの中には国際戦略総合特区というものと地域活性化を主な目的といたします地域活性化総合特区というのがあるのですけれども、国際戦略総合特区のほうには法人税に係ります税制上の特例措置があるけれども、地域活性化総合特区のほうにはそういったものがないということで、現在の法案の内容では日本を元気にできないということで、全国知事会でももっと声を大きくしていくべきだというような意見がございました。
 2つ目の黒ぽつでありますが、これも現在政府で検討をされております子ども・子育て新システムに関連いたしまして、政府が現在急ピッチで検討作業を進めているということで、全国知事会でも早目に議論を深めていくと、そういった必要があるということ、社会保障の問題もきちんと議論をして、声を上げていくべきものについては声を上げていくと、こういったことが必要ではないかというような意見がございました。
 3つ目の黒ぽつでありますけれども、知事会の新会長の選任、それから統一地方選挙による全国知事会のメンバーの交代、すなわち知事の交代、そういったこと等を踏まえまして、現在全国知事会の中に設けられております知事によるプロジェクトチーム、こういったものを再編すべきではないかと、こういった意見もあったところでございます。
 続きまして、2ページをお願いいたします。第6回関西広域連合委員会の概要について報告をいたします。
 先月28日に第6回の関西広域連合委員会が開催をされました。大阪市内で開催されましたこの委員会には、本県からは藤井副知事が出席をされました。
 大きな2番で委員会の概要ということでございますが、(1)で国に移管を求める国出先機関の選定についてとまず書いております。現在関西広域連合におきましては、政府が掲げております国の出先機関は原則廃止と、こういった方針を受けまして、広域連合の中に国出先機関対策委員会、委員長は橋下大阪府知事でありますけれども、この委員会を設置をいたしまして、広域連合から政府に対して、国に対して移管を求めていく、そういった出先機関の候補を検討しているところでございます。
 先月ありました委員会におきましては、関西広域連合の移管につきましては同様に検討を進めております九州地区と一緒に闘おうということで、関西広域連合といたしましては本県、鳥取県が移管を強く主張している近畿地方環境事務所を含みます5機関、地方整備局、経済産業局、地方環境事務所、運輸局、農政局、この5つの機関を九州地区と調整する機関の候補として選定をいたしました。
 来週、次の関西広域連合委員会が開催されますが、この委員会で九州地区との調整状況を踏まえまして関西広域連合として移管を求めていく機関、そういったものを決定する予定としております。
 なお、本県は、中国地方にも属しておりますが、国の出先機関は本県を所管といたしますのはほとんどが中国管内といいますか、中国地方に属しておりますので、この中国地方にございます国の出先機関をどうするかということにつきましては、今月末に中国地方知事会が開かれますので、その中で検討していくということになっております。
 (2)で国に対する提言・提案についてということでありますけれども、2つ提言・提案を採択をいたしました。
 一つは、首都機能バックアップ構造の構築に関する提言ということでございます。今回の震災を教訓といたしまして、首都にいかなる事態が発生しても首都の中枢機能が継続できるように関東と関西の双眼化を図ろうということで、首都中枢機能のバックアップの仕組みを構築する、こういったことに関する提言を採択をしたところでございます。
 別添の1ということで提言の全文を添付をしております。
 次に、東日本大震災に関する緊急提案の第2次ということでございますが、第1次の緊急提案というのを3月の29日の委員会で採択をしておりますが、現時点での状況を踏まえました第2次提案を採択をしたところでございます。
 提案の全文につきましては、別添の2ということで添付をしております。
 続きまして、航空自衛隊美保基地におけます機種変更等に係る事前協議の申し入れにつきまして報告をいたします。
 企画部の資料で別紙ということで別葉になっているものがございますので、こちらのほうの資料をごらんいただきたいと思います。こちらのほうの資料の1ページをお願いしたいと思います。先月27日、中国四国防衛局から航空自衛隊美保基地に配備をしております現在C-1輸送機が10機ございますが、その機種変更等に係ります事前協議の申し入れがございました。
 その内容ということで、2ページに実際に申し入れがございました機種変更の協議文書のほうを添付しております。2ページのほうをごらんいただきますと、文章があります下のほうでございますが、防衛省はというふうに書いてあるくだりがございますが、美保基地において平成26年度からC-2へ機種変更することを予定しておりますが、これに伴いC-2に関連する施設を本年度から整備する予定ということで、こういった状況に基づきまして協議があったものでございます。
 もう一度1ページに戻っていただきますと、現在の状況ということで5番のところでありますけれども、この事前協議の申し入れを受けまして、県といたしましては現在中国四国防衛局に対しまして確認が必要な事項を照会しているところでございます。主な確認事項といたしまして黒ぽつで5つ上げておりますけれども、配備計画等に関すること、安全性、騒音、飛行ルート・高度などの性能・諸元に関すること、美保基地の位置づけが変わるのか変わらないのかということとか運航回数などの美保基地に関すること、関連施設整備に関すること、それから民航機運航への影響があるのかないのかといった米子鬼太郎空港に関すること、こういったことにつきまして現在確認必要事項ということで照会をしているところでございます。
 今後、中国四国防衛局のほうからの回答がございますので、その回答を踏まえまして米子・境港両市へ意見照会をすることにつきまして検討したいというふうに考えているところでございます。
 参考資料といたしまして、3ページ以降に、これも中国四国防衛局のほうから提出がございました次期輸送機(C-2)についての参考資料というのをつけておりますので、またごらんいただきたいというふうに思います。

◎藤縄委員長
 続きまして、議題4、東日本大震災鳥取県被災者受入支援総合相談窓口の相談受付状況について、谷口移住定住促進課長の説明を求めます。

●谷口移住定住促進課長
 同じく別紙の8ページをお開き願います。東日本大震災鳥取県被災者受入支援総合相談窓口の受け付け状況について御報告をいたします。
 去る3月18日より移住定住促進課に被災者支援に関する総合相談窓口を設置いたしまして、被災者等からのさまざまな相談に総合窓口ということで対応しているところでございます。
 窓口の開設以来、昨日、5月19日までの相談受け付け状況を御報告いたします。
 まず、相談受け付け件数ですが、昨日の正午現在で延べ125件の相談がございました。これは3月18日からの累計でございます。
 次に、相談内容別、相談者別の内訳を表にしております。相談内容は多岐にわたるわけでございますけれども、やはり住宅に関する相談が最も多く、63件ということで半数近くを占めております。
 次に、雇用・就職、生活支援金、支援物資といった相談がございまして、それぞれ担当課がございますので、そこと連携をとりまして対応に努めているところでございます。
 空き家提供に関する相談もかなりありまして、31件ということで、これは主に一般の県民の方からの申し出でございます。これにつきましては御本人の了解を得まして物件の所在する市町村に情報提供して、そちらの市町村のほうで被災者と、それから所有者とのマッチングを図っていただくというふうな対応をしております。
 相談者別の内訳でございますけれども、被災者本人、それからその家族とか知人で約半数を占めております。それから被災者関係以外ということで、これは主に県民の方々からですけれども、50件の相談がありました。その半数は、やはり空き家提供に関するものでございます。
 なお参考といたしまして、避難者の受け入れ状況でございますけれども、県の災害支援対策本部が5月16日現在でまとめた数字で57世帯140人の方が本県に避難されているといった状況でございます。
 以上が昨日現在の状況でございますけれども、今後、長期にわたると思いますが、引き続き相談に対応していく予定でございます。

◎藤縄委員長
 それでは、ただいままでの説明について質疑、御意見はありますでしょうか。

○銀杏委員
 今の相談受け付け状況ですけれども、空き家提供についての相談内容が被災者関係者以外より25件あったということですけれども、具体的に地域とかもう少し詳しく教えていただきたいのですが。

●谷口移住定住促進課長
 大体満遍なく県内にどこの、例えば東部とか中部とかに固まっているということではなくって、満遍なく県内から申し出がございました。これにつきましては、やはり被災者に限って無償で提供したいというふうなことで、通常の移住者に対して提供するというふうなことではなくって、緊急ですので被災者限定でというふうな申し出の状況でございました。

○銀杏委員
 具体的にそうした申し出に対して何人かでもその空き家に入られるということは、あったのですかね。

●谷口移住定住促進課長
 現在把握しているところでは県内で5件ほど空き家として利用している方あるいは進行中の方がございます。

◎藤縄委員長
 よろしいですか。
 そのほか。

○前田委員
 関西連合です。新聞報道によりますと、国の出先機関の移管の前提条件として関西連合の問題点というのは奈良県が入らないということがネックになるということが報じられていますが、それはどうなのですか。

●亀井企画課長
 近畿にあります国の出先機関は、確かに奈良県も管轄エリアにしておりますけれども、山田京都府知事、それから橋下大阪府知事が例えば片山大臣とそのあたりについても話をしたときにも解決できない問題という認識ではないという認識で一致しているようでございます。それでやり方といたしまして、例えば関西広域連合のほうで一括してそのエリアの部分は受けて、あと奈良の分についても関西広域連合に奈良のほうから例えば受託を受けるとか、やり方としては法的に詰め切っているわけではないのですけれども、いろいろな選択肢があるのではないかということで、選択肢についてもいろいろと現在並行して検討しているという状況でございます。

○前田委員
 もう1回。鳥取県が強く要望している環境事務所の移管については、奈良県が加入しないということで障害にはならないということですか。

●亀井企画課長
 先ほどの申しましたところで法的に整理をしなければいけないというところはあるかと思いますけれども、根本的な障害にはならないというふうに考えております。特にエリアといたしまして関西の圏域にあります国立公園が一つはジオパークがございます山陰海岸国立公園、それからもう一つは和歌山のほうにあります熊野のほうの国立公園と、この2つということでございますので、特に熊野のほうの部分がたしか一部奈良にかかっていたと思いますけれども、そのあたりの法的な整理というのはしなければならないと思います。それはちょっと並行して関西広域連合の中で我々も参加をして法的な整理、そういったものをしていきたいというふうに考えております。

○前田委員
 では、あともう1回。奈良県の状況はどうですか。

●亀井企画課長
 奈良県の知事選挙がこの統一地方選挙の中でございました。御案内かと思いますけれども、奈良の荒井知事と、それから関西広域連合に参加すべきという対立候補とでかなり得票が競ったという状況があったようでございます。それで現在のところは関西広域連合に入らないのだと言われております荒井知事のほうが統一地方選でも勝たれまして、現在知事となっておりますけれども、対立候補の方もかなり票をとられたということで、その点については考え方として考慮に入れてこれから考えていかなければならないというような認識のようなことを先般ちょっと会議の中で奈良県の担当者の方からはお聞きしたのですけれども、これから奈良のほうでも6月の議会でありますとかそういったことになりますので、そういった中で論戦といいますか、そういったことが行われるのだろうというふうに思います。

◎藤縄委員長
 そのほかございますか。

○興治委員
 1ページですけれども、3のその他のところで総合特区法案に関する意見が書いてあるのですけれども、この総合特区法案に対する本県の検討とか取り組みとかというのはどういうふうになっているのでしょうか。

●亀井企画課長
 法案に対してといいますか、この2つ総合特区がございますが、地域活性化総合特区というほうに、もしこれが法案として通りましたら本県は西部地域のほうで手を挙げてこの特区に取り組もうということで準備を進めているところでございます。
 今、委員がおっしゃいました法案の内容についていろいろ意見を申しているという状況ではございませんが、法案が通った後はこの特区のほうに手を挙げて特区として取り組もうという準備を進めている、そういった状況でございます。

○興治委員
 その西部で取り組もうとしている中身の概要と、あとここにあります税制上の特例措置がないということがなくていいのかどうなのかという県の見解ですよね、そこのところをお願いします。

●亀井企画課長
 西部のほうで検討しておりますのは、西部の地域のほうがいわゆる電気エネルギーでありますとか新エネルギー、強くそういったものを取り組んでいくといった考え方をちょっとメーンにしたそういった特区でございますが、ちょっとまとめたものがございますので、また後で全委員さんのほうにそういったものをお配りしたいというふうに思います。
 それで今ございました税の措置がないことに対します見解といいますか、考え方でありますけれども、今のところ県としてはっきりとしてこうということでまとめているものがございませんので、ちょっとその辺につきましては整理をしたいというふうに思います。

○興治委員
 わかりました。

◎藤縄委員長
 そのほかございますか。
 文化観光局に移ります前に、皆さん、暑いですから上着とっていただいていいですから。どうぞ、とってください。(「ありがとうございます」と呼ぶ者あり)
 それでは、議題5、第8回とりアート(鳥取県総合芸術文化祭)の評価結果について、松岡文化政策課長の説明を求めます。

●松岡文化政策課長
 そういたしますと文化観光局の資料の1ページをお願いいたします。昨年、平成22年9月18日から11月の30日にかけて第8回のとりアート、鳥取県総合芸術文化祭が開かれました。これに係ります評価報告書がまとまりましたので、その概要を御説明申し上げます。
 目的のところは説明を割愛いたしまして、概要のところに入らさせていただきます。評価の概要でございます。1番目、参加者数でございますが、平成22年度の参加者数は3万207人でございました。昨年、その前、前年比9,511人の減となっております。これにつきましてはメーン事業の未実施と、それからキラリ☆アートプロジェクトの事業数、公演数の減により参加の方が減ったという評価をいただいております。メーン事業と申しますのは、とりぎん文化会館でいいますと梨花ホールクラスの大きいホールで行う県民参加型の地元の題材を使った舞台公演でございますが、これを前は毎年やっておったのですが、さらに質を高めようということで2年に1回になりまして、22年度は実施しておりません。
 (2)番、広報の実績でございますが、チラシの配布ですとか新聞の掲載、プレイベントの開催等多彩に行っているわけでございますが、情報発信の件数といたしましては162件で前年比42件の減であり、もっとメディアの人材を活用すべきという評価をいただいております。
 観客のアンケートでございますが、アンケートの回収率が11.2%、目標としておりましたところが25%でございまして、回収率を高める工夫、努力が課題であると。
 アンケートの内容につきましては、初めて鑑賞という方は38.7%でございまして、前年比
8.1%の増でございますが、鑑賞したことがあるはここ3年間逓減、少しずつ減っておるということでございまして、新規で参加される方はふえているのですけれども、リピーターが少し減っているという傾向があるようでございます。
 観客の満足度につきましては78.0%で、これは比較的高いところに来ておるというところでございます。そして今後ぜひ鑑賞したい、鑑賞したいという方は85.9%でございまして、前年比3.4%の増で、やや回復してきております。
 事業実施者の自己評価。事業、イベントとか舞台とかをやられた御本人、実施者の自己評価、4点満点でアンケート形式でやっているのですが、その自己評価につきましては、イベント等のマネジメント力というのは大きな課題ではあるのですが、本番の運営については3.2という平均でございまして、円滑に実施されたという評価でございます。
 東部では、大学生2人がアートマネジャーに立候補されまして、一緒に事業を進められまして、新風を吹き込んだという評価をしていただいております。また、これまで中部ではアートマネジャー、仕切り役の方がおられなかったのですが、新たにアートマネジャーが設置されまして、プロデュース力が向上したという評価をいただいております。
 出演者につきましては、性別ではやはり男性よりも女性のほうが多いということでございます。年齢層では、20歳未満、20代という若い方の参加が多いというところが出ております。それから鑑賞者につきましては、若年層は減少しております。ですので子供や若者たちが文化芸術の楽しさをどう体験するかというのが課題であるという評価をいただいております。
 実行委員会等の中に評価をしていただく評価委員というものを置かせていただいているのですが、その方々の評価につきましては、全体的には目標はおおむね達成されておると。そしてレベルも一定担保されて楽しめる事業になっておると。
 キラリ☆アートプロジェクトの2事業につきましては、目標もほぼ達成されておるというところでございます。
 東・中・西部でそれぞれ地区事業というのをやっているのですが、西部につきましては映像や写真の活動が活発、中部は次世代の育成に熱心に取り組んでおられると、それから東部は和紙を活用した円形舞台をつくられるなどの各地区の特徴が出ていたという評価をいただいております。
 ただ、課題は、鑑賞者につきましては、男性の方、それから20代の若い方の発掘が課題であるというところをいただいております。
 教育機関との連携が必要であるという御指摘もいただいております。
 1ページめくっていただきまして、今後の課題でございますが、とりアートのレベルアップのために重要でありますアートマネジメント力が短期間ではなかなか育成は難しく、今後も経験を重ねながら時間をかけて育成していく必要がある。
 広報につきましては、ポスター、チラシ等の配布やメディアの活用のほかに、やはり今どきでございますので、インターネットの配信等新しい取り組みも成果があらわれておるところでありますが、認知度はまだまだ低いということがございますので、効果的で継続的な広報活動が必要ということを指摘いただいております。
 事業の中にはその会の内輪的・閉鎖的な事業も見られますので、県民に開かれたものとする必要があるという御指摘を受けております。
 今年度に入りまして、これらの御指摘を受けて実行委員会の広報委員会にはメディアの方に入っていただくとか取り組みを進めておりますので、これを改善して今後も県の文化の水準を上げていく努力を続けていくということにしております。

◎藤縄委員長
 続きまして、議題6、韓国江原道知事・議会議長との統轄監面談結果について及び議題7、第16回北東アジア地域国際交流・協力地方政府サミット実務代表者会議の結果について、小牧交流推進課長の説明を求めます。

●小牧交流推進課長
 それでは、引き続きまして資料の3ページのほうをごらんいただきたいと思います。江原道知事・議会議長と河原統轄監の面談結果について御報告いたします。
 4月の30日から5月の3日にかけまして、鳥取県日韓親善協会の連合会などの呼びかけによって鳥取県江原道交流ツアーという民間の交流事業が開催されました。そこに県のほうからも河原統轄監、それから林西部総合事務所長、堀田副局長など参加したところでありますけれども、その中で江原道知事及び議会の議長を表敬するという機会に恵まれましたので、報告をいたします。
 江原道知事は、4月の27日の選挙で当選されて、当選直後であります。崔文洵知事という方で、民主党から出馬された方であります。
 その際に河原統轄監のほうには、次の4ページにつけておりますけれども、知事の親書を携えていっていただきました。長いですので、かいつまみますけれども、知事への就任祝い、それから今までの交流の状況、大震災の関係、それから日韓、鳥取県と江原道の懸案事項としてDBS航路とソウル便の利用促進といったところをこれから一緒に協力していこうというようなことを呼びかけたようなものであります。
 前のページに戻っていただきまして、河原統轄監からはこの親書の趣旨に沿って発言をいただきました。
 江原道知事のほうからは、震災へのお見舞い、それから自分も鳥取県に行く機会があればぜひ行きたいと思っているということ、それから震災の関連ですけれども、漁民は同じ海を利用しているので、ちょっと我々も心配はしていますというような話がございました。
 続きまして、議長のほうですけれども、江原道の議長は金箕男議長でありまして、昨年末に議会との交流の提携のために鳥取県にいらっしゃった方であります。
 統轄監のほうからの発言は、先ほどと同趣旨であります。
 議長からは、震災からの復興を願っているということ、日本に慰めに行きたいけれども、今は迷惑になるから差し控えているということなどの発言がございました。
 続きまして、5ページをお願いいたします。第16回北東アジア地域国際交流・協力地方政府サミットの実務者会議の結果について報告いたします。
 本県と非常にかかわりの深い、先ほど申し上げました韓国の江原道、それから中国の吉林省、それからロシアの沿海地方、それからモンゴルの中央県という5つの地域の首長が毎年1回一堂に会しましてサミットを開催をしておりますが、今回第16回目でありまして、中国の吉林省で開催されることになっております。この今回のサミットの日程、議題などを協議するために今回出張させていただきました。
 会議の結果でありますが、2の会議の結果のところの日時のところをごらんいただきますと、ことしの吉林省サミットは平成23年9月5日に開催をされます。
 そして議題といたしましては、北東アジア地域のルート建設、陸路と海路、それから地域内のエネルギー協力の強化、地域間の共同プラットホームづくりというところでやろうということでおおむね合意いたしました。
 なお、日程につきましては、おおむね合意なのですけれども、ロシアの沿海地方だけがちょっと自分たちの都合で反対ということを主張しておりまして、引き続き調整しようということになっておりますけれども、吉林省のほうと直接調整をすると。ただ、本線は変わらないというようなことであります。
 関連といたしまして、首長の会議だけではなく、関連事業としまして経済人協議会、環境保護機関実務者協議会、美術作品展示会、マスコミ代表者会議というものもあわせて開催される予定であります。
 最後になりますが、輪番制でサミットを開催しておりますけれども、ことし中国ですが、来年度は鳥取県で開催されることも合意をされました。

◎藤縄委員長
 続きまして、議題8、ゴールデンウィークの主要観光施設等の入込客数について及び議題9、東日本大震災に係る県内への緊急誘客対策について、加藤観光政策課長の説明を求めます。

●加藤観光政策課長
 それでは、説明させていただきます。資料の6ページをお開きいただけたらと思います。ゴールデンウイーク中の主要観光施設等の入り込み客数について御報告させていただきます。
 既に新聞報道等でも流されておるところでございますが、ことしの4月29日から5月8日までの10日間、昨年が11日間ございました。1日短うございましたが、この期間の3番に書いております35地点につきまして入り込み客数の把握をいたしましたので、御報告をさせていただきます。
 まず全体的な傾向といたしましては、調査地点におきましては対前年で5万7,000人余り増加ということで、プラス7%ということで、県全体ではもうほぼ前年並み、若干増加というところで、心配された震災による激減ということはなかったという結果でございます。
 ただ、個々の施設につきましては、減少しておるところもございます。例えば東部地区でございますと、鳥取砂丘につきましては、本年度は砂の美術館が施設の整備工事中ということの大きな要因ございまして、7万5,000人の減という結果になりました。また、わらべ館につきましては、リニューアルオープン、4月の23日にした効果等で増加ということでございます。
 また、中部地区につきましては、倉吉博物館のトリックアート特別展の効果が物すごく影響が出ておるというふうに感じております。7,500人の増加と。その周辺、赤瓦、青山剛昌ふるさと館等でも若干の増加という結果になっております。
 また、西部地区でございますが、水木しげるロード、これは昨年の「ゲゲゲの女房」の効果がまだ引き続いてある、またいろいろな対策を引き続き講じておられるという成果だというふうに認識しておりますが、過去最高の12万1,000人、対前年でプラス43%という結果になったというふうに聞いておるところでございます。また、とっとり花回廊につきましても前年を約
10%増加したというような結果でございました。
 続きまして、7ページをお開きいただけたらと思います。東日本大震災に係る県内への緊急誘客対策につきまして、国内観光の部分につきまして御報告をさせていただきます。
 3月の震災以降、まずは被災地支援ということで県としてもさまざまな対策を講じておるところでございましたが、震災1カ月後の時点で県の旅館組合を通じまして旅館の入り込み状況、予約状況等を調査いたしました。
 下に参考というところでちょっと書かさせていただいております。約1カ月間で総キャンセルが約3万人ございました。これはほぼ旅館でございますので、宿泊単価といいますのは1万
5,000円から、高いところは2万円ぐらいなところでございまして、かなりの金額のキャンセル被害が出たというところでございます。
 そこを受けまして、鳥取発!がんばろう日本!ということで県の旅館組合、また県の観光連盟とも連携し、緊急対策を以下のとおり講じたところでございます。
 このまず1番といたしましては、「鳥取発!がんばろう日本!」プレゼントキャンペーンということで、これはゴールデンウイーク対策ということで、1万5,000人、先着の方に対しまして鬼太郎グッズ、これはメモ帳とかキーホルダーとかという小物でございますが、こういうようなものをプレゼントしたということでございます。
 また、2番でございますが、連休明けの5月9日から7月、夏休み前の15日までの期間にじゃらんnet、また楽天トラベル、これはネット系の宿泊予約サイトでございますが、ここを活用しましてワンコイン、500円の館内施設利用券をプレゼントしますというキャンペーンを実施しておるところでございます。これにつきましては震災以降団体客、旅行エージェントの団体客の送客がかなり減った、激減したというところで、今非常に動いていただけるのは、やはり個人客だろうということ。また、緊急的に対策を打てるメディアとして何があるだろうというところでネット系の宿泊サイトに目をつけたというところで、国内の第1位、第2位のシェアを持っておりますこの2社に対しましてキャンペーンを実施したというところでございます。
 また、あわせまして県の旅館組合の自主事業ということで6月1日から7月15日までということで県民感謝キャンペーンということで、もっと県民の方に旅館を利用していただきたいということで旅館組合さんのほうがあわせて独自で対策を講じられたというところでございます。
 また、あわせまして、これらのキャンペーンにつきまして新聞広告、これは山陽方面、京阪神、例えば中国新聞でございますとか山陽新聞、また京阪神のリビング紙、こういうものに対しましてこういう告知をしていく。また、メールマガジン等によりまして配信をしていくようなことを考えているところでございます。
 また、じゃらん、楽天の会員に対しまして、これが900万人と1,300万会員それぞれございますが、それらの会員さんにこのキャンペーンの告知をしていただくというような対策も講じたところでございます。引き続きこういう対策を実施していきたいというふうに考えております。
 また、県職員への県内の宿泊施設の積極利用の呼びかけも全職員に対して講じておるというところでございます。
 それでこのゴールデンウイークの状況でございますが、これは旅館さん数件から聞き取りをさせていただきました。東・中・西それぞれでございますが、ゴールデンウイークにつきましてはほぼ例年並みの宿泊者数を確保したというふうに聞いておるところでございます。ただ、予約の入り方といいますのは、例年は4月にはもうどんどん埋まっている状況だったのがもう直前、1週間前とかそういうところまで予約が入らなかったというようなことで、こういうキャンペーン等の効果もありまして直前からの駆け込み予約というものがかなりふえてきたというところのようでございます。また、6月、7月、特に6月といいますのは旅行控え、この業界は、閑散期でございますが、ここにつきましてもこれらのキャンペーンを活用しながら、団体はちょっと難しいという状況を考えまして、個人客に期待をして展開をしていきたいというふうに聞いております。これにつきましても現時点では予約の入り方はそんなに多くはないということで気の抜けない状況は続いておるのだけれども、旅館としても積極的に営業活動等やっていきたいというふうに考えているところでございます。そういうことで聞き取っているところでございます。
 引き続き県といたしましても観光業界さんと連携をして誘客対策に取り組んでいきたいというふうに考えております。

◎藤縄委員長
 それでは、議題10、米子ソウル便、環日本海貨客船航路(旅客)の利用実績等について及び議題11、東日本大震災に係る観光への影響・対策について、これは国際観光ですね、細羽国際観光推進課長の説明を求めます。

●細羽国際観光推進課長
 それでは、文化観光局の資料8ページをお願いいたします。初めに、米子ソウル便及び環日本海貨客船航路の利用実績等について御報告申し上げます。
 この2つの路線でございますが、御承知のように本県と海外を結ぶ定期路線ということでございまして、これは本県におきます国際観光推進のいわば生命線という位置づけで、当課のほうで利用促進を担当しております。
 まず、米子ソウル便の利用実績でございます。22年度の実績でございますが、年間の搭乗率は59.8%ということで、ほぼ昨年並みでございます。搭乗者数は、若干減っております。その主な要因は、日本のお客さんが減ったということでございます。日本のお客さんの利用につきましては、特に冬季、豪雪等がございまして、かなり利用が落ち込んだということが主な要因でございます。
 一方では、韓国のお客さんは非常にふえました。その主な要因は、昨年県内でロケを行いました韓国ドラマのそういった効果等がありまして、年間の韓国のお客さんの利用数は過去最高を記録しております。
 本年度の第1・四半期、4月、5月、6月の利用状況、予約状況でございますが、震災発生後、特に韓国からのお客さんが激減しております。4月45.8%、これは確定値でございますが、この利用の9割は日本のお客さんでございまして、韓国のお客さん、その他外国のお客さんはほとんどないということでございます。5月、6月も海外のお客さんの予約というのは伸びていないという現状でございます。
 2番目に、貨客船のほうの利用実績でございます。22年度は総数で2万7,000人余りの利用をいただきました。1便当たりにしますと大体180名ということで、定員の半分程度というようなお客さんでございます。その内訳ですが、8割以上が韓国のお客さんでございます。これにつきましては10月以降週2便から1便化ということになりまして、日本のお客さんには1週間の行程になるということで非常に使いにくいダイヤとなっておりまして、結果的に韓国のお客さん、これもドラマ効果等もありまして非常に伸びたということでございます。
 本年度4月、5月の利用状況、予約状況でございます。4月につきましては、やはり震災の影響がありまして、1便当たり100人程度ということで、これは韓国のお客さんの落ち込みが非常に影響しております。それから5月につきましては、264人と伸びてきております。これにつきましてはDBSのほうがかなり割安の旅行商品を販売したということで、韓国のお客さんの利用が伸びているということでございます。
 なお、この貨客船につきましては、5月19日から6月1日までドック入りのために運休ということで、今現在運休中でございます。
 3番目でございますが、外国人の県内延べ宿泊者数について実績を御報告申し上げます。これは観光庁のほうで宿泊旅行統計という統計調査がございます。それによりますと22年の1月から12月の実績でございますが、年間の県内の外国のお客さんの宿泊者総数は2万3,470人ということで、これは対前年167.4%の伸びでございます。全国ランキングでいいますと43位ということで、前年から3ランクアップしております。
 その主な要因は、内訳にありますように韓国のお客さんの伸びです。韓国につきましては、先ほど言いましたようにドラマ効果等がありまして対前年で230%ということで非常に伸びております。また、特徴的なところは、ロシアのお客さんも貨客船効果でありまして、1,000人余り来ていただいているという状況でございます。
 続きまして、9ページをお願いいたします。大震災の影響で対策について御報告申し上げます。
 まず概況でございますが、これについては先ほど申し上げましたように非常に震災の影響が大きいです。また、原発の事故の風評等もございまして現在まだ低迷をしておりますが、特に貨客船については回復の兆しが見えてきております。
 こういった状況を踏まえまして今後の誘客対策の方針としては、中ほどの囲いにありますように3つ考えております。
 1つは、当面はやはり日本側からのお客さんの利用で両路線を支えていくということが第1段階でございます。
 2つ目としては、並行しまして海外の風評も大分変わってきております。おさまってきております。そういった状況を見て海外からの誘客も力を入れていきたい。
 最終的にはその両者のバランスをとって路線の維持発展ですとか、それから誘客をどんどん伸ばしていきたいなと思っております。
 当面の主な対策としまして、アウトバウンド、インバウンドということでそこに上げております。
 アウトバウンドにつきましては、主にグループ旅行とか、それからバスの利用者の方へのキャッシュバック等によって利用促進を図っております。また、韓国江原道等のPR番組も県政テレビのほうで制作する予定でございます。
 インバウンドにつきましては、やはり安全・安心だということをしっかりPRするということが1つ目。それから海外のメディア、主に台湾のテレビ局を今呼んでおりますし、それから本日から韓国のほうの旅行博覧会にも出展いたしまして、こちらでもPRをしっかりやりたいなと思っております。
 以下参考として先ほど申しましたアウトバウンドの支援対策の概要を添付しております。

◎藤縄委員長 それでは、ただいままでの説明で質疑、御意見は。

○藤井委員
 8ページ、中国からの観光客が146%伸びていますけれども、これはどのあたりから来ていますか。

●細羽国際観光推進課長
 ここで中国が1,640人ということで対前年伸びておりますが、実はこれは一般的な団体旅行とかそういったお客さんではないと思います。実は実態はきちっと把握ができておりません。要はこの統計は、県内にビジネスであろうが勉強の留学生であろうが泊まられた方の延べ数でございまして、ちょっとその辺の実態をことし動態調査ということを考えておりますので、そういった中できっちり把握をしていきたいなと思っております。

○藤井委員
 これからの環日本海の旅行客、やはりメーンは中国だろうと思うので、細かい分析をして対応してもらいたいと。
 それと5ページの北東アジア、この構成メンバーが選ばれた理由というのはわかるのですよ。環日本海ということで選ばれたわけでしょう。ただ、モンゴルが入っているのは、環日本海かどうかというのは当時から問題があったのですけれども、こういう状況になったらなぜ河北省、姉妹縁組を一番最初鳥取県が結んだこの相手を排除する理由がまだあるのかなという気持ちがあるのですけれども、この点については御意見ありますか。

●小牧交流推進課長
 今このサミットの関係でありますけれども、例えば鳥取県と江原道、鳥取県と吉林省、鳥取県と沿海地方というふうに友好関係がありますが、それ以外にも例えば吉林省と江原道とか江原道と沿海地方とか、その加盟国が大体それぞれ友好提携をしている間柄であります。モンゴルの中央県は、もう多分御事情をお察しのとおりだと思いますけれども、最初はこの4つで始まって、後からオブザーバーとして加盟してこられて、最後は承認ということになったわけですけれども、サミットのやりとりの中でやはりモンゴルも、環日本海ではないけれども、アジアの一つの地域だから加盟させるべきということでいろいろ検討した結果、中央県に参加いただくという経緯になったわけであります。
 そういう意味からすると実はちょっと本県、一番最初の中国との交流の始まりは河北省であります。本年25周年を迎えるわけなのですけれども、ちょっとこの吉林省、江原道、沿海地方、中央県という相互の中の関係からすると鳥取県だけが友好関係にあるということなので、なかなかちょっと独断で入れるというのは難しいのではなかろうかとは思っています。ただ、25周年を迎える河北省との交流は、10月にことし一つイベントを企画しておりますので、それを今後のさらなる友好のきっかけにしたいと思っています。

○藤井委員
 わかりました。
 ただ、あなたが答えられる範囲を超えていると思いますけれども、僕の言っている意味は理解していただけると思います。排除する理由がなければ積極的にこれに参加を呼びかけて、北東アジアですから、環日本海ではないわけですから、そういうことを上のほうに上げていくことを考えてみてください。

◎藤縄委員長
 そのほか。
 福田委員。

○福田副委員長
 7ページの東日本大震災に係る県内の緊急誘客対策について質問させていただきたいと思います。1番の「鳥取発!がんばろう日本!」プレゼントキャンペーンとか、まだ締め切られていないのですが、2番の「鳥取発!がんばろう日本!」ワンコインキャンペーン、震災後3万人ぐらいの県内に旅館、ホテルで影響が出たとありますが、こういったものがどれぐらいインセンティブになったというか、お得感の効果が出たのか。昨年と比べて大変ゴールデンウイークのお客さんがふえているのですが、そういったものと相関関係がどういうふうにあったのか教えていただけませんでしょうか。

●加藤観光政策課長
 まず、連休中のプレゼントキャンペーンにつきましては、先着1万5,000人、これはほぼはけたというふうに旅館の関係者の方から聞いております。
 まず、がんばろう日本!ワンコインキャンペーンにつきましては、まだ始まったばかりでございますが、昨日時点で聞き取った結果、約1,800件の申し込みがあったということで、この先着1万名様というのが7月15日までにはちょっと全部はけてしまうようなペースで今出ておるという状況でございます。
 また、これも旅館さん、例えばはわい温泉旅館組合の方からの声でございますが、やはりこのキャンペーン問い合わせと、またこれの指定の申し込みというのもあっているということで、一定のインセンティブになっているというふうに私どもは理解しているところでございます。

○福田副委員長
 ありがとうございました。
 また、他県も同じような取り組みがやはりあるのだろうと思うのですが、もっと鳥取県よりさらにインセンティブをつけているようなところというのもあるのでしょうか。もしあれば具体的に教えていただけないでしょうか。

●加藤観光政策課長
 他県のこういう具体的なキャンペーンの状況というのは、ちょっと今把握をしておりませんが、中国5県、広島、島根、山口等につきましては、こういう具体的なキャンペーンというのはまだこれからというような状況であると聞いておるところでございます。

◎藤縄委員長
 そのほか。

○銀杏委員
 2ページですけれども、とりアートについて一番最後の今後の課題の中で中には内輪的・閉鎖的な事業が見られたということで、県民に開かれたものにする必要があるというふうに締めておられますけれども、少し具体的なことがよくわかりませんで、こうした事業でなぜそういうふうな課題が出てくるのかな、ちょっと不思議でならないのですが、今後の対応についてもお聞かせください。

●松岡文化政策課長
 具体的な名前は出しませんが、例えば実施する会の方の会員のための催し物になってしまっているようなところがございまして、どちらかといいますと文芸系、物を書いたりするほうなのですけれども、そういうところが自分たちの会の発表会みたいな形になってしまって、会員同士の、広く県民の方に見ていただくようなちょっと工夫が足りないのかなというところがございました。評価書に書いてあるから言ってもいいと思いますけれども、俳句系とか短歌系とかそういうところが少し身内の会員向けの発表会になってしまっているというところがあるので、例えば若い人に川柳を教えるとか短歌を教えてさしあげるような取り組みを、ワークショップをするとか、そういう方向でできるだけたくさんの方々に参加していただけるような仕組みにしてくださいというようなところをお願いしていこうかというぐあいに考えております。

○銀杏委員
 要するに魅力がなかったというふうなとらえ方がいいのですか。それとも広報とかといった部分の取り組みが足らなかったということなのか。両方あるのではないかと思うのですけれども。

●松岡文化政策課長
 短歌、俳句、川柳ともに魅力はあると思っています。ただ、ちょっと取り組みの仕方ですね、さっきおっしゃっておりました広報のやり方ですとか、それから見せ方というところで課題があったというぐあいに考えておりますので、その辺のところの工夫を進めていきたいというぐあいに考えております。

◎藤縄委員長
 そのほか。

○前田委員
 5ページ、北東アジア、僕は1回議会で黄砂の問題を取り上げたのですよ。年々ひどくなっていると。それでその被害というのは、吉林省もあるし、江原道もそうだし、本県もそうだし、この実務者協議会で取り上げて議論すべきと言ったのですよ。その後どうなっていますか、黄砂の問題。

●小牧交流推進課長
 黄砂の関係ですけれども、このサミットの関連事業の中で環境保護実務者協議会というのをつくりました。これは平成19年に鳥取県で開催したサミットの合意を受けて開催したものであります。その下に3つ部会をつくっておりまして、黄砂・砂漠化防止部会というものをつくっていまして、鳥取県が幹事を務めてやっております。鳥取開催の次の次の年ですから、平成21年にモンゴルで開催されたサミットにおきましてその黄砂・砂漠化防止幹事会というものが開かれまして、各地域でさまざまな議論がなされております。だからどう解決したのだと言われるとちょっと私も苦しいところがありますけれども、関係者の協議の場というものは持たれている状況であります。

○前田委員
 提言しておきますわ。国家間で今、外務省が、たしか厚労省も一緒になってこの黄砂の問題、国家間ということで協議し出したと思っているのですけれども、でも私たちの健康に重大な影響があります。鳥取県の衛生機関が調べたら重金属が入っているのですから、ですからこれは民間外交ですから、私たちは、その中でも大いにやはり議論していただいて、行く行くはモンゴル等の砂漠化の支援をしたらと思うのですよ。提言しておきます。

◎藤縄委員長
 そのほかございますか。

○興治委員
 8ページ、9ページのところですけれども、韓国に対してインバウンド対策でいろんな取り組みをやっているということが一定成果を上げてきているというのはあると思うのですけれども、あわせて今、藤井委員もおっしゃいましたけれども、中国に対するインバウンド対策が求められていると思うのですね。日本全体を見てみると中国からの観光客のほうが恐らく多いだろうと思うのですね。県によっては中国からたくさん来ているというところもあると思うので、鳥取県の場合は韓国との窓口ができているということもあるのですけれども、ロシア、沿海地方と中国東北部の間で人的交流というのはあるみたいですし、そこはノービザで行けるということもありますし、中国人に対する日本のビザの発給要件も緩和されてきていますから、大変以前と比べると来やすい状況になっていると思うので、鳥取県としてももっと中国に対するインバウンド対策を強化をしたほうがいいと思うのですよね。そのあたりの取り組みというのはどうなのでしょうかね。

●細羽国際観光推進課長
 委員御指摘のとおり、中国は本当に世界一のマーケットで、訪日旅行につきましても実は22年に前年3位だったものが2位に上がりました。韓国、中国、台湾という順になっております。しかも中国は、年々すごい勢いで伸びております。2けたぐらいの勢いで伸びております。ということで当然鳥取県としても中国対策、中国には注目をしております。そういった面で中国の今お客さんの実態をいろいろ調べておりまして、御承知かと思いますが、今の中国のお客さんの大半は東日本ゴールデンルートと言われる、東京に行って、富士山を見て、京都、大阪に行くというルートが主流でございます。一方では、先日ちょっと報道されていましたが、今度は中部から山陽を抜けて九州のほうに抜けるプラチナルートの提案というような動きも今、国内であります。そういう状況を踏まえて、では鳥取県にいかにお客さんを引っ張るかというその戦略は、非常にこれは相当工夫が要るのかなと思っておりまして、本年度の当初予算で中国のマーケティング調査を、これはそういう中国の情勢に詳しい専門の機関に委託をしてやろうと思っております。それを土台に県内の関係の方とも相談しながら、中国からの誘客対策というものを本年度から本格化をしていきたいなと考えております。

○興治委員
 中国人が日本に来る目的は、自然と温泉と、あと食べることと、あと買い物が非常に強いらしいのですよね。買い物がなかなか鳥取県で提供できるのは少ないと思うのですけれども、残りの3つはしっかりとどこにも負けないぐらい提供できると思いますので、これからさらに取り組みを強めてもらいたいと思います。

◎藤縄委員長
 要望ということで。
 そのほか。

○藤井委員
 黄砂の話が出たので、もうとにかく今通年になってしまいましたね。昔は春だけだったし、濃度も大変な濃さですよね。ほとんど視界がないぐらい厳しくなりましたね。この状況を解決するのは、確かに砂漠化の防止ということなのでしょうけれども、最近ちょっと気になるのは原発の問題があるでしょう。中国はこれからどんどんああいうものが広がっていく。その安全性に関してもやはり関心を持っていく必要があるかなという、あの現象を見ていて思うのですけれども、そんなことに関心を持たれたことはありますか。

◎藤縄委員長
 答弁できる範囲で。

●小牧交流推進課長
 実は私4月の中旬に河北省を訪問しまして、25周年の段取りについていろいろ協議をしてまいりました。吉林省にも参りましたが、非常に黄砂が市内でも激しくて、本当に太陽もかすむ、視界も大分悪いというような状況を体感してまいりました。
 原発の話ですけれども、4月の中旬に河北省に参ったときは当然あちらのほうでも相当注目をされておりまして、日本の状況はどうなのだというような話はいっぱいありました。そこで私なりに報道で聞いた、勉強したようなことを話してきたわけですけれども、中国にも原子力発電ありますよねというような話をして、あるのだけれども、彼らはどこにあるとか、どういうところにあるとかそういうことはちょっとしゃべれないなというような感じでありまして、非常に日本のことは心配しているけれども、かえって自分たちのほうでは何が起こっているか、省の職員には余り把握していないなというのが非常に実感としてありました。ということぐらいでしか申し上げられないのですけれども、確かに藤井委員のおっしゃっていることは重要なことであると思いますので、こういうサミットの場とか河北省との協議の中でとかいろいろ意思疎通を図っていきたいなとは思います。

◎藤縄委員長
 そのほかによろしいですね。
 それでは、その他に入ります。
 企画部、文化観光局について。

●中山企画部参事監兼新生公立大学設立準備室長
 委員の皆様にファクスで情報提供しておりますが、来週の25日に公立大学設立協議会を開催いたします。その中でいわゆる大学の組織案ですとか、あるいは定款案等について議論を、資料のほうはございませんで、申し上げさせていただきたいと思っておりまして、また定款案は9月などで議会のほうの議決等を今考えているところでございます。6月議会にでもこの会議の様子等を御報告いたしまして、委員の皆様方の御意見等を伺いたいと思っております。日程等都合つきますればぜひこの議論等の様子をお聞きいただければと思います。よろしくお願いいたします。

◎藤縄委員長
 そのほか。

○前田委員
 中山間対策について2~3聞いてみたいのだけれども、条例がたしか20年だったな。20年の
10月ですよ。制定して3年後に見直すのだという附則をつけてあったはずなのですが、ことしが見直し年だけれども、どうしていますか、見直しの作業は。

●米山中山間地域振興課長
 一つは、5年置きの山間集落実態調査をやるようにしておりまして、その成果を、条例自体が平成20年の10月21日に制定しておりますので、秋に3年を経過いたします。それに向けての作業の一つの材料にしようとしております。
 近く立ち上げることにしておるのですが、次期中山間の検討の懇談会というのを、行政、学識経験者、それから民間の委員さん、それから市町村の代表等と構成する懇談会をセットいたしまして、その場での議論を開始しようという今計画をしておるところでございます。

○前田委員
 私もこれは提言に近いのだけれども、もう僕はちょっと空回りしているような気がするな、県の中山間対策は。協議会とかそんなことばかりしているのだわ。要は過疎地域の人たちをどう守るかですよ、1番が。それで2番目が振興ですよ、村の。県の今の施策は、村の振興になっているのですよ、どうも報告書を読んでみるに。守る、人を守る、暮らしを守る、その辺の対策は協議会をしていたってわかりませんよ。これは出かけなければ。どうですか、それは。

●岡﨑地域づくり支援局長
 おっしゃるとおりでして、協議会も実は県だけではなくて、各地域に市町村の皆さん方とかみんな集まって地域に出かけていって、その地域の実情を見て今検討しております。それが20年の条例を制定後、3年間積み重ねてまいっています。それを踏まえて今、米山課長も申し上げていましたけれども、中山間振興課職員がすべて地域に出ていますので、それも踏まえて今回計画の見直し、あわせて条例の見直しも考えていますので、委員御指摘のとおり地域を見ながら暮らしを守ること、そして活力を与えるような施策について考えていきたいというふうに思っています。

○前田委員
 では、具体的にちょっと議論しようか。まず、村の人たちを守るということで足の確保ですよ。ずっと言っているのだけれども、一つも対策をしないのだけれども、バスを回せというようなことは無理ですよ、それはバス会社は。再三言っているのだ、私。福祉バスをあれに乗させてもらって、それで福祉施設を、町中の、あれを過疎地域の人たちのたまり場にしろと。そこから医療機関とか買い物に行って、もう一回福祉施設に帰ってもらって、そこでまた乗せて帰ってくる、そういう案をつくるべきではないですか。意見を聞く聞く言っているのだけれども、一つも中山間地対策条例で具体論が出ていませんよ。
 2つ目、買い物ですよ。買い物難民ですよ。知事も就任の弁で言っておられるでしょう。僕は、いろんな中山間地を歩くけれども、これなのですよ。どんな施策をしていますか。岩美のJAがやっているのは知っていますよ。僕も見に行ったし、話をしたし。それ以外地域が日野町の何か1人一生懸命やってもらう人、そのほかどうしているのですか、ほかの地域は、具体論は。

●岡﨑地域づくり支援局長
 まずは委員御指摘のとおりの現状はあるというふうに認識しています。そして中山間地対策の一番大切なことは、我々としては現場に足を運んで現場とともに議論をして、そして市町村の皆さん方とともにその地域の中で仕組みをつくっていくかというのが大切というふうに思っています。そういう意味で市町村の皆さん方の力も非常に重要であります。
 委員御指摘の福祉の車両の扱いにつきましてもこれに乗られる方とそれを通常利用されている方の調整というのは、地域の中でしていただかねば困りますので、そういうのも含めて我々は、具体的には鳥取市だと思いますけれども、鳥取市の皆さん方との議論を進めております。ただ、残念ながらその成果としてはまだあらわれていないのが現状でありますので、引き続きその地の皆様方と議論をさせていただきたいというふうに思っています。
 2つ目の買い物難民の話ですが、これも実は日南町、日野町から始まった話であります。移動販売車ということで、販売車に対する地域コミュニティービジネスということで我々も支援をさせていただいていますし、そういうような状況を把握して各総合事務所単位で、または市町村の皆さん方と話をしながらそういう状況を把握していますので、そういう支援策も講じながら地域の方々といかに継続して続けていただけるような形で事業をしていくかということを議論しています。その議論のコアとなる部分がことしきっとできるというふうに私は確信しております。

○前田委員
 もうやめるけれども、最後は市町村だろう。リードすべきですよ、県がこうあるべきだといって。逃げてはいけませんよ。私は、私の思いというのは、憲法に保障してあるのだから、居住の自由もある、文化的な最低限の生活は守らなければいけないのですよ。それをコスト感覚で考えるとか、だめですよ、それは。厳しくこの9月までの行動を見ていますから。
 まだある。もう一つ言っておくわ。企業の見回り隊、たくさん協定してあるが、あれは何をしているの、一体。協定で終わりになっていないか。どうしているの。

●岡﨑地域づくり支援局長
 申しわけありません。この実績をきっと詳しくお伝えしていなかったのが今の御質問だと思いますけれども、実は企業の見回りというのは毎日あるいは定期的に各家庭を訪問される、あるいはそういう機会のある企業さんと提携を結んで気づきを促していこうというふうなものでして、例えばヤクルトの販売でありますと今も各家庭を回ってヤクルトを販売していますし、新聞ももちろんそうであります。その中で気づくことがありました。例えば新聞が2~3日滞っているというところで訪ねてもらいましたら、やはりぐあいが悪かったとかというような実例ももちろんあります。企業の中では、それらを誇りとして活動されている企業さんもあります。ですので今の実例を、ちょっと申しわけありませんが、今までの活動の実例をお配りしたいと思いますので、よろしくお願いします。

○前田委員
 いや、実例の紹介ではない、私の言っているのは。協定が終わりではないですよと。毎日どうされていますかというのをフォローしてくださいと言っているのですよ。
 委員長、前回中山間地条例は、私たちは特別委員会をつくって議論した、2年間。その成果が条例なのですよ。条例の見直しするわけですから、委員長、執行部に提案されて、私たちが受けて議論するのではない。積極的に私たちもやるべきだと思いますよ。

◎藤縄委員長
 その件については、皆さんと改めて協議の上、進めていきたいということでよろしいでしょうか。

○前田委員
 はい。

◎藤縄委員長
 そのほか。

●宮城男女共同参画推進課長
 きょうお配りしておりますこの水色の冊子でございます。鳥取県男女共同参画マップでございます。このマップは、男女共同参画推進施策を効果的に実施いたしますために県ですとか市町村における男女共同参画の状況をまとめたもので、毎年度作成している報告書でございます。
 冊子の中身といたしましては、条例、計画の策定状況でございますとか審議会や管理職の職員の女性の割合などをグラフですとか地図に色分けしまして進捗状況を示しております。市町村におかれましても研修会などで利用、活用していただいているところですので、またごらんいただければと思います。

●寺口広域観光推進室長兼山陰海岸ジオパーク推進室長
 済みません。山陰海岸ジオパークの関係でイベントの御案内を1件させていただきたいと思います。
 本日、文化観光局のほうの資料とともに山陰海岸ジオパークフォーラムということで1部チラシを配付させていただいております。5月の28日、来週の土曜日でございますが、とりぎん文化会館のほうにおきまして午後1時15分からこういったイベントを考えております。
 中では鳥取県内、兵庫県内、京都府内それぞれの地元地域での最近の活動事例発表といったようなものもさせていただくようになっております。委員の皆様のほうでももしお時間、御都合のつく方がおられましたらぜひ御参加いただければと思います。よろしくお願いします。

◎藤縄委員長
 その他よろしいですね。
 それでは、意見も尽きたようですので、企画部及び文化観光局につきましては以上で終了いたします。
 執行部の入れかえを行いますので、ここで暫時休憩といたします。再開は11時40分でお願いします。

                                午前11時34分 休憩
                                午前11時39分 再開

◎藤縄委員長
 それでは、再開いたします。
 引き続き、県土整備部及び警察本部について行います。
 まず、執行部職員の紹介を県土整備部、警察本部の順にしていただきたいと思います。

●古賀県土整備部長
 県土整備部でございます。それでは、職員の紹介をさせていただきます。
 私、県土整備部長の古賀でございます。どうぞよろしくお願いいたします。以下はちょっと座って紹介させていただきます。
 県土整備部次長の下田でございます。

●下田県土整備部次長
 下田でございます。よろしくお願いします。

●古賀県土整備部長
 同じく次長の長本でございます。

●長本県土整備部次長
 長本でございます。よろしくお願いいたします。

●古賀県土整備部長
 県土総務課長の安田でございます。

●安田県土総務課長
 安田でございます。よろしくお願いいたします。

●古賀県土整備部長
 技術企画課長の三鴨でございます。

●三鴨技術企画課長
 三鴨でございます。よろしくお願いいたします。

●古賀県土整備部長
 道路企画課長の山本でございます。

●山本道路企画課長
 山本でございます。よろしくお願いいたします。

●古賀県土整備部長
 道路建設課長の細川でございます。

●細川道路建設課長
 細川でございます。よろしくお願いいたします。

●古賀県土整備部長
 河川課長の竹森でございます。

●竹森河川課長
 竹森でございます。どうかよろしくお願いします。

●古賀県土整備部長
 治山砂防課長の山本でございます。

●山本治山砂防課長
 山本です。どうぞよろしくお願いします。

●古賀県土整備部長
 空港港湾課長の森下でございます。

●森下空港港湾課長
 森下でございます。よろしくお願いします。

●古賀県土整備部長
 県土総務課参事の山本でございます。

●山本県土整備部参事
 山本でございます。よろしくお願いします。

●古賀県土整備部長
 技術企画課用地室長の木村でございます。

●木村技術企画課用地室長
 木村でございます。よろしくお願いいたします。

●古賀県土整備部長
 道路企画課高速道路推進室長の河田でございます。

●河田道路企画課高速道路推進室長
 河田でございます。よろしくお願いいたします。

●古賀県土整備部長
 どうぞよろしくお願いいたします。

●石田警察本部長
 警察本部長の石田でございます。それでは、警察本部の執行部の職員紹介させていただきます。では、座って失礼いたします。
 まず、警務部長の宇田川警視正です。

●宇田川警務部長
 宇田川でございます。よろしくお願いします。

●石田警察本部長
 刑事部長の濵澤警視正です。

●濵澤刑事部長
 濵澤でございます。よろしくお願いいたします。

●石田警察本部長
 警備部長の田子警視正です。

●田子警備部長
 田子でございます。よろしくお願いいたします。

●石田警察本部長
 生活安全部長の前田警視正です。

●前田生活安全部長
 前田でございます。よろしくお願いします。

●石田警察本部長
 警務部参事官兼首席監察官の竹本警視正です。

●竹本首席監察官
 竹本でございます。よろしくお願いいたします。

●石田警察本部長
 警務部総括参事官兼警務課長事務取扱の野澤警視正です。

●野澤警務課長
 野澤でございます。よろしくお願いします。

●石田警察本部長
 生活安全部総括参事官、生活安全企画課長事務取扱の竹本警視です。

●竹本生活安全企画課長
 竹本です。よろしくお願いします。

●石田警察本部長
 刑事部総括参事官、刑事企画課長事務取扱の保田警視です。

●保田刑事企画課長
 保田です。よろしくお願いします。

●石田警察本部長
 交通部総括参事官、交通企画課長事務取扱の小林警視です。

●小林交通企画課長
 小林でございます。よろしくお願いします。

●石田警察本部長
 警備部警衛統括参事官、警衛対策課長事務取扱の森山警視です。

●森山警衛対策課長
 森山でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

●石田警察本部長
 警務部参事官、総務課長事務取扱の越智警視です。

●越智総務課長
 越智でございます。よろしくお願いいたします。

●石田警察本部長
 刑事部参事官、捜査第一課長事務取扱の小谷警視です。

●小谷捜査第一課長
 小谷です。よろしくお願いします。

●石田警察本部長
 刑事部参事官兼生活安全部参事官兼警備部参事官、組織犯罪対策課長事務取扱の加藤警視です。

●加藤組織犯罪課長
 加藤です。よろしくお願いいたします。

●石田警察本部長
 本日の出席者は以上でございます。
 なお、交通部長の神﨑警視正、警備部総括参事官、警備第一課長事務取扱の山﨑警視、生活安全部地域統括参事官、地域課長事務取扱の安田警視、警務部参事官、会計課長事務取扱の安藤警視につきましては、出張のため欠席させていただいております。
 先ほど警務部総括参事官、警務課長、野澤警視正と申し上げましたけれども、警視でございます。失礼いたしました。

◎藤縄委員長
 それでは、早速ですけれども、議題に入りたいと思います。
 なお、質疑は、県土整備部、警察本部それぞれの説明終了後、一括して行っていただきます。
 まず、県土整備部より、議題12、平成23年度国土交通省関係予算の配分について、安田県土総務課長の説明を求めます。

●安田県土総務課長
 それでは、県土整備部の資料の1ページをごらんください。平成23年度国土交通省関係予算の配分について御報告を申し上げます。
 この23年度国土交通省関係予算の配分が4月1日に発表されまして、また中国地方整備局所管直轄事業費の計画が4月28日付で通知されたところでございまして、その概要を御報告申し上げます。
 まず、1番の直轄事業でございます。これの前年比較は、そこの表のとおりでございますが、ダム事業を除きまして前年からの伸率が0.99、ダム事業は0.62となってございます。
 注の4番に書いておりますけれども、ダム事業の減額は、殿ダムが本年度完成予定であることによるものでございます。
 また、5番に書いてございますけれども、復興財源を確保するためここに示されている額から予算執行段階で5%が留保されるということになってございます。
 これを事業別に見てまいります。まず、(1)の道路事業でございます。2月9日時点の策定途中の直轄事業計画書と比較いたしますと、平成25年度供用箇所につきましては上限値を若干上回る額が配分されておりまして、総額でも上限値139億円とほぼ同等の138.7億円が配分されてございます。
 そこに山陰道、箇所ごとに記載をしております。一番上の鳥取西道路、それから飛びまして、下のほうの中山名和道路、名和淀江道路、こちらにつきましては平成25年度に供用予定ということが示されてございます。
 めくっていただきまして、駟馳山バイパス、こちらにつきましても平成25年度供用予定ということが示されてございます。
 (2)番、河川事業でございます。同じく2月時点の直轄事業計画の上限値に近い額が配分されてございます。
 続いて、ダム事業、こちらは先ほども申し上げましたが、殿ダム建設事業に75.7億円、それから少し飛びますが、6番の港湾事業、鳥取港、境港の防波堤等の整備に配分がございます。それからこのほかに中野地区国際物流ターミナル整備事業の事業化検証調査、こちらのほうが実施されることとなってございます。
 2つ目に、補助事業でございます。そこに表を掲げておりますが、注に書いてございます河川事業、ダム事業、海岸事業、砂防事業、こちらのほうは交付金のほうに移行しておりまして、本年度の予定はございません。
 3ページのほうに移ります。まず道路事業は、倉吉道路、岩美道路、江府道路に要望の満額配分をいただいております。それから倉吉関金道路、こちらについては本年度の新規採択が認められたものでございまして、こちらも満額配分をいただいております。
 空港事業、これは鳥取空港の電源設備を更新するということでございます。
 また、港湾事業ですけれども、総額は赤碕港等の事業完了によって減少しておりますが、境港では新たに循環資源取扱支援施設整備事業、こちらのほうが採択されてございます。
 最後に、社会資本整備総合交付金事業・地域自主戦略交付金事業についてでございます。交付金としましては、このほかに農山漁村地域整備交付金がございますが、この資料は国土交通省関係予算ということで、そちらのほうは除いた額を記しております。
 表の一番左側に社会資本整備総合交付金を記載しております。本年度、23年度は58億円余り、伸率0.5ということでございます。この伸率は、23年度はこの社会資本整備総合交付金の一部分が右側の地域自主戦略交付金のほうに振りかえられてございますけれども、それを無視した単純な比較でございます。
 中ほどの地域自主戦略交付金では34億円余りという配分がございまして、右側の交付金合計としまして合計では伸率は0.80となってございます。
 その右側に国予算の伸率と書いておりますが、これは5%留保分も含めた予算額の対前年伸び率ということになります。

◎藤縄委員長
 次に、議題13、豪雨による被害状況について、三鴨技術企画課長の説明を求めます。

●三鴨技術企画課長
 県土整備部資料の右側に追加と書いた別冊の資料がございます。2枚物の資料がございますので、そちらのほうをごらんいただきたいと思います。よろしいでしょうか。この2枚物の右肩に追加と書いてある資料でございます。
 めくっていただきまして、1ページ目でございます。去る5月10日から12日にありました豪雨による被害状況について御報告申し上げます。
 まず公共土木施設の被害でございますが、県関係でございますと道路施設11カ所、河川施設4カ所、砂防施設1カ所の計16カ所、市町村関係でございますと道路施設7カ所、橋梁施設1カ所の計8カ所、合計24カ所の被災がございました。現在これは災害調査の最終段階に入っている最終調査中でございます。
 道路の全面通行どめでございますが、22区間におきまして交通どめが発生しましたが、そのうち18区間につきましては既に解除を行っているところでございます。
 残る区間が4区間ございます。それを下のほうの表のほうに記載してございます。まず高速道路でございますと、鳥取自動車道、これにつきましては本線は既に開放になっているのですけれども、智頭インターチェンジ付近でのり面の崩落がございまして、インターチェンジから入ることができないという状況になってございます。ただ、これにつきましては、欄外の右下に※で書いておりますけれども、23日の月曜日、来週の月曜日には解除予定というふうに聞いております。
 そのほか県道福成戸上米子線及び市町村道の2路線において現在も全面通行どめが続いているという状況でございます。
 河川のはんらんでございますけれども、塩見川水系塩見川と由良川水系円城寺川、この2つの河川におきまして道路冠水、農地冠水、また円城寺川おきましては民家における床下浸水2戸が生じました。このうち塩見川につきましては、鳥取市が福部駅前付近の住民99世帯につきまして11日から12日の未明にかけまして避難勧告を出しているという状況でございます。
 その他の災害といたしまして、江府町の江尾地内で民家の裏山が若干崩れたということもございましたが、これにつきましては人家に被害はなかったという状況でございます。
 降雨の状況でございますけれども、全県下の時間最大雨量は25ミリという、いわゆる集中的なゲリラ豪雨というわけではありませんでしたが、全県的に長雨が続いたという状況でございました。
 被災した施設につきましては、早期復旧に努めたいというふうに考えております。

◎藤縄委員長
 続きまして、議題14、県内の高速道路等をめぐる最近の状況について及び議題15、大山高原スマートインターチェンジの開通式について、山本道路企画課長の説明を求めます。

●山本道路企画課長
 それでは、企画県土警察常任委員会資料のほうにお戻りいただきまして、4ページをお願いしたいと思います。あわせて本日お配りしました鳥取県の高規格幹線道路網という1枚紙をあわせてごらんいただきたいと思います。
 県内の高速道路等の整備状況でございますが、御存じのとおり本年の2月27日に山陰道の東伯中山道路が開通したことによりまして、県内の高速道路、下に書いてございます鳥取自動車道、山陰道、米子道を合わせたものでございますが、21年度末57%に対し64%の整備率になり、7ポイント上がりました。
 1番の鳥取自動車道についてでございますが、表の中の2段目の大原-西粟倉インターチェンジ8.3キロについてのみ未開通という格好になっております。図のほうでいきますと右下の青印で書いてございます、H24供用と書いてある部分でございます。
 続きまして、山陰道でございますが、このうち未開通の区間でございますが、表の一番上の鳥取西道路の(1)期、(2)期、(3)期区間でございます。(1)期区間のうち鳥取インターチェンジと鳥取空港インターチェンジ間につきましては、25年度供用予定となっておるところでございます。表中段より下でございますが、中山名和道路及び名和淀江道路のうち下市-名和間が25年度供用ということになっておりまして、25年度をもちまして鳥取空港から青谷までが残るという状況になっております。引き続き県内の道路の早期供用に向けて国に要望していきたいと思っております。
 続きまして、高速道路の無料化社会実験及び上限1,000円の高速道路料金についてでございますが、東日本大震災を受けまして無料化実験は凍結され、休日1,000円の高速道路料金というものは廃止ということになります。この廃止の時期でございますが、6月中旬にそのシステムの改良が終わるということで、そのめどが立った時点でその期日は発表することとなっておると聞いております。
 また、本年度無料化実験として米子自動車道落合から米子までの間についても無料化実験がされる予定でございましたが、実施されないこととなりました。
 続きまして、5ページをお願いいたします。大山高原スマートインターチェンジの開通式でございます。
 米子自動車道における、下の図でございますが、溝口インターチェンジと米子インターチェンジのちょうど中間付近に大山パーキングエリアがございます。そこにETC搭載車専用の出入り口がつくことになり、周辺のアクセスの向上がされることとなっております。これにおいて開通に合わせて開通式を催したいと思っております。
 1番でございます。日時、6月30日午前と書いておりますが、10時ということで決定いたしました。
 場所並びに主催は、書いてあるとおりでございます。
 並びに一般の交通開放については、これについても午後と書いておりますが、15時ということに決まりました。
 委員の皆様方に御臨席をお願いしたいと思いますので、また後ほど案内させていただきますので、よろしくお願いいたします。
 大山高原スマートインターチェンジの概要ですが、先ほど申しましたようにETCの専用ということでございます。
 運用時間は午前6時から午後10時まで、利用可能車両は車長12メーター以下、いわゆる特殊車両を除くと。許可を受けなければ一般道を交通できない車両を除いたものは通行できることとなっております。
 それで最後でございますが、昨日一部報道機関によりましてこの開通式のことについて報道がなされましたが、その報道の中で総事業3億8,000万円とありましたが、実際には9億3,000万円、県の負担が3億8,000万円、伯耆町の負担が1,000万円、西日本高速道路の負担が5億
4,000万円となっておりますので、申し添えさせていただきます。

◎藤縄委員長
 続きまして、議題16、湖山池会議の概要について及び議題17、岩美町における水道水質の汚濁事故について、竹森河川課長の説明を求めます。

●竹森河川課長
 河川課でございます。同じ資料の6ページをお願いいたします。湖山池の望ましい姿といったものを検討するために昨年に発足しました湖山池会議の第4回の会議がこの3月30日に開催されましたので、その概要を報告させていただきます。
 議事の概要ですが、(1)からございますが、まず将来ビジョン策定に向けた対応についてといったところでございまして、大きく3つ書いてございます。1つが市民アンケートの結果といったところですが、このアンケートにつきましては次のページ以降に結果の概要及び別添といったことで湖山池の将来像といったことである程度イメージ化した4つのパターンといったようなものを載せております。
 一つとしましては、結果としましては、いわゆる湖山池、これは汽水湖でございます。海から海水が入ってございます。そういったところが一つの指標にはなっているわけなのですが、市民アンケートの結果を見れば鳥取県中部の東郷池のほうが湖山池よりもより塩分といったものは濃いわけですが、湖山池程度の環境を望むといったことが多かったといったところが一つ出ております。
 次に、水門全開時の水質予測概要と。今、湖山池は、水門によって塩分等を管理してございます。仮にこの湖山池を全部開放したらどうなるのかといったところのシミュレーションをしてございますが、この結果概要につきましては、いわゆる塩分濃度としましては5,000から8,000と、普通の海水の半分より下ぐらいのイメージなのですが、それとやはり海水は真水よりも重いといったことで、底のほうにちょっと貧酸素の拡大の方向が出るといったようなことでございます。
 そのほかいわゆる水質の指標でありますCODとか、あるいは窒素、燐等の指標につきましては、現在個別に精査中でございます。
 また、生物相につきましては、やはり塩分が底については汽水性中心に変化するだろうといったところが出てございます。
 次に、農業者のアンケート、これはまだ今現在も集計作業中でございますが、やはり湖山池の周辺で田んぼをやっている集落等ございます。瀬地区といいますが、そういった地区の営農移行について問いましょうといったことが出ております。その会議の中で出ました。
 そのほか平成23年度の取り組み内容としましては、先ほどのような結果ですね、こういったものも整理・検証しながら住民との意見交換等を通して実現できるビジョンを策定すると。その中でもポイントとなりますのが、やはり湖山池の水を米、稲を使ってやられるといったところの場合に、その水源をどうするかといったところが一つの大変大きなポイントとなるといったことでございます。
 また、今現在の水門の管理をやっていますが、平成23年度も平成22年度に引き続いて行うといったことになっています。
 あと下のほうに参考としてこれまでの第1回から第3回までを掲載してございます。
 アンケートの結果概要につきましては記載のとおりですので、またごらんいただければと思います。
 続きまして、別紙の追加といったほうの2ページ目、裏側のほうをお願いいたします。よろしいでしょうか。岩美町における水道水質の汚濁事故についてでございます。
 事故は、ことしの5月10日夕方、午後4時半ごろですが、岩美町よりの通報によって明らかになりました。
 場所は、岩美町大字恩志で、国道9号沿いの蒲生川を水源とする岩美町の上水道施設のところで発生しました。
 概要につきましては、既に新聞等の報道もございますが、この水源の水道がいわゆる基準を超える濁りが確認されたといったところでございます。対象地区等は、記載の通りでございます。
 河床、川の中、川の底のほうに上水を集める集水井戸といったものがございますが、それの破損も確認されており、そこから濁水が流入したものと見られております。
 被害世帯への給水の経過でございます。イのところに経過がたくさん書いてございます。これは発生した岩美町以外のこういった市町のほうからの応援もいただいて給水作業を行ったといったところで、5月の10日から水質の改善が確認された5月14日まで飲用を制限してこういった給水対応を行ったところです。
 次に、原因と対策でございますが、この上水道施設の近く、蒲生川なのですが、これは県の河川工事をちょっとやっておりまして、それとの因果関係も含めて破損あるいは汚濁の原因等調査中ではございますが、県の河川工事といったものが河床掘削等をやっているといったところも一因としてはこれはありますので、この件につきましてはこういった御迷惑といいますか、お騒がせしたという点につきましておわびしたいと思います。
 応急対策としまして、5月11日から応急的に水源部分、上水井戸のふたといいますか、マンホールのところなのですが、そこを土のう等で覆いました。一応水質は改善されました。
 あと本復旧といったもの、本復旧はそういった集水井戸の要は遮水、水を遮るシートとか、あるいは布団かご、網目の箱にぐり石等を置くようなそういったもので覆いまして、最終的に河床材で埋め戻すといったような方法なのですが、そういったものを今現在実施中でございます。天候にもよりますが、今現在作業を行っておりまして、この土日も作業を行って、その間で完了させたいというような予定でございます。よろしくお願いします。

◎藤縄委員長
 議題18、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告については、お手元の資料9ページ以降のとおりでありますので、説明は省略させていただきます。
 それでは、ただいまでの説明について。

○藤井委員
 鳥取西道路のまだ供用予定がないところ、これは20年代に供用ができるかどうか。
 次のスマートIC、ETC限定というのは不公平な感じがするのだけれども、どんな理屈が立つのでしょうか。

●山本道路企画課長
 2つ質問をいただきました。
 1点目の鳥取西道路の供用時期でございますが、国に対しては20年代中の供用ということで要望しております。引き続き要望してまいりたいと思っております。
 2点目のスマートインターチェンジ、ETCについてでございますが、これは全国どこもいわゆるサービスエリアだとかパーキングエリアに今までなかったところの利便をつけるという目的でございまして、ETC車以外のものについて設置した事例はございません。

○藤井委員
 2番目がそのとおりなのでしょうけれども、何か説明、理屈が立っているかどうかはちょっと疑問ですけれども、かつてないというのは。

●山本道路企画課長
 済みません。ちょっと説明不足で申しわけございません。こういったスマートインターチェンジをつくるに当たってもやはり経済性というものを考慮してつくられることとなっております。料金所の設置費用に対して、それによって入ってくる増収というものを勘案して、いわゆるB/Cでございますが、それによってこの事業を実施するかどうかが決まってくるものだと思っております。一般車両が来ますと、どうしても有人、人を置いて……(「わかりました、そういう説明があれば」と呼ぶ者あり)失礼いたしました。

◎藤縄委員長
 そのほかいかがでしょうか。

○銀杏委員
 豪雨による被害状況ですけれども、塩見川で被害として道路冠水と農地冠水というふうに載っていますが、浜湯山で1件床下浸水しているのではないですか。

●三鴨技術企画課長
 申しわけございません。詳細については、ちょっと把握してございません。

○銀杏委員
 ちょっと1回調べてみてください。
 当日現場に行ってきまして、これまでの箭渓川の上流部を改修したり、それから土手改修をしたり、江川のしゅんせつをしたりとか塩見川拡幅を順次進めてきたおかげをもちまして、かなり被害が低減できたのだろうなというふうに思っております。きょう説明がありました国交省関係予算の配分の中で駟馳山バイパスが平成25年度供用予定というふうなことで、それが岩美町本庄から福部インターまでといったことであります。なかなか国道の如来橋のつけかえをしないと1カ所、塩見川下流部分の幅を広げることができない。首根っこになっておるということで、これまでなかなか用地の問題とかで進捗が難しいのだという説明を受けてきたのですが、何かこの駟馳山バイパスまで待とうなどという気がないでしょうね。ちょっと確認をしておきたいのですが。

●竹森河川課長
 塩見川の改修及び如来橋のかけかえの件でございますが、今現在既にその準備に入っておりまして、予算的には国交省のほうの分ですが、如来橋の工事のほう、下部工から入って上部工となるのですが、下部工のほうは今年度の予算のほうでついています。といったことで順次県のほうと如来橋のほうを調整しながら進めていくといったことでよろしくお願いします。

○銀杏委員
 了解です。

◎藤縄委員長
 そのほか。

○国岡委員
 鳥取自動車道の災害ですけれども、私は智頭ですから通るのですけれども、一番最初に発見されたのは民間の方ですか、災害を。

●山本道路企画課長
 国交省のパトロールによって発見されたと聞いております。

○国岡委員
 本当に物すごかったですね、あの現場は最初見て。私も見てびっくりしましたけれども、それでその後、国交省の管轄になるわけですけれども、すべてのところの安全点検、これは鳥取自動車道に限らずですけれども、県道の分、国道の関係の分、安全点検とか、こういう豪雨のときはどういうような形になっておりますかね。

●山本道路企画課長
 大雨の後、災害パトロールというのを被災箇所を含めてやっております。その中で危険な箇所というのは、詳細については細かいところまでは見れていないかもわかりませんが、パトロールというのを実施しております。

○国岡委員
 大雨等の後にパトロールするのはよく見ますし、日ごろから自動車道とかしておられますけれども、やはり1カ所起きますと使われる方の不安感は物すごいのですね。一般車両、そして県外車両がああいった道路はたくさん使われますし、やはりそこの安全性というのをきっちり大丈夫ですよと言えるようなことをしっかり点検を行っていただきたいと思います。
 ちょっとこれを言いたかったのが、用瀬インターチェンジのところ、国道から上がりますよね。あそこの間は県道ですか。

●細川道路建設課長
 国道から一部県道でございます。それからインターチェンジにアクセスするくねくね曲がったあの部分が市道でございます。

○国岡委員
 国道から県道になって、あそこの途中でまた折れて上がるところが市道という。

●細川道路建設課長
 市道になります。

○国岡委員
 それは管理者が全部違うということですね、点検等。といいますのが災害が起きて、今あそこから上がられますよね。地元の人から県外車両から。結構飛ばされるのですよね、あそこ。警察の関係はありますけれども、本当に智頭からあそこの間がないということで物すごく急いで走られるのです。あそこの間に結構畑があります。ふだんあそこを通って上がられる車両は少ないのですけれども、こういった災害時にはそこら辺におられる住民の方は車がぶんぶん通るようなイメージをされていません。しかも今田植えのシーズンで田植えをしようと思って農機具で走ったりされていますけれども、そこをびゅんびゅんびゅんびゅん車が走るのです。やはりそこもこういったことを想定して、きっちり災害時にはそこをインターチェンジに上がるときの安全管理ですね、それと道路の当然安全管理もですけれども、交通体制の管理というものを徹底していただきたいなと思います。その辺どうなのでしょうか。

●山本道路企画課長
 国交省、県、鳥取市と三者の道路管理者がございますので、御意見を賜りましたことについて三者でちょっと話し合ってみたいと思います。

○国岡委員
 よろしくお願いします。

◎藤縄委員長
 そのほか。

○稲田委員
 静かにしていようと思ったのですけれども、やはりこの湖山池の問題ですよ。これが出てくるたびにいらいらするので、1回質問をしておこうかなと思うわけですけれども、隣に湖山池の専門家もいらっしゃるからではあるけれども、結局もう私が知る限りでも8年これはずっと議題にもなり、話題にもなってきたというふうに思うのですね。それでもなおまたここで、いや、パターンがAパターンだ、Bパターンだ、Cパターンだ、Dパターンだ、またそれを1回市民にアンケートで返して、いや、どういう形がいいのかというような意見を問うている。そしてまたその集計の結果で水が汚いだ、アオコだ、ヒシだなんてという話も私も3年前か4年前のこの県土整備でヒシを忍者だけに使わせるのではなくて、我々も食ったらどうだみたいな話もしたことあるのですよね。だけれどもまたこの内容を読んでみると同じことが出てきている。
 私が一体何が言いたいかというと、もっとやるならこんなようなことがあるときになってぽっと出てくる、また1~2年たつとまたぽっと出てくるというのではなくて、全体の湖山池というものをどういうぐあいにして浄化するのかという一つの工程表のようなものをこうやってこうやこうやってこうやって、それがいろんな隘路があるのだからできるできないはあるけれども、こうやってこうやってこうやってこうやってこうやれば水質浄化につながっていくだろうというそういうものを、全体の一つの工程表のようなものを1回示してほしいね。これは結局その背景には何があるかというと、農業者と漁業者との関係もあるし、もろもろそこのところにはいろんな皆さんの思いがあるわけだけれども、我々はやはりその中でどういうぐあいにこれを解決するかというと、そういうものがないと、多分それをやろうというのがこの湖山池の将来ビジョンなのかなと思ったりもするのだけれども、この資料を読んでみて、何かいらいらするのだよね、私はこれが出てくると。だから言いましたけれども、何かそんなようなことについてちょっと長期的でも短期的でもどこまでどうやったらどうなるのかということを示せるような資料があるのだろうか。

●竹森河川課長
 まさに今、委員のほうからおっしゃられたとおり、この湖山池の水質浄化を含めての諸問題につきましては、非常に長い歴史があるといったことはそのとおりでございます。
 それを打破といいますか、解決といいますか、すべく、同じ話の、議論の繰り返しが幾つかあったというのはそのとおりでございますが、それを打破するといったことで、この資料の冒頭に書いてございますけれども、昨年知事と市長といった話、解決しようといったところを改めて共同で意思表示されまして、その中でこういった湖山池会議といったものができたといった経緯がございます。そういった経緯があるからには我々としましても、もちろん河川だけではなくて、右肩に書いてございますように、いろんな部署、県としても、市のほうも同様でございます。そういったところがすべて連携し合って出していきたいと。その中には、まさにビジョンといったものがあればといいますか、形ができればそれに向かうための工程表といったもの、一つの具体例と申しますと、これは工程表というわけではございませんが、ちょうど今年度が湖山池の水質管理計画の改定の年でもございます。そういったことも含めましてそういった工程的なものを協働しながらつくっていきたいというふうに考えております。

○稲田委員
 いや、もっと言うと、今ごろ本当は知事と鳥取市長との意見交換会なんてというのだってちょっと噴飯物だよね。もっともっと前からこのことはあることなのだから、だから今ごろ、多分私は、最初こういう表題をぱっと見たときに、ああ、一番あそこのところ下水が流れていくわけだから、この湖山池の、だからあの下水道のことなどもきちんと最終的にどう決着をつけるのかという話でもするのかなと思ったら、そうではなくて、また一般論の理想論的な将来ビジョンについて話をするというので、今ごろこんなことやっていることだっておかしいと思うわな。だから今もうこれで話をしたわけだから、本当にやはりどうやるのかということの工程表をきちんと県民に示さないと得心しないと思う。本当にいらいらします、この問題を聞くたびに。委員長、何かそんなような資料が出てくるのだろうか。その資料が出るか出ないかというのを聞いているわけですよ。

●竹森河川課長
 今、明確な時期はちょっと不明なのですが、そういったものは示していきたいというふうに考えております。

○前田委員
 今の関連。去年の今ごろ僕は知事に工程表をつくって持っていきました。フロー、流れ図を、全体の。あれはどうされたのですか。知事に持っていきましたよ。立会していましたよ、統轄監なども、工程表。今住民がこの問題に対して不信感を持っているのは、稲田委員が言うことと同じなのですよ。工程表がわからない。もう全くどうしているか。どうされましたか、僕が知事に渡した、工程表。

●古賀県土整備部長
 申しわけございません。その工程表については、私は直接見ておりませんので、それは今コメントできるわけではないのですけれども、ただ、今、稲田委員、それから前田委員おっしゃられたように、やはり工程表というのは、これはもう大切であると思います。
 それでちょっと先ほど竹森課長のほうから答弁させていただきましたように、多少補足させていただきますけれども、この問題というのは私の理解としては、今の湖山の河口の水門の扱いをどうするのかというのがまずあるのではないかと思います。それを決めていかないと湖山池そのものの抱えている水質問題をどのようにやはり改善していけばいいのかという、この技術的な手法の選択というのもなかなか決まってこないのかなという気がいたします。それでまず、このやはりビジョンの中で、確かに時もう大分たってから今ごろ何だというおしかりは受けているのだと思いますけれども、このビジョンの中でまず要するに将来的な今の塩分濃度をどのようにするか、すなわち水門の管理というものをどういうようにするのかという一定の方向性というのを、まずそこを決めていかないことには具体的にでは今度湖山池の中の水質の浄化のやり方、例えば下水道の問題、それから我々県土のほうでやっております流入河川での対策ですとか、あるいは浅場造成ですとか、いろんなメニューがございます。そういった中でその工程表というものをこれからつくっていかなければならないと思います。これは我々県土整備部だけの立場で今いつ工程表をおつくりしてお示しできるというようなことはちょっと申し上げにくいのですけれども、そういうような必要性があるということも十分認識しておりますので、関連部局のほうともこれからそういう話もきちんと我々のほうからも話しをして、何らかの形でお示しできるようにしたいと思います。
 ちなみに生活環境部のほうで今回環境管理基本計画のほうもつくりますので、その中には当然具体的にどういうような浄化対策というのをやっていくのか。それが工程表というような形でお示しできるかどうか、ちょっとこれは内部で少し議論させていただきたいのですけれども、いずれにしてもそういうものが御指摘のようにないとなかなか要するにこれからどのような事業配分で浄化を進めていけばいいのか、この辺のところも明確に確かに言えないと思いますので、それは他部局を含めて議論させていただきたいと思います。

○稲田委員
 部長、わかるのですよ。お話はよくわかりました。
 ただ、今要するに前田委員が出した工程表どうなっているかという話なので、だれか知っている人はいないの、課長の中で。

●竹森河川課長
 以前、工程表ですね、前田委員のほうのは私どもも見させていただいております。もちろんそれも参考にさせていただきながら、こういった今後の進め方といったものを進めてきているというふうに御理解いただければと思います。

○前田委員
 僕は、好んで持っていたのではない。知事が前田さん、どういう考えしておられますかといって言われたから、全体像がわかるように、Aケース、Bケースをつくって、この場合はこうなのだ、この場合はこうなのだという完了までの工程表をつくって持っていったのですよ。僕の提案は全然無視なのですか。

●古賀県土整備部長
 決して無視というわけではございませんけれども、私自身がそれをちょっとまだ見切れていなかったのは、これは事実でございます。至急帰りまして中をもう一度しっかり勉強させていただきます。

◎藤縄委員長
 そのほか。よろしいでしょうか。
 それでは続きまして、警察本部に移ります。
 議題19、運転免許証の自主返納者の支援に向けた自治体の推進状況について、小林交通部総括参事官、交通企画課長事務取扱の説明を求めます。

●小林交通企画課長
 それでは、警察資料の1ページをお願いします。よろしいでございましょうか。それでは、運転免許証の自主返納者の支援に向けた自治体の推進状況について御報告を申し上げます。
 初めに、自主返納者に対する支援制度についてであります。運転免許保有者の高齢化に伴い、高齢運転者が第一当事者となる交通事故の割合が年々増加している状況にあります。
 資料につけておりますけれども、2つつけております。保有者に占める高齢運転者の割合、それから第一当事者となる交通事故の割合を平成20年度から参考につけております。割合がだんだんとふえている現状にあります。
 そのような中にありまして、身体機能の低下などを理由として運転免許証を返納したいと考えておられる高齢運転者の方などに対し、県下の一部自治体におきましては返納しやすい環境を整えるための支援制度の充実に向けて自主返納者に対する代替交通手段を支援する取り組みが推進されているところであります。そのような中で、県下の一部自治体におかれては、自主返納者に対する代替交通手段を支援する制度が推進されております。
 次に、推進状況についてであります。県下の自治体のうち鳥取市が昨年の1月から、境港市、八頭町、それから智頭町、江府町が本年4月から、表にお示しのとおりでございますが、1つがバス回数乗車券の購入代金の補助や、それから無料交付、それから2つ目が町内のいわゆるタクシー会社でございますが、利用券の無料交付や運賃の補助といった代替交通手段の支援を行っておられます。
 次に、自主返納件数と運転経歴証明書の発行件数についてであります。本年1月から4月末までの間の運転免許証の自主返納件数と運転経歴証明書の発行件数を見てみますと、自主返納件数、1月から4月でございますが、371件、昨年1年間が201件でございましたので、1.8倍。運転経歴証明書の発行件数を見ますと316件、昨年1年間68件でございますので、4.6倍と、大幅に増加している状況にございます。これは本年1月から実施されている鳥取県ハイヤータクシー協会加盟の会社及び非加盟の3社ございますが、これがタクシー料金の一部割引、それから財団法人鳥取県交通安全協会が昨年12月10日から実施しています同協会会員になっておられる方が返納しますと運転経歴証明書を全額補助と、手数料1,000円でございますけれども、全額補助という、このような制度。それから今さっき申し上げました自治体による支援制度が相まって増加しているものと考えているところでございます。

◎藤縄委員長
 続きまして、議題20、東日本大震災に伴う県警察派遣部隊の状況について、田子警備部長の説明を求めます。

●田子警備部長
 それでは、資料の2ページをお願いいたします。この件につきましては、先般、全員協議会で警察本部長のほうから御説明を申し上げたところでございます。
 きょうは、3ページに現場の活動状況の写真を何点かつけております。現場の活動について中心に御報告をさせていただきたいと思います。
 まず最初に、資料の2ページでございますが、あらかたについて最初に御説明をさせていただきます。
 2番目に部隊の派遣状況というふうに書いてございます。現在これまで256人の本県からの警察官を被災地に派遣をしたところでございます。
 本日現在の活動は、下に※印で書いてございます計40人が現場で活動をしております。今、福島、宮城、岩手、被災の3県には全国警察から1日当たりで大体約4,500人ぐらいの警察官が入って活動しております。本日も本県から先ほど申し上げましたように40人が活動しているということでございます。中には昨日は警備部隊の機動隊員が福島原発から10キロ圏内の捜索にも入って活動をしております。
 現地での活動につきましては、発災当初、3月11日の午後6時過ぎにはもう第1次部隊が派遣出動しておりますが、備蓄の非常食と水を持って現場で、警備部隊は神社の境内にテントを張って活動するというような活動をしております。以降警察施設、いわゆる道場だとかそういうところでの拠点にする。さらには落ちつきましたら宿泊施設が使えるようなということで、現在は各部隊とも宿泊施設を拠点に活動をしております。
 活動期間、それぞれ部隊ございますけれども、大体1回につき8日から長くて20日ぐらいの活動でございます。
 活動の内容は、そこに5つの部隊名を書いてございます。最初は、警備部隊、救出、救助でございます。さらに刑事部隊の検視、それから交通部隊の交通広報、一番下に地域部隊と書いてございます。これは発災からおおむね1カ月後ぐらいになりますと地域安全、治安の秩序維持という視点でパトロール活動を現場でやっているということでございます。
 それでは、3ページの写真を見ていただきたいというふうに思います。右上の写真から御説明を申し上げます。これは最初に出動した部隊が福島県の相馬市内の火力発電所の施設内でございます。ちょっと見えにくいのですが、軽自動車がそこに流れ着いておるというような状況でございます。
 その右側でございます。同じ部隊でございますけれども、遺体を発見をして搬送しておる状況でございます。この写真に載っている御遺体につきましては、後日御家族から丁寧な礼状をいただいたところでございます。この方は、横浜から単身で福島のほうに行って仕事をしておられ、連絡がつかないような状況の中で当県の部隊が発見をして、搬送した事案でございます。4月の21日でしたけれども、落ちつきましたということで、大変ありがとうございますということで礼状を本部長あてにいただいております。
 中段の左側でございます。これは岩手県の久慈市でございます。いわゆる遺体の捜索でございます。川が流れておりますけれども、瓦れきでもう1メートルぐらい下まで瓦れきがたまっておるというような状況の中で活動したものでございます。
 中段の右側でございます。これは県警察の機動隊の輸送車が写っております。ちょうどこれは福島県の双葉郡浪江町、いわゆる原発から近いところでございますけれども、特老ホームの入所者の方、これを緊急に避難をさせる必要があるということで、約30人の入所者の方を栃木県の那須まで施設まで搬送したときの写真でございます。
 一番下の段、左側が、これは福島県の田村市での検問の状況でございます。当初これは20キロ圏が指定されたときに、そのちょうど付近あたりでの広報検問をやっている状況でございます。
 その右側でございます。刑事部隊による検視ということで、余り生々しいものが見えないようにその程度の写真をつけさせていただきました。これは宮城県の宮城郡利府町というところの大きないわゆる公共の運動公園の施設でございます。ここに発災当初から大体初めのころは100体とかそういった御遺体が搬送されてくると。そういうことで全国から刑事部隊、検視官が派遣されまして、ここで検視をやったという状況の写真でございます。これにつきましても現場で小学校6年生の女の子が亡くなって、鳥取県警察がこれの検視をしたのですが、非常に真心ある扱いをしていただいたということで、わざわざ宿舎にお礼に来ていただいた、そういうようなこともございました。
 やはり遠くからいろんな県が派遣出動しておりまして、現地の方からはいろんな感謝の意を現場で受けております。さらには差し入れだというようなことでいろんなものをいただいたり、最初の境内に借りて野営したときには、神社ということで宮司さんが皆さんにということでお守りをいただいたというようなこともございました。
 もとの2ページにお返りいただきたいと思います。3番に災害警備諸対策の再点検ということを書いてございます。この被災の実態を踏まえまして、また今現場でいろんな活動をやっています。そういう警察活動を教訓に県だとか市町村、そういった防災関係機関とも連携しながら今後の諸対策について点検を行っているところでございます。

◎藤縄委員長
 それでは、ただいままでの説明について質疑、御意見等ございますでしょうか。

○福田副委員長
 お疲れさまでございます。1ページの運転免許証の自主返納者への支援に向けた自治体の進捗状況について質問をさせていただきたいと思います。3番の自主返納件数と、それから運転経歴証明書発行件数が平成22年と23年では全然大幅に上回っていますが、これはやはり進捗状況の2番の鳥取市から江府町までのこういった支援制度が大きく影響しているのでしょうか。この支援をされている自治体の方がそういうふえた大きな要因だったのでしょうか、教えていただけませんでしょうか。

●小林交通企画課長
 統計が4月末までの統計をとっております。自治体が鳥取市は昨年の1月1日から開始しておるのでございますが、ほかの自治体はことしの4月1日からでございます。
 したがいまして、このふえているのは、これは確定ではございませんけれども、やはりハイヤータクシー協会、これによるものや、それから交通安全協会がやっている経歴証明書の無料保障でございますが、そういうものが中心になってふえているようなというふうに私は見て考えておるところでございます。

○福田副委員長
 ありがとうございました。

◎藤縄委員長
 そのほか。

○興治委員
 今の件ですけれども、交通安全協会が返納者に対してどんな支援をしているのですか。

●小林交通企画課長
 ちょっと説明不足な感があったと思いますが、御説明いたします。交通安全協会の支援といいますのは、まず交通安全協会の会員になっておられた方が運転免許証を返納したときに、その場合に、あくまで会員になっておられた方です、それの返納された方が運転経歴証明書をとりたいといったときには通常であれば1,000円という手数料がございますが、それが無料になるということでございます。

○興治委員
 自主返納に対する支援制度は、私は非常にいいと思います。それで5自治体が支援制度を設けているのですけれども、この内容はある程度御存じなのでしょうか。もし御存じだったら教えていただきたいのですけれども、それぞれこれは自主返納したとき1回のみであるのか、それとも継続してこういう支援制度が適用されるのかというあたりはどうでしょうか。

●小林交通企画課長
 それでは、御説明させていただきます。
 基本的には1回です。年予算でとっておられますので、自治体とも、年1回というふうに御認識していただきたいと思います。ただし、鳥取市の場合、鳥取市など見ますと回数券3,000円以上購入時には3割補助ということでございますので、また3,000円以上購入されたときに3割補助ということになります。ほかのところは1回だけです。ただ、八頭町の場合、これはタクシー利用券、これも1回だけです。ただし、3分の2を運賃を補助すると、全部でございません、という制度でございます。それと江府町につきましても、これも1回限り、タクシー利用券がございますが、これも1回という格好になっております。

◎藤縄委員長
 そのほかございますか。
 それでは、意見も尽きたようでございます。
 委員の皆さんには3点御相談したいことがありますので……(発言する者あり)その他ありますか。

○前田委員
 県土整備部長、去年の6月に私が県議会自由民主党を代表して質問したのだけれども、入札制度です。いろいろあの当時の議事録を見ればあなたが答弁されているというのは、何を言われたかというのはわかっているのだけれども、今公共事業費がどんどんどんどん減ってしまって、また来年、今説明があったけれども、30億円ぐらい減る。もう大変ですよ、建設業界。ですから少ないもう資源ですよ。ですから入札制度に対して非常に業界はぴりぴりしている。公平性、透明性を求めている。去年の代表質問のときにあなたにいろいろ説明を伺ったのだけれども、例の総合評価方式だ。私は、あのとき議場で客観点数ばかり並べていると。客観点数ばかりであればもう入札前からだれがとるかわかっているではないですかと、総合入札制度という、総合評価方式の入札制度は改善すべきであると提言したのだけれども、今どうなっていますか。

●古賀県土整備部長
 総合評価につきましては、昨年の議会での御指摘も受けまして、ことし1年といいますか、中で検討してまいったところでございます。今おおむね一部見直しということで考えておりまして、今、委員が御指摘いただいた客観的なところが非常にちょっと問題だというのは私どもとしても認識しているところで、そういった中で今回技術提案というものを、これはちょっと試行的に一部でございますけれども、導入することによりまして、できるだけ客観点だけではなく、発注する工事に対しての評価ができるようなそういったことも試行的にやっていきたいと、そのように考えております。

○前田委員
 県警本部がおられて余り細部に入ると気の毒なものだから、問題点を指摘して、あとはこの後、ちょっと午後でいいから、議論しましょう。だから問題点を言っておく。
 まず、総合評価方式は、入札点価格が60点ですね。あと工事成績が20点、それから施工能力点数が20点、計100点だ。非常に私の耳に苦情が入ってくるのは、工事成績点数にまず言いますよ、この問題点。ずっと私もこれは指摘しているのだけれども、その会社の工事成績プラス配置技術者の工事成績を加味するのですね。そこの配置技術者の工事成績を加味することに非常に違和感を感じるわけですよ。要は経験をして、過去県のいい工事をしていい点数をとった人をつければ有利なのです。それで今何を困っているかといったら、後継者を育成しようとしているわけ。県内の工業高校から建築なり土木の職員を採用しているのですよ。使えないのですよ、これであれば。これはおかしいというのをみんな業界は言っていますよ。それからこれは笑い話だけれども、ハローワークに点数を指定してまで募集要項がかかったということはあるのですよ。これも前から指摘しているのだけれども、こんなことをやめてほしい。会社なのですよ、その工事を受けたのは。何で個人の成績まで問うのですかということを問題で指摘しておきます。
 施工能力の点数、これも配分がずっと4点だ、2点だ、いろいろあるのだけれども、どう見ても技術点だ、企業経営点だ、いろいろあるのだけれども、大きな会社ほど有利ですよ。だけれどもそれは格付のところで一回整理しているのですよね、A、B、Cという形で。なぜ1回ごとの入札に再度会社の能力を聞くのですかという不満が多いですよ。
 2つ目、また問題なのだけれども、客観点数をすれば大きな例えば100人規模の会社、20人規模の会社、同じクラスにいますよ。ただ、この100人規模の会社が目標受注額がある、皆さんが設定している、あれを腹いっぱいになってから下の次に入るのですよ。だから同じAランクでも年度途中で半分ぐらいしか来ないのですよ。だから下位の業者は、一回も受注ができない。固定化されてしまっているというような非常に不満がある。だからその解消をやってほしい。例えばその名簿を使うのを2年に1回にしてほしいとか言っている。それができないならばこの配点をよく考えてほしい。1回とったら受注減点をばんとかけて、次の業者が入れるようにしてほしいというのが不満だ。だけれども答弁はいい。ちょっと長時間になってこれは議論をやっていると皆さんに迷惑だから、だからこれが済んで食事してから私と議論をしてほしい。

◎藤縄委員長
 では、個別対応ということでお願いします。
 その他ございますか。
 それでは、委員の皆さんには御相談したいことが3点ございます。このままお残りいただきまして、執行部の皆さんには御退席をいただいて結構です。お疲れさまでした。
(執行部退席)
 委員の皆さんには、県内外調査と委員会活動に係る積立金、アルバム作成の3点について御相談したいことがございます。
 初めに、県内外調査ですけれども、従来年間それぞれ2回、計4回を目安としておりますけれども、本年度の第1回の県内外調査についてお手元に配付の資料のとおり視察先案をお示ししております。
 日程案とあわせまして委員の皆さんから御意見、御提案があればお聞かせください。いかがでしょうか。(「正副委員長一任」と呼ぶ者あり)
 委員長、副委員長に一任という声がありましたけれども。

○前田委員
 場所はいいのですけれども、日にちをいつごろ決める。

◎藤縄委員長
 お手元の資料に、ちょっと見てあげてください。7月の4日から、11日から、8月の8日から、8月22日からという4回のこのあたりに。あらかじめある程度のほかの行事との絡みを調整した日程ですので、これ以外はちょっときつくなるということになります。(発言する者あり)

○前田委員
 3、4はいいのですけれども、ちょっと監査が。いいわ。

◎藤縄委員長
 監査委員がお二人いるのですな、ここは。

○興治委員
 監査8月の分が第4回のところまた重なると。

◎藤縄委員長
 8月22日からですか。

○興治委員
 ええ。それと7月の14日、15日が重なる。

◎藤縄委員長
 そうなると例えば11日、12日、13日などはオーケーということですね。

○興治委員
 そうですね。あと7月の7日。

◎藤縄委員長
 それでは、監査の日程を再確認させていただいて、お任せ。(発言する者あり)お二人おられますから、その調整の中でさせていただくということでよろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 次に、委員会活動に係る積立金でございます。この取り扱いについてですが、従来県内外調査で生じた旅費を上回る経費につきましては、皆さんの議員報酬から毎月1万円ずつを積み立て、その積み立ての中から不足分を精算させていただいております。
 引き続き今後も同様の取り扱いをしたいと思いますが、いかがでありましょうか。よろしいですね。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、そのようにさせていただきます。
 アルバムについては、いかがでございましょうか。4年後の任期終了時に皆さんにお渡ししておりますが、引き続き同様にしたいと思いますが、いかがでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 ありがとうございました。それでは、そのように取り扱いさせていただきたいと思います。
 それでは、以上をもちまして企画県土警察常任委員会を閉会させていただきます。お疲れさまでした。

午前0時55分 閉会

 

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