平成23年度議事録

平成23年9月27日会議録

 開催概要、資料はこちらです。
出席者
(7名)
委員長
副委員長
委員
藤縄 喜和
福田 俊史
国岡 智志
興治 英夫
前田 八壽彦
藤井 省三
銀杏 泰利
 
欠席者
(1名)
  稲田 寿久
 
 


説明のため出席した者
  細羽文化観光局長、古賀県土整備部長
  ほか各次長、課長、関係職員

職務のため出席した事務局職員
  議事調査課 柳楽課長補佐兼主幹、上月主幹、五百川副主幹

1 開会  午後1時00分
2 閉会  午後1時42分
3 司会  藤縄委員長
4  会議録署名委員  藤井委員、国岡委員
5 付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり
 

午後1時00分 開会

◎藤縄委員長
 ただいまから企画県土警察常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の署名委員は、藤井委員と国岡委員にお願いいたします。
 それでは、付議案の予備調査を行います。
 政務調査会で説明を受けたものもありますので、執行部の説明は要領よく簡潔に大きな声でお願いいたします。
 質疑につきましては、部局等の説明終了後に行っていただきます。
 最初に、文化観光局から説明を求めます。
 細羽文化観光局長に総括説明を求めます。

●細羽文化観光局長
 文化観光局の追加議案について御説明申し上げます。
 予算に関する説明書の1ページをお開きください。今回、追加議案で提案させていただきますのは、文化観光施設(大山スキー場)の復旧支援事業でございます。これは台風12号の災害復旧の支援を行うものでございまして、台風12号の災害復旧につきましては、さきの委員会で比較的小規模のものについては予備費対応ということで御説明させていただいております。今回、大山スキー場ではかなりの被害を受けておりますので、これを地元大山町とともにスキー場の管理を行っております旧大山スキー場管理組合、現在だいせんホワイトリゾートと申しますが、そちらのほうの支援を行いたいと考えております。
 御審議のほど、よろしくお願い申し上げます。

◎藤縄委員長
 続いて、関係課長等から説明を求めます。

●中山西部総合事務所県民局長
 資料の2ページをお願いいたします。大山スキー場復旧支援事業で305万9,000円の補正をお願いするものでございます。
 台風12号によって発生しました大山スキー場ののり面崩落、5のところに書いておりますが、下の原スキー場と国際との連絡通路が崩壊したものと、下の原のスキー場、これはクロスカントリーコースの一部になっておりますが、そちらの土どめの擁壁が崩壊したことによるものでございます。この事業主体につきましては、大山町がだいせんホワイトリゾートに対しまして、このだいせんホワイトリゾートといいますのは大山のスキー場を一体的に管理運営する組織でございまして、そちらに対しまして町が3分の2助成をし、その2分の1を県が大山町に助成するものでございます。補助率につきましては、そちらに書いてありますが2分の1以内ということでございます。全体事業費につきましては、平成23年度の復旧事業分としまして2カ所で917万7,000円、その3分の1の305万9,000円を助成するものでございます。
 なお、最後に書いておりますが、下の原スキー場の土とめ擁壁におきましては、ことしは仮復旧を行いまして24年度に本復旧を行う予定としております。これは、積雪によって今年度スキーができるまでに復旧が見込めないということで、来年度行うというものでございます。
 なお、平成24年度事業費につきましては、大山町と再度調整した上で来年度予算で対応することとしております。よろしくお願いします。

◎藤縄委員長
 ただいまの説明について質疑等はございますでしょうか。(なし)
 続きまして、県土整備部から説明を求めます。
 古賀県土整備部長に総括説明を求めます。

●古賀県土整備部長
 県土整備部の関係の追加議案の御説明を申し上げたいと思います。
 資料の1ページをごらんいただきたいと思います。一般会計で当初9月議会に提案いたしました額は補正前ということですけれども、合わせまして473億2,000万円余りでございまして、今回、台風12号関係の災害復旧等の内容でございますけれども、その追加提案といたしまして49億円余りをお願いするものでございます。主な事業といたしましては、下に説明の欄がございますけれども、一般事業といたしまして海岸への漂着ごみの処理、公共事業といたしまして災害復旧等を行うものでございます。
 詳細は各課長から御説明申し上げますので、御審議のほど、よろしくお願いいたします。

◎藤縄委員長
 続いて、関係課長等から順次説明を求めます。

●三鴨技術企画課長
 資料の4ページをお願いいたします。まず、建設災害復旧費、いわゆる補助公共事業といたしまして35億6,600万円の補正をお願いするものでございます。先ほど部長から説明がございましたが、9月2日から4日にかけて鳥取県を縦断いたしました台風12号による大雨で被災した公共土木施設の復旧に要する経費でございます。被災状況につきましては表で記載しておりますけれども、総合事務所別、また施設別に一覧表として記載しておりまして、合計で申し上げますと260カ所、35億6,000万円余りの被害を生じたというものでございます。
 続きまして、下段でございますけれども、単独災害復旧事業費でございます。下に主な事業内容を書いてございますが、上の補助公共事業の災害査定を受けるための測量設計等の調査費といたしまして単県災害復旧事業調査費、補正で3億1,900万円、また、補助災害復旧事業の採択基準に合わない小規模な災害復旧事業に対応するものといたしまして単独災害復旧事業費2,300万円、計3億4,200万円をお願いするものでございます。
 5ページをお願いいたします。直轄災害復旧費負担金といたしまして3億3,600万円余りをお願いするものでございます。このたびの台風によりまして国が管理いたします河川、海岸等の公共土木施設におきましても、そこに記載しておりますけれども、千代川、天神川、日野川、皆生海岸におきまして護岸の破損等の被害を生じております。合計16カ所、10億円余りの被害に対しまして県の負担額3億3,600万円余りをお願いするものでございます。
 技術企画課合計といたしまして42億4,400万円余りをお願いするものでございます。よろしくお願いいたします。

●山本道路企画課長
 6ページをお願いいたします。大山沢対策検討事業といたしまして、整備計画の策定に500万円をお願いするものでございます。倉吉江府溝口線、通称大山環状道路でございますが、その一ノ沢、二ノ沢、三ノ沢は降雨のたびに多量の土砂が流入し、全面通行どめが発生しております。今回の台風12号でも多量の土砂が現道上に堆積いたしまして、全面通行どめとなりました。しかしながら、右下に写真を掲載しておりますが、ちょうど左の赤の破線で囲っているところが現道でございます。ここについては土砂がたまっておりますが、現在整備中の右側の橋梁部については全く土砂がたまらないような状況でございました。このように対策効果が確認できましたので、一ノ沢、二ノ沢についても抜本的な対策を検討する予算をお願いするものでございます。
 続きまして、7ページでございます。台風12号関連の災害復旧事業の対象とならない道路の流出土砂・倒木等の撤去、側溝土砂撤去等を行うための道路修繕費の補正1億1,000万円をお願いするものでございます。よろしくお願いいたします。

●竹森河川課長
 引き続きまして、8ページをお願いいたします。海岸漂着ごみ等処理事業でございまして、3億3,600万円余をお願いするものでございます。これにつきましても、やはり台風12号の異常出水によりまして県内の海岸全域に流木だとかごみだとかといったものが非常に多くたまりました。これにつきまして、海岸の施設の機能の回復及び環境の保全を図るといった目的で要求するものでございます。このうち皆生海岸につきましては、先般報告がありましたが、別途予備費で対応といったことでございます。今回お願いしますのは、下に書いております県内14海岸、全体ボリューム約2万4,000立米につきましての集積、運搬、処理にかかる経費をお願いするものでございます。
 9ページをお願いいたします。河川総務費、単県公共事業としまして、具体的には河川維持修繕費でございます。これは2種類ございまして、一つは川に親しみ環境を守る事業としまして、これは川の中に堆積したごみの集積、運搬、処分といったものでございます。もう一つは河川維持修繕費、これにつきましては、川の中に異常に堆積した土砂、流木等を除去して治水の安全度を確保するといったものでございます。
 以上、河川課としましては4億7,800万円余の補正をお願いするものでございます。よろしくお願いします。

●山本治山砂防課長
 10ページをお願いいたします。農林水産業費の治山費でございます。単県公共事業で、内訳は単県斜面崩壊復旧事業、これは台風12号関連の豪雨で被災したところでございます。これは1,200万円、それから治山施設の緊急修繕として、これは小規模な修繕ということで300万円、合わせて治山では1,500万円の補正をお願いします。
 次に、土木費の河川総務費、これは砂防関係の単県公共事業でございますけれども、砂防維持修繕費、これも土砂撤去とか流木とか、そのような災害復旧対象外の小規模な修繕として1億円を補正でお願いしております。
 以上、合わせまして1億1,500万円の補正をお願いするものでございます。どうぞよろしくお願いいたします。

●長本県土整備部次長
 空港港湾課所管分について御説明申し上げます。資料は11ページでございます。
 先ほど河川課長のほうから説明させていただきました。今般の台風12号により県内海岸全般にわたってごみの漂着があるということでございます。その中でも漁港部、また港湾部について補正をお願いするものでございます。11ページは、漁港区域内におけるごみ処理ということでございます。150万円をお願いいたしております。
 次に、12ページでございます。こちらは港湾施設内、港湾区域内におけるごみ処理ということで、これは鳥取、赤碕、田後、逢坂港におきまして2,960万円、ごみの量にいたしまして1,700立米でございます。また、鳥取港の西浜地区におきましては、予備費対応ということで既に処理をいたしております。

◎藤縄委員長
 ただいまの説明について質疑等はございますでしょうか。

○藤井委員
 台風12号ということだけれども、15号の被害というのは全くなかったのか。あるいは12号で影響を受けたものが15号でさらに増額したと、こういうのはどういうふうな扱いをされているのでしょうか。

●三鴨技術企画課長
 後ほど台風15号による大雨の被害状況について報告させていただきます。そのときにあわせて報告させていただいてよろしいでしょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)

○前田委員
 8ページです。竹森課長、あなたも同じ地域に住んでいるのだけれども、この間地区で千代川右岸の漂着ごみのボランティアに出たか。

●竹森河川課長
 今回は出ておりません。

○前田委員
 僕は出てみたけれども、ごみがすごい。あの区域は国交省の管理区域だと見ているのだけれども、あれは住民の手では無理ですよ。我々は何をやったかというと、プラスチックごみと缶は集めまくった。今度作業がしやすいから。プラスチックごみがすごい。そこで聞きたいのだけれども、どの海岸も今回は物すごいと思うのだけれども、全体計画みたいなものはつくっているのか。

●竹森河川課長
 詳細調査は今現在進行中なのですが、速報としまして、県内の全海岸を調査しまして、先ほど申しましたような14海岸、鳥取県内は海岸延長約130キロあるのですが、そのうちの約30キロ延長の部分に3万立米弱の流木等は漂着したといったところはつかんでございます。

○前田委員
 それで、千代川の右岸から国立公園の鳥取砂丘のあたりは調査したか。

●竹森河川課長
 千代川の川の中はちょっと別ですが、海岸区域につきましては全部調査させていただきました。

○前田委員
 住民はしてくれと言っている。流木はすごいし、もう自分たちの手には負えないと。私も自治会に報告しなければいけない。千代川右岸の砂丘地からずっと鳥取砂丘まではするのか。

●竹森河川課長
 今回の漂着ごみの基本的な考え方としまして、中には一部、団体の方から問い合わせ等もございましたが、やはりこの流木は非常に異常な量といったことがございます。例年、いろんな方々、NPOの方々が海岸の掃除等をやっていただいているのですが、そういったときには、いわゆる普通といいますか、漂着しますプラスチック類だとか瓶、缶類等そういったものの片づけはしていただいて、流木だとか大きなもの等、そういったものは置いておいてくださいというふうに問い合わせのあったときには答えておりますが、やはりそういったようにやっていただく、それ以外は県でやりますのでといったところでやっています。
 細かな話になりますが、千代川の右岸、東側といいますか、鳥取砂丘につきましては、実は鳥取市の海岸になっておりまして、今のお話は鳥取市のほうにもお伝えしたいと思います。

○前田委員
 8ページのこれまでの取り組み状況、改善点。海岸漂着物等処理法施行後は海岸管理者が主体となり、主に県と。あそこは鳥取市か。鳥取市が海岸区域を持っていたか。

●竹森河川課長
 はい、鳥取市所有地でございます。

○前田委員
 所有地ということか。この法律をちょっと説明してください。

●竹森河川課長
 先ほど説明いたしませんでした。失礼いたしました。
 一番下のほうに、平成21年に海岸漂着物等処理法といったものが施行されるまでは、鳥取県におきましては基本的に生活環境部のほうになるのですが、市町村等が自主的に掃除をされる場合に2分の1の県による補助といったものを出しておりましたが、この法律ができたことによりまして、海岸管理者が主体的にみずからその責任で海岸漂着物を処理するといったような新しい法律が施行になりました。これを受けて、国のほうの主にグリーンニューディール基金といったものがございまして、これも今年度で終わるということを聞いていますが、そういった10分の10の予算を持って、各市町村に補助していたものに対して、この法律施行以降は基本的には県が市町村に補助でなくて委託という形をとりまして、市町村と契約を結びまして処理していただきます。同時にあわせて、県のほうが直接的に大きなごみ等あるいは危険物等を処理しているといったのが今の現状でございます。

○前田委員
 そうすると、海岸管理者というのは国交省もあるし、農水省もあるし、県ももちろんあるし、市町村も鳥取市が今ある。だから、海岸管理者同士で全体計画をつくりましたかと、それを問うているのです。

●竹森河川課長
 全体計画と申しますのは、漂着ごみに対してという意味でよろしいでしょうか。
 ちょっと答えにならないかもしれませんが、先ほど河川課所管的なものを説明させていただきました。あわせて空港港湾のほうの事業としまして漁港と港湾ですか、そういった区分けをしています。あと、農林海岸につきましては、ほとんどない。実際は、延長的には管理部分はありますが、漂着ごみについては新たな予算でもってやるといったところはないといったところで、今回の漂着物につきましては一応整理できているのかなというふうに考えております。
○前田委員
 国交省は。

●竹森河川課長
 国交省の管理する海岸といったものはございません。もう少し正確に言えば、今鳥取県内の海岸で、皆生海岸につきましては直轄事業として海岸保全施設、人工リーフとか、そういったものを整備していただいておりますが、海岸部のごみ等の一般的な管理につきましては、いわゆる管理者でありますところの鳥取県が行っているといったところでございます。したがって、国交省の管理する海岸といったものはございません。

○前田委員
 だったら、皆さん、わかりますか。わからぬと思う。わかるように別途資料を出してください。だって僕がこの間掃除したのは国交省の管理区間だ、あの円の中の。突堤の横だから。

●竹森河川課長
 それは河川区域という……。

○前田委員
 河川区域だ。だから、今の説明はよくわからない。鳥取県の図面をかいて、わかるようにしてほしい。それで、どの区間は農水省はない、あると。というのは、やはり異常です。とても人力ではできない。海岸はとにかく鳥取県の生命線ですから、きれいにしなければいかぬです。別途資料要求。

◎藤縄委員長
 では、図面等で。竹森課長よろしくお願いいたします。

○銀杏委員
 6ページで基本的なことをちょっとお伺いしたいのですけれども、大山沢対策検討事業ということで500万円の補正予算が上がっておりますけれども、主な事業内容としては一ノ沢、二ノ沢の抜本的なハード対策案の検討ということですね。2番目に対策工法により影響を与える環境の調査(希少植物等)というふうにあります。それから補正に係る主な業務内容というのが上の段のほうにありまして、整備計画の策定、設計積算というふうにありますけれども、どういうことをして500万円になっているのかがよくわからなくて、これは外部の委託費用が500万円ということですか。ちょっと教えてください。

●山本道路企画課長
 外部に委託する費用でございます。内容でございますが、整備計画の策定と設計積算と書いておりますが、その中での概略の事業費をはじくというような部分で設計積算と書かせていただいております。
 業務内容の御説明ですが、先ほども説明しましたが、抜本的なハード対策というのが今回三ノ沢で、写真にあるように下流側に橋梁をつくりました。それと同じように一ノ沢、二ノ沢についても橋梁であるとか、この図面にはございませんがゼロノ沢という、図面でいう左側にもう一つ沢があるのですが、それについてはロックシェッドと申しまして上を岩が越すような格好の対策もございます。そういったいろいろな対策ができるかできないかというのを検討するのが1番目に書いてあります抜本的なハード対策。
 2番目に書いてございます対策工法により影響を与える環境の調査と申しますのは、この区域は御承知のとおり国立公園内区域でございまして、直接的に言いますと環境省のハードルといいますか、それをクリアしていく必要があると、そういうことで、まず、どういった工法をとって、どういった環境に影響を与えない工法がとれ得るかということを検討するということです。

○銀杏委員
 要するに設計は最終段階の工事ができるような設計まできちんとするのかなと、それがどのくらいかかるのかなと、また環境調査は多分委託業者が別の業者になるのだろうと思いますけれども、これは一体どのくらいになるのかなということがわかれば、教えてほしいのですが。

●山本道路企画課長
 この委託につきましては、あくまで概略的な設計調査でございます。委託内容については詳細設計というのではなく、あくまでこれから環境省並びに、ちょっと言い忘れておりましたが国有林等がございまして林野庁とも関係がございますし、また国土交通省のほうで砂防事業もやっております。非常に関係機関も多うございますので、それと協議をするための資料づくりというのが主な点でございます。それで申しわけございません、この500万円のうちの環境調査にかかる費用というのは現在手元に持っておりませんので、申しわけございません。

○銀杏委員
 追ってまた詳しく教えてください。よろしくお願いします。

◎藤縄委員長
 資料を出してください。よろしくお願いします。
 そのほか。(なし)
 次に、報告事項に移ります。
 質疑等につきましては、説明終了後に行っていただきます。
 県土整備部から、台風15号等による大雨の被害状況について、三鴨技術企画課長の説明を求めます。

●三鴨技術企画課長
 別添の資料をお願いいたします。めくっていただきまして1ページでございます。このたびの9月21日から22日に台風15号によりまして県内で起きました被害について御報告申し上げます。
 被害状況につきましては9月26日、すなわち昨日の12時現在で取りまとめたものでございます。人的被害はございませんでした。住家被害でございますけれども、床上1棟、床下5棟、すべて鳥取市福部町地内でございますが発生いたしまして、現在は解消されております。公共土木施設被害でございます。河川、道路、砂防、それぞれ県でいいますと15件、市町村でいいますと3件、合計18件の災害が起こりました。現在、引き続き災害調査を行っているところでございます。
 先ほど藤井委員のほうから質問をいただきましたけれども、被害額、またそれについてどう対応するのかという御質問だと思います。
 現在、その被害額についても調査中ではございますけれども、今現在の鳥取県の15件分でいいますと、約8,000万円程度かなというふうに考えております。いずれも箇所としては小規模なもので、最終的にも総額としては大きなものにならないのであろうというふうに考えておりまして、これにつきましては現計予算で対応することを考えております。ちなみに、この18件はほとんどが東部地域で被災したものでございます。
 (6)番目の通行支障箇所といたしまして、全面通行どめをした箇所を道路の種別で記載しております。高速道路で申し上げますと、鳥取自動車道が雨により事前規制になっております。県道5カ所、これも土砂崩落等により通行どめになりました。現在、規制箇所1カ所としておりますけれども、片側通行どめになっておりましたけれども、昨日の午後5時で解除済みでございます。市町村道8カ所全面通行どめになりましたが、現在続いているのは3カ所でございます。そのほかの被災状況は記載のとおりでございます。
 一番下に参考といたしまして、主な地点での降水量を記載しております。このたびの雨は主に東部、中部、大山周辺で降った雨が主でございます。鹿野町で571ミリほか、それぞれ記載のとおりの降雨量があったものでございます。

◎藤縄委員長
 台風15号による大雨の被害状況についての報告でありましたが、質疑等はございますでしょうか。

○銀杏委員
 済みません、前の報告で住家被害で床上浸水が1棟湯山であったというふうに聞いていまして、あと床下が2棟で湯山で1件と福部の駅周辺で1棟というふうに聞いておったのですが、床下が3棟ふえているということですが、場所はどこか教えていただけましたら。

●竹森河川課長
 ただいまの報告を受けていますのが今3棟でしたね、それ以外に駅前地区が2棟、床下でございます。あと湯山地区に入りますが東湯山といいまして、浜湯山よりも少し手前側のほうに床下が1棟と、合計3棟後で追加の報告がございました。トータルとしましてここに書いてございますように床上1棟、床下5棟という数字でございます。

○藤井委員
 湯梨浜でも冠水やら家屋浸水がたくさんあったのだけれども、あれに対する対応というのは被害額に入っていないと思いますけれども、ちょっと大まかなところを、実際施設などに入れなかった状況もあったので、そのあたりをちょっと教えてもらえませんか。

●三鴨技術企画課長
 申しわけございません。湯梨浜町については、県土整備部としては報告を受けてございませんので、調査したいと思います。(「12号だ」、「東郷池」と呼ぶ者あり)

●竹森河川課長
 台風12号のときの東郷池のところですが、被害報告のほうは以前あったと思いますが、全体で床下浸水が25戸、床上浸水が2戸あったと思います。
 ただいまのお話は、いわゆる公共施設への災害というのは、このときはございませんでしたが、その浸水を解消するのに向けてどうなのかといったお話でしょうか。「床上や床下の対策だろう」と呼ぶ者あり)

○藤井委員
 今後ああいうことが起こらないためには、どういうふうな対策を立てることになるでしょうかと、方法がありますかということです。

●竹森河川課長
 先ほど申しましたように、施設の災害といったものは具体的になかったのですが、やはりある一定の雨が降れば浸水といったことがあるといった地区でございまして、いわゆる河川のほうの中長期的な計画を立てます河川整備計画といったものをまさに策定作業中でございます。その中で、どういった対策がいいのかといったところを地元の皆さん等の意見も聞きながら、これから策定していくといった段階でございまして、例えばよく御存じのようにあのあたりは全体の土地が低いと、低いといいますか、東郷池そのものが、ああいう大きな池が海のすぐ近くにあると、つまり海面の高さと池の高さがそんなに差はないといった地区で、どんどん山のほうから川を流れてくるといったところですから、これはまだ決まったものではございませんが、例えば東郷池の周りを囲むような土堤といいますか、あるいはコンクリートかもわかりませんが、そういった囲むようなやり方といったのが一つの方法でしょうし、これがいいかどうかというものも含めまして、今そういったような作業に入っているところでございます。

○興治委員
 いわゆる河川がはんらんしたり、湖がオーバーフローしたりして床上浸水とかになって費用負担が生じたというような場合というのは、何か補償をするようなことはあるのでしょうか。

●竹森河川課長
 私が知り得る限りでは、個々の保険等はともかく、こういった特別な補償といったものは県等ではないです。

○国岡委員
 鳥取自動車道。新聞にも載っていましたが、大雨のたびに全面通行どめをずっと繰り返していますけれども、これから未来永劫そんな感じになるのでしょうか。

●山本道路企画課長
 先日の新聞にもちょっと出ておりましたが、通常高速道路と申しますか、いわゆるNEXCOの管理する米子自動車道とか中国自動車道についても、事前通行規制制度というのをしいておりまして、200ミリの降雨量があった場合は事前通行どめ。高速で走りますために事故が起こる危険度が非常に高いというのもございまして、200ミリという数字を事前通行規制に使っております。ただし、鳥取自動車道につきましては、先般開通しましたが、5月の雨で智頭インターチェンジのところののり面崩壊が起こりました。それがために鳥取自動車道については基本的には200ミリでございますが、現在150ミリに事前規制雨量を落としているところでございます。また、智頭インターの対策工事に今かかろうとしているところでございますが、それの対策が終わるまでは100ミリの通行規制とするということで国土交通省より聞いております。対策工事が完了いたしまして道路の点検等を行えば、150に上げる、200に上げるということが今後出てくる可能性があると思っています。

◎藤縄委員長
 それでは、その他ですが、執行部、委員の方で何かございますでしょうか。

○前田委員
 文化観光局長に2つほど。あなたに連絡するのを抜かっていて。山国隊のことを知っているか。僕は一回本会議で取り上げたのですけれども、前任は非常に興味を持っていただいておったのだけれども、知っておられますか。

●細羽文化観光局長
 いいえ、承知しておりません。

○前田委員
 幕末の鳥取藩の動きというのを、今ちょうどやまびこ館で「戊辰戦争と鳥取藩」というのをやっていますし、見ていただいて、また質問します。
 僕が議場で言ったのは、京都と交流したらどうかということを言ったのだけれども、知事は前向きに考えるという答弁だったのだけれども、今国内交流というのはどこの担当ですか。

●細羽文化観光局長
 国内交流につきましては、当局の交流推進課のほうが担当していると承知しております。

○前田委員
 私は今北海道の移住のことを一生懸命調べているのですけれども、この間利尻も行ってみたけれども、たくさんあるのです。鳥取人が北海道に物すごく行っているのです。事例を挙げると、釧路、池田牧場、利尻、岩見沢、札幌、たくさん行っておるのです。鳥取市に聞くと、年間10件を下らぬぐらい僕らの年の人が自分のルーツはどこだといって鳥取へ帰ってくるのだそうですよ。やはり鳥取との交流というものを非常に渇望しているようです。山国隊も何で鳥取に来たかというと、やはり因幡藩に属しておったから、鳥取に対する思いというのが京都のあの地域では強いのですよ。
 それで、国際交流もいいのだけれども、国内交流というものに力を入れてほしいのだけれども、局長はどうですか。

●細羽文化観光局長
 今、前田委員のほうから御指摘ありました。例えば北海道につきましても、私も余り詳細は承知しておりませんが、やはり鳥取という地名もあちこちにあると聞いておりまして、非常にゆかりの深いということも理解しております。確かに最近はかなり国際交流というところに重点が行って、国内交流というところが、私も文化観光局に何年もおりますが、正直ちょっとその辺が最近では余り盛んではないかなという印象を受けております。それぞれの地域とのつながりというものがあると思いますので、そういったものとか、これまでの交流の経過なども踏まえまして、国内交流についてもどんな形で推進していったらいいかということは文化観光局としても真剣に考えてみたいと思います。

○前田委員
 例の麒麟獅子、釧路と利尻と鳥取ですよね。今度11月の下旬に利尻に3つの博物館が麒麟獅子のメーンテーマで集まるそうですよ。あるいは岩見沢では、傘踊りが非常に受け継がれておるのですよ。やはり我々の誇るべき郷土芸能と交流ということをセットにして、国内交流というのをもう一回見直してほしいと思う。

●細羽文化観光局長
 繰り返しになりますが、国内交流につきましてももう一度見直しをして、どういう形で進めていったらいいかということは考えたいと思います。

◎藤縄委員長
 そのほか、ございますでしょうか。(なし)
 意見も尽きたようでございます。
 委員の皆さんには御相談したいことがございますので、このままお残りいただきたいと思います。執行部の皆さんは御退席いただいて結構です。お疲れさまでした。(執行部退席)
 お残りいただきましたのは、この間相談させていただいた鳥取県と岡山県の両県議会の土木関係常任委員会合同会議についてでありまして、一任していただいておりましたので、岡山県と調整させていただきました。11月24日木曜日に開催することになりましたので、予定に入れておいていただきたいと思います。皆さんの御出席をよろしくお願いいたします。

○前田委員
 場所はどこですか。

◎藤縄委員長
 西部を考えています。米子。

○前田委員
 泊まりか。

◎藤縄委員長
 1泊予定で午後に会議、意見交換会が夜という予定にしております。今のところ、米子市内になると思います。相手方の都合もありますから、それで調整させていただきます。
 以上をもちまして企画県土警察常任委員会を閉会いたします。お疲れさまでした。

午後1時42分 閉会

 

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