平成23年度会議録・活動報告

平成23年10月11日会議録

出席者(9名) 委員長
副委員長
委員
安田 優子
内田 隆嗣
森 雅幹
澤 紀男
稲田 寿久
浜田 妙子
森岡 俊夫
廣江 弌
上村 忠史 
欠席者(なし)
 

説明のために出席した者
  高橋企画部長、細羽文化観光局長、古賀県土整備部長外関係次長、課長

職務のため出席した者
 議事調査課 上月主幹  山崎主幹  五百川副主幹

1 開会  午後1時00分
2 閉会  午後2時12分
3 司会  安田委員長
4 会議録署名委員  廣江委員  澤委員
5 付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり
 

午後1時00分

◎安田委員長
 ただいまから中海圏域調査特別委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 委員の皆さんは、発言をされる際は必ずマイクのスイッチを入れていただきますようにお願いいたします。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、廣江委員と澤委員にお願いいたします。
 それでは、これより議題に入ります。
 なお、質疑はすべての説明終了後、一括して行っていただきたいと思います。
 最初に、議題1、第2回中海会議の概要について、亀井企画課長の説明を求めます。

●亀井企画課長
 資料の1ページをお願いいたします。第2回中海会議の概要につきまして報告いたします。
 中海会議につきましては、第1回目の会議が22年4月に米子で開催されました。ことし8月23日に開催されました中海会議は、それに続きます第2回目の会議でございます。松江市内のくにびきメッセで開催されまして、3番のところに記載しております中国地方整備局長、中国四国農政局長、両県知事、米子、境港、松江、安来市長、オブザーバーといたしまして、環境省、防衛省のほうが出席いたしました。
 概要でございますが、4番のところでございます。この中海会議におきましては、(1)から(4)に記載しております4つのテーマにつきまして、2つの部会、2つのワーキンググループて検討を進めております。
 そのうちの1つ目が、(1)でございます。中海及び境水道の堤防、護岸等の整備についてということでございまして、部会のうちの1つ、中海湖岸堤等整備に係る調整会議が湖岸堤等の整備事業の進捗状況等について報告を行いまして、意見交換を行いました。次の白丸は、平井知事の発言でありますけれども、湖岸堤の整備に当たりまして、大橋川拡幅によって流量がふえる前に下流側、鳥取県側の湖岸堤をきっちりと整備をすること、こういった発言をいたしまして、これにつきまして確認をいたしました。また、国土交通省におかれましては、本県が進めております津波対策に係ります情報も加えて、津波対策に関する専門的な検討を行いまして、その内容も踏まえて湖岸堤等の整備を行うということとされました。
 2点目が中海の水質及び流動についてでございます。中海の水質及び流動会議部会が水質測定の結果、流動調査結果、第5期湖沼水質保全計画の進捗状況等について報告を行いました後、意見交換を行いました。次の白丸も平井知事の発言でございます。中海全体としまして環境基準が達成されていないので、その原因分析を行って、戦略的に対策を進めることが必要と、こういった意見でございます。また、深層におけます水の交換が難しい箇所がある可能性が指摘されているということから、情報を分析して、浅場の造成でありますとか、生態系を利用した水質改善などを含めて、戦略的な取り組みを進めるべきであると、こういった発言をされました。次の白丸は米子市長の発言でございます。流向、流速の観測を強化、推進すべきということで、森山堤防開削地点等に暫定的に設置されている流向・流速計を常設化すること、あるいは米子湾への新設をすること、こういった意見を発言されました。こういった意見を踏まえまして、この部会におきましては、専門家の意見も聞きながら、関係機関で検討を進めようということになりました。
 3つ目が(3)でございます。中海沿岸農地の排水不良についてでございます。この点につきましては、ワーキンググループが排水不良農地ということで、米子市の崎津地内の工事残土を活用して客土を行ったモデル事業につきまして経過報告を行った後、意見交換を行いまして、今後も残土発生情報等について情報共有を図るとともに、排水不良農地に効果的な対策を検討していこうということになりました。
 4点目でございます。中海の利活用についてということでありまして、こちらのほうにつきましては、中海の利活用に関するワーキンググループが利活用策として検討したアイデアということで、周遊のサイクリングコースの設定でありますとか、中海産の食材を使ったメニューのPRでありますとか藻の活用など、こういったアイデアについて報告を行った後、意見交換を行いまして、今後NPOなどの民間の方々も含め、関係機関と調整を図りながら、圏域で協調して取り組みを進めていこうということになったところでございます。
 中海会議の概要につきましては以上でございます。

◎安田委員長
 議題2、春秋航空誘致の取り組みについて、松田交通政策課長の説明を求めます。

●松田交通政策課長
 資料の2ページ及び3ページをお開きいただきたいと思います。春秋航空誘致の取り組みについて御報告いたします。
 去る7月19日でございますが、平井知事が上海の春秋航空本社を訪問いたしまして、エアポートセールスを行いました。また、それを受けまして、春秋航空のグループ企業でございます春秋国際旅行社によります山陰地方の観光地等の視察が9月1日から3日にかけて行われまして、1日には春秋国際旅行社の姜副社長と知事の面談を行いました。
 まず、平井知事によります春秋航空に対するエアポートセールスでございますが、関西広域連合のトッププロモーションが7月20日から23日にかけて実施されまして、それに平井知事が参加するのにあわせまして、本県独自に春秋航空の本社を訪問して、トップセールスを行ったというものでございます。その際、面談の相手は、王正華春秋グループの会長、そのほか春秋航空やグループ企業であります春秋国際旅行社の担当者でございます。
 面談の概要でございますが、平井知事みずからが鳥取県の観光の魅力を紹介いたしましてセールスをいたしました。それに対しまして、王会長は鳥取県の自然の豊かさでありますとか、四季ごとに変わる美しい景観に高い興味を示されまして、その席に同席されておられました春秋国際旅行社の日本送客の担当部門の方に現地調査を行うように早速指示をされたというところでございます。また、その際には、鳥取県の知名度が中国国内ではまだ低いと、その対策が必要であるとか、ほかの日本国内の地域の空港関係者も誘致の働きかけを行っているというようなお話がございまして、就航を検討するに当たって、今後双方で協議をしていくというようなお話がございました。
 その知事のトップセールスを受けまして、春秋国際旅行社によります視察等が9月1日から3日にかけて行われまして、1日の午前11時から知事面談もございました。視察においでになりましたのが、春秋国際旅行社の姜副社長ほか2名、それから春秋国際旅行社のパートナーとして日本国内のホテルの予約等を行っております会社でございますアメガジャパンの日本部責任者というのが一緒に来られました。
 視察及び面談の結果でございますが、面談の際は、平井知事が直接みずから鳥取県の代表的な観光スポットについて映像とか写真とかを使いましてプレゼンテーションを行ったというところでございます。また、視察を行われるに当たりまして、県の職員も同行いたしまして、視察の案内等も行ったところでございます。姜副社長からは、ごらんになったところの自然の豊かさ、景観、歴史や文化など、やはり中国人旅行者にアピールする魅力は十分備えているというようなお話がございました。また、あわせまして、今高松に春秋航空が就航しておりますけれども、その便を利用しまして鳥取に来るツアーというのを試験的にやってみたいというお話もございました。将来鳥取県へ就航することも視野に入れながら、鳥取県とパートナーとして協力をしていきたいというようなお話がございました。ただ、やはり中国国内での鳥取県の知名度が低いというような指摘もございましたし、また、こちらからともに協力して中国人観光客の誘致を進めていきたいというお話をさせていただきました。
 今後の対応でございます。こういう来訪を契機といたしまして、まず、その際にお話がございましたけれども、春秋航空で高松空港の便がございます。これを使った旅行商品の早期の実現を共同して進めるということ。それからやはり知名度を上げるためのプロモーションを機会をとらえてやっていこうということで、この9月23日から25日まで上海で上海ジャパンウィークというのが行われまして、早速そこで鳥取県のブースを設けましてPRを行ったところでございます。また、国際マンガサミット、申しわけございません、資料は11月と書いてございますが10月の誤りでございますので訂正をお願いいたします。10月21日から24日にかけまして、北京のほうで国際マンガサミットが行われますので、そこでもPRをやろうということにしておりますし、それからビジットジャパン合同説明会ということで11月に上海で予定されておりますが、そういう機会をとらえながらプロモーションをやっていこうということにしております。また、県内の中国人観光客の受け入れ機運の醸成でありますとか、受け入れ態勢の整備を進めていくということとしております。今後とも積極的にエアポートセールスを実施いたしまして、国際定期便や国際チャーター便の誘致に向けた取り組みを進めてまいりたいというふうに考えておるところでございます。

◎安田委員長
 議題3、米子~ソウル国際定期便及び環日本海貨客船航路の平成23年度上半期利用実績について、馬田国際観光推進課長の説明を求めます。

●馬田国際観光推進課長
 資料の4ページをお願いいたします。米子~ソウル国際定期便及び環日本海貨客船航路の23年度上半期の利用実績についてでございます。
 まず、米子~ソウル便の利用実績でございます。まず、搭乗率は57.1%ということで、搭乗者数は1万4,690人でございました。この搭乗者数につきましては、前年同期とほぼ同数というふうになっております。この搭乗率を分析いたしますと、東日本大震災の影響によりまして、インバウンドはかなり落ち込んだのですが、アウトバウンドが非常に好調でして、この搭乗率を下支えしたものであると考えております。なお、10月以降の予約状況は、10月3日現在で10月が73.3%と、上向きつつある状況でございます。
 続きまして、環日本海貨客船航路の利用実績でございます。この表に書いてございますが、韓国人が9,330人と全体の8割を占めておりまして、全体で1万1,558人の乗客数がございました。これは昨年に比べまして3,800人減っておりますが、これは昨年10月、週2便が週1便に変更され、それの影響によるものと考えております。しかし、東日本大震災以降ということを勘案いたしますと、1便当たりが今年度は上半期が236人と、昨年が157人ということで、増加しておりまして、旅客利用は順調に推移しているものと考えております。
 下半期の利用促進対策でございますが、引き続きインバウンド対策を重点的に進めようと考えておりまして、ホームショッピングによる旅行商品の販売、あるいは情報誌の作成、こういったプロモーション活動も含めて、積極的に取り組んでまいりたいというふうに考えております。

◎安田委員長
 議題4、第3回大橋川改修事業に係る環境モニタリング協議会について、三木生活環境部次長の説明を求めます。

●三木生活環境部次長
 引き続き5ページをお願いいたします。大橋川改修事業に係る環境モニタリング協議会について御報告申し上げます。
 7月4日に協議会が開催されました。1番のほうに協議会の構成を書いておりますが、記載のとおりでございます。
 2番目に、協議会の概要を記載をいたしております。1つには、広域モニタリングといいまして、これは水質であるとか底質、水位などへの影響の程度を確認するということで、対象範囲が宍道湖、大橋川、中海流域でございます。事業着手に先立ち、着手後の事業影響を確認するための調査項目について、まだ事業着手前でしたので、事業着手前の現状の変化幅を設定いたしました。具体的にはデータが整理されておる平成6年から昨年度までのデータでございます。2番目が環境監視、これは大橋川流域になります。これにつきまして、ヤマトシジミ、ホトトギスガイの分布等の調査結果が報告されました。3番目が工事モニタリングでございます。これは大橋川流域でございます。平成23年度工事開始ということになりました。23年度の工事につきましては、後ほど河川課のほうから報告があるかもしれませんが、1つには追子団地の護岸築堤、2つ目が寄州の撤去、3番目が土砂の仮置きということでございまして、1と2の工事箇所における工事前の現地調査の結果、あるいは環境保全措置案等が報告されました。主な意見といたしまして、私のほうからでございますが、広域モニタリングに関して、気象影響であるとかアオコの発生等の特徴的な要因、発生事象等を観測結果にわかりやすく追記をしていただきたいということ。それから森山堤を含む流動データの提示をお願いしたいということを申し上げたところでございます。
 次回につきましては、23年のモニタリング結果がまとまった段階で開催されるということになっております。

◎安田委員長
 議題5、「第3回中海の水質及び流動会議」の概要について、広田水・大気環境課長の説明を求めます。

●広田水・大気環境課長
 資料の6ページをお願いいたします。
 さき方、中海会議の概要でも御報告のあった内容でございますが、中海会議の一つの部会として、本年7月に開催された第3回の会議の概要を御報告します。
 平成22年度の中海の水質、流動等の調査結果についてでございますが、平成22年度のCOD、全窒素、全リンの値につきまして、最高値、一番水質が悪かったところでございますが、やはり米子湾中央部であったということ。それから、中長期的に見た水質の状況でございますが、CODについては横ばいでございますが、全窒素、全リンについては改善傾向が見られること。さらに、透視度も改善をしていることを御報告させていただいたところです。あと、流動に関してでございますが、本庄水域と中海の湖心の水位を比較いたしますと、以前、本庄水域の水位変動は中海の湖心から2時間程度遅かったわけでございますが、西部承水路撤去後についてはほぼ一致いたしまして、大海崎橋から出入りする流速もぐっと速まったということでございます。また、森山堤が開削後については、水位変動についてはほぼ湖心と同じ挙動を示す、一致するということになったわけでございまして、本庄水域の水位が上がる際には、森山堤と大海崎堤の両方ともから水が入ってくる。それから、水位が下がるときには両方ともから出ていくということになりました。両方ともから出入りするということになり、大海崎堤の出入りする速度、流速については、森山堤から出ていく分もありますから、流速としては遅くなっているということになりました。
 第5期の湖沼水質保全計画の進捗状況でございますが、こちらのほうはほぼ計画どおり実施できていることを確認をしたところでございます。
 水質改善策についてでございますが、米子市環境を良くする会などと連携をとりまして、米子湾を流出水地域に指定したわけでございますが、そちらの対策に取り組んでいること。さらには、島根県さんと連携いたしまして、海藻刈りによる栄養塩の循環システムモデル構築事業などに着手していることを御報告をしたところでございます。
 それと、「中海の変遷」ということで、住民の方々もひっくるめて関係者が情報共有するということで、明治からこれまでの中海に関する出来事ですとか水質、環境の状況などを取りまとめました「中海の変遷」という初版を取りまとめましたので、今後そういった情報共有を図る上での活用をしてまいりたいと思っております。
 7ページのほうに資料1として、22年度の水質測定結果を記載しておりますが、ごらんのように、12地点環境基準点を黒丸で示しておりますが、そちらのほうの環境基準点のT-3が米子湾の中央部になります。それを棒グラフ的に見ると、COD、全窒素、全リンもそれぞれ一番高い値を示しておりまして、実線で示しておりますのが環境基準値でございますが、点線で示している水質目標値、いずれについても達成はできなかったということでございます。
 COD、全窒素、全リンの経月変化、経年変化は、下側の図3、図4のとおりでございまして、全窒素についてが経月変化で見ますと、冬場、1月、3月に、過去5年から比べると相当高かったのですが、これらは冬季の降水降雪量が影響したものというぐあいに考えております。また、全リンについて、9月から12月の値がどんと高かったのですが、こちらのほうも梅雨明け以降の晴天、高温が影響したものということで考えております。
 開いていただいて、資料2のほうでございますが、宍道湖で発生したアオコについて、島根県のほうから御報告があったものです。宍道湖で発生したアオコが中海のほうにも流入いたしまして、それらの内容について報告をいたしたところでございますが、種類としましてはミクロキスティス、イクチオブラーベというもので、このアオコによりまして周辺が非常にガス臭がするというような苦情が相当寄せられて、そちらのほうの原因物質等も2-プロパンチオールというような物質であることも特定したところでございます。
 このアオコが冬にも発生をしたということもありまして、温度耐性なり塩分耐性について調査がなされております。表1のとおりでございまして、温度が高ければ相当塩化物イオン濃度が高くても生息ができるということを確認するとともに、中海などでは1万ぐらいの塩化物イオン濃度では、温度が高くても増殖はしないというようなことも確認はできたところでございます。
 アオコの発生の原因といたしましては、4月から9月に宍道湖内の塩分濃度が降水量によりまして低かったこと、また晴天、高温続きで、湖水の水温が高く推移したこと等によりまして、またさき方、窒素、リンの値についても御報告したところですが、そういった条件も重なってアオコが大発生したものと考えております。
 今後は、継続的に監視を実施するとともに、関係者で情報共有を図り、また水質保全計画を計画的に進めていくこととしております。
 資料3のほうですが、さき方申し上げました「中海の変遷」という初版を刊行したところでございます。開いていただいて、明治以降の中海の変遷ですとか、また12ページについては、これまでとってまいりました水質浄化対策、また水質規制の概要、それからただいま御説明を申しました水質等の変遷について資料を掲載しております。こういったものを活用しながら、周辺の方々と情報共有を図っていきたいというぐあいに考えているところでございます。

◎安田委員長
 議題6、葉たばこ廃作に伴う弓浜地区の今後の営農について、今井生産振興課長の説明を求めます。

●今井生産振興課長
 15ページをお願いいたします。この葉たばこ廃作に伴う弓ケ浜地区の今後の営農につきましては、農林水産常任委員会のほうでも報告いたしましたけれども、県内のたばこ作の4割弱の面積、農家数でいいますと3分の1がこの弓浜地区の方でございまして、白ネギに次ぐ畑作物の第2の品目となっていることから、この特別委員会のほうでも報告させていただくものです。
 経過を書いておりますが、たばこの需要の低迷ということがございまして、JTが平成24年産契約申し込み調査を実施する当たりまして、過剰在庫の累増を抑制するという立場から、廃作を募集することを決定いたしました。なお、廃作をする場合には10アール当たり28万円協力金を支払うということで決定されております。県が独自に調査しました結果、今年度の栽培農家なり面積のうち、これは県全域でありますが、9月6日現在で58%の農家の方、面積でいきますと52%、86ヘクタールということで、県全体でいきますと半数以上の農家が廃作を希望されておるということになりました。弓浜地区におきましては、(3)に書いておりますけれども、今年度葉たばこ栽培農家42戸、栽培面積63ヘクタールのうち、廃作希望者が20戸48%、廃作面積が27ヘクタール43%と大規模に上っていることがわかりました。なお、この栽培面積なり廃作面積は、その後JTのほうが発表されました面積と同一になっているということを確認いたしました。廃作の主な動機ですが、高齢化ということがありますし、それから一部地域ではほかの方がやめられるので共同乾燥施設の運営が困難になる、これは西部ではなくて東部の事例でございました。それから収量の伸び悩み、たばこ需要の低迷による先行き不安ということを上げておられますし、意向としましては、他品目への作付を希望される方、これを機会に後継者がないので農業をやめられるという方、まだ未定の方というような、いろいろ個人ごとに異なっておりました。
 県の対応でございますが、JAと連携しまして、個別なり、やめられる方に集まっていただきまして講習会による営農相談を行っております。それから、現在廃作希望農家に対する意識調査をやっておりまして、10月上旬をめどに取りまとめるというふうに書いておりますが、今取りまとめ中であります。なお、西部農林局管内ではJAと連携いたしまして、営農センター単位に廃作希望者を対象にしました講習会を開催したり、個別農家ごとに代替作物を提案したりということで独自に動いております。なお、代替作物につきましては、大山地区につきましては白ネギ、ブロッコリーということで現在の特産物の品目を勧めておるところでありますし、弓浜地区におきましては、現在ありますたばこの裏作でありますニンジン、これが秋冬作をつくっておられる方が多いのですが、これに加えて春作をつくってみられませんかということで勧めておりますし、それに加えまして白ネギとの複合経営、それから甘蔗等を提案しておるところであります。農家の方の意向としましては、今聞いておる限りでは、弓浜地区におきましては白ネギを取り入れたニンジンとの複合経営ということを検討しておられる農家の方が多い傾向にあります。今後アンケートを取りまとめまして、葉たばこにかわる品目の検討でありますとか、個別の農家に対する対応、それから場合によっては廃作されて後継者がおらないということになりますと農地流動化対策、それから補助事業の検討ということをやってまいりたいと考えております。

◎安田委員長
 議題7、大橋川改修事業の状況について及び議題8、境港市渡地区の護岸整備等の進捗状況について、竹森河川課長の説明を求めます。

●竹森河川課長
 資料の16ページをお願いいたします。最初に、大橋川改修事業の状況についてですが、これは松江市の追子地区でございます。先ほど環境モニタリング協議会のお話がございましたが、そこの工事の詳細版といいますか、その内容でございます。
 まず、最初に一番下の写真をごらんいただきたいのですが、位置の確認なのですが、左側のほうが宍道湖、右側のほうが中海で、この間に大橋川が流れておりまして、追子地区と申しますのは赤い楕円で囲んである地区、くにびきメッセのちょっと下流側のほうでございます。この地区につきましては、国交省の出雲河川事務所が鳥取、島根沿岸自治体に説明した上で、ことしの夏、8月から工事に着手しております。
 工事の進捗状況でございますが、済みません、初めに下の方から2番目といいますか、これが断面図でございまして、緑色が工事をする部分ということで、わかりづらくて申しわけありませんが、斜めの黒い線が現況の断面で、これに矢板を打ったり、護岸をしたりしてこの緑色の状態に仕上げるといったところで、これは言ってみれば川幅はどちらかというと狭まるほうです。川幅を広げるのではなくて、堤防を上げるといった目的の工事でございます。これにつきまして、まず土砂の仮置き場の整地。土砂を掘りますので、その掘った土砂を持っていくところの整地をまずやります。その次に、寄州といいまして、これは川の中にありますくにびき大橋の橋脚あたりについている土砂でございますが、そういったものを工事用の船だとか、あるいは漁業のほうの船だとか、支障にならないようにといったことを目的としまして、あとはその土砂を盛り土に利用するといった目的で10月の下旬に着手ということです。その後に、来年の1月の予定ですが、矢板の護岸、矢板を打ち込むといったところでございまして、先ほど言いました色のついた断面を今後おおむね3カ年で整備予定といったことを出雲河川事務所のほうから伺っておりますので、報告させていただきました。
 次のページをお願いします。境港市渡地区の護岸整備等の状況についてでございます。
 最初に、渡漁港地区でございますが、ここにつきましては、同じく国交省出雲河川事務所、あるいは市道計画を持っています境港市、場合によっては鳥取県も一緒に工事、あるいは用地等の説明をやっておりまして、おおむね9月で完了しました。今現在、9月の下旬から個別の補償説明を行っているところでございます。今後用地取得、あるいは補償契約等を行いまして、年度内に工事を発注するといった予定を伺っております。
 次に、空港南地区といったところですが、空港南地区につきましては、下の図面の右に航空写真がございますが、こういった場所ですが、空港のすぐ南側でございます。ここにつきまして、築堤と護岸といった工事、つまり堤防を築いて、前面のほうにコンクリート護岸をつくるといったような工事内容でございまして、これにつきましては、排水路にことしの3月から着手しまして、護岸のほうは間もなく着手予定と。これにつきましては、具体的な完了時期というのは今示されておりませんが、平成28年度以降完成といったことで伺っております。

◎安田委員長
 ただいままでの説明につきまして、質疑等ございましたらお願いいたします。

○森岡委員
 中海全体のことと思ってください。このたびの台風12号、15号で本県でも甚大な被害が出たわけなのですが、この大橋川の拡幅を考えたり、中海の問題を考えたりしたときに、大橋川、宍道湖、中海に流入する川やそういった関係あるところにどれぐらいの雨量が降ったかというようなデータはとられていますでしょうか。その結果、例えば宍道湖、大橋川、中海、どの程度水位が上がったのか、そういったデータをとっておく必要があるのではないかと私は感じております。理由は、3~4年前に一回大雨が降って、大橋川の流域で少し水位が上がって水が逆流して入ってきたということもありましたので、要は我々としてはそのときとどれぐらいの差があったかというようなデータ分析をしておく必要があるのではないかというふうに感じておりますので、今回の12号、15号についてもきっちりデータをとっていただきたいという要望でございます。

●竹森河川課長
 ただいま森岡委員がおっしゃること、まことにそのとおりでございまして、確かに鳥取県のほう、特に12号が中西部、15号は東部のほうといったことで島根県のほうも雨が降っております。データにつきましては今現在ここに持っているわけではございませんが、当然すべてのデータがございます。出雲河川事務所もとられていると思います。たしか平成18年のときにかなりの雨が降ったということは記憶がございますが、被害的なことを見る限り、そのときの雨ほどはというところが今の状況でございます。
 データにつきましては蓄積していきたいと思います。

○森岡委員
 そうです。それが一番大事なことなので、よろしくお願いします。

○廣江委員
 やはりそういうのが降ったときに、ある程度多く降ったときに流れる量などというのが、これに着手するときに、どういう雨がどう降って、いえば斐伊川の向こうのほうに降って、その雨がこちらに来て、今度は米子側のほうもこちらの山側からの水が時間差でこう来たときに、向こうから来るやつとこちらからの水が来たときに、中海などが一番高くなって、境港のほうが大変になると。そういうような、こういう雨が降ったときはこうなるという説明を全部我々が市会議員のころは聞いておったわけだけれども、そういうものと比較して、今言われたようなことが起きたときに、同じような形でできているか、あるいはこのごろは雨の降り方などが、あのころ想定された降り方と、今は集中的に降るようなのがあって、あの当時の想定と違いが出てきたら、護岸整備やいろんなことについても考え方も違ってくるのかどうなのか、その辺は検討されておるのかどうか。あるいはそういうものがあったら、きょうでなくてもいいから説明をしてもらえたらというふうにお願いしておきます。

●竹森河川課長
 中海を含めた斐伊川の河川整備といったことで昨年度報告させていただきましたが、これまでの古くからの雨とか洪水とか、あるいは被害とか、そういったデータを解析しながら、斐伊川の改修の規模だとかといったもの、あるいはどんな計画をいつごろまでの期間的なめどと、約20年から30年なのですが、そういったことを含めました河川整備計画といったものを策定してございます。これは昨年の9月30日だったと思います。今現在やっています工事はこれに基づいていますが、今委員がおっしゃられましたように、今までには例のないような雨がこれからいつ降るとも限りませんし、そういったデータをどんどん蓄積して、整備のほうに反映できることは反映していくといった姿勢でおりますので、これは国交省の事業なのですが、県としてもそういった考え方でおりますので、よろしくお願いします。

○廣江委員
 今私が言ったのは、今までの雨と、将来の150年に1回の雨というのを計算してやったわけで、それに基づいて神戸川だとかダムだとかというのができるようになって、それができたときに、それ以後に想定される150年に1回の雨に対する対応ができるように整備してきたわけなので、大橋川はこれからだけれども、神戸川やダムのほうがほぼ完成の時点になってくると、前に想定したと同じような形が出てこなければいけないけれども、このごろの雨の降り方やいろいろなことを考えると、あのときとは違った形が出てきはしないかと、その心配が今後必要か必要でないかということをチェックしてほしいわけだ。そういうことをひとつお願いしておきたいと思う。

◎安田委員長
 お願いいたします。

○内田副委員長
 本来なら企画県土警察常任委員会に関するところなのかもしれませんけれども、企画部長、文化観光局長が来ておられますので質問させてください。
 今9月末で観光庁の24年度当初予算要求の概算要求が出そろっていると思います。その中に何個か目玉事業がありまして、Fly to Japanがありますね。世界各国の1万人の人に対して航空券をばらまく、額にして1,000億円というプロジェクトですけれども、これなどがきっとエアポートセールスとか国際チャーター便とかに関して物すごく有効なツールになると思います。なぜかというと、県費負担ゼロで観光客に来ていただけるわけですから、これに対してきちんと早目早目の対応をしていただきたいというふうに思いますので、それがもちろん米子~ソウル便の搭乗率向上にも直結しますので、ぜひともお願いしたいというのと、もう1点は、山陰文化観光圏という枠組みがあって、去年くらいから予算がしりすぼみになっているのですけれども、実はその後に観光地域づくりプラットホームというのがありますね。これは山陰文化観光圏、いわゆる観光圏事業を引き継いだ事業の中で、半分以上の文化観光圏が移行しているのではないでしょうか。これに関して、特に山陰文化観光圏では全く動きがありません。ほかの地域では協議会の設置等々具体的な動きがありますけれども、24年度予算に関して、この辺を考えて枠組みの中で、せっかく中海会議などがあるわけですから、もんでいきやすいのではないかと思いますけれども、この2点に関してよろしくお願いします。

●細羽文化観光局長
 まず、1点目の観光庁の事業でございます。観光庁の事業につきましては、平素我々も観光庁がどんな政策が打ち出されるかというのは結構関心を持って情報収集しておりまして、また関係の課とも定期的にといいますか、上京の際にはいろいろお話を伺ったりして、ぜひ鳥取県にいろんな事業をということでやっております。今回の事業につきましても、そういった同じような観点で、ぜひ鳥取県で活用できるようにということで頑張っていきたいと思います。
 もう一つ、文化観光圏なのですが、御指摘のとおりプラットホーム、これはいろんなサービスのワンストップサービスの体制をつくるという趣旨で、これは文化観光圏の枠組みの中で取り組んでいきましょうということでの事業でございます。御指摘のように、山陰文化観光圏ではまだこの事業に手を挙げて採択という段階には来ておりません。それにはもろもろの事情があるのですが、一つは山陰文化観光圏は大変広域にわたる非常に大きなエリア設定になっておりまして、その趣旨であるワンストップサービス、プラットホームをつくる、どういった形でつくるかというのが広いエリアの中で統一的な意見といいますか、そういったアイデアがなかなかまとまっていないというのが現状でございまして、これについては継続的に事務局、関係の方とお話をしておりますので、これについてもなるべく山陰文化観光圏でもこういった事業に乗れるようにということで考えておりますので、これは引き続き検討していきたいと思っております。

○内田副委員長
 前半の分はぜひともお願いします。
 山陰文化観光圏に関しては、隠岐から大山、そして出雲までという本当に広い、関連自治体も非常に大きい部分があります。つまり何が必要かというと、両県の強力なリーダーシップをもとにやっていかないと話がまとまらないということだと思いますので、これは県が担っている責任の重さというのがありますし、やはり山陰文化観光圏の事業、地域プラットホームにしても、非常に使いやすい予算配分になると思います。地域の主体が何をしたいかというところがあると思いますので、ぜひとも県が積極的に関与していただいて、両県でともに進めていただければと思います。最後にコメントをお願いいたします。

●細羽文化観光局長
 確かに広域であるからこそ、両県の役割というのは大きい部分があろうかと思います。ただ、一方では、このプラットホームになりますと、本当に民間の方の力というか、その実力も試される部分が非常にございまして、そういう課題もございますが、ぜひとも鳥取県、島根県両県がリーダーシップをとってこの事業を進めていけるように頑張ってまいりたいと思います。

○森委員
 7ページの水質測定結果。T-3の米子湾が一番悪い。過去からずっとそうなのですけれども、少しずつよくなっていたのがとまってしまったなと、そういうことだと思います。ここにも書いてありますけれども、底質からの溶出ということですね。やはりここにたまっているヘドロを何とかする以外にないのかなというふうに思っているのですけれども、すぐに何とかできないにしても、ヘドロが大体どれぐらいあるのか、その調査みたいなことをやはりしておかないといけないのではないかと思うのですけれども、いかがでしょうか。ちょうど米子湾にはしゅんせつくぼ地もありますし、それからちょうど盲腸みたいなところなので、加茂川と新加茂川から水は入ってくるのですけれども、いかんせん流量が足りないだけに、押し出すという力がないのです。そうすると、さっきも言ったように、ヘドロをやはり物理的に取っていくというようなことがない限りここはよくならないのかなと思いますので、どれぐらいヘドロがあるのかというのを調査だけでもやる必要があるのではないかと私は思うのですけれども、いかがでしょうか。

●広田水・大気環境課長
 実際にヘドロがどのくらいあるのか調査をしていないわけでございまして、中海会議の概要の中でも平井知事からも発言があったように、もう少しそういったデータだとか、そういったものをとっていかないといけないのではないかとか、そういった御意見もいただいたところでございまして、今島根県さんともそういった面では、一番悪い米子湾にもう少しスポットを当ててそういった調査とか、何か新たな取り組みみたいなことをもう少し検討しようということにしておりますので、今いただいた御意見もひっくるめて、来年度の分に何か生かしていきたいと思っております。

○森委員
 経年で調査していく上において、ヘドロの深さがどれぐらいあるかというようなデータだけでも経年で見ていくということは私は必要だと思いますので、しゅんせつくぼ地とほかの何地点か、どれぐらい底にたまっているのだというようなことの経年変化みたいなもの、それでボリューム的にどれぐらいあるのだというようなことの把握だけでもぜひやっていただきたいと、これは要望で終わります。

○澤委員
 内田副委員長の関連で1点だけ確認しておきたいのですけれども、先ほどアシアナの便が搭乗率が上がったと。非常にうれしいことなのですけれども、それで、アウトバウンド対策が非常に功を奏したと言われたので、今のアウトバウンドの対策と、今後も含めてどういうふうにやられていくのか。
 もう一つ、質問でもしたのですけれども、中国地区のほかのアシアナ便の搭乗率を比べてみますと、やはりどうしても10%から20%開いて、それなりの対応を一生懸命やっていって70%ということだと思うのです。他県のアシアナ便と同じぐらいの80%とか、そういうふうになるためには、これは正直な話なかなか遠大な取り組みが必要だと思うのですけれども、具体的な話というのはなかなか出てこないかもしれませんけれども、今までのようにちょっと搭乗率が落ちた段階でてこ入れをするという、こういうような格好をずっと続けていかれるのかどうなのかということも含めてちょっとお伺いしたい。

●馬田国際観光推進課長
 まず、アウトバウンド対策でございますが、実は山陰国際観光協議会におきまして、鳥取県、島根県あわせて取り組んでおります。その中で、アウトバウンド対策といたしましては、鳥取、島根両県の県内の旅行会社が旅行商品をつくる際に、広報等の支援を行ったり、あるいは貸し切りバス等で空港へ行く場合にバスの支援を行ったり、こういった対策も取り組んでおります。引き続きこういったものを取り組みまして、下半期も旅行商品を充実させていきたいと思っております。さらに、今円高がかなり進んでおりまして、それに伴いましてアウトバウンドも多少上向きつつあるのかなというふうに考えております。
 あと、他の空港との搭乗率の話がありましたけれども、非常に苦戦しておるところでございます。先回運航支援につきまして一つの目安は70%という数字を目安として上げさせていただいたところでございますが、実は米子空港の搭乗率は確かに最近は60%前後で推移いたしております。他の空港も非常に高いところもございますけれども、むらが非常に多いと。それに比べまして、米子空港につきましては、コンスタントに60%前後という形になっております。したがいまして、アウトバウンド、インバウンドそれぞれバランスよく対策を取り組みまして、搭乗率の一層の向上に取り組んでまいりたいというふうに考えております。

○澤委員
 答弁いただきましたけれども、同じことを聞くのですが、今回搭乗率が上がったと、山陰文化観光圏の予算を組み替えてやったと、そういうふうに報道資料に出ていますね。私が聞きたかったのは、そういう対策をずっとこれからもしていくのですかと。ということになると、その予算についてはこれからも安定的にやられるのですかということをちょっと確認したかったのです。

●馬田国際観光推進課長
 おっしゃるとおり、予算は有限でございます。しかし、その中でやはり効果的な対策に取り組んでまいりたいと思いますけれども、今回は特にインバウンド対策で特別支援をやったところでございますが、この特別支援対策、既に期間は過ぎておりますが、個人客は今韓国から上向きつつあると思っております。団体客はまだだめでございますが、予算は有限なものですから、そういったことをそのときそのときに効果的な事業を見きわめながら対応していきたいと思っております。

○澤委員
 いろいろと言いますけれども、もう一つは、以前質問したのですけれども、韓国向けのブログですね、ホームページといいますか、前に比べますと色彩が非常にあちらの人好みの色彩で、大分変わったなというふうに感じております。それで、確認したかったのは、変えて以降のアクセス数ですね。これはどういうふうに推移しているのか。それもいわゆる「アテナ」の関係でふえたということでありますけれども、そういうことも含めて、最近のアクセス数なども教えていただけたらと思います。

●馬田国際観光推進課長
 新しいホームページのアクセス数でございますが、今手元に資料がございませんので、後ほどお持ちしたいと思います。よろしくお願いします。

○浜田委員
 外国のお客様が空、また海を使ってお見えになるわけですけれども、ざっと1万5,000人ぐらい4月から9月までの間にお見えになっているのですが、いろんな情報提供やらネットを使っての情報などもあるかと思いますが、こちらにお見えになって、どこに魅力を感じて、これから先ここを中心に力を込めていくと広がっていくだろうというような、何か手ごたえみたいなものは感じていらっしゃるでしょうか。あるいはお越しになった方へのアンケート調査などをして、こういう方向で開拓していこうとかというような、そういう情報というのは、これから先伸びていく可能性をどこに感じておられるのかを聞かせてください。

●馬田国際観光推進課長
 鳥取の魅力ということでございますが、現在「アテナ」の効果が非常に上がっていると思っております。これは昨年の末の辺からずっと上向きつつあったのですけれども、震災の関係で一気に韓国のお客さんが落ちてきたのですけれども、7月ぐらいから中部で実は「アテナ」ロケ地のめぐりツアーがございます。これは梨の花温泉郷のほうで事業をやっていらっしゃるのですけれども、例えばDBSで来られたお客さん、300人とか来られた場合、その6割、7割が一度においでになられて、バスが1台では回らないということで、一度に3台、4台バスを運行することがございます。あわせまして、個人客でいけば、水木しげるロードの付近につきましては、やはり韓国でもアニメの関係が非常に人気でございますので、この付近と、あとは先ほど申しました「アテナ」の関係――鳥取県の魅力としては、当然雄大な自然も外国からのお客様には非常に人気があるのですけれども、特徴があるということで、アニメ、漫画、そして「アテナ」、この辺を売っていきたいというふうに考えております。

○浜田委員
 そうすると、今後もそこをポイントに展開していこうというふうに考えていらっしゃるのでしょうか。

●馬田国際観光推進課長
 下半期、「アテナ」の今まで効果を期待しておったのですけれども、地震の関係がありましたので、第2弾でも頑張ってやるように、今韓国の会社等と調整をしているところでございます。

○浜田委員
 もう一つ、山と温泉と食というのが非常に魅力的だというふうに伺っていたのですが、そちらはちょっと低下したのでしょうか。

●馬田国際観光推進課長
 当然自然とか山、温泉、今回もホームショッピング、やはり温泉と食をテーマにしてやっておりまして、これも従来からある鳥取県の魅力の一つというふうに考えておりますので、これもそうですし、それと最近の傾向としては先ほど言いましたアニメと「アテナ」も両方を売っていきたいというふうに考えております。

○上村委員
 関連して、大山も忘れないように、桝水とか、よろしくお願いします。要望です。

◎安田委員長
 ほかにはございませんか。(なし)

○廣江委員
 C-2のことだけれども、この間の連休も私は弓浜のほうに行かれなくて弓浜のほうの情報がとれていないので、境港のほうは順調に進んだみたいだけれども、弓浜のほうも小学校区の自治会単位でいろんな会合を開かれるようになっていて、その集大成はもうちょっと先になるので、途中の情報を私はよく入れていないので、もしあれば聞かせていただきたいと思います。
 もう一つは、米子~東京便ですけれども、このごろ非常に満席が多い。例えば金曜日の夜など東京から帰るときに席がとれなくて困ると、大分早くから手配しないととれないというようなことでいろいろあったのですけれども、このごろは片方だけが連日満杯で片方はそうでもないということが続いているけれども、例えば米子に来た人が米子周辺でなしに鳥取から帰るとか出雲から帰るとか、岡山からとか広島からというような旅行体系ができたので、米子から東京へ行くのがずっと満席になるとか、流れが前と少し違ったような感じがしているけれども、何かその辺のことがわかればと思うし、それからあれだけ満席、満席で、この間うちでも会合を持ったが、講師で来た一行のうち2人は来られたけれども、あとの4人は出雲空港に着いて米子に来ると。帰りもみんな米子空港から帰れないで、出雲空港から帰ると。鳥取空港よりは近いから出雲へ行きますとかというようなことで、そういうことがこのごろ非常に多くなってきている。今JALや全日空には羽田の拡張に対する割り当てが非常に少ないのでなかなかとりにくいということで、可能性がないと言われていたけれども、これだけ満席が続けば可能性が出てくるのではないかと思うけれども、その辺について何かあったら。

●亀井企画課長
 私のほうからC-2の関係をお話ししたいと思います。
 C-2の関係につきましては、まず境港のほうにつきましては、先週の段階で議会のほうで意見を集約されまして、本日境港市長が夕刻、知事に市としての御意見を持ってこられるというふうにお聞きしております。米子のほうにつきましては、まだ住民の方への説明がまだ続けられるというふうにお聞きしておりまして、住民の方への説明を踏まえて、議会のほうでも一定の御判断をされて、それから市のほうで御判断されるのではないかという段階というところで県のほうは聞いているところでございます。

●松田交通政策課長
 東京便についてでございますが、全体の利用状況で申しますと、昨年度、前年に比べて「ゲゲゲの女房」とかの効果もありましてふえたというところもありまして、さらに今年度でございますが、地震の影響がありまして、最初の4、5、6のあたりは前年と比べるとちょっと減った形にはなっています。ただ、夏以降はやはり前年と比べてふえてきているということでございます。
 詳細のデータにつきましては、またちょっと分析したいと思いますけれども、片側が満席で片側はそうでもないというようなことも今おっしゃったと思うのですけれども、ちょっとよく分析したいと思いますが、一つが旅行商品を首都圏の旅行会社にいろいろつくっていただくように働きかけをしておりまして、その旅行商品は必ずしも米子に入って米子から帰るというものばかりではございませんので、そういうものも影響はあるのかなというふうには思いますけれども、詳しいところをまた分析した上で対応していきたいと思いますが、これだけ利用がふえているという状況を見ますと、やはり増便ということ、それから一つは機材の大型化というところも全日空のほうには働きかけをしていきたいと思います。通常は160人ぐらいの飛行機なのですが、夏場には、5往復のうち1便だけ200人以上の機材を入れていただいたということもございますので、さらに今後もそういう大きな飛行機も入れていただくように、それからまた、羽田の発着枠の絡みもございますが、そこが広がるときには何とか増便していただくように、引き続き全日空のほうには要望等もやっていきたいというふうに思っております。

○廣江委員
 C-2の話を聞いたけれども、境港のほうが進んでいるのは境港市長に会って話をしているので、10日も20日も前からわかっているのです。それ以後のことについて、この間の連休を初めそのころの変化というのはわかりませんかと聞いているわけで、米子のほうはこのごろ毎日のように校区ごとの自治会が開いているわけです。その辺を聞いたわけです。
 それから、やいやいやいやいやかましく言って、向こうの要望にもこたえられるように、今調整はしてもらったけれども、前にも県のほうのおくれで流れかけた。本当に1カ月もないようなときに、我々が境港と米子を動かしてちゃんとやって、時間的設定でようやく3月中に間に合ったというような経験もあるわけで、そこのところをやはり向こうの要望にもこたえるように、ちゃんと進めていかないといけない。待ってください、待ってくださいばかりで来ている、今まで。そうしておって、地域の人たちは何とか協力しますからと環境整備の予算なども大分期待を持っていろいろやりながら、いい返事ができるように努力してくれているわけです。その地域の住民の人の気持ちを皆さんがもうちょっと反映して、向こうのほうとの折衝もちゃんとしてくれないといけないと思う。そのことを要望しておきます。

◎安田委員長
 次に、その他ですが、委員のほうで何かありますでしょうか。(なし)
 それでは、意見も尽きたようですので、委員の皆様には御相談したいことがございますので、このままお残りをいただき、執行部の皆様には退席いただいて結構でございます。御苦労さまでございました。(執行部隊席)
  残っていただきましたのは、県内・県外調査についてであります。実施の時期につきましては年明けにしたいと思いますが、調査先については委員の皆様の御意見も伺いたいと思います。

○内田副委員長
  春秋航空でも見に行きましょう。高松か佐賀。岡山便があるので岡山でもいいです。ぜひ話を聞く必要があります。どんな支援をしているか。

◎安田委員長
  それでは、その方向で調整をさせていただきます。詳細につきましては正副委員長に一任いただけますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
  意見も尽きたようですので、以上をもちまして中海圏域調査特別委員会を閉会いたします。

午後2時12分 閉会

 

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