午後1時00分 開会
◎浜田委員長
福祉生活病院常任委員会を開会させていただきます。
お手元の日程のとおりで進めさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
会議録署名委員を指名させていただきます。
会議録署名委員は、横山委員とそれから市谷委員にお願いいたします。よろしくお願いします。
質疑につきましては、説明終了後にお願いいたします。
では、議題1、台風15号による大雨の被害状況につきまして、服部危機対策・情報課長に説明を求めます。
●服部危機対策・情報課長
それでは、9月21日から22日、県内に最接近しました台風15号によって下記のような被害等が発生いたしましたので、報告いたします。
被害状況ですが、人的被害はございませんでした。
住家被害は床上浸水が1棟、床下浸水が5棟、現在はいずれも解消済みでございます。
非住家被害はありません。
農林水産業関係の被害ですけれども、林道6カ所、それから管理釣り場の鉄橋1カ所等々が発生しております。
公共土木施設の被害ですけれども、県が15件、市町村が3件の計18件でございます。
通行支障箇所は高速道路1カ所、県道5カ所、市町村道8カ所で、そのうち県道1カ所、市町村3カ所が現在も規制中でございます。
上水道関係ですけれども、施設1カ所で断水がございましたけれども、これは給水制限には発展しませんでした。
公共交通機関への影響ということで20日から21日、JRのサンライズ出雲号が上下便とも運休。21日は特急を中心に運休、一部運休、それから遅延が多発いたしております。智頭急行は、特急スーパーはくとが21日の午前中の便を中心に運休しております。それから若桜鉄道・路線バス・高速バス等は通常運行で運休はなしと。誤植でございまして、その下の「高速バス 運休なし」、これを削除していただきたいと思います。それから航空便につきましては、21日は鳥取空港、米子空港ともに欠航が多発しております。22日は、機材のやりくり等のため早朝の各1便が欠航しております。
停電は琴浦町で延べ110戸に発生し、現在はすべて復旧しております。
めくっていただきまして次のページをお願いしたいと思います。避難勧告は、鳥取市の鹿野町河内、それから福部町等の計125世帯418名に対して発せられております。それからもう1カ所、訂正をお願いします。福部町の発令日時「9月3日」となっておりますけれども、「9月21日」に訂正をお願いいたします。それから自主避難等は17世帯43名でしたが、現在は鳥取市の加茂地区において5世帯16名が親戚宅に避難中ということで、そのほかはすべて帰宅しております。
学校の休校でございますけれども、9月21日は小学校114校、中学校46校、高等学校11校、特別支援学校が2校、22日は小学校57校、中学校18校、高等学校7校が休校しております。
県の体制ですけれども、9月20日の16時30分に警戒体制2ということで、警戒本部を設置して対応に当たりました。9月21日の7時に災害対策本部を設置、それから11時に第1回災害対策本部会議を開催しております。22日の20時に災害対策本部を解散し、警戒体制に移行し、23日13時10分の警報の解除とともに警戒体制を注意体制に移行いたしました。
主な地点での降水量は、大体300~600ミリ弱ぐらいの雨量となっております。
◎浜田委員長
はい、ありがとうございました。
それでは、ただいま説明につきまして質疑のある方は挙手をお願いいたします。
○横山委員
4番の農林水産関係被害の林道について、林道は受益者というか地域の方に3%の負担があるという話ですが、これはどういうぐあいになっているのですか。
◎浜田委員長
城平局長、お答えできますか。
●城平危機管理局長
今、十分にはわかりませんが、農業用の施設などについては、受益者の方に負担いただいた上で整備するということがございますし、それから災害のときは負担の仕方や国の補助の仕方など、個別の事情になりますので、必要な部分についてはまた農林水産部から説明してもらうようにしたいと思いますけれども、よろしいでしょうか。
○山口委員
床上浸水した地域はどこですか。
●城平危機管理局長
浸水した箇所が2カ所ありまして、1カ所は塩見川周辺のところです。
○山口委員
そこはわかる。
●城平危機管理局長
避難勧告が出た塩見川周辺の福部駅前のところです。それから同じく福部ですけれども、浜湯山という地区で2軒の浸水が出ております。
○山口委員
今なお1軒が残っておるというのは。
●城平危機管理局長
浸水についてはすべて解消しておりまして、今、自主避難しておられるところは以前の台風
12号のときに土砂崩れが起こって……。
○山口委員
佐治の加茂か。
●城平危機管理局長
そうです。そこについては、やはり今からまた雨が降ると危険だということで、避難しておられる状態です。今、天候が落ちついていますので、状況を見ながらまた自主避難については対応されたり、市と相談されると思います。
○山口委員
紀伊半島でいろいろ出し方について問題点があったけれども、住民に対する勧告なり指示なりは、割合スムーズに行えたのか。
●城平危機管理局長
台風12号のときに、伝達について十分ではない市町村がありました。それらについては、12号から15号まで余り時間がなかったので、市町村には十分に話ができていないのが実情ですけれども、市町村はほかの市町村の状況を教訓にされて、今回の対応を考えられたと思います。また、私ども県のほうからも情報連絡要員を鳥取市役所、それから福部の総合支所に派遣いたしまして、避難勧告についての働きかけをしたことや、塩見川については県土整備部の浸水予測などを含めて判断されて避難勧告が早目に出されたと思っております。
◎浜田委員長
私から1点だけ、対象世帯数、人数に対して実際に避難者が極端に少ないのですけれども、ここについてはどのように判断しておられますか。
●城平危機管理局長
まず福部の避難勧告ですけれども、福部は本当に台風のたびに浸水する地域で、県土整備部でもその地域が浸水しないようにと改修工事などを行っておりますけれども、なかなか解消できる状態に至っておりません。そのような中で今回もその地域が浸水したため、その地域一帯に避難勧告が出されましたけれども、この地域ではじわじわと水かさが上がってくることを住民の皆さんは知っておられて、落ちついて行動されておられたようです。
今回、名古屋で100万人を超える世帯に避難勧告が出されましたけれども、そのときにテレビ報道で「2階以上に避難する方法も検討してください」とかなり呼びかけられておりました。これは、この数年来の災害状況をふまえてそのような呼びかけをされたものですけれども、鳥取県内でもここの地域では同様に、2階以上に避難された方もあったのではないかと思いますが、その人数については把握できないものですから、避難所に行かれた方の人数ということで記載させていただいております。
ただ、台風12号のときに御指摘がありましたように本当は避難していただかないといけないのに避難先がわからない、避難する区域がはっきりしなかったということでは住民の皆さんの安全・安心が保てませんので、そのようなことがないように情報についてはきちんと伝えていかないといけないと考えております。
◎浜田委員長
ほかにはいかがでしょうか。よろしいですか。
○濵辺委員
2階に避難されるということで思い出したのですけれども、2階に避難されるのはいいのですが、今回、床上浸水になられたところで、コンセントよりも上に水がたまったところがありました。今までは何もなかったからいいですけれども、そうした場合に、ブレーカーを入れたままで2階に避難されると、漏電事故につながる可能性があるのかなと感じました。ですから、避難されるに当たって、例えば2階に避難されるのであれば、どういうことに気をつけて避難しましょうなどの細かい配慮があってもいいのかなという気がいたしました。
●城平危機管理局長
実は2階に避難していただくときに、土砂災害があるような地域での2階への避難の仕方は、山側ではなくて反対側の2階に避難しましょうという呼びかけをしています。そのような中で、今御指摘ありましたようにもっと細かく注意していただかないといけない点はあると思いますので、そのあたりについても検討してみたいと思います。ただ、今の電気の漏電については自動的に落ちるようになっているはずですので、基本的には余り影響がないと思いますが、改めて確認してみます。ありがとうございました。
◎浜田委員長
いかがですか。(「なし」と呼ぶ者あり)
それでは、以上をもちまして福祉生活病院常任委員会を閉会させていただきます。
午後1時15分 閉会
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