午後1時00分 開会
◎上村委員長
それでは、ただいまより農林水産商工常任委員会を開催いたします。
本日の日程は、お手元の日程表のとおりでございます。この順序に従って議事を進めさせていただきます。
初めに、議事録署名委員を指名いたします。
本日の署名委員は、内田博長委員と福間委員にお願いをいたします。
まず、商工労働部の付議案の予備調査を行います。
質疑は、説明終了後に一括して行っていただきます。
まず、山根商工労働部長に総括説明を求めます。
●山根商工労働部長
それでは、9月定例会に追加提案いたしております商工労働部所管の議案について御説明を申し上げます。
その前に、私どもの網濱商工政策室長につき欠席させていただいております。申しわけございませんが、御了承いただきたいと思います。
お手元にあります議案説明資料の1ページをごらんいただきたいと思います。議案第19号は平成23年度鳥取県一般会計補正予算に関するもので、当部関係では4,783万円余の増額をお願いするものでございます。
2ページをごらんいただきたいと思います。県内製造業の最大手企業の再編計画が明らかになりまして、年末に向けて相当の離職者が出ることが見込まれております。一段と県内の経済雇用情勢の悪化が懸念されるところでございます。このため、従来から進めております施策に加えまして、追加的な雇用創出、就職支援対策を緊急に講ずるために再就職支援プロジェクトとしてまとめました。プロジェクトの総額は債務負担行為や、それから制度金融の融資枠50億円等を含めますと、55億5,000万円余になってございます。
それでは、追加提案させていただいております事業のうち、主な事業の概要を御説明したいと思います。このプロジェクトを大きく枠で囲っておりますが、4点に整理いたしております。
まず1点目の離職者に対するマッチング支援であります。離職者に対します就職支援やマッチングを行いますミドル・シニア仕事ぷらざ鳥取に、三洋CEあるいはエプソンIDの離職者の再就職支援のための特別相談窓口を開設いたしまして、就業支援員の増員等を行いたいと考えております。
2番目でございますが、離職者の受け皿となる企業への支援であります。緊急雇用基金を活用しまして、離職者の重点分野における職場体験型雇用事業に取り組みまして、その後、労働者を正規雇用した場合の奨励金を増額したいと考えております。また、専門的な資格のある離職者については、企業で試用期間を設けて雇用する事業の人数を拡大するとともに、試用期間後に正規雇用した場合の奨励金も同様に増額させていただきたいと考えております。また、既存の工業団地に進出した企業に対しまして、市町村が貸し工場を再整備する場合に補助し、雇用の創出を支援したいと思います。さらに離職者の起業を支援するために、創業時及び創業後一定期間必要な経費に対する補助金の対象分野に電気・機械分野を追加いたしますとともに、補助金を増額したいと考えております。
3番目の離職者の研修支援であります。県立高等技術専門校に離職者向けの職業訓練コースを追加いたしまして、職業能力開発を支援したいと思います。
4点目の関連企業向けの支援についてであります。正規雇用者を新たに雇い入れた事業主に対します奨励金の対象を拡大し、雇用維持のための特定の制度の認定を受けた事業主を追加します。また、再編に伴います受注減少による資金繰り悪化や新たな受注先確保のための設備投資に対しまして、低利・長期の資金を創設したいと考えております。
詳細につきましては、担当室長が御説明申し上げます。御審議のほど、よろしくお願い申し上げます。
◎上村委員長
そういたしますと、議案第19号について担当課長の説明を求めます。
政務調査会で既に説明を受けておりますので、説明は簡潔にお願いをします。
●西村経済通商総室経営支援室長
企業自立サポート事業について御説明を申し上げます。
3ページをお願いいたします。先ほど説明のありました再就職支援プロジェクトのうち、4つ目の関連企業向けの支援の最後の箇所の部分でございます。内容といたしましては、三洋電機さんのほうの企業再編計画の実施に伴いまして、県内の協力工場とかの受注減少による売り上げ減少、それから資金繰りの悪化や、さらに新たな販路開拓等に伴う設備関係の投資といった資金需要に対応するために、地域経済変動対策資金といたしまして新たな資金を創設したいと考えております。
資金の概要につきましては、その大手製造企業との取引が10%以上ある方について、さらに前年で5%程度の売り上げ減がある方、そういった方を対象として資金を講じていきたいと考えております。これにつきましては、大手製造企業さんにつきましては、その都度、県が指定することによってこの対策を講じるというスキームを考えております。資金使途につきましては、運転及び設備、さらには必要な場合は借りかえ資金を含むものとして対応したいと考えています。融資限度額については2億8,000万円で、小さい事業所さんからそれなりの規模のところまで、ある程度対応できるようなものとしたいと考えております。あと融資期間や利率等につきましては、県の制度融資の一番有利なものを適用したいというふうに考えております。
さらに融資枠は50億円としております。このたびは、この50億円を実施するために金融機関に対し、低利融資を実行するための利子補助金といたしまして1,087万5,000円の予算をお願いするものでございます。
さらに実施の期間は10月下旬から3月31日までとしておりますが、24年度以降の扱いにつきましては、当初予算のほうで検討させていただきたいというふうに考えております。
●山本雇用人材総室人材育成確保室長
4ページをごらんください。専門的・技術的職業を対象とした正規雇用の促進事業でございます。
ちょっと順番が後先になっておるのですけれども、県の重点分野職場体験型雇用事業というのが6ページに出てまいります。この雇用事業の対象とならない求職者につきまして、専門的・技術的職業への正社員を希望する者につきましてトライアルを実施しようというものでございます。具体的に言いますと、これは6月補正でお願いして創設したものでございますが、重点分野職場体験型雇用事業といいますのは、国の基金充当をしております関係で重点分野ということで職種が限られております。正直申しまして重点分野といいましても大体読めるのですが、建設・土木関係というのが排除されております。これに対する一定の技術を持った方の就職を希望する者、これに対するトライアルを補完していこうと、また、もともとの重点分野職場体験型雇用事業が基金を使っております関係上、既に1年間就業した経験がある者も排除されます。これをフォローしていこうというものでございます。
具体的には、6月補正でお願いしておりました20人の枠というのを40人に倍増いたします。また、企業に対する雇用奨励金につきましても、これは重点分野職場体験型雇用事業と歩調を合わせまして、30万円から100万円に引き上げようというものでございます。当然トラアイル期間というのがございますので、年度をまたぐ場合もございます。本年度の補正並びに債務負担もそれに伴いましてお願いするものでございます。
●小林雇用人材総室労働政策室長
5ページをお願いいたします。職業訓練事業費でございます。高等技術専門校が実施する職業訓練のうちに、離職者を対象といたしました訓練コースを東部地区においても拡充させていただくための経費でございます。
東部地区におきましては、有効求人倍率がほかの地域に比べて低いということから、当初から離職者対象の訓練定員を重点的に設定していたところございますけれども、今後、東部地区において大量の離職者が見込まれるということから、幅広い職種への対応が可能なパソコン系の訓練、こちらのほうを民間教育機関に委託いたしまして2コース40名の定員で実施しようとしております。それによりまして東部で開催いたします1月以降の訓練が5コース100名ということで設定をさせていただきたいと思います。それで、そのうち1コースにつきましては、年度をまたいでの訓練を実施計画しておりますことから、あわせて債務負担行為をお願いものでございます。
●中本雇用人材総室雇用就業支援室長
資料の6ページをお願いいたします。正規雇用奨励金の制度改正についてでございます。
緊急雇用基金を活用して実施しております重点分野職場体験型雇用事業によりまして、有期雇用された職場体験者を事業主が正規雇用した場合に、正規雇用奨励金を正規雇用から6カ月後に支給しておりますが、こちらの奨励金を現行の30万円から100万円に増額をするものでございます。
これまでの事業の実施状況でございますが、この事業は平成22年7月に制度を創設いたしまして、23年2月に正規雇用奨励金の制度を追加で創設したものでございます。平成22年度には
53名の職場体験者がございまして、このうち正規雇用された者が3名、23年度、こちらのほうは継続中ですが319名の方が職場体験を実施されまして、既に正規雇用をされた方は3名という状況でございます。奨励金の増額によりまして正規雇用率をアップしようとするものでございます。見込みといたしましては約50名の正規雇用を想定しておりまして、奨励金見込みとしては5,000万円を見込んでいるところでございます。
続きまして、7ページをお願いいたします。中高年者就業支援事業についてでございます。中高年者の就職相談窓口として県内3カ所にミドル・シニア仕事ぷらざを設置しておりますが、このうちのミドル・シニア仕事ぷらざ鳥取の機能強化を図るものでございます。
主な事業内容としては4点ございまして、まずは、先ほど説明がございましたとおり、三洋等の再就職支援の特別窓口をプラザ内に開設いたします。また、それと現在、就業支援員2名体制で相談に応じておりますが、こちらのほうは平成24年度末まで1名増員して3名体制といたします。あと求人開拓員、こちらのほうは現在、雇用人材創出のほうに2名配置をしておりまして、企業を回って求人を開拓している職員でございます。こちらの職員が1月をもちまして任期が参りますので、ミドル・シニア仕事ぷらざ鳥取のほうへ異動して、引き続きこの2名を配置しようとするものでございます。あと1点は、ぷらざ鳥取のオフィススペースが非常に狭隘なということがございますので、人員も増員いたしますので、この際にオフィススペースも拡張するものでございます。
なお、こちらのほうは民間のパソナ株式会社のほうに委託して実施しておりまして、3年契約で実施しておりますことから債務負担のほうもお願いしておりまして、24年に1,270万円余を、25年に30万円余の債務負担を合わせてお願いするものでございます。
●三王寺産業振興総室企業立地推進室長
お手元の資料の8ページをお願いいたします。働くぞ!頑張る企業を応援する鳥取県雇用促進事業でございます。これにつきましては、中ほどにありますとおり正規雇用創出奨励金と、これは新たに1人雇いますと100万円を支給するというものでございます。これまで支給対象事業主として1から4までの事業主でございましたけれども、このたび雇用維持の関係の補助金あるいは研究開発の補助金、そういう事業主も対象にしようとするものでございます。これにつきましては、もともとは雇用維持ということですので従業員はふえないということの前提でやっているものでございますけれども、一人でも多くの方を正規雇用していただくということを図るために、このたびから対象にしたいというふうに考えております。
続きまして、9ページをお願いいたします。こちらのほうにつきましては、企業投資促進のための工業団地再整備事業補助金でございます。これにつきましては、9月14日に兵庫県の香美町にあります円山菓寮という会社でございます。これはかりんとうですとかお茶漬けもなか、そういうものをつくっている会社でございます。これが鳥取市のほうの若葉台北工業団地に進出することが決まりました。鳥取市のほうといたしましては貸し工場を整備して、ここに新たに入居するという形でございます。この経過といたしましては実は、この企業のほうは一度は神戸市のほうで進出が決まりかけていたものを、鳥取市のほうが貸し工場を整備するということで、最終的に鳥取市のほうへ進出するということになったものでございます。これにつきましては、整備期間が23年の10月から24年の6月というふうになっておりますので、債務負担行為をお願いするものでございます。
債務負担行為につきましては、17ページのほうをごらんいただければというふうに思います。
●小林産業振興総室新事業開拓室長
それでは、10ページをお願いいたします。とっとり発ベンチャー企業創出・育成総合支援事業の補正をお願いしております。この事業は、新しく企業を起こすという方に対する支援としてこの6月補正で認めていただいたものでございますが、このたび離職者の方が新たに企業を起業、会社を起こすという方もいらっしゃるだろうということで、その部分を拡充させていただきたいという補正でございます。
中ほどに、とっとり発ベンチャー企業創出・育成総合支援補助金の拡充という形で2,500万円という補助金額を今、3,500万円認めていただいているところを6,000万円に、大体想定件数といたしまして7件予定していたのですけれども、それを12件という形で拡充させていただきたい。それから補助対象分野というが今までは戦略的推進分野ということで8分野と、あとは3戦略という11の分野にしておったのですが、そこに電気・機械分野というものを加えさせていただければという形で拡充をさせていただきたいというものでございます。また、この補助金は24カ月、2年間使っていただける補助金ですので、債務負担行為も2年間お願いしたいということで18ページに記載しております。どうぞよろしくお願いいたします。
◎上村委員長
説明が終わりました。
それでは、ただいままでの説明につきまして質疑がありましたら、どうぞ。
○錦織委員
7ページの中高年者就業支援事業についてですが、今回、就業支援員の増員をされるということで、この支援員さんは以前は鳥取県の非常勤職員さんだった方が人材派遣会社のパソナに移られて、そこから支援員としてやっておられるわけだと思うのですが、この新たに追加するというのもそこの派遣社員ということになるのですね。ちょっと確認をしたいのですが。
●中本雇用人材総室雇用就業支援室長
派遣社員という形ではなしに、株式会社パソナの社員として採用されるということでございます。
○錦織委員
では、その前の非常勤職員さんだった人たちも、そこのパソナの社員になっておられるということですよね。
●中本雇用人材総室雇用就業支援室長
はい、そうです。
○錦織委員
それで、ちょっとお聞きしましたけれども、この方たちも1年の契約みたいなのですよね。その相談に乗ってあげる方たちが、非常に身分が不安定な方たちがおられるのではないかなという印象を私は持っていますけれども、これは、社員ということは1年の更新ではない、正社員ということになるのですかね。
●中本雇用人材総室雇用就業支援室長
どういう雇用期間、どういう形態かというところまでは正直、把握はしておりません。
○錦織委員
直接、県の窓口を充実させるということ自体は賛成なのですけれども、その話をちょっと聞いてみますと、何かそこに行かれた方が、移られてから2カ月ぐらいで労働条件が強化されたりとかいうことがあったみたいなので、県のほうもやはりそういうことは関心を持って聞き取りとかをしていただきないというふうに、これはちょっと要望をしておきたいと思います。
それと、これは24年度末までなので、それから先というのは、それで解決するとは思えないのですけれども、それは今は一たんこういう時期までということで、この先はまた未定ということですね。
●中本雇用人材総室雇用就業支援室長
とりあえず今回は24年度末までということで、その時点でまた雇用情勢を見きわめながら判断してまいりたいと考えております。
○錦織委員
それで、これは特に三洋さんに今勤めておられる方を対象にされるわけで、ここに場所があるというのが私は適当かどうかなというふうに思うのですよね。例えば一般的にはそこを対象だったら、そこの前でチラシを配って、相談する人は工場の前、会社の前でこういうのをやっていますとか、そういうことなども待っているだけではなくって積極的に困っておられる方は本当に深刻でいっぱいおられるわけですから、そういう働きかけをどんどん、本当だったらテントでも出してやってほしいなというぐらいに思っていますけれども、待ちではなく積極的にやっていただきたいなというふうに思いますけれども、どうでしょう。
●中本雇用人材総室雇用就業支援室長
まずあの場所がということですけれども、ミドル・シニアぷらざ自体はことしの4月にオープンしたばかりです。ただ、相談状況を見ますと、これまでの3倍近くになっておりまして、かなり場所も浸透してきたのではないかと思っておりますので、今の場所のほうがよろしいかなと考えております。
あとPRの件につきましては、なるべく積極的なPRを行ってまいりたいと思います。
◎上村委員長
ほかにありませんでしょうか。
それでは、次に移らせていただきます。
引き続き農林水産部について行います。
まず、鹿田農林水産部長に総括説明を求めます。
●鹿田農林水産部長
農林水産部の追加提案分の資料をお願いいたします。1ページをお開き願いたいと思います。今回、9月2日から4日までの台風12号について大きな被害がありまして、9月21日現在の農林水産業被害は約29億円ということでございます。今回、そのための対応といたしましてブロッコリーの再生産、あと計画的な林業を進める上での路網整備で整備した作業道がかなり被害を受けましたのでその対応と、激甚災対応の公共事業関係の災害復旧事業も合わせまして15億
9,483万4,000円をお願いするものでございます。
詳細につきましては、担当課長が説明いたします。よろしくお願いいたします。
◎上村委員長
それでは、議案第19号について担当課長の説明を求めます。
●今井生産振興課長
それでは、2ページをお願いいたします。平成23年度ブロッコリー産地再生緊急支援事業でございます。台風12号の通過に伴いました連続降雨によりまして、水田転換圃場を中心にブロッコリーが水につかりまして枯れるという被害が多発しております。被害額2億2,300万円ということでございまして、今年中に雪害がありましたり、それから低温被害などのたび重なる被害を受けておりまして、営農意欲が極端に低下しております。そこでブロッコリー産地の再興を図るため、再生産に要する経費を助成するものでございます。
再生産に要する経費といたしましては、表の下にありますように7万6,000円、これは種苗費、肥料代、農薬代を根拠にしております。被害程度に応じまして助成割合を3段階に決めまして、10アール当たりの補助基準額を定め、県もそのうち3分の1を助成するものでありまして、市町村は任意としておりますけれども、被害が大きい市町村、それから主産地となっておる市町村では上乗せ補助するよう準備しておられるところですし、それから農協のほうも準備中ということを聞いておるところであります。
●中村農地・水保全課長
3ページでございます。耕地災害復旧事業の公共事業費として10億9,800万円の補正をお願いするものでございます。農地・農業施設の災害復旧といたしまして、県営の放牧場の大山、兵円につきまして4カ所、それから団体の農地587カ所、さらに農業施設652カ所につきましての補正をお願いするものでございます。
なお、11ページのほうにその内訳を掲げております。県営の農地につきましては1,680万円で1,000万円の増、それから農地、団体営の施設につきましては3億9,380万円で3億3,000万円の増、それから農業施設につきましては、9億2,160万円で7億5,800万円の増の補正をお願いするものでございます。
●﨏田森林・林業総室県産材・林産物需要拡大室長
4ページをお願いいたします。作業道の災害復旧対策事業ということで3,500万円をお願いするものでございます。
台風12号によって作業道路面が洗われたり、えぐられたり、さらには路肩が崩壊して非常に大きな災害が発生しております。緊急にこの作業道の復旧措置をするための経費を助成しようというものでございます。作業道の復旧に係る経費としまして3,500万円、県の補助率は2分の1、市町村3分の1ということでお願いするものでございます。作業道を早く直して森林の整備、さらには木材の搬出、そういったものに使ってまいりたいと考えております。
5ページでございます。林道事業のうち、やはり台風12号によって県管理の林道施設で災害復旧事業の対象にならないもの、それが被害を受けたり、あと災害復旧事業の実施に必要な測量設計業務を実施しようというものでございます。表の下のほう、単県林道維持補修事業のうち維持修繕のほうで1,000万円をお願いするものでございます。詳細、着工地区の概要は11ページに記載しているとおりでございます。
続きまして、6ページでございます。林道施設災害復旧費でございます。県の管理する林道施設の復旧、さらには市町村さんが管理される林道施設の復旧に要する経費の一部を助成しようというものでございます。事業内容のうち、補助のところに県営と団体営を分けております。県営で7路線9カ所、団体営で48路線68カ所の災害復旧事業ということでお願いするものでございます。補正の金額は4億923万9,000円でございます。
この公共事業補正予算総括は、また8ページ、9ページ、10ページに掲げているとおりでございます。ちょっとそこの説明は省略させていただきます。
●三浦農林総合研究所企画総務部長
7ページのほうをお願いいたします。中小家畜試験場災害復旧事業といたしまして、2,738万円の補正をお願いをいたしております。内容でございますけれども、台風12号の豪雨によりまして南部町にございます中小家畜試験場の豚舎裏の山林が崩落、及び敷地内を流れる用水路の一部が崩壊する被害が発生いたしました。これらの復旧に伴う費用として2,700万円余をお願いしておるものでございます。
なお、参考までですけれども、豚舎のほうの修繕につきましては、県有施設の復旧ということでございまして、営繕課さんがお持ちになっております営繕課予算のほうで対応することといたしております。
◎上村委員長
それでは、ただいままでの説明につきまして質疑がありましたら、どうぞ。
○安田委員
ちょっと確認なのですけれども、5ページの林道なのですけれども、この災害復旧は国費が出ますよね。その前段の測量設計には出ないわけですか。
●﨏田森林・林業総室県産材・林産物需要拡大室長
おっしゃられるとおり、国費が出るのは工事請負費ということで、測量設計のほうには国費がつかないということでございます。
○安田委員
もう一つ、いいですか。
ブロッコリーなのですけれども、この被害80%、60%、30%の査定はだれがするのでしたっけ。
●今井生産振興課長
これは市町村のほうでやっていただく計画にしております。
○安田委員
いいですか。
もう一つ、 ブロッコリー以外の要望というのは一切ないですか。
●今井生産振興課長
今回の被害が大きいのは、ナシが5,000万円強あったと思いますけれども、いずれも10%以下の被害ということでございまして、雨台風で被害が少なかったかというふうに考えております。それからほかの品目では被害があったものもあるのですけれども、その部分は今回のブロッコリーのような産地形成を脅かすというものではございませんでして、果樹等経営安定資金、無利子の資金がございますけれども、そちらのほうで対応させていただきたいというふうに考えております。
○錦織委員
今回、林道だとか作業道だとかという復旧作業があるのですけれども、樹木そのものの被害というか、以前、台風が来たときに日南町ではいっぱい風倒木というのがあって、それの搬出をきっかけに搬出費用が出されるようになったということもあったのですけれども、今回はそういう何というか木が直接倒れたとか、そういう被害はなかったのでしょうか。
●清水森林・林業総室長
作業道の災害でございますけれども、以前あった日南町の災害のように木材が流出して作業道が壊れたというふうな被害については、現在のところ把握しておりません。ただ、林地が崩壊して立っている木が流れたというのは山地の災害ということで、治山のほうで対応されるように聞いております。
◎上村委員長
それでは、次の報告事項に入ります。
議題1、台風15号による大雨の被害状況について、伊藤農政課長の説明を求めます。
●伊藤農政課長
農林水産部の提出資料の1ページをお願いいたします。台風15号の被害についての御報告でございます。
9月の21日から22日に台風が参りました。26日12時現在の被害でございます。農林水産部の分を中心に御説明をさせていただけたらというふうに思います。住宅等の被害については既に解消しております。農林水産部の関係の被害は(4)のところに記載しております。現段階では鳥取市、智頭町の林道ののり面が崩壊したということで3,000万円が上がっております。さらに倉吉市関金でございますけれども、管理釣り場ですね、養魚場の近くにありますけれども、管理釣り場の鉄橋が1カ所破損したという報告が上がっているところでございます。その他、公共土木被害では18件上がっておりますし、高速道路関係ではもう既に解消しておりますが、県道、市町村道を合わせて4カ所がまだ通行規制を行っているところがあるという状況にございます。
県の体制でございますけれども、21日に災害対策本部を設置して、それ以降、22日に警戒本部へ移行して、現段階では注意体制に移行し、さらに解消しているという状況でございます。
◎上村委員長
質疑はありませんね。
次は、その他でございますが、執行部、委員の方でありましたら、どうぞ。
それでは、ないようですので、以上で常任委員会を閉会いたします。御苦労さまでした。
午後1時39分 閉会
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