午前10時06分 開会
◎藤縄委員長
皆さん、おはようございます。ただいまから企画県土警察常任委員会を開会いたします。
本日の日程は、お手元の日程表のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
初めに、会議録署名委員を指名いたします。
本日の署名委員は、前田委員と銀杏委員にお願いいたします。
まず、12月5日付で職員の異動がありましたので、職員の紹介をしていただきたいと思います。
●石田警察本部長
前回の委員会で御報告いたしましたけれども、山﨑警備部総括参事官にありましては、先日16日付で警備部長事務代理を命じておりましたけれども、田子警備部長が復帰いたしまして、12月5日付で事務代理の職を解きましたので御報告いたします。
◎藤縄委員長
ただいまから本委員会に付託されました議案について審査を行います。
まず、付託議案に対する質疑を行っていただきます。(なし)
次に、討論を行っていただきたいと思います。(なし)
ないようですので、これより採決に入ります。
採決については、一括して採決するのがよろしいか、お諮りいたします。(「一括」と呼ぶ者あり)
それでは、付議案を一括して採決いたします。
原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
賛成全員であります。したがいまして、本委員会に付託されましたすべての議案について、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、請願・陳情の審査に移ります。
今回は、新規分の陳情1件であります。
陳情23年24号「私立高校の授業料助成制度の創設について」審査を行います。
御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いいたします。
○福田副委員長
このたびの陳情に関してはことしの2月定例会にも同様の陳情がなされており、今回が2回目になります。最初の陳情のあった2月定例会では、既に国において就学支援金制度により私立高等学校の生徒への支援が実施されておりまして、さらに鳥取県においても私立高等学校等の生徒授業料等の減免補助金制度により、全国的に見ても高い水準の助成が行われていることから、不採択とされております。
今回の陳情についても、国の就学支援金制度及び鳥取県の減免補助金制度は継続されておりまして、全国的に高い水準の助成を維持していることから、今回も不採択とすべきだと思います。
◎藤縄委員長
不採択という声がありましたが、不採択とするか否かの採決を行います。
不採択に賛成の方の挙手をお願いいたします。(賛成者挙手)
不採択全員でありますので、不採択と決定いたしました。
次に、報告事項に移ります。
質疑等につきましては、説明終了後に行っていただきます。
初めに、企画部からお願いいたします。
1、効率化に向けた取り組み状況について、太田新生公立大学設立準備室長の説明を求めます。
●太田新生公立大学設立準備室長
企画部の常任委員会資料の1ページをお願いいたします。効率化に向けた取り組み状況につきまして2点御報告させていただきます。
1点目でございます。公立大学法人の設立認可等の申請につきまして御報告いたします。
9月定例県議会におきまして、市議会のほうもそうなのですが、公立大学法人鳥取環境大学定款等関連議案を御可決いただきました。また、11月23日に学校法人鳥取環境大学のほうでも、公立大学法人の4月1日の設立を前提としまして解散するということが理事会で承認されたところでございます。また、来週19日にはTORCのほうでも理事会が開催されまして、同様の解散が審議、議決される予定となっております。これらの諸条件が調いました段階で、国のほうに対しまして、公立大学法人の設立認可申請、学校法人の解散認可申請、あわせまして大学の設置者の変更申請、この3つの申請を行う予定としております。その後、国のほうで審議会等が開催されまして、3月ごろにそれぞれの認可が行われる予定でございます。4月1日に公立大学法人鳥取環境大学設立ということを予定しております。
報告の2点目でございます。環境大学の評価委員会の委員についてでございます。
鳥取環境大学の業務実績に関する評価、あるいは法人の中期目標や中期計画に関する意見陳述等を行う評価委員会を鳥取県と鳥取市が共同設置することで9月議会で議決をいただいたところでございます。この委員さんにつきまして、以下の5名の方をお願いすることといたしました。来年度以降につきましては、業務実績等の評価が入ってくるわけですが、先日少し御報告いたしましたが、今年度中期目標を設定することになっております。この中期目標について、今年度については御審議をいただき、御意見をいただくということを予定しております。
◎藤縄委員長
次に、2、「第3次鳥取県男女共同参画計画」の答申について、宮城男女共同参画推進課長の説明を求めます。
●宮城男女共同参画推進課長
資料の2ページをお願いいたします。第3次鳥取県男女共同参画計画については、昨年7月から男女共同参画審議会で検討を行ってきたところですけれども、別添のとおり知事に答申されましたので御報告をさせていただきます。
なお、県ではこの答申を踏まえて第3次計画について来年の2月定例会に付議することとしておりますので、よろしくお願いいたします。
1番の計画の検討経過でございますけれども、昨年から1年半にわたりまして審議会を6回、2分科会を各3回開催いたしまして、その中で関係団体及び関係機関との意見交換などをし、審議を行ってまいりました。ことしの6月には市町村及び女性団体等との意見交換会、8月末から9月にかけましてはパブリックコメントを実施いたしまして、先日12月9日、審議会会長田中朝子氏より知事へ3次計画を答申されたところです。
答申内容につきましては、別添資料としまして、開いていただいて4ページ以降に添付しているところでございますけれども、その概要につきまして一部説明をさせていただきます。
2の(1)計画の趣旨。今までの成果と課題といたしましては、さまざまな取り組みを進めてきました結果、審議会の委員ですとか自治体管理職の女性割合は増加し、県内全市町村で計画が策定されるなど、一定の成果がございました。しかし一方で、固定的な性別による役割分担意識がいまだ根強く、地域や職場などで物事を決める過程への女性の参画が低いなど、さまざまな課題解決に向けて取り組みを進める必要がございます。
(2)計画の期間といたしましては、平成24年度から28年度までの5カ年間といたします。
(3)計画を策定するに当たりまして、基本的な視点といたしましては、(1)少子高齢化、人口減少が進む中で、多様な人材を活用することが求められておりまして、女性の参画を促進し、地域社会の活性化につなげていくことが必要。(2)男女共同参画社会というのは、多様な生き方を尊重して、だれもが活躍できる、女性だけでなく男性にとっても暮らしやすい社会であることを男性の視点からとらえて理解を働きかけることが必要。(3)高齢化や単身世帯の増加などが進む中で、男女ともに地域にかかわり合い、地域の力を高めていくことが必要。(4)男女間における暴力は重大な人権侵害であり、配偶者などにおける暴力、性犯罪、セクシュアルハラスメントなどを許さない社会づくりが必要としています。
続いて、3ページ、(4)計画の体系といたしましては、下に一覧表をつけておりますけれども、基本テーマA、B、Cにつきまして重点目標を10設定し、その重点目標ごとに現状と課題とまとめまして、施策を行う基本的方向と主な取り組みを示してございます。
中身につきまして、新設項目といたしましては、国の第3次基本計画などを踏まえまして、3番、男性や子どもとっての男女共同参画、それから重点目標6、以前は仕事と家庭の両立というような項目で上げておりましたが、仕事と生活の調和、ワーク・ライフ・バランスの推進ということを重点目標に掲げられております。
3番、第3次計画に係る数値目標と具体的施策につきましては、計画の参考資料として公表することとしております。その内容につきましては、現在各課のほうと調整中でございますけれども、別添の添付資料39ページから56ページに、途中ですけれども、まとめた時点のものを添付しておりますので、またごらんいただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
◎藤縄委員長
次に、3、中山間地域の振興についてのパブリックコメントの実施について、米山中山間振興・定住促進課長の説明を求めます。
●米山中山間振興・定住促進課長
資料の本冊の57ページをお願いいたします。中山間地域の振興についてのパブリックコメントの実施について御報告させていただきます。
次期中山間地域対策検討懇談会の報告を65ページからすべて添付しておりますが、これはさきの11月末の常任委員会で案を報告させていただいたところでございますけれども、これに最終的な修正をかけまして成案となりましたので、これをもとに広く県民の皆様から御意見を伺うためのパブリックコメントを実施しております。これにつきましては、実は12日から既にスタートしておりまして、先週末の時点で常任委員会の議員の皆様にはパブリックコメントのチラシ及び懇談会報告の本体をお配りさせていただいたところでございます。
パブリックコメントにつきましては、報告書で示された事項を受けまして、次期中山間対策として特に重点的に取り組むべき施策の重点ポイントと条例に反映すべき事項、今後の施策展開に当たって特に重視すべき視点、各分野に共通するキーワード、その他報告書の内容や中山間地域の振興全般に関することというふうに設定しておりまして、具体的には58ページ、59ページに1枚物、両面刷りですけれども、カラー刷りの、実物はカラーでございますけれども、チラシを作成しております。
パブリックコメントの実施期間は、1月4日までとしております。
今後の進め方については、本日の午後になりますけれども、庁内会議の中山間地域振興推進会議を開催して、次期対策の方向性等の検討を各部局横断的にやることとしております。1月の予算編成、2月には予算案、条例案を本議会に付議させていただくことと考えております。
これまでの経過につきましては4に書いておりますけれども、その都度御報告させていただいておりますので、省略させていただきます。
◎藤縄委員長
続きまして、4、ようこそようこそIJU(移住)2千人推進プロジェクトの検討状況について、長谷企画部参事の説明を求めます。
●長谷企画部参事
続きまして、企画部の資料98ページをごらんいただきたいと思います。
本県への移住者を平成23年度から26年度まで4年間で2,000人以上受け入れをしようと、こういうことを目標に、ようこそようこそIJU(移住)2千人推進プロジェクトに取り組んでいるところでございますが、現場の実情に即した施策を検討・立案するために、住宅等田舎暮らし支援、就職支援・学生定住、農林水産業等就業起業支援、この3つの分野・課題別に、県民の皆様、市町村、我々県によるワーキング部会を設けまして、それぞれの課題、取り組み施策等について検討を重ねてまいりましたけれども、各ワーキング部会の代表者の方で構成しておりますようこそようこそIJU(移住)2千人推進プロジェクトチーム全体会を開催いたしまして、各ワーキング部会での検討状況であるとか、24年度に新たに取り組む取り組み案について意見交換を行いましたので、御報告をさせていただきます。
ワーキング部会等の開催状況につきましては、1番ということで掲げておりますけれども、具体的には2の各ワーキング部会の構成メンバー及び検討状況等をごらんいただきたいと思います。これまでも県では移住定住者の促進を目指しまして、例えば移住定住サポートセンターをふるさと定住機構に業務委託し、一元的に運営するであるとか、市町村が行われております、移住定住に関する取り組みを支援いたします移住定住推進交付金、こういったもので支援をしてまいったところでございますが、委員の皆様には、それぞれ県の施策を御説明した上で、それぞれが現場で感じていらっしゃる課題であるとか現状、こういったものについて意見交換をしていただきまして、それらを踏まえて部会での目標設定の考え方、あるいはどういったことを協議をしていくのか、そういったことを議論いただき、あわせて24年度の新たな取り組みについて意見交換を行っていただいたところでございます。
今後の検討の進め方といたしまして、検討の方向性ということで幾つか各部会ごとに上げさせていただいておりますけれども、それぞれの課題の中で出てまいりました住宅情報が十分届いていない、あるいは掘り起こしができていないであるとか、県外に進学されています本県出身学生の就職状況が把握できていないであるとか、あるいは学生の方、保護者の方に県内企業の情報が届いていないであるとか、こういったような具体的な課題が出てまいりましたので、こういったことにつきまして引き続き議論を進めてまいりたいと考えているところでございます。
では、99ページをごらんいただきたいと思いますが、各部会で出されました主な意見とその対応についてまとめさせていただいております。例示で申し上げますけれども、住宅等田舎暮らし支援部会では、鳥取県が行っている移住定住施策、この活動がほかの県となかなか差別化ができていないのではないか、やはり差別化していって鳥取県が選ばれるようにならないといけないのではないか、それに当たっては、各市町村が具体的なそれぞれの市町村で行うことができるライフスタイルを提案してもらい、それをコンテストのような形で審査することで、一つには、そういうコンテストを行っていることで情報発信すること、それから具体的なライフスタイルとして提案することで、商品を選ぶような感覚でそれぞれ鳥取県の移住定住策としてのよいところを選んでいただいたらどうか、こういったようなことを民間の委員の方からいただいたところです。
あわせて、大事な視点といたしまして、移住定住に当たって、やはり女性の目線が重要であること、主婦であり母として一日その地域で生活を送られている女性がきちんとサポートできるような仕組みをやはり一緒に考えていかないといけない、こういったような御意見をいただいたところでございます。いずれにいたしましても、24年度に向かって新たな施策として検討する事項であるとか、それから今の施策について見直しをするようなことにつきまして、貴重な御意見をいただいたところでございます。
100ページをごらんいただきたいと思いますけれども、12月9日、先週の金曜日に行いましたPT全体会の検討状況を4番ということで掲げさせていただいております。
これは災害対策本部室をお借りいたしまして、東京本部、関西本部、中部、西部の総合事務所とテレビ会議システムでつなぎまして行いましたものでございます。県民の方は、それぞれ各部会のほうの部会長さん、副部会長さん、参加いただいております鳥取市、米子市、岩美町、琴浦町の方、それと県のほうの関係部局が出席いたしまして、それぞれの部会の中で出されました24年度の新たな取り組みであるとかそういったことを中心に議論していただきました。
この中で4つほど事業化を検討することとされた事項として上げさせていただいておりますけれども、それぞれ部会の中で出てきた意見をもとに、新たな取り組みとして事業化を検討してはどうかということで上げたものです。1つは、わが町自慢!お勧めライフスタイル発信事業ということで、先ほど民間の委員の御意見を御紹介いたしましたけれども、具体的なライフスタイルを競い合うようなこと、それからそういうコンテストをやっていること自体を情報発信してはどうか、こういったような事業でございます。それから、週末は“とっとり暮らし”お試し起業・創業体験モデル事業といいますのは、伝統工芸であるとか豊かな自然であるとかこういった恵まれた本県の環境がございますので、そういった特色を生かしたような、起業、創業に興味のある方を対象に、お試しをしていただくような体験のモデル事業をつくってはどうかというようなものでございます。それから、IJU(移住)ターン就職促進事業でございますけれども、これは情報が十分に届いていない、そういったようなことがございましたので、ポータルサイトの掲載内容を充実させるとかコーディネーターを拡充するなどして県内の企業の情報が十分に届くようなことを考えてはどうかというようなものでございます。4つ目のUターン状況実態調査につきましては、本県出身学生、県外に進学された学生のUターン状況というのが現在把握できておりませんので、まずそういったことを把握することから始めてはどうかというふうなことで、今事業化を検討しているものでございます。
4番にそれぞれ各事業についての主な意見ということで掲載させていただいております。
101ページをごらんいただきたいのですが、5の目標設定ということで、各部会において個別の目標設定についていろいろと議論していただきました。やはり部会として具体的な目標を持って取り組んだほうがいいということで、目標は設定すべきだという意見をいただいたわけなのですけれども、根拠となるデータが少ない中で目標を設定するにはかなりの議論が必要だということで、結論といたしましては、まず平成23年度の移住定住者のデータをとった上で検証してみることから進めてはどうかというものでございます。
6月の常任委員会の勉強会のほうで過去4年間のデータについて報告させていただいておりますけれども、4年間で1,163名の方が移住定住されております。世帯数で申し上げますと678世帯なのですが、その中で具体的な移住目的がわかったものが197世帯しかなかったということで、どういうことを目的にされて本県に来られたのかということを把握するにはちょっとデータ数が不足しているというようなことでこのような結論になったものでございます。改めて本年度は目的を市町村が把握できるような仕組みを今やっておりますので、今年度のデータをとってから検証してみたいと考えているところでございます。
これ以外にもそれぞれの関係部局のほうで現在行っている施策であるとかそういったもので改善すべき点について各ワーキング部会のほうから貴重な意見をいただいておりますので、こられについては各部局で早期の実現を目指して検討を進めることとしております。
7番につきましては、現在、私どものほうの中山間振興・定住促進課で来年度に向かって検討しております主な取り組みということで4点ほど上げさせていただいておりますけれども、ワーキング部会のほうでやはり体験することが大事だと、まず来ていただいて本県のよさを体験していただくことが大事だというようなこと、それから人がいてちゃんと相談できる仕組みが必要ではないかと、こういったような御意見をいただいておりますので、体験できるような、例えば首都圏発の本県体験ツアーを新設するであるとか、あるいは市町村の取り組みを補助しておりますけれども、移住定住推進交付金の中に専任の相談員を置くものを交付対象としてはどうか、こういったようなことを検討しているところでございます。引き続きまして市町村の皆さん、関係団体の皆さんと連携いたしましてプロジェクトの実現を目指してまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
◎藤縄委員長
続きまして5、鳥取発バスロケーションシステムの実証実験について、松田交通政策課長の説明を求めます。
●松田交通政策課長
お手元の資料の最後のページ、103ページをごらんいただきたいと思います。鳥取発バスロケーションシステムの実証実験につきまして御報告させていただきます。
鳥取大学等と連携して開発いたしましたシステムを使いまして、バスの位置、運行情報を利用者の方々に提供して利便性の向上を図ろうとするものでございますが、その実証実験を行うものでございます。
位置情報等の提供のやり方でございますが、路線バスにGPSつきの携帯電話を載せまして、それを用いて位置情報を収集いたしまして、それをインターネットによりまして提供するというシステムでございます。鳥取大学が開発いたしましたバスネット、県内のバスとか鉄道の経路でありますとか時間等の検索ができるシステムがございまして、これにその位置情報をつけ加えて提供するというものでございます。
具体的な事例として、真ん中のほうに図で入れておりますけれども、出発地、目的地等を入れて検索するというふうな形の従来のバスネットの検索でございますが、それをしたときに何時発とか何時着とかいうような形で従来からバスネットでは表示されることになっておりましたけれども、それに例えば何分おくれでありますとかあるいはバス停の通過情報、右下に入れておりますけれども、バス停で例えば赤になったところを通過したというふうなことがわかると、あるいはその右のほうに入れていますけれども、地図でバスがどこを走っているかというようなことが表示されるというようなシステムでございます。
実証実験の対象路線でございますが、学生向けということで、利用が多いのではないかということで大学と鳥取駅を結ぶバス路線、鳥取市の城北団地のバス停を経由するバス路線、これは城北団地からいろんな方向にバスが分かれていくというふうなことになりますので、そこでの乗りかえ等も想定いたしまして、この2つのバス路線につきまして対象路線として実証実験を行うものでございます。
実証実験の期間は、12月12日から3月末までの予定でございます。具体的にこの利用者にアンケート等も実施いたしまして、さらにその精度とか利便性、ランニングコスト等も確認した上で、今後の利用可能な路線を検討していくということとしております。
◎藤縄委員長
企画部の説明につきまして、質疑等ありませんか。
○藤井委員
男女共同参画。この種のものは、中山間地にしてもですけれども網羅的になるという弱点がある。重点目標ですら網羅的な感じがするのですけれども、やはり他県の同種のものに比べて鳥取県のこの計画はどういう特徴を持っているのか、そしてこの方面での鳥取県の弱点といいますか、一番問題とされるものは何かということを把握されていましたら御説明いただきたいと思います。
●宮城男女共同参画推進課長
この計画が網羅的であるということで、他県と比べてどうかというような、特色的なところという意味かと思うのですけれども、確かに委員おっしゃいますように、やはり県の計画ということで全体的に網羅的というか、あらゆるものが入っているというような状況にはなっております。鳥取県の特色といいますか、このたびの3次の特色としましては、新設のほうにも書いておりますけれども、今まではどちらかというと男女共同参画計画というのは女性のための計画、女性のいろいろなことを改善するための計画というような印象を持たれがちであったというところも踏まえまして、やはり男性の方にも考えていただけるような男女共同参画の必要性なども認めていただけるような、そういうような取り組みを行っていこうということで、3番に男性にとっての男女共同参画というようなことを上げました。
重点目標の9ですとか10ですけれども、第2次計画のときにもこういう内容は入れていたのですが、第2次のときには、女性に対するあらゆる暴力の根絶ですとか女性の健康支援というような、まず女性というようなフレーズで重点目標を立てておりましたけれども、このたびはやはりみんなに考えていただけるようなものにしたいというところで、男女間におけるあらゆる暴力ですとか生涯を通じた男女の健康の支援というようなことで目標を掲げております。
やはり県が施策を進めていく上では、数値目標というのが一番大きいところかなというふうに思っておりまして、計画の中身、文面の中には入れておりませんが、別添資料としてつけております。数値目標のほうも実効性のあるプランとするために、かなり数多くの、これは他県に比べても多いのではないかと思いますけれども、多くの目標値、第2次計画と比べまして1.6倍ぐらいですが、目標値を各関係課のほうも掲げまして、それに向かっていろんな施策を進めていこうというふうな形で積極的に進めるような姿勢を持とうと考えているところです。
県の弱点といいますのは、ワーク・ライフ・バランスの推進あたりですけれども、進めていくということで、意識啓発などは進めていって、必要性などは皆さん感じていただいている部分も多いですし、言葉などは大分広がってきているのですけれども、やはり鳥取県などは中小企業が多いですし、まだまだワーク・ライフ・バランスの取り組みというところまではいかなくて、確かに重要性はわかるけれども、それによるメリットですとか、そのあたりがどうか、自分の会社はまだまだそういうことを考える余裕はないというような現状のほうが多いというような状況もございます。都会に比べてそのあたり、それから地域においてはやはり過疎化がかなり進んできておりますので、その地域づくりにおいては、男性だけではなくて女性もいろんな部分で担っていかないとだめですし、自治会あたりも女性も出ていかないとだめということで、男性も女性も若い人もお年寄りもということで、みんなで担っていかないと地域が立ち行かないというところは都会に比べてかなり多いところかと思いますので、そのあたりが鳥取県の特徴かなというふうには考えているところです。
○藤井委員
答弁も何か網羅的な答弁で、僕が言える義理ではないといいますか、もとになるものはやはり性差の問題だろうと思うのですけれども、DVというのは鳥取県というのは他県に比べてかなり高い発生率があるのではないかと思うけれども、どうなのでしょうか。
●宮城男女共同参画推進課長
発生率について他県と比較してというのは、私の課のほうで把握していないのかもしれませんけれども、発生率としてはなかなかわからないところなのですが、添付資料の33ページあたりをごらんいただきますと、33ページの重点目標9のところの男女間におけるあらゆる暴力の根絶というところで、一番下のほうにグラフをつけておりますが、DVの相談件数の推移ということで、相談件数自体は年々上がっている、相談がしやすくなったという部分があるかもしれませんけれども、相談件数自体は上がっておりますので、DVの発生は減ってはいないのだろうというふうには考えているところです。
○藤井委員
もう答弁は結構ですけれども、私が言った趣旨のことをよく理解をいただいて、特色のある計画を、そしてその実施をお願いしたいというふうに思いますので、よろしくお願いします。
○稲田委員
宮城課長、この前から男女共同参画にこだわるようだけれども、この前も言ったように、それから部屋に来てもらって話をしたように、私はどうもこの男女共同参画というものと他のさまざまな項目との間の関連性というものにある種の不安を感じるわけです。どういうことかというと、例えば3ページのCの8番を見ると、これは男女共同参画というスクリーンを通して見ればすべてあらゆる事象が男女共同参画ということになるのです。だけれども、この部分については男女共同参画だろうかという気が私はするわけです。
この前も、要するにあれは司法教育ですよ。あらゆる人たちが困らないように司法教育をしましょうと。それの一番最後に、男女共同参画にも云々という言葉が出てきたから、あれを一つ抜き出してパブコメの中に上げたわけでしょう。政治というのは弁証法なのだから、私はそういうパブコメが上がってきたときに、それをよく読んで、その裏側にある意図するものは何かということをもっと考えてみる必要があると思うのです。だから、あらゆる関係性であるとか内容であるとか効果であるとかミッションとか、そういったようなものをすべてひっくるめて男女共同参画と例えばここに書いてあるような高齢者や障害者や外国人、それから母子家庭のような感じだね、そういったようなものとどういう関係があるのかということをもっと考えてみる必要があると思う。それは関係ないと思う。まさに障害者の問題、高齢者の問題というのは、男女共同参画よりも独立した一つの大きな政治課題ですよ。そう思いませんか。だけれども、こういうものがところどころに出てくるのです。こんなやり方を男女共同参画の計画の中に入れてもらうというのは私は大反対だけれども、課長はどう思いますか。
●宮城男女共同参画推進課長
稲田委員がおっしゃいますように、男女共同参画を考える上で、例えば8番あたりは障害者の問題とか高齢者の問題とか、そこが基本的にそれぞれあってというところで、それを入れるのはどうかという部分もあるかと思うのですけれども、結局、高齢者の問題、障害者などがおられる中で、その中でも女性がおられるわけなのですけれども、それはやはり社会的に弱いというか、そういう立場の方の問題で、さらに女性ということで、私どものこの計画についてはさらにいろんな課題があるというような形でとらえております。
それで、中で審議するときに、やはり皆さんおっしゃるように何でもかんでも入っているのではないかというのは確かに私どもも考えるところでありますけれども、やはり男女が世の中にいる限りはどれも該当するというところはあるわけでして、それで高齢者の問題、障害者の問題、それからひとり親家庭や外国人の問題、それぞれ基本的ないろんな課題がある中で、プラスされて女性ということで負荷される問題もあるというところで、そういう意味があるので重点目標についても入れているというような考えでおります。
○稲田委員
だから、この世の中には男と女しかいないのだから、男女共同参画というスクリーンを通せば全部かかわりがあるのです。だけれども、だから言ったように政治というのは弁証法なのだから、言葉で弁じ、証明をしていかないといけないわけでしょう。だからその中で、もう一回さっき言ったことを繰り返すけれども、その事柄の関係性とか効果とかミッション、目的、そういったようなものを総合勘案した上で、それが本当に男女共同参画といういわゆる概念に当てはまるのか、当てはまらないのかということを考えて取捨選択をしないと、何でもかんでも、この前もみそもくそも一緒と言ったけれども、いい言葉ではないかもしれないけれども、そういうことになるということなのです。
だから、それであるならば、課長の言うように女性が関係しているものといったら全部だ。とにかく全部。こんなものを殊さらに項目をつくって取り上げなくても、全部一から百まで、千まで万まで全部女性がかんでいるのだから、多くの項目が上がってくるはずなのです。それでは選択と集中にならないのですよ。だからこれはやはり外すべきですよ。これはこれとして、単独の大きな、高齢者の問題なんて大きな問題ですよ。この男女共同参画に比肩するぐらいの大きな問題なのですよ。障害者の問題だってそうですよ。障害者の中には女も男もいるから、高齢者の中にも男も女もいるから、では男女共同参画だなんて、そんなものを一緒にしてもらっては失礼だ。という気が私はして、非常に腹立たしい思いをしてここを見たのですよ。だからこれは外してもらいたいと私は思う。
と当時に、この前も言ったように、司法教育なら司法教育として、司法教育とは一体何なのだということをもっともっとミッションを考えて、片山さんがやたらにミッション、ミッションと言っておったけれども、ミッションというものをもうちょっと考えなさい。男女共同参画のミッションとは一体何なのだということをもっと考える必要があると思う。本当言うと、司法教育と男女共同参画とは別個な問題だ。だけれども、それがたまたまパブコメには書いてあったから、多分あなたはそれを載せたのだろうと思うのだけれども、それで私はよしとしたけれども、だけれども本当は納得していない。どう思いますか。こんなもの外そう。
●宮城男女共同参画推進課長
この答申をいただきまして、これから県の行政推進会議のほうでまた内容を整理して最終検討に入っていきます。審議会の開催とかの中でもいろんな団体の方などからも意見をいただき、そして第2次計画の折にも、この8番の重点目標は、男女の視点に立った高齢者、障害者への社会づくりというのは入れていたところです。第2次の計画のときにも入れていて、施策を進めてきていたところですので、これからまた関係課などとも協議をしながら最終案に向けて検討を進めていきたいと思っております。
○稲田委員
えらいこだわるようですけれども、ほかの項目も今ざっと見てみた。ほかの項目は少なくとも男女共同参画に少なからず関係性もあるし、そのミッションの概念の中に入っていますよ。だけれども、ここだけは私は絶対違うような気がする。これは検討を要望します。もう一回再検討。企画部長どうですか。
●髙橋企画部長
稲田委員から御指摘がございましたので、これから庁内の各部局ともこの計画を再度協議をする中で検討させていただきたいと思います。
ただ、ここに載せていた私どもの趣旨、また審議会とか女性団体の方とかいろいろ議論をこれまで積み重ねてきまして、これを入れている趣旨なのですけれども、例えばひとり親家庭にあるケースというので、やはりだんなさんに先立たれてとか離婚されているとかで女性の方がお子さんを抱えて苦労されるようケースとか、例えば高齢者の方も、高齢者の問題というのは同じなのですけれども、やはり平均寿命の違いとかで女性の方が高齢者で残ってくるようなケースというのがかなり多いというふうなことで、女性の視点に立ったときにも、こういう高齢者とかひとり親とかそういうところの施策の目標を掲げるということは必要ではないかという、そういう議論がございまして、そういうことで載せさせていただいているという経緯はあるのですけれども、いろいろ見方というかそれぞれ御議論があるところだと思いますので、委員からの御指摘を踏まえて、もう一度庁内各部局ともしっかり議論して、これは2月議会で御提案をするということになるかと思いますので、詰めの作業をさせていただきたいと思います。
○稲田委員
最後に。部長、部長の答弁、前半だけでよかったのだけれども、いわゆる母子家庭でという話になると、まさにそれは本当は母子家庭の救済事業なのですよ。それは男女共同参画ではないですよ。全く違う概念を無理やりにひっつけようとするからおかしなことになるので、私は、その言葉だけは今部長から聞きたくなかった。それはもういい。
引き続いて、もう1点、私は前からずっと気になっておって、本当はここでやる話ではないかもしれないけれども、さっきその言葉が出たので皆さんに聞いてみるのだけれども、差別化という言葉ですね。私たちは、我々の年齢は、差別というとやはり余りいいイメージで受けとめていない、この言葉は。だけれども、最近、差別化、差別化ということがずっと言われておって、議場でもよく聞くし、ずっと今までの委員会でもその言葉を聞いてきて、一度皆さんに言っておきたいなと思うのは、私は区別という言葉はおかしくはないと思う、他と区別するわけだから。AとBとを区別する、赤と黒を区別するというのならわかるけれども、差別というと何か別な悪いイメージになるのだけれども、確かにいいものと悪いもの、鳥取県産のものと島根県産のものとの差別という、そういう意味で多分使っておられるのだろうと思って今までずっと聞いてきましたけれども、だけれども、私はどうもその言葉に抵抗感があるのです。だれかそれについて私を得心させてください。企画部長、どうですか。
●髙橋企画部長
差別と区別という言葉ですけれども、私の個人的な見解で、区別というのは、委員おっしゃるとおりいろんなカテゴリーがあって違いがあるようなものが区別というようなもので、差別という言葉になると、私が受ける語感からすると、その違いを少し主観的にとらえて、排除するとか、卑下するとか、そういうような言葉のニュアンスが入ってくるところがあるのかなというふうに思います。
○稲田委員
そうすると、例えばちくわならちくわで多くのところでつくっているわけですね。その中でブランド化したい、うちのちくわは立派ですよというので、同じ種類のもので他の地域でつくっているちくわと鳥取県でつくっているちくわと区別するのだという言い回しのほうが私はいいような気がして、差別というとどうも余りいい印象を持たないのです。この言葉を一回検討してみてもらえませんか。この言葉がずっとはやっていて定着してしまっているから、さっき説明した課長も使っておられたけれども、私は何か気になってしようがないのです。一度検討してみてください。
●髙橋企画部長
確かに言葉の語感というのはあると思いますので、検討させていただきたいと思います。
○銀杏委員
ようこそようこそIJU(移住)2千人推進プロジェクトの件なのですが、たくさんの委員さんが検討されておるのですが、議場でよく出ます。暮らしやすさとか幸福度というのが今議場でも出ました。知事も言われておりましたけれども、そうした指標というのは皆さん頭に入れておられるのかなと。ああいう指標を見ると、鳥取県は全国でも暮らしやすい、移住定住してもらうのにとてもいいところだというふうに考えるのですが、この結果を見ますと何となくそうでないような感じで見受けられて、そういうのを生かそうみたいな議論というのはなかったのかどうなのか、すべきだと思うのですけれども、その点についてお尋ねしたいということと、移住定住の基礎のデータですね、先ほど県全体で何名移住定住があったというお話を伺ったのですが、地域で大分偏りがあったと、自治体で大分差があるだということもお聞きしましたけれども、もう一回そのばらつきなりを教えていただきたいというふうなこと、2点お願いします。
●長谷企画部参事
先ほど委員から御指摘をいただきました幸福度で鳥取県が第4位だという指標が出まして、これにつきまして、私どものワーキング部会のほうでも、これはとてもよいデータなので、ぜひPRするときに使うべきだといったような御意見をいただいております。きょうは、概要といたしましては、どちらかというと主に我々がこれから施策を考える上で参考とすべき、反省を踏まえてさらに改善していく点、こういったことを主に書いておりますので、そういう点をちょっと書き漏らしておりますけれども、委員の皆様からは、そういうふうによい点を十分PRすべきだといったような御意見もいただいたところでございます。
2点目の、市町村ごとに移住定住者の取り組みに差があって、人数も差があるのではないかという御意見をいただいておりまして、6月の勉強会のときに市町村別のデータも配らせていただいておりますけれども、若干やはり取り組みが盛んなところともう少し移住定住について力が入っていないところで差があるのが実態でございまして、鳥取市さんなどの例で申し上げますと、鳥取市の場合は、移住定住について専任の相談員さんを2名置かれておりまして、その方が例えば電話での問い合わせであるとかあるいは県外での相談会にも出向いて直接お話をされているというふうなことがございまして、これまでの4年間の実績で申し上げますと、1,163名の中のほぼ半数近い460名というのが鳥取市さんの実績ということで上がっております。
それに比べますと、例えば米子市さんのほうが若干人数が少なくて、私どものほうに報告をいただいているのは7名であるとかというふうに聞いておりますけれども、これは実は報告をいただいておりますのが移住定住を担当されている課からの報告ということで、例えば実際の住民異動をされて入ってこられている転入者の方というのはもっと多いのだと思います。ただ、それぞれの担当窓口のほうで相談を受けられて、実際に移住定住者として把握されている方が残念ながら少ないというふうなことでこういうふうな数字になっているのではないかと思っているところです。
いずれにしましても、各市町村のほうが実際に移住定住の受け入れをしていただく主体となられますので、そのそれぞれの市町村での機運の醸成、こういったことはとても大事なことだと認識しているところでございます。
○銀杏委員
その幸福度とかいう指標の話をなぜしたかというと、鳥取県の県民性といいますのは、いいほうに考えるよりも悪いほうに考えるほうがどちらかというと強くて、そういったところから議論が進むという傾向が強いというふうにいつも思うのです。もっと自信を持って、鳥取県は住みやすいなと委員の方が本当に思っているのかなと。ここがいけない、あそこがいけないと言って、これをよくしないといけない、あそこをよくしないといけないという議論が多いようだと、そんなところに人は来ないのです。やはり委員さんがどこがいいかというところをより見きわめて、自信を持って発信をしていくというそうしたところが大事ですので、この議論もそういったところに力を入れてほしいと思いましたし、あと移住定住の地域のばらつきがやはりあるという話ですので、成功している事例をよく取り入れていただきたいというふうに思います。
●長谷企画部参事
御指摘をいただきましてありがとうございました。委員の皆様も決して否定的な面ばかりの御意見ではなくて、やはりいいところがあるので、ぜひそれは売り出していこうということで、実際に他県から本県のほうに移住定住をされました、例えば農業の研修を受けられた方であるとか、それから県内でカフェ、ペンションを起業された方であるとか、そういった方から、この自然の豊かさであるとかそれぞれの恵まれたロケーション、こういったものをもっと売り出すべきだというふうな御意見がありまして、資料の100ページでございますけれども、新たな取り組みとして考えておりますお勧めライフスタイル発信事業であるとかお試し起業・創業体験モデル事業、こういったふうな素案になるような御意見をいただいたところでございます。やはりいいところを前面に出しながら、その中で――済みません、私先ほど説明のときに差別化という言葉を使ってしまいまして、申しわけありませんでした。もう少しここは配慮すべきだったのですけれども――そういったこともあるので、いい点はやはり売り出していかないと、なかなかほかの県との競争に勝っていけないのではないかと、こういったふうな御意見をいただいたところでございます。やはりいいところもどんどん出しながら具体的な施策として進めていきたいと考えているところでございます。ありがとうございました。
○興治委員
今の移住の関係なのですけれども、今回、本会議の一般質問で、県立高校の定員割れをしている主に中山間地の高校で、県外から積極的に生徒の受け入れをしてはどうだろうかという提案をしました。以前、総務教育常任委員会のときに長崎県の対島高校を見に行って、そこが市・町の支援制度と組み合わせて、県外、島外から高校生の受け入れをやっているということがあったわけです。一般質問の答弁で、教育長は島根県の離島とか中山間地の高校で、8校と言ったと思うのですけれども、積極的に県外からの生徒の受け入れをしているということでありました。一つ、必ずしもその高校生が鳥取県にその後定住するということにはならないとは思うのですけれども、ただ、定住してくれる可能性もあるだろうと。農業後継者になってもらえる可能性もあるのではないかと思うのです。これはぜひ検討してみていただけたらと思うのです。
それで、定員割れしているのが智頭農林高校、日野高校、倉吉農業高校、青谷高校というふうになっていまして、1クラスの人数分ぐらいが今年度あるいは前々年度ぐらいから定員割れしているという状況がありますので、そういったところで県外から生徒を受け入れていくと。特に日野高校などは地元の町内の方、あるいは日野郡も含めてかもしれませんけれども、日野高校の特色を高めて、それを生かして生徒の受け入れをしていく必要があるのではないかというようなことで検討されているらしいのですけれども、その辺の取り組みについて現在どのように考えておられて、今後ぜひ取り組んでみたらと提案をしたいと思うのですけれども、いかがでしょうか。
●長谷企画部参事
御提案をいただきましてありがとうございました。実は私どものワーキング部会の中では特色を生かして高校生を県外から引っ張ってこよう、連れてこようというような意見まで出ておりませんので、具体的な検討ができるのかどうか教育委員会のほうとも少し相談してみたいと思います。現状ではそういった段階でございます。
○前田委員
私も男女共同参画。課長、この計画と我々議会とのこれからの関係はどうだ。
●宮城男女共同参画推進課長
執行部としての最終的な計画案を今度の2月定例会のときに付議させていただきます。そのときにいろんな説明をと思っております。
○前田委員
我々は追認機関ではない。そこを間違えたらいけない。やはり我々と一回議論すべきですよ。中山間地でもそうでしょう。追認してくれだけだったら我々はいる意味がないです。
40ページをちょっと開いてください。数値目標です。関連計画を見てください。国の計画、ほかの計画ばかりが入ってきている。稲田委員がおっしゃるように的が絞れていない。ほかの計画を何でここに入れるのか。関係ないではないですか。ほかの計画は計画でやることですよ。
43ページ、障害者の実雇用率、ユニバーサル、バス車両のバリアフリー化、妊娠11週以下での妊娠の届け出率、県内のNICU病床数、これは関係ないではないですか。それは右を見てください、法定雇用率、国の第3次基本計画。関係ないです。せっかくこういう計画をつくったなら、鳥取県らしいところをピックアップして重点を絞るべきです。ほかのほうは国の計画や何やらすべてあるのだから。どうですか。
●宮城男女共同参画推進課長
この関連計画というのは、委員おっしゃいますように、確かにほかの関係するプランなどで目標値が定めてあったら、そういう計画に定めてありますよということで参考までに示しているところですけれども、県がいろんな男女共同参画の取り組みを進める上では、やはり掲げる目標値がたくさんあって、それに邁進していくというところが施策を進めていく上で有効なところかとも思っております。絞るべきだというような御意見もいただいておりますけれども、数が少なくなりますと、やはりそれに特化されたようなところもありますし、結局、男女共同参画の推進は県全体の施策、いろんなところでやはり関連するような内容を持っていると思いますので、その関係するところの部分については今回こちらのほうで掲げているところです。(稲田委員「男女共同参画というのは水戸黄門の印籠じゃないのだ」と呼ぶ)
○前田委員
国の男女共同参画計画があるのですね。いいではないですか、国全体のことはお任せして。鳥取県は鳥取県で的を絞っていったほうがいいのではないですか。
●宮城男女共同参画推進課長
国は国でこの間定められましたので、県の実態などを踏まえてこのたびこれをやっているところなのですけれども、国の3次ではたくさんの目標値を掲げておられますので、このたびの取り組みとしては、やはり私どものほうもたくさんの目標値をもってして施策を進めていこうというふうに今のところはとらえてこのような多くの目標値をやっています。絞るという形ではなく、多くのところを目標値として掲げているところです。
○前田委員
また別途勉強会をしましょう。これはいけない。これをそのまま認めるというわけにはならない。
◎藤縄委員長
ただいま前田委員から男女共同参画について勉強会をという提案がありました。基本的な理念から一度勉強会をということでよろしいでしょうか。((「異議なし」と呼ぶ者あり)
○福田副委員長
移住定住について質問させていただきます。
101ページの7番、中山間振興・定住促進課で実施を検討している主な取り組みの(2)受け入れ体制の整備のイ、住まい探しの取り組みを強化とありますが、以前にも申し上げたと思いますが、これは随分前から課題になっているのですけれども、空き家というものがあって、それが希望があったときにお渡しできるような状況にあるものが実態としてどれぐらいあるのかということをお聞きしたいと思います。と申しますのが、私は鳥取来楽暮というのはポスターも含めてああいうキャンペーンはすばらしい、いいなと思っていますけれども、表紙とかパッケージングはよくても、やはり中身が伴っていなかったら何の政策にもならないと思っています。
と申しますのが、先般、加古川から移住してこられた若い御夫婦とお話をすることがあったのですが、町村によってばらつきがあって、本当はこの町に住みたかったのだけれども、その町に行ってみると町営住宅をたらい回しにされたと。ある町に行くと、町長さんがみずからお出迎えされて、町長さんがみずから交渉してくださったと、そういったこともあるようでありました。そういったことを踏まえて、大変長い間課題になっていると思うのですが、状況を教えていただけませんでしょうか。
●長谷企画部参事
空き家の状況でございますけれども、ちょっと今具体的なデータを持ち合わせておりませんけれども、住宅統計調査等によって、空き家率がかなりあるというデータが出ているようでございます。ただ、空き家があっても、それが例えば賃貸の対象になる物件になるかどうかということがなかなか課題で、例えば仏壇があるとか、年に数回は帰ってくる、墓参りのために帰ってくる家が要るとかということで、空き家がそのまま賃貸物件にならないというような現状があるようでございまして、その点やはり町村の取り組みによって具体的に空き家を掘り起こしていって、所有されている方とお話をされて、例えば賃貸できるような物件にしたりとか、売買が成立したりとか、そういったようなことをされているというふうに伺っております。
今回ここで上げさせていただきました住まい探しの取り組みの強化というのも、例えば都会から鳥取県に来られるときに直接不動産業者の方とお話しするというのがやはりなかなかしにくいのではないかということで、その間に入っていただいて、住宅探しのほうから一緒にアドバイスしながら探していくような仕組みができないかというようなことで検討しているものでございます。具体的なデータにつきましては後ほどお持ちしたいと思います。
○福田副委員長
田舎暮らしの本とか、都市住民の皆さんで田舎に興味を示された方が読まれる雑誌はたくさんありますけれども、末尾のページに物件情報というのが結構出ていますね。ああいったものが鳥取県はほかの県に比べて非常に少ないなという感じがします。先ほども申し上げましたように、町営住宅に住みたくて来る人は多分ほとんどないと思いますので、それこそ専門雑誌、古民家に関するようないろんな雑誌がたくさん出ていますけれども、ああいう魅力的な田舎暮らしの古民家が整えられてこそ商品だと思いますので、興味を示されても、いざ来てみたら何にもなかったみたいな話では本末転倒の話だと思いますので、ぜひともそのあたり、仏壇という話は昔からの課題だと思うので、そういったものを何とかしていくような取り組みを期待したいと思います。
●長谷企画部参事
御意見にありました田舎暮らしの本ですけれども、これは移住定住とか田舎暮らしに興味を持たれている方が大変熱心にごらんになられている本で、末尾のほうにたくさん物件があるのですが、私も毎月見ますけれども、鳥取県の物件が少ないなと思いながら見ております。多分あそこに載ってくるものというのはかなりオープンになったもので、極端な話、これについてはだれでも問い合わせができるようなものが載っているのではないかと思うのですけれども、やはり田舎暮らしに興味のある方というのは、どちらかというと古民家のほうに住んで、いろりを囲みながら生活をしたいとかそういったふうなことをお考えですので、そういった方ができるだけ実現できるような仕組みを引き続き考えてまいりたいと思います。
◎藤縄委員長
次に、文化観光局に移ります。
6、台湾でのトッププロモーションについて、門脇交流推進課長の説明を求めます。
●門脇交流推進課長
常任委員会資料、文化観光局の1ページをお開きいただきたいと思います。台湾でのトッププロモーションについて報告をさせていただきます。先日の藤縄委員長の震災関係の一般質問の中で知事答弁にもございましたけれども、台湾での「まんが王国とっとり」のPRでありますとか、県産品の販売促進等を図るでありますとか、当県の交流先であります台中市との協議を行う、こういったことを目的とした知事の訪台の準備を今進めておりますので、その概要につきまして報告させていただきます。
まず、1番の訪問先としまして台湾の台北市及び台中市を訪問先として考えております。具体的な日程は現在調整中でございますが、平成24年1月9日月曜日・祝日から1月12日木曜日の4日間を予定しております。その内容ですが、1月9日にまず鳥取空港から台中空港へマンダリン空港のチャーター便で出発しまして、帰りは1月12日、同じく逆のルートで台中空港から鳥取空港のチャーター便で帰ってくると、こういった日程で考えております。
その具体的な内容ですが、日本側の窓口であります台湾の亜東関係協会さんとの意見交換でありますとか、航空会社訪問、マンガサミットの関係の国際マンガサミット台湾事務局の訪問でありますとか、マスコミの訪問による「まんが王国とっとり」のPRでありますとか、台中市内での鳥取県産あたごナシのトップセールスでありますとか、こういったことに加えて、鳥取県の観光説明会ですとか、台中市内の企業の訪問といったことに加えて、本県と交流をしております台中市長さんとの懇談でありますとか、台中市内での「まんが王国とっとりフェスタin台中」ということで、まんが王国のPRといったことを行ってまいりたいと考えております。
3番の参加予定団体でございますが、県からは知事ほか、加えまして台中市内の区との交流を行っておられます三朝町の吉田町長さん、北栄町の松本町長さんにも御参加いただけるということで調整をしております。また、あわせまして鳥取県日華親善協会の皆さんでありますとか、議会の鳥取県日華親善議員連盟の皆様にも御参加いただけるということでお伺いをしております。ありがとうございます。あと鳥取大学さん、全農とっとりさんもチャーター便を活用して訪台をする予定としております。
最後、台中市内で行います「まんが王国とっとりフェスタin台中」の概要でございますが、会期としては24年1月12日の木曜日から16日月曜日の5日間を予定しておりまして、場所は台中市内にあります新光三越台中中港店の屋外広場で行おうと思っております。申し上げましたように、まんが王国のPRでありますとか、物産販売でありますとか、台中市内での鳥取県のさまざまなPRを行ってまいりたいと思っております。
◎藤縄委員長
質疑等はありませんか。(なし)
次に、県土整備部に移ります。
7、平成24年度予算概算要求に係る直轄事業計画の概要について、安田県土総務課長の説明を求めます。
●安田県土総務課長
県土整備部の資料、申しわけございません、3分割になっておりますけれども、別紙の薄いほうをごらんいただきたいと思います。平成24年度予算概算要求に係る直轄事業計画の概要(中国地方整備局所管事業)とございますが、この概要について御報告を申し上げます。
去る9日に通知され、公表もされております。1番の概況のところでございますけれども、示された事業費は、下限値と上限値をもって、幅を持った金額で示されております。表のほうに本年度当初の認証額との比較を掲げております。例えますと、道路事業でありますと、上限値の場合は前年比1.22倍というふうなことでございます。中ほどにダム事業がございますが、殿ダム建設事業が本年度で完了いたしますので、23年度認証額には殿ダム建設事業は除いております。空港事業が皆増となっておりますが、これは米子空港のエプロン照明の耐震性の調査というふうなものでございます。そして、下から2行目の港湾事業、境港のほうですけれども、こちらのほうについては、注の3で書いておりますけれども、外港中野地区国際物流ターミナル整備事業は新規事業化要求がされておりますので、今回の計画の中には入っておりません。総計でいいますと、上限値が配分になった場合には前年比1.2倍ということでございます。
2番の個別事業の状況でございます。まず道路事業でございますけれども、ミッシングリンク、山陰道及び駟馳山バイパスにつきましては、次の表の4カ所につきまして、23年度の事業計画に引き続きまして平成25年度供用に向けた必要額が計画されているということでございます。めくっていただきまして、イのほうにそれ以外の主な改築系の事業計画を掲げております。鳥取西道路(2)期、(3)期、鍵掛峠道路というふうなことでございます。
(2)番、(3)番、(4)番に河川事業、海岸事業、ダム事業、砂防事業、港湾事業の内訳を掲げております。斐伊川の中海湖岸堤ほか、あるいは千代川、天神川、日野川の築堤・護岸、樋門改善など、皆生海岸、菅沢ダム、また日野川水系、天神川水系の砂防堰堤、そして境港、鳥取港の防波堤整備事業というふうなことでございます。
◎藤縄委員長
次に8、土木技術職員の災害応派遣について及び9、緊急雇用創出事業の予備枠による事業の追加実施について、三鴨技術企画課長の説明を求めます。
●三鴨技術企画課長
県土整備部資料の1ページをお願いいたします。県土整備部におきましては、東日本大震災で被災いたしました宮城県並びに台風12号、15号により大規模災害をこうむりました和歌山県と奈良県にそれぞれ災害復旧業務の応援のため土木職員を長期派遣しております。派遣の状況でございますが、表に記載しております。宮城県におきましては、仙台市にございます仙台塩釜港湾事務所で港湾施設の災害復旧業務に6月から3月31日まで、計10カ月派遣しております。和歌山県におきましては、田辺市にございます西牟婁振興局というところで道路、河川等の災害復旧業務、これは10月から3月いっぱいまで6カ月間派遣することとしております。また奈良県におきましては、十津川村にあります五條土木事務所におきまして、道路、河川等の同じく災害復旧業務につきまして、10月から年度末まで3カ月ずつ交代で計6カ月派遣しております。
それぞれの被災状況を若干写真として掲載させていただいております。上が仙台港の被災状況でございます。右側はコンテナヤードの写真でございますけれども、当時4,000個あったコンテナのうち2,700個が津波により海中に流出沈下、また残った1,300個につきましても、ごらんのとおり散乱している状況でございます。右端にガントリークレーンが写っておりますけれども、ここはガントリークレーンが4基あったのですけれども、それがすべて破損したという状況でございます。左の写真は同じく岸壁の背後地なのですけれども、全体的に沈下しておりまして、施設もごらんのとおりの崩壊状況、また、写真では掲載しておりませんが、このほか岸壁のはらみ出しですとか防波堤あるいは護岸の損傷等甚大な被害をこうむっております。下の写真が奈良県十津川村の写真を示しております。左の写真ですと、左側橋梁の一部が落橋しておりまして、通行不能になっております。また右側、道路がごらんのとおり流出している、こういう状況になっているということでございます。
宮城県は3月に被災したわけでございますけれども、年明けからいよいよ本格的に災害復旧工事の発注に入るという段階になりました。これを契機にこの場で改めまして報告させていただきました。
続きまして、2ページをお願いいたします。緊急雇用創出事業の県事業予備枠を活用いたしまして、記載の事業を追加実施することといたしましたので報告させていただきます。
表をごらんいただきたいと思います。事業名は公共工事検査補助事業でございます。本年の予算額が172万7,000円、雇用創出人数が1名、平成23年12月、この12月から平成24年3月、来年の3月まで、工事検査が集中するこの時期に、その工事検査の一部を財団法人鳥取県建設技術センターに外部委託いたしまして、県のほうの業務効率を向上させるという内容のものでございます。
◎藤縄委員長
次に10、地域主権一括法に伴う条例の制定・改正の方針について、山本道路企画課長の説明を求めます。
●山本道路企画課長
資料の3ページをお願いいたします。地域主権一括法に伴う条例の制定・改正の方針でございます。
制定する条例名でございます。県道の構造等の基準に関する条例(仮称)でございます。制定に係る経緯でございますが、地域自主性以下長く書いてありますが、いわゆる地域主権一括法によりまして、道路法並びにその下に書いてございます高齢者、障害者等の移動等の円滑の促進に関する法律、いわゆるバリアフリー法、この2つの法律が改正されました。この2つの法律の施行期日は24年4月1日、経過措置として1年設けておるものでございます。
この法の改正に伴いまして、新たに条例に委任された事項を条例で定めるものでございます。1つ目といたしまして、従来国の政令で定められておりました道路構造令でございますが、幅員、勾配等の基準を条例に定めるものでございます。2番目といたしまして、いわゆるバリアフリー法の中で、バリアフリー重点整備地区内における歩道幅員だとか歩道の勾配等を条例で定めるものでございます。3番目といたしまして、道路法の中にございます道路標識の寸法について条例に定めるものでございます。
今後の方針でございますが、関係者の意見聴取、パブリックコメントを実施いたしまして、24年度中に議会提案、25年4月1日の施行予定といたしているところでございます。
4ページから7ページにかけましては地域主権一括法の概要並びにそれに伴う条例の制定・改正の方針を示しておりますので、後ほどごらんいただきたいと思います。
◎福田副委員長
続きまして、湖山池会議の概要について、竹森河川課長の説明を求めます。
●竹森河川課長
申しわけありませんが、別紙としまして、企画県土警察常任委員会資料の、小さい字で湖山池会議の概要についてといった11ページものがあると思います。
先般、12月6日に第7回の湖山池会議が開催されました。議事の概要としましては、湖山池の将来ビジョンの案についてでございます。これは10月7日に当委員会にて素案を報告させていただいておりますが、それをもとに肉づけしたのが今回の将来ビジョン案で、次のページ以降にあるものでございます。この案につきまして、湖山池会議にて進捗管理をしながら取り組むといったような記述等の修正のもとで了解といったところでございます。このパブリックコメントにつきましては、14日、本日より来年1月6日までパブリックコメントを実施するといったところでございます。
農業対策につきましても、前回も報告させていただきましたが、地元のほうとは畑地化についてほぼ合意がなされているといったところの確認をいたしております。また代替水田のあっせん等個別の対応につきまして、今現在も引き続き地元のほうと調整を行っているといった状況でございます。
こういった状況を踏まえまして、一番上の四角囲いの後半部ですが、今後、パブリックコメントを実施しまして、来年1月末ごろに将来ビジョンを策定するとともに、ほぼ合意がとれた農業対策につきましては知事、鳥取市長、地区の代表者の3者で畑地化について確認する文書を取り交わすといったことを確認してございます。
下の真ん中あたり、(3)でその他とございます。これは今現在の湖山池の塩分濃度はどんな状態かといったことの報告でございます。これは先ほど説明いたしました畑地化、つまり来年度以降は湖山池の水を使っての田んぼ、稲作はないといったような方向、それから水の行き来、それからヒシの発芽抑制等を考慮しまして、若干高目の塩分で推移、管理しております。大体最近では1,400ppmから1,800ppmぐらいの数字でございます。場所によっても差がございます。
次のページをお願いします。以下のページがパブコメを行いますビジョンの概要でございますが、3ページのほうがまず最初に湖山池そのものの概要といったこととこれまでの経緯といったところで、非常に字数も限られた中ではしょっているところもございますが、これまでのところを書かせていただいているといった内容でございます。
4ページの下のほうに赤い字で書いてございますが、このあたりが先ほどの湖山池会議での議論で方針を打ち出したところ、こういったところをもとにビジョン案をつくりましたよといったものでございます。
5ページ以降がビジョンの内容でございまして、例えば5ページに書いてございますけれども、いわゆる「良好な水質」、「豊かな生態系」、「暮らしに息づく池」といった3つをキーワードとしまして、恵み豊かで親しみの持てる湖山池を目指すといったところでございます。
ちょっと飛びまして7ページでございます。ビジョン達成に向けた具体的な取り組みとしまして、8ページに仕分けしていますが、県ないし市、いわゆる行政の取り組み、それから真ん中あたりに事業者、工場等の取り組み、あるいは市民、住民にお願いする取り組みといったようなところを例示してございます。
9ページが、今後も持続するものとしまして、関係者とのネットワークを構築しながら、こういった湖山池会議等で進捗の管理も行っていくといったようなことでございます。
これらにつきましては、具体的な目標等につきましては生活環境部のほうになりますが、今年度末に水質管理計画を立てるといったような予定になっております。
10ページがパブリックコメントをお願いするお願い文書でございます。
11ページのほうが、先ほどちょっと説明しましたが、これは湖山池のビジョンに関係しますスケジュールといいますか、行程表でございます。今現在12月の上旬でございまして、真ん中あたりに二重丸であります将来ビジョン(案)審議と書いてございますが、これが先ほどの湖山池会議の話。今後、1月末から2月の初めのころにかけまして、湖山池会議、拡大会議と書いてございますが、これが先ほどの文書の確認といったものを含めたところをこういった時期に行っていきたいという予定でございます。
◎藤縄委員長
続きまして12、神原汽船(株)境港航路(青島・大連)運行休止について、森下空港港湾課長の説明を求めます。
●森下空港港湾課長
常任委員会資料の8ページをお願いします。神原汽船境航路の運行休止について御報告いたします。
境港に寄港しています定期コンテナ航路を運航する神原汽船株式会社から、日本海華北航路のスケジュールの変更に伴って青島・大連航路の境港寄港を来年の2月14日より休止する旨が境港管理組合等に説明がございました。8日付で公表されたところでございます。なお、上海航路につきましては変更はございません。
1番目に、スケジュールの変更の内容を記載しております。現行では木曜日に境港寄港ということになっておりますが、変更後におきましては、境港が取りやめになって、新たに船社のニーズを反映しまして天津に寄港するというスケジュールになるということでございます。
下の欄に、参考までに境港定期航路のスケジュールを掲載しております。現在は週7便ということでありましたが、2月14日から週6便ということになります。ちなみに、休止しますのは中国航路の2段目になります。
3番目に、今後の取り組み方針を掲げております。青島・大連航路利用の既存の荷主さんに対して、当面、釜山トランシップ等の代替ルートの提案等を行いまして、引き続き境港を利用していただくように働きかける考えでおります。また、並行しまして寄港再開されるように、関係機関が連携しまして青島、大連、天津地域の貨物の掘り起こしについて、今後とも船社に働きかけをしていきたいというふうに考えております。
◎藤縄委員長
なお議題13、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告については、お手元の資料9ページ以降のとおりでありますので、説明は省略させていただきます。
それでは、質疑等がございましたら。
○前田委員
湖山池会議について、シミュレーションの結果を見たことがないのです。後からシミュレーションの結果を教えてください。ここを抜けて次に行ってしまっているので、後からでいいから教えてください。
それと、今塩分濃度が1,200~1,300ppmと言いましたね。奥の福井のあたりは塩分濃度は幾らになっていますか。
●竹森河川課長
今現在数字を持ち合わせておりませんが、先ほど1,400ppmから1,800ppmと申しましたのが青島でございます。それよりは若干薄いと思いますが、具体的な数値はまた報告させていただきたいと思います。
それと初めのお話のほうでございますが、以前概要のみ報告させていただいたと思うのですが、その資料をまた後ほどお持ちしたいと思います。よろしくお願いいたします。
○前田委員
わかりやすいシミュレーションの概要版をつくってもらえませんか。
最後に、この将来ビジョンを鳥取市と話をして、施設が青島にあるでしょう、あそこにパネルにして市民に公開してほしいと思います。永遠にですよ、永遠に。このことは忘れないように。
●竹森河川課長
御助言ありがとうございました。実現の方向で調整してみたいと思います。
○興治委員
3ページですけれども、条例への委任によって基準が定められるということなのですけれども、道路の幅員とか勾配とかバリアフリー関係の同様の基準、それから道路標識ということですが、県内の実情に合ったような形でその基準が定められるということになると思うのですけれども、その基本的な考え方とか方針とか、その辺はどうなっているのでしょう。県内の事情の把握だとか、そのあたりはどうでしょうか。
●山本道路企画課長
説明が足りていない部分がございますが、この法律の中で国土交通省が政令を定めまして、それを参酌して条例を定めるということとなっております。ただし、この政令がまだ定められていない状況でございまして、深い検討というのはまだやっていない状況でございます。いわゆる道路構造令でいいますと、マスコミで大きく報道されました1.5車線の整備だとかをきちんと明文化していくというようなことは考えていきたいと思っております。
○興治委員
その国土交通省の政令は、これは枠がはめられることになるのですか。こういうことなら可能だみたいな、そういう枠がはめられるのでしょうか。枠づけの廃止、見直しなのですけれども。何か知っておられれば。
●山本道路企画課長
法律では参酌という言葉が使ってあります。政令を参酌して定める。それを参考にして長所をとって定めるというようなことを決めておりますので、当然それのいいところをとって地域の実情に合ったものに定められるものだと考えております。
○興治委員
参考にということですので、基本的な視点として県内の事情の調査が必ず必要だと思うのです。だから県内の実情をきちんと調査した上で、要するにそれぞれの地域に合った形の基準を定めるという視点で、事細かくということにはならないと思うのですけれども、一定の都市地域であるとか、中山間地域であるとか、その他地域であるとかのそれぞれの実情に合ったような形のものを制定するような考え方でやっていく必要があると思うのですけれども、いかがでしょうか。
●山本道路企画課長
まさに委員のおっしゃるとおりのことがこの地域主権一括法、地域の実情に合ったものを定めていくということでございますので、委員のおっしゃったとおり、調査、意見聴取等を行いながら定めていきたいと思っております。
◎藤縄委員長
次に、警察本部に移ります。
14、年末及び年始における特別警戒取締りの実施について、竹本生活安全部総括参事官生活安全企画課長事務取扱の説明を求めます。
●竹本生活安全部総括参事官生活安全企画課長事務取扱
年末及び年始における特別警戒取締りの実施について報告いたします。
資料の1ページをお願いいたします。年末年始における特別警戒の実施目的や実施期間については資料の1番、2番に記載のとおり、この時期における各種事件・事故、初もうで等の雑踏事故の発生を抑止するための警察活動を展開し、県民生活の安全と平穏を確保することを目的とし、本年は今月の12月1日から来年の1月5日までの期間を設定し、実施するものです。
この期間の36日間を次のとおり、12月1日から12月15日までの間を第1期、12月16日から12月31日までの間を第2期、来年の1月1日から1月5日までの間を第3期の3期に分け、それぞれの期間の活動重点を定めて活動を行うこととしています。これら活動重点は、第1期は犯罪被害防止や交通事故防止のための広報啓発活動、第2期は金融機関等に対する立ち寄り活動等の重点警戒活動、第3期は初もうで等雑踏警戒活動としています。
次に、3に記載しています県下一斉の活動として、振り込め詐欺防止を初めとする特殊詐欺の未然防止を図るための広報活動として、年金支給日に当たりますあす12月15日には金融機関やスーパーなどのATMコーナーに立ち寄り警戒による被害防止広報や、第2期の初日であります12月16日には警察本部及び全警察署において特別警戒取り締まりの出動式を実施することとしています。
また、これら広報啓発のため、資料に登載しておりますが、ポスターやリーフレットを作成し、ポスターについては警察施設のほか、金融機関、コンビニエンスストア、スーパーマーケットなどに掲載したり、街頭広報時にリーフレットを配布し、広報を行っています。
最後に、この期間中の各警察署の主な取り組みですが、資料のとおり、金融機関等への重点警らや繁華街、飲食店街における粗暴犯等の取り締まりや飲酒運転の交通取り締まりなどの総合的な警察活動を展開し、年末年始における各種事件・事故や雑踏事故の発生の抑止に努めることとしています。
◎藤縄委員長
次に15、平成24年鳥取県警察嘱託警察犬・同指導手の嘱託について、大西刑事部鑑識課長の説明を求めます。
●大西刑事部鑑識課長
平成24年鳥取県警察嘱託警察犬・同指導手の嘱託について御説明いたします。
警察本部の資料2ページをごらんください。
本県警察では、毎年嘱託警察犬及び同指導手の嘱託を行っているところであります。去る12月2日の金曜日、警察本部におきまして、平成24年中における嘱託警察犬と同指導手に対する嘱託書の交付式を行いました。嘱託警察犬は合計21頭でありますが、用務別では、臭気選別7頭、足跡追及17頭であります。合計24頭になりますが、うち3頭は臭気選別と足跡追及に重複して嘱託しております。また警察犬指導手は合計13人で、うち女性は4人であります。
嘱託に先立ちまして、警察犬及び指導手の審査を去る11月18日の金曜日に鳥取市布勢のコカ・コーラウエストスポーツパーク球技場で行っております。その際の候補犬は24頭、指導手希望者は14人でありました。警察犬の審査の内容でございますが、服従また用務別審査では、臭気選別と足跡追及の3種目を実施しております。指導手につきましては、犬に対する的確な指示、犬の信頼、服従度などにより評価をいたしました。
なお、本年12月1日現在の警察犬の出動回数は記載のとおりでございます。今回、嘱託しました警察犬及び指導手も、来年1年犯罪操作や行方不明者の捜索に活動することとなります。
◎藤縄委員長
続きまして16、高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に係る信号機等に関する基準を定める条例(仮称)の制定について、大下交通部交通規制課長の説明を求めます。
●大下交通部交通規制課長
今説明がございましたように、高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に係る信号機等に関する基準を定める条例と、これは仮称でございますが、これは先ほど県土整備部道路企画課さんのほうから説明がありましたように、このたび地域主権一括法に伴って改正・制定されるものでございます。これは通称バリアフリー法と申しますけれども、これの36条の2項が改正になったものでございます。施行は24年の4月1日でございますけれども、1年間の経過措置がございます。
36条の2項でございますけれども、従来国家公安委員会規則で定められておりましたバリアフリー重点整備地区における信号機等に関する適合基準が条例に委任されたものでございます。中身につきましては、信号機、道路標識、道路標示、これらに関する基準でございます。
今後の方針といたしましては、関係者の皆さんからの意見聴取とかパブリックコメントの実施。そして来年度中に議会に提案し、平成25年4月1日に施行予定ということにしているところでございます。
◎藤縄委員長
質疑等はございますでしょうか。
○稲田委員
警察犬ですけれども、トイ・プードルを除いてはいずれも大型犬ですね。シェパードにしてもラブラドールにしてもドーベルマンにしてもコリーにしても大型犬ですし、いわゆる専門的にいうと全天候型といいまして、要するに雨のときでも風のときでも非常に強いわけです。トイ・プードルというと、どちらかというと愛玩用ですね。ですけれども犬種として頭は大変いいということなのです。これは雨が降ったりそういったような風雪に絶えられるのでしょうか。それがまず1点。
2点目が条例です。私はこの条例、今ざっと説明を聞きましたし、この文章も読んでみましたが、よく意味がわかりません。信号機に関する基準、道路標識に関する基準、道路標示に関する基準と「関する」という言葉になっているわけでして、非常にあいまいな表現になっていると思うのです。例えば新たに高齢者や障害者のために信号機を設置するのかしないのか、あるいは赤、青、黄色とあるわけですが、それの点灯を変えるとか変えないとか、向きを変えるとか変えないとか、もし新たに信号機を設置するということになると、これは一つ警察だけの問題ではなくなってくるわけでして、国交省との関係も出てくるわけです。その辺のかかわりをもう少し詳しく教えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
●大西刑事部鑑識課長
委員お尋ねの風雪に耐え得るかという点でございますけれども、来年の嘱託でございまして、実態はまだわかりません。しかし、このトイ・プードルという犬の原種はプーデルといいまして、もともと狩猟犬だったようでございます。水の中を泳ぐということで広く狩猟に使われたようでございまして、それを愛玩用にするためにということで品種改良を加えまして、大型犬から中型犬、小型犬と今の小型犬になったというところで、ルイ16世のころには既にもう今のプードルが存在したというふうになっております。委員おっしゃられましたように、非常に聡明でございますし、かつ学習脳力もすぐれていると、それから足腰も非常に強いようでございます。ですから、もともとが狩猟犬であったということや、3.5キロから4.1キロぐらいの小型犬ではございますけれども、非常に足腰も強靱というところでございますので、多少の風雪には絶えられるのではないかと。ただ、体が小さいので数時間に及ぶ捜索活動等はちょっと困難なのではないかというふうに思っておりますし、かなり期待しておるところでございます。
●大下交通部交通規制課長
先ほどの御質問についてお答えいたします。
まず信号、道路標識・標示を設定する場合は、警察独自で決めるものではございませんので、それぞれ道路管理者、市町村、高齢者の方、体の御不自由な方、こういった方々の意見を聞いて、それで重点地区にどこにどんなものを持っていくかということを決めております。
まず、信号からいいますと、皆さん通られた場合にピヨピヨ、カッコウという音がする信号機があると思います。こういった音響で高齢者の方、体の御不自由な方をエスコートするといいますか、導くということが、まず端的にいいますと信号の場合はそうであります。それから鳥取駅の花時計の前に歩行者用信号がありますけれども、経過時間が表示されるような、単なる歩行者が赤と青ではなくて、だんだんだんだん赤になっていきますよという、経過時間がわかるようなもの、それから歩車分離、鳥取商業の前の信号機は歩行者と自動車が分離されております。そういったものを設定しなさい。
また、道路標示につきましては、道路標識等でございますけれども、夜高齢者の方でもはっきりわかるように、その素材に反射材を入れたり、または自発光式といいますけれども、ぴかぴかぴかと標識が光るようなものをそういうところには設置しなさいと。きょうサンプルをお持ちしておりますけれども、こういったようなプリズムを入れて、ちょっと小さいのでわかりにくいかと思いますけれども、角度を変えますと、つまり自動車のヘッドライトが当たりますとこのプリズムの形状によってきらきら光るということで、お年寄りの方、体の御不自由な方にもわかりやすいようなもの、こういった反射材を用いなさいというのがございます。
道路標示につきましては、横断歩道がございますけれども、その真ん中に点字ブロックのような、でこぼこしたような場所がございます。ですから、そういったように歩道に点字ブロックがございますけれども、道路を横断するとき、バリアフリーの重点地区におきましては横断歩道に点字ブロックなども設置しなさいというのが基準でございます。
○稲田委員
まず警察犬からですが、私は犬が好きで、かなり犬のことを調べてみたことがあるのです。ラブラドールは盲導犬にも使うわけですが、シェパードやラブラドール、ドーベルマンとかというのは、一般の人から見ると威嚇的な怖さ、威厳もあるわけです。ですからやはり警察犬にはふさわしいのかなという気持ちがするのですが、今トイ・プードルの歴史を、ルイ16世かわかりませんがその辺の話を聞いて、その辺からいた犬なのかと思えば、まあ大丈夫なのかなという気はするのですが、不安は十分にあります。一般人として非常に不安を感じます。それはそれで結構です。
信号機ですが、そうすると、この条例の内容は、新たに信号機を設置するというような内容ではなくて、現在ある信号機に変更を加える、例えばそういう標識を反射板にするとか、点字のそういったようなものをつけるとかと、その程度の内容の条例なのですか。
●大下交通部交通規制課長
今おっしゃったのは、国家公安委員会規則で定められております基準でございます。これを参酌するというのがございますので、もっとわかりやすくとかよりよいとかいうのが出てくれば、皆さんの意見を聞きながらそれを採用していきたいということでございます。
○稲田委員
今私が何でそれを聞いたかというと、もう一つ新たな設置ということですね。高齢者や障害者の方が非常に通行に困っておられる場所、そこに信号機を新たに設置をすると、そういうようなこともこの条例を使えばできるようになるのでしょうか。鳥取県独自でなるのでしょうか。
●大下交通部交通規制課長
交通安全特定事業というものがございます。バリアフリー重点整備地区の中でつくる場合は、この基準を参酌してやりなさいというのがございます。がしかし、それ以外の場合でも、そういった施設の近くとか病院の近く、そういうところであれば、こういったものの信号の設置ということでよろしいということでございます。
○稲田委員
今警察の方が何を考えておられるかという気持ちはよくわかります。私もここで言葉ではっきり余り露骨には言いませんが、ですけれども、国交省と警察との関係、要するに信号機の設置については非常にかかわりが深いわけでして、これがどうにかなると大変なことにもなるわけですね。だから、私がそこでこの条例をつくるときに、そういったものを新たに設置をするということを定めることができる、定めて、そして、しかもその条例を使って、例えば本当に高齢者や障害者が困っておられるところに鳥取県独自で信号機を設置することができる、警察の判断で設置することができるということになるのかどうかということを、そういう内容をこの条例の中に盛り込まれるのかどうかということを聞いているのです。何かあいまいな気持ちで、言わんとする気持ちもよくわかりますが、ある程度もう少しはっきり答えていただきたいと思うのです。
●大下交通部交通規制課長
お答えします。36条の2項の設置基準というのがございまして、それがそのまま条例に移行するということであります。バリアフリー重点地区内における移動のために必要な信号機を設置する場合、これを今国家公安委員会規則で定められております基準に適合するようにしなければいけないということでございます。
○稲田委員
そうすると、設置できるのですね。鳥取県の判断で、県警の判断で、県警にお願いをすれば今後はできるようになるのですね。そういうぐあいに解釈していいのでしょうか。
●小林交通企画課長
結論的な話でございますけれども、基本的にこの条例は国の法令を条例にまき直すと、基本的なスタンスは。ただ、まき直すだけではなくて、場合によっては参酌して見直すこともあるでしょうけれども、基本的なスタンスは、国の法令を落とすというのが基本的なスタンスだということだけ御理解をお願いしたいと思います。
●神﨑交通部長
担当の交通規制課長等から御説明させていただいたところですけれども、稲田委員の御質問の骨子は、信号機設置そのもの、いわゆる高齢者に配慮してここが必要ではないかというときに、今回形づくろうとする新たな条例によっていかがなものかと、その辺はどうかということでございますけれども、今回のバリアフリー法というか、一括法に基づいたこの条例制定につきましては、いわゆる既設の信号機あるいは道路標識、さらには道路標示、こういったものについて、いわゆる高齢者等、体の不自由な方について、バリアフリーに沿った補完措置といったものを充実させようというところの規定ぶりを変えておる。
信号機そのものの設置について、こういったところが必要ではないか、ああいったことはどうかということについては、それはそれとして必要性を判断して、県警察公安委員会として取り組んでいくということでございます。別個のものということでございます。
◎藤縄委員長
次に、閉会中の調査事項についてお諮りいたします。
本委員会所管に係る中山間地域対策、道路網、河川等の整備、交通安全、観光振興並びにその他の主要事業については、閉会中もこれを調査することとし、その旨議長に申し出ることに御異議はございませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
御異議がないようですので、その旨議長に申し出ておきます。
なお、委員会報告の作成、内容については、委員長に一任いただけますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
それでは、そのようにさせていただきます。
次に、その他ですが、執行部、委員の方でございますでしょうか。
○前田委員
皆さんに提案ですけれども、男女共同参画の勉強会のときに観光振興条例の検証をしてみましょう。あれが本当に生きているかどうか、生かされているかどうか。生かされていないというなら改正しないといけない。ということで、観光政策課長同席の上で観光振興条例の検証をしていただきたいと。よろしく。
◎藤縄委員長
前田委員からの提案。執行部とともに勉強会をするということでよろしいですね。(「(「異議なし」と呼ぶ者あり)では、そのように取り扱いたいと思います。
その他ございますでしょうか。
○銀杏委員
警察本部に、本会議場で通告しておりましたけれども、脳脊髄液減少症の治療推進等に関する要望書の中の3番、県内交通事故担当の警察官に対し、脳脊髄液減少症の勉強会の実施という項目がありました。所管する委員会所属ですので、本会議場で質問ができませんでしたのでこの場でお聞きしたいと思います。ちなみに、本会議場では知事のほうからも言及されまして、体制を整えるよう手伝いをさせていただくというふうな内容のお話がございましたということも申し添えさせていただいて、お聞きしたいと思います。
●神﨑交通部長
今銀杏委員からお尋ねがありました、患者・家族支援協会のほうから要望書を知事あてに出されていらっしゃるということは承知しておりまして、その中の項目に今御指摘のありました交通事故担当警察官への脳脊髄液減少症の勉強会の実施という項目もあるということは承知しております。
この脳脊髄液減少症につきまして、厚生労働省がいろいろ基準をまとめられたり、今後治療法等々を確認する作業ということで、途中段階でありますけれども、そういった作業を進められているということは認識しております。
それで、警察では疾病に関心を持ちまして、慎重に対応したいというところでありますけれども、交通の警察官への情報の共有につきましては、例えば警察本部の担当者を県主催の勉強会へ参加させる、こういったことも含めまして適切に情報に関心を払ってまいりたいと考えております。
○銀杏委員
よろしくお願いしたいと思います。
知事も議場でみずからおっしゃっておりましたけれども、難治性のむち打ち症の中の6割ぐらいがこの病気ではないかというふうな議論もあるわけでして、診断基準も示されて、治療については保険適用になっている治療法もあります。ただ、一番有効とされているブラッドパッチ療法というのが来年早々の審議会のほうにかけるにはちょっと時間が足りないということで、再来年以降になるのかな、もしかしたら、うまいぐあいにすれば来年保険適用の審議にかかるのかなというふうな話でありますが、とりあえず先進医療でやっていこうというふうなお話で、それは議場でも話があったわけです。
この病気の難しいところは、実際交通事故に遭うとすると、加害者と被害者があるわけですが、被害者のほうは痛かったりするとまず病院に行ったりします。大抵全治2週間というふうな診断が整形外科では出されるということらしくて、それは多分警察当局のほうでも御存じではないかと。頸椎捻挫のような証明が多いようでありますけれども、ところが、2週間過ぎても半年過ぎても、下手をすると1年過ぎても全然症状がよくならないと。こういう病気があるというのは今まで知られていませんでしたから、マッサージに行ったりとか、そういったところに行くのだけれどもなかなか治らない、もしくはもっと悪化していくというふうなことがあるようでして、問題は、交通事故に遭った場合に保険の適用がどうなのかといったことがありまして、これまでは保険適用になっていないものですから、保険会社のほうもそんな病気はないよとか、加害者のほうも、仮病を使って金をむしり取ろうとしているのではないかということで、加害者が被害者を責める、脅迫するみたいなのも各地で見られたようであります。そのときに、間に立つ警察官が、確かにそういう病気はありますよと。むち打ちにかかっているかもしれないから病院に行かれたらどうですかというふうな話ぐらいはされると思うのですが、最近の話だと脳脊髄液減少症というふうな、単なるむち打ちでないそうした病気もあるようですので、なかなか治らないようだったら、県のホームページにも載っていますから専門の病院に行って診察してもらうというふうなこともできますよとか何かしらアドバイスをしていただくと、余計な裁判になったりとかいうことがないと思いますので、加害者にとっても被害者にとっても、困難といいますか苦しみから逃れられるような手だてとして、間に立つ警察官の方にしっかりと認識を持っていただきたいということですし、アドバイスもぜひお願いしたいというふうに思いますけれども、この辺についてはどうでしょうか。
●神﨑交通部長
今のお話にありますように、疾病に対する治療上のアドバイスとかそういったことについては、やはりそれはしかるべき医療機関がたくさんありますけれども、そういったところがしっかりと取り組まれるというか、これが一番大事だと思いますし、それと交通事故捜査に携わる警察官において、やはり何といっても不適切な言動、応接といったものをしないように、いかなる場面でもこれは徹底してまいりたいと考えております。できることを取り組んでまいりたいと思います。よろしくお願いします。
○銀杏委員
よろしくお願いしたいと思います。
この間来られました患者・家族支援協会の中井代表理事もおっしゃっていまして、最近は加害者が被害者を責めるという、道徳のしっかりしている日本では余り考えられないようなことが最近多いというふうなことをおっしゃっていまして、被害者がなかなか治らないで困ったなということで警察のほうに問い合わせをしたら、あなたもいいかげんにしなさいと。医者も治っていると言っているのだから、そんな無理を言ってもいけませんよと、納得されたらどうですかと、あなたは加害者を前科者にするのですかみたいにおどかされて、その後刑事等に持っていくことなく、5年も10年も苦しんでおられるような方も実際いらっしゃいますので、実際今も裁判中の、係争中の方もそういうことでいらっしゃるようでありますので、そういう意識を変えて対応していただきたいということであります。
あと、この病気は交通事故等でかかることが多いものですから、できましたら免許更新などのときに、1枚刷りでも結構ですから、こういう病気がありますというふうな啓発をぜひともお願いできたらと思いますが、この点について。
●神﨑交通部長
この点について、できるかどうか、こういったことも含めて十分検討して考えてみたいと思います。
◎藤縄委員長
そのほか。(なし)
意見も尽きたようですので、以上をもちまして企画県土警察常任委員会を閉会いたします。お疲れさまでした。
委員の皆さんには少しお残りをいただきたいと思います。(執行部退席)
お残りいただいたのは、常任委員会勉強会についてであります。
先日の委員会でもお知らせいたしましたが、明日の特別委員会終了後、自転車の交通違反に係る罰則について、米子自動車道の整備についての勉強会を開催いたしますので、御出席をお願いいたします。
午後0時16分 閉会
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