午前11時18分 開会
◎上村委員長
御苦労さまです。それでは、ただいまより農林水産商工常任委員会を開会いたします。
本日の日程は、お手元の日程表のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
初めに会議録署名委員を指名いたします。
本日の署名委員は、内田博長委員と錦織委員にお願いいたします。
それでは、ただいまから本委員会に付託されました議案につきまして審査を行います。
まず付託議案に対する質疑、討論を行っていただきます。
質疑、討論ともないようでございますので、これより採決に移ります。
採決につきましては、一括して採決することとしてよろしいか、お諮りをいたします。 御異議がないようですので、そのようにさせていただきます。
それでは、付託議案を一括して採決いたします。
議案第21号、第25号、第26号、第27号、第30号、第31号につきまして、原案のとおりに可決することに賛成の方の挙手をお願いいたします。
全員でございます。よって、本委員会に付託されました議案はすべて原案のとおり可決するものと決定いたしました。
次に、報告事項に移ります。
なお、質疑は説明終了後に一括して行っていただきたいと思います。
まず、米川土地改良区の不適正経理に対する特別検査の概要につきまして、中村農地・水保全課長に説明を求めます。
●中村農地・水保全課長
それでは、米川土地改良区の不正経理に対する特別検査の概要についてということで、別紙でお話しさせていただきます。
まず皆様方のところに米川特改良区の概要という1枚のペーパーをお配りしておりますが、今回御報告いたします米川土地改良区の概要につきましては、米子市の米川を管理しております土地改良区でございまして、地区面積が1,895ヘクタール、組合数5,835人ということで、県内最大の土地改良区でございます。総代数60名ということで、本年度予算で一般会計、特別会計合わせて1億6,400万円余の財政規模を有する土地改良区でございます。
それでは、資料に基づきまして御説明いたします。先般、2月15日に米川土地改良区から県に対して不明金があるとの一報がございまして、2月20日に土地改良区から文書で内部調査の報告が県にありました。その内容は多額の不明金の存在の報告であったことから、直ちに2月21日から24日までの4日間、国と合同で特別検査に入りましたので、本日、その結果の概要を報告いたします。
なお、これまで米川土地改良区に対しましては国が検査を実施していることから、今回、国と合同で検査を実施したものでございます。
今回の特別検査につきましては、土地改良区から報告のありました内部調査の結果の検証と、土地改良区の運営状況の検証というものを行いました。また、特別検査に当たっては、土地改良区の内部調査では15年度以降の支出にかかわるものを調査されておりましたけれども、今回の特別検査では、できるだけそれ以前のものも含めまして保存されている資料を検査いたしまして、一応12年度以降の内容を調査いたしております。
まず、内部調査結果の検証ですが、1に掲げております地区除外決済金、これは農地転用をした場合に事業負担金償還の残額などに相当するものを、例えば1反当たり幾らということを決めまして土地改良区が徴収するものでございますが、領収した現金が会計帳簿に記載されていないとか、会計帳簿の合計額が過小となっているということで600万円余りの不明金があると思われることであります。
次に、2の社会保険料の事業主負担額が過大に支出されていると思われるものが1,200万円余りあること。
3番で地区除外決済金の積立金から干拓地貸付金という名称で支出されておりますが、支出先等が不明であると思われるものが2,600万円余りあるということでございました。
最後に4でございますが、国営造成施設管理体制整備促進事業補助金、これは国の補助事業で土地改良施設が多面的機能を有するというところから施設の維持管理費の一部を補助するものでございますが、この補助金につきまして、また国の施設管理委託費、これは国営事業を実施中において既に造成された国営施設を使用する上で国が土地改良区に管理を委託するものですが、これらの補助金と委託費につきましては、収入した後の会計処理が不明であるとか、解明に当たっては対象施設が重複しているというようなこともございまして、その仕分けや実績報告の支出内容をさらに時間をかけ検証することが必要ということで、今回の検査では時間が不足いたしまして判明できず、引き続き調査をしているところでございます。
次に、土地改良区の運営状況の検証でございますが、理事長以下、役職員から聞き取り調査、あるいは理事会等の議事録、そういったものを検証いたしまして、会計帳簿と証憑との照合・検算など実質的な監査が行われていないということや、公印、公金管理を一人の職員に任せるなど、本来あるべき土地改良区の内部牽制が機能していないことが明らかになりました。このことにつきましては、検査最終日に理事長に指導したところでございます。
なお、先ほど申し上げました不明金でございますが、現在も引き続き国も資料の検証しておりまして、早急に国と県が協力して作業を進めまして、場合によってはさらに検査を行って解明し、最終的な金額等を確定していきたいと考えております。
以上、特別検査の概要をいたしましたが、今回の不適正な会計処理の発生を踏まえまして、県は今後、次のような対応を行っていきたいと考えております。まず、米川土地改良区への改善指導ですが、今回の検査結果と今後の検証の結果によりまして改善命令を行う予定にしております。また、先ほどの4の補助金が入っていることから、事業主体であります市に支出の妥当性について報告状況を既に通知しておりまして、来週には市と協力いたしまして検査を行うことにしております。今後、不適正な支出が認められれば補助金返還などを求めていくことになることになります。さらに、ほかの県内の土地改良区に対しましては、緊急に自己点検の実施を通知いたしまして、点検票などで報告指導していくこと、さらには特に財政規模の大きい土地改良区には24年度緊急に追加検査を行うこと。さらに外部検査を強化するために、特に会計理事、あるいは監事に対して、これまで以上に会計処理について重点的に研修を行っていくというような指導を強化してまいりたいと考えております。
これまで県は役職員研修や定期検査を通じまして内部牽制の強化や適正な会計処理、あるいは土地改良区の適正な運営について指導してまいりましたが、今回このような不適正な会計処理の事案が発生したことは大変残念であり、まことに遺憾に思っております。今後はこのようなことが発生しないよう、さらに指導を強化してまいります。
◎上村委員長
続きまして、平成23年度、第8回鳥取県木の住まいづくりコンクールにつきまして、﨏田森林・林業総室県産材・林産物需要拡大室長に説明を求めます。
●﨏田森林・林業総室県産材・林産物需要拡大室長
お手元の資料の1ページ、2ページをお願いいたします。平成23年度、第8回鳥取県木の住まいづくりコンクールについて開催いたしましたので、御報告させていただきます。
このコンクールでございますけれども、木造建築のよさを広く知っていただくことによって、県産材の需要拡大を図ることとしております。
今回の審査は、書類審査を1月、現地審査を2月にさせていただきました。審査員の方々は2ページ上段に書いてございますけれども、鳥取環境大学副学長、東樋口護先生ほかでございます。
厳正な審査をしていただきまして、最優秀賞1点、部門賞、県産材活用賞、伝統技術賞、デザイン賞等々、合計6点を選定されました。特に2ページ、最優秀賞でございますけれども、若干コメントをつけております。非常に強固な木組み、さらには裏山というか、向かい側の山でおじいさん、おばあさんが所有されている山の木を切って、木材にして家を建てられて、さらに切った後には木を植えておられるというようなことで、非常に高い評価を得られた作品でございます。
今回、17点の応募がございました。県産材の使い方、見せ方に非常に工夫を凝らした住宅、あと伝統技術、現代感覚、そのデザインを非常によく調和させたもの、あと自然エネルギーを有効に利用された住宅など、非常に多彩な応募がございました。審査員長の東樋口先生からは全体的に非常に高い水準のコンクールであったというような講評をいただいております。
今後の取り組みとしましては、3番目に書いてございますけれども、3月19日に表彰式を行い、さらには今回受賞された作品は県のホームページに掲載させていただいたり、パネル化して県の植樹祭とか木の住まいフェアといったイベントなどで展示をさせていただいて、さらに県民の方へ普及してまいりたいと考えております。
2ページ目ですけれども、先ほど説明しました最優秀ほか、県産材活用賞、そういった写真を掲載させていただいております。
◎上村委員長
続きまして、農林水産部の試験研究に係る外部評価の実施結果につきまして、三浦農林総合研究所企画総務部長の説明を求めます。
●三浦農林総合研究所企画総務部長
資料の3ページをお願いいたします。農林水産部の各試験研究機関の試験研究課題につきましては、県民ニーズを反映したものにするために外部評価を実施しておりますけれども、昨年9月の事前評価、中間評価に続きまして、このたび事後評価等を実施いたしましたので、その概要を御報告いたします。
今回は、試験終了後3年を経過いたしました課題の事後評価16件に、来年度から取り組もうといたします新規の課題2件を追加して実施いたしたところでございます。
評価方法といたしましては、外部評価委員さんに概要を御説明申し上げ、質疑応答の後に点数評価をしていただいております。
その結果の概要につきましては、3ページの4に記載のとおりでございまして、ほとんどはおおむねよい研究であり、成果の普及もおおむねよいと評価していただきましたが、事後評価の1件につきまして反省すべき点が多く、普及活動も不十分とされましたし、事前評価の1件につきましては実施を見合わせるとの評価をいただきました。
評価が高かった研究課題とか低かった研究課題の主なものにつきましては、4ページに記載しておりますのでお願いをいたします。栽培漁業センターさんの豊かな海づくり事業(養殖事業展開の可能性調査事業)につきましては、鳥取県の水産業の将来に対する大きな期待がコメントとして寄せられておるところでございます。一方、事後評価の低かった大山赤ぶたブランド化試験につきましては、明らかになりました隘路ですとか残された課題への対応、成果の普及についてなど、問題点とか反省点を整理いたしまして、今後の試験課題の設定、実施に生かしてまいりたいと思っております。また、事前評価で実施を見合わせると評価されました中海水産資源生産力回復試験につきましては、先日2月22日の常任委員会での予算説明の際に水産試験場長さんよりお話しのありましたとおり、外部評価委員さんの意見も御指摘も踏まえまして、ねらいや効果などについて理解が得られるよう研究内容を御検討いただいた上で、新年度改めて外部評価に諮る予定だと伺っておるところでございます。
そのほか、個々の課題の概要、評価結果につきましては、5ページから9ページの一覧表のとおりでございますので、ごらんをいただきたいと思います。
今後とも外部評価を通じまして県民ニーズを反映した効果的な試験研究となるよう努めてまいりたいと思っております。
◎上村委員長
続きまして、マグロレプリカの完成披露式につきまして、下山境港水産事務所長の説明を求めます。
●下山境港水産事務所長
境漁港では、平成21年度からマグロ見学ツアー、その後は市場見学ツアーとなりましたが、こういうものを企画しまして境港のPRを行っております。今回、境港に水揚げされるマグロへの理解を深めていただくための大型のレプリカが完成しました。この完成披露式を行いたいと思いますので、御案内さしあげます。
披露式ですが、今現在、日程調整中でございまして、3月下旬に行おうと考えております。場所ですが、県営の境港水産物卸売市場1号上屋2階。この1号上屋っていうのがマグロの水揚げに使われる上屋でございまして、この2階に水揚げされたマグロを一望に見学できるマグロ見学室を設定しております。ここは見学ツアーの拠点にもなるところなのですが、こちらで行いたいと考えております。
このレプリカですが、見学室に常設いたしますが、そのほか小学生の社会科見学とかバイヤーさんの市場視察でも活用していきますし、あと昨年から始まりましたまぐろ感謝祭などでもイベントのPR素材として展示していきたいと考えております。
次のページに写真を張っておりますが、魚類の標本というのは普通は剥製とします。魚の皮を残しまして、その表面に樹脂をコーティングして、その上から着色するというものが多いのですが、このクラスのマグロになりますと非常に脂が多いものですから剥製はそぐわない。いずれ樹脂がはがれてきてしまって剥離してしまうということで、博物館等で史跡を展示する際に用いられるレプリカの方法で作成してありました。これは本物の魚体からシリコンゴムで型をとりまして、そのメス型に繊維と樹脂を積層していくという形でつくっております。それですと内部のモデルもつくることができますので、このように肉というか魚体の食用部分を説明するようなモデルもつくりまして、いろいろと広報ができるようにという形でつくっております。
◎上村委員長
続きまして、首都圏での鳥取県産食材等のPRにつきまして、北村市場開拓局市場開拓課長の説明を求めます。
●北村市場開拓局市場開拓課長
12ページをお願いいたします。首都圏での鳥取県産食材のPRについてでございます。鳥取県の食の魅力を首都圏で発信させていただきまして、ブランド化ですとか販路開拓につなげていこうとするものでございます。
1つ目は、鳥取県フェアの関係でございますけれども、3月5日から31日までにかけまして、東京丸の内のイル・ギオットーネさんとムスムスさん、この2つの店舗でフェアをやらせていただきたいと考えてございます。
内容といたしましては、県産食材を使っていただいたディナーコースメニューを提供していただくという取り組みでございます。この取り組みの前に2月の7日、8日にかけまして、レストランのシェフに鳥取においでいただきました。生産者の皆さんとお話をしていただいたり、実際に食材を食べていただいて、つくり手のこだわりですとか食材の特徴をよく理解していただいておりまして、メニューを考えていただいたところでございます。ベニズワイガニですとか、モサエビ、鹿野地鶏など多数を使っていただく予定にしてございます。
今回、提携レストランという冠をつけさせていただいて、鳥取県フェアをやらせていただくことにしております。提携レストランといいますのは、県産食材を使っていただきますことでお店にとりましては魅力アップにつながっていくのかなというところと、あと、我が県といたしましては、県産食材のブランド化ですとか販路開拓にもつながるのではないかということで、ウイン・ウインの取り組みということで食の都鳥取県を盛り上げさせていただきたいということでございます。
2番目ですが、「ふるさとの食 にっぽんの食 全国フェスティバル」への出展でございます。3月の10日、11日の2日間におきましてNHK放送センターで開催されます。日本の食文化の伝統というようなテーマで行われます。「食のみやこ鳥取県」といたしましては、ブースを出店させていただきまして、県産品の試食販売を行わせていただきたいと思っております。委員の皆様方も上京される機会がございましたら、ぜひお立ち寄りいただければと思います。
◎上村委員長
そういたしますと、ただいままでの説明につきまして質疑等がありましたらどうぞ。
○錦織委員
米川土地改良区のことですが、今回、検査として国と県の合同で実施というふうに報告されましたが、通常は国だけがしているのか、何年に1度やられているのかということをお尋ねします。
●中村農地・水保全課長
土地改良区の検査につきましては、土地改良法に基づきまして、国または県が行うということになっております。米川土地改良区につきましては、国営事業をやっている土地改良区なのですが、特に国は、例えば2つにまたがる県のものとか、あるいは国営事業をやっているところの改良区とか、そういったところを国が選定いたしまして検査をしてきております。したがって、そういったもの以外は通常は県が検査してきておりますので、今回の米川につきましては国ということでございます。
それと、検査につきましては、大体3年に1回検査をするようになっております。
◎上村委員長
よろしいですか、錦織委員。
○錦織委員
はい。
○福間委員
一番最初のところで、内部調査により不明があることがわかったが、運営状況の検証でいくと、実質的な監査が行われていなかったこと等があったというように、監査能力がなかったという位置づけにとれるのですよね。そうすると、今回はこの内容がわかったことについて、なぜわかったのか、もうちょっと具体的に教えてくれませんか。監査能力が作動していないと言いながら、内部調査という格好なのでしょう。
それともう一つは、この金額をざっと足すと、今不明なりグレーゾーンに入っていると想定されるものの金額が約1億1,000万円ぐらいですね。これは期間はいつからいつぐらいのものなのですか。例えば3年間の累積なのか、いやいや、詳しいことはわからないけれども、今時点では、グレーゾーンに該当する期間は例えば10年ぐらいの期間ですとか、その2点、教えてくれませんか。
●中村農地・水保全課長
まず、経過でございます。実は米川土地改良区さんの事務局長さんが昨年の11月末に辞職されました。その後、処理の会計等の引き継ぎをしなければいけないのですが、事務局長さんが死亡されまして、その後の処理を事務職員や理事さん方がずっと資料を整理していく中でそういった不明金がわかってきたと聞いております。その後、土地改良区さんは税理士さんに内部の調査を依頼したと聞いております。そういった内部調査の結果を、先ほど申しました2月に県に報告が上がったということでございます。
もう一つは、内部調査の内容ですけれども、一応土地改良区さんは平成15年以降から現在までのところの調査をされております。
今回の合同検査による検査につきましては、現地に入りましてさらに資料を調べまして、平成12年度以降の資料がございましたので、それ以降のものについて整理をしております。
◎上村委員長
よろしいですか。ほかにありましたら。
○安田委員
私の手を挙げたのは福間委員と同じ質問だったので答えていただいたのですが、今のお答えを踏まえて、ちょっと細かいのですけれども、公印・公金管理が一人の職員でやっていたということですけれど、その方とおやめになった方は同一人物なのですか。
●中村農地・水保全課長
同じ方でございます。
◎上村委員長
よろしいですか。
○安田委員
これは調査の結果が明らかになってからではないと、私が聞いてもどうしようもないことなのですけれども、この春から、ここが干拓地の維持管理を私たちとしては一応予定しているわけですけれども、こういう体制のもとで事務局長は今現在不在になっているわけでしょうか。そこもお聞かせ願いたいし、あとトータルで今何人が常駐していらっしゃるかもお聞かせください。
●中村農地・水保全課長
昨年、以前の方が辞職されまして、その後、事務局長さんがおられます。
○安田委員
ああ、そうですか。
●中村農地・水保全課長
それで、昨年11月までは4名職員がおりまして、やめられたために3名に今なっておりまして、3名の方のうち1人が事務局長さん、それからもう1名の方が事務局次長さんという形でおられます。
○錦織委員
私も安田委員がおっしゃったように、公金管理をだれがしていたのかというのが、今わかりましたけれども、今まで会計帳簿と証憑との照合というのは監査していれば大体わかることだと思うのですが、国の監査がどうだったのかと思うわけです。大体、国の監査というのもそういう細かいところというか、通常は一つ一つをやらないのですか。国のことを聞いてもわからないかもしれないけれども、通常県だったらどうなのでしょうか。発見できないものなのでしょうか。
●中村農地・水保全課長
県が実施する定期検査につきましては、通常大体1日から2日をかけて検査に行きます。一応組織の規定等によってきちんと組織運営されているか、会計処理はどうかというようなところを帳簿類等でチェックしていきます。一応、県もチェックシートをつくっておりまして、そのチェックシートに基づいてチェックをしていくということになっております。あと、証憑とかそういった大もとの資料との突合につきましては、正直申し上げて、なかなかすべて見るというのができておりませんので、抽出検査という形で抽出しながらチェックをしているというところであります。
○錦織委員
では、大体国もそんな感じですか。わかりませんか。
●中村農地・水保全課長
恐らく、国も通常検査につきましてはそんなに日数をかけて検査はしていないと思いますので、多分同じような形ではないかと思います。
○福間委員
今お聞きしますと、平成15年が一つの境界線になっていますね。詳細はこれからの検査結果だということですけれども、平成15年から平成23年3月31日までの、24年のいつだったですか、までのものについて、公費の入ったものというのは全部年度ごとに、あるいは事業ごとに農林部として把握か何かしていらっしゃいますか、あるいはできていなかったら私はすべきだと思いますが、どうでしょうか。
●中村農地・水保全課長
補助金の関係なのですけれども、特に4についてなのです。これは県としても当然補助金が入っておりますので、ここを重点的にやらなきゃいけないと考えております。一応、内部調査では平成15年から22年までのものを上げておられますけれども、23年度は今継続中でございまして、県としては12年から22年までを今はチェックしております。補助金につきましては県から支出したものについては把握しております。それはわかりますけれども、ただそれが入った後にどういった形で支出されているのかというのが今現在不明でございまして、そのあたりを今検査をしておるところでございます。
○福間委員
もう1点だけお願いします。12年から22年度までわかっているとおっしゃっていますけれども、その事業で先の使用方はわからないとおっしゃる。そうではなしに事業ごとに国の補助金がいくら、県がいくらというのは一覧表というのは出せるわけですか。把握して一覧表で出せますか。
●中村農地・水保全課長
それは、補助金額というのは出せます。
○福間委員
例えば総事業費が幾らで、それについて国がいくら、県がいくら、市がいくら補助金を支出したというかたちで、それは出せますね。
●中村農地・水保全課長
年度ごとに、それは出せます。
○福間委員
わかりました。
◎上村委員長
よろしいですか。
○伊藤(美)委員
基本的な話だけれども、米川土地改良区というのは農協に対して県が強制的な監査をする、そして連合会に対しては国が強制的に監査するという間柄ではないわけですか。農業関係の連合会だとか漁協関係の連合会は、もう絶えずこれは毎年毎年厳しい監査を受けております。ですから土地改良区というのは、公金が入りながらどうもそういう関係ではないわけですね。その辺はどうですか。
●中村農地・水保全課長
一応、先ほど申しましたように、土地改良法に基づきまして国または県がするということで当然ながら県も検査をしていくという間柄でございます。検査につきましては、先ほどの土地改良法に基づきまして、もしそこで何かあれば当然ながら改善命令なり罰則規定もございますので、そういったことの法律に基づいた検査を行っているというところであります。
○安田委員
その不明金の中に地区の除外決済金の不明、転用決済金の不明金が入っていますが、これはもらったお金だけが不明なのであって、決済された帳簿、その辺の事務的な手続というものはちゃんとしてあったのですか。両方がずさんだったのか。
●中村農地・水保全課長
両方だと思いますけれども、領収した現金が帳簿に入っていないとか、あるいは項目ごとにずっと集計はしてあるのだけれども、合計欄でちょっと過小にしているとか、そういった形で実質の不明が出ているということです。
○安田委員
いやいや違うの。どこの、何町の字どこどこの何番の畑はもう除外になったよ、決済は済んだよというのがちゃんと帳簿に記載がされていて、いいぐあいに手続は済んでいた上でお金だけが不明になっているのか、そこの手続のところもわけがわからないことになっているのか、どっちなのですかということをお聞きしている。
●中村農地・水保全課長
転用決済金を領収したものがあるということ、そこ決済金……。
○安田委員
台帳がきちんと処理してあるかということ。
◎上村委員長
現地との照合とか。
○森岡委員
組合員から外れた人の分は、きちんと外れているかというような意味合いの。
◎上村委員長
もう一度お願いします。
●中村農地・水保全課長
済みません。
○安田委員
中村課長、それは組合員にとって大事なことなのですよ。自分の土地が決済金を払ってもう除外が済んでいるはずなのに、それがちゃんと記載されていなかったら改めてまた組合費の請求や除外金請求があるのですよ。
●中村農地・水保全課長
それはございません。一度出してもらっております。
◎上村委員長
ほかにありませんか。ほかに御質疑等がございましたら、どうぞ。
県産材はいいですか。食のみやこはいいですか。
ないようでございますので質疑は終わります。
次に、その他でございますが、執行部、委員のほうで何かございませんでしょうか。
ないようですね。なお、委員長報告の作成、内容については私に一任いただけますか。
よろしくお願いします。ありがとうございました。
その他でございます。私も忘れておりました。6日に造林公社の説明会を改めてしたいということでございますが、時間は2時ということで、皆さん、この間の委員会でお配りした資料をそのときに持ってきていただきますようにお願いします。6日です。12日はナノオプトニクスの社長さんの聞き取りということです。よろしくお願いします。
以上をもちまして、農林水産商工常任委員会を終わります。
午前11時55分 閉会
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