午前10時02分 開会
◎上村委員長
おそろいのようございまして、ただいまから農林水産商工常任委員会を開会いたします。
本日の日程は、お手元に配付しておる日程表のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
まず、会議録署名委員を指名させていただきます。
本日の署名委員は、安田委員と森岡委員にお願いをいたします。
昨日は全国植樹祭のプレイベント、大変御苦労さんでした。委員の皆さん、御苦労さんでございました。
報告事項でございます。
本日の議題に入りますが、質疑につきましては各部局ごとの説明終了後にそれぞれ行っていただきたいと思います。
執行部の皆様におかれましては、簡潔な説明をいただくとともに、委員会のインターネット中継で声が聞き取りにくいとの声がありますので、マイクに向かって発言していただきますようにお願いをいたします。
まず、商工労働部の議題から行います。
議題1、環日本海定期貨客船航路の運航状況につきまして、吉川商工物流室長の説明を求めます。
●吉川経済通商総室通商物流室長
それでは、商工労働部資料の1ページをお願いをいたします。環日本海定期貨客船航路の運航状況等につきましてです。
就航以来、4月29日までの実績でございます。各区間トータルで345往復、そのうち境港~東海は200往復、旅客は7万6,355、貨物は1万3,667トンということでございます。
特に1月からの数字だけを下のほうに抜き出しております。31往復で、境港~東海のほうは14往復、東海~ウラジオストクは17往復になりました。旅客数ですが、9,186人ということで、括弧が往復の数字になっております。往復656人の方が乗船しておられます。それから、東海~ウラジオのほうは5,530人ということで、325人。おおむね東海~境港が62%、それから東海~ウラジオが38%程度になってございます。それから貨物量でございますけれども、貨物量につきましては、境港~東海が2,376トンということで、1往復当たり大体169トンということになります。それから東海~ウラジオストクが9,280トンということで、往復同じく545トンということです。この割合はおおむね東海~境が20%、それから東海~ウラジオが80%という状況になっております。ただ、括弧内を見ていただきますと、1往復当たりの旅客数、貨物数ともにふえているという傾向があらわれているということが言えると思います。
それらの実績をグラフにしたものなのですけれども、右側の貨物でございますけれども、ちょっと小さくて大変申しわけございませんけれども、左の4つが境港絡みのものです。それから右の2つが東海~ウラジオの往復ということになります。先ほども申し上げましたが、左側の4つを合計すると大体20.4%ということで、2割ということですので、ここの量を少し何とかふやしていきたいと思っております。航路全体からいきますと、やはりかなり東海~ウラジオの数字が寄与をしているということになっております。
2番目に、環日本海圏航路に係る就航経費の補助金でございます。平成23年度、昨年の4月からことしの3月末でございますけれども、境港~東海の運航回数は48往復ございまして、運航経費を確認をいたしましたところ、7億7,100万円ということでございました。
内訳は、中段少し下の表にございますけれども、用船料ですとか、それから船の検査料、保険料、それから燃料費、港費、船内費・旅客費、あるいは船員の人件費、貨物の荷役料、あるいは一般管理費ということで内訳がございますけれども、トータルで7億7,100万余でございます。これにつきまして、48往復で割りますと1往復当たり1,600万余ということになりまして、それの10分の1を150万円を限度に支援をさせていただいていますので、160万6,000円ということで、1往復当たり150万ということになります。補助金の総額は7,200万円になりますけれども、これを県が6割の負担をしますので、トータルとして、平成23年度は4,320万円を運航会社に支払うことになりましたので、御報告を申し上げます。
また、これにつきましては、4月の末に県の担当者が現地で会計報告等確認をしましたけれども、その際、収支決算につきましても確認をいたしました。DBSさんの収支は大体1月から12月ということで、暦年で収支決算がなされまして、それは公表もされております。それによりますと、昨年の2011年の1月から12月31日までのトータルの純損失として45億4,800万ウォン、約3億1,000万円の赤字ということでございました。これは前年、2010年が98億6,400万ウォンということでございましたので、2011年は53億ウォン余改善をされました。日本円にしますと約4億1,000万円ぐらいは改善をされたということでございます。
その改善の内訳でございますけれども、貨物の売り上げで約28億ウォン程度上昇、また旅客の売り上げで10億ウォン程度と売り上げが上がっております。あとは経費の節減等によりまして、全体的に収支が改善をされたということでございます。
また、DBS社は経営基盤の強化ということで、去る3月の13日に現在資本金59億ウォンを20億ウォン増資しまして、79億ウォンということで増資を図ったということでございます。
◎上村委員長
続きまして、議題2、株式会社フロンティアファクトリーの鳥取市進出について、議題3、ヤマト運輸株式会社及びヤマトコンタクトサービス株式会社の鳥取事業所開設について及び議題4、株式会社ナノオプトニクス・エナジーの進捗状況につきまして、圓山企業立地推進室長の説明を求めます。
●圓山産業振興総室企業立地推進室長
2ページをごらんください。株式会社フロンティアファクトリーの鳥取市進出についてでございます。
山下産業株式会社、これは岡山市の西大寺にある会社でございますが、工場が手狭になったということで、鳥取市に進出を決めていただきました。
1の参考のところに山下産業の概要の事業内容ですが、スクールシャツとかニットシャツ、ブラウス、官公庁のシャツの製造販売を行っております。そのほかにも学生服も手がけておられるようでございます。
2のフロンティアファクトリーの鳥取市の進出の概要ですが、津ノ井の工業団地に立地していただきます。事業内容はニットシャツの縫製加工。雇用人数は100名、ほぼ正規で雇用していただけるようです。当初30名、25年度中に80名規模に、それから3年後に100名の規模を想定していらっしゃるということです。投資額は8,000万で操業開始は24年の10月です。補助金は投資の8,000万に対する10分の1の800万、あと賃貸とか順当に雇用が進んでいけば雇用奨励金等も9,000万ほど出しますので、9,900万程度の補助になります。
調印式は5月14日に行われました。知事、市長以下出まして、鳥取市の本庁舎で行いました。
続きまして、3ページでございます。ヤマト運輸株式会社及びヤマトコンタクトサービス株式会社の鳥取事業所開設についてでございます。
これも既に18日にヤマトコンタクトサービス株式会社からプレスリリースされておるようでして、ヤマトコンタクトサービスのほうでは、インテリジェントコンタクトセンターを設けるというようなことになっております。ヤマトグループの宅配便等の電話受託業務を主に行うことになっております。
立地の計画を見ていただきまして、鳥取市のオフィスを活用してコールセンター業務を行う。開設場所はアイシン千代水ビルの2階、3階になります。事業内容はテレマーケティングサービス、コールセンター業務になります。雇用計画は250名、初年度に150名で、5年計画で250名までふやしていきたいということです。操業は24年の8月を予定しておられます。こちらにつきましては、投資が4,400万程度で、補助は1,100万ほどになります。そのほか同じように賃借料とか通信料、それから順当に雇用が進みますと3億程度の補助をする予定になっております。
こちらは、あす5月22日に知事公邸で知事、鳥取市長以下出ていただきまして、調印式を行う予定としております。
4ページでございます。株式会社ナノオプトニクス・エナジーの進捗状況について御報告させていただきます。
前回の常任委員会で、そこの2の(1)にあります工場の取得とか本社の移転等につきましては報告させていただきましたが、同様の内容が報告されました。まず、資金取得をして土地を取得したということと、それから4月25日の臨時総会で本社移転を決め、米子市に移転を決定した。それから3番目の新しいところですが、7月から本格的に製造といいますか、工場を稼働させたいということで、それに向けて役員を入れかえるというようなことで、7月1日付で新しい代表取締役が就任予定であるというようなことを報告されました。それから4番目としまして、e-モビリティの生産ですが、基本デザインが終わり、3月から試作車の製造に着手しており、試作車は今年度の秋の発表予定で、25年には量産化したい予定であるということを知事に報告されました。
◎上村委員長
それでは、質疑を行っていただきますが、委員の皆様におかれましては、発言前後でマイクのスイッチの切りかえを忘れずにお願いをいたしたいと思います。
それでは、ただいままでの説明につきまして、御質疑、御意見がありましたらどうぞ。ございませんか。
○安田委員
DBSなのですけれども、貨物の量で東海~ウラジオストクがぬきんでていますよね。これの貨物の中身は、何なのかわかりますか。
●吉川経済通商総室通商物流室長
主には自動車とそれから重機です。それで、重機の場合は、カザフスタンとかあちらの中央アジアのほうまで運んでいるということでございまして、しばらくは、現地生産が始まるまでは、輸送量はある程度確保されるのではないかというような話でございました。今後、現地生産が進んでいくとちょっとどうなるかわからないということです。
◎上村委員長
ほかにございませんか。
○伊藤(美)委員
一番最後のナノオプトニクスについて、超小型電動移動体というのはどういうのをイメージすればいいものでしょうか。なかなかこれがイメージできないのですが。
●圓山産業振興総室企業立地推進室長
トライクルとかミニカーとか言われているようでして、2人乗りとか3人乗りの小さなといいますか、小型の電気自動車になると聞いております。
○伊藤(美)委員
ミニカー、トライクル……。トライクルとは何だ。
◎上村委員長
説明してください。
●岡村商工労働部長
済みません。基本的にe-モビリティで一番わかりやすいのは、ピザの宅配とかに使っておられるような4輪車の1人乗りのがありますよね。あれをイメージしていただくのが一番いいのかもしれません。
それが一応この前の説明だと、女性がヘルメットなしで乗れるようなものをまずターゲットにするとか、それからお年寄りの高齢者の方も手軽に乗れて、安全性が確保できるようなものにしたいというようなことで、少しそこの機能設計をやらなければいけないものですから、その辺をターゲットにしてされているということで、先ほど圓山室長が申し上げたトライクルというのは、3人乗りの、オートバイのサイドカーがありますよね、。あれを考えていただければいいのですけれども。あれが一応1人、前、前後2人と横に1人乗りますよね。これが3人乗り。これをですから車にしたらどうなるかというようなイメージで考えていただければいいと思います。そういう新しい車種といいますか、車種とは違うのですけれども、そういうものも検討されているという意味です。
○伊藤(美)委員
そういう説明をしてもいいのかな。よく聞かれるのは、いつだかこの話が新聞に載ったでしょう。どんなものができるのかという、私も知らないのだ。超小型電動移動体だといっても、県民にはイメージがわかないのだ。だから、そうか、ピザを配るようなものをもうちょっとスマートにしたものだとか、そのミニカー、サイドカーみたいなものだなということで言えばいいのだな。実際にそういうあれができてみないとわからないですけれどもね。この問題はやっぱりイメージするのに非常にしにくい。こういう自動車と書いてないのだから余計にわかりにくいのだ。わかりました。
◎上村委員長
圓山室長、ちょっと皆さんにイメージ図というか、そんなのを配ってくださいよ。名前とイメージがちょっとできにくいのですよね。お願いします。
○錦織委員
DBSですけれども、2011年の収支決算は2010年よりも大分改善したということなのですが、計画に対してはどうだったのか。旅客だとか貨物とかそれぞれ、それからトータルとしてどうだったのかということを教えてください。
●吉川経済通商総室通商物流室長
旅客につきましては、おおむね予定の数値を達成しつつあると思います。しかし、やはり貨物についてはおおむね赤字分ぐらいはもう少し収益を上げていきたいということでございます。いわゆる往復の荷の確保等によって初めてこれが実現をされると思いますので、今まで以上に行きだけではなくて日韓間とか帰りの貨物をふやしていきたいということでございました。
○錦織委員
それで、2011年も赤が出るという予測だったのだとは思うのですけれども、それが結局、そのものに対しては当初の予測よりもよかったのか悪かったのかというところだけお願いします。
●吉川経済通商総室通商物流室長
当初の予定よりも若干悪かったという感じでございまして、大きく乖離はないですけれども、少し悪かったという感じです。
○森岡委員
DBS関係についてなのですけれども、収入支出の数字が、支出については境港~東海の運航経費ということで出していて、それからその下の3番目の収支決算については全体のものとして出しているのですけれども、これ少しわかりづらいところがあるのですよね。これ全体の収入支出の内訳というのですか、ちょっとそれを数字としてあらわしていただきたいと思います。これ単純に見ると、経費が7億7,000万かかっておって、損失が3億1,000万出ているということなのですよね。昨年の損失が7億2,600万、基本的にいえば、収入と支出のバランスというのですか、むちゃくちゃな数字に見えるので、これが東海とウラジオが加味されることによって、それがバランスがよくなるのでしょうけれども、ちょっとその辺がわかりづらいので、これを出していただきたいと思います。
境港~東海の運航実績の中で、船舶保険料等というふうに書いてあるのですけれども、全体の支出に比べたら、極めてこれは高いイメージがあるのですよね。その辺のちょっと内訳も出していただければと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
◎上村委員長
今わかりますか。
●吉川経済通商総室通商物流室長
まず、船舶保険料のところなのですが、実をいいますと、定期点検の金額も入っております。たまたま平成23年度のうちに、1年間に1回義務づけられております点検を2回やったということがありまして、少しふえているのがございます。そこはまた内訳はお出しをしたいと思います。
売り上げと売上原価なのですけれども、大まかに言いますと2010年は代替船を購入をして、一時期、定期検査のときに導入をしたとかいうことがありまして、若干売り上げと売上原価というのが項目が変わってくるところがあるのですけれども、大まかには、売り上げは2010年、2011年もそんなに変わらないのですけれども、売上原価、これが境に例えば2往復していたのが2010年は途中から1往復になりました。そういう関係がありまして、売上原価が2010年が約195億ウォンぐらいあったのが、140億ウォンぐらいということで、かなり売上原価が減ってきているというところがありまして、全体の収支が改善をされているというところがあります。そちらについても内訳は後でお出しをしたいと思います。
◎上村委員長
数字をお願いします。
○錦織委員
聞いてもわからないかもしれないけれども、4ページのナノオプトニクスの生産に向けた新体制の強化ということで、藤原社長さんが代表取締役から引かれるということなのです。4月6日から6月末までの短い間に舞原さんという方が代表取締役に就任されるということで、何でこんな短い期間を掲げなければいけないのかということと、取締役ファウンダーというものがどういう位置づけなのか、地位なのかということも教えてください。
●岡村商工労働部長
まず、ファウンダーというのは創業者というイメージのようでして、やっぱりこの事業を仕掛けた人ということのようです。
それと、短期間の間の役員の話は、実は7月1日で社長候補者の方が別の会社の役員をされている、正確に言いますと顧問をされておられ、その顧問の任期が6月末で終わります。その顧問の任期が切れるのを待って社長に就任いただくということの実務的な期間です。その期間、実は既にもう取締役の中に当然、中から社長を選ぶものですから、今回の総会で就任いただいています。あとは、仮に今の舞原さんが社長をされているというのは、7月から就任される方の別の会社での役の任期がまだ6月末まであるものですから、その期限まで舞原さんが就任されていまして、実質は7月1日から新体制がスタートするというのが実情のようです。
○錦織委員
いや、それだったら6月末まで何でこの藤原さんがこれまで、創始者としてもここまでやられてきたので、2カ月ぐらいのことをわざわざかえられなければいけなかったのかなというのがちょっと素朴な疑問なのです。
●岡村商工労働部長
そういう点も、藤原さんは実は4月の1日に上場会社の、これはもう言ってもいいですけれども、ブロードバンドタワーという会社の社長を就任されておりまして、社長をかけ持ちでやることに対して、どうも証券取引所から指摘があったというふうに伺っておりまして、今回そういう対応をとったということで伺っております。
◎上村委員長
ほかにございませんか。次に移りたいと思います。
○安田委員
ちょっと待ってください。今のナノオプトニクスなのですけれども、今のe-モビリティは、3月からもう試作車の製造に入っているわけですよね。どこでその試作車はつくっているのですか。それでことしの秋に発表予定だということですが、米子工場でつくっているのだろうか。そこをちょっと教えてください。
●岡村商工労働部長
実は試作車が数台あるようでして、数台あります。数台、1台だけではなくて先ほど言いました1人乗り、3人乗りも含めてですね。はい、あります。それが同じタイミングで秋に出てくるというわけではなくて、まず最初に1台出すのは、どうしても試作車ですけれども、外部発注も含めてされているように聞いています。米子で試作車を組み立てられるかどうかというところはまだちょっと確認はできておりませんけれども、一応、夏秋に間に合わせようと思うと、もうある程度、従来からそういう試作車専用の企業がありまして、そういうのをつくり上げていくですね。そういうところにまずサンプルでつくっていただいて、それを米子に持ち込んで、できるだけ県内の部材が調達できるところがあるかないかをチェックして、量産にかかっていくというやり方になります。
○安田委員
問題は、米子工場がいつ稼働するか、いつ人がそこで雇用が発生するかというところにかかっているわけですよね。では、専用の企業で試作車をつくって、25年の量産ということになると、米子工場はいつから稼働するのですか。
●岡村商工労働部長
今実は、そういう製造設備に対しての国の補助制度というのがありまして、これは6月1日締め切りなのですけれども、今その申請準備をしていただいております。当然、補助採択等を得て、今年度中に設備ラインを整えて、来年度からの量産に向けるということになりますので、国の補助採択が得られるのがベストなのですけれども、採択が得られなくても準備をしていくと伺っております。
○安田委員
岡村商工労働部長、では確認しますけれども、平成25年度には稼働すると見ていいわけですか。
●岡村商工労働部長
一応基本的には、製造設備を入れるわけですから、量産を図っていくということで伺っておりますので、我々は稼働と考えております。実はこのe-モビリティというものが、インフラが情報通信とかがかなり集約された施設になっているものですから、工場の中で製造だけではなくて、そういう情報センター的なものも検討されていると聞いておりまして、全容がわかりますのはもう少し先かもしれませんけれども、どちらになりましても稼働前、あるいはオープンのときには何らかの形で説明いただける。新体制になってからになるかもしれませんけれども、そういう形で県民の方にはしっかり説明していきたいと思っております。そのように要請したいと思っております。
◎上村委員長
そのつもりですで、いいでしょうか。
では次に移ります。
企業局の議題に入ります。
議題5、鳥取地区工業用水道事業の新規給水状況につきまして、板倉経営企画課長の説明を求めます。
●板倉企業局経営企画課長
企業局の資料をお願いいたします。鳥取地区の工業用水道、この5月から給水を開始しておりますので、その状況について御報告を申し上げます。
まず、この事業の概要でございますけれども、国交省直轄施行の殿ダム事業に利水参加をいたしまして、平成5年度に計画取水量3万トンで事業化しました。平成10年4月、暫定水利権、これはダム事業への参加を前提としまして、ダム完成前に特例的に取水権が認められるものでございますけれども、それによりまして、鳥取三洋電機に供給を開始し、その後、三洋製紙と水野商事の2社にも順次供給をしております。殿ダムが完成いたしまして、正式に3万トンの水利権を取得できますので、これにあわせて給水範囲を広げて、企業の経費節減に貢献するために、これまではポンプで送水しておりましたけれども、それを水圧によって送水するために山の上に配水池を設けたり、配水管を延ばしたりする施設整備を行って、給水能力を日量1万6,500トンに拡大するために、平成21年度から2期工事を実施しておりました。殿ダムが24年3月末に完成し、工業用水道施設の整備も大体23年度中に概成いたしましたので、24年度から市内各地への本格給水を開始しているところでございます。
そこに暫定給水の3社の状況が書いてございます。一番上にジャパンディスプレイ・ウエストとありますのは、ソニーモバイルディスプレイ鳥取工場が、御承知のように液晶事業のてこ入れのために産業革新機構が出資しまして、鳥取工場については、これはソニーと東芝と日立製作所の3社が中小型のディスプレー事業を統合したわけでございますけれども、そのソニーの鳥取工場につきましては、このようにジャパンディスプレイ・ウエストと社名を変えております。
2番の新規申し込み、給水等の状況でございますけれども、平成24年度の需要見通しでございますが、何遍か御説明しておりますように、三洋電機フォトニクス、電子部品製作の事業部ですけれども、それがパナソニックの事業統合によりまして、富山県に移転してしまったと。そういうことで当てにしていた700トンの新規需要が見込めない。そういったこと等によりまして、これまでの3社6,600トンに新規需要の1,400トンを加えまして、大体8,000トン程度になるものと考えております。そして、24年4月末現在、市内の雲山から津ノ井工業団地、若葉台団地にかけまして、8事業所、計1,100トンの新規申し込みを受けておりまして、24年4月下旬から順次接続を開始して、5月18日現在までに約1,000トンの給水を開始しているところでございます。今後も引き続き新規需要拡大に取り組んでまいりたいと考えております。
◎上村委員長
それでは、ただいまの説明につきまして、質疑、御意見がありましたらどうぞ。
○錦織委員
済みません。このジャパンディスプレイ・ウエストというところなのですけれども、24年度から統合によって社名変更したばかりなのですが、何か今、間引き操業がされているということを聞いていますけれども、そういうことは事実なのでしょうか。わかりますか、そういうことが。間引きといったら、月に2週ぐらい休むとか、そういうことが実際に何かあっているということを聞いていますけれども。
●板倉企業局経営企画課長
22年度と23年度の水の使用量につきまして見ますと、若干減っているということは把握しておりますけれども、間引き操業のあたりの詳しいことまでは承知しておりません。
●岡村商工労働部長
承知しています。ジャパンディスプレイさんは、今回、東芝さんですとか日立さんと合併になりまして、それぞれの企業が2工場ずつ主力工場を持っています。その中で実は綱引きもあるのですけれども、鳥取の工場はどちらかというとアモルファスという液晶なのですが、コスト力は非常に強く、品質もいいということで、評価は高いと認識しています。どちらかというと、ある特定の分野に非常に強い機能、技術を持っているということもありまして、今回、生産をちょっと調整しますけれども、5年先とか将来的な見込みはもうある程度確保されていまして、生産ラインを少し入れかえるといいますか、特定の量産的な製品に対して入れかえの時期が今来ていると聞いていまして、そのための調整と聞いています。仕事がないとかということではなくて、仕事を切りかえるための調整ということで少し一時帰休も含めて調整していますということで、事前に報告は受けております。
○錦織委員
今、いろいろ工場が統廃合になったりとか、直接働いておられる方は非常に心配しておられて、2カ月ぐらいは調整いうのですか、それをされて、その先の仕事があるのだろうかと心配の声を聞いているのですけれども、今おっしゃることを聞いていれば、5年後も視野に入れてそういう仕事があるということをつかんでおられるということですね。はい、わかりました。
◎上村委員長
ほかによろしいでしょうか。
それでは、農林水産部の議題に入ります。
議題6、4月21日から22日及び25日から26日の暴風による農林水産被害状況および被害への対応につきまして、及び議題7、平成24年度湖山池会議(第1回)の概要つきまして、伊藤農政課長の説明を求めます。
●伊藤農政課長
そういたしますと、農林水産部の資料の1ページをお願いいたします。暴風によります農林水産業の被害状況及び被害の対応について御報告を申し上げます。
4月の21日から22日及び25日から26日に県内で暴風が吹きました。これによりまして1億8,900万余の被害が出たところでございます。
被害の内訳でございますけれども、農作物被害といたしまして、大山町、倉吉市あるいは湯梨浜町等におきまして、ブロッコリーの軸折れ、スイカ・メロンの苗の死滅、イチゴ等のハウス倒壊による収穫不能といった被害で1,150万という被害が出ております。さらに、農業用の施設の被害といたしまして、ビニールハウスの破損・倒壊、畜舎・堆肥舎等の屋根の破損等によりまして1億7,700万余の被害が出ているところでございます。
水産についても10万円の被害が出ております。
被害への対応についてでございますけれども、2ページをごらんいただきたいと思います。復旧の支援といたしまして、施設復旧に対する助成につきましては、予備費を充当いたしまして早期に復旧を図るということに対応したいということでございます。さらに死滅等をした農産物等の再生産、裏作になりますけれども、これに対する経費については、6月補正での要求をさせていただきたいと考えております。
事業の概要でございますけれども、施設復旧といたしまして野菜・花等の施設園芸のハウスの復旧あるいは牛舎等の復旧によりまして、事業費1億2,000万、県費といたしまして4,000万、これを予備費で充当をいたしたいと思います。さらに再生産ということで、野菜苗の植えかえとか、裏作への作付の経費につきまして事業費で900万、県費として300万、これについては6月補正で要求をさせていただきたいと思っております。
なお、5月の17日にひょうが降っております。これは県下全域といいましょうか、海岸部を中心に降っております。西部並びに東部に降っておりますけれども、現在これは調査中でございます。いま概要で申しますと、ブロッコリーについて、収穫前のブロッコリー、花蕾といいます、食べる部分でございますけれども、そこにひょうが当たって損傷を受けている。出荷がなかなか難しい部分があります。さらに、葉たばこが7枚から8枚とかいう今成長期に入っておりますけれども、その葉っぱが破れているという状況、あるいはナシでありますけれども、摘果前の果実にひょうが当たって損傷を受けている。あるいはまだ調査中でありますので、ほかも出てくるかもしれませんけれども、そういった状況であります。これに対しましても、引き続き調査をしっかりしてまとめるとともに、対応も考えていきたいと思っております。
続きまして、3ページをお願いいたします。湖山池会議の概要について御報告を申し上げます。
4月の26日に本年1回目の会議を開催したところでございます。
概要でございますけれども、県、市で構成します関係機関で、環境モニタリング以下5つのチームを編成いたしまして、連携して取り組んでいくところを確認したところでございます。このうち農業対策につきましては、高塩分化に対する農業関係の対策ということで、今予算を組んで取り組みをされておりますけれども、これについては東部農林局と農政課が中心となって進めていく。漁業振興につきましては水産課、栽培漁業センターが中心となりまして、振興策の企画立案等を進めているということを確認したところでございます。また、各チームの取り組み内容、今年度の計画等についても確認するとともに、ことしにつきましては各チームの動きによりまして、必要に応じて開催しているいうことを確認したところでございます。
当面は水質管理の計画、これの策定は6月ごろに開催をしたいと考えているところでございます。
◎上村委員長
続きまして、議題8、大山町における茶園の雪害復旧につきまして、村尾生産振興課長の説明を求めます。
●村尾生産振興課長
資料4ページをお願いいたします。大山町における茶園の雪害復旧についてでございます。
大山町は県下有数のお茶の産地でございます。7ヘクタールを2つの生産組織で栽培されていますが、平成23年度の豪雪によりまして、樹体が枯れる等の被害が生じております。
下の写真をごらんいただきたいと思います。左側の写真はかなり被害の大きいところでして、5月の中旬に撮影いたしましたけれども、本来ならば一番茶の収穫時期でございますが、このように茶色い枝だけが残っているということです。右側の写真は遠くに加工場が見えますけれども、そこから若干くぼんで手前側が上がってきている部分であります。上がってきている部分は結構若い葉が出てきているのですけれども、このあたりはやはり雪解けが早かったと。中央あたりのくぼんだところは、やはり茶色い部分、被害が大きかったという状況でございます。
5月に生産者の方、町、農林局、協議いたしまして、対応を考えております。国や県の支援策をフル活用いたしまして、復旧に向かうように今計画を進めております。まずは、改植による新品種導入を図ろうということで、1.5ヘクタールにつきまして、平成25年春に改植予定であります。現在は「やぶきた」という品種が主でして、番茶なりほうじ茶が人気なわけですけれども、やはり耐寒性の強い緑茶の品種ということで、「おくみどり」を新規に導入するということです。国なり県の事業、3番目に活用予定の支援策を書いておりますけれども、国につきましては、改植ですとか台切り等によって未収益の期間が発生した場合に、10アール当たり12万円ですとか7万円、未収益期間の支援ということで支援されるフレームがあります。それから県におきましては、平成23年度の豪雪対策、繰り越ししておりますので、これによりまして、苗木代ですとか土壌改良に要する経費について、3分の1支援ということで、これらによりまして改植による新品種の導入を図りたいということであります。
台切りによる樹勢回復、0.8ヘクタールにつきましては、かなり強めに株を切り戻すことで、新たな芽の発芽を促すということであります。大体3年ぐらいしたら収穫可能になるということで、加えて木の若返りも期待できるということです。これにつきましては国の事業を活用予定でございます。
そのほか、比較的被害が少ない木につきましては、中切り、地上高30センチ程度で切りかえいたしまして、現在、新芽の発生を待っているところでございます。もとまで刈り込んでいないものにつきましては、緑が戻ってきているということであります。
ちなみにことしの収穫量、かなり落ちるわけですけれども、まだ被害がそれほどでもない部分の収穫やら、それから加工原料としてストックされているお茶もあるということで、それらによりまして、主には米子のお茶屋さんがメーンなわけですけれども、対応されるということであります。
◎上村委員長
続きまして、議題9、「第54回鳥取県しいたけ品評会」及び「きのこ王国とっとりけんフェスティバル」の開催につきまして、村上県産材・林産物需用拡大室長の説明を求めます。
●村上森林・林業総室県産材・林産物需用拡大室長
引き続きまして、資料5ページをお願いいたします。「第54回鳥取県しいたけ品評会」及び「きのこ王国とっとりけんフェスティバル」の開催について説明をさせていただきます。
まず、第54回鳥取県しいたけ品評会でございます。これは次の日曜日、5月27日に鳥取市湖山町にあります鳥取いなば農業協同組合本店で開催いたします。この中で表彰する品質の優秀な作品につきましては、後ほど説明をさせていただきます全農乾椎茸品評会へ出品される予定でございます。
続きまして、2番目でございます。きのこ王国とっとりけんフェスティバルでございます。こちらは、全国規模で毎年開催されている品評会であります全農乾椎茸品評会、こちらは例年ですと埼玉県の全農施設で開催されておりますけれども、今回、鳥取県で開催されるということでございまして、それにあわせてフェスティバルを開催するものでございます。開催日は6月14日の木曜日から16日の土曜日にかけてでございます。開催場所は鳥取県立産業体育館で開催する予定でございます。
続きまして、6ページをお願いいたします。こちらにきのこ王国とっとりけんフェスティバルの詳細な日程をつけてございます。
まず、14日でございますけれども、先ほど言いました第45回全農乾椎茸品評会とこちらに参加していただく全国からの生産者の皆さんの生産者大会を中心に開催いたします。翌15日、金曜日でございますけれども、全国から生産者大会にお集まりの生産者の皆様に菌じん研究所等のキノコ施設の視察をしていただく予定になっております。16日の土曜日は、基調講演、パネルディスカッション、それから原木シイタケもぎ取りなどの各種イベントや物販等を開催して、シイタケ、キノコ尽くしの一日を県民の皆様に提供するよう、関係者が一丸となって今準備を進めているところでございます。
一番下、参考として、品評会における近年の本県の受賞結果をつけております。昨年、鳥取県は団体の部で優勝しております。ことしもこの優勝を目指して、生産者の皆さんは頑張ってこられております。ぜひ委員の皆様もお時間がございましたら参加していただきますようによろしくお願いいたします。
◎上村委員長
続きまして、議題10、松くい虫防除に係る空中散布につきまして、垣田森林づくり推進室長の説明を求めます。
●垣田森林・林業総室森林づくり推進室長
7ページをお願いいたします。松くい虫防除に係る空中散布につきまして御説明させていただきます。
昨年に引き続きまして、ことしも来月より2市7町、9市町で空中散布が実施される予定でございます。県といたしましては、空中散布を実施する市町に対しまして、必要な支援や県民への情報提供などを行ってまいりたいと考えております。
具体的な内容でございますけれども、実施の予定は、第1回目が6月1日から7日、第2回目が6月22日から27日ということになっております。
予定の市町及び面積でございますけれども、本年度は全部で1,398ヘクタールということで、昨年より41ヘクタールほど減っております。ちなみに岩美町で23ヘクタール、それから三朝町で18ヘクタールということで、地元の要望等、被害の状況等で41ヘクタールの減となっております。その他につきましては、昨年同様の面積でございます。
松くい虫の被害量でございますけれども、昨年は1万3,400立米余りということで、対前年83%というようなことで減少いたしております。内容的には海岸部で、やはり雪害等で弱っておったということで、若干海岸部で被害が平年並みあるいはふえている状況でございましたけれども、山間部では減っていたというような状況でございました。
◎上村委員長
続きまして、議題11、よみがえれ弓ヶ浜!白砂青松アダプトプログラムの実施につきまして、伊藤西部総合事務所農林局林業振興室長の説明を求めます。
●伊藤西部総合事務所農林局林業振興室長
8ページでございます。よみがえれ弓ヶ浜!白砂青松アダプトプログラムの実施状況について説明させていただきます。
既に御報告しておりますとおり、豪雪被害を受けた国道431号線沿線の弓ヶ浜松林は、昨年度中に雪害木を撤去し、植えつけ等の作業が終了、復旧に目途がついたところでございますが、今後この保育のために弓ヶ浜・白砂青松そだて隊を結成、松林に企業や団体を里親として迎える白砂青松アダプトプログラムを実施し、松林の継続的な保育活動を行う中で、緑の大切さ、森林保全、環境意識を啓発し、さらには全国植樹祭に向けての盛り上げを図ることといたしております。
2に記載しております主な事業内容についても、既に御報告をいたしたとおりでございますが、公募の状況については、このたび資料に記載しております30団体が御参加いただいたところでございます。公募いただいたすべての団体について、弓ヶ浜・白砂青松そだて隊となっていただくということになりました。そして4月25日がすべての団体からの参加をいただいて、結団式を開催しております。知事からそだて隊の代表者に、中段に掲げてございますサインパネルを贈っていただきました。加えてそだて隊の代表からは、白砂青松復活へ向けての意気込みを語っていただいたということでございます。このサインパネル入りの看板は431号線沿いに設置し、活動を県内外に広くPRしていきたいと考えております。
各団体の活用予定でございます。3に記載しましたとおりでございまして、ボランティアは、15団体が林内の草刈りや掃除等の基本活動を実施されます。既に活動を開始された団体もございますが、6月以降にはさらに多くの団体が活動を開始されるということになってございます。ボランティアプラスについては、15団体が先ほどの基本計画のほか、松林に人を招き入れての植樹や交流、講演会活動を独自に9月以降計画中でございます。中にはボランティアをしながら婚活をやってみようというような活動を検討中の団体もあると聞いてございます。
総合事務所といたしましては、ホームページで皆さんの活動を余すことなくお知らせすることとしております。
◎上村委員長
続きまして、議題12、協同農業普及事業の実施に関する方針の一部改正につきまして、小林農林総合研究所企画総務部技術普及室長の説明を求めます。
●小林農林総合研究所企画総務部技術普及室長
それでは、9ページをお願いいたします。協同農業普及事業の実施に関する方針の一部改正について検討状況を説明させていただきます。
初めに、協同農業普及事業について、若干説明をしておこうと思うのですけれども、協同農業普及事業、すなわち農業改良普及所の普及員の活動ですとか、農業大学校の職員の活動についてですけれども、これらにつきましては、農業改良助長法によりまして、国と都道府県とで協同して行う事業だと位置づけられております。実施に当たりましては、活動の課題だとか職員の配置について、基本的な事項を農林水産大臣が運営指針として定めます。これはちょうど平成22年から26年までの間で現在動いております。その運営指針をもとに、具体的な方針を都道府県ごとに実施方針として定めるということになっております。定めたものは農林水産大臣に報告するという手続になります。先ほど申し上げましたように、26年までの間で県の実施方針も動いているわけですけれども、今回、3月の29日付で国が運営指針の一部改正を行いました。それとあわせまして、御承知のとおり、今年度からは県内の各普及所に総合支援班という新しい部署を設けまして、新規就農対策等を強化したものですから、これを盛り込んで改めて実施方針を一部改正して、農林水産大臣に報告しようと検討を進めておるところでございます。
具体的な内容といたしましては2番に書いておりますとおりで、国は昨年10月に農業の再生だとか、それから攻める農業への転換ということを目指しまして、先進的な農業者等への支援体制を強化していこうということで、各県に1のとおり、高度かつ専門的な支援を行う部門を整備するということと、2に、高度な専門性を有し、先進的な農業者からの相談対応や普及員の指導等を行う職員を配置すると、この2点を求めております。
実は、国は平成17年に普及員と専門技術員という2段階を、専門技術員という職名を外して1段階にしようということでございましたけれども、本県におきましては、専門技術員の機能も要るということで引き続き残しておりましたけれども、先進的な農業者からの相談対応だとか、普及員の指導というようなまさに専技のメーンの業務でございまして、結果的に国が一度廃止したものをまた、若干名前は違いますけれども戻してきたというようなことの状況でして、私どもとしては、現在の技術普及室を国がいう農業革新支援センターと読みかえる。それから、革新支援専門員という国の名称を農業専門技術員、職名で専技主幹も含めますけれども、これらに読みかえて、今回の実施方針の改定に向かおうと考えております。設置分野につきましては、現在の専技の項目、すなわち作物だとか、それから花だとか果樹だとか野菜だとかという区分とは若干違いますけれども、国の区分に合うように、例えば園芸というような分野ですと複数の職員が対応をすることになるわけですので、複数の職員を名前を上げて当てはめるということで対応しようと考えております。
もう1つは、本県独自の体制ですけれども、総合支援班についても、新規就農、6次産業化等を総合的に支援していく窓口とするのだということを明記した格好でこの中にうたいたいと考えております。
国は5月末日までに報告をしてほしいということでございまして、その期日に間に合うように鋭意詰めていきたいと考えております。
◎上村委員長
続きまして、議題13、湖山池におけるフナの大量斃死について、岸本水産課長の説明を求めます。
●岸本水産課長
それでは10ページをお願いいたします。湖山池におけるフナの大量斃死について報告をさせていただきます。
湖山池におきましてフナの大量のへい死が発生をいたしました。関係機関と協力をいたしまして、回収作業を行ったところでございます。フナ以外の魚種の死亡については見受けられませんでした。そういったことから、フナ特有の疾病、正確に言いますと、フナに影響が大きく出る疾病と言ったほうが正しいのかと思いますけれども、その可能性が高いと考えられております。ただ、栽培漁業センターで検査を行ったのですが、原因は特定できませんでした。
経過でございますけれども、4月28日に鳥取市民の方から鳥取市役所に情報提供がございまして、県と市で現地調査、現地確認を行ったところでございます。湖山池漁協の情報によりますと、数日前から少量のフナのへい死があったということで、ちょうどその前に強い風も吹きましたので、それで湖岸に打ち上げられたへい死した魚が目立つようになったということでございました。4月29日に栽培漁業センターが検体といいますか、死んだフナを持ち帰りました。、一昨年に運動性エロモナス症による大量へい死があったものですから、同症の病原菌の遺伝子検査に着手したところでございます。5月1日ですけれども、漁協、市及び県の職員約40名ですけれども、へい死魚の回収を行いました。710キロの回収をし、焼却処分を行ったところでございます。これが湖山池の特定の場所というわけではなくて、全域にわたるところ、周辺湖岸、それからまた湖内についての回収作業でございました。5月8日には、東部の県土整備局の職員が回収作業を行っております。これが60キロでございまして、焼却処分を行ったところでございます。今回、770キロということになりますけれども、尾数にすると約2,000尾ぐらいで大体350グラムぐらいの大きさのものが多かったかなと考えております。
その下ですけれども、栽培漁業センターによります検査結果でございます。一昨年の大量へい死があったものですから、運動性エロモナス症ということが大変疑われたわけですが、その結果は陰性でございました。ただ、かなり腐敗していたということもございまして、検査結果に影響している可能性もございまして、エロモナスではないとは言い切れない状況でございます。
3番目のところですが、フナのへい死の原因でございますけれども、フナ以外に死亡が見受けられないと、へい死が見受けられないということでございますので、フナ特有の疾病、フナに影響が出る疾病ということが考えられますが、詳細はわかっておりません。それ以外の予想として、今、水門をあけて塩分濃度を高くしておるところですけれども、環境モニタリングを徹底しているところでございまして、溶存酸素が欠乏しているとか、酸欠だとか、または塩分濃度の上昇が原因ではないかとも考えられなくもないのですけれども、私どもでは一応それは原因ではないと考えております。今、ちょうど5,000ppmに向けて濃度を上げている最中でございまして、今の段階ではそれが原因ということでは考えておりません。フナのみのへい死でございますので、有害物質が流出したとか、そういったようなことも考えられないということでございます。
今後の対応でございますけれども、引き続きまして監視を継続するということにしております。またへい死が発生すれば、今度は迅速に着手をいたしまして、原因の究明をしたいと考えております。
一番下に書いておりますけれども、一昨年はやはり4月、5月のゴールデンウイークの時期でございました。大量へい死がございまして、そのときは1,490キロ、ことしの約2倍の量ですけれども、回収をしたところでございます。
◎上村委員長
続きまして、議題14、「食のみやこ鳥取県」地産地消推進プロジェクトについて及び議題15、「2012近畿・中国・四国B-1グランプリin鳥取」の開催について、中原食のみやこ推進課長の説明を求めます。
●中原市場開拓局食のみやこ推進課長
それでは、資料の11ページをお願いいたします。まず、「食のみやこ鳥取県」地産地消推進プロジェクトについてです。
これは味の素株式会社、JA鳥取グループ、鳥取県青果市場連合会と鳥取県が連携して行うもので、地産地消キャンペーンとしてこれまでで最大規模のものになっております。内食、外食の両面で地産地消の推進を図るものとなっております。
内容としましては、まず、メーンとなる県内産の農林水産物がございます。ラッキョウ、ねばりっこ、白ネギ、ブロッコリー。これらを使ったシンボル的なメニューを味の素で開発をしていただきました。キャンペーンでは、このメニュー提案とあわせ、食材及び関連商品をあわせて販売するものです。
キャンペーン展開につきましては、(4)に書いております。まず、先日5月19日にトスク本店におきましてオープニングイベントを開催しました。お客様を対象に試食会などを行いました。それから6月1日から30日までが本番のキャンペーン展開となります。県内量販店の10企業、91店舗におきまして、各売り場でポスター、POP、メニューリーフなどを設置しまして、食材と関連商品を販売いたします。それから、これが家庭で料理をつくっていただく内食部門になります。それからあわせて外食の取り組みも行います。県内の飲食店約50店舗に働きかけをしておりまして、上のほうに御紹介しておりますシンボルメニューですね、こちらのお勧めメニューを店舗で実際に提供していただくという予定になっております。それから、味の素のホームページでの紹介がございまして、「レシピ大百科」という月間100万人が閲覧される人気のコーナーがございまして、そちらに新たに県別自慢料理特集というものがつくられます。それのトップとして今回開発していただいたメニューを掲載していただく予定になっております。
効果として大きな2番に書いておりますが、ナショナルブランド、味の素による広告効果というものがございます。新聞、チラシ等の広告にあわせまして、自社ホームページでの紹介。例えば、チラシにしましても、各量販店での新聞チラシなどにもこのキャンペーン盛り込んでいただくことになっておりまして、そういったものだけでも200万枚以上が新聞に折り込まれるということになります。県主導では実現できない連携企画ということで、高い宣伝効果と県外への情報発信も期待をしております。
今後としましては、連携企業を拡大して、新たな取り組みを検討していきたいと考えております。
続きまして、12ページをお願いいたします。「2012近畿・中国・四国B-1グランプリin鳥取」の開催についてです。
御当地グルメの祭典がいよいよ鳥取市で開催されることになりました。日時は6月9日、10日の2日間、場所は鳥取市内、久松公園周辺になっております。
出展数、ここに書いておりますが、愛Bリーグ近畿中四国支部加盟の15団体。鳥取とうふちくわ総研さん初め15団体。それからあわせて、ゲストとして、東日本大震災の被災地から浪江焼麺太国、それから全国大会で2度ゴールドグランプリをとられています、非常に有名な富士宮やきそば学会にもおいでいただきます。
来場者数は2日間で10万人を見込んでおります。
あわせて連携事業として、とっとりご当地グルメフェスタを開催いたします。これは県内の団体20団体参加によりまして、県内のご当地グルメを県内外に発信するとともに、食による地域振興の推進を進めてまいりたいと思います。
資料の下のほうに図面を入れております。鳥取県庁から仁風閣横の久松公園まで広い範囲、このあたり一帯に御協力をいただいて開催する予定です。周辺住民の皆さんとか、学校、企業の皆様にも多大な御協力をいただきまして開催する予定としております。
あと資料に書いておりませんが1つ御紹介したいのが、観光とあと中心市街地活性化対策として、まちなか丸ごと100円商店街もあわせて開催されます。これは鳥取商店街連合会加盟の12組織が開催されるものでして、各店舗でお得で楽しい100円商店を見立てて置いていただくということになっております。こういったことによってまちなかへの人の流れもつくっていきたいと考えております。
最後に、今後はイベントの周知とあわせて、先行販売チケットの販売に力を入れていきたいと思います。ちょっと理由がございまして、料理購入はすべてチケット制となっております。会場で現金の取り扱いをしないということになっておりますので、来場者の方の利便のために、混雑を避けるためにあらかじめチケットを買っていただくということにPRを進めていきたいと思います。余ったチケットについては、商店街ですとか飲食店、スーパーなど、市内の多くの店舗で使っていただけるように工夫をしておりますので、このあたりも市街地活性化にも貢献できるのではと考えております。
委員の皆様にもぜひチケットを事前購入の上、会場に足を運んでいただければと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
◎上村委員長
次に、議題16、いなばのジエビ連絡協議会の設立につきまして、三田東部総合事務所県民局長の説明を求めます。
●三田東部総合事務所県民局長
それでは、資料の13ページをごらんいただきたいと思います。いなばのジビエ連絡協議会の設立について報告をいたします。
ジビエという言葉、まだちょっと耳なれない言葉かもしれませんが、下に書いてありますように、狩猟などによりまして捕獲した野生の、例えばイノシシとかシカなどの鳥獣あるいはその肉をいう言葉ですけれども、フランス料理などヨーロッパなどではかなりポピュラーなのですけれども、我が国ではまだまだそのあたりが認知度がまだ少ないということがございます。そこで、このジビエのイメージアップとか消費拡大を進めようということで、そうしたものの有効活用に関心を持っていただいている狩猟者の方あるいは加工業者の方あるいは飲食店の方、こういった方から成るいなばのジビエ連絡協議会というものを、先週の17日ですけれども、設立いたしまして、こうしたジビエのイメージアップ、それから消費拡大、こうしたことに連携をして取り組もうということにしたところであります。
1番の背景・課題のところにも書いているのですけれども、我が県でもイノシシとかシカの捕獲数はかなり増加しているのですけれども、ほとんどが廃棄処分されて有効活用をされていない。こうした中で、獣肉の処理施設ですとかが整備されていったり、あるいは地域によってはこういったものの有効活用に熱心に取り組んでいこうというところもあるのですけれども、まだまだ食文化の違いというのでしょうか、日常食べなれない食材なので、需要とか消費が伸び悩んでいるという現状があります。
協議会の概要に書いておりますように、このためにまず認知度の向上、それからイメージアップを連携して取り組もうということで、そこに書いてありますような事業、4つほど書いておりますけれども、こういった事業に取り組んでいこうと考えております。特に先進事例研究というところで、先進的に取り組んでいる地域や施設などを訪問して、そこで意見交換をしたり、情報交換をしたりというようなこともやりながら、イメージアップに向けた、あるいは消費拡大に向けたいろいろな試食会とかイベント、こういったものを打っていこうということでございます。
構成員のところに書いてありますように、現在今、30余りの会員でスタートしたところですけれども、これもこれからさらに広めていこうと考えております。こうした動きに対して、県としましても有害鳥獣の有効活用、さらにはこれが地域活性化にもつながるものだろうということで、こうした協議会の活動を支援していきたいと考えております。
◎上村委員長
ジビエのことをちょっと間違えたかもしれませんけれども、訂正しておきます。ジエビと言ったみたいだったので、ごめんなさい。
それでは、ただいままでの説明につきまして、質疑、御意見がありましたらどうぞ。
○錦織委員
9ページの協同農業普及事業の実施に関する方針の一部改正についてということで、国と鳥取県と比較して従来どおりやりますよということだと思うのですけれども、国は今回、設置分野を震災対策というのも出しているのですけれども、県はこの震災対策を除く6分野とするとしていますが、これはどういう理由なのか。国が何で今回震災対策というのをあえて載せたのかということと、鳥取県はこれを除きますよということにした理由についてお尋ねします。
●小林農林総合研究所企画総務部技術普及室長
この震災対策という区分につきましては、東日本大震災の被災県を対象とするという分野でございましたので、私どもは対象ではないということでございます。
○錦織委員
わかりました。
◎上村委員長
ほかにありましたらどうぞ。
○福間委員
3点ばかりちょっと教えてください。
最初に、3ページの湖山池会議の概要を詳しく御報告をいただいて、これからしっかり当初の目標にしておられる汽水域再生の取り組みについて取り組み強化をしてほしいと思いますが、中海も当初、汽水域再生ということでスタートしたと思うのです。私がどこか見落としているかもしれませんが、最近、中海の状況報告がないように見えるのですよ。できればどこかの時点で中海再生について、中海の現状等についても、この常任委員会とは違うのかもしれませんけれども、ただ湖山池会議の状況を報告されるということであれば、どこかの時点で状況が知りたいと思います、これが1点です。
汽水域再生という共通のテーマがあるわけですから、中海再生と湖山池の再生ということ、僕はきっちりやっぱり連携をとって、鳥取県で2つの汽水域を同時に再生を図っていくという画期的なことではないのかなと思いますので、連携を強めた取り組みというのは必要ではないかと思います。それについてお考えをお尋ねをしたい。これが1点。
5ページで関連ですけれども、これはちょっとたまたま私の感想ですから、率直に申し上げて、平井県政になってえらい王国をどっどっどっど、あちこちに何でも王国だなという気がするのです。あちこちに王国ができると、王国同士がけんかしないかなと思うのです。何で共和国がないのだ、何で連合国や民主主義国はないのかなと。何でも王国さえついたらいいような、率直に言ってそんな感じしますけれども、これは私の感想ですけれどもね。王国乱立ではないのかなという気がする。それで最終的に平井大英帝国をつくるつもりかなみたいなイメージがあります。王国がちょっと安易に使われ過ぎてはいないかといった気がしますが、何か御感想があれば教えてください。
7ページ、最後の問題です。ちょっとこれに直接関係ないので、それはその他にしろということであればその他に回してもらっても結構ですが、いっときナラ枯れについて対策をどうするのかということで大変な御苦労があったのですけれども、最近現状等をとんとこれも話を聞かないのです。もしこの場所でお答えいただけるようであれば、ナラ枯れの現状あるいは今後の展望等についてお知らせいただければなと思います。その他の項でやれということであればその他の項でも結構ですから、お願いをしたい。
●西山農林水産部長
最初に、中海の関係がございましたので、その関係をお話をしておきたいと思います。
中海の関係につきましては、今、島根県とあわせて中海会議というものを軸に、水質から、いえば環境保全等、全体的な議論がされておるという状況でございます。またことしも夏ごろ、7、8月だと思いますけれども、今、日程調整をされておるように伺っております。その件につきましては、従来は中海の関係の特別委員会なり、恐らく生活環境部の、あるいは企画部で報告がされておったと思いますけれども、関係事項につきましては当委員会でも報告をさせていただきたいと思います。
●村上森林・林業総室県産材・林産物需用拡大室長
5ページのきのこ王国についての御意見でございました。ありがとうございます。
きのこ王国はまんが王国と違いまして、今のところ女王もいませんし、委員の御意見にございましたように、共和国でもよかったのかもしれません。ただ、きのこ王国につきましては、生産者の皆さん、関係者の団体と話し合っていく中で、これから頑張っていこうというときに、きのこ王国とっとりということで頑張ろうということで、皆様の御意見で決められた経緯があるので、王女はつくりませんけれども、きのこ王国で頑張らせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
●垣田森林・林業総室森林づくり推進室長
ナラ枯れの被害の状況なりでございますけれども、この委員会におきましても何回かお答えをしたと思うのですけれども、ちなみに平成22年度に2万6,000本ほどの被害がありまして、大変大発生をいたしました。前の年の2.5倍ぐらいの量だったと思っております。昨年は非常に気候の関係あるいは防除の成果等もありまして、4割程度の被害ということで、たしか、ちょっとはっきりした数字は持ち合わせていないのですけれども、1万本を切るようなオーダーの本数になっております。
それで、最も被害対策に重点を置いていますのは、奥部、特に大山の周辺にはまだ、旧中山町で22年度に幾らか被害が確認されまして、それを徹底防除を行いまして、昨年度は被害木そのものは一本もありませんでした。ただ、モニタリング調査でいろいろバンド等を仕掛けますと、カシノナガキクイムシそのものはかなり船上山の下のほうまで虫自体はいるようです。ただ、枯らすほどの数ではないということで、そういったモニタリングなりをしたり、あるいはたくさん虫がいたところについては集中的にバンドを巻くとかということで、カシノナガキクイムシの密度を下げるというような防除を行っております。
ことしにつきましては、これから5月、6月に入りましてから虫が出てきて、新たな木に穴をあけて入っていくというような状況でございますので、現在、5月いっぱい中にそういったバンドを巻いて、入ってくる虫を捕獲していくというような防除対策をしております。その後、集中的にアタックをされた木につきましては薬をかけるとか、状況によっては枯れたりしたものについては切り倒して駆除をするというような方法をとってまいりたいと考えてございます。
◎上村委員長
よろしいですか。
○福間委員
はい。
○森岡委員
4ページの大山のお茶の被害の関係なのですけれども、今ちょうど新茶の季節で、私もお茶が大好きで毎年鹿児島県からとるのですね。鹿児島や宮崎にしても、冷害を防ぐために霜がつかないようにとか、いろいろ工夫されている。それで非常に雪とか霜とか大変な被害があるのだなということはわかるのです。ただ、大山町についていえば、当然例年も雪が降るのでしょうし、今回、被害に至ったメカニズムについて、ちょっと御説明をというか教えていただきたいと思います。
●村尾生産振興課長
今回の被害ですけれども、現地に行ってお話を聞きますと、大体3月上旬ぐらいまでずっと雪に埋もれていまして、解けては凍り、解けては凍りというふうな繰り返しだったということと、陣構の生産組合は昭和53年に設立されたのですけれども、植えかえというのをほとんどやっていらっしゃらなくて、木自体も30年生、40年生ぐらいのかなり古い木が多くなっていたということも影響しているのかなと思いました。現場に行って余り被害を受けていない畝がありますので尋ねますと、そこはちょっと若いようなことで、いろいろありまして今回の被害になったということです。これをまた若返りの一歩として、皆さんも取り組んでいくということですので、支援していきたいと考えています。
○森岡委員
要は、主たる原因は雪ですよというようなことなのか、今の説明だと何か主たる原因は老木なので、ちょっと解けては凍って、解けては凍ってと、それに耐えられなかったというような意味合いで言われたのかなと。それで、要は大山町という地域そのものが、当然平地よりも雪の多い地域ではないかと私は思うのです。そうであるなら、要は毎年毎年こういう被害が想定されるので、抜本的な何かの対策が必要ではないかなと思います。ただ今回みたいな形での応急対策というのですか、老木を今度は若木にかえるのでしょうけれども、それだけでいいのかという、その辺の基本的な考え方というのか、それを教えていただきたいのです。
●村尾生産振興課長
基本的には、今回の害は雪の害ということだと思います。生産者の皆さんも他産地とかにも問い合わせされまして、農林総合研究所もいろいろ情報を集めて、雪が多かったところ、長く積もっていたところが明らかに被害が出ているということで、やはり雪の被害だったのかなということです。それから先ほど説明の中でも雪が多いことですので、耐寒性が強い品種というのをこの機に入れて、その辺の対応もしたいということで今向かっているところであります。
○内田(隆)副委員長
失礼します。今の関連でお伺いいたします。
ここに(県)平成23年度豪雪対策緊急事業で町も支援を検討中と書いてありますけれども、その支援の内容というのがわかれば教えてください。
●村尾生産振興課長
町も県に準じたような形で補正で予算措置したいということで今向かっておられます。
○内田(隆)副委員長
済みません。ということは、単純に言えば例えば3分の2になるという考え方ですか。
●村尾生産振興課長
町も議会での承認が必要になりますけれども、割合的にはひとまず県に準じた形ですね。そうなれば3分の2という形になろうかと思います。
◎上村委員長
ほかにありませんか。
○伊藤(美)委員
後ろから、このジビエだけれども、この1年間の捕獲数というのはどのぐらいになるのかちょっと教えてください。シカだとかイノシシだとか。
●村尾生産振興課長
捕獲数ですけれども、今ちょっと資料を持ち合わせておりませんので、年によって多い少ないありますけれども、またちょっと後で整理して御説明したいと思います。
○伊藤(美)委員
村尾生産振興課長、この問題を出すのに捕獲数もわからないでいてこの問題を出すことがありますか。それは去年1年でシカやイノシシがどれだけとれたかというのを聞いて僕はびっくりしたのです。やっぱりここに出てくる限りはこの数字ぐらいは持って出てください。
もう1つ、ジビエの分布というのが今どうなっているのですか。例えば……。ジビエではなしにシカだとかイノシシの最近の被害状況についてはどうですか。東部だけだとか中部だけだとかという、その状況はどうかな。捕獲数から見てそういう動きがわかるはずですよね。
●村尾生産振興課長
動きも年によってやはりえさが多い少ないでかなり被害が多い年、少ない年あります。東・中・西の動きの推移についても今持ち合わせておりませんので、またちょっと整理して御報告したいと思います。
●三田東部総合事務所県民局長
済みません。データ少し古いので恐縮なのですけれども、捕獲頭数がわかっております。イノシシとシカですけれども、21年度でイノシシが約2,700、それからシカが約1,200、1,240ぐらいです。ただ、先ほども言いましたように、合わせるとこれが約4,000頭ぐらいになるのですけれども、そのうちに処理されているのが120ぐらいですか、ということで、本当にわずかしか処理されていないというような状況であります。
○伊藤(美)委員
最近狩猟者、鉄砲撃ちだとか、そういうことが非常に激減していると聞きます。これがこういうシカやイノシシがふえた原因だという話を現場では聞くのだけれども、狩猟者の免許を持っている人の動向というのはわかりませんか。
●村尾生産振興課長
動向も今数字持っておりませんけれども、着実にやはり減ってきているというのは現状でございます。
○伊藤(美)委員
そして年とった人が中心だということや、聞いてみるとイノシシやシカがふえる雰囲気というのか、ふえる状況をやっぱり人間が与えてしまったのではないかと思います。私もこの現場はしょっちゅう歩いていますが、年寄りはみんなけもの道みたいなところやいろいろ知っていますけれども、それに対応できる格好になっていない。ですから、やっぱり狩猟免許というのは、これはたくさん与えていいのか悪いのかはともかくとして、やっぱり4,000頭捕獲したということから考えると、被害というのはすごい被害だと思うのですよ。ですからこれを、肉にするところだけ、製品にするところだけ元気出しておったって、現場ではそれは、必要なのかもしれないですけれども、もっと被害の少なくなる姿というのを打ち出さない限りにはいけないと思うのですけれどもね。正確な数字をつかまえておいてくださいよ。この問題はようございます。
もう1つ、実は協同農業普及事業についてです。私も部長も出身は農業改良普及員でありました。今違和感があるのですね。どういう違和感かというと、この間私は県警本部長に申し入れしたのですが、この4年間で48台のトラクターの盗難事故があったのですが、検挙されたのは、随分前にそれで1件だけです。最近は検挙数というのは全くない。かなり大きい農家や、そして地域の請負をされている農家や、そういう格好の方の盗難被害が多いわけです。私もきのう、おとつい、その方にお会いしましたら、かぎはきちっとしまって、キーはきちっと抜いてある。そういうところでも盗難が起きている。そしてもう1つは、最近、これは申し入れしてから、警察のパトロールが非常にふえてきた。これは事実だと思います。日本海新聞にもパトロールが多くなったと書いてありました。ただ、農家の不安というのは、みんなどん詰まりの奥地が多いのですよね。それから中部が多いでしょう。僕は資料を県警から取り寄せてみました。そしたら、中でも関金の奥地というのはこの4年間に14件の盗難被害あります。それから北谷の地区、それから三朝の福山、一番奥の村です。捜査の手法や内容はこれは捜査上の秘密事項だということで教えてもらえないですけれども、やっぱり農家にとってみれば、あるいはその集落にとってみれば、代表的なところのトラクターが盗まれてしまう。野添というのは農家が8軒だか9軒しかないですよ。3台盗まれていました。しかも300万だ400万だという結構1年間の年収に匹敵するようなものです。これは非常に大きな問題で、今これを出したのは、普及所に行ってもどこで盗難があったのか、何があるのかこれがわからないのです。僕は、改良助長法の本旨としては、直接農家に接して指導するという助長法の精神や助長法の内容があるでしょう。それは変わっておりますか、部長。変わっていないでしょう。
●西山農林水産部長
基本的には変わっていないと思います。
○伊藤(美)委員
そうすると、直接農家に接して指導しろというのは、恐らく農業関係の法律の中では改良助長法しかないと思うのです。そうすると、片っ方では国の言い分を丸受けするようなもので、もう片っ方では現場では全然そういうのがしていないということで、僕はもうぼつぼつ協同農業普及事業というのは国の言うままにならずに、鳥取県型の普及事業というのをつくる時期に来ているのではないかと思います。だって実態がつかめないような姿ですから。
だから、僕はこの間、中部の総合事務所の所長さんにお願いしたのだ。こうやって農家の1年の年収にも匹敵するぐらいのトラクターの盗難が非常に多い。自動車盗難というのは1台でも新聞に出たりしますね。そこに日本海新聞さんがおられるけれども、トラクターの盗難というのは出ませんね。それは農家にとってみれば、涙出しておばあさんなんかはうちの1年分だといって泣かれるよ。それも全部が全部ではないけれども、ほとんどがどん詰まりみたいなところでしょう。何でそういうところかというのはわからないですけれども、協同農業普及事業というのも、その辺の農家の実態というのをつぶさにつかまえるところからやっぱり僕は指導の原点を置くべきだろうなと思います。確かに何か知らないけれども、農業革新支援専門員だと、こんなことを言ったって農家には何をするものだとわかりませんよ。やっぱり名前ではなしに、直接農家に接して指導できるというのが改良助長法の協同農業普及事業の精神だと思えば、僕はそれに対応した普及事業というのですか、それをやっぱり進む時期に来ていると思うけれども、ちょっとこの所感を部長にお願いしたいなと思います。
もう1つは、7ページに松くい虫の防除がありますね。1つ教えてください。もうここは平成19年から23年まででほとんど変わっていないような防除になっていますけれども、12~13年前の平成10年は何ヘクタールでしたか。防除してももう松がなくなってしまったから、どんどんどんどん下がってきてしまっておるのではないかなと山の姿を見ていて思うのだ。やっぱり松くい虫の防除については、片山知事のときに空中防除の検証は2回ありましたね。あのときに県は航空防除を全部手を引いたでしょう。だけれども、それ以後、市町村がやる分は県は支援するよということで、ちょっと矛盾があるのです。県はしないけれども、市町村がやる分は支援するという。この辺も僕は環境という場面から見てやっぱり再検討というのですか、もう一回検証する時期に来ているのではないかと思うのですけれども、どうなのでしょうか。
●西山農林水産部長
普及事業の方針に関しての所感をということでございます。
今回、国の実施方針が変更されて通知がされたということで、それをきっかけとしてお出しをしておりますが、国に向けての課題の整理、国と県との間の課題の整理ということで、やはり伊藤委員のおっしゃるように、現場に合わせた形になっているとは思っておりません。県の立場としては、やはり現場に合う形で、従来から基本的に農家の指導対応を親身になってやっていくというところは変わっていないわけでして、ことし新たに総合支援班というものを設置をして、これまでの特技ばかりの対応だったものを、現在の新規就農であるとか6次産業であるとか、そういう間に落ちそうなものであって大事なものというのがふえてきておりますので、それにも時代に合わせて対応しようと考えております。それが1つは鳥取県型の対応ではなかったかと思います。
いずれにしても、国の整理に対応して報告をしないといけないという事務的な部分がございましてこういう報告になっておりますけれども、基本的には現場を第一にして、鳥取県版の体制づくりというものを図っていきたいと思います。これからも農政課、それから農林総合研究所、経営支援課が普及所とヒアリングをずっと通してさらに強化を、いい形を検討していこうとしております。またそのあたりも御報告をしたいと思います。
○伊藤(美)委員
ちょっとこの問題で。
西山部長、あなたが普及員時代と今と何が変わっているのだ。
●西山農林水産部長
1つは、私の時代というのは、特技の分野とそれから地域の分野というのがクロスをしたような体制になっておりまして、言ってみれば市町村あるいは集落の対応、地域対応と言っておりましたけれども、その対応とナシであったり野菜であったり、そういう特技の活動というものが、ある程度はバランスがとれていたように思います。現在は特技活動というのが主体になっておりまして、地域活動については、県の中でいえば県民局に行ったり、中山間の問題もそうですけれども、企画部に行ったりとか、地域活動は農林課をやや薄くしたような形で他部局で対応するというふうな形に10年ぐらい前からでしょうか、そういう体制になってきておるという辺が一番大きい変化の部分だと思います。
○伊藤(美)委員
一問一答みたいな話ですけれども、普及員の皆さんが一生懸命でやられているのはよくわかるけれども、心配なのは農家から存在が割に出てこないのですよ。それで、総合事務所に行ってみても、農業振興課とどこが違うのかなといつも思うのです。それでこれだけ農村の人口も減り、農業生産額も減り、高齢化も進みしている中ですから、僕は、やっぱり鳥取型の普及事業というのを、あえて新たにちょっと検討してほしいなと思います。かつて、中山間で農水省に提言して、いろいろな施策を採用してもらったように、本当にやっぱりこういう時代は全国的に共通するものですから、一概に改良助長法でどうだ、中身をちょこちょこちょこちょこ変えるような姿の普及事業ではなしに、地域に合った普及事業というのですか、これをいろいろと検討して国に提言してほしいなと思っておるのですけれども、その辺はどうでしょうか。
●西山農林水産部長
同感であります。先ほど、総合支援班、新しく設けたものをさらに点検をしながら強化をしていこうということで、県内のヒアリングをずっとしていこうと、聞き取りなり意見交換をしていこうと申し上げましたけれども、あわせて農業振興課、いわば事業等を地域で行うような部門もあわせてどういう形が現場のためにいいのかということを検討したいと、ちょうどしようと思っておるところでありました。
●垣田森林・林業総室森林づくり推進室長
平成10年のころの空中散布ですけれども、約7,000ヘクタール余りしております。それで、大きな見直しが2回ほどあったというお話がございました。そのたびに実施する場所を厳選してきて、面積が少なくなってまいりまして、結果としてそれまで守ってきた松がなかなか防除が隅々までできないということで、そこが枯れて現在に至っていると認識をしております。
現在のところにつきましては、非常に地元からの要望、皆さん方がしてほしいということで厳選して地域をしておりますので、市町村なりの意見を聞きまして、またいろいろ御意見を伺って検討していきたいと思っております。
○伊藤(美)委員
この問題をいいますのは、実はこの間島根に神話博の準備状況を見に行ったのです。そのときにあそこの山々が非常に松くいでやられて棒になっていますよ。環境団体等からは防除というのはおかしいのではないかという話を言い続けられて、それでもうはげ山になってしまったと言われました。ところが今度は新たにあの傾斜地あたりでは、がけ崩れの心配があって、これがもう大変な心配だと。出雲はいわゆる国宝があります。ですから、今その辺をやっぱり苦慮しているのですよという説明をいただいたものですから、僕らは松が枯れてがけ崩れどうだという因果関係はよくわからないけれども、松というのは守らないといけないものだし、それから行ってみて、あそこのところの暮らしががけ崩れでというような話をされると、おいおい本当に鳥取県あたりではどういう格好で松の松くい対策を進めればいいのだという、実はこの間も一辺倒だったのを反省し、検証を1回、2回して、鳥取県は手を引いたのだけれども、しかし依然として必要があるとすれば、その必要があるならしないといけないだろうし、市町村だけにやれやれと言って、県は後ろからうちわであおいでおるだけでいいのかなと思います。その検証というのはやっぱり一回本当にしてほしいような話も、島根あたりの話も聞いてほしいなと思って今ちょっと質問したわけです。
●西山農林水産部長
先日、南部町の松くいなりの現場を見る機会がありまして、町長さんと一緒に見たのですけれども、この空中散布の中の市町村に南部町は入っておりません。なかなか難しいものであるとおっしゃっていましたのは、これまでの経緯があって、会見町とそれから西伯町のところで、過去の防除のやり方が違っていたということです。空中散布は非常に効果があったけれども年々やっているうちに、徐々にやはり侵食をされて傷んできた。それまで空中散布をやっていなかった地域はもう枯れてしまって、更新が早くに始まって、いわばいろいろな広葉樹等も生えるような山に復活してきているということがあって、非常に判断の難しいところであるということです。効果があって松は残ったのだけれども、やっぱりだんだんと荒れてきているところと、早くに枯れてしまって更新が進んだというところを見ると、非常に考え方としてどちらのほうでいけばよかったのかということを町として考えるのに、なかなか判断が難しかったなということはおっしゃっていました。今後ともそういうふうな事情を伺いながら、今は市町村が空中散布をすべきエリアというのをみずから判断をされて、それを補助事業で応援をするような仕組みになっておりますけれども、そのあり方も含めて、次年度に向けて意見をいろいろと伺ってみたいと思います。
○内田(隆)副委員長
済みません。B-1グランプリととっとりご当地グルメフェスタに関連してですけれども、この近畿・中国・四国のB-1グランプリとは、やっぱりB-1と言うだけあって県西部でもすごい反響があります。すごく注目されているものだろうなと思っておるのですが、1点、このB-1グランプリを機に鳥取の観光ツールというか、食の発信ツールとしてのB級グルメというのをどのように伸ばしていこうと思われているのかというのが、あんまりちょっと見えてこないのですね。確かに幾つも、牛骨ラーメンだ、あごカツカレーだ、いただきだという、単発でアピールはされているように思うのですけれども、私はせっかく育てていったB級グルメというのを今後どのようにツールとして使っていこうという、戦略的なものがあれば教えていただきたいと思います。
あと、イベントのチケットは、金券が必要ということで、これはすばらしいことだと思いますが、鳥取だけではなくて倉吉とか米子の商店街とか量販店でも使えたら、西部とか中部の消費者はうれしかったように思いますが、感想を聞かせてください。
●中原市場開拓局食のみやこ推進課長
開催後の戦略についてですが、まず、B-1グランプリの支部大会を鳥取で開催することによって、鳥取の知名度も格段に上がります。その後の報道にも「in鳥取」ということがずっとついて回りますので、その効果もあります。各団体さんにおかれましては、B-1グランプリととっとりご当地グルメフェスタを同時開催することによって、各団体さんがより一層活動に対する意気込みというのも高まっていくと思いますので、今後のそれぞれの活動活発化に期待しております。県としてもいろいろな形で各団体さんの活動を支援していきたいと思っております。先日、鳥取・岡山の両県知事会議の場でも、両県で御当地グルメ同盟を結ぼうということになりまして、各団体さんが例えば相互交流してイベント参加するときの支援を県としても相互でやっていこうということになっております。県がPRのツールに使うというよりも、各団体の活動を支援していくという形のほうが、この場合は地域おこし団体の活動ということがメーンとなっておりますので、そういう形で支援していくことに力を入れていきたいと思っております。
チケットにつきましては、販売は中西部でもしていただいているのですけれども、残念ながら使用は鳥取市内がメーンとなっております。このあたりは会場の地元での盛り上がりも期待するところですので、ちょっと残念ながら今回は東部でということで御理解をいただきたいと考えております。
○内田(隆)副委員長
趣旨はよくわかりました。バーガーフェスタがバーガーで一大イベントになったように、いろいろな形でツールとしても使っていけることだと思います。個々の団体さんの成長に任せますということではなくて、例えばどういうふうに、B-1グラン……。失礼しました、ちょっと正式な名前は何だかな。B-1グランプリの協議会ですか、愛Bリーグの加盟条件なんかの要綱なんかを見ますと、何回出展していなければならないとか、さまざまな細かい規則等があるというように聞いておりますし、拝見しています。これをB-1に出れるか出れないかというのも、また組織の支援の仕方としてあると思いますので、加盟を促進するような政策的補助であるとか、政策誘導というのがあってもいいように思いますけれども、最後にお願いいたします。
●三木市場開拓局長
先ほど内田委員から愛Bリーグへの加盟というのがありました。愛Bリーグ、加盟するのは今、鳥取県では鳥取とうふちくわ総研さんがなっておられます。実は中国地方では16の団体が加盟しておられます。全国的にはまだ多いほうだと思っておりますけれども、条件は結構ありまして、常時活動がなされていることとか、個店の活動ではないとか、そういうことがあります。今回、愛Bリーグ加盟を実は視野にしてやっておられるところがございます。例えば、米子いただきがいな隊とか、琴浦あごカツカレーの広報部さんとか、次の全国レベルを視野にして活動をやられておるということです。県の食のみやこ交付金で実は活動の一部支援も行ったりしておりますので、今後の皆さんの活動に期待しておるところでございます。
それと、例えば今回、このB-1グランプリを契機といいますか、新たに発足した団体もございます。例えば、みささとちもちぞうに会、三朝町に住んでおられる方はトチモチ雑煮は当たり前だと思っておられるのですけれども、従来、私ども知りませんでした。こういう本当に地域に根差したいい食材があると知りました。それと米子の方では当たり前かもしれませんけれども、春雨茶わん蒸しというのが……。錦織先生は御存じだと思うのですけれども、私ども東部に住む人間は全く知りませんでした。実はこれはメジャーな、西部にとっては当たり前のことで、こういう地域に根差した食材というか料理を全国発信することで、例えば米子のPRにつなげていくと、そういうことに取り組んでいきたいと思っているところでございます。
◎上村委員長
ほかにございませんか。
○坂野委員
済みません。ではB-1グランプリについてちょっとお伺いしたいのですけれども、来場者数が2日間で10万人を見込まれているということで、このイベントチケットはどれぐらいの販売数を見込まれているか教えていただけますか。
●中原市場開拓局食のみやこ推進課長
来場者数10万人でチケットは4万冊を販売を一応目標としております。1,000円つづりのものを4万冊ということです。
○坂野委員
先ほど御説明がありましたように、当日の混雑を避けるために事前に販売されるということですばらしいことだとは思うのですけれども、今5,000冊ぐらいにもまだ達していないというような話をちょっと聞きました。そうしますと、目標が4万冊ということですと、8分の1程度しかまだ販売できていないということは、当初の目的である当日の混雑を避けるという目的が達成できるのかなという思いがありましたので、そのあたりをお聞かせいただけますか。
●中原市場開拓局食のみやこ推進課長
ありがとうございます。
事前に一応1万冊を事前販売を目標としております。それで当日の行列をなるべく少なくと考えております。御指摘のとおり、まだ販売数1万冊にはちょっと遠いのですが、先週、実行委員会を開催しておりまして、その時点で集計しておりました時点で、1,300冊余りの販売状況ということで、今こちらのほうに力を入れておりまして、企業さんへも今実行委員会のほうで分担して回らせていただいて、趣旨説明の上で事前の購入をお勧めしているということで、これからまた力を入れたいと考えております。
○坂野委員
ありがとうございます。
そうですか。1,300というのはやっぱりちょっと少ない気がしますので、ぜひ力を入れていただきたいということと、この販売場所もここに書いてあるところに限定されているということですけれども、今からでは遅いのですけれども、飲食店さんなんかに置いてもらうとかいうようにすれば、やはり食に対する関心も高い方々が来客されるときに買っていただけるような仕組みができたのではないかなと今思うものですから、また、まあもうしようがないのですけれども。
あともう1点ちょっとお伺いしたいのが、この裏のところに、「あなたの1本が運命を決める!!」というふうに書いてあるのですけれども、私もきのう1票を投じてきたのですけれども、投票用紙であれば二重投票なんかはできないと思うのですけれども、割りばしが投票のかわりということは、二重投票なんかができるのかなと、ちょっと今、素朴な疑問を感じましたので、ちょっとお聞かせいただけますか。
●三木市場開拓局長
当日は割りばしで投票いたします。普通市販の割りばしですと御家庭にある割りばしをがばっと持ってくれば不正投票になるわけですけれども、今回の割りばしはちょっと色とかかえていますので、不正投票がないようにということで、職員も立ち会って投票場におるという形をとりたいと思っております。
◎上村委員長
次に移らせてもらってもいいでしょうか。
その他でございます。
執行部、委員の方で何かございますでしょうか。
○福間委員
主に商工労働部長にちょっとお尋ねしたいということになる、ただ、どういう組み立てがいいのか私もちょっとよくわかりませんが、今、思っていることを全庁的に僕は一遍議論をすべきではないかなと思うのですよ。
鳥取県の平井県政の主要な政策の柱は、観光振興が今一つにありますね。いろいろなところで、さっきお話がありましたけれども、王国をつくったりいろいろな格好をしながら、とにかく観光振興をやっていきたいと。先ほどDBSクルーズの内容も話がありました。一方で、関越自動車道で観光客を乗せたバスの事故が起こっていますね。このことからいくと、観光客をたくさん誘致をしてきて、その観光客をさばくのに関越自動車道で事故を起こした二の舞というのが発生するおそれというのはないだろうかと思います。そこは観光客をたくさん誘致しようとしている行政の政策の柱の中に、安全輸送という面での議論というのがなされているのか。いや、あれは陸運局の仕事あるいは国交省が考える仕事だから、その範疇ならいいのではないかみたいなことなのか、そこら辺が私はどこでどう議論されるのがいいのかちょっとよくわかりませんが、人をたくさん集めるという、例えば来年も農林水産部の関係で全国植樹祭もありますね。同じ県の中で県土整備部では入札制度をつくって、この入札制度の中で経営事項の審査とか、経営事項の審査の中でも幾つかの項目があって、例えば雇用保険に労働者が加入していますかとか、健康保険や厚生年金保険の有無を調べさせたり、標準報酬の決定通知書を出させたり、かなりきめ細かく公共事業の取り組もうとする業者にはきちっとしたものを出させて、それに該当していなかったら排除していると僕は理解しているのですよ。
そうすると、例えばこれからクルーズ船が境港に入ってきます。1回入るとバスが50台ぐらい必要ですねみたいな話もありますが、これは私が勝手に聞いている話ですから真偽のほどはわかりません。そうするとそれは旅行会社がやることですよと。安かろう、安全はわかりませんよというのをどこかでチェックしなければいけないのではないかなと思います。しかも鳥取県内には地場の運送業者というのがきちっとおるのですよね。しかもまじめに労働者の労働条件なんかをきちっと改善しているところというのは、やっぱり物すごい価格競争の、いわゆる価格破壊の今の風潮に耐え切れないわけですよね。そこに歯どめをかけてやらないと、地場の観光業者というのは、あるいはまじめに取り組んでいる運送業者なんていうのはバンザイをしてしまわないかという気がするのですよ。
最近もこんなことがあったのですよね。路線バスが今物すごく制約を受けてきて、国の補助金も今カットされようとしている、カットされつつある。ところがその、日ノ丸さんや日交さんや地場の業者というのは、中山間地を結ぶ公共交通という重要な役割も担っておるわけだ。ところが経営そのものが立ち行かないような状況というのが出てくる可能性があるのですよね。そういうことから考えて、観光振興ということを非常に強く打ち出している平井県政としては、その観光客の安全性確保ということでの僕は根本的な、土木がやっている入札制度のようなガイドラインみたいなものを早急にやっぱりつくられていく必要がありはしないかと思います。バス1台を運行するのに最低価格何十万だみたいな、最低保障みたいなのできるかどうかは知らないけれども、結局、関越道の自動車事故の原因も、労働者の、運転手、ドライバーのもうとにかく徹底した価格破壊しかないのです。だからそこを、ちょっと僕はどこかで全庁的議論を一遍されて、メスを入れられるのかどうかよくわかりませんが、安全輸送という面での、この間の事故を教訓にした対応策というのを鳥取県としては模索すべきではないかと思うのですが、主として商工労働部長のコメントがあれば欲しいのです。これはすべきです。本当の話、しないといけないと思います。
●岡村商工労働部長
御指摘の御趣旨は理解しますが、旅客はこれは企画部の交通が担当することになるかもしれません。観光は文化観光局というような形で仕分けていくと、ではどこが面倒を見るのだという話になってしまいますけれども、先ほど指摘された中で、物流の面に関しましては、県内の物流関連の企業さんの活性化を図っていくという視点は、必要だと認識しています。それとDBSとかああいう海外の荷物と国内物流をつなげていく。その中で県内の中小の物流業者の方に活性化していただくための施策というのは必要だと認識しておりまして、今回、答えになるかどうかわかりませんが、これは1つの中小企業の活性化策の1つとして考えておるのですけれども、関連の中小の組合とか企業がお互い連携をして知恵を出すような仕掛けをつくりたいと思っております。先ほど御指摘していただいた部分の安全ということになりますと、この商工労働部だけでそれを担うのは少しちょっと荷が重いかなと思っておりまして、これは企画部、商工労働部、それから文化観光局含めての議論が必要だと思います。当然、こちらに安全に観光客の方をお招きする、あるいは安全な状況で物流政策、対策をちゃんと打っていくということは非常に必要なことであります。これはひいては企業のBCPという形にもつながっていきますので、その辺ちょっと総合的な視点が要りますので、少し勉強させていただいて、また関係部局とも相談をしてみたいと思います。
○福間委員
わかりました。ぜひお願いをしたいと思います。
極論すると、観光振興で国外からも県外からもたくさんの観光客に来ていただいたとしても、この今の時代だったら、やろうと思ったら、輸送経路は全部県外の輸送自動車が運ぶことがと。あり得るのですよね。旅行会社がそういう格好ができるのではないか。そうすると何のために観光を誘致しているのだみたいな議論というのが出てくるのですよ。僕はそういう意味では、地産地消という視点も忘れてはいけないのではないかなと思います。行政がどこまでかかわれるかわかりませんが、観光客誘致ということから考えるなら、安全面最優先、しかも地産地消ということとのリンクをさせた物の考え方というのも必要ではないかなとは思いますけれどもね。いずれにせよ部長がおっしゃった、一遍どこかのところで議論をしていただくということについてはぜひ強く要望しておきたいと思います。
◎上村委員長
ほかにございませんか。
○伊藤(美)委員
西山農林水産部長、さっきも言いましたけれども、このトラクターの話、しつこいようですけれども、この4年間に盗まれた被害総額が1億5,000万円ぐらいになるそうですよ。そうすると、個々の農家にとってみれば物すごい経営圧迫材料で、そういう目で例えば農業の中心地の北栄町やあるいは倉吉の久米ケ原に行ってみると、結構、作業に便利なように家と離れて置いてあったり、畑に置いてあったり、言ってみれば乱雑に置いてあるよね、。それで、僕は農協に対しての指導や、あるいは農機具の協会がありはしないかな。そちらを通して、例えば保険に入るだとか、これは金がかかるかもしれないですけれども、その機械をどこに持っていってもどこに持っていったかというのがわかるような装置を、最近では高級車だったらあるような話も聞きます。これは経費が伴いますけれども、少なくとも農政場面でやっぱり掌握してほしいわけです。本当にトラクターを持つような農家というのは、家と畑が遠く離れていたり、ましてや最近のような奥部ばっかりがこうやってねらわれるということは、奥地にとってみれば大変な被害ですよ。ですから、それを農業関係に携わる者が知らないというような話では、僕は農協の指導も何もできないと思うのですよ。早急に実態を掌握してください。
倉吉警察署に行ってみますと、ずっと地図に点がつけてありますよ。警察に任せていいのかなと。農業経営という場面で、農協であったり、農機具の協議会であったり、そういうところとも連携して、農家に喚起を促すことも大事ですけれども、やっぱり経営に対してもできる指導はしてあげないと、いけないと思いますがどうですか。
●西山農林水産部長
これまでも例えば福部の砂丘らっきょうの産地なんかも固まって、道路と外周の道路との出口が区切られておるような形になっておるのですが、あそこには例えば監視カメラがあります。そういういい場所の場合はそういう対応もできると思いますけれども、おっしゃったような奥部のところというのは、そういう形も難しいところがあると思います。また中央農協ではシャッターのかぎかけを頑丈にするようなシャッターガードというような製品も取り扱ったりされておることもありますし、保険もおっしゃるようにございます。農機の保険もございます。県のほうもこれまではある面、警察のやはり範疇だと思っていたところもあると思いますけれども、県としてできるところ、協力できるところということをJAなりとよく相談をしてみたいと思います。
○伊藤(美)委員
もう1つ、県としても協力ではなくて、主体的に調査してみなさいよ。トラクター盗難被害にあった奥地の1軒あたりの農業経営がどういうことになっているか。普及所でも農業振興課でもいいから、実態は主体的に早急にやっぱり調べてほしい。
●西山農林水産部長
調査にをかかりたいと思います。
◎上村委員長
よろしく。
ほかにございませんか。
それでは、意見が尽きましたようですので、執行部の皆さんには退席していただいて結構です。委員の皆さんには御相談したいことがありますので、この場にお残りください。お疲れでした。
(執行部退席)
済みません、ちょっと時間をいただきまして。これお手元に行っているのですね。県外調査、県内調査について私どもに任せていただくということで、案をつくっております。皆さんの御意見を伺いたいと思います。
○内田(博)委員
4カ所ぐらいは全部あるのですか、県外の視察場所は。
◎上村委員長
一応そういう都合でおります。ただ……。
○内田(博)委員
ちょっと1つ切りましょうよ。長野、群馬あたり、埼玉まで行けますか。
●浜田課長補佐
済みません。長野新幹線の沿線で大体行けそうなところで、なるべく移動距離が少なくなるようなところで、これもまた当たってみて難しいということもあろうかと思いますが、とりあえず4カ所程度の案を考えさせていただいておるところです。
○森岡委員
委員長、副委員長に任せたので。
○内田(博)委員
あとはやってください。
◎上村委員長
ただ皆さんの中にちょっと佐渡島という意見がこっちのほうから2~3ありまして……。
○伊藤(美)委員
佐渡島。
◎上村委員長
日程的にとれるかどうかわかりませんけれども、その辺はいかがですか。
○福間委員
佐渡で何を見るの。
○森岡委員
新潟に1泊しなければ。
○伊藤(美)委員
佐渡、コウノトリか。コウノトリかな。
○森岡委員
佐渡で何を見るの。
◎上村委員長
漁業もあるでしょうし、いろいろですが。
○伊藤(美)委員
漁業はない。
◎上村委員長
ないですか。
○福間委員
この長野県の須坂などは一遍行った。
◎上村委員長
須坂。やっぱり鳥獣ですか。
○福間委員
いえ、何だか、さくを見に行きたよ、何年か前だったが。
○伊藤(美)委員
どこだかさくだったな。どこでもあるようなさくだったぞ。
○福間委員
さく。電気が通っているといって見に行った。
◎上村委員長
県内でもやりましたね。
○内田(博)委員
あれは岐阜ではなかったか。
○伊藤(美)委員
岐阜かな。反省したよ、何でここに来ないといけなかったのかと思って。
○内田(博)委員
岐阜の明宝村ですよ。おりの中に人間が入っているところですよ。
○福間委員
長野みたいな気がするのだが。
まあまあいいです。
○内田(博)委員
ある程度お任せ。
○福間委員
日にちほど決めればいいのだ。あと日程は……。
◎上村委員長
日程は、6月議会が終わりまして7月のいつだったかな。4日に終わります。その次の……
●浜田課長補佐
17から20日の3日間の2泊3日を予定しております。
◎上村委員長
一応予定したのですが、皆さんの……。
○森岡委員
そこしかないね。
●浜田課長補佐
そこしかないのです、日程です。
○内田(博)委員
前に詰めないで後ろに持っていっただけの話でしょう。
○福間委員
だからそれを決めておいてもらったほうがいいね。
◎上村委員長
はっきり。
○福間委員
はっきり。
◎上村委員長
何日から何日まで。
●浜田課長補佐
できれば18日に出発して20日に鳥取に帰ってくる。
◎上村委員長
8、9、10。
●浜田課長補佐
17日に最後の連絡をとらせていただきたい。
◎上村委員長
前の日が休みですから、16は休みですから。
○内田(博)委員
18から。
◎上村委員長
8、9、10と。
●浜田課長補佐
18、19、20。
○内田(博)委員
はい、了解
◎上村委員長
県内はいかがでしょうか。
○伊藤(美)委員
県内はまあいい。
○森岡委員
いいです。
◎上村委員長
常任委員会の前の日ですから。
○内田(博)委員
いいですいいです。
○福間委員
構いません。
◎上村委員長
場所的にもいいですか。
○森岡委員
いいところを選定していますよ。
○福間委員
どこか、ここの前の船岡で、カマタニさんたちが集落全体の何か牛とあわせて何かしているのだな。
○伊藤(美)委員
ああ、カマタニさんね。
○福間委員
集落全体も認めているのだ。それで片一方で牛を飼って。いいですよ。あっちの都合もあることだから、ここでいいです 。
◎上村委員長
西部の方が多いのですけれども、10時からということですね。
○森岡委員
いいですよ。
○福間委員
こっちに泊まるということだ。
○内田(博)委員
もうちょっと早く出てもいいですよ、前泊しておいて。
◎上村委員長
まあそこまでは2泊になってしまうから。
○福間委員
この戻った晩は常任委員会があるから泊まらないといけないのだ。
◎上村委員長
どっちみち常任委員会ですのでね。
○森岡委員
ああそうですか。
●浜田課長補佐
県内調査は午後からぐらいでいいかなと思って。
◎上村委員長
ではそのカマタニさんのことはいいですか。
○福間委員
いいです。カマタニさんにはお世話になっていますので、またでいい。
○伊藤(美)委員
田中農場はやっぱりいいな。
◎上村委員長
では午後ぐらいの出発ということで予定をさせていただきます。
○福間委員
委員長、ではこの日でね。20日、了解。
◎上村委員長
はい。20日です。
ありがとうございました。以上で終わらせてもらいます。お疲れでした。
午後0時18分 閉会
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