午前11時16分 開会
◎藤縄委員長
皆さん、おはようございます。
ただいまから企画県土警察常任委員会を開会いたします。
本日の日程は、お手元の日程表のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
初めに、会議録署名委員を指名いたします。
本日の会議録署名委員は、稲田委員と興治委員にお願いいたします。
それでは、ただいまから本委員会に付託されました議案第21号、第22号、第28号について審査を行います。
まず、付託議案に対する質疑を行っていただきます。
委員の皆様におかれましては、発言前後でのマイクのスイッチの切りかえを忘れずに行っていただきますようお願いいたします。
質疑はございますでしょうか。
○興治委員
先ほどの本会議の議案質疑でも議論があったのですけれども、まんが王国とっとりの「遥かな町へ」映画化支援事業です。これについては、先ほどの話もあったように、相当おくれてきているということで、この3月完成予定が、まだ具体的な撮影に入っていないということです。ただ、先ほどの答弁で、当初目的どおりことしの秋公開できるのだというお話だったのですけれども、果たしてその実現可能性といいますか、それがあるのだろうかということをまずお聞きしたいと思います。
それと、制作会社の側にもきちんとしたものをつくるための必要な期間というものがあるのだろうと思うのです。ここで鳥取県と倉吉市が1,000万円ずつお金を出し合うわけですけれども、国際マンガサミットに間に合わせることを優先して、映画の質が後退するということがあってもそれはまたよろしくないのではないかと思うわけです。それで、その映画制作会社及びその関係者が、しっかりしたものをつくるということがまず第一の課題ではないかと。それで、国際マンガサミットが終了してからでも、この映画が第2弾、もしくは国際まんが博を入れて第3弾の連続したものということになっても、これはまたこれでもいいと思いますので、その辺についての考え方をお聞きしたいと思います。
●西尾観光政策課長
「遥かな町へ」の映画化のスケジュールについてのお尋ねでございます。
先ほど本会議場でも局長から御答弁申し上げたとおりでございまして、一応マンガサミットの11月の期間前には制作が間に合うのではないかというふうに今のところ映画会社といいましょうか、関係者からお聞きしているところでございます。
先ほどおっしゃったように、サミットに間に合わせることだけにこだわって、その質が落ちてはいけない。確かにおっしゃるとおりでございますので、そのようなことがないように関係機関にはお話はしたいと思います。
最後に、もしサミットの期間に間に合わなくても、それはそれでもというような御発言もありました。確かにそういうお考えもあろうかと思いますけれども、今のところはサミットの前に公開いただけるというようなことでお聞きしておりますので、まずはそこをこれからもお願いをしたいというふうに思っております。
○興治委員
今の答弁を聞いていても、その制作が完了するのか、それともそこから公開ができるのか、今多分両方言われたように思うのですけれども、難しい面もあると思いますけれども、今後の制作スケジュールなどについてこの制作会社側としっかりと意思疎通を図って、具体的にどう進んでいくのかということについて、やっぱり県としても可能な限り詳細に把握をしていただきたいと思うのです。ある程度の見通しを持って、国際まんが博から始まる一連のこの流れについて、どう効果的にそれを活用するのかというようなことをしっかりと組み立てをしていただきたいと思うのですけれども、いかがでしょうか。
●西尾観光政策課長
先ほど御答弁申し上げましたのは、もちろん制作だけではなくて公開まで間に合うということで今のところはお聞きしているところでございます。これまで県内の漫画家の先生方をキーにして、マンガサミットの前段であるまんが博からそういった先生方のことを柱にして催し物をやっていくということについては基本姿勢でございますし、そのマンガサミットの期間中にもできればその先生方にもおいでいただくようなことができないかということも調整をしているところでございます。
それで、実際にその期間の前に谷口先生の映画ができ上がるということになれば、それは非常にインパクトのあることだというふうに思いますので、そのようなことにぜひなるようにこれからも働きかけをしていきたいと思います。もちろん先ほどおっしゃったように、詳細なスケジュールを制作会社とよく確認をするということは、これまでもやっておりますけれども、これまで以上に努めたいと思います。
◎藤縄委員長
そのほか。(なし)
討論はございますでしょうか。(なし)
それでは、採決に入ります。
採決につきましては、一括で採決するのがよろしいか、お諮りいたします。一括でよろしいですか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
それでは、そのようにさせていただきます。
原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
全員賛成であります。したがいまして、本委員会に付託されましたすべての議案について、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、報告事項に移ります。
質疑につきましては、各部局の説明終了後に行っていただきます。
執行部の皆さんにお願いいたします。
インターネット中継において、執行部の声が聞き取りにくいとの声がありました。執行部の皆様におかれましては、マイクに向かって発言していただきますようお願いいたします。
それでは、文化観光局から、(1)バードスタジアム国際交流基金(平成24年度分)の取崩しについて、門脇交流推進課の説明を求めます。
●門脇交流推進課長
企画県土警察常任委員会資料、文化観光局の1ページをお開きいただきたいと思います。バードスタジアム国際交流基金、平成24年度分の取り崩しについて報告させていただきます。
まず初めに、経緯でございますが、平成23年度分につきましては、昨年9月の常任委員会でも報告をさせていただきましたけれども、一部老朽化して、また機能強化が求められておりますバードスタジアムの改修に当たりまして、財団法人鳥取市公園・スポーツ施設協会に設置しておりますバードスタジアム国際交流基金を活用して、現在のところ芝生の張りかえ工事を行っています。この工事自体は間もなく完成予定ということでお伺いをしております。行っておりますが、平成24年度の改修工事におきましても同様な形でバードスタジアム国際交流基金を活用したい旨の考えが、バードスタジアムの国際交流基金の管理運営委員会のほうで、鳥取市さん及び財団法人鳥取市公園・スポーツ施設協会から示されました。
バードスタジアム国際交流基金の概要を一番下に参考でつけておりますけれども、平成7年11月に4億円で造成されまして、現在の基金残高が2億9,700万円ということになっております。これまで、ワールドカップ2002のエクアドルチームの鳥取キャンプの受け入れのための6,300万円の取り崩しでありますとか、ガイナーレ鳥取のJ2昇格に必要な財務基盤強化に向けた、県と市が出資のために平成22年度にそれぞれ2,000万円の基金の取り崩しを行ってきておりまして、基金の管理主体は財団法人鳥取市公園・スポーツ施設協会ということになっております。
こういった概要でございますけれども、今回、2番に書いておりますが、基金の取り崩しに当たりまして、鳥取市及び財団法人鳥取市公園・スポーツ施設協会さんのほうから説明をいただいております。
内容としましては、これまでバードスタジアムのほうは、県の高校総体でありますとか、少年のサッカー大会でありますとか、サッカー選手権の決勝大会といった形で使用されてきている県のサッカー振興の拠点施設でありますし、またガイナーレ鳥取のホームスタジアムとしてJ2の試合を行っておりますが、平成7年に建設ということでございますので、それから16年がたっておりまして老朽化が進んでいるということがございます。このため、県内のサッカーの振興でありますとか、ガイナーレ鳥取のさらなる飛躍のために、昨年度に引き続きまして24年度において夜間の照明施設器具等の取りかえでありますとか、オーロラビジョンの設置を行うための財源として当基金を充当したいといったような御説明がございました。
これに対する県の方針でございますけれども、平成23年度のバードスタジアムの改修に当たっても事業内容を勘案して基金の取り崩しに同意してきております。24年度の工事につきましても、バードスタジアムを活用しましたサッカー振興に活用されるという考え方ですので、事業費に対する基金の取り崩しに同意をする方向で検討したいということを考えております。
参考ですけれども、今年度行っておりますピッチの芝生の張りかえ工事については、当初
8,700万円という予定でありましたけれども、実施に伴う設計変更によって4,751万7,000円に減額して充当しているというのが現在の状況でございます。
この基金の取り崩しに当たりましては、県知事の同意が必要ということになっておりますので、今回議会に報告をさせていただきたいということでございます。
バードスタジアムの改修工事の計画として、現在考えておりますが、23年度、24年度、御説明をした工事を行うということでございます。なお、米印で書いておりますけれども、この基金以外にもスポーツ振興くじ、totoの助成事業でありますとか、鳥取市が一般財源で施設の整備を行われるということをお伺いしております。
◎藤縄委員長
次に、(2)山陰海岸ジオパーク写真コンクールの審査結果について、中谷山陰海岸世界ジオパーク推進室長の説明を求めます。
●中谷山陰海岸世界ジオパーク推進室長
資料の2ページ目と3ページ目をお開きください。山陰海岸ジオパーク写真コンクールの審査結果について御報告申し上げます。
昨年6月からことしの1月にかけまして、山陰海岸ジオパークの魅力、鳥取県内における魅力を豊かにあらわした写真のコンクールということで募集をかけましたところ、428点の応募がございました。遠くは北は北海道から南は愛媛のほうからも応募いただきまして、このほど写真家連盟の会長様ほか審査員のもと、ごらんのように特選1点、入選10点、そのほか佳作11点が選ばれました。
授賞式は来週3月8日、サンドパルとっとりで予定してございます。その後、サンドパルでも展示をしますほか、とりぎん文化会館、4月以降も道の駅などでも展示します。
また、この写真につきましては、鳥取県が著作権等を保有しまして、皆さんに公開して観光のポスターですとかチラシなどに活用することとしております。
◎藤縄委員長
質疑等ございますでしょうか。
○銀杏委員
バードスタジアムの関係なのですけれども、基金の取り崩しということですが、これには県の同意も必要だということなのですが、このガイナーレに対する県の立場というのがよくわからなくて、説明ですと、バードスタジアムに関することだけなのかもしれませんが、市が主体に事業が行われているような感じを受けたのですけれども、県のかかわり方、立場というのはどういうものなのか教えていただきたいということと、バードスタジアムにつきましてはどういうふうな観客の輸送体制ができているのか、これについてもちょっと質問をしたいと思います。というのは、輸送体制が不十分ではないのかというふうな気持ちも持っておりまして、そういったところの輸送関係への支援に基金を使ってもいいのではないかというふうにも思っていたものですから、これで全部基金がなくなるといったことになるとその辺が心配ですので、お聞きいたします。
●門脇交流推進課長
ガイレーレ全体に対する県の支援というのは、実はあわせて今回の常任委員会でも報告させていただいておりますけれども、鳥取力創造課のほうが担当ということになります。この基金の管理運営委員会の委員に私もなっておりますけれども、このバードスタジアムの整備に当たっての基金の取り崩しに対するスタンスということで今回報告させていただいております。全体に対してきちんとお答えできる立場というか、全体を把握していない面がありますので、十分なお答えはできないとは思っておりますけれども、この取り組み自体というものもガイナーレ鳥取の振興の一助になるということでの要素というのももちろんあるかと思っておりますので、そういった意味も含めてということになろうかと思いますけれども、含めたところでの応援というものを行っていくということにもつながってくるかと思います。
あわせて、輸送体制の関係も私のほうではちょっと答弁が十分にできない部分だと思います。これまでも輸送体制、シャトルバス等の運行に当たってのこの基金の運用益を使ったような一部の応援というものも行ってきております。そういった意味で、この基金がなくなるということはありますけれども、それはガイナーレ鳥取の支援全体を通じた取り組みの中で一定の方向性というのを出していかれる部分だと思っております。
ちょっと十分ではない面があると思いますけれども、以上です。
◎藤縄委員長
そのほかございますか。(なし)
次に、県土整備部に移ります。
平成24年度直轄事業計画(平成24年2月時点)の概要について、安田県土総務課長の説明を求めます。
●安田県土総務課長
お手元の県土整備部の資料をごらんください。1ページでございます。中国地方整備局所管の平成24年度直轄事業計画、平成24年2月時点でございます。これの概要について御報告を申し上げます。
昨年12月に、24年度概算要求予算に係る直轄事業計画が示されまして、その際にも御報告を申し上げたところでございますけれども、2月22日に、2月時点における事業計画が公表されましたので報告をさせていただきます。
1番に、その12月の前回公表からの主な変更点を記載しております。まず、1つ目ですけれども、平成24年度事業進捗見込み額は、全般にわたって大きな変更はございませんでした。2つ目でございますが、境港外港中野地区国際物流ターミナル整備事業につきましては、新規事業化予定と明記されてございます。3つ目としまして、新たに災害復旧事業の追加がございました。
2番の概況でございます。2つ目の丸ですが、事業計画額につきましては、ダム、港湾、空港で前回と変更がございません。その他の事業で、下限値の若干の増加、あるいは上限値の若干の減少がございました。
事業ごとの事業費ベースの額を表に掲げております。合わせまして、総計、一番下の行でございますけれども、23年度認証額180億円余りに対しまして、上限値の場合ですと1.17の額が計画をされてございます。
めくっていただきまして、2ページ以降に個別事業の状況を記載しております。
道路事業、初めにミッシングリンクでございますが、その表の上から2つ目、鳥取西道路、こちらのほうの下限値23億円、これが20億円から23億円に増加しております。そのほかは変更なくて、平成25年度の供用予定と、これも変わらず明記されてございます。それ以外の道路、あるいは河川、海岸、ダム、砂防、そして3ページのほうの港湾、空港事業は変更があっても、先ほど申し上げたように、わずかな変更でございます。
最後の3ページの(6)の災害復旧事業でございますけれども、皆生海岸の離岸堤の復旧、これは台風12号による波浪によりまして離岸堤が被害を受けたものでございまして、今回新たに追加をされてございます。
◎藤縄委員長
質疑ございますでしょうか。
○稲田委員
ちょっとよくわからんので聞きたいけれども、1ページの上限値、下限値とは一体何なのか、初めて見る。それが一点。
もう一点聞きたいのは、災害復旧事業で皆生海岸の離岸堤というのは、いわゆる消波ブロックとしてつくったものなのか、どれになるのだろうか、ちょっと教えてください。
●安田県土総務課長
初めに、1ページの表にございます下限値、上限値のことでございますけれども、下限値と申しますのは、債務負担行為等によって義務的に24年度に支出をする必要があるというふうな額のことでございます。いわゆる最低限、どうしても支出する予定の額、最低限の額ということでございます。上限値のほうは、いろいろな事業には配分があるわけですけれども、最大配分できると見込んでいる額ということでございます。ほかの事業との関係で減ることもあるかもしれないけれども、最大配分できる可能性のある額というふうなことで示されております。御案内のように、まだ予算が最終的に決まっておりませんので、この額はまだ変更する可能性があるということがあわせて書いてあるわけでございまして、現段階ではまだ幅が少しあるというふうなことで示されてございます。
●竹森河川課長
離岸堤につきましては、先ほど委員がおっしゃられたように、皆生海岸の前面に消波ブロックがたくさん並んで見えると思いますが、あれのことです。あれの一部が被災したといったことで、災害復旧そのものにつきましては、昨年の補正で組ませていただきましたが、それの不足分ということで1,000万円新たに計上されたということでございます。
○稲田委員
今の下限値、上限値だけれども、こだわるようだけれども、そうすると上限値については我々に多少の期待、可能性があるわけだね。ここまでは何とかというか。だけれども、下限値については、いよいよだめでもここまではという、そういう認識でいいのだろうか。ちょっとそれを聞かせてください。
●安田県土総務課長
委員の御発言のとおり、下限値については、これは必ず支出されると。支出することが決まっているというものでございます。
上限値のほうについては、もちろん私ども県のほうから要望とかもしておりますから、できるだけ多くの事業をしていただきたいということ、そういう意味では期待をすることができるということです。
○前田委員
その上限値と下限値だけれども、県予算は上限値で組んでいるわけか。
●安田県土総務課長
今ここに記載してあります210億円余りというのが上限値合計ですね。これよりも少ない額を予算案としては提出しております。
○前田委員
では、この表は一体何ですか。上限値というような。県予算より多いのでしょう。
●安田県土総務課長
県予算の計上の考え方は、国のほうの公共事業関係予算の全体の伸び率、対前年の伸び率というふうなものを踏まえて計上させていただく。ですから、対前年どおり程度、若干ふえるぐらいのところで計上しておりまして、直轄事業のほうについてはそれを最大でですけれども、最大で上回る対前年1.17というふうな額が今計画額、上限値として示されているということでございます。
○前田委員
23年度はどうでしたか。やっぱり下限値と上限値で発表したのでしょう。それで、実際に国会が予算を決定したら、23年度はどの辺におったのですか。
●古賀県土整備部長
私のほうから御説明申し上げます。23年度については、事業によって違いますけれども、道路関係などは上限値に近かったと。
これの出し方なのですけれども、ここに書いていますように、12月の概算要求時点で、要するにまだ箇所づけが決まっていないので、例えば鳥取県の道路だったら、例えば山陰道の進捗を図ろうとしたら最大この額が必要になってきますよと。ところが、予算が確保できなかったとしても最低限義務額があって、例えば用地の回収だとかがあるのですね。そういったものを集めたのが下限値なのです。だから、下限値というのは最低限事業進捗を図らなくてもその義務額的なものは払わなければいけないので、その分の予算は確保しますよというのが下限値で、上限値はとにかく事業を最大限進めたときに必要となる額ということで、その幅が12月に一たん概算要求時点で出されたのです。今回、箇所づけの作業を今国交省のほうでやっていますので、それぞれに数字の精度が少しずつ上がってきたので、この2月時点でまた中間発表のような形で今回公表されたということなのです。今国会で審議されていますので、最終的には、では山陰道に幾らとか、そういうことで最終額が確定して、その結果が我々としてはマックスでつくようにできるだけ確保してくださいということをこれまでも国のほうに働きかけていると。
そんなことでございますので、この数字の意味というのは今申し上げたようなことでございます。
○前田委員
もう一つ。3ページの県関係で、港湾の鳥取港、1~4億円程度。これは直轄ですね、千代地区防波堤整備事業。これは千代川の右岸の導流堤を延ばすというのか。
●森下空港港湾課長
これは、第1防波堤といいまして、西浜航路、西側の部分を延伸するという費用でございます。
○前田委員
わかりました。
◎藤縄委員長
そのほか。(なし)
その他ですけれども、執行部、委員の方でございますでしょうか。
○藤井委員
まんが博ですけれども、いろんなところでおくれているということがいろいろ言われています。実際のところはどうなのだろうかというのは、前回も委員長があちこちでその宣伝するチャンスがあるのにその機会を失っているということを言われていましたけれども、きのうの本会議でもそういうやりとりがありました。実際に間に合っているのかどうか、あなたの口からきちんと表明してほしい。
●細羽文化観光局長
まんが博の準備状況、本当に皆さんから御心配の声をいただいております。幾つか側面があると思っておりまして、まずは、きのうも申し上げました肝心かなめのまんが博の中身を早く固めないといけないということで、これにつきましては、これまでも説明しておりますように、今まさに実施計画、最終の詰めを行っております。それをとにかく早期に固めて、それを表に皆さんにもお示ししていくというのがまず一つです。
もう一方は、PRのところ、これもどんどん積極的にやるべしという御意見をいただいております。これにつきましては、まんが博本体が固まるまでにもう既にまんが博をやるという方針は出ておりますので、この時期にこういう内容のまんが博をやります、サミットをやりますという宣伝はこれまでもしてきております。そこにつきましては、先日藤縄委員長からもそういった機会が多々あるということで積極的に活用すべしということがございましたので、それは今までもやっておりますが、その中身を固めるということと並行して、今からさらにどんどんどんどんPRというのも強化していきたいと思いますし、それからまんが博のPRにつきましては、第1弾、第2弾と内容を充実させた形で複層的に4月、5月、6月、開幕に向けてということで盛り上げていきたいと思っておりますので、そういうところでかなりスケジュール的には厳しいのですが、我々もぜひ成功に向けて頑張っていきたいと思っております。皆様方の御支援をよろしくお願いいたします。
○福田副委員長
一つだけ関連しまして、私は先週秋葉原に半日ほど行ってまいりまして、有名店を4~5軒歩いてきたのですけれども、ことしは鳥取は漫画を生かしたイベントを行う年だということそのものも全然知られておりませんでした。水木しげるロードを中心とする境港の取り組みについては共通して御存じでしたけれども、例えば青山剛昌先生とかが鳥取出身だということも全然知られていなかったのです。聞いてみますと、ポスターとかパンフレットは置いてくださるというところもありましたので、ぜひとも東京本部のほうにもそういった機能を持っていただいてしっかり宣伝していかないと、これはちょっとやばいなというふうに感じましたので、ぜひともお取り組みをいただきたいと思います。
●細羽文化観光局長
いいお話をありがとうございました。東京、関西、名古屋もございますが、そういった県外本部のほうでも実はこれまでもプロジェクトチームの一員としてPRには協力をいただいております。一緒にやっております。今回いただいた今のお話につきましても、早速東京本部と連携しまして、そういったところでもどんどんPRができるようにということで行動してまいりたいと思います。ありがとうございます。
○銀杏委員
先ほど出ました「遥かな町へ」ですけれども、鳥取県が1,000万円と。たしか倉吉市も1,000万円、計2,000万円ですね。最近田舎の地方の都市を題材にしたような映画がそちらの地方自治体からも支援があるというふうなこともあわせてよくつくられておるようでして、「恋谷橋」もたしか三朝を題材にした三朝の宣伝映画みたいな感じでしたけれども、そういったような趣がある映画でしたけれども、はやっておるということでした。
それで、これをどういうふうに活用するかということなのですが、「恋谷橋」のときには東京での試写会なり発表会というのは確かに大々的にやられたようですけれども、今回はまんが博のイベントをずっと続いてやっておる最中に上映できるかどうかというふうな話でありますので、ぜひとも当地のこちらで例えば制作発表会とか、完成発表会とか、上映記念とか、やっぱり役者の皆さんにも来ていただいたり、上映会等そういう記念のものをぜひ鳥取でやっていただきたいというふうに思いますので、検討願います。
●西尾観光政策課長
御提案いただきましてありがとうございます。実際にその映画が制作され、公開されるということになれば、その節目節目できちんとPRするということは重要だと思いますので、まさにその地元で上映のお披露目の会ですとか、そういったようなことができれば、その都度マスコミなどの注目も浴びると思います。そのようなことに努めてまいりたいと思います。
○稲田委員
さっきたまたま皆生の離岸堤の話が出ましたので、前々から一回ちょっとその様子を聞いてみたいと思っておりましたので、せっかくの機会ですので聞きたいと思いますが、テトラポットでずっと離岸堤がつくってあったのを、3~4年ぐらい前に一部テトラポットの離岸堤を取り壊して、水際すれすれよりも少し高いぐらいの消波ブロックを国がつくったのです。非常に大々的な起工式があって、我々もその起工式には参列をしました。そこが今ちょっと壊れているということでしょう。ですから、それは修復をしなければならないのですが、地元からの声を一度皆さんに聞いておいていただきたいと思うのです。
それは、その消波ブロックができるもともとは、要するに砂浜のほうから水平線が見えたほうがテトラポットを積み上げた消波ブロックよりははるかに眺めもいいし、いわゆるあのころはウオーターフロントとかというような事業もあったりして、そういうことが進んで、何カ所か、西側の境港のほう、福米の海岸に近いほうの2基か3基いわゆる消波ブロックになったのです。
まず1点は、その後の工事の進捗というのがまるでないわけです。一体どうなっておるのだろうかということなのです。
2点目は、いわゆるテトラポットの消波ブロックのときにはかなりいい形――航空写真で見るとなかなかおもしろい砂浜ができたなと思うのは、こういうぐあいに、こういうぐあいに、こういうぐあいになっているわけです。それはそれでおもしろいのだけれども、そうでなくて、その消波ブロックにしてどういう砂浜の形態になるのか、まだ砂が全然ついていません。現場に行ってみますと砂がついていない。一体どうなるのだろうかということを地元の人が心配しております。
もう一つは、政権が変わったりいろんなことがあったりして財政的な問題もあるのだろうと思いますが、今後本当にこの工事を続けてテトラポットによる離岸堤を全部とって消波ブロックにずっとしていくつもりなのか、それについて本当にそれでいいのかなという声が今地元で上がっているのです。私の地元ですから、私のところにそれを言ってこられた方があるわけですが、その3点ちょっと聞かせてください。
●竹森河川課長
先ほど予算のほうにもありましたが、皆生海岸の直轄でやっている事業につきましては、大きくは2つございます。先ほど言われましたように、今の離岸堤を、頭を海面に沈めて、人工リーフといいます、今よりも低く、あるいは幅を広くといった形です。これの目的としましては、今確かにこういうふうにこうなっているのを、これは砂がつくこと自体の効果というのは当然あるのですが、ただ、こういったところに囲まれたところはすぐ深くなると。言ってみれば、海水浴にはちょっとどうかなというようなところもございました。あとは、先ほど言われましたとおり水平線の景観等も含めまして、地元の方も一緒に入っておられます、あるいは学識の方も入っておられます専門の技術検討会といったものを国交省のほうが組織されまして、その中で専門的な効果の話、あとは観光面も含めました地元のほうのお話も伺いながら、効果も検証しながら、やはり海の工事ですので、合計7基ぐらい予定はあるというふうに伺っていますが、それを順に毎年毎年効果を調べながら、意見を聞きながら進めているというふうに伺っております。
もう一つは、これはサンドリサイクル、県でもございますけれども、弓浜半島の皆生あたりのほうが、東側のほうが侵食の傾向があると。逆に境港に近いほうにそれが寄って境港方面のほうに堆積する傾向があるというのが大まかな傾向なのですが、そちらのほうの砂を、皆生工区とか富益とかありますけれども、そちらのほうに人工的に持ってきて砂を入れるといいますか、いわゆる養浜といいますけれども、そういった事業をやっているといったところでございます。
全部私のほうでお答えできないかもしれませんが、今のお話を国交省に早速連絡しまして、地元のこんな声もあるがといったようなお話もお伝えしまして、今後の皆生海岸の事業のほうに生かしていただくようにといったことを言わせていただきたいと思います。
○稲田委員
課長、1点は、1基分ずつやっていって、その効果を確認しながら次の工事をやっていくというようなニュアンスの説明だったように思うのです。私も、起工式の当時国交省の説明ではそんなような説明だったように思ってはおります。
ただ、そうすると、本当にあの人工リーフでやっていけるのか。もしいけないということになると、国交省に聞いてほしいのは、この工事は取りやめになるのかどうかということもあわせて聞いてほしいのです。というのが、一部分だけいわゆる消波の人工リーフになって、こちらはテトラポットの離岸堤になっているわけですが、やっぱりあれは見た目はよりおかしいということを地元の人は言うわけです。
それで、これは言っていいのかどうかわからないけれども、地元の声だからストレートに伝えておきますけれども、あれはやっぱり失敗作ではないのかと言うわけです。波が非常に高いときにはあの人工リーフをもろに越えて、そしてあそこの中で大変な渦巻き状の波が起きるのです。それでみんな砂を持っていってしまうわけです。だから、こんなことで砂がつくのかなということを言っております。
だから、そこは、課長、もう一回本当にあの工事は今後検討しながらでも、その効果を確認しながらでも7基か8基ぐらいやる計画だったと思いますがやるのかやらないのか、続けていくのか、その辺を聞いてみてもらいたいと思う。もしあれで失敗作だということになると、あの離岸堤は全部非常にぶざまな形になりますよ。そういう気がします。それでそれを国はどう考えているのだろうというような声が私の事務所にも届いています。
サンドリサイクルのことを言われたけれども、米子の辺に住んでいる人は、ここでは田子警備部長も米子の人だから皆生のことはわかると思いますが、皆生海岸は海流があって、もともとああいう離岸堤がないときには、完全に皆生海岸の砂をすくって境港に持っていったから境港は遠浅の海水浴場があったというのが我々が子供のときの印象なのです。その海流は今も変わらないわけです。ただ、離岸堤をつくったためにあそこに砂がたまって、曲がりなりにも海水浴場となって海水浴ができるようになったわけです。それを、そういうようなことであの人工リーフで砂がさらわれていくようだから、だからもう一回境港から皆生海岸に砂を持ってきてサンドリサイクルをやるのだというと、例えば河口のサイドリサイクルと、あの海岸のサンドリサイクルとは質的に全然違うと私は思っています。もう果てしもなくそんなことをやり続けることになるのですよ。
だから、そこの部分も――結局今地元の人が思っているのは、構わなければよかったのに、あのテトラポットの離岸堤でよかったのにという声がぽつりぽつり出始めているのです。そのことを私は言いたいのです。
だから、やめるのならやめたほうがいいかもしれない。ちょっとぶざまにはなるけれども。2つか3つ人工リーフがあるわけでしょう。福米側のほうは見た目がよくないですよ。むしろテトラポットがあって、そしてああいう砂のつき方をして、それは見た目としては水平線が見えない、景観上は余りいい景観ではないかもしれないけれども、今ごろになってそれはそれなりにあのテトラポットの離岸堤もなかなか捨てたものではないという声すらあるわけですよ。
そこのところをよく国交省に話をしていただいて、ぜひ報告をいただきたいと思います。地元の皆生の旅館組合、旅館の関係の人、福米海岸の人は非常にそのことを、どうなっているのだろうなと思っていますので、ぜひお願いしたいと思います。
●竹森河川課長
ただいまのお話は国土交通省のほうにお伝えいたします。
それと、ちょっと補足的な説明になろうかと思いますが、人工リーフの効果についてですが、御存じだとは思うのですが、特に最近鳥取県の東部のほうで県事業で人工リーフをやっています。確実に効果はあらわれております。以前侵食し続けていた、後退し続けていたなぎさといいますか、汀線といいますけれども、それが維持されている、あるいは場合によっては前に出るというふうな効果が出ております。そういった意味で人工リーフは効果がございます。ただ、離岸堤のような極端な波を打つようなああいった出方ではなくて、もう少しやわらかい出方の傾向にあります。一般的には離岸堤と人工リーフの場合の砂のつき方の違いというのは大体そういったものでございます。
○稲田委員
そうすると、課長、やわらかい砂のつき方ということになると、要するに離岸堤まで今砂がほとんどついていますね。離岸堤があって、こういうぐあいになって、次の離岸堤にこういうぐあいにひっついているわけでしょう。それが、やわらかいつき方というのはつかないということか。離岸堤につかないような砂の堆積になるということであれば、海水浴ができないのではないだろうか。その辺どうなのでしょうか。やわらかいつき方とはどういうつき方ですか。
●竹森河川課長
ちょっと口で説明しづらいのですが、手でしますと、離岸堤がございます。こっちに海がございます。今の皆生海岸の離岸堤でいきますと、ここまでほぼついていますね。人工リーフになりますと、海岸線は人工リーフのあるところの砂浜は緩やかにこういう、波が緩やかになるといいますか、海岸線の。人工リーフのあるところは、砂は出るのだけれども構造物まではつかないといったような状況でございます。
○稲田委員
それでは、国交省の話を聞いて、その辺の砂のつき方も教えてください。地元は大変心配しています。
◎藤縄委員長
では、後ほど対応していただくようにお願いします。
そのほかございませんか。(なし)
なお、委員長報告につきましては一任いただけますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
それでは、以上をもちまして企画県土警察常任委員会を閉会いたします。
お疲れさまでした。
午後0時06分 閉会
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