平成23年度議事録

平成24年3月15日会議録

 開催概要、資料はこちらです。
出席者
(8名)
委員長
副委員長
委員
藤縄 喜和
福田 俊史
国岡 智志
稲田 寿久
興治 英夫
前田 八壽彦
藤井 省三
銀杏 泰利
 
欠席者
(なし)
   
 


説明のため出席した者
  髙橋企画部長、細羽文化観光局長、古賀県土整備部長、石田警察本部長
  ほか各次長、課長、関係職員

職務のため出席した事務局職員
  議事調査課 上月主幹、山崎主幹、五百川副主幹

1 開会 午前10時01分
2  休憩  午後1時11分
3  再開  午後1時14分
4  閉会  午後1時20分
5 司会 藤縄委員長
6 会議録署名委員 藤井委員、銀杏委員
7 付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり
 

午前10時01分 開会

◎藤縄委員長
 皆さん、おはようございます。
 ただいまから企画県土警察常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程表のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、藤井委員と銀杏委員にお願いいたします。
 それでは、ただいまから本委員会に付託されました議案について審査を行います。
 まず、付託議案に対する質疑を行っていただきます。委員の皆様におかれましては、マイクのスイッチ切りかえを忘れずに行ってください。
 質疑はありませんか。(なし)
 ないようですので、討論を行っていただきたいと思います。(なし)

○前田委員
 議案第1号について、賛成ですが、平成24年度鳥取県一般会計予算の歳出7款商工費3項観光費1目観光費のまんが王国とっとり建国記念事業について、附帯意見を申し上げたいと思います。
 まんが王国とっとり建国記念事業を実施するに当たっては、早急に事業内容を固めた上で、広報宣伝を行うとともに、県民の皆さんからもさらに幅広い協力が得られるように努めること。事業効果を最大限活用するため、観光入り込み客数の確保については有効な対策を講じ、地域経済の活性化につながる事業とするとともに、あわせて次年度以降に投資効果が及ぶものとすること。また、入場料徴収等の事業収入を得ることも検討し、効率的な事業実施を行うとともに、一層の経費節減に努めること。を提案いたします。
 続いて、平成24年度鳥取県一般会計予算の歳出8款土木費3項河川海岸費3目砂防費、社会資本整備総合交付金(急傾斜地崩壊対策事業)地域自主戦略交付金(急傾斜地崩壊対策事業)、単県小規模急傾斜地崩壊対策事業について、次のとおり附帯意見を提案いたします。急傾斜地崩壊対策事業及び平成24年度に創設される単県小規模急傾斜地崩壊対策事業は、県民の生命・財産を守るために有効な施策である。しかし、急傾斜地崩壊対策事業においては、事業の重要性・緊急性に応じて5%から20%の受益者負担金を課すこととなっており、このことが事業実施上の隘路となっていると推測され、さらに新規事業においても同様の負担金が隘路となることが予想される。県民の要望の強い急傾斜地対策を着実に推進するため、現行の受益者負担割合について、廃止を含めて低減化することを早急に検討すること。

◎藤縄委員長
 配付させていただきましょうか。(自民党附帯意見案配付)
 その他、御意見ございますでしょうか。

○興治委員
 ただいまの前田委員が提案された内容について、私たちも会派で検討させていただきました。昨日の本会議開会前にまんが王国に関しては勉強会を開いて、執行部からの意見聴取、状況報告等を行って、昼に会派総会ができませんでしたので、一般質問終了後会派総会を開いて附帯意見について、前田委員が提案したものについて修正案をつくりましたので、それを提案させていただきたいと思います。ちょっと配っていただけますか。(絆附帯意見案配付)
 それでは、まずまんが王国についてのところについて読み上げます。
 まんが王国とっとり建国記念事業については、スケジュールに余裕のない中での準備を余儀なくされており、事業の完遂に懸念があるので、次の事項について十分留意すること。早急に事業内容を固めた上で広報宣伝を行うとともに、県民の皆さんからもさらに幅広い協力を得られるように努めること。
 事業については、地域経済の活性化や観光入り込み客数の確保に最大限の効果を発揮できるものに精選し、あわせて次年度以降に投資効果が及ぶものを選択すること。効率的な事業実施を行うとともに、一層の経費節減に努めること。趣旨につきましては、冒頭に書いておりますように、非常にスケジュールに余裕のない中での事業準備ということになっております。その中でも、事業を成功に導くために最大限効果を発揮できるものに事業については精選をし、かつ、次年度の投資効果に及ぶものに選択をすると。あわせて、入場料収入を得るということにつきましても、チケットの作成、チケットの販売、さらにお金の回収等新たな仕事がそこで加わってきますので、それによってまた負担も拡大するということが懸念されますので、それは既に議会での議論もありますので、あえて求める必要はないのではないかということでございます。
 3番目の急傾斜地崩壊対策事業及び単県小規模急傾斜地崩壊対策事業につきましては、一番下のところに書いてありますように、「廃止を含めて」の部分を「負担可能な水準まで低減化する」というふうに修正したらどうかということでございます。これにつきましては、従来からの急傾斜地事業については受益者負担金がありますので、廃止ということになりますと、これまで受益者負担金を負担していた方との公平性に問題が生じるのではないかということが懸念されます。そこで、来年度単県事業が創設されますが、対象家屋数が少なくても対象になりますので、1軒当たりの負担水準が高くなるということが懸念されますので、それを負担可能な水準まで低減するというふうに修正してはどうかということを提案させていただきたいと思います。

○福田副委員長
 私も、次の点について附帯意見をつけ、予算執行していただいてはどうかと考えております。平成24年度鳥取県一般会計予算の歳出8款土木費4項港湾費1目港湾管理費、みなとさかい交流館外壁改修工事について、次のとおり附帯意見を申し上げたいと思います。
 みなと境交流館外壁改修工事の実施に当たっては、二度と漏水がないように細心の注意を払って設計と施工を行い、屋根材や外壁材に使用するガルバリウム鋼板の色彩等については、建物の役割、位置づけについて考慮し、水木しげるロード等の周辺環境に適合するものとなるよう十分配慮すること。

◎藤縄委員長
 そのほかございますか。(なし)
 それでは、付託議案の採決に移ります。その後に附帯意見を採決させていただきます。
 付託議案を一括して採決せていただいてよろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、そのようにさせていただきます。
 賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 全員賛成であります。したがいまして、本委員会に付託されましたすべての議案について、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
 次に、附帯意見について採決いたします。
 議案第1号について、前田委員及び興治委員から発議がありましたまんが王国とっとり建国記念事業、急傾斜地崩壊対策事業及び単県小規模急傾斜地崩壊対策事業について、採決を行いたいと思います。
 御意見がありましたら。

○稲田委員
 基本的には、前田委員の発議に賛成をするものであります。興治委員の附帯意見につきましては、まず数点問題があるように思うわけであります。それは、1点としては、事業の完遂に懸念がある、この懸念を示しておるのは一体執行部なのでしょうか、それとも興治委員を初めとする絆の方々の意見なのか。明らかに事業の完遂に懸念があるということであれば、執行部に、特にまんが王国担当の執行部にきちんと聞くべきだろうというように思います。したがいまして、ここに1つ問題点があるというように思います。
 後半の部分につきましては、要するに取捨選択をするという説なのですが、取捨選択ということになりますと、今回のまんが王国についてのイベントについては、マンガサミットとまんが博ということがイベントの大きな目玉になっているわけですが、これを分離するということは、やはりまんが王国というこのイベントの趣旨からして、年度を挟んでばらばらになるということは非常に問題があるのではないかというように思います。したがいまして、これにも反対であります。
 急傾斜地につきましては、この文言が問題であります。「負担可能な水準まで」という、この文言が非常に不確定な要素がこの意味合いの中に含まれておるわけですから、行政用語として適当ではないというように考えて反対いたします。

○銀杏委員
 まんが王国についての附帯意見ですけれども、興治委員から提案がありました内容ですが、後段に、赤字のところですが、最大限の効果を発揮できるものに精選しということに限定的に書いてしまいますと、幾つかの事業を中止せざるを得ないような、そうした内容になっております。一応予算については全員挙手の上可決しましたので、そういうことはちょっとできないのではないかというふうに思いますので、まんが王国については、前田委員より発議があったものでいいのではないかというふうに思っております。
 入場料徴収等については、とりあえず書いてありますが、得ることもという判断を執行部のほうに任せておりますので、入場料収入によって経費がかえって膨らむというふうなことも考えられますので、その辺は執行部で具体的に判断をされたらいいのではないかというふうに思います。

○国岡委員
 私と会派の「かけはし」で話をさせてもらいましたけれども、興治委員が提案されました内容の中で、スケジュールに余裕のない中での準備を余儀なくされているという文言ですけれども、これは当委員会でもいろいろ議論しました。時間がない中でということで、私はこの文言を取り入れるべきだという思いではおります。趣旨的には前田委員が言われている内容でごもっともだと思いますけれども、こちらのほうを入れるべきだと。
 それとあわせて、急傾斜地のほうですけれども、廃止を含めてという文言ですけれども、これは負担可能な水準までということで、皆さんといろいろお話をさせていただきました。ただ、軒数が減った中で相当ぎりぎりのラインの中の急傾斜事業をこなしているところがありまして、そこになって廃止ということで、またそれもさらにいろんな議論がございましたので、私としては、興治委員の提案に賛成したいと思います。

◎藤縄委員長
 そのほか。(なし)
 それでは、採決に入りたいと思います。
 複数御意見がありましたので、個別に採決いたします。
 初めに、まんが王国とっとり建国記念事業につきまして、前田委員の御意見に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成多数でありますので、前田委員の附帯意見に決定いたしました。
 次に、急傾斜地崩壊対策事業及び単県小規模急傾斜地崩壊対策事業について、採決いたします。
 前田委員の附帯意見に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成多数でございますので、前田委員の附帯意見に決定いたしました。
 次に、福田委員から意見がありましたみなとさかい交流館外壁改修工事について、賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成全員でございますので、附帯意見を付することに決定いたしました。
○興治委員
 国岡委員も賛成してくれたので、少数意見はつけてください。

○国岡委員
 私もお願いしたいと思います。

◎藤縄委員長
 それでは、少数意見として取り上げさせていただきます。
 ここで私のほうから執行部の皆様に一言申し上げたいと思います。
 今議会では、付議案の予備調査を各部局において2月21日から3月12日までの間、6日間にわたって実施し、まさに慎重な審議を重ねてまいりましたが、これは執行部の議案の説明のあり方が一つの要因であったと考えております。今後においては、重要な案件については議案説明資料による説明にとどめず、予備調査の当初から関連資料等を精査の上提示していただき、補足説明を行うなど、十分な議案審議を可能にするために、執行部としての責任を果たすよう努めるべきと考えております。
 各部局長に今後の対応について伺いたいと思います。

●髙橋企画部長
 今回の会期の中では、本当に長時間委員会で御審議をいただきましてありがとうございました。特に、来年度の県の予算を決めるという大変重要な議会でもございましたし、私ども企画部のほうでも中山間の条例とか男女共同参画の関係とかさまざま御提案をさせていただきまして、本当に慎重審議をいただきましてありがとうございました。
 その過程の中で、特に私どもの中では来年度予算案の中で私学審議会の部分とか運輸振興助成金につきまして、資料の説明が不十分だったと思いますし、また、私ども執行部側の説明も不十分な点があって、余計な手間をおかけして、また別途時間をとっていただいて御審議をいただくというようなことになりましたことにつきましては、私ども今後このようなことのないようにきっちりと最初から御理解をいただけるような資料の作成、また御説明に努めさせていただきたいと思っております。どうぞよろしくお願い申し上げます。

●細羽文化観光局長
 文化観光局におきましては、特に2月21日のまんが王国とっとり建国記念事業の予算案についての資料内容、説明内容が不十分であったということで、深く反省しております。このまんが王国につきましては本会議でもいろいろ御議論いただきましたし、先ほど附帯意見のほうもいただきました。こういったことも踏まえまして、今後の事業の執行状況とかにつきましても丁寧に御報告を申し上げ、適正執行に努めてまいりたいと思います。また、今後の予算案等の議案につきましても、適切な説明、資料提出ということに努めてまいりたいと思います。よろしくお願い申し上げます。

●古賀県土整備部長
 県土整備部といたしましても、特に今回みなとさかい交流館の外壁改修工事につきまして、3回にわたって集中的な御審議をいただきましてまことにありがとうございました。その際、私どもが提出させていただいた資料が十分ではなかったという点もございましたし、説明についても十分に説明できなかった部分も確かにございまして、その点につきまして深く反省しているところでございます。今後こういったことがないように私どものほうでも関係書類等をしっかり整えさせていただきまして、できるだけ簡潔な、そしてわかりやすい説明に努めてまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

●石田警察本部長
 当方におきましても、今委員長がおっしゃったように、引き続き努めてまいりたいと思います。

◎藤縄委員長
 そのように努めていただくよう重ねてお願い申し上げます。
 次に、請願・陳情の審査に入ります。
 今回は、新規分の陳情3件の審査を行います。
 まず、新規分、陳情24年5号「住民の安全・安心を支える公務・公共サービスの体制・機能の充実を求める意見書の提出について」の審査を行います。
 御意見を伺いたいと思います。

○福田副委員長
 それでは、陳情24年5号、住民の安全・安心を支える公務・公共サービスの体制・機能の充実を求める意見書の提出について、意見を申し上げたいと思います。
 国において、地域における行政は地方自治体が自主的かつ総合的に実施できるよう、出先機関の事務・権限を移譲すること等を進められており、本県においても関西広域連合として出先機関の移譲を求めるとともに、中国地方としても受け皿体制の検討を進めていることから、不採択にすべきと考えます。

◎藤縄委員長
 そのほかございませんか。(なし)
 それでは、採決いたします。
 不採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成全員であります。よって、この陳情は不採択と決定いたしました。
 同じく、陳情24年6号「「衆議院の比例定数削減に反対する意見書」の提出について」の審査を行います。
 御意見はございますでしょうか。

○福田副委員長
 陳情24年6号、「衆議院の比例定数削減に反対する意見書」の提出について意見を述べさせていただきたいと思います。
 国会議員の選挙制度については、国のレベルで各政党、会派間において論議が進められているところであることから、不採択にすべきと考えます。

○銀杏委員
 衆議院の定数削減についてはよしといたしますが、問題は比例定数の削減についてであります。前回衆議院の定数を20削減したときは、比例定数を20削減いたしました。そのときの合意は、次回は30小選挙区から定数を削減するのだという合意のもとに比例を20削減した経緯もございます。本来であれば、小選挙区を削減すべきであるというふうに思います。また、今比例と並立制となっておりますのは、小選挙区では民意を十分に反映できない場合があると。いわゆる得票が過半に満たないところが7割とか議席を有するような結果が当然出てくるわけでありまして、それを補完するために、民意を正確に反映しようということで比例という選挙制度がひっついておるわけでありますので、ここの部分を大幅に減らしていくということは、より民意から外れた選挙結果になる可能性が非常にあるというふうに思います。そうしたことで、比例定数を大幅削減をするということは反対をいたしますので、この陳情に対しては採択すべきというふうに思います。

○国岡委員
 この定数削減というものについて、会派といたしましていろいろ協議いたしましたけれども、その中で、ここに書いている趣旨は賛同いたします。それについては、衆議院、参議院合わせて、そして比例のあり方、すべての国民の皆さんの意見を聴取した中での国会の議論を反映させるためには、選挙制度から踏まえてすべて検討しなければならないという考えでおります。定数削減ということに当たっては、これは当然民意でありますし、1票の格差という問題も出ておりますので、私は趣旨採択すべきものだというふうに考えます。

◎藤縄委員長
 そのほか。(なし)
 それでは、採決に移りたいと思います。
 不採択に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 趣旨採択に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 採択の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 不採択が多数でございますので、不採択と決定させていただきます。
 次に、同じく陳情24年9号「暴力団排除条例の無効決議について」の審査を行います。
 御意見はございますでしょうか。

○福田副委員長
 陳情24年9号、暴力団排除条例の無効決議について意見を申し上げたいと思います。
 暴力団排除条例は、暴力団の県民生活等への不当な影響を排除するため、事業者側からの利益供与が行われないように規制する条例であり、その目的及び内容については昨年度本議会において審議し、制定されたものであることから、不採択とすべきであると考えます。

◎藤縄委員長
 そのほか御意見ございますでしょうか。(なし)
 それでは、不採択に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成全員でございますので、24年9号は不採択と決定いたしました。
 次に、報告事項に移ります。
 なお、質疑等につきましては各部局の説明終了後に行っていただきます。
 執行部の皆様にお願いいたします。委員会のインターネット中継において、執行部の声が聞き取りにくいという声がありました。執行部の皆様におかれましては、マイクに向かって発言していただきますようお願いいたします。
 初めに、企画部から、(1)関西広域連合議会3月定例会及び関西広域連合委員会の概要について、亀井企画課長の説明を求めます。

●亀井企画課長
 企画部の資料の1ページをお願いいたします。関西広域連合議会3月定例会及び関西広域連合委員会の概要につきまして報告いたします。
 まず、関西広域連合議会の3月の定例会でございますが、今月の3日大阪市内で開催されました。
 定例会の概要につきましては(2)のところでございますが、次の議案が原案のとおり可決されたというところでございます。アにつきましては、関西広域連合行政に係る基本的な計画の議決等に関する条例を新たに制定するものでございます。これに伴いまして、キの関西広域連合行政に係る基本的な計画の策定につきまして議決されたところでございます。イ、ウにつきましては、来年度当初予算、今年度の補正予算でございます。エは、広域連合といたしましての手数料条例の制定、オで行政手続条例、カで関西広域連合広域計画の一部変更、これにつきましては本県、それから徳島県の参加分野の追加に伴いまして変更するものでございます。
 大きな2番でございますが、この連合議会に先立ちまして、大阪市内で連合委員会が開催されました。
 2ページをお願いいたします。委員会の概要でございますが、まず1番で北陸新幹線について議論が行われました。これにつきましては、敦賀以西の新幹線のルートの提案の基本方針と、国から提案がございましたフリーゲージトレイン導入についての評価あるいは対応方針につきましては、次回の委員会ということで、今月の25日に開催の予定でございますが、次回の委員会であわせて諮るということになりました。北陸新幹線のルートの提案に係ります費用対効果調査の最終取りまとめにつきましては、4月に行うと、そういった旨の報告がございました。それから、リニア中央新幹線のターミナル拠点等を関西全体で検討すべきと、そういった提案がございまして、これにつきましては連合の中に設置しております広域インフラ検討会の中で検討しようということになりました。
 2番目でございますが、新名神高速道路の全線早期整備についてということで、着工見送り区の早期着工など、全線早期整備を求める緊急要望を行おうということになりました。
 3点目でございますが、和歌山大学の大学院観光学研究科への博士課程設置についてでございます。これにつきましては、関西広域連合として文科大臣に要望しようということになりました。
 4の報告事項でございますが、公設試験研究機関の機器等を他府県の企業が利用する場合の料金につきまして、関西広域連合の区域内の企業、これは本県は4月から参加ということですので、本県につきましてはとりあえず除かれておりますけれども、関西広域連合の区域内の企業に限り自府県並みとする制度改正を4月1日から実施する予定であると、そういった旨の報告がございました。
 四国知事会におきまして、国出先機関の移管の検討状況が報告されまして、本県の平井知事が中国地方知事会でも広域連合を立ち上げる方向で検討を進めているといったことを報告されました。
 今の節電状況とともに、4月には夏の電力需給の方向性を出したいと、そういった旨の報告がございました。
 (3)といたしまして、原子力発電所に係る情報連絡及びエネルギー対策の促進に関する覚書の締結ということでございますが、関西広域連合委員会の終了後、広域連合と関西電力との間で覚書を締結したところでございます。

◎藤縄委員長
 次に(2)平成24年度中山間地域振興行動指針(素案)について、米山中山間振興・定住促進課長の説明を求めます。

●米山中山間振興・定住促進課長
 企画部の資料の3ページと、同じく別冊の3をあわせてごらんいただきたいというふうに思います。平成24年度中山間地域振興行動指針(素案)の作成について御報告させていただきます。中山間条例の規定に基づき策定している行動指針の24年度版について、現在別添素案のとおり取りまとめ中ですので、御報告させていただきます。
 なお、この行動指針の素案は、現在調整中のものでございまして、今後、次期対策の検討懇談会等の意見を伺いながら、今月中に取りまとめたいというふうに考えております。
 1番の行動指針の策定についてでございますけれども、策定の目的といたしましては、中山間地域振興の基本的な方向性や進め方、重点的に取り組む施策等を明示し、県、市町村、県民等が連携・協力した取り組みを推進するために、平成21年の条例制定以降毎年策定しております。策定の根拠は、条例の第4条第1項の県の責務に基づいて策定しております。
 今回、24年度の行動指針の特徴といたしましては、そこに3つ掲げておりますが、中山間地域の厳しい現状に対し、新たな条例のもとで中山間地域対策の積極的な展開、強力な推進を図るため、従来の行動指針を充実・刷新するもの。それから、今後5年間に取り組む中山間地域対策のイメージをわかりやすく提示するもの。それから、条例改正、次期対策検討懇談会等の検討結果、条例の見直し過程において関係機関等からの意見・提案等を反映したものということが特徴でございます。
 2の行動指針の構成というのは、第1章から書いてございますが、これは別冊の目次に相当するものでございます。第1章では、行動指針の策定についてということで、中山間地域の重要性、対策の必要性、行動指針の趣旨等を記述しております。第2章では、中山間地域振興の基本方針で、1番で中山間地域対策の柱、2番で基本方針等を記述しております。第3章では、知恵と力を集め、みんなで取り組む意義ということで、県の責務、市町村の役割、県民等の役割を記述しております。第4章では、推進体制ということで、県の推進体制を記述しております。めくっていただきまして、第5章では重点的に取り組む施策について記述しております。その後に、平成24年度の主な施策ということで記述しております。
 それでは、さらに若干時間をいただきまして、主な内容について3以降で説明させていただきます。
 まず、(1)でございますが、中山間地域対策の柱、第2章の1でございますけれども、今後5年間重点的に取り組む3本の柱として、1で、高齢者等が住みなれた地域で安心して暮らせる中山間地域の実現。2で、地域の豊かな資源を活用した元気で活力ある中山間地域づくり。3で、中山間地域の豊かな自然環境や公益的機能の次世代への継承の3本の柱を掲げております。
 (2)で、この3本柱を具体的に実現を図るため、今後の取り組みにおいて重視すべき視点、各分野に共通するキーワードとして、そこに記載しております基本方針の住民主役の地域づくりから、2番の支え合いの力の結集、3番の豊かな地域資源の活用、あと続きまして7番の都市部との共生まで、こういう項目について記述しております。
 続きまして、第3の知恵と力を集め、みんなで取り組む意義というところでは、現在の条例改正に特に強化した部分として、県の責務として、地域づくりに取り組む人材の確保・育成について、市町村の取り組みを支援すると。それから、市町村の役割に、地域づくりに取り組む人材の確保・育成を図ることという項目を具体的に追加するというところが主な改正点でございます。
 5ページに移っていただきまして、第4の推進体制、これは主に県の推進体制の部分でございますけれども、東部・八頭・中部・西部・日野の中山間地域振興協議会、現在は東部と八頭を一緒にして4地区に設置しておりますけれども、次年度からは八頭地区に新たに設置して、県下5カ所で協議会体制をとるということにしております。それから、3で、サポート体制の構築ということで、各総合事務所県民局への地域づくりサポーター、いわゆる県版の集落支援員を配置することと、あと環境大学等と連携して地域づくりの専門的な助言体制等を行うというようなことを考えておるところを記述しております。
 第5で、重点的に取り組む施策、第5章でございますけれども、基本方針のもと、県・市町村・県民等が相互に連携・協力して、重点的に取り組む施策として、安全・安心な定住環境の確保・充実に関する施策から、7番の公益的な機能の維持増進等に関する施策までの7本、これは条例改正に準じた構成にしておりますけれども、こういう内容を具体的に記述しております。
 別冊のほうをめくっていただきたいのですけれども、別冊の14ページ以降に、具体的に24年度の主な施策ということで、現在各部局と調整して盛り込むべき施策を書いております。ただ、ここは主な施策ということで書いておりまして、これではまだ不十分でございますので、現在、全施策について予算額とか担当部局とか事業内容がわかるような、いわゆる分野別の整理表というものを整理中でございまして、それはまた後日示させていただこうというふうに考えております。
 今後の予定といたしましては、今月の23日に次期中山間対策検討懇談会の最終の会合を開くことにしておりまして、そこ等の意見を踏まえて成案化を図りたいというふうに思っております。これを踏まえて、4月以降この行動指針の周知並びに、あわせて新施策の展開を図っていきたいというふうに考えているところでございます。

◎藤縄委員長
 御意見ございますでしょうか。

○藤井委員
 2ページ。北陸新幹線について、敦賀以西の北陸新幹線のルート提案の基本方針を、国からの提案をのんで。フリーゲージというのは、この部分をフリーゲージに国がしなさいというふうに言っていると解釈していいのですか。もしそうだとすれば、国はフリーゲージというものを導入しようという積極的な意思があるととらえていいのかということと、同時に、このフリーゲージなるものを全国の何カ所ぐらい計画しているのか。例えば、伯備線がその候補に挙がっているわけですけれども、どの程度箇所としてあるものなのか。あなたが答えられるかどうかわからないけれども、それともう一つミニ新幹線というのもあるのですが、一体国は方針としてフリーゲージとミニ新幹線と本物の新幹線と、どういうふうな位置づけでもって進めていこうとしているのか。このことをわかる範囲でお答え願えますか。

●髙橋企画部長
 まず、先般の3月3日の関西広域連合の委員会での話ですけれども、国土交通省のほうから関西広域連合に対して、敦賀以西の区間についての接続の提案があったというようなことについて、連合委員会に報告があったということです。その内容ですけれども、要は、北陸新幹線が順次敦賀まで参りますけれども、敦賀から関西までの区間が残っているということになります。それで、あの区間は本来新幹線の整備の基本計画とかそういうものですと小浜ルートみたいなところで線が引いてあったりとか、あと小浜ルートに加えて湖西線を通るルートとか、米原を通るルートとか、新幹線の整備計画自体の構想はいろいろあるところなのですけれども、当座の暫定的な措置としまして、北陸新幹線側の整備費用の中で、敦賀から大阪まではフリーゲージトレインを走らせることとしたいというような提案が国交省から関西広域連合に対してあったということでございます。
 それに伴う整備としては、敦賀駅構内のところで、要は新幹線規格から一般の狭軌の規格に変更するためのフリーゲージ用の車輪の幅を落としていく必要があるのですけれども、そういう変換装置とか、その接続のアクセスのところを設ければ、あとは敦賀から大阪までの間は湖西線を通って一般の在来線をそのまま使うというような、そういう提案があったところでございます。
 委員御質問の、では全国でほかにどういう状況かということでございますけれども、昨年の夏だったか、今フリーゲージトレインについては四国の香川県のJRの倉庫というか、待避所みたいなところがありまして、そこの中に研究所みたいなものができていまして、そこで研究開発をやっています。私とか岡﨑局長とかは見に行ったのですけれども、そのときに聞いた説明では、今フリーゲージトレインについては予讃線などを使いながら走行試験をしていて、かなり技術的には高いところに来ていると。ただ、カーブとかそういうところを高速走行する必要があるので、どうしても車編の規格をやるので、重量が非常に重いということがあって、その辺のところの技術的な課題があるというところで、最後その詰めをやっているというふうに聞いております。国として、では正式にこのルートにフリーゲージを使うというのを決めた路線があるのかというようなことを視察に行ったときにやりとりして聞いた範囲では、その時点でということで、それ以後の動きは詳細知っておりませんけれども、例えば長崎新幹線などでフリーゲージトレインの構想はあるのですが、ただ、決めたものはないというようなふうにそのときにはお伺いをしておりますので、恐らく具体的にここにフリーゲージを入れたいというような話が出てきたというのは、敦賀以西のところが非常に具体的な取り組みとしては初になるのではないかというふうに思っています。
 3月3日の広域連合委員会のときにも、平井知事のほうからも、これに対して関西広域連合として今後どうするかという話を3月25日に議論するわけですけれども、その際には、これはこれで受けていくとして、伯備線とか智頭線とか、いろいろ我がほうにもフリーゲージトレイン初め構想があるので、そういうことも踏まえた意見表明を行っていただきたいというような発言を知事のほうからしていただいているところでございまして、その際に、和歌山の仁坂知事からも、和歌山にもそういう構想があるので、そうであればそういったところもぜひ取り上げるべきだというような話が出ておりますので、各地にそういうフリーゲージを視野に入れた構想というのがあるという状況なのかなというふうに把握しているところでございます。

○藤井委員
 フリーゲージとミニ新幹線というのがあるわけですけれども、フル規格と。3種類でしょうね。国のほうとしては、この3種類をそれぞれ適地にという考え――そういうふうに答えれば一番簡単な話だけれども、何をメーンというか、順位をつければどんなふうに考えていると推測されますか。

●髙橋企画部長
 これは私が受けとめているという推測になるかもしれませんけれども、当然フル規格でやれば大量輸送がスピードを持ってできますので、多分それが一番いいのですけれども、費用が当然相当かかると。ミニ新幹線の中で、山形新幹線とかありますけれども、あれも在来線の下の路盤は使うのですけれども、線路幅を大きく変えないといけませんから、工事期間中在来線が全部ストップするというようなこととか、あと線路を全部つけかえるとか、ホームも全部つけかえないといけないとか、相当な投資がかかると。それに対して、フリーゲージの場合は在来線については基本的には何も費用負担が生じなくて、新幹線からフリーゲージにいわば狭軌に移るところの車間の変更のところの装置と、そのアクセスのロープだけをつければいいというようなことがあるので、車両自体の技術開発さえなされれば非常に低廉なコストでできるというところがあって、それぞれその地域の状況に合うようなものを選択していくということなのだろうというふうに思っているところでございます。

○前田委員
 中山間地対策の行動指針の14ページ以下ですけれども、わけがわからなくなるのはここなのです。いつも県全域のありとあらゆる計画を上げるのです。これでわけがわからないようになる。厳選すべきですよ。どうですか。

●米山中山間振興・定住促進課長
 御指摘をいただきました。24年度の主な施策として、どの事業を載せるかということにつきましては、私どもが各部局に照会して調整して、主な中山間対策ということで載せるようにしたものでございますが、中山間地域でない市町村が境港と日吉津村だけということになってしまって、県土の91%以上が中山間ということでございますので、中山間だけを意識した施策というのがなかなかとりにくいというのが実態でございます。
 それで、きょうはお示しできなかったのですが、ここに主な施策として書いておりますが、先ほど申し上げましたように、事業の補助額であるとか要件であるとかを入れた分野別の整理表の一覧表を今作成中でございまして、これをセットにして見ていただくことで、中山間対策でどういう事業をやっているかというのをわかりやすく表示できるように今工夫をしておりますので、もうしばらくお時間をいただけたらというふうに思っています。

○前田委員
 その前に。今の答弁は何ですか。県土の91%が中山間地。何のために我々は一生懸命議論してきたのですか。91%のためですか。違うのでしょう。本当の真の中山間地のための議論を何回も何回もしてきたのですよ。それが最終の終着点で91%の施策だと県全域の施策を並べられたら、何のために議論したのですか。今のはいけませんよ。

●岡﨑地域づくり支援局長
 申しわけありませんでした。決してそういう意味で申し上げたのではないと思っていますけれども、思いがきっと伝わらなかったと思います。我々は、この1年間本当に必死で議論させていただいて、めり張りといいますか、重点的な施策を考えていこうとしていました。その関係で、本来はもっともっと重点的に……(前田委員「いや、いいから。簡単でいい」と呼ぶ)また、そういう形で構成し直したいというふうに思っています。よろしくお願いします。

○前田委員
 言葉じりをとるようだけれども、構成って何ですか。私が言っておるのは、真に中山間地の施策を厳選しなさいと言っているのです。構成し直すようなことではないです。

●岡﨑地域づくり支援局長
 済みません、言葉が足りませんでした。厳選して、この中に載せていきたいというふうに思います。ただ、全体としての事業体系もありますので、真に必要なものを我々も24年度に主要施策として上げていますので、その部分はきちんと上げてまいりたいというふうに思っております。ありがとうございました。

○前田委員
 最後に言っておきます。男女共同参画の計画もそうだった。アウトプットが、県庁じゅうのありとあらゆる施策をこれが施策ですと。いつも最後はそうなる。違うでしょうと。その目的を果たすためのものを本気になって厳選しなさいと言うのです。部長、どうですか。

●髙橋企画部長
 今回、中山間地域の次期対策の関係では、常任委員会の委員の皆様にも大変な審議時間をちょうだいしまして施策をもんでいただきました。私どもも私どもなりに、委員の皆様の御提案を受けまして思い切った制度拡充もさせていただいているつもりでございますので、真に中山間地域の暮らしを守って、活性化していくための施策は来年度相当拡充もしておりますので、そうしたところをきっちりと厳選して整理させていただいてこちらのほうに計上するようにさせていただきたいと思います。
 また、前田委員が御指摘のように、私どもいろんな施策をまじめに整理してわあっと載せがちな嫌いが多々ありますので、そのところは真摯に反省しまして、中山間の部分だけではなくて、ほかの部分についてもターゲットをより視野にとらえた施策を計上するという考え方で議論させていただきたいと思います。どうも大変失礼いたしました。

○興治委員
 これは御検討をお願いできたらということでございます。中山間地に関することで、たしか去年の12月ぐらいだったと思うのですけれども、私のほうから提案をしました。それは、要するに県立高校で中山間地の奥にある高校の定員割れが続いているのです。たしか今回の入試結果もそうだったのではないかと思うのです。日野高校であるとか智頭農林、それから青谷高校も定員割れしていたと思うのですけれども、そういうところについて、県外から生徒を受け入れするということに取り組んではどうだろうかということです。島根県では、離島ないし中山間地にある高校について、たしか7校ほど県外から生徒の受け入れをして、地元で下宿先であるとかを提供したり、それから地域と一緒になってその生徒たちを迎え入れていろいろ事業をやったりとかそういうことをやっていると。日野高校については、地域でそういう協議をやろうということで既に協議が始まっているという話も聞いておりまして、生徒を受け入れることによって高校の生徒数を確保する、高校を存続する。さらに高校での活動を活発にしていく。そして生徒たちを受け入れることによってその地域の活性化にもつながっていくというようなことを目指して話し合いがされているのだと思うのです。中山間地奥部の豊かな自然だとか、そういった部分をある意味逆手にとって、県外から子供たちを迎え入れるということを通してぜひとも活性化につなげていただきたいと思うところです。
 きょうのこの報告を見てもそういった点については全く触れていないように見えますので、今後ぜひ教育委員会や地元とも協議をして御検討いただけたらなと思うのですけれども、いかがでしょうか。

●岡﨑地域づくり支援局長
 確かに、前回お話を伺いました。私もその話の中では相談を受けたことがあります。いいことなので、ただ、これは地域と一緒になって検討する必要があるなということで、中山間の関係でも振興協議会とかありますので、今後一緒になって考えていきたいと思っています。

○稲田委員
 課長、ちょっとさっきの説明がおかしいから混乱を呼ぶわけです。要するに、課長の説明では、ここの5ページかな、各地域振興協議会管轄の範囲ということで境港と日吉津は外れるのだと。だけれども、米子市にも中山間地もあれば都市部もある。どこもそういう感じなのです。だから、本当の意味の中山間地というのは73%ぐらいが本当の意味での中山間地ということでしょう。協議会の管轄範囲ということになると、境港と日吉津村が外れるということ、そこのところを混同して説明しているから、本人はわかっていて説明しているかもしれないけれども、聞く者はそういうぐあいに聞いてしまうのです。だから混乱をするということなのです。だからそこのところは説明をきちんとしないといけないと思う。
 もう一つは、今度は3ページだけれども、県の責務、市町村の役割、県民等の役割というのがあるのですが、私はこういった基本計画や条例について、言葉の使い方なのだけれども、おかしいなと思うところがあるわけですよ。それは県の責務。責務というのは少なくとも役割よりは重たい。責任を持って努めるということですね。役割というのは、その役割を引き受けるというだけなのです。そうすると、それに対応する文言を、責務の7まで読んでみると、全部何々します、何々しますという文言になっている。それから、市町村の役割と県民等の役割は、努めるものにするということになるわけで、努力規定になっているわけですね。本来は逆で、責務のところに努力規定があって、努力をして、責任を持ってそれに努めていくのだという努力規定でないといけないわけです。そして、役割については、例えば取り組んでいきますとか、通じて提供いたしますという言葉にならないといけないのに、ここのところが責務、役割ということを説明する説明文の文章の使い方がおかしいと思いませんか。

●米山中山間振興・定住促進課長
 最初の数値については、ちょっと私の言葉が足りませんでしたので、おわび申し上げます。御指摘のとおりでございます。
 若干補足をお許しいただきますと、正確にさっきお伝えできなかったことは、市町村単位で中山間地域が全くないのは日吉津村と境港市で、それで例えば鳥取市とかでいいますと、鳥取市の中でも千代水だとか、湖山だとか、末恒だとか、中山間地域ではございません。それを合わせて面積ベースでいくと91%が中山間地域だというのが正しい認識でございます。ちょっと言葉が足りませんでした。
 責務と役割の分野についての言葉の締めくくりについてはすぐお答えができませんが、ちょっと考えみたいと思いますので、お時間をちょうだいできたらと思います。

○稲田委員
 検討してみてください。間違った文章の使い方になっているので、非常に気になるのです。検討してみてください。

○前田委員
 再度。もう一回確認しておきますよ。14ページを開いてください。今の説明でちょっとまたひっかかる。例えば、保健医療で老人クラブ社会参加活動促進事業、これは本当の中山間地域のだけに絞ってくださいよ。事業全体をぼんと上げられて、これが中山間地域の対策ですよと言ったら、今までの計画と一緒ではないですか。わけがわからないようになるのですよ。そのことを言っているのですよ。ゾーンできちんとしなさいと、分けないといけません。本当の中山間地域だけの施策に限定すべきですよ。どうですか。

●米山中山間振興・定住促進課長
 ゾーンで明確に分類できるもの、それから各部局が計上しているものでも、モデル事業で例えば中山間地域に限定できるものとかというのを明確に区分して整理して記載できるように工夫したいというふうに思います。

○銀杏委員
 中山間地域の件です。新しく条例も改正してスタートすることになるのだろうと思いますが、黙っていてはどんどん中山間地域が衰退をしていくというのは自明の理でありますので、いかに着実に対象全地域で進めていくかということが大事なわけです。5ページにある第4章、第5章で重点的に取り組む施策等、推進体制を整えるのだとか書いてございますけれども、私の意見としては、できればこの委員会でもきちんと進捗をチェックしたいというふうに思うわけです。具体的には、県でできることも限られています。対象地域を持つ市町村がそれを受け入れてきちんと施策を展開していくということがなければ、具体的には全然動かないということになってしまいますので、市町村等の取り組み、動きも全部含めて事あるごとに報告をいただきたいというふうに思います。
●岡﨑地域づくり支援局長
 今回本当にスタートダッシュといいますか、知事も議会で答弁しましたが、この24年、25年、非常にポイントだというふうに思っていますので、それも含めて市町村の皆さん方と一緒になって進行管理をしていきたいというふうに思いますし、その点につきましては、報告できることについては必ずその都度報告したいというふうに思っています。ありがとうございました。

○福田副委員長
 この常任委員会でその都度申し上げてきたのですが、中山間地域振興計画についての中で、第5章、重点的に取り組む施策、また平成24年度の主な施策で、都市との共生とか交流というのがたくさん入っておりますけれども、先般グリーンツーリズムの事務局が観光連盟に移行されると聞いたのですが、かなり重点的な施策ということの中で、観光連盟で本当に大丈夫なのかなと。何度も申し上げて恐縮なのですが、当時県がスタートを切ったときには、かなり県庁がエンジンとなって県下全域にそういうマインドを醸成してきたように思うのですが、重点的に取り組む施策であるということと、また特にことしは、10年前の県がキックオフしたときの資料を読んでみますと、やはり姫鳥線全面開通というのが大きく出ています。ことしは大きなそういう節目の年になるのだと思うのですが、これは交流推進課の領域なのかもしれませんけれども、やはりもっと県の部局横断型のプロジェクトチームみたいなものを組んでいただいて、本当に何度も恐縮なのですが、これは平井知事のマニフェストの大きな柱でもありますI・J・Uターンの入り口になる大きな政策だと思うので、そのあたりの考え方を教えていただけませんでしょうか。

●米山中山間振興・定住促進課長
 交流グリーンツーリズムの関係については、確かに前もお答えしたことがあるかと思いますけれども、多部局にわたる関係上、中心的な存在がぼけてしまっているという御指摘があったと思います。それで、先ほど交流推進の話が出ましたけれども、先般県の中で関係課が集いまして情報交換とかやりましたので、ちょっと時間をいただいてその体制を整備したいというふうに考えております。

◎藤縄委員長
 そのほか。(なし)
 次に、文化観光局に移ります。
  3、ロシア沿海地方における「鳥取県文化デイズ」の実施結果について及び4、第17回北東アジア地域国際交流・協力地方政府サミット及びモンゴル中央県友好交流15周年記念事業の実施について、門脇交流推進課長の説明を求めます。

●門脇交流推進課長
 常任委員会資料、文化観光局のまず1ページをごらんいただきたいと思います。
 まず初めに、ロシア沿海地方における「鳥取県文化デイズ」の実施結果について報告をさせていただきたいと思います。
 第3回目となります「鳥取県文化デイズ」を、この3月3日から5日までの期間、ウラジオストク市で開催をしてまいりました。県内からは、県内在住の漫画家であります岩田廉太郎先生ですとか寺西竜也先生ですとか、こういった方にも参加をいただいて、鳥取県のPRを行ってまいりました。
 内容でございますが、主な日程のところに書いておりますけれども、3月3日、まずオープニングの際には、沿海地方国立博物館で展示会、県内の漫画家の作品を中心とした展示会ですが、これの開会式を行ってまいりました。加えて、岩田廉太郎先生による講演でありますとか、「因幡の白ウサギ」をテーマとした紙芝居でありますとか、寺西竜也先生による講演といったものを行ってまいりました。また、3月4日には沿海地方児童図書館で子供を対象とした漫画の講習会でありますとか、ゴーリキー図書館での一般向け漫画講習会、最終日となる5日にはウラジオストク国立経済サービス大学での一般市民向けの漫画講習会といったものも開催いたしました。その概要は、2ページのほうに写真もつけておりますので、こちらのほうをまたごらんいただきたいと思います。
 その結果の概要でございます。2番目に書いておりますが、概要として、まず一番初めに、今回の今御説明しましたそれぞれの行事は、各行事ともに立ち見の方が出るような非常な盛況ぶりでございました。その中でも、漫画の描き方についての専門的な質問が出るといった熱気を帯びた行事になったと思っております。また、沿海地方国立博物館での開会式の様子をテレビでありますとか新聞社、10社程度に取材をいただきました。こういった中で、本県発のまんが王国とっとりの取り組みを沿海地方の皆様に知っていただくことができたかなと思っております。
 また、2番目として、こういった各行事を通じて、国際まんが博でありますとか国際マンガサミットのPRも行ってまいりました。現地の方から、ぜひ参加したいでありますとか、非常に興味深いでありますとか、こういった多くの反応もいただいて、国際マンガサミットの関心を高めることができたかなとも思っております。
 また、3点目として、今回の行事を実施するに当たりまして、ウラジオストク在住の漫画アニメの愛好家団体の方々ですとか、コスプレイベント企画団体の方、こういった方々にも広報、誘客に積極的にかかわっていただきました。各団体からは、今後ともまんが王国とっとりというものを応援したいということで、鳥取県が開催する行事を提供していただければ周知等に努めていくということで、そういった意味での人脈形成も図ることができたかなと思っております。
 3番目、今回の行事を受けての今後の展開でございますが、ロシア沿海地方へ今回行ってまいりまして、沿海地方では漫画というのは新しい文化という意味でとらえられている。市民の皆さんの関心も非常に高かったと思っております。こういった行事にコミットされた方々に改めて協力もいただきながら、国際まんが博ですとか国際マンガサミットへの沿海地方からの誘客につなげていきたいと思っております。
 ただ、興味は高いといいながらも、ロシア沿海地方では技術的な問題でありますとか、漫画を活用した情報発信でありますとか、そういったものは未経験、情報不足といった側面もあったと感じております。こういったことから、本県からの情報提供というものも図りながら、両地域の交流をさらに進めてまいりたいと思っております。これが文化デイズの関係であります。
 続きまして、同じく文化観光局資料の別紙1をごらんいただきたいと思います。第17回北東アジア地域国際交流・協力地方政府サミット及びモンゴル中央県友好交流15周年記念事業の実施について報告させていただきたいと思います。
 サミット及びモンゴル中央県との15周年記念事業につきましては、11月議会での債務負担行為でありますとか、本議会でも予算をお願いしているところでございますけれども、4月3日から6日という時期も近づいてまいりましたので、今の準備状況につきまして報告をさせていただきたいと思います。
 開催時期は、今申し上げましたように4月3日から6日を予定しております。
 会場は、ダイキンアレス青谷で、中心となりますサミットの本会議は4月4日水曜日の昼から、14時から18時を予定しております。今現在、各地域のほうからはそれぞれの首長さん、トップの方に来ていただけるということで今連絡をいただいております。特に、その中でも沿海地方は、ミクルシェフスキー・ウラジーミル知事、下に米印で書いておりますけれども、2月28日にダリキン前知事が辞任をされました。そのかわりとして、きょう現在では知事代行ということになりますけれども、お聞きしている範囲では、明日正式に知事に就任されるというお話もお伺いしております。この方にも来ていただけるという書簡をいただいているところでございます。
 4番目、テーマでございますが、今回のサミットは北東アジア地域発展のかぎとして、環境・観光・経済について議論を進めていきたいと思っております。
 このサミットに加えて開催される関連事業は、(1)から(5)に書いておりますが、経済協議会でありますとか、美術作品展示会等といったものを開催していきたいと思います。
 6番目で、日程のほうを書いております。今御説明したような4月4日のサミット本会議等を中心として開催してまいりますし、また4月5日には美術作品展示会の開幕式に各首長さんに参加をしていただくことにしております。また、4月7日にはモンゴル中央県との友好交流15周年記念式典を花回廊で11時30分から開催するということで、今準備を進めているところでございます。
 最後、4月4日の19時半から県主催の歓迎レセプションを行いたいということで、現在準備を進めております。改めて委員の皆様にも御案内を差し上げたいと思いますので、お時間がございましたら御参加いただければと思っております。

◎藤縄委員長
 次に5、「日本の旬 瀬戸内・山陰」誘客キャンペーンの実施について、西尾観光政策課長の説明を求めます。

●西尾観光政策課長
 文化観光局の本体の資料にお戻りいただきまして、3ページをお願いいたします。9月議会で関連の予算を認めていただきましたJTBの日本の旬キャンペーンが、いよいよ4月1日から開催をいたします。5カ月間開催をされるということで、山陰海岸ジオパークですとか古事記、まんが王国といったような県の重点項目について、全国に向けて情報発信を進めてまいりたいと考えております。
 このたび、この日本の旬キャンペーンにおきましては、2番に掲げてありますように、新規に旅行商品化されたプランが幾つかございます。1番で掲げておりますのは、ジオパークの半額体験プランということで、遊覧船ですとか砂の美術館といったようなものを半額で入れる。あるいは、バスの「三丘号」といいまして、三朝から倉吉までですとか、あるいは鳥取空港から三朝のほうまでといったような形でバスを運行させるようなこともございます。そのほか、(2)番以降の古事記の料理を再現するですとか、パワースポットをめぐるというようなものも旅行商品化されております。
 ただ、今回旅行商品化された分では、漫画のPRが十分できておりませんで、不十分な状況でございますので、これから漫画関係の分につきましてはJTBあるいはそれ以外の旅行会社にも積極的に売り込みをかけてまいりたいと考えております。
 3番目に、旅行者向けのPRということで幾つか上げておりますけれども、JTBさんが発行されます「るるぶ」の特別編集号ということで、瀬戸内・山陰についてのPRですとか、あるいはエースJTB、これは国内旅行向けのブランド名でございますけれども、そういったようなところに載せていただくですとか、Aユニットという、これはJTBさんが会社向けに売り込みをされる場合のブランドなのですけれども、そういったところでも既に配付がされております。当然、JTBのホームページも特別のページが開設されておりまして、PRをされております。
 今後でございますが、「るるぶ」で古事記を特集したような冊子が5月に出るということでございますので、これに鳥取のスポットをできるだけ盛り込んでいただくというようなこと、それから(3)のところに書いております「るるぶ Book in Book」といって、本の中にもう一つ小冊子が入るようなものですけれども、ここでまんが王国とっとりの特集の冊子を作成して配布するというようなことも考えております。4番で書いてございます販売担当者への売り込みということでは、既に昨年の12月から数度にわたりPRいたしておりますし、ここには書いてございませんけれども、2月15日には、平井知事がJTB首都圏、JTBでいう稼ぎ頭のところですけれども、そこの社長さんともお会いして、誘客のお願いをしているところでございます。

◎藤縄委員長
 次に6、国際まんが博実施計画について、寺口まんが王国とっとり推進室長の説明を求めます。

●寺口まんが王国とっとり推進室長
 資料のほうは、文化観光局の別冊の資料となっておりまして、右肩に別紙2とあります資料をお願いしたいと思います。表紙をめくっていただきまして、1枚目をごらんいただければと思います。国際まんが博実施計画につきまして、イベントの大枠が固まりましたので、その内容などにつきまして報告させていただきたいと思います。なお、一部漫画家のプロダクション等関係先と最終調整を行っている部分もございまして、早急に事業経費全体を詰めまして、事業実施計画の完成を急ぎたいと思います。
 まず、国際まんが博のイベント概要でございますが、期間は8月4日から11月25日までの114日間としております。場所は、県内各所におきまして、期間中さまざまな漫画とかアニメの関連イベントを実施いたします。その内容につきましては、さらに別添といたしまして、次ページ以降に添付させていただいておりますが、その中の主なイベントにつきまして紹介させていただきます。
 まず、県内には水木しげるロードや、先般リニューアルオープンしました水木しげる記念館、青山剛昌ふるさと館などといった常設の漫画拠点がございます。これらに加えまして、この期間中は鳥取、倉吉、米子の各JR駅周辺に、まんが王国とっとりINFOブースといたしまして、本県出身の漫画家の紹介展示も含めました各地でのイベント内容、こういったものの案内を行いましたブースを設置したいというふうに考えております。
 次に、県が主催します事業のうち、1月に公募型プロポーザルにより提案を受けました企画を基本とする部分の事業でございますが、この中心となりますのは、そこに記載されております、まだ仮称ですがとっとりまんがドリームキャラバンとありますこのイベントでございます。これは、まんがの展示コーナーですとかステージ衣装などのイベントコーナー、あるいは漫画読書コーナー、漫画を実際にかいてみる体験コーナーなどを一つの会場で一体的に開催するものでございまして、これにつきましては、別添の資料の5ページから17ページまでに会場の全体のイメージ図でございますとか、各コーナーでのイベント内容、東・中・西部の実際の各会場の説明などを添付させていただいております。
 例えば、添付資料の5ページをごらんいただきますと、そちらのほうにこのとっとりまんがドリームキャラバンの全体、会場のイメージ図がございます。ごらんのように、この中は幾つかのスペースに分かれておりまして、この個々の内容を6ページ以降に個別に記載させていただいているところでございます。引き続き、15ページから各実際の実施会場の会場説明を添付させていただいておりますので、こちらのほうもごらんいただければと思います。これらのイベントにつきましては、東部、中部、西部で順次開催することといたしておりまして、東部では8月4日から8月14日までの間県民体育館で、中部では9月7日から9月23日までの間倉吉体育文化会館で、西部では10月20日から11月11日までの間米子市民体育館で開催することとしております。
 そのほか、各地域でのスペシャルイベントといいますか特別催事といたしまして漫画・アニメ砂像の特別展示ですとか、漫画をテーマとした巨大迷路の設置なども行いたいと思います。そのほか、同じく県が主催する事業といたしまして、明治大学と連携いたしまして、明治大学のまんが図書館が所蔵しておる漫画・アニメ関係の資料展示でございますとか一こま漫画の展示会などを開催したいと思います。その他共催事業といたしまして、アニカルまつりや中華コスプレ大会など、こういったものを地元の実行委員会の方々などと連携いたしまして、従前の取り組みをさらに拡充するようなことを図りながら開催していきたいと考えております。
 そのほか、各地の民間団体の方々や市町村が実施するイベント、あるいは漫画やアニメを産業活用や人材育成などに今後役立てていこうというような新たな取り組みに対しまして、経費支援という形で実施するものを考えております。そこに記載させていただいておりますようなまんがコンクールでございますとか、アンパンマンのやなせたかし先生の展示会、あるいは古事記関連のマンガ作品展などが計画されておりまして、これにつきましては別添資料の2ページと3ページに現在計画されているものを記載させていただいております。これにつきましては、県内の旅館組合とか商工団体などを訪問いたしまして、県の来年度の支援の考え方など予算要求の状況を説明させていただいているところでございまして、当初予算につきまして議決いただきましたら、早急に具体の支援制度の案内をさせていただくこととしております。ですので、引き続き、今後そういった地元の方々の企画提案等いただきながら、この部分につきましては随時拡充させていきたいと考えております。
 最後に、文化庁のメディア芸術地方展につきましては、現在文化庁のほうに事業申請を行って審査を受けている段階でございます。
 次に、この国際まんが博の実施に当たりましては、今後早急に関係者間を調整いたしまして、4月上旬には国際まんが博実行委員会を設置したいと考えております。これにつきましては、県内市町村あるいは観光商工団体、こういった関係者の方々と一体となって事業を進めていく体制を整えたいと思います。現在、まんが王国とっとり建国推進委員会という組織をこういった方々を中心に設けておりますが、基本的にはこれを拡充改組する形で実行委員会というものを設置したいというふうに考えております。
 最後に今後の当面の動きでございますが、3月下旬には支援事業の募集を開始いたしますとともに、国際まんが博の実施計画の完成、これに伴いまして国際まんが博の第一弾のガイドパンフを作成いたしたいと。それでもってPRもしていきたいと思っております。4月上旬に先ほど申し上げました国際まんが博実行委員会を設置いたしまして、中旬には県主催事業等としておりますが、この5億円を上限としております事業の実施運営業務を委託したいと考えております。そして、4月の下旬には県内市町村、民間団体等が取り組まれようとしております県支援事業につきまして、補助金の交付決定等も開始していきたいというふうに考えております。
 これ以後も国際まんが博、国際マンガサミット鳥取大会の成功に向けまして、ぜひとも全力を尽くしてまいりたいと思いますので、引き続きよろしくお願いします。

◎藤縄委員長
 続きまして7、クルーズ客船「コスタ・ヴィクトリア」の境港寄港について及び8、緊急雇用創出事業の予備枠による事業の追加実施について、馬田国際観光推進課長の説明を求めます。

●馬田国際観光推進課長
 文化観光局資料の本冊の4ページをお願いいたします。クルーズ客船「コスタ・ヴィクトリア」の境港寄港についてでございます。境港に寄港いたしますクルーズ客船といたしましては、過去最大となります「コスタ・ヴィクトリア」が6月7日、境港に寄港いたします。このヴィクトリアの概要でございますが、総トン数は約7万5,000トン、そして乗客定員は2,000人弱でございます。
 今回のクルーズツアーの概要でございますが、10泊11日を予定いたしておりまして、上海を出発いたしまして、韓国、日本、そして韓国を通ってまた上海に帰るというような日程でございます。その中で、6月7日、境港に寄港する予定になっております。
 この乗客の寄港地の観光ツアーでございますが、鳥取県方面を2つのツアー、そして島根県方面を2つのツアー、そして皆生温泉1つのツアーを検討中でございます。
 その他といたしまして、寄港時には歓迎式典とか、あるいは船内見学会等歓迎イベントを実施する予定でございます。
 今後の県の対応でございますが、県内の機運を盛り上げるために説明会の開催を予定いたしております。あす3月16日でございますが、米子商工会議所の会議室におきまして、クルーズ客船寄港の経済効果とビジネスチャンスに係る説明会を開催しようと考えております。そのほか、観光消費額の増加につなげるために、観光ルートに県内の観光地あるいは土産品店、こういったものが数多く組み込まれるよう運航会社、そして旅行会社に働きかけることといたしております。引き続きクルーズ客船の誘致にも取り組んでまいりたいというふうに考えております。
 続きまして、5ページをお願いいたします。緊急雇用創出事業の予備枠によります事業の追加実施についてでございます。事業につきましては、国際リゾート環境整備支援事業でございますが、これは県が指定いたしました外国人観光客受け入れ環境整備に取り組むモデル地区、今回は鳥取市を中心といたします東部地域でございますが、ここに専門スタッフを配置するものでございます。雇用人員は1名でございます。

◎藤縄委員長
 ただいままでの説明で、質問はございますでしょうか。

○国岡委員
 ちょっと細かいことを聞くようですけれども、漫画ですね。大きい事業ですけれども、平仮名で書いてある「まんが」と、片仮名で書いてある「マンガ」があるのですけれども、これは故意的に分けておられますか。

●寺口まんが王国とっとり推進室長
 確かにおっしゃいますように、片仮名の「マンガ」と平仮名の「まんが」がございます。実は、意識的に分けているものと恐らく無意識のまま使っているものがあろうかと思いまして、意識的に分けている部分といたしましては、国際マンガサミット鳥取大会とありますが、この国際マンガサミットの表記につきましては、従前片仮名で表記されておりますので、こういった表記にさせていただいております。
 もう1点、国際まんが博の場合は、あえて平仮名を使わせていただきました。といいますのが、漫画というのは、やはり日本発の文化であろうということで、これは平仮名で表記したほうがいいのではないかということで、国際まんが博につきましては平仮名で表記させていただいているところでございます。そのほかにもし資料の中で平仮名と片仮名が混同しておりましたら、申しわけありません、そこのところは意識的な統一をしておりません。

○国岡委員
 本当に細かいことなのですけれども、これは大事だと思うのです。まんが王国とっとり、このまんがというのを平仮名、片仮名どっちでもいいではないかと言われますけれども、でもやはり、アニメではなくて漫画ということで鳥取はやっているのです。子供たちにもこれを知らしめなければ広がりませんよということをずっと訴えてきましたけれども、これは混乱すると思うのです。我々はここで議論していますから、漫画という言葉で、耳で聞いて理解はしますけれども、目で見るというのも大変大切なことで、これからは極力統一していくということが大事だと思うのです。国際とついて、向こうになればまた片仮名になったりというのもあるかもしれませんけれども、日本の中でまんが王国とっとりとなると、やはり平仮名で統一すべきだと思います。県民の皆さんにも、目で見てすぐにわかるということも大事だと思いますので、その辺は局長どうですか。

●細羽文化観光局長
 国岡委員御指摘のように、確かにこれまでが哲学とか思いが表記には余り反映されていなかったというのが事実でございます。ただし、言われることは私も同感でございますので、今後はそういったこだわりを持ってこの表記についてもきっちり使い分けといいますか、私としてはできれば平仮名の「まんが」ということを使いたいと思います。

○銀杏委員
 漫画についてですけれども、何かいろんなところで話題になって話をしているので、もしかしてダブっていたら申しわけありません。漫画やアニメに限らず、映画とか小説でも、いわゆる成人向けというのがあります。R18であるとかR15指定が映画などではありますね。これらの取り扱いについてどういうふうに考えておられるのかお聞かせください。

●寺口まんが王国とっとり推進室長
 私どものほうにも、外部からのそういった情報をいただいたりもしておるところでございます。ただ、国際まんが博の展開の中で行います県主催イベントあるいは県が支援を行って市町村とか民間の方々にかかわっていただくようなイベント、こういったものにつきましては、青少年に悪影響を及ぼすようなものについては当然厳然と排除して取り組んでまいりたいというふうに考えております。

○銀杏委員
 具体的には、議場で安田議員より話もありましたけれども、県議会の多くの方のいろんなメールとかはがきとか、そうしたものの現物を郵送していただいたりとかしています。執行部のほうにも届けたという議員もおられましたので届いていると思いますけれども、発端は、昨年のアニカルまつりで、どうもそれらのたぐいが持ち込まれて展示か販売かされておったということが発端のようでして、ある県民の方からそうしたことが幅広く投書等をされておるのです。それで、この間、そのメールに返信をさせてもらいました。2~3回メールが来ましたものですから、執行部としてもその点についてはきちんとやっていくように話をしておきますというふうなことでメールいたしましたら、相手の方から返信がありまして、少し感情的になって行き過ぎた面もありますと、わかっていただければ結構ですというふうな返信がございましたのでお知らせしておきたいと思いますけれども、くれぐれの目に余るようなことがないようにお願いしたいと思います。

●細羽文化観光局長
 本会議でも御指摘がございました。それから各議員さんからもいろいろ情報提供いただいております。我々としても細心の注意を払って、このまんが博はやはり県がかかわるということで、マイナスイメージにならないように、そういったことで十分注意をしてこの事業を遂行してまいりたいと思います。

○銀杏委員
 その件についてはよろしくお願いします。
 クルーズ船の件で、その中で下のほうに観光地、土産物店が多く組み込まれるようにルート設定したいのだという話でありまして、大事なことかなというふうに思うのです。沖縄などは観光地として有名でして、沖縄観光へ行きますと、行き着く先すべてが土産物店になっていたりしまして、商魂たくましいなというふうに思ったりするわけです。ただ、鳥取県の場合は、例えばバスルートで道の駅にとまりましても、余り見るものがなかったりとか、子供が遊ぶ場がなかったりとかしていまして、ただ単に土産物店で土産しかないということではやはり観光客の方にも失望感が広がると思うのです。やはりリピーターをふやすためにもそれらの土産物店に行って楽しかったと、買い物もしたというふうな格好にする必要があるのだろうと思います。そうしたことは各方面にしっかりと働きかけていただけるようにお願いしたいと思います。まんが王国の件もありまして、多数の県外者も来られると思いますので、国外からも来られると思いますので、その点よろしくお願いしたいと思います。

●細羽文化観光局長
 今御指摘の点、本当にこれは今回の件に限らず、漫画に限らず、クルーズに限らず、観光振興という面、地域振興という面で非常に重要な部分だと思っております。そういう意味で、今回のまんが王国の取り組み、それからクルーズの誘致というのは大きなチャンスだと思いますので、ぜひこのチャンスを有効に生かすように、いろんな関係の方々にもこういった情報提供をし、一緒になってこの鳥取をいかに盛り上げていくかということで考えて行動していきたいと思います。

○稲田委員
 今の銀杏委員の質問の中で、もうちょっと突っ込んだ調査をしましたか。出ておる成人向けの漫画と問題になっているその制作者というか、その調査の結果を改めて聞きたい。
 1ページ、「鳥取県文化デイズ」について、1回目と2回目とあるが、1回目と2回目は何をしたのか教えてください。
 5ページ、いわゆる事務局業務を担う専門スタッフはどんな人なのか、もう少し具体的に聞かせていただきたいと思う。それをここに書くべきだと思う。何のことなのかよくわからない。
 まんが博の実施計画の14ページ。下のほうにざっとした絵が出てきますが、どこにスティッチがいるのだろうか。教えてください。
 17ページ。私も米子の人間だけれども、東山体育館のこの写真はもうちょっと神経を使ってほしい。大雪のときの写真が使ってある。(「何だこれは」と呼ぶ者あり)倉吉などはいい、菜の花だか何だか黄色のいい花が咲いているし、鳥取も非常に穏やかな何かいい感じだ。米子だけ何で冬のこんな雪の降ったこういう写真。事ほどさように、もう少し神経を細やかに持ってほしい。事は漫画だからふざけていいというものではない。今前田委員と話をするけれども、漫画の話になると本当に我々も非常に息が詰まるような気持ちになるのだ。これから昼を迎えるけれども、食欲がなくなるような、そういう感に襲われます。米子だから言うわけではないけれども、もうちょっと使う写真とか、そういうものに神経を使わないといけない。それから書面についても、局長、文化観光局としてもうちょっと神経を使った文書をつくろうよ。それについて答えてください。

●寺口まんが王国とっとり推進室長
 成人向けといいますか、いわゆるわいせつ性のあるような図書につきましては、現在調査をしているところでございます。それで、先般いただいております同人誌系のものでどのようなサークルのものがあるのかといったようなところを今調査確認をしているところでございまして、私は秋の鳥取アニカルまつりを実際に見ましたけれども……。

○稲田委員
 もういい、わかった。そんなことを聞いているわけではない。何日前だったのか、私が局長に現物を渡したのが。もう1週間か10日ぐらい前になる。それをいわゆる制作した制作元が果たして本当にそういう成人向けのわいせつ性のあるような――全部一通り見てみたけれども、わいせつ性があるものもないものもある。そのいわゆる漫画本と称するものを本当に制作者がつくったのかどうかということを確認しなさいということで私は局長に渡したのだ。それを調べたのか。アニカルまつりと大いに関係があるのだ。それはまだ調べていないわけですか、どうですか。

●寺口まんが王国とっとり推進室長
 実際には結論はまだ出ておりません。といいますか確認はできておりません。インターネット等を通じまして、いろいろ検索とかかけまして調査しておるのですけれども、今言われましたような実際にその方がかいたのかどうかといったようなものは、申しわけありません、確認ができておりません。
○稲田委員
 そんなことではだめだ。本当にスピード感がない。だからさっきからこういう無神経な写真が載ったりするわけで、スピード感を持ってもっと仕事をしないと、まんが博までに本当に間に合うのか。もうあとわずか4カ月か5カ月ですよ。そういうものもやはり取捨選択して、青少年にとっておかしいような漫画を制作しているようなそういう参加者があったときには、やはりそれはちゃんと取捨選択する必要があるわけです。このまんが博には鳥取県の命がかかっているのだ。知事の政治生命がかかっているわけですよ。もうちょっとみんなが本気にならないと、おかしいではないかという、我々議員の仲間の中に何かどうもおかしいのではないかという声があるよ。頻々とそういう情報が副議長室に入ってくるよ。もうちょっと性根を入れてやらないと、こんなことではだめだ。一日、二日あったら、そんなものはすぐに調査できる。

●細羽文化観光局長
 図書の事実確認の件、確かに私副議長のほうからもそういう情報をいただいて、確認ということで承っております。そういう意味で、きょうに至るまできちんと報告ができないこと、確認ができないことについてはおわび申し上げます。それから、それも含めましてこのまんが博、まんが王国の取り組みについては、やはり我々としてももっともっと緊張感を持って、さらにスピード感を持って、なおかつ丁寧にということで仕事を進めていかないといけないということを改めて感じましたので、今後そのように改めてしっかりやっていきたいと思います。

○稲田委員
 スティッチはこれのどこにあるのだ。

●寺口まんが王国とっとり推進室長
 確かに14ページにスティッチの画像は出ておりません。スティッチの画像につきましてはわざと掲載しない。といいますのが、この資料につきましては一般公開の資料でございまして、ここにスティッチの画像を掲載することにつきまして、まだ版元のところから了解が間に合っておりませんので、そういった意味でスティッチの画像は載せておりません。ほかの画像等につきましても、実際には名探偵コナンのキャラクターの絵ですとか鬼太郎関係の妖怪の絵というものがブースなどの壁のところにも幾つか出てくるわけですが、これについては漫画家の関係のプロダクション等を通じまして今最終調整しているところですので、画像としては今回そういったものはこの中に入れさせていただかない形で出させていただいております。

○稲田委員
 室長、そのロイヤリティー契約というのはまだ結んでいないわけか。今そういう発言だったけれども。スティッチの絵を載せたりすると版権の問題が生ずるわけか、ロイヤリティーの問題が生ずるのか。だから載せていないということか。どちらなのか。

●寺口まんが王国とっとり推進室長
 まず、ロイヤリティーにつきましては、このイベントを実施することに伴いまして、そのイベント実施のほうの本体経費で関係先のほうにお金が流れます。これは実はまだ契約もできておりませんし、支払いもしておりません。
 ただ、おっしゃいましたように、今ここに掲載することにつきましては、いわゆる版権といいますか、そちらの問題があるというふうに考えております。例えばこういうチラシなどでもそうですけれども、それぞれの個々の作品の絵柄とかキャラクターを掲載するには、どういったものにどういう形で掲載するかということにつきまして、その都度その都度版権者の了解をとる必要がございまして、今回のところは、こういった事業の実施計画の中にこれを落とし込んで掲載するというところまでの版権者との了解がきょうまでにとれなかったということで、こういう状況で掲載させていただいているところでございます。

○稲田委員
 しつこいようですけれども。課長、ビラにスティッチでも何でもいいけれども、いわゆる著作権がかかってくるというのは私はわかりますよ。それは理解ができる。例えばこういう説明資料にスティッチでなくても――しょせん魚なんだから。魚の絵ぐらい簡単にこの辺にといってかくことも、それも著作権があるということか。そういう著作権のあり方というのは私はちょっと聞いたことがない。どうですか。

●寺口まんが王国とっとり推進室長
 そういったものにつきましては、例えばもともと使用自由という形で、どこにでも使える絵の素材、例えば年賀はがきなどを印刷するときに、えとの絵ですとかといったものをインターネット上で公開されまして、自由に使ってくださいといったような形で使われる絵柄については一々了解をとらなくても各個人が自由に使って、それを世の中に一般的に出していけるのだろうというふうに考えておりますが、こういう漫画の作品のキャラクターとかそういった個別の絵柄になりますと、やはりその絵をかいている最終的には御本人の方の御了解が必要だろうというようなことで伺っておりまして、こういった形で出しております。

●加藤文化観光局副局長
 済みません、ちょっと説明不足のところがございますので説明させていただきたいと思います。
 きょうお示ししました実施計画につきましては、企画業者、装丁業者のほうからは、装丁のスティッチも初めとし、コナンも初めとし、そういったものも含めた提案は来ておりますが、まだ実施計画の内部資料で総出しするものではないということで、きょうの御説明につきましてはそういう著作物に当たるようなものにつきましては、例えば違った絵柄を少し置きかえたような形での御説明をあえてさせていただいているところでございます。

○稲田委員
 どこにそれがあるのか。違った絵柄というのはどれか。

●加藤文化観光局副局長
 例えば、14ページでいきますと、赤い丸のようなものが奥のステージのようなところにあったりとか、ゲートの左右にあったりとかしておりますが、例えば便宜上こういうようなことで置きかえたりだとか、これはほかのページもそうでございますが、そういうようなことで、きょうはあえてそういう御説明をさせていただきましたが、実施協議の中では、コンテンツをどういう形で出していくかというのを含めまして協議を進めているところでございます。ちょっと説明不足で済みませんでした。

○稲田委員
 わかった。それならそれでやはり最初に説明をしましょう。そうしないと、このスティッチの問題も大きな問題で、本会議でも安田議員の発言からも出ているわけだから、説明をちゃんとすべきだと思います。そのことは理解できましたから、あとの何点かの質問事項に答えてください。

●門脇交流推進課長
 資料1ページのロシア沿海地方の「鳥取県文化デイズ」の開催状況のお尋ねがございました。今手元にちゃんとした資料を持ってきておりませんけれども、2年前の2010年3月に開催した際、いわゆる日本文化をテーマとしたような内容にしておりました。例えば和楽器によるコンサートでありますとか、立体ちぎり絵を含めた和紙のちぎり絵でありますとか、生け花でありますとか、鳥取県と日本の文化ですとか、そういったものを知ってもらうような取り組みをやってきたものを、今回は特にマンガサミットにしたということでございます。

●馬田国際観光推進課長
 5ページの専門スタッフの内容をきちんと記載すべきだということで御質問がございました。 これにつきましては、外国人旅行者が快適に移動、そして観光、滞在できる環境整備を進めるということで、実は東部地区をモデル地区と指定したところでございますが、今回このモデル地区の事務局に雇用した職員を置いたわけですけれども、これは外部アドバイザーとかを招致して、この地区の点検、評価、そして改善等いろいろとアドバイスをもらうこととしております。そういったことで、このアドバイスを実際に具体的に連絡調整とか、あるいは実現するために職員を置いているところでございます。これにつきましては、今回は直営ではございませんでして、事務局に委託して実施しているところでございまして、現在のところそちらのほうで女性スタッフを雇用して事務局をやっていただいているというところでございます。

○稲田委員
 全然答弁になっていない。私の質問をどういうぐあいに聞いていたのか。どんな人ですか。外国人ですか日本人ですか、その辺をもっと具体的に聞かせてください。今の課長の答弁はこの事業内容を読んだだけだ。

●馬田国際観光推進課長
 採用した職員は、日本人の女性でございます。

○稲田委員
 もういい、わかりました。

○前田委員
 先ほどから企画書を読んでおるのだけれども、例えばきょう説明があった資料の2ページで、ロシアで岩田廉太郎さんなどが講習会をやっているのだ。ロシアの子供たちが非常に喜んでいますね。僕もそうだと思うのです。
 この実施計画書をずっと見ると、ないのだ。7ページ、鳥取県出身漫画家大集合。集合だけですよ。それから8ページ、まんが作品が生まれるまで。これぐらいではないですか。せっかくだからぜひとも3巨頭に来てもらって漫画講習会をするなどしないと、子供たちには魅力がない。子供たちにはそのことが魅力がある。展覧会、何々展に行って何がおもしろいか。子供に引かれて行くのだから。善光寺は何だと言われますか、牛に引かれていくのでしょう。同じですよ。子供を対象にしなければ。その辺どうですか、このまんが博。
 もう一つ、私、歳も60幾らだから、ゆるキャラ、それからアニカル。ちょっとどこかに摘要欄をつくって言葉の解説をしてもらわないとわからない。

●寺口まんが王国とっとり推進室長
 この国際まんが博、あるいは国際マンガサミットの展開の中で、確かにおっしゃいますように、実際の漫画家の先生方と交流できるようなイベントというものを盛り込んでいきたいというふうに考えております。
 言葉につきましては、今後なるべく解説等をつけるようにいたしまして、わかりやすい資料を心がけていきたいと思います。

○前田委員
 交流ではない。ロシアで漫画講習会をしていますね。こういうものをしなければ子供にとって魅力はありませんよと言っているのです。僕が言っているのは交流会ではない。

●寺口まんが王国とっとり推進室長
 今回のとっとりまんがドリームキャラバンの中でも、実際に漫画家の方に習って漫画をかいてみようといったような取り組みも盛り込むようにいたしておりますし、これに限らず、学生さん、あるいは子供を集めた場で国際マンガサミットとかまんが博に参加していただくような先生の御協力も得ながら、いわゆる体験的に漫画そのものをかいてみて学習できるといったようなものを盛り込んでいきたいというふうに考えております。

○前田委員
 14ページ。スティッチは、議場で答弁を聞いていたらかなり高額だという議論があったのでしょう。あなたの答弁は、ガイド役みたいな、何か多方面に使うと聞いた気がするのだけれども、このコーナーだけでスティッチを出演させて高額な委託料を払うのか。ここだけのコーナーに。局長、それはどうですか。

●細羽文化観光局長
 本会議での私の答弁も含めて要約しますと、スティッチの活用については、きょう御提示した中ではドリームキャラバンというのが巡回の大きなユニット、イベントの大きなものでございます。14ページのスティッチの部分については、その大きい会場の中での一コーナーということでの展開になります。したがいまして、大きいユニットという意味では非常に高額で、その中にスティッチというのも入ってきて、スティッチもその中でいろいろな展開をしていくということでございますし、それからもう1点、今回の実施計画の中の一番頭の1ページのところに、さっき言いましたのが真ん中のところにありますとっとりまんがドリームキャラバン(仮)というのが今の話でございます。それから、その下のほうに県内回遊促進イベントということで、これはスティッチに限らずいろんなキャラクターを使って県内のいろんなところを回っていただくような、例えばスタンプラリーとか、そういったような仕組みもあわせてやりたいと思っておりまして、こういう中でのスティッチの起用ということも考えております。
 ということで、スティッチについては、幅広い活用といいますか、単なる案内役だけではなくて、今回のまんが博の中の一つのキャラクターというところでも活用は考えているところでございます。

○前田委員
 14ページのスティッチの活用は一部分だということですか。では、もっとかかなければいけないではないですか。非常にスティッチが気になっているのです。すごく高いというのはわかっているのだから。たったこれだけで、幾らか知らないけれども、公開しないからわからないけれども、もうちょっと多様な使い方をしてもらわないともったいないと思います。どうですか。

●細羽文化観光局長
 スティッチの関係につきましては、きょうの資料では不十分なところがあったかもしれません。ただ、おっしゃるとおり、厳密にスティッチが幾ら幾らという積み上げになっていないので、これが幾らということはないのですが、要は、トータルでこのまんが博というのは非常にお金がかかると。今回のこの分で5億円ということになっておりますので、そこは費用対効果ということで、やはり最大限スティッチも含めたところで誘客につながるような、そういった形にぜひしたいと思っております。

○前田委員
 再度言っておきます。もうちょっと詳しくスティッチについては書かないと。書いてあるのは14ページだけですから、もうちょっと詳しく書かないといけません。みんながここがどうなることやらと興味を持っているのだから。高いと言われても、安くしてもらわないといけない。

○稲田委員
 関連。スティッチ、スティッチと言っておったけれども、ここにリロ&スティッチになっているけれども、リロも来るのか。これはセットで来るのか。

●寺口まんが王国とっとり推進室長
 キャラクターとして使いますのはスティッチだけです。リロ&スティッチというのは、このスティッチが登場した最初の映画といいますか、作品の題名でございまして、このリロ&スティッチという作品の中に登場しているスティッチというふうに解釈していただければというふうに思います。

○稲田委員
 では、ここの表記がおかしいのではないか。リロ&スティッチになっているよ。スティッチしか来ないのならリロまで書いてはおかしいのではないか。関連性があって書いているのかどうかはわからないけれども、ここの表現も何かおかしい。リロは来ないわけでしょう。リロは今回の著作権の中には入っていないわけだ、版権の中には入っていないわけだから、そのリロは使えないわけでしょう。どうなのですか。

●寺口まんが王国とっとり推進室長
 スティッチの登場の背景にあります「リロ&スティッチ」という作品そのものを紹介するというレベルではリロも出てきます。
 といいますのは、スティッチの紹介として、スティッチは、もともと「リロ&スティッチ」という題名の作品で取り上げられたものですということの紹介としては、どうしてもリロも入った絵柄とか、そういったものは出てくることになります。

○稲田委員
 もう一回だけ。よく理解ができない。説明が我々の頭ではよくわからないけれども、要するに、リロ&スティッチで一つのまとまった著作権になっているのか。版権になっているわけではなくて、使うのは、「リロ&スティッチ」の中のスティッチだけを使って、リロは外すわけですか。外すなら外す、外さないなら外さない、そこのところの状況だけを客観的に説明してください。わからない。

●寺口まんが王国とっとり推進室長
 説明が下手で申しわけございません。「リロ&スティッチ」という作品として出すときにはリロも出ます。その場合には、リロとスティッチがいわゆる並んだ一つの絵として、その一つのカットとしてのいわゆる著作権使用といいますか、版権使用といいますか、そういったことの判断になってくると思います。

○稲田委員
 そうすると、リロ&スティッチで、一体で著作権があるわけだ。わかった。

●寺口まんが王国とっとり推進室長
 あるいはスティッチだけで、単独で場面によっては絵柄として出る場合もあります。それは、スティッチの単独で出た場合は幾らということの整理に。

○稲田委員
 わかりました。

○興治委員
 漫画。実施計画書(案)の2ページのところです。まず、県主催共催事業というのが中ほどにありますけれども、その中のメーン事業がとっとりまんがドリームキャラバンだと思います。それで、中部と西部のところの実施日が中部は9月7日から9月3日になっているのですけれども、これは10月3日の間違いでしょうか。それから、西部の部分が10月20日からいつまでというのは空白になっているのですけれども、これは何日まででしょうか、まずその点。

●寺口まんが王国とっとり推進室長
 大変申しわけございませんでした。これはプリントミスでございます。まず、倉吉の分は、9月3日となっていますけれども23日でございます。それから西部は確かに漏れておりまして申しわけございません、11月11日まででございます。

○興治委員
 来場者を300万人ですね。この3会場でやられるドリームキャラバンがメーン事業なのですけれども、それぞれに何人ずつ集客を見込んでおられるのか。それと、一日の最大集客をどれぐらい見込んでおられるのか、いかがでしょうか。

●寺口まんが王国とっとり推進室長
 実施計画作成の中でまだ検討中のところでございまして、出次第また報告させていただきたいと思います。

○興治委員
 会場のキャパシティーも限られていますので、どれぐらいの集客ができるかというところをしっかり見込んで、それに対応できる体制をつくらないといけないと思いますので、その辺は抜かりなくお願いしておきたいと思います。
 それと、今度はサミットのほうです。もうサミットまでわずかしかないのですけれども、今回17回にもなりますので、単なる交流だけではなくて、交流から具体的な成果を上げていくという段階に近年のサミットというのは来ているのではないかと、そういう要素が強くなっているのではないかと思うのです。それで……。

○前田委員
 申しわけないけれども、議事進行。ほかの部がまだあるのです。県土整備部もあるし、警察本部もあるし、約1時間半ぐらいやっている。この漫画については日を改めて。まだまだ言わざるを得ないから。資料の点検もできていないし、再度日にちを変えて集中審議をやらないといけない。

○興治委員
 今は漫画ではない、別の問題を言っているので。

○前田委員
 そこだけ終わったら、もうとめよう。

○興治委員
 2地域会談とか、サミット本会議、経済協議会、環境実務者協議会、それぞれあるのですけれども、それの獲得目標といいますか、こういった点で合意をしたいのだと、そういうのが恐らくあるのだと思うのですけれども、報告になかったので、簡単で結構ですので教えてください。

●門脇交流推進課長
 サミットの関係で御質問をいただきました。具体的な成果を求めていかなくてはいけないのではないかということは、まさにおっしゃるとおりだと思います。まず、サミット本体については、テーマのところでも少し書いておりますけれども、今回の大きな3つの柱として、環境・観光・経済という3つのテーマにしております。この3つのテーマに沿って各地域のほうも基調発言でありますとか、そういったものを準備してくださいということを2月8日に各地域から集まっていただいた実務代表者会議の場でお願いをしたところで、それについても各地域の合意をいただいております。そういった意味で、これからの具体的な成果につながるような発表、そしてその後の議論というものを展開していきたいというふうに考えております。これが1点目でございます。
 続いて、経済協議会と環境保護機関の実務者協議会の関係も御質問がございました。
 まず初めに、経済協議会のほうは、今回のテーマを各地域の貿易、物流の活性化、それに伴う各地域の共同体制、協力体制というテーマにしております。これも同じように、2月8日の実務代表者会議の際に各地域に対して説明しておりまして、これに伴う具体的な内容、提案なり議論なりの準備をお願いしますということで申し上げております。同じような格好で、具体的な成果が上がるような議論が展開されるであろうということを期待しております。
 環境保護機関の実務者協議会についてですが、今回は黄砂、砂漠化防止というのが大きな一つのテーマでございます。それに加えて、生物多様性の保全でありますとか、エネルギー及びごみでありますとか、環境分野の中では幅広いテーマを掲げて、同様な格好で議論を展開していくことになります。あわせて同様に具体的な成果に結びつくような議論を展開していきたいと思っております。

○興治委員
 今御説明があったのですけれども、まさに具体的な成果として鳥取県は何を期待しているのかというところをできれば聞きたいわけです。サミットにしても、経済協議会にしても、鳥取県としてはどういうものを期待しているのだと、どういうことをここで実現を図っていきたいのだというところがもう少しないですか。

●門脇交流推進課長
 例えばということになると思いますけれども、会議までもう少し詰めていく部分もあろうかと思いますけれども、例えば貿易分野でありますれば、今環日本海定期貨客船を運行しております。そういったものをどうやって利活用につなげていくかということもございますし、もちろんそういったものを使った物流ルートをどうやって構築していくのか、それに伴うようなさまざまな課題というものをどうやって解決していくのかということもあろうかと思います。また、観光面でも同じような格好で、今まで取り組んできたさまざまな観光分野の取り組みというのがありますけれども、お互いにもっと人を具体的に呼び込むための取り組みというものをどういうことをやっていけばいいのだろうと。例えば、実際のルートをどういったものをつくっていくのかというあたりの議論も展開していきたいというふうに思っております。それぞれのテーマの中で、これから詳細をもう少し詰めていく部分はあろうかと思いますけれども、これまで取り組んできた取り組みを踏まえた上で、さらにもう一歩踏み込むためにどういったことをやっていかなくてはいけないかということを提案してまいりたいと思っております。

○興治委員
 まだ具体化の途中段階かなという気がしますので、目指すところの成果をより詳細に具体的に煮詰めて臨んでいただきたいと思います。

◎藤縄委員長
 前田委員から意見がありましたので、別途ということでよろしいでしょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)内容、日程等につきましては御一任いただきます。
 次に県土整備部に移ります。
 9、国道482号下蚊屋バイパスの開通について、細川道路建設課長の説明を求めます。

●細川道路建設課長
 県土整備部の資料の1ページをお願いいたします。一般国道482号下蚊屋バイパスの全線供用開始について御報告いたします。
 平成6年度から事業を行っておりました当該下蚊屋バイパスでございますが、残っておりました2期区間、延長1.5キロメートルが完成する運びとなりました。4月15日午後1時から供用を開始することといたしましたので、御報告いたします。
 今回の供用によりまして、大山南部の観光地へのアクセス向上と、峠部の冬期の円滑な交通確保に資するものと期待しているところでございます。なお、同日、江府町主催での開通式が開催されます。本委員会の皆様にも案内がなされると聞いておりますので、御出席について御配慮をお願いいたします。

◎藤縄委員長
 次に10、湖山水門の開放について及び11、皆生海岸保全施設整備事業(直轄)の概要について、竹森河川課長の説明を求めます。

●竹森河川課長
 同じ資料の2ページ目をお願いいたします。湖山水門の開放についてでございますが、この件につきましては、先週金曜日、事前にチラシといいますか、お知らせの紙を配らせていただいておりますが、改めて説明させていただきます。
 今週の月曜日、12日の午後3時に湖山水門を開放しましたといったことでございますが、小さいのですが右下のほうの写真をごらんいただければと思うのですが、写真の上のほうが、水門を全部あけるまでの写真です。この写真にありますように、約30メートルの川幅なのですが、3つの門から成っていまして、一番手前といいますか、写真でいいますと右側があいていた状態ですが、それを12日の日に、矢印の下のほうの写真ですが、3門ともあけて、今すべて川の水の出入りが自由といいますか、自然になっているといったような状態になったといったことでございます。
 この操作の方法についてでございますが、モニタリング等をきっちりやりながら行っていくといったことですが、具体的には、最近は湖山池の塩分濃度と言われるものが大体1,000ppmないぐらいの状況です。下の湖山池の図面の左側に福井地区と書いてありますが、ここの地区の塩分濃度を測定していくのですが、これが3,000ppmに到達するまでの間この3門の開放を継続すると。ここが3,000ppmを割った場合には、写真の上のような船通しのみ常時開放といったところで継続監視していくといったのが今回の開放の概要でございます。
 続きまして、資料の3ページをお願いいたします。この件につきましては、3月1日に稲田委員のほうから進捗状況あるいは事業の効果、あるいは地元への説明状況等につきまして御意見を伺ったものでございますので、改めて説明させていただきたいと思います。ページのつづくりがちょっと悪くて、資料等が裏ページになって恐縮でございますが、時折この資料のほうも見ながらお聞きいただければと思います。
 現在、国土交通省が皆生地区で実施しています事業は大きく2つございます。まずその1つが、皆生地区の人工リーフでございます。
 下の半括弧のほうに目的、概要、期間とまとめてございますが、大ざっぱに言いますと、よく御存じだと思うのですが、皆生海岸の侵食対策として昭和40年代ごろから離岸堤といったものが整備されて、海岸の安定化といった意味では効果が図られております。ただ、それにつきまして、海面にブロックが出ているといったところから、見渡しといいますか、景観上の問題等、あるいはこういった離岸堤の側面の海岸のほうは、以前トンボロといった難しい言葉を使いましたが、砂州がぐっと離岸堤にくっつくまで出ていると。そのかわり、離岸堤と離岸堤に挟まれた部分は逆に深くなっているといったような海水浴場としての安全性の問題といったようなこと等から、昭和60年代ごろから地元のほうで自然に近い形での砂浜の景観を保とうといったような機運が盛り上がったといったところです。
 こういったこと等や、離岸堤のそもそもの機能であります侵食対策といったところの機能のほうの話なのですが、やはり長い間年月がたちますと沈下とか散乱といったようなこともあります。そういったものを組み合わせまして、国土交通省のほうで全計画5期としまして、平成15年から事業を進められているといったところでございます。さっき言ったような事情もございますので、これは計画段階から皆生の地元関係の方に集まっていただきます懇談会、あとは技術的な検討の委員会といったようなところ等で意見等伺いながら進められているといったところでございます。
 次に、(2)になりますが、サンドリサイクルの富益地区、弓ケ浜半島の中央部あたりなのですが、やはり海流といったところで、東寄りのほうが侵食あるいは境港、西側のほうがたまるといった傾向にあります。そのうち、皆生につきましては先ほどの侵食対策といったところですが、この富益地区につきましても侵食傾向といったところがありまして、今度は境港、マリーナに近いほうですね、あちらのほうにたまっていますので、こういった堆積したものをもとに返すといいますか、富益のほうに返すといったのをサンドリサイクルといいまして、目的、概要、期間等をここにも書いてございますが、そういったことでもちまして、平成9年から国交省のほうで行っているといった状況でございます。
 ちょっとここで言葉で、サンドリサイクルの3行目のところに、「たものと分析され、潜堤」と書いてございます。これはいろんな言葉があって大変恐縮ですが、ここを「人工リーフ」といったことに訂正とおわびになりますが、済みませんがそういうふうに訂正させていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
 現状と今後の進め方でございますが、先ほど言いましたように人工リーフにつきましては皆生地区全体5期のうち2期が平成23年度に完了したといったこともございまして、ずっと継続して深浅・汀線等の測量を定期的にやりながら、やっているといったことと、今後第3期目に入るわけでございますが、それにつきましても地元の懇談会あるいは技術的な検討委員会の意見等を聞きながら、あるいは説明しながら進めていくというふうに伺っております。
 次のページ、簡単に説明だけさせていただきます。真ん中辺よりちょっと下に写真がございます。サンドリサイクルのほうが左側にありますが、これは富益地区でございますが、写真にありますとおり、サンドリサイクルするまでは浜がけといいますが、こういったものがあらわれていると。これをサンドリサイクルによりましてなるめるといいますか、砂を持ってきてなるめるといったことで、こういった状態になっていると。
 そのすぐ右に、施設改良の効果というふうに書いてあるところがございます。これは皆生なのですが、離岸堤と書いてあるもの、これは今現在幾つか残っています離岸堤。先ほど出ましたように砂がぐんとくっついているといったような状態。これを自然に近い形と、いわゆる遠浅の海岸といったものにするために、頭を引っ込めて幅を広くしたという人工リーフ化することによってこういった海岸の形状になっているといったような状況でございます。今現在、全体の事業の中途でございますから、場所によっては砂浜の形状が変といいますか、違うなというようなところがございますが、全部できればこういった遠浅の海岸が続くだろうといったようなことでございます。よろしくお願いします。

◎藤縄委員長
 なお、議題12、クルーズ客船「コスタ・ヴィクトリア」の境港寄港については、文化観光局より説明がありましたので、説明は省略させていただきます。
 また、議題13、一定額以上の工事または製造の請負契約の報告については、お手元の資料6ページ以降のとおりでありますので、説明は省略させていただきます。
 質疑等はございますでしょうか。

○銀杏委員
 聞き逃していたら申しわけないのですが、皆生海岸保全施設整備事業の中で、人工リーフという話がございました。これは潜堤と言っていたような気がするのですけれども、同義で考えてよろしいのでしょうか。

●竹森河川課長
 専門的な言葉でちょっと恐縮なところがございますが、潜堤というのは一般論的な言い方なのです。というのが潜っている堤防という意味なのです。一方、人工リーフといいますのは、自然のサンゴ礁の消音効果、消波効果等を期待する言い方でございまして、言ってみれば潜堤という一般的な言葉の一部として人工リーフというのがあるというふうに御理解いただければと思います。

◎藤縄委員長
 そのほか。(なし)
 次に、警察本部に移ります。(14)平成23年中の警察署協議会について、越智警務部参事官総務課長事務取扱の説明を求めます。

●越智警務部参事官総務課長事務取扱
 平成23年中における警察署協議会の開催状況などにつきまして御報告いたします。
 警察資料の1ページをお願いいたします。
 まず、警察署協議会の設置経緯から御説明をいたします。
 平成13年6月に警察法が改正されまして、全国の各警察署に警察署協議会を置くものとされまして警察署協議会制度が発足したものでございます。警察署協議会とは、警察署管内における警察の事務処理に関しまして、警察署長の諮問に応じていただくとともに、警察署長に対しまして要望、意見を述べる機関であります。また同時に、警察署長が警察の業務運営につきましてるる説明いたしまして、その理解と協力を求める場でもあります。
 次に、2の警察署協議会の開催状況でございますが、表のとおり、県内の各警察署とも四半期に1回の計4回開催しております。警察署協議会の定員は、県下で74人でありまして、男女別では男性41人、率にして56.4%、女性33人、率にして44.6%となっております。
 次に、3の警察業務に反映した主な事例について御説明いたします。各警察署協議会の委員の方からは、警察の業務運営上貴重な提言を多数いただいておりますが、本日は平成23年中の主なものを御紹介いたします。
 まず、(1)は交通警察に関する事例でございます。委員の方からは、児童の通学路になっている交差点の見通しが悪く危険であるので、児童の安全を確保するための措置が必要ではないかという提言がございました。この提言を受けまして、道路管理者などとともに現場確認を行った上で、ドライバーに注意を促すための減速マークを路面塗装し、安全対策を講じた事例でございます。
 (2)の事例は、犯罪の予防に関する事例であります。委員の方からは、振り込め詐欺防止のための広報をもっと継続して行ってはどうかという御提言がございました。この提言を受けまして、警察署では、地元の自治体やケーブルテレビの協力を得まして、県内での振り込め詐欺が発生した場合、防災無線やケーブルテレビによる注意を呼びかける広報を行うこととなったという事例でございます。
 次に、(3)の事例も犯罪の予防に関する事例でございますが、委員の方からは、悪質商法の手口を住民に知らせることが被害の防止になるとの御提言がございました。この提言を受けまして、警察署では地元自治体の協力を得まして、悪質商法などの手口をわかりやすく解説いたしましたカレンダーを作成し、全戸配布したというものでございます。
 最後になります(4)の事例でございますが、これも犯罪の予防に関する事例であります。委員の方からは、犯罪の予防のためにも乗降客数の多い駅に防犯カメラの設置ができないだろうかという御提言がございました。この提言を受けまして、同協議会、警察署が駅管理者に対しまして要望書を提出し、お願いしましたところ、趣旨に賛同していただきました駅管理者によりまして防犯カメラが設置されたというものでございます。このほかにも少年のたまり場やごみの不法投棄場所の視察あるいは死亡事故現場の視察等、あるいは警察施設等の視察を通じまして、御意見をいただいているところでございます。
 このように、地域住民の立場に立った警察行政を行う上からも、警察署協議会の御意見は大変貴重でございまして、今後も委員からの御意見などに対しまして誠実に対応いたしまして、業務改善などに努めていくこととしております。

◎藤縄委員長
 次に15、災害警備訓練の実施について、前田警備部警備第二課長の説明を求めます。
●前田警備部警備第二課長
 災害警備訓練の実施について御報告いたします。警察本部資料2ページをごらんいただきたいと思います。
 昨年の東日本大震災を踏まえまして、現在、県警察では災害対策検討委員会を設置いたしまして、災害に係る危機管理体制の再点検等を行っているところでございます。こうした取り組みの一環といたしまして、東日本大震災発災の1年を前にいたしました去る3月8日、本災害警備訓練を実施いたしましたので、資料に従いまして御報告をいたします。
 まず初めに、1の訓練の概要についてでございます。訓練の想定につきましては、鳥取県沖を震源といたしますマグニチュード7.2の地震の発生に伴いまして、県内震度6強から4の震度を観測、沿岸部に津波警報、これは大津波を一応想定をいたしました。津波警報が発表されたという想定に基づきまして、主に災害発生時の初動につきまして、指揮体制の早期立ち上げ、被害情報の収集、部隊の運用等、初動警察活動を実施するに当たりまして、その手順、要領を確認する目的で訓練を行ったものでございます。
 訓練の日時につきましては、資料に記載のとおりでございます。
 訓練の場所についてでございます。災害発生時の指揮体制の確立を目的といたしまして、警察本部に特別災害警備本部、各警察署に現地災害対策本部を設置いたしますとともに、警察学校のグラウンドにおきましては、現地指揮所の立ち上げ設置及び救出救助訓練を実施いたしました。現地指揮所の立ち上げにつきましては、現地のテントの設営、情報収集のための通信機器等の設置等の訓練でございます。
 次に4、参加についてでございます。本訓練の参加は、県下の警察官約100名についてでございます。参加部隊につきましては、資料に記載しておりますとおり警察本部の要員、ヘリコプター、機動隊等、こういった部隊員でございます。
 次に、訓練の項目について御説明いたします。主な訓練の項目についてでございますが、今回の訓練では、一応県東部での震度が最大の6強という想定をもちまして訓練を行いました。先ほど御説明いたしましたとおり、警察学校のグラウンドで現地指揮所の設置訓練、それと地震によります倒壊の危険がありますビルからの負傷者の救出救助訓練もあわせて行っております。訓練の主な項目につきましては、1つは、先ほどお話ししました警察本部の特別災害警備本部の設置と各警察署の現地本部及び指揮所、こういったものの設置訓練であります。
 本訓練につきましては、災害発生時の迅速な指揮体制の確立確保、被災地の状況等の迅速な情報収集、こういったものを目的とした訓練でございます。
 次に、現場の訓練でございますが、機動隊等の現場対処能力、こういったものの向上対策を含めまして、先ほど説明いたしました倒壊ビルからの負傷者の救出救助、こういった訓練を実施いたしております。
 次に、迅速な災害警備を実施するためには、まず初動におきまして迅速な情報収集等は欠くことのできない要件でございます、重要なものでございます。このため、県警のヘリコプター並びに鳥取情報通信部により、リアルタイムに沿岸部の映像を含めました情報の収集、津波情報の収集、倒壊ビルからの救出救助状況の映像の送信等、災害活動に欠くことができない映像等の情報の収集伝達、こういったものの訓練も行いました。また、各警察署におきましては警察署の被災状況等の情報の報告、それに対する本部からの指示、こういった訓練を行っておりますが、その中で昨年9月の補正で整備していただきました防災相互波を活用しました訓練ということで、有線の途絶時に関係機関との情報共有という訓練も警察署のほうで実施をいたしております。
 以上で警備訓練の概要については御報告は終わりますが、東日本大震災に伴います警備活動につきまして、警察本部といたしましては、福島のほうに管区機動隊等を派遣して検問等の活動を現在も継続して実施しておるところでございます。また、今後についてもこうした部隊派遣が継続される予定でございます。今回の訓練を受けまして、現在訓練に伴います課題等を抽出いたしております。これを今後の訓練に生かしていくという対策を講じているところでございますが、災害に備え、災害に今後迅速的確に対応するために、今後こうした訓練も含めまして、部隊員の育成等災害への的確な対応に努めてまいりたいと思っております。

◎藤縄委員長
 なお、議題16、一定額以上の工事または製造の請負契約の報告については、お手元の資料3ページ以降のとおりでありますので、説明は省略させていただきます。
 質疑はございますでしょうか。

○藤井委員
 2ページですけれども、警察署協議会。初めて耳にするのですけれども、警察本部はどういう関与をしているのかということ。全体会みたいなものを開くとそんなものに近づいてくるのかなという感じがしますし、女性の数が括弧書きで書いてありますけれども、数を見ると何となく比率が見えますけれども、いわゆるクオーター制といいますか、そういったものを考えられているのか。選出の仕方、本部の関与のあり方については、全体会を持つことによってより本部の関与が可能になってくるのかなと。それから女性の数についての根拠といいますか、その3点について。

●越智警務部参事官総務課長事務取扱
 3点について御質問をいただきました。
 まず、選出基準でございますが、これにつきましては、法律に基づきまして、それを受けまして公安委員会規定を設けております。その中では、規定上は3項目ございまして、管内区域に住居を有する者、管内区域内に存する自治体、学校、会社及び団体等に勤務する者、そして管内において事業所または事業所を置き営業活動を行っている者、この中から選出してくださいということになっております。これを受けまして、当然一地域に偏ってはいけませんし、また一つの職種に偏ってはいけないということで、いろんな方面にお願いしております。例えば教育関係者あるいは各自治会、企業といたしましては商工会議所あるいは青年会議所等にお願いいたしまして推薦を受けておるということになっております。
 2点目の関与のあり方でございますが、この警察署協議会につきましては、お示ししましたように年4回開催しておりますけれども、これをまとめまして警察本部におきまして年に1回全体の協議会の会長会というものを開いております。これにつきましては、警察はオブサーバー的な立場でありまして、まず協議会の会長と公安委員会が一堂に会して一つの協議に基づいて話をするということで、特に警察業務の改善点とか協議会の独自の取り組みとか、こういうことについて話をして、いいことは自分の警察署管内の協議会に生かしていこうと、こういうことを進めているところでございます。
 3点目の女性の比率でございますが、先ほども私が御説明しましたように、女性につきましては33人、44.6%でございます。この比率につきましては、現在の県の男女共同参画推進条例の、県の附属機関の委員の構成はおおむね男女いずれかの一方の委員が、委員の総数の10分の4未満であってはならないということでございますので、4割以上ということでございますので、一応クリアしておるというような状況でございますが、引き続き女性の参画もお願いしたいということでございます。

○藤井委員
 これは非常にいい試みだと思いますけれども、こういう組織ですから、余り耳の痛い話は出にくい仕組みになっているのかなというふうにも感じるわけです。これをやはりうまく活用して、警察行政に対して厳しい意見でもきちんと吸収できるような仕組みにどんどん改善していかれたら非常にいいのではないかというふうに思います。その意味でも、全体会というのは、会長だけではなくて、やはりこれだけの人が集まってくるということの意味は、そういうところであるのではないかというふうに思いますので、より有効に、そしてまた発展的に鳥取県警察として進めていっていただけたらというふうに思いますが、本部長、御意見がございますでしょうか。

●越智警務部参事官総務課長事務取扱
 今議員のほうから貴重な御意見をいただきましたので、それを踏まえまして、これからも協議会の活性化とか、あるいは忌憚のない意見の場にして、警察業務運営の改善に努めてまいりたいというふうに思っております。

○国岡委員
 災害警備訓練なのですけれども、この訓練自体はどんどんやっていただきたいですけれども、ここの写真にあります斜めロープブリッジ救助なのかどうかわかりませんけれども、見て思うのですけれども、もっと目立つ服装にならないかと思うのです。消防でしたらオレンジですね。といいますのが、東日本大震災の画像をテレビでよく見られますね。そういった中で消防団の方やいろんな方、あと一般住民の方が避難しますけれども、遠巻きに見ていてぱっとわかる服装。警察という観念からいったらレスキューとはまた違うのでしょうけれども、やはり見てすぐに助けを求められるという、目立つ格好というのもこういうときには必要だと思うのです。これが全国統一なのかよくわかりませんけれども、そこら辺の検討というのはできるものなのか。
 あわせて、救助といったら消防となってしまいますけれども、警察の皆さん、機動隊なのかわかりませんけれども、どこまでの救助に対する水準があるのかというのはわからないのですけれども、服装のことと救助のレベルですか、それを教えていただけますか。

●前田警備部警備第二課長
 今国岡委員のほうから2点の御質問がございました。
 まず、服装につきましてですが、写真ではちょっと見にくいかもしれませんが、災害の部隊といたしまして、県警の中に広域緊急援助隊の警備部隊という部隊がございます。これにつきましては、平素皆様が見ておられますネズミ色の服とは違いまして、委員言われた、一目でわかるような黄色いデザインが入ったような服、実際この3月8日の活動につきましても、この救出を行いました部隊につきましてはそういった服装での活動をしております。ちょっと写真には出ておりませんけれども。そういった服装というのも整備をしておりまして、実際に昨年の東日本大震災の広域緊急援助隊の最初の派遣のときにはそういった服装で県の部隊は出ております。
 2点目でございます。救出等の水準ということですが、現在県の機動隊、それから管区機動隊というのもございますのですが、それぞれ年間計画を組みまして救助訓練、ボートの使い方とかロープでの救出の訓練、こういったものを順次やっておりまして、昨年の震災を踏まえまして、ことしはこういった災害訓練へもう一歩シフトを置いて訓練をやるということで県警として計画も立てております。そういったことで、一歩一歩ではございますけれども練度を高めていって、いざというときに的確に対応できるようにしてまいりたいと思っております。

○国岡委員
 最後になりますけれども、阪神・淡路大震災のとき、私がレスキュー隊で行ったときに、建物の2階に私が救出に上がったときに、後ろに機動隊の方が何十人もおられたのです。それで我々が来るのを待っていた。大災害になればなるほど、そういった機関を総動員しないといけない状況になりますけれども、あのときも本当に現場でびっくりしたのです。それを踏まえて、警察のほうもやはりそういった救助のレベルといいますか、特に鳥取県の消防力などは知れていますので、やはりこれで警察も総動員できる、救助に対して練度を上げていただきたいという思いがありまして、消防のオレンジみたいな、そういった特別な訓練をされた組織といいますか、そういうことをしていただきたいなと。今どこまで警察力が上がったか知りませんけれども、当時の経験から話をしていますけれども、そこら辺をお願いしたいという要望です。

●前田警備部警備第二課長
 今委員のほうから御指摘がございました。先ほど説明いたしましたとおり、本年そういった災害警備のシフトを踏まえた訓練等も計画しておりますので、委員おっしゃるとおり練度を高めて対応できるようにしていきたいと思っております。

◎藤縄委員長
 そのほか。
○前田委員
 文化観光局長に、次回この常任委員会開催時に現状の組織と、今度4月1日の組織を、人数を入れて、今度は人事異動も発令になっていますから、人の名前も入れて提出してください。というのは、これで2回目なのだ。僕は組織になっていないのではないかと見る。きょうなどの説明を聞いても非常に心配だ。だから、組織からちょっと今度は論議したいと思います。よろしくお願いします。

◎藤縄委員長
 ということで、対応をお願いいたします。
 次に、閉会中の調査事項についてお諮りいたします。
 本委員会所管に係る中山間地域対策、道路網、河川等の整備、交通安全、観光振興並びにその他の主要事業については、閉会中もこれを継続調査することとし、その旨議長に申し出ることに御異議はありませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、その旨議長に申し出ておきます。
 委員長報告の作成・内容については、委員長に一任いただけますでしょうか。((「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、一任ということで、報告することとさせていただきます。
 次に、その他ですが委員の方で。

○稲田委員
 委員長に御配慮いただきました。委員の皆さんにちょっと時間がかかりますけれども、話を聞いていただきたいというように思います。よろしくお願いいたします。
 去る2月23日、我が自由民主党の代表質問の警察行政の問題、なかんずく県内における犯罪情勢とそれを踏まえた取り組みという代表質問の項目に対して、警察本部長の答弁がございました。この答弁の内容についていささか感ずるところこれあり、また事と次第によっては鳥取県警察の刑事警察のあり方の根幹に非常に触れる問題でありますので、本来であれば本会議で質問、答弁をいただきたかったわけですけれども、所管の常任委員会の事項ということでありましたので、この場をかりて質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。
 代表質問に対して、県警本部長の答弁を聞きまして、答弁書をいただきたかったのですが、なかなか出てまいらなかったものですから、録音したものから記録を取り出して議事調査課を通じまして文字にいたしました。まず、その部分を読み上げますので、本部長、間違いがないかどうか、ひとつ御確認をいただきたいと思います。
 代表質問の答弁に対して、「私は現在、ほぼ1年間鳥取県警察に身を置いておりますけれども、感じているところを率直に申し上げますと、本県は小規模県でありまして、各分野への人員配置が薄くならざるを得ず、捜査本部事件、広域窃盗事件、生活事犯などマンパワーを有する事件への動員に限界がある中で、何とかぎりぎりの対応をしておるわけでありますけれども」ここからが問題であります。「昨今、被疑者の人権意識の高まり等により供述が得られにくくなっていること」という、ここのくだりであります。あと「裁判員裁判なども踏まえて、より緻密な捜査が要請されることになっていること、あるいはDV、男女間の暴力等の相談事案などの対応も求められることになっている」云々とあって、「現場にさらに大きな負荷がかかっておりまして、これまでの検挙状況を維持するためには体制の確保を配慮しつつ、なお一層の努力が必要と考えているところであります」という、こういう文章を議事調査課からいただいておりますが、まず本部長にお伺いいたします。私が今読み上げましたこの答弁に間違いはないでしょうか。

●石田警察本部長
 一言一句今手元にありませんけれども、大体そういう趣旨のことをお話ししたと思っております。

○稲田委員
 それでは、何点か質問させていただきたいと思います。私が問題といたしますのは、「昨今、被疑者の人権意識の高まり等により供述が得られにくくなっている」という、この文節であります。この文節をよく読んでみますと、私は本部長がおっしゃった意図は十分に理解はできてはおるわけですが、ちょっとねじれてこの文面を読んでみますと、私は修辞学的、レトリックを駆使するつもりはさらさらないのですが、これを逆説的に解釈しますとどういうことかといいますと、人権意識が高まらなければ供述が得やすいのだという逆説的な文言に解釈ができるわけであります。その点はいかがでしょうか。

●石田警察本部長
 まず、いきさつから確認させていただきますけれども、今回の私の話は、斉木議員からの代表質問がございまして、昨今の犯罪情勢、それへの警察対応と、大変骨の太い総括的な御質問をいただきまして、私も何度か議会の御審議を拝聴しておりますけれども、非常に熱心に実質的な議論がなされていて、非常に敬意を感じておりまして、このような骨の太い御質問にきちんとお答えしようと考えておったわけですけれども、ちょっと2点申し上げたいのは、1つは、私が述べた今のくだりは、ある状況について申し上げていますけれども、それがいいとか悪いとか、そういう価値判断は一切入れておりません。現場がこういう状況になっているという実態をお伝えしたものでございます。
 もう一つ、委員も全体の趣旨は御理解いただいたというふうにおっしゃっておりますけれども、念のためにちょっと申し上げますと、私が申し上げたかったのは、今の状況を踏まえて何が大切だと思っているのだという本格的な問いに対しまして、こういう状況があるので現実問題として現場に一定の負荷がかかっているのは事実ですし、あるいは社会状況の変化といったものもあるので、これは今後社会全体として考えていただく必要がある点もあると。例えば、議会におきましても警察の人的基盤ですとか物的基盤ですとか、そういったものを御検討いただく場がございますけれども、そうした場合に、こうした状況も御考慮いただければと、そういったことを訴えたかったのが全体の私の発言の本質的部分でございまして、その本質的部分をぜひ御理解いただければと思った次第でございます。
 先ほど論理学のような話がありましたけれども、AならばBであるというときに、AでないならBでないというふうにはならないというのは論理学の初歩として委員も御承知の上でおっしゃったと思いますけれども、そういうことではございません。

○稲田委員
 そこで、私は今の本部長の意図されるところもよく理解ができますが、やはりこの言葉は、全体のこの文脈からすると、確かに人権の意識が高まって被疑者の人権ということがやかましく言われております。憲法も、憲法31条から40条まで、非常に多くの条文を割いて被疑者の問題について、被疑者の人権ということについて書いておるわけです。ですから、非常に神経を使っておるわけです。憲法自身が被疑者の人権について非常に気を使っておる。そういう中で、本部長のこの言葉を考えてみますと、最近は空念仏のようにやたらに人権、人権ということをしゃべるわけですから、現実に被疑者の取り調べをなさる方、捜査員の方が、人権意識の高まりによって供述が得られなくなってきているということがあるかもわかりません。事実で、多分そうだろうと私も思います。本部長、そこはよく理解ができるのですが、しかしこの供述、要するに供述については憲法上、その条文ははっきり覚えていませんが、第38条だったと思いますが、自己に不利益な供述を強要されない。そしてまた、自白が唯一の場合には罪を問われないというような趣旨の条文だったと思うのです、私も余りはっきり覚えておりませんが。そういった中で、やはり供述、自白、こういう問題についてはもう少し神経を使った言葉を使ってほしかったというように私は思っております。
 そこで、本部長にお伺いしたいのは、要するに捜査観の問題であります、捜査観。刑事警察、警察官が捜査をされる際に、今は大半は弾劾的捜査観ということで捜査がなされておるわけですが、かつては糾問的捜査観というのがありました。この弾劾的捜査観と糾問的捜査観について本部長はどのようにお考えになるのか、所見を伺いたいと思います。

●石田警察本部長
 議員がおっしゃるように、人権の問題は大変重要でございまして、我々警察も職務執行する場合には憲法の人権規定、それから刑事訴訟法ですね、これは基本法でございますけれども、その第1条にそうした人権、それから真相解明の関係が規定されておりますけれども、当然のこととして肝に銘じて捜査活動に当たっているところであります。
 今、捜査観という問題がございましたけれども、これは学説の世界の話でございますので、私は今法を執行するほうの責任者として公の場におりますので、その議論は個人の資格で機会がありましたらさせていただければと思いますけれども、今この場では、法律を執行する者として、憲法と法律に従って仕事をしていくということを申し上げておきます。

○稲田委員
 本部長、今学説とおっしゃいましたけれども、憲法と刑事訴訟法あるいは刑法、警察法、警察官職務執行法、そういったようなものを総体的に勘案した上で、やはりどういう覚悟を持って捜査をなさなければならないかということにおいては、ただ単なる学説というだけではなくて、現実の問題なのですよ、現実の問題です。学説として一応警察学校や警察大学校で学んでおけばいいのだというだけの問題ではないと思います。この捜査観は、非常に今日の日本警察のあり方、ひいては鳥取県警察の捜査のあり方にも及ぶ話だろうと私は思うのですが、いかがでしょうか。

●石田警察本部長
 同じ趣旨になってしまうかもしれません。学説と申し上げたのは、要するに法律の明文上そういう言葉が出てこない。法律を支える理論であるという意味で申し上げましたけれども、ですから、法律上あるいは憲法上にそういう言葉の定義がある話ではございませんので、そういう議論はまた別途にさせていただければということでございます。
 肝心の御質問ですけれども、それは先ほどと同じでございます。憲法と法律に従ってしっかりとやっていきたいと思います。

○稲田委員
 そうすると、ではどういう捜査観を持って、いわゆる弾劾とか糾問とかという言葉を使わないで、今日の鳥取県の警察はどういう捜査観を持って捜査をなさっておられるのでしょうか。

●石田警察本部長
 同じになりますけれども、刑事訴訟法第1条に規定されているとおりでございます。読みますか。

○稲田委員
 いや、私はよくわかっています。そうすると、捜査観については、刑事訴訟法第1条の規定にのっとってやっておられるということでありますので、それは了とします。
 そこで、供述が得られにくくなっているという、ここの問題について少し議論をさせてもらいたいと思います。要するに、本部長の所感を伺うわけですけれども、まず刑事訴訟法の上には憲法があるわけです。しかも、憲法が多数の条文を割いて先ほどから申し上げておりますように被疑者の人権の問題について書き込んでおるわけですが、憲法第31条から第40条に細かい規定があるわけですが、第31条は法定手続の保障、適正手続の保障から始まって、供述の証拠能力の問題が第39条か第40条ぐらいにあるのです。それを総体的に考えてみて、逐条的にはよろしゅうございますので、全体として、この被疑者の人権ということについての第31条から第40条までの今日的な意義はどういうぐあいに思っておられるのかお聞きをしたいと思います。

◎藤縄委員長
 濵澤刑事部長。

○稲田委員
 委員長、これは本会議にかわる議論ですので、部長の答弁は必要ありません。本部長との議論。通告にも出したように、本来からいえば私は公安委員長とやりたかったのです。だけれども、お年寄りだし、ちょっと大変だからということで、私も取り下げたような事実があります。ですから、部長の答弁は必要ないと思います。本部長の答弁を聞きたい。

●石田警察本部長
 今の御質問の今日的意義というのは、大変幅の広い、奥の深い問題でございまして、いろんな学者先生もいろいろ論文を書いておられるような大きなテーマですので、ちょっともう少し、今日的意義といいますと……。

○稲田委員
 それでは、まず自白の任意性ということについて本部長はどういうぐあいに考えておられるのでしょうか。それともう一つは、自白、唯一の証拠が自白であった場合には、犯罪を課せられないということになっているわけですね。憲法は具体的に条文を書いておるわけです。その中で、自白の証拠能力、自白をした場合の証拠能力というのはどういう能力になるのか、お聞かせをいただきたいと思います。

●石田警察本部長
 今の論点も同じですけれども、要は憲法、法律、それから関係の規則に規定がございます。それをもう一度ここで御披露すればよろしいですか。それとも私の何か学説のような……。

○稲田委員
 所感を聞きたいと思います。

●石田警察本部長
 所感は、先ほど申し上げましたけれども、法を執行する立場にある者として、私的な見解というのは余り申し上げるべきではないと思っております。

○稲田委員
 私的な見解というのはどういうことなのでしょうか。私は、石田本部長個人の見解を聞こうと思っておらないのです。鳥取警察本部長たる石田さんのお考えを聞くということなのです。ですから、私的な見解ではないと思いますが。

●石田警察本部長
 私的といいますか、要するに刑事諸手続といいますのは、憲法、それから法律、それから関係の規則によって規定されているものでありますので、それを執行する立場にある者がそれについていろいろな見解ですとかというものは、公の場では慎むべきだと思っております。

○稲田委員
 本部長、それは間違っていると思いますよ。法を執行、適用する者はどういう作業を頭の中でしているかというと、法律を解釈して、具体的な事件にそれを適用するわけですから、解釈能力、まさに私は有権解釈とまで仰々しい言葉は使いたくありませんが、法律を解釈して、条文を解釈して、そして具体的な事件がどうだということを問うていくわけですね。ですから、解釈はしません、だけれども現実の事件には警察官として当たるのですという話は成り立たないでしょう。解釈をしなければならないのです。だから、いわゆる自白の任意性というのはどういうものなのでしょうかと問うているわけです。それからいわゆる自白をした場合の自白の証拠能力といったらどの程度本当に証拠能力があるのでしょうかということを問うているわけです。だから、解釈をしないと法の執行や適用はできませんよ。

●石田警察本部長
 私が申し上げていますのは、そうした自白の証拠能力ですとか、さまざまな刑事手続につきましては、法律や関係の規則に規定がありまして、あるいは判例、実務解釈もあるかもしれません。それを今私が御披露すればいいでしょうか。それでしたら、部長あるいは課長に任せたいと思います。事実、客観的な条文の、あるいは判例の御紹介であれば、担当……。

○稲田委員
 いや、判例は私もわかっています。判例はわかっていますが、所見を伺いたいと言っているわけです。

●石田警察本部長
 所見の意味がちょっと……。

○稲田委員
 本部長のお考え、本部長たる石田さんの、石田本部長としてのお考えをお聞かせいただきたい。

●石田警察本部長
 わかりました。それは先ほどと同じになるかもしれませんが、憲法、諸規定、それから刑事訴訟法、特に第1条に端的に規定されておりますけれども、その精神にのっとってやっていきたいということでございます。

○稲田委員
 大変いい答弁だとは思います。なかなか見事な答弁だと思いますが、しかし、本部長、よくよく考えてみてください。一つ一つ具体的な事例について、この発言内容から引っ張り出してきて、幾つか関係のある事項について質問をしておるわけですが、それはいわゆる法を執行する者として、特に刑法や刑事訴訟法を執行する者として、その法の精神にのっとって、あるいは憲法の精神にのっとって自分はやるのですということになれば、それはそれでまことにいい答弁ではあるのですが、だけれども、それは答弁であるようで答弁になっていないと思いませんか。自白の任意性ということについてどういうぐあいに考えるのか。自分は自白の任意性ということはこういうぐあいに考えるのだというお考えが本部長にはないのでしょうか。
 例えば自白の証拠能力について、例えば自白の任意性について、自白の任意性だけでいいです、自白の任意性についてどう考えるのだと言われれば、私はそれに対して幾つか自分の考えを語ることができますよ、可視化の問題であるとか、その周辺にさまざまなそういう事項が転がっているわけですね。そういうものは一切本部長の所感にはなくて、ただ憲法の理念と刑事訴訟法第1条の理念に沿って仕事をしていくのですというだけの答弁は、見事な答弁だけれども、それは答弁になっていないのではないかという気がするのですが、どうでしょうか。それでもやはり答弁だとおっしゃいますか。

●石田警察本部長
 憲法第38条に、さっきおっしゃった第1項から第3項まで自白についての基本的な考え方が明確に述べられておりまして、関連する規則にございます。それ以上のものでも以下のものでもないということでありまして、私は答弁になっていないというふうには思っておりません。

○稲田委員
 そうすると、条文の解釈ということは、鳥取県警察本部は、条文というものを解釈されないで捜査をなさっているということになりますよ。憲法の条文も解釈をしない。それ以上でもそれ以下でもない、憲法に書かれている条文そのものなのだ。それから、刑事訴訟法第1条についても、書かれている条文がそのものなのだということになると、解釈をしないで、例えば、実際に被疑者を捕まえて、逮捕してから書類送検するまでの手続も刑事訴訟法でずっと書いてあるわけですが、そういうものについて解釈をしないで、これはこういうぐあいな解釈なのだという解釈をしないで、その字句そのものなのですということであれば、そういう解釈をしないで捜査をなさっている、職務執行なさっているということになるのではないでしょうか。最後の質問ですから、ひとつお答えをいただきたいと思うのです。

●石田警察本部長
 先ほどの何回目かの話のときに申し上げたと思いますけれども、憲法があって、法律があって、関係の規則があって、あるいは実務解釈等もございます。判例もあります。そういったものの総体のことを申し上げているわけで、憲法第38条だけということではありません。
 あと、ちょっとつけ加えさせていただきますと、自白の証拠能力ですとかそういった問題は、警察は第一次的捜査機関でありますけれども、検察庁ですとか裁判所ですとか、最終的には裁判所で判断される問題であります。そういったことも含めて、私見を余り申し上げるべきではないと考えているところでございます。

○稲田委員
 わかりました。

◎藤縄委員長
 それでは、その他執行部のほうから、宮城男女共同参画推進課長の説明を求めます。

●宮城男女共同参画推進課長
 本日の企画部の常任委員会資料の最後のほうにつけさせていただいております黄緑色の薄い冊子をごらんいただいておいていただいたらと思います。平成23年度の男女共同参画マップを発行いたしましたので配付をさせていただきました。これは、県や市町村ごとの推進体制ですとか、政策方針決定過程における男女の参画状況などを取りまとめたもので、毎年発行しているものでございます。またごらんいただければと思います。

◎藤縄委員長
 次回の常任委員会は、4月20日、金曜日、午前10時から開催の予定でありますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、委員の皆さんには御相談がありますので、その場にお残りください。
 執行部の皆さんは御退席いただいて結構です。お疲れさまでした。(執行部退席)
 5分間休憩します。

午後1時11分 休憩
                                   
午後1時14分 再開

◎藤縄委員長
 再開いたします。
 お残りいただきましたのは、委員会活動報告についてでございます。最終日の19日の本会議におきまして、各委員会の1年間の活動状況について報告することとなっております。
 本委員会の本年度の活動状況について、別紙のとおり案を作成いたしておりますが、いかがでしょうか。よろしいでしょうか。((「異議なし」と呼ぶ者あり)
 では、案のとおり報告することといたします。
 以上をもちまして企画県土警察常任委員会を閉会いたします。

午後1時20分 閉会

 

 

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