平成24年度議事録

平成24年6月12日会議録

 開催概要、資料はこちらです。
出席者
(8名)
委員長
副委員長
委員
藤縄 喜和
福田 俊史
国岡 智志
稲田 寿久
興治 英夫
前田 八壽彦
藤井 省三
銀杏 泰利
 
欠席者
(なし)
   
 


説明のため出席した者
  中山企画部長、細羽文化観光局長、古賀県土整備部長、石田警察本部長
  ほか各次長、課長、関係職員

職務のため出席した事務局職員
  上月調査課課長補佐、山崎議事・法務政策課課長補佐、五百川調査課係長

1 開会  午前10時01分
2 休憩  午前11時08分
3 再開  午前11時12分
4 閉会  午後1時55分
5 司会  藤縄委員長
6  会議録署名委員  藤井委員、銀杏委員
7 付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり
 

 

午前10時01分 開会

◎藤縄委員長
 ただいまから企画県土警察常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 なお、今回の常任委員会は執行部の入れかえを行うこととし、初めに県土整備部及び警察本部について、次に企画部及び文化観光局について行います。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、藤井委員と銀杏委員にお願いいたします。
 それでは、県土整備部、警察本部に係る付議案の予備調査を行います。
 既に政務調査会で説明を受けたものもありますので、執行部の説明は要領よく簡潔に、マイクに向かってお願いいたします。
 質疑につきましては、それぞれの部局等の説明終了後に行っていただきます。
 なお、報告第12号、長期継続契約の締結状況について及び県土整備部の平成24年度公共事業実施地区の概要については、お手元に配付の資料のとおりであり、特に説明は要しないことといたします。
 最初に、県土整備部から説明を求めます。
 古賀県土整備部長に総括説明を求めます。

●古賀県土整備部長
 おはようございます。それでは、平成24年度6月定例議会に提出いたします議案の御説明を申し上げます。
 まず、予算関係でございますけれども、1ページをごらんいただきたいと思います。
 まず、一般会計で計上済み額が475億1,900万円余りに対しまして、今回主に国認証額の増等に伴いまして21億6,400万円余りをお願いするものでございます。
 主な事業といたしましては、一般事業で、社会資本整備を推進するための新技術振興法の適用性について調査検討を行う新技術等実現化調査検討事業、それからポートセールスによりましてことしの夏に大型クルーズ船が鳥取港へ寄港する見込みとなりましたため、クルーズ客船の寄港支援策を拡充する鳥取港振興対策事業などでございます。また公共事業につきましては、一般公共で一般県道岩美インター線の整備や由良川の改修などのほか、単県公共といたしまして、地方特定道路整備事業で美萩野覚寺線の整備などを行うものでございます。
 次に、予算関係以外でございますけれども、左の目次をごらんいただきたいと思います。議案といたしましては、県道日野溝口線、仮称でございますけれども、矢倉トンネルの工事の請負契約の締結、県道智頭停車場線の路線の廃止の件、それから報告事項といたしまして、平成23年度一般会計の繰越明許費の確定額並びに議会委任による専決処分の報告などでございます。
 詳細は、各課長から説明いたしますので、よろしく御審議お願いいたします。

◎藤縄委員長
 続いて、関係課長から順次説明を求めます。

●安田県土総務課長
 11ページをごらんください。11ページに公共事業補正予算の総括表を掲げてございます。県議会の御支援をいただきまして、地域自主戦略交付金などで多くの予算の配分がございまして、一般公共事業は20億余りの増額、単県公共事業は1億、一般直轄事業は1億余りの減ということで、合わせまして19億余りの増額補正を計上しようとするものでございます。
 続きまして、29ページをごらんください。29ページは、一般会計の繰越明許費繰越計算書でございます。議決をいただきました明許繰越費に係る計算書でございまして、農林水産業費、土木費、めくっていただきまして、31ページのほうで災害復旧費、72の事業につきまして174億余りの繰り越しということになってございます。
 めくっていただきまして32ページでございます。港湾事業特別会計でございまして、鳥取港のクレーンの補修に200万余りの繰り越しとなってございます。
 右側の33ページをごらんください。報告第11号、交通事故による損害賠償に係る和解及び損害賠償の額の決定について専決処分を行いましたので、報告するものでございます。
 2の(2)でございますが、県の過失割合を6割といたしまして、県は損害賠償金1万9,000円余を支払うものでございます。
 (3)の事故の概要ですけれども、昨年の11月に倉吉市内におきまして、中部総合事務所の職員が車道の左側に停車中の公用車に乗車しようと運転席のドアをあけましたが、後方から進行してきました和解の相手方の軽貨物自動車にあけたドアが相手方車両の側面に接触をしたということで、双方が破損したものでございます。
 めくっていただいて、35ページをごらんください。同じく交通事故に係る専決処分の報告でございます。2の(2)和解の要旨は、県の過失割合を10割としまして48万余りを支払うものでございます。本年の3月に大山町地内におきまして西部総合事務所職員が公用車を運転しておりましたが、路面に積雪がございましてスリップをして和解の相手方の自宅の門柱に衝突し、門柱を破損させたというものでございます。
 県民の方に損害を与えました、また、県の備品を損傷したということでございまして、改めておわびを申し上げます。また、事故防止の徹底をさらに図ってまいりたいと考えてございます。

●竹森技術企画課長
 資料の2ページをお願いいたします。新技術等実現化調査検討事業でございます。このたびの補正で469万1,000円をお願いするものでございます。
 事業の目的・背景としましては、公共土木施設に関する新技術・新工法の実現可能性に向けて調査研究を行うことによりまして、より効率的、効果的な公共土木施設の整備あるいは維持管理の展開を図るといった目的でございます。
 内容でございますが、どういったことをやるのかといったことでございますが、この決め方につきましては、学識経験者あるいは専門家、県民の方で構成される第三者委員会でもって実現性とか有効性の事前評価を実施しまして、それに基づいて具体的な検討を行うということでございます。
 (3)の3つ目の丸に書いてございますが、平成24年度予定していますのは、テーマとしましては、砂丘海岸復元・港内堆砂抑制に向けた技術検討事業といったものでございまして、内容としましては、もちろん検討は今後でございますが、例えば再生可能エネルギーを活用しましたサンドリサイクルの新たなシステムの実現化といったものを目指したいといったことでございます。実施体制に書いてございますが、多くの場面を直営で、自分たちで調べるあるいは提案するといったことをやりまして、ある専門的なところについてのみ委託するといったことをやりまして、この事業で事業化可能というような評価を得たものにつきましては、今後の具体事業化を図っていきたいというふうに考えております。
 以上、技術企画課としましては469万1,000円の補正をお願いするものでございます。よろしくお願いいたします。

●山本道路企画課長
 3ページをお願いいたします。まず、道路橋りょう維持費でございます。境港水道大橋の耐震補強の島根県よりの受託費の枠取りでございます。1億6,500万余をお願いするものでございます。
 続きまして、一般公共事業でございますが、11億900万余の増額をお願いするものでございます。これは国の認証増に伴う補正ということでございます。中身でございますが、一部組み替え、地域自主戦略交付金から社会資本整備総合交付金への組み替えということを行っておりまして、補正前がゼロ、補正のほうに予算を計上している中身の組み替えを行っているものでございます。
 続きまして、直轄道路事業費負担金でございます。2,800万の補正をお願いするものでございます。これにつきましては、直轄事業計画の決定に伴う補正でございます。
 各補正の合計でございますが、一番下段の欄でございます。13億200万余の補正をお願いいたしまして、134億余の予算となることとなります。よろしくお願いいたします。
 続きまして、28ページをお願いいたします。県道智頭停車場線でございますが、智頭町への移管を行うため路線を廃止するものでございます。これについては、智頭町と協議をいたしまして、癒しの街並み再生支援事業というのを智頭町が実施されております。その事業の一環として、県において側溝の修繕ですとかカラー舗装、備前橋への張り出し歩道の設置というような事業を行いまして、利用者が地域住民に限られ、地域の生活道として役割が高い道路であるから智頭町のほうに、県道から町道へ移管するものでございます。
 続きまして、34ページをお願いいたします。今回、道路管理瑕疵による損害賠償の和解及び損害賠償の額の決定を3件報告するものでございます。県民の方々に御迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げます。
 まず、報告第11号でございます。事故の概要でございますが、中段でございます。23年11月19日。場所、国府町新井でございます。主要地方道鳥取国府岩美線を軽乗用車で走行中の車両が沿道の斜面から路上に落下していた石に乗り上げたため、同車両が破損したものでございます。これについては、その場所より手前のところにも数個の石が落ちておりまして、それを避けセンターライン付近を通常の速度で走られていたということがございまして、相殺でございますが、中段に書いてございます2割の金額、1万1,000円余の損害賠償を行うことでございます。
 続きまして、36ページをお願いいたします。事故の概要でございます。24年3月21日でございます。場所、倉吉市大原。事故の概要でございますが、主要地方道鳥取鹿野倉吉線を和解の相手方の車両が走行中、沿道の斜面から落下してきた石が、いわゆるストーンガード、落石をとめる施設でございますが、それにぶつかりまして、一部破損したものがネットも一部破損して、そこから車両の屋根並びにフロントガラスに落ちたものでございます。これについては、相手方に回避する可能性というものもほとんどございませんので、10割ということで県が28万7,000円余の損害賠償を行うものでございます。
 続きまして、37ページでございます。事故発生年月日、24年4月3日でございます。場所、米子市富士見町でございます。一般国道181号に設置している道路照明灯のふた、通常のL字型といいますか、一般的に見る道路照明ではなく、いわゆるデザイン照明ということで、デザイン性のちょっと高い構造になっておるものでございます。それの上にふたをしておったところでございますが、そのふたはボルト締めをしておりました。そのボルトが緩んでいたこと、並びにいわゆる4月の3日といいますと爆弾低気圧というようなことで大きな風が吹いておったときでございますが、それに伴って緩んでいたボルトの部分のふたが飛んで駐車場に置かれていた車に損害を与えたものでございます。これについては、過失割合10割といたしまして9万2,000円余を支払うことといたしましたので、報告させていただきます。

●倉元道路建設課長
 同じ資料の4ページをお願いいたします。一番上の表、土地改良費でございます。地域自主戦略交付金(保全対策)ということで3,000万円の補正をお願いするものでございます。これは広域農道における耐震補強を実施するものでございます。
 中段ですけれども、続きまして、道路橋梁新設改良費でございます。一般公共事業としまして3億2,900万円余の減額をお願いするものでございます。これは国の認証増減によるものでございます。内訳を下の説明の欄に記載しておりますけれども、今年度、道路改良の一部が地域自主戦略交付金に移行しました関係で、一番上のところに地域自主戦略交付金(県道改良)ということで(新)というふうに書いてございます。18億6,300万円余の補正をお願いするものでございます。2つ目以降は、先ほどの地域自主戦略交付金への移行、それから国の配分にあわせて事業費を再編成するものでございます。
 一番下の表で、街路事業でございます。一般公共事業としまして、補正額はゼロでございますけれども、国の配分にあわせまして社会資本総合整備交付金から地域自主戦略交付金に3億2,500万円を移すものでございます。
 続きまして、5ページをお願いいたします。同じ街路事業の単県公共事業としまして地方特定道路整備事業でございます。これは説明のところに書いております美萩野覚寺線について600万円の補正をお願いするものでございます。
 道路建設課合計としまして2億9,300万円余の減額補正をお願いするものでございます。
 続きまして、26ページをお願いします。国道178号岩美道路につきまして、債務負担行為として平成25年度に1億5,000万円をお願いするものでございます。これは岩美道路と国道9号駟馳山バイパスとの境に新設します岩美インターチェンジにつきまして、本線の橋梁工事を国土交通省に委託して実施しようとするものでございます。
 続きまして、27ページをお願いします。議案第10号、工事請負契約の締結をお願いするものでございます。これは県道日野溝口線にあります延長422メートルの矢倉トンネル(仮称)につきまして、契約金額7億7,490万円で、工期、26年3月14日で実施するものでございます。よろしくお願いいたします。

●丸毛河川課長
 資料は6ページ目からでお願いします。まず、河川総務費でございますが、中段の賀祥ダム制御設備改造受託事業。企業局の小水力発電設備設置に伴うダムの制御改造に係る受託事業といたしまして1,700万余り、河川護岸の修繕等に係る経費4,200万など、増額補正をお願いするものでございます。
 次に、河川改良費でございますが、国認証に伴います3億円余り、それから法勝寺川支川の小松谷川におきます浸水対策のための調査設計費2,000万の増額補正をお願いするものでございます。
 次に7ページでございますが、海岸保全費でございます。国認証に伴います2億1,000万余り、それから冬季風浪等で生じました陸上海岸の浜がけの対策と調査に要する費用3,200万の増額補正をお願いするものでございます。
 最後に、直轄河川海岸事業費負担金でございますが、国認証に伴います1億5,000万弱の減額補正、以上、河川課といたしまして4億8,000万弱の増額補正をお願いするものでございます。よろしくお願いいたします。

●山本治山砂防課長
 8ページをお願いいたします。初めに、治山費でございます。一般公共事業6,600万円の増額補正ということで、その内訳につきまして、下に説明がございますけれども、交付金の間で入れかえがございますけれども、合わせまして6,600万円の補正ということでございます。
 続きまして、砂防費でございます。同じく一般公共事業費で3億3,900万円の増額補正をお願いします。これも国の認証増に伴う補正でございまして、各交付金の内訳につきましては説明欄に表にしてございますので、御参照いただきたいと思います。
 続きまして、直轄砂防事業費の負担金でございますけれども、直轄事業費が減額となりまして、それにあわせまして6,800万円余の減額補正を行うものでございます。
 以上、治山砂防課合わせまして3億3,600万円余の増額補正をお願いするものでございます。よろしくお願いいたします。

●森下空港港湾課長
 9ページをお願いいたします。港湾管理費の鳥取港振興対策事業でございます。ことしの夏に鳥取港に大型クルーズ客船が寄港する見込みとなりました。鳥取港には客船の離着岸に必要なひき船、タグボートが常駐していないものですから、他港から回航するということで、寄港誘致の障害になっておりました。つきましては、今回の寄港を確実なものとするとともに、今後、積極的な誘致活動を行って寄港増を図りたいということで、寄港支援策を拡充するものでございます。
 内容としましては、タグボート、ひき船の回航料補助、同じく操船料補助並びに歓迎等の費用の一部助成をするということでございます。今後とも鳥取港にクルーズ客船の寄港により港湾地域のにぎわいができるようにしたいと思っております。
 10ページをお願いいたします。農林水産業費の漁港建設費、漁港建設事業でございます。国認証増に伴いまして2億円余を補正するものでございます。網代漁港の保全工事を実施いたします。
 続きまして、港湾建設費、港湾事業でございます。こちらも国認証増に伴いまして1億3,200万を増額補正するものでございます。港湾改修で鳥取港、地域自主戦略交付金で同じく鳥取港、田後港の修繕等を行います。地域自主戦略交付金につきましては、補助率の変更に伴う財源更正でございます。
 以上、空港港湾課合計で3億3,400万余を増額するものでございます。よろしくお願いいたします。

◎藤縄委員長
 ただいままでの説明について、質疑はございますでしょうか。

○藤井委員
 補正ですけれども、決算でもいいですけれども、年間にすると当初予算対比何%ぐらいになりますか、年間補正総額というものが。それは大体一定しているものですか。

●安田県土総務課長
 11ページ公共事業の……。補正とは公共事業のことでよろしいでしょうか。

○藤井委員
 事業全般で補正しているわけですから。

●安田県土総務課長
 公共事業につきましては、11ページに総括表を掲げておりますけれども、当初予算が432億でございまして今回補正が19億というふうなことでございますが……。
○藤井委員
 9月も12月もあるでしょう。年間にすると何%ぐらいになるのですか。

●安田県土総務課長
 それぞれの年度によりまして、国の経済対策が行われるとか、それがないとかというふうなことがございまして、大体何%というふうな同じような補正額ということではございませんから、一言で何%というふうにちょっと申し上げがたいところでございます。

○藤井委員
 補正することの意味というのは確かにあるのでしょうけれども、私は補正はするなと言っているのです。なぜかというと、予算と決算が最終的に同じになるのでしょうね、多分。そうすると、予算立てしたときの意味というものが消えてしまうわけです。どういう目的を持ってどういう予算を立てたかという痕跡が消えてしまうという、そういう意味で補正はしてはならぬということを自分勝手に言っておるわけですけれども、この場合はかなり額も多いし、先ほど話をいろいろ聞いてみますと、当初のもくろみと国の認証額と努力の成果と、いろいろなものがないまぜになって行われているわけで、そのことは了としますけれども、決算と予算が同じになってしまうというようなこと、予算の意味というものが消えてしまうということについてどんなふうに思っておられるでしょうか。

●安田県土総務課長
 委員御指摘のように、予算をどのように考えて編成するかということは、一つは目標でもあると思いますが、大変重要なことだと思います。昨年、あるいはそれ以前の予算あるいは国の認証がどうであったかというふうなことを踏まえまして、あるいは国の来年度なりの動向というものも参酌しまして毎年当初予算を考えていくと。それは、もちろん公共事業の場合には総合のこともございますけれども、実際の事業を行っている箇所をいかに供用に結びつけていくのか、そういった優先順位なども考えて予算を計上していくというのが、非常に抽象的で恐縮ですけれどもそういったことで行ってございます。

○藤井委員
 そういった答弁になるでしょうから、それ以上追及しません。
 耐震補強という事業が幾つか出てきますけれども、耐震補強が必要な事業というものはある程度もくろみが立っていると思いますが、どれぐらいあって、いつから始まっていつ終期を迎えるか、そんなことはわかりますか。

●山本道路企画課長
 済みません、ちょっと詳細なデータは持ち合わせておりませんので、耐震補強につきましては、防災幹線ネットワークということで、1次、2次、3次ルートに存在する橋梁を優先して現在耐震補強をやっております。おかげさまをもちまして、その橋梁すべて着手済みという格好になっております。
 ちょっと蛇足にはなりますが、今回非常に耐震補強の増額が多いというのは、東日本大震災によって復興枠というのが設けられまして、その中に全国防災という社会資本整備総合交付金が設けられておりまして、それが今回潤沢にと申しますか、県のほうで要望していた額より多くつけていただきました。この機を逃さず、耐震ですとか、いわゆる災害防除事業という事業にこれを充てまして整備を推進していくということとしております。

○銀杏委員
 7ページの海岸保全費の単県公共のサンドリサイクル推進事業ですが、陸上海岸の対策ですけれども、これは遊歩道の関係で問題になっていたところですか、ちょっと確認です。

●丸毛河川課長
 陸上海岸の浜がけの後ろが遊歩道と、そういう位置関係になっております。

◎藤縄委員長
 そのほか。(なし)
 次に、警察本部から説明を求めます。
 初めに、石田警察本部長に総括説明を求めます。

●石田警察本部長
 警察本部から御審議をお願いしております平成24年度鳥取県一般会計補正予算等議案3件と報告1件について御説明をいたします。
 議案説明資料の表紙裏面の平成24年度6月定例会議案説明資料目次をお願いいたします。予算関係では、議案第1号、平成24年度鳥取県一般会計補正予算、予算関係以外では、議案第9号、警察職員の特殊勤務手当に関する条例の一部改正について、議案第13号、損害賠償に係る和解及び損害賠償の額の決定について、報告第11号、議会の委任による専決処分の報告についてであります。
 議案第1号の平成24年度鳥取県一般会計補正予算につきましては、資料1ページの議案説明資料総括表のとおり、ヘリコプターテレビシステムの更新に要する経費として2億3,551万4,000円の債務負担行為の設定及び信号機の滅灯防止対策等防災機能の強化に要する経費について財源更正をお願いしております。
 次に、資料の7ページをお願いいたします。議案第9号は、警察職員の特殊勤務手当に関する条例の一部改正についてであります。警察職員が、暴力団等による被害を防止するために保護を受ける者の身辺警護、または居宅等の張りつけ警戒の作業に従事したときに銃器犯罪捜査手当を支給するもの、及び東京電力株式会社福島第一原子力発電所周辺の状況の変化に応じ、この区域で作業に従事した場合に支給する特殊勤務手当の見直しを行うものであります。
 次に、資料の11ページをお願いいたします。議案第13号ですが、損害賠償に係る和解及び損害賠償の額の決定についてであります。初心運転者講習受講に係る誤通知による損害賠償について和解し、損害賠償の額を定めることについて本議会の議決を求めるものであります。
 次に、資料の12ページをお願いいたします。報告第11号は、議会の委任による専決処分の報告についてであります。公務中の職員の交通事故について、損害賠償に係る和解及び損害賠償額の決定に対する知事の専決処分がなされたことから、御報告をするものであります。警察職員による交通事故防止について、今後とも全職員に対する指導を行ってまいりたいと考えております。
 以上、警察本部の提出議案等について御説明を申し上げました。詳細につきましては、関係課長に説明をさせますので、よろしく御審議をお願いいたします。

◎藤縄委員長
 続いて、関係課長から説明を求めます。
 清水警務部参事官会計課長事務取扱の説明を求めます。

●清水警務部参事官会計課長事務取扱
 それでは、御説明させていただきます。議案第1号、平成24年度鳥取県一般会計補正予算について御説明いたします。
 議案説明資料の2ページをお願いします。ヘリコプターテレビシステム整備事業として2億3,551万4,000円の債務負担行為の設定をお願いしております。平成23年度、国の第3次補正予算におきまして警察庁により県警ヘリコプターが更新されることになりました。これにあわせましてヘリコプターテレビシステムの機上設備を買い取り、平成25年8月から10年間の保守点検費用込みによる更新整備を行うものであります。債務負担行為の内訳につきましては、機器整備及び搭載工事等に要する備品購入費が1億8,300万円、保守点検費用込みによる委託料が
5,251万4,000円であります。
 現在のヘリテレシステムは平成11年度の導入から既に12年が経過しておりまして、経年劣化によるふぐあいが断続的に発生しております。加えて、平成24年度中にはメーカーによる保守対応が終了することから、今年度以降の保守管理が非常に困難なものになると考えられるところであり、更新整備をお願いするところであります。
 次に、資料の3ページをお願いいたします。交通安全施設整備費の財源更正であります。国の平成24年度予算において新設されました東日本大震災復興特別会計におきまして、信号機の滅灯防止対策等、防災機能の強化を行うための交通安全施設等整備事業が国庫補助対象となりました。これによりまして、単独事業として平成24年度当初予算に計上しております信号機電源付加装置、これの設置工事3基につきまして国庫補助事業へ事業変更し、財源更正を行うものでございます。よろしくお願いいたします。

◎藤縄委員長
 次に、林警務部総括参事官警務課長事務取扱の説明を求めます。

●林警務部総括参事官警務課長事務取扱
 議案第9号、警察職員の特殊勤務手当に関する条例の一部改正について御説明いたします。議案説明資料の7ページをお願いします。警察職員の特殊勤務手当について、銃器犯罪捜査手当と東日本大震災に係る災害応急手当の一部改正をお願いしております。
 銃器犯罪捜査手当関係では、暴力団等からの保護対象者の警護等の業務は危険性が高く、給与上特別の考慮が必要なことから特殊勤務手当の支給対象とするものであります。
 改正の内容は、2の概要の(1)に記載しておりますが、職員が暴力団等による危害を防止するために保護を受ける者の身辺警護または居宅等の張りつけ警戒の作業に従事したときは、1日につき820円の銃器犯罪捜査手当を支給するものであります。社会全体による暴力団排除が推進される一方、暴力団との関係遮断を図ろうとする者や企業に対する加害行為が発生している状況にありまして、職員が暴力団等による保護対象者に対する危害を未然に防止するために行う身辺警護または居宅等の張りつけ警戒による保護対策業務は著しく危険性が高く、精神的、肉体的に高度な負担を強いられる業務であることから、同業務を銃器犯罪捜査手当の支給対象とするものであります。
 次に、東日本大震災に係る災害応急手当関係では、東京電力株式会社福島第一原子力発電所周辺の状況の変化に応じ、この区域で作業に従事した場合に支給する特殊勤務手当を見直すものであります。
 改正の内容は、2の概要の(2)に表で記載しておりますとおり、職員が福島第一原子力発電所敷地内や警戒区域のほか、帰還困難区域や居住制限区域等において作業に従事した場合に支給する災害応急手当の額を改めるものであります。帰還困難区域や居住制限区域は、同原子力発電所周辺区域の見直しに伴いまして本年4月に新たに設けられた区域であり、職員が該当区域で作業に従事したときは、1日につき、帰還困難区域の屋外6,600円、居住制限区域の屋外3,300円等の災害応急手当を支給することとしております。
 なお、施行期日等につきまして、2の概要の(3)に記載しておりますとおり、施行期日を公布日とし、所要の経過措置を講ずることとしております。この経過措置とは、資料10ページの附則第2項の経過措置を指すものでございまして、職員が本年4月16日以後に帰還困難区域において作業に従事した場合は、4月16日に遡及して所定の手当額を支給するというものでございます。よろしくお願いいたします。

◎藤縄委員長
 次に、陰山交通部参事官運転免許課長事務取扱の説明を求めます。

●陰山交通部参事官運転免許課長事務取扱
 資料の11ページをお願いいたします。議案第13号、損害賠償に係る和解及び損害賠償の額の決定についてであります。初めに、和解の相手方初め関係の皆様に大変な御迷惑をおかけしたことについて、おわび申し上げます。申しわけございませんでした。
 概要について御説明いたします。和解の相手方は、米子市の個人で、和解の要旨は、県は相手方に対して損害賠償金1万9,750円を支払うというものでございます。これは初心運転者講習の受講料として相手方が支払った金額でございます。
 事件の概要は、鳥取県警察本部交通部運転免許課所属の職員が交通違反点数を重複して登録したため、和解の相手方に対し、昨年10月31日に受講する必要がない初心運転者講習をするように誤って通知したことにより、相手方が同年11月11日、米子自動車学校に講習の受講料を支払い講習を受講し、和解の相手方に損害を与えたものでございます。
 本事件は、本年3月6日、書類の点検中に判明したものでありますが、初心運転者講習に係る運転免許事務につきましては、直ちに業務の改善を図り、確実な書類の点検とダブルチェックにより、このようなことが二度とないよう再発防止の徹底に努めております。大変申しわけございませんでした。

◎藤縄委員長
 次に、前田警務部監察官室長の説明を求めます。

●前田警務部監察官室長
 資料の12ページをお願いいたします。報告第11号、議会の委任による専決処分の報告についてであります。職員の公務運転中の交通事故による損害賠償に係ります和解及び損害賠償額の決定について、専決処分がなされた2件について報告をいたすものでございます。
 初めに、県有車両への損害、県民の方に多大な御迷惑をおかけしましたことをおわび申し上げます。
 資料の12ページにつきましては、本年5月28日になされた専決処分であります。和解の相手方は、鳥取市の個人でございます。和解の要旨は、県側の過失割合を10割といたしまして、県が相手方に対して物的損害に対する損害賠償金12万1,988円を支払うものでございます。
 事故の概要につきましては、昨年11月5日土曜日午後2時05分ごろ鳥取市気高町浜村地内におきまして、警察本部警察県民課兼鳥取警察署所属の職員が公務のため普通特殊自動車、これは音楽隊の大型のパネルのトラック用の車両でございます。これを運転中、前方から県側の車両と同等の大きさのトラックが進行してきたということで、すれ違い通行ができなかったことから県側車両を道路沿いの施設駐車場に待避させて対向車両を通過させようと施設内の駐車場に進入したところ、道路と駐車場との境の傾斜がございました。そこで車体が傾きまして、同駐車場に駐車してありました和解の相手方の小型乗用車に衝突をいたしまして同車両が損傷したものでございます。
 引き続きまして、資料13ページをごらんいただきたいと思います。同じく5月28日になされました専決処分でございます。和解の相手方は、兵庫県美方郡内の法人でございます。和解の要旨は、県側の過失割合を8割といたしまして、県が相手方に対して物的損害に対する損害賠償金9万6,390円を支払うというものでございます。
 事故の概要につきましては、昨年12月24日土曜日午前11時35分ごろ、鳥取市古海地内におきまして、警察本部刑事部の捜査第一課兼鳥取警察署の職員が捜査業務中、普通乗用車を運転しておりました際、駐車場内で後退した際に左方から進行してまいりました和解の相手方所有の普通乗用車に衝突し、双方の車両が破損したものでございます。
 2点については、以上のとおりでございます。警察職員の交通事故につきましては、県民の方への信頼を失うものでございます。今後こうした交通事故を発生させないように、より一層職員に対する指導、対策等を徹底してまいりたいと思います。どうも申しわけございませんでした。

◎藤縄委員長
 ただいままでの説明について質疑等はございませんか。(なし)
 次に、報告事項に移ります。
 なお、質疑等については、それぞれの部局等の説明終了後に行っていただきます。
 まず、県土整備部、1、三府県鳥取豊岡宮津自動車道整備促進協議会の設立について、山本道路企画課長の説明を求めます。

●山本道路企画課長
 企画県土警察常任委員会資料、県土整備部の1ページをごらんいただきたいと思います。三府県都鳥取豊岡宮津自動車道整備推進協議会の設立についてでございます。
 初めに、申しわけございません2ページをごらんいただきたいと思います。
 簡単に鳥取豊岡宮津自動車道の状況を御説明させていただきます。鳥取豊岡宮津自動車道は、日本海側の高速道路の空白地帯を補完する地域高規格道路でございます。起点は、鳥取市において山陰道並びに姫路鳥取線に接続し、豊岡を経由し、京都府の宮津市を終点といたしまして京都縦貫自動車道に接続する延長120キロメートルの計画でございます。この絵柄の中で黒く線を引っ張っておりますのが既に供用している区間、赤く表示しておりますのが整備中の区間でございます。赤の波線で記載しておりますのが調査を行っている区間、白抜きの丸で表示しておりますのが未指定区間という状況になっております。
 1ページにお戻りいただきたいと思います。本年5月30日に第1回協議会を鳥取県、兵庫県、京都府の3県で開催しております。
 概要でございますが、目的といたしましては、本道路の整備を促進し、早期にネットワークの形成を実現するための必要な連絡調整及び要望活動を目的としていることでございます。会長については、京都府知事が選任されております。
 協議内容でございますが、推進協議会の設立、先ほど申しましたとおりの要望活動を行っていくことを確認し、要望書の内容についても協議を行いました。そのほかといたしまして、本年秋ごろをめどに総決起大会を開催すること、また、鳥取豊岡宮津自動車道というのが非常に長い名称となっておりましてわかりにくいということで、名称の変更についても検討することといたしております。それで、早速でございますが6月5日、山田会長京都府知事の上京にあわせまして国要望を実施しております。要望先、要望内容については記載のとおりでございます。

◎藤縄委員長
 次に2、平成24年度湖山池会議(第2回)の概要について、丸毛河川課長の説明を求めます。
●丸毛河川課長
 引き続き、資料の3ページ目でございます。湖山池会議第2回の概要についてでございますが、先般6月4日に鳥取市役所において開催いたしました。
 議事の概要でございますが、まず1番目、第3期の水質管理計画についてでございますが、全体骨格につきましては、期間については、平成24年度から10年間、骨格につきましては、第2期管理計画と同様の構成ではございますが、今回COD等の指標のみならず、新たな指標といたしまして透明度、漁獲量、そのようなものも設定することとしております。
 水質目標値でございますが、ビジョンに掲げておりますように、ワカサギ等が生息できるレベルの水質ということで、環境基準でいえばB・4.類型を目標とするということでございまして、今後具体的な施策メニュー等と事業量を立案していくということでございます。
 今後のスケジュールでございますが、8月には計画原案を策定いたしまして、パブリックコメント等を経まして、9月開催予定の会議で精査するという予定でございます。
 2番目に、高塩分化に向けた現状でございますが、まず湖山池の塩分濃度の推移でございます。福井地区でございますが、6月1日時点でおよそ3,000ppmに到達しております。今後は5,000
ppmを上限として塩分をコントロールしてまいります。
 ヒシの状況でございますが、この塩分化によりまして昨年と比べまして相当少ない状況でございまして、現在は繁茂しているという状況ではございません。
 さらに、「環境に優しい稲作り」の報告もあったところでございます。

◎藤縄委員長
 次に3、クルーズ客船の境港寄港について及び4、クルーズ客船の鳥取港寄港について、森下空港港湾課長の説明を求めます。

●森下空港港湾課長
 4ページ、5ページをお願いいたします。まず境港の寄港についてでございます。予定どおり、5月24日にクラブハーモニー、6月7日にコスタ・ヴィクトリアが境港に寄港いたしました。その状況について御報告いたします。
 まず、クラブハーモニーですが、韓国人の観光客の方が釜山から境港に入港されたということで、374名の方が寄港されました。そのうち観光ツアーということで、現地のツアーなのですが、鳥取、島根方面ということで290名の方が参加されました。歓迎行事につきましては、鳥取、島根両県知事出席のもとで船内で歓迎式典を行い、あわせて船内見学会あるいは送迎イベント等も実施しております。
 続きまして、コスタ・ヴィクトリアでございます。境港に寄港するクルーズ客船としては過去最大ということで、7万5,000トンの客船でございます。2,084名の方が乗客されておりまして、寄港地観光地ツアーに約1,500人が参加されました。歓迎行事等も鳥取、島根両県で式典、船内見学会、イベント等を実施しております。観光客の方に聞きますと、おおむね観光地については好評であったというふうな声を聞いております。
 続きまして、クルーズ講演会の開催をしております。5月30日に鳥取、島根の観光関係者を集めてクルーズ誘致の機運の醸成あるいは受け入れ体制の充実についての知識を深めたところでございます。
 今後の取り組みでございますが、個人客の二次交通の確保あるいは岸壁上での動線の仕分け等の課題がございましたので、今後改善に向けた検討を行いたいと思っております。引き続き、運航会社に誘致の働きかけを行う、あるいはモデルコースをつくってツアー会社に働きかけを行うというふうな取り組みを行っていきたいと考えております。
 5ページ、鳥取港寄港についてでございます。利用促進を図るためにクルーズ誘致の取り組みを鳥取港もしておりまして、本年度は次の2隻の寄港が決定したところでございます。まずクラブハーモニー、境港に寄港したものなのですけれども、鳥取港にも寄港するということで、8月の6日入港いたします。日本人観光客を対象にした「日本一周と釜山クルーズ」というツアーでございます。鳥取港に入港し、その日のうちに出港して境港に寄港して、その日のうちに釜山に出港するという行程でございます。寄港地観光ツアーとしましては、6コース提案しております。外国船籍の大型クルーズ客船が鳥取港に入港するのは初めてでございます。国際まんが博の期間中でもあるということで、シャトルバスを運行したり、観光イベントを実施したりというふうなことを考えております。
 続きまして、ぱしふぃっくびいなす寄港でございます。日本クルーズ客船という日本の船社による船ですが、9月23日に鳥取港に入港するということでございます。日本人観光客を対象にして「秋の日本一周探訪クルーズ」というツアーで、九州のほうから寄港してくるということでございます。ツアー等につきましても6コースあるいはシャトルバスの運行、歓迎イベント等も行う予定にしております。

◎藤縄委員長
 なお、5番の一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告についてはお手元の資料の6ページのとおりでありますので、説明は省略させていただきます。
 質疑等がございますでしょうか。

○銀杏委員
 5ページのクルーズ客船の鳥取港寄港ですけれども、確認ですが、クラブハーモニーについては午前8時入港で午前11時に出港すると、夕方に境港に入って夜に出港するということですので、観光ツアーとしては朝の3時間のうちに行って帰ってくるコースと、朝出て、そのまま鳥取から西へ向かってあちこち寄りながら夕方境港に来た船にまた乗って夜出港するといったふうなことでいいのかなというふうに感じたわけですけれども、確認をさせてください。
 1ページの三府県鳥取豊岡宮津自動車道推進協議会でありますけれども、秋に総決起大会を開催するということと、この道路をわかりやすい名称にするというふうなことについて提案がされるということですけれども、その総会までにある程度決めて持っていくということでしょうか。それと、いろいろな方の提案などをどういうふうに受け付けられるのかお聞きしたいと思います。

●森下空港港湾課長
 議員おっしゃるとおり、鳥取港に帰るツアーと境港に行くツアーに分けて、中段のところに書いておりますけれども、鳥取市周辺というのが鳥取港に帰る、あとの4つの方面については境港に寄るというふうなことを考えております。

●山本道路企画課長
 3府県の総決起大会までに名称を決めるのかどうかというお尋ねをいただいたと思います。これについては、京都府、兵庫県とも具体的にどういった格好で決めていくかはまだ未協議でございまして、なるべく早い時点で決めたいとは思っておりますが、方法についても打ち合わせを行っていきたいと思っております。

○銀杏委員
 鳥取豊岡宮津自動車道ですけれども、ジオパークの3府県議会議員の会のほうからもジオパークロードということでお話をさせていただいていますので、重々その辺は留意をしていただきたいということを要望しておくものです。よろしくお願いします。

●山本道路企画課長
 実は、前回の第1回の協議会の折にもジオパークロードという言葉は出ました。ただし、ちょっと観光に特化し過ぎているなというような各知事からの意見がございまして、そういったのも踏まえて今後協議してまいりたいと思っております。

○銀杏委員
 検討結果がどうなるかわかりませんけれども、できればそれを残してほしいと、つけていただきたいと思いますし、どうあろうと、愛称とか、そういう手もありますし、検討をぜひとも最後までしていただきたいと思います。

●山本道路企画課長
 蛇足になって大変申しわけございません。委員会の席でもう1つ議論がございました。ジオパークロードをやるのであれば整備が終わった後、そういった名称にするという手もあるなということが知事のほうからございましたので、申し添えさせていただきます。

◎藤縄委員長
 そのほかございますか。(なし)
 それでは、警察本部に移りたいと思います。
 7、八橋警察署庁舎の建てかえ計画について、林警務部総括参事官警務課長事務取扱の説明を求めます。

●林警務部総括参事官警務課長事務取扱
 八橋警察署庁舎の建てかえ計画について御説明いたします。お手元の資料をお願いいたします。
 まず、八橋警察署の庁舎を建てかえることとなった背景等について御説明いたします。
 現在の八橋警察署は、昭和47年に建てられた庁舎で、以来約40年が経過しております。そのため施設の老朽化と狭隘化が進み、業務に支障を来しておりますので、これを解消するために庁舎の建てかえを行うものであります。なお、庁舎の建てかえに当たりましては、島根原子力発電所の事故が発生した場合を想定し、米子警察署と境港警察署の代替機能をあわせ持つなど、県西部地域における防災拠点としての役割を果たせるような機能と設備を備えた庁舎とするよう考えております。
 八橋警察署の施設や敷地の現状は、資料にお示ししているとおりでございますが、本庁舎は丘陵部に建てられた鉄筋コンクリートづくりの地上2階、地下1階の建物でございます。大きく2段になっている敷地でありますが、地下1階に面した敷地のほうに木造平家建ての検視室、それと駐車場がございます。敷地面積は、上段と下段を合わせて約7,250平米でございます。また、先ほど御説明しましたように、施設の老朽化に加えまして事務所スペースが狭隘で、会議室、倉庫、取り調べ室等も不足しているなどの状況から業務に支障を来しているのが実情でございますとともに、現状のままでは県西部地域の防災拠点としての役割を担うことは極めて困難な状況ということでございます。
 次に、庁舎建てかえ計画の概要について御説明いたします。
 新庁舎につきましては、警察業務を円滑に遂行できる治安拠点及び県西部地域の防災拠点としての役割が果たせるようなものとする考えでございますが、その規模や機能等につきましては今後詳細に検討することとしております。新庁舎の建設場所につきましては、現在地がのり面、進入路を含む不整形な形状で、日常業務と並行した現在地での建てかえでは物理的に困難ということがありますので、管内の治安情勢や交通アクセス、また、津波を想定した海抜等を勘案しながら、今年度中のできるだけ早い時期に現在地付近から琴浦町の赤碕付近までを含めた近隣におきまして候補地を選定していきたいと考えております。
 今後のスケジュールといたしましては、来年度に新庁舎の建設用地を購入し、設計、施工を経て平成28年度の完成を目指したいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

◎藤縄委員長
 ただいまの説明について質疑等がございますでしょうか。(なし)
 次に、その他ですが、県土整備部、警察本部に関して執行部のほうから何かございますか。(なし)
 委員の方で。

○福田副委員長
 県土整備部さんにちょっとお願いといいますか、質問をさせていただきたいのですが、いよいよ平成24年度、今年度中に河原インター線が完成見込みということなのですが、私の選挙区であります八頭郡、特に若桜谷、国道29号線沿線の皆さんから、いつあれが全部完成するのだという問い合わせ等が結構ございます。そんなことで、いわゆるPRというか、開通に向けての看板とか、そういった計画というのはないのでしょうか。

●倉元道路建設課長
 河原インター線、今年度末に姫路鳥取線の中国縦貫から北側全線開通にあわせて供用するという目標ではございますけれども、今現在、今年度のいつということがまだできておりません。ただ、いずれにしましても今年度末ということで、これからPR活動ということをしていきたいと思います。よろしくお願いします。

◎藤縄委員長
 意見も尽きたようですので、県土整備部、警察本部につきましては以上で終了いたします。
 執行部の入れかえを行いますので、暫時休憩いたします。再開は11時15分といたします。
 お疲れさまでした。

                                午前11時08分 休憩
                                午前11時12分 再開

◎藤縄委員長
 再開いたします。
 引き続き、企画部、文化観光局に係る付議案の予備調査を行います。
 既に政務調査会で説明を受けたものもありますので、説明は要領より簡潔に、マイクに向かってお願いいたします。
 質疑については、それぞれの部局の説明終了後に行っていただきます。
 なお、報告第12号、長期継続契約の締結状況については、お手元に配付の資料のとおりであり、特に説明は要しないことといたします。
 初めに、企画部から説明を求めます。
 中山企画部長に総括説明を求めます。

●中山企画部長
 企画部の資料1ページをごらんいただきたいと思います。企画部の予算の総括でございますが、予算関係で4件の補正をお願いしております。まず1件は、男女共同参画を推進するということで、北京JACの全国研修セミナーを鳥取で開催するという経費でございます。あと、交通関係で、7月からの大型化、増便、利用促進をするために国内航空の利用促進事業ということで補正をお願いしております。それと生活交通路線を運行するバスを導入する経費ということで、地域バス交通体系整備支援事業というものを要求させていただいております。最後に、これは商工労働部のほうで計上されますが、燃油高騰に対するバス協会への助成というものでございます。
 続きまして、議案説明資料目次のほうでございますが、予算関係以外の議案で2件お願いしております。第14号でございますが、神戸市と京都市がこのたび関西広域連合に参加されるということでございますので、規約の変更に関する協議について議決を求めるものでございます。17号につきましては、環境大学が定めた料金につきまして専決処分をしておりまして、これについて報告し、議会の承認を得るものでございます。それ以外に、報告事項として、2件そちらに掲げております。
 詳細につきましては、各担当が説明いたしますので、よろしく御審議のほどお願いいたします。

◎藤縄委員長
 続きまして、関係課長から説明を求めます。

●小林男女共同参画推進課長
 新規事業でございます。「北京JAC全国研修セミナーin鳥取」開催支援事業といたしまして、補助金として41万5,000円を計上しております。
 この事業の目的と概要につきましてですが、農林業や中小企業に従事する女性が多い鳥取県におきまして、女性の経済的な自立の経営参画の問題を考えるとともに、DV被害者支援に早くから取り組んできた鳥取県におきまして、支援活動の状況や成果等についてともに考えることを目的に「2012 北京JAC全国研修セミナーin鳥取」というものを開催いたします。これに県が支援することによりまして、第3次鳥取県男女共同参画計画の基本的視点でもあります女性の参画による社会全体の活性化や、男女間における暴力を許さない社会づくりを促進するということを意識づけたいと思っております。また、全国からの参加者が参集いたしますので、全国的、国際的視野を持った男女共同参画の推進が図られるとともに、県内の男女共同参画理解者のすそ野拡大に寄与するものと思っております。
 この事業の内容につきましてですが、まず、タイトルといたしましては「2012 北京JAC全国研修セミナーin鳥取」、テーマが「男女共同参画先進地:鳥取からの発信 -いっしょにやらいや 男女共同参画-」でございます。日時、会場でございますが、8月4日土曜日の午後から5日日曜日の午前中にかけまして倉吉未来中心で行います。主催は、全国組織であります北京JACと鳥取県地元実行委員会で組織します鳥取県実行委員会が主催となります。
 内容といたしましては、4日、1日目の午後からですが、第1分科会から第4分科会、それぞれテーマが、「農山漁村の女性の課題」、「災害と女性-原発にどう向かい合うか」、「女性の働く場をどうつくるか」、「性暴力被害の実情とその支援のあり方」ということで、それぞれ問題提起とコメンテーターを呼びまして分科会を行います。2日目の全体会といたしまして、まず、鳥取県の男女共同参画政策の推進ということと、基調講演といたしまして、社会学者でおられます伊田広行さんをお迎えまして基調講演を行います。それと4分科会からの報告ということでございます。全体の事業費は93万5,000円を予定しております。
 北京JACにつきまして若干説明させていただきます。下のほうに書いておりますが、北京JACといいますのは、1995年に北京で開催されました第4回国連世界女性会議で採択されました北京宣言の実現を目指して発足した全国ネットワークのNGOでございます。この北京JACのほうが年に1回、全国でこういったシンポジウムですとかセミナーというのを開催しておりまして、今回の鳥取での開催が15回目でございます。

●松田交通政策課長
 資料の3ページをごらんいただきたいと思います。国内航空便利用促進事業でございます。1,900万円の補正をお願いするものでございます。
 この7月から9月にかけまして、鳥取~羽田便、米子~羽田便の両方ですが、それぞれ1往復の機材が大型化をすることとなりました。また、10月には米子~羽田便が1日6便に増便をされるという予定となっております。この期間中に利用者を増加させまして、今後も継続的に大型化、増便等をしていただくために首都圏からの誘客対策を強化するため補正をお願いしようとするものでございます。
 具体的な事業内容でございますが、1つが、観光客を確保するための対策ということで、ウェブを活用いたしました利用促進ということで、ウェブ系の旅行会社とタイアップいたしまして旅行商品を設定していただいてホームページの開設だとか誘客キャンペーンを実施するというものでございます。それからもう1つが、首都圏の旅行会社とタイアップいたしまして、旅行商品の設定をし、PRをしていただくと。あわせて、地元の旅行会社とも連携いたしまして旅行商品を設定していただいて利用促進を図っていこうとするものでございます。これにつきましては、鳥取、米子それぞれ空港の利用促進懇話会という利用促進団体をつくっておりまして、そこに県の負担ということで、事業を実施するということで予定をしております。
 もう1つが、これは当初予算で計上させていただいておりますけれども、航空会社とのタイアップキャンペーンを実施する予定としておりますが、それと一体的に情報発信をやっていこうという内容のものでございまして、1つが、東京における話題のスポットで観光情報やまんが博等をPRするイベントを開催しようとするものでございます。もう1つは、首都圏におきますタウン情報誌でありますとか女性を対象とした雑誌にタイアップ広告を掲載して、鳥取県に誘致をするというものでございます。
 続きまして、4ページをごらんいただきたいと思います。地域バス交通等体系整備支援事業でございます。307万1,000円の補正をお願いするものでございます。
 これはいわゆるバスの補助金でございますけれども、国の補助対象となっています広域的な生活路線を運行するバスの導入のための経費というのを支援の対象としておりまして、このたび今年度のバスの導入につきまして、補助対象事業者のほうが当初リースで導入する予定であったものを購入に変更するということで、初年度の減価償却費が、従来リースで毎年定額で減価償却をするという予定だったものが定率で減価償却をしていくということで、初年度の金額がふえるということで、その増加分につきまして補正をお願いするものでございます。
 続きまして、5ページでございますが、燃油高騰対策支援事業でございまして、この予算につきましては、商工労働部の燃油高騰対策支援事業で一括して計上させていただく予定としておりますが、そのうちバス協会に対する支援につきまして193万1,000円の補正をお願いするものでございます。
 内容といたしましては、燃油高騰対策として、バス協会が行う燃油高騰対策事業に対して補助をするというものでございまして、具体的な内容といたしましては、バス事業者がエコタイヤを導入する際にノーマルタイヤとの差額分の補助を行うというものが1つ、もう1つは、エコドライブ研修の参加支援ということで、いわゆるエコドライブの専門的な技術を高める実技研修にバス事業者が参加するための受講料について支援をするというものでございます。
 続きまして、はぐっていただきまして、11ページをごらんいただきたいと思います。平成23年度鳥取県一般会計繰越明許費繰越計算書でございますが、国内航空便利用促進費でございますが、50万円を繰り越しとしたものでございます。これは昨年度の1月、ことしになりますが、1月16日から3月16日まで航空会社とタイアップしたキャンペーンを実施いたしましたけれども、その中でプレゼントキャンペーンに係る業務につきまして、その確定が今年度にずれ込んだということで、繰り越しをしたものでございます。

●亀井企画課長
 引き続き、議案説明資料の9ページをお願いいたします。関西広域連合の規約の変更につきましてお願いするものでございます。
 2番の概要のところをごらんいただきたいと思いますが、今回は京都市及び神戸市の関西広域連合への参加につきます規約改正でございます。政令市につきましては、既に大阪市、堺市が参加しておりますけれども、関西のエリアで残っております京都市及び神戸市につきまして今回参加をしようというものでございます。
 両市が参加いたします分野につきましては、真ん中にあります表の太字のところ、ゴシック体のところが京都市及び神戸市が参加をされる分野ということでございます。表の下のほうを見ていただきますと、広域連合の議会の定数ということでございますが、今回の2つの政令市の参加に伴いまして、それぞれ1名ずつ議員がふえるということで、現在27名の議員の定数が29名ということになるところでございます。
 この規約改正の施行期日につきましては、関係府県、政令市で議決を経た後、総務大臣のほうに申請をいたしまして、その許可があった日が施行期日ということでございます。よろしくお願いいたします。

●今岡教育・学術振興課長
 10ページをお願いいたします。議案第17号、専決処分の承認についてでございます。公立大学法人鳥取環境大学が定めました料金の上限について、去る4月1日付で専決処分をいたしましたので、本会議に御報告し、承認をお願いするものであります。
 概要でございますが、公立大学法人がその業務に関しまして授業料等の料金を徴収するときは、地方独立行政法人法の規定によりまして、あらかじめ料金の上限を定め、議会の議決を経た上で設立団体の認可を受けることとされております。4月1日に設立されました公立大学法人鳥取環境大学から同日付で申請書が提出され、内容について審査しましたところ、他の公立大学と同様の料金設定で、自主財源の確保や学生保護者の負担に配慮した適正なものと認められました。この認可を行うに当たりましては、あらかじめ県議会の議決をいただく必要がありますけれども、4月1日の設立から速やかに大学運営を開始させるためには、議会の議決を経るいとまがないと認められることから、地方自治法の規定によりまして同日付で専決処分をさせていただいたものでございます。
 認可の内容といたしまして、表に掲げておりますけれども、授業料につきましては、学部学生、院生につきまして従来より引き下げまして、他の多くの公立大学と同額の年額53万5,800円、次の入学料につきましては、同じく学部学生、院生の場合には、基本は近県の公立大学と同様の28万2,000円としながら、県内の方、定義は下記にございますけれども、県内の方につきましては3分の1優遇して18万8,000円といたしております。入学検定料につきましても他の公立大学と同様の1万7,000円としております。また、証明書等の交付手数料としまして1件420円としております。
 内容は以上でございますが、これらの学納金の設定につきましては、昨年の11月議会であらかじめその考え方や金額を御説明し、ことしの2月議会で議決いただいた運営費交付金予算案の中で、この料金を前提とした予算を組ませていただいているところでございます。よろしくお願いいたします。

●森本情報政策課長
 資料11ページをお願いいたします。報告第2号、繰越明許費繰越計算書でございます。当課所管は、電子申請・総合文書管理・電子決裁システム事業費でございまして、これは、ことし4月1日に施行されました公文書管理条例の改正に伴いまして私どもが所管するシステムの改修が必要になったものでございますが、システムの一部について昨年度中の完成が間に合わなくて今年度に繰り越したものでございまして、905万2,000円を繰り越しております。ちなみに、今回の改修内容につきましては、すべて4月中に完成いたしまして稼働していることを申し添えます。

◎藤縄委員長
 ただいままでの説明について質疑等ございますか。

○興治委員
 3ページです。国内航空便利用促進事業ですけれども、1,900万の増額補正ですが、可決されるのが7月4日になってしまって、7月から機材の大型化は始まるわけなのですけれども、可決後この事業に着手するということでは間に合わないのではないかと思います。そのあたりはどのようにされるのか、お聞かせください。

●松田交通政策課長
 国内航空便の事業につきましては、まず、当初予算のほうで利用促進の関係の事業の経費を計上させていただいております。今回補正で増額をお願いするわけですけれども、7月までにつきましては当初予算でいただいた予算の中で可能な部分は既に実施をさせていただいて、7月以降の準備も当然あわせてさせていただいた上で、可決していただいたら、さらに1,900万円分の事業をまた上乗せで実施をさせていただくということで考えております。

○興治委員
 7月までは当初予算で計上した分ということですけれども、当初予算では航空会社とのタイアップPRキャンペーンということが予算の内容だったのだろうと思うのですけれども、今回は旅行会社とか東京におけるイベント、さらに雑誌等の記事の掲載ということなのですが、今回の予算では新たな事業が行われるということになると思うのですね。だから当初予算とは違った事業だと思うのです。だからこれに間に合って実施するためにどうするのですかということを聞いているのですけれども。

●松田交通政策課長
 まず、タイアップキャンペーンは当然当初の予算で実施をさせていただいておりますけれども、例えば今回でありますと、旅行商品等でこれで対象にする分については、予算がついた場合に支援というか、タイアップキャンペーンをやろうということで下話といいますか、今進めているところでございます。ただ、それ以外にも当初予算のほうで、例えば空港利用促進懇話会の東京便の利用促進事業というのもございますので、その辺は当然今からやりながら、この補正で対象とする分については、補正を議会のほうで議決をいただければ、すぐに実施できるような形で準備を進めていくということで考えております。

○興治委員
 ちょっとスケジュール的なところがよくのみ込めないのですけれども、例えば1の(1)のウェブ系旅行会社のホームページの開設はいつになるのですか。誘客キャンペーンはいつから始まるのでしょうか。その次の(2)の首都圏の旅行会社とタイアップした羽田便利用促進キャンペーンはいつからの予定なのでしょうか。2の(1)の東京の話題のスポットでのイベントはいつ開催するのでしょう。それから(2)の雑誌等の記事の掲載はいつを予定しているのでしょうか。

●松田交通政策課長
 まず、ウェブにつきましては当初予算で500万円を計上させていただいておりまして、夏向きの商品につきましてはその経費で既に取り組んでいるところでございまして、補正のほうでいただきました場合は、秋向きの商品を夏向きの商品に引き続いてPRをさせていただくということで考えているところでございます。
 首都圏の旅行会社とタイアップした利用促進等でございますけれども、これにつきましては、当初予算でいただいた分の取り組みということで夏場までの旅行商品のPRということは対応させていただいておりまして、補正の議決をいただきました場合は、さらに7月以降に具体的にはPR等は実施するということで、準備については今から話はやっておりますけれども、実施としては7月以降ということで考えております。それまでは当初予算でいただいている分で旅行商品のPR等を実施しているということでございます。
 話題のスポットでのPRでございますが、これにつきましては、今現在は当初予算でいただいた経費で羽田空港等でのイベントを実施しているところでございますが、補正をいただきました場合は、調整等を実施した上で8月でありますとか9月ぐらいに、場所を確保するというのが大前提ですけれども、その辺が現時点ではまだどこと確定したわけではございませんけれども、調整もしながら夏場、遅くとも9月ぐらいまでには実施をしたいということで考えております。
 情報誌につきましても準備を進めるといたしまして、実際に来ていただいて取材等をやっていただくということはやはり7月以降になろうかと思いますので、これは8月、9月ぐらいの実施ということで考えているところでございます。

○興治委員
 わかりました。当初で対応できる部分があるということで、理解はします。今回の予算については、実施に当たって遅滞のないようにしっかりと準備をして行っていただきたいと思います。

○銀杏委員
 今興治委員からありましたようなところなのですけれども、3ページですが、補正額が100万単位で非常に切りがよくて、まだ生煮えの感が大変しておるわけです。興治委員の指摘のあったとおりだと思うのですが、見ておりまして、1つは、費用に対して効果が本当に十分期待できるのかということを少し感じておりまして、やはりこういうPRというのは新たな手法も出てきていたりもするのです。それで、ソフトバンクのああしたコマーシャルによって非常に鳥取県がPRできたというふうなこともあるわけですけれども、もう少し新たな何かしらPR方法みたいなものは考えられないのかお聞きしたいのですけれども。

●松田交通政策課長
 今回は、この夏から秋にかけての増便、それから大型化という部分ということで、緊急的に対応しなければいけないということで、この案で今準備を進めさせていただいておりますけれども、やはりPRというのは、交通政策課で予算をいただいております国内航空便利用促進事業だけでなくて、未来づくり戦略の情報発信の事業でありますとか、あるいは文化観光局の事業もございますので、当然その辺と連携をしながら、これだけ単独でやるということではなくて、その辺とうまく組み合わせながら、できるだけ効果が高くなるように調整を図った上で連携をして実施をしてまいりたいというふうに考えております。

○銀杏委員
 連携性、全体として考えていくと。企画も文化観光局もということだと思うのですけれども、例えば観光大使というのがありましたね。今もあるのですかね。こうした方々の活用はこれまでもしてきていたのですけれども、例えば最近ですと動画投稿とかが大変注目を浴びておりまして、アクセスが非常に高いものについてはいろいろな放送媒体でも紹介をしていたりしていまして、これも一つのおもしろい手法かなと思ったりもしているのですが、そうしたウェブ系の得意な方をいわゆる観光大使みたいな形でお願いをして鳥取県を紹介をしていくと、また、空の便を紹介をしていただくというふうなことはできないものかと思ったりもしますけれども、課長に聞いてもいけないかもしれませんが、お答えください。

●松田交通政策課長
 確かにおっしゃるように、今回の事業でも最初に記載させていただいておりますけれども、今ウェブという部分がかなりPR効果というものがあるのではないかというふうには考えておりますので、御指摘いただいた点も含めて、企画部内だけでなくて、文化観光局ともよく相談をしながら効果のあるやり方でできるように取り組んでまいりたいと思います。

○国岡委員
 5ページの燃油高騰対策支援事業なのですけれども、ちょっと教えてください。エコドライブ研修参加支援というので1人当たり4万3,000円。シフトチェンジとかアクセルワークと書いてあるのですけれども、もう少し詳しく教えてもらえませんか。

●松田交通政策課長
 現在の想定でございますけれども、滋賀県にクレフィール湖東というところがございまして、ドライブの研修、いわゆるドライブの講習をやっているところがございます。そこで例えばバスのアクセルワークでありますとかシフトチェンジのタイミングなどの実技の講習をやっていただけるということで、そこに派遣するということを想定して予算計上させていただいております。

○国岡委員
 それはエコドライブの本当の研修なのですか。私が思うのは、バスというのは、そもそも人の命を乗せて走っていて、アクセルワークにしても何にしても優しく走るというのが既にもうエコなのです、バスの運転技術というのは。県バス協会会員社から1名ずつ参加となっていますけれども、どうですか。

●松田交通政策課長
 そこでやっている通常の研修メニューというのは、通常の交通安全でありますとか一般的な運転の関係の講習ということでありますけれども、ただ、今回、燃油高騰ということで、通常よりもさらに技術も――通常から当然やっているにしても、さらに少しでも技術を向上させて、実際の運転のやり方によってやはり燃費も変わってくるという部分もございますので、エコドライブに特化した研修という形で今回は講習をやっていただいて、それを予算化させていただく予定としておるところでございます。

○国岡委員
 燃油高騰対策ということですからとやかく言いませんけれども、何か腑に落ちないのです。エコタイヤとか、そういうのはわかりますし、厳しい状況ですけれども、エコドライブの運転技術向上というのは、それはそうでしょうけれども、それを県が支援していくものかなと私ちょっと疑問が残るのですけれども、似たようなことが今までもありましたか。

●松田交通政策課長
 特に今までエコドライブということでの研修に参加という形での支援ということはしていないですけれども、ただ、このたび燃油の高騰対策ということで、エコタイヤによって燃費を向上させるというのもありますけれども、燃費の部分で考えますと、やはり運転の技術という部分が結構影響してくるというお話もございまして、それであれば技術を向上させていただくと、そういう研修等にも参加していただくのがいいのではないかということで、今回予算に計上させていただくべく内容に入れさせていただいたということでございます。

◎藤縄委員長
 そのほか。(なし)
 次に、文化観光局から説明を求めます。
 細羽文化観光局長に総括説明を求めます。

●細羽文化観光局長
 文化観光局の資料、まず表紙をお開きいただきまして、表紙の裏面に記載のとおり文化観光局の議案は、予算関係ということで一般会計補正予算、それから予算関係以外の報告事項2件でございます。
 予算関係の内容につきましては、1ページに記載しております。まず補正額でございますが総額5,292万円の増額補正をお願いするものでございます。また、その財源につきましては、鳥取力創造運動推進基金などを充当することとしております。
 各事業でございますが、中段以降に記載のとおり、まず上の3つにつきましては、いずれも指名指定管理施設につきまして管理委託料の余剰金の一部を基金造成へ補助金として交付するものでございます。
 4つ目の温泉地直行バス支援事業につきましては、三朝、東郷・はわい、皆生の3つの旅館組合が合同で行います大阪からの直行バスの運行支援を行うものでございます。次の鳥取便利活用キャンペーン事業につきましては、この夏から秋にかけて予定されております東京便の機材大型化及び増便にあわせまして、首都圏からの観光誘客キャンペーンを実施するものでございます。次の国際観光推進事業につきましては、国内空港への国際チャーター便運航でありますとか境港への国際クルーズ客船の寄港に伴いまして、外国人観光客の受け入れ環境整備を充実させるものでございます。最後に、まんが王国とっとり建国記念事業でございます。国際まんが博などにおきまして拠点となります水木しげるロードでありますとか青山剛昌ふるさと館等が実施されます取り組みの支援を行うものでございます。
 詳細につきましては、関係課長のほうから説明をさせていただきます。御審議のほどよろしくお願いいたします。

●松岡文化政策課長
 資料の2ページ目をごらんいただきたいと思います。県立県民文化会館基金造成補助事業でございます。補正額446万9,000円でございます。
 事業の内容でございますが、指名指定管理施設の管理委託料の余剰額につきましては、一たん県へ御返納いただいて、その返納額から外部への再委託に係る複数年契約導入による請負差額を一たん控除いたします。そして残った額の2分の1を指定管理者に基金造成補助金として交付するというルールをつくっております。その金額の計算でございますが、事業の内容のところに書いておりますが、Aといたしまして、平成23年度管理委託料の余剰額が1,382万円ございました。人件費の減、使用賃借料の減等でございます。それを一回御返納いただきまして、複数年契約の導入によります請負差額が、Bとしておりますが、488万2,000円ございました。AからBを差し引きいたしまして893万8,000円、この2分の1の446万9,000円を交付するものでございます。交付先は、指定管理者でございます財団法人鳥取県文化振興財団、充当できる事業につきましては、公益事業と管理運営費ということになっております。
 3ページの県立童謡館基金造成補助事業と4ページの県立米子コンベンションセンター基金造成補助事業につきましては、同ルール、同趣旨のものでございますので説明は割愛させていただきます。

●西尾観光政策課長
 5ページをお願いいたします。観光政策課からは2事業お願いをしております。既に政調政審でいずれも御説明させていただいたところでございますが、快適アクセス!温泉地直行バス支援事業につきましては、三朝、東郷・はわい温泉、皆生温泉の3つの旅館組合が共同で実施しますバス運行について、その経費の一部を支援するということでございます。この運行期間が8月19日から11月10日までの毎日ということでございますので、国際まんが博の期間と非常に重なるところでございます。国際まんが博への誘客にもつながるというふうに考えておりますので、150万を限度に支援をしたいというものでございます。
 続きまして、下の鳥取便利活用キャンペーン事業でございますが、先ほど交通政策課からも御説明がありましたとおり、大型化ですとか増便を契機にいたしまして、その期間の実績をできるだけ上げたいということで、文化観光局のほうでもこのような事業を考えました。福利厚生クラブという団体がございまして、そこでキャンペーンを実施していただきまして、500万を委託料として支出することによりまして、その会員企業あるいは会員のお客様に対して旅行の金額を下げて実績を上げようというものでございます。今の目標といたしましては、往復で1,000席を目標といたしまして、その割引をしていただこうということでございます。
 続きまして、ページは飛びますが繰越計算書をお願いいたします。13ページでございます。一番上のまんが王国とっとり建国推進事業の中で、「遥かな町へ」映画化支援事業でございます。1,000万の全額を繰り越しをさせていただいております。
 この事業につきましては、2月議会でも進展状況につきましては御懸念の声をいただいたところでございますが、今現在の状況でございますが、残念ながらまだ正式な制作発表というところにはなっておりません。今のところ、キャスト、それぞれの出演者ですとか子役のオーディションとか、そういったようなものについては進めていらっしゃるようで、8月の上旬には撮影を開始して、11月には、国際マンガサミットの期間中には県内で特別上映、先行上映のような形でしたいということはお聞きしているところでございますので、当初はマンガサミットの期間中に上映するということでお聞きしておりまして、それが延びてしまったということは大変残念ではありますけれども、何とかこれを正式決定していただきたいというふうに思っているところでございます。
 その次のスポーツツーリズムの先進モデル事業でございますが、大山登山道の各種の案内看板の更新補修というもので1,200万ほどの繰り越しをさせていただいております。これは工事費でございます。既にこれは発注済みでございまして、6月末で完成予定でございます。

●馬田国際観光推進課長
 6ページをお願いいたします。外国人観光客受入向上推進事業でございます。今回420万円の補正をお願いするものでございます。
 概要でございますが、海外からのチャーター便運航、そして国際クルーズ客船の境港への寄港が続々と計画されております。こういった機会をとらえまして外国人観光客の受け入れ環境整備を加速したいということで提案するものでございます。ことしの3月に春秋航空のチャーター便が就航いたしましたが、そのお客様のアンケート結果といたしまして、言葉が通じない、そして銀聯カードが使えないといったような意見が多くございました。こういった意見を踏まえまして、今回の事業内容でございますが、1つ目が外国人観光客受け入れ環境整備の支援拡充でございます。これは、外国人観光客倍増促進補助金が既にございますが、この補助率、限度額等をアップいたしまして、銀聯カード対応機器の整備、そして案内看板等の多言語化を促進しようというものでございます。
 2つ目でございます。多言語コールセンターシステムの試行でございます。これは、中国語、英語、韓国語等に対応いたしました通訳サービスを民間事業者に委託しまして試行しようというものでございます。

●寺口まんが王国副官房長
 資料の7ページをお願いいたします。まんが王国とっとり建国記念事業につきまして3,200万円の増額補正をお願いしたいというものでございます。財源につきましては、鳥取力創造運動推進基金からの繰り入れ充当ということを考えております。
 国際まんが博を一過性のものにしないためにも、本年度、既に地元の民間団体ですとか市町村が取り組む事業につきまして、まんが王国とっとり国家戦略プロジェクト推進補助金というものを設けさせていただいておりまして、まんが王国とっとりの推進に向けた事業を支援しているところでございます。これにつきましては、後ほど報告事項のほうで先日行いました2次採択の結果などを報告させていただきたいというふうに考えておりますが、こういった市町村、民間団体の取り組みの中でも、水木しげるロードや青山剛昌ふるさと館といった県内の中核的な拠点施設におきまして、今後新たな魅力アップのための環境整備ですとかソフト事業の充実が検討されているところでございます。私どもといたしましては、まんが王国とっとりの取り組みを今後継続拡充していくためにも、このような中核的な施設の取り組みというのは非常に重要であるというふうに考えておりまして、今の補助金の枠とは別に、これらの取り組みについて必要な経費を支援させていただきたいというものでございます。
 その支援といたしましては、県内に4カ所事業計画を考えておりまして、1カ所当たり800万円を上限といたしまして4カ所分の3,200万円の予算措置をお願いしたいというふうに考えております。その具体の事業の内容につきましては、次の8ページをごらんいただきたいと思います。
 まず、鳥取市のエリアでございます。鳥取市では、フランスを初めといたしました海外でも非常に評価の高い谷口ジロー先生の原画の常設展示コーナー、同じく鳥取市出身でございますが、日本のアニメーションの草分け期に活躍されまして、現在のアニメーションのスタイルを確立したと言われております森康二先生、こういった方々の紹介コーナーを常設的に設けたいと。今わらべ館などでそういったコーナーを併設できないかといったようなことも検討されているところでございます。
 次に、北栄町のエリアでございます。「名探偵コナン」の作者でございます青山剛昌先生のほうから、昨年町に特別に寄贈されました原画が約200点あるということでございます。これらが常設的に展示できるような設備を整備いたしまして、その後常設展示していくほか、周辺のコナン通りあたりも今よりもにぎやかくコナンで装飾して、夜でも楽しめるようなイベントを展開したいといったような環境整備を考えておられるところでございます。
 続きまして、境港市のエリアでございます。既に年間300万人を超えます観光客が訪れておられまして、先月は累計2,000万人を突破した水木しげるロードに新たな魅力を加えたいということで、水木しげるロードのこれまでの歴史を紹介するような今昔絵巻といったものを新設されたり、水木しげる記念館を夜も楽しんでいただけるような新たな妖怪ワールドとするような環境整備を考えておられまして、そういった計画を進めておられるところでございます。
 最後に、米子市のエリアでございます。米子市の法勝寺町内の商店街の空き店舗を活用いたしまして、漫画の背景ですとか、トリック的なアートを設置して来館者の方がその中に入って漫画の主人公になったような気分を味わっていただく設備ですとか、中にステージを設けて継続的にイベントを開催できるような設備、それから角盤町のほうのオフィスビルにおきましては、地元で制作した映像作品をそこで上映したりとか、地元の作家の方がつくられましたキャラクター作品などを展示、紹介できるような、そういった拠点づくりを目指そうというものでございます。そういったものに対して支援させていただきたいと考えております。よろしくお願いいたします。
 当事業につきましては以上でございますが、続きまして、資料の13ページのほうをお願いしたいと思います。平成23年度の一般会計繰越明許費繰越計算書でございます。まんが官房の所管といたしましては、商工費、観光費のまんが王国とっとり建国イヤー推進事業につきまして、由良駅周辺整備に要する経費の部分でございましたが、関係者間の調整が不測の日数を要したために繰り越しをさせていただいたものでございまして、合計1,753万9,662円を繰り越しさせていただいております。
 なお、これらの事業につきましては、年度が変わりましてから事業が着実に進んでおりまして、完了はおくれてしまいましたが、今月末までにはすべての事業が完了する見込みでございます。よろしくお願いします。

◎藤縄委員長
 質疑等がございますでしょうか。

○福田副委員長
 世界に開かれた“とっとり”国際観光推進事業と、まんが王国とっとりと横断的にちょっと聞きたいのですが、まずは国際観光推進事業ということで外国人旅行者を受け入れる環境を整えられるということは大変いいことだと思います。先般国交省の資料を見ておりましたら、2007年度の統計調査で鳥取県の外国人宿泊者数というのは47都道府県で46位だったのです。やはりこれから何倍も努力していかないといけないのだなというふうに思った次第です。その内訳を見ると、外国人旅行者の3分の1が東京に泊まっておられて、、その次の3分の1は産業集積のある名古屋であるとか大阪であるとか、そういったところで、その中身を見ますと、観光よりも、むしろビジネスで来られているお客さんが多いのです。
 当然こういう環境を整えていくということは大前提だと思いますし、あと、まんが王国でいいますと、例えば外国のそういうビジネス的な方々に、今回しっかり国際まんが博というのをアピールされているのかどうなのか、そのあたりをちょっと教えていただけないでしょうか。といいますのが、フランスの話が先ほど出ていましたし、アジアも当然ですけれども、アメリカなどもそうであると思うし、各ヨーロッパ諸国などの漫画のいわゆるビジネスマン、そういったところにも鳥取県としてしっかりアピールはされておられるのかどうなのか、そのあたりを教えていただけないでしょうか。

●馬田国際観光推進課長
 まず、鳥取県内の外国人の延べ宿泊者数でございますが、23年に2万4,660人ということで、41位になっているところです。少しばかり増加しております。
 おっしゃるとおり、観光客だけではなくてビジネス客ということでございますが、私どもも今海外でいろいろプロモーションをやっておりますが、その中で、やはりビジネスも非常に大切だということは認識しておりましてアプローチをするわけですけれども、県内とのビジネスというのはつながりがなかなか見つかりにくいものもあったりするところでございます。ただ、インセンティブ旅行とか、海外の企業等にアプローチしまして、その関係で県内の企業等の視察とか、そういったものには取り組んでいるところでございます。

●寺口まんが王国副官房長
 漫画関係のビジネスサイドへのアプローチということでございますが、まず率直なところを申し上げますと、まんが王国、漫画関係につきましては、やはり一般の観光誘客という面に重きを置いて活動させていただいているのが現状でございます。ただ、しかしながら、11月に米子で開催されます国際マンガサミット鳥取大会の場面におきましては、漫画家の方に限らず、参加対象者といいますのが漫画関連のビジネスをやっておられる方、アニメーション関係のビジネスをやっておられる方、こういった方にも呼びかけの範囲として集まっていただくようになっております。ですので、そういった国際マンガサミットの会場等を通じまして鳥取県の取り組みを紹介させていただくことで、少しでも認知していただくような形につながればというふうに考えております。

○福田副委員長
 せっかくことし漫画をきっかけにこれから国際的な推進をされるということなので、できれば一過性に終わらせずに、これから毎年とか2年に1回とか、米子でも鳥取でも結構なのですけれども、漫画を生かして世界じゅうのビジネス客を鳥取に受け入れていくと、それがやはり外国人旅行者、宿泊者数をふやすということになるのだろうと思うので、引き続き何らかの努力をお願いをしたいと思います。

○銀杏委員
 2点ですが、5ページの快適アクセス!温泉地直行バス支援事業です。予算説明のときにもお話ししたのですが、8月19日から11月10日まで毎日運行するのに旅館組合がそういった事業を企画してそれに支援をするということなのですが、その中でドリームワールドに行く予定もあるのでしょうが、東部会場は8月14日までですので残念ながら間に合わないということであります。理由を聞きましたら、盆、またその前の時期というのは旅館は大体満杯で、新たにそうしたツアーを組む必要はないのだというふうなことでありますし、東部の旅館組合はこれには参画をしていないといったことを聞きました。ということで、非常に残念だなということと、何で東部はこれに参画されないのかといったことと、基本的に盆の時期は旅館は県内どこも満杯になるということを聞きますと、これから航空便をふやしたりとか、こうしたまんが博をするのに大丈夫なのかという気がいたしているのですけれども、その辺の状況とか対応をお尋ねいたします。
 7ページ、まんが王国とっとり建国記念事業です。4カ所に800万ずつということでありますが、谷口ジロー氏の原画の常設展示スペースの新規設置。場所も聞きました。確かにわらべ館の2階にそういう場所があるなと思ったのですが、見ていましたら、どうも明治大学でしたか、もうやっておるのか、3期に分けて谷口ジローの原画展をやっておるらしいのです。3期に分けて内容を変えてやっていくのだということで、それと重なってしまいはしないかという心配があるので、その辺を教えていただきたいということです。
 あと、一回東京に行って見てみたいというふうに思っていたのですが、まんが博の中で常設展示を鳥取でするということになれば鳥取で見ればいいわけですけれども、となると、東京でやっておる常設展示のときにまんが博でまた展示しますよというふうなPRをぜひともやっていただきたいというふうに思っております。この2点。
●西尾観光政策課長
 まず、温泉地直行バスについて幾つか御質問をいただきました。ドリームワールドの会場に行かないということについては、先ほど御説明があったとおりなのですけれども、実はこれは企画バスという形でございまして、特に毎日運行するということなので、その行程が期間ごとに変わったりするということが余りよくないということがあります。旅行のチラシとかを見ていただければわかると思うのですけれども、大体行程が決まっているわけでして、そういうことになると、きちんと正式な行程の中に必ずドリームワールドを入れるということは難しいことになります。ドリームワールドの期間が非常に限定的でありますので、それで実際には正式な行程に入れるのは難しいということになっております。
 今、実施者のほうがお考えになっておりますのが、鳥取砂丘には必ず寄ろうと。砂丘では砂像を制作して国際まんが博の事業の一環としてやる予定にしておりますし、青山剛昌ふるさと館でも巨大迷路だったり、その期間中まんが博のイベントがずっとあるものですから、その2カ所には必ず行程として寄りましょうということで考えていらっしゃいます。それでドリームワールドの会場については、無料のオプションのツアーの形で、ちょっと鳥取は難しいのですけれども、倉吉の会場のほうには行くような形で今調整を進めていらっしゃいます。
 なぜ東部の組合が参加されなかったのかということで、この企画をお聞きしたときに、鳥取砂丘とか必ずとまるような行程を組んでいらっしゃいましたので、なぜそのようなことなのかということは私としても気になるところでありました。実際に私のほうから直接というわけではないのですけれども、事業を今考えていらっしゃるところのほうが既にお声かけはされていたようなのですけれども、今の事業の内容というのが、うまくいった場合ですけれども、3分の1ずつの負担ということで、どうしても自己負担があるということが、多分そのあたりがネックになったのではないかというふうに想像するところでございます。
 お盆の期間中、旅館が満杯になってというようなこともございますけれども、確かにそのとおりだと思います。あとは例えばゴールデンウイークですとか年末年始ですとか、そういったときはほとんど満杯になるのは通常の状況でございますが、ただ、その期間を外れれば、国際まんが博の期間中あるいは今度増便になり大型化になるときの受け入れ余力というものはあるものというふうに考えております。

●寺口まんが王国副官房長
 谷口ジロー先生の明治大学のイベントと重ならないかということでございますが、展示系ということではイベントの中身としては重なっております。ただ、正直申し上げますと、鳥取市さんのほうで計画、県と一緒になって進めておられます常設の具体の個々の中身、こういったものについてはもう少し調整、検討しているところでございまして、明治大学さんの状況と調整いたしながら計画を詰めていきたいというふうに考えております。
 それで、ちょっと1つお断りをしておきますと、鳥取市さんとしても、谷口ジロー氏の原画の展示スペースですとか森康二先生の常設展示のスペース、これは現在のところでやはりわらべ館が一番いいのかなということで最有力候補として考えておられるのですけれども、ただ、これからいろいろ検討されていく中では、市内の他の施設ということも視野に入れて少し考えていかないといけないということもありまして、そのあたりも含めまして展示内容等をこれから詰めていくという状況でございます。
 明治大学で今行われております3期にわたります谷口ジロー先生のイベントの中におきましては、当然のことながら東京本部と我々も連携するようにしていまして、そちらの中では、まんが王国とっとり、国際まんが博、国際マンガサミット、こういったことのPRもチラシなどの関係でさせていただきたいというふうに考えているところでございます。

○銀杏委員
 5ページの直行バスの件ですけれども、ここは文化観光局ですので答弁は要りませんが、特に鳥取県東部のことしかよくわからないのですが、2,000人ぐらいのイベント等があって宿泊客がおられると、多分東部では満杯になりまして、中部の東郷温泉とか、あちらのほうにお出かけになって宿泊をされると。東部ではとても対応できないというふうな状況があるということでありまして、何とか解決してほしいものだというふうに思っております。
 7ページのまんが王国とっとり建国記念事業です。前に一般質問でもお話ししたのですが、なるべく早く東部に漫画の拠点施設をということは前から申していたのですけれども、結局何も建設できなくて、結局わらべ館で併設であるとかといった格好になったり、また、ほかの施設を探してというふうなことで、東・中・西に施設ができて漫画ロードが完成するというふうなことがまんが博に間に合わなかったのがとても残念であります。そうしたことで、まんが博終了後になると思いますけれども、まんが王国と言うからにはぜひとも東部の拠点施設を考えていただきたいというふうに思います。
 谷口ジロー原画展ですけれども、内容をちょっと教えてほしいのですが、明治大学でやる分と鳥取でやる分は内容的には同しようなものを展示されるのかどうかをお聞きしたいと思いますし、8月4日には間に合うのかどうかということもお聞きしたいと思います。

●西尾観光政策課長
 鳥取地区での大きなイベントがあったときに実際に入れるかどうかというようなお話があって、答弁は要らないということだったのですけれども、私どものところはコンベンションの担当でもございますので、実際にそういった格好で受け入れができないということになると、コンベンション誘致ということでも支障になると思います。そのあたりの状況を私のほうもよく勉強させていただきまして、実際にそれぞれの団体というか、旅館組合なり、そういったところで受け入れをしていただくというような形をぜひお願いをしたいと思いますので、また検討させていただきたいと思います。

●寺口まんが王国副官房長
 まず最初に、8月4日に間に合うのだろうかという点でございますが、正直申し上げますと、今の検討状況では8月4日にきちんとオープンという形はなかなか難しかろうというふうに感じておりますといいますか、そういう状況でございます。
 展示内容ですけれども、明治大学さんのほうで展示しておられるのは、ある定まった期間明治大学さんの一角で展示のイベントをされるというものであろうかと思いますし、こちらのほうで谷口ジロー先生の原画展示スペースと考えておりますのは、これから未来永劫といいますか、施設の一つの整備といたしまして、そういった観点での取り組みを含めて考えておりますので、そこのところは少し重ならないのかなというか、そもそもつくり方が少し違うのかなというふうに思います。

○銀杏委員
 谷口ジロー原画展につきましては、急いで、少しでも早くできますようにお願いいたします。

○興治委員
 6ページです。これは春秋航空で中国人のお客さんが来られて、言葉が通じないとか銀聯カードが使えないということで、それに対応しようとするものだと思うのですけれども、まず、2の事業内容の(1)のほうでそれに対応しようということですが、予算額250万で、これで何カ所ほどクレジット対応ができるようになるのか、あるいは案内看板が設置されることになるのかについて教えてください。

●馬田国際観光推進課長
 銀聯カードの今後の設置箇所数でございますが、具体的な数字というのが、うちが把握している銀聯カードの対応店舗数が買い物とかでは16店舗、宿泊では15店舗というふうに聞いております。現在補正予算をホームページで公開していまして、既に2カ所から銀聯カードを設置したいという意向も聞いております。
 今年度どれくらい整備するかという状況でございますが、東・中・西とも均等に設置したいということで、今後、私ども各店舗等を回って設置の促進を図っていきたいと思います。具体的な店舗数は、特に幾つという目標は設けておりません。

○興治委員
 できれば目標を設けて取り組んでいただきたいと思うのです。韓国人観光客がたくさんクルーズなどでも来られると先ほど報告があったし、この後も報告があるのだと思うのですけれども、韓国の方はなかなか財布のひもがかたいと、中国の方はお土産を親戚とか家族に買って帰る習慣があって、たくさんお金を使われるということだそうです。
 この後報告があると思うのですが、国際チャーター便の誘致活動状況というものを見ると、中国の上海から、吉祥航空というのでしょうか、8月に7便のインバウンド専用の連続チャーター便のツアーがあるということで、それ以外に台湾とか香港にもチャーター便ツアーの造成を要請中だということだと思うのですね。だからそれにあわせて、やはり県内でお金を使える仕組みをきちんとつくっておかないと、せっかくのビジネスチャンスを地元の観光業者とか商業者がつかめないということになると思うのです。今回の予算額が250万円なのですけれども、これで果たして足りるのかというような気もするのですけれども、ぜひ目標を掲げて東・中・西に設置を進めていただきたいということと、クレジット対応機器の設置というのは1つ当たり幾らぐらいのお金がかかるものなのですか。これで何基ぐらい設置することができるのでしょうか。

●馬田国際観光推進課長
 銀聯カードの設置促進につきましては、今後も努力していきたいと思います。
 銀聯カードの設置経費につきましては、大体3万円ぐらいから10万円もいかないというような形で整備できるというふうに伺っております。これは既にクレジットカード機器の対応ができているところとか、あるいは全くそういった設備が入っていないところによって金額が変わってくるというような状況でございます。今回250万円の増額のお願いをしているところでございますが、これは銀聯カードにかかわらず補助率のアップとか、あるいは金額のアップということで、銀聯カードの設置も含めて例えば案内看板であるとか、そういったものも設置促進を図ろうというものでございます。

○興治委員
 補助率のアップはわかりますが、箇所数をふやすということが一つの目的だと思うのです。今回、限度額の50万を100万にするということなのですけれども、先ほどのお話では、例えば銀聯カードは3万円から10万円で設置できるということで、今のお話を聞いていると、限度額を100万にまでする意味が、どういう意味があるのかなと。それよりも箇所数をふやすことを重視したほうがいいのではないかというふうに今お話を聞いて思ったのですけれども、そのあたりはいかがでしょうか。

●馬田国際観光推進課長
 確かに銀聯カードだけですとそういったことにはならないのですけれども、施設によっては、今後やはり外国人の誘客に取り組もうということで、案内看板を設置したり、あるいは新たにパンフレットをつくったり、そういったものを複合してやられる企業もいらっしゃいます。そういったところで100万円に上限額のアップをお願いしているところでございます。引き続きこういった受け入れ環境整備がなされるよう努力をしていきたいと思います。

○興治委員
 わかりました。せっかく中国からたくさんお客さんも来られるということですので、このビジネスチャンスを生かせるように、この予算については有効に使っていただくようにお願いしたいと思います。

◎藤縄委員長
 そのほかございますか。(なし)
 次に、請願・陳情の予備調査を行います。今回の予備調査は、新規分の陳情1件についてであります。
 現状と県の取り組み状況は、お手元に配付しております請願・陳情参考資料のとおりであります。
 初めに、執行部から現状と取り組みについて聞き取りを行った上で、陳情者の願意の聞き取りや現地調査を行うかどうかを検討したいと思いますが、いかがでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、陳情24年10号「住民の安全・安心なくらしを支える交通運輸行政の充実を求める意見書の提出について」、亀井企画課長の説明を求めます。

●亀井企画課長
 企画部の請願・陳情参考資料をお願いいたします。
 おめくりいただきまして、右側のほうの現状と県の取り組み状況でございますが、まず国の動きということでございます。上から4行目のあたりですけれども、4月の地域主権戦略会議におきまして、国出先機関の事務・権限をブロック単位で移譲しようと、そういった特例制度の基本構成が了承されております。広域的に実施する体制でありますとか、経済産業局、地方整備局、地方環境事務所を当面の移譲対象候補とすることとされておりまして、現在、今開かれております国会に特例法案を提出することを目指しまして、個別の事務権限ごとに国の関与を初めとする諸課題について詰めの作業が行われているところとお聞きをしております。
 中国地方におきます検討の動きでございますが、昨日の全員協議会でも説明、報告をさせていただいたところでありますが、今月1日に岩国市内で開催されました中国地方知事会におきまして記載の内容で合意しております。基本方針ということでございますが、先ほどの特例法案が成立して、国の関与、人員移管、財源等の課題が解決されると、こういったことを前提といたしまして平成26年度中の国の出先機関の移譲を受けるため、今後、法案を含む国の制度設計の内容を見きわめつつ、特定広域連合、国出先機関を受ける広域連合の設立に向けた準備を進めるということでございます。
 移譲を受けます出先機関につきましては、当面、経済産業局を対象として移譲を受ける。地方整備局と地方環境事務所については今後の検討対象とする。さらに次の段階において、現段階では国において検討がなされていない厚生局、運輸局及び農政局についても検討対象とするということでございます。
 参考1といたしまして、関西広域連合の動き、参考2といたしまして、今回提出いただきました提出者が国土交通労働組合中国運輸支部鳥取分会ということでございますので、地方運輸局の主な業務につきまして記載をしております。

◎藤縄委員長
 ただいまの説明について質疑はございますでしょうか。(なし)
 それでは、委員の方で陳情者からの願意の聞き取り、あるいは現地調査の必要性について御意見を伺いたいと思います。(「必要なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、今回につきましては、聞き取り及び現地調査は行わないということでよろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、そのようにさせていただきます。
 次に、報告事項に移ります。
 質疑等につきましては、それぞれの部局の説明終了後に行っていただきます。
 まず、企画部から、7、関西広域連合委員会の概要について、8、近畿ブロック知事会議の概要について、9、中国地方知事会議等の概要について及び10、日本海国土軸・環日本海交流圏形成に関する特別決議について、亀井企画課長の説明を求めます。

●亀井企画課長
 企画部の資料の1ページをお願いいたします。まず、関西広域連合委員会の概要につきまして報告をいたします。
 先月30日、大山ロイヤルホテルのほうで開催されました関西広域連合委員会の概要につきまして報告をするものでございます。
 1ページ、大きな2番の会議の概要、(1)の原子力発電所の安全確保と再稼働についての部分をお願いいたします。齋藤内閣官房副長官と細野大臣がこの委員会に出席をされまして、原子力発電所の安全対策につきまして、発展途上であり、より厳格な基準に見直しを続けていく方針であること、原子力規制庁の――済みません、誤字でありますけれども――発足前の暫定的な措置として、大飯原子力発電所に政府関係者を派遣し、常時監視体制をとること、こういったことを説明されました。
 平井知事からは、次の丸でございますが、こういった意見を述べられております。再稼働を国が本気で考えるのであれば、国が責任を持って周辺地域の安全対策を講ずること、それをこの場で明言してほしいということ。2つ目の黒ぽつですが、周辺地域の安全対策につきまして、現在では既に資機材等が整っている立地県と、これから資機材を導入する本県のような周辺地域で国からの交付金の上限が同一であると。周辺地域においては、被曝医療のための施設整備あるいはモニタリングポストなどの安全対策、こういった必要な整備を行うための財源が不足をしているという状況であるので、周辺地域の安全対策について国が財政負担をすることが必要である、こういった意見を述べられたところでありまして、これに対して細野大臣のほうからは、原子力安全対策をゼロから講ずる困難さを受けとめると。予算は確保しているので、できることはしっかりとやって最大限の力を出して対応していきたい旨を約束されました。
 関西広域連合委員会、その後引き続いて行われました近畿ブロック知事会終了後の記者会見におきまして、関西広域連合といたしまして、大飯原発の再稼働について、政府の暫定的な安全判断であることを前提として、限定的なものとして適切な判断をされるよう強く求めるという声明、3ページにその声明文をつけておりますが、こういった声明を発表したところでございます。
 そのほか、ことしの夏の節電対策について、2ページに来年度の政府予算編成等に対する関西広域連合としての提案事項について。(4)で関西におきます首都機能バックアップ構造の構築に関する意見について、こういったことについて意見交換等行ったところでございます。
 続きまして、4ページをお願いいたします。4ページのほうでは、関西広域連合委員会に引き続いて行われました近畿ブロック知事会議の概要につきまして報告をいたします。
 大きな2番、会議の概要のところをごらんいただきたいと思いますが、まず(1)で大規模災害に強い高速鉄道網の整備促進についてということでございます。平井知事からの提案で、山陰新幹線や四国新幹線などの中四国地方の高速鉄道網の整備を進めていくこと、こういったことを提案をされました。関西を核に日本全土を支えるため、関西に入る複数の高速鉄道ルートを確保することが必要であること、随分前に山陰や四国を通る新幹線ルートが計画されたが、いま一度議論を提起して大規模災害に強い国土軸をつくる必要があること、こういったことを発言されたところでございます。
 平井知事からの提案を受けまして、飯泉徳島県知事が、山陽新幹線の代替機能、リダンダンシーが必要である旨を発言されたほか、山田京都府知事も、日本海側の空港や港湾が生かし切れていない現状を踏まえ、国土軸とバックアップ体制の整備が必要ということで、山陰新幹線等の整備に賛意を示されたところでございます。近畿ブロック知事会議といたしましては、全国知事会にも中四国における新幹線網の整備について提案しようという方針を確認したところでございます。
 (2)で、その他の意見交換項目ということで記載をしておりますが、まず1つ目が再生可能エネルギー政策の推進についてということで、再生可能エネルギー導入の強力な推進、こういったことについて必要な制度改革等について議論をしたところでございます。2つ目の危機事象に備えた中枢機能の代替方法、3つ目の災害に強い地域づくり、4つ目の被災地支援につきましては、東日本大震災を受けましてそういった観点からの議論を行ったところでございます。そのほか、5番目の、いにしえの歴史が残る関西の魅力のさらなる発信についてということで、徳島県のほうから、徳島県の国民文化祭、こういった取り組みを通じて各府県がさらに交流とか連携を深めようということで、来年度以降も情報交換、イベントの相互参画等を継続すると、そういったことで一体的な情報発信を行おうということを了承したところであります。
6番目が東アジア地域との連携促進について、奈良県のほうから奈良県において実施される東アジアサマースクール等について積極的な参加を要請されまして、本県もこれを参加することといたしました。7番目が子ども・子育て新システムに関する国への提案について、8番目が災害復旧・復興に係る国の法令等の改善について、こういったことにつきまして議論したところでございます。
 続きまして、6ページをお願いいたします。中国地方知事会議等の概要につきまして報告をいたします。
 今月1日に岩国市内で開催されました中国地方知事会議等の概要ということでございますが、まず1つ目が中国地方知事会議、その中でも(1)中国地方における広域連合の設立の検討についてということでございます。
 詳細につきましては、昨日、全員協議会で報告、説明させていただいたところでございますが、合意内容、合意文書につきましては次の7ページにつけておりますが、そのポイントといたしましては、移譲を受けます出先機関につきましては、先ほど請願・陳情のところでも申しましたが、当面経済産業局を対象とする。地方整備局と地方環境事務所は今後の検討対象とする。次の段階で厚生局、運輸局、農政局も検討対象とするということでございます。持ち寄り事務につきましては、広域防災及び広域医療、ドクターヘリの運航調整を中心にして詳細な検討をこれから行おうということでございます。今後の進め方ということで、合意内容について各県が議会に説明をした上で国に対して意思表明を行おうということでございます。そのほか、(2)でありますけれども、移譲事務等の実施に要する財源措置が明確になっていないことなどから国に対する共同アピールを採択いたしまして、その内容につきましては、昨日の全協でも資料としてつけておりましたが、8ページ、9ページに添付をしているところでございます。
 そのほか、6ページの(2)のところでございますが、共同アピールといたしまして、ここに記載の共同アピールを中国地方知事会として採択したところでございまして、これらにつきましては資料の10ページ以降に添付をしております。このほか、米印で書いておりますが、米軍機による低空飛行訓練の中止等につきましても意見交換を行いました。
 2つ目が中国地域発展推進会議ということで、中国5県の知事と経済界との会議ということでございますが、これにつきましては、ことしの夏の中国地方の電力需給見通しについて中国電力から説明を受けました。そういった内容を踏まえまして共同アピールを採択しておりまして、この共同アピールにつきましては資料の25ページに添付をしております。そのほか国に提案する要望項目を決定したところでございます。
 次に、3つ目の会議といたしまして中国圏広域地方計画推進会議、これにつきましては、中国5県の知事と中国5県議会の議長とで構成する会議でございまして、本県からは稲田副議長に議長の代理として参加していただきました。国に提案する要望項目を決定したところでございます。
 続きまして、資料の26ページをお願いいたします。日本海国土軸・環日本海交流圏形成に関する特別決議について報告をいたします。
 まず、この報告資料の4行から下の【参考】と書いてあるところを見ていただきたいと思いますが、日本海沿岸地帯振興連盟につきまして、まず概要を説明したいと思います。
 大きな1番で概要と記載しておりますが、この連盟は、日本海沿岸の12府県、具体的には、その下の2、構成府県等というところで記載しているところでございますが、この12府県で構成しておりまして、こういった地域の国会議員で構成されます議員連盟と一緒になりまして昭和39年の発足以来、高速交通体系を初めといたしまして産業基盤、生活環境基盤の整備充実、対岸交流推進を図る、こういった日本海沿岸地域の発展を目指して活動を展開している団体でございます。これに本県も参加をしておりまして、代表といいますか、世話役となっておりますのが富山県ということでございます。
 3番で事業内容、それから昨年度の主な活動実績につきましては以下に記載をしているところでございますが、本日報告をさせていただきますのは、5月31日に東京都内で連盟の総会が開催されまして、特別決議が採択されたところでございます。その特別決議につきましては27ページ、28ページに添付をしているところでございまして、27ページの記、1番のところを見ていただきますと、日本海沿岸地域と太平洋沿岸地域との格差是正に向けて地方税財政制度の充実、企業立地の促進、中心市街地の活性化、中山間地域の振興など、活力あふれる地域づくりを推進することなどを初めといたしまして、こういったことにつきまして、今後8月ごろに行う予定の国への提案、要望提出、こういったときに提出をしようということで特別決議を行ったところでございます。

◎藤縄委員長
 続きまして、11、新聞コラム欄「統計百景」の創設について、杉本統計課長の説明を求めます。

●杉本統計課長
 29ページをお願いいたします。新聞コラム欄「統計百景」の創設について御報告申し上げます。
 県民の統計に対する理解、あるいは関心を高めるきっかけをつくることによって精度の高い統計をつくるということに結びつけるために、統計にまつわりますさまざまな話題を提供する新聞コラム欄をこのたび創設いたしました。既にごらんになった方もいらっしゃるかと思いますが、5月30日に第1回を掲載しております。裏面の30ページに写しをつけております。後でごらんください。
 今年度この事業を新規に取り組みますところですが、背景といたしましては、2番目に書いておりますように、精度の高い統計をつくるために、まずは調査対象であります個人の皆さん方、事業所の皆さん方の御理解と御協力が不可欠なのですが、近年さまざまな事情によりまして統計調査への協力が得にくくなっているという現状がございます。また、そもそも論として統計というのが県民の皆さん方の生活からちょっと遠い感じが一般的ではなかろうかと思います。調査に対する抵抗感をなくすためには、統計をまず身近に感じていただくことが必要だろうということで、従来イベント会場に出展いたしますとか地域や学校に呼ばれまして出前講座など普及活動を行っているところですけれども、効果はやはり限定的でございます。また、統計課としては、ホームページで各種統計データを掲載しておりますが、その中で検索システムとか子供のページをつくるなど工夫しているつもりでございますが、まだ十分な認知を得られていないというふうに感じておるところです。広く県民の皆様方に統計を身近に感じてもらうために、マスメディアを使って多くの県民の皆さん方の目に触れるということがまず効果的ではないかということでこの事業を始めたところでございます。
 このコラム欄の考え方として、4番目に書いておりますが、通常、新聞を使う場合には広告スペースを使って掲載するのが一般的ですが、内容からすると、違和感なく読んでもらえるようにするには広告スペースでなく記事スペースを使って掲載することが適当であろうということ、あるいは単発でなくてシリーズとして継続することで、徐々にですが、興味を持っていただく方を拡大していくのがいいのだろうということであります。それから、いきなり難しい話をしても読んでもらえませんので、読み物風話題提供といった形、また、子供の皆さん方にも理解していただけるような内容にしていきたいというふうに考えております。さらにはグラフを使って視覚的にとらえやすいものにするようにしております。さらにアドレスを表示して、興味を持った皆さん方をホームページへ誘導していくということにしたいと思っております。奇数月の下旬に継続的に掲載することとしておりまして、ささやかではありますが、続けることによって徐々に御理解を得ていただくように取り組んでいきたいと考えております。

○福田副委員長
 続きまして12、鳥取県日野地区連携・共同協議会の取組状況について、高田日野総合事務所県民局副局長の説明を求めます。

●高田日野総合事務所県民局副局長
 この協議会の事務局を日野県民局が担当しておりまして、その事務長をさせていただいておりますので、きょう説明させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
 鳥取県日野地区連携・共同協議会でございますけれども、平成22年の6月議会で可決をいただきまして平成22年の7月に設置いたしました。日野郡の3町は合併しない形で今おりますけれども、そういった合併しない日野郡3町が広域的に連携・共同しながら、住民サービスの向上でありますとか効率的な行政運営とかということを目指しまして、地方自治法第252条の2に基づきまして設立いたしました法定協議会でございます。今年度の第1回協議会を5月21日に開催いたしまして、その状況も踏まえまして御説明させていただきたいと思います。
 御存じだと思いますけれども、協議会の委員といたしましては、知事と日野郡3町の町長になっていただいておりまして、会長といたしましては、江府町の竹内町長になっていただいております。
 重点的な取り組みといたしまして幾つか取り組んでおりますけれども、県道と町道の一体的なサービスといいますか、そういったものを取り組んでございまして、まず道路の除雪でございますけれども、これは平成23年度から県道の全路線を3町に委託しまして実施しているところでございます。その検証をこの協議会で行いまして今現在検討しているところでございますけれども、効果といたしましては、住民からの苦情へのスピーディーな対応ができるようになったとか、県道と町道の交差点部分での一元的な除雪ができるようになったとかというふうなことはございましたけれども、一方で、町をまたぐ路線におきまして、それぞれの町で除雪業者が異なるということもございまして、除雪時間にタイムラグが発生いたしまして住民の皆様から苦情をいただきまして、大変申しわけないことをしたというふうに思っております。こういう点につきまして、平成24年度の除雪計画策定までにそういった点を改善するというようなことを検討いたしまして考えていきたいというふうに思っております。
 続きまして、県道の維持修繕でございますけれども、これにつきましては、日野郡内の県道の一部の路線につきまして取り組んでいるところでございまして、お手元の資料のとおりの町で実施しているところでございます。これにつきましては、今年度部会等で検討いたしまして、25年度の実施に向けて検討していきたいというふうに思っております。
 続きまして、監査委員事務局の共同設置でございます。これにつきましては、平成23年の5月に地方自治法の一部が改正されまして、平成23年の8月から機関の共同設置ができるようになったということに伴いまして、日野郡内での町の監査委員事務局の共同設置について日野郡3町の監査の実態調査を行いながら検討したところでございます。もう少し時間が必要だということで、今年度も引き続き調査研究をしたいというふうに考えております。
 32ページをお願いいたします。平成24年度から農業分野にも新しく取り組もうということで5月の協議会で検討いただきまして、新しく鳥獣害対策と農地利用の促進について検討を進めることといたしております。
 続きまして、4番目の平成24年度のチーム事業の取り組み状況でございますけれども、これにつきましては、平成23年の7月に設置したときから取り組んでいる事業でございまして、障害者雇用でありますとか共同発注でありますとか消費者行政でありますとか、そこに書いてございます幹事町の課長級の方にチーム長になっていただきまして、3町で連携して話し合いながら取り組んでいるところでございます。
 主なものといたしまして、(4)でございますけれども、ことしの4月から3町で広域的な相談体制を取り組もうということで、協定を結んでいただきまして、毎週水曜日に相談員に来ていただきますけれども、そういった相談について住民の方に共同して使っていただくようなことでしておりますし、それから相談カードというようなものをつくりまして、3町で情報を共有しながら取り組むとかというようなこともやってございます。それからやはり高齢者が日野郡は多いということもありまして、悪質訪問販売などもたくさん来られるようでして、集落の入り口にのぼり旗を設置いたしまして、見ていただくとわかりますけれども、警察署を入れさせていただいております。警察を入れると抑止効果があるというようなこともございまして、そういったところと連携しながら取り組んでいるところでございます。
 また、消費者川柳を募集して優秀作品を選んだり、それから3町と県で共同情報発信しようということで、4月10日からゴールデンウイークに合わせまして3町と県とでイベントカレンダーというようなものをスタートさせました。今現在、約2,100件ぐらいのアクセスがあるようでございます。もしよろしければ、議員の皆様方もアクセスしていただければありがたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

◎藤縄委員長
 続いて、13、平成23年度の鳥取県への移住定住状況について、長谷企画部参事の説明を求めます。

●長谷企画部参事
 引き続きまして企画部の資料33ページをお願いいたします。平成23年度から26年度までの4年間で2,000人の移住者の方をお迎えしようという、「ようこそようこそIJU(移住)2千人推進プロジェクト」に取り組んでいるところでございますが、初年度であります平成23年度の本県への移住定住状況が取りまとまりましたので、その報告をさせていただきます。
 資料の上のほうに概要ということで黒枠で囲った部分を設けておりますけれども、昨年度の移住定住者数というのは299世帯、504名でございました。前居住地別に見ますと、大阪府から来られた方が一番多くて51世帯、85名であるとか、次いで福島県、東京都、こういったふうな順になっております。これを年代別に見ますと、全体の62%を若年齢者層、10代から30代の若い方でございますが、そういった方が占めておりまして、188世帯というようなことになっておりました。
 この数字は、市町村の移住定住促進担当の方が把握されました移住定住者の方と、県のほうのアグリスタート事業であるとか、そういった研修事業のほうで移住者として入っていただいた方を合算したものでございまして、企業の転勤であるとか大学への進学であるとかという学生さん、こういった方は除いた数字でございます。22年度までは市町村ごとで移住者の方のとらえ方が違っていたりとか、あるいは移住目的のとらえ方が統一されていなかったというようなことで、移住定住者の方の分析というのが十分できないような状況でございました。委員の皆様には御迷惑をおかけしたところでございます。こういった反省点を踏まえまして、平成23年度につきましては、各市町村が同じ基準で統一した考え方で報告していただいたものを取りまとめものでございます。
 1番、2番にそれぞれUターン、Iターン別の状況であるとか移住目的別の状況を掲げておりますが、中ほど下にありますグラフをごらんいただきたいと思いますが、昨年度は東日本大震災からの避難を移住目的として上げられる方が一番多うございました。約54世帯ございます。大体全体の2割近く、こういった数字でございましたけれども、この特異な部分を除きますと、農林水産業への就業であるとか、あるいは鳥取県で田舎暮らしをしたい、あるいは県内企業へ就職したい、こういったことを移住目的とされる方が多うございました。特に若年齢者層では、企業への就職であるとか農林水産業を目的とした移住が多いというようなことがわかってまいりましたので、世代別Uターン、Iターン別のそれぞれの傾向を踏まえながら、このプロジェクトの中でそれぞれの移住定住を志向されている方の意向を踏まえながら具体的な施策について検討を進めたいと思いますし、あわせまして、雇用創造1万人であるとか、やらいや農林水産業であるとか、他のプロジェクトと連携しながら本県への移住定住の促進を進めてまいりたいと思います。
 続きまして、34ページですけれども、これは先ほどの数字をそれぞれ市町村別にまとめたものであるとか、Uターン、Iターンの状況を地域別にまとめたものを掲載しておりますので、後ほどごらんいただけたらと思います。

◎藤縄委員長
 次に14、智頭急行株式会社定時株主総会の開催について及び15、国際チャーター便の誘致活動状況について、松田交通政策課長の説明を求めます。

●松田交通政策課長
 資料の35ページをごらんいただきたいと思います。智頭急行株式会社の定時株主総会が去る5月24日に開催されまして、平成23年度の事業報告等が次のとおり承認されましたので、御報告いたします。
 まず利用状況でございますが、特に上期でございますが、東日本大震災の影響で全般に前年を下回る非常に厳しい状況でございました。下期にかけまして企画商品などの利用促進の取り組みによりまして徐々に回復をしてまいりまして、特にスーパーいなばにつきましては、九州新幹線の開通の効果等もございまして、通年では前年を上回る利用状況となりました。しかしながら、スーパーはくとについては、上期で不調だった分を取り戻せず、通年としては前年比マイナス、普通列車も前年比減少という結果になりました。
 また、収支につきましてでございますが、営業収益の部分につきましては、JRの区間を走っている部分についてJRから車両使用料というのを取っていますけれども、車両が次第に古くなってきたということで減少してきているということによりまして、収益も前年度比でマイナスと。それから営業費用でございますが、燃油価格の高騰でありますとか検査車両数の増等によりまして前年比よりも増加したということで、経常利益といたしましては2億8,500万ほどになりまして、前年と比べまして約1億3,800万ほどの減という状況でございます。剰余金につきましては1億6,000万円の内部留保ということとなりました。
 続きまして、別紙の企画部の資料をごらんいただきたいと思います。1ページでございます。国際チャーター便の誘致活動状況について御報告いたします。
 ことしは、御案内のとおり国際まんが博等の大型イベント等も開催されるということもございまして、中国や台湾、香港、ロシアなどの航空会社や旅行会社等にチャーター便の実施を働きかけて海外からの観光客の誘致を図っているところでございます。現時点での国際まんが博の期間中におきます国際チャーター便の誘致状況について御説明いたします。
 まず、中国の上海でございますが、これにつきましては裏の2ページをごらんいただきたいと思います。6月8日、先週の金曜日でございますが、上海にあります吉祥航空の担当者が本県に来られまして、8月に国際まんが博にあわせましたインバウンドの連続チャーター便を運航するという伝達がございました。これは、この1月に県のほうで旅行会社等を誘致して県内を御案内いたしましたけれども、その際、鳥取県は非常にいいところだということがございまして、ぜひまんが博にあわせてツアーを組んでいただきたいということで働きかけをしておりまして、このたび吉祥航空の飛行機をチャーターしてツアーが実現するということになったものでございます。また、かねてから春秋航空に対しまして国際定期便の就航の働きかけをしているところでございますけれども、春秋航空さんにもまんが博期間中の連続チャーター便の運航を要請しているところでございまして、現在検討していただいているという状況でございます。
 今回の吉祥航空の運航の予定でございますが、最初が8月2日でございまして、4日ごとに7便の運航が予定されているところでございます。運航の区間は上海の浦東空港から米子の鬼太郎空港ということでございますが、日本に吉祥航空の飛行機が飛んでくるというのはこれが初めてだというふうに伺っております。
 吉祥航空の飛行機でございますが、エアバスA320という飛行機で158人乗りの飛行機ということでございます。1月にこちらに来ていただきました旅行社等によりまして中国人によりますツアーを造成していただきまして、実施をするという予定になっております。PRや受け入れ体制でございますが、文化観光局とも連携しながら、宿泊施設の確保でありますとか、あるいは広報宣伝、さらに受け入れ体制の整備等に取り組むこととしております。
 1ページに戻っていただきまして、それ以外の地域でございますが、台湾につきましては、この4月に台湾の復興航空のチャーター便に米子に飛んできていただきましたけれども、こちらの航空会社等に対しまして、まんが博の期間中に連続チャーター便の就航をしていただきたいということで要請をしておるところでございます。また、香港におきましても旅行会社等にチャーター便でツアーを造成していただくよう要請をしておるという状況でございます。また、ロシアの沿海地方でございますが、5月にウラジオストクのほうで国際旅行博がありまして、そこに出展をした際に、あわせまして旅行会社に対してチャーター便によるツアーの造成をお願いしているという状況でございます。3月29日に春秋航空で中国人の方、約200人が本県に来ていただきましたし、また、4月の初めに復興航空で米子には2回飛んでいただきまして、台湾から約450名の方が本県に来ていただいたということもございます。今回、吉祥航空のこともございますが、さらに引き続きチャーター便の運航に向けまして関係先と調整や働きかけを行ってまいりまして、ぜひ多くの方にまんが博、鳥取県においでいただくようにこれからも文化観光局とも連携しながら全力で取り組んでまいりたいと考えております。

◎藤縄委員長
 質疑等ございますでしょうか。

○福田副委員長
 せっかくなので、1つ質問させていただきたいと思います。
 IJUターンの関係ですね。鳥取来楽暮というキャンペーンがスタートしてから多分4~5年たつのだろうと思うのですが、全然頑張らない町村というのは相変わらずだなという感じを受けました。人口がどんどん減っていますから、平井知事がトップに持ってくる政策でもあると思うのですが、やはり県の政策の一体感の醸成というのがまだまだ図られていないのではないかと思うのですが、そのあたりいかがなものでしょうか。

●長谷企画部参事
 先ほどの資料の34ページでございますが、数字でいいますと、委員御指摘のとおりでございまして、鳥取市のように3けたの移住者の方をお迎えしたところもあれば、その下の米子市のように十分な数がまだ反映されていないというようなところがございますけれども、米子市さんの場合は、今のところ中心市街地の活性化のほうに主として力を入れていらっしゃるということで、中心市街地の活性化とあわせた移住定住の促進のようなことも取り組みができないか、先日、米子市さんのほうにお邪魔してお話を伺ったりしたりところでございます。それから数字としてはまだ数が少ないですけれども、若桜町さんであるとか八頭町さんであるとか、今年度新たな取り組みを始められたということで伺っておりますので、徐々にではありますけれども成果が出てまいると思います。
 市町村の担当者の方に、年間大体3回ぐらい集まっていただいて担当者同士での会議をやっているのですけれども、そういった場も含めまして情報共有を図ったり、県として、圏域全体として移住定住の促進を図っていく、こういったことも進めてまいりたいと思います。

○福田副委員長
 もう一回確認なのですが、3番目の年代別の状況で若年齢層が60%を超えていますね。これはやはり関西であるとか東京であるとか、鳥取県としてのキャンペーンが功を奏している数字なのでしょうか。いわゆる先ほど言われましたように、農林水産業への就業であるとか田舎暮らしのニーズが反映されているような話が今あったのですが、直接そこでお話を聞かれた方たちが来ているのか、それともどこからともなく鳥取を選ばれて来ているのか、そのあたりの分析というのはどうですか。

●長谷企画部参事
 現時点では、昨年度の数字につきましては細かい数字までまだ分析ができておりませんけれども、補正予算をつけていただきまして我々のほうが東京本部のほうに田舎暮らしのコーディネーターを昨年の8月から配置しておりますけれども、その方の反応を伺いますと、やはり実際に専任で相談する職員を設けたということで、非常に問い合わせが多くなったと。特に雑誌等で取り上げられると、すぐに反響が来て、その対応で忙しくなるというようなことも聞いておりまして、ただ、移住定住というのは、例えば半年とか1年単位でできるものではなくて、2年とか3年とかある程度かけられる場合もあるかと思いますので、すぐすぐに反映されているかといいますと、ちょっと難しい面もあるかと思いますけれども、やはり継続的にこういった活動を続けていくことが重要ではないかと思っているところでございます。

◎藤縄委員長
 次に、文化観光局に移ります。
 16、河北省副省長来県について及び17、アラブ諸国駐日大使来県について、加藤文化観光局副局長の説明を求めます。

●加藤文化観光局副局長
 文化観光局の資料1ページをお開きいただきたいと思います。
 まず、河北省副省長の来県についてでございます。昨年10月の友好提携25周年記念事業で、伊藤美議長、銀杏議員、福田議員等には御参加いただきまして、知事が訪中させていただきましたところでございますが、先週6月の8、9に中国河北省より聂辰席副省長が来県されました。
 来県の概要といたしましては、3番、知事表敬のところを見ていただきたいと思いますが、友好提携25周年事業での河北省でのトップ会談を受けた事項につきまして、今後の交流の継続発展などを改めて確認するとともに、丸の2つ目でございますが、聂副省長からことし11月に開催される国際マンガサミット鳥取大会にあわせて代表団をぜひ派遣したいというお話をいただきました。現在のところ、早速日程等、詳細協議に入ったところでございます。
 この視察に当たりましては、視察先及び歓迎レセプションの中で、伊藤美議長、また日中友好協会から藤井議員、銀杏議員にも御参加、意見交換等をしていただきました。ありがとうございました。
 続きまして、2ページをお開きいただきたいと思います。アラブ諸国駐日大使の来県についてでございますが、本県の産業、農業及び学術等の視察のために、6月15から17日の日程でアラブ諸国の駐日大使、10名と書いておりますが、本日モーリタニアの方が欠席の連絡が入りましたものですから、9名の方が来県され、知事との懇談、大学施設、それから農業関係施設等の視察、また、アラブに関心を持っておられます農協さん、また、食品加工販売業者など県内企業との意見交換などが実施される予定になっております。

◎藤縄委員長
 なお、議題18、クルーズ客船の境港寄港については県土整備部より説明がありましたので、文化観光局からの説明は省略させていただきます。
 19、「まんが王国とっとり」国家戦略プロジェクト推進補助金2次募集の採択結果について及び20、「国際まんが博」について、寺口まんが王国副官房長の説明を求めます。

●寺口まんが王国副官房長
 資料の4ページをお願いしたいと思います。本年度、県民参画型のまんが王国とっとりを推進するということを目的といたしまして、まんが王国とっとり国家戦略プロジェクト推進補助金を設置させていただきまして、2次募集した分につきまして先日6月4日、5日に審査を行いまして採択事業を決定いたしましたので、その結果を報告させていただきたいと思います。
 まず、この補助金でございますけれども、大きく3つの区分に設けておりまして、まず1つ目は、定額で上限10万円を支援するまんが・アニメ活用トライアル事業、2つ目が、補助率は2分の1で上限100万円の形で支援いたします「まんが王国とっとり」協働推進事業、3つ目が、定額で上限500万円を限度で支援いたします「まんが王国とっとり」戦略プロジェクト推進事業の3つの区分に分けて募集いたしております。この第2次募集につきましては、全体で141件の応募をいただきました。その中で、県内外への情報発信によりまして、より高い集客効果が見込まれる事業ですとか県民の参画につながる事業、こういったものを中心に、このうち68件について事業採択させていただきました。
 この結果、まず、まんが・アニメ活用トライアル事業につきましては今回応募件数61件につきまして、採択件数35件ということでございまして、さきに4月末から5月の頭にかけまして第1次の採択をさせていただく分を含めますと、全体で52件となっております。
 次に、補助率2分の1の「まんが王国とっとり」協働推進事業でございますけれども、これにつきましては、今回全体で55件の応募をいただきまして、そのうち27件を採択させていただきました。同じく先回の1次分と含めますと合計54件、54事業となっております。
 最後に、定額で上限500万円の「まんが王国とっとり」戦略プロジェクト推進事業につきましては、今回25件の応募をいただきまして、そのうち6件を採択させていただいております。その結果、1次採択分を含めまして合計13件というふうになっております。それぞれの結果で、1次、2次合わせまして全体で申し上げますと、227件という応募をいただきました。このうち全体ですと119件の事業を採択させていただいたという結果になっております。
 なお、今回の審査の概要でございますけれども、上限500万円の戦略プロジェクト推進事業につきましては、それぞれプレゼンテーションを行いまして審査いたしております。その他の事業につきましては、各審査員合議によります書類審査という形で選考させていただいております。
 その他、審査員等につきましては、3の参考のところに記載させていただいております5名でございますけれども、本事業の本補助金につきましては、当初我々が想定していた以上の非常に多くの応募をいただきまして、地域の皆様の漫画事業への関心が非常に高まってきているのではないかというふうに実感しているところでございます。今回採択させていただきました事業のうち、500万円上限の戦略プロジェクト推進事業につきましては続く5ページのところに掲載させていただいております。また、6ページのほうに先回第1次募集ということで採択させていただきました7件もあわせて掲載させていただいておりますので、ごらんいただければと思います。
 続きまして、国際まんが博について報告させていただきたいと思います。資料につきましては、別紙とございます文化観光局の資料をお願いしたいと思います。
 まず、こちらのほうの資料の最初、1ページ、2ページ目でございますが、これにつきましては、3ページ以降に掲げております全体事業を各事業主体別、性格別に分けた総括表でございますので、また改めてごらんいただければと思います。
 資料の3ページをごらんいただけますでしょうか。国際まんが博、8月4日から11月25日までの114日間ということで開催いたします。そこに掲げております丸い絵の中に水木しげる先生、青山剛昌先生、谷口ジロー先生の代表的なキャラクターの絵を活用させていただきまして、これらが一つの絵の中におさまったという図柄を我々キービジュアルと今呼ばせていただいておりますが、これは3先生の今年度の鳥取県の国際まんが博の取り組みということで、御協力、御支援いただきまして完成したものでございます。
 続きまして、資料の4ページをお願いできればと思います。そちらのほうに本県を代表いたします水木しげる先生、谷口ジロー先生、青山剛昌先生のプロフィールとともに、今回のまんが博の取り組み、まんが王国の取り組みに対しまして各先生からいただいております応援コメントというのを掲げさせていただいております。これらプロフィール、応援コメントと一緒にパネル化させていただきまして、国際まんが博、とっとりまんがドリームワールドの会場の中でも展示させていただきたいというふうに考えております。
 続きまして、5ページをお願いします。国際まんが博のそれぞれのイベントといたしましては、まずは既に県内3地域にございます漫画の拠点、こういったところでおのおの国際まんが博にあわせた特別イベントを計画されているところでございます。
 続きまして、6ページをお願いします。国際まんが博を開催します今年度、新しくコナンのラッピング列車が山陰線、鳥取~米子間を中心に走るようになりました。また、従前から境港線ということで、米子~境港間を鬼太郎列車が運行されているところでございます。
 以下、イベントについて紹介させていただきたいと思います。
 まず、7ページから17ページまでにつきましては、国際まんが博のメーンイベントでございますとっとりまんがドリームワールドの紹介でございます。既に御案内のとおり、とっとりまんがドリームワールドにつきましては、県内、鳥取市、倉吉市、米子市を会場といたしまして順次移動展開していくことにしております。その中身につきまして、少し紹介させていただきたいと思います。
 8ページをごらんいただければと思います。各会場共通の仕様といたしておりますが、まず入り口、導入部分でございます。8ページの下にありますようなイメージの門をくぐりまして会場の中に入りますと、まずまんが回廊ということで9ページをごらんいただければと思います。導入の進路口のところに約1,200冊の漫画、雑誌を展示させていただきたいと思っております。それから続くコーナーに漫画の雑誌年表ということで、これまでの漫画の歴史かわかるようなものを張りつけさせていただきたいというふうに考えております。
 続きまして、10ページをお願いしたいと思います。会場内に入りますと、まず一番最初に、水木しげる先生、青山剛昌先生、谷口ジロー先生3先生の紹介コーナーをそれぞれ連続して個別のブースで設けるように考えております。こういった中では、それぞれの先生の原画展示でございますとか先生方のキャラクターのグッズの展示、それらとあわせまして、例えば谷口ジローであれば、これまでの海外の受賞歴、受賞賞状、そういったものも展示させていただくような形になっております。
 これは一つの大きな楽しみであろうかと思いますけれども、11ページのところに書いておりますが、各先生のそれぞれのブースの中にフォトブースという部分を設けまして、各先生の漫画のこまの中に、自分たちが主人公なり漫画のキャラクターになって入り込んで、そういった写真が撮影できるというような設備をこの中に設けさせていただきたいというふうに考えております。
 12ページのほうに移っていただきたいと思います。3先生の紹介コーナーの向かい側に鳥取ゆかりの作家の先生の方々を1名ずつパネル化いたしまして紹介するコーナーを設けたいと思っております。それから12ページの下の分ですが、ちょっと場所が飛んでしまって申しわけございませんが、その図面の場所にまんがワークショップのコーナーといたしまして、漫画のイラスト教室でございますとか、自分でその場で缶バッチをつくって持ち帰られるようなコーナーを設けたいというふうに考えております。
 続きまして、資料の13ページをお願いいたします。まんがミュージアムということで3ブース、13ページの一番上の図でA、B、Cと区分しておりますが、こういった3ブースをまんがミュージアムとして設けたいと考えております。まず右上のAのスペースにおきましては、漫画家の先生の実際の仕事場、作業場、そういったところをここに復元いたしまして漫画ができるまでの工程をごらんいただくようなことを考えております。
 資料の14ページに進んでいただければと思います。そして、この同じスペースの中には鳥取県の各地で漫画に取り上げられた場所も紹介するロケーションマップといったものも掲示させていただきたいというふうに考えております。
 資料のほうは1ページ返っていただきまして、先ほどの図面をごらんいただければと思いますけれども、Bのコーナーに宮城県にございます石ノ森萬画館と連携を図りまして、石ノ森先生の作品で貯蔵しておられるものをこちらのほうに幾点か展示させていただきたいと。あわせまして、東日本大震災復興応援企画ということも考えておりまして、復興募金、そういったものの募金活動といいますか、そういった部分も設けられたらというふうに考えております。
 最後に、Cのコーナーでございますが、とっとりまんがドリームワールド、どうしても男性の漫画家の先生を紹介した部分が少し多くなってしまっているものですから、Cのコーナーに女性漫画といいますか、少女漫画、こういったものに特化したコーナーを一つ設けたいというふうに考えております。
 資料は、15ページをごらんいただければと思います。入り口を入りまして真正面に当たるところでございますが、こちらのほうにまんがステージ&シアターということで、さまざまなステージイベントなども行われるようなスペースを設けたいというふうに考えております。こちらのほうでは、連日30分程度の漫画の上映会を行ったりとか、有名な声優さんなどをゲストに招いてライブショーでございますとかトークショーを開催させていただきたいというふうに考えております。その向かい側にございます丸い部分がございますが、15ページの一番下の部分でございます。こちらの部分にまんが空間ということで、約5,000冊の漫画をそろえまして、漫画を自由に読めるようなコーナーを設けたいというふうに考えております。
 続きまして、資料の16ページをごらんいただければと思います。ライブステージのところの隣の部分、図面に示しておりますが、そちらのほうでディズニーのキャラクター、スティッチをゲストとして招きまして、表題としてはワールドセレブリティとなっているのですけれども、そういったコーナーを設けさせていただきたいと思います。このコーナーでは、スティッチのこれまでの映像等を活用いたしましてアニメーション、これまでは漫画の世界だったのですが、このコーナーではアニメーションの制作過程等を紹介するコーナーを設けたいというふうに考えております。
 資料の17ページをごらんいただければと思います。一番出口付近、こちらのほうにさまざまなアニメのキャラクターグッズが購入できるショップのスペースを設けたいと思います。
 最後に、食のコーナー、フードコーナーでございますけれども、これは会場の外にテントを設置させていただきたいと考えております。
 以上がとっとりまんがドリームワールドの概要でございますが、国際まんが博はこれに限らず、さまざまなイベントを県内外で展開させていただきたいというふうに考えております。
 以下、18ページから21ページまで4事業を掲げておりますが、これはこれまで開催実績のあります大型イベント、こちらに特に漫画色も加えて手厚く開催させていただきたいというふうに考えているものでございます。
 22ページ以降、22ページから25ページまで、こちらのほうに掲げている事業につきましては、県主催あるいは市町村主催、民間団体の方々が主催される事業で、特に大規模なものをこちらのほうに掲載させていただいております。この中のほとんどのものにつきましては、先ほど報告させていただきました「まんが王国とっとり」国家戦略プロジェクト推進補助金の活用をいただいているものがほとんどでございます。
 資料の26ページをごらんいただければと思います。国際まんが博期間中におきましては、既に御案内のとおり、米子コンベンションセンターにおきまして11月7日から17日までの間、第13回国際マンガサミット鳥取大会を開催させていただきます。
 以下、27ページから33ページにつきましては、先ほど御紹介させていただきました推進補助金、119の事業を含めまして現在計画しております全事業139イベントでございますが一覧を掲げておりますので、ごらんいただければと思います。

◎藤縄委員長
 質疑等がございますでしょうか。

○銀杏委員
 4ページですけれども、「まんが王国とっとり」国家戦略プロジェクト推進補助金のことです。1つは、補正予算の説明書の中に、国家戦略プロジェクト推進補助金の状況というのが参考に出ていまして、執行残額が4,400万3,000円ということで、今回2次募集をして68件が採択されたということで、定額500万が6件で3,000万、10万円定額35件で350万ということで、3,350万は定額ですから決まっているということは、残りは1,000万ぐらいということですけれども、2分の1上限補助率で上限額100万のものが27件になると、ちょっと足りないのではないかと思ったりもして、足らないのならなぜ補正で上げなかったのかという気がいたしましたので、その点教えてください。
 5ページの因州若桜鬼っこまつり実行委員会、まんが王国国王が誘拐されたという設定でということでして、王女は決まったのですが、国王とか女王と王子はまだ決まっていなかったような気がしたのですけれども、この辺の予定とかありましたら教えていただきたいと思います。
 別冊のほうです。17ページのショップですけれども、このドリームワールドの中で売り上げが上がるところなのですが、ここで何を売っているかというので結構集客があると思います。レア商品だとかよく言われますけれども、そうしたものをいかに集めて、ここでしか買えないというものを出していくというのが集客につながるのではないかと思いますし、15ページのまんが関連プログラムということで、アニソンライブや声優をゲストに招いてのステージ、キャラクターショー、これもそれだけで多くの観客が来られる予定になるだろうと思いますので、その辺にしっかりと力を入れていただきたいというふうに思いますので、この点はどうか、教えてください。
 たくさんの事業があるわけですが、(予定)が多くて、早いのは6月下旬ぐらいからスタートなのですが、まだ場所とか時間帯であるとか入場料が要るとか要らないとか、その辺のところがまだ(予定)なので、7月から始まるのも結構あるみたいですので、早急に、しっかりとアピールする時間も欲しいですからお願いをしたいと思います。お願いばかりであれなので、何か手伝いができれば、教えていただけたらと思います。

●寺口まんが王国副官房長
 まず、補助金が金額的に回らなかったのではないかというお尋ねがございました。これにつきましては、実は件数に単純に上限額を掛けますとそういう数字になるかもしれませんが、例えば定額500万円の事業の中でも、これは上限でございまして、例えば300万台の事業とかも幾つかあったりして、そういった関係で全体としては当初予算でいただいております1億円の範囲内で回っておりまして、少し御紹介すれば、この事業の採択申請ベースの合計額が9,991万265円というふうになっておりまして、ほぼ1億ですけれども、いただいております予算の中でこれらの事業を採択させていただいているという状況でございます。
 国王でございますとか女王でございますとか、そういったことでございますが、これはまだ決まっておりません。できましたら国際まんが博を初めとしますまんが王国とっとりのいろいろな事業を推進していく中で、いろいろな関係者の方の意見等も加えながら検討させていただければというふうに考えております。
 事業のそれぞれの中身ですが、確かに御指摘のとおり、まだ予定のものがかなりございます。早急に詳細を詰めまして、なるべく早く時間設定なり、より詳しいものが出していけるように関係者と詰めていきたいというふうに考えております。
 ステージイベントのコーナーでございますが、例えば声優さんにいたしましても、できれば鳥取に関係のあるアニメの主人公の声優さんでございますとか、そういった方々をお招きできればというような考えで今調整等進めているところでございます。
 ショップの部分につきましては、まだこの商品がとお示しすることができないのですけれども、国際まんが博オリジナルのグッズを何とか制作して、そういったものも販売していきたいというふうに考えておりまして、議員おっしゃったように、ここに来なければ買えないもの、そういったものは仕込んでいくように考えております。

○銀杏委員
 まんが関連プログラムで、鳥取県ゆかりの作品の関係のというお話があったのですが、ドリームワールドの中で、ここの部分については鳥取県の意向がある程度きくというか、もしくは鳥取県のほうでつくっていくというか、その辺がちょっとよくわからないのですが、教えてください。

●前田まんが王国官房長
 とっとりゆかりの作家につきましては、県のほうの事情もありますので、県のほうが主導して決めているところでございます。
 最後のほうで銀杏委員からお願いすることがあればというようなお話があったのですけれども、議連を立ち上げられるように伺っております。お願いしたいことがたくさんありますので、その席でぜひともよろしくお願いします。

○福田副委員長
 私も寺口副官房長に質問させていただきたいと思うのですが、先ほど企画部の杉本統計課長から鳥取県のイメージの8割が鳥取砂丘だという話があったのですが、とっとりゆかりの作家たちというコーナーはあるのだけれども、鳥取ゆかりの名シーンの漫画コーナーみたいなのはないのでしょうか。

●寺口まんが王国副官房長
 鳥取ゆかりの漫画を紹介するコーナーといたしまして、資料の13ページから14ページにかけてなのですが、まんがミュージアムのコーナーの中のAのコーナー、こちらの中で鳥取の中で漫画に取り上げられた場面、舞台、こういったものも紹介するような展示をさせていただくようなスペースを考えております。

○福田副委員長
 先ほどちょっと鳥取砂丘が出てきたものですから、鳥取砂丘の名シーンで、大人気の少女漫画で羽海野チカさんの「ハチミツとクローバー」という大人気の漫画があります。あの中で、失恋して旅に出るシーンが鳥取砂丘だという話なのですが、「嵐」の櫻井翔君主演で映画化、ドラマ化もされていますし、ああいうのを目玉に持ってくると若い女性に結構いいのではないかと思ったりするので、もしそういうのができれば、参考にしていただければありがたいと思います。

◎藤縄委員長
 そのほかありますか。(なし)
 次に、その他ですが、企画部、文化観光局、執行部のほうでございますか。(なし)
 委員の方で何かありますでしょうか。

○稲田委員
 今岡課長、公立大学法人鳥取環境大学の中期計画案、別添という資料を先般の視察のときに資料としていただいているわけです。私は、たまたま公務で参加できなかったのですが、議員の皆さんにもざっと聞いてみたのですが、どこまで視察先で話ができておるのでしょうか、ちょっと伺いたいと思います。

●今岡教育・学術振興課長
 環境大学の中期計画につきましては、4月の常任委員会の場でもいろいろ御議論、御意見をいただきました。そして5月の常任委員会のときにも修正案の御報告をして、またそこでいろいろ御議論いただきました。そういった御議論と、現地の環境大学に行って大学の経営陣なりと意見交換していただいたこと、そういったことを踏まえまして、大学のほうにおきまして最終的な中期計画案というものを現在作成しているところでございます。それを受けまして、県のほうに計画案が提出されましたら、それの認可の手続に入らせていただこうと、そういう状況でございます。

○稲田委員
 では、この資料は何だろう。検討しているというのは、いつ使った、どんな資料なのですか。

●今岡教育・学術振興課長
 それは5月の常任委員会で修正案ということでお示ししたもの……。

○稲田委員
 視察をしたときの袋の中に入っている資料なのです。ここで議論をして、赤字でかなりの訂正ができているわけです。これはどういう使い方をするのか。この資料はどういう運命にあるかということを聞いているわけです。

●今岡教育・学術振興課長
 その資料は、それまでいただきました御意見を反映させたものということでお示ししておりまして、その案を視察のときにもまたお配りして御説明して、そこで再度の御意見がどのくらいあったかはあれなのですけれども、そういうことで、最終といいますか、2次の修正案ということでお示しさせていただいたものをもとに……。

○稲田委員
 2次の修正案というのは何だ。

●今岡教育・学術振興課長
 4月に御意見いただいた後の修正案、5月の常任委員会で御意見をいただいた後にまた修正いたしまして、そういったものを盛り込んだ資料でございます。それを説明させていただきまして、大学側の最終の案の作成に取りかかったということでございます。

○稲田委員
 言っていることが何のことかよくわからない。私が聞いているのは、この資料だ。戒名は公立大学法人鳥取環境大学中期計画、別添となっているわけだ。これだ。(「5月の常任委員会に出した」と呼ぶ者あり)要するに、まさに視察の資料をそのまま私が持ってきているわけです。中に、大学の入学案内とか大学の紹介みたいなことがずっと書いてある。その中からこれが出てきたわけです。この資料の運命は、将来どうするつもりでこれを議員に配られたのか、そしてこれに対して視察先でどんな議論をしたのか、掌握しているかということを聞いているわけです。

●吹野企画部参事
 先ほどの別添につきましては、4月の常任委員会でいろいろ御意見をいただきましたので、それを盛り込んだものということで、赤字で追加修正をさせていただいて、5月の常任委員会で別添という形で修正案ということで出させていただいたものでございます。同じものが、その日の午後に行われました県内視察の資料の中に入っていたということでございます。
 4月、5月の常任委員会でいろいろ御意見をいただきました修正案、修正要望につきまして、最終的に大学のほうで盛り込めるもの、盛り込めないものを精査しながら最終案を今つくっているという状況でございまして、それを受けまして、県のほうとして、認可者としてどうするのかという判断をこれからしようということでございます。

○稲田委員
 そうすると、これは何なのだ。草稿か。原稿か。大学がきちんとした正規の中期計画を出す、中期計画を書くための草稿なのか。これは一体何なのか。何で我々に提示されたのだろう。議論をした。そして幾つか議論したところで、私もざっと全部見てみたけれども、赤字のところで、ここは直っている、直っているというところがある。あるけれども、直して、これを委員会に提示して、これでいいのかどうかということぐらいは聞いてもいいのではないだろうか。これがただ視察の資料として入れてある。そしてこの常任委員会でも配られたかどうか、ちょっと私はそこのところは記憶は定かでないけれども、これについては皆さんにちょっと――先ほど私がぶらぶら歩いていたのは、どうですか、どうですかと。休んだ議員もいた、私ももちろん休んでいた。出席をされた議員についても、これについて議論をしたかもしれないけれども、突っ込んだ議論はしていないかもしれないみたいな話もあるのだ。何のためにこれがあるのだろう。こんなものが何で出てきたのか。
 議論するためにこれをつくったのでしょう。常任委員の皆さん方の意見を入れて、こういうぐあいに訂正しましたよということでしょう。だから赤字で書いてあるわけでしょう。赤字で書いてあるから、だからこれでどうなのでしょう。認可をするのは設置者だから、だから議会が中期目標のように議決にまではかまないけれども、この常任委員会でせっかく提示したわけでしょう。これでどうだろうか、こういう中期計画案でどうだろうかという議論をずっとしてきたわけだ。最後のつまるところ、訂正をした、これでどうなのだろうかという話がどこにあったのか。そういう話はあったのだろうか。視察先で大学の当事者と話をした、それで終わっているわけか、これは。終わっているのか、それは。

●吹野企画部参事
 視察先の資料につきましては、大変申しわけなかったと思いますけれども、先ほど申しましたけれども、5月の常任委員会で出させていただいたものと同じものが多分ついていると思いますので、その場で出すこと自体がどうだったのかなという気はいたしますけれども、参考までに同じものをつけさせていただいているということで御理解いただけたらと思います。
 あわせまして、最終的にどうなのかというお話でございましたけれども、4月の常任委員会での御意見等を踏まえて、赤字で最終的にはこういう形にさせていただきたい、こういう形で直して中期計画を策定したいということで出させていただくべきだったかもしれませんけれども、その点が不十分だったということで大変申しわけなかったというふうに思っています。一言だけ申し上げますと、できればこれで認可をしたいというふうに考えているところでございます。

○稲田委員
 そうすると、これで認可をいただきたいというのは、では私がオーケーだよと言ったら認可になるのか。これだけ委員がいらっしゃるのだよ。そんな答弁はないのではないか。修正をして、一つ一つ赤字で書いたところが修正のところだよね。そこはこれでいいのでしょうか、皆さんどうでしょうかぐらいなことがあっていいのではないか。認可をするのは設置者だから、議会がそこまでかむ必要はない、あらかたの素案ができた段階で、それでもういいのだよといって我々はほったらかされるわけか。そんなやり方はないと思う。人と人とのつき合いの中から考えてみなさい。相談をしておいて、国岡さん、国岡さんと相談をしておいて、そして最後になったら、私が決めることだから私が決めると言うのと同じだ。そしたら、相談を受けた人はどう思うのだろうか。何だ、さんざん知恵だけ使わせて、最後は自分たちで決める、認可権者は設置者なのだから設置者にその話を持っていくよという話になるのではないか。そんな人間の温かみのないようなそういう環境大学だろうか。やり方がおかしいと思うのだ。
 言葉は強いかもしれないけれども、私は皆さんを責めておるわけではない。本当は環境大学そのものを何だと思っているわけだ。皆さんはその仲介者みたいなものだから。この常任委員会に出てきて環境大学がやったことを話してくれているわけでしょう、担当の課として。だから皆さんを怒っているわけでも何でもないのだけれども、話が長くなるかもしれないけれども、そもそもがずっと本会議から知事と議論をしてきた、危機感も訴えた、本当に大丈夫なのかということも言ってきた。今のこの少子化の中で多くの公立大学は、今まで公設民営であったところが公立化してきている。そういう中で、大変な競争率になるのです。生徒の競争率ではない。存置をかけての、存続をかけての競争率が非常に厳しくなる。そういう中にあって、この程度の覚悟で公立大学を運営してもらってはたまらないよ。そこには県費も投入されている、交付金として国費も投入されている、県民や国民の税金が使われているのですよ。鳥取市もあるから市の予算もある。その覚悟を私はいつも問うてきたのだ。本当にそれだけの覚悟があるのかどうか、鳥取環境大学が。
 そして学長の古澤さんにも、米子のサテライトキャンパスのときにも、おめでとう、おめでとうなんて来賓はみんな言っていた。だけれども、私は一言も言わなかったのだ。めでたい話ではないから、これは。めでたくないのだよ。倒産しかけた会社が民事再生で少し立ち直ったかな、立ち直ってこれからやろうかなという段階ですよ。めでたくも何ともない。紅白の幕など張れた義理ではないのだ。そういう覚悟でもって臨まなければならないのに、何一つそういう覚悟がにじみ出てこないのだ。
 でも、せめてこの内容にはそういうものが、例えば「経営と教学の協力体制が十分に機能しなかった反省に立ち」というところに、一つ皆さんの決意が込められているかなと思ってこちらは善意で読む。だけれども、事ほどさように、そういう取り組み姿勢であるから、大学の学長以下、経営陣もひっくるめておかしいと私が言っているわけだ。反省の言葉など一つもないのだから。
 そもそも論になるけれども、だれが責任とったのだ。だれも責任をとっていない。公設民営のままのものがそのまま移行しただけなのだ。そこに公費が投入されるから、経営が楽になったなと思っているわけだ。だからその楽になった経営を奇貨として、それをいいことにしていろいろな改革案をずらずらずらずらここに書いているわけでしょう。改革案を書いているのだ。これだけの改革案があるのだったら、なぜ公設民営のときにやらなかったのだと私は問いたいのだ。そうでしょう。公設民営のときには、だんだんだめになったら、だめになった、だめになったとみんながだめになったようなことになって、そして県立ありき、公立ありきのような感じで議論が進んでいっている。金が欲しかっただけなのだ、経営のための金が欲しかっただけなのだ。そんな不純な動機で大学をつくってはだめだということがある。
 これ一つ見たってそう感じる。そしてこの提出の仕方を見たっておかしいのだ、大学は。だから、そのことについて私はもう一回学長にも経営者にも問いたいから、14日でも構わないからここに来てほしい。ここで公聴会を開いてほしい。要望します。

◎藤縄委員長
 今、稲田委員から、学長に来ていただきたいという……。

○稲田委員
 いやいや、公聴会ではなしに委員会をしよう、委員会をやりましょう、公聴会などではなくて委員会をして、ちゃんと県民に見てもらおう。

◎藤縄委員長
 常任委員会に来ていただくということでよろしいでしょうか。

○前田委員
 法律的にちょっと問題があるのですよ。地方独立行政法人ですから勝手に呼べませんよ。

○稲田委員
 手続を考えて。

○前田委員
 手続もいけないのだ。独立行政法人だ。(「参考人招致にすれば」と呼ぶ者あり)やれるのは参考人制度しかない。

○稲田委員
 常任委員会として参考人招致をしましょう。

◎藤縄委員長
 ということでよろしいですか。

○前田委員
 ちょっと確認。この間学生と話し合いをしたけれども、議事録をとっているだろう。てんまつを書いて。せっかく学生と話し合いをしたのだから、僕は処理してやるべきだと思っているのです。聞きっ放しではいけない。必ず対応してやらなければいけないと思っている。その中で、特に僕が気になったのは食堂の件です。メニューが5つしかない。聞いたら、育ち盛りなのにどんぶりばかり食べている。なぜメニューをふやせないのですかと思うのです。それと券売機が2つしかないのですよ……。

○稲田委員
 それは参考人で呼んで直接話をしよう。

○前田委員
 この間話し合いをしているのだから、てんまつを聞いてください。そして配ってください。今でなくてもいい、どうせするのだから。

○稲田委員
 私もちょっと頭に血が上ったからあれだけれども、今前田委員が言われたように、その対応一つとってもできていない、まるで対応もできていない。独立の大学法人になったから手の届かない部分もできてきているわけだ。もちろん公設民営のときには、民営だから、私立の大学だから、これは我々の手の届かないところにあった。少しは近づいてきているけれども、県立でない。なぜ県立と公立の大学法人が違うのかということもよく承知はしております。だけれども、本当に呼ばないとわからない、あの人たちは。そう思っています。
 くれぐれも言っておくけれども、私はやめろということを言っているわけでもない、公立化について反対をしているわけでもない。せっかく公立化をしたのだから何とかこれを物にして、10年ほどたったら、また同じようにだめだったと言われたくはないのだ。承認した以上は、我々は議決権の責任があるのだから。だからそういうことで、やはりやるべきことはちゃんとやってほしいし、学者然として象牙の塔だなどとしゃれたことを言ってほしくない、私の経験からすると。だから14日。

◎藤縄委員長
 14日、対応できますか。

○稲田委員
 呼んでくださいよ、それぐらいは。

●中山企画部長
 おっしゃいましたように、環境大学は公立化になりまして、やはり緊張感を持って大学経営をしていくというのは、もう……。

○稲田委員
 部長、そんな話はもう済んだ話だ、そんな議論は。

●中山企画部長
 参考人ということで決まりましたら、また言っていただければ連絡をとりますので。

◎藤縄委員長
 日程調整の上ということでよろしいでしょうか。相手のこともあります。(「14日と呼ぶ者あり)14日を第一として、できなければ次の日程を考えるということでよろしいですか。

○稲田委員
 14日にぜひしてほしい、万難を排して14日にしてほしいと思う。

◎藤縄委員長
 ということで、進ませていただきます。
 企画部、文化観光局につきましては以上で終わります。
 委員の皆さんには相談させていただきたいことがありますので、お残りください。
 執行部の皆さんは、退席していただいて結構です。
 お疲れさまでした。(執行部退席)
 お残りいただきましたのは、第1回の県外調査についてでございます。7月30日から8月1日という予定ですけれども、これについて御都合が……。

○銀杏委員
 林活議連の総会がございまして。

◎藤縄委員長
 何日ですか。

○銀杏委員
 7月31日だったと思います。

○福田副委員長
 実は、私もロンドンオリンピックのホッケーに八頭町出身の選手の出場が決定した場合は、鳥取県ホッケー協会を代表して7月27日くらいから8月3日までイギリスへ行かせていただきます。

◎藤縄委員長
 そうしますと、なかなか日程の組む間がありませんが、監査も入っておりますし、人間ドックは私ですから延期しますけれども、いかがいたしましょうか。監査もお二人おられますし。
(「正副委員長で相談して。別に7月でなくてもいいと思う」と呼ぶ者あり)

◎藤縄委員長
 では、もう一度調整させていただいてもよろしいでしょうか。その結果、7月30日から8月1日になることもあるということでよろしいでしょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)
 では、そのようにさせていただきます。
 お手元に調査先を示しておりますので、ごらんいただければと思っております。御意見はよろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 では、日程につきましては、先ほどのとおり、調整ができればということにさせていただきます。
 以上をもちまして企画県土警察常任委員会を閉会いたします。お疲れさまでした。

午後1時55分 閉会

 

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