午後0時22分 開会
◎浜崎委員長
皆さん、御苦労さまです。
ただいまより総務教育常任委員会を開会いたします。
一昨日発生いたしました事案について、急遽ではありますが、総務教育常任委員会を開催をさせていただくということであります。
本日の日程でありますが、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
まず、会議録署名委員でありますが、署名委員は、斉木委員と澤委員にお願いをしたいと思います。
それでは、議題に入りたいと思います。
執行部の皆様におかれましては、説明は要領よく簡潔にマイクに向かってお願いをいたします。また、このたびの事案、教育委員会のみならず、執行部より統轄監、また総務部長、未来づくり推進局長等、関係の所管の担当の方にも来ていただいているということで御理解を求めたいと思います。
それでは、質疑については説明終了後行っていただくとしまして、それでは教育委員会について行いたいと思います。
議題1、いじめが原因と思われる生徒の飛び降り事案について、山本小中学校課長の説明を求めます。
●山本小中学校課長
教育委員会資料をお願いいたします。いじめが原因と思われる生徒の飛び降り事案につきまして、まだ全てが判明しているわけではございません。ですが、わかっております範囲内で取り急ぎの御報告をさせていただきます。
事案の概要でございますが、10月10日水曜日13時30分ごろ、これは境港市の記者発表の中では13時25分ごろということで発表されておりますが、このころに発生しております。境港市立第三中学校の3年生男子生徒(15歳)が、生徒玄関の屋根(約5メートル)、これは2階から屋根に出ることができるような高さでございます。屋根が突き出ているという状態の屋根でございます。そのひさしの部分から飛びおり、右手首骨折及び腰椎骨折、命に別状なし。現在、鳥大医学部の病院のほうに入院中で、全治3カ月でございます。
事案の原因で、けがをしていた生徒が持っていたノート、これは自由帳と申しまして、無地の白いもので、計算が自由に書き込めるようなノートでございますが、これを飛びおりる直前に書き込んだと、その中身からいじめが原因ではないかと思われるということでございます。本人からは飛び降りた理由についてはまだ確認できておりません。
事案直前の状況でございますが、10日昼休憩後、昼休憩後に掃除もございますが、周囲の生徒3名から嫌がらせを受けたと、その後、自分のノートに嫌がらせの内容を記載した。内容は、髪を引っ張られた。ノートにつけるような、教科書につけるような、付せんを無駄遣いされた。蹴ったりたたかりたりされた。パン注というのは給食のパンを注文するかごがございますが、それを頭にかぶせられた。その際、仲のよかった生徒の一人、これも8人のうちの1人でございますが、遺書だ遺書だとノートに書いている最中に言われた。その後、13時30分ごろ窓からノートを生徒玄関の屋根に投げ、これがひさしの部分まで行ったかどうかわからないですが、その屋根に投げ、みずからも教室の窓から屋根におりてノートと眼鏡を置いて地面に飛びおりた。下はアスファルトでございます。
この担任は、1学期から友達との悪ふざけがあったということは認識をしておりましたが、いじめという認識はなく、報告等には上がっておりません。
発生後の学校の対応でございますが、10日、その後、関係の生徒から状況聞き取りをしまして、家庭訪問等を行いまして、19時30分、境港市の臨時の教育委員会で今後の対応について協議がされました。23時ごろ、校長が保護者の、これは病院ですが、面会に行かれて謝罪をしておりますが、校長はその前に、14時10分ごろ、ここで初めて病院のほうに行っております。23時は2回目ということになります。境港市の教育委員会のほうが警察、境港署、西部サポートセンターに連絡をし、今後の支援を依頼をしております。
11日木曜日の朝、全校集会を学校が開催しまして、教育相談員、これは西部の教育相談員でございますが、その相談員1名と、第三中学校に既に配置しておりますスクールカウンセラーによって支援が始まっております。生徒全員と面談をしていただいています。13時30分、境港市教育委員会の緊急の記者会見が行われました。校長も同席をしております。その後、境港市の小学校、中学校の校長会が開催をされて、市教委のほうから状況が説明されています。
今後の当面の対応でございますが、12日、本日19時30分から第三中学校全生徒の保護者を対象とした保護者会の開催がありまして、その後まだ記者会見をされるということを聞いております。全クラスで教育相談を実施して、カウンセラー2名、先ほど申し上げた2名を入れての心のケアに努めるということでございます。
県教委の今後の対応でございますが、昨日11日は西部の教育局の指導主事2名、教育相談員、先ほど申し上げた1名、合計3名を学校に派遣をしております。対応、支援、助言等をさせていただいております。15日、臨時の県の教育委員会を開催し、対応を協議する予定でおります。同じく15日は市町村の教育長会議がございまして、開催予定で、ここで御報告をしたい、協議をしたいと思っております。
◎浜崎委員長
ただいま課長より説明をいただきました。
ただいまの説明につきまして質疑等を行いたいと思いますが、委員の皆様におかれましては、いつもどおり簡潔な質問、またマイクのスイッチの切りかえをお願いをしたいと思います。
それでは、よろしくお願いします。
○伊藤(保)委員
境第三中学校は学校の規模はどのくらいでしょうか。例えば学年は何クラスあって。
●山本小中学校課長
学級数14、生徒数は5月1日現在324名でございます。学年4クラス、3学年あるというところに特別支援学級が2クラス入っているというところです。
○鉄永委員
総務部長にまずお伺いしますが、本議会で鳥取県におけるいじめ対策として新たなものが検討されたわけです。それで、知事部局では、教育振興協約に従って、自殺等の重大な案件が発生した場合に第三者機関の設置ということで、一つの目玉施策として皆さん考えられたわけですが、今回は幸いにも命に別状ないということですから安堵しているのですけれども、これはまさに一歩間違えば生命にも影響する事態だったのだろうというふうに思います。私の感覚からすると重大な事故に該当すると思うのですが、それはどういうふうにお考えでしょうか。
あわせて教育長に、同様な意味合いをもって、この対応策として県教育委員会が子供の悩みサポートチームの設置ということですが、これは設置されますか。ちょっとお伺いします。
●横濵教育長
今課長のほうから支援の状況を申し上げました。西部教育局の指導主事2名と、それから臨床心理士の資格を持っております教育相談員を派遣しております。また、本日は小中学校課の課長補佐を直接現地に向かわせております。そういう中で聞き取りをして、学校の状況を踏まえつつ、サポートチームの派遣が必要であれば、これは速やかに派遣したいと思っています。既にこのチームは設置しておりますし人選も済んでおりますので、学校の要請、あるいは市教委の要請次第でということであります。ただ、状況を見まして、こちらのほうからこれは早く派遣する必要があるということであればこちらのほうから働きかけて派遣をするということもあると思います。
●野川総務部長
本日、いじめ関連の予算含めて議場において議決、予算いただきました。このいじめの関係でいわゆる第三者機関につきましての対象事案だと、そのように承知をいたしております。現在具体的な検討委員会、調査委員会、名称は検証委員会にするかどうかまだ未定でありますけれども、早急にこの委員会が立ち上がるべく準備を進めたいと思っています。
この案件をどうするかという考え方につきましては、先ほど来説明がありましたように、市の教育委員会、あるいは県の教育委員会のこの件についての調査をしっかりお聞きしてから、必要があれば予算をいただいたこの第三者機関のほうで検討することになると思いますが、当面は県教委、市教委、教育委員会関係の機関での検討の結果を少し見させていただきたいと、そのように考えております。
○鉄永委員
働きかけてでも派遣したいということですから、それは了解したいと思います。できるだけ早期に対応されたほうがいいと思いますのは、いじめたほうもかなりショックを受けているだろうと思います。ですから、早く対応したほうがいいのかなというふうに思います。
もう1点は、ノートの内容に、髪を引っ張られたとか、蹴ったりたたかれたりと、どの程度かわかりませんけれども、これは犯罪、暴力行為ですよね。私のほうはあり得るなと思いました。
担任が1学期から悪ふざけがあったと認識していると。1学期といったら、いつが1学期か知りませんが、要するに長ければ半年ぐらい悪ふざけが続いていたということも考えられる発言だろうと思っています。問題は、いじめという認識がなかったと。これはあちこち起こっているこういう類の問題で、いつも聞かれる発言ですよね。いじめの定義というのがはっきりしていないからだというふうに思いますけれども、この際、私は徹底的に調査されるべきではないかというふうに思います。やはり同種の問題を今後起こさないためということも当然あるわけですから、ここの対応はここの対応ですけれども、できるだけ徹底的に調査して、そして今後に生かすということがなければならないというふうに思っております。そういった意味で、やはり学校内部に、この先生が悪いというのでなくて、見落としたというのは事実ですけれども、しかし同様な先生はたくさんいらっしゃるような気がするのです。これだけいじめが大きな問題、社会問題になっているにもかかわらず危機管理意識というのが欠如しているなと、全体に、思えるのです。そういうことを念頭に置きながらやっていただけたらと、要望だけ言って終わりたいと思います。
◎浜崎委員長
今の鉄永委員のコメントがありましたら横濵教育長から求めたいと思います。
●横濵教育長
鉄永委員のほうから犯罪行為ということがありました。これは学校が既に警察のほうにも話をしているようですのでそういう関係でも話が出てくるのかなと思いますが、これはまた推移を見守りたいと思います。
やはり私も、この1学期から悪ふざけがあったことは認識しておったけれども、それがいじめという認識はなかったということ、そしてまたこれがいわゆるいじめの調査に上がってこなかったというところは大きな問題だと思っております。大津のことを受けまして、国がことし新たに普通やっている調査とは別の調査をしました。そうしたら、この前の議会でもありましたが、例えば倉吉市で大幅にふえているということがありました。大幅にふえていても、まだ見落としがあると思います。そういうときにやはり教員の危機管理、あるいは全体の学校管理、そういうところを今回のことをもう少し教訓にしてやはり全体的に共有していく必要があるというふうに思っております。
○斉木委員
今の鉄永委員と同じようなことになるのですけれども、やはり私自身は、あれだけ滋賀の問題がありながら、本当に各学校あるいは教育委員会が余り危機意識が、人ごとのように感じているのではなかろうかなということが今回の結果に出ているのでなかろうかなと思いますので、再度やはり全県下の学校に徹底をしていただいて、二度とこういうことが起きないように徹底を、直接生徒と接する担任の先生を含めた学校全体が同じ方向に向かっていくということを再度ぜひ確認をしていただきたいなということなのですけれども。
◎浜崎委員長
今の件、改めまして。
●横濵教育長
鉄永委員と斉木委員から続けてお話をいただきました。これは、私はきょうの朝のニュースで聞いたのですけれども、要するに5月ぐらいの段階だったでしょうか、いじめで大丈夫かというふうなことを担任が声かけたら本人が大丈夫だというふうなことを言っていたというようなことが報道されておりました。私はそういうのを教育委員会からの情報でつかんでいませんけれども、もしそうであるとするなら、これはよくあるケースでありまして、いじめられている子供に学校の担任が聞いたときに、大丈夫ですと必ず言うのですよね。自分はそこまで見られたくないとか、そんなのではないということで独特な感情が働いてそうは言うかもしれないけれども、担任はそこで、ああ、そうかではなくて、やはりもう一歩突っ込んで聞いていく、そこの行為ができないと、いつまでも表面で消えてしまって後で大きなことになってくるということですね。ですから初期対応を学校の側のほうでもう少し予断を持たずにひょっとしたらと、まさかではなくてもしやということで取り組んでいかないといけないというふうに思っています。
やはりこれも繰り返し議場でもお話ししましたけれども、いじめは絶対に許さないと、学校で許さないということを管理職を初め教職員が共通理解を持って、子供たちの前に立って毅然として向かっていく、そういうことを意思統一していく、そういうことが大事だろうと思っておりますので、15日に、来週月曜日ですね、県の臨時教育委員会を持ちますが、全市町村の教育長さんが集まりますので、その際にもしっかりと話をしていきたいと思っております。
◎浜崎委員長
よろしいですか。
○伊藤(保)委員
当面は事実の確認と子供たちの心のケアとかいう形になろうかと思うのですけれども、やはり先ほどあったように教師の部分の危機管理含めて認識、それが足らなかったという部分は、いじめと悪ふざけのそこのバランスですね、それがあったと思うのですけれども、子供たちのほうにも、逆に言うと、やはり悪ふざけといじめとのそこのところをしっかりと理解させていくというか、その一つが、これは要望にとどめますけれども、人を人として大切にする、命を大切にする、そういう人権教育がしっかり行われていたのかなという背景も私、心配するのですよ、本当で。ですから、当然人権教育も改めて本当に人の命を大切にする、人を人として尊敬する、そういうところもやはり改めて学校現場では対応策を進めてほしいし、当面の対応とは別に、それと悪ふざけといじめの部分を、しっかりそこのところを、このたびの件を検証の一つの大きな課題にしてほしいなと思うのですよ。これはもし見解があればお伺いしますけれども、大半が要望ですけれども。
●横濵教育長
伊藤委員からの御指摘、とても大事なことだと思っております。実際、この境港の中学校でも人権教育の位置づけの中でいじめについて学習をしております。それは道徳の時間だったり、あるいは特別な学習の時間でやっております。ただ、それが勉強して終わったということだけですっと流れてしまうのですね。それではいけないと思っています。本当に他人の心の痛みがわかる、その痛みを心に刻める、そういう人間にならないといけないと思っています。そういう面で、今回は本当に生きていてよかったなと思っています。しかし大事な教訓を残してくれました。そして、人権教育が形骸化しないように、こうしたものを踏まえて少し内面に響くような指導が徹底できるようにしてまいりたいと考えております。
◎浜崎委員長
よろしいですか。
○鉄永委員
教育長ね、先ほどの答弁で、担任の先生が大丈夫かと声かけたと、そしたら当人は何ともありませんと答えたとおっしゃいましたよね。それ聞きまして、担任は大丈夫かとなぜ声かけたかというここらの背景を考えますと、ひょっとしたらいじめにつながるということを考えたのではないでしょうか。何もなかったら聞いていないと、やめろと、これで終わりで済んでいた可能性があるのではないかと思うのですよ。ですから、その辺まで深く検討していただかないとだめではないかと、先ほど調査をしっかりというのはそういう意味も込めて申し上げました。
今話題になっている広島の幼女殺害事件、母親がゴルフのクラブで頭を陥没させるほどたたいてという事件がありましたのですが、やはりアフターフォローというのがあそこで問われていたのではないかと思うのですが、今回も大丈夫かと言った後に、その後、経過を注意深く見るという姿勢がないと、一過性に全て終わってしまうような感じがしてしまいます。マニュアルつくればいいというものではないのですよね。もう1つ例を言いますと、山形の大学生が消防署に救急車の依頼をしたのですが、マニュアルどおりにやって、これに該当したから、ではタクシーに、104かけてタクシー呼んでくださいで終わってしまったでしょう。マニュアル人間化しているのもちょっと問題かなと、もうちょっと、教師ですから、やはり子供たちの幅広い意味での教育をしているので、そこに、マニュアルにとどまらずもうちょっと深い愛情を持って対処できるようなところまで同じやるならやっていただきたいというふうに思います。いかがでしょうか。
●横濵教育長
私が大丈夫かと申し上げましたのは、けさのニュースの報道で、私が聞いたのはそれで聞きましたので、私がこれまで聞いた中でその話がなかったので、もしそうだとするならばよくある話だということで申し上げました。大体子供が大丈夫と言ったらすぐそれを信じてしまうけれども、その裏に、大丈夫と言っているのがうそかもしれないということをもう少し疑ってかかればよかったのかなと思います。いずれにせよ1学期から悪ふざけがあったことを認識していたということですので、そうした今の発言とかをリンクさせながら、なぜ気づきながら対応できなかったのかと、あるいはなぜそこでとまってしまったのかというところを検証していくことが大事だと思っておりますので、そこをやっていきたいと思っております。
◎浜崎委員長
そのほか。
○広谷副委員長
皆さんと同じような話になるのかもわかりませんけれども、一つ確認をさせてもらいたいのは、この中で周囲の生徒8人から嫌がらせを受けていたということになっているのですけれども、例えば同じクラスということになれば、30数人のクラスの中で8人といったらかなりの人数なのですよね。それで、担任も以前から悪ふざけがあったというのを認めているわけで、これがいじめでないという認識だというのは、やはり担任もですし、学校サイドもいじめというふうに認めたくないというような思いがあるのかなと僕なりに思ったりするのですけれども、8人の人数のことも含めて、そのあたりどういうふうに、学校側というか、多分8人だったらかなりの人数ですから、1クラスの中で、仮にですよ、ほかのクラスが入って8人だったらわかりませんけれども、かなり目立つような状態でなかったかなと思うのですけれども、そのあたりわかりますか。
●山本小中学校課長
8人のクラスはこの飛びおりた生徒と同じクラスだと今想定をしておりますが、詳しい学級の所属はまだはっきりと聞いておりません。ですけれども、9月に運動会がございましたが、そこでこのメンバーと一緒に運動会を成功させたと、リーダー格の仲間であるということで、1学期の担任の話も意見いただきましたけれども、一緒にいろいろ行動をともにしている中で悪ふざけがちょっと過ぎるのではないかと担任が考えたと、気づいたと、そこで本人がそういう反応を返して、ですけれども、おかしいということはあっても深くまで突っ込んでいなかったということは学校も市教委も非常に反省をしておられて、これから再度詳しい子供たちの聞き取りをしなければいけないというところですが、非常にわかりにくい、一緒に連れ立って仲間関係がぐるぐる変わるという状況であったということだけは聞いております。
◎浜崎委員長
よろしいですか。(「はい」と呼ぶ者あり)
ほかございますでしょうか、委員の皆様。
○長谷川委員
もう意見出尽くしているところでありますけれども、学校というのは教室、生徒にかかわるのは担任の方だけではないと思うのですね。教科ごとに時間ごとにかかわられる。それからまた学年主任というか、横の連携ももうちょっとあるのではないかという気がするのですけれども、こういうときになると担任のお一人の方のかかわりだけで話が伝わってくるのですけれども、やはりもっと学年とか、チームというのですか、そういうことで対応していかないと、やはり今、私どもも高校生なんかに、時々汽車の中で真向かいになっていて、席の座りぐあいなどでももうちょっと詰めてくれたらいいのになと思っていても言えないぐらいの関係というのもあると思うのですね。だから、一人ではどうしてもやはり限界もあるし、だから担任の方を中心にしてほかの先生にも、そして学校全体が考えていく、受けとめていくというふうにつなげていかないと、報告でも担任、担任ということで終わってしまいまして、やはりその状況というのは厳しいものだと思います。たまたま本人は日中、昼休憩ですから少し刹那的にそういう行為に及んだということがありますけれども、本当に夜などだったら自殺そのものにつながりやすい行動にもっと移ったかもしれませんし、そういうことを考えますと、もう少し、これだけの今、状況がある中で、全国的に、学校自体が、もちろんお一人お一人の先生の自覚も奮起も促すわけですけれども、挙げてといいますか、教員、チーム、そのことの取り組み体制の強化というのを打ち出していただけないでしょうか。いかがでしょうか。
●山本小中学校課長
学年団やチームで学校全体で子供たち一人一人を見守れという御指摘だと思います。中学校は、御存じのとおり、各教科担当が授業に入りますので、おっしゃるとおり、各教科担当が把握をしております。その把握も週1あるいは月1でそういった会議は行われておりまして、ですけれども、そこがやはり甘かったということは否めないと思いますので、御指摘を受けて、また進めていきたいと思います。
●横濵教育長
今課長が申し上げましたが、そういう会議を幾ら設けましても形骸化すれば全く意味がありません。委員のほうからチームで対応ということがありましたが、基本的には担任が一番近い立場におりますから状況を把握するべきでありますが、ただ多くの教員も子供たちにかかわるわけでありますから、変化を見つけたらこれを情報共有していく、そういう気づきのネットワークといいますか、そういうものをつくっていく必要があるだろうというふうに思っています。そういうことも今度の教育長会議で話をしたいというふうに思います。
◎浜崎委員長
長谷川委員、よろしいですね。
○長谷川委員
いじめなりその前段の悪ふざけであっても、やはり怖いという気もするのですよ、大人の我々でも本当に。だから、生徒同士で本当に少し体力がないとかハンディの子なんかは本当にそういう場面に遭遇することを極端に恐れると思います。本当にそれが行き着くところ学校に行きたくなくなるわけですから、昼休憩で取り囲まれるようなことが想像される状態といったら、本当に気持ちはもう学校にあらずですよ。そういう心理というのは本当にもっともっと酌み取ってやっていただきたいなと思います。悪ふざけというのはどちらかというとする側が言う話であって、反対側の人はたまらないと思います。恐怖ですから、本当に。そういう切実感というのでしょうか、そういうものをぜひ学校現場にお願いしたいと思います。
○澤委員
今まで大分意は尽くされたと思うのですけれども、もう少し事実関係をよく、これからという話があると思うのですが、まだまだ結果しかわからないのですけれども、これからだと思うのですが、その中で、特に本当にこういう目に遭った、この生徒さんの心情というのは大変だと思うのですが、例えばそのグループの中で、そういう対象となったといいますか、いじめられやすいタイプとか、中には非常にそういう人というのは誰からもターゲットにされやすい部分というのがあるかもしれません。そういう部分について、何となくどういうふうな状況だったのかなということもちょっとこれからの調査の中でわかると思うのですが、非常に大きな部分になると思います。といいますのが、先ほどちょっと声をかけたという話をされましたけれども、そういう部分が前から非常にいじめられやすいタイプだったとか、部分が事前にちょっとわかっている部分もあったのではないかなという気もしましたものですから、その辺の状況というのをもう少しわかる範囲内で教えていただけたらという意味で言わせていただきました。
◎浜崎委員長
今の澤委員の意見に対して。
●山本小中学校課長
その該当の生徒ですが、非常に今、断片的に周りの友達から話が来た内容でうかがいますと、なごませるような人柄だとか、あるいは余り嫌と、ノーと言わないといいますか、にこにこしているというような、そしておとなしいというような言葉をいただいていますが、それでもリーダーであると、引っ張っていくというようなことも聞いております。ですけれども、まだ断片的でございますので、再度聞き取りをまた進めていきたいと思います。
◎浜崎委員長
澤委員、よろしいですか。
ほかはございませんですね。
○谷村委員
私は、まず担任の先生についてちょっとお伺いしたいのですけれども、担任の先生は経験どれぐらいの方で、今回の件で指導力が不足していたという認識がおありなのかということと、それからこの問題について各学校に報告したりとか、そういったことをされるお考えがあるのか、その2点についてお伺いしたいと思います。
●山本小中学校課長
担任は年齢中堅の教員で、経験的にも豊富な、実力もそこそこある担任だと把握しております。
◎浜崎委員長
よろしいですか。(発言する者あり)
もう1つ、答弁漏れ。
●山本小中学校課長
今後この件を学校に研修で広めるという関係で把握させていただいていいでしょうか。きちっと把握をしてから、校長会なり通じまして学ぶべきところを広めていきたいと思います。
○谷村委員
15日に臨時の教育委員会を開かれるということだそうですので、やはり教員の中にはこれだけ有名になっても知らない方というのもいると思います。私の個人的な今回の問題でも、学校の先生とか、いろいろお騒がせしておりますなんていうふうに言っても、何かあったのですかという方もおりますので、結構やはりテレビとか新聞とか見ていない先生もいらっしゃいますので、やはりきちっとこういったペーパーをつくってお伝えしていただきたいと思います。
◎浜崎委員長
谷村委員、余分な例えは省いて簡潔にお願いします。
○谷村委員
すみません。と思いますので、ぜひ検討してやっていただきたいと思います。
◎浜崎委員長
進行させていただきます。
委員の皆さん、改めて重要な事案でありますので、もう一度お聞きしますが、もうよろしい、とりあえずはよろしいですね。(「はい」と呼ぶ者あり)
それでは、意見も出尽くしたようであります。
それでは、最後に横濵教育長のほうからどうぞ。
●横濵教育長
ありがとうございます。教育委員会としましても、市教委と連携しまして、まず事実関係をしっかりつかむと、そして予断なく対応していきたいと、この市教委のほうはいじめがあったという前提で対応されておりますので、我々もそれを支援する形で寄り添いながら調査に協力したいと思います。
また、そうした調査の一方で、お子さんがけがをされましたね。その保護者の方も非常につらい御心境だと思っております。そしてまた、初動が大事でございますので、その初動が大事ということと、それから保護者にしっかり寄り添った対応をしていただきたいということも踏まえて、この後、私、境港市の教育長さんにお会いして直接話をしようと思っています。
◎浜崎委員長
直接行かれるわけですね、教育長。
●横濵教育長
はい。その際、きょうこういうことがありましたので、この常任委員会のお話も伝えて、ともにやっていきましょうという気持ちでいきたいと思っております。
◎浜崎委員長
きょうの常任委員会の皆さんの御意見をぜひ今おっしゃったようにしっかりと反映させていただくということでお願いをしたいと思います。
統轄監、何かありますか。それこそサポートチーム、第三者機関のその辺の対象ということ、先ほど野川総務部長もおっしゃいました。教育委員会のほうからまた逐次報告、連絡、相談があると思いますが、そういうときには必ずそのことを想定をしていただいて機敏に対応していただくということで私のほうからもお願いをしておきます。
●法橋統轄監
皆さんに御心配をおかけしております。この問題、非常に重要な問題でございますので、教育振興協約のPDCAサイクルを回す、そのチェックの観点からも教育委員会とよく話し合って、知事部局として教育委員会を支援できる部分については積極的に支援をしていきたいと思いますので、今後とも御指導よろしくお願いしたいと思います。
◎浜崎委員長
ありがとうございました。
それでは、以上をもちまして総務教育常任委員会を閉会いたします。
執行部の皆さん、委員の皆さん、お疲れさまでした。ありがとうございました。
午後0時59分 閉会
|