午前10時15分 開会
◎上村委員長
皆さん、おはようございます。それでは、ただいまより農林水産商工常任委員会を開会いたします。
本日の議題、日程は、お手元の日程のとおりでございますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
初めに、会議録署名委員を指名いたします。
本日の会議録署名委員は、安田委員と錦織委員にお願いをいたします。
それでは、付議案に対する質疑を行っていただきます。
○錦織委員
済みません。商工労働部の7ページの企業立地事業環境整備補助金についてもう一回お聞きしたいと思います。この制度は、21年度創設以来1件だということで、その対象がニッポン高度紙であるということをお聞きしました。1期の工事をして、それから2期工事も入るということなのですが、当初は工業用水を使うという目的だったのが、いろいろ水質の問題もあって地下水にかえられたということも聞いています。それで今回この事業を変更するわけですが、このニッポン高度紙はもう今まで対象になっている、実績として上げられているので、これについては対象外になるのですか。そのところあたりをちょっと聞きたいのです。
●圓山産業振興総室企業立地推進室長
この制度を変更しましたらニッポン高度紙も新たな投資にはこの対象になります。
○錦織委員
ということは次々増設、1億円以上の投資があったりすれば今後、新しい基準で補助金を出しますよということでいいですね。
●圓山産業振興総室企業立地推進室長
はい。
◎上村委員長
いいそうです。
ほかにございませんでしょうか。
では、質疑が出尽くしたようですので、付議案に対する討論を行っていただきます。討論どうぞ。
○錦織委員
それでは、討論させていただきます。
まず、農林水産部ですけれども、乳用肥育経営緊急補填事業というのは新マルキン事業において牛肉価格が低迷したときに、それを補填するための積立金なのだけれども、県も今生産分を一部補助しています。それで今回は2月、3月の減額分が多くて、その減額分に対して県は一定の補填をしようとするもので、私はこの緊急補填は必要だと考えていますが、気になるのが積み立ての単価の見直しということで、平成22年度は6万円だったものが23年には1頭当たりが7万2,000円に引き上げて、ことし4月からは12万円に引き上がっているという点です。つまり1年ちょっとで倍ぐらいの積立金額になるのですけれども、この積立金の引き上げというのは飼料の高騰で悲鳴が上がっている肥育農家にとっては本当に大変な負担増だと思います。担当部局からは今後は枝肉価格も安定傾向にある、回復傾向だから減額補填は、そういう事態は発生しないと思うとコメントも書いてありました。今回の予算は、これは賛成なのですけれども、私はこのままいってこういうあり方でいいのかと、特に1年ぐらいで格段に価格、積立金が上がるということについて、補助制度そのもののちょっと見直しというか、検討というのが今後必要ではないかと、これはちょっと言っておきたいと思います。
それと農作業安定緊急対策というのは、死亡も含む事故が非常に発生しているという、多発しているということで、これも必要だと思いますし、せっかくですので、対象者には漏れなく丁寧な実地研修というものをしていただきたいと思います。これは要望しておきます。
商工労働部の議案についてです。
まず、地域資源活用農商工連携促進事業というのは、県内の農業資源を活用して付加価値の高い加工品を生み出す環境の整備に県内で食品加工施設を行う者に対して補助金を出すという事業です。加工品のほとんどが今、県外流れている状況の中で、こういう事業は県内産業の活性化にとっても評価できる事業だと思いました。
鳥取県版経営革新支援事業は、県内全ての業種を対象にして中小企業者が策定する新たな取り組みを短期間、1~2年の計画について県が認めたものに対して助成する制度ですが、申し込みの当初200件あたりというのが今でも306ぐらいは想定されるという大幅な伸びが示すように、県内中小企業者に待たれていた制度、事業ではないかと思います。
鳥取県地域活性化総合特区構想、通信事業の再生可能エネルギーによる災害時集落無停電サービスは、中山間地の安心・安全の確保のためにも必要な事業で、これらは評価できる事業だと私どもは思っています。
一方で、これまでの呼び込み型の施策というのは、本当に深刻なのですけれども、大量の雇用破壊や、それから地場の下請企業の倒産を招く結果になっています。ここでやっぱり発想の転換が必要だと思いますが、今回日立金属を念頭に置いた新制度、主要製造再生支援事業は、100人以上の製造業のうち再生プログラムを策定して計画期間内に人員削減前の9割以上の雇用回復が見込む予定事業者に対して技術開発だとか人材育成整備等、設備投資、貨物利用に支援しようとするもので、これは雇用破壊を容認するものではないかと思います。また企業立地事業、環境整備費は企業立地促進と工業用水の利用促進を図るものですが、対象企業はまず企業立地補助金の対象になるということですが、今回は例えば投資固定資産型をこれまで30億円以上から60億円超えまで、新規常用雇用30人以上から60人以上と4つの区分にこれまでは分けられていたものを、投資固定資産額20億円以上で新規常用雇用30人以上に一本化すると。つまり補助要件のハードルを非常に低くして排水処理施設の整備費に支援するというものなのですけれども、これもいかがなものかと思います。そして企業投資促進のための工業団地再整備事業補助金は、既存の工業団地で市町村が行う団地整備費の2分の1を補助しようとするものです。これまで団地の再整備の場合と、それから貸し事務所のみの整備の場合と投資金額や新規常用雇用人数に分けて補助要件を決めていたのに、今回はこれらを一本化にしてハードルの低いほうに条件を下げた改正です。
これらは総じて破綻した大企業向けの呼び込み型の政策の焼き直しであり、認めることはできないということで、これらのことを理由に議案第1号については反対いたします。
◎上村委員長
賛成もありましたけれども、反対ですね。
○錦織委員
はい。
◎上村委員長
ほかに意見はございませんでしょうか。
ないようでございますので、それでは議決に入ります。
まず、議案第1号につきまして、原案のとおり可決することに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
ありがとうございました。それでは、賛成多数でございますので、原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。
続いて、議案第2号について、原案のとおり可決することに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
ありがとうございました。全員でございます。よって、以上の2議案は、原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。
それでは、報告事項に移りますが、執行部の説明は要領よく簡潔にマイクに向かってお願いをいたします。
まず、農林水産部について行います。
質疑につきましては、説明終了後、一括して行っていただきます。
議題1、台風16号及びそれに伴う大雨による農林業被害について、議題2、ロシアへの鳥取県農産物販売促進団の派遣結果等について及び議題3、平成24年度「食のみやこ鳥取県フェスタ」の開催について、伊藤農政課長の説明を求めます。
●伊藤農政課長
農林水産部の資料の1ページをお願いいたします。台風16号及びそれに伴います大雨によります農林業の被害について御報告を申し上げます。
9月の16日から17日にかけまして通過いたしました台風16号、及びそれに伴います大雨によりまして被害が発生したところでございます。
被害の状況でございます。農作物の被害といたしまして、倉吉市、三朝町等で強風によりまして梨の落果が発生しております。さらに米子市では、高潮によりまして海水流入が起こっております。これによりまして白ネギ、ニンジン、水稲等が枯れるといった被害が発生しております。以上によりまして490万余の被害が発生したところでございます。
さらに農地等の施設被害でございますけれども、これは大雨によるものでございます。鳥取市の用瀬等でございますが、智頭町におきまして水田の畦畔の崩落あるいは水路ののり面の崩落といったことで被害額2,690万余の被害となっております。
さらに林道の関係で、これも鳥取市の用瀬でございますが、林道の路肩の崩落ということで250万の被害が出ておるところでございます。早期の災害復旧等で早期の回復に努めてまいりたいと思っております。
続きまして、2ページをお願いいたします。ロシアへの県農産物の販売促進団の派遣結果ということでございます。
ことし2弾目となります梨とスイカ等をロシアへ輸出したところであります。それにあわせまして、2日から6日までウラジオストク等で販売促進団を派遣して試食会等を開催したところでございます。
まず、「鳥取ブランド展inロシア2012」でございますけれども、ここの会場で3日から4日にかけましてメーンステージでの県産農産物のPRでありますとか、梨、スイカ、今回初めて米を持っていっておりますし、ミニトマト、こういったものの試食等を行っていただきました。
さらにスーパーマーケットでの試食展示ということで、試食販売ということで、ウラジオストクの店舗2店舗、さらに初めてナホトカの1店舗というところで4日から5日にかけて試食会を開催したところであります。
主な成果等に記載しておりますけれども、来場者の皆様からは非常に甘くて二十世紀も新甘泉もおいしいよという意見が出ております。スーパーで見かけたことあるけれども、初めて食べたといった意見もございました。やはり値段は高いなということがここでも出たということでありました。定期的にこういった試食会をやってくれという意見もございました。
今回の成果でありますけれども、非常に大きなイベントでございましたので、かなりニュースバリューもありまして、テレビのニュースの放映でありますとか、ホームページ等の掲載によりましてPRができたのではないかと思います。ナホトカで初めてのPRでございましたので、非常にお客様には好評でありましたので、消費者の皆さんに鳥取県産農産物のよさをわかっていただけたのではないかとに思っております。今回スイカを、抑制スイカでありますけれども、持っていったわけでございますけれども、競合産地といいましょうか、周りにスイカがない時期でありましたので、非常にスイカの評価が高かったということでありまして、持っていったものといいましょうか、それはさらに追加が出るような、スイカの注文が来ております。そういった状況でありますので、そういった時期に合わせて出荷することによってまだまだ拡大の余地はあるのではないかと思っております。
続きまして、3ページをお願いいたします。「食のみやこ鳥取県フェスタ」の開催でございます。
毎年度「食のみやこ鳥取県」を推進するという目的で開催しております。農林水産祭から数えまして今年が51回目という開催であります。
本年は、「みんなのエコフェスタinとっとり」と共催で行うこととしております。
日時は11月の10日、11日ということでありまして、場所はコカ・コーラウエストスポーツパークでございます。
主な内容でございますけれども、啓発展示といたしまして優秀経営農林水産業者の表彰を受けられた方々の功績等をパネルで紹介するコーナーでありますとか、試験研究の成果、あるいは来年度開催されます全国植樹祭並びに都市緑化フェア、こういったものをPRしていこうと考えております。
さらに即売会といたしましては、農林産業団体によります加工品、農産物の紹介と販売、あるいは自慢の郷土料理の食材の販売といったことを予定しておるところでございます。
委員の皆様にはぜひお越しいただけたらと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
◎上村委員長
続きまして、議題4、主要農産物の生産販売状況について及び議題5、台湾向け二十世紀梨輸出に係る販売促進団の派遣結果について、村尾生産振興課長の説明を求めます。
●村尾生産振興課長
4ページをお願いいたします。主要農産物の生産販売状況につきまして御報告いたします。
まず、水稲でございます。水稲につきましては、8月、9月、出穂後、気象が高温なり晴れの日が多かったということで、9月15日現在の作況指数としては103のやや良が見込まれております。近年作況が悪くて、103というのは平成14年に104という数字がありましたけれども、10年ぶりにやや良という結果になっております。
今現在稲刈りもほぼ順調に進んでおりまして、9割方終了し、一部残っているという状況でございます。
9月15日現在の1等比率39%と記載しておりますけれども、9月15日につきましては検査の割合が5%の時点でありまして、9月30日現在の数字を申し上げますので、お書きいただきたいと思います。9月30日現在で全体の2割検査いたしまして、1等比率29%という状況でございます。内訳としましては、コシヒカリ14%、ひとめぼれ41%ということで、コシヒカリがどうしても高温の影響受けやすいということで毎年ひとめぼれより低い傾向にございます。
低下の要因といたしましては、生育後半の栄養不足に起因する基部未熟粒や背白粒という白くなる症状がございます。これは結局高温でかなり稲が旺盛に生育いたしまして、後半に肥料切れした田んぼが多かったということで十分中が詰まり切っていないと見た目白っぽく見えるという症状でございます。
また、かなり暑かったものですから平成22年に問題となりました乳白の発生が懸念されましたけれども、夜温が22年度より低目に経過したということもありまして大きな問題とはなっておりません。
続きまして、梨でございます。二十世紀梨につきましては、数量、単価とも前年を上回りまして、まずまず満足の年であったという結果でございます。
特にかなり天気がよくて味がのっていたと、おいしかったということもありますし、千葉や茨木あたりの幸水、豊水の主産地が干ばつの影響で小玉であったり、黒星病が発生したりということで量が少なかったということもございまして、市場単価は好調に推移したということでございます。
台湾、香港で、後でちょっと御報告いたしますけれども、中秋節、梨をギフトとして贈る時期が9月30日と遅かったものですからしっかり輸出もできたということで、オーダーも輸出に向けて国内でのうまく販売ができたということであります。
生産単価キロ350円を超えるものと思われます。いいところでは進物も加えてキロ400円を超えるというところも聞いておりまして、よい年であったという状況でございます。
続きまして、新品種のなつひめ、新甘泉の販売状況でございます。そこの表に23年度、24年度の販売単価、数量を示しております。新甘泉、なつひめ、それぞれ二十世紀梨の単価と比べていただきまして好調であります。しかし、この2品種でやはり新甘泉が単価的に高くなっているという実態でございます。
特になつひめにつきましては、青梨ということもありまして当初は8月中下旬に出荷できるということで普及を図っていたわけですけれども、若干時期がずれ込みまして、二十世紀梨の前半、中盤と出荷がかぶるというふうな状況もございまして、大阪なり状況を聞きますと、やはりお店の店頭で売りづらいという実態もあるようでございます。この辺も整理しまして、今後、進物等を中心に振り向けていくとか、なつひめにつきましてはまた検討課題ということで農業団体と対応検討していきたいと思っております。
続きまして、5ページでございます。台湾向け二十世紀梨輸出に係る販売促進団の派遣結果につきまして御報告いたします。
9月21日から23日まで、全農とっとり、それからJAの果実部長さん7名、県の農林水産部、合計13名で台湾に梨の販売促進活動を行いました。
台湾につきましては、梨と、それから梨の穂木を輸出しております。
訪問先としましては、亜東関係協会、台湾の外務省に相当するところですけれども、そこに検疫なりのお願いに伺いました。
苗木を出している卓蘭鎮農会、農協に相当するものですけれども、そこの産地に行って農協の方と今後の穂木の輸出のことについて話し合っております。
試食宣伝としまして、台北101ビルという高いビルがございますけれども、そこにあります高級スーパーJASONS、それから高島屋の大葉店ということで試食宣伝を行いました。
台湾の二十世紀梨の輸出の実績は、そこに記載しているとおりでございますけれども、特に台湾では中秋節に梨をギフトで贈るという習慣がございまして、この中秋節の暦が遅いと十分にしっかり出せるのですけれども、例えば平成23年のように9月12日になりますとなかなか間に合わないと。大体2週間前に選果して船積みしないと間に合いませんので、ある意味ちょっと暦に左右されるという実態はございます。
現地の状況ですけれども、まず近年の尖閣問題につきまして、日本の交流協会という組織がありますけれども、農林水産省から職員も派遣されておりまして、状況等も聞きました。親日派が多くて、それほど一般の方は関心が薄いみたいだということでございまして、試食宣伝等行いましても特段その辺のことは感じることはございませんでした。
また、放射能検査につきましても継続して調査しているということでしたけれども、販売面での影響はほとんどないよという状況でございました。
二十世紀梨につきましては、高値で、そこにちょっと下に写真ございますけれども、箱に詰めたり詰め合わせしたりしながら、大体日本円に直しますと5,000円~6,000円ぐらいのセットでございますけれども、そういう形で販売されていました。やはりとにかく大玉がいいということでございます。
一部倉吉が選果場を新しくしまして、1玉ずつに生産者番号の入ったシールを張っておられます。選果日ですとか生産者がわかるようになっておりまして、これが非常にいいということで好評をいただいております。
亜東関係協会につきましては、前年台風でかなり船の到着がおくれたときに前鹿田部長が訪問しまして、その辺の通関の協力をお願いしたということで、今回また改めてお礼をしたところ今後とも協力しますということでありました。
穂木につきましては、やはり今現在福島、栃木の穂木は輸入していないと、禁止しているということで、かなりニーズが高まっておりまして、今後ともちょっと県内からの生産者からのシェア、出荷を呼びかけようということでございます。
◎上村委員長
そういたしますと議題6、第10回全共プレイベント(オレイン和牛の饗宴)結果について、小松畜産課長の説明を求めます。
●小松畜産課長
資料の6ページお願いします。第10回全共プレイベント(オレイン和牛の饗宴)結果についてということで御報告させていただきます。
今回、ことし最大のイベントと考えております全国和牛能力共進会があと2週間後に長崎で開催されるということにつきまして、オレイン酸で注目して販売をしておる鳥取、大分、長野の3県が集まりまして、このオレイン酸の注目度合いを高めていきたいということで、9月の23日に東京の八芳園でマスコミ、食肉関係者24社を集めまして宣伝をしたところでございます。
現在脂肪の質から脂肪の量へということで今後ブランド化を図っていきたいと考えておりますし、今度の全共で脂肪の質賞というものが創設されておりますけれども、ぜひこれを獲得することによって鳥取県の和牛肉のブランドを高めていきたいということで、このイベントを開催させていただいたところでございます。
各県知事が出席いたしまして、オレインさん国同盟という言葉もいただきまして、今度の全共の成功を、成果を得たいということで健闘を誓ったということで報告をさせていただきます。
◎上村委員長
それでは、議題7、第1回全国know村サミットinとっとりの開催について及び議題8、国営中海土地改良事業の総事業費の変更について、俵農地・水保全課長の説明を求めます。
●俵農地・水保全課長
それでは、7ページをお願いします。第1回全国know村サミットinとっとりの開催について報告いたします。
まず最初に、申しわけありませんけれども、ちょっと資料の訂正をお願いいたします。5の参加者、ワークショップ参加団体の県内参加団体を3団体としておりますけれども、これ7団体の間違いですので、よろしくお願いします。訂正をお願いいたします。
それで中山間地域の集落では、高齢化の進行や人口の減少、鳥獣害などによって農業生産が困難となってきた集落があります。こういう集落の中でボランティアを受け入れて、今後も農業生産を継続していこうというところにはボランティアを派遣する制度があります。この制度は、県と国、これは農林水産省です。お金を出し合って基金を造成し、その運用益を活用して活動行っているのですけれども、鳥取県の場合はこのボランティアの派遣事務をNPO法人学生人材バンクに委託をしております。
この学生人材バンクは、平成14年に設立された団体で、当時鳥取大学の学生さんがつくられたものなのですけれども、ちょうど平成14年から、ことしで平成24年で10年の節目に当たるということで、それを記念して全国の農山村で農業や地域振興に活躍する学生団体に声をかけて集まっていただいて、お互いの活動内容や課題を共有し、そして今後の活動内容の充実や解決策について考えていきたいということで、こういうサミットを開催したいと県へ話がありました。県としても非常にいいことだということで、鳥取大学と共催という形でこのサミットを支援をしたところであります。
このサミットは、10月の6日午後、県庁の講堂において開催しております。
当日は、全国から大学集まっていただきまして、遠くは青森県の弘前大学や鹿児島大学、それから神戸大学や早稲田大学といった都市圏の大学からも参加をしていただいておりまして、全部で9団体来ていただいております。
県内の団体につきましても地域振興に携わっている団体のほか学生農業団体、鳥取大学や環境大学の学生さん3団体ということで、全部で7団体参加をしていただいております。
会場での主な意見としましては、やはり地元とボランティアとの間をつなぐコーディネーター役が必要だということと、それからやはり学生さんの中にはやる気のある人とやらない人がいるということで、モチベーションを維持するためには田舎でなければできないことをもっと楽しむことができる仕組みが必要ではないかという意見。ボランティアの受け入れる集落というのは高齢者の方が多いということで、学生さんは20代の方ということで、やはり意識の差が大きいのではないかということとか、それから集落がボランティア受け入れに際して学生に何を求めるのか、何を期待するのか、やはりそのあたりはきちんとしてからでないと余りうまくいかないのではないかという意見がありました。
今後の検討課題といいますか、検討事項なのですけれども、今回来られた学生さんは非常に真面目な方が多くて、活動する以上はやはり何らかの成果を出さなければいけないではないのかということとか、あるいは地域にどうかかわっていけばいいのかということで非常に目的意識を持った学生さんが多く参加をしておられます。今後、やはりこのような学生さんの社会貢献に対する意欲を生かすような仕組みづくりというのを考えていかなければいけないのではないかと感じたところであります。
続きまして、8ページをお願いいたします。国営中海土地改良事業の総事業費の変更についてであります。
中国四国農政局長から9月21日付で国営中海土地改良事業の総事業費を変更したいということで通知がありました。
内容は、彦名、弓浜の暫定ため池、これを底地は県が持っているのですけれども、ここを農地として復旧をしていくということになっております。
この畑面整備の行う上で、表土については公共残土あるいは暫定ため池の堤防の土を再利用する計画でおりましたけれども、なかなかよい土が確保できないということで表土を購入土に変更したということであります。
これに伴いまして鳥取県側の事業費としたら総事業費3億4,000万とふえます。また、負担割合が国が90%、県が10%ということになりますので、県の負担額の増は3,400万となります。
あわせて完了年度の変更ということで、事業が膨らんだために予算がないということで24年度の完成ができなかったということで、25年度、1年延ばして来年度の事業完了にしたいということで通知が来ております。
県の対応方針なのですけれども、県としては3,400万の負担増が生じますけれども、やはり完成後は県有農地として農家の方に売り渡しを進めていく必要があります。これを円滑にするためには国においてきちんとした農地を増設してもらうことがよいのではないかないうことで、事業費の増額についてはやむを得ないものと考えております。
また、事業完了に際しては、造成施設の送水施設とか干拓地内の調整池や排水機場等ですけれども、これは将来的には地元が引き受ける形になりますので、きちんとその施設の機能検証を行っていただいて、もしふぐあいがあれば国で責任を持って解消してもらうように申し入れていきたいと考えております。
◎上村委員長
続きまして、議題9、第42回全国林業後継者大会鳥取県大会の準備状況について、阿部林政企画室参事の説明を求めます。
●阿部森林・林業総室林政企画室参事
9ページお願いします。全国林業後継者大会の準備状況について御報告申し上げます。
この大会は、昭和45年以来全国植樹祭の前日に全国の林業後継者が林業だとか後継者問題を議論する大会でございまして、鳥取県で第42回になります。
開催テーマにつきましては、公募いたしまして、82件の応募の中の最優秀、伯耆町の二部小学校6年生の梶間泰樹君の作品を採用しております。
開催場所は、三朝町総合文化ホールで、主催は、鳥取県林業研究グループ連絡協議会、これは林家の団体でございます。それと全国の連絡協議会、三朝町、鳥取県の四者でございます。
県内外の林業後継者450名の参加を予定しております。
大会内容については、開会式典の後、活動発表、鳥取県らしい活動を紹介するということで、智頭町の森のようちえんの取り組みほか八頭町林業研究会、倉吉農業高校の活動を発表していただきます。
その後、京都大学の長谷川准教授、43歳の先生なのですけれども、この先生に御講演いただきまして、その後、パネルディスカッションで「林業後継者が林業を続けていくためには」ということで議論していただく予定になっております。
コーディネーターは長谷川准教授で、パネリストは20代から40代の方4名、若くして林業に入った4名の方々に大変と言われる林業でいかに続けてきたのかということを議論していただきまして、楽しく生きがいを持って活躍する鳥取県の林業後継者の姿を発信したいというものでございます。
その後、大会宣言を読み上げて、次期開催県の挨拶で終了ということでございます。
今後のスケジュールとしましては、2月に実施計画、4月には役割分担の確認、5月から6月にかけて大会ということでございます。
◎上村委員長
続きまして、議題10、緑の産業再生プロジェクト事業等における調査結果について、村上県産材・林産物需要拡大室長の説明を求めます。
●村上森林・林業総室県産材・林産物需要拡大室長
そうしますと資料10ページ、緑の産業再生プロジェクト事業等における調査結果について報告させていただきます。
これは緑の産業再生プロジェクト事業におきまして不適切な執行事案につきまして先般、9月19日の常任委員会で既に報告させていただきましたが、その際に同様の事案がないか緊急調査を実施するということの対応をするようにしておりまして、その結果報告でございます。
調査の箇所数につきましては、中ほどの表に記しておりますけれども、130カ所、この箇所につきまして造林公社、それと6つの市と町、県で調査を実施しまして、適正な施業が行われていること、それから大和森林が不正に補助金の交付を受けている事実はないということを確認をしております。
これに伴いまして今後の対応を3番に書いております。適切な執行について指導を徹底するということとともに、先般常任委員会で内田委員から御意見をいただきました検査を含めた事業実施の体制、これについても検討を行っております。
最後に、今回の事案であります三朝町の件ですけれども、1,500万の補助金については三朝町へ既に大和森林から補助金の全額の返還を受けているということは先般報告をさせていただきましたが、県へ10月5日に三朝町からこの補助金は返還されております。
この補助金につきましては、今後、同じく緑の産業再生プロジェクト事業で有効に活用したいと思っておりますので、11月補正で基金に積み立てる基金造成事業を要求させていただくようにしております。
◎上村委員長
続きまして、議題11、第64回全国植樹祭の準備状況について、大北全国植樹祭課長の説明を求めます。
●大北全国植樹祭課長
資料の11ページをお願いいたします。第64回全国植樹祭の準備状況についてということでございます。
まずはカウントダウンイベントの開催ということで、東部地区におきましては「いなばグリーンフェスタ~森から広がる因幡の未来~カウントダウンイベントin因幡」ということで、10月6日にとっとり出合いの森において鳥取青年会議所とタイアップして開催しております。
東部・八頭地区の市町代表者による記念植樹やフォーラムなどを行い、約5,000人の県民の方々に参加をいただいておるところでございます。
また、中部地区におきましてもカウントダウンイベントin琴浦船上山森の感謝祭ということ、10月の21日に船上山万本桜公園周辺で地元の琴浦町さんとの共催によりまして行うこととしております。
中部地区の代表者による記念植樹や小・中学生による緑の実践発表などを行う予定としておるところでございます。
次に、西部地区でございますが、これにつきましては11月5日、江府町さんとタイアップいたしまして、国立公園奥大山鏡ケ成高原めぐみの森という実際の植樹会場を使いまして、西部・日野地区の市町村代表者による記念植樹などを行うこととしておるところでございます。
次に、2番といたしまして、「式典プロローグ創作劇」子ども主人公オーディションの実施ということでございます。
10月の7日に鳥の劇場におきまして創作劇をプロデュースいただく中島諒人芸術監督ほかと子供主人公のオーディションを行っておるところでございます。
実際5名の応募がございまして、二次選考としてせりふや歌などの個別審査等を実施しております。
後日、練習開始日には主人公、代役1名ずつを公表したいと思っておるところでございます。
次に、3番としまして、協賛の状況でございます。事務局では、とっとり共生の森の参画企業や県有林J-VER購入企業などを中心に大会の協賛をお願いしておるところでございます。
現在までの大口協賛といたしましては、山陰合同銀行さんから資金協賛200万をいただいております。
また、明日には鳥取県森林組合連合会さんから資金協賛としまして50万円、物品協賛といたしまして大会弁当に使用いたします県産杉材の割り箸7,000膳を御提供いただくこととなっておるところでございます。
4番としまして、当面の予定でございます。大会計画策定(実施計画)幹事会を10月下旬に開催する予定でございます。そこで実施計画中間検討案を審議し、11月に開催する県実行委員会総会におきまして実施計画の中間案を説明することとしております。
◎上村委員長
続きまして、議題12、第13回日韓水産セミナーの開催について、岸本水産課長の説明を求めます。
●岸本水産課長
それでは、12ページお願いいたします。第13回日韓水産セミナーの開催についてでございます。
鳥取県と韓国江原道の水産分野におけます交流と協力を推進することを目的に、毎年、日韓水産セミナーを開催しております。今年度は江原道から水産関係者が来県をされます。平成9年2月からスタートしていまして、途中中断したこともありますけれども、今回が13回目でございます。
このセミナーは、行政の関係者、また大学の研究者、またそれプラスして漁業者も意見交換をするということで幅広く参加をして、今回も江原道から来県されるというものでございます。
開催日時ですけれども、10月25日に倉吉未来中心で開催いたします。
10月23日に来県、来日されまして、26日に帰国されるというスケジュールでございます。
3番の参加機関のところですが、こういったような方々が参加をされるということでごらんをいただきたいと思います。
それと今回の特徴ですけれども、一番下のその他のところごらんいただきたいのですけれども、このセミナーとはまた別の事業でハタハタの産卵場造成に係る共同調査・研究ということで取り組むこととしておりましたけれども、実は韓国ではこの水産資源の調査・研究といった業務は国が行うということで、江原道にその役割がないということで、今ちょっとその実施について困難な状況になっておるという状況でございます。
そのかわりというわけではないのですが、今回初めて両国の試験研究機関をこのセミナーにお招きするということになりました。日水研といいますのは、これは水産総合研究センター日本海区水産研究所という日本の国レベルの研究機関でございます。それと韓国国立水産科学院からも参加いただいて、両国の国レベルでのハタハタの資源の管理の取り組みについてお話を伺うこととなっております。
それと4番のところの発表テーマ・発表機関、記載をしているとおりなのですけれども、一番上のところに秋田県の水産漁港課からも講演をいただくこととしております。秋田県では、以前ハタハタの資源が枯渇をしまして、全面禁漁にして、また産卵場を造成して種苗放流してというそういう取り組みをした経緯がございまして、そういった話をしていただくということとしております。今回そういう幅広く発表者を設定をしているということもございまして、県内の漁業関係団体、また各市町村に出席を呼びかけている最中ですけれども、多くの参加をいただきながら実りあるセミナーにしたいと考えております。
◎上村委員長
続きまして、議題13、「食のみやこ鳥取県」地産地消推進プロジェクトについて、民間企業とのコラボ企画ということで、中原食のみやこ推進課長の説明を求めます。
●中原市場開拓局食のみやこ推進課長
それでは、資料の13ページをお願いいたします。「食のみやこ鳥取県」地産地消推進プロジェクトについて御報告いたします。
本プロジェクトについては、ことし6月に味の素、JAグループ鳥取、県青果市場連合会と連携いたしましてキャンペーンを行いました。このたびその第2弾を11月に実施いたします。
内容としましては、まずプロジェクトの全体構成で先回に続きまして拡大をします。鳥取県漁業協同組合、株式会社オタフクソース、ミツカン株式会社などを追加いたしまして、8団体と連携という形にいたします。
メインとなる食材としましては、親ガニ、ハタハタ、モサエビといった水産物を追加いたします。
シンボルとなるメニューとしましては、味の素株式会社ほか企業さんでメニュー5種を開発していただきました。そのほか知事夫人にも提案をいただいております。
キャンペーン展開としましては、今年11月7日から30日の間行います。
まず、内食としまして、県内の量販店、これはトスクですとかイオン、東宝ストアなど県内の約90店舗でこういったメニューの提案とあわせまして、特設コーナーをつくりまして、そこで食材と各メーカーさんの関連商品をあわせて販売するものです。
中食としまして、量販店の総菜として実際メニューとして提案したものを総菜として販売していただく予定としております。
期待される効果としましては、連携企業の拡大によって内容も充実しますし、ナショナルブランドによる展開力というものがございますので、さらに県内外の皆さんへ高い宣伝効果が期待できるものと考えております。
参考に最後に、6月に実施しましたキャンペーン第1弾の結果を書いております。第1弾ではねばりっこを使ったメニューをメインで御紹介しておりました。ねばりっこにつきましては、販売金額が前年比215%ということで大変伸びております。いろいろ情報発信の面でも効果がございました。今後もこういった企業との連携を図ってまいりたいと考えております。
◎上村委員長
そういたしますと、ただいままでの説明につきまして質疑等がありましたらどうぞ。
○森岡委員
台風16号の農業被害の関係です。前回の委員会でも聞いたと思うのですが、原因は高潮ということで、畑の中や田んぼの中に海水が混入しましたということなのですが、その要因ですよね、水田や畑が低いとか堤防が低いとか樋門が機能しなかったとか、その辺の解明はされているのでしょうか。
●伊藤農政課長
確認をしております。樋門については、そこに番をしながらといいましょうか、入ってきたものを出さなくてはいけませんので、出し入れという形をするのですけれども、今回大きかったのはやっぱり潮位が非常に高かった。95センチということでありました。それとやはり堤防を越えて波ですね、越波といいますか、波で越えてきて入ってきているという状況でありまして、樋門から流れてくるという状況ではなかったということであります。このあたりもう少し堤防をどうするかということもあるのですけれども、今回波と、もともとの潮位が非常に高かったということでこのような被害になったということであります。
○森岡委員
そのあたりの因果関係がわかっておられるので、来年度に向けどうされるかということをよくよく協議、検討なさってください。よろしくお願いいたします。
○錦織委員
国営中海土地改良事業のことなのですけれども、公共残土などが利用が適していないということで購入土、砂ですか、変更するということで、3,400万追加の負担があるわけですけれども、この財源は一般財源からですか、どうでしょう。
●俵農地・水保全課長
一般財源です。
○錦織委員
それでこの事業で農地がまたできると今度販売ということになるのですけれども、これは販売が円滑に進めばいいのですけれども、どういう予測をしておられるのかということと、これは機構側に任せるわけですか。誰が販売することになるのですか。
●俵農地・水保全課長
この農地についても県の農地になりますので、県が販売をしていきますけれども、一応制度としては機構の保有合理化事業を活用して農家へ販売をしていく形になります。これはまだわかりませんけれども、一応暫定ため池のところは結構まとまった、弓浜で5.1ヘクタール、それから彦名で2.7ヘクタールのまとまった土地ができるということで、いろいろ聞きますとちょっと企業といいますか、こういう大規模な営農といいますか、そういう大規模農家がちょっと入ってきたいというよう声もちらちら聞こえてはきております。ただ、最終的にはどうなるかわかりませんけれども、そういうやっぱりまとまった優良農地であるということでまた農家の方も見る目もちょっと違っているように感じております。
○錦織委員
完成の暁にぜひ見たいなと思っています。
◎上村委員長
農地の販売単価は関係ないでしょう。関係しますか。
●俵農地・水保全課長
この工事は、農地価格には関係しません。
○安田委員
池の周りとか底とか、それを全部壊してしまうわけですか。
●俵農地・水保全課長
今、池は盛り土して、ちょっと堰堤が高いと思います。多分地上から3メーターぐらいの泥で盛って、その中に水をためていますけれども、一応その全部を取っ払って、レベルといいますか、普通の暫定ため池のへりの高さに合わせて、同じような高さでもう畑に造成をするということになります。
それでその今の堤防をつくっている泥を、もともといい泥であればそれを活用して畑できるのですけれども、その泥が悪くて、その泥を持って取っていかなければいけないということでちょっと今回事業費がふえるということになります。
◎上村委員長
よろしいですか。
○安田委員
続けていいですか。それでは、大ごとですね。あれを全部そういう工事をするというのは大仕事ですね。
7ページの全国know村サミットinとっとりですが、幾つか教えていただきたいと思いますが、一つ、何ですか、「のう」がknowになって英語になっているのは。えらいひっかけたネーミングがしてあるのですけれども。
◎上村委員長
とりあえずそこですか。ほかに。
○安田委員
それとまず、ボランティアをなさったということですが、どういうボランティアをなさったのかお知らせをいただきたいということと、それから9の大学が参加していらっしゃるのですけれども、この団体はどういうグループなのか、ゼミなのか、サークルなのか、単なるお友達なのか、その辺を教えてください。
もう1つ。12ページですね。日韓水産セミナーですね。これ平成9年から開催になっているので、これまでにかなりの回数が開催されてきていると思うのですけれども、このセミナーを開催することによってどういう今までに成果があったのか、そのあたりを教えてください。
●俵農地・水保全課長
まず、このknow村ですけれども、これはNPO法人が考えられたものでして、多分これによってアピール度がちょっと違うのではないかと。普通の「農村」と書くよりはこういう英語を使ったほうがちょっと目立つのではないかと思います。これはNPO法人が考えられた名前なので、ちょっと詳細は分からないのですけれども、多分そういうことだと思います。
ボランティアの活動の内容ですけれども、これはやはり高齢化が進行しているので、やはり農地の保全とか農業用水路の管理なんかができないということで、草刈りとか水路清掃等を行っていただいております。そういうところに学生さんを派遣してそういう活動行っていただいているということです。
あと県外の大学についてということです。これはいろいろ、一つは農学部系統でやはり農山村のそういうボランティアに興味がある方がつくっている団体もあれば、そういう学部にとらわれずクラブ活動みたいな形でやっておられる団体もあります。ということで一概にどうというわけではないのですけれども、一般的には農学部関係でやはりそういう農村に興味がある方がつくっておられるというのが多いように思います。
●岸本水産課長
このセミナーの成果ということでございます。平成9年2月から開催をいたしまして、当初行政関係だけでスタートしたのですけれども、なかなか行政関係だけですと余り成果も期待できないということで、大学の研究者、また漁業者も交えた交流の場としたところでございます。
一番大きな成果といいますか、例えば研究員を派遣することとなったりとか、研究員の交流をするということにしたりとか、そういったこともあったのですけれども、昨年のセミナー、これは江原道で開催をしたわけですけれども、そこでハタハタの共通の資源についてふやしていこうということで話し合いをいたしました。ハタハタの産卵場の整備といったような話をしたわけですけれども、それがちょっとことしになって実際に実施するようにこちらも準備しておったのですが、国の機関の役割ということがあって実際、実施が今できていないという状況になっております。単に意見交換だけではなく、そういった資源が本当にふえるような方向で意見交換をしておりますし、ことしもそういった実りあるものにしたいと考えております。
◎上村委員長
よろしいですか。
○安田委員
今の日韓水産セミナーは、私も大変いいことだと思いますので、今後とも継続してやっていただきたいと思います。
know村サミットなのですけれども、課長、これは予算は幾らでしたでしょうか。この分についての。
◎上村委員長
水産課は要望ということでよろしいですね。
●俵農地・水保全課長
このサミットの予算そのものについては、これはうちは……。
○安田委員
事業費含めてだよ。セミナーではなくって。
●俵農地・水保全課長
委託費は、ボランティアの派遣事務をやっていただいておりますので、ちょっと待ってください。24年度は約1,200万弱ということになります。
○安田委員
サミットとは別ですね。サミットはまた別の予算が。
●俵農地・水保全課長
サミットは、この委託費とは別といいますか、一応入っています。学生人材バンクは、この委託費の中でこのサミットの経費を出しておられます。
○安田委員
1,200万でトータルですね。
●俵農地・水保全課長
いや、それはサミットだけではなくて、さっき言いました基本はボランティアの派遣というのがメインでして、その中に少しサミットの経費も入っているということで。
○安田委員
では、学生には旅費だとか日当と言ったらいいか、何らかのお金が渡っているわけですか。
●俵農地・水保全課長
いえ、一応今県が計上していますのは、学生さん例えばボランティア行っていただきますね。その場合、日当は出しませんけれども、やっぱり学生さんですから交通手段がないと。例えば鳥取から日南町へ行くということであれば足が要りますよね。そういう交通費なんかの助成はこの中で一応委託の中で見ているということです。
○安田委員
いいですね。私は、今の話を聞いて、この水の保全、用水の保全だとか草取りだとか、これは誰にでもできる仕事なのですよね。それで全国のそういう大学から学生に来てもらってやるということになると、やっぱりもう1つ要求するものというのは、ただそういうボランティアだけではなくって、そういう中山間であったり過疎地であったりということにどう対応するのかという、その辺の視点がもう見えてくるような問題解決なり実態のもうちょっと、一般人がやるボランティアよりもう一歩進んだものを求めたいと思うのですね。その地域おこしのヒントになるようなものが見えてくるようなそういう活動をやっぱり進めていかないと、これではちょっと意味がありますか。教えてください。
◎上村委員長
ちょっとあわせて、そのワークショップの参加団体、県内と県外の人数も教えてほしいのですがね。後でもいいです。
●西山農林水産部長
ちょっと説明が誤解を招くような説明だったと思いますので、補足をさせていただきますけれども、もともとのこの学生人材バンクに農地・水保全課から委託をして、県の東・中部、それからことしから西部でも活動拠点を設けて県内の農村のお手伝いをしていこうという活動をしております。それの委託料が先ほどありましたように約1,000万程度ということであります。
今回の全国know村サミットという紹介をしておりますけれども、これはNPO法人の学生人材バンクさんが発足して10周年ですか、それを記念をして独自企画をされた、いえば横のネットワークでそういう企画をして、鳥取で開こうということで提案があったものです。それに対して鳥取県と鳥取大学とが協賛をして、場所を県庁の講堂を使っていただいたり、それからパンフレットの印刷のお手伝いをしたりとか、そういうお手伝いをしたというのが県の今回の役割で、企画は全て自主企画であります。こういうことが鳥取で開催をされ、自主的な活動として非常に評価ができるということで今回御紹介をしたということであります。今回の報告はですね。
○安田委員
だからそれは企画をしたのが県だとかバンクのほうだとかという問題であって、私はどちらが企画されたにして、バンクがされたということであれば、もう委託費は県が出しているわけですから……。
◎上村委員長
違いますか。
○安田委員
委託費は県が出しているのではないのですか。1,200万円は誰が出したのですか。
●西山農林水産部長
先ほどの委託費というのは、県内活動をする場合の現地活動費として出していると。このサミットとは全然別のものです。
○内田(隆)副委員長
同じテーマで質問させていただきます。これ東・中部は、もともと学生を農村に派遣する派遣ボランティアがあって、事務局を学生人材バンクに委託されていたのですよね。それで今年度から西部に新しく活動拠点を設けられるということで、その委託料として合計額が1,100万であって、東・中部の委託料が500万強だかで、西部のが300万前後で、合算すると1,200万前後になるというお話ですよね。
その中でもちろん西部も公募があって、学生人材バンクがたしか落とされたと思うのですけれども、その中でちょっとだけ説明が誤解をされやすいというか、混同されやすいものだと思っています。その中であくまでも活動費と事務局の人件費とか運営費も含めて出されているわけですから、このイベントに対する助成とかというわけではないはずです。それは委託料の流用になってしまいますし、それは整理してもらわないといけないというのを前提でお話をさせていただきますけれども、確かに見えにくいので、改めて次の機会か何かに細目こんな感じで東・中は活動していて、ボランティアをどこどこに派遣していますと。
僕も気になったのは、鳥取から日野に派遣するので、その助成をするのだ、それはだめです。なぜかというと西部に拠点つくって、同じところが運営しているのだから、当然西部は西部で完結してもらわないと趣旨に合わないからです。ただ、それがちょっと見えにくくなっているので、きちんと整理したものをいただければと思うことが1点と、確かにでもかといって安田委員がおっしゃるように、これができたから10周年でいいことしました。その10周年という、あくまでも民間団体の10周年記念に補助金を出しますよみたいな発言にもとられかねないですから、だからそのあたりもあくまでも別なイベントであって、こういうことがしたいというのが事業として持ち上がってきたから応援してあげましたというのをきちんと整理をされて発言をされないと、インターネットでも流れていますから、誤解されると思うのですけれども、どうでしょうか、西山農林水産部長。
◎上村委員長
俵農地・水保全課長、ちょっと説明してください。
●俵農地・水保全課長
申しわけありません。ちょっと整理しないといけないと思いますけれども、確かにこのサミットの費用というのは、入っていないといいますか、うちが支援したのはさっき言われました印刷製本とかそういう類のもの、あと会場の設営とかそういうものと整理しております。
まず、整理したものをまた説明したいと思いますけれども、一応この1,200万の委託費というのは、申しわけありません、大体さっき言いましたバスの費用とか、あるいはボランティアの事務局の人件費とか、広報費とか、そういうものに委託しているということです。さっき言いましたように、このサミットについての費用というのは計上はしていないと思いますので、またこれについてはきちんと、さっき内田(隆)副委員長からも言われましたように、内訳を整理して説明させてもらいたいと思います。
◎上村委員長
西山農林水産部長、よろしいですか。
よろしいですか、安田委員。
○錦織委員
ちょっとその関連してよろしいですか。
◎上村委員長
関連ですか。どうぞ。
○錦織委員
鳥取県が主でやっているわけではないというのが今はっきりわかったのですけれども、ちょっと気になるのが会場での主な意見というのがあって、コーディネーター役が必要だろうとか、そういうことわかるのですけれども、4番目のぽつで学生に何を求めるか集落内で議論してもらいたいと、そういうことは必要でしょうけれども、学生を上手に利用する方法を考えることが大事と。これでは学生が行く気にならないと、ただ利用されるだけではなくて、それは言葉の表現かもしれないけれども、やっぱりこういうボランティアをしてもらう学生さんが先ほど安田委員がおっしゃったようになぜこれをするのか、それから地域おこし活動が本当に有効になって、その人たちもやっぱり達成感を持ってやらなければいけないし、何かそういうところがすごい曖昧な感じがする。全体を通して何かぼやっとしていて、本当にここのサミットinとっとりがやりたかったことだとか鳥取県がもともとボランティア、学生の人材バンクにお金を出す、委託するのがもう一つ何かすっきりしないのですよね。これ何をやろうとしているのかというのがね。ただお手伝いだけではないと思うのですけれども、何を期待しておられるわけですか。
○福間委員
ちょっと関連で。
◎上村委員長
関連ですか。どうぞ。
○福間委員
私、安田委員や錦織委員とちょっと真反対の意見を言いますが、9月8日の日に全日農という全日本農民組合連合会という団体主催の鳥取県夏季農業講座というのがありまして、私も参加いたしました。そこでどこかちょっと地名はっきり覚えないですけれども、例えばこっちの旧船岡町の奥で何かとてつもない奥地があるみたいですね。そこら辺でこれに類した格好、これ、県の委託事業かどうか知りませんが、大学生が2~3人入っておられますよ。高齢者しかいない地域の中で交流している実体験を聞きました。それから日野郡でもどっかやっておられる人の体験、5~6人の人が体験発表をしました。僕はその話聞いて、涙が出るぐらい感動したですね。何でこの若い人たちが誰もいないところに入ってきて、この地域の中で自分の役に立つことを何か、どうすればいいのか。中山間地振興という、できないのだから、正直言って今もう、できっこない状況になっている。物すごい状況になっているところに、しかし、そこに人が生きている。そこに大学生の二十そこそこの娘さんやそんな人たちが入っていって生活実態を報告された。
私は、そういう意味では、税金を使うわけだから納得がいくように、お金の交通整理はされなければいけない。ただ、この人たちが自由にもっとどんどん来てくれるような鳥取県で受け入れるかたちで、僕に言わせれば少々金のことも細かいこと言わなくてもいいから来てあげるという者がいればどんどん来てもらえと、それぐらいのスタンスで今、中山間地の中のありようを探ろうと思ったら都会地に住む人が来て、触れ合って、自分の何ができますかと、私が来て助かっていますか、いいでしょうかと。受け入れる年寄りさんも80前後のおじいさん、おばあさんなので、ひょいと来てくれてもなかなか打ち解けることすらできない。そこからスタートしなければいけない。机の上の机上論ということ僕はならないと思う。だから悪いけれども、こういう人たちがあるならどんどん受け入れるスタンス。ただ、貴重な税金使うわけですから、そこはきちっと枠組みや交通整理をしながら、受け入れる体制はどんどんやるべきだということを私は主張しておきたい。それをひっくるめて答弁したらいいではないか。
◎上村委員長
貴重な意見をありがとうございました。
ただ、錦織委員の6番の4個目のぽつについて、ちょっと俵農地・水保全課長、説明してください。
●俵農地・水保全課長
これはちょっと表現の問題だと思いますけれども、要は集落もやはり受け入れるに当たってはただ漫然と来てもらって作業して帰っていただくというのではなくて、やはりせっかく学生さんに来ていただくのなら、その学生さんにいろいろ地域振興の若い者なりの発想でそういう提言をもらったりとか、やはりそういうもうちょっと深い、ただ作業だけで終わるのではなくて、そういう深い活動といいますか、交流をやっていかなければいけないではないかという意味でここに書いております。ちょっと表現がうまく、上手にというような表現していますけれども、趣旨はそういうことです。要は集落の中で学生にどういうことを期待するのか、そのあたりはきちんと明確にしておかないと交流が深まらないという趣旨であります。
○内田(隆)副委員長
済みません。追加みたいな話で申しわけない。もう一個言っておかないといけないと思ったですけれども、この学生人材バンクさん自体は非常に全国でもかなり有名な団体ですよね。横の並びも四国とかいろいろなところとの連携をとりながら、それこそ農林水産省も含めて連携をとりながら全国的に活動されているという、言ったらその筋ではかなり有名な団体です。ただ、それだからこそちゃんとそういう団体があって、福間委員が言われるようにどんどん連れてくるパワーがあるのだから、もっと伸ばしてあげないといけないというのは私も認識しています。そこにおいて、では、我々がこういう疑問点を上げたときにこうこうこういう団体でこうこうこういう活動をしていますというのをすぱっと言ってあげないと、ちょっとしんどいのかなと思いました。だからもう一個、東京でも事業ここの委託されていますよね。移住定住でここの団体に。この課ではないかもしれないですけれども、いろいろな事業を委託されていて、いろいろな活動されているので、それも含めて整理をされたほうがいいのかなと所感として思いましたので、お願いします。
○安田委員
ちょっと私ももう1つ言わせてください。私、隠岐島の海士町に行って、実際にあそこは1割以上が島外からの移住、都会から入ってきた人たちが活躍をしておられるのですけれども、その一番の元締めというのは、あそこはどこの大学でしたか、大学のゼミが結局来ていたのですよ。毎年海士町に来ておられて、そのつてで1人町長さんが役場に入れられた、採用されたことからずっと人脈が広がって、いろいろな人たちが、能力持った人たちが入ってきて、その人たちが島が生きていくために必要な業を起こすその手伝いをする。子供たちを育てる教育にかかわって島前高校をああいう形で飛躍的に伸ばしていかれる、そういうお手伝いをやられた。
その中の1人の人に実際にお話を聞きました。京大を出られて、トヨタでエンジニアしておられた方だったのですけれども、なぜ隠岐に来たかというと、やっぱり巨大な企業の一つの歯車にすぎなかったということで非常にむなしさを感じていたのだということでした。全てを投げて家族で隠岐にやってきたと。自分はITを使って島の人たちのことを冊子に紹介してあげたりやしておられるのですけれども、そういう生活の中で収入とか地位とかそういうものはもう全然比較にもならないわけですけれども、近所の人が、島の人が自分のやったことをすごく喜んでくださるのだと、お礼を言ってくださると、物を持ってきてくださると、それが物すごい喜びだということを言われたのですね。
私、そういうことと比較して今、錦織委員がおっしゃったように、もっと自分たちを上手に使ってくださいというぐらいの意見が出るということは、やっぱりその来た人たちが自分が来たことを地域の人たちがやったこと喜んでくださっているという確信が持てないままに終わってしまっているのではないかということなのだ。そこがやっぱりもう少し検討を要する必要があるのではないかということなのですよ。やっぱり何らかの精神的な満足感、あるいは将来はここへ来てもっと私は働いてあげたいと思わせる何かがないと続かないのではないでしょうかということをちょっと御提案申し上げておきます。これはすごい大事なことだと思うので、県はいろいろな形で今移住定住にしろ、おたくの部ではないのですけれども、そういう学生の力とか使おうと思っていらっしゃるけれども、根本的にその辺のことを考えて対応していただきたいと思っておりますので、西山農林水産部長、何かありましたらどうぞ。
◎上村委員長
2人の意見を交えて、では答弁お願いします。
●西山農林水産部長
そもそも内田(隆)副委員長のおっしゃったように、通常の県内の農村に対するボランティア活動は整理をして、次回でも中間報告なりさせていただきたいと思います。
今回のサミットに関しては、先ほど申し上げた、直接の費用負担というのは県はしていないと私は聞いておりますけれども、事情が違っておりましたらまた後日でも報告をさせていただきたいと思います。
安田委員がおっしゃったように、今回の議会にもこういう学生のいえば地域活性化に対する期待という質問もございましたけれども、県内各地にいろいろな交流が実際ありまして、かなり移住に近づいていらっしゃるような地域もあることは承知をしております。農村地域でありますので、農林水産部のかかわりがかなりございます。今回こういう応援をしたという縁もあるのですけれども、実際県内の委託先等の悩みというのもこの活動なりを通じて入ってくると思います。実際ボランティアで行かれる方も学生の方が多いというように聞いていますので、そういう学生がどういうふうに実際思われて活動に生かされているのかというあたりはこれからもきめ細かに状況を承知をしたいと思いますし、それを受けて地域とまたつながっていくような形になれば応援をするような仕組みも考えていきたいと思います。(「その件について」と呼ぶ者あり)
○伊藤(美)委員
その件についてよろしいですか。
◎上村委員長
どうぞ。
○伊藤(美)委員
私は、先日旧船岡町に行ってみました。八頭の農林局に案内してもらって、学生が、ぼろ家と言ったら申しわけないですね、人が住まないようになったおうちに、住めるような格好ではないですけれども、そこに男子学生、女子学生が住んで、やっぱり地域おこしの一段を進めてみたいと。それこそ一番奥の集落に行ってみました。しかし、僕はやっぱり県庁の部長や課長というのはそういう実態を生で見たりきたりしていらっしゃるのかと実は疑問を持ったわけで、非常に支援の仕方が具体的ではないわけです。そんな金もないし、何もそういう予算ないわけですから。しかし、全国のやっぱり山村あるいは行きどまりの村あたりを見ると、最近非常に大学生あたりがボランティアというか、そういった格好で入っている事例が多いわけです。私は、この間、高知の帰りに過疎で有名な本山町に行ってみました。そしたら入った途端に女子学生がやっと寝て起きたような顔をしておりました。何をしておられますかと言ったら、ここで寝起きして、この地域の生き方や活性化について手助けしたいと思って来ていますという話をされました。そういう格好で全国の事例というのはいっぱいあります。
しかし、鳥取県として、先ほど福間委員が言っておられたですけれども、どうしてもその辺の支援というのが鳥取県の場合はこっちのイベントだとかで中心になって、本気でそこの中に入り込んでやれるということについて、どういう支援ができるかというのの基本線がやっぱりできていないと実は思うわけです。
皆さん、これは後でまた出てくるかもしれませんけれども、山間部を歩いてみなさいよ。鳥獣被害、八頭は鹿の被害などで町長さん方は、町単位で対策をもうやれる状態ではないと。そして離村だとかそういうところの原因の一はそれだと言います。僕らはこの県庁の場でそういう鳥獣被害に対してちょっと甘い見方しかしていなかったと反省していますけれども、歩いてみるとこれが農から離れていく、中山間から離れていく理由の一つですよと、大きな柱ですよと、そういうことを実は聞きまして、これはオール県庁でやるべき話かもしれないですけれども、少なくとも農林水産部ではそのかかわる分野について積極的にやっぱりもっと基本路線をきっちりとして支援する、そういうボランティアの方にできるだけ来てもらえるそういう格好で持っていかないといけない。一つの中山間対策の柱になってもよいと思う。実はこの間、高知の奥の集落も、そこのところはもう上の奥のほうはずっと消滅集落になってしまって、やっぱりその対応を急いでやっているという話ですけれども、実は鳥取県にもその段階が来つつあると歩いてみると実感を持ちます。ですからその辺あいたうちはたくさんあるわけです。この間、福間委員、山間地の振興条例をつくったときの江府町の深山口でしたか、あそこはまだ人影があちこち見えた。今行くと2軒か3軒は残っているけれども、あの集会場なんかは使った形跡が全くない。それから耕作放棄は全耕地が耕作放棄となっている。もう集落が消滅寸前である。僕は、ああいう結構大きな道に近いところ、あの辺あたりの集会場なんかもいい集会場が電源開発の資金でできているですから、やはりもう一回この中山間地対策ということについて練り上げるべきである。専門家がいます。そこの米山経営支援課長たちはこの間までやっていたですから、専門家が西山農林水産部長のところに余計いるのだから、僕は、この中山間対策として、ちょっと練り上げてほしいなと思います。
そして忘れてならないのは鳥獣被害です。これには先ほどの船岡町の学生さんも随分興味を持っておられます。特に最近では鹿がそれこそ全滅させてしまう。その辺も僕は鳥獣対策に対して農林水産部の見方は甘いと思う。もう歩いてみなさい。その話ばっかり出てきます。その辺りを含めてやっぱり僕は心配をしています。さっきボランティアからスタートした話ですけれども、西山農林水産部長、やっぱり本気で、中山間地対策ということについて、あるいはもう消滅寸前の集落に対して、限界集落に対してどう対応するかという基本論をもう一回大学生あたりの協力を得てやっぱり考えてみなければいけない時期に来ていると、もう後ろがないという感じ受けますけれども、その辺はどうですか。
●西山農林水産部長
先ほど船岡町の話を出されましたけれども、ちょうど福間委員が大山の研修会で感激したと言われたのは、その船岡町の学生がその研修会に来ておって、その話のことです。船岡農場を主催をされている鳥取県畜産農協の鎌谷組合長がそういうお世話といいましょうか、段取りをされて、船岡町へ学生が入ってきております。鳥獣被害のこともありましたし、来週は江府町、今合間を縫って農林水産部で各町視察をして町村長さんと意見交換をすることを続けておりまして、来週江府町に行くようにしておりますけれども、いろいろと事情をこの目で見て、話を伺って、今の中山間の対策の担当も農林水産部から行っておりますし、連携をして検討を進めたいと思います。
◎上村委員長
ほかに御意見はございますか。
○伊藤(美)委員
ちょっともう1つ、これは今度は4ページの主要農産物です。実は今この11月、12月にかけて果樹の植栽時期なのですね。それこそ梨の苗や柿の苗や植える時期なのです。それで一つは、後段の特に八頭あたりでは果樹産業がもう崩壊の、転げ落ちるような格好で産地がなくなりつつある。それを何とか食いとめようとしている。その梨の中で起死回生の一つの旗印として新甘泉となつひめが出てきた。それは県の推奨の品種だということですが、西山農林水産部長、歩いてみなさい。なつひめなんていうのは、何でこれが県の推奨だろうかという声がいっぱい出てくる。果樹の品種選びというのは難しいことは私もよく知っています。しかし、お盆後の二十世紀梨ができる早い時期にこれを植えてきた。しかし、それが全く二十世紀と重なってしまっている。この現実は僕は品質以上に、非常に重要な問題だと思うですよ。それで歩いてみなさいよ。県の職員、農業改良普及員さんあたりでも、県は早くこのなつひめを撤退されたほうがいいではないでしょうかと言っている。僕は、それを聞くと県がやった新水の大失敗をまた思い出すです。それで歩いてみると、これは非常に撤退というのを難しいですけれども、既に早い農家はこれを切ってほかのものに、次をという話も聞きました、。僕は、もう一回このなつひめを、きょう試験場の先生も来ておられますから、検討してみなさい。本当に二十世紀がこれほど転げ落ちるように少なくなっている中の青梨の旗振りとしてこのなつひめを県が本気で推奨していいのかどうか、これはいろいろな聞き取りをしてもいいと思いますし、僕はやっぱり急がなければならないと、それが一つです。
聞いて回るとどうもこの高温期というですか、温暖化の影響で梨の熟期がずっと遅くなりつつありはしないかという話をやっぱり現場の人たちは言うです。二十世紀梨自体もずっと後ろに。僕はその理屈はよくわかりませんけれども、やっぱり今までと少なくとも1週間ぐらいはずっと後ろに来たと。そうすると品種構成か何かやっぱりここのところはもう一回試験場を含めて再検討されたらどうでしょうか。それからつくっている人の声を聞いてください。そのあたりはどうでしょう。
●村尾生産振興課長
なつひめのお話ですけれども、確かにおっしゃいますように、いろいろ現場でそういう声があるというのは承知しております。今現在、平成16年、ひとまず6つの品種つくりまして、どれを出しますかという問いかけを生産者の皆さんにした際に6つとも出してくれと、選ぶのは生産者だということで、ひとまず6つ出したというところです。
新甘泉につきましては、今現在昨年度末で苗木で1万2,000本ほど出ております。なつひめにつきましては8,800本ということですけれども、新甘泉は毎年1,500本から2,000本コンスタントに出ますけれども、なつひめは7割方、8割方は平成18年、19年にどんと植わりまして、その後は毎年300本、500本ペースであります。やはり生産者の皆さん、つくっていらっしゃる方の園を見たり、実際売れた状況を聞きながら問題が多いと判断をされているのかと思います。やはりなつひめは、青梨でして、青梨というのはもう宿命としてやはり非常につくり方、園地で品質が振れるということであります。特に11.5度の平均糖度というのが裾野をたどっていけば10度台のものがまじるということがございまして、そのあたり新甘泉は糖度が低くても十分甘くて当てになるというところで生産者の皆さんが判断されたということであります。
実際これからにつきましては、新品種のブランド化プロジェクトの検討会というのがございまして、その中で今の新甘泉、なつひめを含めてどうするかという話はされますし、それを踏まえて果実委員会なり果実部長会で方針は決められるわけですけれども、やはり今現在なつひめを好む消費者の方も確かにおられます。大体並べて売りますと7割が新甘泉を好まれますけれども、2~3割はなつひめがいいよというお客様もおられますので、実際そのあたりを踏まえながら今後なつひめをどうしていくのかという方向の決定はしたいと思います。
温暖化によりまして梨の熟期が遅くなっているのではと。特に二十世紀梨につきましては、葉緑素が抜けるということで黄色くなるわけですけれども、夜温がかなり低くなると葉緑素が抜けやすい、黄色くなるという傾向ございます。委員がおっしゃいますように、夜温が高い状態ですとなかなか青みが残るということもありまして、熟期についてもその傾向もあるのかなと思います。また研究所含めて状況をちょっと把握しながら何か対応できることがあれば対応したいと思います。
○伊藤(美)委員
村尾生産振興課長は園芸試験場におられたかもしれないけれども、県が一旦打ち出して、これだという推奨したそういう品種を撤退するというのは恐らく、非常にメンツではないでしょうけれども、難しい。今のように最後には、これを好む人があるという話ですけれども、しかし、現実的に県がこういう品種をという方針を出した以上は、それこそ限りなくやっぱり新甘泉に近いような姿で持っていくべきだろうと思っておりますので、撤退するだったら早い撤退、実態を農家に知ってもらって、県下ではこういう実態だよと。その上で今後はなつひめはこの程度にしておいて、新しいそれに代替する品種という格好か何か知りませんけれども、やっぱりなつひめの反応というのがこれほどひどいとは僕もこの間回ってみて初めて知りました。確かに品種を選ぶというのは、もう過去に何回もその失敗があるものですから非常に難しい。しかし、ある意味でこの辺は農家の意見や、あるいは担当普及員の意見、そういうのを十分にやっぱり参照して、撤退すべきだと判断するときには農家と一緒になってそのあたりについて理解を求めながら撤退していくという話、姿が僕は必要なのかなとこの間歩いてみて実は思った次第です、
◎上村委員長
西山農林水産部長、所見があればお願いします。
○伊藤(美)委員
ちょっと所見は西山農林水産部長にお願いします。
●西山農林水産部長
先ほど村尾生産振興課長が申しました、育成者の一人ということもありますけれども、今、一番早い時期の8月の上旬、盆前にとれる梨というのに開発をしておるものも出しておりますけれども、それがもっと着目をされてもいいのではないかと。それから新甘泉の後に出る秋甘泉というのがある。これは赤梨です。非常に糖度が高くて、新甘泉か秋甘泉という流れがいいのではないか。これは先ほど言いましたように、同じときに品種登録をして、同じように早いものから秋甘泉も含めまして品種登録をして出しております。ただ、これまで十分着目をしてもらえなかったところがあったりしまして、先ほどのなつひめの問題も含めてそのあたりは生産者、生産者団体とよくよく話をして、品種が多くて困るという話もありますので、そろそろ絞り込んでいく時期だろうと感じております。
◎上村委員長
ほかに御質疑等はございますか。
○坂野委員
失礼します。11ページでちょっとお願いしたいのですけれども、先週6日に青年会議所を中心とした主催者をもとに、5,000人ですか、おいでいただいて、カウントダウンイベントが盛大に開催され、植樹祭に向けての機運が非常に高まっていると思います。
そこで2番なのですけれども、「式典プロローグ創作劇」の子供主人公オーディションの実施に関してお尋ねしたいのですが、県内在住、全県だと思うのですけれども、もちろん、平成10年から15年の児童対象に応募されて、小学校4年から中学校2年でしょうか、各学年1人ずつの応募しかないというのがちょっと少ないかなと思います。このプロローグ劇に出たいとか、いろいろなそういった劇に挑戦してみたいと思っている子供たちの可能性というか、そういったものをちょっと潰すという意味ではないのですけれども、しっかりこういうオーディションがあるということを周知徹底されたのかどうかというのは非常に気になるところなのです。そのあたりはどのように募集をされたのかなということをお願いいたします。
●大北全国植樹祭課長
周知徹底の仕方でございますが、まずはパンフレットをつくりまして、いろいろな例えばダンス教室でありますとか、そういった団体さんにも配らせていただいておりますし、あとは新聞でも募集をしていますという周知広報もさせていただいておるところでございます。
結果的に5名だったわけなのですけれども、それなりの応募者、やっぱり質が高いとは感じたところでございます。
◎上村委員長
よろしいでしょうか。
○坂野委員
例えば中島さんですか、教育委員をされていると思うのですけれども、そういった学校を通じて全生徒といいますか、一人一人に配る必要はないと思うのですけれども、学校内にポスターを例えば張っていくだとか、そういったことはなさらなかったのでしょうか。
●大北全国植樹祭課長
そこまでなかなか行き届いていません。そもそもみどりの少年団の集団演技というものをプロローグでも考えております。約200名規模の集団演技なんかを考えておりますので、ここで言う鳥の劇場の中島さんの場合は、一つの木の精、いわゆる老木と主人公の語りというところでございますので、そういったいわゆる訓練といいますか、特殊な訓練あるいは歌が上手なのかというところの観点で選ばさせていただいたということでございます。
○坂野委員
でも選ぶというのはオーディションで選ぶという話でありますから、この本当に大きいな式典プロローグ創作劇を子供たちが見て自分もぜひ挑戦してみたかったと思ったときに、そのチャンスがあったことすら知らなかったというのは非常にかわいそうだと思いましたので、ぜひ次回からはその周知徹底も子供たちのためにしていただきたいと思いましたのが1点と、もう1点、ちょっとお尋ねしたいと思いまして、6ページなのですけれども、私、本当にお肉の中で一番オレイン55がおいしいのではないかと思うぐらい本当においしいお肉だと思いますし、ネーミングも非常にいいと思っております。石田純一さんがPRされて以降数々のPR活動なんかもなさって、これだけおいしいお肉なわけですから、需要というものは非常に高まっていくと思いますが、供給量といいますか、そのあたりのバランスが追いつくのかとちょっと思うのですが、そのあたりについてお尋ねいたします。
●小松畜産課長
坂野委員がおっしゃるように、宣伝が非常に先行していきました中で不足ということが言われております。ここの委員会でも御報告させていただきました、この4月から神戸でもはかれるようになったということで、少しずつ供給量を上げていくということで今臨んでおるところです。
ただ、今出荷したものをはかった段階での基準ということでやっておりますので、これをいかに発生をさせるかということでの試験研究ということも少し時間かかるかと思いますけれども、取り組んでいきたいと思っております。
◎上村委員長
ほかにございませんか。
引き続きしますか。休憩を入れましょうか。農林でその他ありますか。
○森岡委員
先ほど伊藤委員からもお話あったのですけれども、鳥獣被害の話ですよね。本会議で国岡議員が混交林を緩衝帯を設けてというような計画を鳥取県でつくるべきではないかというお話あったので、まさに私も休みのときに太閤ヶ原ですかね、朝方あちらのほうへ行くとイノシシや鹿の足跡がいっぱいありますよ。あそこがうまくできているのは、下のほうは杉なのですよね。上のほうに行くとだんだんだんだんドングリやなんかの広葉樹林になっていまして、ある一定のラインまで来ると、そういうイノシシが来た形跡が途端になくなるのですよ。ああ、やはりこういうこと大事なのだと私は実感しているのですね。答弁では兵庫や岡山との話し合いが云々というような話があるのだけれども、やはり僕は先ほど伊藤委員がおっしゃったように、この鳥獣被害というのは農林水産部の命題だと思いますので、やはりそういったものをきちんとこれからどうするかというような基本計画はしっかり立ててもらいたいと私は思っておりますので、その辺ひとつ要望として聞いていただければと思います。あとは委員長の采配に任せます。
◎上村委員長
答弁はどなたがなされますか。農政課長がされますか。
●伊藤農政課長
突然ありました。担当は生産振興課長でありますけれども、農政課で全て答えさせていただきます。
◎上村委員長
ちょっと待った。担当課長がいますか。ごめんなさい。
●村尾生産振興課長
鳥獣被害につきましては、いろいろ被害の状況も聞いておりますので、また来年に向けてちょっと調査方法も含めて仕組みを見直したいと思っていますので、総合的にどう、もっとよりよい方法があるかどうかちょっと検討してみたいと思います。
◎上村委員長
よろしいですか。
○内田(隆)副委員長
済みません。その他で2点お願いします。
弓浜の松のスーパーボランティアをいつだか募集されましたが、今回も松枯れの予算で県内で1.7倍、鳥取市で2.7倍松枯れが進んでいるという報告を受けて、ちょっとヒアリングしたのですけれども、やっぱり松が枯れてしまうと干ばつが進み過ぎて物すごく草が生えているのです。そうすると現状求められていたものと現在、今実際やっているものとのボランティア団体さんとのニーズと需要の乖離が出始めていて、それは現場に1回ヒアリングをしていただきたいなと思いますので、松のスーパーボランティアへのヒアリングを1点お願いします。
もう1点が弓浜半島の弓浜夢プロジェクトでしょうか、弓浜やらいやプロジェクトでしょうか、その中でトラクターの案件、私、岸田農林水産部参事監さんにもちょっとお話をしたのですけれども、農家さんが求められているトラクターと馬力と耕作面積の馬力で一定の基準を設けないと交付できないということで、その交付基準を選定しないといけないという状況にあると伺っているのです。それで進捗を早めますということですけれども、農家さんはいつなったらこれ交付決定がおりてちゃんとできるのかという、来年の耕作の話もあります。この基準を早急に整備しますといただいているのですけれども、どの辺まで進んだのか現状をお知らせください。2点お願いします。
◎上村委員長
松枯れのほうはどなたがされますか。
●清水森林・林業総室長
松くい虫のスーパーボランティアの件でございますが、こちらは西部総合事務所が担当しておるところでございます。先ほど内田(隆)副委員長のおっしゃられました内容につきまして西部に伝えまして、現地を確認させていただいて、そのボランティアの団体と再度協議させていただき、どのような活動ができるかを協議させていただきたいと考えておるところです。
○内田(隆)副委員長
お願いします。
◎上村委員長
もう1点。
●小林農林総合研究所企画総務部技術普及室長
御指摘の件は、特定高性能機械に関する件だというふうに思います。御指摘いただいていますように、今年度早い段階で何らかの運用の指針を示しますということでお答えしていました。もとになる機械契約の指針自体は既に昨年度中に出ているのですけれども、そこだけでは読めない部分があるので、現場からより運用しやすいような指針を改めて追加してくださいということで、それをなるべく早くお返ししますということで、今各局に最終案の打診をしておりまして、その意見集約の結果でなるべく早いうちに現地で使っていただけるようなもので出したいと思っております。
○内田(隆)副委員長
一応岸田農林水産部参事監さんからは1週間くらいでちゃんとつくって出すと報告は受けているのですけれども、やっぱりスピード感って大事だと思うのです。どういう農機具が来て、トラクターですよね、トラクターが入る、入らないによって農家さんというのは予定もありますし、だから基準が、曖昧な期間の答弁でしたけれども、早くつくってあげないと、これさらに市において、農協において、市と農協が協調してその内容を詰めていく作業になるので、そこの基準がはっきりしないと下の関連が動けなくて、さらに農家が迷惑するという仕組みになっているので、よろしくお願いします。
●小林農林総合研究所企画総務部技術普及室長
急いでやりたいと思います。
○伊藤(美)委員
西山農林水産部長にちょっと尋ねるのですが、せんだって総合事務所の機構というのでしょうか、組織の案が示されていましたよね。私はあれを見て、本当にやっぱり農山村の現状を十分に把握したあれは案なのかなと思いました。先ほど申しましたように、智頭に行ってみなさい。八河谷あたりは家の前まで鹿が来ている。網に囲まれて住んでいますよ。それほど鹿の被害というのが町内全部に広がって、町長はもううちではお手上げだと言っておられました。若桜、そして佐崎という集落へ行ってみた。そしたら網で囲ってある外はみんな食べてきれいになっています。この間テレビでやっていたでしょう。北海道の例ですか、とにかく牧草地がもう鹿でやられて折れてしまっていると。それから智頭の山間部、森の奥のこれにかなりの面積で鹿が食べてしまって何にもないようなところがあります。もう鹿と、中はイノシシで、とてもではないけれどもという、僕は鳥獣というのは生活環境部の所管かもしれないですけれども、この辺になると想像以上に被害がひどい。ですから先ほど離村の原因の一つと、行ってみなさい。この鳥獣被害でもうつくってっていけないと、そういうところまで追い詰められている現実は僕はもっと今直視して訴えないといけないと思うです。
もう1つは、先ほども言ったように、やっぱり梨、柿、特に二十世紀梨の産地崩壊がもう急ピッチで進んでいるというのは、梨あたりがあるのは昭和1桁生まれの方ですわ、一生懸命でやっているのは。この人が大体80に近づく、あるいは85になってくる。もう私がみたかぎりではもうしまいだが、よくしないという方が歩いてみるとすぐわかる。僕は、今この間も日野をちょっと見ましたけれども、八頭と見ると、ここにこそ農政の今限界集落問題、消滅集落問題、その辺を踏まえて踏みとどまるためには、やっぱりこの農林部の縮小版というような、鳥取のほうから指導せよという、行けばいいではないかというその発想というのは僕は非常に安易だと思っております。あの縮小を見て僕はこれは大変なことになるなと思います。現地で現にもう既に八頭町の議会からは要望書が出てきたでしょう。何とか今というですか、農村の言ってみれば限界集落あたりが点々とあり始めたと。あるいはもう既に離村あるいは消滅集落云々の状態に近づいてきていると、そういう現実を踏まえるととてもではないけれども、現場にとにかく指導をしてもらう、あるいはそういう方が必要だということで行政サイドからももう今の体制というですか、新しい体制ではとても対応できないという要望も来ておりますけれども、その辺西山農林水産部長、どう考えているか。あなたが押しとどまるのを防がないと防げない。効率という面から見ればそうかもしれないですけれども、今の農村という社会というのは効率だけで語れる話ではないです。特に山間部は。これは西山農林水産部長、本当に踏みとどまってもらわなければいけないと僕は思っていますけれども、どうですか。
●西山農林水産部長
多岐にわたるお話がありましたけれども、基本的には今の総合事務所の見直しの案に対してはどうかということだと思いますけれども、やはり農林水産業の現場密着型でなければ対応ができないという分野だと思います。産業の部分であっても地域政策の部分であっても現場主義でやっていかないといけないと。そのためには昔、地方農林振興局というものが設置をされて現場主義の形ができて、もう数十年になると思いますけれども、やはり問題のあるところ、鳥獣被害のあるところ、そういう対策を打つべきところ、それに近いところでちゃんと対策がとれて、そして事業執行もできて、相談に乗れるという体制がないといけないと農林水産部では考えております。ですから農林局の体制というのは八頭郡にとっても必要だろうと農林水産部としては考えておりますけれども、やはり町長さん、それから団体の方、そういう評価されるところから応援をいただかないと難しいところがあると思っております。応援よろしくお願いをしたいと思います。
○伊藤(美)委員
歩いてみると本当にすぐわかる。ここではそんなに鳥獣被害というのは、それは一過性の何かみたいに感じるですけれども、行ってみなさい。歩いてみなさい。鹿の被害がどんなにひどいか。上は飛び上がるから鹿は高いところに線。それからイノシシは低いところに線。最近ではそれに熊が加わって、今度は身の危険性があるという。それも何か知らないけれども、とったらすぐまた放すだそうです。やっぱりその現実というのは、鳥取に住んでいてもわからない。一回住んでいる地元の人の話聞いてみなさい。それは効率的にそういう農家は要らないだと言われてしまうと身もふたもない話だ。だけれども、やっぱり僕は農山村というのを一つの原点だと思っていますから、この辺はしっかりと守るものは守っていくような組織でないといけないと思っていますから、西山農林水産部長、あなたに期待します。そこには林業の専門家も参事さんもおられるから、やっぱり守る線を守っていかないと山もそういう村もが本当に衰退のスピードが速まってしまうと思いますけれども、そのあたりの決意をお願いします。
◎上村委員長
改めてお願いします。
●西山農林水産部長
鳥獣被害というのは、やはり精神的なダメージが大きいというのは、もうそのとおりだと思います。もうちょっとで収穫になるところだったのに、1年間、いえば半年かけて育てたものがその直前でやられてしまうと。もう何というか、やる気がなくなってしまうという話も何度も伺いました。なかなか決定打がなくて、現場も市町村も県もいえば地道な取り組みを続けていくことが求められておりますけれども、他県とも技術の交流をしたりとか、広域の情報交換なんかもやりながら、新しい技術も取り入れながらできる限りのことをやって頑張っていきたいと思います。
◎上村委員長
それでは、以上で農林水産部は終わりたいと思います。
●伊藤農政課長
済みません。もし終わられるのであれば、1点だけお断りを申し上げたいと思います。先般の常任委員会におきまして福間委員から交通事故の関係で御質問受けました。その際、公用車の車両の修繕がどうなっているかという御質問であったと思います。その際、保険で適用しますという話を私が申し上げたところではございますけれども、保険については対人と対物しか加入していないということでございまして、公用車の修繕については県費で全て修繕しているという状況でございました。まことに認識が甘くて申しわけございませんでした。訂正させていただきます。
◎上村委員長
午後は1時からでようございますか。
では、以上で休憩いたします。午後1時から再開いたします。
午後0時15分 休憩
午後1時01分 再開
◎上村委員長
それでは、午後の調査に移りたいと思います。
引き続き、商工労働部、企業局、労働委員会について行います。
質疑については、各部局ごとに説明終了後に一括して行っていただきたいと思います。
議題14、鳥取県と株式会社ファミリーマートとの包括連携協定の締結について、小林商工政策室長の説明を求めます。
●小林商工政策室長
商工政策室でございます。商工労働部資料1ページをお願いいたします。鳥取県と株式会社ファミリーマートとの包括連携協定の締結について御報告申し上げます。
株式会社ファミリーマートと緊密な相互連携と協力による活動を推進していくということを目的といたしまして、このたび包括連携協定を締結することとなりました。
協定の内容ですが、期間は10月17日をスタートとしまして、とりあえず1年間、そしてそれ以後は1年更新という形でやってまいります。
協定の項目ですが、ア、鳥取県県産品の販売、オリジナル商品の開発・販売に関すること等を初めとしまして、ケまで9項目ございます。
ここに書いてあるのは総括的な言葉が多く書いてあるのですけれども、これはもう既にファミリーマートさんにおかれましては37の都道府県と協定結んでおられるということもありまして、その中身としてはこのような形になります。ただ、その中でどういったことを具体的にやっていくのか、鳥取県オリジナルは何かということがポイントになろうかと思います。
そこで、その下に具体的な取り組みということ書いておりますけれども、下線は鳥取県オリジナルもしくは鳥取県の特徴を生かした取り組み、ほかの県にはないというものでございます。そのことをずっと協議してまいりまして、このたび締結の運びになりました。
まず、「食のみやことっとり」の全国発信ということで、まずこの協定を記念いたしまして鳥取県フェアを開催いたします。鳥取県産品を使用した弁当などのオリジナル商品6品、これを中国地方にあるファミリーマート400店舗で販売いたします。2~3週間実施する予定にしております。
中身は、ベニズワイガニとか大山地鶏とかを使った商品を考えております。やはりこういったお弁当類が半数以上占めるというコンビニの売り上げということですので、大きく期待しているところでございます。
その次に、県内企業育成に向けた商品品評会等の参加・商品販売の実施という形で、新しい商品の売れ行きを試す、あるいはレジに行きますと何十代の方が何時ぐらいに買われたみたいなことが全部わかるようでございます。そういったことをフィードバックしていきたいと思っております。実際大体コンビニは1年間に7割ぐらいの商品が入れかわるというような実態を聞いておりますので、売れ筋がわかっていくということを期待しております。
鳥取県政・観光情報発信コーナーということで、智頭杉を活用した専用ラック、これを県内の現在46店舗、年度内に50店舗にふやす予定とお聞きしておりますが、全店舗にそれを置かせていただくということを予定しております。
レジ袋削減に向けた鳥取県オリジナルレジ袋不要カードでございますが、今スーパーでは既に有料化が始まっておりますが、コンビニ業界はそれに猛反対しているのが実態でございます。レジ袋は絶対渡すというのが今はコンビニの常識でありますが、そこを今回の協定に当たりましてレジ袋不要カードという鳥取県オリジナルのカードをつくっていただきまして、それを店頭で配るというか、とれるようにしていただくというものでございます。
鳥取県地域活性化総合特区事業への参画・協力ということで、これから詰めていくのですけれども、今お願いしているのは商店街の利便性を高めるe-モビリティ交通システムへ店舗がどのように参加できるかいう形で今詰めているところでございます。このような取り組みをやっております。
調印式は、10月17日10時15分から知事公邸で行わせていただきます。
◎上村委員長
続きまして、議題15、鳥取県地域経済変動対策資金の発動について、西村経営支援室長に説明求めます。
●西村経済通商総室経営支援室長
2ページをお願いいたします。鳥取県地域経済変動対策資金の発動についてでございます。
これは先月、中国国内で発生いたしました対日抗議活動によって被害を受けた県内中小企業者の方を資金支援しようとするものでございます。
御承知のとおり、日系の企業が大変な被害を受けておりまして、県内の関係中小企業につきましても先月のこの常任委員会で報告しましたとおり、工場に対する被害が1社、それから休業が3社、それから通関や納期のおくれとかという影響が発生した企業が2社というような状況でございます。現在いずれも被災企業については操業を復活しておりますが、非常に被害を受けている状況もございます。それから中国国内の情勢なり、そういったものもまだまだ安定している状況ではないということもございます。そういった意味でセーフティーネットの意味合いもございまして、今回制度融資の中にございます鳥取県地域経済変動対策資金、これは年度途中の突発的な経済変動事象に対してその事象を指定することで特別な金利であるとか長期間の融資を適用しようとするものでございます。
このたびは中国国内で発生した対日抗議活動ということを指定事象といたしまして、次のような対策を講じようとしております。
1番目の対策枠の概要でございます。今回は2つの枠を地域変動対策資金の中に設けようとしております。
(1)海外事業被害復旧支援枠。これは現地で被害を受けた企業を対象とするものでございます。
(2)海外情勢変化対策枠。これは県内事業者の方で中国からの観光客でありますとか取引とか、そういった県内で事業されている方について影響受けられた方を対象としようとする枠でございます。
この2つの枠の融資条件でございますが、基本的に同じような内容でございます。資金使途につきましては運転設備借りかえ、こういったものを対象としまして、限度額については2.8億円、融資期間は10年、据え置きを3年以内含むものとしております。融資利率も県制度の中では低利のものを適用しております。1.43なり1.68という状況でございます。
融資条件は2つともここまでは一緒でございますが、(1)の海外事業被害復旧支援枠につきましては、そのうち被害を受けた事業者、直接の工場でありますとか設備、そういったものに直接の被害を受けられた方につきましてはほぼ金利を半免するような格好で、低利なものを創設したいということで特別利率を設けております。これもやはり放火でありますとか破壊でありますとか、非常に理不尽な暴動的な災害、本当に激甚災害というような被害であったかと思います。こういった状況も考慮いたしまして、その復旧に必要なものにつきましてさらに半分以下の低利なものを創設したということでございます。
融資枠でございますが、20億円としておりますが、これ当初予算で立てておりました地域経済変動対策資金の融資枠の中で対応しようと考えております。
取扱期間につきましては、あす、11日から3月31日までの申し込みを対象としたいと考えております。ただ、年度末におきまして中国の情勢とかを踏まえて必要があれば指定の継続なりをその時点で検討していきたいと考えております。よろしくお願いいたします。
◎上村委員長
続きまして、議題16、「鳥取ブランド展inロシア2012」の実施結果について、吉川通商物流室長、説明を求めます。
●吉川経済通商総室通商物流室長
資料の3ページをお願いをいたします。午前中の農林水産部の報告にもございましたけれども、先週になりますが、10月の3日から5日にウラジオストク市において開催されました第16回極東食品展示会に鳥取県としてブースを出展いたしました。この出展を通じて県内企業による商品の販売、商品PR、また航路のPR、本県の観光のPRなどを総合的に展開する鳥取県ブランド展inロシア2012ということで実施してまいりましたので、その結果を御報告いたします。
企業出展の部分では、1の(4)にございますように、食品、農林水産物を扱う企業さん6社と、それから化粧品を扱う1社の参加がございました。
実施結果と今後の展開でございますけれども、展示会には期間中、約1万2,000人、主に一般消費者が来場しまして、活況を呈しております。ここでは鳥取県以外にも青森県、静岡県等々出展はされていましたけれども、鳥取県のブースが一番にぎやかであったということでも聞いております。
現地報道のほうも非常に関心が高くて、露出もかなりあって、鳥取県のPRにもなったということでございます。
また、会場内でのステージイベントでは、いろいろな出展企業さんのプレゼンテーションや県のPRのほかにもウラジオストクの総領事館の公邸料理人さんとかウラジオストク市内の日本食のレストランのシェフさんに協力を得まして、鳥取県の食材を使った料理のデモンストレーションなども実施したところでございます。
それで今回出展企業の商品に対する反応を見るというところを重点を置きました。そのやり方としまして、まず5月にロシアの現地の量販店の荷受け企業となるところの関連会社に来ていただいて、まず品物のいわゆる目ききをしていただきました。13社ぐらい集まった中で有望であろうというところで今回の7社が出展をされたということになっております。
そしてそのものについては、現地で売る場合にはもろもろの輸出許可をとって輸出した上で販売をしなければいけないのですけれども、その有望なものについては全て輸出許可をとった上で現地で実際に現地の価格で売って、その価格帯でどういう反応かというところを実際に生で確認をすることができたということでございます。中には完売をしたものもありますし、非常に好評だったものもあるということで、出展していただいた企業さんの中にはやはり反応をきちんと見れてよかったというような話もありますし、可能性を感じて今後もロシア展開を探っていきたいというふうな等話もいただいております。
今後は、とっとり国際ビジネスセンターや今回現地でのいろいろなお世話をいただきました鳥取県ウラジオストクビジネスセンター、こういうところを通じて引き続きフォローアップをするとともに、新しく展開をしていきたいというところについてはいろいろな協力とか支援をしていきたいというふうに思っているところです。
◎上村委員長
続きまして、議題17、第28回鳥取県技能祭の開催について、議題18、優れた技能者等の表彰について及び議題19、第50回技能五輪全国大会への鳥取県選手団の出場について、小林労働政策室長の説明を求めます。
●小林労働政策室長
資料の4ページをお願いいたします。第28回鳥取県技能祭の開催について御報告いたします。
今月、10月21日に若葉台のポリテクセンター鳥取におきまして県民の皆様に技能の重要性を理解していただくため技能祭を開催いたします。例年2日間としておりましたが、2日間になりますと前日からの準備ということで事業者の負担感が大きいこと、そしてまた今年度から特に、後ほど報告しますが、実演を充実したところからなかなか2日間の開催になると難しいというところから今年度は1日で試みとしてやってみようと思っております。
技能祭では、各種展示のほか熟練した技能を見ていただきます実演コーナーや来場されました皆様に物づくりを体験していただきますコーナーなど、技能に触れ合う機会を設けております。
資料中ほどに記載しておりますけれども、今年度は初の試みとして、とびや型枠、鉄筋技能士、さらには今年度全国青年技能協議大会で銀メダルを獲得いたしました建築大工技能士が培った技能を駆使いたしまして、物をつくっていく様子を解説を加えながら実演をいたします。
また、昨年に引き続きまして、子供たちを対象といたしました木造建築の建前体験や鏝絵、壁塗り体験など本物に触れ合っていただく会など、物づくりに興味を持ってもらいますように機会を拡充しておりますので、ぜひ御来場くださいますようお願いいたします。
5ページお願いいたします。優れた技能者等の表彰についてでございます。
毎年すぐれた技能者等の表彰を行っておりましたけれども、今年度のすぐれた技能者6名の知事表彰及び鳥取県高度熟練技能者、通称とっとりマイスターと言っておりますけれども、こちら4名の認定式を行います。
各表彰者等のすぐれた技能については資料に記載のとおりですが、どちらも県内で現役の技能者を表彰・認定するもので、すぐれた技能者はあらゆる職種のいゆる職人さんを対象としておりますし、とっとりマイスターは製造業に従事する方を対象としております。
資料をおめくりください。表彰式、認定式につきましては、さきに報告いたしました技能祭の会場で行うこととしております。
今回の受賞によりすぐれた技能者は150名、とっとりマイスターは74名となりまして、これらの受賞者には物づくり体験教室等への御協力ですとか、技能の振興や後継者育成に取り組んでいただいております。
7ページをお願いいたします。第50回技能五輪全国大会への鳥取県選手団の出場についてでございます。
青年技術者の技術の向上と技能尊重機運の醸成を目的としまして、第50回技能五輪全国大会が26日から29日までの4日間、長野県松本市を中心に開催されます。
技能五輪は、満23歳以下の技能者が身につけた技能で日本一を競う大会でありまして、若手の技能者が目標とする大会で、このたび鳥取県から5名の選手が出場いたします。
大会の出発に当たりましては、22日に県庁において出発式を行うこととしておりまして、出場選手の入賞を期待しているところです。
今回の選手には、昨年度に引き続きまして日本調理のほうで井上さんが出場されますが、昨年度敢闘賞を受賞しておられることから、今年度はさらなる上の賞を受賞することを期待しております。
◎上村委員長
続きまして、議題20、緊急雇用創出事業の平成24年度予備枠の執行状況について、中本雇用就業支援室長の説明を求めます。
●中本雇用人材総室雇用就業支援室長
8ページお願いいたします。緊急雇用創出事業の平成24年度予備枠の執行状況についてでございます。
6月補正で認めていただきました今年度の県事業予備枠を活用して資料記載の2事業を承認実施したところでございます。
2事業につきましては、まんが関連で1事業、緑化フェア関連で1事業、金額といたしましては1,900万余ということになります。
緊急雇用創出事業でございますが、基本的には今年度で終了の予定でございます。ただ、今年度中に雇用開始すれば来年度も1年間使用できると、活用できるということになっておりますので、予備枠を含め今後、発生するであろう執行残、こちらも含めて有効活用を図ってまいりたいと考えております。
◎上村委員長
続きまして、議題21、アロイ工業株式会社の鳥取市・若桜町への生産拠点等の開設について及び議題22、コンテンツ制作関連企業((株)スター、デジタルハリウッドSTUDIO米子)の県内進出について、圓山企業立地推進室長の説明を求めます。
●圓山産業振興総室企業立地推進室長
9ページをお願いいたします。アロイ工業株式会社の鳥取市・若桜町への生産拠点等の開設についてでございます。
アロイ工業は、岡山県の真庭市に本社を持ちまして、真庭と津山を中心に生産等行っておる会社でございます。機械工具の製造とともに、津山の工場ではリチウムイオン電池の製造を行っておられます。
2の立地計画の概要でございますが、まず立地計画1といたしまして、鳥取市の河原町にございます鳥取市の布袋工業団地内に立地を進めていただくということになりました。
事業内容といたしましてはリチウムイオン電池の製造、雇用計画は120名程度、操業開始を25年度中と見込んでいらっしゃいます。
立地計画の2ですが、若桜町の旧池田小学校の跡地でございます。
事業内容は、リチウムイオン電池を利用した照明装置等の製造及び人材研修・研究開発拠点という形で進出いただきます。
雇用計画は10名程度、こちらは25年の1月ごろに操業開始と見込んでいらっしゃいます。
調印式を10月22日に予定しておりまして、知事公邸で、会長でございますアロイ工業の下井谷さんと、それから鳥取県知事、鳥取市長、若桜町長の間で調印式をとり行うこととしております。
10ページでございます。コンテンツ制作関連企業の株式会社スター、それからデジタルハリウッドSTUDIO米子の県内への進出についてでございます。
まず、株式会社スターでございますが、これは高級オリジナルドールの制作・販売を行うというような会社でございます。
名称といたしましては、デザインセレクトショップ・玩具工房ショップということでございます。
立地場所はアルファビルの1・2階、事業内容は高級オリジナルドールの企画制作・販売等を行っていただくこととなっております。
雇用計画ですが、制作・販売スタッフを3名程度雇われる予定です。
開設時期は、10月19日でございます。
調印式は昨日知事公邸で行いまして、スターの大西社長様と知事の間で行いました。
デジタルハリウッドSTUDIO米子の開設計画でございますが、有限会社クレイドがデジタルハリウッドのクリエーター育成ノウハウ等のライセンスの提供を受けて運営するものでございます。
こちらの開設場所は、中海テレビの放送センターの2階ビルであり、業内容は、デジタルハリウッド株式会社のノウハウ等を使ったクリエーターの育成でございます。
雇用計画といたしましては、トレーナーを3名程度予定しておられ、開設時期は、24年の12月でございます。
開設コースは、とりあえずウェブデザイナー専攻ということで、受講生を70名程度でやられるということですが、将来的にはコース増も検討しておられるということでございます。
こちら調印式は10月31日に知事公邸で予定しておりまして、クレイドの平尾社長様、それからデジタルハリウッド株式会社の古賀社長様、それから知事の間でとり行われることとなっております。
◎上村委員長
続きまして、議題23、とっとり産業フェスティバル2012&鳥取環境ビジネス交流会2012の開催結果について、山下産学金官連携室長の説明を求めます。
●山下産業振興総室産学金官連携室長
11ページをお願いします。とっとり産業フェスティバル2012、鳥取環境ビジネス交流会2012の開催結果について御報告させていただきます。
10月の5日、6日、先週の金曜日、土曜日、両日ですけれども、米子コンベンションセンターで開催しました。
来場者については、1,422名お越しいただきました。
プログラムについては、記載のとおりなのですけれども、その中で商談会(新規)ということで、本年度から新たな取り組みとして県外企業とフェスティバル出展企業の商談の場を設定させていただいたところです。県外から11社お越しいただいて商談をしていただいたところです。
出展企業からの意見等なのですけれども、2日間しっかりと当社製品の説明ができたというような意見をいただいた反面、販売につながる来場者がもっと多く来てほしいとか、企業同士の交流に比べて企業と大学・公設試等との交流が不足していたという意見もいただいております。このような意見については、来年の開催等について工夫、検討していきたいと思っております。
県外からの参加企業からも意見をいただいております。今後、工場見学をし、設備関係の仕事の相談をすることになったというような受発注につながるような意見を伺っております。今後、この商談状況については確認してまいりたいと思っております。
◎上村委員長
それでは、ただいまの説明につきまして質疑等がありましたらどうぞ。
○森岡委員
ファミリーマートとの包括連携なのですけれども、これ以前ローソンともやりましたよね。その後、何もニュースというのですか、そういったものがなくて、2年ぐらいかな、2年か3年ずっと継続したような記憶があるのですけれども、その後、ローソンとのやりとりも含めてですけれども、何となく感じるのは、こういう企業側の宣伝にはなるよと、企業側というか、ローソンなりファミリーマートというような量販店の宣伝にはなるけれども、地元の人たちの最初の取っかかりとしては地元商品はいきましょうという話になるのだけれども、その後の取り組みというのですかね、そういったものがどうも見えてこないような感じがあります。今回のファミリーマートも当然そのような流れになるのかなという、ちょっとそれを懸念しているのですが、その辺のこれまでの過去の経緯から含めて御説明をいただければと思います。
●小林商工政策室長
ローソンですけれども、平成18年の5月にローソンとは包括業務協定という形で締結いたしました。確かにその当時、全国で余り例がなかったこともございまして、ちょっとニュースになりました。同じような確かに包括業務協定の項目になります。その後、少しずつというか、かなりやってはいるのですけれども、大きなニュースの取り上げ方はされていない。それからことしになりましてもまんが博の協力、のぼり立てたりとかもちろんのこと、あとオリジナルの鳥取県産品を使った弁当も出されましたけれども、それも新聞に載ることもなくという形で、我々としても聞いてはいるのだけれども、出しても扱っていただけないところあります。今回ファミリーマートと最初の協定を結んでいく際の大々的にやる取り組みに比べると確かにトーンダウンしていきます。
今回ちょっと気をつけているのは、そうならないように例えば特区のこと、さっき米子地域での展開を言いかけたのですけれども、これはずっと続きます。これからずっと協議していきながら、要するに後出しではないですけれども、ずっと長くつき合っていく、5年間なのですけれども、そのような形で考えたりとか、それからちょっと下線を引いてあるのですけれども、県内企業育成に向けた商品品評会等という形で書いているのですけれども、要は県内でつくられる商品をいかにブラッシュアップしていくか、ここにファミリーマートさんのお力をいただきたい。これ地味なのですけれども、売れる商品につなげていきたいと、このような取り組みをずっと続けていければと思っています。確かに発信力という意味ではちょっと弱いかもしれませんけれども、地道にやっていきたいと思っています。
◎上村委員長
よろしいですか。どうぞ。
○森岡委員
戦略的なことなのですけれども、業者側からするとこういったものを一つのマーケティング、コマーシャル的なものにして、あとは単価で締めつければ尻すぼみになるのはもう歴然なってくるわけですよね。だから要はそういったことにならないようにしないと、せっかくここで出した商品がそのまま埋没して何もならなかったというようなことになっては私はだめだと思うのですよ。ですからやはりこれはきちっと県が間に入ってやるものですから、しっかりとその辺のサポートをやるという決意表明を聞いてみたいと思います。よろしくお願いします。
◎上村委員長
どうぞ。
●小林商工政策室長
私でいいですか、決意表明。結構今までも県庁の部局集めていろいろな分野で、これかなり多岐にわたります、危機管理から健康増進まで多岐にわたりますので、皆呼んでやっているのです。そういったことも今後も続けていきたいと思っていますし、それからうまくいけばですが、今、中国地方で展開していただくのですけれども、全国にも売り出すと言っていただいていますので、ぜひそういう商品が生まれるように頑張りたいと思います。
◎上村委員長
ほかにございませんか。
○錦織委員
2ページの中国国内での対日抗議活動による影響で、2番目に海外情勢変化対策枠とあって、これは直接向こうに行っている業者ではなく、例えば直接的には県内の旅館、ホテルだとか、それから旅行社とかバス事業社とかとなるのでしょうか。そうするとこの人たちはというか、それを見込んでいろいろ計画立てていて、前3カ月間の売り上げとかは関係なくって、これからのものを何か予想して計画立てていたと思うのですけれども、実際の被害というのはどういうことがあるのか、ほかのところを断って用意していたのに、キャンセルとなって今さらそれを埋め合わすことできないとかというようなことがあると思うのですけれども、新聞報道でもされていますけれども、ちょっと具体的に、教えていただけたらと思います。
●西村経済通商総室経営支援室長
地域経済変動対策資金の(2)番、海外情勢変化対策枠の適用要件というようなことですかね。実際にどういうぐあいに判断して適用するかというそういった感じのことですね。おっしゃるとおり、影響をなかなかきっちり客観的に把握するというのは難しいと思うのです。大体中国からのお客さんがなくなったからといってすぐすぐ資金繰りが厳しいとか、そういった方は今のところはないようなのです。ただ、中国からのお客様がこれから前年に比べて減るとか、そういったことが累積した時点でやはり資金繰りが厳しいとか、そういった話が当然出てくると思います。その時点で、この融資の申し込みは商工団体を窓口としておりまして、経営状況の聞き取りとか、そういった状況から判断して適用すべきということで決定していくということを柔軟に受け付けていきたいと考えています。
◎上村委員長
ほかにございませんか。
そうしますと次に移りたいと思います。企業局について行います。
議題24、再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)と企業局電気事業の適用について、板倉経営企画課長の説明願います。
●板倉企業局経営企画課長
それでは、企業局の資料の1ページをお開きいただきたいと思います。再生可能エネルギー固定価格買取制度、以下FITと略称いたしますけれども、これに対する企業局の電気事業の取り組み方針等につきまして御報告を申し上げます。
7月1日からFIT法がスタートいたしまして、法の施行後3年間はインセンティブということで事業者の利潤に配慮した買い取り価格や期間を定めることということにされたこともありまして、民間の太陽光発電事業を中心に多様な主体による施設建設の取り組みが加速しているところでございます。
また、FIT法の附帯決議で既に運転している発電所が不公平にならないように必要な措置を講ずべきということがありましたので、発電開始後20年未満の既存発電施設の電力につきましてもFITの適用が受けられることとされました。
これを受けまして、企業局でも今後運転を開始する発電施設はもちろんでございますけれども、FITの適用が可能とされました既存の3発電施設につきましてもこの制度に移行することと考えております。
まず、1の新規発電施設への適用でございますけれども、買り取り価格等の適用時期でございますが、買い取り価格ですとか買い取り期間は、事業実施に通常要する費用ですとか、あるいは設備の耐用年数等、そういったことを勘案しまして、経済産業大臣が毎年度、各年度の開始前に定めるということにされております。
適用されます買い取り価格や期間は、経産省から発電設備の認定を受けたときか、あるいは電力会社の電線に電気をつなぐ、いわゆる系統連系の打ち合わせが終わって正式に接続契約の申し込みをしたとき、そのいずれか遅い時点ということになっております。
事業の流れとしましては、この図に書いておりますように、まず設計をして工事を発注します。そしてどんな発電設備を使うかを決めて、国の設備認定を受けまして、電力会社への系統接続契約の申し込みを済ませた時点で買い取り価格がいつのものが適用されるかが決まって、その後、電力会社と特定供給契約というFITの供給契約を締結して発電を開始することになります。
(2)の平成24年度予算化の発電施設ということで、24年度予算に賀祥水力発電所と、それから西部事務所の太陽光発電施設を計上しておりますし、東部事務所につきましても太陽光を9月補正でお願いしているところでございます。この3カ所は、いずれも25年3月までに特定供給契約まで済ませまして、今年度の買い取り価格で発電を開始する予定でございます。ちなみに賀祥発電所につきましては25年の4月、西部の太陽光につきましては25年3月、東部事務所につきましては25年10月発電開始の予定でございます。
なお、企業局では、この3カ所以外に今年度河川の落差を利用しました小水力発電と竹内団地の緑地やFAZ倉庫の屋根を利用しました太陽光発電の可能性につきまして検討をしております。
小水力発電につきましては、候補地数カ所につきまして流況、流量調査、系統連携協議等を実施中でございまして、これによって採算性が見込めて、なおかつ地元合意が得られると、得られそうだということであれば25年度当初予算と26年度の債務負担行為予算で設計費、工事費を要求する予定でございます。
竹内団地の太陽光発電につきましては、現在境港市や建物所有者等と協議を行っているところでございまして、所有者や地元の同意が得られる見込みが立ちましたら一部は今年度補正予算要求も含めまして事業実施に移りたいと考えております。
2番が既存発電施設へのFITの適用でございますけれども、手続と買い取り価格の取り扱いでございますが、既存発電施設がFITに移行しました場合の買い取り価格といいますのは、新設の発電所に適用されます買い取り価格から建設時にもらっている建設補助金ですね、3割ぐらいもらっているわけなのですけれども、その相当分を差し引いた価格が適用されます。その下に計算式を書いてございます。
買い取り期間につきましては、新設に適用されます買い取り期間、これ風力、太陽光、水力いずれも20年でございますけれども、それから既に運転をしている期間、FITが開始になる24年7月までに運転している期間を控除した期間となります。
移行いたしますには現行の電力供給契約を合意解除しまして、11月1日までに経産省に対して所定の書類を提出することが必要でございますし、今年度の調達価格の適用受けるためには今年度末、3月31日までに中国電力とFITの特定供給契約を締結して電力需給を開始する必要がございます。
2番のFIT移行施設の適用期間、適用価格等でございますけれども、企業局でFITへの移行を予定しております既存発電所は以下の3カ所でございます。上の2つが水力で、袋川発電所は昨年運転を開始したばかりでございますので、19年間FITが適用になりますが、加地発電所はあと4年余りが適用期間となります。一番下の鳥取放牧場の風力発電所につきましては、あと13年5カ月の適用でございます。
その表に現行売電価格と、それからFIT適用の場合の売電価格を書いております。袋川の場合は現行の価格でいきますと大体10.23円ぐらいでいきますが、FITの場合が20.91円ということになります。加地発電所の水力は、現行が14.31に対してFITの場合が18.96円。1キロワットアワー当たりでございますけれども、風力発電については10.26円が19.08円ということになってございます。いずれも現行の売電価格よりも調達期間中の調達価格のほうが高くなりまして、移行することによりましてFITの適用期間中それぞれこの表の右端に記載しておりますけれども、その額が増収となる見込みでございます。
適用時期というのは、これFITに切りかえる時期でございますけれども、これは電力会社との協議によりまして袋川発電所は11月から、その他は3月末としておりますが、いずれにしましても年度中にスタートする以上は24年度の単価が適用になりますし、適用される期間も移行時期によって変わることございませんので、そういう問題はございません。
◎上村委員長
ただいまの説明につきまして質疑等がありましたらどうぞ。ございませんか。
それでは、続きまして、労働委員会について行います。
議題25、平成24年度上半期取扱事件等の概要について、丸労働委員会事務局長の説明を求めます。
●丸労働委員会事務局長
労働委員会事務局の資料をお願いいたします。今年度上期の取扱事件につきまして報告させていただきます。
1番の不当労働行為の救済申し立てでございますが、これは使用者側が団体交渉に応じない場合に組合から団体交渉に応じるように命令を出してくれというようなものでございますが、昨年度4年ぶりにございましたが、本年度今までのところ申し立てはございません。
2番目は、労働組合法あるいは労働関係調整法に基づきまして労使間に交渉等がうまくいかない場合に調整お願いするというものでございまして、今回の場合は事業所の統廃合につきましては労使間で合意した後でないとできないという労働協約があるにもかかわらず、使用者側が合意のないままに事業所を統廃合し、それに伴っての人事異動を発令したというものでございますが、この組合が関係します法律の中に管理運営事項に関する事項は団体交渉の対象とすることができないという規定がございますので、いかに労働協約の中にそういうことが書いてありましてもその部分については団体交渉の対象になりませんので、下に書いてありますけれども、関係法令と協約との解釈をいいぐあいにして団体交渉の対象になるものを絞った上で交渉されたらどうですかという焦点を示しまして、両者とも合意されたものでございます。
2ページをお願いいたします。2ページは、今1ページの分が組合と事業者との関係でございますけれども、以降は労働者との事業者との争議等の関係でございまして、3番が平成10年からやっております個別の紛争のあっせんに関するものでございまして、10号までは23年度に受け付けたものでまだ解決しなかったものでございますし、11号から26号までが新年度に新規に受け付けたものでございまして、合計新規分と継続分を合わせまして19件の受け付けをしております。
3ページの中ごろにございますけれども、実は19件でございますが、内容から見ますと重複しているものございまして、34件の内容になっております。今の状況でございますけれども、19件のうち解決したものが12件、それから取り下げがあったものが2件、打ち切りが1件等となっております。
処理日数につきましては、平均31.6日で処理しておりますので、昨年度の44日に比べるとかなり短くなっているということで、ごらんのようにあっせん回数が1回で済んでいるものが多うございまして、この辺が処理期間の短縮化に結びついているのかなと感じております。
また、労働相談につきましては、平成17年度から労働委員会でも受け付けたものでございますが、これも年度前半139件、昨年が304件でございましたが、昨年と同じような件数で推移してきております。
4ページをお願いしたいと思いますが、下に最近の推移を書いておりますが、前年の23年上期とことしの上期と比べていただきますと先ほど申し上げましたように労働相談の実数につきましては大体似たような数字でございますし、あっせんの申請につきましては昨年より、昨年30件ということで過去最大の件数を受け付けしたのですけれども、それを上回るペースで今受け付けをしておるという状況でございます。引き続き制度の周知を県民の皆さんに図りますとともに、事案につきまして迅速、適切な対応ができるように努めてまいりたいと考えております。
◎上村委員長
説明がありましたけれども、皆さんのほうで御質疑がありましたらどうぞ。よろしいでしょうか。
それでは、質疑がないようでございます。
次に、閉会中の調査事項についてお諮りいたします。本委員会所管に係る商工業及び農林水産業振興対策及びその他主要事業については、閉会中もこれを継続審査、調査することとし、その旨議長に申し出ることにしてよろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
御異議がないようですので、議長に申し出ておきます。
なお、委員長報告の作成、内容につきましては、委員長に御一任いただけますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
よろしくお願いします。何か特に御意見がありましたら申し出てください。
次に、その他です。委員、執行部のほうで何かございますか。
○内田(博)委員
その他で企業局。例の工業用水を外国のどこかに売れないかな。境港まで行っているのだから、バラストタンクに持って帰らせて利益を出しましょう。どうせ美保関が、いつまであれは、松江は。(「終わりました」と呼ぶ者あり)終わった。どのようにお考えでしょうか。
●長谷川企業局長
昨年度の決算審査特別委員会の分科会でも工業用水の話が出ました。中国企業を誘致して、中国企業にペットボトルをつくらせて、そして輸出させてはどうかというお話がありまして、早速昨年の8月に中国語版の西部地域の工業用水道、良質で安い工業水道とおいしい米子の水ということでパンフレットをつくって県内の中国系の企業さんに配りました。ただ、福島の原発の事故等があって非常に今は時期が悪いということがあって反応が悪かったということです。大変状況は悪いですけれども、少しでもできることがあればおっしゃるとおり対応していきたいと考えております。
○内田(博)委員
バラストタンクが一番安く上がるだろうと思うけれども、あんまり大きな船はこっち入ってこれないのかね。そのあたりどうなのだ。いや、結局バラストタンクをしっかり入れて帰ってくれれば本当は一番いいのだけれども、いいです。
◎上村委員長
また調べてやってください。
済みません。失礼しました。
○錦織委員
済みません。商工のところで聞いたらよかったかもしれませんけれども、日立金属とか、それからシャープ米子の今の状況というものをちょっと聞かせてもらいたいのですけれども。
●岡村商工労働部長
日立金属は、再生プログラムの制度要望提案をさせていただいていますけれども、一応この前は鳥取工場の責任者の方ですね、日立金属の常務さん、浜本さんという方ですけれども、この方が鳥取工場の日立金属本社のトップの方です。その方とこういう制度の説明をさせていただいて、特に日立金属、男性の社員が多いのですね。若手の社員が多いということで、一旦各工場に配置転換のような形をとって鳥取の役割を見直して、それからまた検討したいという話もありまして、この制度は非常に有効に機能するのではないかということはおっしゃっています。この制度要望が通りましたらまた早速本社に伺って、どういう形での再生プログラムを組むのか協議していきたいと思っていますし、配置転換といいましてもできるだけ同じような業種でキャリアになるような形の配置転換にしていただきたいと思っていまして、全く違うものに向けられるとなかなかやっぱり今まで培ってきたキャリアを失ってしまいますので、できれば同じようなところでキャリアを形成していただくような形でまた戻っていただくと、そういうような循環をつくっていきたいと思っております。当然希望退職ということもあり得るかもしれません。これは年内一人一人個別面接をして決めていくとおっしゃっていました。基本配置転換ということでおっしゃっています。
シャープについては、これは正直言いましてもとが非常に揺らいでいます。本社はですね。確かに米子に対しては影響はないというようなコメントも一旦ありましたけれども、やはりもとが固まらないと米子の方向性も決まらないと思っています。ただ、今シャープはモバイルの液晶で今技術開発をしている、議場で知事も発言がありましたけれども、新しい液晶の技術は米子から生まれた技術、これは事実であります。こういう今までどちらかというとデジタル化してモジュール化して、外に持ち出されやすいような技術だったのですね。これを外に持ち出せないような技術開発をやっていこうということで今シャープさんも頑張っておられますので、その様子を見ながら、シャープ米子が何らかの開発の拠点になるように協議して支援していきたいと考えております。
○錦織委員
それで再生プログラムで関心示したということなのですけれども、結局鳥取の工場というものはその間どうなるのですか。あれって結構、5年から7年でしたかね、この分でしたかね。ちょっと済みません。
●岡村商工労働部長
どういう再生を考えられているかというのは、情報デバイスの小さい部品をつくっておられるのです。携帯電話の中に組み込むようなフェライトコアとか、そういう磁性材料をつくられておられます。非常に微細なものですけれども、量産技術です。この量産はタイですとか中国にシフトしていこうと。シフトさせるのにもやっぱり時間かかりますので、その間基礎的なものは大阪でやりながら、ここの中で、プロセス技術という言い方をおっしゃっていました、やっぱりある程度の次の生産技術というのはここで考えていかなければいけないと。そのときにスタッフをある程度ここに残して、ほかの方々は少しほかの工場に移っていただいて、またそのプロセス技術がある程度ボリュームが出てくれば返していただくと、そういうような方向性で議論していきたいと思っていまして、今の量産技術は徐々に中国、タイに移していくということになりますので、今のスタッフが丸々そこにいて、その量産技術の移転に携わるということにはならないということになります。
○錦織委員
今の説明だと果たして帰ってもらえるのかなと思います。今の再生プログラムですと異動され、人員削減した分の9割以上が帰ってきますよということではないといけないわけでしょう。対象とならないわけでしょう。結局量産システムそのものがもう出ていってしまうので、それに結構人が、職員さんというか、社員さんが張りついておられるのではないかなとちょっと素人考えでもそんな感じなのですけれども、そのことがどうなのかなということと、それから結局出ている間に何分の1かは工場を運営する人が、工場に携わって仕事する人は残るわけですね。
●岡村商工労働部長
当然でありまして、根っこの部分は残しながら、次の新しい技術開発も生産技術開発もやるということにおっしゃっていますので、そこは残ります。ただ、どれぐらいのボリュームで配置転換するのかとか、それ個人の希望も聞きながらということおっしゃっていまして、着目したのはやはり若い男性の技術者が多いというところです。ですから必ず返していただくというような形での協議はしていきたいと思っていますけれども、先ほど9割と申し上げましたけれども、今ちょっと要綱上で考えていますのは、日立金属には実は県の補助金が出ておりません。出ていないところは例えば少し要件を緩めて8割にするとか、補助金が出ているところは9割にするとか、その辺をちょっと協議していきたいと考えております。
○錦織委員
それで若手の男性社員が多いというのですけれども、これは大体県内の方とか、県外からやってこられたとかという割合とかいうのはわかりますか。
●岡村商工労働部長
大体100名ぐらいが総合職の方です。総合職の方は、たまたま鳥取工場に居合わせたということになりますので、どこでも転勤は当然応じなければいけないということです。鳥取工場での採用された方もその他の方々が数百名おられます。ちょっと正確には把握していませんけれども、若干100名ぐらいが総合職というふうに聞いていますけれども、あとやっぱり現地の鳥取工場で採用された技術者の方、それからスキルワーカーの方もおられますので、そういう方々にも希望をちゃんと聞いて配置転換に応じられるかどうかというところを今聞いていくということになると聞いています。
◎上村委員長
ほかにございませんか。
それでは、意見も尽きたようでございますので、執行部の皆さんは御退席いただいて結構です。御苦労さまでした。
委員の皆さんはちょっと御相談したいことがありますので、そのままお残りください。
(執行部退席)
お残りいただいたのは、県内調査でございます。
ペーパー見てやってください。前回の委員会で調査先と調査事項を決定いただきましたが、お配りしております日程のとおりに決めさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いをします。
○内田(隆)副委員長
でも日にちが植樹祭のプレイベントなのですけれども、大丈夫ですか。
◎上村委員長
5日だったかいな。
○内田(隆)副委員長
江府町で。
◎上村委員長
そうでしたな。
○錦織委員
それもだし、安田さんもここも出られないって。
○安田委員
ここは社会福祉……。
○錦織委員
何だか会があるって。
○内田(隆)副委員長
安田先生なんか江府町がいいのかなと思いながら私も見ていたのですけれども。
◎上村委員長
安田先生と森岡さんもいけないで。森岡さん、11月5日はいけない。
○森岡委員
5日はちょっとだめ。
◎上村委員長
それでは、日にち変えましょうか。余りにも人数が少ないので。
○安田委員
ここで日にち決めて後で連絡してくださいというのはどうですか。
◎上村委員長
6日はどうですか。
○安田委員
ちょっとここではわからない。
◎上村委員長
わかりませんか。
○内田(隆)副委員長
手帳をとってきましょうか。では、今。僕も手帳とってきます。
◎上村委員長
5分ほど休憩です。
午後1時45分 休憩
午後1時50分 再開
◎上村委員長
よろしいですか。11月6日の火曜日、午後です。
○錦織委員
6日ですね。
◎上村委員長
では、申し訳ありませんが11月5日を6日ということでお願いします。
○安田委員
時間はこのままでよろしいですね。
◎上村委員長
はい。このままです。
○森岡委員
相手はよろしいのですか。
●浜田補佐
とりあえず調整します。
◎上村委員長
半月ほど先ですので、調整します。
ありがとうございました。以上をもちまして、農林水産商工常任委員会を閉会します。
午後1時52分 閉会
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