午前10時00分 開会
◎前田委員長
おはようございます。
ただいまから9月定例会企画県土警察常任委員会の予備調査に入りたいと思います。
本日は、初めに企画部と警察本部、入れかえまして文化観光局と県土整備部を行いたいと思います。
会議録署名委員の指名をさせていただきます。
藤井委員と興治委員にお願いします。
それでは、ただいまから企画部の予備調査を行いたいと思います。
質疑はそれぞれの部局等の説明終了後にお願いしたいと思います。
報告第6号、長期継続契約の締結状況については、配付資料のとおりであり、説明は不要でございます。
それでは、中山企画部に総括説明をお願いします。
●中山企画部長
おはようございます。
企画部の議案説明資料1ページをお願いしたいと思います。企画部の9月補正予算について概要を説明させていただきます。
まず、補正額でございますが、増減合わせまして614万9,000円の補正をお願いするものでございます。
まず、関西広域連合の負担金でございますが、政令市の加入に伴いまして負担金の減額補正をお願いするものでございます。
そのほかの事業といたしましては、いじめ解消につなげるためのアンケート調査の実施ですとか首都圏でのとっとり暮らしの魅力情報発信事業ですとかお試し住宅の追加、あるいはこのたび春秋航空のチャーター便は中止となりましたが、チャーター便の促進につきまして補正をお願いするものでございます。
なお、詳細につきましては各担当課長より御説明申し上げますので、御審議のほどよろしくお願いいたします。
◎前田委員長
続いて、各課長から順次説明を求めます。
●亀井企画課長
企画部の資料の2ページをお願いいたします。関西広域連合負担金ということで892万2,000円の減額をお願いするものでございます。
政令市ということで、大阪、堺、神戸、京都の4市が、大阪、堺につきましては4月23日、神戸、京都につきましては8月14日に許可されまして追加加入ということになりました。ただ、今年度当初の予算を編成する段階におきましては、まだこの4市が加入していない段階でございましたので、7つの府県のみで負担金を割ってそれぞれ負担しておりましたが、この7府県が11府県市ということで負担する自治体がふえましたので、以下に総務費でありますとか事業費でありますとか増の補正の要素も書いておりますけれども、7で割っていたところが11で割るということになりましたもので、結果として、補正といたしましては減額の補正ということになるものでございます。
まず、(1)で総務費ということでございますけれども、政令市加入に伴います人件費、事務費の増で150万3,000円という増が出てまいりますけれども、政令市加入によって負担率の変更、割る数の増ということで821万3,000円が減額されるものでございます。
事業費につきましては、1つ目の丸で、来年度開催予定の観光のほうの事業でありますけれども、KANSAI観光YEAR2013、官民連携によりまして関西の食文化を情報発信しようという事業でございますけれども、この事業をPRするための広報資料作成費用等の増ということで31万2,000円の増でございます。
広域産業振興費の増につきましては、この分野で農林水産についてもしっかりと取り組もうということで7,000円の費用増とするものでありますけれども、これらの増に対しまして、政令市加入によります減ということで25万円が減になるものでございます。
そのほか、昨年度の精算に伴います繰越金の今年度予算への充当に伴います負担金の減ということで228万1,000円ということで、トータル892万2,000円の減額補正をお願いするものでございます。よろしくお願いいたします。
●今岡教育・学術振興課長
続きまして、資料の3ページ、4ページをお願いいたします。いじめ問題対策事業でございます。
全国的な社会問題となっておりますいじめ問題につきまして、このたび心理検査のアンケート、hyper-QUテストでございますが、これを実施することによりまして、クラスの中での生徒の満足度や意欲などを把握し、いじめの早期発見や生徒へのきめ細やかな指導を行うことに役立てるため、県下全域の児童生徒を対象に当該テストを実施するために必要な経費をお願いするものでございます。その中で、本事業では私立学校等に係る経費をお願いするものでございます。
事業の内容、事業費でございます。
まず、hyper-QUテストとはどういうものかということでございますけれども、個々の児童生徒の特性とか心情、あるいは学級集団の実態、教師の指導をどう捉えているかといったことについて、3つのアンケートからそれを把握しようというものでございます。学級満足度と申しますのは、例えばトラブルや不安はないか、あるいはクラスの中で自分は受け入れられているかといった質問形式によりまして把握するものでございます。それから生活意欲、これは友人関係、学習意欲等々を把握するものでございます。ソーシャルスキル、これは集団形成に必要な対人関係を営むためのスキルがどの程度身についているかということをはかるものでございます。こういったテストで質問形式でそれぞれ20問程度のアンケートというものでございます。
対象校としましては、県内の私立中学校2校、高等学校7校及び米子高専ということで予定しております。鳥取大学附属学校につきましては、声かけをしましたが、独自の同様の取り組みをされる御予定があるということで含めておりません。
生徒数、事業費でございます。表にありますように、中学校、高等学校などを合わせまして3,100名でございます。事業費でございますけれども、それぞれ中学校420円、高等学校等500円ということで、合わせまして152万円余でございます。
事業実施時期につきましては、今年度の下半期に1回実施したいというふうに考えております。
これまでの取り組み状況、改善点でございますけれども、このたび私どもも各学校を回りましていろいろ情報交換、意見交換させていただきました。各学校においては、いじめの問題に関しましてさまざまな取り組みとか努力をなされておりました。ふだんの観察ですとか面談ですとか、あるいは教育相談をやったりとかスクールカウンセラーを配置したりですとか、あるいは学年団で情報を共有したりといったことをさまざまやっておられましたけれども、こういった生徒個人ですとか学級集団の状況を客観的に把握するような取り組みというのは余り行われていなかったというところでございまして、このたびはいじめ問題対策の緊急性、重要性に鑑みまして全県で取り組むために公立、私立を問わず県下の児童生徒を対象に実施しようとするものでございます。よろしくお願いいたします。
●長谷企画部参事
移住定住促進担当でございます。とっとり暮らし支援課では、鳥取来楽暮促進2000人プロジェクトの関係で2本の補正をお願いしております。企画部資料の5ページをお願いいたします。
“とっとり暮らしのススメ”情報発信事業ということで、94万2,000円の補正をお願いしております。全国放送のテレビ番組で本県の移住定住の取り組みが取り上げられましたところ、放送日の翌日には移住定住ポータルサイトで1日当たりのアクセス件数が過去最高となります約1,000件のアクセスを記録するなど、本県の移住定住の取り組みというのは非常に関心を寄せられております。また、首都圏では東日本大震災を契機といたしまして安心・安全をキーワードに移住定住先としての西日本が注目されている、こういったふうな状況がございますので、首都圏を対象にとっとり暮らしの魅力について情報発信をしたいということで次のような事業を考えております。
1つは、丸ごと“とっとり”体験ツアーということで、子育て世代を対象にいたしまして、東京発着のとっとり体験ツアーを公益財団法人でありますふるさと鳥取県定住機構に委託いたしまして実施したいということで、所要額73万2,000円をお願いしております。またもう1つは、12月に予定されております秋田県とのハタハタ対決でございますが、この会場内に移住定住に関する相談ブースを設けたりパネル展示を行ったりというようなとっとり暮らしフェアの開催経費ということで21万円をお願いしております。合わせまして94万2,000円となります。
続きまして、6ページをお願いいたします。鳥取へIJU!お試し住宅整備事業ということで、市町村が取り組んでおられますお試し住宅の整備に係る経費を500万円の補正をお願いするものでございます。お試し住宅といいますのは、移住定住を検討されている方に一定期間実際に居住していただいてとっとり暮らしを体験していただく事業でございますが、当初予算で1件分ということで500万円を計上させていただいておりますけれども、今回補正ということであと1件分、500万円の追加をお願いするものでございます。2つ合わせまして594万2,000円の補正をお願いしておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
●松田交通政策課長
7ページをごらんいただきたいと思います。国際航空便就航促進事業でございます。760万円の増額をお願いするものでございます。
国際チャーター便誘致のために補助制度を設けまして、着陸料等でございますとか、あるいはツアー客1名につき5,000円といったような補助を行ってきているところでございます。年度当初の目標はつくってございましたが、積極的な誘致活動に取り組みまして、その目標を上回る就航数が見込まれることとなり、予算が不足することが見込まれるため増額をお願いすることとしたものでございますが、また後ほど報告事項のところでも説明させていただきますが、春秋航空、この9月23日から10便の運航が予定されておりましたけれども、それが中止ということになりました。
その結果、主な事業内容のところに記載してございますが、国際チャーター便就航数、外国人観光客が、ここには29便、2,220人ということで記載してございますが、春秋航空分を除きますと19便で約1,200人という見込みになります。ただ、年度後半に向けまして引き続き誘致活動を行いまして、中国につきましてはやはり国内情勢を見きわめつつということになろうかと思いますが、それ以外の国につきましては引き続き積極的に誘致活動を行いまして、チャーター便の運航便数をふやしてまいりたいというふうに考えておるところでございますので、よろしくお願いいたします。
◎前田委員長
ただいままでの説明につきまして質疑を行いたいと思います。
○興治委員
6ページです。このお試し住宅2件分ですけれども、場所はどこになるのでしょうか。
●長谷企画部参事
現在計画されておりますのは若桜町でございます。
○興治委員
テレビで放映されてアクセス件数がふえたということなのですけれども、あれから2カ月ぐらいたつのでしょうか。現在の動き、放映以来の動きがどういう状況になっているのか、そのあたりを教えてください。
●長谷企画部参事
7月は大変件数が多くて、大体例月の倍程度、平均しますと1日当たり200件ぐらいになりますけれどもアクセス件数がございましたが、8月になりまして、大体平年ベースに戻っております。ですので、アクセス件数でいいますと100件前後になるのですけれども、せっかくいい機会でこういうふうな注目を浴びておりますので、早いうちに新たな情報発信を行いたいということで今回補正をお願いしているものでございます。
○興治委員
アクセス件数だけではなくて、実際にこちらのほうに移住定住してこようと、途中段階などもあると思うのですけれども、そのあたりの様子を聞きたいのですけれども。
●長谷企画部参事
実は、実際県庁のほうにも問い合わせをいただいておりまして、番組を見た直後には、番組を見たのだけれどもすぐにでも鳥取に行きたいとか、何か急いだような御相談がありましたけれども、最近は少し落ちついております。実際あの番組を見て鳥取県の県民性に非常に触れていただいてよかった、農業をやってみたいとか、そういうふうな相談をいただいておりまして、その結果として移住定住に結びついたというものは聞いておりませんけれども、非常に反応がいいというような状況でございます。
◎前田委員長
報告第6号の長期継続契約の締結状況については配付資料のとおりでございます。
続きまして、警察本部に入りたいと思います。
初めに、石田警察本部長に総括説明をお願いいたします。
●石田警察本部長
警察関係の議案等につきまして御説明いたします。議案説明資料の表紙の裏面をごらんいただきたいと思います。議案、報告の案件につきましてはごらんのとおりであります。
まず、資料の1ページをごらんいただきたいと思いますけれども、議案説明資料総括表でございます。
議案第1号の平成24年度鳥取県一般会計補正予算につきましては、全国植樹祭警備対策事業として、行事の円滑な実施と警備諸対策に要するに経費、留置施設居室内トイレドアの取りかえに要する経費、取り調べ室の録音・録画装置の整備に関する経費、通信指令システム・総合指揮システムの更新に要する経費、警察航空機の整備に必要な補用部品等に要する経費につきまして、補正、廃止、債務負担行為の設定をお願いしようとするものでございます。
次に、資料の11ページをお願いします。議案第5号でございますが、鳥取県高齢者、障害者等の移動等の円滑化を図るための信号機等の基準を定める条例の設定についてであります。
本条例につきましては、地域主権一括法の公布によりまして、従来国家公安委員会規則で定められておりましたバリアフリー法の規定に基づいて整備する信号機等の適用基準が条例が定めることとされたことに伴いまして、当該基準を定めるものでございます。
次に、資料の13ページをごらんいただきたいと思います。議案第24号でございますが、損害賠償に係る和解及び損害賠償の額の決定についてであります。
猟銃の所持許可の欠格事由に係る誤教示による損害賠償について和解し、損害賠償の額を定めることについて、本議会の議決を求めるものであります。
次に、資料の14ページをお願いいたします。報告第2号でございますが、議会の委任による専決処分の報告についてであります。
公務中の職員の交通事故について、損害賠償に係る和解及び損害賠償の額の決定並びに警察職員の特殊勤務手当に関する条例の一部改正に対する知事の専決処分がなされたことから御報告をするものであります。
警察職員による交通事故防止につきましては、今後とも全職員に対する指導を行ってまいりたいと考えております。
以上、警察本部の提出議案等について御説明を申し上げました。御審議のほどよろしくお願いいたします。
◎前田委員長
それでは、議案第1号、平成24年度鳥取県一般会計補正予算につきまして、清水警務部参事官会計課長事務取扱の説明をお願いいたします。
●清水警務部参事官会計課長事務取扱
議案第1号、平成24年度鳥取県一般会計補正予算について5件御説明いたします。
まず、議案説明資料の2ページをお願いいたします。「全国植樹祭」警備対策事業として、行事の円滑な実施と警備諸対策に要する経費として1億1,000万6,000円の債務負担行為の設定及び補正予算として2,159万7,000円をお願いしております。
皆様御承知のとおり、平成25年春に予定しております第64回全国植樹祭の開催に伴い、行事の円滑な実施、歓送迎者の雑踏等による事故防止、適切な交通対策を実施するために必要であるということからこれらの経費を計上しております。
3ページをお願いいたします。通信指令システム・総合指揮システムの更新に要する経費として6億368万5,000円の債務負担行為の設定をお願いしております。日々発生しております事件・事故による被害拡大の防止、犯人早期逮捕のために、発生直後における迅速・的確な初動警察活動の重要性は年々増しているところでございます。県民の皆様の期待に応えるためには1分1秒でも早く事件・事故現場に臨場する必要がありますが、現在のシステムが10年前のものでございまして、老朽化、陳腐化が進んでいるということで、平成26年2月末のリース満了に伴い全面更新するものでございます。
4ページをお願いいたします。警察財産管理費として、留置施設居室内トイレドアの取りかえに要する経費1,176万9,000円をお願いしております。全国的に警察署内の留置施設において被留置者がドアに衣類等をかけるなどした自殺事案が発生しており、当県におきましても、本年の4月に米子警察署において同種の自殺事案が発生したところであります。このため、集中留置所であります倉吉・米子警察署2署について、現状のドアを取りかえ、形状変更の改修を行い、同種事案の根絶を図るものでございます。
5ページをお願いいたします。取り調べの録音・録画装置の整備に要する経費として1,190万1,000円お願いしております。平成21年4月から裁判員裁判対象事件の一部について取り調べの録音・録画の試行が開始されたところでありますが、3年間の試行期間と国家公安委員長が主催する研究会の最終報告を受けまして、本年3月に警察庁が「捜査手法、取調べの高度化プログラム」を策定し、本年4月以降の取り調べにおける試行の範囲を拡大することとしたことから、これに必要な装置を既に鳥取、米子には配置しておりますが、残りの7つの警察署と県警本部に各1式、計8式を整備するものでございます。
最後に、6ページをお願いいたします。警察航空機の整備に必要な補用部品等に要する経費として1,357万4,000円をお願いしております。本年6月の常任委員会でも御説明いたしましたが、23年度の国の第3次補正予算におきまして、県警のヘリコプターが更新されることになりまして、来年の2月ごろに納入見込みとなりました。これにあわせまして機体用の補用部品、整備工具等購入整備を行うものでございます。なお、これらの部品等につきましては、平成24年度から26年度において段階的に整備するものでございます。よろしくお願いいたします。
◎前田委員長
続きまして、議案第5号、鳥取県高齢者、障害者等の移動等の円滑化を図るための信号機等の基準を定める条例の設定について、中林交通部交通規制課長の説明をお願いします。
●中林交通部交通規制課長
議案第5号、鳥取県高齢者、障害者等の移動等の円滑化を図るための信号機等の基準を定める条例の設定について御説明いたします。警察本部議案説明資料の11ページ、12ページをお願いいたします。
高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律、いわゆるバリアフリー法と言われておりますが、これの一部が改正されまして、従来国家公安委員会規則で定められておりましたバリアフリー重点整備地区において整備する信号機等の適合基準について条例で定めることとされたことに伴いまして、当該基準を定めるものでございます。本条例については、従来から国が定めていた基準を参酌し、障害者団体からの御意見の聞き取りやパブリックコメントの意見も参考としながら策定し、本議会で御審議をいただくものでございます。
条例の概要でございますが、バリアフリー重点整備地区に設ける信号機等の基準につきましては、(1)に記載しておりますとおり、信号機についてはアの音響信号機、イの高齢者、障害者等が横断するために必要な時間青信号を表示している信号機、ウの歩行者用青信号の残時間を表示する信号機、エの歩車分離式信号機のいずれかであることとしております。また、道路標識につきましては、反射材料を使い、または夜間照明装置を施したもの、道路標示につきましては、反射材料を用いたり反射装置を施したものか視覚障害者の誘導を行う突起体、これは点字ブロックの役割を果たすもので、いわゆるエスコートゾーンというふうに言われております。これらのいずれかとしております。これらは国の基準に準じたものとしておりまして、施行期日は平成25年4月1日としております。
◎前田委員長
続きまして、議案第24号、損害賠償に係る和解及び損害賠償の額の決定について、長谷川生活安全部参事官生活環境課長事務取扱の説明をお願いします。
●長谷川生活安全部参事官生活環境課長事務取扱
引き続き資料の13ページをお願いいたします。損害賠償に係る和解及び損害賠償の額の決定についてであります。
初めに、和解の相手方を初め関係の皆様に大変な御迷惑をおかけしたことについておわびを申し上げます。申しわけありませんでした。
提出理由は、法律上県の義務に属する猟銃の所持許可の欠格事由に係る誤教示による損害賠償について和解し、及び損害賠償の額を定めることについて本議会の議決を求めるものであります。
和解の相手方は鳥取市の個人で、和解の要旨は、県側の過失割合を5割とし、県は相手方に対して損害賠償金1万7,250円を支払うというものであります。
和解の概要について御説明いたします。本件は、平成23年6月7日、当時、鳥取警察署の職員が猟銃の処理許可申請に来られた和解の相手方に対し、猟銃所持の欠格期間が10年間であるところを5年間と誤って教示したことにより、和解の相手方は当該猟銃を銃砲店に保管委託し、さらに本年4月5日、鳥取警察署に別の猟銃の所持許可申請をするに至ったもので、和解の相手方に猟銃の保管委託料、申請手数料等の損害を与えたことから和解の相手方が負担した費用の一部を支払うことで和解しようとするものであります。
本件は、本年5月11日、申請書類を審査中に欠格期間中であることが判明し、和解の相手方及び当時取り扱った職員に確認した結果、誤教示が判明したものでありますが、銃砲・刀剣類に関する許可事務につきましては、直ちに執務資料を作成し、各警察署の担当者等に徹底するとともに、各警察署の巡回指導を行うなど、このようなことが二度とないように再発防止の徹底に努めております。大変申しわけありませんでした。
◎前田委員長
続きまして、報告第2号、議会の委任による専決処分の報告について4件、前田警務部監察官室長にお願いします。
●前田警務部監察官室長
資料の14ページをお願いしたいと思います。報告第2号、議会の委任による専決処分の報告についてであります。職員の公務運転中の交通事故による損害賠償に係る和解、損害の額の決定について専決処分がなされた4件、資料につきましては14ページから17ページの資料でございます。これの報告をいたします。
初めに、資料14ページをごらんいただきたいと思います。本年8月10日になされました専決処分であります。和解の相手方は東伯郡内の個人で、和解の要旨は、県側の過失割合を10割とし、県は相手方に対して物的損害に対する損害賠償金27万5,174円を支払うというものでございます。事故の概要につきましては、平成23年7月29日、東伯郡琴浦町徳万地内におきまして、米子警察署所属の職員が公務、これは捜査用務でございます。公務のため小型乗用自動車を運転中、前方への注意を怠ったため、赤信号により前方で停止しようと減速をしておられました相手方の軽乗用自動車に追突し、同車両が破損をしたものでございます。
続きまして、資料の15ページをごらんいただきたいと思います。本年8月27日になされた専決処分でございます。和解の相手方は岡山県倉敷市内の法人と米子市内の個人でございます。和解の要旨は、県側の過失割合を6割といたしまして、県は岡山県倉敷市内の法人に対して物的損害に対する損害賠償金36万612円を支払うものでございます。また、県は米子市内の個人に対しまして人的損害に対する損害賠償金38万1,655円を支払うというものでございます。事故の概要につきましては、平成22年10月4日、東伯郡琴浦町松谷地内におきまして、警察本部刑事部捜査第1課所属の職員が、捜査用務中、公務のため普通乗用自動車を運転中、信号機、一時停止規制のない交差点に進入いたしました際、左方道路から進行してきました相手方乙が運転する和解相手、甲所有の小型貨物自動車と衝突いたしまして、双方の車両が破損するとともに、相手方乙が負傷されたものでございます。
続きまして、資料の16ページの御説明をいたします。同じく8月27日になされました専決処分でございます。和解の相手方は島根県安来市内の個人の方でございます。和解の要旨は、県側の過失割合を10割とし、県は物的損害に対する損害賠償金29万3,706円を支払うというものでございます。事故の概要につきましては、平成23年7月6日、西伯郡南部町諸木地内におきまして、警察本部生活安全部自動車警ら隊所属の職員が公務のため小型乗用自動車を運転中、バス停の待避所から右方向に転回をしようとした際に、後方から進行されておりました相手方の車両、軽自動車でございますが、これと衝突いたしまして双方の車両が破損したものでございます。
続きまして、資料の17ページの説明を行いたいと思います。同じく8月27日になされました専決処分でございます。和解の相手方は倉吉市内の個人で、和解の要旨は、県側の過失割合を9割といたしまして、県は物的損害に対する損害賠償金8万2,782円を支払うというものでございます。事故の概要につきましては、本年1月14日、倉吉市福光地内におきまして、倉吉警察署所属の職員が公務、交通取り締まり中でございます。公務中に普通特殊自動車、パトカーでございますが、緊急自動車として運転中にT字路の交差点に進入した際、左方道路から進行されておりました相手方の小型乗用自動車と衝突しまして双方の車両が破損したものでございます。
職員の交通事故につきましては、県民の方の信頼を大きく失うものでございます。警察としましても、このことを重く受けとめまして、今後もより一層職員の交通事故防止対策に努めてまいりたいと思っております。申しわけございませんでした。
◎前田委員長
次に、18ページの議会の委任による専決処分の報告についての警察職員の特殊勤務手当に関する条例の一部改正について、林警務部総括参事官警務課長事務取扱の説明を求めます。
●林警務部総括参事官警務課長事務取扱
警察職員の特殊勤務手当に関する条例の一部改正について御説明いたします。資料の18ページをお願いいたします。
本件の提出理由につきましては、1に記載しておりますように、本年6月27日に公布されました原子力規制委員会設置法の附則において、一部改正された原子力災害対策特別措置法に条項ずれが生じたということから、この法律の条項を引用する警察職員の特殊勤務手当に関する条例の一部改正について本議会に報告するものでございます。
改正の内容につきましては、2の概要の(1)のとおり、東日本大震災の被災地における作業に係る災害応急手当の特例について定めた規定中の引用している原子力災害対策特別措置法の条項を改めるものでございます。具体的には、19ページの新旧対照表のとおり、条例附則第5項第2号中、引用しております原子力災害対策特別措置法の条項を第20条第3項から第20条第2項へ改正するものでございます。
施行期日につきましては、2の概要の(2)のとおり、原子力規制委員会設置法の施行の日とすることとしております。よろしくお願いいたします。
◎前田委員長
ただいままでの説明に対して質疑を行いたいと思います。
○藤井委員
一般的な話になるかもしれませんけれども、留置場の自殺というのは、いわゆる警察としては管理責任を問われるものなのでしょうか。多分そうだろうと思うのですけれども、とすれば、やはり完璧に防ぐという努力、対応が必要なのだけれども、今やられているこの方法は、多分鳥取県警の発想ではなくて全国基準が適用されているだろうと思うのですが、そういう方向に沿って設計されたものなのでしょうかということです。全国基準なるものがあるのかと。
もう1つは、植樹祭の件だけれども、これは一般財源となっているけれども、交付税措置されるということで理解していいのですか。
●林警務部総括参事官警務課長事務取扱
まず、留置の関係で、留置事故があった場合に管理責任が問われるかということについてでございますが、これにつきましては、その内容に応じて警察、管理者側としてそういう落ち度があったかどうかということによるかと思います。規定どおり確実になされた場合、そういうことが問われるかどうかということはまた別のことになってまいると思います。
全国的な基準があるかということでありますが、おおむねの基準はありますが、特に留置所の扉のようにこういう形とかちっと示されたものはございません。各県の運用に任されている部分もございます。
●清水警務部参事官会計課長事務取扱
藤井委員のおっしゃるとおり、交付税措置がございます。ただ、額については把握しておりません。
○藤井委員
全額ではないのか。
●清水警務部参事官会計課長事務取扱
はい。
○藤井委員
第1問ですけれども、管理責任が問われるということであるなら、やはりより完璧に防ぐという設計努力が必要なのだと思うのだけれども、全国基準がないというのは不思議だなというのが1つと、鳥取警察署で既にやられていますね。これは効果があったというふうに考えておられるわけですか。
●林警務部総括参事官警務課長事務取扱
全国基準が全くないわけではなくて、扉のすき間ですとか縦横の長さはそれぞれの施設の事情もありますので、細かい部分については各県の裁量にゆだねられる部分があるということでございます。
鳥取警察署の仕様につきましては、私も見ておりますが、効果はあるものと考えております。詳細は申し上げられませんが、その仕様にしておれば、特に首をつったりとか、そういうようなことは比較的防ぎやすい形状になっているものと考えております。
○稲田委員
私も同じ質問ですが、まず1点目が、留置場の中にトイレがあるということですか。それとも留置場そのものの外にトイレがあって、留置されている人が看守の付き添いでトイレに行くのか、そのあたりを教えてください。
●林警務部総括参事官警務課長事務取扱
一般的には留置場の中にトイレはございます。それで、自分で用を足すことが可能となっております。
○稲田委員
2点目が、5ページですが、2の(1)のイの部分です。知的障害によって言語によるコミュニケーション能力云々であって録音・録画を実施するのだというこの文章の中に「罪種を限定せずに試行を開始し」という文言があるのですが、これはどういうことなのでしょうか。自白事件、否認事件ということを指しておるのか別の罪の種類を指しておるのか、どういう意味でこういう文言を使っておられるのでしょうか。
●清水警務部参事官会計課長事務取扱
対象事件につきましては、委員御存じのとおり、死刑または無期もしくは長期禁錮に当たる事件等で、具体的には殺人、強盗致傷などがありますけれども、知的障害を有する被疑者につきましてはそういう罪種を限定せずに試行していこうというような方向です。
○稲田委員
そうすると、通常の健常者については、いわゆる罪を決めて、要するに可視化の問題なのですが、こういう可視化の施設を適用されるということですか。
●清水警務部参事官会計課長事務取扱
今までは先ほど申しました対象事件で、自白事件で進めておったのですけれども、いろいろと取り調べ等で無罪事件が全国的にあったということで、幅を広げて、自白事件のみではなしに否認事件とか、例えば逮捕した後の弁解録取書を作成するときとか、例えば否認から自白に転じたときとか、そういうところで録音・録画をしていくという方向性になってきております。
○稲田委員
ちょっと意味がわからない。結局この文章を要約すると、知的障害を持っておる人については可能な限り広く録音・録画するということになるわけですね。そうすると、健常者よりも知的障害を持っている人のほうが広く適用になるということでしょう。そうすると、そういう前提の中で、今、罪の種類は何だというぐあいに私が聞いたら、それは死刑から始まって無期から有期からという罪の種類をおっしゃいましたね。そういうものを限定をしないというのは、逆に言うと、健常者にはそれが限定されて適用されるということになるのですか。
●濵澤刑事部長
捜査の部分ですので、私のほうから答えさせていただきます。
健常者につきましては、従来どおり21年の4月から運用しております取り調べの一部録音・録画、これは裁判員裁判の対象事件でございます。今でもこれは変わりません。それにプラス知的障害を有される方については言語によるコミュニケーションがなかなか調べの段階でとりにくい、あるいは供述が取り調べ官に迎合する傾向が見られるのではないかというような指摘がございまして、知的障害を有される方については、罪種を限定せず、身柄を拘束した事件を対象として、ことし、24年の5月から身柄拘束した全事件に対して試行を実施しているところでございます。
○稲田委員
そうすると、知的障害者については身柄拘束事件はことごとく可能な限り録音・録画をするというぐあいに解釈していいわけですか。
●濵澤刑事部長
全てできない場合もありますけれども、できる限り多く実施するという方針でやっております。
○稲田委員
もう1点。私は13ページから17ページまでで理解ができない部分があるのですが、まず1点目の損害賠償に係る和解の問題です。これは警察官の間違った教示ですね。警察官が間違って教えたのでしょう。それによって和解の相手方が損害をこうむったので損害額が決定されたということですね。それはそれで結構なのですが、警察官の方が専門的な知見に基づいて教示をされたわけですから、非常に専門性の高いものであるのですよ。そうすると、これをただ単なる軽過失とみなすことができないのではないかという気が私はしております。ですから、これは重大な過失に当たるのではないか、それをただ単なる単純な過失で終わっていいのかどうかという問題が存在するように思うのですが、それについてどういうように思われるか聞きたい。要するに、善良なる管理者の注意をもって事に当たれば済むわけですが、そうではなくて、こういう専門的かつ高度な業務について、重大な注意をもってこれに臨まなければならない。しかしながら、それをうっかり誤った教示をしているということになると、これはただ単なる軽過失の問題ではなくて、重大な過失の問題として求償権が発生するように思う。その点について、2点、どういうぐあいに考えておられるか所見を聞きたいと思います。
●長谷川生活安全部参事官生活環境課長事務取扱
先ほどの質問の件に関してでございますけれども、私どもとしましては、誤った説明をしたということに関しては警察官の落ち度だというふうに思っております。しかし、重大な過失と言えるかどうかという点につきましては、重大な過失があったというふうには捉えておりません。
○稲田委員
なぜですか。
●長谷川生活安全部参事官生活環境課長事務取扱
重大な過失といいますのは、やはり故意とか、そういった本当の重大……。
○稲田委員
ちょっと待った。重大な過失というのは故意ではなくて、故意は故意だ。過失と違う。そういう誤った解釈をしたらいかぬ。
●長谷川生活安全部参事官生活環境課長事務取扱
先ほど言われますように、警察官の誤った教示といいますのは、判例上も損害賠償対象ということがあったりしまして、私どもも反省しているところでありますけれども、実際の申請があった場合には審査表に基づいて欠格事由がないかどうかをチェックして審査しているところでありまして、口頭で誤った説明をしたものでありますけれども、実際上では欠格事由を見落とすこともございませんし、誤った説明をしたことについては警察官の理解不足というところがございまして、それは申しわけなかったと思いますけれども、重大な過失というふうには捉えておりません。
○稲田委員
それはとてもおかしいです。専門的な知見を持って事に当たらなければならない警察官が、十分な知識がなかったということでは通りませんよ。法の不知はこれを許さないという言葉があるのですよ。知らなかったからといって専門性を持っておる警察官が許されるはずはないですよ。
それで、しかも私の質問にまだ答えていない。がゆえに、悪かった、謝った、申しわけなかったというだけで済まされるということになったら、一般市民もそれで許されるというとんでもない結果を招くことになるのですよ、今の発言からすると。そうではないと思うのですよ。なぜこういうことが起こったか、そしてそれは一体求償権に発展するのかどうか。ただ県費を出していわゆる損害額だけを補填をすればいいというところが分かれ際になっているわけですね。そこの部分をどう思うかということを私は聞いているわけです。質問に答えてください。
●長谷川生活安全部参事官生活環境課長事務取扱
なぜ起こったかということでございますけれども、この事案につきましては、平成21年に銃砲刀剣類所持等取締法の改正がありまして、猟銃についての特例という部分があります。一般の空気銃等の場合であれば、相手方の欠格事由については5年ということで……。
○稲田委員
ちょっと質問と違う。私は事件の内容なんか聞いていない。
●長谷川生活安全部参事官生活環境課長事務取扱
一般の銃につきましては5年という欠格期間がありまして、その5年というのを思い込んでいたという部分がございまして、このたび誤った説明をしたということでございますけれども、先ほど言われます重大な過失ではないかという部分でございますけれども、重大な過失といいますのは結果の予見が容易な場合とか著しい注意義務違反の場合に認められると。本件の当該職員の行為については重過失に当たらずに求償できないものだというふうに考えております。
○稲田委員
だから、私が重過失があるのではないかと疑うべきだということは、著しい注意義務というのはどこから涌いて出てくるかということなのです。一般の善良なる管理者としての注意ならば、通常の市民の注意義務で足りるわけです。だけれども、著しい注意義務というのはどこから涌いてくるかというと、その人が持っている専門性とか高度な知識とか、そういうものを要求されている立場にある者は著しい注意義務が必要なのですよ。それを一般の善良なる管理者の注意だけで処理をすることはできないということを私が言っているわけです。だから、これは個人の重大なる過失があるのではないかと問うているわけです。どうでしょうか。
◎前田委員長
稲田委員、要は「著しい」の範囲を問うているわけですか。
○稲田委員
そうです。それで、求償権があるかないかということを問うているわけです。
●長谷川生活安全部参事官生活環境課長事務取扱
先ほども言いましたとおり、私どもとしましては、誤った教示はしたものの、重大な過失というふうには見ておりません。
○稲田委員
だから、なぜそれが重大な過失と認められないのですかと理由を聞いているわけです。納得のいく説明をしていただきたいと思う。
それと、何回言っても多分そこのところは理解ができないと思うから、いいですよ。資料を出していただきたい。さっき判例があるとおっしゃった。その判例を一つ出してください。それをお願いしておきたいと思います。どういう判例があってこういう結論を出したのか。額は非常に少額ですが、やはり、警察官というのはある種の専門性が十分にあると思っています。だからこそ警察官には逮捕権もあるし、強大な権力が与えられておるわけです。やはりそれならばそれなりの注意義務、重大な注意義務、著しい注意義務というものが存在するはずですよ。だけれども、そこのところが非常に抜けている部分がありますので、検討を要する問題だと思います。
もう1つは、その後ですよ。後の全ての損害賠償の決定額について、公務のため小型の自動車、公務のための普通自動車とずっとあって、一番最後だけがパトカーになっているわけです。公務の小型自動車ですよ。これは一体誰の自動車なのかもはっきりわからない。しかも、この事故があった年月日だけ書いてあって時間も書いてない。我々一般市民が交通事故を起こしたりいろいろな事故があったときには、何時何分というところまでしつこく――私はまだそういう取り調べを受けたことはないけれども、聞くところによれば何時何分かというところまで徹底的に調査、現場検証されるのでしょう。ならば、これについてはやはり時間もきちんと書いてほしい。そして公務中だったのか公務中でなかったのかということ。これは非番の場合だってあるかもわからないのですから。公務だということが書いてある。公務であるという証左を明らかにしてこの文書をつくるべきだろうと思うのです。悪くとりたくないけれども、悪くとれば全部公務で処理できる話なのですね。公務と書いておけばそれで通るよ、専決処分だから通るよということだって悪意にとればとれないことはないわけです。だから、そこのところはやはり時間も書いてほしいし、どんな公務だったのか、公務の内容も少し説明して、そしてこの文書をつくり上げてほしいと思いますが、どうでしょう。
●前田警務部監察官室長
今委員のほうから御指摘がございました。資料の作成につきましては、おっしゃるとおりだと思います。今後改善を検討してまいりたいと思います。
○稲田委員
よろしくお願いします。
○銀杏委員
関連ですけれども、13ページの損害賠償の額の決定についてということでお話がありました。その中で、説明の中で、負担割合が5割だというふうにおっしゃっていまして、ということは、相手方にもこの負担割合が発生しているということですね。その理由を教えていただきたいと思います。
もう1点、3ページの通信指令・総合指揮システム運営費であります。債務負担行為6億円余り出ております。これはシステム整備費ではなくて運営費で上がっておりまして、この6億円というのは主にソフトの経費かなというふうに私は思いました。ただ、スケジュールの中で機器調達、設置工事などというふうにありますので若干の機器の整備もあるのかなと思うのですが、具体的に、例えば多分通信指令室の大型パネルなんかは変えるのかどうなのか、指令室の中の端末機械なんかは変えるのかどうなのかとか、もう少し具体的に言ってもらわないと、これがソフト経費だけだといかにも大き過ぎるのではないかと思っております。
●長谷川生活安全部参事官生活環境課長事務取扱
県の負担割合5割という点でございますけれども、この件につきましては、相手方も許可申請する場合に添付書類が必要でございまして、経歴書というのがございます。これに欠格事由に該当するという犯歴の部分ですけれども、これの記載がなかったということ、申告漏れです。それからいわゆる欠格事由に該当する行為から10年経過しているという、事実と相違する誓約書というものを提出しておりまして、相手のほうも申請書類に不備があるという点でございます。
●清水警務部参事官会計課長事務取扱
指令システムの件につきまして御説明させていただきます。
まず、具体的機能につきまして、110番通報の位置の特定時間の短縮ができます。現在のおおむね90秒が60秒に短縮できるということで、警察官が現場に到着できる時間が短縮されております。それは110番内容の入力方式が、今まではキーボードとかマウスで打っていたのが電子ペンで書けるというようなことになりまして、自由に書けて、それがそのまま送信できるというように簡単になってきているということであります。また、110番の短縮につきましては、電柱に番号がついておりますが、そういう番号を被害者の方が場所が説明できない場合に、ここに立っているのですけれどもということになれば、そこで即座に現場がわかって、一番近い警察官に送信できるというような状況です。
また、総合指揮システムのところでは、指揮室というものがありまして、そこは大きな事件・事故、または災害対策のときに指揮本部となりますけれども、そこも大きな画面になるという状況とかが改善されるということになっております。
○銀杏委員
ちょっとわかりにくかったのですが、猟銃の所持許可の欠格事由によるということなのですが、結局、誤った申請書等によって、申請を受けた側の判断も影響を受けたというふうに解釈していいのかどうなのか教えてください。端的にお願いします。
要するに通信指令・総合指揮システム整備費、今のお話ですと、かつて警察を所管する常任委員会で青森か北海道に視察に行ったときに、電柱についている番号で場所を特定するというふうなのを見てきたこともありまして、どなたかがそれを提案されたことも記憶しておりますけれども、そういうふうなシステム変更というふうなことはわかりますが、絵柄もそのまま送信できるように、また受信できるようにするのだということもわかりましたが、具体的にソフトなのかハードなのか説明ではよくわからなかったのですが、ソフトを変えるのですかということと、ハード費用がかかるのかということをちょっと教えてください。
●長谷川生活安全部参事官生活環境課長事務取扱
経歴書の件でございますけれども、経歴書というのは、例えば虚偽記載とか不記載があれば許可の審査を著しく困難としたり、あるいは審査に当たって判断を誤らせることにもなるというようなものでございまして、前科前歴に関する事項につきましても主要な事項だというふうに考えております。そして誤った判断をするおそれにもつながってきますし、申告の受理前に、いわゆる前科歴等の記載があった場合には申請を却下していることも考えられております。担当者がどういうふうに判断したかは別としまして、そういったことが記載してあれば申請を受理していないということが考えられます。
●清水警務部参事官会計課長事務取扱
委員のおっしゃるとおり、全面的に改修する、改善するということでございます。
○銀杏委員
損害賠償の件についてですが、非常にわかりにくい説明でして、要するに経歴書とか申請書の不備が直接この間違いにつながったのだということならば、和解金について半分半分の責任で持ちましょうよというのはわかります。ただ、そうでないならば、それはそれとしての事由としてきちんと処理して、またこれはこれとで別個に処理すべきであると思うのです。この文書には和解が成立したとは書いてない。和解しようとするものであるということは、この委員会、また本会議で可決したら、議会で承認を得ましたので半分半分でお願いしますと相手方に言うのかなという心配といいますか、思っているのですけれども、この2点についてお願いします。
●長谷川生活安全部参事官生活環境課長事務取扱
この五分五分という額については相手方のほうも了解しておりまして、五分五分で進めていきたいというふうに考えております。
○銀杏委員
だから、経歴書なり書類の不備が誤った判断になってしまった直接の原因であるというふうなことは一度もおっしゃっていないのです。ということは、それはどちらかというと本件とは関係ないことになってしまう。それはそれでまた別個処理をする必要があるのではないかと思うのですけれども、ごっちゃにされておるのがよくないのではないかと私は思うのですけれども、どうなのですか。直接影響があったのですか。
●長谷川生活安全部参事官生活環境課長事務取扱
直接影響があったということは言えないと思いますけれども、先ほど言いましたとおり、初めに経歴書に前科歴が記載してあれば、この件は、申請を受けた後に前科歴の照会等をして欠格期間というものが判明したものでありますけれども、初めに記載がしてあるのを担当者が確認しておれば、その段階で、あなたは今欠格期間中ではないですかというふうなことを言っており、それであれば申請を受理していなかったという可能性があるということでございまして、別の問題だとは考えておりません。
○銀杏委員
大体言われようとしていることはわかりました。故意もしくは悪意による経歴書の変更、提出があったのだというふうなことだろうと思わせてもらいました。予備調査ですので一応きょうはここまでということで終わらせてもらいます。
◎前田委員長
きょうは予備調査であります。提案されているわけですから、あとは質疑、一般質問等で対応してもらうということでよろしいですか。(「委員会中心だから」と呼ぶ者あり)
では、この件は別途また相談させてもらって……。
●前田生活安全部長
今回損害賠償の被害が生じたのは、一つは誤教示によって猟銃をその欠格期間が過ぎれば再申請するのだということで銃砲店に預けたと。その保管料がまず発生しています。それと、誤教示によって新たな猟銃を欠格期間中にもかかわらず申請した。そのことによって申請料が発生したと。その2つについて賠償してくれという申し出があったものでございます。ですから、前段の部分は警察官の誤教示でありますけれども、後段の部分については先ほど長谷川課長が説明しておりますけれども、申請者が申請書類に添付する、自分自身そういう欠格事由がありません、ありますということを書く書類があるのですけれども、本人の過失によってそれを記載していなかった。ですから、事前の申請を受理したときにそれがわかっていた、申し出があったときに、受理する前にそのことが書いてあれば受け付けなかったと。ですから申請手数料は発生しなかったということになるわけです。ですけれども、本人の過失によってそこを記載していなかったということで受理してしまったと。受理した以上は受理手数料を徴収する必要があったということでございますので、この2つの損害については相手方にも責任があったという判断で五分五分とした次第でございます。
○稲田委員
だから、警察官が銃砲、刀剣の業務を取り扱う警察官の本当に専門的な、そういう手続的な問題なのですね。それを怠るということ、これは重要なことなのですよ。軽い過失ではないのです。それを、和解契約が五分五分だから、半々だからまあ軽過失だろうという、こういう認識が間違っているのではありませんかということを私が問うているわけです。したがって、それが重大な過失であるならば、重過失で県の求償権が発生する要件は故意または重大な過失と、こういうぐあいに条文上はなっているわけですね。だけれども、その重大な過失に当たるのではないですかというのはそこのことを言っているわけです。
●前田生活安全部長
猟銃行政、非常に重要な業務だと思っております。でありますので、本人がこれを誤ったというのは、先ほども説明ありましたけれどもそれで相殺するという意味ではございませんけれども、直前に銃刀法の改正があったと。それから一般の銃と猟銃とが扱いが違うと。欠格期間が5年と10年ということで、今回の猟銃については特例として10年だというような複雑な規定になっておりまして、その辺を誤って認識しておったということについては大変申しわけないと思っておりますし、責任があると思っております。
○稲田委員
わかりました。部長の答弁ですのでここまでにしますが、判例だけは教えてください。
◎前田委員長
では、警察本部の質疑を終わります。
次に、請願、陳情の予備調査に入りたいと思います。
今回の予備調査は警察本部の新規分の陳情1件でございます。現状と警察の取り組み状況はお配りしてある資料のとおりでございます。初めに執行部から現状と取り組みについて聞き取りを行った上で、陳情者の願意の聞き取りや現地調査を行うかどうか皆さんにお諮りしたいと思います。
「八橋警察署庁舎建替え計画について」ということで、大山町長森田増範様からの陳情書でございます。
長い陳情文でございまして、私が陳情書に下線を引いてみました。4ページ、「八橋警察署を大山町中山地内に建設することの優位性」というものが3項目書いてあります。一々読みませんが、下線を引いておりますので、ごらんになっていただきたいと思います。
6ページですが、結論でございます。読んでみますと、「八橋警察署庁舎は、八橋警察署管内の住民の安全・安心をより等しく保障するため、管轄区域の中心に位置し、かつ平成25年度末の山陰道開通により、交通利便地となる大山町中山地内に建設すること」ということが陳情の願意でございます。
それでは、担当課長からの説明を受けたいと思います。
●林警務部総括参事官警務課長事務取扱
八橋警察署庁舎建てかえ計画に関する陳情について、現状と取り組み状況を御説明いたします。お手元の請願・陳情参考資料をごらんいただきたいと思います。
八橋警察署にありましては、築後40年を経過して施設の老朽化、狭隘化が業務の支障となっており、これらを解消するための建てかえを計画しております。その際、島根原発において事故が発生した場合の米子警察署、境港警察署の代替機能をあわせ持つなど、県西部地域における防災拠点としての役割を果たせる機能、設備を備えた庁舎とする予定であり、候補地につきましては、現在地付近から琴浦町赤碕付近までを含めた近隣において選定をしているところであります。
◎前田委員長
警察本部からこの件につきまして追加資料を配付したいということでございます。配付してください。(追加資料配付)
それでは、この配付された資料に基づいて簡単に説明をお願いします。
●林警務部総括参事官警務課長事務取扱
選定理由の詳細につきまして、配付いただいた「八橋警察署庁舎建設候補地の評価について」に基づいて御説明申し上げます。なお、この書面中のパーセントにつきましては、八橋警察署管内全体の数値に占める割合を示したものでございます。また、陳情による要望の場所が大山町中山地内となっておりますこと、また県警察において候補地として考えている場所が琴浦町赤碕付近までを含めた近隣であることから、対比する場所につきましては場所特定のしやすいJR中山口駅、赤碕駅、八橋駅としております。さらに、判定欄の丸印につきましては、庁舎建設上の観点で優位または一定の基準を満たしたものを丸にしております。三角は一律に評価し得ないもの、そのほかをバツとしております。
まず、最上段の島根原子力発電所からの直線距離でありますが、これは島根原発の事故を想定いたしまして放射性ヨウ素の防護地域、PPAを考慮するために同原発からそれぞれの駅までの距離を図測により対比したものであります。いずれもPPAの50キロメートルをクリアしておりますが、距離でいけば琴浦町側のほうが遠いということになります。
人口につきましては、本年4月現在でありますが、琴浦町51.4%、大山町48.6%ということで、1,000人近く、ポイントとしてプラス2.8ポイントほど上回っております。
また、刑法犯の認知件数でまいりますと、23年中の数字でございますが、琴浦町50.3%、大山町49.7%ということで、0.6ポイントほど琴浦町のほうが上回っております。なお、特に旧東伯町側が全体の32.4%ぐらいございまして、比較的集中をしております。
次の交通事故発生件数につきましては、人身、物損合わせたものでございますが、琴浦町53.7%、大山町46.3%ということで、7.4ポイントほど琴浦町が上回っております。また、これにつきましても旧東伯町が全体を含めて34.4%ぐらいございまして、比較的集中をしております。
次に、許可等の関係でありますが道路使用、車庫証明の交通関係につきまして、琴浦町が36.4%、大山町が29.2%ということで、7.2ポイントほど琴浦町側に住所を有する方からの申請が多くなっております。なお、この部分で100%になっておりませんのは、管外に居住されている方の分が含まれているためでございます。
次に、風俗営業、銃刀法、火薬類取締法等の生活安全関係の申請ですが、琴浦町が71.6%、大山町が26.2%ということで、45.4ポイントと大幅に琴浦町側が上回っております。
警察安全相談につきましては、琴浦町52.2%、大山町37.8%ということで、14.4ポイントほど琴浦町居住者による警察安全相談のほうが上回っております。
会計的な遺失・拾得の取り扱いにつきましては、琴浦町45.2%、大山町23%ということで、これも琴浦町側が上回っているということでございます。
このほか近接する高速道路のインターチェンジ等の交通アクセス面、JR駅の乗降客数、それから非常招集等の応招時間との関係がありましたり災害時に自動車が使用できない場合に緊急に署に赴くといったことに関係します琴浦町八橋にあります警察官舎からの距離の関係、それから山岳遭難等を勘案した大山寺からの直線距離、それから津波の影響、土地価格等の項目で上げておりますが、土地価格を除きまして、琴浦町側が優位または同等の評価ということになっております。
以上のとおりでございまして、庁舎建設候補地につきましては、評価項目によって総合的に比較検討した場合に、琴浦町赤碕付近までを含めた琴浦町の生活圏域とすることが望ましいというふうに考えております。
◎前田委員長
ただいまの説明につきまして質疑をしたいと思います。
○稲田委員
私が発言をするのは、ちょうど議長が不在で私がかわりにこの陳情を受けたというものですから、それについて県警の警務部長ほかいろいろ説明に来られたりしたという経過が現在まであるわけでして、その中で、やはり私が疑問に思っておる点を2~3お聞きしたいと思っております。
まず第1点は、その話の中できょう大山町のほうに説明に行かれるということを聞いておりますが、それは間違いないでしょうか。
●林警務部総括参事官警務課長事務取扱
本年5月にも説明に伺っておりまして、このたびも本日説明に伺うことにしております。なお、これより前に説明に伺いたかったのですが、日程上調整がつかなくて、きょうに至っております。
○稲田委員
ちょっとそこのところをもっと明確に。きょう伺われたのか、それともこれから伺われるのか、そこのところを正確に。
●林警務部総括参事官警務課長事務取扱
きょう午後伺うことになっております。
○稲田委員
そこで、1点だけ問題になるのが、きょうこういう形で常任委員会が開かれるということですね。それで、今、私、現実に藤縄委員とちょっと話したのですが、この種の陳情が本来陳情としての意味を持つのかなという疑問が漠然とあって、藤縄委員も同じ意見を今私に耳打ちされたのですけれども、例えば県のある施設をどこかの地域に持ってきてくれという、こういう陳情というのは、委員長、もともとありなのですか。
◎前田委員長
自治法上はあるのでしょうね。
○稲田委員
一応自治法上ありとするならば、この陳情について我々でやはりきちんと審議をする必要があるということになるわけでして、そうなると、辛うじてきょう午後からという説明がありましたから、ここの審議を踏まえた上で多分大山町には説明をされるのでしょうけれども、これがきょうのきょうということなのですね。これはやはり我々県民の代表としてここの席に座って発言の機会を与えられておるわけですから、そういった意味で、少しこの陳情内容について審議をするという期間が短過ぎるのではないか、拙速なのではないかという気が――拙速という言葉は当たらないかもしれないが、その間の審議の期間が非常に短い。きょうここで審議をして、それでもってきょう午後には警察の考えておられるように赤碕に持っていくのだということを当然野口大山町議長以下に話をされるのだろうと思うのですね。それについて、余りにも期間が短過ぎるのではないか、審議の時間が短いのではないかという気がするのですが、それについてどう思われるのでしょうか。
●林警務部総括参事官警務課長事務取扱
この件については6月の常任委員会でも同じ内容で御説明をしているところでありますし、この問題の発端の説明は2月の代表質問のときからのことでもあります。3月時点で大山町長が警察署にお見えになったり、5月には本部の所属長が町のほうに説明に伺ったり、それから町長、議長さんが本部に見えたり、その間でいろいろのやりとり、説明等をしているところであります。たまたまきょうのきょうになったわけでありますが、特段きょうを選んだわけではなくて、できるだけ早く説明をしようとしていたわけですけれども、ちょっと日程が折り合わなかったということでございます。
○稲田委員
そうすると、いろいろ今まで議論をしたのだ、話し合いをしたのだという話が出てくると、私もちょっと一言だけ言わなければならないことがあるのです。それは、かつて八橋の署長さんが中山町の役場に来られて、移転の問題があるけれども、移転の問題についてはこの中山町がいいですねという話をされた。そのことは何回か警察の方にも申し上げたのです。そこのところの真偽のほどを調べてくださいということで、調べられたらそういうことがないということをおっしゃられたから、私も一応それはそれで一件落着だと思っておったのです、警務部長以下、皆さん、担当の方が来られたから。ところが、ゆうべ、名前は申しませんが、ある方と話をしておったらば、やはりそういう話があったのではないかということをおっしゃられるわけです、その方が。八橋の何という署長さんかわかりませんが、その方が中山町の役場にやってきてそういう話をされたということは本当に一切ないのかどうか、もう一回公の席で聞かせてください。
●石和田警務部長
ただいま稲田委員から御質問がありました。平成17年の警察署の再編当時のお話だと思いますけれども、その当時、管轄区域を変更するのに伴いまして、中山町のほうから警察署を中山のほうに持っていきたいというような意向が多分あったのだろうと思いますが、その件につきまして、調査した結果、警察のほうから将来的に中山に建てかえるといったような話は一切なかったということでございます。これにつきましては、当時の署長以下関係した人々には全て話を聞いた上でそのように確認しております。ただ、当時口頭でどういったやりとりがあったかというところまでは残っていない部分もございますので、いろいろな誤解が生じていたとすればそれは反省しなければならない、このように考えております。
○稲田委員
今の警務部長の答弁である程度の得心はしますが、結局その言葉があったために大山町の野口議長は非常に大きな期待を持たれたということは事実です。その言葉を直接聞いたのは野口議長だけなのですね。町長も聞いておられないから、私も町長とちょっと話したときには、町長もまあ警察の方が専門の知識でもってその場所を選ばれたのですからそれはそれでというような話がありました。それから他の町議会議員の方も大体そんなような話もしておられた部分があります。それから西伯郡選出の上村議員もそういうような考え方で、大筋においてはそうならざるを得ないでしょうかなという話にはなっておるわけですが、野口議長の思いというのが非常に強いのですね。なぜだろう、なぜこんなに野口議長は思いを込めているのだろうということからすると、やはり何か期待を抱かせるような話がそこであったのではないかと思ったら、きのうもまたその話がちらっと出てきて、何かそういう話がやはりあったらしいという話が出ておるわけです。これも口頭の話ですから、確たる証拠があってどうだということではないのですけれども、やはりそういう思いがある、思いを抱かせるというのは、もしそうであるならば、やはり警察署長という大変高い地位の立場の人がうかつな言葉を使って、まあ何とかするよというようなこととか、あるいはここはいい場所ですねみたいなことになるとやはり思いを抱くわけですから、そういうようなこともありますので、これは警察の方々に非があるということを言っているわけではないのです。ただ、そういう思いを野口議長が持っておられたということを公の場、席で伝える必要があるのだろうと思ったのできょうこうやって発言をしたようなことなのです。
と同時に、土地を提供されるということで大変な思いを抱いておられた方がいらっしゃるのですが、その方が7反か8反か自分の土地も出すよというような、そういうことにまで話が進展していったという経過があるわけでして、でもその方ももう諦めたと、もういいよという話ですから、周辺部の方々はそういった形で少しずつ鎮静に向かっていると思いますけれども、そういったもろもろの配慮を持って、もし大山町の野口議長に午後から会われるのであれば、そういう配慮のもとにお話をしていただきたいと思います。
○藤井委員
2つの箇所で綱引きみたいなことになっているけれども、警察が報告したものは純粋に数字でもって判定をなさったことだと思いますが、少なくとも琴浦町ないし赤碕以東としたわけですね。ついては、やはり数字だけではなくて地域の了解というのも当然とられたと思うのですが、土地の問題についてもどの程度進捗しているのか、そこについてちょっと。
●石和田警務部長
前回、6月の常任委員会におきまして建てかえの計画を報告させていただきました。その際に、種々の事情を考慮しまして現在地から赤碕付近までということで報告したところでございます。その後、地元のほう、町役場等と調整をしておるところであります。まだ具体的にここということで今お示しすることはできませんが、前回の報告を地元のほうと話をしている状況でございます。基本的には琴浦町の人はおおむね我々の考え方を理解していただきまして全面的に協力をいただいていると、このように考えております。
先ほど稲田委員からアドバイスをいただきまして、ありがとうございました。これにつきまして、きょうの午後、大山町のほうに行きまして、これにつきましては、陳情とあわせて警察のほうに幾つか御質問いただいております。具体的にはきょうお示ししたような刑法犯の認知件数等治安情勢を説明してほしいといったようなこと、もろもろございまして、こういったことを含めて説明に参りますので、その際、先ほど稲田委員からもアドバイスいただいたようなことも念頭に置きながら説明に当たらせていただきたいと考えております。
○藤井委員
赤碕以東からは陳情は出ていませんけれども、今のような説明を聞けば、当然地元は陳情に相当する程度の期待を持っていると考えていいのではないかと思うのです。だから、ここはやはり綱引きの決着をつけるために、警察本部というのは本当に毅然とした対応をなされるべきだというふうに思いますが、いかがでしょうか。
●石和田警務部長
ただいま藤井委員から御指摘ございましたように、この八橋警察署の建てかえにつきましては、ことしの2月の予算の上程時から新聞報道等されておりまして、非公式には各地域から要望等は伺っておりますけれども、当然今の琴浦のほうからも地元に残してほしいというような意見があるというのは承知しております。こうしたことも踏まえながら、我々としましては、管轄区域内の治安を維持するという観点から最良の場所を選定するということで、強い決意をもって進めていきたいと考えております。
◎前田委員長
そうしますと、陳情者からの願意の聞き取り、あるいは現地調査の必要性について委員の皆様の意見を聞きたいと思います。
○藤井委員
両者が引き合っている事案ですので、やはり純粋に数字的に処理をすべきだと思うので、警察本部にお任せするべきではないかというふうに思っています。
◎前田委員長
ということは、願意の聞き取りなしということでいいですか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
では、現地調査ももちろんないということで、ではそういうことに決まりました。
暫時休憩いたします。
午前11時40分 休憩
午前11時45分 再開
◎前田委員長
再開いたします。
次に、報告事項に移りたいと思います。
企画部からお願いしたいと思います。亀井課長から3件お願いします。
●亀井企画課長
企画部の資料の1ページをお願いいたします。関西広域連合8月定例会及び関西広域連合委員会の概要につきまして報告をいたします。
関西広域連合議会につきましては、8月23日に鳥取県議会の議場で開催されました。委員の皆様には、この議会の傍聴、懇親会への参加などをいただきまして、どうもありがとうございました。
8月定例会の概要につきましては、(2)のところに記載をしております。議案につきましてはア、イ、ウで記載しておりますけれども、補正予算、これは先ほど議案説明資料のほうで本県の負担につきましては説明をさせていただいたところでありますけれども、関西広域連合としての補正予算、それからイの職員定数条例の一部改正、ウでその他の条例の改正と、こういったものにつきまして原案どおり可決されました。
2つ目の白丸で、継続審査とされましたのは、昨年度の決算認定についてでございます。
3つ目の白丸で、意見書の採択ということで、低炭素社会の実現に向けた地球温暖化対策の推進を求める意見書が採択されました。
大きな2番ですけれども、同日、とりぎん文化会館で関西広域連合の委員会も開催をされました。その概要につきましては、2ページに記載をしております。
まず(1)で、政令市のうち京都市、神戸市の加入についてということで、京都市におかれては広域観光、文化振興の分野の副担当に、神戸市は広域防災の分野の副担当に就任されました。
(2)で、国出先機関対策についてということでございますが、特例法案の早期国会提出を求める声明を発出いたしました。具体的には3ページに添付をしております。
そのほか(3)、(4)、(5)でありますけれども、広域計画の改定、これは来年度広域計画の改定をしようとしているもの、(4)につきましては連合の規約の改正についてということで、今後ドクターヘリの経費負担団体の追加等に係る規約改正等を考えているということ、(5)につきましては来年度の予算編成に向けていろいろと検討していこうということ、こういったことにつきまして議論等をしたところでございます。
(6)につきましては、関西における中長期的なエネルギー政策についてということで、関西におけるエネルギー政策につきましては、今年度中に取りまとめを想定しておりましたけれども、国、政府のほうのエネルギー基本計画を踏まえる必要があるということで、来年度検討をさらに深めていこうということにしたところでございます。
2つ目の黒ぽつでありますけれども、今後のエネルギー政策の確立に向けた声明ということで、ことしの夏の電力需給の検証でありますとか大飯原発の3、4号機の再審査を求める声明を発出いたしました。具体的には、4ページ、5ページに添付をしております。
そのか、(7)といたしまして、東日本大震災の災害廃棄物の広域処理ということで、可燃物の広域処理につきましては検討を中止することとし、不燃物につきましては今後の状況を見定めるということにしたところであります。
(8)で韓国トッププロモーションの実施結果等についてということで、韓国のトッププロモーションの実施結果、中国トッププロモーションの実施予定、これにつきましては先週行われたところでありますけれども、そういったところについて報告がされたところでございます。
そのほか(9)でことしの夏の節電対策についてということで、関西エリアにおきまして、最大電力の電力需要が22年の夏に比べて約11%減少した、こういったことを報告をされたところでございます。
続いて、6ページをお願いいたします。第2回鳥取・広島両県知事会議の概要について報告をいたします。
8月27日、境港市で第2回鳥取・広島両県知事会議を開催いたしました。
まず、1番目でありますけれども、中国地方における広域連合ということで、昨日全員協議会で報告等をさせていただいたところでありますけれども、持ち寄り事務でありますとか移譲を求める国の出先機関の拡大につきまして、今後開催をされます中四国サミット、それから中国地方知事会議、こういった場において両県の知事で、まず持ち寄り事務については現在合意をしております広域防災、広域医療の2つの分野以外へも5県がコンセンサスを図りながら対象分野を拡大しようというようなこと、それから移管を求める国の出先機関の拡大に関しまして、中国四国地方環境事務所につきましては、10月に開催されます中四国サミットにおいて議論してコンセンサスを図ろうといったこと、こういったことについて両県知事が主張しようということで、それに向けた検討でありますとか調整を進めようということになったところでございます。
大きな2番といたしまして、広域観光連携、広域産業振興ということでございますけれども、(1)で広報媒体での相互PRということで、それぞれの県民向けの広報紙の紙面交換をしようというようなこと、それから(2)でスポーツツーリズムの活用ということで、サイクリングのメッカが両県にありますよというような売り出し方やアシアナ航空、チャイナ・エアラインなどを絡めた連携策を検討しようということとなりました。
(3)で上海・台湾との連携ということでありますけれども、上海旅游局との協定に基づきます取り組みでありますとか国交省のビジット・ジャパン事業を活用した中国地方5県の連携を引き続き進めていこうといったことを確認いたしました。
(4)といたしまして、尾道松江線に係る連携ということで、尾道松江線の開通に向けまして、花をテーマとした、島根も含めまして、広島、島根、鳥取、3県の連携での取り組み、そういったものを検討しようということとなりました。そのほか、日本海、瀬戸内海、太平洋でありますとか中国山地、四国山地、こういったところの食品でありますとか珍味など、食を資源として活用した取り組みについても検討することといたしました。
(5)は上海へのアプローチということでございますけれども、広島県のほうがビジネス事務所を検討しているというようなこともありまして、そういったところも含めまして、上海へのアプローチについて、広島、鳥取両県、あるいは中国地方5県で共同で何かできないか、そういったことを検討することといたしました。
(6)がロシア航路の活用ということでありますけれども、本県が行いますDBS航路の広島県内での商工団体とか企業への説明会等への協力を広島県のほうが行おうといったこととなりました。
そのほか、7ページでありますけれども、(7)でブランドショップ、アンテナショップの関係でありますけれども、両県のアンテナショップを使いまして、柿とカキの連携でありますとかフルーツなど季節のものをテーマにした連携とかお酒を活用した都内でのイベントですとか、そういったことなどについてお互いの事業者を含めて検討しようということとなりました。
大きな3番が、福祉の分野におきます連携の強化ということでございます。
まず、1つ目が子ども子育て分野の連携ということで、子育て応援に係る施策の連携を検討するということ、それから本県の子育て応援パスポート、広島県のほうも類似の制度を設けたということで、その相互乗り入れを検討することといたしました。
2つ目はファザーリングフォーラムということでございますが、本県が今年度開催を予定しておりますファザーリング全国フォーラムinとっとり、男性の子育てへの参加の促進を進めようと、そういったフォーラムでありますけれども、そのメーンシンポジウムへ広島県知事参加に向けた調整を行おうということとなりました。
3つ目が障がい者アート展ということでありますけれども、今年度広島での第1回開催を連携して成功させることを確認したほか、第2回目のこのアート展を、平成26年度の全国障がい者芸術文化祭、これは本県で開催するということになっておりますけれども、そのプレイベントと位置づけて25年度に鳥取県で開催すること、来年度以降舞台芸術も実施していくことについて広島県の協力をいただこうということとなりました。
そのほか、日本のグランドデザインということで、山陰側のミッシングリンクをつなげていくことの重要性であるとか東京一極集中の打破などについて共通認識を持つとともに、両県で適期に国等に対して主張していこうということになったところでございます。
続きまして、8ページをお願いいたします。第3回中海会議の概要につきまして報告いたします。
第3回目の中海会議は、8月28日、米子市内で開催いたしました。この構成メンバーでございますけれども、3番の構成員のところに記載しております中国地整、中国四国農政局、両県知事、4市、こういったところで中海につきましていろいろと議論を行うと、そういった会議でございます。
4番の概要のところでありますけれども、この会議はここにあります(1)から(4)までの分野に分けて、それぞれ部会を設けておりまして、検討を進めております。そのうちの1つ目の部会でありますけれども、中海及び境水道の堤防、護岸等の整備についてということで、護岸等の整備について検討する、そういった固まりでございます。これにつきましては、中国地方整備局の出雲河川事務所のほうが事務局を持っておりますので、そちらのほうからの報告を受けた後、意見交換を行いまして、2つ目の白丸で、本県のほうからくぎを刺したところでありますけれども、大橋川改修のほうが先にありきではなくて、まずは中海、境港、米子市側の堤防、護岸、こういったところの整備がまず先決だということで、大橋川改修工事に当たって順番を間違えずに先に下流であります堤防、護岸の整備を行うと、そういったことを平井知事のほうがくぎを刺しまして、改めて整備局のほうから確約があったところでございます。
2つ目の固まりでありますけれども、水質について検討しようというような部会でございます。(2)で中海の水質及び流動についてということでございまして、こちらのほうにつきましては、本県の水・大気環境課のほうが事務局となっておりまして、水質測定の結果でありますとか水質改善のための取り組みの報告があった後、意見交換を行ったところでございます。
主な報告というところに書いておりますけれども、1つ目のぽつで、水質の測定の結果として、CODでありますとか全窒素、全リン、いずれの項目も環境基準を達成していないと、そういった状況でございます。2つ目の黒ぽつで、本庄工区におきましてはCODの値に改善が見られるという状況がございまして、森山堤を開削した効果ではないかということも考えられますけれども、そのほかの窒素でありますとかリンの値というのが横ばいの状況であるということで、ここにつきましては引き続き検証が必要だと、そういった報告がございました。そのほか3つ目の黒ぽつでありますけれども、水質改善の取り組みといたしまして、今年度から米子湾の流動調査等を行う、それから昨年度実施した地下の湧水の調査の結果から、それを活用できないか、そういった提案が行われたりいたしました。
主な意見ということでございますけれども、浅場造成の効果を検証して、効果があればさらに取り組みを進めてほしいというようなこと、それから湧水についてどういう効果があるのか調査を続けてほしいということ、そのほか米子湾とか大海崎におきます流向流速の観測地点を常設化してほしいと、そういった意見がございました。それから森山堤開削による水質への効果については、時間がかかって難しいと思うけれども、中間報告を示してほしいと、こういった意見があったところでございます。
3つ目の固まりは、弓浜半島の農地の排水不良について考える固まりでございまして、中海沿岸農地の排水不良についてということで、こちらにつきましては、米子市の農林課のほうがワーキンググループの事務局を持っておりますので、こちらのほうから現在の状況等について報告があったところでございます。
4つ目の固まりは、中海の利活用を考える固まりでございまして、島根県の政策企画監室が中海の利活用に関するワーキンググループの事務局を持っておりますので、報告がございました。利活用策として検討したサイクリングコースの設定でありますとか中海産の食材を使ったメニューのPRでありますとか藻の活用、こういったアイデアについて現在の状況について報告がございまして、さらに今後ワーキンググループで検討して、行政だけではなくてNPO等も含めまして関係機関と調整を図りながら圏域で協調して取り組みを進めていこうということとなりました。
そのほか、水産試験場のほうから今年度から3年の計画で行います中国地方整備局が造成を進める浅場を活用した水産資源の資源開発調査について報告が行われたところでございます。
●谷口自治振興課長
資料の9ページをお願いいたします。平成23年度決算の市町村分に係る健全化判断比率、資金不足比率につきまして報告いたします。
まず、1の健全化判断比率でございますが、枠の中に(1)の実質赤字比率から(4)の将来負担比率まで4つの指標を掲げております。これらを総称して健全化判断比率と呼んでおります。
それぞれの指標の説明あるいは早期健全化基準等の数値につきましては、次の10ページをお願いいたします。10ページのほうに市町村ごとの一覧表があるわけでございますけれども、上の欄のほうに4つの指標の説明を記載しております。下のほうの欄にゴシックで早期健全化基準、あるいは財政再生基準といったものの数値を記載しております。例えて言えば、右から2つ目の欄の(3)の実質公債費比率について見ますと、早期健全化基準が25%ということで、これ以上になると要注意といったぐあいでございます。実際の該当はございません。
9ページに戻っていただきまして、(1)の健全化判断比率でございますが、早期健全化基準以上となる団体はなしということでございます。これは22年度決算と同じでございます。
次に、枠の中でそれぞれの指標ごとに対前年度比較で説明したいと思います。
まず、(1)の実質赤字比率でございますが、これは前年度と同様、県内全市町村で赤字なしでございます。
(2)の連結実質赤字比率、これは一般会計に公営企業会計を含めたものですが、米子市のみ赤字、その他の団体は赤字なしということになっております。米子市は主に流通業務団地整備事業の特別会計、これの資金不足額が増加したということによるものでございます。
(3)の実質公債費比率でございますが、これは岩美町のみが対前年度で増加しておりまして、その他の市町村につきましては減少、すなわち改善しております。岩美町におきましては、ケーブルテレビの整備事業の償還が開始されたということが増加の主な理由になっております。
(4)の将来負担比率ですが、これは智頭町のみが対前年度で増加ということで、その他の市町村につきましては改善をしております。智頭町につきましては、小学校の統合、改築に係る過疎債の発行ということが主な増加理由になっております。
次に、(2)の資金不足比率です。これは公営企業に係る指標でございまして、経営健全化基準は数値が20%ということになっております。この経営健全化基準以上となる団体は米子市でございまして、事業内容は流通業務団地整備事業の特別会計でございます。これは土地の売却が進んでいないということが理由でございまして、米子市はこれに対して平成21年度から経営健全化計画を策定して対応しているところでございます。その他、資金不足が生じた公営企業は下の表のとおりでございますけれども、米子市以外はいずれも経営健全化基準の20%未満という状況でございます。
10ページをお願いいたします。公表のスケジュールでございますが、今回の報告はあくまでも暫定値ということで、確定値は来月、10月に公表する予定でございます。
各市町村別の健全化判断比率の状況は一覧表のとおりでございますが、内容は先ほど説明したとおりでございます。
参考までに、県の状況ということで、表の下の3つの欄に県の数値の状況を記載しております。
●松田交通政策課長
資料の11ページをごらんいただきたいと思います。米子~東京便の増便期間の延長等につきまして御報告いたします。
前回、8月の常任委員会におきましても御報告をさせていただきましたが、全日空に要望を行った際に、伊東社長のほうから米子~東京便の増便の期間を12月12日まで延長する方向で調整中だというお話がございました。この8月21日に全日空のほうから下期の事業計画の一部変更の公表がございまして、その事業計画の中で、この増便期間延長というのが計画の中に組み込まれました。
延長の概要につきましては資料に記載しておりますとおりでございますが、使用する機材は167席のB737というふうに伺っております。ダイヤはそこに記載させていただいておりますが、ダイヤにつきましては期間ごとに多少変わってくるということがございますので、そこに記載してございますのは、10月1日から27日までのダイヤを記載させていただいております。大体昼前後に羽田を出て米子に着いて、米子からまた折り返して羽田に戻るというのが増便のダイヤでございます。
それとあわせまして、下期の事業計画の中で、米子~東京便の機材の大型化についても計画に組み込まれました。米子~東京便のうち2往復が機材が大型化されるということでございます。その期間は下期の期間でございます10月28日から来年の3月30日までということでございまして、羽田発の813便、815便、米子発の816便、818便、この便が270席のB767で運航されるということでございます。増便等への対応でございますが、引き続き首都圏で航空路線でありますとか観光を初めとするPRを行いまして利用促進に取り組みたいと考えております。25年の3月末に予定されております羽田空港発着枠拡大に合わせた増便の実現を図るため、引き続き利用促進に取り組んでまいりたいというふうに考えておるところでございます。
続きまして、12ページをごらんいただきたいと思います。山陰海岸ジオパークエリア内を直通する列車の運行につきまして御報告いたします。
京都府及び兵庫県と連携いたしまして、山陰海岸のジオパークエリア内を直通する列車の運行につきまして実現に向けて調整等を行ってまいりましたが、このたび3府県等でジオパークディスカバリー運行実行委員会というのを組織いたしまして、この実行委員会で企画して、山陰海岸ジオパークエリア内を直通しますジオパークディスカバリーを運行することとなりました。
この列車の目的でございますが、ジオパークの認知度の向上や観光誘客による地域振興、それとエリア内の鉄道の利用促進や将来の直通列車の運行につなげることを目的としております。
運行の概要でございますが、運行日は平成24年の10月20日の土曜日でございます。運行ルートでございますが、下の行程のところを見ていただくとわかりやすいと思いますが、KTR、北近畿タンゴ鉄道の天橋立駅を出まして、久美浜駅で一旦下車してジオスポットでありますとか観光施設を見学いたしまして、再度城崎温泉駅から乗車いたしまして鳥取駅に来るというものでございます。使用する車両は北近畿タンゴ鉄道が所有しておりますタンゴ・ディスカバリーで、2両1編成を予定しております。ツアーの募集は神戸新聞旅行社が行っておりまして、10月20日に姫路あるいは神戸発着の日帰りのコースと、鳥取市内に1泊するコースという2つのコースがございます。この列車、バスにジオガイドが同乗いたしまして、道中の各スポットで解説も行うということとしております。主な観光先でございますが、京都側では天橋立や豪商稲葉本家、兵庫県におきましては玄武洞や神鍋高原、山陰海岸ジオパーク館、鳥取県側におきましては砂の美術館、鳥取砂丘、浦富海岸等を観光するという予定になっております。この列車の運行にあわせまして、天橋立駅、城崎温泉駅、鳥取駅の各駅で出発あるいは歓迎、到着等のイベントを実施して盛り上げていきたいというふうに考えております。
続きまして、追加の資料をごらんいただきたいと思います。春秋航空による上海米子連続チャーター便の運航中止につきまして御報告いたします。
春秋航空によります国際まんが博に合わせた連続チャーター便の運航が、この9月23日から10月25日までの間に計10便計画されておったところでございますが、この9月17日に一報がございまして、きのう18日にその理由等の確認を行ったところでございますが、春秋グループのほうから、尖閣諸島をめぐる問題を起因としました中国国内の情勢を踏まえて予定どおり運航することが困難であるということで、全便の運航中止ということとなりました。
運航中止の理由でございますが、尖閣諸島をめぐる問題によりまして中国の旅行会社のほうが訪日の観光旅行を相次いで中止するという状況になってまいりまして、春秋国際旅行社のほうへも訪日旅行のキャンセルの問い合わせ等が殺到するという状況になりまして、春秋グループとしても予定どおりの催行は困難と判断して全便の運航中止を決定されたというものでございます。
運航中止の影響でございますが、まず今回の運航中止は春秋グループ、鳥取県双方に起因するというものではございませんが、当面中国国内の情勢を見守りつつ今後の展開を考えていかなければならないというふうに考えております。
今回インバウンド、中国からのお客さんでございますが、9月12日の時点で確認をしたところ約600人程度の集客があったというところでございますが、宿泊につきまして、県内で約1,000人・泊分の予約が入っていたものがキャンセルということになりました。また、県内で鳥取砂丘あるいは青山剛昌ふるさと館、水木しげるロード等の観光地がツアーコースに入っていたわけなのですが、これがキャンセルということになりました。
また、アウトバウンドのほうでございますが、日本から中国に行く方につきましては、9月14日の時点で約200人程度の集客状況でございましたけれども、このツアー自体が催行中止ということになりまして、個人の方のキャンセル料等の負担は発生しないということでございます。
◎前田委員長
ただいままでの説明に対して質疑等をお願いしたいと思います。
○銀杏委員
関西広域連合の2ページのところで、委員会が開かれまして新たな取り組みの検討ということなのですけれども、予算が来年度大きくふえたり減ったりするような要因、特に鳥取県にかかわるような事業等、これまで上がってきているのか話があったのか、教えてください。
6ページの鳥取・広島両県知事会議で中国方面内で広域観光すべきであるというふうには以前から言われてきておるわけですけれども、具体的に広島、鳥取といった格好で2番の広域観光連携のところに上海・台湾との連携とか上海へのアプローチといったことがあるのですが、交通政策課のほうからも報告がありましたように、チャーター便が中止になるとかいうふうなことが出ていますが、こちらの関係では影響等もし情報が入っていれば教えていただきたいと思います。
●亀井企画課長
まず、関西広域連合のほうの来年度の予算等に向けての特に本県に影響のある予算が大きく変動する要因ですけれども、これから検討しようという段階ですので、今のところまだ具体にこういったものがというのはございません。ただ、逆に本県のほうからいろいろ打ち出していかなければいけないと思っておりますのは、本県がジオパーク推進担当をしておりますので、関西の中でやはりジオパークをもっとPRして、広域連合の中の取り組みとしてジオパークをもう少し地位を高めるといいますか、そのための予算というのはむしろ鳥取県側のほうから仕組みなりも考えて提案していく必要があるかなというふうに考えておりますが、これもまだ検討中ですので具体的にどうこうという段階ではありませんけれども、そういったものをやっていく必要性というのは強く感じているところでございます。
6ページの鳥取・広島両県知事会議の部分でありますけれども、この知事会議が行われましたのが8月27日という段階で、まだ今のような情勢という形になっていない段階での、これからどういったところについて検討していこうかという観点での両県知事の意見交換ということでしたのでこういった形で議論されたところでありますが、検討につきましてはそれぞれ例えば国際観光のほうでありますとか検討を進めているところでありますけれども、今回の事態を受けて、例えば検討自体をやめましょうとか、そういった形には特段なっておりませんので、ちょっと長い目でどういった形の連携なりができるのか、そういったものを考えていくという形になろうかと思います。例えば広島のほうでどうなっているかとか、その辺は申しわけありませんが把握しておりません。
○銀杏委員
関西広域連合でのジオパークの提案については、頑張ってください。
○稲田委員
8ページ、課長、前回これが開かれたのはいつだったのか。
●亀井企画課長
前回の中海会議は1年前。去年のこの時期。ちょっと日にちまではあれですけれども。
○稲田委員
わかりました。
それでは、ちょっと質問させていただきます。というのが、何で去年のことを聞いたかというと、中海圏域の特別委員会で中海を回ったのです。それの前後関係が私も明らかでないので確たることは言えないのですが、中海会議の中で、これはもう既に課題となっていることだけなのですね。全部課題となっている、ずっと課題となってきた。去年の段階で、それを受けて回ったのか、その前に我々が回ったのか、ちょっとその前後が明らかでないのですけれども、回ったときに幾つかの施設や民間のボランティアの方々との意見交換の中で、集まって会議をするのはいいけれども、何もそれに対して具体的にああしろこうしろというような話もないと、こうしたいああしたいという話もないと。だから自分たちでいろいろ考えながらやっているのですよという話なのです。
何が言いたいかというと、一体この会議の目的は何だろうと思っているわけです、私は。ここに上がっているのは、今までさんざん議論されて、出てきた課題ばかりがここに羅列されてあって、それを再確認するためだけの会議なのか。ここで目新しいとすれば大橋川の改修工事について順番を間違えないでちゃんとやれよという、これぐらいが目玉で、あとは本当に今までに話し尽くされたことなのです。あとはやるだけという感じです。ですけれども、いまだに第3回でまた同じことをやる、来年の4回もまた同じことをやるというようなことで、まさに会議だけやって何の実効性もないようなことでは話にならないと思う、こんな会議をやるのだったら。もっと実効性を持たせる必要があると思うけれども、どう思いますか。
●亀井企画課長
経過から若干手短にお話をいたしますと、大橋川改修に当たって鳥取県側の同意が求められておりまして、大橋川改修に伴って鳥取県側が同意するに当たって、両県知事で新たな中海を考える仕組みを考えようということで、稲田委員おっしゃいました、それまでいろいろばらばらに会議があって、それぞれが課題ということで設定してやっていたものを一つの会議という形でまとめた上で、出てくる人間も、両県の知事であったりとか、それぞれの市長、あるいは整備局でありますとか農政局のトップが出てきて物事を決める、そういった会議にしようということで新たにつくったのがこの会議ということであります。ですので、稲田委員おっしゃいますように、今までもやっていたのだという部分については確かにそういった面はございます。それらを一つにまとめていろいろ議論しようという形でありますので、そういったことには確かになっていると思います。
ただ、稲田委員もおっしゃいますように、3回やってきまして、例えば水質でありますと水質の結果はこうだったと。それからこういったことが想像されるとかという形の報告というのが確かに多い状況でもございますので、今我々としてもいろいろ考えておりますのは、では次のステップとして、水質がこういった状態で余り変わらないだとか、若干の改善傾向があるという状態であれば、それをもっと改善傾向を高めるためには具体に何をしたらいいのか、そういったことを考えなければいけない時期になっているという認識を持っておりますので、今稲田委員がおっしゃいますような報告をしたりとか現状確認したりするとか、そういったところを脱して、さらにいろいろ提案して、かついろいろな機関と一緒にやっていくだとか、そういった提案をしていけるような、せっかくトップの集まりですので、そういった提案をしていけるようなことまで決められる、そういった会議にしていかなければいけない時期に来ていると私も考えております。そういったふうにしていきたいというふうに思います。
○稲田委員
そうすると、今後中海圏域の特別委員会でもろもろの話をしていく上では、一つの中海会議というものが一本化されて新しい中海を考えようということになっているわけだから、ここから出てくる話で議論するということなのか。その1点をちょっと聞きたい。
もう1点は、本当に地元の人たちはやりたい、やってほしい、やりたいのだけれども、何だかここで議論だけしていて、何も具体的に実践が行われないということにいら立ちを持っている人が現実にいるのです。去年回ってみて。だから、それは今課長が言われるような形で実践力のある会議というものをぜひつくり上げる必要があるように思います。
ちょっと最初の前段だけ質問に答えてください。
●亀井企画課長
1つ目の質問で、私、趣旨を取り違えているかもしれませんけれども、中海会議で物事を決めていって、それで実際の実践活動につなげていこうと、そういった位置づけ、そういったものの会議だと思っておりますが、そのほかに、逆にこの会議を通さないと何もできないというものではありませんので、そこはいろいろな取り組みだとか、そういったものもそれぞれ個別にやられる分については尊重しながらやっていく形になるかと思います。
2点目のいろいろな地元の意見の尊重といいますか、取り込んでという部分については、そこは恐らく行政側のほうの努力不足というところだと思いますので、我々もいろいろな部署でいろいろな意見を聞いて施策を組み立てているつもりではありますけれども、まだ足りないということだと思いますので、そこは反省をして、地元の意見なりをしっかりと聞いて、それを施策ですとかそういったことにつなげていく努力をしたいと思います。
◎前田委員長
そのほかないですか。(なし)
谷口課長、ちょっと資料でいいから。10ページ、米子市だけが突出して悪いのだ。原因はここにあるように例の流通団地でしょう。この仕組み、何でこういうことになるか簡単に説明してください。
●谷口自治振興課長
結局土地の売却が進めば経営状態はよくなるのですけれども、売却が進まずに借地のほうで進むものですから、しかも割り引いて借地をしているというふうな状況で経営状況が悪くなっているというふうに聞いております。これに対して、米子市としてはまず土地の売却を進めると。それから一般会計からの繰り入れ、年に約1億円ぐらいだと聞いておりますけれども、繰り入れと第三セクター債ですね、それをもって将来的には特別会計を廃止しようというふうな計画を立てているというふうに聞いているところでございます。
◎前田委員長
これ以上はいいと思うけれども、何割ぐらい売れているのか。
●谷口自治振興課長
パーセントについてはちょっと今把握しておりません。
◎前田委員長
市町村のことでも関心を持たないといけない。後で皆さんへの配付資料をつくってください。
以上で企画部を終わりまして、続いて警察本部に入りたいと思います。
●牧野生活安全部総括参事官生活安全企画課長事務取扱
警察本部資料の1ページをごらんください。本日、「鳥取県地域安全フォーラム2012」の開催につきまして御報告申し上げます。
来月、10月11日から20日までの間、全国地域安全運動が開催されます。この一環といたしまして、鳥取県地域安全フォーラム2012を開催することとしております。本年10月12日の午後1時半から約3時間の予定で東伯郡湯梨浜町にありますハワイアロハホールで公益社団法人鳥取県防犯連合会の主催、鳥取県、鳥取県警察共催で県民の自主防犯意識の高揚と犯罪のないまちづくりの推進を目的に開催することとしております。
開催内容といたしましては、鳥取県警察音楽隊の演奏で開会いたしまして、主催の公益社団法人鳥取県防犯連合会会長様、本年は地元中部の市長さんでありますし、連合会の副会長をなさっております石田倉吉市長のほうから御挨拶等をいただくことにしております。これに引き続きまして、防犯功労者及び防犯功労団体に対する表彰を行うこととしております。
そして、本年は危機管理教育研究所の代表で危機管理アドバイザーの国崎信江先生に「地域の子どもを犯罪から守るために」と題して講演をいただくこととしております。それが終わりましてから、地元地域で活発に地域安全活動を実施し、昨年の自主防犯組織功績ということで県知事の表彰も受けておられますが、南部町の防災ボランティア団体の東西町地域振興協議会の代表の方に地域安全活動実践報告と題しまして、当協議会が独自に取り組んでおられます自主防犯活動について御紹介をいただくこととしております。そして、締めくくりに大学生防犯ボランティアであります鳥取県防犯パトロール隊「チャンス」の代表の方に犯罪の起きにくい社会づくり宣言を行っていただいて、閉会する予定でおります。
また、当日、会館ロビーのフリースペースを利用いたしまして、自主防災の促進を図るために、セキュリティーマンションにおける防犯整備の紹介であるとか、割れにくい防犯ガラスや二重ロック等の防犯用の施錠設備の紹介、その他防犯用品などの犯罪被害防止グッズ等の展示をすることとしております。
●竹内交通部総括参事官交通企画課長
警察本部資料の2ページをごらんいただきたいと思います。平成24年秋の全国交通安全運動の実施について御報告いたします。
秋の全国交通安全運動が9月21日から30日までの10日間全国で実施されます。この運動の重点は、資料の2に書いてありますように4点であります。この中で、特にこの時期日暮れがだんだん早くなってきますので、夕方の交通事故の多発が懸念されますことから、2点目の夕暮れどきと夜間の歩行中、自転車乗用中の交通事故防止などを中心に、警察、関係機関・団体等で活動を強化していくこととしております。
期間中の主な取り組みとしましては、資料の3に5点ほど記載しておりますが、その中で、鳥取警察署等、多くの警察署が県民の交通安全運動の高揚、意識を高めるために、交通安全広報パレードや交通安全広報検問を実施することとしております。
そのほか、今回初めての試みとしまして、智頭警察署と郡家警察署管内において、保育園児等が町内の各家庭に設置されています告知端末、町内の情報を流すことができるディスプレーつきのIP電話が配置されておるところでございますが、それにより交通安全を呼びかけることを計画しております。これは資料には記載しておりませんけれども、参考に御報告させていただきます。
●永井警備部警備第二課長
警備二課から、東日本大震災を踏まえた県警察の災害対策について御報告いたします。
資料3ページです。
昨年の東日本大震災以降、県警察では災害に係る危機管理体制の再点検及び再構築を最重要課題として取り組んでいるところであり、取り組みの現状や今後の課題について、資料に従い御報告いたします。
初めに、東日本大震災に伴う警察活動についてでございます。本県警察は、震災の発生以降、被災3県に広域緊急援助隊等の各種部隊を派遣しており、現在も継続しているところであります。また、本年2月からは、被災県の治安対策を支援するため本県警察官3人を福島県警察に特別出向として長期派遣しております。
次に、災害対策の見直し・推進状況についてであります。
まず、体制の確立についてであります。震災直後から各種の災害等に係る検討を開始し、昨年12月には警察本部に本部長を長とする鳥取県警察災害対策検討委員会を設置するなどして、地震対策、津波対策等の見直し作業を進めているところであります。
続いて、災害関係規定の見直し等についてであります。震災では数々の反省、教訓が浮上し、警察においても災害対策の大幅な見直しが必要となったことから、本年7月に鳥取県警察災害警備計画を全面改正し、指揮体制の強化や津波対策の充実を図るとともに、大規模災害の発生時においても災害対策業務を行いつつ、治安の確保に必要な警察活動を継続させるためのBCPを新たに策定したところであります。
装備資機材等の整備についてであります。装備資機材の充実も重要な対策でありますことから、平成23年度9月補正予算等により、防災相互波無線機や衛星携帯電話、救命ボート等の各種資機材を整備し、警察署等に順次配備しているところであります。
教養・訓練についてであります。初めに、教養関係ですが、本年度から各署の担当者に対する災害に関する専門教養を開始したほか、境港、米子両警察署等の担当者を原子力防災講習に参加させるなど、人材の育成に努めております。訓練につきましては、本年度では、島根原発に係る両県警察合同の初動対応訓練等を企画実施し、警察署においても、自治体や地域住民との合同による津波避難訓練、救助資機材等の使用訓練等を随時実施するなど、各種訓練を反復実施しているところであります。
次に、3の今後の課題といたしまして、島根原発に係る原子力災害対策の推進であります。原子力災害対策特別措置法の改正に伴い、境港市の全域と米子市の一部が新たにUPZに含まれる見込みであるため、本県警察が島根、鳥取両県による原子力防災連絡会議等に参画するなどして関係機関との情報共有を図り、原子力災害警備計画の策定準備や担当者の育成、県、国に対する放射線防護資機材の整備要望等に取り組んでいるところであり、今後もこれらの対策を着実に推進し、島根原発対策に万全を尽くす必要があると考えております。
次に、津波災害対策の強化であります。本年7月に新たに県から公表された津波被害想定をもとに、各自治体における避難計画づくりや避難訓練等に積極的に参加、関与し、訓練等を通じた対策の検証等も図りながら津波対策の充実を図る必要があると考えております。
最後に、災害対策用システム・資機材の充実強化であります。東日本大震災規模の大規模な複合災害の対応を見据えた場合、災害対策用システム・資機材等をより充実強化させる必要があるため、職員の安否確認・招集システムや地図情報を活用したシステム、小型重機、検視用資機材、非常用備蓄物資等について整備を進める必要があると考えております。
以上、東日本大震災を踏まえた県警察の災害対策について御報告させていただきました。
◎前田委員長
ただいままでの説明に対する質疑等を行いたいと思います。
○稲田委員
この前の政調政審のときに、警察の方には話をしていないかもわかりませんが話をした。きょう報告事項も見させてもらいましたし、議案も読ませてもらったのですけれども、県警察として、いじめの問題についてどういう対応をなさっておるのだろうかということが私よく見えてこないのです。といいますのが、きょうの冒頭の企画部の鳥取県におけるいじめの対応というところの3ページには「警察等関係機関と連携した対応」ということが出てくるわけですが、報告にも載っていない、議案にも載っていない。警察はいじめの問題についてどういうような所見を持っておられるのかお伺いをしたいと思います。
●前田生活安全部長
まず、基本的な警察の考え方でございます。やはりいじめ問題は、教育上の配慮の観点ということから学校で解決するというのが基本的なことだろうと思います。ただ、そうは言いつつも、例えば犯罪に当たるような違法行為が発生するとかというようなことになれば、被害少年であるとか、その家族、学校の対応、意思、そういうものを勘案しながら、警察としてとるべき措置をとっていくということになると思います。また、そういった犯罪に該当するような行為でも、特に生命だとか身体だとか重大な事案もございますので、そういうことについては積極的な捜査、行動等、必要な措置を講じていく必要があると思っています。
それで、あえて今回の報告に載せておりませんのは、新たに教育委員会等と連携して取り組むというような施策もございますけれども、基本的には従前の仕組みであるとか制度、そういうものをきちんとやっていくということだろうと思っています。若干具体的に申しますと、まず相談に対する適切な対応というものがございます。これは当然本部も含めて各警察署が相談体制を設けておりますので、ここできちんと対応していくと。それから学校・警察連絡制度というものがございます。警察でいろいろないじめに関することも含めて学校側に連絡するというような制度でございますけれども、これが現在一方通行になっております。警察側から学校へと。それで、後からまた申し上げますけれども、この点についての改善を教育委員会等と協議しているところでございます。
スクールサポーター。これはことしも増員していただいたのですけれども、いじめの問題に関しましても学校に対する指導の面ということで、非常に役に立っておると実感しております。学校関係者のほうからもそういう声を聞いております。スクールサポーターのさらなる効果的な活用といいますか、そういうことを図っていきたいと思っています。それからサポートセンターというものがございます。これは少年警察補導員がいわゆる継続的に専門的に少年の立ち直りの活動をやっておりますけれども、東部と西部のほうにございます。それから大きい警察署、鳥取、倉吉、米子にも補導員がおりますけれども、これと連携して、従前もやっておりますけれども、立ち直り支援の必要のある少年に対してはきちんとやっていくというようなことで、要するに冒頭申し上げましたけれども、とにかくこれまである制度をきちんとやっていくということがまず大事だろうと思っています。
新たにということで、先般も教育委員会のほうといろいろ協議といいますか、話を進めております。公安委員会と教育委員会の意見交換等もやっておりますし、それから教育長、警察本部長の意見交換といいますか、そういうこともやっております。
具体的にどういうことをやっていけるのかということで、今具体に考えていますのは3つございまして、1つは、先ほど言いました学校・警察連絡制度の関係でございますが、これを双方向にやるということで進めております。それから教育委員会のほうが子どもの悩みサポートチームというのを新たに結成したいと。その中に警察にも参画していただけないかということで、これは当然御協力しましょうということで今進めております。最後が、情報の共有でございますけれども、いじめの相談は警察だけではない、学校ではない、いろいろな関係機関に寄せられるわけですけれども、個人情報というようなことが前提としてあるわけですけれども、そういうことをどういうふうに仕組みとして共有を図っていけるかというようなことで、今協議を進めております。いずれにしても、警察としても重大な問題だと思っておりますので、適正に対応していきたいと思っております。
○稲田委員
生活安全部長に見事な答弁をいただいたわけですが、それをやはり一つの問題としてこの資料の中に掲げていただいたほうがいいのではないかと思います。
もう1つは、翻って、企画部長、3ページの「警察等関係機関と連携した対応」と言うだけで、何か半分空欄みたいな感じになっているわけですね。警察とちゃんと連携をとっているわけですか。教育委員会の話は出てきますが、企画との連携という話が部長から出てきていないのです。問題点は的確に幾つか言われて、要するにいつも言われているのは、警察が一方的に働きかけをしているのだけれども、双方向になっていないというのは前々から言われていることなのです。どういうぐあいに考えているのですか。
◎前田委員長
僕もそこを聞きたくて、企画部長が所管しているのは私立学校でしょう。そうしたら、3番目に私立学校が抜けているような気がするのだ。県教委は私立学校に関与しないでしょう。今生活安全部長は恐らく公立のことをおっしゃっていたと思うのだが、ということは、知事部局の中山部長、その辺どうですか。
●中山企画部長
私立学校関係につきましては、教育委員会の制度がつくられていますので、一応そちらのほうの制度に乗せてもらうというか、私立学校だからこの範疇には入らないというのではなくて、私立学校も対象にしていただいていると……(前田委員長「当たり前のことだ」と呼ぶ)ということでございます。
○稲田委員
それは全然答弁になっていない。当たり前のことですよ、そんなことは。だから警察とどういう連携をとるのか。生活安全部長どうなのですか、企画部とそういう連携をとっておられるのでしょうか。
●前田生活安全部長
先ほどの私の言葉がちょっと不足しておりましたけれども、例えば少年サポートチームというのがございますけれども、問題があれば、今回でもいじめ等で対応していくべき症例があれば、県の機関とも連携してやるような制度が既にありますので、そういうことの部分のさらなる充実といいますか、そういうことで協議等をしております。
○稲田委員
それでは、企画部長、ここにそれを書きなさい。連携がとれていないというか、警察のほうは働きかけているけれども、企画部からの働きかけができていないということではないのか。
●中山企画部長
わかりました。よく相談しまして、この辺をちゃんと書き込むようにいたします。
◎前田委員長
3ページの私立学校分が要るのですよ、私立学校バージョンが。こんなものでは書き切れないと思いますよ。
○稲田委員
大きなページを割かないといけない。
◎前田委員長
ちょっとこの間から気になっています。やはり私立学校を入れないといけないと思います。
○稲田委員
委員長の話とまとめて、たかだかこれだけの余白をつくってというだけではおさまらないですよ。だから1ページでも割いて、警察ともう一回連携をとって、やはり私立学校とどういう形でいじめの問題について対応していくかということを企画部も真面目に考えないとだめだ、こんなことでは。もう一回やり直し。
○藤井委員
生活安全部長がいじめと犯罪の区別のことを言われました。どの辺にそれを置いておられるかということが聞きたいのだけれども、これはいじめに限らず、ストーカーにしてもDVにしてもそういう問題があるのです。警察に駆け込んだけれども、これは犯罪ではありませんと言って放り出された結果、犯罪が起こって重大な結果になるというようなことがたくさんあるわけでしょう。そういうときに思うのは、きちんと線引きをするというだけではなくて、相互に取り入れるということが大切なのではないかと。そこで今のこの話でも、第2段階で警察が関与しているというのは、恐らくそういったところかなと思って見るのだけれども、この点について何か見解があれば聞かせていただけますか。
●前田生活安全部長
まず、犯罪の線引きの部分でございますけれども、これは非常に難しいところがあると思います。といいますのが、いじめも、いわゆるからかいだとか軽くこづくといいますか、では、軽くこづいたからそれが暴行になるのかというとちょっと難しいところがあると思います。ただ、そこのところは被害者の気持ちもありますし、先ほど申しましたけれども学校の対応状況、そういうことで解決できないということがあれば指導、助言ということもありますし、こづく程度が過ぎれば、いわゆる刑法でいう暴行だとか、結果的には傷害であるとか、そういうものに明らかに該当するというようなことであれば、警察としてきちんとやっていくということだろうと思っています。
被害届を出したのだけれども、きちんと対応されずに被害が拡大したという事案ですけれども、確かにストーカーだと県外ではございます。こういういじめも含めてそうなのですけれども、やはり根本というのは被害者の安全の確保が一番だと思っておりますので、本県ではそういうことのないように適切に対応していきたいと思っております。
○藤井委員
僕の質問の趣旨はよくわかっていただいたと思いますけれども、きちんと線引きをするのではなくて、やはり相互に乗り入れて、初期の段階から、犯罪とは呼ばない段階から相談に応じながら共同で対応していくということが必要なのですよということを言っているので、そうですと言ってもらえればいいわけです。
今岡課長、hyper-QUの資料を後でください。
◎前田委員長
先ほどの私立学校バージョンも含めて、最終日まで機会がありますから、議事整理日にでも勉強会をしたいと思っていますので、そのときに連絡しますので説明してください。
○興治委員
学校・警察連絡制度の相互交換という件なのですけれども、先日、某市の教育委員会の教育担当の話を聞いてみたのですけれども、一方的に警察から情報を得ているだけではなくて、必要に応じて、先ほどありました警察のOBのスクールサポーターの方などにかかわってもらったり、あるいはそこに相談をしたりということで、学校からアプローチをしていると。その他、重大な場合などについての連絡、相談というようなことも既にやっているという話なのです。
警察側から見て、こういった点に今まで連絡の不行き届きというか、何か問題があったのではないかというようなことがもしあれば、恐らくあるから双方向化しようということなのではないかと思うのですけれども、具体的に、こんな問題がある、問題意識があるというようなことを少し教えていただきたいと思います。
●前田生活安全部長
先般も各委員の方に資料をお配りしたと思います。具体的に例を挙げますと、いじめ問題の相談受理件数、学校の受理件数、認知件数といいますか、その数と警察が相談を受けた数というのは非常に開きがございます。それが数字として出てきているように、相互の情報交換というか、連絡制度でも一方通行ということを申し上げましたけれども、やはり学校側、教育委員会側からの情報不足、個人情報の取り扱い等いろいろお考えがあるようですけれども、そのあたりが問題があるのかなというふうに感じております。ですから、先ほども申しましたけれども、そういうところを今回いい機会ですからうまく連携できるように相互交流、いろいろな情報共有ということで進めているところでございます。
○興治委員
わかりました。受理件数に開きがあるということなのですけれども、先ほど部長もおっしゃったように、いじめについて、基本はまず学校で対応だというお話ですね。初期段階というか、比較的軽微な段階というのは、やはり学校が中心になって対応すべきだと。だから、そこは必然的に受理件数に開きが出てくるのかなとは思うのです。その上で、先ほど3段階の話をされたと思うのですけれども、犯罪に当たる可能性がある場合、それと重大な場合、そこの部分について、学校から警察に連絡がきちんとできていないと、そんなことがこの間あったのでしょうか。
●前田生活安全部長
具体的にそういうことがなくて、後で処理に困ったとか、処理というのは、例えば事件化する上で困ったとか、そういうような事例はございません。ですから、今私のほうが認識しているのは、学校でいじめといいますか――いじめはないということで今お聞きはしていますけれども、それに至る前段階の状態でそれぞれ解決されたというふうには承知しております。
○興治委員
わかりました。そうすると、犯罪の疑いのある例などについての報告がなかったということは、まずなかっただろうということですね。そうすると、いわゆる軽微な例、学校で対応すべき例などについての情報も警察は得ようとしていらっしゃるのか、あるいはそうでないのか、そこのところだけ教えてください。
●前田生活安全部長
先ほどスクールサポーターのことを申し上げました。スクールサポーターが学校に行って指導、助言等を行っておりますけれども、その中で確かにいじめに関するいろいろな情報も、軽微な案件についても、学校と警察の橋渡し役という役目ですので、そういう中でそういう情報入手はしております。
◎前田委員長
企画部の勉強会のときに、生活安全部長、きょうお話を伺ったものをペーパーにしていただいて一緒に説明してもらえませんか。また連絡します。
○稲田委員
部長、先ほどのことなのだけれども、いじめがないということをおっしゃいましたけれども、いじめがないというのは、事件性がない、警察が取り扱わない――いじめの件数は現実に前回の常任委員会でも上げておられますね。ですから、要するに事件性がないいじめという意味でおっしゃったのでしょうか。
●前田生活安全部長
いじめに係る相談というふうにしております。
○稲田委員
すると、この前の数字はいじめに係る相談件数ということですか。
●前田生活安全部長
そういうふうに認識しております。イコールいじめだとは認識しておりません。
○稲田委員
わかりました。
◎前田委員長
意見も尽きたようですから、以上で終わります。どうも御苦労さまでございました。
再開は、ちょっと時間ないですけれども1時半にしましょう。
暫時休憩いたします。
午後0時55分 休憩
午後1時30分 再開
◎前田委員長
再開いたします。
文化観光局、県土整備部の順で付議案の予備調査を行います。
質疑は、それぞれの部局等の説明終了後に実施したいと思いますので、よろしくお願いします。
報告第6号、長期継続契約の締結状況については、配付資料のとおりでありまして、説明は不要でございます。
それでは、文化観光局から始めたいと思います。
細羽文化観光局長に総括説明をお願いします。
●細羽文化観光局長
文化観光局の議案説明資料をお開き願います。議案第1号、平成24年度鳥取県一般会計補正予算ということで、1ページに総括表をつけさせていただいております。今回の補正予算では、文化政策課、観光政策課、国際観光推進課、まんが王国官房、これらの事業につきまして、総額2,451万6,000円の増額補正をお願いしたいと思います。また、その財源につきましても、まんが博の補助金が採択になりましたことによります財源の振りかえも、あわせてお願いをしたいと思っております。
主な事業でございますが、その下にございます主要なものを御説明申し上げますと、2番目のコンベンション誘致促進事業につきましては、鳥取県コンベンションビューローが進めておりますコンベンション誘致が当初計画以上に進んでいるということで、これらの支援事業に要する経費の増額でございます。3番目の温泉地特別誘客キャンペーン事業につきましては、特に温泉地での宿泊客が伸び悩んでいるということで、宿泊対策の強化をするものでございます。4つ目の鳴り石の浜プロジェクトにつきましては、地元琴浦町のほうで中心になって観光の取り組みがされております。これと連動しまして、県のほうでも遊歩道の整備をするものでございます。その下の国際観光推進事業でございますが、これにつきましても当初計画を上回る外国人観光客の誘致が進んでおりまして、これに伴う経費の増額でございます。最後のまんが王国とっとり建国事業につきましては、先ほど申し上げました国の補助金が採択になったことによる財源の振りかえでございます。
詳細については、関係課長等より御説明申し上げますので、よろしく御審議のほどお願いいたします。
◎前田委員長
それでは、議案第1号、平成24年度鳥取県一般会計補正予算の予備調査に入りたいと思います。
●松岡文化政策課長
資料の2ページをごらんください。米子コンベンションセンター舞台音響設備改修工事でございます。現年度の予算を1,155万6,000円減額いたしまして、債務負担行為を1,155万6,000円増額するものでございます。米子コンベンションセンターの多目的ホール及び小ホールの舞台音響設備機器を更新するということで、総合評価入札方式によりまして予算を計上しておるところでございます。
その内容は、2の主な事業内容の現計予算額のところでございます。24年度は、選定委員会の開催経費と実施設計委託を計上し、25年度で工事監理費、工事費を債務負担行為として計上しておったところでございます。選定委員会等を進めまして、作業を進める段階におきまして実施スケジュールのところをごらんいただきたいのですが、実際の実施設計委託が今年度の1月から来年度の7月までかかるということが確定いたしました。これによりまして、2の事業内容のところの表の補正後の予算額をごらんいただきたいのですが、実施設計委託を1,155万
6,000円減額いたしまして495万2,000円といたします。そして来年度に実施設計委託1,155万6,000円を計上するということで、総額の1,650万8,000円は変えておらないところでございます。よろしくお願いいたします。
●西尾観光政策課長
3ページをお願いいたします。コンベンション誘致促進事業でございます。鳥取県コンベンションビューローが実施をいたします誘致に関する経費でございます。コンベンションの主催者に対しての助成制度といたしましては、県と開催市町村で折半して支援をしているわけでございますが、今年度から高校生以下の合宿を対象にしたといったことを中心としまして、合宿関係が非常に伸びております。そのほか企業関係からのコンベンションも伸びておりまして、総額1,400万円、県の補助金としては700万円の増額をお願いするところでございます。
続きまして、4ページをお願いいたします。4ページにつきましては政調政審で御説明をした事業でございますが、温泉地特別誘客キャンペーン事業ということで1,950万円をお願いしております。主要な観光地、例えば砂の美術館ですとか、あるいは青山剛昌ふるさと館といったところの堅調な入り込みが見込まれているのですが、残念ながら宿泊のほうには結びついていないというのが現状でございます。
そこで、これから全日空東京便の機材の大型化、増便もございます。それもあわせて、それからまんが博の終盤、それからディスティネーションキャンペーンが10月から始まるわけでございますが、その期間中、それ以降も含めての誘客の対策を打ちたいということで、個人向けにはウエブ対策ということで、楽天ですとかじゃらんですとか、そういったところにページをつくりまして、旅館ホテル生活衛生同業組合に10分の10の支援をいたしまして、特別なページをつくってもらい、あるいは特別なプランをつくっていただいて誘客を図りたいというところで1,450万円をお願いしております。
団体客対策といたしましては、バス旅行の商品支援ということで、現在まんが博絡みで観光連盟のほうにお願いをして助成の制度を実施しているところでございますが、非常に好評でございまして、これを宿泊のほうに特化いたしまして、県内の宿泊施設に宿泊する、そして1バスで20名以上を引っ張ってきていただくということを条件に支援をしようということで500万円お願いするところでございます。
●山根中部総合事務所県民局長
5ページをお願いいたします。鳴り石の浜プロジェクト支援事業でございます。東伯郡の琴浦町赤碕にあります鳴り石の浜は、波の動きに合わせまして石が転がり、心地よい音が鳴る全国的にも珍しい海岸でございます。ここを新たな観光地としまして地域の活性化につなげようと、地元の団体であります鳴り石の浜プロジェクトの活動を支援するものでございます。
事業内容といたしましては、歩きやすい遊歩道を整備しまして安全を確保することで観光客が訪れやすい環境をつくっていくということでございます。既設の海岸、管理道までの約70メートルの区間を石あるいは枕木を用いまして遊歩道を整備するものでございます。中ほどには、近隣の地図をつけさせていただいております。真ん中あたりに遊歩道の設置70メートルというのを記載させていただいております。
なお、3番目には関係機関の役割分担を表として示させていただいております。御参照いただければと思います。
●馬田国際観光推進課長
6ページをお願いいたします。外国人観光客誘致推進事業でございます。480万円の補正をお願いするものでございます。
これにつきましては、海外旅行者に対しまして国際まんが博等の積極的なプロモーションを行った結果、多くの旅行商品が企画されたところでございます。そして、まんが博終了後も多くの旅行商品化が既に予定されておりまして、今後外国人観光客の送客に関する支援制度の所要経費の増額をお願いするものでございます。
主な事業内容としては、2つございます。1つ目は、外国人観光客送客事業補助金でございます。これは新規性のある旅行商品の企画実施及び販売促進に要する経費、例えばモニターツアーであるとか広告宣伝、こういったものに係る経費の2分の1を補助するという制度でございます。これにつきまして、今年度の執行見込みで250万円程度不足するということで、250万円の増額補正をお願いするものでございます。
2つ目といたしまして、外国人観光客誘致促進事業補助金でございます。これは山陰国際観光協議会を対象に負担をするものでございますが、内容といたしまして、県内の宿泊施設に宿泊した場合に送客数に応じて旅行会社を支援するものでございます。今後230万円程度不足するということが見込まれますので、同額の予算の増額をお願いするものでございます。
●寺口まんが王国官房副官房長
資料の7ページをお願いいたします。まんが王国とっとり建国記念事業につきまして、文化庁所管の国庫補助事業に採択されたことに伴います財源更正をお願いするものでございます。
まんが王国とっとり建国記念事業といいますのは、今県内で展開しております国際まんが博の開催経費でございます。国際まんが博で開催しておりますイベントのうち、とっとりまんがドリームワールドを初めといたしまして、明治大学図書館との連携によります巡回展あるいはヒトコマまんが展、こういったものが文化庁が所管しております地域発・文化芸術創造発信イニシアチブ事業の対象事業としてお認めいただきまして、申請額5億8,904万2,000円に対しまして、補助率2分の1ということで2億9,452万1,000円の事業採択をいただいたことに伴いまして、当初予算等で充当させていただいておりました一般財源、鳥取力創造運動推進基金の取り崩し繰入金充当額、それらのものを減額させていただき、その分を国庫支出金で充当させていただきたいというものでございます。よろしくお願いします。
◎前田委員長
ただいままでの説明について、質疑等を行いたいと思います。
○銀杏委員
1点だけ、4ページの温泉地特別誘客キャンペーン事業です。前々から気になっていたのですが、目的・概要のところで「主要観光地は堅調な入り込みが見られるものの、温泉入湯客数は伸び悩んでおり」というくだりが前から気になっておりまして、温泉に入られる方が少ないということで、そこに補助金を出してふやしていこうということはわかります。問題は、温泉地自体で魅力をアップする努力をされているのかというのが一番気になるところでありまして、昔ですと、年間10万人来て、こんなところにはもう二度と来たくないと思っても、残り約1億人おるからいいのだというふうな理論が成り立つわけですが、最近は情報通信が発達しているので、評判を落とすと一気に減っていく可能性もあるわけです。支援をしていくのはいいのですが、それぞれの温泉地で魅力を増すような努力というのはどうなっているのか、ちょっとお聞きしたいのですけれども。
●西尾観光政策課長
この対策は、いわばカンフル剤的なものでございまして、実際には温泉地そのものの魅力を増していくという取り組みがまさに必要だと思っております。せんだって新聞にも報道されましたが、三朝の温泉街でずっと閉鎖していた施設を復活させるというか、改装したりして、それを地域の集合場所というか、何かをするような場所にするというようなことも取り組みがなされております。まさにそれぞれの温泉地の魅力を増すような取り組みを進めていかないといけないと思っておりまして、せんだっても三朝ですとか、あるいは皆生の旅館組合なり温泉組合なりの方々と意見交換をさせていただきまして、こういったカンフル剤的なものはともかくとして、温泉地の魅力を増していくようなまちづくり的な取り組みを進めていきたいということはお話をさせていただいて、具体の取り組みについては、それをまた御支援するようなことができないだろうかと、そういったようなお話し合いもさせていただいたところです。
まだ具体的にこれをこうしましょうといったところまではいっていないのですけれども、具体的に今できておりますのは、先ほど申しました三朝で今閉まっていたところをあけて、それを改装してにぎわいの場所を創出するといった取り組みが具体的なことだと思っております。
○銀杏委員
そうした努力を行うというふうなことをやはり条件としてつけていけないと、全部行政任せになってしまう、行政頼りになってしまいますので、それでは多分長続きしませんので、その辺よろしくお願いします。
○福田副委員長
6ページの世界へ打って出る“とっとり”国際観光推進事業についてお尋ねします。
外国人観光客のインバウンドが大変課題の我が県なのですけれども、平井知事が台湾であるとか中国で国際まんが博の積極的なプロモーションをされたということで、ドリームワールドは今倉吉に移っていますけれども、どれぐらいな外国人の方がお越しになられているのかということをまず聞きたいと思いますし、また、前にもちょっと申し上げたと思うのですけれども、外国人宿泊者の内訳を見ると、観光よりもむしろビジネス、先ほど西尾課長のところで御説明があったコンベンションのほうがやはり大事だという結果が出ているのですけれども、今後、国際まんが博が終わった後も国際会議とか漫画に関係するような、そういったビジネスベースのいろいろな誘致が大事なのではないかと思うのですが、先ほど700万円という予算が上がっていましたけれども、そんなもので足りるのかなと思うわけであります。そのあたりをちょっと教えていただけませんでしょうか。
●西尾観光政策課長
最初にビジネスのお話がございました。まさにコンベンションビューローとしましても、外国からのお客様の誘致といったところについては力を入れてやっておりまして、韓国ですとか、そういったところにも出向いていって誘客活動をしております。今回は今年度のこれまでの申し込み状況とかからして700万円で足りるということで、来年度以降、25年度以降の見込みについては確認をした上で予算要求はさせていただきたいと思っております。
●馬田国際観光推進課長
まんが博期間中での外国人の数がどれくらいかということでございますが、8月の実績でございますが、私ども現在つかんでおります数字は、外国人、韓国、中国等合わせまして約1,600名程度まんが博期間中に鳥取県においでいただいているというような状況でございます。
なお、外国人延べ宿泊者数でございますが、1月から6月までの暫定値でございますが、県内の外国人延べ宿泊者数でございますが、暫定値が観光庁から出ておりまして、6月まででございますが1万5,200人、そういった数字が現在出ているところでございます。
○福田副委員長
昨今の中国とか韓国の問題で、これからその地域からなかなか難しいのではないかと思うわけですが、特にサブカルチャーとか漫画とか、フランスとかヨーロッパなどでは日本のそういった文化が非常に人気がありますね。そういったところでは、これは先ほどのコンベンションと一緒の話ですけれども、鳥取でしか開催されないような国際会議等も今後努力していただきたいと思います。頑張ってください。
○興治委員
まず、3ページですけれども、コンベンション誘致促進事業。開催回数がふえて補助金を増額するというのは非常にいいことだなと思います。先日、常任委員会で観光に関する勉強会をした中で、コンベンションのことについても旅館の関係者からお話があって、もっと県としてコンベンション誘致に強く取り組んでもらいたいというのが1点です。年間に30万、40万件ぐらいコンベンション関係のものがあるのだと、その中のやはり一定割合を鳥取県でというお話が1つでした。
もう1つは、コンベンションビューローが西部に位置しているということの関係もあるのかもしれませんけれども、やはり西部での開催が多くて、中部や東部での開催が少ないというお話があったのですけれども、その実態が私にもわからないもので、過去3年ぐらいで結構ですので、東・中・西でそれぞれの開催回数であるとか宿泊者数になるのでしょうか、人数がわかるようなもの、そういったものをちょっと資料としていただきたいなと思います。そういう御意見について、文化観光局長の御所見を伺えたらと思います。
それと4ページのところですけれども、5月までの数字が出ているのですけれども、これ以降はまだ集計ができていないのでしょうか。もしわかれば教えていただきたいなと。とりわけ去年は震災の影響で自粛ムードみたいなのがあったりした関係で減っていったと思うのですけれども、それよりさらに減ってきているということで、かなり深刻ではないかという気がするものですから、実態を教えてもらいたいということと、バス旅行商品の支援ですけれども、1台当たり5万円で総額で500万円ということは、100台分ですね。100台分で足りるのかなという気が正直するのですけれども、もっとやはり来てもらわないといけないのではないかなと思うのだけれども、そのあたりはどうでしょうか。
次に、6ページですけれども、外国人観光客が非常にふえていると。これも増額補正するということで、喜ばしいと思いますが、この中に春秋航空のチャーター便の影響というのが考慮されているのかどうか、その点どうでしょうか。
7ページですけれども、まんが王国の関係で国からの補助金を使えるということで、非常によかったなと思いますが、倉吉で今開催しているわけですけれども、倉吉会場の入場者数はどの程度のものなのか、わかる範囲で結構ですので、教えてください。
●細羽文化観光局長
では、コンベンションの関係について所見をということでございます。
今、興治委員から御指摘、御意見がございました。県も積極的にコンベンション誘致にかかわるべしということでございますが、そういう心がけをしております。例えば、先ほどの説明にもありましたが、最近新しい分野、例えば海外とか合宿とか、そういったところの誘致に当たっては、やはり観光とのセットみたいなところが多分にあります。そういう意味で、県が持っている情報とか、いろいろな地域の情報をコンベンションビューローと共有したり、場合によっては共同で誘致の取り組みをやっております。ということで、今後ともコンベンションビューローとは連携を密にして、場合によってはそういう制度、県の事業の見直しということも含めて取り組んでいきたいと思います。
東・中・西の実績でございますが、ちょっと私も承知しておりませんので、これはまた資料をお出ししますが、ビューローの事務所は西部にあるわけでございますが、やはり思いとしては県内満遍なくといいますか、いろいろなところにコンベンションを誘致したいという思いを持っておりますので、その辺についても、県の関与という部分で余り特定の地域に偏らないようにということは我々としても心がけて、ビューローともそういった連携もしていきたいと思っております。
◎前田委員長
ちょっと答弁がきれい過ぎる。したい、したい、したいと。現実に西が多いのでしょう。していないではないですか、東・中は。どうですか。
●細羽文化観光局長
それについて、実態を今把握しておりませんので、少しそこの実績を見て、アンバランスがあれば、それをこれからまさに実行していきたいということでございます。ちょっと今の段階では実態がわからないということです。
◎前田委員長
局長の答弁は重いですよ。約束事項ですよ。守りなさいよ。
●西尾観光政策課長
まず、ここに書いてあります温泉地の5月以降の状況ということですけれども、県内の温泉地の合計ということのデータはこれが最新でございまして、幾つかの温泉地に口頭でお聞きしているデータはございますけれども、全体がまとまったものというのは5月が最新でございます。聞いている限りのところで申し上げますと、85%といったような数字よりはもう少し上がっているとは思うのですけれども、残念ながら対前年を上回るといったような状況にはなっていないというのがこれまで幾つか聞いたところの状況でございます。
バス支援についても500万円で足りるのかどうかということですけれども、確かにこの500万円を全部消化して最大限50人乗ってきていただいたとしても、その数字がプラスになったからといって対前年100%を超えるかといったら、そういうことはございません。実際にこれだけで何とかしようと思っても難しいとは思います。ただ、これは年度中途の非常に特別的なものということで、呼び水的なものということで実施するものでございまして、とりあえず今回は500万円でさせていただきたいと思っております。
●馬田国際観光推進課長
春秋航空チャーター便の中止に伴う影響というのが予算の中に考慮されているのかどうかという御質問でございます。
主な事業内容を見てみますと、これは既存の制度でして、まず、(2)の外国人観光客誘致促進事業補助金につきましては、これはアシアナ航空、DBSクルーズフェリーを利用したお客さんに対しての支援でございますので、チャーター便というのは全く対象にはなっておりません。
次に、1番目の外国人観光客の送客事業補助金につきましては、これは既存の空港、例えば関西国際空港であるとか岡山空港であるとか広島空港、こういったところの既存の航空路等を利用した新規性のある商品ということでございますので、今回チャーター便というのは、影響によってこれが減るとか、そういったものでは全くございません。したがいまして、全て既存の制度で、チャーター便は別途で補助金、交通のほうと、あるいはうちのほうで後方支援等ございますけれども、そういったもので対応していこうというふうにしているところでございます。
●寺口まんが王国官房副官房長
とっとりまんがドリームワールドの倉吉会場の入場者の状況でございますけれども、9月7日にオープンしましてから一昨日17日までの数字で今つかんでおりますが、この期間全体で約3万1,000人でございます。休日は、少し幅があるのですが、日によって大体4,000人から6,000人、平日はやはり少し苦戦しているかと思いますが、800数十人から1,300~1,400人、これも日によって少しばらつきがあるのですけれども、そういった状況でございまして、総計が3万1,100名程度ということになっております。
○興治委員
今の倉吉会場の話なのですけれども、3万1,000人がどの程度評価できる数字なのか、その評価もあわせてちょっと言っていただけますか。
●寺口まんが王国副官房長
担当レベルで申し上げますと、正直言いますと、おおむねこういったところが精いっぱい頑張った数字かなという実感でございます。といいますのが、鳥取会場と比べますと、やはり鳥取会場の場合は、期間全体が夏休みの期間ということもございましたし、終盤お盆に差しかかるという部分もございまして、終盤かなり追い込みもききまして相当数来ていただいたというふうに思っております。ただ、やはり学校も始まってしまった後の平日ということになりますと、正直1,000人前後、このあたりがやはり精いっぱいなのかなというのが正直な感想でございます。
○稲田委員
1点だけ、4ページ。銀杏議員の質問と関連があるのですけれども、「温泉入湯客数が伸び悩んでおり」という表現になっていますね。何で伸び悩んでおるのだろうという原因は追求してみられたのでしょうか。多分何らかの原因があったから、その対応策として、「こうした中」という形で対応策がだらだらと書いてあるわけです。どんな原因があって伸び悩んでいるのだという認識があるのでしょうか。
●西尾観光政策課長
原因といたしましては、全国的な傾向として、どちらかというと東のほうに向けて旅行が全体的な傾向として行ってしまっていると。あとは、震災復興といった意味も含めましての東にシフトしている。それから東京のスカイツリーですとか、そういったようなところへの誘客が進んでいる。それから、これは昨年以来でございますけれども、九州新幹線の開通以来、非常に九州方面の送客というのが非常に好調であるといったところ、そのあたりにみんなとられてしまっているのではないかというのが分析ではあるのですけれども、せんだっても皆生ですとか三朝の方々と意見交換をするのですけれども、そのあたりの原因は上がるのですけれども、では、それだけで説明できるかというと、なかなか説明が難しいのではないか、原因がきちんと分析できていないのではないかというのが正直なところでございます。
今回のものにつきましては、先ほどから申し上げているところで、残念ながら抜本的な対策ということにはならないと思います。実際にカンフル剤的なものということで、今はとりあえず主要な観光地には日帰りではよく来ていただいているのだけれども、それがなかなか宿泊には結びついていないのではないかと。宿泊に結びつけるために、ウエブでより魅力的な商品といいましょうか、割引の制度ですとかポイントバックだとか、そういった仕組みと、それからバス旅行を引っ張ってきてもらうという意味でのバス旅行支援というものを組み立てていきたいと。
若干申し上げましたけれども、まんが博絡みでバスの支援対策をしたところが非常に好評でございまして、既定の枠いっぱい消化させていただいているという状況でございますので、まずはこういった対策を打っていきたいというところでございます。
○稲田委員
私は、前々から観光事業についてのこういう表現に一つの疑問を持っておったのです。今、この問題についてだけ言えば幾つかの原因があって、東にシフトしている、スカイツリー、九州新幹線、これはやはり観光地としては目玉なものです。となると、これにまさるような対応策を考えないと太刀打ちできないですよ。それを考えての例えば東京便の機械の大型化、増便であるとか、ウエブ宿泊の予約サイトを利用した個人客の誘致対策みたいなことが書いてあるのだけれども、私は、ちょっとニュアンスが違うような気がするのです。本当に伸び悩んでいてもしようがないという場合だってあるはずだと思うのです。相手が強過ぎてとても太刀打ちできないよと。一寸法師ではないけれども、針の刀で大物に向かっていくのかということはあるかもしれないけれども、そこの部分、もうちょっと原因をよくよく分析をして、そしてそれに対する対応策を検討しないと、今までの対応策というのは原因の究明が余りなされていない。ああ、少ないな、だから、よし、こんなことをしよう、こんなことをしようというような感じで、非常に荒っぽく対応策がなされているような感じがしてしようがないのですよ、私は。 だから、原因をよくよく究明をして、そして太刀打ちできないようなものがあれば、例えば今震災で東にシフトしている、それを引きはがしてくるというのは東に対して多少後ろめたさというのはあるわけですね。だから、そういったもろもろのこともひっくるめて、もうちょっときめの細かい対策が必要ではないかと思うのですが、どうでしょうか。
●西尾観光政策課長
稲田委員御指摘のとおり、十分な原因究明がきちんとできずに対症療法的な対策を打っているということはおっしゃるとおりだと思います。ただ、私どものほうで問題意識を持ったのは、対前年85%というのは非常に憂慮すべき数字でありまして、そのあたりに非常に危機感を覚えてこの対策を実施させていただいたというところでございます。引き続き原因の究明は関係者の皆さんと意見交換をしながらきちんとさせていただきたいと思いますけれども、今回はこのような形でカンフル剤的なものを実施させていただきたいということでございます。御理解いただきたいと思います。
○稲田委員
なぜこんなことを言ったかというと、皆生温泉は私の地元でもありますし、よく旅館組合の方と話をするのです。そして、私は同じような質問を投げかけてみるのです。組合長、何が原因でお客が少ないのですか。それから一般の組合の方でも旅館の方でも、何が理由でこんなに少ないのですかと。その原因というのが彼らもなかなか思い当たらない部分があるわけです。さあ、何ででしょう、とにかく県にお願いしますみたいな話になるわけです。だけれども、県の役人さんにはなかなか言いにくい部分もありましてというようなことを言う方も中にはあったのです。だから、そこのところはもうちょっと、私も聞いてその原因があればお話ししますけれども、もうちょっと役人のほうから胸襟を開いたほうがいいかもしれない。そうすると、案外本音の部分がぽろっと出てくると思いますよ。だからそれを努力してほしいと思います。
◎前田委員長
僕から、7ページ。補助金をもらうに当たって、6月だったか、議場で特定の議員のお世話でこの補助金が決定したと言われたのです。それは事実か。答弁で、特定の議員に世話になったと。我々議場で聞いていてとてもひっかかっているのです。そんなことがあったのか。
●寺口まんが王国官房副官房長
我々として、所管課の文化庁と細目を詰めさせていただいて、結果的にいただいたものだということでございます。
◎前田委員長
特定の議員が介在したのか。
●寺口まんが王国官房副官房長
議員が文化庁に対してどういった補助メニューがあるのかといったようなものを勉強されまして、こちらのほうにもこういった補助メニューがあるよということを教えていただいたことはあります。ただ、我々としては、その時点では既に今の事業の計画なりなんなりというものを文化庁に相談をかけて事務を進めてまいりましたので……。
◎前田委員長
だから、知事の答弁は不正確だということか。予算とるのに特定の議員に大変世話になったということだったと思うのです。違うのか。(稲田委員「聞いているよ。名前を出したっていいけれども」と呼ぶ)執行部としては知らぬということですね。わかりました。
次に、県土整備部に入りたいと思います。
古賀県土整備部長に総括説明を求めます。
●古賀県土整備部長
県土整備部の9月定例会に提出いたします議案について御説明申し上げます。
まず、資料の1ページをごらんください。予算関係でございます。これまでの計上済み額496億8,400万円余りに対しまして、今回1,600万円余りの補正をお願いするものでございます。
主な事業といたしましては、下にございますように、まず一般事業では鳥取豊岡宮津自動車道の早急完成に向けまして、鳥取県、兵庫県、京都府の3府県で整備推進協議会が設立になりまして、今後総決起大会の開催を行うための負担金など計5事業の予算でございます。公共事業といたしましては、単県公共事業の治山事業の新規事業化に向けまして調査等を行うもので、900万円余りを計上させてもらっております。
次に、予算関係以外でございますけれども、左ページの目次をごらんになっていただきたいのですが、まず議案といたしましては工事請負契約の締結が4件と、鳥取空港の化学消防車の取得が1件ございます。
報告事項といたしましては、損害賠償の2件でございます。
詳細は、各課長から御説明申し上げますので、御審議のほどよろしくお願い申し上げます。
◎前田委員長
議案第1号、平成24年度鳥取県一般会計補正予算の予備調査に入りたいと思います。
●安田県土総務課長
では、7ページをごらんください。公共事業補正予算の総括表でございます。このたびは、中ほどの一般単県公共事業の900万円ということでございます。
内訳は、めくっていただいて9ページに、部長も御説明申し上げましたけれども治山事業でございまして、この春の雪解けなどによって発生した山地の災害の早急復旧のための対策工法を検討するものでございます。
続いて、17ページをお開きください。17ページが繰越明許費に関する調書でございます。このたび11事業、合わせまして、一番下の行でございますが13億円余りの繰り越しをお願いするものでございます。その内訳は、めくっていただいて18ページから18の箇所の内訳を記載してございます。工事関係者との調整等に日数を要したということでございます。
26ページをごらんください。報告第2号、専決処分の報告のうち、損害賠償の決定についてでございます。
和解の相手方はお二人でございます。中ほどの和解の要旨のところでございますけれども、損害賠償金お一人に24万円、もう一方に36万9,000円余を支払う。県の過失10割ということでございます。
事故の概要でございますが、6月に大山町地内におきまして西部総合事務所の職員が公用車、軽貨物自動車を運転中、前方の注意を怠ったため、右折待ちの車の列がございまして、その列に並ぼうと停止しようとした和解の相手方の車両に追突し、その追突の弾みで玉突き衝突が生じたというものでございます。県民の方に損害を与え、また県の備品を損傷したということで、おわびを申し上げます。事故防止の徹底をさらに行ってまいりたいと考えております。申しわけございませんでした。
●山本道路企画課長
資料の2ページをお願いいたします。三府県鳥取豊岡宮津自動車道整備推進協議会総決起大会負担金60万円をお願いするものでございます。
内容につきましては、政調政審並びに部長の総括説明でありましたので割愛させていただきますが、この場をおかりしまして、本常任委員会でも正副議長会議を3府県で設立予定ということで、議会としても後押ししていただいていることについてお礼申し上げます。
続きまして、3ページをお願いいたします。四十曲トンネル修繕調査費(受託費)でございます。四十曲トンネルにつきましては、岡山、鳥取両県にまたがるトンネルでございまして、岡山、鳥取両県で管理費等について負担割合を決めて負担しているものでございます。今年度の四十曲トンネルにおいて、定期点検により、ジェットファン7基中3基が異常があることが確認されましたため、調査設計について岡山県の負担分の費用を受託する経費でございます。それが250万円でございます。
続きまして、20ページをお願いいたします。工事契約の締結でございます。国道431号境水道大橋耐震補強工事上部工でございます。工事場所でございますが、松江市美保関町から境港市まで。契約の相手方でございます。日立・瀧上特定建設工事共同企業体。構成人員は記載のとおりでございます。契約金額については11億6,500万円余でございます。完成期日等は記載のとおりでございます。
続きまして、21ページをお願いいたします。同じく工事請負契約の締結についてでございます。県道猪ノ子国安線(源太橋)橋梁補強工事(上部工1工区)でございます。これについて本議会の議決をお願いするものでございます。工事場所でございますが、鳥取市源太から鳥取市国安、千代川をまたいでいる橋梁でございます。契約の相手方でございますが、富士ピーエス・宇部興産機械・高野組特定建設工事共同企業体でございます。代表者並びに代表者以外については記載のとおりでございますので、ごらんいただきたいと思います。
続きまして、同じく源太橋の2工区でございます。22ページでございます。工事場所については同じでございます。契約の相手方でございますが、極東・高田・吾妻特定建設工事共同企業体でございます。代表者等については記載のとおりでございます。
引き続きまして、25ページをお願いいたします。議会の委任による専決処分の報告でございます。損害賠償に係る和解及び損害賠償の額の決定についてでございます。24年8月13日専決処分をしたので、本議会に報告させていただくものでございます。
まず、一番下の事故の状況でございますが、ウでございます。県道鳥取鹿野倉吉線に設置しております自転車駐車場、いわゆるロードステーションと申しまして、バス停等に設置あるものでございますが、この自転車駐車場の屋根が強風により吹き飛び、当該県道に面したアパートの駐車場にそれぞれ駐車してあった車、計4台の車両が破損したものでございます。
戻っていただきまして、2番、概要でございますが、和解の相手方につきましては、4台の所有者、甲、乙、丙、丁。丁については、車両保険に入っておられまして、損保ジャパンのほうが車両保険による補填を既にされておりますので、代理請求ということになります。
和解の要旨でございますが、駐車場にとめていた車に県管理のロードステーションの屋根が飛んで破損を与えたということで、相手方については全く過失はございません。それがため、過失割合、県10割として合計164万円余を支払うものでございます。このたび、一般の県民の方々に対して被害を与えたことについて、深くおわび申し上げます。
●山本治山砂防課長
同資料4ページをお願いいたします。治山費で先ほど説明がありました単県公共事業で900万円の補正をお願いするものでございます。この内容につきましては、ことしの春の雪解け等によりまして3カ所で土砂が流出し、その復旧事業ということで、国庫補助事業の採択に向けて最小限の測量調査を行うための費用として、治山事業新規事業化調整費ということで3カ所で900万円の補正をお願いするものでございます。この補正によりまして合計77億5,200万円余ということで、よろしくお願いいたします。
続きまして、1枚はぐっていただきまして6ページをお願いいたします。これは西部総合事務所、地方機関計上予算でございますけれども、佐野堰魚道改築事業ということで220万円余の補正をお願いするものでございます。これは日野川にございます佐野堰に魚道がございますけれども、これの改修ということで当初予算を予定しておりましたけれども、前年度末に設計が終わりまして、その設計をもとに町の教育委員会のほうに文化財の協議をしたところ、オオサンショウウオの生息地であるということが判明し、その内容につきましても、文化財保護法に基づいてサンショウウオの取り上げ調査を行うことが必要ということがございまして、この取り上げ調査に要する費用220万円余を補正でお願いするものでございます。西部総合事務所県土整備局は、この220万円余の補正を入れまして4,377万円の合計予算ということで、よろしくお願いいたします。
●森下空港港湾課長
5ページをお願いいたします。境港管理組合負担金でございます。起債事業でございまして、補正額はゼロでございます。
内容ですが、外港中野地区の埠頭用地のための地盤改良等の調査設計を実施するものでございます。中野地区の岸壁が直轄事業に今年度からなったということで、来年度にかけて工事を行うということで、それにあわせて不足している埠頭用地を造成するということで、早期に着手するものでございます。
続きまして、空港費、鳥取空港消防車庫増設事業でございます。200万円余を補正するものでございます。鳥取空港につきましては、現在3台の消防車があるのですが、車庫が2台分しかないということで、1台分の車庫を増設するということで、補正でその設計を計上させていただくものでございます。翌年度25年度には建設工事に着手したいと思っております。
以上、空港港湾課合計としまして、200万円余を補正しまして49億円余ということでございます。よろしくお願いいたします。
続きまして、24ページをお願いいたします。議案第22号でございます。財産の取得ということで、鳥取空港化学消防車についてでございます。本議会の議決を求めるということで、空港用化学消防車1万500リットル級を1台購入するものでございます。相手方としましては、第一実業株式会社ということでございます。よろしくお願いします。
●倉元道路建設課長
同じ資料23ページでございます。議案第20号、工事請負契約の締結の議決をお願いするものでございます。
箇所につきましては、国道178号岩美道路の区間のうち一番西側、駟馳山バイパスに近い側にございます仮称岩美3号トンネルにつきまして、契約の相手方で書いております大林・大成・八幡特定建設工事共同企業体と契約をお願いしようとするものでございます。契約金額並びに工事完成期限につきましては、記載のとおりでございます。
◎前田委員長
報告第6号、長期継続契約の締結状況については、説明は不要としたいと思います。
ただいままでの説明につきまして質疑を行いたいと思います。
○興治委員
5ページです。鳥取空港の化学消防車を3台にする必要があるということなのです。これは何かが変わって3台にしなければならなくなったのでしょうか。
●森下空港港湾課長
現時点でも3台ございまして、1台老朽化したということで、1台更新をするということでございます。ただ、車庫としましては、現在消防車は3台あるのですけれども、2台分しか車庫が確保できていないものですから、今度更新します車両にあわせて車庫も増設したいということでございます。
○興治委員
そうすると、今1台は車庫に入らずに屋外で駐車させているということなのですね。
24ページに化学消防車購入の財産の取得の議決を求めているのですが、そうすると、ことしと来年度と2年連続で新しく更新をするということなのですか。
●森下空港港湾課長
新しい車両につきましては、納車が25年度ぐらいになりまして、車庫もそれにあわせて新築したいということでございます。
○興治委員
そうすると、今回、財産の取得の議決を求めている分が来年度末に納入されるということですか。(「はい」と呼ぶ者あり)なるほど、わかりました。了解です。
○藤縄委員
25ページの自転車駐車場の屋根ですけれども、人身事故がなかったというのはよかったと思うのですけれども、屋根はいつごろできた屋根なのか。どれぐらいの風で飛んだのか。いつごろつくった屋根で、管理の問題も出てくる。これは聞いただけでちょっとひやりとしましたけれども。
●山本道路企画課長
建設時期については、約20年前ということでございます。藤縄議員御指摘のとおり、幸い人身事故がなくてよかったところでございます。
管理の問題でございますが、いわゆる屋根材というのがリベットやボルトでとめてある分なのですが、ぱっと見ではなかなか確認しづらいところでございまして、その辺で点検漏れもあったというのは深く反省するところでございます。
原因と申しますのは、今申しましたとおり、ボルトなりの欠落なりなんなりということで屋根が飛んだという格好でございます。
○藤縄委員
どのぐらいの風ですか。
●山本道路企画課長
風ですが、気象観測所によりますと、風速28メーターという数字が出ております。
○藤縄委員
28メーターなら飛ぶかなという気はしますけれども、ほかのところも調べないといけない、調査して対応しないといけないと思うけれども。
●山本道路企画課長
この事案を受けまして、全ての自転車駐車場について点検を行っております。それで、ボルトの欠落箇所並びに緩み箇所については全て補修をかけております。
○稲田委員
18ページの繰り越し理由ですけれども、日にちが書いてあるのは、これだけおくれたという意味ですか。
では、問題提起だけして。この中で、相続にまつわるやつが多いのです。繰り越し理由がこれでいいとか悪いとかという問題ではないけれども、厄介な問題なのです。これは私の身の回りにもよく起こっておることで、うちの事務所にも相談に来られるのです。特に、この中で1カ所墓地がありますね。墓地も非常に厄介ですよ、相続人がわからなかったり不明だったりして。だから、その辺はこれからやはり――繰り越しを少なくするという意味ではないけれども、もうちょっと事前によく調査をしてみる必要があると思います。そして厄介な部分というのは必ず起こりますから、その部分だけはやはりある程度日にちを見越していくということが必要だろうというように思います。これは要望だけにしておきますけれども。
○国岡委員
21、22ページの源太橋橋梁補強工事ですね。1工区、2工区の完成が同時ですが、これは通行どめにしてやる工事ですか。
●山本道路企画課長
美保地区並びに事前に2~3年前からこの工事については地元説明してきております。それで、2年間の通行どめなら容認できるということをいただきまして、全面通行どめをさせていただきまして、今回補強するものでございます。
○国岡委員
私も地元の人から聞いていて知っていたのですけれども、あそこが通行どめになるということを地元の人が了解されても、向こうに渡るときは、結局交通の便、経済のことを考えても不便さが出ますね。標識とかしっかりされるのもありますけれども、やはり地元の人以外でも企業とかいろいろありますので、その辺しっかり徹底していただきたいと思います。
◎福田副委員長
そのほか。(なし)
ないようですので、次に報告事項に移りたいと思います。
なお、質疑等については、それぞれの部局の説明終了後に行っていただきたいと思います。
まず、文化観光局からお願いいたします。
●西尾観光政策課長
文化観光局の資料の1ページをお願いいたします。山陰デスティネーションキャンペーンのオープニングセレモニーの実施でございます。
いよいよ10月1日から12月31日までデスティネーションキャンペーンを行うわけでございますが、そのオープニングセレモニーを10月6日の土曜日、鳥取駅で開催したいと考えております。その際には、イベント列車としまして、8時55分に鳥取駅を出発するコナン列車と石見の神楽列車の連結車両を運行させる予定でございます。これにつきましては、既に乗車をいただく方の募集をしておりまして、160人を抽せんによりお乗せしようということでございます。
現在、デスティネーションキャンペーンに向けては、告知のポスターを米子支社管内だけではなく、それぞれほかの支社の駅構内に配布をしたり、イベントガイドブックをお配りしたりといったような取り組みをまさに進めているところでございます。大きな事業でございますので、できるだけ頑張ってやっていきたいと思っております。
●中谷山陰海岸世界ジオパーク推進室長
お手元の資料の2ページをお開きください。山陰海岸ジオパーク110キロウオークの開催についてということでございます。
今年度2回目ということで、昨年は東の端から西までということで、連続して110キロを歩くという行程だったのですけれども、ことしは改善を施しましてスタンプラリー形式で全体歩行距離110キロを目指すという形のウオーキング大会で取り組む予定でございます。
昨年度との変更点でございますけれども、2つございます。1つは、昨年、一気に110キロを歩くということで、5日間の行程でございましたですけれども、参加した方々の御意見等踏まえまして、参加しやすくということで、土日での複数開催とさせていただいております。それと同時に、開催する機会をふやすということで、ジオパークの推進協議会が事務局となっております実行委員会が主催の事業、下のほうに表がございますけれども、実行委員会が主催する事業が3つございます。それ以外のジオパークのエリア内で、ほかの団体が主催する事業につきましても110キロウオーキングというイベントの中に組み込みまして、スタンプラリー、スタンプを集めて110キロを目指すというような形で予定してございます。
早速ことしは実行委員会主催の事業ということで、9月30日に京丹後でウオーキング、日曜日でございますが始まります。岩美、鳥取のほうでは10月13日ということで、これは若干昨年とコースの変更がございますけれども、居組から岩美町・浦富海岸、鳥取砂丘、白兎というようなエリアで開催するようなことにしてございます。合計14のイベントということで、これはことしだけのイベントでございますけれども、スタンプカード自体は3年間の有効期限がございますので、その間で110キロを目指していただくというような形で実施することとしております。
◎前田委員長
続きまして、3ページは先ほど説明がございましたので飛ばしまして、次に、山根中部総合事務所県民局長。
●山根中部総合事務所県民局長
4ページをお願いいたします。映画「遥かな町へ」の製作中止についてでございます。
鳥取市出身の漫画家、谷口ジロー氏が倉吉市を舞台に描きました「遥かな町へ」の映画化について、映画制作委員会関係者が8月29日に倉吉市役所を訪れ、制作中止の報告を行いました。国際マンガサミットや、まんが博の開催にあわせて全国上映を期待しており、製作中止は大変残念であります。県といたしましては、まんが王国とっとりの推進に向け、今後も市町村等、地元関係者とともにさまざまな取り組みを進めてまいりたいと考えております。
中止の理由でございますが、当初予定していた制作費2億円の資金調達ができなかったためでございます。
これまでの経過でございますが、映画化につきましては、昨年5月ごろに具体的に動き出しまして、東映、小学館などで構成いたします制作委員会で準備が進められ、製作費1億円、宣伝費1億円、合計2億円の制作費を目標に資金調達が進められ、県、倉吉市もそれぞれ1,000万円を予算化してきたところでございます。ことしに入りまして配役がほぼ内定し、8月にもロケを始め、調整が進み、マンガサミットあるいはまんが博にあわせた全国公開も期待されていたところでございますが、映画業界全体の冷え込み、出資会社の入れかわり等もありまして、最終的に目標額の資金調達が実現できなかったものでございます。
◎前田委員長
続きまして、別紙でございます。「関西広域連合・中国トッププロモーション」の実施結果についてであります。
●馬田国際観光推進課長
常任委員会資料別紙をお願いいたします。「関西広域連合・中国トッププロモーション」の実施結果についてでございます。
概要といたしまして、開催の経済界等で連携いたしまして、開催食文化のアピール、そして杭州市におきます関西MICE、この関西MICEといいますのは、下に書いてございますが、企業等の会議であるとか、あるいは同じく企業等が行う研修旅行、国際会議、こういったものでございますが、こういったものを紹介するなど、中国におきましてプロモーションを展開したところでございます。
実施時期につきましては、9月11日から13日まででございます。
主な参加者といたしましては、関西広域連合から井戸連合長・兵庫県知事を団長に、各府県から知事、副知事等に参加していただいております。鳥取県からは藤井副知事に参加していただいております。関西経済界からは、関西経済連合会の森会長を初め大阪商工会議所の副会頭等にも参加していただいております。
概要でございますが、まず9月11日でございます。出発結団式の後、北京に渡りました。北京では観光セミナーを開催したところでございます。このセミナーでは、中国のメディアあるいは旅行社など50名の方をお招きいたしまして、関西の自然の恵み、そして食文化等を紹介いたしまして積極的に関西観光をアピールしたところでございます。
続きまして、9月12日でございます。浙江省の杭州市におきまして交流レセプションを開催いたしました。杭州市につきましては、関西からの進出企業が多く、経済的なつながりが深い地域でございます。この交流レセプションでは、2ページでございますけれども、現地企業関係者や観光関係者等を対象としてインセンティブツアー等をアピールする交流レセプションを実施したところでございます。各府県の知事、副知事それぞれからPRといたしまして、日本にあるものは関西に全てあるであるとか、あるいは文化とか和食あるいは温泉と漫画、こういった関西の強みにつきましてプレゼンテーションを行ったところでございます。
9月13日でございますが、上海市に渡りまして観光セミナーを開催いたしました。ここでは、現地旅行社等に対しまして、関西の豊かな自然の恵み、そして食文化等を紹介したところでございます。参加者からは、ぜひとも関西に行ってみたいというような感想が多く聞かれたところでございます。その後、記者会見としてメディアにアピールを行いました。ここでは、今回のプロモーションが今後の日中の交流にとって意義深いものであり、継続的な人との交流を図っていくことの重要性を確認するとともに、関西の魅力をアピールしたところでございます。藤井副知事からは、関西は一つ、文化、歴史、自然、こういった魅力が多いが、人と人との観光交流が大切、そして国際まんが博を開催中で、ぜひとも鳥取を含めた関西にお越しいただきたいと説明したところでございます。
その他でございますが、このプロモーションの期間中、鳥取県独自のプロモーションといたしまして、上海にございますクルーズ船社2社を訪問し、境港への寄港を働きかけました。9月13日に藤井副知事と境港管理組合の小倉事務局長ほかで2社訪問したところでございます。
1つ目は、ロイヤル・カリビアン・インターナショナル上海担当オフィスでございますが、ここを訪問いたしまして、藤井副知事から観光の魅力を説明いたしまして、境港へのクルーズ客船の寄港について要請したところでございます。そういたしましたら、劉中国・アジア支社長のほうから、境港のクルーズ客船の寄港を前向きに検討するとの回答を得たところでございます。
もう1社でございますが、コスタ・クルーズの上海事務所を訪問いたしました。副知事からは同様の要請をいたしまして、イ・スン運営部長さんからは、境港へのクルーズ船の寄港を検討するとともに、今後、コスト社として境港とは長いつき合いをしたいというような回答を得たところでございます。
●寺口まんが王国官房副官房長
資料の5ページをお願いいたします。国際まんが博の現在の開催状況等につきまして御報告させていただきたいと思います。
8月4日に開幕いたしました国際まんが博、各種イベントの9月13日までの来場者でございますが、120万7,259人ということになっております。
内訳のほうは、1枚めくっていただきまして7ページに別紙2とつけさせていただいておりますので、こちらをごらんいただければと思いますが、一言おわびでございます。上から2つ目の段、県主催事業とございますが、その一番上に、とっとりまんがドリームワールド鳥取会場とございますが、申しわけございません、ここは鳥取会場及び倉吉会場の9月13日までの累計といいますか、総数を掲げさせていただいております。
この表につきましては、先ほど申しましたように、9月13日現在で集約できました総数を上げさせていただいております。対象の事業でございますが、この数字をカウントする対象の事業といたしましては、下の注意書き、米印の3つ目に記載させていただいておりますが、国際まんが博の公式ガイドブックに掲載しております各種イベントでございますとか、漫画の拠点施設、こういったものを対象として捉えるということで整理させていただきたいというふうに考えております。
資料の5ページに返っていただきますようお願いいたします。主な事業の状況を簡単に報告させていただきます。
まず、とっとりまんがドリームワールドの倉吉会場でございます。9月7日に、伊藤県議会議長、それから地元の県会議員の皆様にも御出席いただきましてオープニングさせていただきました。ありがとうございました。そのほかにも、ロンドンオリンピックのアーチェリー女子団体銅メダリストの川中選手でございますとか、島根県の小林副知事様等々にも御出席いただいて開催させていただいたところでございます。
鳥取会場から倉吉会場に移るに当たりまして、少し充実させていただいたところを幾つか報告させていただきます。
会場内でございますが、谷口ジロー先生の作品に登場する理髪店の模型展示でございますとか、漫画関係で関西本部ともつながりができました大阪・新世界からお借りした「ビリケンさん」の設置でございますとか、とっとりのゆかりの作家コーナーというコーナーを設けておりますが、こちらのほうでの各作家さんの作品数をふやす、充実させるといったような取り組みとあわせまして、今井書店グループさんが開発されました「まんが王国とっとりくん」というパソコンを使って漫画を少し試し読みできるようなシステム、こういったものを置かせていただきました。
倉吉会場の状況ですが、先ほど少しお話もさせていただきましたが、休日は多くの来場者でにぎわっていただいているのですけれども、平日が、やはり夏休み後の開催ということになったこともありまして、鳥取会場の平日の入り込み人数に比べますと3割程度の人数になっているという状況でございます。
これ以外のその他のイベントにつきまして簡単に報告させていただきます。
8月から約1カ月、正確には9月2日まででしたが、開催させていただきました名探偵コナンの巨大迷路ですとか、境港でのゲゲゲの鬼太郎妖怪の森、こういったところは好評でございまして、約1万5,000人前後の来場者がいずれもあったところでございます。特に巨大迷路につきましては、参加者、地元の方々または周辺の方々の御要望もございまして、9月の間も土曜日、日曜日、祝日限定ということで9月末まで延長させていただいているところでございます。そのほか、9月8日、9日に開催されましたとっとりアニカルまつり、それから同じ時期米子で開催させていただいておりますガイナックスアニメ世界展、そのほか中部等を中心に開催されました明治大学との連携展示でございますとかヒトコマまんが展、国際まんが作品展、こういったところにも熱心なファンの方に詰めかけていただいているところでございます。
なお、現時点でのイベント実施に当たりましての課題とそれに対しての当面の対応ということでございますが、とっとりまんがドリームワールドを初めとしました各イベントの平日の入り込みをどう確保していくかということがなかなかうまくいっていないといいますか、苦戦しているところでございまして、例えば地元の学校や保育所、幼稚園、こういったところですとか周辺のスーパーといった集客施設、こういうところに出向かせていただきまして、チラシの配布あるいは会場への来場の案内等をさせていただいたりしているところでございます。
もう1点、同時期に開催されている国際まんが博の他のイベントとの連携をどう図って周遊性を高めていくかということでございますが、各イベントの会場に、その周辺で同時期に開催されているイベント情報を掲載させていただいたり案内させていただくようにしております。特にとっとりまんがドリームワールドの倉吉会場の入り口を入ったすぐのところに、県内全域で今開催されているイベントの情報等をパネル、ポスター等で紹介させていただいているところでございます。
資料の6ページをお願いいたします。今後予定されております、または現在実施させていただいております主なイベントを掲げております。こちらのほうは資料をごらんいただければと思います。
続きまして、資料の8ページをお願いいたします。「第1回まんが王国とっとり国際マンガコンテスト」の審査結果につきまして御報告させていただきたいと思います。
まんが王国とっとり国際マンガコンテストといたしまして、昨年の秋から年度末3月31日まで世界各国から漫画の応募を募りました。3月31日現在で691作品の応募をいただいてございます。それにつきまして、7月30日、31日、8月30日、この2回に分けまして2段階で審査をさせていただきました。
まず、7月30日、31日の2日間予備審査を開催させていただきました。審査員といたしましては、京都精華大学マンガ学部長の吉村先生を初めといたしまして、高校生まんが王国とっとり応援団の皆さんとか、そういった方々に審査いただきまして、691の全応募作品から一次通過作品として221点を選定させていただきました。この221点につきまして、8月30日、資料の2の(2)に掲げさせていただいておりますような赤井孝美氏を初めとします漫画家の方々等々に審査をいただきました。その結果、最優秀賞1点、優秀賞2点、審査員特別賞3点、U-15賞、15歳以下の方々を対象、いわゆる子供賞といいますか、そういった賞を3点、ここに記載させていただいているような方々を入選作品として選定させていただいたところでございます。
なお、審査員の先生方からは、初めてのコンテストとしては691作品というのは非常にたくさん集まっているのではないかといったようなお話をいただいております。それから初めてにしては非常に質の高い内容の作品が多かったというふうな講評をその場でいただいたりしております。今後とも第2回、第3回と、このコンテストを続けていきたいというふうに考えているところでございます。
◎前田委員長
それでは、ただいままでの説明につきまして質疑を行いたいと思います。
○興治委員
別紙の関西広域連合・中国トッププロモーションです。5のその他のところで、アメリカやイタリアのクルーズ船社を訪問しということで、非常に意欲的な取り組みをされたなと思います。従来、韓国や中国が中心で、そこからたくさんお客さんも来ていたのですけれども、外交上のさまざまな問題が出てなかなか難しい局面も今後とも考え得ると思うのです。先ほどもお話が出ましたけれども、常任委員会で勉強会をしたときにも、アメリカだとかヨーロッパだとかのお客さんもたくさん日本に来ていらっしゃると。そのうちの一定部分でも鳥取県に来ていただくと非常に安定していくのだというお話も聞いておりまして、これについてはぜひ継続をお願いしたいということです。
質問は、トッププロモーションをして関西でアピールしたということなのですけれども、鳥取県が独自にやった部分は非常にいいと思うのですが、関西の他府県と一緒にやって、どうやって鳥取県をアピールしているのか。非常に難しいのではないかと思うのですけれども、そこは埋没しないようにしっかりやっていかないと、いわゆる近畿圏にお客さんを誘客するために鳥取県がついていっているみたいな格好になってしまうので、やはりここは存在感を大きくアピールするようなプロモーションが必要だと思うのですけれども、そのあたりいかがでしょうか。
●馬田国際観光推進課長
興治委員がおっしゃるように、今回関西広域連合の一員として参加したわけでございますが、鳥取県単独でいろいろプロモーションをやっているところですが、関西というネームバリューを利用して、そこに鳥取県があるのだということでやはり認知度を上げたほうが、広域的な連携を図ってやったほうが単独でやるよりも効果的ではなかろうかということでこれに参加しているところでございます。とはいっても、やはり単独でする部分も実際ございます。ただ、今回このトッププロモーションでは、それぞれ一言各府県の知事、副知事等からのコメントもございましたので、鳥取県もとりあえず関西の一員として鳥取県の魅力はPRできたというふうに考えているところでございます。
○興治委員
これ以上聞いてもしようがないと思うのですけれども、ぜひとも鳥取県の存在感をアピールできるような方法を、あるいは表現の仕方、そういったところをぜひ工夫をしていただいて、県に誘客できるように、結びつくような取り組みの強化をお願いしたいと思います。
○福田副委員長
2点伺います。
1つは、山陰ディスティネーションキャンペーンが10月1日から始まるということで、私も先週、先々週と結構近畿圏のいろいろな駅を回ってきたのですけれども、かなり小さい駅まで徹底してポスターが張られてあったかなという印象でありました。この間の常任委員会では、梅田の駅では全然わからなかったと言ったのですけれども、京都であるとか三宮とかは相当なポスターで、これは相当出てきたなという感じがしたのですけれども、いよいよそういったポスターが張られて、立ちどまって結構いろいろな人が見ていたのですけれども、反応といいますか、もうそろそろ申し込みであるとか、そういったものの効果というのがあらわれてきているころではないかと思うのですが、それが1点と、まんが王国のマンガコンテスト。最終的には691点ということで、これは多かった数字なのか、それともちょっと少なかった数字なのか、それと最優秀の陳繭さんとかという台湾の方は、結局優秀賞になって、商品とか賞金とかいただくのでしょうけれども、それ以外で何かデビューができるようなことというのは最終的にはどうなったのでしょうか。その2点を教えてください。
●西尾観光政策課長
まず、ポスターにつきましては、張るのがおくれておったところですけれども、ようやくほかの支社にも十分できてきているかなと思っております。実際に入ってこられる商品とか、そういったところなのですけれども、直接こちらが窓口になっていないものですから、具体的にどれだけということはまだ十分把握できておりません。ただ、そうは申し上げましても、先ほど補正で宿泊対策をお願いしたようなところで、まさにそれを実績として上げていかないといけないと思っておりますので、またJRとよく協議をしながら、商品はいろいろつくっていただいているのですけれども、それをどれだけ売っていただくかということについて頑張っていきたいと思っております。
●寺口まんが王国官房副官房長
まず、691作品が多かったか少なかったかということでございますが、実は今回初めての取り組みでございまして、我々としては、正直言いますと何とか300、400という、そういった3桁でも100は少し超えるような3倍、4倍というようなところを考えておったのですけれども、結果的に691という数字は我々の想定したよりも多く集まったと思っています。
ただ、この691という数字は我々素人の感覚ではよくわかりませんので、実際審査員の先生に伺ってみました。そうしますと、やはり初めての、しかも鳥取県というある意味漫画ということで、まだまだこれから情報発信、知名度を高めていかないといけないような地域の初めての取り組みとしては多かったのではないですかと、非常にたくさん集まったと思いますというお答えをいただく審査員の先生ばかりでございました。
もう1つ、デビューという考え方なのですけれども、我々が取り組んでおります国際マンガコンテスト、鳥取の取り組みといたしましては、これを登竜門としてすぐに週刊漫画に連載されるとか、そういった漫画家がもちろん出ればそれにこしたことはないのですが、発掘を第一目的というよりも、個性的、それから独自の世界観、そういったものを持った、いわゆる万人に受けてすぐに商業ベースに乗って、人気漫画のまねごとではないですけれども、そういった流れに乗りそうなという観点ではなくて、やはり将来の水木しげる先生ですとか谷口ジロー先生といったような、ああいったある部門、分野で個性が光るような、そういった方が行く行く育っていくような、このコンテストの受賞者からそういう漫画家が出ていくような、そういったものになればいいのではないかというような考え方で当初は進めているところでございまして、デビューということからいきますと、最優秀賞をとられたからすぐに有名な週刊漫画に載るということはございません。
ただ、今回応募いただきましたこれらの入選作品、それから先ほど少し説明が足りなくて落としていますが、8ページの2番、本審査の経過に記載しております221点の中から入選候補作品33作品、一たん絞り込み作業をやったのですけれども、33作品につきましては一つの図録といいますか、漫画冊子といいますか、そういったものに仕上げるということで考えておりまして、受賞者の受賞式をまだ時間等調整したりしているところですが、国際マンガサミットの期間中の一場面で受賞式行いたいと思っています。そういった受賞式等の場面も兼ねまして、作品集になった冊子を展示なりしたいというふうに考えているところでございます。
○藤井委員
前田官房長、来年は官房がなくなるということが出ていたけれども、あれはどうなったのか。
●前田まんが王国官房長
どうもなっていません。ちゃんとあると思いますので。
○藤井委員
これから鳥取県をまんが王国としていろんな事業を進めていくということで我々は理解しているわけで、なくなってしまうということは問題があるのではないですか。どう考えておられるのですか。
●前田まんが王国官房長
この間、政策戦略会議の中でその話が出てきたのですけれども、朝日新聞に書いてあるところは、ちょっとおもしろおかしく書いてある部分が一つありまして、僕は知事が言ったことがちょっと聞こえなくて、何かそんなふうに聞こえたのでそういうふうに言ったのですけれども、別にそこに真意があるわけではなくて、もともと一過性のイベントにしないということは初めからの話だったので、来年以降も漫画はしなければいけないということで県の中も固まっていますし、組織の形がまんが官房になるのかどうかというのは僕は答えられませんけれども、僕はあると思っていますので、来年以降も漫画を頑張りたいと思いますので、よろしくお願いします。
○藤井委員
頑張ってください。
◎前田委員長
それでは、ただいまの説明をもちまして文化観光局の質疑を終わります。
続きまして、県土整備部の説明に入りたいと思います。
●安田県土総務課長
県土整備部の報告の1ページをごらんください。国土交通省等の平成25年度予算概算要求の概要について御報告申し上げます。
平成25年度予算概算要求のうち県土整備部関係の概要でございまして、まず、1の表が公共事業関係の概算要求額でございます。内閣府、そして国土交通省で前年度要求額に比べまして、一番右の列でございますが、1.05の伸びとなってございます。これは公共事業費等の一般的な政策経費につきましては10%削減するということになってございますけれども、表の中ほどに、内数の表示になっておりますが、特別重点要求、そして重点要求、こちらのほうを用いまして前年度の要求額を上回る要求額となっているということでございます。報道等で御案内かと思いますけれども、特別重点要求等の総額は2兆円規模になっているということでございまして、今後絞り込みが行われるだろうというふうなことが考えられます。注書きで書いておりますけれども、これは東日本大震災復興特別会計に計上される全国防災関係費を除いたものでございます。
2番に主なものを掲げております。山陰道などの高速道路ネットワークの整備でございます。全国ミッシングリンクの整備につきましては、対前年1.09倍となります3,995億円が要求されてございます。そして中山名和道路等につきまして、これまでと同じく平成25年度完成予定と明記されてございます。しかし、この全国ミッシングリンクの要求額には、先ほど申し上げました重点要求が約37%を占めておりますので、引き続き予算の重点配分について国に働きかけていくことが必要というふうに考えてございます。
めくっていただきまして、岩美道路などの地域高規格道路につきましても前年要求額を上回る要求でございますが、同様に国に働きかけを行っていきたいと考えてございます。
(3)番の境港・中野の国際物流ターミナル整備事業でございますが、昨年度に引き続きまして要求事業に盛り込まれてございますが、この早期完成と、あわせまして竹内南地区の貨客船ターミナル整備事業の新規採択に向けまして国への働きかけを行ってまいりたいと考えてございます。
最後に、斐伊川一般河川改修事業、境港地区でございます。引き続き護岸堤の整備を行うということにされてございます。
●丸毛河川課長
資料の3ページをお願いいたします。まず平成24年度湖山池会議第3回目の概要についてでございます。
先月8月20日に第3回目が開催されまして、水環境の現状の情報共有、水門管理の継続、第3期の水質管理計画における目標水質についての確認が行われたところでございます。
議事の概要でございますが、まず水環境の現状でございます。水質につきましては、当時、8月下旬でございますが、塩分濃度が5,600程度に到達しておりまして、現在は6,100程度でございますが、COD等の指標水質はほぼ横ばいであること、底層の貧酸素化の範囲は昨年度と比べて減少傾向であるということが報告されております。
続きまして、生物群の現状でございますが、問題となっておりますヒシやアオコ、カビ臭の原因となりますプランクトン類、これらはほぼ皆無。8月上旬に赤潮が発生いたしましたが、有害な赤潮ではなかったと。さらには、ハス帯は現存しておりますし、ヨシ帯にも顕著な影響はないと。ただ、一部のヒメガマについて枯死が散見されると。シジミにつきましては順調に生育していると。なお、ヘラブナのへい死、また、カラスガイのへい死を確認したなどが報告されております。
次に、今後の塩分・水門管理でございますが、水門を閉め切りますと、貧酸素化が懸念されるということでございまして、現在の池から海に流れる順流時については開放するという水門管理を継続するということが了承されております。
さらに、環境モニタリング委員会でございますが、今後の環境変化等につきましてモニタリングの手法やモニタリングの結果につきまして助言、評価をいただく委員会を設置したところでございまして、昨日開催されたところでございます。
水質管理計画でございますが、今後の施策の実現性等を考慮いたしまして、CODにおいては5.5とすると。ただし、資源対策などの面源対策など、シミュレーションでは数字的に難しい施策もございますが、これらも十分やっていくことでCOD5を目指すということが確認されたところでございます。
さらには、パブリックコメントも県として共同で行うということでございまして、次ページ、4ページから8ページまで参考にパブリックコメント等の内容をおつけしております。
続きまして、9ページでございますが、久本砕石の役員個人に対します債権の納付督促状況等につきまして御報告いたします。
納付督促の状況でございますが、上段の一覧表でございます。本年3月26日に部長名の書簡を役員3名に持参しております。A氏についてはそもそも刑事責任がないので知らないと。B氏については督促は勝手にやればいいと。C氏につきましては年金生活だとこれまでと同じような主張をしているところでございますが、その後、5月、7月、8月に本人と面談をいたしまして督促をしておりますが、それぞれ、払いたいがないものはない、生活が苦しい、年金生活だと同じような主張を繰り返しているという状況でございまして、本日まで回収に至っておりません。
財産調査につきましては、八頭県土整備局とも共同で随時自宅周辺等の見回りといいますか、そういうことなど財産調査、固定資産税等調査をいたしておりますが、新たな資産は確認できておりませんが、引き続き今後も調査を続けたいと思います。
今後の対応につきましては、債務者3名は年金生活者2名、自己破産1名でございまして、回収が難しいという状況は変わらないということではございますが、引き続き督促を行っていき、わずかな金額でも回収に努めてまいりたいというふうに考えております。
参考に、現在の債権の状況を下に記載しておりますが、上段は役員に対する債権でございまして、請求額は1億円、債務者3名。そのうち回収した収納額は2万7,000円余りでございます。下は久本砕石、会社に対する債権でございますが、総額といたしましては、左の一番上でございます20億円弱でございますが、そのうち一部回収済みでございまして、19億3,600万円余りが未回収という状況でございます。そのうち、下から2段目でございますが、時効を迎えまして不納欠損額が10億円余りございまして、差し引き8億8,900万円余りが残額として残っておりますが、一番下でございます、会社としては19年5月に清算を完了しておりますが、ある組合の出資証券50万円を差し押さえているという状況がございまして、時効を中断させているという状況でございます。
●森下空港港湾課長
10ページをお願いいたします。みなとさかい交流館外壁改修工事について御報告いたします。
この工事につきましては、アンケート結果に基づいて外壁の色彩を選定いたしまして、8月30日に工事の請負契約を締結したところでございます。
まず、色彩の選定でございますが、アンケートを7月に2週間ばかり行いました。500余名の方に応募していただきまして、決定した案につきましては写真を添付しておりますが、壁がシャンパンゴールド、塔がシルバーの色彩が一番多く支持されたところで、これに決定したところでございます。決定案に対する意見につきましては、明るい感じがよい、温かみがある、やわらかい、明るい等の意見が寄せられたところでございます。
次に、工事請負契約の締結でございますが、外壁あるいは屋根改修4,500平米余りの工事を調達しまして契約が8月30日ということで、25年11月20日までの工期で行うということでございます。受注者が大松建設・岩崎組特定JVということでございます。施工に当たりましては、万全な漏水対策となるよう県及び施工監理業者において詳細に検討し、また、現場監理についても、施工監理業者と県で監督員の二重体制をとるなど、頻度を上げて重点的に行うこととしております。
◎前田委員長
一定額以上の工事または製造の請負契約の報告でございますが、11ページと12ページにつきましては資料のとおりでございます。
それでは、ただいままでの説明につきまして質疑を行いたいと思います。(なし)
では、終わります。
その他。
○銀杏委員
県土整備部に質問します。
2点ありまして、1つは、教育委員会と連携して進めて、警察とも連携されていると思いますが、通学路安全対策で、その結果、施策、改良工事等今後の予定を簡単で結構ですから教えてください。11月議会で出てくるのかどうか、教えてください。
●山本道路企画課長
現在、点検が大体終わりまして、今月末をめどに点検結果をまとめる予定としております。 県土整備部自体の考えといたしましては、今できる小さな工事については対応していきたいと思っておりますし、また、補正なりがあるようであれば、それにも向かっていきたいと。そういうのがないなら来年当初に向かって計画的に交通安全対策を実施したいと考えております。
○銀杏委員
11月に出てくるものがあるかもしれないということでした。
もう1点は、近々臨時国会が開会になると思います。補正予算が多分出てくるのだろうと。そこに消費税増税要件として景気条項が入っていたわけですが、事前防災・減災に資する投資をするというふうにも書いてあるわけですけれども、これについて県土整備部としてはどのようなアクションを起こされているのか、教えてください。
●安田県土総務課長
今の防災・減災に関する事業、執行可能なものはどういうものがあるのかということをリストアップしておりますし、補正予算についての情報収集に努めているということでございます。そこをできるように準備をしているということでございます。
○銀杏委員
了解いたしました。準備をしっかりしておるということで。
●西尾観光政策課長
済みません、チラシを配付させていただいております。今週末の土曜日に岩手県の遠野市で開催するイベントの御紹介をさせていただきます。
妖怪文化の普及に貢献した地域として、怪遺産という取り組みがございまして、それが岩手県の遠野市と本県の境港、徳島の三好市というところがございまして、その3県で連携した事業ということで、フォーラムを開催いたします。この場には、「遠野物語」は水木先生が単行本化されていることもありますし、ラッピングバスのようなものも走っております。まんが王国のPRも十分していきたいと思っております。
◎前田委員長
そのほかございませんか。(なし)
ないようでしたら、これで終わります。
どうも御苦労さんでした。
執行部の方はお引き取り願いまして、議員の皆様には、私のほうから報告並びに協議したいことがございますので、そのままお残りください。
(執行部退席)
まず、鳥取豊岡宮津自動車道の早期整備に対する所管常任委員長との協議ということで福田副委員長と京都に2回、兵庫に1回行きました。
結論でございますが、3ページで、8月28日に兵庫県議会の建設常任委員会の内藤委員長を訪問して、内藤委員長から鳥取豊岡宮津道路を強力に推進したいとの発言がございました。兵庫県から、今後の活動、事務局設置、規約作成等に質疑があったということでございます。9月議会明けの10月22日に兵庫県で打ち合わせをするということで別れましたけれども、その後、兵庫県議会から申し入れがございました。1つは、規約を定めた正式な組織は議会内で了解を得るのが難しいため、委員会活動の一環として意見交換を行う組織してほしい。要は、軽い意見交換の場にしてほしいということでございます。
それで、京都府議会にこれを持ち込みました。9月13日に行きまして、兵庫県の申し入れを伝えまして、京都府としては、兵庫県がそうおっしゃるならそれでもいいですよということになりました。開催場所は兵庫県として、日程を事務局間で調整することで、改めて話し合おうということになりました。
それで、京都の片山委員長ですが、議長にまだ了解はとっていないので了解をとるからということでございましたので、以上ですが、やはりここでもちょっと温度差が出てき出しました。兵庫県はちょっと大変だなと。県内事情として、あれをぐっと格上げするのは大変そうな様子でした。京都は前向き、うちも前向きと、こういうことでございましたので、正副委員長連絡会ぐらいになると思います。
鳥取環境大学との意見交換、9月21日金曜日午後1時、1時間半程度、鳥取環境大学の食堂で膝突き合わせて狭いところでやろうということですから、皆さん、よろしく。
○稲田委員
僕は健診がありますので欠席します。
◎前田委員長
稲田副議長がおいでになるのを楽しみにしていると言っていた。
○稲田委員
申しわけないです。
◎前田委員長
健康第一。かわりに皆さん頑張ってください。
第2回の県外調査の御相談をしたいと思います。1泊2日で5カ所を考えました。旅程のほうを並行して見てもらいながらいきましょうか。
倉吉駅を、早朝ですが出発しまして、それで、北九州市の漫画ミュージアムというのがあるそうでして、横長の1枚物の説明書を見ていただきますと、8月にオープンした北九州市営の施設で、「銀河鉄道999」の松本零士ら北九州出身の漫画家を紹介しているということで、これをまず見学をしたい。それから佐賀県警本部に行きまして、原発立地県における県警の原発対応、要は避難計画を聞き取りをしたいと思います。その後、熊本に移動しまして泊まりまして、熊本県庁で、おもしろい取り組みをしているそうでして、県、市、熊本大学、経済界が一体となって政令市となる熊本市の将来像を中心に地域課題について協議して、関係団体との連携と機動的な取り組みを推進する会議。要は県の役割分担、市の役割分担を一回取り払って、二重行政でない、効率的な行政をしたらというおもしろい会議をやっておられるそうでして、これを聞くということでございます。
次に、熊本城に行きまして、熊本城自身が見るだけということでなしに、武士の格好をしたおもてなしの武将隊や、城の中で食べる細川藩主ゆかりの本丸御膳なども企画していると。要は文化遺産を観光施設に活用しているということで、おもしろい仕組みだそうでして、ここで昼食をしたらと思っております。それを終えて、博多に移動しまして、九州旅客鉄道、JR九州がなかなかおもしろい取り組みをしているそうでして、観光列車による地域振興の取り組みというのをやっているそうでして、改造列車を用いてさまざまな観光列車を走らせることにより、ローカル線の活性化に寄与していると。単に列車を走らせるのではなく、おもてなしや持参弁当づくりなどパッケージとして取り組んでいる。要は走ること自身を観光に使っているということでございまして、その取り組みについてJR九州の考え方を聞くと。要は、JR九州はとても旅客収入がふだんから悪いのだそうでして、鉄道を使った観光振興に一生懸命取り組んでいるということですので、参考にしてみたいと思います。よろしいでしょうか。(「了解」と呼ぶ者あり)
1泊2日ですので、調整がしやすいと思いますので。
○稲田委員
京都の漫画ミュージアムは重たかったです。北九州市の漫画ミュージアムは参考になる。
◎前田委員長
それで、9月定例会が終わったら、すぐロシアに行って、台湾があって、11月ですよ。1、2、1泊2日ですからつき合ってください。(発言する者あり)11月の日にちを見て決めるということにしましょう。それで、申しわけないですけれども、11月で支障のあるところを事務局まで教えていただけませんか。それで調整しますので。
以上で企画県土警察常任委員会を閉会いたします。
午後3時28分 閉会
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