平成24年度議事録

平成25年3月18日会議録

 開催概要、資料はこちらです。
出席者
(9名)
委員長
副委員長
委員
上村 忠史
内田 隆嗣
坂野 経三郎
錦織 陽子
福間 裕隆
森岡 俊夫
安田 優子
伊藤 美都夫
内田 博長
欠席者
(なし)

 
 


説明のために出席した者
 岡村商工労働部長、西山農林水産部長外次長、課長、室長
職務のために出席した事務局職員
 上野課長補佐、浜田課長補佐、前田係長
1 開会 午前10時5分
2 閉会 午前11時12分
3 司会  上村委員長
4 会議録署名委員 内田博長委員  坂野委員
5 付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり 

会議の概要
午前10時05分 開会
◎上村委員長
 おはようございます。それでは、ただいまより農林水産商工常任委員会を開会いたします。
 本日の日程はお手元の日程表のとおりでございます。この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 初めに会議録署名委員を指名いたします。本日の会議録署名委員は、内田博長委員と坂野委員にお願いをいたします。
 それでは、ただいまから本委員会に付託されました議案について審査を行います。
 まず、付託議案に対する質疑を行っていただきます。

○錦織委員
 済みません、質疑は1つだけですけれども、境港の市場と漁港の管理について、今回、債務負担行為で指定管理者を選定するものがあります。余剰金の取り扱いが次回、25年度から違うということでお聞きしたら、これまでは毎年毎年精算して2分の1は指定管理者で、2分の1は県に返還してもらうということだったのですけれども、26年度からの5年間の分については3分の2は指定管理者、3分の1を県に返還するということで、その理由はインセンティブを持たせるものでよいものであると思ったら、修繕について、小修繕が50万以上をこれまでは県が払うというのを150万に引き上げるということです。免責分というのですか、それを引き上げるということなのですけれども、それがいいのか悪いのかとちょっと考えたときに、実際毎年小修繕というのが実態としてどのくらいあるのかということをお聞きしたいのです。

◎上村委員長
 以上ですか。
 答弁を求めます。手を挙げてください。

●岸本水産課長
 ちょっと今データを持っていなくて大変正確な数字を答えることができないのですけれども、確かに小修繕といいましても、先ほど50万、また150万という数字が出ましたけれども、結構大きな市場でございますので、小修繕といっても規模の大きなものが結構ございます。ですから、そこの免責といいますか、ライン引きが150万に上がったからといってそれで大きく指定管理の業者の方の負担がふえるとは考えておりません。結構大きな修繕は結構ございます。今手元にないものですから、また資料をお持ちしたいと思います。

○錦織委員
 それちょっと言っておけばよかったです、済みません。
 これは確認しますけれども、年間1件ではなくて、年間50万以上が年間150万以上に対してということになるのですね。

●岸本水産課長
 ちょっと私の認識では、今いろいろ修繕がありますけれども、年間50万というようなそういう額ではございませんので、私の認識では1件につきという認識をしておりまして、ちょっと確認をさせてください。

○錦織委員
 それでは、ちょっと後でまた今までの実績はどのようになっているのかということでお聞きします。毎年単年度契約していたいろいろな経費が複数年契約したということで、それによって利益というか余剰金が出てきたので、それもためておられると思うのですけれども、最初の年は1,000万ぐらい出て、次は300万ずつぐらいということで、ちょっとその1件につきということになると厳しいのではないかという印象は受けましたけれども、資料はまた後でお願いします。

●岸本水産課長
 はい。

◎上村委員長
 答弁よろしいですね。資料お願いします。
 ほかにございませんか。
 それでは、質疑がないようでございますので、付託議案に対する討論を行っていただきます。

○錦織委員
 それでは、常任委員会の討論をさせていただきます。
 まず、議案第1号、平成25年度鳥取県一般会計当初予算についてです。
 まず、農林水産部では農業大学校に、私もずっと求めていたのですけれども、有機農業の栽培、講義から自主販売まで一貫した教育ができるようになったと、そういうコースを新たに設置したこと、それから共同利用集出荷施設整備や乳牛や和牛生産頭数をふやす取り組み、それから東北被災地を応援するとうほくとっとり・森の里親プロジェクトだとか、額は少ないのですけれども、学校給食会が米粉を使った学校給食商品開発の支援、それから中海の水産資源生産力回復調査は今後の進展に期待するもので評価できます。
 商工労働部では、このたび経営支援員を3名増員した小規模事業者経営支援交付金、リサイクル技術開発促進事業、中小企業の資金繰りを応援する企業自立サポート事業の制度融資だとか正規雇用に結びつく重点分野職場体験型雇用事業関連の正規雇用奨励金、それから、今回、若者サポートステーションを米子市にも新たに設置するなど評価できます。
 一方、水産業、燃油高騰緊急対策事業は緊急性の効果が薄く、燃油の直接援助など思い切って踏み切るべきではないかというふうに思います。また、ギンザケなど陸上養殖を盛んに進めようとしているということに私は異を唱えるものではありませんけれども、やはり気になるのが沿岸漁業者の対策です。この沿岸漁業者の施設にも全体としてもっと力を入れるべきではないでしょうか。
 北東アジアゲートウェイプラスの推進、漫画コンテンツ産業支援など外需依存型、打って出ると鳴り物入りで今、今回も支援を続けています。環日本海航路就航奨励事業は3年で黒字化の予測でしたが荷が集まらず、今後も競合航路が予想されるなど、支援が5年目を迎えています。それから、環日本海物流円滑化推進事業で、国内的にも成功していない地域の物流やタイにビジネスサポートセンターの事務所の設置、素形材産業高度化総合支援事業は、これまでの技術支援からタイの現地工場と組んでやるという企業への支援まで展開するなど、県行政のすべき枠を越えています。また、企業投資促進のための工業団地の再整備事業の新規造成工事も含むなど、やり過ぎで反対です。
 そして、この議案第1号は、人件費が1.8%引き下げになっているということについてです。安倍政権は不況からの脱出策として、これは日本共産党がずっと言ってきたことなのですけれども、大企業の内部留保をそれを使って賃金引き上げに回すよう大企業などに求めて、幾つかの大企業がそれに答え始めています。先日の本会議で知事も御答弁がありましたけれども、大企業の少ないこの鳥取県にとっては、地方に回ってくるのは大分経過してからだろうと答弁されたのですけれども、デフレをプラスにするには部分的ではなく大胆な転換が必要だと思います。そのためにも、平成20年度から連続して職員の給与削減がずっとされているのですけれども、これはもうやめるべきです。そして、政府に対して、県内の中小企業への支援策を何倍もやれと、鳥取県も頑張っているということでやってほしいと思います。そしてこそ経済や雇用が好転してくるものと思いますので、これら人件費1.8%引き下げ予算に反対いたします。
 同様に、議案第10号、平成25年度鳥取県県営林事業特別会計予算、議案第11号、平成25年度鳥取県営境港水産施設事業特別会計、議案第17号、平成25年度鳥取県営電気事業会計予算、議案第18号、平成25年度鳥取県営工業用水事業会計予算、それから議案第19号、平成25年度鳥取県営埋め立て事業会計予算の人件費部分についても同様な理由で反対いたします。
 次に、賛成討論をいたします。
 議案第54号、鳥取県間伐材搬出促進事業助成条例の一部改正についてです。これは1号議案の予算とも関連するのですが、もともと森林所有者等が行う間伐材搬出等事業に要する経費に対し助成し、間伐の実施及び材の搬出を促進し、健全な森林の育成や資源の有効利用を図るためにつくられた制度であります。このたびの改正で、名称が「搬出促進事業」から「搬出等事業」に変更になりました。補助金の考え方も、間伐した現地に集積された間伐材を市場、木材の保管施設または製材加工施設へ運搬し、かつ出荷または販売する事業が対象となっていたのが、今回から間伐を実施し、かつ間伐材を市場、木材の保管施設、製材加工施設等へ出荷し、または販売する事業と、つまり、搬出経費をもとに補助単価を決めていたものから間伐に係る収支差額をもとに補助単価を設定していることにしています。このたび決められたものは、補助単価は赤字事例約4割の平均値から算定したとして、これまでの1立米当たり3.800円を1立米当たり3,500円に引き下げました。森林関係者は、これでは苦しい、とんとんだと言われます。これでは奥地ほど、困難な地形ほど経費もかかることから、この先間伐が促進されていくのか、改正には疑問があります。うがった見方をすれば、条例の搬出促進事業から搬出等事業への名称変更も森林・林業総室の懸念から来るものではないかとも思われます。しかし、林業関係者からは、何とか制度だけは今回続けてほしいと、残してほしいという強い要望があることから、この議案には賛成いたします。

◎上村委員長
 反対討論がありました。

○錦織委員
 賛成討論でした。

◎上村委員長
 賛成討論がありましたか。

○内田(博)委員
 賛成討論と反対討論と両方されました。

○錦織委員
 ええ、1号は反対だよ。1と10と……。

◎上村委員長
 たくさんありましたから。

○錦織委員
 賛成と反対を分けていなかったですね。

○内田(博)委員
 それはよろしいではないですか。採決をしましょう。

◎上村委員長
 よろしいですか。

○内田(隆)副委員長
 議案第1号、平成25年度鳥取県一般会計予算歳出、6款農林水産事業、3項……(発言する者あり)ここまで読んで、ついて附帯意見をと言わないと、場所がわからないのではないのですか。

◎上村委員長
 そうですね。

○内田(隆)副委員長
 1目農地総務費のうち、土地改良区基盤強化支援事業、土地改良区負担金総合償還対策事業、土地改良施設維持管理適正化事業、中海干拓事業、大山山麓農地開発事業、東伯かんがい排水事業及び同款同項2目土地改良費のうち、経営体育成促進事業(公共事業)、(農業農村整備事業)について、附帯意見を提案したいと思います。
 委員長、よろしいでしょうか。

◎上村委員長
 はい。内田(隆)副委員長から附帯意見の発議がありました。附帯意見を皆様にお配りしたいと思います。
 それでは、お願いします。

○内田(隆)副委員長
 それでは、読み上げさせていただきたいと思います。
 米川土地改良区、上大口土地改良区と相次いで不適切経理が確認されたことは非常に遺憾であり、それぞれの不適正経理が10年以上前から行われていたにもかかわらず、国または県の検査で発見されず、長期にわたって見落としたことについても県は重く受けとめるべきである。ついては、予算執行に当たっては、外部監査の導入など土地改良区の監査体制を一層強化するよう指導するとともに、県においても専門知識を有する職員を配置するなど、再発防止策を講ずること。

◎上村委員長
 ありがとうございました。
 その他に御意見がありますでしょうか。(「ありません」と呼ぶ者あり)
 それでは、討論が出尽くしたようでございますので、これより付託議案の採決に入ります。なお、ただいま内田副委員長から発議がありました意見については、後ほど採決をさせていただきます。
 採決につきまして、討論のありました付託議案とそれ以外の付託議案に分けて採決することとしてよろしいでしょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)
 特にないようですので、そのようにさせていただきます。
 そうしますと、議案第1号、第10号、第11号、第17号、第18号、第19号について、原案のとおり可決することに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 ありがとうございます。賛成多数でございます。よって、以上の議案は全て原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
 続きまして、議案第7号、第8号、第9号、第12号、第38号、第53号、第54号、第57号、第61号、第65号、第66号、第67号及び第70号につきまして、原案のとおり可決することに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 全員賛成でございます。よって、本委員会に付託されました議案は全て原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。
 それでは、報告事項……(発言する者あり)
 次に、附帯意見について採決をいたします。
 議案第1号、土地改良区基盤強化事業から公共事業、農業農村整備事業までの8事業について、内田(隆)副委員長からの附帯意見に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 ありがとうございます。全員賛成でございます。したがいまして、議案第1号の土地改良区基盤強化事業から公共事業、農業農村整備事業までの8事業につきましては、内田(隆)副委員長からの附帯意見を付することに決定をいたしました。
 それでは、続きまして、報告事項に移ります。
 執行部の説明、要領よく簡潔に、マイクに向かってお願いをします。質疑については、部局ごとに説明終了後に一括して行っていただきます。
 まず、農林水産部について、議題1、株式会社鳥取林業サービスの解散について、岩成林政企画室長の説明を求めます。

●岩成森林・林業総室林政企画室長
 1ページをお願いをいたします。株式会社鳥取林業サービスの解散についてでございます。
 下の会社概要に書いてございますが、鳥取林業サービスは平成6年に県市町村森林組合等が出資をいたしまして設立をされました第三セクターでございます。(3)に書いてございます役員で構成されておられます。

◎上村委員長
 ちょっと待ってください。

○福間委員
資料がありませんね。

◎上村委員長
 ないですね。

○錦織委員
 ないというか、金曜日に配られました。

○福間委員
 先日配られたから控室にあります。

◎上村委員長
 ああ、控室にあるのか。

○錦織委員
 持ってきてくださいと書いてありました。

◎上村委員長
 ちょっと待ってください。
 よろしいですか。
 それでは、再開してください。

●岩成森林・林業総室林政企画室長
 1ページをお願いをいたします。株式会社鳥取林業サービスの解散についてでございます。
 平成6年に県市町村森林組合で出資をいたしまして設立されました第三セクターでございます。平成6年当時、千代川流域は古くからの林業地で恵まれた森林資源を有しておりますけれども、山村地域の過疎化、高齢化、木材価格の低迷ということで林業の生産性が低下して、適切な森林管理体制の確立が望まれていた状況の中で千代川流域の関係者、県、流域の市町村、森林組合、事業体が集まりまして、出資をいたしまして、第三セクターということで設立されたものでございます。原木の安定供給体制の確立に必要な森林整備でありますとか、高性能林業機械の貸し付け、林業技能者に対する技術指導等々を行ってまいったところでございます。
 以後、林業サービスの技術指導、それから機械の貸与等を行ってまいりますと同時に、国、県の緑の雇用支援でありますとか、事業体に対する県の技術指導、それから国、県の機械の購入に対する財政支援等を行ってきた結果、千代川流域の森林組合事業体の素材生産体制が整ってきたと、林業サービスの地域での一定の役割が果たされたと、そういう認識のもとに、1月の23日に、今年度末での度末での現務の結了と、3月9日には解散議案、解散をいたしまして、4月以降に清算手続に入るという運びになったところでございます。
 2番に書いてございますサービスの解散に伴いましての財産処分でございますけれども、サービスが保有いたします高性能林業機械につきましては、千代川流域の素材生産促進を担う事業体へ有償譲渡することにいたしまして、そのうち、補助事業で購入した機械につきましては、補助金相当額を国、県に返還するということでございます。
 次に、県は4,800万を出資をいたしておりますけれども、24年度の事業計画はほぼ計画どおり執行されているということで、県市町村、森林組合等の出資金につきましては、全額返還される見込みでございます。
 今後のスケジュールでございますけれども、3月の末に解散総会を行いまして、決議、清算人選任ということで、清算会社に移行した後に資産の処分、国、県の補助金の返還、決算総会を経まして、県に対する出資金を返還した後に、7月の下旬に清算結了するということで伺っておるところでございます。

◎上村委員長
 続きまして、議題2、第64回全国植樹祭開催前植栽イベントについて、垣田森林づくり推進室長の説明を求めます。

●垣田森林・林業総室森林づくり推進室長
 2ページをお願いいたします。第64回全国植樹祭開催前植栽イベントについて御報告させていただきます。
 2カ月ちょっととなりました第64回全国植樹祭に向けまして、県民の盛り上がりを図るため、海岸林の再生を目指した植栽イベントを計画しております。
 開催の計画ですけれども、50日前となります4月の5日に、中部、湯梨浜町はわい長瀬を皮切りとしまして、4月11日には西部、日吉津村海浜運動公園、それから4月12日には東部の鳥取市福部町海士の海岸林におきまして、松くい虫抵抗性クロマツ等を中心にして植栽イベントを行うこととしております。
 主催につきましては、鳥取県、関係市町村、公益社団法人鳥取県緑化推進委員会ということで、植栽の経費の一部につきましては、緑の募金を活用させていただいております。なお、4月5日には伊藤議長、4月11日には上村委員長のほうに御出席を願いまして、地元の小学生、自治会などの皆さんと一緒に植栽をしていただくように計画しております。もしお時間があれば、参加をよろしくお願いいたします。
 参考の四角でございますけれども、本年も3月25日から緑の募金運動が始まります。昨年は2,276万5,000円の実績でございました。ことしの目標は2,500万ということで、街頭募金、家庭募金等を行ってまいる計画でございます。3月25日には、みどりの少年団等による街頭募金を東部地区ではイオン鳥取北、西部地区ではイオン日吉津において行う予定でございます。東部地区におきましては、伊藤議長も街頭に立って募金をしていただくように計画いたしております。追って25日には、委員の皆様方のところに募金のお願いに参りますので、ひとつよろしくお願いいたします。

◎上村委員長
 委員の皆さん、よろしくお願いします。
 議題3、平成24年次の水産物の水揚げ状況(速報値)について、岸本水産課長の説明を求めます。

●岸本水産課長
 それでは、3ページをお願いをいたします。平成24年次の水産物の水揚げ状況(速報値)についてでございます。
 平成24年1月から12月までの県内漁港での漁獲量でございますが、12万946トンと推計されまして、前年比が21.5%の減となっているところでございます。また、漁獲の金額につきましても200億100万円、前年比が13.2%減少ということでございます。
 下に表をつくっております。前回、上期の報告をさせていただいたときには2つの統計物を並べたような形で大変見にくくて、森岡委員からも大変厳しい御指摘もありましたけれども、シンプルにまとめたところでございます。この表の中にも県内の漁港の水揚げ、漁獲量と金額、また境港、境漁港の水揚げについて内数で書かせていただいておるところでございます。大変、境港も厳しい状況にあっているところでございます。
 また、漁業種類ごと、その下に書いておりますけれども、大中型まき網、これは中型も含むのですけれども、まき網が大変マイワシとか昨年より、23年よりも下回っているということがございまして、大きな三角になっております。また、厳しいのが沖合イカ釣りでございますが、スルメイカ、これ境港のスルメイカですけれども、相当数字が落ちているところでございます。
 それとあと上にコメントを書いておりますけれども、少し加えさせていただきますと、まずアカガレイでございますけれども、1,621トンということで12%の増になっております。これはピークは1980年代にありまして2000年あたりまで減少していたのですけれども、その後、卓越年級群とか、また保護育成礁の設置のことがございまして、近年は回復傾向にあるというところでございます。
 また、ズワイガニでございますけれども、この1月から12月で見ますと3%増ということになっておるわけですが、この11月から3月までの漁期で比べますと、今シーズンは昨シーズンと、あくまでこれは2月末までの数字なのですが、漁獲量が8%減という結果になっております。これは第一鳥取丸の資源調査でも若松葉と親ガニが大変資源が減少しているという結果が出ておりまして、当初予算にも盛り込ませていただいておりますけれども、改良網の積極的な導入と資源保護の取り組みを進めてまいりたいと考えているところでございます。
 あとちょっと飛ばしまして、マイワシのところです。大中型まき網のところですけれども、数値が入っておりませんけれども、マイワシだけ見ますと1万6,171トンということで、前年比が43.3%減ということになっております。これは23年は4月から6月まで大変豊漁だったのですが、24年は4月がよかったのですが、その後漁獲が伸びなかったということがございました。ただ、水産試験場では、資源は増加傾向と見ております。過去のデータを見ても、伸びるときは一直線に伸びるのではなくて、大きく増加をしてまた少し下がってまた大きく増加するという、ジグザグの棒グラフになるということのようでして、減少するときは一直線に、一気に減少するということのようでございます。25年に入りまして、もう2月だけで4,000トン超える水揚げになっておりますけれども、ことし大きく伸びるのではないかと期待を寄せているところでございます。
 それで、境港が22.8%減ということで、全国の主要漁港の水揚げでいきますと、第6位ということになっております。
 それと5番目に書かせていただいておりますマグロにつきましては、上期でも報告したとおりでございまして、23年度が大変1,600トン超える豊漁であったということもございまして、平成24年につきましては、本数、漁獲また漁獲金額とも減少しているところでございます。
 この数字を見ると大変厳しい状況でございます。燃油対策等当初予算も盛り込ませていただいておりますけれども、柔軟に漁業者の皆さんの声を聞きながら、支援についても今後も対応してまいりたいと考えているところでございます。

◎上村委員長
 そういたしますと、ただいままでの説明につきまして質疑等がありましたらどうぞ。
 ないようでございますので、次に、商工労働部の議題に入ります。
 議題4、鳥取県経済再生成長戦略(素案)でございますが、素案の概要について、小林商工政策室長の説明を求めます。

●小林商工政策室長
 商工政策室でございます。
 別紙と別冊になっております資料のほうをごらんください。鳥取県経済再生成長戦略(素案)の概要についてでございます。策定目的を書いております。人口減少下においても持続性のある安定した経済成長、年1%の成長を目指して、平成22年4月に経済成長戦略10年間の戦略を策定いたしました。ところが、御承知のとおり、策定以降、県内の経済は非常に厳しい情勢にあります。そこで、この製造業の再生戦略とそれから新戦略を追加して、この成長戦略を改訂を行うものの素案ができ上がりましたので、御報告いたします。
 概要ですが、生産ピラミッドが崩壊した電気機械関連産業を中心として、この製造業をまず立て直すということ、それから中小零細企業を中心とした本県ものづくり基盤産業もこれを底上げしていくということで、まず成長の基盤を下支えしていく。それから、成長産業の部分、ここを医療機器・創薬、それからBPO・データセンターなど、こういった新しい分野につきまして追加をさせていただいて、まず成長戦略を追加させていただく。それから、アジアの経済活力を取り込むためにASEAN戦略というものをさらに、これは縦ぐしになるのですけれども、追加させていただくということでございます。
 中身につきまして、ちょっと骨子を下に書いておりますけれども、再生戦略という形で、先ほど申しましたように主要製造業の再生戦略、それからものづくり基盤産業の再生戦略、そして、成長分野の新戦略を追加させていただく。医療イノベーション戦略、それからサービスイノベーション戦略、ASEAN戦略でございます。
 はぐっていただきまして2ページをお願いいたします。今のを数字でちょっと、大変大ざっぱなのですけれども、2002年、約2兆なのが2006年で大きく上がりまして、さらにこの策定時点では約2兆を切るぐらいのところでした。この数字で成長戦略としては1%、700億円GDPを押し上げるというものでございましたが、ここの既存産業部分というのがございます。これが実は1%と申しましたが、0.7%は既存産業部分の潜在成長率、それから、それに加えて0.3%のこの経済成長戦略でさらに積みまして1%に持っていこうというものでございましたが、その既存産業部分がこの波線下の部分でどんどん下がっていくのではないかというところで、まずこれを緑の線のように持ち上げていくという、この作業が要ると。そして、この165億、実績数ありますが、これは成長戦略部分で2年間の実績でございます。したがって、ここは大体順調なのですが、もともとの既存産業が下がっているというところを何とかしなければいけない。さらに、成長分野の部分をふやして、これを加速していかなければ目標値は達成できないということで、今回、つくり上げていって、もとの700億円を達成しようというものでございます。
 下のほうをごらんください。先般、常任委員会で本県産業構造のまず中身という話もございました。状況でございますが、これ事業所ベースでちょっとまとめてみました。平成13年の構造はこのようになっているのですが、まず、これは企業統計でございますけれども、3万事業所あったものが10年間で2万6,000ということで、約3,800事業所が少なくなっております。その構成比でございますけれども、やはり建設業、製造業ですね。製造業が落ち込んでいる。農林水産業につきましては、兼業農家、個人農家とは違いまして事業所という形でとっておりますので、数字をごらんになっていただいてもわかりますけれども、農林水産業はふえております。219から260ということになっております。ということで、一番大きく伸びているのはやはり医療・福祉の分野でございます。こういった部分がふえております。やはり成長分野という形でふえているところはあります。こういう形で、全体には下がっているのだけれどもふえているところもあると、そういうことであります。ただ、落ち込みが製造業はやはり大きいということでございます。
 それでは、右側の素案に入ります。はぐっていただきまして2ページですが、これは先ほど申し上げましたような概要を書いております。2ページ下は、先般報告させていただきました経済成長戦略会議のメンバーでございます。右側、先ほど説明させていただきました。
 4ページ、お願いいたします。こちらも先ほど説明させていただいたのですが、上のほうでGDPベースも載せております。GDP、これ平成13年も平成22年も約2兆円という形で変わりませんが、この中身につきましては、やはりサービス業がふえていたり、製造業が減っていたりということがございます。
 右側、5ページをお願いいたします。この辺、全国の状況なのですが、製造品種価格の構成割合という形で、鳥取県は電気、電子部品・デバイス、電気機械、情報通信機械という形で、これを電気関連ですが50%を超えているのが製造業の中身でございます。全国では、右側ごらんいただくように15.3%で、いかに鳥取県が電気機械に依存しているかというのがわかります。これが全国トップ、50%を超えている状況でございます。それが今回、生産ピラミッドが崩れている電気機械関連の影響を大きく受けているということでございます。
 6ページをお願いいたします。今回、経済成長戦略の一応、進捗と成果ということで、2年間で見たところ、これ9月議会でも御報告させていただいていますけれども、GDPで2年間で165億、1年間で82.5億ということですので、10年間にすると800億という形で、一応状況的には悪くありません。しかしながら、分野によって大きく伸びているところが変わってきております。
 そこで、下の新旧対照表としていますが、今回、再生部分、それから新しく追加する部分という形で、新旧対照表をつくりましたが、まだこれ数字は精査中なのですけれども、それぞれのつけ加えていく部分、サービスイノベーション、医療イノベーション、それから縦ぐしのASEAN戦略という形で追加していくのですが、戦略的推進分野に一つ次世代サービスという部分を加えさせていただきました。この部分がBPO・データセンター・コンテンツ産業等でございます。この部分を新しく加えさせていただきました。
 7ページをお願いいたします。主要製造業の再生戦略、先ほど申しましたように、電気、電子部品のモジュール化が進み、国内メーカーの新興国における現地調達が進んでいる、ピラミッド構造が崩壊している。これに対して、まずその施策の方向性として、対策として、ここに書いてありますように、デバイス産業のグローバルマザー工場化を促進、あるいはグローバルニッチトップ、これは特殊な技術ですね。世界一、オンリーワンの技術のようなものをもったデバイス産業をどんどんつくっていく。それから、グローバルオンリーワンのサポイン企業を創出していくというような方向性をつくっております。
 この7ページ下をごらんください。生産ピラミッドが崩れました。では、ここをどうしていくのか、どう立て直すのかという形で、これ見るとデバイス産業ですね、このニッチトップ。例えば日本セラミックさんとかございますけれども、そういったところと県内企業といかに結びつけていって連携をさせていくか、そして事業を開拓していくかということでございます。
 8ページをごらんください。続きまして、このサポイン再生戦略、これは議案でも説明させていただきましたけれども、サポートインダストリーという、こういったものづくりを支えていく業種がございます。そういった中小企業、鳥取県には40数社ございますけれども、そういったところを何とか伸ばしていくという形で考えているものでございます。そこの下にあるのは、予算でも説明させていただきました。
 9ページをお願いいたします。医療イノベーション戦略という形で、これは医療機器でございます。これから伸びていく福祉、医療分野でございますけれども、その中で鳥取県がつけ入るというか、参加していける分野はどこかという形で考えさせていただいております。医療機器産業の世界的市場は拡大していますけれども、なかなか簡単にはいかないということで、医工連携という形での部材供給ですね。そういったことを目指していきたいとございます。そのための方策を考えております。
 10ページをお願いいたします。同じく医療イノベーション、創薬でございますが、こちらのほうも創薬ビジネス、なかなか入れないのですけれども、この分野にどうやって入っていくか。これは鳥取バイオフロンティアという強みがございます。それを生かして、クロモセンター、ジーピーシーというようなベンチャーも育っておりますので、この分野で伸ばしていきたいものでございます。
 右がサービスイノベーション、サービス業というのは先ほど見ていただきましたように、どんどん伸びております。やはりGDPにおける割合も大きいのですけれども、この部分がなかなか生産性が伸びていないという形で、この部分にまた力を入れる。そのサービス業もいろいろございます。11ページの下のほうを見ていただきますと、課題解決型サービス、それから、対事業所に対するITとか、それからデータセンターとかございますけれども、こういった次世代サービスを今回位置づけさせていただきました。それから、対個人サービス、観光産業とかコンテンツ産業もそうですけれども、こういった対個人サービス、この3つについてそれぞれ考えさせていただきました。
 12ページ以降に載せておりますけれども、課題解決サービスというのは、まず特区を使ってやっていこうというものでございます、グリーン&ライフイノベーション。それから、次世代サービス産業、これが新しく追加する部分でございますけれども、市場を拡大しているBPOを一応促進していく。あるいは事務系の企業の誘致、それからデータセンターですね、データセンターを立地していくということを考えております。単なるデータセンターではなく、研究開発型のデータセンターを立地していきたいということを挙げております。
 15ページ、対個人サービス、こちらにつきましても議案にも載せておりますけれども、観光産業ですね。これをてこ入れしていこうということでございます。観光産業、ここは一番外貨を獲得できているという分野でございます。ほかのサービス業、なかなか鳥取県の外貨というのは伸びないのですけれども、この部分を伸ばしていくということでございます。
 最終ページ、ASEAN戦略を記載させていただいております。これからの戦略の中にASEAN戦略を取り込んでいく、外需を取り込んでいくということでございます。

◎上村委員長
 続きまして、議題5、「知的財産活用グローバル展開セミナー 韓国江原道企業との連携による医療機器産業への参入」開催結果について、山下産学金官連携室長の説明を求めます。

●山下産業振興総室産学金官連携室長
 そうしましたら、農林水産商工常任委員会資料、本体の1ページをお願いします。「知的財産活用グローバル展開セミナー 韓国江原道企業との連携による医療機器産業への参入」の開催結果について、御報告させていただきます。
 背景のところに書いておりますけれども、韓国江原道には医療機器開発企業約100社が集積したような原州市があります。ここでは、韓国の医療機器輸出額の4分の1を担っているという地域です。ただ、この地域では、製品の信頼性の向上のために、日本の企業と共同研究、部材調達を希望しているというようなことを聞いております。このたび、財団法人原州医療機器テクノバレーの李院長を招いて、そういう現地の医療機器産業等の状況について紹介をしていただいたところです。
 セミナーの概要ですけれども、記載のとおりです。出席者42名、県内企業14社に参加していただきました。参加企業の声ということで、真ん中のぽつですけれども、当社が提供する部品を使った医療機器を国内企業はつくっていない。これは県内企業ですけれども、小型のポンプをつくっておられる企業さんがあるということで、これが糖尿病のインシュリンポンプに使えるのではないかというようなアドバイスもいただいております。これを機会にこういう韓国企業との連携ができないかどうかということを検討していきたいと。あと、海外ですので、できるだけ鳥取県さんに入ってマッチングをしていただけたらという意見をいただいております。
 3の今後のスケジュール、取り組みですけれども、ことしの5月、北東アジア産業技術フォーラムが江原道で開催されます。この機会に医療機器産業の共同研究等について、県内企業さんにも参加していただいて、現地でプレゼンテーションしていただくような計画をしております。あと、産業振興機構の事業になるのですけれども、この原州市の企業を逆に鳥取県に招いてマッチングができたらと思っております。
 医療機器産業、なかなか難しいところはあるのですけれども、こういうような取り組みを一層進めていって、まずは一つでも成功事例ができたらいいと思っております。引き続き積極的に取り組んでまいりたいと思っております。

◎上村委員長
 続きまして、議題6、「食のみやこ鳥取プラザ」の状況等について、太田市場開拓課長の説明を求めます。

●太田市場開拓課長
 市場開拓課でございます。
 今の資料の裏側、2ページをお願いいたします。食のみやこ鳥取プラザの状況について、御報告いたします。
 1番の運営状況でございます。まず、この表の左側、物産店舗でございますが、平成24年度の計の欄、2月までの状況におきまして、買い物客数約7万弱、売上高1億超ということでございます。売り上げの対前年比は95.76%ということで前年度よりも少し下がってはおりますが、最終的には3月も含めたところで7万人超え、あるいは売り上げも1億1,000万円超えというような格好で、ある意味堅調に推移していると思っております。
 一方、右側、レストランでございますが、24年度の計の欄でございまして、来客数が1万5,000余、それから売り上げのほうで4,300万円余ということで、前年比7割5分弱という状況でございます。この状況を少し改善しようということで、2月にレストランを若干リニューアルをいたしました。結果的には今そこに上がっております数字で2月の欄で、来客数、あるいは売り上げ等も前月を下回るという状況でございまして、売り上げの対前年比は53.7%という状況、厳しい状況になってございます。
 2番に、そのレストランリニューアル後の状況について書かせていただいております。少し申し上げましたが、ディナー価格の見直し等を図るなどリニューアルをいたしましたが、集客、売り上げとも厳しい状況が続いておるというところでございます。ランチタイムにつきましては引き続き好調を維持しているというところですが、新たに設けたティータイムの時間帯、ここが認知度不足でなかなか来客が少ない状況になってございます。ディナーにつきましてもオレイン55等を使いました県フェアにつきましては好評だったところではございますが、まだ新しい客層に結びついていないという状況でございます。訪れていただいたお客さんからは鳥取料理ということで、少し気軽な感じになって気持ちよく食べられるというようなことを言っていただいているようですが、なかなかまだ新しい客の獲得にまでは結びついていないという状況でございます。
 このような状況を受けまして、運営事業者さんでも比較的好調な物販店舗との連携でポイントカードの連携であるとか、鳥取産品を使った、下の食材等を使ったメニュー作成、そういったことを行われていますし、マスコミ取材に積極的に協力しておりまして、雑誌「Hanako」でありますとか、コミュニティーFM、そういったところのメディアの対応をしているところでございます。
 また、今後にはなりますが、今後、近隣のオフィス等へのチラシの配布でありますとか、そういったことを考えているという状況でございます。県といたしましてもこういうアンテナショップのレストラン認知度向上のために運営事業者と連携をして、PRに努めてまいりたいと思っております。東京本部のほうの予算ではございますが、銀座4丁目で鳥取県を売り出す大型スクリーンでのPRというのを考えておりますので、ここにトットリーネのPRも掲出させていただくというようなことを考えてございます。
 3番、4番で、県として、レストランを活用した行事を行っておりますので、御報告させていただきます。県のブランド化推進食材の認知度向上を図るために、オレイン55をメーンとした特別メニューを開発しまして、県フェアを行いました。2月の18日から3月2日です。提供メニュー等はそこに書いておりますが、成果といたしまして、当初100食の予定で準備しておりましたが120食程度の注文があり、こちらについては好評であったということでございます。県産食材のよさを認知していただけたのではなかろうかと考えております。
 4番、県産食材PR試食会というものを開催いたしました。県産食材、8生産者、販売者、15食材をトットリーネのシェフのほうで調理いただきまして、首都圏のレストラン関係者や料理雑誌関係者等を招いて試食会を開催いたしました。3月8日に行いました。首都圏のレストラン関係者、これが業者数でいいますと16社、それから雑誌等の、こちらも業者数でいきますと15社に来ていただきました。成果といたしましては、まだ商談等続いているものがございますが、数件の見積書、あるいはサンプルの提供依頼といったものが県内業者にもたらされているという状況でございます。
 今後のイベントの予定等でございますが、物販は催事等やりますし、飲食は、先ほどのPR試食会で開発されたメニュー等を使いまして、3月本日より月末まで鳥取県フェアを開催していくということにしております。
 今後もアンテナショップの運営の改善について、市場開拓課としても取り組んでまいる所存でございます。

◎上村委員長
 それでは、ただいままでの説明につきまして質疑等がありましたらどうぞ。
 よろしいでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 ないようでございますので、次に……。

○錦織委員
 済みません。

◎上村委員長
 質疑がありますか。

○錦織委員
 はい。ごめんなさい。やはり聞いておきます。

◎上村委員長
 では、質疑をどうぞ。

○錦織委員
 今のアンテナショップのレストランですけれども、これから認知度を高めてということなのですが、お客様の1点単価はどのくらいに変化したのかというのをお尋ねしたいのですけれども、どうでしょうか。

◎上村委員長
 わかりますか。

●太田市場開拓課長
 済みません、ちょっと今すぐすぐに単価まで準備しておりません。申しわけございません。

○錦織委員
 お客さんも2月減って、営業日数は同じ、ほぼ前年と変わらないと思うのですけれども、お客さん自身が減っていて、多分単価も減っているので、このような数字かなと思うのですけれども、ちょっと深刻だと思いました。単価もまた見せてください。お願いします。

◎上村委員長
 では、後ほどお願いします。
 ほかにございませんか。

○伊藤(美)委員
 岡村商工労働部長、きょうの朝日新聞で倉吉のバッグの会社の記事がありました。今度伊勢丹に高級バッグというかたちで提供されるということですが、鳥取県の商工労働部はどの程度認識しておられますか。あなたのところの奥さんあたりが買えるバッグだろうと思うのですけれども、とてもではないけれども一般の方ではあのバッグは買えないのではないかと。ああいう店、ああいう工場が県内にあるというのは非常に私ども楽しみにしているのだけれども、県内の人は知らない人も結構あったりします。倉吉でもちょいちょい売るようなコーナーをつくられるのですが、値段が高くてという声があります。どうでしょうか。きょう、新聞を見て、また思い出しましたが、どうでしょうか。

●岡村商工労働部長
 バルコスさんは計画支援計画を認定しておりまして、それに基づいて事業を推進されました。 私の記憶だと、計画支援計画のとおりにはいかなかったのですけれども、そこで少しヒントを得てこういうビジネスモデルをつくられたということで、高級志向でいって成功されています。海外展開も含めて販路拡大も非常に堅調なのですけれども、倉吉でもショップを持っておられまして、少しふぐあいの製品とかそういうものを少し安く提供されたりとか、そういう形での販売もされております。それは本流ではありませんけれども、伊勢丹ですとか海外の高級ブランドとして出されます。非常に素材を重視されて取り組んでおられると聞いておりまして、とてもうちで手が出せるような代物ではないのですけれども、そこは非常に付加価値が高くて、倉吉のまさにブランドになっていると認識しております。

○伊藤(美)委員
 わかりました。

◎上村委員長
 よろしいでしょうか。その他はまた後であります。
 関連して何かありますか。
 それでは、次に、閉会中の調査事項についてお諮りをいたします。
 本委員会所管に係る商工業及び農林水産業振興対策並びにその他の主要事業につきましては、閉会中もこれを継続調査することとし、その旨議長に申し出ることにしてよろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、その旨議長に申し出ておきます。
 なお、委員長報告の作成、内容につきましては、委員長に一任いただけますでしょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)ありがとうございました。
 それでは、ただいまの御意見を踏まえて作成し、報告することといたします。
 次に、その他です。イオンによるピーコックストアの買収につきまして、太田市場開拓課長の説明を求めます。

●太田市場開拓課長
 市場開拓課でございます。
 本日配付させていただいておりますイオンによるピーコックの買収についてという1枚紙をごらんいただければと思います。よろしいでしょうか。
 イオンによるピーコックストアの買収についてでございます。前回の常任委員会で内田(隆)副委員長より、状況をきちんと報告するようにということでございました。本日御報告させていただきます。
 まず1番、イオンによるピーコックストアの買収の概要でございます。平成25年4月1日付でイオンがJフロントリテイリングからピーコックストアの全株式を取得するということで、4月1日から事実上経営がイオンに移るということになります。
 ピーコックストアの概要は2番に掲げておるとおりでございます。
 3番で、株式会社ピーコックストアにおける鳥取県の取り組みということで、主に今現在4つの大きな連携をさせていただいております。1つが常設店舗の設置ということで、千里大丸プラザ内に鳥取うまいもん市場トリピーショップというのを開設させていただいております。それから、2番、3番で、2番では月1回の県フェアをその千里大丸プラザで開催させていただいておりますし、3番で、千里大丸プラザ以外の5店舗で梨やスイカ、白ネギなど旬に応じてフェアをやらせていただいております。それから、研修生を1名派遣しておりまして、流通の現場を体験するということで、将来の県政に役立てるという格好でございます。
 これまで情報収集したところの結果を4番の今後の方向性というところに書かせていただいております。まず、店舗名なのでございますが、店名から千里大丸プラザというような店名でございますと、ここの大丸というものは4月末でなくなる方向ですが、新しい店名というのは未定ということでございます。トリピーショップ等開設させていただいております千里大丸プラザは、現在、リニューアルオープンに向けて改装中ですが、これは経営者がかわっても引き続き予定どおり進められるということで、4月26日にオープンされる予定ということでございます。
 昨年、このトリピーショップのオープンに合わせまして、株式会社ピーコックと鳥取県とで結んでおります協定については継続する方向でございますが、4月以降の新役員体制に対して確認を行っていくということにしたいと思っております。3番で説明いたしました鳥取県との連携した取り組みにつきましては、当面継続する方向でピーコックストアを通じてイオンと調整をさせていただいているというところでございます。現段階では、もう本当にあと半月ほど先のことですので、もう県としてはやる前提でいろいろ動いておりますし、相手方もその方向でございますが、ただ、中長期的にはどういう形になるかわかりませんので、引き続きイオンのほうと情報収集を図っていくということにしたいと思います。

◎上村委員長
 それでは、ただいまの説明につきまして質疑等がありましたらどうぞ。

○伊藤(美)委員
 日野郡の米をこのピーコックで宣伝販売をかなり大々的に行って、成果が上がっているという話をせんだっても聞きましたけれども、氷温米ということも含めて、そのあたりになると、今度はイオンさんとの調整を、かなり推し進めた宣伝販売ができるような体制をもう一回つくらなければいけないですね。どのように考えますか。

●太田市場開拓課長
 今、ピーコックストアではかなり鳥取県に対して好意的に宣伝販売等をさせていただいているという状況でございます。そういう中で、鳥取県食さんという販売業者の方が一生懸命、奥日野コシヒカリ氷温熟成、奥日野コシヒカリというものを試食販売されまして、それが今定番化されております。私もつい先日、1周年記念でトリピーショップに行きましたが、お客さんから鳥取のお米を食べさせてもらっているよという声を本当に数多く聞かせていただくこととなりました。やはりそういう機会を今、千里大丸プラザ内で持っていただいておりますので、この関係については本当に今後も継続的にやっていただけるように、イオン側と調整はしていきたいと思います。
 ただ、社風がやはりピーコックストアとイオンとではかなり違うのではなかろうかということも肌では感じておるところでございますので、そこは本当に一生懸命、お願いに上がるというようなことになろうかと思っております。

○錦織委員
 済みません。私が認識不足だったのですけれども、この研修生というのはどういう方でしたでしょうか。

●太田市場開拓課長
 ピーコックストアに対して研修生を派遣しておりますが、これは主に農林水産部の技師の皆さんに研修に行っていただきまして、県産品の野菜であるとか畜産物であるとか農産加工品がどのように流通に乗って売られているのかというようなことを、1年間かけて研修して帰っていただくこととなっています。それで、それぞれの普及の現場であったり、あるいは私ども市場開拓の現場に、県としての現場に帰っていただいて、より県産品の販路拡大に努めていただくというようなことをやっております。

◎上村委員長
 ほかにこの件は質疑はございませんか。
 ないようでございます。
 その他で委員、執行部の皆さんで何かございませんでしょうか。
 それでは、意見も尽きたようでございますので、委員の皆様に御連絡をいたします。次回の常任委員会は4月19日金曜日、午前10時から開催予定でございますので、よろしくお願いいたします。
 委員の皆さんには御相談したいことがありますので、このままお残りいただき、執行部の皆さんは退席いただいて結構です。御苦労さんでした。
(執行部退席)
 よろしいでしょうか。
 お残りいただきましたのは、委員会の活動報告についてであります。お手元に案を配付いたしておりますか。今の分でございます。

○錦織委員
 読んでいただいてからにしましょうか。

◎上村委員長
 読みましょうか。

○内田(博)委員
 読みました。

◎上村委員長
 少し待ちます。ちょっと読んで、目を通してくださいね。

○伊藤(美)委員
 いいでしょう。

○錦織委員
 6時は次。

●浜田課長補佐
 誤字がございました。

◎上村委員長
 何枚目ですか。

○森岡委員
 「6次産業化」の「次」が。

◎上村委員長
 わかりました。
 ほかに御意見がありますか。

○内田(博)委員
 ありません

◎上村委員長
 ありませんか。はい、それでは、最終の文面は委員長に一任ということでお願いしたいと思います。
 それでは、意見も尽きたようです。以上をもちまして、農林水産商工常任委員会を閉会をいたします。御苦労さんでした。

午前11時12分 閉会 

 

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