1 調査日時・箇所・内容
- 11月8日(木)
○アストラムライン(広島市内)
高架橋の構造と空間を活用した道路計画について
11月9日(金)
○島根県議会議事堂別館 1階大会議室
中海圏域の道路整備の状況について
2 調査委員
- 安田委員長、内田副委員長、上村委員、浜田委員、稲田委員
澤委員、森岡委員
3 随行者
- 調査課 課長補佐 上月光則
係長 五百川和久
4 調査報告
今回の現地調査では、中海圏域における交通に関して、中国横断自動車道岡山米子線の米子インターチェンジから境港の間の整備推進の参考とするため、高架橋の構造と空間を活用した道路計画について広島市のアストラムラインを調査するとともに、圏域全体の高速交通網の整備状況を調査するため島根県内の中海周辺の道路整備の状況について調査を行った。
高架橋を活用したアストラムラインの調査では、既設の道路敷を利用し高架道路を設置されており、現在の高架橋の設置技術であれば、ほとんどの設置場所の条件に対応することができることが分かった。道路用地と高架道路の法線の都合により、左右非対称、あるいは片持ちの橋脚も設置されており、現場状況へ柔軟に対応できる技術を直接確認することできた。米子インターチェンジ以北の岡山米子線の整備においても、国道431号の道路敷を利用し、ケヤキ並木を保存しながら同様な高架道路を整備することも十分可能ではないかと感じた。
中海圏域の道路整備の状況については、島根県内の国道431号、松江だんだん道路、中国横断自動車道尾道松江線の整備状況の説明を伺ったが、中海の東部地域だけでなく、西部地域も含めた中海圏域全体の道路整備の状況、課題について調査することができ、大変有意義なものとなった。今後の圏域の高速交通網の整備に向け、東部地域の鳥取県だけではなく、西部地域の島根県と一体となって圏域全体で一致団結し取り組んでいく必要があると改めて感じた。
中海圏域の中核ともいえる境港は、重要港湾、日本海側拠点港としての整備が進み、北東アジアゲートウエイとしての存在感を増してきているが、高速道路と港をつなぐ道路の状況は、日本海側の全ての港の中で最悪の状況にある。島根県を含む圏域全体の大きな視点で交通インフラ整備に取り組み、一刻も早く道路を整備する必要があると感じた。
今回の調査は、初めての試みであったが、鳥取県、米子市、境港市、日吉津村、境港管理組合の職員にも参加いただき、圏域の道路整備の現状、課題について共通認識を持つことができ大変有意義なものとなった。今後も関係者が一体となり、中海圏域が発展していくように取り組んでいきたい。
今回調査を行ったこれらの事業概要について、今後の委員会活動の参考としていくこととしたい。