平成25年度会議録・活動報告

平成25年10月7日会議録

 開催概要、資料はこちらです。
出席者
(10名)
委員長
副委員長
委員
小谷 茂
内田 隆嗣
砂場 隆浩
福田 俊史
広谷 直樹
長谷川 稔
澤 紀男
前田 八壽彦
伊藤 保
福間 裕隆
欠席者
(1名)

斉木 正一
 

説明のため出席した者
      多田地域振興部長 長谷川県土整備部長 細羽文化観光局長外関係次長、課長
職務のため出席した事務局職員
   若松調査課課長補佐  梅林調査課係長  山崎議事・法務政策課主事    

1 開会 午後1時00分

2 閉会   午後2時22分

3 司会 小谷委員長 

4 会議録署名委員 広谷委員 澤委員

5 付議案件及びその結果
  別紙日程表及び下記会議概要のとおり 


会議の概要

◎小谷委員長
 ただいまから高速交通網調査特別委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元に配付の日程表のとおりでありますので、日程に従って議事を進めさせていただきます。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 広谷委員と澤委員にお願いいたします。
 それでは、これより議題に入ります。
 なお、質疑は説明終了後一括して行っていただきたいと思います。
 議題1、スカイマークの米子鬼太郎空港への新規就航と準備状況について及び議題2、高速鉄道網整備を取り巻く現状について、寺口交通政策課長の説明を求めます。

●寺口交通政策課長
 地域振興部の資料の1ページをお願いいたします。スカイマーク株式会社によります米子鬼太郎空港への新規就航計画と、これに向けました準備状況について現状報告をさせていただきます。
 まず、先月、9月19日でしたが、スカイマーク株式会社西久保社長が鳥取を訪れられまして、この12月20日から米子鬼太郎空港と成田国際空港の間を1日2往復の4便、米子鬼太郎空港と神戸空港の間を同じく1日2往復の4便、さらに米子鬼太郎空港と茨城空港の間、これは神戸空港を経由したものになりますが1日1往復の2便について新規就航を計画しているということを発表されました。
 機材につきましては、ボーイング社の737-800、177人乗りの機材と伺っております。
 その際、お話のあった想定している運賃につきましては、成田便が1万円から1万5,000円ぐらいの間で今検討している、それから神戸便については5,000円から1万円ぐらいの間で現在検討中だということで、あわせて就航から2カ月間はキャンペーン価格といたしまして、成田便については9,800円、神戸便について4,800円、こういった価格を設定したいというふうに考えているということの御説明がありました。
 ただ、これらにつきましては今後国土交通省等関係当局への申請等が必要でございまして、今後内容についても変更になる可能性があるということでございます。
 また、同じ日だったのですけれども、社長のほうからは、来年11月ころを目指しているということでしたが、今の路線に加えましてさらに羽田空港、新千歳空港、那覇空港へも米子鬼太郎空港から就航させたいということを検討しているという発言がありました。
 この発表を受けまして、現在12月20日の就航に向けて準備を進めているところでございますが、まずスカイマーク社におかれましては、国土交通省に対しまして今後事業計画とか就航計画の変更の手続が必要となってきますので、その準備作業を進めているところでございまして、今伺っているところでは10月20日までには必要な申請書等を関係機関に提出したいということで進めているというふうに伺っておりますし、あわせまして滑走路の使用について自衛隊美保基地とも調整をされている最中だということを伺っているところでございます。
 また、このスカイマーク社は、米子鬼太郎空港のビルの中に自社の現地事務所を置いて自前で運航をやっていくと、運用をしていくという予定でございまして、今後チケットカウンターとか事務所の整備について必要になりますが、これを米子空港ビル株式会社、こういった関係者と今協議を進めているところでございます。
 現地の事務所には20人程度の職員を当初配置する予定だというふうに伺っておりまして、11月の上旬から順次必要に応じて職員を配置していきたいということでございました。
 また、ここの職員につきましては、今後、徐々に地元からの雇用に切りかえていくということも考えておられるということでございました。
 県といたしましてもこの就航の発表を受けまして、先月、9月25日に庁内の関係課が集まって今後早期に対応していく必要があるような事柄につきまして意見交換を行ったところでございますが、その中で就航後にはやはり駐車場が少し不足するのではないかという懸念が出されまして、現在空港周辺の県有地などを第1候補といたしまして駐車場の拡充について検討しているところでございます。
 その候補地等につきましては2ページに写真を掲げておりますが、真ん中ほどの赤い枠で囲っております2カ所をまず第1候補に駐車場にできないかということで今検討しているところでございます。仮にここが駐車場として整備できますと、約260台分の駐車場が確保できるのではないかというふうに考えているところでございます。
 また、同じ会議の場で今回の新規路線を積極的に周知していく必要があるということで、今後PR、それから旅行会社と連携した観光誘客、こういったものも強化していく必要があるというふうに考えておりまして、今月中にでも新規路線の就航のPRにまず第一に取りかかりまして、今後引き続きましてANAとかアシアナ便、こういった既存の路線も含めたところでさらなる広報戦略を行っていきたいというふうに考えているところでございます。
 また、あわせまして、このスカイマーク便を活用しました旅行商品の造成についても旅行会社のほうに働きかけていきたいというふうに考えているところでございます。
 また、本日、別紙でお手元にスカイマークの新規就航のPRチラシ第1弾といいますか、それを配付させていただいております。委員の皆様にも、もし今後機会がございましたらこのチラシを活用いただきまして、新規路線の広報の御協力をいただければ大変助かりますので、よろしくお願いしたいと思います。
 続きまして、資料の3ページをお願いいたします。高速鉄道網整備を取り巻く現状について説明させていただきたいと思います。
 まず、全国の新幹線の整備状況でございますけれども、資料の5ページに図で示しておりますので、こちらのほうもあわせながら御確認をいただければと思いますが、現在営業されている路線といたしましては東海道新幹線を初めといたしまして、資料の3ページに記載させていただいておりますような6路線が営業しております。一番最近開業したものは九州新幹線の博多~新八代間でございまして、この開業が23年3月でございました。
 次に、現在整備中の路線の状況でございますが、資料に記載させていただいておりますような北海道新幹線、北陸新幹線の一部、九州新幹線の長崎方面、リニア中央新幹線の4路線ということになっているところでございます。
 次に、この高速鉄道網の関係につきましては、本年から国土交通省のほうが数年をかけまして全国の鉄道ネットワークの現状について調査を実施されようとしているところでございます。
 本年度の調査につきましては、その詳細まではまだ我々教えていただいていないのですが、現在全国の在来線鉄道の状況につきまして、競合交通機関の整備状況ですとかサービスレベル、こういったものを含めた分析を行っていると。今後の在来線鉄道に関する政策のあり方の検討に資する資料の作成、こういったものを年度末をかけて行っていきたいという考えだと伺っております。
 今後は、こういった分析も踏まえながら、来年度は概算要求の中にも盛り込まれておりますけれども、幹線鉄道の現状を踏まえた高速化・利便性向上方策の検討のための調査、こういったものを実施される予定というふうに伺っております。
 続きまして、4ページをお願いいたします。
 高速鉄道網整備に関しまして、県、我々の取り組みでございますけれども、この高速鉄道網の整備ということにつきましては、まずは国のほうがその基本的な枠組みを示して必要な整備を推進していくべきというふうに考えております。県といたしましては、資料にも記載させていただいておりますが、災害に強い国土づくりを進めるためには、高速鉄道の補完性・代替性の確保が重要、こういった観点から、山陰新幹線を初めとする高速鉄道網の整備を推進するよう国に対し要望してきております。今後も引き続き積極的に要望していきたいというふうに考えているところでございます。
 また、本年は重点課題でありました兵庫県、島根県、山口県、こういった地元の関係自治体等で構成しております山陰新幹線建設促進期成同盟会の活動、少し休眠状態だったのですが再開させていただいていまして、鉄道の高速化について国としての明確な方針を示すようにと国に要望しているところでございます。
 いずれにいたしましても、県といたしましては、今後も引き続きまして国に対し整備促進の要望を行っていきますとともに、国の現在行っておられます調査の状況も注視しながら山陰地方にふさわしい高速鉄道網整備の方向性等につきまして検討していきたいというふうに考えているところでございます。

◎小谷委員長
 議題3、高速道路の整備状況と今後の取組等について、山本道路企画課長の説明を求めます。

●山本道路企画課長
 県土整備部資料の1ページをお願いいたします。別途高規格幹線道路の状況という図面を配付しております。あわせてごらんいただきたいと思います。
 高速道路の整備状況と今後の取り組みについてでございます。
 まず、平成25年度供用予定でございますが、山陰道において鳥取西道路の鳥取インターチェンジから鳥取西インターチェンジ間1.8キロ、同じく山陰道の中山・名和道路、名和・淀江道路の赤碕中山インターチェンジから名和インターチェンジ間8.6キロ、駟馳山バイパス福部インターチェンジから岩美インターチェンジまでの6.6キロが今年度開通でございますが、さらに山陰道の2区間につきましては年内に開通するということで国交省より発表があったところでございます。
 図面のほうを見ていただきますと、先ほど申しました駟馳山バイパスというのが図面右上になります青字で書いてございます駟馳山バイパス、25年度供用予定、この部分については年度内供用、それを左に行きまして、25年供用予定というのが鳥取から鳥取西インターチェンジ、さらに左に行っていただきますと赤碕中山から名和が年内供用予定でございます。
 次に、進捗状況と今後の取り組みについてでございます。
 まず、山陰道でございますが、図面のほうを見ていただきますと吉岡温泉インターチェンジから青谷インターチェンジ間の区間が29年度供用予定と明示してございます。これにつきましては同じく今年度国交省より29年度供用予定ということで、県が日ごろから要望しておりました20年代供用に間に合う開通が示されたところでございます。ただし、これにつきましては、埋蔵文化財調査だとか用地買収の進行状況によるという条件もありますので、県としても引き続き埋蔵文化財調査等に協力していきたいと思っております。
 さらに鳥取西から吉岡温泉に至っては、開通予定が現在示されておりません。それについてはまだ埋蔵文化財等のめどが立っていない状況でございますので、国交省のほうからは開通予定を示していただいていない状況でございます。県としましては、埋蔵文化財調査等に積極的に協力してまいりまして、鳥取西インターから青谷インターチェンジまでの間を一気に開通していただくように今後とも要望してまいりたいと思っております。
 続きまして、山陰道の中央部、北条道路でございます。本年度湯梨浜地区と北栄地区の交通安全対策事業の採択をいただいております。これについては、はわいインターをおりたところに信号が2つございます。そこと、あと313の交差するところに同じく信号が2つございまして、非常に事故率が高いところとなっておりまして、この部分については将来形を見据えた立体化ということで御採択いただいているものでございます。
 さらには側道を供用しているわけですが、全線の事業再開に向けて手続といたしまして計画段階評価というものがございます。それについての調査費というのも今年度つけていただいております。
 続きまして、同じく山陰道の米子道路でございます。ちょっと字が小さくて申しわけないですが、米子道路の部分で日野川東というのがございます。いわゆる米子自動車道と日野川東までは一応4車線ございますが、さらに山陰道の米子道路においては日野川東から米子南インターチェンジまでを付加車線ということで実質の4車線化ということで、これについては24年度の緊急経済対策ということで御採択いただいております。
 1ページの下に書いておりますが、日野川東インターチェンジ付近、米子南インターチェンジ付近の土工事については既に発注済み、日野川渡河橋については詳細設計中でございます。
 続きまして、2ページをお願いいたします。中国横断自動車道姫路鳥取線でございます。
 御承知のとおり、今年3月23日に全線開通を迎えたわけでございますが、さらに米子道と同じく4カ所において付加追い越し車線が緊急経済対策として御採択いただいております。
 御存じのとおり、鳥取自動車道においては現在河原から用瀬間の1キロの追い越し車線しかございません。それで国交省のほうで鳥取県内で3カ所、岡山県内で1カ所の付加追い越し車線の事業を始めていただいております。
 2ページ上段に書いておりますが、トンネル・橋梁等詳細設計中でございまして、福原PA付近の本体工事は発注済みで、来年度には完成ということでございます。
 それで表の中の位置でございますが、4カ所ございますが、福原PA付近といいますのは上り線のみ、そのほか3カ所については上下線とも追い越し車線ということでございます。福原PA付近の用地買収内でおさめるために用地が非常に少ないということと、福原は西に向かって縦断勾配がきつうございますので、いわゆる登坂車線のようなイメージで上り線のみ整備するものでございます。
 姫路鳥取線におきましては、佐用から西に向けては播磨自動車道ということでございますが、播磨新宮から山崎ジャンクションがまだ未開通のところでございますが、これについてはNEXCOより32年度供用予定ということで示されておりますが、前倒しについて3点含めまして要望しているところでございます。
 続きまして、中国横断自動車道でございます。
 図面で言いますと、御存じだと思いますが、左の方向で南北方向に走る米子から落合ジャンクションに至る道路でございます。
 ここにつきましては西側の岡山県内の蒜山までは4車化が済んでおります。しかしながら、蒜山から米子までについては、3分の1の区間には追い越し車線があるものの、4車化ができておりません。これについてもNEXCO西日本や国交省に対して要望を行っているところでございます。
 同じく岡山米子線における米子~境港間でございますが、これにつきましてはその必要性の検討も含めた広域的な観点から幅広く検討を重ねるため、国、関係市町村と県とで米子・境港地域と道路のあり方勉強会というものを設立いたしまして、検討を重ねているところでございます。
 続きまして、地域高規格道路山陰近畿自動車道でございます。山陰道と相あわせまして日本海国土軸を形成いたします高規格幹線道路でございます。
 この路線にいたしましては、昨年5月に鳥取・兵庫・京都3府県知事による推進協議会を設立いたしまして、本年の1月にはサミットin東京を開催いたしております。
 さらには、そのサミットの席において石破幹事長より国会議員の議員連盟というお話がございまして、本年4月にも国会議員の有志による議員連盟並びに3府県議会の有志の方々によります議員の会をつくっていただいて推進しているところでございます。この場をおかりしてお礼を申し上げます。
 続きまして、山陰近畿自動車道のうち岩美道路でございます。岩美道路におきましては、西工区と東工区ということで分けておりまして、図面上ではちょっと見にくいのですが、右上のほうのインターチェンジでいいますと岩美から浦富の間、これが西工区でございます。これにつきましては道竹城トンネルについて26年度の貫通を目指しておるところでございます。浦富から東側に向かいます東浜インターチェンジまでの間については、本年度から設計及び用地測量を進めているところでございます。
 同じく山陰近畿自動車道でございますが、図面でいいますと福部インターチェンジから山陰道までの間について、産官学の関係者により高速道路ネットワークを活用したまちづくり勉強会を本年7月に設立いたしまして、年内に中間取りまとめを行う予定でございます。
 続きまして、地域高規格道路北条湯原道路でございます。図面でいいますと中央付近の山陰道における北条から米子自動車道における湯原の間でございます。
 この間のうち、倉吉道路におきましては、本年6月に倉吉インターチェンジから倉吉西インターチェンジ間3.3キロが供用したところでございます。残る倉吉西インターチェンジから、仮称ではございますが小鴨ハーフインターチェンジ間の800メートルにつきましては、引き続き用地買収並びに改良工事を進めているところでございます。
 北方向に向かいます倉吉関金道路でございます。ここにつきましては地元了解が得られた地区においてこの秋から用地測量を行う予定であり、また一部流末排水路工事にも今年度着手する予定でございます。
 続きまして、初和下長田道路でございます。岡山県内において現道活用方式といたしまして残る区間が初和~下長田でございます。湯原から初和までは、既に先ほど申しました現道活用として供用しているところでございますが、これについても昨年事業化されまして、本年につきましては用地測量、用地買収に着手しまして、来年度から工事に着工する予定ということでお聞きしております。
 続きまして、江府三次道路でございます。図面でいきますと左下になります。図面で示しております江府から広島県の三次に至る道路でございます。
 この道路のうち、広島との県境部でございますが、鍵掛峠道路でございます。これにおきましては、本年8月、両県知事会において両県が協力して整備を国に働きかけていくことを再確認したところでございまして、さらにきょうでございますが、事業を円滑に推進するため、国、県、市町村により事業推進会議を設立するものでございます。
 続きまして、江府道路。江府三次道路の江府から出発する部分でございますが、ここにつきましては計画路線上に橋梁3基、トンネル2カ所の主要構造物があり、現在起終点側の橋梁2基を中心として整備を進めているところでございます。

◎小谷委員長
 ただいままでの説明について質疑はありませんか。

○福田委員
 新幹線について質問させていただきたいと思います。国土強靱化構想などもあって、年明けのいろんな新聞にも新幹線構想の記事が出ていたりとか、石破代議士も鳥取にお戻りになられたときにお正月の鳥取市内での会合など公式の場で進めていきたいというようなことを言っておられますけれども、それに向けての鳥取県交通政策課としての具体的な取り組みはどんな感じなのでしょうか。
●寺口交通政策課長
 我々といたしましては、先ほどちょっと御説明をさせていただきました国に対して国土強靱化等の観点からも山陰新幹線を初めとする整備新幹線、高速鉄道網の整備、こういったものを進めていただきたいという要望を定期的に行っているというのが実情でございます。

○福田委員
 5ページの全国の新幹線の現状の地図を見ますと、最後に残るのが山陰と四国ということになるのですけれども、私がちょっと聞いている話では山形とか秋田は最初からフル規格の新幹線を望まずに、ミニ新幹線を着実に戦略として進めてきたという経緯があったと聞いていますけれども、そういう戦略が大事だと思うのですが、受け身で国に対して要望していくという話ではなくて、やはり県として島根県とも連携しながらきちんとした戦略を今後練って進めていかなければならないと思うのですが、そのあたりの御認識はどうですか、。

●寺口交通政策課長
 委員もおっしゃられましたように、新幹線以外にも高速鉄道網の整備という観点からは、例えばミニ新幹線であったりフリーゲージトレインであったりと確かに手法もいろいろあろうかと思います。そういう時々の瞬間的に我々としてもこういった手法についてのメリットとかデメリット、こういったものをある程度整理ですとか、それを行ったときの費用がどれぐらいかかるのか、あるいはそれを行ったことによって、それだけのお金をかけたことによってどれくらいの時間短縮ができるのか、こういったものを切れ切れではございますけれども確認していたようなころも実はございまして、現在こういったことをもう一度再整理してみようかというふうに考えているところでございます。ですので、当面のところは具体的に、例えば山形さんが向かわれたような形で地元としては新幹線をこの路線で目指すという結論にはまだ全く至っていないのですけれども、国に言っているばかりではなくて、地域のほうからどういうところと手を組んでいくとかということも今後検討してまいりたいというふうに思います。

○澤委員
 初めての特別委員会なので、今までの経過、整理も含めてお伺いしたいと思います。
 2ページの米子~境港間の高規格道路、24年の8月に設立して今まで3回開催したと。これについての今までの経緯と、それで一番聞きたいのは、これは何回ぐらいまでの予定で決着をつけるのですか。

●山本道路企画課長
 経緯ということでお尋ねですので、少し説明をさせていただきたいと思います。
 岡山米子道路といいますものは、いわゆる1万4,000キロとして高規格幹線道路網として国が62年に指定したものでございます。この道路のうち米子から落合までは整備が済んでおりますが、当初米子北インターチェンジということで皆生西原線、いわゆる皆生通りまでの線の間のところで連結するものとして米子北インターチェンジというものがございます。これが民営化の議論の中等もございまして、整備区間に格上げになっていたものを凍結した路線ということで事業が休止しているような状況でございます。
 米子北インターチェンジから境港インターチェンジにつきましては、基本計画があるのみの区間ということで、採択までには非常にハードルが高いところでございます。国幹会議等の議を経てから事業が初めて始められるといういわゆるハードルが非常に高い区間でございます。 とはいいながら国が約束した路線でございます。県としても当然いつかはと申しますか、整備していかなければいけない区間だと認識しておるところでございますが、あと一つ、整備に至るまでのいろいろな制度上のハードル以外におきましても大きな議論となりますのが、どこを通っても米子の中心市街地と申しますか、市街化区域を通過しなければならないということで、米子にとっても非常に大きな問題を抱えているところでございます。
 そういう観点もございまして、まず弓ケ浜半島の道路がどうあるべきかということで、米子~境港間の高規格道路に限らず弓ケ浜半島の道路のあり方ということで、ここに書いております勉強会を始めておるところでございます。
 ストレートなお尋ねの、ではいつ結論が出るのかというお話でございますが、いついつ結論が出せるものとしての現在の見通しは立っておりません。官民並びに境港市、米子市、日吉津村という関係市町村がございますので、ここにどういう道路が要るのかという共通認識を得るのがまず一番重要なことでございます。それに向けていろいろな課題等を整理しているところでございます。

○澤委員
 答弁をいただきました。
 それで、お聞きしたいのは、今まで3回やられて共通認識だと。どういう共通認識が今まであったのかということです。その共通認識がいわゆるどういう方向性を向いているか、ちょっと内容がわからないので、そこのところもお聞きできたらと思うのですけれども、どうでしょうか。

●山本道路企画課長
 共通認識を得るというのは目標でございまして、現在行っておりますものは、弓ケ浜半島における道路の地域としての課題だとか、そういったものの整理、例えば人がどこからどこに何人ぐらい今後流れていくのか。境港もございますので、大きな物流としてもどこからどの方向に何がどのような量流れていくのかというような分析も含めて、観光面も含めての課題等の整理を行っているところでございます。

○澤委員
 私が聞きたいのは、具体的な話が今ちょっと出ましたけれども、それについてどういうような認識を、それぞれ市町村が温度差があるかということをちょっとお聞きしたかったのです。どうなのでしょうか。

●山本道路企画課長
 米子空港並びに境港を抱える境港市としては、当然全面的に物流の面からいっても一日でも早く高規格幹線道路網に結びたいという思いは境港市さんが一番強いものだと認識しております。
 ただ、先ほども申しましたように、米子市におきましては、どこを通ってもやはり中心市街地を、いわゆる地域における影響が非常に多うございます。温度差というわけではございませんが、それぞれやはり地域として抱える課題が違っておりますので、地域における違いというのは今言ったぐらいのことです。済みません、最後はむにゃむにゃとなってしまって申しわけございません。

○澤委員
 水かけ論にならないようにしたいと思うのですけれども、今の話を聞いていますと、本当は米子市にとってどういうことが問題なのかというのがわかったようでわからない部分もあるのですけれども、どうなのですか、認識を持って今まで3回やってこられたということで、いつまでというのは、一つの共通の方向が出るような形まで持っていく会合になるのかどうなのかと。結局、勉強会なので、勉強会から一歩踏み出してその先に行けるような形になるような方向には当然持っていっていただきたいと思うのですけれども、そういう意味でどのくらいな期間といいますか、例えば5年も10年もかかるとか、ということをちょっと聞きたかったのですよ、大体一応のめどはどのぐらいなのかというのが。

●山本道路企画課長
 また非常に歯切れの悪い答弁になるかもわかりませんが、先ほど申しましたとおり制度面でも非常にハードルが高いものでございます。しかしながら、1万4,000キロとして国が約束している道路でございます。当然県としても必要な道路だと思っておりまして、整備目標時期についてはここで申し上げることができませんが、それに向けて必要な努力なりは行っていきたいと思っております。
 この勉強会の中でやる内容というのが現状だとか課題を分析し、当然必要だという議論が出るものだとは思いますが、それに向けてはこの勉強会とは別に、ルートの検討だとかについては別の幹線道路協議会というのがございまして、そういった席で議論を行っていくものと考えております。

○澤委員
 それで、一つは、要は実現に向けて指導力を持ってやっていただけるものと思うのですけれども、それをちょっと確認したいということを最後にお願いしたいと思います。
 あともう一つだけ、3回開催されていますけれども、この開催スパンというのは今後どういうスパンでやっていくのかということをお伺いしたいと思います。

●山本道路企画課長
 第3回を9月5日に開催いたしております。感じといたしましては今年度内にもう一度同じく勉強会をさせていただいて、さらに課題の抽出なり分析を行いたいと思っております。
 済みません。1つ目の質問が……。

○澤委員
 いわゆる県が指導力を持って……。

○前田委員
 米子市の協力が必要だと言いなさい。米子市なのだから。(「日吉津もだ」と呼ぶ者あり)あの辺が協力しないから前に出ないのだから。それを言いなさい。

◎小谷委員長
 3市の協力が必要ですと言いなさい。

●山本道路企画課長
 3市の協力が必要でございます。よろしくお願いいたします。

○前田委員
 鉄道問題で3点。
 私が県職員のときからそうだし、議員になってもそうなのだけれども、伯備線のフリーゲージ構想というのがあるね。1年に1回国にも陳情しているけれども、それと今国の考えている新幹線構想があるね。それとの関係を寺口課長にお聞きしたいのですが、どういう整理をされていますか。

●寺口交通政策課長
 申しわけありません。確かに伯備線につきまして毎年島根県……。

○前田委員
 前置きはいいから。どういう関係になっているか、そこだけ教えてください。

●寺口交通政策課長
 伯備線のフリーゲージトレイン化と新幹線の関係につきましては、申しわけございません、不勉強でそこのの関係については国の考えはよくわかっておりません。

○前田委員
 わからないということか。
 私、鉄道問題はそんなに詳しくないのだけれども、時たまJRの幹部の方と話をすると、伯備線をフリーゲージにするのはまず難しいと。曲線半径が非常に悪くて連続していて、伯備線を高速化するのだったらトンネルで直線で結ぶしかない、それぐらい技術的に難しいとおっしゃっていますよ。
 そうすると、今国の鉄道局が考えている新幹線構想というのは、どうも伯備線ではない。どう見ても智頭線経由ですよ。智頭線のことを言っていますよ。議場でも僕は知事とやりとりをしたのだけれども、知事も智頭線経由というのは念頭に置いていると、こういう答弁があったのですよ。それを踏まえて、県はきちんとやる時期が来ているのではないか。(「そうだ」と呼ぶ者あり)

●寺口交通政策課長
 国のほうの考えというのは、先ほど申しましたようにちょっと不承知で申しわけございません。ただ、委員おっしゃいましたように山陰新幹線といいますか、智頭線、因美線、ああいったところに沿ったようなそういう方面での新幹線整備、こういったことについて先ほど福田委員の御質問にもありましたけれども、そういったところの手法とメリットなりデメリット、そういったものをもう少し研究させていただきまして、県としてどういうふうに向かっていくべきなのかという議論を深めていきたいと考えております。

○前田委員
 だから、さっきの寺口課長の説明は、国の構想を待つのだと、こういうことだったのだけれども、その前に県政として整理整頓すべきことがあるよと言いたいのです。部長、そこをきちんと正面でぶつかって課題を整理していかないと、この新幹線構想というのははっきりしないと思うし、それと福田委員がおっしゃるように、フル規格の新幹線というのは望むべくもないと思う。僕は、やはり智頭線を利用したミニ新幹線だと思うので、これについては部長の意見を聞きたい。

○福間委員
 私は、新幹線構想というのはもう難しいと思っている。現実的な話をひっくるめていくと、一つには、議会内での交通整理を我々サイドもしなければいけないではないのかと。過去何年もフリーゲージ導入促進委員会なるものをつくって、最初は山陰新幹線導入三県協議会なるものが僕などが議会に出る前から設置してあって、毎年毎年50万円からそこへ金をつぎ込んで、それでずっと進めたけれども、実現性がかなり難しいですという話でフリーゲージ導入ということに切りかわってきた。それがちゃがちゃがちゃがちゃしているけれども、そのまま続いています、三県議会なるものは。そうすると、それをどうしますかというのは議会サイドでも一遍交通整理をしてかからないといけませんと、これが1点。
 もう1点は、今までと違ったやり方をすればいいではないかという意見も出るかもしれないが、新幹線、ミニ新幹線を導入したところは在来線を全部カットしてしまっています。そのことを同時並列的に県民に問題提起をして、県民に選択をしてもらわないと、在来線もそのまま残って、新幹線もそのまま新しくつくのですねという錯覚を県民に与えてはならないと思うのですよ。だから、そういう意味では、自民党の政治家の皆さんも山陰新幹線構想というのはほぼだめだという話を僕は聞いています、ちらっと。これはうわさ話にすぎませんから、だからそういう意味では自民党幹事長として石破議員おられる時期に、政治的に本当に実現性があるのかどうなのか、自民党として国土強靱化法の中に山陰新幹線を入れる構想があるのかどうなのかというのも一遍どこかで打診されなければ、変な空回りをしてしまって動きがつかなくなるような可能性がありはしないかと。だからそこら辺はいわゆる調査段階です。これから我々委員会で調査をしていけばいいのではないでしょうか。県としての方針も含めて。
 それと高速化ばかりだけれども、一つはスカイマークが新たに参入してくる。それからクルーズ船でたくさんのお客さんも来られますねと。ようやく今境港や米子港を拠点にして人と物が多少動き出してきたと。環日本海や国内もひっくるめて。今まで皆さんの御苦労があったと思う。そのことをひっくるめて、地域の幾つかの交通機関をうまく織りまぜた地域の皆さんに、県民の皆さんに使いやすい交通機関の整備というのはできていないと僕は思っている。その絵を描くのが県行政の役割ではないでしょうか。例えば高速道も新見から米子まで4車線化ができて、道路の部分でも高速化ができつつあると。その幾つかの交通機関を織りまぜた地域ローカルの交通ネットワークというのが県民の側には本当は必要ではないのかなと。高速化というのは、言い方をかえれば飛行機で遠いところへ行けばいいではないかという論もあると思いますよ。どうでも新幹線を持ってこなくても。だからそういう幾つかの交通機関を織りまぜた鳥取県らしい、あるいは島根と連携して山陰地方に適したような地域ローカル交通ネットワークというのも行政として見るべきではないかということを意見として申し上げておきたい。

○前田委員
 反論ではないです。ほぼ一緒なのです。だから、今やフリーゲージはもう決断すべき時期にに来ている。やはり議会でも判断しなければいけない時期になっていると思う。

◎小谷委員長
 ことしで結論を出すと言っている。浅野さんとこの間松江であって、本年度中に結論を出させていただきますと私の質問に答えているから、その辺も踏まえながら。

○福間委員
 フリーゲージについては、17日に自民党本部や国交省にひっくるめてどうしますかと、島根県出身の国会議員さん、鳥取県出身の国会議員さんで石破議員、赤澤議員、それから岡山の逢澤さんと加藤さんかな、フリーゲージ導入ということをもう20年近くやっていますと。どういうつもりですかと。新幹線構想も今出てきていますねと。ここの交通整理はどうするのだというのを盤を詰めるというのが今月の17日です。
 だから、今小谷委員長から御指摘のあった、フリーゲージ問題は進むのか、撤退するのかはことし1年やってみてというのが三県協議会の中の一つの方向づけではないでしょうか。ことしはフリーゲージを入れるという方向でとりあえずは進んでみようというのが今の方針です。

○前田委員
 それで、新幹線は物すごい大きな話なので、私が議場で取り上げたように智頭~鳥取間の高速化なのです。ここを取り組まなければいけないと思います。この間議場で言ったように、曲線半径、Rが200以下が5割を占めているのですよ。だからスピードアップできないのです。この間知事の答弁は非常に不満足だったのだけれども、国の動きを見てからとおっしゃったけれども、将来ミニ新幹線がのるかは別として、智頭~鳥取間の高速化に取り組むべきですよ。それを聞きたい。

○内田副委員長
 それと、大前提として地元地方自治体の意見というのも非常に重要だと思うのです。なぜかといったら負担をするしないという議論が出てくるから。私の感覚でいうと、やはり国があって、県があって、市町村があって、市町村の温度差が非常にあるように感じます。この辺はどのように整理されているのかというのを伺いたい。
 それも2つに関してです。もちろんフリーゲージについてもですが、伯備線におけるフリーゲージの町村の声など全く温度差があるというのが1点と、ついでに言ってしまいますけれども、高速道路にしてもそうです。米子~境港にしても市町村がどう考えているかというのを誰がどう調整しているかというのをきちんとこの場面で説明していただきたいです。(「ちょっと待って。鉄道は鉄道」と呼ぶ者あり)

●多田地域振興部長
 鉄道の高速化の関係につきまして、いろいろと御意見をいただきました。
 皆さんにるる御指摘をいただきましたように、過去からいろいろな経緯があって、先ほどの伯備線のフリーゲージも含め、また智頭線の高速化あるいは電化等、過去からいろんな議論がある中で、内田委員の御指摘にあったように各市町村もいろんな御議論、御見解をお持ちだという状況になっております。この10年、20年いろんな議論があった中で、ようやく今また国土強靱化等をきっかけとして新しい議論が始まろうとしておりますので、我々ここ数年若干様子見みたいなところもあったのかもしれませんけれども、前田委員御指摘のように、県としてきちんと前向きに対処していく必要があろうかと。(発言する者あり)これまでの経緯と声を含めまして、改めてそれぞれの技術的な問題とか経費の問題とか各市町村の考え方、こういったことをいろいろ整理した上で鳥取県としてどういう方向に向かっていくのかということを取りまとめていくように我々のほうも努力していきたいと思っております。

◎小谷委員長
 いろいろな意見がありますので、この特別委員会で再度勉強会を開催するとか、それまでには県のそれなりの大まかな構想等々も、あるいは第2案、3案があってもいいですから、そのような勉強会を持ちたいと思いますので、委員の皆さん、執行部もよろしくお願いいたしたいと思います。

○福田委員
 1点だけです。寺口課長に確認ですが、ちょっと聞いたことがあるのですが、新幹線が通っているところと通っていないところでは飛行機の運賃に関係すると聞いたことがあるのです。要はダブルトラックも大変重要なのですけれども、新幹線が通っているところは確実に運賃が安くなっているという話を聞いたことがあるのですけれども、そこだけちょっと教えてください。

●寺口交通政策課長
 委員おっしゃいましたように、やはり新幹線があるところは新幹線と飛行機の競争がありまして、価格的に通っていないところよりも安いという傾向は確かにそのとおりだと思います。例えば定額運賃では岡山も鳥取も3万円前後、3万円ちょっとぐらいでそんなに大きな違いはないのですが、いわゆる航空会社が設定しました特別割引みたいな価格がございまして、これは例えば45日前とか28日前とか3日前というような設定のところもございまして、例えば岡山空港のものを見ていますと3日前ぐらいでも非常に安い、50%割引みたいな価格設定であったりしますが、鳥取空港などにつきましては割引率が28日よりも近くなりますと25%くらいの割引が一番高い割引率ということなので、割引率でも倍半分ぐらいの違いが出たりしております。

○長谷川委員
 道路問題で質問いたします。この特別委員会がいろんなことを検討する中で、そういうところに目が向いて、力が入って、少しでも早く整備計画が進めばという一念です。
 そういう点で、赤碕中山道路が予定よりも3カ月ですか、3月末のものが12月ぐらいに完成が見通せるようになったと。大分うれしいニュースでして、我々の話というのはそういうところだと思います。
 それで、西部地区の高速、山陰道の整備が本当に進んできまして、今目は東のほうに向いておりまして、やはり青谷道路から東の部分の整備を本当に一刻も早くお願いしたいと思っておりまして、その中でも計画が青谷から吉岡温泉までが29年度で一くくりになっておりますが、これももう少し細かく分けていただいて、トンネルから抜けた部分までは20何年とは言えませんけれども、7年とか、少しずつ分けてでも供用が始まると、利用する者からすれば違ってきますので、そのあたりの細かい計画を立てていただくことはどうかと、お願いをしたいと思います。
 あわせて、この計画の前提に文化財調査で2年とかというような予定もあるようですので、2年かかるのは予算の関係で2年かかってしまうのか、あるいは本当に集中していけばもう少し早くなるかもしれないとか、そういう余地というものは全く残されていないのか、そのあたりで29年度末を見越したときに少しでも早まる要素、鍵みたいなものを少し御示唆いただければと思います。

●山本道路企画課長
 2点御質問をいただきました。
 まず、いわゆる各区間ごとの暫定供用という御質問だったと思います。
 1点といたしまして、名和・淀江道路の開通で大きく問題となったのがインター線が――いわゆるインター線であればそこにおりるために利用するのが将来的な利用の形態なのですが、暫定供用いたしますとインター線に全部の交通が集中します。それがために沿道への影響だとか非常に大きなものがございました。
 それと、この鳥取から青谷間でいきますと鳥取鹿野倉吉線、いわゆる湖山池沿いを通って鹿野から佐谷峠のほうに回るところですが、そこへの影響も大きくございます。歩道も整備していないところだとか、そういったところを通ることにもなりまして、暫定供用というのもクリアしなければいけない問題が非常に多くありまして、この間については今難しいのではないかというのが現在の判断でございます。
 2点目の御質問でございますが、27年度終わった後、29年度、供用までに2年間という数字がもっと早められるのではないかという御質問だと思います。これにおきましては、用地買収や文化財調査が終わった後、橋梁の工事だとかトンネルの工事をしなければなりません。それに必要な期間として国のほうは最低2年間確保してもらわなければ困るということがございまして、県におきましても当然の申し出だと考えているところでございます。

○長谷川委員
 地域高規格道路の北条湯原道路で、現在倉吉~倉吉西でしょうか、3.3キロであっても市街地から抜けたりするのに本当に効果を発揮しております。将来の延伸が本当に待たれると思っております。これから小鴨、上小鴨地域のほうに入ってきますので、そこの進展状況と、それからさっきもありました他県にまたがりまして岡山県の初和~下長田間も聞くところによりますと29年度末の整備を目標にされているということですので、ぜひこのあたり、他県のことでなかなか触れにくいのですけれども、期成同盟会も国土交通省に要望に上がるときには、同じ内容をまず岡山県庁の土木部長ではないのですけれども要望に上がって、それから国土交通省中国地方整備局に行ってという段階を踏んでおりますので、そのあたりの今の進みぐあいですね、御承知の範囲でお知らせいただきたいと思います。

●山本道路企画課長
 2点御質問をいただきました。
 倉吉関金道路の現在の状況ということですが、3ページに書いてある程度のことではございますけれども、地元了解の得られた地区、あと1地区残っておりますが、それ以外の地区においてはこの秋から、稲刈りが終わりましたので用地測量に入る予定としております。また、流末排水路工事ではございますが、実際の工事にも今年度から着手する予定でございます。
 2点目の初和下長田道路でございますが、長谷川委員も御承知のとおり、313号といえども岡山県内区間が南のほうに多くございまして、なかなか着手していただけない時期がございます。しかしながら、昨年度急遽と申しますか、非常にハードルは高かったのだけれども国の認可が得られたということで事業化いただいたところでございます。現時点では特に問題とかも岡山県からは聞いておりませんので、順調に推移していくものと考えておりますが、必要な情報収集なり岡山との意見交換は、また両県議会の常任委員会もございますので、そのような席をおかりしてでの情報収集なり単独でも協議会なりをやらせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

○内田副委員長
 再度質問をさせてください。国土強靱化計画の中の強靱化計画を書くに当たって、境港市、米子市の米子インターの間にどのような線を引いていくかというのを国も注視しているということです。地元自治体がどういう道路を引いてほしいのかというのを実際に考えて出してくださいというようなことを赤澤政務官などが言っておられました。だから早目にどういう方針でこの道路を整備していくのかというのを実際に境港、米子、日吉津、鳥取県で協議会等はやっておられるということですけれども、その具体的な進捗状況とかもここの場でぜひ報告していただきたいですし、大方針としてどういう道路をつくっていくのだと。具体的に431を高架化するのか、内浜産業道路をかまっていくのか、どうしていくのだというのはどのような見解になっているのですか。市町村はどういうふうに言っているのですか。

●山本道路企画課長
 繰り返しての説明になる部分もあるかとは思いますが、まず勉強会というのを現在3回して、今年度内にもう1回やりたいというのが国、県、2市1村で構成しております勉強会でございます。その中で弓ケ浜半島の道路のあり方というのを、今の米子境線に限らずどうあるべきかというのを検討しているところでございます。
 それで、委員がおっしゃいました431だとか内浜産業道路の方向だとか、そのレベルにはまだ達していません。繰り返しになりますが、課題とか……(内田副委員長「のんびりしておられますね」と呼ぶ)

◎小谷委員長
 米子市と日吉津村が反対しているから。

○前田委員
 それを言わないからだ。米子市が難しいということを言いなさい。

○内田副委員長
 ちゃんと言ったらいいです。

●山本道路企画課長
 先ほど課題のところでもございました。米子市がどこを通ろうと市街地を通る。(前田委員「だから困っていると」と呼ぶ)そうです。(前田委員「要はルートをどこに引いても困っているということでしょう。それで乗り気がないということだ」と呼ぶ)乗り気にないというところは私も確認しておりません。(「ないない」と呼ぶ者あり)(発言する者あり)
●長谷川県土整備部長
 今は行政ベースの勉強会の段階であります。まだまだ何回か勉強を続けてやる必要があると思っています。方向性を今はつけにくい。それはお互いの2市が思惑が違っているということであります。いずれ我々の立場としてそのことをきちんと委員会に説明する必要があると思っていますけれども、今はもう少し勉強会を重ねて議論を深めていく段階かなと思っておりますので、継続して協議はさせていただきますけれども、よろしくお願いいたします。

○前田委員
 高規格幹線道路の姿というものが見えたきたわけだ。次の戦略はどうなのですか。これで満足しているのか。ちょっと部長の答弁を聞いてみたい。

●長谷川県土整備部長
 次の戦略といいますのは、今の戦略は全国1万4,000キロメートルの高規格幹線道路網をつなげること。2点目は、それを補完する地域高規格道路をつなげるということで今一生懸命やっているということで、その次の戦略というのは具体的にはどういうイメージでありましょうか。

○前田委員
 要は今つなぐことばかり一生懸命になっているけれども、次の戦略は4車化ですよ、全て。高速道路で対面交通というのは異常なのだから。だから山陰道もどんどん4車化を図っていきますと。もちろん米子道もそうだ。それから鳥取道もそうなのだ。次の戦略は4車線化ですよ。

●長谷川県土整備部長
 よくわかりました。2月の経済対策補正予算でまさに画期的な予算をつけていただいております。鳥取自動車道4カ所の4車線化、米子道路の日野川東から米子南。そこでちょっと満足していたものですから、また次のこともしっかりと念頭に置いて要望活動を行っていきたいと考えております。

○前田委員
 それで、この図面を見ると鳥取県東部というのは実は前からY字構想というのを持っていた。1本は姫路を抜くルート、もう一つはやはり岡山ですよ。津山に向かっていく路線というのは、今でも交通量は鳥取道よりも53号の黒尾峠を抜くほうが多いのだ。決して忘れたらいけませんよ。鳥取道は、整備を急ぐからこちらのルートで決めたけれども、やはり我々は絶対岡山を向いていますから。経済圏。断面交通量もこちらのほうが多い。
 だから何が言いたいかというと、鳥取自動車道と津山とを結ぶ高規格幹線道路網をぜひとも検討していただきたい、これが次の戦略。すぐすぐは無理だと思うけれども、そういう構想を持たなければだめですよ。将来のことを。

●長谷川県土整備部長
 将来に向けた提言をいただいております。今まではルックイーストということで関西方面のほうにずっと向かっております。鳥取自動車道もそうですし米子自動車道もそうでしたけれども、今後、20年後、30年度を見据えて頭を働かせていきたいと思っております。ありがとうございました。

○砂場委員
 空路について質問させてください。LCCは私も内田副委員長も本会議で何回も話をしてきたので今回はいいと思うのですけれども、今回米子空港に就航したのは鳥取県のほうが米子空港と言ったのですか、それともスカイマークさんのほうが米子というふうに言ったのですか。 と申しますのも、鳥取県は100キロぐらいの距離に鳥取空港と米子空港という2つ空港を持った希有な県ですので、やはりそれを考えなければいけないと思うので、まずそれを教えてください。
 次には、米子空港と鳥取空港を比べると滑走路の長さ、CIQ、管制の主体が違うと多々ありますね。それからまた、地理的にも搭乗人口の違いとかあるのですけれども、米子に決まった理由というのはどういうところにあるのかということ。
 3点目は、2つの空港を持った県として、これから航空路の交通政策をどう考えているのか、以上3点についてお聞かせください。

●寺口交通政策課長
 まず、米子空港ということだけで照会したのかということですけれども、県といたしましては県内両空港の活性化ということで、新しく鳥取県に就航してみる気はありませんかということを打診してきていた中で、スカイマークさんのほうが米子鬼太郎空港に就航したいということで、あちらの意向で出てきたものでございます。
 その際の考え方といたしましては、スカイマークさんの目から見たときですけれども、今中国地方の日本海側に空白の状態が自分のところにあるということで、このあたりに1つ拠点を設ける検討をされていく中で米子鬼太郎空港に決定されたということで、その背景としましては、やはり周辺に境港市さん、米子市さん、安来市さん、松江市さん、こういった市が連続しておりまして、全体として70万人から80万人の規模の市場があるというあたりを考えられまして決定されたというふうに聞いております。
 今後につきましてですが、これは常任委員会の場で福間委員のほうからも同じような御質問をいただいておりまして、鳥取県には鳥取空港、米子空港の両空港がございます。こういったものと、それから先ほども少しお話が出ましたけれども、航空以外のバスなり鉄道、こういったものも絡めた全体の交通政策というものを少し検討してみる必要があるのではないかという御指摘も受けておりまして、そういった中で今後両空港の位置づけというものを整理していきたいというふうに考えております。

○砂場委員
 やはり2つの空港をうまく使うというのが基本だと思うのです。ただ、今の御答弁を聞いていると、商圏人口は変えようがないのだから、そうすると米子空港のほうに集中してアシアナ航空も行っているし、DBSもある。では、米子のほうを交通の結節点としてやっていこうというふうに理解していいのですか。それとも、もっと具体的な話をすれば、滑走路が短いとかCIQの問題だったら一生懸命延ばしたりいろんな働きかけができるけれども、理由がそうであるとするともうしようがないわけです。
 だから、そこら辺をきっちり踏まえて、バスとかなんとかではなくて、2つの空港を今後どういうふうにしていくのか。片方は東京線に特化するのか、片方はハブ空港的に使うとか、そういうふうな2つの空港をどうやっていくかという航空路の交通政策はどうかと聞いたのですよ。バスとかのことは聞いていない。

●寺口交通政策課長
 航空路ということでございました。それで、例えば今回スカイマークさんが米子空港に決められた背景として、滑走路の長さだとか地元のCIQ体制ですか、こういったところが特に決め手になったということはございません。ですからそこが何かの決め手になったということではないので、そういう面からいくと差は出てこないだろうというふうに考えております。
 両空港のあり方というものはこれからきちんと検討してまいりたいというふうに考えておりますが、米子空港だけといいますか、そのように決まっているのかということは、今現在ではそういう前提はございませんで、やはり小さい県に空港が2つありますけれども、先ほどの高速鉄道網の整備とも多少関係するのかもしれませんけれども、短時間で首都圏に移動するのには今航空機利用しかないわけでございまして、そういった点からいきますと、例えば自家用車で空港まで行こうとする場合、どこから行っても1時間以内でどちらかの空港に行けるような、逆に言えばそういう状況があるわけでございますので、鳥取空港につきましても今後どういった形でさらに利便性の向上といいますか、活性化を図っていけばいいのか、これは圏域でいえば但馬地域まで含めたような地域も視野に入れながら検討していくのかなというふうに考えているところでございます。

○砂場委員
 但馬地方ということになってしまうと但馬空港も出てくるし、米子空港だったら出雲空港もあるではないですか。そういうふうなものも含めて考えていかなければいけないというような話でしたけれども、4つの空港をやるとすると他県との連携とか協議とかはやっておられるのですか。やっておられるとしたらどういう協議をやっているのかが1点と、もう一つは、2つの空港を1つの空港として考えられないのか。要するに米子インの鳥取アウトとか、鳥取インの米子アウトという形で、両県の端っこにあるという地の利を生かせば、鳥取県の観光資源として非常に大きいよということを米子の商工会議所の人たちは随分言っておられたので、そうすると両方の空港で往復割引を扱うとか、2つの空港をうまく使うような政策展開というものは考えておられないのでしょうか。
●寺口交通政策課長
 まず1点、先ほど鳥取空港を利用し得る圏域として但馬という言葉を出しましたけれども、但馬空港と連携とかそういったところで考えているわけではございません。やはり私といたしましては、鳥取空港と米子空港をどうやっていくのかという観点で考えているところでございます。
 今の鳥取空港と米子空港の相互利用みたいなお話。この点につきましては我々もそういったいい活用策がないかということを内部では話をし始めているところでございまして、そういった意見も参考にしながらこれからの展開を考えていきたいと思っております。

○内田副委員長
 バンコクに行かれるときに、LCCのアプローチということが知事日程に上がっていました。スカイマークもそうですけれども、これから海外向けのLCCの誘致というのも交通政策に入れていただきたいと思います。答弁をよろしくお願いします。

●寺口交通政策課長
 海外からの県内空港の利用につきましては、これまでも例えば先般の香港からのチャーター便、国際チャーター便ということをまず念頭に考えています。そういったチャーター便の誘致先について、今委員からいただきましたようにLCCの活用ということも今後検討してまいりたいと思います。

◎小谷委員長
 ほかにございませんね。(なし)
 それでは、閉会中の調査事項についてお諮りいたします。
 本会議から付託されました事案について、調査が終了するまで閉会中もこれを継続調査すべきものと決定し、その旨議長に申し出ることに御異議はございませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、その旨議長に申し出ておきます。
 その他で、委員の皆様何かありますか。

○福田委員
 高速鉄道の関係で、今までの歴史みたいなものが私たちもわからないので、一度勉強会というのですか、今までの長い歴史のいろんな話も聞かせていただいたりとか、国の今の方向性であるとか、できれば一度持っていただきたいと思います。

◎小谷委員長
 先ほど私のほうから勉強会を持つということを申し上げておりますので、その席でそれを含めてさせていただくことに御異議ありませんね。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 では、そのように皆さん御承知おき願います。
 ほかにございませんか。(なし)
 委員の皆さんには御相談いたしたいことがありますので、そのままお残りいただき、執行部の皆さんは退席していただいて結構でございます。御苦労さまでした。(執行部退席)
 お残りいただきましたのは、県内・県外調査についてであります。実施時期、調査先について委員の皆さんの御意見を伺いたいと思います。参考までに10月、12月の日程表を添付しておりますので、それを見ながらお願いしたいと思います。

○前田委員
 新幹線をちょっと勉強させてください。鉄道技術研究所。

◎小谷委員長
 私も詳細を把握していませんけれども、そのようなところの視察ということについて御異議ありませんね。(「異議なし」と呼ぶ者あり)(「委員長一任」と呼ぶ者あり)
 委員長一任という声がありますので、それで結構ですね。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようでございます。
 御意見は尽きたようでございますので、以上をもちまして高速交通網調査特別委員会を閉会いたします。
午後2時22分 閉会

 

 

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