会議の概要
午前10時01分 開会
◎伊藤(保)委員長
おはようございます。ただいまから福祉生活病院常任委員会を開会いたします。
本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきたいと思います。
初めに、会議録署名委員を指名いたします。
本日の会議録署名委員は、野田委員と坂野委員にお願いいたします。
それでは、ただいまから本委員会に付託されました議案について審査を行います。
まず、付託議案に対する質疑を行っていただきます。
○錦織委員
議案第8号についてです。鳥取県障害児通所支援事業及び障害児入所施設にかかわる条例の一部改正については、障害児放課後デイサービスが提供されないという地域で支援を受けることができない障害児が実際におられると。そこで介護保険法に定められている小規模多機能型居宅介護を行っている事業所への通所を認めるものであります。
この事業ですが、高齢者と障害児とを一緒にしてよいのかと思います。それから、これまで介護保険で高齢者に対応していた職員は別のスキルが要るのではないかと思い、対応できないのではないかと思いました。担当者にお聞きしましたら、事業所が始める前に、現在実施している障害児放課後デイサービス等に行き、一定の研修を受けることも考えているとお聞きしました。それで、その事業者が障害児のデイサービスを始めるためには市町村へ届け出する必要がありますので、届け出をする際か受け入れる際の要件として担当職員の研修を定める方向でぜひ考えていただきたいと思うのですが、その点について現段階ではどういうお考えなのかをお聞きしたいと思います。
●福谷子ども発達支援課長
実際に始める場合、今、高齢者の方々と接している方が今後障害児を対応する形になりますので、研修等をお願いしたいと思います。実際に県立施設等で障害児の施設がありますので、そちらに来ていただき、実際に子供たちと触れ合う機会を持ちたいと思っています。また、通所が始まった場合につきましても、そういう県立施設の職員を派遣したいと思っていますが、現在その研修を要件として条例の中に盛り込むところまでは考えておりません。
○錦織委員
条例に規定することは考えていないけれども、そういう研修はしていくという方向でいることを確認させてもらいました。
◎伊藤(保)委員長
そのほかございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
質疑がないようでありますので、付託議案に対する討論を行っていただきます。
○錦織委員
まず、議案第1号、鳥取県平成25年度一般会計補正予算についてです。
補正予算の中に生活困窮者自立促進支援モデル事業があるのですけれども、これは生活保護法の改悪法の中身の一つであります。部分的によいものもありますが、もともと国が第二のセーフティーネットとして検討しているもので、さきの通常国会で廃案になり、この15日から始まる予定の臨時国会で再提出をもくろんでいることから、先取りしてモデル的に実施しようとするものですが、生活保護申請の抑制や過度の就労指導になるおそれがありますので、この部分については反対です。
また、認定こども園機能強化推進事業は、子育て支援強化や親育ち支援強化などが一般の保育園でも必要な事業であるにもかかわらず、このたびは14園の認定こども園だけを対象にしており、認定こども園の設置を推進していこうとするものでありますので、反対です。
しかしながら全体を見ますと、臨時特例つなぎ資金貸し付け事業や手話言語条例制定に伴う普及啓発及び環境整備事業、地域医療再生基金を使う事業、またエネルギーシフト加速事業など生活困窮者の救済や手話言語条例に伴う予算、医療や環境に配慮した予算など評価すべき事業があり、全体として議案第1号補正予算は賛成します。
次に、議案第5号、鳥取県手話言語条例の制定についてです。
私たち日本共産党県議団も聾者団体の皆さんとの意見交換から始まりまして、この間、知事要望も出させていただいきましたが、団体の皆さんの熱心な働きかけと関係者、担当者の理解で、早期に条例制定の運びになったことはよかったと思います。そして、今回の一般質問の論戦を通じても、この条例の意義、位置づけなどの理解を一層深めることもできました。条例制定には賛成です。それで手話だけでなく、ほかの伝達手段の推進も保障するなど、条例制定により県はその環境整備のために力を尽くされるよう、私も頑張りたいと思います。
議案第8号については、先ほどのとおり賛成です。
○山口委員
きょう稲田委員が欠席でございますが、伊藤委員長宛てに申したいことがあるということで文書を私が預かってまいりましたので、読み上げさせていただきたい。委員長が読んでもらってもいいですし。
◎伊藤(保)委員長
ただいま、本日欠席されております稲田委員から私宛てに思いをいただきましたので、代読させていただきます。
「都合により10月4日の常任委員会を欠席することをお許しください。本来ならば委員会に出席して申し上げるべきところでありますが、一言私の思いを伝えたく書面にさせていただきました。私が、この鳥取県手話言語条例についていろいろと議論させていただいたのは、条例作成上の作法に疑義があったためであり、その内容については十分理解できるものであります。この条例が成立し、聾者の人権が尊重され、聾者と健常者が互いを理解し、共生する社会が築かれることを願っております。この思いを記録に残していただきますようお願いいたします。稲田寿久」ということで、皆様に報告させていただきます。
○山口委員
その委員長宛ての文書も参考にして採決していただきたい。
◎伊藤(保)委員長
わかりました。
そのほかございませんか。
討論が出尽くしたようでありますので、これより採決に入ります。
お諮りをいたします。
採決については、付託議案を一括して採決いたしたいと考えますが、よろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
御異議がありませんでしたので、付託議案を一括して採決いたします。
原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
賛成全員であります。したがいまして、本委員会に付託されました全ての議案については、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
それでは、請願・陳情の審査を行います。
今回は、継続分の陳情4件と新規分の請願1件、陳情1件の審査を行います。
陳情24年福祉保健3号、国民医療と国立病院の充実強化を求める意見書の提出について及び陳情24年福祉保健4号、国民医療と国立病院の充実強化を求める意見書の提出について、一括して審査を行います。
御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いいたします。
○福田副委員長
まず、陳情24年3号、国民医療と国立病院の充実強化を求める意見書の提出について、そして24年4号、国民医療と国立病院の充実強化を求める意見書の提出について、平成26年度に予定されている新法人化に向け、国において国立病院及び労災病院の新しい法人制度に関する検討会で組織運営等について検討が進められているところであり、いましばらくその議論を注視する必要があることから、研究留保でお願いしたいと思います。
○錦織委員
この3号、4号についてですが、今、国において検討会が進められているということですが、だからこそ今、意見書を上げることが大事だと思います。
鳥取医療センターは精神科の救急医療、脳卒中の回復期、重度心身障害児施設の機能を担っており、また米子医療センターは地域がん医療拠点病院、脳卒中の急性期治療、医療など、それぞれが地域に果たしている役割は大きく、近年縮小、廃止そして民営化の動きがありますが、むしろその機能の充実強化は必要であり、私は採択を主張します。
◎伊藤(保)委員長
そのほかございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
それでは、採決に入ります。
研究留保という声がありましたので、まず研究留保とするか否かの採決を行います。
なお、採決の結果、研究留保が少数である場合、改めて採択、趣旨採択、不採択の採決を行うこととなりますが、この採択には、当初に研究留保という意見を出された方ももう一度態度を表明していただくことになりますので、御承知ください。
それでは、研究留保することに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
賛成多数であります。陳情24年3号及び陳情24年4号については、研究留保と決定いたしました。
次に、陳情24年福祉保健19号、誘致等により看護師等養成所を設置することについての審査を行います。
御意見を伺います。御意見のある方は挙手をお願いします。
○福田副委員長
24年19号、誘致等による看護師等養成所を設置することについてでありますが、鳥取市で計画されています鳥取市医療看護専門学校の設置については、現時点において県に対し、建設費等に係る1億5,000万円の支援要望がなされているものの、その金額の精査及びその他の支援内容が精査されていないこと、学生駐車場及び現駐車場の代替機能の確保や周辺環境への配慮、まちづくり計画の実現など県が建設用地の売却に当たって付した条件について対応状況を注視する必要があることなど、判断材料がそろっていないため、いましばらく市の検討状況を見守る必要があることから、研究留保でお願いします。
○濵辺委員
東部の看護師不足は深刻であり、また陳情の趣旨が理解できるため趣旨採択でお願いします。
○錦織委員
私は採択を求めます。といいますのは、1億5,000万円なり、駐車場の立地場所などが明確でないところはありますが、それは既に走っているわけでして、支援については提案されたときに議会で論戦すればよいことでありますので、採択でお願いします。
◎伊藤(保)委員長
そのほかございませんか。
それでは、採決に入りたいと思います。
研究留保という声がありましたので、まず研究留保とするか否かの採決を行います。
なお、研究留保少数の場合は、先ほど申し上げました方法で取り扱いたいと思いますので、よろしくお願いします。
それでは、研究留保とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
賛成多数であります。したがいまして、陳情24年19号については、研究留保と決定いたしました。
次に、陳情24年生活環境27号、湖山池高塩分化事業の中止と見直しについて審査を行います。
御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いします。
○濵辺委員
この件に関しましては、もう少し研究していく必要があるために研究留保でお願いします。
○福田副委員長
私も高塩分化については、農業者や周辺地区住民の同意等を踏まえて、湖山池会議で方針決定の上、取り組みを開始したものでありますが、塩分濃度が計画よりも高どまりの数値で推移している等、新たに設置した酸素供給装置及び水門改修検討に資する水質シミュレーション等による効果の検討が必要であること等の実情を鑑み、今後の事業継続等に関しては学識者等による環境モニタリング委員会や湖山池会議での議論をいましばらく見守ることが適当と考えられることから、研究留保であります。
◎伊藤(保)委員長
そのほかございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
ないようでありますので、これより採決に入ります。
研究留保という声がありましたので、まず研究留保とするか否かの採決を行います。
なお、研究留保の取り扱いにつきましては、先ほどと同じような方法で進めさせていただきます。
それでは、研究留保とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
賛成多数であります。陳情24年27号については、研究留保と決定いたします。
次に、請願25年福祉保健16号、年金2.5%削減の中止を求める意見書の提出について審査を行います。
御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いいたします。
○福田副委員長
25年16号、年金2.5%削減の中止を求める意見書の提出については、平成24年に成立いたしました社会保障制度改革推進法による社会保障制度改革国民会議において、今後の公的年金制度のあり方や現行制度の改善などが検討されているところであり、これらの議論を通じ、国において責任を持って対応すべきと考えられることから、不採択であります。
○錦織委員
政府は3年間で年金の2.5%引き下げを行い、その後はマクロ経済スライドに本格的な引き下げを毎年実施しようとしています。これまでも2000年から2012年までの間、2.2%引き下げてきましたし、低所得者への救済措置も廃止となりました。全国年金者組合の調査では、女性は月
10万円以下の年金受給者が44.3%を占めております。しかも、ひとり暮らしで見ると男性の約2.4倍が女性の方です。この調査から見ても、この間、医療費や介護保険料などが引き上げられますし、それから、物価もじわじわと上がってきて、本当に1人では暮らしていけないという状況が今、生まれています。また、鳥取県のような中山間地が多い、高齢者が多いところでは、年金引き下げが地域経済に大きく影響を及ぼすものでありますので、私はこの引き下げの中止を求める意見書の提出の採択を主張したいと思います。
◎伊藤(保)委員長
そのほかございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
それでは、採決に入りたいと思います。
採択、不採択という声がありましたので、まず採択することに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
賛成少数であります。
次に、不採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
賛成多数であります。よって、陳情25年16号については、不採択と決定いたしました。
最後に、陳情25年福祉保健14号、アルコール健康障害対策基本法(仮称)に係る意見書の提出について審査を行います。
御意見をお伺いいたします。御意見のある方は挙手をお願いします。
○福田副委員長
25年14号、アルコール健康障害対策基本法(仮称)に係る意見書の提出については、既に国において超党派のアルコール問題議員連盟によるアルコール健康障害対策基本法案がまとめられ、秋の臨時国会提出に向けた各党での調整作業が行われているところであり、アルコール健康障害者等に対する支援の充実を図る等、その趣旨は理解できるところから、趣旨採択でお願いします。
○濵辺委員
社会的な大きな問題となっているために、しっかり取り組んでいくためにも取り組む必要があると思いますので、採択でお願いします。
○錦織委員
趣旨採択ということは意見書を国に提出しないということですよね。つまり、趣旨は認めるけれども、意見書を上げませんよということをこの委員会で決定しようということですよね。それはおかしいですよ。一方で、このたたき台と寸分変わらないものを議会で上げようとしているのに、今ここで趣旨採択にする道理がないと思います。私は、この制定を求める意見書をこの委員会の意思として出すことが大事だと思いますので、採択を求めます。
◎伊藤(保)委員長
そのほかございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
それでは、採決に入ります。
採択、趣旨採択という声がありましたので、まず採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
賛成少数であります。
次に、趣旨採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
賛成多数であります。陳情25年14号については、趣旨採択と決定いたします。
次に、報告事項に移ります。
質疑等につきましては、説明終了後、一括して行っていただくことにいたします。
報告事項がたくさんございますので、執行部におかれましては簡潔明瞭に説明していただき、そして質疑される方も簡潔にその内容をお尋ねください。
報告1、第13回全国障害者スポーツ大会(スポーツ祭東京2013)について、日野障がい福祉課長の説明を求めます。
●日野障がい福祉課長
それでは、お手元の福祉保健部の資料1ページをごらんください。第13回全国障害者スポーツ大会について御報告いたします。
現在、国体が行われておりますけれども、それに続きまして、第13回全国障害者スポーツ大会が10月12日から14日までの間、東京で開催されます。鳥取県の選手団につきましては、選手総勢29名、役員24名の計53名が参加いたします。それで、きょうの11時からとりぎん文化会館で結団式を行う予定でございます。
◎伊藤(保)委員長
報告2、緊急雇用創出事業の予備枠による事業の追加実施について、山本長寿社会課長の説明を求めます。
●山本長寿社会課長
3ページをお願いいたします。緊急雇用創出事業を使いまして介護保険サービスの質を向上するため、介護サービスの内容や運営状況に対する情報をインターネットで公開するために必要な職員を雇用するためのものでございます。よろしくお願いいたします。
◎伊藤(保)委員長
報告3、子育て王国とっとり条例(仮称)【素案】とパブリックコメント等の実施について、池上子育て応援課長の説明を求めます。
●池上子育て応援課長
別冊の福祉保健部の資料をごらんください。子育て王国とっとり条例(仮称)【素案】とパブリックコメント等の実施について御報告させていただきます。
9月12日の常任委員会や懇話会におきましていただきました御意見を参考にいたしまして、条例の素案を作成いたしました。4ページ以降に添付させていただいております。そして、2以降に記載させていただいておりますけれども、パブリックコメントやタウンミーティング、市町村との意見交換会などを今後順次行う予定としております。
今後のスケジュールといたしましては、いろいろな機会でいただきました意見を参考にさせていただきながら条例の素案を修正いたしまして、また常任委員会などで報告させていただきながら、2月議会に提出させていただくように準備を進めてまいりたいと思っております。
2ページと3ページにつきましては、条例の概要から構成などについてまとめさせていただいております。
その中で3ページの資料を訂正させていただきたいのですけれども、3ページの真ん中に役割の明確化として、今、県の責務、市町村の責務、保護者の責務と書いておりますが、保護者につきましては役割と訂正させていただきます。申しわけございません。
4ページ以降に素案を添付させていただいております。先回の常任委員会からの大きな変更点といたしましては、4ページの前文と5ページの目的で、この条例をなぜ今つくる必要があるのかということで、少子化の問題等があるため、さらに子育てしやすい鳥取県に発展させていくということを記載させていただいております。
また、先ほど申し上げましたように、6ページには役割がございます。そこで8ページになりますけれども、保護者の役割を先回は県民等の役割の中に入れさせていただいておりましたが、保護者の役割ということで別項目でさせていただいております。
9ページ以降、下の5番目に重点的に取り組む施策ということで1から5まで書かせていただいておりましたけれども、これは教育委員会の御意見をいただきながら、教育委員会の施策を追加して、より充実させたものとさせていただきました。また、項目名につきましても表現を統一感のあるものに訂正させていただいております。以上が大きな変更点でございます。
これからもいろいろな機会に御意見をいただきながら、また常任委員会にも報告させていただきながら作成させていただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。
◎伊藤(保)委員長
報告4、鳥取県新型インフルエンザ等対策行動計画について、住田健康政策課感染症・新型インフルエンザ対策室長の説明を求めます。
●住田健康政策課感染症・新型インフルエンザ対策室長
資料は4ページから8ページまでをお願いいたします。まず、4ページでございますが、改正の方針について書かせていただいております。5ページから8ページの内容でございますが、これは別冊の鳥取県新型インフルエンザ等対策行動計画素案の概要を示しております。以上の中で、4ページの御説明をさせていただきます。
この鳥取県新型インフルエンザ等対策行動計画でございますが、法律が25年4月13日に施行されまして、現行の県の行動計画をこのたび改正するものでございます。
2番目の今後のスケジュールがございますが、パブリックコメント等を経て12月初旬に改正を計画しているものでございます。
点線の括弧をお願いいたします。1番、県の行動計画の改正の方針等でございます。考え方といたしましては、従来の県の行動計画で整理したものを継続する形でこのたびの法的措置を足していくものでございます。具体的には、このたび新たに要素を追加しております。
下の丸をお願いいたします。具体的な変更内容でございます。まず1ぽつでございます。法定化された不要不急の外出の自粛ということで、感染症を防止するための教育要請といたしまして、外出の自粛や要請・指示が追加になっております。もう1点、施設の使用制限の要請や指示ということで、学校、劇場、百貨店等の使用制限も出てまいりました。
2番目のぽつでございます。新感染症ということで、まだわかりませんが今後の未知の感染症につきましても対象となっております。
3番目のぽつでございます。特措法上の新型インフルエンザの実施の主体といたしまして、指定地方公共機関、つまり県だけでは対応できない関係機関、例えばJRや運輸局、医療機関、ガス・電気といった関係機関に役割をお願いしているものでございます。
次に、法定化された予防接種(特定接種・住民接種)の考え方でございます。特定接種は、前のほうに書いてございますのが、有事の際、医療従事者や国民の生活に必要な方々など、そういった方にあらかじめ予防接種するものでございます。あとの住民接種は市町村が主体となってやっていくものでございます。
次に、5ページ目からは簡潔に御説明させていただきますが、まず下の段の基本的な考え方といたしまして、点線の表がございます。何か有事が起こりました際、なだらかなピークを持っていきまして、なるべく一遍に負荷がかからないようにあとのほうに延ばしていき、その延ばしていった中で投薬やワクチンなどの対応ということで、被害を少なくしていくものでございます。
次に、6ページでございます。被害想定を致命率ということで、中等度、重度と想定して書いております。
あとは7ページの上段でございます。発生段階といたしまして、未発生期から小康期までの6段階で示しております。それぞれにつきましては7ページと8ページにございますが、実施体制やサーベイランス、情報共有等、それぞれの発生期につきまして対応を書いております。8ページの上段にも同じようなことが書いてございます。
◎伊藤(保)委員長
報告5、がん患者労働相談ワンストップサポートの運用開始について、村上健康政策課がん・生活習慣病対策室長の説明を求めます。
●村上健康政策課がん・生活習慣病対策室長
引き続き9ページをお願いいたします。がん患者労働相談ワンストップサポートの運用開始について、御説明申し上げます。
ことし4月に第2次がん対策推進計画を策定いたしまして、がん患者の就労支援に取り組むこととしているところでございます。この計画にも記載させていただいておりますけれども、がんに罹患した勤労者の30%の方が依願退職し、4%の方が解雇されたという厚生労働省の報告もあるところでございまして、働くがん患者あるいはその家族の方には就労問題や労働問題に関しまして適切なアドバイスを求める方が少なくないものと推測されるところでございます。そういったことから、このたび県内のがん拠点病院と中小企業労働相談所みなくるが連携いたしまして、下の図の右に絵を描いてございますけれども、労働相談員とがんの相談員が同じ場所に会し、それぞれがん相談と労働相談を同時に受けるという体制をこの10月1日から運用を開始しました。
◎伊藤(保)委員長
報告6、東部広域行政管理組合の可燃物処理施設に係る再補正された環境影響評価書に対する通知について、報告7、「とっとりCO2ダイエット作戦1周年記念ラリー」の実施について、報告8、「ノーレジ袋推進シンポジウム」の開催について及び報告9、緊急雇用創出事業の予備枠に係る事業の追加実施について、広田環境立県推進課長の説明を求めます。
●広田環境立県推進課長
それでは、生活環境部の資料をお開きいただけますでしょうか。
1ページ目の東部広域行政管理組合の可燃物処理施設に係る環境影響評価書につきましては、この8月30日に再補正されました環境影響評価書が提出されたところでございますが、同時進行的に組合のほうで可燃物処理施設整備検討委員会の第3次報告書も提出されましたので、これらの環境影響を検証する必要があり、9月30日付で知事意見を通知したところです。
意見の概要は2点ございまして、そちらに書かせていただいておるとおり第3次報告書に伴う環境影響の変化の見込み、さらに第3次報告書のパブリックコメントも同時に実施しておられますので、それらの意見概要と事業者見解の報告を求めるものでございます。
今後につきましては、これらの報告が提出されれば、また環境影響評価審査会の意見を聞いたり審査してまいりたいと考えております。
続きまして、2ページをお開きいただけますでしょうか。
「とっとりCO2ダイエット作戦1周年記念ラリー」の実施について御報告いたします。とっとりCO2ダイエット作戦というのは、県民の方々が省エネ製品の購入やマイバッグの持参など、地球に優しい環境配慮活動を実施されたことに対して、協賛店舗から割引やポイントなどの特典サービスを提供して環境配慮活動を推進していこうというものです。昨年度から開始いたしまして1周年となりましたので、県民の方々にこの利用店舗数の5店舗を1口として応募いただき、地産地消の景品を進呈する事業を実施して、この作戦の一層の周知なり協賛店舗の利用促進などを進めて、県民の環境配慮活動を普及させることとしたところでございます。
続きまして3ページですが、ノーレジ袋推進シンポジウムを開催することとしておりますので、御報告いたします。
ノーレジ袋の取り組みにつきましては、県東部地域で昨年10月からレジ袋の有料化を進めておりますが、中西部ではそこまで至っておりませんので、取り組みの拡大に向けて、10月20日に米子市でシンポジウムを開催しようと考えているところでございます。内容としましては、スペシャルトークとして、テレビ等でおなじみの杉本彩さん等をお招きし、おしゃれに買い物をしようというテーマでトークしたり、パネルディスカッションとしましては、イオンや丸合、また既に実施しましたが、このたびのマイバッグコンテストにも多大な御協力をいただきましたバルコスの山本社長等にもパネラーとして御出席いただいて、レジ袋の取り組みを推進したいと考えております。委員の皆様も御招待したいと思いますので、ぜひとも御参加いただければと思います。
続きまして、4ページの緊急雇用創出事業の実施につきまして、報告します。
東部生活環境事務所で県営住宅の入居管理者の情報をファイリングする事業につきまして、
10月から3月までの半年間、雇用創出基金を活用して1名の方を雇って事業を実施することとしましたので、よろしくお願いいたします。
◎伊藤(保)委員長
報告10、天神川流域下水道に係る指定管理候補者審査委員会の審査結果について、金涌水・大気環境課長の説明を求めます。
●金涌水・大気環境課長
引き続きまして5ページをお願いいたします。天神川流域下水道に係る指定管理者候補の審査会を開催しましたので、その結果につきまして御報告申し上げます。
審査会につきましては、県条例の指定手続条例の基準に基づいて審査していただきました。その審査会の結果を踏まえまして、県として指定管理者候補を選定した上で県議会に付議する予定としております。
指定管理者候補につきましては、公益財団法人天神川流域下水道公社でございます。
指定期間、委託料の額は、記載のとおりでございます。
4番の審査結果でございますけれども、審査委員会において総合的に審査していただきました。特に施設設備の長期安定使用のための日常的、定期的な点検整備の体制なり、それから火災等事故の予防・消防体制、緊急時の対応について評価できるとされまして、指定管理者候補として適当であると認められた結果でございます。
5番以降は審査結果です。
はぐっていただきまして、6ページをお願いします。4番の審査結果でございます。各審査基準に基づいて審査していただきました。下のほうに審査項目に対する評価、意見等を記載しております。その表の中の一番下で、総合評価として、天神川流域下水道の指定管理者候補として適当と認めるという結果となっております。
6番が候補者の事業計画の主な内容を記載しております。
◎伊藤(保)委員長
報告11、「リサイクルフロンティアin鳥取」の開催について、森本循環型社会推進課長の説明を求めます。
●森本循環型社会推進課長
それでは7ページをお願いいたします。「リサイクルフロンティアin鳥取」の開催と題しまして、ごみ減量リサイクルの取り組みのフォーラムを開催いたしますので、御報告するものであります。
概要につきましては、10月29日にとりぎんの文化会館で行うものでありまして、内容としましては、基調講演として鳥取環境大学の田中勝先生の講演と環境省のリサイクル推進室長の講演を行います。それと、事例発表といたしまして可燃ごみ、不燃ごみ、低炭素社会の推進という実践団体の方々に登壇していただきまして、パネルディスカッションをしたいというものであります。
◎伊藤(保)委員長
報告12、鳥取県立布勢総合運動公園(コカ・コーラウエストスポーツパーク)に係る指定管理候補者審査委員会の審査結果について、濱江緑豊かな自然課長の説明を求めます。
●濱江緑豊かな自然課長
現在、指名指定としまして鳥取県体育協会が指定管理を行っておりますけれども、次期指定について審査会を開催しましたので報告いたします。
この審査結果を踏まえまして、県として指定管理者を選定した上で県議会に付議する予定としております。
指定管理候補者といたしまして、公益財団法人鳥取県体育協会、指定期間、委託料の額については記載のとおりでございます。
審査結果につきまして、ホームページ等による情報発信の取り組み強化といった意見も出ましたが、サービス向上、利用促進、施設管理など種々の点では努力、工夫が図られ、関係団体と連携した施設運営の積極的な意欲も感じられること、これまでの実績や公益法人として経営基盤の安定性も認められることから適当と認められました。
審査の経緯ですが、審査委員、開催経緯、9ページの審査基準については記載のとおりでございます。
めくっていただきまして10ページの審査結果についてでございます。審査基準の管理運営の基本的な考え方については適合、審査基準2から審査基準4につきましても5名の委員の平均点が100点満点中74.1点でございました。主な意見としましては、サービス向上に向けて利用者の声を反映することという意見が出ております。
続きまして、11ページ、12ページにつきましては、事業計画の主な内容についてまとめさせていただいております。
◎伊藤(保)委員長
報告13、第30回全国都市緑化とっとりフェア来場状況及び平成25年度全国都市緑化祭の概要について、小西緑豊かな自然課全国都市緑化フェア室長の説明を求めます。
●小西緑豊かな自然課全国都市緑化フェア室長
13ページをお願いいたします。1点目ですけれども、とっとりフェアの来場状況であります。9月21日に開幕したわけですけれども、10月1日現在の入場者数は1万6,000人余りということで、目標を大きく下回っております。主な原因としましては、1つは会場が直前になってやっとできたということで、会場を写真や映像などで早くに伝えることが難しかったということと、もう1点は会場に一般用の駐車場がないことでした。臨時駐車場からのシャトルバスとしておりますが、一般用の駐車場がないことが主な原因だと分析しております。
来場促進のための対策ですけれども、主要施設等における新たな看板設置なり、あるいはマスメディアへの露出を図ることをしております。それから、資料では検討中としておりますが、本日から会場内のハートフル駐車場の要件を大幅に緩和いたします。ハートフルというのは障害者やお年寄りの要介護者などに限られているのですけれども、このたびの緩和で具体的には、70歳以上の全ての方がいらっしゃれば会場の駐車場に駐車いただけます。
アンケートの概要を書いておりますが、来場者の9割ぐらいの方は満足していただいておりまして、会場のできのほうは非常にいいと思っております。今後、県や市を挙げてできる限りの対応をとりまして、多くの方に御来場いただけるよう努力してまいります。
2点目ですけれども、10月9日と10日に、秋篠宮御夫妻をお迎えして全国都市緑化祭を開催いたします。10月9日の夜にホテルニューオータニで記念祝賀会を行います。そして10月10日の10時から県民体育館で記念式典を行います。内容としては、殿下にお言葉をいただいたり、出展コンテストの表彰式や地元の小学生による都市緑化宣言などを行います。
14ページですけれども、式典後にはフェア会場に移動していただいて、記念植樹をしていただき、その後御視察という予定にしております。
◎伊藤(保)委員長
報告14、「第45回鳥取県交通安全県民大会」等の開催について、長谷くらしの安心推進課参事の説明を求めます。
●長谷くらしの安心推進課参事
地域安全担当でございます。交通安全県民大会などの開催について御報告いたします。
資料の15ページをお願いいたします。第45回を迎えます本年の交通安全県民大会は交通安全意識の高揚を図り、交通事故を防止するというようなことを目的として、11月12日、湯梨浜町のアロハホールにて開催いたします。大会では、交通安全に功労のあった方々の表彰や保育園園児によります交通安全メッセージの発表を行うほか、タレントの大東めぐみさんを講師に迎えまして、「交通安全への願い」というテーマで講演をしていただくこととしております。このほかに、交通安全に関します体験コーナーや展示コーナーなどもございますので、多くの県民の皆様に御参加いただきたいと考えているところでございます。
このほか16ページと17ページでございますが、10月9日にはとりぎん文化会館で、自主防犯意識の高揚などを目的に地域安全フォーラム2013が、また11月21日には同じくとりぎん文化会館で、犯罪被害者の方の支援などについて考えます被害者支援フォーラムが開催されます。
◎伊藤(保)委員長
続きまして、報告15、平成25年鳥取県地域調査の結果及び地価動向について、山内景観まちづくり課長の説明を求めます。
●山内景観まちづくり課長
資料の18ページをお願いいたします。平成25年鳥取県の地価調査の結果について御報告申し上げます。
地価調査は1月1日を基準日として、国土交通省が調査公表している地価公示とあわせまして、一般の土地の取引あるいは公共用地の取得価格などの目安となるものでございますが、国土利用計画法に基づきまして毎年7月1日を基準日として調査するように規定されているものでございます。
鳥取県におきましては、表第4表に示すように178地点で調査を行っているところでございます。
地価の動向でございますが、第1表に、過去10年間の前年変動率の推移をあらわさせていただいておりますけれども、ごらんのとおり、全用途で下落となっております。
第2表で、地域別、用途別の変動率を示させていただいております。市部におきましては、町村部よりも変動率が大きいということでございますし、全国的にも土地はまだまだ下落傾向でございますが、鳥取県における変動率は全国平均に比べてまだ大きいといった状況でございます。
さらに、第3表に県内の最高価格の地点を表示させていただいておりますので、ごらんいただければと思います。
なお、調査結果の詳細につきましては、当課のホームページでごらんいただけますので、もし土地売買を考えておられれば参考にしていただければと思っております。
◎伊藤(保)委員長
報告16、鳥取県立中央病院機能強化基本構想(素案)について、渡部病院局長兼総務課長の説明を求めます。
●渡部病院局長兼総務課長
それでは、病院局の資料をお願いいたします。中央病院機能強化基本構想(素案)がまとまりましたので、御報告させていただきます。
1の基本構想の趣旨ですけれども、東部の医療圏には急性期の病院が複数ありますが、同程度の医療提供だということで、分野によりましては必ずしも高度・先進的な医療を提供できる体制とはなっておりません。こういったことを踏まえまして、本年の1月末に県立中央病院と日本赤十字病院との間で締結いたしました病々携協定に基づき、中央病院を高度医療を担う500床以上の中核病院として位置づけて、今回中央病院が強化すべき機能を取りまとめたものでございます。
2の中央病院が果たすべき役割と目指すべき方向性ですけれども、大きく言いますと2点ございます。1つは医療機能、もう1つは人材育成機能であります。まず1点目ですけれども、東部の医療圏で他の医療機関が対応できない高度・先進的な医療あるいは三次救急救命医療について中心的な役割を果たす。もう1点は、人材育成機能を充実して地域医療の質の向上に貢献するということであります。
3の新病院の機能(特色)であります。この機能につきましては、9月12日の常任委員会で報告させていただいた内容と同じであります。救急医療あるいは周産期医療、がん医療といった医療の充実あるいは災害時の対応体制、地域の医療機関との連携の強化あるいは人材育成機能を新たな病院の特色といたしております。
4の立地場所と規模ですけれども、立地は現在地での建てかえ、病床規模は現在のところ518床を予定いたしております。
5の当面のスケジュールですけれども、来週月曜日の7日から3週間、パブリックコメントをとらせていただくこととしております。その後、11月上旬から中旬にかけて最終案を取りまとめたいと思っております。早ければ11月議会に、この規模、構造あるいは敷地の利用計画を詰めた中央病院整備の基本計画の関連予算を提案したいと考えております。
なお、裏面は病院の機能のイメージをつけております。また、別途パブコメ用のチラシあるいは基本構想の素案をお配りしておりますので、後ほどごらんいただきたいと思います。
◎伊藤(保)委員長
それでは、ただいままでの説明について質疑を受けたいと思いますけれども、項目がたくさんありますので、部局ごとに質疑を受けたいと思います。
まず、福祉保健部の1から5、全国障害者スポーツ大会からがん患者労働相談までのことについて質疑を受けたいと思います。
○山口委員
この子育て王国条例と同様な条例を、全国の自治体ではどれくらい制定しているのか。
●池上子育て応援課長
ほかの自治体でもつくっておられるところはございます。それらについては、どういった項目を上げておられるかも見ながら、参考にさせていただいております。
◎伊藤(保)委員長
全国的にはどうですか。
●岡﨑子育て王国推進局長
全国的には本県と同様な内容なり、もう少し簡略化した内容もありますけれども、同趣旨の条例を10県が制定しております。
○山口委員
都道府県ですけれども、今言われたのはみんな府県単位か。(「そうです」と呼ぶ者あり)
○錦織委員
9ページの労働相談のワンストップ相談体制ですけれども、これはとてもいいことですが、この労働相談員みなくるの方は、ずっとがん相談支援センターに常駐するということでしょうか。
●村上健康政策課がん・生活習慣病対策室長
資料の10ページにも記載しておりますけれども、このワンストップサービスを希望されます方の予約を受け付けまして、その予約があった場合に労働相談員の方が拠点病院に赴くと。その上で同時に相談を受けるという体制を組んでおります。
○錦織委員
今資料を見ましたら、西部のほうでは随時となっているのですが、東部や中部では第1金曜日なり第4火曜日というので、これは不公平ではないかと。今後ふやされることもあるかもしれないのですが、それこそ仕事を休んで病院に行ったのがたまたま金曜日ならいいですけれども、本当にこういう人に対応する開設の仕方かなと思うのです。この点はどういうふうに思っておられますか。
●村上健康政策課がん・生活習慣病対策室長
チラシの上ではそのようにさせていただいておりますけれども、資料の右下ですね。お急ぎの場合は別途御相談くださいなどと書かせていただいておりますが、予約があった段階で適宜その患者様の利便性も図りながら対応していきたいと考えております。その旨は各病院なり、みなくるにも御了解をとっていただいているところでございます。
○錦織委員
せっかくいいことを始められるのであれば、相談先がわからなくて相談できないということがないように、相談者は切実な思いで来られますので、主治医などにきちんと紹介できるような形で対応していただきたいと思います。これは要望です。
●岡﨑子育て王国推進局長
済みません、少し訂正させてください。先ほど10県と申し上げましたけれども、18道府県でした。失礼しました。これは子育て支援や少子化対策という、その概略のものもありますけれども、我々の県は今、素案を考えていますけれども、ここまで詳しいものは今のところないと認識しています。
◎伊藤(保)委員長
そのほかございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
それでは、福祉保健部を終わりまして、生活環境部に入りたいと思います。
○山口委員
1ページの東部広域可燃物処理施設について、これはまだ係争中であるのですが、いつごろをめどに決着しようとしているか。東部広域の描いている大体のシナリオというのは。
●広田環境立県推進課長
既にパブリックコメントも締め切っておられ、10月末ぐらいにはまた報告が出てきますので、その後意見を聞きまして、それらの内容を含めて対応していきたいと思っております。ただ、今の評価書についての技術的な審査はほぼ終了しておりますので、それらの報告書を見て対応してまいりたいと考えているところでございます。
○山口委員
その経過はわかります。だけれども、係争中のものもありますので、いつごろをめどにこの問題が決着して地元の了解を得ようと東部広域は考えているのですか。
●広田環境立県推進課長
アセスについては、今申し上げたとおり、この報告書が出てくれば次の段階に入るかなと思いますが、きょうの新聞に組合のほうも関係者の6集落のうち4集落には了解をとれたという記事も載っておりましたので、そのあたりは組合の地元理解が進めばできると思いますが、ただ、私どものほうではいつというのがはっきり申し上げられませんので、御容赦いただければと思います。
○山口委員
東部広域がクリアしなければならない問題は何が残っているのですか。地元対策はもちろんですけれども。
●広田環境立県推進課長
あとは保安林解除なり都市計画決定、それから廃棄物処理法に基づく一般廃棄物処理施設の設置届けなどの関係法令の手続もまだ残っているところでございます。
○山口委員
だから保安林の解除なり都市計画決定などは、相当時間がかかるのですよ。
●中山生活環境部長
山口委員の御指摘のように、まだ今このアセスの途中段階ではありますけれども、当然このアセスと並行して建設するとすれば都市計画決定について、そちらの収容面積をきちんとした形での計画変更もありますし、なおかつ保安林の地域でもありますので、当然、国の認可を受けて保安林を解除する必要があります。東部広域では具体的な建設の手続なりにはまだ入っておられないと思いますので、若干そのあたりの手続的な面でも時間を要しますし、住民の御理解を得ての動きにはなろうかと思いますけれども、一定の時間はまだ必要だと考えています。
○山口委員
解決しなければならないものが次から次へと出てくるわけですので、これは東部広域の責任だとは思いますけれども、そういうことは地元や民間などが複雑になっていると思います。鳥取市が中心になって広域的にしなければならないと思います。
◎伊藤(保)委員長
よろしいですか。
○錦織委員
今、第3次報告書についてパブリックコメントをかけられたり、また県が意見をつけて返したり、今度はそれを精査したりいろいろして、第4次として上がってくるわけですが、その点を確認させてください。
●広田環境立県推進課長
第4次か最終での検討結果の報告についてはまだ事務処理しているわけではございませんが、私どもの条例の手続としましては、この3次報告書の中身で一定の方向性が示されたことによる環境影響の変化なりを明らかにしてくれとしておりますので、場合によっては今、錦織委員がおっしゃるように、別な観点でそういった方向性が出されれば、そういった確認もしてまいる所存でございます。
○濵辺委員
2ページのとっとりCO2ダイエット作戦と全国都市緑化フェアについてお聞きしたいのですけれども、このCO2ダイエットは1周年記念ということで、協賛していただいている店舗に対して今までのお礼などを考えておられるのかどうかということと、これから消費税が8%に上がるときに、協賛店でしていただいているそれぞれサービスについて、どうお考えかをお聞きしたいと思います。
◎伊藤(保)委員長
都市緑化のほうは。
○濵辺委員
都市緑化につきまして、駐車場の問題が先ほどありました。要はピストンで送迎していただけるのですけれども、行く人は自分のあいている自由な時間の中で行かれると思うのです。ぜひとも近隣に駐車場を設けていただくことがこれから集客をする上で大切ではないかと思いますので、この点もお願いします。
○野田委員
13ページ、小西室長にお尋ねいたします。今回の第30回全国都市緑化の件でありますけれども、想定としてはここで30万人、さらには花回廊や燕趙園の10万人を含めて40万人という想定であったと思います。それが、入場者数が1万6,369人ということで9月21日から始まって51日間での想定と余りにもかけ離れているのではないか。それは今、濵辺委員がおっしゃったように鳥取の風土を理解していない。電車も走っていないし、地下鉄も走っていない。軽自動車を買い求める数値は全国でも上位にある、それぐらい自動車でないと動けない地域であるにもかかわらず駐車場を持っていない。今、ハートフルや70歳以上の方々の部分についてはこれから設けるということでありますので、前進はしていると思います。しかしながら、一般の方々についても、先ほど言われたような形で駐車場をつくればいいわけですから。そして、緑化フェアが終わったときにはさっと鳥取に自生する草花を植えて、またもとに戻せばいいわけです。簡便な駐車場をつくれば、それなりの対応ができると思います。現在でもまだ切符が20万枚売れ残っているというお話を伺っております。こんなことでは51日間で達成できるのだろうかとつい心配します。それも含め、今後どういう対応をなさっていかれるのか答弁をお願いいたします。
○鉄永委員
私も駐車場問題で申し上げたいと思います。出足が悪いということで、実は議会の帰りにあそこを通ってみたのですよ。そしたら、あの広い駐車場はがらあきですよ。帰りましたら、妻が「近所の奥さんと話ししていたら駐車場が近辺にないと、5キロも歩かなければいけないのだと。それならやめたわ」と言うのですよ。あれだけ広いところに、バスをピストンで運行しているかもしれませんけれども、やっと入ったのがバス1台。前にもう1台とまっていましたが、乗用車などは止まっていませんでしたよ。1台、2台はあったかもしれないけれども、そんな状態を見ていて、何で有効利用しないのか私はわからないですね。それから、ピストンといっても、私は青谷に住んでいますけれども、どうやってピストンするのですかね。旧市内の鳥取までわざわざ出て、また乗っていくのですか。どうも発想が理解できない。この駐車場問題は早急に対応しませんと、誰が見たって70歳以上の要介護者だけでは満杯になりませんよ。例えば平日だけでもどんどん入れたらいいではないですか。きょうでも見に行ってみたらよいですよ。恐らくがらんとしていますよ。
◎伊藤(保)委員長
順次答弁を求めます。
●広田環境立県推進課長
お手元にこのチラシを配付させていただいているところですが、開いていただくと協賛店舗一覧が出ておりますけれども、協賛店舗へのお礼はどうかということにつきましては、1周年記念ラリーを通じて、こういった協賛店舗を一層利用していただくことで、そのお礼にかえさせていただいております。この周知を含めてこういったイベントを実施していることで、特別にそれぞれに対して何かお礼をすることは考えておりません。こういうイベントを通じて利用促進を図っていくことでかえていると御理解いただけたらと思います。
●小西緑豊かな自然課全国都市緑化フェア室長
駐車場の問題につきましては、この計画段階で会場周辺に駐車場をつくるか、それともつくらずにほかの場所からパーク・アンド・ライドでシャトルバスで送迎するかという議論があって、かなり議論したわけですけれども、最終的には、その会場のところに駐車場を造成すれば、たしか500台ぐらいはつくれたと記憶していますが、つくってしまうと平日であれば大丈夫だと。しかし、休日や土日になると500台ではどうしてもオーバーしてしまうので、別のところに臨時駐車場が必要だということで、会場につくるかつくらないかでかなり考えたのですけれども、最終的につくってしまうと、そこの道が1本しかないために渋滞が起こると近隣の住民にかなり迷惑になるだろうと。それから駅などからもシャトルバスを当然走らせるのですけれども、このシャトルバスの運行で渋滞になると。(発言する者あり)はい、わかりました。
今後ですけれども、きょうから70歳以上の駐車を可能とするわけですけれども、御指摘がありましたように様子を見ながら、例えば平日だけでも駐車ができるよう、利用状況を見ながら検討してまいりたいと思っております。
●中山生活環境部長
今までの経過を御説明いたしまして大変失礼いたしました。平日はよく行けませんので、私も土日に会場へ開会してから行かせていただいております。鉄永委員それから野田委員の御指摘のように、確かに広い駐車場前の観光バス、それからハートフルの用意をしておきながら、来場者が少ないためにがらあきの状態で、正直申し上げて私どもも非常に憂慮していますし、県民の方々から多数の御批判もいただいております。
今回、私どもも非常にそのあたりをどうにかできないかということで、鳥取市と1回目のお話として当面ハートフルという格好での提供、また布勢運動公園で乗られる方はシャトルの代替となる格好のものを一つ出しております。ただ、これでたくさんの人が来られるようになるかどうかは、まだまだ不安な部分があるかと思います。当然、今の状況等を御報告しておりますけれども、50代、60代の方々もかなり来ておられますので、その方に対する駐車場対策、特に一般客の駐車場対策をどうするかというのは引き続き、早急に鳥取市とお話させていただいて、より強化した策を練らせていただきたいと思います。新たな造成ということもありましょうが、当然近くには、例えば緑風高校の校庭なり、既存に利用できるものもまだまだあろうかと思いますので、そういったものを考えながら具体策を練らせていただきたいと思います。
○濵辺委員
先ほどの質問で言いたかったのは、それぞれ加入していただいた店舗に集客ができるだろうと思いますが、協賛してもなかなか集客ができないことも一つにあります。それから消費税が増税されますので、このことも何かしら協賛していただいている店舗に対して引き続き協賛していただくため、県としての誠意を示していくべきではないかと思うのですけれども、いかがでしょうか。
●広田環境立県推進課長
検討してみたいと思いますが、当面は今おっしゃられたようなこともありますので、こういった店舗について、今はホームページなどでの周知なり、何かしらこういった店舗が協賛しておられることのPRなりにまずは努めていきたいと考えております。
○山口委員
今、利便性の話が集中しておりますけれども、まず本当に行ってみようかという感じが鳥取にいても感じないのです。確かに、行ってみたらいい評価はされておりますし、利便性は利便性でもちろん大切ですけれども、やはりこういう雰囲気にさせることが必要だと思いますね。だから、これは県内の市町村なり、メディアを最大限に利用して、本当に行ってみなければと評価してもらうことと、それがクリアされれば、今言ったアクセスの問題もあると思います。
それともう一つ、私どもがお客さんから聞きますと、駐車場などの案内が迷う形になっていて、行き方がわからないという苦情も出ております。だから、部長が今言われたような形で総合的に取り組まれ、県内をまず対象として本当に行ってみてやろうと思ってもらうと。次に行かれた人は本当によかったなというのが口コミになって広がるような方法を模索しなければ、私はこのままでは大変だと思う。
●中山生活環境部長
先ほど小西が申し上げましたし山口委員もおっしゃるように、現物ができていないところで、なかなかビジュアルなPRができなかったところの負い目などもございます。幸いなことに今週から「趣味の園芸」などの収録も入っておりますので、全国的な放映等も始まりますほか、さまざまな全国的なネットで現物なり映像を見せながらの取材といったPRも入ってきておりますので、そのあたりはメディア等にも引き続いて働きかけながらやっていきたいと思っております。
特に中身の問題、個人的には非常にいい仕上がりになっているかとは思うのですけれども、何より入場門まで来ていただいて入っていただかないと、なかなか確認できていないところがありますので、そのあたりを鳥取市また県庁のほかの部局等の御協力も仰ぎながら、広く広報などに努めて、より多くの方に見ていただいて、また広報等に努めていただくと。短い会期ではありますけれども、その努力を頑張ってやらせていただきたいと思いますので、ぜひともよろしくお願いいたします。
◎伊藤(保)委員長
関連でありませんか。
○鉄永委員
最後に申し上げておきたいと思うのですけれども、危機管理と一緒だと思うのです。どうして入場者が少ないのかを途中で考えなければならないと思いますし、先ほど言いましたように、あそこは駐車場500台ですか。あれががらがらでは、イメージが悪いですよ。先ほどの説明では休日は500では足らないものの、平日はがらがらであれば、せめて休日なり平日に行っていただいて、休日をもう少し便利にするため、早急に考えられたほうがいいと思いますよ。これもサービスだと思うのですよ。僕のイメージは、あそこががらがらなのを見ていて余りよろしくなかったです。
◎伊藤(保)委員長
要望ですね。
○錦織委員
私が一番嫌なのは、行ってみて駐車場に入れなかったことが一番がっかりするのですよね。だから、開放されるにしても、今、空き具合がどうなのかという情報を早く提供されて、「ああ、きょうはシャトルバスを使わなければいけないな」という判断が早くできることもあわせてお願いしたいと思います。
◎伊藤(保)委員長
私のほうから1点。ハートフル駐車場の利用要件を緩和されるということですけれども、最低限ハートフル駐車場の一定の概念を超えての要件緩和は避けていただきたい。そこで要件を一旦外してしまったら、ほかの駐車場のハートフル駐車場も駐車できるのではないかという勘違いも生まれてまいりますので、高齢者としての駐車場が必要なら新たに設けるべきであって、ハートフル駐車場はそれなりの駐車要件がありますから、そこは最低限守るようにしていただきたい。そうしないと、他のいろんな公営も民間も含めてハートフル駐車場をつくっておられますけれども、勘違いが起きてくると思いますので、それだけはお願いを申し上げます。
○坂野委員
私もそれを申し上げようかなと思っていたのですけれども、ハートフル駐車場はたしか鳥取県だけではなくて、全国で協定を結んでいるハートフル駐車場の利用許可証をもらっている都道府県の札を持っていれば、その協定を結んでいる県でも利用できたと思いますので、ここの都市緑化とっとりフェアのためだけにそれを変更してしまうと他の都道府県にも影響等が及んでしまうと思います。気持ちはすごくわかるのですけれども、一度決めたルールを変えてしまうのは私も不安があると思います。委員長がおっしゃったとおりですので、他の都道府県との兼ね合いも鑑みて、慎重にやっていただきたいと思います。
●中山生活環境部長
誤解のないように申し上げますと、ハートフル駐車場自体、当然障害者の方にきちんと確保いたします。一方で、先ほど500台なり観光バスの駐車場なり、あるいはその他一般商業系の駐車場などで考えております部分ががらんとあいておりますので、そちらについて、例えば70歳以上の方が同乗しておられればそこにとめていただくなど、より御高齢の方が来やすくする、また70歳以上の方に加え、例えばベビーカーに乗っているお子様方の、それは多分2歳以下の子供たちでしょうが、そういった方がおられる方はあいている駐車場にとめるという形で拡大しようかという趣旨ですので、御理解いただけたらと思います。
○錦織委員
あと2点お願いいたします。3ページのノーレジ袋推進シンポジウムについて資料を見ますと、特にレジ袋辞退率がアップしない県中部・西部地域の消費者の意識向上と書いてあるのですが、鳥取市は今レジ袋が有料になったということですが、それをする前は、中西部の地域よりもレジ袋を断るのが傾向として多かったのですか。それを確認したいのですけれども。
●広田環境立県推進課長
東部は中西部に比べて40%を超える格好で若干、高かったと思います。中西部も月によっては40%ぐらいのときもありますが、30%から40%ぐらいで中西部は推移している状況でございます。
○錦織委員
やめるというか、鳥取県はもうレジ袋を辞退するよというふうにしないとなかなか、この地域は有料、この地域は無料という状況ではなかなか全体として推進するのも難しいのではないかと思いますので、例えばある都市ですともう一切出さないと。ただし、どうしても必要だったり、袋がないなどという人は紙袋を渡すというやり方もしているようなので、そこら辺を徹底しないといつまでも進まないのではないかと思いますので、消費者や業者ともよく相談していただきたいなと思います。それは要望しておきます。
それと、4ページの緊急雇用創出で県営住宅の入居管理者の情報管理事業を今回ファイリングし直すということで、パソコンの一般的な操作が可能な職員を半年間、1人採用してするということですけれども、この種の報告がすごくよく出てくるのですが、私は個人情報の観点から、それは公務員に準じてと言われるものの、果たして緊急雇用の仕事として、この業務がすごく安易な感じがするのです。やはり、こういう分野は緊急雇用ですることかなと思いますけれども、どうでしょうか。
●広田環境立県推進課長
ただファイリングということではなく、そのあたりの個人情報の取り扱いは今、委員もおっしゃったように公務員としての守秘義務も徹底して実施していただく形での対応を指導していきたいと思います。
○錦織委員
当然そういうふうにされるとは思いますが、でも半年ぐらいでその仕事をやめられる方が次々というか、このことだけではなくて、ほかのこともよく個人情報を扱う分野のところで採用されるのですけれども、ほかの分野もありますので、県全体として考えていただかなければと思います。安易にこの分野を緊急雇用で採用するのはやめてほしいなと、やめるべきではないかと思いますが、くらしの安心局長、どうでしょうか。
●宮脇住宅政策課長
錦織委員のおっしゃった点につきましては、県営住宅ですので個人情報というのはどうしても入ってきてしまいます。ですけれども、先ほど広田課長も申しましたが、それについてはもう十分徹底していただくことしか申し上げられないといいますか、いずれにしても住宅政策課の業務はどの担当においても個人情報を取り扱いますし、その情報を外に持ち出したりすることが絶対ないように徹底しながら、ただ業務が滞っている分がありますので、こういう緊急雇用という事業を使って進めていきたいところがございます。そこは徹底いたしますので、御理解をいただけないかなと思います。
○福田副委員長
1点、森本課長に質問させていただきたいと思います。
リサイクルフロンティアin鳥取というフォーラムが開催されることにつきまして、この文章を見ていますと、県内では生ごみや紙おむつ等のごみの減量リサイクルの取り組みが拡大しているということですけれども、昨年、私も地元が八頭町で生ごみリサイクルが県内では先進的な取り組み地域だということで一般質問させていただいたのですが、特に八頭町を先頭で智頭町や旧河原町、用瀬町の一部などは一生懸命取り組んでいて、昔からの鳥取市なり、あとその他の地域はなかなか取り組みが進んでいないと。平井知事が掲げられた目標にその生ごみは非常に追いついていないということですけれども、取り組みの拡大はあれからしているのでしょうか。
●森本循環型社会推進課長
福田委員が質問をされて以来、目に見えて大きな拡大はなかなか難しいのが現状です。ごみの減量化を進めていく上で、結局生ごみはものすごくウエートが高いわけですから、非常に政策上のターゲットになっていまして、その中で特に東部は因幡環境というリサイクル企業がおられますので、そこが智頭町、八頭町、鳥取市の一部と連携してやっておられるわけです。これはこれで、うちとしては市町村に対して必要な経費について支援して、何とか拡大してもらうように進めているところでありますけれども、現実的には収集コストなどは今より絶対高くなってきますので、高くなった分がどういった格好で返ってくるかが目に見えて市町村に実感されないと、なかなか拡大できない部分があります。そのあたりは、地道でありながら実際の成功例をたくさんつくっていって市町村を納得させていく、そうしたスタンスで臨んでいきたいと思っていますし、一方で中部では北溟産業が、これは湯梨浜町さんとまた違うアプローチをかけておられます。これは、できた野菜をそのシールを張って売っていくことがオプションについていますので、これをモデルとしてアピールしていきたいと。これは我々の2つの生ごみに対するアプローチです。それに加えて、いわゆる連合婦人会等がしている家庭レベルでの段ボールコンポストです。これが一番市町村にも受けがよくて、市町村としても入っていきやすい、非常に地道な例でありますけれども、それを500名からスタートして現在は3倍の1,500名ぐらいに拡大してまいりました。実は、このシンポジウムが狙っていますのは、そういう家庭レベルのところを後押ししたいということが大きなポイントでありまして、そういう関係者に参加していただいて普及啓発を図っていきたいと考えています。
○福田副委員長
ありがとうございました。因幡環境や北溟産業などは一生懸命取り組んでおられますけれども、できた液肥や堆肥を活用してタマネギなどの野菜類をつくられておりますけれども、出口を見つけてあげて、そこを県がさらに推進していかないと、なかなか普及してこないだろうと思います。
県立中央病院を初め、たくさんこの事業所が生ごみリサイクルに参加されているのですけれども、例えば一般的なレストランやカフェなどはやはり鳥取市の環境衛生公社のほうが安いので当然そっちに流れるのですが、そのあたりは県としてインセンティブをつけてあげるなり、例えばこの常任委員会で札幌市教育委員会に行き生ごみリサイクルを間近に見てきたのですけれども、あのとき平井知事が言われたのは、関係町村と連携して、学校給食などにしっかり生かしたいと言われていたのですけれども、その後、県として八頭町あたりとどういう話をされて、学校給食などについては今どういう状況になっているのでしょうか。
●森本循環型社会推進課長
議会で質問されて、その後すぐ八頭町とは、まず役場と農協を交えて話をしました。一番最大の問題は、農協から農家にお願いするわけですけれども、ある決まった時期に決まったものが一定量確実に集まるかが最大のネックでありまして、そのためコンセンサスが今時点ではなかなか図れていません。話し合いの場として、そこまで持っていったのですけれども、そこから実際その農家の協力を得て集めるところまで至っていないところが現状です。
ただ、教育委員会の給食センター部局との連携は非常に重要ですので、各市町村に出向いたときには教育委員会にも参りまして、給食センターと連携をとるように働きかけています。結果として、いろんなアプローチがあるのですけれども、19市町村のうち今15市町村の給食センターでは何らかの生ごみ処理をしていくべく仕掛けは全部立てているところです。ことしも一応倉吉市や若桜町のほうで生ごみ処理機を入れて、その構内でリサイクルし、花壇に肥料を持っていくような、なかなか目に見えませんけれども、そういった取り組みも、地道ながらしているところであります。
○福田副委員長
平井知事も言っておられましたけれども、やはり環境産業を育てているのだと言っておられました。出口があって、幾らリサイクル商品でできたものがあっても、それが商品として活用されなかったら育たないと思いますし、あの大きな札幌市でもほとんどの公立小・中学校でやられているわけですから、もっと力を入れてぜひとも推進していただきたいと、これは最後にお願いです。
○坂野委員
3ページのノーレジ袋推進の取り組みですけれども、非常に進んでいるなと思いまして、スーパーなどに行ってレジ袋5円と言われたら、やはりマイバッグを持っていくようにするように私自身もなっているのですが、今その買い物の形態というのが、直接お店に行って買う場合と家でインターネットを利用して買う場合があると思うのです。実際スーパーなどで購入するものも今はインターネットで購入できるようになっているそうでして、そうした場合のレジ袋の対策について、どういうふうにお考えになっているのかをお尋ねしたいと思います。
その理由といいますのは、私のところに県民の方でおっしゃっていたのが、スーパーに行って買い物をする場合はレジ袋削減のための対策がなされているけれども、インターネットで購入した場合、例えばお茶やコップ、名札、マイクを買った場合に、スーパーに行って買えばレジ袋を5円でもらって、それを全部詰めるか、もしくは自分で持っていったマイバッグに詰めて帰るという状況だと。しかし、インターネットで買って宅配で直接持ってきてもらう場合は、一つ一つを袋に詰めて、丁寧過ぎる以上の対応をしてもらって自宅に届くそうでして、買い物に行けばレジ袋なしで済むものが、極端に言えば1回の買い物で10枚ぐらいレジ袋がついてくるような現状があるようですが、そこの対策はどのように考えておられるのかをお尋ねしたいと思います。
●広田環境立県推進課長
そのあたりについて直接の対策は今はまだ検討しておりませんが、イオンなどはこの11月から全国全店舗でノーレジ袋の取り組みをされるということです。イオンなどがそういう宅配というかインターネット購入も実施しておられますので、実態を調べまして、そういった削減に向けた取り組みにも工夫していただくことを要請していけたらと思います。
○坂野委員
今、名前が出ましたので申し上げると、そのイオンの宅配サービスだそうですけれども、必要以上のビニールに包まれて来るようでして、これを何とかしてほしいという声が届きました。これからは、それこそICT技術がどんどん進んでくるわけでありまして、その可能性を秘めて私も遠隔手話サービスモデル事業に非常に期待しているという面がありましたけれども、買い物にしても、やはりそういう形で買い物の形態も時代の流れに応じて変わってくるかと思っております。店頭に行けばきちんと対応しているけれども、ネットで買ったら店頭でもらう以上の袋が来るようだと時代の流れに逆行する形になると思いますので、そのあたりの対策をぜひ進めていただきたいと思います。
◎伊藤(保)委員長
そのほかございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
そうしますと生活環境部は以上で終わりたいと思います。
最後に病院局に移りたいと思います。
○錦織委員
この中央病院の機能強化基本構想ですが、昨年の決算審査委員会の指摘事項で建てかえも視野に入れてと書かれていたので、耐震補強したばかりなのになという意識が私にはあったのです。ここに来て県と日赤が連携して鳥取県中央病院が500床以上となることが具体化されて、それを含めて建てかえるという方向性が既に書いてあるのですけれども、これは県がこれまで耐震補強してきたことと、今これを建てかえようということとの整合性についてどう考えておられるのかが1点です。それから、大体いつごろをめどに建てかえようと考えておられるのか、その構想のまだ前の前の段階だとは思うのですけれども。
●渡部病院局長兼総務課長
耐震補強と建てかえの関係ですけれども、耐震補強はあくまで地震が起きたときの患者の生命を守ることが目的であります。耐震補強をしても耐用年数は延びません。今、中央病院は耐用年数であります39年目を迎えております。耐用年数というのは構造的にコンクリートが劣化する、あるいは中の鉄筋が劣化することで年数が決まっているものであります。したがいまして、耐震補強をしたから年数が延びるというものではありませんので、基本的には建てかえの方向で検討を進めさせていただいているところであります。
それと建てかえの時期のお話ですけれども、日赤が平成30年の前半にオープンされると聞いております。日赤と中央病院との機能分担という話もありますので、我々としては同じような時期に、余りおくれないような時期に整備したいと。遅くとも30年度内には整備したいと考えております。
○野田委員
関連して、中央病院を高度医療を担うような病院にしたいということはすばらしいことだと思うし、日赤との話し合いもとてもうまくいっていると思います。しかしながら、あそこの場所は千代川のすぐ隣ですよね。そうすると、発電の部分で一つは少し高くして建てた部分と、それから2階に持って上がった部分とがありますね。では、本当に津波が来た場合、どれぐらいの想定をなさって、その建物がどういう形になるものなのかを心配するのです。この点について教えてください。
●渡部病院局長兼総務課長
まず津波のお話がありましたけれども、24年3月に津波対策検討業務報告書が出ておりまして、中央病院のあたりは津波は来ない想定になっております。沿岸部分はありますけれども、中央病院のあたりは影響がないと。
もう1点、洪水のお話ですが、千代川の近くということであります。21年の3月に鳥取市が洪水のハザードマップをつくっています。100年に1度の大雨でどれくらい水がつかるのかということですけれども、中央病院のほとんどが0.5メーターから1メーター浸水すると。ごく一部が1メーターから2メーターの浸水という予測になっております。
新病院を建てるに当たりましては、こういうことを想定いたしまして、例えば自家発電装置をどこに設置するのかも検討していきたいと思います。一般的な例ですけれども、そういう浸水のおそれがある場所に建てる場合は、自家発電装置を例えば2階以上に設置することもありますので、整備の基本構想の中で検討していきたいと思います。
○野田委員
以前にもこの委員会で国府町の昔話をさせていただきました。それは、津波がどんどん上がってきて宇部神社の高台のところまで来たところに国府町の人たちは逃げてきた。それから岡益という地域があって、八頭のほうに抜けるのですが、それを水が越えてきたものだから、その地域を水越という。それからどんどん上がっていくと吉野に学行院があるのですけれども、学行院のところまで水が来たのだと。つまり、宇部神社の境内と学行院は同じ高さですよと。また、その手前に船山がございます。津波で打ち上げられた船が、そこまで行ってとまっていたから船山という言い伝えがあるのです。だから、そういうことを考えると、本当に津波はあそこは来ませんよという想定でいいんだろうかと。こんな心配をするものですから尋ねたわけです。もう一度答弁をお願いします。
●渡部病院局長兼総務課長
繰り返しになりますけれども、昨年3月にそういった津波の報告書が出ておりまして、そこでは影響がないということですが、実際の整備計画の策定に当たっては再度このあたりも検証して、そういった被害がないようにしていきたいと思います。
◎伊藤(保)委員長
そのほかございませんか。
意見も尽きたようであります。
そうしますと、次に、閉会中の調査事項についてお諮りいたします。
陳情で研究のため留保と決定したもの並びに本委員会所管に係る社会福祉施設及び衛生環境施設の整備、病院事業、その他の主要事業については、閉会中もこれを継続審査及び調査することとし、その旨議長に申し出ることに御異議ございませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
御異議がないようでありますので、その旨議長に申し出ておきます。
なお、委員長報告の作成内容につきましては、委員長に一任いただけますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
御異議がないようでありますので、そのようにさせていただきます。
次に、そのほかですが、執行部、委員の方で何かございませんか。
○鉄永委員
きのうとおととい、藤井局長の答弁があったのですけれども、時間がなかったものですから1点だけ申し上げたいのですが、私は、鳥取県民に対する説明責任を最低限果たすべきだという思いで申し上げました。それで、看護大学の件で寮のことをおっしゃったので、理事長からお聞きしましたけれども、寮というのは学生の御家族からして見ると非常に安心感があるということで、確かにそうだろうなと思うのです。ただ、県立大学でもないですよ。つくられるのは結構だと思うのですけれども、補助対象に入れるかどうかはまた違った意味があるのではないかと思いました。
それと、そういうことを考えてみますと、私は取り壊し代は対象になるのではないかと言いましたけれども、貸借対照表上の建物となると、壊してしまえばその残存価格が寮にはありますから、財産を毀損することになりますよね。ですから、それは何年経過して幾ら残っているのか知りませんが、そういったものだったらわかりやすいなと思ったものですから、参考までに申し上げておきます。
◎伊藤(保)委員長
要望でいいですね、御意見として。
○坂野委員
私も県民に対する説明責任を果たすことは極めて重要なことだと思っておりますけれども、一昨日の私の一般質問で鳥取市医療看護専門学校の建設に反対していると勘違いを受けられているのですが、建設自体は賛成しております。いかにして皆さんに納得していただける形で応援できるかに疑問を持っておりますので、そのあたりを御理解いただきたいと思います。
○錦織委員
2点あります。1つは、以前に放射能廃棄物の不法投棄がありましたが、その後、情報提供があったかどうかについてお伺いしたいのが1点目です。それから産廃処分場の問題ですけれども、この間の議会の中で、廃棄物審議会と環境影響評価審査会の2つが出てきたように思うのですけれども、今の一般廃棄物の分にはこの環境影響評価審査会があるのですが、産廃の場合にはないのかどうかを聞きたいのですけれども。
◎伊藤(保)委員長
順次説明を求めます。
●金涌水・大気環境課長
鳥取市の岩倉の放射性廃棄物の関連でございます。それにつきましては今現在、厳重に保管しながら、それを処分できるところがなかなか探せていないという状況でございまして、今鳥取市と一緒になってその処分先を探している状況ございます。
●森本循環型社会推進課長
東部広域のやつは、環境影響評価法に基づいてしておりました。これは審査会……(発言する者あり)県のほうは手続条例にのっとってしていますので、これは審議会です。ですから、答弁のときは多分審議会という意図で答弁しているのだと思います。
○錦織委員
それで放射性廃棄物については、今厳重に保管してということですが、多分ビニールシートか何かかなと思ったりするのですけれども、その処分先は県や市なりが考えないといけないものですか。
●金涌水・大気環境課長
一応、国にも照会をかけまして、いろいろ候補を御提案いただきながら探しているところでございます。
○錦織委員
でも、なかなか県や市で候補地を探すのは難しいのではないかと思うのですけれども、何か解決法のめどがつきそうですか。このままずっと置いていても通る人は嫌だと思うだろうし、それこそ劣化してきて環境にどう影響するのですか。
●金涌水・大気環境課長
いつまでというめどはなかなか立たないのですけれども、引き続き探していきますので御理解いただきたいと思います。
○福田副委員長
きょうは全国緑化フェアのことで皆さんからいろんな意見があったのですけれども、2つ提案したいと思うのですが、1回この常任委員会できちんとした会場視察をしたらどうかと思うのですが、いかがでしょうか。(「それは内部か」と呼ぶ者あり)はい、委員で。
もう1点は、野田委員が言われたのですけれども、チケットが相当余っているということであれば、議員の有志で幾らかずつ協力したらどうかと思うのですけれども、これは内部のことです。
◎伊藤(保)委員長
今、福田委員から2点提案がございました。チケットは個々の御努力とさせていただきまして、常任委員会として視察しようではないかということですけれども、皆さんいかがでしょうか。(発言する者あり)
では後の議題としたいと思います。そのほかございませんか。
それでは、委員の皆さんには相談したいことがございますので、この場にお残りいただきたいと思います。
執行部の皆さんは退席していただいて結構でございます。
(執行部退席)
お残りいただきましたのは、まずハンセン病国立療養所の訪問についてであります。
9月12日の常任委員会で参加の御希望を伺ったところ、錦織委員、濵辺委員、坂野委員から参加する旨の回答を受けました。この3名に私を含めた4名で参加いたします。御承知ください。
次に、社会福祉法人やずの不適正な事務処理に係る勉強会についてであります。
この後13時から開催いたしますので、参加いただきますようよろしくお願いします。
最後に、本委員会と執行部との意見交換会についてであります。
本日午後6時からホープスター鳥取で開催いたしますので、参加されます委員の方はよろしくお願いいたします。
それでは、緑化フェアについてここで議論してしまいたいと思います。緑化フェアの現地視察を常任委員会として視察いたしますか。(「チケットはそれぞれが購入していただく」と呼ぶ者あり)チケットはそれぞれで購入されますか。それとも割り当てでしますか。
○錦織委員
会場に何回も入れるものがあるのですか。
○坂野委員
場外に出たら無効になります。
○野田委員
何回も入れるようなのがあります。
○錦織委員
何遍もね。
◎伊藤(保)委員長
それでは、これはどうしますか。
○錦織委員
行きます。
○山口委員
いや、行くのはいいですけれども、旧鳥取市ではない田舎の方から行くのはなかなかです。
◎伊藤(保)委員長
鳥取市にもっと汗かいてもらわないといけない。
○山口委員
そうだ。鳥取市だと思います。
◎伊藤(保)委員長
やはり県から申し入れをさせなければいけないと思う。そして、もう少しコミュニケーションをとらせないといけない。鳥取市が主会場だから鳥取市がもっと積極的に汗をかかなければいけない。個人的な考えだけれども、鳥取市は少し距離を置いて見ているかなという思いがするのだ。
○山口委員
いや、現実に鳥取市は距離を置いている。
◎伊藤(保)委員長
いけませんね。
○山口委員
例えば町内会なり公民館で企画して行かれたりはないですか。
◎伊藤(保)委員長
その辺を、どうしましょうか、経験豊富な議員がたくさんおられるのですけれども。
例えば県から鳥取市にとっとりフェアへ現地視察するなどの誘導なり、そういう働きかけを要請するなど、県議会が働きかけるのはなかなか大変だ。どうしよう。
○山口委員
そういう意見が出たということで……。
◎伊藤(保)委員長
これは常任委員会の一つの声として、執行部にそういう働きかけをしなさいという申し入れをしますか。それで野田委員、どうでしょうか。議長からしていただくのがいいでしょうか。経験豊富な議長や元議長が3人そろっておられますから。それは議長がやりますか。(発言する者あり)
○坂野委員
主催者は県でしょうかね。
◎伊藤(保)委員長
主催者は県です。
○錦織委員
県なのに鳥取市に要請するのですか。
◎伊藤(保)委員長
そうではなくて協力してくださいとお願いをするのです。
○錦織委員
頭下げに行くのね。(「そうそう」と呼ぶ者あり)
○山口委員
県民というのは共通した中に入っていて、その中に鳥取市が協賛みたいな形で入っている。
○野田委員
会長が知事で副会長が議長だ。
◎伊藤(保)委員長
だから、もう一度改めて緑化フェアへの鳥取県としての協力のあり方を強化するようお願いしなさいということで。
○山口委員
それで委員長から知事に対して申し入れされるのか。県としての盛り上げ方について、フェアの中での鳥取市との協力についてだね。
○錦織委員
知事も頭下げないと。
○山口委員
委員長から指摘していただくと。
◎伊藤(保)委員長
それなら常任委員会のまとめとして、2点。要するに、改めて緑化フェアの駐車場を含めたいろいろな課題があるけれども、それに真摯に取り組みなさいということと、鳥取市へのいろいろな部分の協力をもっともっと仰ぎなさいということで申し入れしますか。よろしいですか。(「はい」と呼ぶ者あり)
では、そのとおり申し入れするということでいいでしょうか。(「はい、よろしくお願いします」と呼ぶ者あり)
○野田委員
視察はどうなっていますか。
◎伊藤(保)委員長
視察はまだ。(「とりあえずはいい」と呼ぶ者あり)意見交換会は今晩6時からです。
では、以上をもちまして福祉生活病院常任委員会を閉会いたします。
午後0時00分 閉会
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