会議の概要
午前10時00分 開会
○澤副委員長
ただいまから地域振興県土警察常任委員会を開催をいたします。
本日は、県議会委員会条例8条によりまして、副委員長が委員長の職務を行いますので、よろしくお願いをしたいと思います。
本日の日程はお手元の日程表のとおりですので、この順に従いまして議事を進めさせていただきたいと思います。
初めに、会議録署名委員を指名いたします。
本日の会議録署名委員は、藤井委員と国岡委員にお願いいたします。
それでは、本委員会に付託されました議案について審査を行います。
その前に、県土整備部長より発言したい旨の申し出がございますので、これを許可いたします。
●長谷川県土整備部長
私のほうで、一般質問で議員から御指摘いただいた件について発言させていただきたいと思います。
今議会一般会計補正予算の米子空港へのスカイマーク就航に伴う駐車場整備費でございます。これにつきましては、予算説明の際に詳細についての説明が不足しておりました。このことから、既定経費による対応と補正予算によるものとの関係がわかりづらくなってしまいました。反省しております。申しわけございませんでした。今後は予算説明等については適切に説明できるように注意して対応させてまいりたいと、このように考えております。よろしくお願いいたします。
なお、この駐車場の経緯とか現状については本日の報告事項に配付させていただいております。後ほど説明させていただきます。
○澤副委員長
それでは、付託議案に対する質疑を行っていただきたいと思います。(なし)
質疑はないようですので、付託議案に対する討論を行っていただきたいと思います。(なし)
それでは、採決に入りたいと思います。
採決については一括して採決するのがよろしいかどうかお諮りをしたいと思います。(「一括」と呼ぶ者あり)
一括という意見が出ましたので、一括して採決いたします。
それでは、原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
賛成全員であります。したがいまして、本委員会に付託されました全ての議案については、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、請願、陳情の審査を行いたいと思います。
今回は継続分の陳情1件の審査を行います。
陳情25年21号「鳥取県私学審議会のあり方について」の審査を行います。
御意見のある方は挙手をお願いします。
○斉木委員
陳情25年21号、鳥取県私学審議会のあり方についてでございますけれども、私学審議会並びに知事に新設校の設置とか開設学科、定員等に関し制限を加えることができるよう、それぞれの権限を強化することが法に照らして可能かどうか、いましばらく慎重な検討が必要であることから、研究留保にしたいと思います。
○澤副委員長
ただいま研究留保という声がありましたが、研究留保とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
挙手全員でありますので、研究留保と決定いたしました。
次に、報告事項に移りたいと思います。
質疑については説明終了後、一括して行うことといたしますので、よろしくお願いいたします。
初めに、警察本部、緊急雇用創出事業の予備枠による事業の追加実施について、中林警務部参事官会計課長事務取扱の説明を求めます。
●中林警務部参事官会計課長事務取扱
警察本部の資料1ページをお願いいたします。緊急雇用創出事業の予備枠による事業の追加実施について御報告を申し上げます。
今回、県事業予備枠を活用して実施する緊急雇用創出事業につきましては2事業でございまして、予算額は145万1,000円でございます。追加実施事業の内訳でございますが、まず、交通信号機管理システムデータ入力事業でございます。本年度予算額は90万7,000円でございます。事業内容でございますけれども、公安委員会が設置しております交通信号機が鳥取県内に約1,300基ございます。これらの信号機につきまして、県警察では交通信号機管理システムによりデータベース化しておりまして、信号機の制御データでありますとか信号機の改良履歴や現場図面等を入力して管理しているところでございますけれども、このたびの事業によりまして、信号の灯器でありますとか信号柱の製造年月日や製造メーカー等詳細なデータを追加入力して信号機管理の充実を図ろうとするものでございます。この事業につきまして1名を採用したところでございます。
次に、職員安否確認・招集システム用データ管理事業でございますが、本年度予算額は54万4,000円でございます。事業内容でございますけれども、県警察では大規模災害発生時、早期に動員可能な警察職員を把握して必要な体制を確立するということを目的としまして、本年10月から民間セキュリティー会社に委託しまして職員安否確認・招集システムを運用しているところでございます。このたびの事業につきましては、災害の規模などに応じまして、事案ごとに電子メールの送信先を事前にグループ分けして職員の呼び出しをより効率的に行おうとするものでございます。この事業につきまして1名を採用し、入力作業に当たっているところでございます。
○澤副委員長
続きまして、「少年の健全育成のための有害環境対策に関する覚書」の締結について、岡本生活安全部少年課長の説明を求めます。
●岡本生活安全部少年課長
警察本部資料の2ページをお願いいたします。「少年の健全育成のための有害環境対策に関する覚書」の締結について御報告いたします。
この覚書は、少年の健全育成を図ることを目的として、有害情報や犯罪の被害から少年を守るための有害環境対策に県、教育委員会、事業者、団体、警察が連携して取り組むことを内容として12月9日に締結いたしました。この覚書には、少年にかかわりの強いコンビニエンスストア、カラオケボックス等の深夜営業の事業所や携帯電話事業者及び鳥取県青少年健全育成条例等で少年にかかわる県の福祉保健部、生活環境部などの12の機関、事業者、団体に賛同いただき、調印していただいております。
次に、この覚書によります具体的な活動内容について御説明いたします。
1つ目の有害情報の遮断につきましては、例えば関係の事業者によります雑誌やゲーム機などの有害図書類の成人向け商品との区分陳列により、少年による視聴や閲覧を防止すること。2つ目の善良な風俗環境の保持につきましては、例えば関係の機関、事業者、団体が合同した巡回活動等によって少年の飲酒、喫煙者や深夜外出者に声かけし、行為の中止や帰宅を促すこと。3つ目の広報、啓発活動につきましては、例えば関係の機関、事業者、団体によります少年や保護者に対する有害情報等の危険性や対処方法が学べる講習会や講演会を行うこと。4つ目の健全育成の環境整備につきましては、少年を取り巻く環境対策で、例えば関係の機関、事業者、団体の合同による未成年者への酒類、たばこの販売防止を目的とした講習会や声かけのロールプレイングを行うことなどにつきまして関係の機関、事業者、団体から賛同を得ているところであります。
今後、事業者のアイデアもいただきながら、相互に連携して具体的な活動を推進してまいりたいと考えております。
○澤副委員長
ただいま警察本部の御報告がありましたけれども、今までの説明について質疑等はございませんか。(なし)
それでは、地域振興部に移りたいと思います。
スカイマーク新規就航に係る記念行事の実施について及び緊急雇用創出事業の予備枠による事業の追加実施について、寺口交通政策課長の説明を求めます。
●寺口交通政策課長
地域振興部資料の1ページをお願いいたします。まず、スカイマーク新規就航に係ります記念行事の実施について報告させていただきます。
来る12月20日にスカイマーク株式会社によります成田、神戸、茨城、この3路線の新規就航が開始されます。それに伴いまして、米子鬼太郎空港で新規就航の記念行事を行いたいと考えております。また、これとあわせまして、このたび新たに開設された各就航先へも地元のほうからキャラバン隊を派遣いたしまして、路線のPR等を行っていきたいというふうに考えております。
まず、米子鬼太郎空港での就航記念行事についてでございますが、12月20日の朝8時10分から空港ビルの2階のほうで米子鬼太郎空港の利用促進懇話会の構成員を中心といたしまして、関係の航空会社ですとか観光関係団体、交通機関等の皆様参集のもと、記念式典を開催させていただきたいと思います。知事の挨拶、それから、当日は西久保社長にもおいでいただきまして御挨拶いただき、テープカット等を行いたいというふうに考えております。
当日初めて入ってくる各便に対応いたしました初便の歓迎行事というのを引き続き行いたいというふうに考えております。資料は中ほど、2番のところをごらんいただければと思います。まず一番最初に入ってきますのが神戸からの便になりまして、これが8時35分に空港のほうには到着いたします。それを出迎える形で8時40分から初便の歓迎、続きまして、成田から入ってきます便に対しまして10時30分から初便の歓迎を行いたいと考えております。これにつきましても、米子鬼太郎空港利用促進懇話会のメンバーを中心にいたしまして、鳥取県の観光親善大使の方ですとか鬼太郎の着ぐるみなども出して歓迎をしたいというふうに考えております。
続きまして、3番をお願いいたします。当日はこれに伴いまして、こちらの地元からも各就航先に出かけていってこの路線のPR等を行いたいと思いますが、まず茨城方面につきましては、副知事、とっとり観光親善大使、皆生温泉組合のおかみさんにも今お声かけをしておりまして、こういったメンバーでキャラバン隊を組みまして、茨城県庁でございますとか地元の報道機関を回りたいというふうに考えております。
成田方面につきましては統轄監、同じようにとっとり観光親善大使、地元の温泉組合のおかみさん等々でキャラバン隊を組みまして、千葉県庁でございますとか地元の報道機関を訪問したいというふうに考えております。あわせまして、各就航先の空港におきましても、就航地の自治体、それから空港の関係団体、こういった方々がそれぞれ初便で米子から行く方を歓迎していただくような形の連携もとっております。特に成田空港につきましては、米子市さんのほうも一緒にそちらへ出向きまして、初便の関係のイベントをやったりとか、神戸空港では関西本部、境港市さんも出かけていって、出発イベント、歓迎イベント等を行いたいというふうに計画しております。茨城空港につきましても、茨城県のほうが米子からの初便の関係イベントを実施するということでお話をいただいております。
こういった形で、地元と各就航先、関係団体等と連携いたしまして、今後、この路線のPR、利用促進等に連携して努めてまいりたいというふうに考えているところでございます。
続きまして、資料は2ページをお願いいたします。緊急雇用創出事業の予備枠によります事業の追加実施について1件御報告させていただきたいと思います。
緊急雇用創出事業の追加予備枠を活用いたしまして、11月25日からこの年度末、3月31日までの間、交通政策課のほうで1名非常勤の職員を採用しております。担当している業務につきましては、県内の空港を利用した羽田便利用者の拡充等を図るために、先般9月補正でお認めいただきましたエアサポート支援事業の窓口業務をお願いし、また、これから立ち上げたいと考えております鳥取空港のサポートクラブ、こういったところの準備業務を担当していただくような形で1名採用しているところでございます。
○澤副委員長
ただいままでの説明について質疑等はありませんでしょうか。
○藤井委員
スカイマークの搭乗状況はわかりますか。
●寺口交通政策課長
まだ正確な数字ではいただいておりませんが、今私どものほうで伺っている状況でございますと、年末の28日ぐらいから年明けの2日、3日については非常に好調な搭乗率だというふうに聞いております。恐らくこれは帰省される方が御活用されているのかなと思いますが、成田便にしましても、それから茨城便につきましてもかなり好調な搭乗率だというふうに伺っております。ただ、このスカイマークの新規就航につきましては、全国的にまだまだ周知されていないところもあると思いますので、現在私どもが航空会社と一緒になって進めておりますPRの進捗に伴いまして、これから日々予約率は上がっていくのではないかというふうに考えておりますが、年末年始はかなり好調な状況だということを伺っている状況でございます。
○藤井委員
年齢層などはわかりますか。
●寺口交通政策課長
そういった細かな分析については情報をいただけていないところですので、確認もとってみたいというふうに思います。
○浜田委員
ちょっと私は理解しがたくてお尋ねするのですけれども、2ページです。専門スタッフを雇用というふうにしてあるのですけれども、どんな専門的知識と経験をお持ちなのか。それにしては月額給料が本当に安くて、実働時間がどれくらいあって、本当にその専門性を発揮できるのかどうかというところが、本気で雇うつもりでいらっしゃるのかどうなのか。本気でこの仕事が必要だから緊急にここに手当てをするのだという、その意味がよくわからないのですけれども、中身をちょっと教えてください。一体どんな人がここに宛てがわれて、その人のどんな専門性を発揮してもらおうとしておられて、どんな効果を狙おうとしておられるのかが、わずかなお金で、本当にそれを求めるならこんなお金ではいけないと私は思っていますし、期間が余りにも短過ぎますね。何のためにここへ持ってきたのかちょっとよくわからないのですけれども。
●寺口交通政策課長
まず、ここに専門スタッフというふうに記載させていただいておりますが、実体といいますか、こちらの気持ちといたしましては、新たに発生した事務、補正予算で組んだ、またはこれから新たに制度を創設していこうという事務につきましてのいわゆる事務補助的な業務をお願いしようと思っての職員さんで、申しわけありません、実体と表記のほうが間違っているといいますか、一致していないというのが正直なところでございます。
○浜田委員
事務補助なら事務補助というふうに書かないと。わかりました。
○斉木委員
スカイマークですけれども、たしか専用の窓口ももちろん米子空港にカウンターができるということですね。
それと、全日空だったら65歳以上の高齢者割引というのもあるのだけれども、スカイマークはもとから格安ですが、そういう制度はあるのですか。
●寺口交通政策課長
申しわけございません。ちょっと確認していないので改めて確認したいと思いますが、ただ、スカイマークさんにつきましては、今のところ割引的なものは、3日前ですとか21日前ですとか日にちに応じた割引はございますが、今の65歳以上の高齢者割引については確認できておりません。申しわけございません。(「米子空港の窓口」と呼ぶ者あり)
カウンター等は完成しておりまして、先般国のほうの点検もございまして、支障なしということでお話があったというふうに伺っております。
○澤副委員長
そのほかありませんか。(なし)
では、次に文化観光局に移りたいと思います。
報告の5番目、緊急雇用創出事業の予備枠による事業の追加実施について、神庭文化政策課長。
●神庭文化政策課長
文化観光局の資料の1ページをお開きください。緊急雇用創出事業の予備枠による事業の追加実施についてでございます。
追加実施事業の内訳でございますが、事業名、尾崎放哉の魅力発見・発信事業といたしまして339万4,000円の事業を計上しております。雇用創出人数といたしましては1人、月額給料を20万円、雇用期間は平成25年10月から26年3月を予定しております。雇用者の要件といたしましては特に定めておりません。事業内容といたしましては、平成26年度、正確にいいますと平成27年の1月になりますが、生誕130周年を迎える鳥取県出身の自由律俳人、尾崎放哉の顕彰機運を高めるため、ゆかりの地としての魅力を発信する各種イベント、評論家や放哉ファンによるフォーラムでありますとか企画展示、こちらは先ほど、終えんの地であります小豆島のほうの資料館もお訪ねいたしまして、放哉ゆかりの写真でありますとか手紙をお借りするように話がまとまっております。そういった企画展示を開催するほか、尾崎放哉のゆかりの地をめぐるマップを作成する事業として計画しております。
○澤副委員長
ただいままでの説明について質問がございますでしょうか。
○福間委員
さっきの交通政策課の分と同じ緊急雇用創出事業臨時特例基金を活用しながら、所管によって賃金格差がかなりありますね。作業内容が単純に比較できるかどうかはわからないので一概に言えないかもしれないけれども、しかし、雇用される側から見ると、どっち側も鳥取県の臨時的な職員採用ということになるわけでしょう。そうすると、この違いというのはどういうぐあいに理解をすればいいのでしょうか。これはどこに聞くといいのか。それぞれが独自に判断しているということなのか。どうなのでしょうか。
●神庭文化政策課長
私どもの事業といたしましては、フルタイムであるということと、実際資料調査でありますとかマップ作成とかといったような業務をしていただくということで、月額給与の参考といたしましてはNPOのほうに業務委託する場合の人件費ということで正職員給料月額、大卒4年以上の方の程度を想定して私どもは20万円というふうに設定しております。
●中林警務部参事官会計課長事務取扱
警察本部の賃金でございますけれども、臨時職員という扱いでございまして、日額6,750円の月21日勤務ということで算定しております。職務の内容につきましても、特にクリエーティブな内容ではございませんで、パソコンに数値を入力していくであるとか、そういうような業務でございます。
●寺口交通政策課長
交通政策課につきまして、事務補助の県の単価がございまして、一番安い区分の単価のところで私のところは計算しております。
○浜田委員
人件費の問題は、同じ屋根の下で仕事をされる方々ですので、一定のルールにのっとって――どこへ言ったらいいのか、ルールが必要だというふうに思います。そういう話は今まで出たことはないのですか。人件費の問題で調整が必要だとかルール化が必要だとかというのはありませんか。判断は全部各部局に任されているのですか。
●新地域振興課長
直接関係ないのですけれども、以前商工労働部におりまして、国のほうの一つの目安として月額30万円以下というのがありました。3年ぐらい前の話なので、今変わっているかもしれませんけれども、そこの中で、その業務の内容に応じて各部で考えて、最終的には商工労働部の雇用創出のほうで全部チェックしますので、余り高過ぎたりするとだめだよというのはありますので、ですから、各部は一般的な非常勤さんとかを参考にしながら、前例を見ながら、パソコンの入力だからこれぐらいということを出していって、異常に高いとか安いとかというのをそこでチェックするということが今も行われていると思います。
○浜田委員
つまり感覚の世界に近いというふうに認識してよろしいですね。
●新地域振興課長
いや、そうではないと思います。例えば販路拡大とか、要は一定の経験があって、それに基づいて行うような業務については高い賃金を設定するということですので、その人が持っているスキルをきちんと評価することが難しいので、それを感覚と言われるのだったら感覚かもしれませんけれども、一応期待する業務内容、期待度によって分けています。パソコン入力で、エクセルに打ち込むというのはやっぱり今回の交通政策課のように安いということですね。
○浜田委員
大体わかりました。大ざっぱだということがわかりました。どこかでちょっと立ちどまらないといけないのかもしれませんね。数値化と具体化がどんなふうに示されるかというのが、県民の皆さんに説明するときに、どうしてこの金額なのかということを説明するときに、きちんと言えない部分が随分たくさんあるのだなということがわかりましたので、一緒に考えたいと思います。
○澤副委員長
ほかにありますでしょうか。(なし)
県土整備部に移りたいと思います。
報告6、若桜町茗荷谷地内の落石防護網設置工事現場における死亡事故について及び『山陰近畿自動車道整備推進議員連盟』第2回総会の結果について、山本道路企画課長の説明を求めます。
●山本道路企画課長
県土整備部資料の1ページをお願いしたいと思います。若桜町茗荷谷地内の落石防護網設置工事現場における死亡事故について御報告申し上げます。12月9日、今週月曜日でございますが、午後4時55分ごろ、若桜町茗荷谷地内において落石防止網設置工事の現場で発生した死亡事故でございます。
まず、2ページの図面で状況を説明したいと思います。上の左でございますが、国道482号線ということで、茗荷谷ダムというのがございますが、それの直下流の部分でございます。現地の写真ということでその横に図面をつけておりますが、いわゆる落石を防ぐための網が老朽化したことによって、それの取りかえ工事をやっておりました。それで、事故発生の状況、中段以下でございますが、斜面高約13メーターの現場から落石防止網を取りかえるために支柱H鋼の上に、下の図面でございます、左側でございますが、支柱の水平方向に単管パイプを固定して命綱で作業をしておられました。しかしながら、右の下の説明図にございますが、横移動する際に単管パイプが傾き、破線で書いてあります状態が実線のほうにずれてしまったということでございます。そのため落下。命綱の取りつけ状況等については不明で、現在調査中でございます。結果から見ると、単管パイプの固定方法並びに命綱の取りつけ方法に問題があったものと考えられます。
戻っていただきまして、1番でございます。事故の状況の補足でございますが、時間は先ほど申し上げたとおり4時55分ごろということでございます。事故当事者の状況でございますが、転落時点では意識もございました。中央病院に搬送した結果、同日午後9時半に死亡が確認されたということでございます。先ほども申しましたが、詳細については現在調査中ということでございます。
工事の概要については、そこに記載しておるとおりでございます。
一番下でございますが、3番目の今後の対応、事故の詳細原因は警察、労働基準監督署等が調査中であるが、県では再発防止を目的として以下のとおりの取り組みを行うこととしております。1つ目、現在施工中の全ての工事現場について、安全対策の確実な実施に関する指示書を発出。さらにのり面工事、今回のような工事でございますが、高所作業を伴う現場については、基準監督署及び建設業協会と合同で全ての箇所について安全点検し、安全管理の徹底を図りたいと思っております。
2番目でございます。さらに監督署の職員を講師に招きまして、発注者及び受注者を対象といたしました安全管理講習会を実施いたします。
今回亡くなられた方、また御遺族の方々については哀悼の意を表させていただきたいと思います。また、安全対策についてはこれから万全を期しますように再度徹底してまいります。
続きまして、3ページをお願いいたします。『山陰近畿自動車道整備推進議員連盟』第2回総会の結果でございます。
この議員連盟については、会長は石破自民党幹事長でございまして、11月28日に参議院会館で開催されました。この日がちょうど本議会の代表質問日と重なりまして、なかなか関係者の日程調整がとれないということもございまして、鳥取県としては林副知事の対応といたしました。出席国会議員については、そこに記載のとおりでございます。
国会議員、関係者の発言の主なものでございますが、2番目の一番初めの枠、石破幹事長でございます。未事業化区間を早く事業化しないと、道路ができる前に沿線地域がなくなってしまうようなこともあり得るので、ともかく直轄でどうすれば整備できるのか、危機感を持って取り組んでまいりたい。2番目、赤澤議員でございますが、26年度当初予算で公共事業費を十分に確保できるよう応援していただきたいということでございました。舞立議員でございます。必要な予算の確保に対応してまいりたい。2つほど飛ばしていただきまして林副知事でございますが、山陰近畿自動車道が整備されれば、山陰地方と北近畿地方が一体となった大周遊ルートが形成されるだけでなく、防災面や医療面においても大きな効果が期待される。鳥取県内で未指定となっております区間、山陰道から鳥取市福部間については、9号並びに国道29号のバイパスとしてぜひとも直轄で整備していただきたいということを発言しております。一番最後、一番下でございますが、徳山道路局長ですが、つながってこそ初めて役に立つということ、つながっていなければ意味がないということをお言葉としていただきました。
次の4ページ目のほうに山陰近畿自動車道の整備状況を添付してございますので、ごらんいただきますようよろしくお願いいたします。
○澤副委員長
報告8、橋津川水系河川整備計画について、丸毛河川課長の説明を求めます。
●丸毛河川課長
引き続き資料の5ページをごらんください。橋津川水系、東郷池でございますけれども、河川整備計画について御報告いたします。
平成23年9月台風におきまして床上浸水の被害を受けたということでございますが、この東郷池周辺の治水対策を図るということで河川整備計画の策定を進めてまいりました。現在、国と手続を進めているところでございますが、その概要について御報告いたします。
まず、整備計画の策定に当たっての考え方、留意点でございますけれども、自然公園の一部でもあります東郷池周辺の景観や県内有数の温泉場でございます観光資源など、この地域の魅力を生かせるよう、湖岸堤の高さや構造、整備する区間、これらに配慮する計画としております。また、計画策定に当たりましては、有識者を含みます独自の検討会、それから、もちろん住民の皆さんや旅館組合の皆様との意見交換など、地域の御意見を十分にお聞きして合意形成を図ったものでございます。
整備計画の概要でございますが、裏面6ページに図面をおつけしておりますので、そちらのほうがわかりやすいかと思います。
まず湖岸堤の整備高でございますが、下に図面を2つつけております。上側のほうですけれども、まず高さにつきましては、被災した平成23年9月台風に対応する高さということでございまして、高さは1.5としております。したがいまして、現地盤からおおむね50センチから高いところで80センチ程度のかさ上げではないかと考えております。それから、図面のように基本的に盛り土構造としております。
整備する区間でございますが、上の平面図の右下でございますが、赤く線を塗っているところ、床上浸水のあった松崎地区でございますが、この2.3キロをまずは整備したいということでございます。
平面図上に青く塗っておりますのが23年9月での浸水区域でございますが、その他の浸水区域につきましては、黒い線で県道を塗っておりますが、県道のかさ上げでまずは避難路を確保すると。道路事業と連携した計画としているところでございます。
整備期間としては計画上は10年としておりますが、早期の完成に努めたいと思います。
5ページの資料に戻っていただきまして計画策定の経過、計画を練った経過でございますけれども、まず、東郷池河川整備計画検討会という独自の検討会を開催いたしまして、地域の皆様とともにワークショップを開催して検討を重ねております。計5回ほど開催しております。さらに東郷池周辺の旅館組合の皆様や漁協の皆様と意見交換ももちろんしております。旅館組合さんからあった御意見としては、東郷温泉はやはり堤防を設置してほしいと。羽合温泉のほうは、既に旅館本体は地上げ等で対応されているというようなこともございまして、湖岸堤の整備は希望がないといった御意見でございました。さらに松崎地区など4地区にももちろん意見交換をさせていただいております。景観に配慮する観点で、床上浸水のあった松崎地区のみの湖岸堤整備でよいではないかといったような御意見や、その他の地区からは避難路の確保をしてほしいと、このような意見が主流でございます。さらに、その他広く御意見を募集いたしまして、アンケート、パブリックコメントなどもしております。同様の意見が、主に東郷川右岸の湖岸堤、避難路というような御意見が主流でございました。これらを踏まえて計画を策定したものでございます。
○澤副委員長
続きまして、報告9、米子鬼太郎空港へのスカイマーク就航に伴う駐車場整備について及び鳥取空港における航空機の新たな東側着陸経路の設定について、森下空港港湾課長の説明を求めます。
●森下空港港湾課長
7ページをお願いいたします。米子鬼太郎空港へのスカイマーク就航に伴う駐車場整備についてでございます。冒頭、部長のほうから触れましたが、その駐車場整備についての詳細について御報告いたします。
駐車場につきましては、現在682台、増設が269台ということで、全部で951台の駐車場になるということで整備しております。下のほうに写真をつけておりますが、位置関係は写真のとおりでございます。
2番目に経緯ということで、増設に当たっての経緯を記載しております。9月に発表がありまして、10月には当委員会等に準備状況について御説明しておったところでございますが、その後詳細な検討をいたしまして、就航までに間に合うこと、それから就航後でできることというふうな区分けをいたしまして、就航までにできることということで、道路敷の有効活用の一環というふうな観点から、最低限必要な整備を既定経費で、空港費と道路維持修繕費を使って行うというふうに整理いたしまして、それから、20日以降に間に合うものは今予算で提案をさせていただいたということでございます。経費の内訳につきましては、既定経費5,700万円余を充当いたしました。設計、あるいは舗装等の整備費、それから維持管理としまして誘導案内の委託費を計上させていただいております。補正につきましては2,200万円余ということで、これは既に御説明させていただいたところでございます。
今後の取り組みということで、利用者の利便性向上を念頭に置きまして、案内誘導等に特に注意を払いたいと考えております。さらには空港へのアクセスという観点で、鉄道、バスを含めた利用促進を図ってまいりたいと。それから、今後増便等もございますので、航空需要の動向、あるいは公共交通機関の利用、それから現状の利用状況等を勘案して、将来計画、あるいはそれまでの対応について検討していきたいというふうに考えております。
続きまして、8ページ、9ページをお願いいたします。鳥取空港における航空機の新たな東側着陸経路の設定についてでございます。
鳥取空港におきましては、昨日から東側の着陸について新たな経路が設定されたということで、特に冬場の就航率の向上が期待されるということでございます。
9ページの地図で御説明いたします。上側が兵庫県側ということで、その左側が日本海ということで、現在、着陸するに当たりましては2ルートございます。赤のラインでお示ししているのが現在の飛行経路でございます。東京方面、東京便に関しては鳥取空港上空まで直線的に飛んできまして、さらに西側の湯梨浜町沖合まで行きまして、そこから旋回をして(1)西側からの進入、あるいは(2)の東側からの進入という2経路で着陸を行っております。今回、新たに設定されましたのが青のラインで示している飛行経路でございます。兵庫県の香美町付近から海側に分岐しまして、香住あたりから海上に出て、ぐるっと回って福部町湯山上空あたりから曲がって東側から進入すると。3番目のルートが今回設定されたということでございます。今回設定されましたのは、機器の進化というか、そういうことがございまして、GPSを航空機に搭載することによって曲線進入が可能になったということでございます。
8ページに戻っていただいて、3番目に鳥取空港で期待される効果というふうに書いております。天候不良、特に冬場の降雪時の状況などにおいて、経路が短くなったということで、飛行時間が短くなるということ、あるいは就航率の改善が図られるという効果がございます。大体年間2割ぐらいが東側から入ってくるということで、その際、(3)のルートを使えば降雪時の視界不良に対して大体6割ぐらい解消できるのではないかという国の試算もございます。かなりの期待ができるということでございます。
この3のルートにつきましては機種の特定がございまして、B737-800型についてそういう機器が搭載してあるということで、既に昨日の295便、きょうの293便については3のルートを使って着陸をしております。
○澤副委員長
報告11、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告については県土整備部資料10ページのとおりであり、説明は省略をいたします。
ただいままでの説明について質疑等はありませんでしょうか。
○福間委員
1ページ、発注者責任はあるのですか、ないのですか。施工業者の責務追及というのはあるのかないのか。死亡者が出ているわけですが、例えば、今後県事業への参加資格などを問うようなことが出てくるのでしょうか。そこら辺、概略でも結構ですが考え方を教えていただけませんか。
●山本道路企画課長
説明でも申し上げておりますが、現在警察並びに基準監督署等の調査を受けている最中でございまして、それをもって今言ったような責任の所在だとかそういったものについては確定してくるものと考えております。調査中でもあり、明確なことは現段階では申し上げることはできません。
●山口県土整備部次長兼県土総務課長
入札参加資格等に影響することがあり得るのですが、今話がありましたように労働基準監督署で調査中ですので、その検証を待ちまして、連絡がありましたら、仮に安全管理措置が不十分であるといったようなことがあった場合には資格停止をするというようなケースも出てくるかと思います。いずれにしても調査待ちということになります。
○福間委員
その場合、いずれにせよ、過去のケースを見て、こういう場合県として発注者責任というのを問われたことはないのですか。これは県が発注者なのでしょう。こういう場合の安全遵守義務というのは一方的に企業側にだけあるものなのか。契約の時点での安全基準についての取り交わしに違反があったかないかということを問うとか問わないとか、発注者としては事故が今までなければいいわみたいなことなのか。そういうずさんなことではないでしょうけれども、要は、発注者責任を問われるということは、法令違反でなければないことなのかどうなのかということなのです。
●山本道路企画課長
当然、発注者側にも安全遵守義務というのはございますが、ただし、私の経験の中でしか物が申せませんが、このような具体的な足場の設置方法だとか締めつけぐあいだとか、そういったことに関しては検証の結果を待つというのが大前提ではございますが、こういった事例では本当の施工上の責任という格好になってくるものではないかと、今の個人的な見解でございます。
○国岡委員
関連してですけれども、工事に入る前には施工計画を提出して、安全管理等々を出して、それを県は確認しますね。そのとおりにしているのかしていないのかというのもありますけれども、そこら辺が前後しているのかどうなのか。特にのり面だと命綱というのは当たり前ですし、どこの現場を見てもそうやっていますけれども、ああいうのはどういう方法でというのはありましたか。
●山本道路企画課長
1ページに載せておりますが、追加工事として出しております。それについて、こののり面の施工方法についての計画書は提出されており、県のほうもそれをチェックしているということでございます。
○上村委員
亡くなった方は幾つぐらいの方で、5時前に亡くなっているわけですけれども、命綱をしていたかどうかはっきりしないというようなことですけれども、現場に作業監督の方がおられるわけでしょう。その辺のところからの聞き取りはされているのでしょうか。
●山本道路企画課長
当然作業員の方のお話も県側としても聞いております。
年齢でございますが、1ページの5~6行目に書いてございますが、41歳の方ということでございます。
業者さんからの聞き取りによりますと、この方については安全に対する意識が非常に強かったと。それで、命綱についてもちゃんとかけていたと。そういうようなお話を聞いているところでございまして、繰り返しになりますが、何で命綱が外れたのかということについても調査結果を待ちたいと考えておるところでございます。
○上村委員
ヘルメットもしていたのでしょうけれども、死亡事故になった主な死亡原因はどういったことでしょうか。
●山本道路企画課長
2ページをごらんいただきたいと思います。2ページの中段のちょっと下の右のほうの写真でございますが、まさにこれが落下される5分前の状況を下から現場代理人が撮ったというような状況の写真でございまして、ごらんいただきますとおり、ヘルメットもきちんと着用されております。
主な原因ということでございますが、2ページの右下の括弧書きでございます。単管パイプの固定方法並びに命綱の取りつけ方法等に問題があったのではないかというのが現在確認できる状況でございます。
○国岡委員
細かいことになるのですけれども、命綱等々をしていますけれども、ビルとかそういったものを建てるときには足場の下に防護ネットだとか転落等々の安全管理というのも、作業的な方法の安全管理についても、指導だけでなくてこれからさらに検討されていくべきではないかと思いますけれども、その辺はどうでしょうか。
●山本道路企画課長
ビルの現場などと違い、こういうロックネットをかける現場というのは非常に交通の非常にある状況だとかもございまして、いわゆる枠組み足場というのを建てるというのはなかなか難しゅうございます。どうしてものり面業者さんという、いわゆるとび工さんが命綱で金網を上ってというような作業をされておるようなのが実態でございまして、全国的にも当然それが標準となっておりますが、繰り返しになりますが、調査結果を受けまして、今後必要となる対応があるようでしたら、また検討してまいりたいと思っております。
○浜田委員
ちょっと教えていただきたいと思います。5ページですね、これは温泉観光地域での工事ということもあって、随分丁寧に対応しておられて感心しているのですが、工事は工事として、皆さんの意見の中にソフト対策の充実ということを上げておられる方が多かったということなのですけれども、こういう場合は連携はするものなのでしょうか。ソフト対策を河川課がやるということはないのではないかというふうに思ったりもしますが、こういう意見があったときに、それは生かされていくのかどうなのか、ちょっと基本的なところで教えていただきたいと思います。
●丸毛河川課長
ソフト対策、もちろん避難ということも当然必要でございますので、その辺の体制をきっちりやってほしいということが当然出てまいるのは、こういう新しい計画ができたということもありますので、いま一度どこがどう危険で、どこはどういう整備をしていくか、この辺を市町村と、それから市町村が指導する水防団体、この辺の皆様ともう一度この計画の考え方とともに水防の体制、もちろん水防警報は当然出しているわけですが、その水防警報の出し方もきちんと再確認しようということは市町村とこれからやる予定でございます。
必要に応じて監視カメラで、河流がうまく流れているか、そういった御要望もありますので、監視カメラの設置とかそういうこともあわせてソフト対策とともにやっていきたいと思っております。
○浜田委員
こうした防災のための工事が非常に多いかと思うのですけれども、その状況も変わっていったりしますね。そういうときにソフト対策というのはつきものだと思うのですが、これがルール化されているかどうかが知りたかったのです。だから、もしルール化されて、住民の皆さんの声が上がってきたときに、どこと連携してその声をどういうふうに反映されていくのか。そこがルール化されているかどうか。もし反映されるとすれば、どこと連携していくのか。そこの部分を補強していくためにはというときに、県の中なのか、市町村もあるのでしょうけれども、そこはどんなふうになっているのか、基本的なところを知りたかったのです。
●長谷川県土整備部長
避難体制、あるいは水防体制は基本的には市町村がやることで、市町村の防災計画でやっていくということです。その中で、県の役割は情報提供です。情報提供という形で、どこが浸水するかということをきちんと技術的に検証して伝える。それから豪雨時等の水位がどういうふうに変化しているか、それもきちんと市町村に伝える、あるいは水防団に伝える。それと監視カメラという形で、インターネット等を通じて状況を伝えると。要はこういう役割分担のもとでやっているというふうに理解していただいたらいいと思います。それが総合的なソフト対策ということではなかろうかと思います。
○国岡委員
スカイマーク、そして鳥取空港5便化、そしてあわせて鳥取自動車道、山陰近畿自動車道、山陰道等々の整備が行われていく中で、鳥取県はこれからますます交流人口をふやしていく施策にどんどん取り組んでいくことになります。誰かの一般質問でも答えられたと思いますが、県警のほうですけれども、そういったときに人の出入りをこれからふやしていく。そしてまた、鳥取の県民性でいくと、地域的になかなかそういったことになれていない方が多いのですね。その中で、やっぱり県警が担う治安の維持というものは当然考えておられるでしょうし、これからそういった強化も進めていかなければならないと思います。そして、今回ありました有害環境対策に関する覚書とか、そういったものも取り組まれていますけれども、県警として交流人口の増大に伴っての今後の取り組みといいますか、姿勢ですね、当たり前のことを聞いていますけれども、あえてきょうの常任委員会でちょっとお話しいただけますか。
●森山警備部長
全体的なことをお話しする立場にございませんでして、今スカイマークの話がちょっと出てまいりました。
御存じのとおり、鳥取県には国際海空港がございます。また、スカイマーク、あるいはいろんな便で多くの方が鳥取県に来られることになろうかと思っておりますけれども、その中で特に警備部といたしまして注意しておりますことにつきましては、3年後にサミットがございますし、7年後に東京オリンピックがございます。他国の例を見ますと、ここでいろいろなテロに近いようなことが起こったりすることがございました。このことが日本国内で起こることはないというふうに断言することは誰もできないと思います。そういったようなことでございまして、外国から来られる方、大半の方が非常にいい方ばかりだと思いますけれども、その中でもしそういったことを企図される方が来ることがないように、来たときにはどうするのか。そういったようなことは県警としては一つ注意をしてやっていく必要があろうかと思います。
あと残りにつきまして、治安面であります全般のことにつきましても、交流が多くなり、人が多くなってきますと、いろいろな事件、事故が発生する可能性もあろうと思いますので、それは担当の生活安全部長から答弁させていただきます。
●林生活安全部長
交通網の整備というのはこれまでにもあったことでありますけれども、車両、人の流入の増加等につきましてはいろんなことが確かに考えられるわけであります。広域的な犯罪のこともあれば、雑踏事故的なこともあれば交通対策面もありますけれども、それにつきましては計画的にそれぞれ体制を考えましたり、人の流れの状況を見て抑止と検挙の両面で今後も対策を講じてまいりたいというふうに考えております。
●山嵜警察本部長
最後に、今委員の御指摘のとおり、大交流時代ということで鳥取も動いておりますし、特に交通網、先ほども警備部長からありましたとおり、空と陸、これに対して海もやはり境港を中心に非常に活発化してきておりますので、その辺についてはハード、ソフト両方から対応しないといけないという考え方で、全体としての対策を今部内では検討中でございます。特に交通網、私が個人的に危惧しているのは、自動車の動きが非常に活発化してきておりますので、特に新直轄の場合は管理が全くなされないのです。要するに、ほかの高速道路の動きというのは、料金所がございますので、大体そこでチェックとか、緊急時にはとまっていただく。災害があったときはそこでとめられるということがございますけれども、新直轄の場合はそういうブースがございませんので、災害があっても、誰かがそこに行ってとめるというのは最初は警察がやるわけです。道路管理者の方には当然御一緒に動いていただくのですけれども、まずとめなきゃいけないというときは問題になるだろうと。
あと犯罪者の流入その他につきましても、新直轄になると、やはり今まで以上にチェックが非常に難しいというところがございますので、その辺を中心に、今部内で検討しているところでございます。そうしないと、今のところこれだけ安全が保たれている鳥取県でございますけれども、ヒット・アンド・アウエー型と私どもは呼んでおりますけれども、他地域からぽんと来てぽんと帰るという犯罪が非常にふえてくるのではないかというふうに考えております。
それと、海空港の関係は今までに増したファクターが加味されるものですから、これは人をやはり配置しなければいけないのかなと。西側については本会議の場でもお答えしましたけれども、西側は治安的に今後少し強化して見ていかなければいけないということで、それも検討はしております。
○浜田委員
ちょっと確認をさせてください。9ページのところで、東側進入の(3)を実行できるのは3便のみで、東京を3時55分発というのは、これは機種に搭載されていないからということだと思いますが、冬期が非常に欠航が多いということもあって、なぜこの3便はその機種のままで、この選択はどんなふうになったのですか。夕方になってきて、どんどんお天気が悪くなってきて暗くなってきて、凍ったりもするのではないかと思うのですけれども、そこはなぜこういうことになっているのか。いつごろになったらこの3便目も機種搭載の飛行機が飛ぶようになるのかというところが、もしわかれば教えていただきたいと思います。
●森下空港港湾課長
機種にGPS機能のついた機器を設置しないと、3のルートで飛行できないということでございます。それで、その機器はどの程度の経費がかかるかわかりませんが、新たな費用をもって設置しないといけないということで、エアバス320については現在そういう機器が設置されていないと。あくまでもこれはANAの飛行機についてでございますが、そういう状況だということで、今後についても搭載するかどうかということについては聞いておりません。
あと、機材繰りというのですけれども、スケジュールが発表されるごとに何便がどの飛行機が飛ぶかというのが変わりますので、今は、1月6日までのスケジュールではこういう対応だということでございます。
○浜田委員
こちらからの物言い、このようにしてほしいという希望、そのようなことは一切ないということですね。
●森下空港港湾課長
その辺につきましては、今後ANAさんのほうに御意見等を申し上げたいと思います。
○浜田委員
余分なことを言ったような気もしたりするのですけれども、どの便がどうするのかということについては、私はこの便をこうすべきだというのはないのですけれども、ただ、あちらさん任せでいいのかなというふうに思ったものですから、そこら辺の判断をお願いしたいというふうに思います。
○斉木委員
7ページの米子空港の駐車場の件ですけれども、実際、我々が利用する場合、これから混んできますと、まず最初に向かうのは鳥取県管理の駐車場に向かうのです。ここをぐるぐるぐるぐる回って、とめるところがないと。それならどこに行くかということで、境港市管理に行く。これもいっぱい。こちらにも行く。いっぱい。最後に赤いところに行くというようなことをしていると飛行機が出てしまうということなので、本当にこれを運用するようになると、この3カ所でしばらく運用するなら、航空券の予約券に例えば携帯電話でどこに電話すればどこがあいていますとか、利用者のために何かの便宜を図ることをされたほうが、これから本当にスカイマークがどんどん入ってくるようになると、多分この県営駐車場は常にいっぱいになると思うのです。皆さんは最初からほかに行くかもしれませんけれども、やっぱり最初は必ず県管理のところに我々も向かう。人間はなるべく近いところに近いところに、1つでもあいていないかといって回るものですから、そのあたりをやっぱり利用者の便宜を図らないと、これをやると多分かなり苦情が出ますよ。そのあたりを考えてください。
○福間委員
関連で、一緒のことで。
僕は、この間現地に行ってみたけれども、今言われるように、県管理の駐車場場がいっぱいで、それならJRの空港駅のほうへまず入れようとする。いっぱいだったら、空港側の新しくつくった駐車場に持ってこようとすると、あの先まで行ってまた回ってこないといけないという話になる。あれは大変だ。それと、実際にあそこを歩いてみたけれども、おりて、雪のときに若いお母さんが赤ちゃんをだっこして、トランクを持って、傘を差して行けるかなという気がした。それは知恵を出すとして、駐車場の出入りを、斉木委員が言われるように、行くのは一番最後だが、行ったはいいけれども今度は入ることができないで、いっぱいになったらあれは大変だと思って見たのですけれども、ちょっと知恵を出さないといけないような気がするのだ。
○上村委員
関連して。
僕は、3階建てはオーバーにしても、半分半分2階建てにするとかそういうことをしてもらわないと、送り迎えのとき、本当に困るのです。端のほうに置いて飛行場まで送り迎えするというのも、おっしゃるように高齢化社会で荷物を持っていったりということがありますので、それもぜひ検討に入れていただきたいと思います。
○浜田委員
身近でしょっちゅう利用するものですから、関連づけて。
岡山空港もよく使うのですけれども、岡山空港は第1から第5駐車場までありますね。だから、どこが今あいていて、そこに行くルートはこうですよということが最初に入り口で提示される。あそこは無料バスで巡回してくれますけれども、サービスとしてあそこまでできれば。でも、とりあえず入り口のところでどこへ誘導するのかということだけはしないといけないかなというふうに思います。
●森下空港港湾課長
いろんな御意見が出てありがたいのですが、当面は人で対応しようというふうに考えております。それが業務委託ということなのですが、本駐車場、それからその前の交差点、それから新たにできる駐車場に4人ぐらい警備員を配置して誘導して、さらにはその状況を見て看板を設置すると。それで、さらにはもっと変わった案内の仕方を考えていくという3段構えで今考えておりまして、先ほど御意見がありましたようなことが生じる可能性も大きいので、それぞれの対応をしていきたいというふうに思います。
将来的な駐車場の規模といいますか候補地、そういうものにつきましては、これから将来計画の予備設計というところでどういう台数にするのか、あるいはどこにそういうものを設置するのか、立地を含めて検討していきたいというふうに思っています。
○藤井委員
東郷池。通ってみますと、ふだんでもほとんど水面が道路を超えそうなのです。あれはしゅんせつをしたら水位が下がるというものではなくて、やっぱり海抜と同じなので、変化しないということで理解していいのですね。とすれば、今のこの整備計画でもって、ここに書いてあるのを見ると、20年、30年の計画というふうに書いてありますけれども、そういう範囲内で災害防止につながる計画だというふうに解釈してよろしいか。
●丸毛河川課長
おっしゃるとおり、このたびの計画は20年から30年と今おっしゃいましたけれども、とりあえず10年間でこの松崎地区を整備する計画ということですが、それでよろしいでしょうか。
○藤井委員
そうではなしに、この整備計画でもってどれくらいの災害を防げるかと。
●丸毛河川課長
このたびの計画は、23年9月に24時間で300ミリ程度の雨が降りましたが、その程度の規模には耐えられる計画ということでございます。
○藤井委員
それはどれくらいですか。
●丸毛河川課長
ですから、いわゆる雨が発生する確率でいいますと、30年に一度発生し得る雨に対する洪水にはもつ高さということでございます。
○藤井委員
大体納得しました。
それと、飛行経路の話ですけれども、直線で入ってくるというのが一番安全なのでしょうか。僕が乗って帰ると、東郷池まで入ってから旋回して鳥取空港に向かうでしょう。私はあそこでおりてしまいたいくらいです。だんだん高度を下げていって安全にというつもりなのでしょうけれども、直線で入ってくることが一番安全なら、そういう手段をとるのが正しいのではないかと思うので、やっぱり将来、こういう手法がうまくいくということであるなら、そういう方向に向かっていくのかなということを想像するのですけれども、それはどういうことでしょうか。
●森下空港港湾課長
直線的に入るのが一番安全、しかも機器といいますか、電波で誘導されながら直線的に入るのが一番安全ということで、鳥取空港の場合は西側からそういう機器に誘導されながら入るというのが一番よいということなのです。しかしながら、東側から入るのは摩尼山とか山の影響がございまして、そういう入り方ができないということで、(2)のルート、一旦湯梨浜町まで行ってだんだん高度を下げてぐっと入ってくるというふうな形でやっておったのですが、いい機器ができたということで、(3)のルートまで上手に入れるようになったということでございます。ですから東側から入るのは、直線進入というのは現時点では無理だということでございます。
○澤副委員長
ほかにありますでしょうか。(なし)
意見も尽きたようでございます。
それでは、閉会中の審査事項についてお諮りしたいと思います。
陳情の研究のために留保と決定したもの並びに本委員会所管に係る中山間地域対策、道路網、河川等の整備、交通安全、観光振興並びにその他の主要事業について、閉会中もこれを継続審査及び調査することとし、その旨議長に申し出ることに御異議はありませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
御異議がないようですので、その旨議長に申し出ておきます。
なお、委員長報告の作成・内容については副委員長に一任いただけますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
御異議がないようですので、そのようにさせていただきます。
次に、その他ですけれども、警察本部より、議会の委任による専決処分の報告について、損害賠償に係る和解及び損害賠償額の決定について、米山警務部監察官室長より説明を求めます。
●米山警務部監察官室長
議会の委任による専決処分の報告について、補足説明資料について御報告させていただきます。資料番号はございません。
職員の公務中の交通事故による損害賠償に係る件について御報告させていただいた際、県側車両の修理費等についての御質問にお答えするものでございます。
まず、表の説明を若干させていただきます。左側の数字(9)から(16)という数字を振っておりますけれども、これは大もとの資料の番号でございます。その次が事案の概要で、中央から右側、順にまず県側車両の損害額と県の負担額、負担額につきましてはAという記号を便宜上振っております。負担額につきましては過失割合に応じた支出額でございます。その右に相手方の損害額と県側の賠償額、これにつきましては保険の免責金額の範囲内のいわゆる実質的な持ち出し金額のみを記載させていただいております。最後にAプラスBと書いてございますけれども、県側の支出総額を記載しております。
まず最初に、県の支出総額から申し上げさせていただきます。
県側車両の修理のために支出した負担額、Aの欄の一番下の金額になりますけれども、53万2,176円になります。相手方車両の修理のために支払った賠償額はB欄の一番下でございますけれども27万1,105円、合計80万3,281円が今回報告させていただいた8件の事案の県側の総支出額でございます。
個別案件について、(9)の事例を若干説明させていただきます。
この事故につきましては、県側の過失割合が3割ございます。したがいまして、県の損害額14万9,709円のうち3割の4万4,913円が県の負担額でございます。
次に、相手方の損害額9万8,484円のうち3割の2万9,545円が賠償額となり、この事故での県側の総支出額は7万4,458円となるというふうに理解していただきたいと思います。
以下同様でございますが、(10)につきましてはやや複雑な点がございますので、追加して説明させていただきます。
これにつきましては、県側の損害額が234万8,388円でございますが、負担額は2万4,444円となっております。この理由でございますが、車両が修理不能で廃車となりまして、修理費がかかっていないということで、レッカー代金の4割の負担額の記載となっておるという状況でございます。
○澤副委員長
次に、地域振興部より関西広域で考える男女共同参画フォーラムについて、小林男女共同参画推進課長の説明を求めます。
●小林男女共同参画推進課長
お手元のほうにカラー刷りのチラシを準備しておりますので、そちらをごらんいただけたらと思います。年が明けまして来年1月17日、18日、この2日間でございますが、会場は倉吉未来中心ほかで行います関西広域で考える男女共同参画フォーラムについての御案内でございます。
こちらにつきましては、県内の29団体の方で組織いたします実行委員会の主催によるものでございます。内容につきましては、1日目は記念講演と3つのテーマによる分科会、2日目におきましてはその報告会と鼎談を予定しております。詳しい内容につきましては、開いていただきまして裏面のほうに内容、それからパネリストの皆様方ということで記載がしてありますので、そちらのほうをごらんいただけたらと思います。
また、実行委員会のほうから議員の皆様方に対しまして御案内の文書を出すということを聞いておりますので、そちらのほうもどうぞよろしくお願いいたします。
○福間委員
警察本部からの議会の委任による専決処分の報告ということで、交通事故の対応方の報告の様式そのものを見直しをしていただいて敬意を表したいと思います。
問題は、ほかの部も私はこんなパターンにしてほしいということを要望しているはずなのです。だから、部長会議か何かで書式を統一して、こういう書式だったら極めてわかりやすいと思うのです。そのことを要望したと私は思っているのですけれども、県土整備部や地域振興部や文化観光局、いかがでしょうか、議論になっていますか。
●新地域振興課長
執行部の議会の担当は財政課ですので、前回の常任委員会終了後、直ちに財政課のほうに伝えました。財政課のほうが動くと思いますけれども、まだ具体的に各部に指示はありませんので、再度確認して御連絡します。
○福間委員
こういうような報告は本当はないほうがいいのだ。ないほうがいいが、完璧ということはあり得ないわけですから、あった場合を含めて、私らも県民の皆さんへの報告義務を持っているわけですから、わかりやすいもの、私どもを納得させるものということで、次回の報告からはこの書式に統一になるように、ひとつ再度要請をしておきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
●中村警務部長
これまでいただいております御要望につきましては、県警のほうからも知事部局、財政課のほうにきっちりお伝えしてございます。現在も協議中でございます。再度この委員会の場で御指摘いただいたことにつきましても、改めて知事部局のほうにきちんとお伝えしておきたいと思います。よろしくお願いします。
○澤副委員長
意見も尽きましたようですので、委員の皆様に御連絡いたします。
次回の常任委員会は来月、1月21日、午前10時から開催の予定でありますので、よろしくお願いをいたします。
それでは、委員の皆様には御相談がありますので、この場にお残りください。執行部の皆さんは御退席いただいて結構です。御苦労さまでした。(執行部退席)
今年度の第2回の県外調査ということで、お手元に日程、行程表が出ていると思いますけれども、これでよろしいかということだけお伺いしたいと思うのですけれども。
よろしゅうございますか。(「はい」と呼ぶ者あり)
では、この日程で行わさせていただきます。
以上で地域振興県土警察常任委員会を閉会いたします。
午後11時35分 閉会
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