平成26年度議事録

平成26年7月2日会議録(審査)

開催概要、資料はこちらです。
出席者
(9名)
委員長
副委員長
委員

横山 隆義
広谷 直樹
森 雅幹
長谷川 稔
谷村 悠介
伊藤 美都夫
藤縄 喜和
安田 優子
野田 修

 

欠席者
(なし)

 

傍聴議員  なし

説明のため出席した者
 野川統轄監、末永総務部長、山本教育長、城平危機管理局長ほか各次長、課長、関係職員 

職務のため出席した事務局職員
 賴田課長補佐、伊藤係長、加藤係長

1 開会  午前10時00分

2 休憩  午前10時16分 / 午前11時25分 / 午前11時45分

3 再開  午前10時17分 / 午前11時29分 / 午前11時46分

4 閉会  午後0時12分

5 司会  横山委員長

6 会議録署名委員      藤縄委員、森委員

7  付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり

会議の概要

                                午前10時00分 開会

◎横山委員長
 総務教育常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 なお、付託議案の審査及び請願・陳情の審査終了後に行う報告事項については、最初に未来づくり推進局、総務部、会計管理者、監査委員、人事委員会、県議会、次に教育委員会、最後に危機管理局と3つに分けて入れかえ制で進めたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 会議録署名委員は、藤縄委員と森委員にお願いします。
 それでは、ただいまから本委員会に付託されました議案について審査を行います。
 これから付託議案に対する質疑を行っていただきますが、委員の皆様におかれましては、簡潔な質問とマイクのスイッチの切りかえをお願いいたします。
 質疑のある方、挙手をお願いします。
 質疑がないようですので、付託議案に対する討論を行っていただきます。(「なし」と呼ぶ者あり)
 討論がないようですので、これより採決に入ります。
 採決については、一括して採決するのがよろしいか、お諮りいたします。
 意見のある方。(「一括で結構です」と呼ぶ者あり)
 それでは、付託議案を一括して採決いたします。
 原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成全員であります。したがいまして、本委員会に付託されました全ての議案については、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
 それでは、請願・陳情の審査を行います。
 今回は、継続分の陳情1件と新規分の請願1件、陳情1件の審査を行います。
 初めに、継続分の陳情1件の審査を行います。
 陳情23年危機管理19号、島根原発1号機・2号機の定期点検後の再稼働見合わせと3号機の建設凍結を求める意見書の提出についての審査を行います。
 御意見を伺いたいと思います。
 なお、発言に当たって、最初に採択の種類を、次に理由を言っていただきますようお願いします。
 それでは、御意見のある方、挙手をお願いいたします。

○長谷川委員
 採択をお願いいたします。
 2号機につきましては、今、新規制基準の中で審査が行われておりますが、福島第一原発の十分なる原因解明が行われておりません。また、1号機につきましては40年廃炉を速やかに適用すべきで、その態度が明確にされるべきだと思います。3号機につきましては、福島原発事故後の稼働となれば、最も早いといいますか、その後に稼働する3号機ということになりますので、私は3つを含めまして今こそ明確な意思表示をすべきだということで、採択を主張したいと思います。

◎横山委員長
 そのほかありますか。

○広谷副委員長
 この陳情につきましては、結論から言いますと研究留保でお願いしたいと思います。
 理由ですが、島根原子力発電所2号機は、現在、原子力規制委員会によります適合性審査を受けているところであります。そして、中国電力は鳥取県の要請に基づいて住民説明会を始めたところでもあります。全ての原子力発電所は新規制基準への適合が必要であり、今後規制委員会が新規制基準に適合しているとの判断を下してから初めて再稼働の段階となることから、いましばらくは規制委員会が行う適合性審査の状況や中国電力の周辺地域に対する対応、国の原子力政策を注視する必要があるため、研究留保が妥当だというふうに考えます。

◎横山委員長
 そのほかありますか。

○森委員
 私も採択を主張したいと思いますが、これは23年の陳情でありまして、もう既に4年目に向かっております。また、今、新規制基準に適合するかどうかということで審査をしているのですけれども、今また新規制基準というものが新たな安全神話になろうとしています。この新規制基準さえクリアすれば安全なのだという空気が今どんどんどんどん広がりつつあるのではないかなということで、非常に危惧をしています。どんな規制基準ができようとも原発が安全になるということはないという、私はそういった思いにおります。そういった意味で、再稼働見合わせといったことについてはぜひとも採択をすべきだということであります。

◎横山委員長
 そのほかありませんか。
 研究留保という声がありましたので、まず、研究留保とするか否かの採決を行います。
 なお、挙手されない方は研究留保とすることに反対であるとみなします。
 それでは、研究留保とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 研究留保は多数であります。陳情23年危機管理19号については、研究留保が多数でありますので、研究留保と決定いたしました。
 次に、新規分の請願1件の審査を行います。
 請願26年総務10号、日本軍「慰安婦」問題への誠実な対応を求める意見書の提出についての審査を行います。
 御意見を伺いたいと思います。
 なお、発言に当たっては、最初に採択の種類を、次に理由を言っていただきますようお願いします。
 それでは、御意見のある方は挙手をお願いします。

○長谷川委員
 趣旨採択を求めたいと思います。
 やはり今回の政府の行為というのは、対外的に国際関係において結果は見直しをしないということになったわけでありますが、見直しをしようという意思を示したわけであります。そこに隠されている意図が何だったかと、本当にこれからもよりよい日韓関係などを発展させていくということであったのかというところに非常な懸念を持つわけであります。
 結果におきましては、これまでの河野談話を継続するということでありますので安堵はしておりますし、当時の河野官房長官も自分がまとめたときの内容とそれ以上のものでもそれ以下のものでもないと言っておられますのでよかったとは思いますが、決して褒められる行為ではなかったと思います。
 ただし、趣旨とつけましたのは、そういうことになっておりますから、あえてこの時点で意見書までということには同調できないということから趣旨採択とさせていただきました。

◎横山委員長
 そのほかありますか。

○広谷副委員長
 私は不採択にすべきと思います。
 理由ですが、政府はこれまで、元慰安婦の方々に対する償いの事業を実施してきております。そしてまた、安倍首相は河野談話を見直さない方針を明言していることから、不採択が妥当だというふうに考えます。

◎横山委員長
 そのほかありますか。
 それでは初めに、趣旨採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 趣旨採択が少数であります。
 次に、不採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 不採択が多数であります。請願26年総務10号については、不採択が多数でありますので、不採択と決定いたしました。
 最後に、陳情26年教育9号、少人数学級の推進と義務教育費国庫負担制度の2分の1復元を求める意見書の提出について、審査を行います。
 御意見を伺いたいと思います。
 なお、発言に当たっては、最初に採択の種類を、次に理由を言っていただきますようお願いいたします。
 それでは、御意見のある方は挙手をお願いします。

○森委員
 趣旨採択を主張いたします。
 この陳情にあります少人数学級は、鳥取県はかねてより国に先んじてこういうことをやってきておりますが、やっと国も追いついてきたなという感じであります。まだまだ少人数学級は進めていかなければなりません。その意味で、国に支援を求めていくというのは当然であります。
 2番目の陳情項目であります国費負担制度3分の1を2分の1に復元というところでありますが、これについては既に財源を地方税に移譲しているということもあって、このことをそのまま受けていくということにはちょっとなりにくいかなということを思っております。本来、税源移譲のときに100%来ているということが本当は必要だったのですが、残念ながら100%は来ていないということがあるのですけれども、少なくとも税源移譲されたということを受けとめながら、これについてはちょっとなかなか同調しかねるという立場で、全体的にはこの意味は十分わかるということから趣旨採択を主張したいと、そういうふうに考えます。

◎横山委員長
 そのほか。

○長谷川委員
 趣旨採択だったのですね。では同じ立場です。趣旨採択で求めたいと思います。
 国庫負担金の削減というのが平成15年度の補助金の整理、統合を通して補助金の自由度、ひいては地方の自立度を高めていきたいという趣旨であったと考えます。この義務教育費国庫負担金の中身は、2分の1を特例交付金とし、2分の1を地方交付税措置をするということになったわけであります。義務教育費の国庫負担は、本来どの地方にありましても財政力の富裕度とは関係なく、やはり同じレベルで実施がされるという、まさにナショナルミニマムが本当に保障されなければいけないわけで、特定目的での義務的な補助金からいわゆる地方交付税という一般補助金で補塡をするという経緯が、やはり本来目指した地方分権とは少し財源的な面から目的をかなえていないとい考えますので、そういう意味で趣旨採択ということでお願いしたいと思います。

◎横山委員長
 そのほか。

○広谷副委員長
 この陳情につきましては、不採択にすべきと考えます。
 理由ですが、先ほど森委員も少し触れましたけれども、本県では平成24年度から、全国に先駆けて小・中学校全学年で少人数学級を導入してきております。これまでも少人数学級の制度化を国に継続的に要望してきております。
 また、義務教育制度につきましては、三位一体改革の中でその根幹となる国庫負担制度を堅持するとの方針のもと、国庫負担割合を3分の1に引き下げるかわりに国から地方への税源移譲がなされており、国庫負担割合を2分の1に復元することは困難だと思われます。したがって、不採択が妥当だというふうに考えます。

◎横山委員長
 そのほかありますか。
 それでは、先ほど御意見がありました趣旨採択、不採択のいずれかを決定したいと思います。
 なお、初めに趣旨採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 趣旨採択が4人であります。
 次に、不採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 不採択が4人であります。
 陳情26年教育9号については、趣旨採択と不採択が4対4で同数でありますので、鳥取県議会委員会条例第12条第1項の規定により、委員長において裁決いたします。
 趣旨採択と決定いたします。
 次に、報告事項に移ります。
 まず初めに、未来づくり推進局、総務部、会計管理者、監査委員、人事委員会、県議会について行いますので、教育委員会と危機管理局の方は御退席ください。

                                午前10時16分 休憩
                                午前10時17分 再開

◎横山委員長
 再開いたします。
 執行部の皆様におかれましては、説明は要領よく簡潔に、マイクに向かってお願いいたします。
 なお、質疑については、説明終了後一括して行っていただきます。
 議題1、鳥取県の将来ビジョン(中間年点検)の状況について、若松企画課長の説明を求めます。

●若松企画課長
 それでは、未来づくり推進局の資料1ページをごらんいただきたいと思います。鳥取県の将来ビジョン(中間年点検)の状況について御報告申し上げます。
 将来ビジョンの中間年点検につきましては、4月の本常任委員会に報告させていただきましたところでございますが、それ以降、県民との意見交換、伸びのびトーク等、いろいろ重ねてまいりました。平成20年12月に策定しました本将来ビジョンでありますが、東日本大震災や
2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催決定など、さまざまな社会情勢の変化、また、これまでに県が進めてまいりました取り組み状況を反映するなどという形で将来ビジョンの点検を内部的に行ってきました。このたび、その中間取りまとめ案がまとまりましたので、御報告申し上げます。別冊で鳥取県の将来ビジョン点検修正版という形で添付しておりますので、また後でごらんいただきたいと思います。
 主な修正内容について、簡単に御説明申し上げます。
 1つ目のポイントとしまして、環日本海諸国以外のアジアとの交流拡大という形で、台湾でありますとか東南アジア方面への拡大が最近の取り組みとして広がってあります。そういった部分につきまして追記をしているところであります。
 また、再生可能エネルギー、新エネルギーという形で木質バイオマスでありますとかメタンハイドレートの調査開始など、そういった動きがございますので、将来ビジョンの守るの部分にそういった再生可能エネルギーの導入でありますとか新エネルギーの調査につきまして記載したところであります。
 3点目としまして、東日本大震災を契機とした災害への備えという形で、原子力災害に備えた体制づくり、また、大規模災害発生時におきます他県との広域連携、既に取り組みは進めておるところでございますが、そういった観点を将来ビジョンのところに記載したところでございます。
 スポーツを取り巻く環境の変化という形で、東京オリンピック・パラリンピックの開催決定を受けまして選手強化、また、障害者の積極的な社会参加という形でスポーツ振興の視点を加えたり、また、観光の部分になりますが、スポーツツーリズムの取り組みも進んでいるところでございます。こういったところを追記しております。
 また、将来ビジョン策定後に、あいサポート運動でありますとか支え愛運動などさまざまな取り組みを進めてきております。こういった観点の取り組みですとか視点を追記しております。
 また、子ども・子育て対策の充実という形で、人口減少が昨今議題にも多く上がっておりますが、子育て支援策などを追記しているところであります。
 また、教育環境の変化という形で、教育協働会議、法律にもありますが総合教育会議等の開催に向けて知事部局と教育委員会が連携して取り組む体制、また、いじめや不登校対策の充実でありますとか英語教育、また、青少年の健全育成の観点からペアレンタルコントロール等を設けるなどの取り組みを記載しているところでございます。
 そのほか、まちなか過疎でありますとか、さまざまな新しい取り組み等を記載しているところでございます。
 今後ですが、2番のところに記載しておりますとおり、これをもとに早速にパブリックコメントを開始させていただきまして、その後、7月、8月、伸びのびトーク等の場所を活用しながら県民との意見交換を進めるとともに、8月に入りますとパートナー県政会議でありますとか市町村との行政懇談会等で意見を集約した上で、8月中には中間点検版を完成したいと考えているところでございます。

◎横山委員長
 ありがとうございました。
 続いて、議題2、「地方分権改革に関する提案募集」への対応状況について及び議題3、第46回関西広域連合委員会及び関西広域連合議会の6月臨時会の概要について、森田未来づくり推進局参事の説明を求めます。

●森田未来づくり推進局参事(知事会・広域連合担当)
 そうしますと、資料の2ページをおはぐりください。「地方分権改革に関する提案募集」への対応状況について御説明いたします。
 従来より地方分権改革につきましては地方分権改革推進委員会の勧告に基づいて行われてきたところですが、このたび個々の地方公共団体等からの提案を募集し、それらの提案について実現を検討するという新たな方式が始まりましたので、その状況等について御報告させていただきます。
 提案の主体ということで1の(2)に上げさせていただいておりますが、都道府県、市町村等に限らず、広域連合ですとか、あるいは地方公共団体を構成員とする組織ということで、例えば中国地方知事会、こういった組織が提案できるということとされております。
 (3)に提案の対象としております。今までは国の出先機関の権限移譲が中心であったところでございますが、本府省の事務、権限等も今回の提案の対象となっております。また、規制緩和につきましては、国の補助要件の緩和等も対象とされているところでございます。
 本県の対応ということで、下のほうに2、鳥取県の対応という形で示させていただいておりますが、本県の提案として現在検討しているものにつきましては、全国的な制度改正を求めるものという視点で行っております。また、(2)関西広域連合提案分というものですが、こちらにつきましては、関西広域連合が広域事務として取り組むものとして希望するものを上げさせていただいております。現在のところ、主なものとして3ページのほうに例示的に示させていただいております。本提案につきましては、済みません、2ページの1の(5)に示していますとおり7月15日が提案の締め切りとなっておりますので、締め切りに向けて現在事務作業を進めさせていただいているところでございます。
 今後につきましては、提案を受けまして内閣府におきまして関係各省庁との調整、あるいは、提案団体ですとか地方六団体との意見交換、そういったことを踏まえまして、対応方針をことしの年末までに決められるという予定になっております。
 続きまして、4ページをおはぐりください。関西広域連合委員会及び6月臨時議会の概要について御報告申し上げます。
 まず委員会ですが、今説明させていただきましたが、協議事項として地方分権改革に係る提案募集への対応というものがありました。そこの6項目を連合として提案するということが意見交換されたところでありますが、本県に関係するものとしては、6番目、山陰海岸国立公園に関する管理権限につきまして、ジオパークの関係で上げさせていただいております。これにつきましては、地方環境事務所の事務を広域連合に移管すべきという主張でございます。
 そして3番目、京滋ドクターヘリの導入に向けた体制整備についてでございます。現在、関西広域連合管内には5機のドクターヘリが運航中でございますが、新たに京都府南部、滋賀県を全域とするドクターヘリを27年度導入したいということで、6機体制をつくるということになっております。この体制に向けての整備が行われることが報告がありました。
 あと報告事項でございますが、報告事項の(2)災害医療コーディネーターの設置についてという報告でございます。これにつきましては、災害時の医療従事者等の適正配置に向けて、災害医療コーディネーターを配置するということが申し合わされたところでございますが、このたび京都と滋賀の体制が整ったということで、関西広域連合管内での体制が整ったという報告がございました。本県につきましては、平成24年の12月に22名の方を委嘱済みでございます。
 そして、5ページでございます。関西広域連合の6月臨時会が開催されました。議長、副議長の改選及び関西広域連合の防災計画に当たります関西防災・減災プランが提案され、それが議決されました。一般質問におきましては、本県選出の稲田議員が質問に当たられました。先ほど説明させていただきました提案募集に関することの質問ということでございます。それにつきまして本県の平井委員のほうから、保全等施設に関する権限の二重行政の解消、あるいはジオパークの一体的な運営から関西広域連合への事務の移管が適当ではないかという答弁があったところでございます。

◎横山委員長
 続きまして、総務部に移ります。
 議題4、個人住民税の還付加算金の計算誤りについて、坂本総務部参事の説明を求めます。

●坂本総務部参事
 では、総務部資料の1ページ目をお願いいたします。市町村において県民税と市町村民税と合わせて賦課徴収しております個人住民税の還付加算金に計算誤りが生じまして、複数の市町で還付加算金の未払いが発生しております。その状況について御報告申し上げます。
 事案の概要でございます。勤務先などから提出された給与支払い報告書に基づいて市町村が賦課決定した個人住民税について、申告期限の後に例えば扶養をつけ忘れていたとか、それから医療費控除を適用していなかったとかという理由によって確定申告した場合には、納め過ぎが生じまして還付金が発生します。その還付金に付すべき還付加算金の算定を誤っていたという事案でございます。
 その算定誤りは、地方税法で規定されている計算期間の始期を誤って適用したことによって生じております。真ん中辺に図を示しております。これが還付加算金の計算期間を図にしたものでございます。下の段、グレーの囲いがあるのが正しい還付加算金の計算でございまして、この始期は納付の日の翌日から計算すると。上の段、白抜きの枠が誤って適用した期間でございまして、これは更正通知を基準に計算していると。その結果、黒い矢印の部分が計算ができていなかった期間、対象としていなかった期間ということになりまして、この部分について、今回還付加算金を計算して支払うというものでございます。
 原因でございます。恐れ入りますが、2ページ目を御確認ください。中段のあたりに地方税法の抜粋をつけております。この規定が地方税法上、還付加算金に関する規定でございまして、この規定の1号から4号、これにそれぞれ納め過ぎた場合にどの号に該当するかということを判断して、それぞれの号に定められている計算期間の始期に従って計算していくわけでございますけれども、今回は1号と3号の適用を誤ったというものでございます。
 返りまして、また1ページ目、原因のほうでございます。そういうことを踏まえまして、事前に確定申告を行っていた者がその後、期限後申告等をした場合には3号に該当するのですけれども、先ほど概要で説明したように確定申告を行わず給与支払い報告書だけで市町村が賦課徴収したものについて、その者が後から確定申告等で減額が生じたという場合には1号になります。今回の事案は、期限後申告による所得税の減額は全て3号に該当するということを誤認して生じたものでございます。
 3番目でございます。現時点で判明している還付加算金等でございます。市町村のほうで今現在こういった事案について点検しておりまして、その結果、鳥取市を含めまして7市町で
552万5,600円の還付加算金の未払いが発生しているといった状況になっております。そのほかの市町村でございますけれども、米子市と倉吉市が現在、未払いの還付加算金があるかないかということを確認中でございます。そのほか、未払いの還付加算金がなかったとする市町村は、境港市ほか10市町村といった状況でございます。
 2ページ目をおめくりください。星印の2つ目でございます。このように市町村が支払う市県民税及び町県民税に係る還付加算金のうち、県民税に相当する約4割は県が徴収取扱費市町村交付金として市町村に後で交付するということになります。ただ、これは本来支払うべきものを支払っていなかったということでございますので、この未払いに伴います追加的経費が発生するものではございません。
 あと、該当市町、それから県の対応でございます。該当市町は速やかにおわびの文書と還付の通知を送って支払いを行うといった対応をとられますし、県としても、県民税相当分を含むということでございますので、改めて還付加算金の取り扱いに周知し、その適正な取り扱いと再点検を依頼したところでございます。

◎横山委員長
 ありがとうございました。
 議題5、県庁基幹業務システム(財務会計、税務、給与)再構築に係るプロジェクトマネジメント業者の決定について、萬井情報政策課システム刷新室長の説明を求めます。

●萬井情報政策課システム刷新室長
 では、総務部の資料3ページをお開きください。平成22年度から全庁挙げて取り組んでおりますカイゼン活動の主な取り組みとして進めてきました県庁基幹システムの再構築、財務会計、税務、給与システムでございますが、これに係るプロジェクトマネジメントの業務につきまして、去る6月4日に企画提案書評価委員会を開催いたしまして委託業者を決定いたしましたので、御報告いたします。
 決定方法等につきましてですが、本年度の4月7日から5月16日まで公募をしましたところ、応募が3者ございました。ただし、2者につきましては、参加表明後、企業内等の理由によりまして辞退をされております。この応募されました企画提案書につきまして、外部委員を含めました評価委員会で総合的に評価をしていただいた結果をもとに委託業者を決定したところでございます。
 決定業者につきましては、東京都千代田区に本社を置きますシンクタンク・コンサルティング、ITソリューション等の事業を展開しておられます株式会社三菱総合研究所となっております。委託につきましては、再構築の終期でございます平成30年の3月までの4年間で総額
2億520万円ということで、新たな基幹システムの再構築を行うための必要となる現状分析、システムの基本設計・調達支援、構築後の構築における進捗管理、あと、基幹システムのプロジェクト全体が円滑に進みますようにITの専門的見地から県を支援していただく業務を実施していただくこととしております。
 なお、基幹システム全体のスケジュールにつきましては、参考2のように4年間をかけて進めることとしておりまして、このプロジェクトマネジメント業者が行います基本設計によりましてシステム構築に係る所要経費等を精査いたしまして、また議会等の御意見をいただきながら本年度の補正予算化の検討を進めていきたいと考えております。

◎横山委員長
 議題6、平成26年度鳥取県部落解放月間について、川本人権・同和対策課長の説明を求めます。

●川本人権・同和対策課長
 それでは、総務部資料の4ページをお願いいたします。平成26年度の鳥取県部落解放月間について御報告いたします。
 本県におきましては、昭和44年7月10日に同和対策事業特別措置法が施行されたその日を記念いたしまして、昭和45年度から県独自の取り組みといたしまして毎年7月10日から8月9日までを部落解放月間といたしまして、この期間中に県や市町村、関係団体が連携いたしまして同和問題についての啓発を集中的に実施しております。今年度も同じ期間、鳥取県あるいは市町村、それから教育委員会、あるいは地方法務局等の協賛を受けまして、「みんなの願い 差別のない社会 人権尊重の社会」というテーマで広報活動を展開していきたいというふうに考えております。
 広報といたしましては、県政だよりでありますとかポスター、リーフレット、お手元にカラフルなリーフレットをお配りしておりますが、そのリーフレット等を企業あるいは市町村等に配布いたしまして啓発をしております。それから、後ほど御説明いたしますが、街頭啓発などで県民の皆様に訴えてまいりたいというふうに考えております。
 2といたしまして、講演会等を集中的に開催しております。お手元にお配りしましたリーフレットの中に市町村ごとに行います講演、あるいはセミナーを載せております。また後日ごらんいただきまして、ぜひ御参加をいただけたらというふうに思っております。
 3番といたしまして、県が行います事業を2つ上げております。街頭啓発といたしまして、今週土曜日に東・中・西の3カ所におきまして、鳥取県、協力市町村、それから関係団体等におきまして街頭啓発を行うこととしております。また、イといたしまして、7月17日に米子市におきまして「あなたの個人情報がねらわれている」ということで、いわゆる身元調査と本人通知制度につきまして、山口県の人権啓発センターの川口様に講師としてお越しいただきまして、県民の皆様を対象に講演会を開催することとしております。
 参考として書いておりますが、過去3年間でまだ差別事象が年平均6件、県のほうに報告が上がってきております。引き続き部落解放月間という形で同和問題の解決に向けて努力してまいりたいというふうに考えております。

◎横山委員長
 次に、議題7、株式会社グッドスマイルカンパニーの倉吉市進出に係る調印式の実施について、前田東京本部長の説明を求めます。

●前田東京本部長
 資料の5ページをお願いしたいと思います。キャラクターフィギュアをつくるグッドスマイルカンパニーという会社が倉吉のほうに進出するということで報告させていただきます。
 フィギュアというのは、そこに写真がありますけれども、そういった人形のようなものでございまして、そういったものをつくるということで倉吉のオンキヨーという会社の空き工場を利用してつくることになりました。もともとグッドスマイルカンパニーさんは中国のほうでフィギュアをつくっていたのですけれども、中国はやっぱりカントリーリスクというのがあるので、カントリーリスク分散のためにいろんなところを考えていたということでございます。その中で鳥取県のまんが王国の取り組みというのをお知りになられて、漫画に関心があるということで鳥取のほうを選んでいただいたというふうに聞いておるところでございます。
 立地の計画にしましては、これから10月を目途に操業開始ということで、当面は100名程度の雇用を予定しているということでございます。
 なお、先月の26日に調印式を開催したところでございます。調印式の中でグッドスマイルカンパニーの社長さんは、例えば倉吉でできるフィギュアを朝どれフィギュアということで観光客の人に出してみたいとか、そういったおもしろいことを言っておられて、観光面、地域振興の面でも期待できるのではないかというふうに思っているところでございます。

◎横山委員長
 続いて、議題8、立命館大学との就職支援に関する連携協定の締結について、議題9、「鳥取県サポーターズ企業交流会」の開催について、議題10、関西圏における特産物のPR活動について及び議題11、営業力向上講座の実施について、米田関西本部長の説明を求めます。
●米田関西本部長
 そうしますと、まず7ページの立命館大学との就職支援に関する連携協定の締結についてから御報告いたします。
 昨年、初めて関西の大学生のUターン率を調査いたしまして、モデル事業としていました龍谷大学等を含めて就職率が上がっているという結果が出ました。そのときの常任委員会で、今後ほかの大学とも協定を結んでいきたいという御報告をしたのですけれども、2月には神戸学院大学と結びまして、このたび7月5日、立命館大学と就職協定を結ぶことになりました。
 この立命館と就職協定を結ぶ目的としましては、県の出身者が約100名いるということで、上から数えて10番目ぐらいなのですが、特にここは理系の学部を有しておりますので、Uターン就職率の低い理系の学生の確保ができる。それから、薬学部もございますので、慢性的に不足がちな薬剤師の確保にもなります。それと、ここは非常に大きな大学ですので、全国でも3番目に大きい3万2,000人以上の学生がおりますので、県出身者以外もIターンを希望していただける他地域の出身学生への波及効果も期待できるということで結ばせていただきます。
 協定内容は他の大学と一緒なのですが、まず学生に直接鳥取県内の企業情報を伝えること、それから学内での相談会と、それから学生の保護者に対する情報提供、また学生の就職の情報交換とか実績把握、それからIターンの就職促進に関するいろんな情報交換会の開催でございます。
 今回は7月5日に立命館の朱雀キャンパスで、立命館大学の学長、それと鳥取県知事、また、ふるさと鳥取県定住機構の理事長、この3者で結ぶようにしております。
 今後、秋までにあと3大学との協定を結ぶように準備しておりますので、引き続き努力したいと思っております。
 続きまして、鳥取県サポーターズ企業交流会の開催ということで、関西から鳥取県に進出されている企業さんはきょう現在106社ございます。そちらの実務的な部長クラスの方を対象に交流会を通年しておりますけれども、今回は7月7日と11日、2回に分けてやろうと思っております。今回の特徴は、特に今、国全体等でも雇用の拡大ですとか人材育成、また、現在の社員さんの処遇改善等を県のほうも進めておりますので、特にその分野を中心に意見交換したいと思っております。県庁各部局のほうからも直接担当者に来ていただいて、具体的な事例にあわせて今後例えば増設ですとか雇用拡大のために活用していただけるような制度説明、それですとか、また海外での販路開拓ですね、アジアビューローセンターのことですとかDBSクルーズですとか、それから、鳥取県が進めております男女共同参画推進企業認定事業ですとかあいサポート制度等、これについても企業様に知っていただいて、本社様のほうが方向を出しますと鳥取のほうの工場ですとか支社のほうも取り組みやすいですので、プッシュしていきたいと思っております。
 次に、関西圏における特産物(らっきょう、すいか)のPR活動についてでございます。
 関西本部としては、JA全農とっとり様とかJAさんと連携いたしまして、関西で今旬のスイカ、それからラッキョウももう既に終盤ですけれども、この2つの特産物についてPRしておりますので御報告いたします。
 今回のここに報告していますのは特に今年度初めて行ったものだけを入れておりますが、まずラッキョウについては、加西のサービスエリア、こちらが40周年記念イベントということで、福部のラッキョウが100周年というメモリアルのときですので、ラッキョウを中心にサービスエリアでPRさせていただきました。また、先週末には東伯の普及所さんとJA中央さんで、あべのハルカスのほうで初めてラッキョウの食べ方をしたりしております。それから、食育等々もやっております。
 出荷状況について、ここは全農様のほうからの資料をつけさせていただいておりますが、数量は昨年よりまだ十分ではないのですけれども、単価的には非常にことしは高値で推移しておりますので、販売金額自体は、昨年同期と量は減っているのですけれども金額的には伸びる予定になっております。
 次にスイカでございますが、これも新規といたしまして堺市のほうの中央市場の中で、ここは水産物と一緒に、初めて鳥取フェアをさせていただいております。水産物は初めてでしたが、スイカとかねばりっこは非常に好評で、試食販売いたしております。また、あべのハルカスでも先週末、28日、29日、初めて行いまして、土曜日には知事のほうも参りましてトップセールスを行っております。そのほか、通天閣のビリケンさんへの奉納ですとか、百貨店のお客様を対象とした食育等々もあべのハルカスのほうでやっております。そのほか、関西スーパーで先週末、64店舗で水産物とスイカフェアということで、これも関西スーパー様のほうが180万部の広告を打っていただきましてPRしていただいております。そのほかテレビですとか、また7月の4、5、6日にはイオンの伊丹のほうで、知事も参りましてマグロとスイカのPRを行うようにしております。
 出荷販売状況については、ここに上げておりますけれども、スイカについても昨年よりも若干高い単価のほうで動いております。今ちょうど折り返し地点ですので、最後まで単価が維持できるように今後、我々としてもPR活動を続けていきたいと思っております。
 次に10ページ目の営業力向上講座の実施ということで、関西圏のほうで販路開拓を目指しております県内事業者さんに、いろいろ消費クリニックですとか商談会とか随行営業等々をしているのですが、やはり事業者様自身の営業力というのが、経験の少なさということでまだまだ不十分でございますので、このたび初めて営業力向上の講座ということで6月17日に鳥取県の中部で行いました。県内からは24社、29名の方が参加されましたし、それからあと県とか商工団体の方たちもオブザーバーとして見学に来ていただいております。
 実施内容としては、初心者向けの初めて関西のほうで販路開拓を目指す講座、ここについては、非常に県内の方がよく失敗されるという営業の失敗事例をまずロールプレイングいたしまして、やはりそこに気づいていただくということ。そのほか、実践的にバイヤーの方に対しての営業活動をしていただいております。もう一つは、今も関西のほうで販路を持っていらっしゃるのですが、よりそれを広げたい方への研修ということで、ここについても販路先のチャネル、どの販路を選ぶかとか、定番の後のフォローの仕方ですとか、それを具体的に学んでいただきました。
 いろいろ成果と今後の課題としておりますけれども、具体的な事例で自分自身がロールプレイングできたということで非常に身についたということがありますし、関西での売り方がわかったということもあります。ただ、業者さんによってはまだまだ営業力の差が激しいですので、個々の事業者さんに合ったようなことを今後また具体的に考えていこうと思っていますし、県内の商工団体等にも常にそういう実践的な研修をしていただきたいということも要望しております。
 参加者からのアンケートについても比較的よかったという情報が多いのですけれども、実は7月8日に商談会がございますので、これにぜひ行かせていただいて、1つでもマッチングが行えればと思っております。

◎横山委員長
 議題12、名古屋駅での観光PRイベント「早ッ!近ッ!夏休みは鳥取へGO!!」開催状況等について、吉村名古屋代表部長の説明を求めます。

●吉村名古屋代表部長
 では、資料11ページをお願いをいたします。先週の土日でございますが、名古屋駅のコンコース、新幹線からおりましてJR高島屋のほうに向かって歩きますコンコースで2日間、鳥取県の観光PRイベントを、この会場では初めて開催させていただいたところでございまして、その概要を御報告させていただきます。
 大体ブースが13メートル掛ける7メートルぐらいのちょっと四角い細長いところでございますが、そこにスペースを設けまして、いろんな県内各地の魅力をPRさせていただいたり、あるいはまんが王国であったり芸術・文化祭鳥取大会のPRをさせていただいたり、あるいは砂の美術館のマイスターによる砂像の公開制作を常時イベントスペース内で行っておりました。あと特設ステージも、写真を見ていただければ早いですが、いろんなステージショーをやりながら観光地のPRをさせていただきまして、29日には知事もステージに登場していただきまして、トップセールスをしていただきました。名古屋で初めてということもありましてテレビ局の取材もいただきまして、写真にもありますように、インタビューして翌日のニュースでも御紹介していただいたところでございます。
 名古屋駅は1日当たり通る方が、ここのコンコースは40万人とか50万人と言われているところでございまして、通る方にもアピールができるのですが、それを見た方が、今の若い方なのでしょうけれども、フェイスブックとかツイッター等でつぶやかれると、近くにいる方とか、あるいは翌日行ってみようという方が多くいらっしゃったということで、今までのイベント会場とは若干違う展開もいろいろできるのだなというふうに感じたところでございます。
 あと、会場内の鳥取県コーナーでは単にチラシを持って帰っていただくだけですとおいでいただく時間が数分になってしまうので、5分から10分程度かけてぐるっと全部コーナーを回っていただいてクイズに答えていただくというようなクイズラリーというのもやりまして、それも2,000人の予定をしていたのですけれども、2日目の夕方には早々に終了してしまうぐらい皆さん非常に関心を持っていただきました。引き続きこういった取り組みも行っていきたいと思います。
 12ページに残りちょっと続きがございますが、この駅のイベントにあわせまして、名古屋駅のコンコース内と、それから名古屋駅の在来線コーナーの両方にポスターを張り出しております。名古屋駅の構内のほうが30枚ほど、それからコンコースのほうが25枚ほど、計55枚ほどを、期間はちょっと若干幅がありますが掲出をしております。このポスターのちっちゃくてわかりにくいのですが、実は28日、29日は駅でイベントをやりますよという告知も兼ねたポスターの張り出しをしておりまして、そこにありますような感じで皆さんに見ていただいたところでございます。
 中ほど、もう一つ、この時期に合わせまして夏のPRということで、中日新聞が名古屋市内で一番大きなフリーペーパーを69万部発行されていますが、夏祭りというテーマで、しゃんしゃん祭りでありますとか江府町の江尾十七夜等を中心に夏の魅力を紹介したものをあす発行する予定にしております。
 ちょっと紙面の関係上載せておりませんが、1日からは高速道路のサービスエリアでの配布される地図についても鳥取県の広告を掲出しておりますので、NEXCO中日本エリアになりますが、もしサービスエリアにお立ち寄りになればぜひごらんいただければと思います。

◎横山委員長
 ありがとうございました。
 続きまして、人事委員会に移ります。
 議題13、平成26年度鳥取県職員採用試験(大学卒業程度)第1次試験の専門試験(畜産)における出題誤りについて、三王寺人事委員会事務局長の説明を求めます。

●三王寺人事委員会事務局長
 お手元の人事委員会事務局の資料の1ページをごらんいただきたいと思います。6月22日に大学卒業程度の県職員の採用試験を行いました。その中で畜産の専門試験を行ったわけでございますけれども、その問題の中、40問あったわけですけれども、その中の1問の中に正解が2つあるというものがありまして、これが後ほど判明いたしまして、受験生の方々を含め、県民の方々に御迷惑をおかけしたことを深くおわびしたいと思います。本当に済みませんでした。
 状況につきましては、そこにありますとおり畜産の専門試験でございまして、5つの選択肢がございまして、その中から正解が1つ正しいものがございまして、それを選択するという方式でございましたけれども、その中に2つ正しいというものがあったということでございます。
 この試験問題につきましては、2にありますとおり公益財団法人日本人事試験研究センター、こちらのほうから試験問題の提供を受けていたものでございますけれども、6月26日になってから今のような正解肢が2つあるということの連絡が参ったものでございます。
 対応といたしましては、この2つ正しいものがあるということでございますので、2つとも、どちらを解答していても正解という取り扱いをして採点をさせていただくという形にさせていただきました。その旨を受験者、2名でございますけれども、この方々に経緯を説明したおわびの文書をお送りさせていただいて、そういう形で取り扱わせていただくことを連絡させていただきました。
 今後は、試験問題を提供していただいております日本人事試験研究センターに対して、このようなことが起こらないように再発防止を申し入れるとともに、チェック体制を強めていくということをしていきたいと思います。このたびはこのようなことになって本当に申しわけありませんでした。御心配をおかけしました。

◎横山委員長
 これから報告事項に対する質疑を行っていただきますが、委員の皆様におかれましては、簡潔な質問と発言前後のマイクのスイッチの切りかえをお願いいたします。
 それでは、今までの説明について、質疑等はありませんか。

○谷村委員
 私は1点、グッドスマイルカンパニーの進出の件ですけれども、ここの会社というのは何か鳥取県と御縁があったのか、その関係性というのをちょっとお聞きしたいです。お願いします。

●前田東京本部長
 基本的に縁というのはなくて、グッドスマイルカンパニーというのは東京の会社です。先ほどちょっと説明させてもらったのですけれども、グッドスマイルカンパニーは中国でフィギュアをつくっていたのですけれども、リスクがあるので国内でどこかでつくりたいという思いがあったのです。その中で鳥取県のまんが王国の取り組みというのをお知りになられて、鳥取県のまんが王国の取り組みプラス、あと立地補助金の関係も調べられて、非常に手厚いということがわかって、それで鳥取のほうに興味持たれて鳥取に来られたというふうに聞いております。

○谷村委員
 では、向こうのほうからこちらに連絡があったというか、そういうことなのですね。(「はい」と呼ぶ者あり)
 こういう事例というのはもっとどんどんふやしてほしいなと我々も思っていますし、例えば境港の水木ロードなどでたくさんフィギュアとかいろんなのを売っていますよね。ああいうのというのは鳥取県の業者ではなくて、多分こういうグッドスマイルカンパニーみたいなところがあると思うのですよ。そういうところをいろいろ県外のところを、東京のほうが多いと思うのですけれども、シラミ潰しに当たってみたらどうですか。それで鳥取にもいいところがありますよと、米子の辺でも企業誘致などをしてもらったら経済効果もあるのかなと思っていますので、またこういうのを進めてください。要望です。終わります。

◎横山委員長
 前田本部長、お願いしますよ。

●前田東京本部長
 はい。

◎横山委員長
 そのほかありますか。

○森委員
 個人住民税の還付加算金の件ですが、これは現時点で判明している還付する額等ということで、期間が平成21年から25年で、これは時効が5年だということだと思うのですけれども、これはそれ以前のものというのは時効ということで一切調べないということなのですかね。過去にこうやって返さなければいけないものが生じたときに、時効を考えてこれは還付加算金でこうやって返すけれども、それ以外のもので返すというものも何かのところであったような気がしているのですけれども、そんな取り扱いは今回はしないのかどうかということについてちょっとお伺いしたいのですけれども。

●坂本総務部参事
 今、時効の関係の話がございましたけれども、森委員御指摘のとおり、この対象期間を21年から25年に絞っているというのは時効の関係でございます。課税資料のほうも5年分しか保有していないというふうに聞いておりますので、これ以前の状況については市町村のほうで調べようがないというふうに聞いておりますし、また、そういう特例扱いは今、市町村の判断としては考えていないというふうに聞いております。

◎横山委員長
 ほかにありませんか。

○広谷副委員長
 総務部の3ページの県庁基幹業務システムのプロジェクトマネジメント業者の決定の件ですけれども、一般競争入札で3者だったのが2者は参加申し込み後辞退ということで、決定方法が外部委員会を含めた評価委員会で決定ということになっているのですが、まず2者が申し込みを辞退したというのは、理由は何なのですか。
 それと、この決定は評価委員会で決定ということですけれども、これは随意契約みたいな格好になるのかなと思うけれども、ちょっとそのことについて。

●萬井情報政策課システム刷新室長
 まず、2者の辞退の理由でございますが、聞いている限りでは会社内の体制の調整がつかないと、参加表明した後に再度企画提案書を提出していただくのですが、その提出の際に内部検討をしたところ、会社内の体制の調整がつかないということで辞退をされたというふうに聞いております。
 あと、評価結果をもとに随意契約といいますか、総合評価一般競争入札の結果として当該決定業者のほうと契約をさせていただいたところでございます。

○広谷副委員長
 それで、今回の契約期間が5年間です。それで、下のほうに小さい字で書いてある再構築の全体規模というのが、全体経費の想定は最低でも約16億円となっておって、それで今後共通基盤システム構築やら財務会計システム構築とか、税・給与システムの再構築という分があるのですね。これも新たに競争入札ということになるのですか。

●萬井情報政策課システム刷新室長
 御質問の件でございますが、今後、そちらのほうのプロジェクトマネジメントの参考の1のところの業務内容にも書いておりますが、システムを調達するに当たっては同じように一般競争入札を考えております。

○広谷副委員長
 このたび三菱総合研究所が全体のマネジメントの業務委託をする中で、これから共通基盤システムとか新たに再構築する部分も何か一つの業者が関連してくるのかなと思ったりするのですけれども、そのあたりは関係ないのですか。三菱総合研究所が最初に業務委託を受けて、それでさらにいろいろ3つのシステムを構築するわけでしょう。ということは、何か次の段階も三菱総合研究所が業務委託を受けるようなふうに見えるのですけれども、そういうことはないのですか。別の業者ということも考えられるわけですか。

●萬井情報政策課システム刷新室長
 今回のプロジェクトマネジメント業務の競争入札の仕様書の中には、次期にかかわるシステム構築の業者として入札・応札ができないというふうにしておりますので、三菱総合研究所さんがシステム構築のほうで手を挙げられることはございません。

○長谷川委員
 1ページの将来ビジョンについてでありますが、中間年でのこういう点検となっておりますが、こうした検証作業は修正ということではなくて補強という位置づけのほうが私は的を射るといいますか、これからも将来ビジョンの位置づけを高めていくのではないでしょうか。こうした場合、やや、修正というと何か軌道修正するようなニュアンスがちょっと残りますので補強版と、そういう感じで位置づけていただいてはと思いますが、これについては総務部長のほうで後でお答えいただきたいと思います。
 2点目ですね。4ページの部落解放月間の取り組みにつきまして、人権・同和対策課から御説明をいただいて、私もこれは県の事業だという、県が発起をされて生まれた事業だというのを市にいるときから聞いておりました。それに加えて、これが今の全ての行政の基点になっております同和対策の特別措置法の成立を記念して翌年度から生まれたというのは改めて知ったところでありまして、きょうこのような報告をいただき、それから、今度、人権同和講演会でテーマが本人通知制度ということになっております。これは市町村の窓口が主体になるわけでありますが、今、市町村のほうはどのような状況にあるでしょうか。本人通知制度はどのようなことになっているのかお知らせをいただきたいと思います。
 最後に、5ページのグッドスマイルカンパニーの進出の調印式の件でありますが、企業誘致に関しては本会議でも、補助金をめぐって議員の牽制機能をしっかり働かせるべきだということが出ておりました。ついては、どうしても補助金の金額というのは予算書では実質に支払う年度にならないと計上されないわけであります。一方で、調印式の報道の記事などでは、補助金という額が新聞情報ということで出ていくわけであります。今回などもきょうの報告は東京本部ですからこの程度になろうかと思いますけれども、担当の商工労働部のほうでは、やはり予定される補助金はこういうことになりますというのは出るものなのでしょうか。新聞社に出たものと同じものであっていいと思うのですけれども、そういう取り扱いというのはどのようになっていますでしょうか。統轄監、これをよろしいでしょうか。後でちょっと考えていただきまして、またがることですので3点ちょっとお答えをいただきたいと思います。

◎横山委員長
 順次答弁をお願いします。

●岡﨑未来づくり推進局長
 お答えします。将来ビジョンの中間年点検の状況の話で、これは補強ではないかという話です。確かに……(「いい意味でですよ」と呼ぶ者あり)確かにそのとおりでして、主な内容に書いていますように、追記がほとんどなのです。ですから、今まで5年間の中でさらに進んでいる、さらに将来を見越してこれを書いたほうがいいということで今回の点検は進んでいますので、おっしゃるとおり修正はちょっと何か方向転換みたいな気がしますので、補強とかそういう形でちょっと言葉を工夫したいというふうに思います。ありがとうございました。

●川本人権・同和対策課長
 部落解放月間に関しまして、本人通知制度の県内の市町村での導入等の状況について御回答いたします。
 県内の市町村におきましては、全市町村で本人通知制度が現在導入されております。全市町村で導入されておる都道府県というのは、まだ全国でも非常に少ないというふうに聞いております。たしか2つか3つしかまだないというふうに思っております。
 この本人通知制度なのですが、あくまでもこれは御本人がまず市町村に登録をされないと通知が来ないという制度になっておりますので、こういった制度があるということをまず県民の皆さんに御認識いただく、あるいは知っていただくということが非常に今後大切になってくるかと思っております。今回の講演会もそういった狙いも少し考えておりますが、本人の登録が進みますように制度の周知を今後一層図ってまいりたいというふうに考えております。

●野川統轄監
 総務部の5ページでありますけれども、資料の右肩に東京本部と立地戦略課というふうに記載がありますので、本日、商工労働部のほうで同じ資料で多分報告がされておると思いますので、企業立地補助金についての記載がありませんので口頭で商工労働部のほうで報告しているかもしれません。
 報道等ではありましたけれども、倉吉市を含めて企業立地補助金は3億円強だったように記憶しておりますけれども、これはあくまでも投資実績が行われてから、また雇用実績が判明してからそれぞれ補助金を出すものでありますので、本来、本日補助金の予定額も記載しておけばよかったというふうに考えております。

◎横山委員長
 ほかにありますか。

○長谷川委員
 3点とも了解いたしました。

○藤縄委員
 人事委員会、ちょっと教えてください。
 これは専門性が高いということですけれども、よく僕も詳しくなくて聞くのですけれども、全国共通の日にちにこういった採用試験があって、全国的にやった試験かどうかということですが。

●三王寺人事委員会事務局長
 今回の採用試験につきましては、ほぼ全国的に同じ日にやっております。

○藤縄委員
 そうなると、2つの正答肢のうちいずれを解答しても正解とするというやり方は、これは全国的にそういうやり方なのでしょうか。

●三王寺人事委員会事務局長
 ここの取り扱いにつきましては、私どものように2つとも正解にするというものと、それから、この問題自体を除外してしまうというものと、それから、全てそこは正解だったとして加点すると、3種類ございます。その取り扱いにつきましては、それぞれの実施団体のほうが決めているという状況でございます。

○藤縄委員
 では、いろんなやり方があるということですね。
 それで、試験問題ですから漏えいというか、そういうことを一番に考えられないといけないのでしょうけれども、あらかじめの試験の確認みたいなことは主催者としてされるのかどうかということですね、これは可能なのか、しなければいけないのか、ちょっと難しいのかという、そこだけ確認させていただければと思います。
●三王寺人事委員会事務局長
 この試験問題につきましては、日本人事試験研究センターのほうから提供を受けるときには、事前に問題の提供を受けて、こちらのほうでもチェックは行います。ただし、専門科目になってきますと、なかなかそこまでの専門知識がある職員ということには今のところなっていない部分もございますので、全てわかるかと言われてしまうと非常に難しい面もございます。これはほかの県も同じ状況でございまして、試験の提供を受けるところはそれぞれがまたチェックをするということになっておりますので、今回の場合は試験が行われるまでほかのところもそこはわからなかったということはございます。済みません。(「どこもチェックはしていないのですか、他県も」と呼ぶ者あり)
 チェックはしていますけれども……(「しているけれども気がつかなかった」と呼ぶ者あり)気がつかなかったということでございます。

◎横山委員長
 そのほかありますか。

○安田委員
 総務部の5ページのグッドスマイルカンパニーなのですけれども、先ほど統轄監から説明があったので、ここの部署ではちょっとわからなかったらいいのですけれども、ここの会社は資本金が300万円ということですが、今度の倉吉での事業の投資額は4億2,000万円となっておりますね。非常に資本金に比べて大きな事業を展開されるということなのですが、この投資額の出どころというのがわかりますでしょうか、どういう準備をされているのか。

●前田東京本部長
 確かに資本金は300万円なのですけれども、営業利益が2010年の9月期で12億円ほどあります。その年ですね。総資産ということで38億円ぐらいあって、結構、売上高も110億円ぐらいあって、その辺はありますので。

○安田委員
 事業規模が大きいということですか。

●前田東京本部長
 はい。

◎横山委員長
 そのほかありますか。

○伊藤(美)委員
 同じ5ページですけれども、先日の一般質問で絆の坂野議員が、それこそナノ社について、議員の議決責任もあるということで本会議で謝罪されましたね。私はあれを見ていて、片山知事の時代を思い出すのです。片山知事は、最後には議員が議決やられたでしょうと、最終的にはそこだったですよと言われたことを覚えておりまして、そうしますと、これだけで私どもは議決するかしないかという話は、とてもではないですけれどもわかりづらいです。ああやって坂野議員が本会議で謝罪したという、僕はあの姿を見ておりまして、本当に議決ということの重さをまた感じたのは事実です。しかし、本当に一つの流れをつくっておって自動的にと言えるぐらいここでは皆、調印式をなされますね。そうすると、その間の議決との間にちょっと間がありますから、私は非常に坂野議員の質問に対して、やはり常任委員会、あるいは本会議での議決の重さというのをもう一回整理してみてほしいなと思うのですけれども。これは議会のほうの議会事務局のほうもちょっとそれをしないといけないと思っていますけれども、非常に先日はあそこまで言われて、あそこまで頭下げられたということの重さを私は今、痛感しております。どうでしょうか、統轄監。

●野川統轄監
 先日、議場で知事も申し上げましたように、ベンチャー企業の成長についての判断がなかなか県のほうではできかねないというところは反省の弁を言わせていただきました。今後、財務体制等のチェックを専門家、目ききの方にお願いをしてチェックに入ると、そういう新しい企業立地補助金の支弁に際してはそういう仕組みをつくるということでお話を申し上げたところであります。
 また、先ほど安田委員のほうからも、資本金と補助金支援額、あるいは売り上げの御質問がございました。今後、商工労働部と話し合いをして、そういった近年の売上高とか純利益とか、そういった会社の経営状況も含めた報告もあわせてさせていただくように、皆さん方の理解が高まるようなそういう資料の作成を含めて検討させていただきたいと思います。

○伊藤(美)委員
 ベンチャー企業が成功率が非常に低いというのはよく聞く話です。これは諸外国でも、アメリカあたりの実態もそうらしいですね。ただ、そこのところに、坂野議員が謝罪した、頭下げたというのは、長いこと執行部と議会でも10年余りおりますけれども、私が見たり実際にあったのは初めてなのです。私たち議員として、果たしてあの姿で謝罪する、そういう形のものかなと思いながら、最終的には議決したのだから議決責任だよと言われれば確かにそうなのかもしれないし、一議員が謝罪する話でもないなと思ってみたり、その辺はあのときは私には非常にショッキングな出来事だったなと実は思っておるわけです。ですから、議決責任というのをもう一回私も整理してみないといけないなと思うのですけれども。この企業がいいとか悪いとかの問題ではなく。ですから、確かにベンチャー企業であるというのはなかなか非常に難しいという知事の判断はそのとおりだと思います。ただ、その中で私たちにも議決する判断の材料というのが、もう既にずっと流れて調印式も済んで何もしましてという話が先に出てしまうと、なかなかそれをしにくいだろうなと思うのですけれども、その辺、統轄監、これは総務部長でもようございますが、やはりちょっとそれなりに考え方を整理してみてくれないか。
●野川統轄監
 ナノ社の関係の件につきましては議会でも何回も取り上げられて、特に売上高、あるいは雇用人数を含めてこれまでにないかなり大きなものだったことから、我々のほうも大変期待をしていたところでありますけれども、リーマンショック以降、いろいろ目的、目標に到達せず今日があるわけであります。この件に限らず、議員の皆様方に県の予算等を判断、議決をしていただくときの判断材料をよりわかりやすい予算説明書といいますか、判断ができる予算書の作成に改めて努めていきたいと存じます。

◎横山委員長
 ほかにありますか。
 それでは、次にその他ですが、執行部、委員の方で何かございませんか。

●松岡鳥取力創造課長
 お手元に「つながるフォーラム」というチラシを1枚配らせていただいております。一般財団法人とっとり県民活動活性化センターが、その設立を記念いたしましてこのフォーラムを開催いたします。テーマといたしましては、少子高齢化、人口減の中で持続可能な社会を実現しようということで、「みんなの力で、安心して暮らせる『とっとり』を!」ということにしております。7月の20日日曜日でございます。県民ふれあい会館で開催をいたします。内容といたしましては、講師に堀田力さんをお招きして基調講演、ボランティアの参画を進めようというもの、そしてパネルディスカッションといたしまして、テーマのもとに県内で活躍されておられる方、そして堀田さん、そしてとっとり県民活動活性化センターの常務理事、事務局長の毛利さんが討論をされるということになっております。また、2部といたしましてワールドカフェ方式で、参加者みんなで今後のことを考えようということで意見交換をするということにしております。お忙しい中とは思いますが、御参加いただけると大変うれしく思います。よろしくお願いいたします。

◎横山委員長
 ありがとうございました。承知しました。
 それでは、未来づくり推進局、総務部、会計管理者、監査委員、人事委員会、県議会の皆様は退席されて結構です。お疲れさまでした。

                                午前11時25分 休憩
                                午前11時29分 再開

◎横山委員長
 再開します。
 引き続き、教育委員会について行います。
 執行部の皆様におかれましては、簡潔な説明をマイクに向かってお願いいたします。
 なお、質疑については、説明終了後一括して行っていただきます。
 議題14、鳥取県ICT活用教育推進協議会(第1回)の概要について、坂本教育センター所長の説明を求めます。

●坂本教育センター所長
 教育委員会資料の1ページをごらんください。今年度から表題にございます鳥取県ICT活用教育推進協議会を設置しまして、情報通信技術を活用した教育の推進について調査、審議していただいております。1番としております、1回目を6月2日に開催しました。委員の構成は、2番の出席者のところにございますとおり6名、県外の大学の先生にも委員になっていただいております。
 当日の協議内容を3番の主な内容というところにまとめましたが、鳥取県の状況等を説明させていただいた後、協議いただいた内容を項目にしたものが丸番号でございます。例えばビジョン・提言のあり方、教員の研修等を初め、書かせていただいているとおりの内容が協議されました。
 4番として今後の予定でございますが、7月、具体的には11日ですけれども、第2回目を開催する予定としております。

◎横山委員長
 議題15、大高野官衙遺跡の国史跡の新規指定及び国史跡青谷上寺地遺跡の追加指定について、木本文化財課長の説明を求めます。

●木本文化財課長
 続きまして、資料の2ページをお願いいたします。御報告内容は、大高野官衙遺跡の国史跡の新規指定及び国史跡青谷上寺地遺跡の追加指定についてでございます。去る6月20日に国の文化審議会から、琴浦町の大高野官衙遺跡を国史跡として指定するように、また、青谷上寺地遺跡の追加指定について答申をされましたので、御報告をさせていただきます。
 まず、大高野官衙遺跡の国史跡指定についてでございます。この官衙と申しますのは、国の役所の関連の遺跡ということでございます。指定対象の名称、所在地、面積につきましては、記載のとおりでございます。
 遺跡の概要についてでございますけれども、遺跡は古代における八橋郡にございまして、西側約350メートルには県内唯一の特別史跡、斎尾廃寺跡がございます。地図のほうは次のページ、3ページの上のところに、小さくて恐縮ですけれども載せております。浦安駅と大高野官衙遺跡の位置を示しております。ちょっと小さくて大変恐縮ですが、これの西側350メートルのところには斎尾廃寺跡がございます。
 この史跡につきましては、最初の調査を昭和56年にしておりますが、この際に礎石が列をなしているというようなことが明らかとなっておりまして、また、炭化米が確認をされましたことから、八橋郡の正倉か郷倉、こちらのほうは用語解説のところに説明を入れておりますが、郡の穀物等を保管をする倉庫ではないかと推測をされたものでございます。その後、第9次までの調査を実施をしておりますけれども、その調査の中で南北が105メートル、東西が130メートル以上の範囲の三方を溝で区画し、敷地内に整然と並ぶ建物や塀が検出されているということ、また、出土品などから、7世紀末から9世紀後半にかけて3期の変遷をたどった遺跡ということがわかってきております。
 この遺跡は、当時の倉庫の配置などを定めました倉庫令という法律に沿いまして防湿に適した土地の上に建っておりまして、総柱の高床倉庫が建てかえをされながら、整然と並ぶ形で正倉の姿を具体的に示しているということでございます。また、先ほども申しましたが、一部の礎石に火災によるものと考えられる被熱痕があったり、また、焼けて炭化をした米が検出されるなど、八橋郡の郡衙の正倉の可能性が高いものでございます。古代国家の地方支配の実態を具体的に知る上で重要な遺跡というような評価を受けたところでございます。
 なお、2ページの下のところに写真をつけておりますが、現地に行っていただければ現在でもこういった形の遺跡を見ていただけることとなっております。
 なお、現地では7月5日に、琴浦町さんのほうで現地の説明会を実施されるということになっておりますので、ぜひ委員の皆様も御参加いただければというふうに思います。
 続きまして、3ページをお願いいたします。国史跡、青谷上寺地遺跡の追加指定についてでございます。
 今回の指定地は、こちらも大変小さくて恐縮ですが、下の地図内の右上のほうに少し塗り潰した場所を示しておりますが、こちらのところが追加指定地でございます。今回は当初から指定対象地でございましたエリアのうち579.74平米につきまして、所有者の方から指定についての同意がいただけたことにより追加指定をするものでございます。そのほかの詳細は記載のとおりでございます。
 この後、国のほうで官報告示を経て正式に指定となるという段取りになっております。

◎横山委員長
 議題16、企画展「胸キュン☆サンゴ展 ~わたしを深海につれてって~」の開催について、大場博物館長兼理事監の説明を求めます。

●大場博物館長兼理事監
 では、4ページでございますが、この夏に向けまして企画展を開催しますので、それを御報告させていただきます。
 今回の企画展は学校の夏休み期間中になるということで、児童生徒さんにたくさん来ていただけるように、「胸キュン☆サンゴ展」ということで多少ふざけたネーミングにしております。サンゴは浅い海にいるばかりでなくて深海にも生息しておりまして、そういう意味で深海の生物の紹介とあわせて広がりのある興味深い内容にしたいということで、「深海」を「うみ」と読んでおりますけれども、「わたしを深海につれてって」というサブタイトルをつけております。
 それで、単に自然系の内容の展示だけではなくて、私も知らなかったのですけれども、かつてサンゴ細工が鳥取の伝統産業であったということでございますので、そういった文化的な側面にもスポットを当てて、幅広い興味を起こすような展示にしたいというふうに思っております。
 会期は7月19日から8月31日まで、期間中は無休でオープンしております。そういう深海の展示もするものですから協力機関の中には海洋研究開発機構等も入っておりまして、展示資料としましては各種のサンゴ類の標本のほかに潜水調査船のしんかい6500の模型、2分の1の模型、こういったものも展示いたしますし、先ほども申し上げましたサンゴ細工、これも展示したいと思っております。入場料700円ということですけれども、いろいろ無料の方もございます。関連事業としまして講演会とかワークショップ、こういったものも実施いたしますので、委員の皆様にも来ていただけたらと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

◎横山委員長
 ありがとうございました。
 それでは、今までの説明について、質疑等はありませんか。

○広谷副委員長
 ちょっとよく知らないので教えてもらいたいと思うのですけれども、国史跡の関係ですけれども、このたび琴浦町の分と青谷の分は追加となったわけですけれども、琴浦町の場合も民有地ですよね。個人の敷地だと思うのですが、こういう国の史跡に指定された場合に、所有者が使用するに当たっての規制というか、そういうようなものはどういう条件がついておるのですか。

●木本文化財課長
 大高野官衙遺跡につきましては、一部は町が持っておられます。調査の過程で非常に価値のあるものということで、町のほうで購入をされているものがございます。また、御指摘のとおり、一部民有地というようなことでございます。
 今後の活用につきまして、町のほうで公有化を含めて検討されると思います。当然遺構を傷つけるような利用はできませんので、そういったことも含めて町のほうで検討されると思います。

○広谷副委員長
 ということは、対象の部分は全部買い上げるということですか、そういうような判断でいいですか。

●木本文化財課長
 どういう方向でということについては今後検討をされていくかと思いますけれども、指定をされましたので、きちんと保護ができる形で整備をしていかれるものというふうに理解をしております。(発言する者あり)
 ですので、公有化というのが最もふさわしいものと思っております。
◎横山委員長
 大高野官衙遺跡というのは、水辺公園の中か。木本課長、水辺公園、そちら側でなくて反対の墓のほうか。

●木本文化財課長
 済みません、ちょっと水辺公園が。
 斎尾廃寺の東側に少し谷になっているところがあるのですが、それの反対側といいますか、山側になっているところ。

◎横山委員長
 東側ということは、水辺公園の反対側だな。

●木本文化財課長
 済みません。水辺公園は、申しわけございません、ちょっと承知しておりません。

◎横山委員長
 水辺公園がわからん。私は近くだからわかっている。

○安田委員
 関連してなのですけれども、青谷上寺地遺跡のところは道路整備と連動してくると思うのですけれども、こういう遺跡後というのは道路には当然使えないわけですか。先ほどの話とつながってくるのですけれども。

●木本文化財課長
 青谷上寺地遺跡につきましては、地図を見ていただきましたらおわかりいただけるように、少なくとも大枠の部分を史跡ということで指定を受けておりまして、この中の土地を随時所有者の方と御相談をしながら追加指定をしてきているところでございます。この史跡の中で道路を整備をするということはございません。

◎横山委員長
 ほかにありますか。
 ないようですので、次にその他ですが、執行部、委員の方で何かございませんか。

○長谷川委員
 執行部のほうからないということであれば。博物館の基本計画検討委員会でしたか、正式名称はちょっと違っていたかと思いますけれども、前回の委員会のときには委員の要請行動の段階だったと思いますので、そういう就任状況とか、それから、会を開くのがもちろん開かなければいけないのですけれども、県民の関心を高めていくということをもってこの委員会をこれから進めていくということですので、そういう開催に向けた準備状況などを御報告いただけないでしょうか。

●大場博物館長兼理事監
 委員会の準備状況ということでございますけれども、先般報告させていただきましたとおりのメンバーで委嘱を進めておりまして、大体、今、委嘱状を出し終わって正式に就任していただいたという段階でございまして、あと、今月の下旬か来月の上旬あたり、なるべく今月中に開催したいと思っておりますけれども、なかなか皆さんの都合が合いませんので場合によっては8月の上旬になるかもしれませんが、そのぐらいで最初の委員会を開催すべく準備を進めております。
 最初の委員会ですので、まず現状を見てもらわないといけないということで、とりあえず博物館で開催したいと思っております。最初にはまず現状を見ていただいたりして鳥取で開催いたしますが、一般の方にも希望があれば傍聴いただけるようにして、傍聴に来られた方との意見交換といったことも予定したいと思います。
 今回、あるいはもう一回ぐらいは現状をよく見ていただくという意味で鳥取のほうでしなければいけないかもしれませんけれども、それ以降は倉吉なり米子なり、あるいは郡部のほうで開催するとか、何回か開催しますので持ち回りで開催して、その地域の方にも来ていただいて意見交換をするというようなことも考えていきたいと思っております。というようなことでよろしいでしょうか。

◎横山委員長
 ほかにありませんか。
 ないようですので、それでは、教育委員会の皆さんは退席されて結構です。お疲れさまでした。

                                午前11時45分 休憩
                                午前11時46分 再開

◎横山委員長
 再開いたします。
 引き続き、危機管理局について行います。
 執行部の皆様におかれましては、簡潔な説明をマイクに向かってお願いいたします。
 なお、質疑については、説明終了後一括して行っていただきます。
 議題17、島根原子力発電所サイトバンカ建物雑固体溶融炉室での防炎シートの焦げ跡確認について及び議題18、原子力発電所2号機の新規制基準適合性審査の状況について、水中原子力安全対策課長の説明を求めます。

●水中原子力安全対策課長
 それでは、お手元の危機管理局の資料で御説明させていただきます。まず、議題の17につきましては、1ページから3ページで御説明させていただきます。
 まず、島根原子力発電所サイトバンカの建物雑固体溶融炉室での防炎シートの焦げ跡確認についてでございますが、これは6月16日に島根原子力発電所のサイトバンカ建物、これについては、制御棒等の放射性固体廃棄物の貯蔵、保管を行ったり低レベルの不燃性固体廃棄物の減容のための溶融等を行ったりするもの建物でございます。その雑固体溶融炉室におきまして防炎シートの焦げ跡が確認されたという事案でございます。
 発生状況の経過でございますが、これに伴いまして、県では当日6月16日に、中国電力のほうで22時50分に確認されて松江消防へ通報されて、県のほうには23時22分にファクシミリ及び電話で連絡がありまして、夜中でございましたが直ちに3名が緊急参集しまして、情報連絡室を県庁のほうへ設置しました。翌17日になりますが、0時51分に松江消防本部におきまして非火災であるというふうな判断が出まして、中国電力より午前1時に連絡がありました。このような事案でございます。
 これについて、報告の翌日の17日に危機管理局長室におきまして、中国電力に来ていただきまして状況を確認しました。その際、申し入れ事項といたしましては、安全対策の徹底と早期の原因究明と再発防止の徹底を速やかに行い報告すること、それから、わかりやすい情報提供を行うということを申し入れました。中国電力は6月23日にこの防炎シートについては撤去をしたというふうに報告を受けました。
 現地の確認ということで、同じく6月17日に島根原子力発電所のほうに職員を派遣いたしまして、午前中に防炎シートの設置状況及び焦げ跡の状況を確認しました。それから、サイトバンカエリアのモニター、いわゆるモニタリングポスト等の記録に異常がないことを確認いたしました。これによる人体や環境に影響はございませんでした。
 2ページをごらんください。具体的には、島根発電所の位置図が載っておりますが、それの右上のほうにございまして、そこにサイトバンカという建物がございます。その上の図の右の丸の中にある斜線を引いた部分のところでございますが、その中に下の図、雑固体廃棄物処理設備というのがございまして、下の絵の真ん中に丸が描いてありますが、そこに防炎シートがかけてあったと。それは3ページの写真になりますが、このシートが焦げ跡が見つかったと。これが燃えにくいシートでございますが、この2ページの下の図の丸のところにありますように、これは煙の配管の道でございますが、約80度ぐらいになるというところで、それに接触等をしておりまして焦げ跡ができたという事案でございました。ただ、松江消防のほうで非火災というふうな判断になったという事案でございました。県のほうでは以上のような対応をしたというところでございます。
 続きまして、4ページのほうをお願いいたします。島根原子力発電所2号機の新規制基準適合性審査の状況についてということで、前回までずっと御報告をさせていただいておりますが、今回、第8回という審査会合が開かれましたので、その状況について御説明いたします。
 現在のところ12原発19基、それから、BWRについては5社6原発7基が出ておりますが、今回、第8回ということで、これまでは海域とか陸域のいろんな審査があったというところでございますが、今回は震源を特定せずに策定する地震動について質疑応答が行われたというところでございます。この震源を特定せずに策定する地震動というものは、例えば陸域で起きた地震について、例えば留萌で起きた地震等について、もし島根原発の直下で起きたらどうなるかということで当てはめたような、簡単に申しますとそのようなものでございます。今回それについて、北海道の留萌と、それから鳥取県西部地震というものがこの地震動に加えられたというところでございます。鳥取県西部地震については、これまでは震源が特定されたという地震でございましたが、今回、規制委員会のほうからは震源を特定せずにということで中国電力のほうから見直しをさせたというところでございます。
 これで基準地震動のほうが具体的には今まで約600ガルというところでございましたが、620ガルに引き上げられたというところで、今後、規制委員会のほうで基準地震動はさらに見直されるというところでございますので、それについても引き続き見守っていきたいということでございます。
 なお、前回までの御報告いたしました陸域とか海域のほうの調査については、中国電力のほうから現在順調に調査が進んでいるという御報告を受けております。
 なお、これらについて、第8回の審査会合の内容について昨日、島根県防災センターのほうで自治体向けの説明会がございまして、一般の方の傍聴も可能ということでございました。
 前回御説明いたしました住民説明会のほうですけれども、6月19日から順調に開始いたしまして、全部で16回の予定でございますが、これまで3回行われました。本日も加茂公民館のほうで行われる予定でございます。

◎横山委員長
 ありがとうございました。
 続いて、議題19、第60回鳥取県消防ポンプ操法大会の開催について及び議題20、防火対象物に係る表示制度の表示マークの掲出開始について、丸山消防防災課長の説明を求めます。

●丸山消防防災課長
 お手元の資料の5ページをお願いいたします。第60回鳥取県消防ポンプ操法大会の開催について御報告申し上げます。
 消防団員が操法技術の向上を図りまして、災害現場で迅速かつ的確に対応していくことを目的としまして、第60回の鳥取県消防ポンプ操法大会を開催いたします。これは毎回開催しているところでございます。
 開催日時は7月6日の日曜日、鳥取県消防学校で行います。今回、来賓としまして県議会議長様にもお願いしているところでございます。出場隊につきましては、各地区の予選を勝ち抜いた消防ポンプ操法チームでございまして、ポンプ車操法の部が12隊で72名、小型ポンプ操法の部が9隊45名でございます。
 表彰につきましては、今回60回ということもございまして、大会長表彰の部門でポンプ車操法の優秀選手賞、それから小型ポンプ操法の部で優秀選手賞を新たに創設したところでございます。
 大会結果につきましては、大会の夕方、県のホームページ等で情報提供をいたします。それから、今回の優勝チームは、11月4日に東京でございます全国大会に出場することになっておりますので、御報告申し上げます。
 続きまして、6ページをお願いいたします。防火対象物に係る表示制度の表示マークの掲出開始についてでございます。
 皆さん御記憶にあると思いますが、平成24年の5月に広島県の福山市で死者が発生するホテル火災がございました。それを受けまして、消防庁のほうでホテルとか旅館につきましての消防設備、それから防火管理といった消防法の観点、それから、建築構造などを含めました防火基準の適合について議論がなされてまいりました。その結果、防火基準の適合性につきまして、利用者のほうに情報提供していきます表示制度が本年4月から運用開始となりました。
 表示制度の概要でございますが、各消防局のほうで4月からホテル、旅館のほうの事業者からの申請を受け付けておりまして、8月1日から表示マークの交付が開始されます。これは全国統一で8月1日からということになっております。
 対象となる建物につきましては、3階建て以上で収容人員が30人以上のホテル、旅館でございます。
 申請の流れでございますが、3番でございます。まず、事業者のほうで消防局のほうに申請をされまして、その中で消防局のほうが審査をいたします。審査の観点は、消防法令の基準と建築基準法令の基準でございます。その結果、表示基準に適合しているということになれば、表示マークの今回はまず1年目ということでございまして、銀のマークが掲出されます。申しわけございませんけれども、お手元の資料の8ページのほうにちょっとチラシをつけさせていただいていますが、8ページのほうの真ん中辺に、ちょっと見にくくて申しわけございません、表示マーク、銀と金というのがございます。こういうマークが今度掲出されるということでございます。ちょっと済みません、お手元の資料6のほうに戻っていただきまして、表示マークにつきましては建物とか、それからホームページに掲出しまして、利用者のほうに情報提供するという形でございます。
 実際の今の申請状況でございますが、7ページをお願いいたします。4番でございます。県内で197が今回対象になるのでございますが、現在のところ、7月の見込みでは26件でございます。それで、表示マークの交付式も行うようにしておりまして、東部で7月29日、中部で8月1日、西部のほうでは今検討中でございます。
 これまでの表示制度の周知状況でございますが、2月5日に建築部門とか消防局との連絡会合を持ちまして、3月7日に消防庁から日本旅行協会とかホテル協会のほうに表示制度の周知が行われました。あと、各消防局のほうで事業者を対象としました説明会を3月に開催しております。それから、県政だよりで7月号に掲示したところでございますし、それからホームページのほうでもPRしているところでございますが、ただ、やはり申請数が非常に少のうございます。そういうこともありまして、今後強力なPRが必要ではないかなと思っております。引き続き消防局の立入調査時での表示制度のPRとか、それから、県内の旅行業者とかホテル関係組合についての表示制度のPRを行っていきたいというふうに考えております。

◎横山委員長
 それでは、今までの説明について、質疑はありませんか。

○藤縄委員
 ポンプ操法大会を毎年していただいて、鳥取県も全国で結構成績のいい年もあったりするのですよね。(「はい」と呼ぶ者あり)
 それで、これは市町村なのだろうけれども、練習場所なのですよ。これは困っておるところがありますね。特に都市部などが困っておるところがあるので、そこら辺の情報は入っていますか。

●丸山消防防災課長
 現在、ポンプ操法は水出しでやっております。これは16年からやっているのですけれども、それで大会は東・中・西部順番なのですけれども、今実際には水を出せということで消防学校でやっているところでございますが、練習につきましては、各地区につきましては各市町村のほうで確保していただいているところでございますが、確かに水を出すに当たっては、ある程度放送とかということが必要になるかと思いますが、今の時点では各市町村のほうでお願いしているところでございます。

○藤縄委員
 それで、そういう答弁になると思っていましたけれども、担当課の丸山さんのほうから練習場所に協力というか、情報を出してあげるとか、ある程度協力的にしていただければもっと技術も上がって、目的を達することができるのではないかなと思っていますので、そこら辺のことをちょっと調べていただいて、どのあたりが練習場に苦労しておられるのか、そうであればここら辺が使えるのではないかとか、そういうことになれば協力をするとかということをしていただければもっと大会の趣旨が、目的が達せられると思うのですけれどもね。

●丸山消防防災課長
 これにつきましては確かに委員御指摘のとおりでございますので、例えば県有施設とかで使えることがないとか、いろいろ市町村とも話をしてみたいと思います。

◎横山委員長
 そのほかありませんか。

○森委員
 防炎シートの焦げ跡確認の件なのですけれども、結局松江消防本部の非火災の判断でということで、何事もなくみたいな感じなのですけれども、先ほど課長の説明では、そこのいわゆる排煙が80度ぐらいの温度になるというお話だったのですけれども、防炎シートは80度で焦げ跡がつくのですか。どういう理由だったかというのは解明ができているのでしょうか、そのあたりをお願いします。

●水中原子力安全対策課長
 これにつきましては、煙が通る部分が80度で、ちょうど配管のつなぎ目部分という部分があって、そこの金属部分が300度ぐらいを超えてしまうので、そこの部分が当たっておったというふうなことで、そう推測しているのですけれども、再現実験等をして確認していくということと、それから、これについては撤去して、もうちょっと根本的な対策をとるというふうに聞いております。

○森委員
 ちょっともう一回、今のお話聞きますけれども、排煙、煙は80度なのですね。つまり80度で、その部分だけは300度になるという、理解がちょっとしにくいので、何でそうやって温度が上がるところになっているかというのは、現時点でその場所をどういうふうにまた変えていくというのもあわせてちょっと教えてください。

●水中原子力安全対策課長
 もう一度御説明させていただきますと、煙のいわゆる煙突部分みたいなところですね、そこがいわゆる鉄製ですので、そこをつなぐのにフランジというボルトで締める部分があって、そこにどうも熱がたまっていくというふうなことだったというふうに聞いております。そこの部分にいわゆる防炎のカーテンですね、そこの部分が当たっておったので、知らない間に焦げていたというふうなことらしいです。ただ、防炎だったので火が出なかったということで、これは仮設的につくったというふうな説明を中国電力から受けましたが、根本的に抜本的に対策をとってやっていくというふうに聞いています。このような仮設のシートではなくて、もうちょっと具体的に検討していきたいというふうに聞いています。我々のほうも現地の確認に行きまして、そのような点について質問なり指摘なりしてきたというところでございます。現時点で報告を受けたのは、先ほど御説明いたしましたように23日に既にシートを撤去しているという状況でございます。

○森委員
 何かいまいちわからないのですけれども、80度のものが熱がたまっていくという理屈が全く理解できないのですけれども、それは何かそういうものなのですか。ちょっとそこだけ理解をさせてください。

●水中原子力安全対策課長
 詳しいことはまた中国電力に聞いて御報告させていただきたいと思いますが、この溶融設備では、大体不燃物等につきましては1,500度ぐらいで溶かして、いわゆるいろんな固体のものを体積を小さくしてコンパクトにするというところで、この溶融設備の中自体は1,500度ですが、煙の温度がそこにたまるというふうに聞いていまして、そこは再度確認いたします。
◎横山委員長
 ほかにありますか。
 それでは、次に閉会中の調査事項についてお諮りいたします。
 陳情の研究のため留保と決定したもの並びに本委員会所管に係る本県の行財政運営、防災体制、学校教育の諸問題、その他の主要事業については、閉会中もこれを継続審査及び調査することとし、その旨、議長に申し出ることに御異議はございませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、その旨、議長に申し出ておきます。
 なお、委員長報告の作成、内容については、委員長に一任いただけないでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、そのようにさせていただきます。
 次にその他ですが、執行部、委員の方で何かございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見も尽きたようですので、委員の皆様に御連絡いたします。
 次回の常任委員会は、8月21日午前10時から開催の予定でありますので、よろしくお願いします。
 それでは、委員の皆様には、御相談がありますのでこの場にお残りください。
 執行部の皆さんには、御退席いただいて結構です。お疲れさまでした。御苦労さまでした。
 はい、どうぞ。

●城平危機管理局長
 済みません、きょうも北朝鮮のほうからミサイルが発射されたという情報が入りましたので、ちょっと御報告をさせていただきます。
 今回は短距離弾ということで、せんだっては弾道弾ミサイルでしたけれども、今回は短距離弾ということで、180キロぐらい飛んで日本海の北朝鮮の領海内に落ちたというふうに見られるというような報道があっております。消防庁のほうからは短距離の発射体2発を打ったということだけしか入っておりませんで、あとは報道の情報になりますけれども、けさの6時50分と8時に2回発射されたということで、北朝鮮の領海内ということでございましたけれども、私どものほうではカニかご漁船ですとかDBSクルーズなど確認をいたしまして、現在のところは異常がないという情報を得ております。済みません、ありがとうございました。

◎横山委員長
 どうも御苦労さまでした。
(執行部退席)
 御相談は、第2回県外調査についてであります。
 既に御案内のとおり、今月14日から1泊2日の行程で、お手元の日程のとおり所管事項に係る調査を行いますので、委員の皆様におかれましては御参加くださいますようお願いいたします。
 調査に当たり、事務局より連絡事項がありますのでお願いいたします。事務局、お願いします。

●頼田調査課課長補佐
 3点ございます。まず1点目でございますけれども、東部委員の集合場所については、別途個別に聞き取らせていただきますのでよろしくお願いいたします。県庁か鳥取駅かということでございます。それと、中部・西部委員の皆様につきましては、チケットをまた後日送らせていただきますのでよろしくお願いいたします。
 最後、3点目でございます。あべのハルカスで昼食をとりますが、その際に近鉄百貨店の飯田相談役、鳥取県のふるさと大使もなさっておりますけれども、飯田相談役にお越しいただきまして、昼食会ということを急遽ですがセッティングさせていただいております。

◎横山委員長
 では、よろしくお願いいたします。
 それでは、以上をもちまして総務教育常任委員会を閉会いたします。御苦労さまでした。

                                午後0時12分 閉会

 

 

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