会議の概要
午前10時00分 開会
◎内田委員長
ただいまから地域振興県土警察常任委員会を開会いたします。
本日の日程は、お手元の日程表のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
なお、今回の常任委員会は執行部の入れかえを行うこととし、最初に警察本部と県土整備部、次に地域振興部と文化観光スポーツ局の順に行います。
初めに、会議録署名委員を指名いたします。
本日の会議録署名委員は、藤井委員と福間委員にお願いいたします。
それでは、報告事項に移りたいと思います。
質疑につきましては、説明終了後、一括して行っていただきます。
報告1、鳥取県警察大山遭難広域救助隊指名式及び訓練の実施について、大下生活安全部地域統括参事官の説明を求めます。
●大下生活安全部地域統括参事官地域課長事務取扱航空隊長事務取扱鉄道警察隊長事務取扱
大下でございます。平成26年4月22日、大山町を管轄する八橋警察署におきまして、鳥取県警察大山遭難広域救助隊の新隊員に対する指名書の交付、それから基本訓練を行いましたので、御報告申し上げます。
まず、この大山遭難広域救助隊は、私が隊長でございまして、大山周辺を受け持つ八橋署、米子署、黒坂署のメンバーで構成され、私以下29人であります。
このたび春の定期異動により22名の者が入れかわり、警察本部長、生活安全部長の代理でございますけれども、指名書を交付したということでございます。
さて、この遭難広域救助隊でございますけれども、ふだんはそれぞれの署で担当業務をこなしながら、遭難が発生した場合に必要な人員が八橋署に非常招集して遭難者の救助に当たっているところでございます。
隊員でございますけれども、体力があって、精神力にすぐれた若手警察官を中心に指定しております。それから大山での遭難救助の経験が豊富なベテラン隊員、あるいは山岳競技の国体での監督経験者といった者を指定しております。それで22名の新隊員に対しまして指導できる体制をつくっているところでございます。
そのほかの業務につきましては、救助以外に実際に登山しながら、春の行楽期、7月、8月の夏休み、冬期間中の休み、祭日を中心に山岳協会と合同で大山登山パトロールを行い、登山者の皆さんへの広報、救助活動を行っているところでございます。
ちょうど今度の5月27日、28日の2日間に分けまして夏山救助訓練を予定しております。総勢約37名、山岳協会の協力を得まして行います。ここではヘリコプターも活用したつり上げ訓練の実施も予定しております。
皆さん御承知のように5月5日に岡山から来た4人の登山者が遭難し、基本訓練をやったすぐ後に実践ということでございました。
最近の登山ブームにつきまして、山を知らない人、それから大山といってもたった1,700メートルだとみんながあなどっている感があると思われます。山頂付近の気象は激しく3,000メーター級の山に匹敵するとも言われておりますので、今後とも遭難者が出ないよう広報を関係機関と一緒になって考えていきたいと考えております。
◎内田委員長
続きまして報告2、改正道路交通法の施行に伴う運転適性相談等について、長田交通部総括参事官運転免許課長事務取扱の説明を求めます。
●長田交通部総括参事官運転免許課長事務取扱
運転免許課の長田でございます。それでは、資料に基づいて御報告させていただきます。本年6月1日に一定の病気等に対する運転者対策として改正道路交通法が施行されますので、その改正点とそれに関連する運転適性相談及び一定の病気等による運転免許の停止・取り消しの状況について御報告します。
このたびの改正の背景でございますが、平成23年4月に栃木県鹿沼市でクレーン車の運転手が意識障害を伴う発作を起こしまして、通学児童の列に突っ込み、6人の児童が死亡するという大事故が発生しましたが、このときの運転手は持病を隠して免許を更新しておりました。
この翌年にも京都市東区、祇園で同様の事故が発生したことなどから、道路交通法がこのたび改正されることとなりました。
改正内容は、大きく4点でございます。
1点目は、運転免許の更新などの場合に、てんかん、認知症、統合失調症など一定の病気についての質問票に関する改正でございます。道路交通法で質問票の交付を規定し、虚偽の回答をした場合には罰則も設けられました。
2点目は、医師からの届け出に関する規定でございます。医師が一定の病気で運転に支障があると診断した場合、公安委員会に届け出ることができると規定されました。あわせて医師が一定の病気の方について、運転免許を持っているのかどうか公安委員会に照会できることも規定されました。
3点目、一定の病気の方が交通事故を起こされた場合、暫定的に運転免許を3カ月を上限として停止し、その間に詳しい検査をすることが規定されました。これは病気の疑いがある方に対して検査結果が出るまでは運転を御遠慮いただくという規定でございます。
4点目は、従来一定の病気により運転免許を取り消された場合、最初から自動車学校に通ってとり直す必要がございましたが、このたびの改正では取り消しから3年に限りまして適性検査のみ、目、聴力の検査だけで再取得できるということになりました。以上4点が大きな改正点でございます。
続きまして、運転適性検査の状況及び病気による運転免許の停止・取り消しの状況について御説明します。
運転適性検査とは、一定の病気の方が新規・更新・運転継続の可否について各免許センターで相談をする制度でございます。相談を受けた担当者は、専用の診断書の様式をお渡しして医師に記載していただき、その結果により運転免許の可否を判断する制度でございます。仮に運転ができないという判定であれば、聴聞という手続を経て運転免許の停止・取り消しをすることになります。
資料のとおり、運転適性相談は増加傾向にあり、それに伴って一定の病気による運転免許の停止、取り消しがされる方も増加傾向を示しています。
運転適性相談で多いのは脳出血、てんかん、統合失調症などですし、運転免許の停止・取り消しの理由で多いのは認知症、てんかん、脳出血などでございます。
◎内田委員長
続きまして報告3、第1回国土強靱化プロジェクト会議の開催について、竹森技術企画課長の説明を求めます。
●竹森技術企画課長
技術企画課でございます。県土整備部資料の1ページをお願いいたします。第1回国土強靱化プロジェクト会議の開催についてでございます。
これにつきましては3月18日の当委員会にて概要を報告させていただいておりますけれども、このたび庁内のプロジェクトチームを設置し、第1回会議を開催しましたので、その結果概要を報告いたします。
チームの設置目的でございますが、書いてございますように鳥取県版の国土強靱化地域計画を策定するとともに、公共施設等の現況と将来の見通しについて取りまとめる公共施設等総合管理計画を策定するものでございます。
会議は4月23日に行われまして、構成は統轄監以下ごらんの記載のメンバーでございます。
概要の前に、3ページをごらんいただきたいと思います。左上に資料と書いてあるものなのですが、国土強靱化地域計画につきましては、まず国土強靱化の基本目標としまして、人命の保護、人命を守り抜くといったこと、それから重要な機能が致命的な障害を受けず維持されること、被害の最小化、被害の拡大防止をすること、迅遠な復旧復興といったことを基本目標にしております。
これから策定しようとします地域計画の性格でございますが、国が策定されます基本計画と同様に、下のほうに米印で解説をしていますけれども、アンブレラという言葉を使っています。国土強靱化の観点から、ほかのさまざまな分野の計画の指針となるといったことでございまして、2ページの下のほう、国土強靱化地域計画の下に幾らかの計画的なものが並んでおりますが、こういったイメージのものになります。
次に、3ページの下のほうにありますが、計画の策定に当たって最も基本となるものが脆弱性評価と言われる現状の把握あるいは認識でございます。この評価に基づきまして課題を抽出し、施策を考え、優先順位をつけながら実施していくというふうな流れでございます。
ここに一例として、地域の交通ネットワークが分断される事態になってはならないといったものを挙げてございますが、例えば一番上の丸で陸・海・空の輸送ルートを確実に確保する、あるいは災害対策や老朽化対策を着実に進める必要があるといった施策の内容を記しています。
これらの施策の達成度という指標をこれから検証しつくっていくわけです。例えば県土整備部ですと、橋りょうの耐震補強完了の率は何%かといったような指標をこれから評価していくといったことでございます。
1ページにお返りいただきまして、3の会議の概要についてでございます。この地域計画の策定に当たっては、既に策定済みの内容のものを活用していく。また、地域計画と並行して公共施設等総合管理計画や長寿命化計画等を策定あるいは必要に応じて見直しを行っていく。また、非常に多岐の分野に係りますのでワーキンググループを設けてやっていくといったことでございます。
これにつきまして2ページの上のほうをお願いいたします。これは前回もお示しした体系図で、右の上のほうに12個の個別政策分野、それから3つの横断的分野とございます。12分野の中で交通・物流あるいは国土保全といった分野が、横断的分野の中に老朽化対策といった分野があります。
これを受けまして最初のページ、今後の進め方でございますが、可能な分野から順に災害に対する対応力といいますか、先ほど申しました脆弱性の評価を行っていきます。
また、策定作業におきましては、非常にたくさんの分野があるといったことから、先ほど申しました3分野につきまして県土整備部のほうが先行的に検討を進めていく。あわせて公共施設等総合管理計画の策定につきましても、県有公共施設の老朽化の実態把握を進めるといったような流れで進めていくといったことでございます。
国の動向につきましては、ここに書いてあるとおりで、6月以降に地方説明会の開催も予定されておりまして、それらの情報を注視し、あるいは情報を踏まえつつ県独自の工夫を重ねながら進めていきたいというふうに考えております。
◎内田委員長
続きまして、直轄道路・河川の権限移譲に係る対応方針について、山本道路企画課長及び丸毛河川課長の説明を求めます。
●山本道路企画課長
それでは県土整備部資料の4ページをお願いいたします。直轄道路及び河川の権限移譲に係る対応方針についてでございます。
まずは道路分について御説明をさせていただきたいと思います。
おかげをもちまして本年3月22日に駟馳山バイパスが7.8キロの開通をいたしました。それに伴いまして旧道である国道9号をの移管を受けることとし、国による移管条件の履行を前提といたしまして、5月末を予定として、国と移管に係る確認書を締結したいと考えております。
直轄道路の権限移譲については、平成20年より話が進んできたわけなのですが、その当時まず国のほうから御提示いただきましたのは、右の図の下のほう、国道53号ということで、図面で言いますと中央部の吉成から、文章のほうには叶と書いてございますが、吉成から鳥取県庁を経て秋里の間を国から県のほうに移譲するとあったところでございます。しかしながら、これについて国と協議していく中で、平成12年に29号バイパスが開通したときに県といたしましては若葉台東町線、いわゆる若葉台の団地から県庁までの間の国道29号を県道として移管を受けさせていただいております。それに53号のそもそもの終点が鳥取県庁前に位置しているものでございまして、やはりこれについては既に直轄の旧道としての移管は終わっているものと両者で確認しまして、引き続き国で管理していただくこととなっております。
それと4ページの枠囲い1番目、9号駟馳山バイパス現道区間でございますが、まず移管の時期について。5ページ上の図面中央部に塩見川という二級河川がございますが、これについては洪水対策に県としても重点的に取り組んでいるところで、それに伴う如来橋の河川の拡幅に伴い、橋りょうのかけかえを国に行っていただいております。これが平成28年度末完了予定でございまして、その時期が移管の時期ということで確認書を結びたいと考えております。
中段、直轄道路の権限移譲に係る対応の考え方ということで、移管に当たり国に補修等を行っていただくわけですが、先ほど申しました如来橋のかけかえ等以下書いているのは現時点のものでございます。国と28年までに毎年現地を確認させていただきまして、もし不都合な部分があれば、これ以外にもさらに補修を移管条件として求めていく考えでございます。
この移管に当たりまして、両方の区間について関係市町村の意見を聞いております。鳥取市、岩美町についてもお聞きし、書いておりますが、特に現状の管理水準を保っていただければ支障はないという回答をいただいているところでございます。
●丸毛河川課長
同じく河川の権限移譲につきまして御報告をいたします。
4ページの枠囲みの下側に記載しておりますが、天神川につきましては、先般国との移管の可能性について引き続き協議するものということを確認したところで、その後、特段の進展、予定はございません。
移管につきましては、国が行うべき整備の完了ということが前提になっております。当面は現在の整備計画に基づく事業を進めていただくということでございますが、今すぐ移管の協議が進むというものではございません。いずれにしましても関係する流域市町村さんは、非常に懸念もお持ちでございます。この移管の協議に当たりましては、関係する流域の4市町さんの御意見を十分にお聞きしまして同意に基づき協議を進めたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
◎内田委員長
ありがとうございます。
続きまして、第1回米子駅南北自由通路等整備事業協議会の概要について、倉元道路建設課長の説明を求めます。
●倉元道路建設課長
道路建設課でございます。資料の6ページをお願いします。米子駅南北自由通路関係でございますけれども、昨年12月から米子市、JR西日本米子支社との協議を進めてきたところでございます。
米子市の今年度の予算、新体制が決まったことを受けまして、4月21日に第1回の協議会を開催し、今後の取り組みとか事業スケジュール等について協議を行いましたので、その概要を報告させていただくものでございます。
出席者につきましては、鳥取県が統轄監、米子市が副市長、JR西日本が米子支社副支社長、それから各機関の関係部局ということです。
初めに、米子市さんから報告がございまして、(3)に書いておりますけれども、自由通路及び周辺の整備等に関する事務を行うために、都市計画課の中に課内室としましてこの4月から米子駅周辺整備推進室が設置されたというものでございます。
(4)の協議結果でございます。(1)としまして事業スケジュールでございます。今年度、基本計画の検証の委託費を米子市さんのほうで予算化されており、27年、28年、29年と概略設計、都市計画決定、詳細設計等々を踏まえ、30年度の工事着手を目指すということで米子市さんから御説明があり、これで進めていくということの合意がございました。市のほうではできるだけ前倒しをしたいというような発言もございました。
(2)、事業の進め方についてでございます。
3点ほど挙げておりますけれども、1つ目につきましては、県議会の中でのやりとりを受けて県のほうが提起したもので、市民、経済団体、バス・タクシー事業者等とも情報を共有しながら検討を進めていくというようなことを合意しております。
これとも関連しますけれども、駅南広場について、バス・タクシー、一般の送迎などを考えながら駅南広場の面積等の検討を行うということでございます。
3番目につきましては、米子市さんのほうから提起がございまして、駅北広場にあります地下駐車場、西部の方はよく御存じだと思いますけれども、機械式という2段、3段の形になっておりまして、かなり老朽化しているということで、これの撤去の検討を含めまして再整備を検討していくというようなことがございました。この自由通路と直接の関連ということではございませんけれども、相乗効果を図るためにあわせて検討していくということでございます。
(3)でございます。県から主な提案をさせていただいた分を書いております。
JRさんのほうから支社機能の多くは米子に残すのが現実的ということの発言もあり、それを受けて県のほうからも現在地に新築移転して全ての機能を残していただきたいというふうに申し入れさせていただいたということでございます。
先ほどの(2)にも若干関連しますけれども、米子駅からバス・タクシーを利用した観光地への二次交通との連携について検討していくということを県のほうから提案をさせていただいております。
2の今後の予定ですが、この協議会の下にワーキンググループといいますか、課長級の調整会議を設けておりまして、今までも進めております。この協議会の結果を受けまして、とりあえず米子市さんのほうで基本計画検証の委託発注をされますので、それを受けまして6月中に課長級の会議を開催しながら基本計画の内容を検証していくための協議会を開催していきたいというふうに考えております。
◎内田委員長
ありがとうございました。
報告6の一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告については、県土整備部資料7ページのとおりでありますので、説明は省略いたします。
それでは、今までの説明につきまして質疑等がございましたら。
○斉木委員
6ページの南北通路問題、やっと動き出したという感じがします。以前からいろんな場面で要望はしておりますが、我々が毎日利用している立場からいいまして、今の駅の北側のタクシー乗り場と車の乗降場が非常に狭いと。あのまま残したような都市づくりだったらやった意味がないので、せっかくのいい機会ですから、鳥取駅のように多少余裕を持って乗降ができるように、これから協議を進める上で根本的に考えていただきたい。特に特急列車とかが入ってきたときには迎えと送りの人で先へ行けず、交差点の中で飛びおりて走っていかないといけないというようなことであります。それと、前のワシントンホテルからの横断歩道を渡って、さらに西側に渡る通路、歩道がないということで、急ぐときにはあそこの横断歩道がないところを走らなければいけないという市民もたくさんおられるわけで、南北の自由通路ばかりではなく、駅周辺を本気で考えるということを根本的にやっていただきたい。
JRは民間の会社でありますので、こちらが言うべきではないのだろうと思いますけれども、県も三者の協議の中に入っています。支社機能を残していただけるという方向性がある程度出ているようで、本当にありがたいことですけれども、ぜひそういうことを含めて、建物がああだこうだは言いませんが、やはりもっと使いぶりのいいJRなり、駅の形なりを本気で考えていただきたいと要望しておきますが、どうでしょうか。(「関連で」と呼ぶ者あり)
◎内田委員長
関連で。
○福間委員
私も斉木委員と同じような思いなのですが、もう10年も前でしょうか、県と米子市とJRで役割分担を決めて米子駅周辺の開発、バリアフリー化ということを含めて南北一体化事業というのは動き出したと思っているのです。ややもすると曲がった捉え方かもしれないけれども、自由通路ができさえすればそれで終わりみたいなイメージでは僕はいけないと思うのですよ。ある意味米子市さんがもっと積極的に前に出られる必要があるのではという気がしないでもないし、それぞれが積極的に取り組んでもらうということを含めて、この会議の中で県の役割を果たしてもらわなければいけない。それから支社機能はやはり米子に残すというのが、県が出て支援をしていく大前提だと思っているのですよ。そのことは県としても引き続きしっかり声を大にして叫んでほしいと。
それと駅南開発を含めて米子市の都市開発というのを、この会議の中でこの際しっかり議論してほしいと要望として申し上げておきたいです。斉木委員の話と一緒にお願いしたいと思います。(「関連」と呼ぶ者あり)
○浜田委員
やっと動き出すのかと。余りにも遅々とし過ぎたと思いますね。私が議会に出たころには、もうこの話はあったわけです。しかも平成19年にはこのイメージ図ができ上がっていて、それで三者が共通認識を持ちつつ同じ方向を向いて同時進行で動いていかなければいけないのに、その足並みがそろわなかったというところが大きいのかなと思いました。米子市さんの問題が非常に大きいというふうには聞いてはおりますけれども、どうなのでしょう。市はできるだけ事業スケジュールについて前倒しをしたいという発言もあったようですけれども、これまでなぜ動かなったのか、何がネックだったのか、そういう問題が今後起きないのか、温度差があるのかないのか。進むはずのものが進まなかった過去の問題点などが整理されて、それに対する反省があって、今度は間違いなく一緒に同時進行でやっていくのだという共通認識ができたのか、その辺もあわせて伺いたいと思いますが、いかがでしょうか。
●倉元道路建設課長
道路建設課でございます。たくさんいただきましたけれども、斉木委員のほうから駅北のタクシー乗り場とか乗降場が狭いという話がございました。ちょっと今回の資料には書いておりませんけれども、協議会の中でもこのことがございまして、関連になるかもしれませんけれども、自由通路の北側の出口のところ、どうしてもとり合いで影響が出るでしょうと。そういう中でだんだん広場も部分的に活用したりすることも今後考えなければならないのではないかという議論もございました。それが先ほどの質問の答え全てではないかもしれませんけれども、そういうことで向かうという気持ちもございますので、全体的な狭さの解消に向けて引き続き議論をしていきたいというふうに考えております。
斉木委員と福間委員からございました支社機能に関しましては、ちょっと想定外かもしれませんけれども、今回副支社長のほうから、かなりの部分を米子に残すのは現実的という前向きな言葉があったということで、こういう方向で我々課長級の会議でも引き続き具体的に進めていきたいというふうに考えております。
都市開発もあわせて議論ということもございました。米子市さんのほうで新たにつくられました米子駅周辺整備推進室という名称からいきましても、自由通路だけをやるということではないということで、議論の中でもありましたし、駅南側につきまして実際に事業として始めるということで、ちょっと米子市さんで今まで具体性がなかった部分が、これからプラス部分になって誘致活動も進めていけるのではないかなというふうに考えております。
浜田委員のほうから今までなぜ進まなかったのかということの問題点の検証とございましたけれども、これにつきましては推測でありますが、米子市さんのほうの財政的な部分があって、その中でとりあえずは現在できておりますバリアフリー化のものを先行してするということで、一旦は決着されたというふうに理解しております。残りの分につきまして引き続きやるということで、このたび米子市さんのほうで実施に向けた組織もつくられたということですので、その組織とあわせて県のほうも議論が滞らないように、今後とも検討を進めていきたいというふうに思っております。
◎内田委員長
いいですか。
○福間委員
後で恐らく部長のほうからお話があると思うけれども、支社の多くの機能は米子に残すというのは現実的というJR側の発言があったということ、県がこの課題に取り組むというのはポイントだと思うのです。先ほど申し上げたようにバリアフリー化もひっくるめてこの課題は役割分担を決めて、今までの経過からいくと、県はある意味役割を果たしたのですよね。それが今回改めて自由化通路整備事業協議会をつくって再度向き合いましょう、県がもう一遍ここに向かいますよと。JRの支社機能が今あることで少なくとも社員、関連を含めて3,000人近くの雇用が米子周辺であるわけですが、JRや周辺での雇用が失われてしまうということになったら大変なことだと思っています。そういう意味で、支社機能を米子に残すということは県が踏み出していく非常に大きなテーマだと思っていますので、そこを踏まえて米子市さんももうちょっと前に出られなければいけないと思います。そこら辺を含めて今後の取り組みの要請を強くお願いしたいと思っています。
●長谷川県土整備部長
福間委員がおっしゃられましたように、平成10年ごろから県として役割を決めてやってまいりました。これは駅の問題、あるいは駅周辺の道路網の問題でありますが、県のほうは、ほとんど役割は果たした、おっしゃるとおりなのです。
さらにその上でこの問題を県が支援しようと、知事が財政支援で後押しをしようと言ったのは、支社機能を引き続き米子に残すという広域的な観点での考えで始まったわけですので、もちろんそれを頭に入れながら支社機能を全て残すよう、この三者協議会の場で県も言い、あるいは市も言っていただいて、それに対する対応も考えてまいりたいと思っております。よろしくお願いいたします。
○浜田委員
この問題について大所高所からきちんと見て、これは絶対必要であるという強い意思を持ってリーダーシップを発揮するところは一体どこなのかといつも思います。相手の出方次第で仕方がないということになっているのではないかというふうなことを、これまでの動きを見てつい思ってしまうのです。時代や相手の立場、状況が変わっても、この事業はなぜ必要かということをはっきりわかっていて、きちんと共通認識を同時に持たせながら前へ進めていく、汗をかく人が要るのではないかと思ったときに、県が大きな役割を果たさなければいけないのではないか。さっきなぜ進まなかったのですかと言ったとき、お金の問題もあるでしょうし市の問題も非常に大きいのだけれども、それをクリアするためにどういう取り組みが行われたのかという部分について検証してほしいというふうに思ったのです。今後、例えば財政的な問題などが出たときにどうするか、状況が変化したときにどうするか、誰がコーディネーター役をするのかというようなところまで視野に入れつつやっていかなければ怖いという気がしているのですけれども、いかがでしょうか。
●長谷川県土整備部長
まさにそのために協議会を設立したのであって、この協議会は大きな力を発揮すると思っています。今までは事業主体、米子市、JRさん同士の話であって、その中で米子市の財政問題というのはネックになっていた。特にバリアフリー化においても大きな事業費を要しているということで、対等の立場での三者でありますから、この協議会の場で県としてもしっかりと述べていって、牽引役になるようなつもりでやっていきたいと思っています。
ことしから県土整備部に都市計画関係の所管がおりてきましたので、我々の持っている事業のノウハウと都市計画の手法を使って、統轄監のもとで部としても精いっぱい取り組んでまいりたいと思っています。
○斉木委員
JRが支社機能を残す方向性が見えているということで安心はするわけですけれども、先ほど言われるように事業主体は米子市になると。そういう面で、県がしっかりとサポートというより共同事業主体というような雰囲気でやらなければいけないという考えでおります。あわせてJRも、民間企業ですけれども公共交通機関を担う責任があるわけで、聞き役ばかりではなしに。
今まで本当に駅南に日が当たらなかった。県が一生懸命周辺の道路は整備したけれども、まだまだ公共交通機関の利用者が利用しにくく、米子駅陰田線などかけたはいいのですが、駅南の人は遠回りして苦労するから歩道橋までこしらえたというような経過があります。そういう面で、県外から米子駅に来られた人が本当に山陰の中核都市だなというような雰囲気のある都市づくり、駅南開発ということを、この際やはり念頭に置いてやっていただきたい。そのためには市も県もですが、JRにも自らできることはきっちりと協力していただくと。今の駅は非常に狭いので、駅機能の関係も根本的にどうするかという問題も含めて、短い期間でしょうが、将来何十年先の米子市の姿をぜひ精力的につくっていただきたいというのが希望なのです。ただ通路をつくって駅の前と南広場と北口広場ができたではなく、やはりどうするかということを根本的に。4年後に着手をするようになれば本当にいいものができるなということになるようにぜひ汗をかいていただきたいという思いですけれども、部長。
●長谷川県土整備部長
この事業は、JRにとっても非常に必要な事業だと思っています。利用者数の向上とか利便性の向上、支社機能の強化なり防災の観点からも非常に重要だと思っておりますし、JRにもメリットがあると思っておりますので、十分にそのあたりを理解していただけるというふうに思います。駅南につきましては最低限必要な広場の面積、それからその上での開発可能な箇所というような観点でまた議論していくものというふうに考えております。
◎内田委員長
よろしいですか。
○藤井委員
関連して。倉吉駅の橋上化から米子駅が自由通路の話を思いついたような経過と思っているのですが、雇用や駅南開発、危機管理などいろんなことが絡んでいることからすると、我々が倉吉駅周辺特別委員会をつくったように、やはり議員連盟なり特別委員会なりをつくられて対応されていくのも必要ではないかな。複雑なたくさんの要因を絡んだ事業ですから、ちょっと攻め方をひとつ委員のほうも考えられたらどうですかということを提案したいのですよ。
◎内田委員長
それはどうですか。内部でまた再度お話をしますかね。(「それがいいと思う」と呼ぶ者あり)そうしましょうか。
では、終わってから、執行部外してからということに。
○藤井委員
県土整備部だけで完結できることではないと思う。
●長谷川県土整備部長
ですから統轄監をトップにしてやっているということです。
◎内田委員長
再度それは我々でちょっと検討しましょう。よろしいですか。(「はい」と呼ぶ者あり)
ほかにございませんか。
ないようでしたら、ちょっと私のほうから一つ。県警の報告事項、改正道路交通法関係の3(2)で、診察結果を公安委員会に届け出ることができるとともにという文面からすると、ドクターのほうから届けをしなければならないということはないのですか。
●長田交通部総括参事官運転免許課長事務取扱
この規定は、強制ではございませんので。
◎内田委員長
強制ではない。
●長田交通部総括参事官運転免許課長事務取扱
はい。あくまでも届け出ることができるという規定でございますので。これにつきましては医師会等にも尽力をお願いしまして、医療指導課のほうから通知を流してもらったり、医師会報に今回の改正を載せていただいたりということで医師会のほうにもその辺を御理解いただくように周知しているところでございます。
◎内田委員長
強制ではないのですね。
●長田交通部総括参事官運転免許課長事務取扱
強制ではございません。その点お間違いのないようにということで広報もお願いしております。
◎内田委員長
ドクターのほうはいいのですけれども、要するに本人のほうがやらなかったら罰則がつくということですね。
●長田交通部総括参事官運転免許課長事務取扱
そうです。虚偽の申告ですね。今回の改正の契機になりました栃木県鹿沼市の事故もこれを隠して更新されたという背景がございますので、そういうことのないように正しい申告をということで、虚偽の申告をした場合には罰則を設けたということでございます。
◎内田委員長
わかりました。
ほかにございませんか。
次、その他のほうで。
○藤井委員
公共事業ですけれども、東・中・西のバランスというのは、何かきちんとしたシステムにのっとって整理されているのかどうか。実はきのう、ある会合で中部の公共事業がことし大幅に減っているようだ、何とかひとつ対応方よろしく言っておいてくれというふうな話があったものですから、その辺のことを部長のほうから御意見をいただけたら。
●長谷川県土整備部長
公共事業の箇所別の張りつけにつきましては、必要性、緊急性によって行うことを原則としております。けれども、今言われたような観点も必要と思っておりますので、少しチェックをして、また報告をさせてもらいたいと思います。基本的には必要性、緊急性の観点での予算の配分ということであります。
○藤井委員
やはり多くの人、全ての県民が理解できるようなシステム、仕組みがあって、その上で緊急性を上積みしていく、基本はバランスをとる仕組みというものはあってしかるべきではないかと思うのですけれども、そういうのは現在まで多分ありませんね。どうですか。
●長谷川県土整備部長
以前は確かに、例えば単県公共の範囲内でたくさんする箇所もあったということもあって、そういう観点はありましたけれども、近年になってからは必要性、緊急性を原則とするということでいっております。ただ、単県公共の中の維持管理部門については、道路の延長であるとか河川の延長等々によって、中部でいえば河川等の延長が長いということであれば多目に配分されるというようなことはございます。
○藤井委員
多くが納得がいくように。
●長谷川県土整備部長
現在の状況をきちんと確認した上で報告をさせてもらいたいと思います。
◎内田委員長
よろしいですか。
○藤井委員
趣旨はわかりますね。
●長谷川県土整備部長
わかります。
○斉木委員
西部のほうもそういう話を聞くのです。
それで今の中部の話ではないのですけれども、ぜひ北条道路を早く広域の区間に格上げして、鳥取西道路完成と同時に完成するような、山陰道が一体となるような運動を進めていくことが必要ではないか。鳥取-米子間が短くなりつつありますけれども、北条道路のあたりは農作業の盛んなところですから、しょっちゅう軽トラックが横断する、非常に危ないという感じですので。何かぼやっとしているような感じがするので、藤井委員が言われるようにもうちょっと進め、格上げしていくようなことができませんか。
●長谷川県土整備部長
山陰道につきましては、昨年の12月に8.6キロのところが開通して非常に大きな効果があるということで県民の皆さんにも実感していただいております。残りが北条道路の13.5キロと鳥取西道路の17.3キロで、鳥取西道路については平成29年度に一体的な供用ということで、昨日も知事のほうから中国地方整備局長に要望させていただきました。
それと北条道路も忘れておりません。ことしから湯梨浜地区と北栄地区の交差点の立体交差化の工事が始まります。これは山陰道の一部になるものでありますし、事業再開に向けた計画段階評価も進めておりますので、早期事業化に向けて、これも国にしっかりと要望していきたいと考えております。
それと今年度の直轄の道路事業予算は、昨年度の23%増となっております。この山陰道の赤碕中山-名和間が完了とか、あるいは駟馳山バイパスが完了とかの中でも23%増ということであります。これは鳥取西道路の予算が大幅についたということもありますし、鳥取自動車道と米子道路の付加追い越し車線にも多額な予算がついたということですので、当面はこの鳥取西道路と付加追い越し車線の整備を進めていただいて、その間にできるだけ早く北条道路の事業再開にもこぎつけたいと思っておりますので、議員の皆さん方もよろしく支援をお願いいたしたいと思います。
○浜田委員
国直轄だといいわけですが、何を最優先とするかの判断を求めるためには現状把握がすごく必要になってくると思います。既設のものの延命のためにもいろいろ調査を始めておられるかと思います。このプロジェクトというのは、そういう意味も含まれているのではないかと思うのですけれども、その調査活動にすごく時間がかかるのではないか。全部把握できるのにどれくらいの期間を目標にしておられるのか、その辺がわかれば教えていただきたいと思います。
●長谷川県土整備部長
施設の点検と長寿命化計画のことかと思いますけれども、もう既にこの点検等は実施しております。それで橋りょう等につきましては、5年間で大体一通りやるということで、平成20年ごろから5カ年計画でずっとやって、長寿命化計画もつくっております。今までは15メーター以上の橋りょうのみでしたけれども、今年度新たに15メーター未満も含めてまた長寿命化計画をつくっていこうと考えております。
御質問の点検というのは5年ごとに行っていく、5年サイクルで行っていくということです。
○浜田委員
全て把握できるということですね。
●長谷川県土整備部長
そうです。
それと長寿命化計画は、今年度から3カ年でつくり上げていきたいと思っております。これは防災・安全交付金の補助対象にもなっておりますし、もちろんそれに基づく修繕とか更新も防災・安全交付金の補助対象ということで、今年度しっかりと県版の国土強靱化基本計画、国土強靱化地域計画をつくって、それに基づいて進めてまいりたいと考えております。
○福間委員
藤井委員の話に反論するわけではないですが、ちょっと発言しておきたい。東部、中部のバランスみたいな話というのはいかがなのものかという気がするのです。残念ですが、あれもこれもではなく、さっき部長がおっしゃったように緊急性なりで、あれかこれかということが大前提でなければならないのではないか。例えば県の26年度当初予算で3,880億円、県債残高というのは6,570億円だったと思う。年間予算の約倍ですよね。公債比率も12%ぐらいかな。全国平均より若干低目で、健全運営だと思われているのですよね。国の予算というのは26年度当初が96兆円、国債残高は1,100兆円幾ら、10倍なのですよね。そこで国土強靱化法という法律ができたこと自体おかしい気もするのだが、確かに必要なところもあるのです。築後40年の公共物がどうなるのかという不安感もありますから、そういう意味で東・中・西のバランスで先にとったほうが勝ちみたいな論ではないと思うのです。つらいけれども全ては達成できないわけですから、緊急性などを鑑みながら序列、順位化して公共事業を推進ということを基本的な考え方として出してほしいということを意見として言っておきたいと思います。
○藤井委員
そのとおりなのでしょうけれども、我々はやはり全体のことを考えなければいけないわけで、時々はそれで結構だけれども、各地域に事業者がいて、その人たちの盛衰にかかわっている部分もある。やはり通年である程度の割合、ベースはあっていいのではないかという気がしています。それは雇用にかかわってもくるでしょう。だからその上に緊急性等を重ねていけばいいのであり、ベースはベースとしてあるべきで、国の予算だって余り毎年のバランスが狂わないようにつくられた結果、あれだけ大きな借金もつくられているわけです。ある意味税金の先取りみたいなところがあって、予算を急激に圧縮したりということは国力をそぐという面もある。やはりいろんな要請を我々は受けているわけで、そういうこともひとつ考えてもらわないといけないと思っています。これは私の個人的な意見として、福間委員に申し上げます。答弁は要りません。
●長谷川県土整備部長
藤井委員の御意見は、地域の雇用の受け皿となる建設業の健全な発展という観点もあろうかと思います。それにつきましては入札制度もいろいろと改善しながら運用し、さらに公共工事労務費単価もアップし、あるいは最低制限価格も引き上げたということもあって経営状況はだんだんよくなってきております。常任委員会でも報告しましたように、売上高に対する利益率も全体で2.2%改善している、売上高が1億円以上の会社は平均は全て黒字になっているということも出てきておりますので、そういうところもしっかりと見ながら、県土整備部として対応していきたいと考えております。
◎内田委員長
ほかにございませんか。
そうしますと意見も尽きたようでございますので、警察本部、県土整備部につきましては以上で終わりたいと思います。ありがとうございました。
暫時休憩といたします。再開は11時10分といたします。
午前11時02分 休憩
午前11時08分 再開
◎内田委員長
それでは再開いたします。
地域振興部と文化観光スポーツ局の報告事項について行いたいと思います。
報告事項7、公共交通機関のゴールデンウイークの利用状況について及び8、県内の国内航空路線の利用者に対する支援策について、寺口交通政策課長の説明を求めます。
●寺口交通政策課長
地域振興部の資料の1ページをお願いします。まず、公共交通機関のゴールデンウイーク期間中の利用状況について報告させていただきます。
このたびのゴールデンウイーク期間中の利用状況につきましては、4月25日金曜日から5月6日火曜日までの12日間を基本期間として集計しております。
まず航空機についてですが、航空機の全日空便、鳥取-東京便については、昨年4便でございましたが、今年度は5便に増便されているという違いがございます。そのような中、搭乗者数については2.6%の微増でございましたが、搭乗率につきましては昨年に比べ8.7%のダウンということになりました。
米子-東京便につきましては、これも昨年のゴールデンウイーク期間中に比べますと1便増、6便の状態での数字でございます。搭乗者数につきましては、昨年に比べまして1.7%の微減となっております。搭乗率につきましては、21.5ポイントの減という結果でございました。
スカイマーク便につきましては個々の路線での集計というのはされておりませんで、期間中の米子発着の全便総合計で公表されております。こちらにつきましては昨年は飛んでおりませんでしたので、ことしの結果だけですが、搭乗率が全体で53.1%でございました。
続きまして、JR西日本の関係、特に特急列車についてでございます。特急列車につきましては、はまかぜを除きましてはいずれも90%前後ということで、昨年より約10%の減という状況でございました。
日交さんの高速バスの関係でございますが、東京便につきましては2%の増ということでございましたが、その他の便につきましては5から10%の減という結果になっております。これらについて一番下の利用状況の分析というところに掲げさせていただいておりますが、ことしのゴールデンウイークの場合は前半が飛び石連休となったということで、長期休暇が取りにくく全体の客数が減ったのではないかという点が一つ。
やくも号とかANAの米子便につきましては、スカイマークが就航したということで、こことの競合も多少あったのではないかということでございます。
ANA便についてでございますが、鳥取便・米子便ともに搭乗者数は昨年とほぼ変わらなかったのですが、利用率が大きく落ちておりますのは、やはりそれぞれの1便増に対して利用客の増加がまだまだ追いついていない状況だったというふうに考えております。
こういった航空機の状況も踏まえまして、早速来月中に新千歳空港ですとか茨城空港、那覇空港等へ路線のPR、それから域内の旅行会社、メディア等を回りキャラバン的な展開をしていきたいというふうに考えております。
続きまして2ページをお願いします。県内の国内航空路線の利用者に対する支援策についてでございます。
これにつきましては昨年9月で補正予算をいただき、11月から3月末まで実施させていただいたところでございますが、本年度につきましてはその状況や結果等も勘案して、5月1日以降通年で実施させていただきたいということで、既に募集等を開始しております。
募集期間につきましては、5月1日から27年3月20日までとし、搭乗対象期間は5月7日から3月31日までに旅行が終了するものまでとさせていただきたいと考えております。
昨年はどの区分につきましても全期間を通じ募集を受け付けていたのですが、今年度につきましては、子育て王国とっとりキッズの子供料金を10分の10支援するという部分につきまして、繁忙期は除かせていただきたいということで開始しております。夏休み期間中ですとか年末年始は子供について対象から外しております。
4番をごらんいただきたいと思います。募集区分、助成対象者につきましては、そこに掲げているところでございますが、昨年から対象を少し拡充しております。
移住定住につきましては、とっとり暮らしを体験する初めての来県から対象にしております。昨年は1度移住の目的のために鳥取県内へ来県した実績がある方が2回目以降来る場合という形で限定しておりましたが、最初から来る分から対象にしております。それから県内で開催される婚活イベントの参加者も新たに対象としております。
昨年は要介護者の介護のために県外から県内に来県される方を支援ということで対象としておりましたが、本年につきましては新たに障がい者全般も対象としております。
子供の関係でございますが、昨年は県内の子供運賃が適用される方のみを対象としておりましたが、本年度につきましては県外から来られる子供さんで、なお県内に1泊以上されるという場合に県外の子供さんも対象としておりますし、子供さんと同伴で旅行される65歳以上の高齢者の方につきましても新たに対象に含めております。
これらの制度につきましては、既に交通政策課のホームページ上で掲載、周知しておりますし、県内の両空港でチラシも配架させていただいております。その他ふるさと定住機構とか福祉関係施設等でもチラシを配架させていただいております。今後、移住定住の関係の雑誌や子育て王国とっとりメールマガジン等で制度のさらなる周知を図っていきたいというふうに考えております。
◎内田委員長
続きまして、報告9、10、11、鳥取環境大学の入試実施状況と就職活動状況について、鳥取環境大学まちなかキャンパスの開所について及びファブラボとっとりキックオフシンポジウムの開催結果について、國米教育・学術振興課長の説明を求めます。
●國米教育・学術振興課長
3ページをごらんください。まず、鳥取環境大学の入試実施状況及び就職状況について御説明申し上げます。
まず入試状況でございますが、平成24年4月からの公立大学化に伴いまして認知度が高まり、志願者倍率で8.1倍、充足率は100%と、いずれも目標を達成をしております。
枠の表をごらんください。学部ごとに数字を整理しておりますが、環境学部で申し上げますと26年度は志願倍率7.6倍、経営学部ですと25年度に比べまして大幅に倍率が上がり、8.5倍の倍率になっております。
公立化に伴い、岩手県を除く全都道府県から26年度入学していただいております。こういったこともあり、学生のレベルが上がったということがあるのかと思いますが、残念ながら県内入学の方の数は減ってきております。
2番目の就職活動状況でございますが、24、25年度の表を掲げております。まず25年度就職状況につきましては、就職希望者108名のうち内定した方が100名、内定率92.6%。残念ながら国公立の全国平均を4ポイント下回っており、年次目標を達成することができておりません。ただ、4月以降も内定がとれなかった学生さんをフォローしておりまして、3名の追加の内定をいただくことができました。これに伴い3名をプラスしますと、95.4%の内定をいただいたことになります。引き続き残った方も県外に帰られた方も、できるだけの支援をしていきたいと考えております。
続きまして4ページをごらんください。鳥取環境大学まちなかキャンパスの開所についてでございます。
鳥取環境大学といたしましては、大学の研究成果をきめ細やかに地域に発信したり、地域のニーズを引き出す拠点として、鳥取の中心市街地にまちなかキャンパスを開設をすることとされております。
場所は、左下に地図が掲げてございますが、駅から県庁に向かって途中の角っこのところ、ここのビルの3階に常設のまちなかキャンパスを設置することにしております。
目的は、今申し上げたとおり相談、協議を行いやすい、大学のPRをしやすい、関係団体と連携活動をしやすい、それから市民、県民に向けての公開講座を開催しやすい場所として活用することにしております。活用例を4つほど書いておりますが、こういったことでの活用を考えております。
平日の昼間に開所するようにしておりまして、常駐の職員として地域連携コーディネーター及び嘱託職員の2名を配置することにしております。
オープニングは6月6日を予定しており、ここに書いてあるような日程で開所式を行うことにしております。
もう既に大きな看板を掲げており、通りから見ると鳥取環境大学という字がばんと大きく見えるようになっておりまして、縦長の字のほうはネオンがついて、夜はちょっと光って目立つようにしているようでございます。
続きまして5ページ、ファブラボとっとりキックオフシンポジウムの開催結果について御報告いたします。
ファブラボとっとりという、ちょっと聞きなれない言葉なのですが、今話題になっております3Dプリンターなどのデジタル工作機械ですとか、のこぎりとかかんなとか穴あけをするドリルとかといったアナログな工具までそろえまして、自由にいろんな方に使っていただける工房的なものを5月17日にオープンしております。
ファブラボとっとりの概要ですが、鳥取市文化センターの1階に設置をしております。
鳥大に事務局を置いており、産学官でつくっておりますものづくり協力会議に委託をしております。常駐の職員を2名置き運営しております。
ファブラボの意味ですが、ファブという言葉はファブリケーションという物づくりという言葉とファビュラス、すばらしいという2つの意味からつくられた造語でして、世界的にこういったラボが広がってきており、日本で8カ所、世界で200カ所のファブラボが存在しております。
世界中のファブラボは大人がメーンなのですが、当県のファブラボは物づくりを推し進めていくということから子供中心にするように考えておりまして、そのような方向で運営をすることにしております。
行いましたキックオフシンポジウムですが、日本で初めてファブラボをつくった慶應大学准教授の田中先生に基調講演をしていただくなど最新の情報を提供していただきました。
18日のところ、真ん中のちょっと下のほうですけれども、ファブラボ見学ツアーというのを行いました。現場の説明に加え、鳥取城北高校が部活で使う、少し簡素な3Dプリンターなどを置いた、地域の方にも自由に来てもらえるラボを鹿野街道商店街の魚屋さんの2階に設定しておられましたので、あわせて御案内をいたしました。
参加者からは、物づくりが身近に感じられる場ができたのではないかとか、市民に手軽に利用できてよいのではないかとかいった感想をいただいているところでございます。
今後の展開でございますが、東部にできた拠点でございますので、今後は持ち運び可能な機器を整えまして、中・西部へも出前で普及を図っていきたいと考えております。
6ページに当日の様子を写真で載せてございますので、ごらんください。
◎内田委員長
ありがとうございました。
続きまして、報告12、鳥取・兵庫両県往来氷ノ山交流登山ツアーの実施について、馬田東部振興課長の説明を求めます。
●馬田東部振興監東部振興課長
7ページをお願いいたします。鳥取・兵庫両県往来氷ノ山交流登山ツアーの実施につきまして御報告をさせていただきます。
これは平成24年3月に開催されました鳥取・兵庫両県知事会議におきまして、両県が県境を越えて連携していこう、推進していこうということが確認されたところでございます。これを受けまして、鳥取県では氷ノ山を両県一体の山としまして関西圏の住民に注目してもらうため、県際交流推進事業の取り組みを行っているところでございます。
その取り組みの一つといたしまして、グリーンシーズンの氷ノ山を満喫できる両県交流ツアーを企画したものでございます。
ツアーの内容でございますが、実施日は6月1日。氷ノ山の山開きの日でございます。
行程でございますが、2コース準備しております。1つ目が鳥取県側の登山コース。これは若桜町から入山しまして、登頂後、兵庫県側のコースと交流した後に兵庫県側に下山して兵庫県を観光し、鳥取県に帰って解散するというコースでございます。
もう一つは、兵庫県側登山コース。これは鳥取県側の逆でございますが、兵庫県養父市側から入山しまして、鳥取県側に下山して、兵庫県のほうに帰るというコースでございます。
募集人員でございますが、各コースとも30名を予定しておりまして、既に両コースとも定員に到達したところでございます。
ツアーのポイントでございますが、通常、個人登山の場合は同じコースを往復するのが多いかと思いますが、今回は同じルートを往復せずに登山後に県境を越えて下山する、そしてそのまま帰宅できるという、個人旅行では実現が難しい登山ルートを設定しているところでございます。
続きまして実施体制ですが、わかさ氷ノ山自然ふれあいの里活性化協議会というところが中心になって実施され、これに加えて鳥取県、若桜町、兵庫県、そして養父市と連携して実施することとしております。
◎内田委員長
続きまして、報告13、ゴールデンウイークの主要観光施設等の入込客数について、報告14、DBSクルーズフェリー社の運航船舶の安全対策について及び報告15、外国人旅行者向け消費税免税制度の改正に係る免税店舗拡大の取組について、岩﨑観光戦略課長の説明を求めます。
●岩﨑観光戦略課長
それでは、文化観光スポーツ局の資料1ページをごらんください。先ほどもゴールデンウイークについて報告がありましたけれども、今回、観光施設についてはこの表のとおりとなっております。全体として日並びが余りよくなく、特に前半の26日、27日、28日、29日あたりが、まとまった連休がとりづらいというのがあって、入り込みが余り伸びなかったのが大きな要因で、全体としては18.6%の減少になっております。
また、後半についても11.2%の減少となっております。後半に限って言うと、場所によってはプラスになっているところもありまして、例えばこどもの国、石谷家住宅。夢みなとタワーも、日本海新聞のイベントもあり後半ではプラスになっております。
砂丘周辺に限ると、表の下のほうですけれども、鳥取砂丘はトータルでは前年比82.4%、砂の美術館は74.2%と落ち込んでいるのですけれども、先ほど申し上げたとおりこどもの国については若干増になっております。
あわせて宿泊状況についても確認したのですが、JTBと楽天について調べましたら実は増加しています。JTBのほうは5月全体なのですが、楽天のほうはゴールデンウイークに限った数字で、こちらも増加して全国の中でも非常にいい数字になっております。要因はまだ分析中ですけれども、一つには県外客の比率がふえてきて、その方々が県内で宿泊いただいたというのが大きいのではと思っておりまして、消費額ベースではある程度健闘しているのではと考えております。
続きまして2ページをごらんください。DBSクルーズフェリー社の安全対策について御報告させていただきます。
韓国のセウォル号の事故を踏まえ、安全対策について確認等をしてまいりました。DBSクルーズについては、国際航路ということで、国際条約、海上人命安全条約、あるいはそのほかのルールに基づいて安全対策を実施しております。
まず、この国際条約に基づいて安全管理体制を整えておりますし、加えて年間訓練計画に基づいて、内容に応じ定期的にトータル18項目の訓練、教育を実施しております。
また、荷崩れの防止等、国土交通省でも別途抜き打ち検査をしています。これはPSC検査というものなのですけれども、DBSクルーズについてこれまで延べ9回行っており、問題があったことはないということです。
あと5月10日に公開で退船訓練というものを実施しております。定期的にやっている訓練ですけれども、公開でやったということです。こちらは県と市の担当者も視察をしながら実施しており、新聞等でも報道されているところです。
続きまして、3ページをごらんください。消費税の免税店舗の拡大に対する取り組みの御報告をさせていただきます。
本年10月から消費税の免税制度が改正され、これまでの免税対象が拡大される予定になっています。
おはぐりいただいて、4ページをごらんいただきたいのですけれども、現行では消耗品は対象となっておらず、家電、装飾品、衣料品といったものが対象で、対象購入額も1万円超というふうになっているのですが、10月からこれが拡大され、基本的に全ての物品が対象になり、消耗品も対象になると。食料品、飲料品、医薬品、お酒とかお菓子、その他お土産物一般が全て対象になります。一応特定の包装をして国内で消費しないよう条件はつけられますが、これによって売れる商品がふえるので、県内の比較的小さい事業者さんも参画しやすくなるのではないかと期待しております。
戻っていただいて、3ページをごらんください。これについて観光庁及び経済産業省のほうで全国説明会を実施しておりまして、鳥取県内でも実施していただくことになりました。これは広島県に加えてわざわざ鳥取県内でもしていただくという、非常にありがたい話でして、22日木曜日の2時から米子コンベンションセンターの2階で開催させていただきます。
こちらで消費税免税制度の基本的な説明をさせていただくとともに、鳥取県側の外国人誘客の現状、あるいは今後の方針等についてあわせて説明させていただき、例えば障害者に対するおもてなしの研修等も若干させていただきたいと考えております。
説明会以外にも相談窓口を開設しておりまして、東部、中部、西部それぞれに4名ずつ推進員を配備しています。加えて東部であれば税務課、観光戦略課のほうでも窓口を開設していますので、いつでも相談を受けられるようになっております。この推進員等を活用して県内の事業者さんに周知あるいは相談、助言をさせていただきたいと考えております。
◎内田委員長
続きまして報告16、平成26年度障がい者スポーツ選手・団体の強化指定について、山﨑スポーツ振興監兼スポーツ課長。
●山﨑スポーツ振興監兼スポーツ課長
障害者のスポーツ選手・団体の強化指定でございますけれども、この制度は全国大会とかパラリンピック等の世界大会で活躍する選手を育成していこうと、本年度から新たに取り組んでいる事業でございます。
選手や団体の具体的な指定状況でございますが、まず個人競技ですが、アーチェリーとか陸上競技など5競技で12名を指定しております。具体的にはこういった選手の合宿とか県外遠征等を実施しております。あわせて個人競技に関しましては、指導者を県外に派遣しまして指導方法等を学んできてもらうようにしております。
右のほうの団体競技でございますけれども、ソフトボール、バレーボール等7団体を指定しております。こちらのほうは練習会とか合宿等を実施するようにしており、指定期間は、来年3月までの1年間でございます。
次の7ページをごらんください。具体的な個人の状況でございますけれども、例えば一番上のアーチェリーの車椅子の部門では寺坂選手は現在日本ランキング2位、その下の陸上競技の車椅子の部門の野田選手は去年と一昨年の大分の大会で1位、その下の陸上競技の岡野選手は、2012年の障がい者の大会で1,500メートル1位と、かなりの好タイムを記録しております。
◎内田委員長
ありがとうございました。
続きまして、報告17、ニコニコ超会議3言論コロシアムの参加結果について、報告18、「まんが王国とっとり」国家戦略プロジェクト推進補助金の審査結果について及び報告19、「まんが王国とっとり通信」第16号の発行について、江原まんが王国官房長の説明を求めます。
●江原まんが王国官房長
8ページをお願いします。まず、ニコニコ超会議3言論コロシアムの参加結果についてですけれども、ニコニコ超会議は、ゴールデンウイーク中の4月26日、27日の両日、幕張メッセで行われました国内最大級のサブカルチャーのイベントで、ことしで3回目ということで3とついております。このニコニコ超会議3の中のステージイベントに、言論コロシアムというものがあり、そこでまんが王国とっとりのPRをいたしました。
内容的には、この言論コロシアムの中の1時間で知事対抗お国自慢まんが・アニメ超合戦という企画がございまして、主催者からの求めに応じて参加したのが鳥取県、岩手県、高知県の3県知事ということでございます。
各県が10数分の持ち時間でそれぞれの漫画の取り組みあるいは県の魅力のPR、プレゼンテーションをしまして、来場者及びネット視聴者のアンケートによって順位を決めるという趣旨の企画でございました。鳥取県は高知県に次いで2位という結果ではございましたけれども、従来、鳥取県と高知県はまんが王国の友好通商条約というものを結んで連携をしております。これに加えて今回岩手県が一緒に参加したということで、今後、鳥取、高知の関係をさらに岩手にも広げていこうと確認したところでございます。
ちなみにこのニコニコ超会議3は、参考のところに書いてございますが、2日間の開催で来場者数が12万4,966人。これは全てニコニコ動画で配信されておりますので、ネット総観覧者数は759万5,978人に上るということでございます。
一番下の写真がこの言論コロシアムで3県知事がコスプレをしてプレゼンテーションをした様子ですけれども、岩手県の達増知事は三陸鉄道の駅長のコスプレ、高知県の尾崎知事は坂本龍馬、そして平井知事は大国主命ということでございます。
続いて9ページ、「まんが王国とっとり」国家戦略プロジェクト推進補助金の審査結果でございますが、市町村や民間団体に漫画を活用した取り組みを推進してもらうため、こういった補助金を設けておりまして、4月中に公募をしておりました。
この補助金は、補助対象が市町村、民間団体等で、補助率は2分の1、上限200万円ということでございます。
応募は14件ありまして、審査の結果、3番以降に書いております10件を採択するということにしております。
採択された事業は、簡単に説明しますと、アニソンダンスを発表する鳥取こども子育て応援隊というところが実施するもの。
琴浦町が実施する漫画「琴浦さん」とのタイアップ事業、琴浦の水のラベルを琴浦さんのラベルにかえるとかいった事業内容。
倉吉市は、これまでも地域の歴史を漫画で表現されてこられましたが、今年度は琴櫻を漫画で伝えるリーフレットをつくりたいという趣旨のものであります。
境港市観光協会は、「こじせいご君」という故事成語を4こま漫画にした冊子をこれまでつくって、全国の小学校で教材にも使われているのですけれども、このたびこれを紙芝居にして、観光協会の職員が県内小学校に出向いて巡回公演をするといったような取り組みをしたいということでございます。
よなご映像フェスティバル、これは秋に米子で開催されるイベントです。
マンガ寺子屋事業、これは北栄町での取り組みなのですけれども、小・中学校で漫画講座ということで子供たちに4こま漫画を描かせたり、あるいは幼児と高齢者のアートセラピー、漫画を描きながら幼児と高齢者が触れ合う機会をつくるといった取り組みでございます。
10ページを開いていただきまして、えるもーるポップカルチャーフェスティバル、これも米子で秋に開催されるポップカルチャーのイベントに対して助成するものです。
日南町では、文学者リーフレットをつくりたいということで、日南町ゆかりの井上靖、松本清張らを紹介する漫画のリーフレットをつくるというものです。
岩美町は、アニメ「Free!」を題材としたバスラッピングとかレンタサイクルのラッピング、あるいはイベント開催であります。
最後、中海テレビは、鳥取県が漫画に登場する場面と実写を番組として構成し、それを全国のケーブルテレビにも配信して情報発信するという趣旨のものです。
以上10件をことしの補助対象としております。
最後に11ページ、「まんが王国とっとり通信」第16号の発行についてです。
お手元に別途「まんが王国とっとり通信」16号というものをお配りしております。今回は16号ですが、これは平成22年からつくっております。今まで余りPRをしてこなかったということもあり、実はこういうものをつくっていて漫画で表現すると物事が非常にわかりやすいのですよということをもっとPRしたくて今回報告をさせていただいております。
16号は、手話言語条例をテーマとしており、何でこの手話言語条例をつくったかという趣旨を子供にもわかりやすく伝える内容にしているというものであります。
今回1万1,300部を刷りまして、いろんなところで配布したり活用したりするということにしております。
◎内田委員長
ありがとうございました。
それでは、ただいままでの説明につきまして質疑等がございましたら。
○藤井委員
DBSの安全対策ですが、これで十分ですか。県が全く関与していないですよね。DBS社がやっている安全対策と、国交省がやっているPSC検査も抜き打ちで今回まで9回と。県関係者が乗っている率というのはかなり高いので、もしものことがあったときにこれで申し開きが立つのだろうかということについて。
それと障がい者スポーツ選手・団体強化指定。障害者というと大体が身体障害者が中心で、デフリンピックというのは初めて聞くのですけれども、ここの内容を見ると知的障害、精神障害というのがずっと並んでいますが、これはこの前スペシャルオリンピックス日本から鳥取県が正式に認定されたことを反映しているのか、ことしの障がい者芸術・文化祭にのっとって対応されたのかどうか。
スペシャルオリンピックスというのは、ケネディ大統領の御兄弟が知的障害者だったのかな、そこからスタートしていて、せんだって沖縄にケネディ大使がやってきて、プレーヤーと家族、コーチその他5,000人が集まったといいますね。鳥取県でもそういう組織が全国組織から認定されたわけですから、これをきちんと育てていくという施策があってもいいのではないかという気がしますけれども。場合によってはケネディ大使を迎えてもいいのでしょうけれども、そんなことについてどんなふうに思われるか、この2点。
●岩﨑観光戦略課長
済みません。今の御質問は、DBSの安全対策について県で直接どういうかかわりをしているかということでよろしいですね。
一つは、境港管理組合のほうで境港の港湾安全対策協議会を設置していまして、そこで船舶運用マニュアルというのをつくっています。これに基づいてマニュアルどおり実施をするよう指導しています。
加えて今回の事故を受け、県の幹部も含めて各所に確認に回ったり、今回御報告したような訓練の立ち会いもしております。そこでの聞き取りの中で安全対策について確認させていただいたり、もし公表する必要があるようなものであれば促したりなどの働きかけはしております。
○藤井委員
やはり今回の事故を契機にして、これまでとは違った対応をする必要があるだろうという感じがするのですよ。そこに県はどう関与するかということで、今返事をいただいたのですけれども、向こうがやっていることの確認だけではなく、もうちょっと踏み込んで、現場に入ってあれこれチェックしたり指導したりするというようなことがもう少しシステマチックに整理されるべきではないかという感じがする。今の返事だけでうんと言えるかどうか、ちょっと気になるのだけれども、どうでしょうか。
●小倉地域振興部長
昨年まで境港管理組合におりましたので、その辺の実情はよくわかっております。県も一緒なのですけれども、管理組合も港湾の管理者として、先ほど言いました安全対策協議会の中で毎回寄港のたびにちゃんとできているか、ラッシングとか気象条件もあわせてチェックした上で接岸許可を出しています。
また、接岸した後の荷をおろしたりとか、乗客をおろしたりとかについても全て現場で監視しているのが実態であります。
ですから国際航路となりますと国際基準に基づいた航行ということになりますので、県だけではなく、先ほど言いました国の抜き打ちチェックとか海上保安庁のチェックであるとか、多岐にわたる機関でのチェック体制というのは入港の都度整えているところです。
○藤井委員
そうすると今回の事件みたいに荷物が過剰に積まれていたとか、荷物の固定がどうというようなことが問題になっているが、ああいうことは絶対に起こらないと保証できますか。
●小倉地域振興部長
外航航路である限り、それが起こる可能性は極めて低い。中で悪意を持ってやられる場合はどうしようもないのですけれども、このたびの韓国での国内航路のような事象は外航航路では起こらないだろうというふうに思っています。過積載ということになると絶対にラッシング、貨物を縛って動かないようにということができませんから、そういうことはあり得ないので、DBSに関しては安全だというふうに思っております。
◎内田委員長
よろしいですか。
○藤井委員
多くの県民が心配しているでしょうね。そういうことがきちんと広報されていますか。
●小倉地域振興部長
済みません。ふだんは言わなくても当たり前の話でして、港湾関係者、物流関係者で今までの常識として積み上げてきているところです。今回こういう事象があったので、例えば県民の方々にこうやっているのですよという訓練をフルオープンにして公開したりとか、新たなプロセスを経て信頼度を上げていくというのが今の実態だろうと思います。
蛇足で、過積載になるくらい荷物が集まると本当はうれしいですけれども。
○斉木委員
関連で。国際船はいろんな基準があって厳しく点検しているということですけれども、やはり風評被害というのは非常に強くて、乗客がもうほとんど乗っていないではないですか。二百何十人乗っていた船が今、数十名程度だそうです。危ないということで韓国の人も乗らないし、もちろん日本人も乗らない。貨物はない、人はないということになると本当に大問題で、いかに安全かということ、セウォル号とはわけが違いますということの宣伝を大いにしなければいけない。
この前、鳥取西高は韓国に修学旅行に行くということで、米子のおじいさんが本当に大丈夫だろうかと心配していました。それは飛行機で行くらしいですけれども、ああいうことになると、国自体を不審に思うわけですね。孫が修学旅行に行くのに心配でかなわない、何とかやめさせてもらえないだろうかというような話まで出るので、何もかも一緒に見えるわけですね。ですからそのあたりはやはりきちんと県民に知らしめないといけないと思います。
●小倉地域振興部長
まさに御意見のとおりだと思います。DBSに限って見れば、乗客の約8割は韓国の方だったということがあって、その韓国の方が今自粛の機運にあるということでなかなか御利用いただけていないのが今の実態です。そうは言ってもアウトバウンド・インバウンドとも利用してもらう方向に持っていくのが我々ですので、例えば新たな商品造成をして誘客をしていくとか、韓国の背後での誘客に力を入れているところですし、あわせて安全についても両輪として情報提供しているというところでございます。
◎内田委員長
よろしいですか。
●山﨑スポーツ振興監兼スポーツ課長
障害者スポーツの選手の指定に関しまして、障害の範囲でございますけれども、身体障害に限らず、例えば聴覚障害ですとか知的障害のある方の全国大会とか世界大会が開催される競技に関しましては、幅広く指定するようにしております。
具体的には7ページの表でございますけれども、例えば4番、5番の陸上の聴覚障害の前島選手は聴覚障害の大会のデフリンピックなどに参加しておりまして、そういった選手も指定しております。それから10番目の知的障害の水泳の関係の米村選手はスペシャルオリンピックス、知的障害の大会などに出ております。そういう全国や世界につながる競技に関してはどんどん指定するようにしております。
○藤井委員
デフリンピックというのはどういうものなのですか。
●山﨑スポーツ振興監兼スポーツ課長
デフリンピックというのは聴覚障害者の大会で、従来はパラリンピックと一緒だったらしいのですけれども、パラリンピックがどちらかというとリハビリをメーンに考えていて、デフリンピックは競技性を中心に考えていたと。そういうところで聴覚障害者の関係のデフリンピックが独立したという経緯があるらしいです。今はどちらも競技性をかなり重視してきているようですが、いずれにしても別々の組織になっているという状況でございます。
障がいの種類に限らず、とにかくスポーツを取り組む人に関してはどんどんこういう格好で指定していきますということで、例えば水泳、知的障害の米村選手などはスペシャルオリンピックス、これは知的障害の関係の大会でございますが、そういったところに出る選手についてもどんどん指定しているということでございます。
○藤井委員
ことしは障がい者芸術・文化祭があって、こういう障害者スポーツというものも含まれているのでしょうか。
●山﨑スポーツ振興監兼スポーツ課長
関連性はありますけれども、芸術祭には今のところスポーツは含まれていないと認識しています。
○藤井委員
あいサポートのほうかな。
ケネディさんの話を少ししましたが、沖縄はきちんと招待していますよね。こんなところに来てくれるかどうか知りませんけれども、やはりせっかくの機会ですから、頭の中に入れておいてもらえたらと思います。
○福間委員
3点お願いします。
3、4ページの鳥取環境大学、47都道府県のうち岩手県を除いて全ての人が受験をしてくれたと。その分、鳥取県の子供の合格者数が少なくなったというのは何かちょっとつらいなと思うのですが、鳥取大学、米子高専もあるが、大学の生徒同士の交流みたいなことはあるのか。私は、やるべきではないかという思いを持つのですよ。これだけの県外の子供さんたちが鳥取県に少なくとも4年間は居ついてくれているわけですから、所属する大学は違うにせよ鳥取県で生活して、鳥取県のよさを見てくれている子たちを逃がさなくてもいいのではという思いなのです。鳥取県に移住定住という取り組みを行政としてやっているなら、あらゆる機会を通じるべきではないか。しかも鳥取県内企業へ就職希望の内定者42人と、この中に県外から来て鳥取県に就職してくれている子供たちもいるかもしれない。何が言いたいかというと、せっかく何らかの縁で鳥取県に来てくれている子供たちを何で逃がすのか、捕捉しなければいけないのではという気があるのです。県外から来てくれる子供たちに鳥取県は本当にいいところ、これだけバックアップしてくれるということを4年間通して伝え切り、仮にその子たちが鳥取県外にまた出たとしても、鳥取県はすごいよと口コミをしてくれることが必要ではないかな。同時に、環境大学と鳥取大学との生徒同士の交流で新たなロマンスが生まれて鳥取県に住もうみたいなことになれば言うことなしと思うのです。そういうやり方を意識するというのはどうでしょうかというのが1点。
2つ目は、DBSクルーズです。先ほど藤井委員や斉木委員からの話もありましたけれども、決算審査特別委員会からも指摘を受けているでしょう。すると、ことし1年間で、下手をするとDBSクルーズもアシアナも打ち切られる可能性があるのではないですか。私が勉強不足だったのですが、国際航路と国内航路は違いがあるなど聞くまで知らなかった。安全対策をやっておられるということはどこかで言っておられるのでしょうけれども、残念ながら県民の皆さんや韓国の皆さんの共通認識になっていない。韓国の船はみんなそんな状況かという意識があるかもしれません。そういう意味では、韓国の事故が起こった直後ぐらいに、例えば知事名でDBSクルーズにしっかり安全対策を強化してほしいと要望するとかのパフォーマンスは必要ではなかったかという気がする。DBSクルーズの安全対策はこれだけしっかりやっているのだということを県民にわかるように。完璧に安全ということは言えないかもしれないけれど、しっかり利用もしてほしいということは、やはりやるべきではないか。
3つ目、これも藤井委員から御指摘がありましたけれども、障害者スポーツ。オリンピック選手の金、銀、銅のメダル獲得の報奨金とパラリンピック参加の障害者の金、銀、銅、全然差があるのですよね。同じにするよう国の施策そのものを改めてもらわなければいけない。何で差をつけるのか僕はよくわからない。オリンピックの金メダルをとった選手には国で600万円か300万円か報奨金を出している。パラリンピックは、100万円だったものがようやく150万円みたいなところではないでしょうか。ロシアなどは全部同額だと言っている。特にパラリンピックに参加しようとする選手は、金銭的にも大変な苦労があると思う。その辺り、地域でできるだけサポートしてあげるという基本的な理念というのが僕は必要だろうと思っているのです。要望というか、意見というか出しておきますので、検討してほしい。
●國米教育・学術振興課長
鳥取環境大学と鳥大の連携ですとか、県外出身の子が鳥取に魅力を感じて残ってくれるといった話ですが、まず鳥取環境大学がまちなかキャンパスをつくった意味として、授業の中で地域連携、地域貢献、それから地域の中で連携をどう生かしていくかという授業を1年からやります。これの展開の場を考え、まちの中に絡んでいくと。鳥大さんもやはりまちの中で同じようなことをしたいということを言っておられまして、その相互乗り入れができないかといったことを、こちらからも鳥大、環境大学双方に話してみたいと思います。
県外の子が鳥取の魅力をということですが、例えばことめやという昔遊郭だったところを使って中心市街地の活性化と、鳥取市内で鳥大生が元気を出していろいろ展開していますが、中心となってやっている女子学生などは兵庫のお子さんですし、そういった県外の子が元気を出しています。
ファブラボの見学会とか夜の交流会に学生も来ておりまして、鳥大の子もおりましたし、環境大学の子もおりました。その中でのつながりもできておりますので、そういったきっかけですとか、大学の公式な展開なども組み合わせて、委員御提案のお話が深まっていくよう努力していきたいと思います。よろしくお願いいたします。
◎内田委員長
よろしいですか。
○福間委員
鳥取環境大学というのはほとんど鳥取県営になっているわけですね。鳥大にも鳥取県として副理事長など送っているのでしょう。その割には交流の姿が見えませんねというのが実はあるのです。大学同士の交流というのはそれはそれで進めてほしいが、同時に学生同士が交流できるような仕掛けというのがあったほうがいいのではないかな。今おっしゃったように夜の交流会みたいなこととか、授業を通してとか、まちづくりについてとかというようなことをもっと積極的に進めてもらうということが必要ではないのかなという思いで申し上げました。
●國米教育・学術振興課長
了解いたしました。
●岩﨑観光戦略課長
DBSの安全対策についての御意見、御質問なのですけれども、おっしゃるとおりDBSに関しては、ことしは非常に重要な年なのですが、一方で今回の事故で高校生がいっぱい亡くなられ、韓国内も非常にセンシティブな状態で、事故直後に余り安全だとあからさまに言い過ぎると反発を招く危険性もあったので、そこは刺激しないような形で現在取り組んでいます。統轄監が5月頭に韓国へ行ってDBSの幹部と面会し、安全性の確認と今後PRをしていこうという話まではしておりますし、最低限の安全対策の情報発信は新聞記事でさせていただいているのですが、もう少ししたら、そうした安全性の情報発信を、広告も使いながらいろんな形でやっていきたいと思います。DBS等を使った旅行商品を売り出して利用促進につなげていこうとも考えておりますので、そういう形で近いうちに取り組みを積極的に進めていきたいと考えております。
●山﨑スポーツ振興監兼スポーツ課長
報奨金の差の問題でございますけれども、私も同感でございまして、ちょっと制度の概要とか実情を精査して、また必要なことがあれば検討してみたいと思います。
○福間委員
国の報奨金の差はここで手がつかないわけですから、パラリンピックに挑戦しようとする人たちを何とか県とか市町村とか県民が可能な限り支援できるよう、財政的にもやるべきではないか、やってほしいということで検討してもらえばいいので。
●山﨑スポーツ振興監兼スポーツ課長
例えば選手の指定とか、団体を通して練習のために遠征に行くとかいったようなことを支援するようにしています。それの実績がどんどん出てくれば、必要な支援はまた考えていきたいと思います。
○上村委員
観光戦略課の1ページ、東・中・西の入館者数というのがあるのですけれども、どうも西部のほうが少ないという感じが。例えば大山の山開き祭が6月7日にあるのですよね。別にこれに限ることはありませんが、もう少し西部にも力を入れてほしいと思います。
○藤井委員
関連して。
鳥取県の最大の観光資源は大山ですよ。ですから大山にどれだけの人がやってくるかという統計が出ていないというのは問題です。ある施設だけを取り上げて統計を出しても本当のことがわからないのではないか。大山というものをもうちょっとよく見て、その中で観光客の動きがどうあるのかということをやはり出してもらいたいですね。中部であろうが、東部であろうが大山というものが観光の拠点であることは間違いない。我々の誇りですよ。こういう統計が出てくるときに大山というものをきちんと出さないと意味がないと思うが、このことについて。
●岩﨑観光戦略課長
まず、西部地域のお話からお答えいたします。西部でいうと特に目につくのが水木しげるロードかと思うのですけれども、こちらは数年前にNHKのドラマで非常にブームになって数が上がり、そこから少しずつもとに戻ってきている傾向があって、ことしの日並びの影響もあって大きく落ちたように見えているのですけれども、長期的に見るとそこまで悪い数字ではないと思います。もう一つは、出雲の大遷宮ですね。やはり出雲とか境港も、去年のゴールデンウイーク時点でいくらか効果がありましたので、その反動が若干あるかというところはあります。トータルで見ると、特に去年は西部の増加が大きかったので、一概に西部が最近調子が悪いというわけではなく、どちらかというと去年の反動があるのかなと。実は夢みなとタワーにしてもとっとり花回廊にしても、全県でいうと比較的好調です。ですから、どちらかといえばことしは西部はよく頑張ってくださっているのかなと思っていますし、これも踏まえて全県の観光素材をパッケージで紹介していくようにしていきたいと思っています。周遊できるような観光ルートの紹介とか二次交通の支援とかをやっていきたいと思っております。
2つ目の大山の話ですけれども、今回は速報で集計し、大山が入っていないのですけれども、入り込みの調査では大山地域も集計しておりますので、そちらは追って公表させていただきたいと思っております。よろしくお願いします。
○藤井委員
忘れないようによろしくお願いします。
○国岡委員
環境大学ですけれども、先ほど福間委員からも話がありましたが、県内のどういったところに就職しているかの資料はあるのでしょうか。また逆に、県内企業が環境大学の卒業生を求めているのでしょうか。
それとファブラボについて、子供を中心にという話でしたが、中学校とか工業系の高等学校生への周知までしているのか。
3点目はまんが王国。まんが王国はどこに行くのだろうという思いがありまして、いろんな事業等に2分の1助成とかしていますが、鳥取県としてあれだけまんが王国という大々的なイベントを立ち上げ、これから継続していこうとする中、例えばとりネットとかにも漫画が反映されているとは思えませんよね。そういったところにも出てこないのに何がまんが王国なのか、鳥取県イコールまんが王国となっていないのではないかというふうに思うのです。このまんが王国とっとり通信を見たときに思ったのですが、ほかにいろんなチラシ等々ありますけれども、鳥取県としてのいろんなPRとか県がかかわるような事業のチラシ等にもっと漫画を活用してもいいのではと思うのですね。漫画だったらわかりやすいと書いてあります。だったら広報紙とかウエブとかいろんな媒体に、もっと漫画というものを押し出してもいいのではないかと思うのですけれども、その3点ちょっとお聞かせください。
●國米教育・学術振興課長
まず、就職先でございます。誰がどこに就職したかは全て把握しておりまして、ちょっと個別には申し上げませんけれども、例えば県内でいいますと非常に幅広い業態に就職しております。公務員になった方もおられれば、金融関係、流通関係、福祉系といったところに広く、ここに1人、ここに2人という感じで非常に多くのところに就職しておられます。それから県外に戻って就職というお子さんも、やはり同じように公務員や小売業、販売業、金融業、製造業とか、いろいろな業態に就職していると。就職率100%といったことを目標としてずっとやってきていましたが、例えば経営学部ができたので、それに合う就職先とか、得られた資格を活用した就職先とか、次のステップの就職支援がこれから求められていくのではないかなと考えております。
ファブラボは、ちょっと私の説明が不十分でしたが、子供と申しましても中学生、高校生などを非常に意識しておりまして、そういったところには当然周知をしておりますし、オープニングには中学生、高校生のお子さんもそれなりに来て、3Dプリンター等をさわっておられました。それから教育委員会の関係などでも、例えば土曜日授業などに活用していただいたらどうかというようなお話もさせていただいているところでございます。
●江原まんが王国官房長
まんが王国とっとりの取り組みをやっているのだけれども、漫画が余り活用されていない、県のいろんな広報でも出ていないのではないかという御指摘です。まさにそのとおりでありまして、これからいろんな部分で漫画を活用して浸透させていかなければならないというふうに思っています。ただ、まんが王国の取り組みを始めてから少しずつそういう芽は出てきておりまして、例えば広報課がやっております県政広報でも固定的な漫画キャラクターを使った新聞広告をやったりテレビスポットを打ったりしておりますし、広報課のホームページの中にも漫画を活用した広報というコンテンツで紹介されています。また、教育委員会のほうでは、高等学校課に漫画の描ける職員がおられ、ポスターやチラシに積極的に漫画を使ったりということをしております。ほかにもいっぱいあるのですが、散逸していて実績というものが目に見える形になっていないということもありますので、これまでやった、これからやる漫画の活用例をもっと目に見える形でPRしていって、漫画を使いこなす力とか環境を育てていくということがまんが王国の取り組みの重要な柱の一つだというふうに思っております。
◎内田委員長
よろしいですか。
それでは、その他に入りたいと思います。
最初に、執行部のほうから。
唱歌「ふるさと」誕生100周年記念フォーラムについて、神庭文化政策課長の発言を許します。
●神庭文化政策課長
お手元のカラーのチラシをごらんください。鳥取県出身の岡野貞一氏が作曲しました唱歌「ふるさと」がことし発表100年となります。それを記念いたしまして、唱歌「ふるさと」の優美で懐かしいメロディーが生まれた鳥取の里山の魅力について考えるトークセッションと、とっとりふるさと大使の森昌子さんの唱歌を中心としたミニコンサートを行います。
日程は6月19日、とりぎん文化会館で開催いたします。平日ですが、夕方6時からの開演ですので、ぜひとも皆様のほうにも御参加をいただけたらと思っております。
内容といたしましては、第1部で里山資本主義で著名な藻谷浩介氏と鳥の劇場の中島諒人氏、平井鳥取県知事の3名によりますふるさと鳥取県のトークセッション。第2部のほうで森昌子さんによります唱歌を中心としたミニコンサートを開催します。
そのほか、裏のほうでございますが、唱歌「ふるさと」100年を記念いたしまして、さまざまな事業も計画しております。
ことし7月の全国障がい者芸術・文化祭とっとり大会でも、オープニングとクロージングで唱歌「ふるさと」の手話バージョンの発表を計画しております。
6月19日のふるさと鳥取県トークセッション、それと森昌子さんのミニコンサートにつきましては入場は無料でございますが、入場整理券が必要となっております。5月1日から募集しておりますが、2,000名の定員に対しまして現在1,600名の申し込みということで、間もなく整理券の受け付けも終了するかもしれませんので、聴講を御希望の方はお早目に申し込んでいただけたらと思います。
◎内田委員長
ありがとうございました。
ほかにございませんね。
それでは、地域振興部及び文化観光スポーツ局につきましては以上で終わりたいと思います。御苦労さまでした。
委員の皆様にはちょっと御相談がございますので、この場にお残りください。
(執行部退席)
お残りいただきましたのは、まずは今年度の第1回目の県内調査についてでございます。
今年度第1回目は調査先に鳥取環境大学を考えておりますが、いかがでございましょうか。学長もかわりましたので。よろしいですか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
時期でございますが、候補日としては6月10日の定例会前日か、6月12日の常任委員会終了後。どちらがよろしいでしょうか。
○福間委員
10日がいいですね。どのみち前泊しなければいけない。
◎内田委員長
皆さん方でよければ。
詳細は別としまして、環境大学のほうに行こうと思っております。学長がかわったことで、県議会と話をしたいという意向もございますので。
では6月10日、開会前の前日ということでよろしいですか。(「はい」と呼ぶ者あり)
では、相手方と調整して、詳細については、副委員長と相談をさせていただきます。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
それでは、よろしくお願いいたします。
次に、第2回目の県外調査でございます。内容につきましてはまた詰めたいと思いますが、今時点の日程候補は7月の28日から31日の間と、8月の25日から27日の間ということでお示ししております。早いほうがいいという話がございましたので、7月中にと思うのですが、いかがでございましょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
例えば札幌に行く場合、夕方飛行機が飛ぶので、日曜日の夜に出るという手もあります。
○福間委員
北に行くのはいいですが、JR西日本が豪華列車というのをやるのだが、まだ具体的な案が見えないでしょう。
来年か数年先か、その列車で地域おこしをやりたいというのが社長の意向と聞いたことがあるし、言われたこともある。例えば三朝の三徳山に連れて参るみたいなことがちらっと出てきているでしょう。大阪のJR西日本と、鳥取県の地域おこしに当たって沿線にこういうものがありますという意見交換ができないか。それが鳥取県の地域おこしとどう連携できるのか、逆に地域おこしで連携させてくれという話をしてはどうか。
◎内田委員長
では、帰りに寄るほうがいいのではないかと。さきほど言いましたように札幌は夕方飛びますので、帰りに大阪に寄るという手で。
その辺りの日程を副委員長と相談しながら組みたいと思いますが、よろしいですか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)。日曜発でもいいですか。
○斉木委員
早いほうがいい。
◎内田委員長
それでは、そのようにさせていただきます。
以上をもちまして本日の委員会を終了いたします。御苦労さまでした。
午後0時23分 閉会
|