平成25年度議事録

平成26年1月21日会議録

 開催概要、資料はこちらです。
出席者(8名) 委員長
副委員長
委員

伊藤 保
福田 俊史
坂野 経三郎
錦織 陽子
濵辺 義孝
森岡 俊夫
山口 享
稲田 寿久

欠席者(なし)
 
 

傍聴議員(なし)

説明のため出席した者
 松田福祉保健部長、中山生活環境部長、渡部病院事業管理者
 ほか各次長、課長、関係職員

職務のため出席した事務局職員
 村中課長補佐 中倉係長 西村主事

1 開会 午前10時09分

2 休憩 午前11時03分

3 再開 午前11時08分

4 閉会 午後0時07分

5 司会 伊藤委員長

6 会議録署名委員 稲田委員 錦織委員

7 付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり


会議の概要

                                午前10時09分 開会

◎伊藤(保)委員長
 委員の皆さん、明けましておめでとうございます。ことしもよろしくお願いいたします。
 そうしますと、ただいまから福祉生活病院常任委員会を開会したいと思います。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 なお、今回の常任委員会は、最初に福祉保健部と病院局、次に生活環境部の順に行います。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、稲田委員と錦織委員にお願いいたします。
 最初に、執行部新任職員の紹介をいたします。
 1月1日付で職員の異動がありましたので、執行部の新任職員の紹介をお願いいたします。

●松田福祉保健部長
 1月1日付で福祉保健部の全国障がい者芸術・文化祭実施本部長を拝命いたしました松田でございます。障害のある方もない方も、多くの方に興味を持っていただき、御参集いただきながら、共生の社会、ともに生きる社会のすばらしさを発信していける大会にしたいと思っております。委員の皆様方の御指導、御鞭撻、どうぞよろしくお願いいたします。

●渡部病院事業管理者
 1月1日付で病院事業管理者を拝命いたしました渡部でございます。両病院の経営と中央病院の改築にしっかり取り組んでまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

●松田福祉保健部長
 それでは、私のほうから、福祉保健部の新任職員を御紹介させていただきます。
 申しわけありませんが、日野課長につきましては、所用のため欠席させていただいております。課長兼務の全国障がい者芸術・文化祭実施本部副本部長ということで拝命いたしております。どうぞよろしくお願いいたします。
 続きまして、障がい福祉課総合支援室長の小西慎太郎でございます。

●小西障がい福祉課総合支援室長
 部はかわりましたが、引き続きよろしくお願いします。

●松田福祉保健部長
 全国障がい者芸術・文化祭実施本部全国障がい者芸術・文化祭課長でございます小林真司でございます。

●小林全国障がい者芸術・文化祭課長
 小林でございます。引き続きよろしくお願いします。

●松田福祉保健部長
 どうぞよろしくお願いいたします。

◎伊藤(保)委員長
 それでは、報告事項に入ります。
 質疑等につきましては、説明終了後に一括して行うことといたします。
 報告1、「年末の総合相談窓口」の結果について、中林福祉保健課長の説明を求めます。

●中林福祉保健課長
 お手元の資料の1ページをお願いいたします。「年末の総合相談窓口」の結果について御報告申し上げます。
 会社を離職された方等を対象にいたしまして、年末に相談窓口を開設いたしました。12月27日につきましては商工サイドで国と連携して開設いたしましたし、28日と29日の東部地区につきましては鳥取市と共同で開催いたしましたが、28日と29日は県で独自に開設をいたしました。鳥取市役所と県内の東、中、西部の4カ所に開設いたしまして、延べ37件の御相談がございました。ちなみに1年前が19件の御相談がございましたので、倍増した形になろうかと思います。
 主な相談内容はそちらに書いてございますけれども、事業関係、雇用関係、生活関係等の相談がございました。この中には、例えば上から3番目の再就職手当が入るまでの生活費を何とかしたいなり、あるいは一番下の生活保護費を受給しているが、カードと通帳を落としてしまい困っているなど、パーソナルサポートセンターで御相談に乗らせていただいたケースがございます。
 なお、当センターにつきましては、昨年11月25日に県社協に委託いたしまして、生活困窮者に寄り添った支援を実施いたしているものでございます。
 一番下に全体の相談状況の表を載せさせていただいておりまして、職業関係の相談が昨年の3件から12件へとふえております。また、生活福祉資金等につきましては、パーソナルサポートセンターが4件ございます関係で8件となっておりますが、全体で見ますと昨年の19件に比べて37件といった数字になっております。

◎伊藤(保)委員長
 報告2、明友会・介護事業所の仮の指定の取り消しについて、山本長寿社会課長の説明を求めます。

●山本長寿社会課長
 2ページをお願いいたします。明友会・介護事業所の仮の指定の取り消しについて報告させていただきます。
 一般社団法人明友会の指定をめぐりましては、県と明友会とで係争中でございます。昨年の7月30日に鳥取地方裁判所より仮の義務づけ命令が出まして、8月6日付で介護保険事業所として仮の指定を行ったところです。これは8月6日に行いましたが、県としてはそれを不服といたしまして、同日付で広島高裁松江支部に即時抗告を行ったところです。その結果、県の主張が認められまして、12月20日に松江支部から決定が取り消されたところでございます。これに基づきまして、県といたしましては、1のとおり平成25年8月6日にさかのぼって明友会の仮の指定を取り消すこととしたいと考えております。
 2で、広島高裁松江支部の命令内容の概要等を載せておりますので、ごらんいただければと思います。
 3の今後の対応でございますけれども、昨年12月27日に、明友会から広島高裁松江支部に対しまして、仮の指定の取り消し決定に対する特別抗告、許可抗告が行われました。県といたしましては、必要な判断をして、これからも争っていく予定でございます。また、本訴も続いておりまして、引き続き県の主張を行っていこうと考えております。
 4のほうでこれまでの簡単な経緯を載せておりますので、ごらんいただければと思います。

◎伊藤(保)委員長
 なお、委員の皆さん方に報告申し上げますけれども、この件につきましては、報告にとどめさせていただき、この常任委員会終了後に勉強会という形で勉強したいと思いますので、御了解いただきたいと思います。
 続きまして、報告3、あいサポート・アートとっとりフェスタに係るボランティアセンターの設置について、小林全国障がい者芸術・文化祭課長の説明を求めます。

●小林全国障がい者芸術・文化祭課長
 3ページをお開きください。平成26年度に開催いたします、あいサポート・アートとっとりフェスタに係るボランティアセンターを設置することになりましたので、その概要を報告させていただきます。
 ボランティアセンターの概要という欄でございますが、まず、目的としましては、大会への自主的な参加を促すとともに、障害者等に配慮した心のこもった大会運営を目指すために設置するものでございます。
 特徴といたしましては、募集いたしましたボランティアの皆さんにあいサポート研修を受けていただいて、あいサポーターになっていただき、多様な障害の特性や障害のある方への必要な配慮といったものを踏まえた上で、業務に当たっていただくこととしております。
 実施主体につきましては、鳥取県社会福祉協議会に委託するものでございます。
 具体的な活動内容でございますけれども、5番に書いております。実際の大会運営に係るものといたしましては、来場者に対するイベント内容の説明なり出演、来場される障害者等への支援といったものでございます。それから、大会運営だけでなくて、大会が始まるまでの大会準備につきましても、ボランティアの方々に業務をお願いしたいということでございます。具体的には、新たにできます劇団の練習時の障害者への支援等でございます。
 なお、あす11時から、このボランティアセンターの開所式を平井知事も出席いたしましてすることとしておりますので、御報告させていただきます。

◎伊藤(保)委員長
 報告5、マラリア患者の発生について、住田健康政策課感染症・新型インフルエンザ対策室長の説明を求めます。

●住田健康政策課感染症・新型インフルエンザ対策室長
 4ページをお願いいたします。県内におきまして、マラリアに感染された患者が発生しましたので、報告させていただきます。県内では、平成17年度以来となります。
 アフリカの南スーダンより帰国された方でして、12月28日に発症されたところでございますが、現在は回復傾向にあります。このマラリアでございますが、病原体を保有した蚊に刺されたことで感染する病気でして、人から人への感染はないということでございます。
 県としましては、資料提供やホームページなどで一般県民の方に注意喚起をしておりまして、県内8カ所のパスポート窓口でも啓発しております。

◎伊藤(保)委員長
 前後しましたけれども、報告4、子育て王国とっとり条例について、池上子育て応援課長の説明を求めます。

●池上子育て応援課長
 別冊をごらんください。子育て王国とっとり条例案について御報告させていただきます。
 昨年9月の懇話会の開催を皮切りに検討を続けてまいりました条例案につきまして、4ページ以下のとおり取りまとめましたので、御報告させていただきます。
 今後は、1月27日、来週開催いたします第5回の懇話会で取りまとめまして、2月定例県議会へ条例案として提出させていただきたいと考えております。
 資料1ページ下の表は、前回の常任委員会で御報告させていただきました時点からの主な修正箇所を上げております。大きな変更点、基本的な変更はございませんけれども、例えば第3条で、今までは全ての子供及び子供を産み育てる者が最善の支援を受けられるようにすると記載しておりましたけれども、「最善」という言葉が善悪という形で、こちらの伝えたいことが十分に伝わらないのではないかということで、その点につきましては「最良の支援」といった言葉に変更しております。そのほかに別表では、5項目設けております区分の順番を直したりしております。11月の県議会で御質問いただきました点などを踏まえ、条例の中に、女性が子供を産むということをはっきりさせた記載に修正したりしております。
 4ページ以降に条例案を添付しておりますので、ごらんいただきますようにお願いいたします。
 今後は、現在まだ法制の審査が続いておりますので、多少言葉の修正点はあるかもしれませんけれども、おおむねこの形で議会へ提案させていただきたいと考えております。

◎伊藤(保)委員長
 続きまして、報告6、鳥取県立中央病院の増床に係る特別措置に関する厚生労働省への申請について、中西医療政策課長の説明を求めます。

●中西医療政策課長
 資料の5ページをお願いいたします。鳥取県立中央病院の増床に係る特例措置に関する厚生労働省への申請を行っていましたところ、同意を得ることができましたので、報告するものでございます。
 若干経過を説明させていただきます。資料5ページの主な経過をごらんいただきますと、昨年1月に鳥取県知事と日本赤十字社鳥取県支部との間で協定を結び、中央病院の高度化に向けての取り組みを進めてきたところでございますけれども、1点ハードルがございまして、東部地域が必要な病床に対して既存の病床が多い病床過剰地域でございますので、中央病院を500床以上の中核病院としようとした場合に、現在の431床をふやすためには国の特例措置を活用する必要がございました。その特例措置の活用につきましては国の同意を得る必要がございましたので、昨年9月から11月ごろにかけまして、厚生労働省と事前協議をしてまいりました。その後、鳥取県医療審議会の諮問、答申を経まして、年末に厚生労働省へ増床についての特例措置の承認申請を出していたところ、1月10日に厚生労働省の同意が得られたものでございます。
 2の申請の概要をごらんいただきますと、(1)で病床の事情を書いておりますけれども、東部の保健医療圏はごらんのとおり400床の過剰病床地域となっております。(2)は過剰病床地域でございますけれども、鳥取赤十字病院がこのたび88床減らす病床のうち87床を県立中央病院がいただき増床することにつきまして、国の同意が得られたものでございます。これに伴いまして、中央病院から増床の許可申請があれば、知事が許可できる準備ができたことになるものでございます。
 6ページから9ページにつきましては参考資料ですので、ごらんいただければと思います。

◎伊藤(保)委員長
 報告7、第一期医療費適正化計画の実施評価について及び報告8、「鳥取県薬物濫用対策推進計画」の策定に伴うパブリックコメントの募集について、國米医療指導課長の説明を求めます。

●國米医療指導課長
 資料10ページと11ページをごらんください。第一期医療費適正化計画の実績評価について御報告いたします。
 平成20年度に5カ年間の計画期間で策定いたしました第一期医療費適正化計画について、計画終了の翌年度にその実績に関して評価を行い、公表することが法に定められております。それに基づきまして実績評価を行いました。
 第一期医療費適正化計画の概要でございますが、計画の趣旨をごらんください。医療費等の現状の分析を行い、ここに掲げてございます各種計画と連携をとりながら施策を実施し、医療費の適正化を図ることを目的に定めておりました。
 施策の柱といたしましては2つの柱がございます。県民の生涯にわたる健康の保持、それから適切な医療の効率的な提供を柱にいたしまして、それに目標数値をぶら下げております。目標数字に対する実績評価を御説明いたします。
 (1)県民の生涯にわたる健康の保持でございます。目標といたしましては、特定健康診査の実施率、特定保健指導の実施率、メタボリックシンドロームの該当者及び予備軍の減少率を目標にいたしております。目標としては、それぞれ70%、45%、それから10%以上減らしますという目標にしておりましたが、実績といたしましては、特定健康診査の実施率は38.44%、それから特定保健指導の実施率は14.40%と目標を大きく下回っておりますが、平成20年度の数値から比べますと7ポイント上昇しておりまして、数値的には着実に上昇しているところでございます。
 (2)の適切な医療の効率的な提供につきましては、平均在院日数と療養病床数の数を目標として掲げております。平均在院日数31日を目標としておりますが、実績としては31.21日と、ほぼ目標を達成しております。それから、療養病床につきましては、計画を定めたときには介護型の療養病床は全廃すると国が方針として示しておりましたが、その方針が事実上撤廃されておりますので評価が難しいため、今回評価いたしておりません。
 11ページをごらんください。医療費の動向でございます。計画期間の間に本県では医療費総額が9.66%増加しております。全国平均は12.15%の増加でございます。本県のほうが伸びは低いですが、人口減少がございましたので、1人当たりの医療費で比べますと、国とほぼ同じ12%程度の伸びとなっております。
 (4)で医療費適正化による効果、平均在院日数の減少によってどの程度医療費適正化が図られたかを国が示した計算方式で推計しております。5年間で116億円の効果があったと計算ができております。それから、特定保健指導を行ったことでどれぐらい効果があったかも試算しております。実施率のアップによりまして、1億円の効果が出たという計算が算出できております。
 4番目の今後の取り組みとしまして、今、第二期計画に従って適正化に取り組んでいるところでございますが、引き続き特定健診、特定保健指導の取り組みを続けていきたいと考えております。
 今後の予定でございますが、この実績評価につきましては医療審議会に報告の上、ホームページに掲載する、それから市町村等の保険者に通知する予定にしております。
 12ページをごらんください。「鳥取県薬物濫用対策推進計画」の策定に伴うパブリックコメントの募集について御説明させていただきます。
 平成25年3月に、鳥取県薬物の濫用の防止に関する条例を制定いたしました。この条例の第6条で、「知事は、県民運動を推進するため、薬物濫用対策推進計画を策定する」と規定されております。推進計画には、「薬物の乱用を防止するための教育、学習及び啓発活動の推進」、「監視、指導及び取り締まりに関すること」、「乱用に対する相談及び支援に関すること」を大きな柱にして計画を定めることが条例で規定されております。
 現在策定中の計画の概要でございます。計画の基本的な考え方でございますが、先ほど説明しました3つの大きな柱に県や国の関係機関が取り組むアクション、行動計画を記載して、計画を定めることで、今、作業を進めているところでございます。計画期間は5年間を予定しております。
 次に、大きな目標にぶら下げる計画を説明させていただきます。
 大目標の1として、県民への教育、学習及び啓発活動の推進を考えております。プランの一つとして、青少年を薬物の誘惑から守りますということで、行動計画としては、学校での教育の充実、地域や職域での普及啓発、有害情報から青少年を守る対策の実施を考えております。
 別冊でこのような絵が表紙に描いてあります推進計画の本文をお配りしています。これを3枚めくっていただきまして、2と書いてあるページをごらんください。ここに具体的な取り組みを書かせていただいております。大目標の1の具体的な目標を簡単に説明させていただきます。
 具体的な対策といたしましては、中学校や高等学校での薬物乱用防止教室を計画的に開催する。中学校、高等学校で年に1回程度必ず開催したいというのを点々囲いで書いておりますが、目標として掲げております。また、教育委員会の関係課や国の関係機関を取り組み主体として書かせていただいております。
 2ページの後半で、アクションの3と書いておりますが、青少年を有害情報から守りますということで、携帯電話のフィルタリング対策なり、有害図書指定による薬物の乱用を助長する本の販売の禁止を対策として掲げております。
 3ページ右上を見ていただきますと、インターネットの適正利用について、保護者に対する啓発を進めるといったことも書かせていただいております。
 別冊を引き続き説明させていただきます。プラン2でございますが、地域社会全体での薬物乱用防止意識の醸成ということで、毎年実施しております「ダメ。ゼッタイ。」普及運動や社会を明るくする運動といった中で、啓発を進めていくことを考えております。
 下に行きましてプランの3ですが、普及啓発のため、人材育成のために各種研修会を開催することを考えております。それから、啓発用資材を整えて、関係先に配布することも考えております。
 それでは、もとの資料にお戻りください。
 大目標の2でございます。監視、指導及び取り締まりの強化でございますが、ここにつきましては、捜査機関がアクションの8や9、11で取り締まりを徹底するといったことを書かせていただいております。
 アクションの13でございますが、麻薬や向精神薬の適正利用の指導などのために医療機関の立ち入りなどを実施するようにしております。
 大目標の3につきましては、依存症の方への相談や支援について書かせていただいておりまして、相談機関の連携や相談体制の充実、関係機関が連携した研修会の実施を考えております。それから、NPO法人などの支援機関との連携も行うことを計画のほうに記載させていただいております。計画の本文は細かいので、後でごらんいただければと思います。
 今後のスケジュールでございますが、この後パブリックコメントを1月下旬から2月にかけて行いまして、結果を常任委員会で御報告させていただき、計画策定としたいと思っております。

◎伊藤(保)委員長
 ただいままでの説明につきまして、質疑等はございませんか。

○錦織委員
 10ページからの第一期医療費適正化計画の実績評価について、11ページの(4)医療費適正化による推計効果額ということで、20年度から24年度までのトータルで116億円という効果があったということですが、金額的にはこういう効果が明らかにされているのですけれども、入院患者の満足度などはどういったところで確認しているのかということと、さらなる削減計画というか、目標があるのかどうかを教えてください。

●國米医療指導課長
 入院患者の満足度でございますが、治療が終わらないのに退院をということはないと認識しておりまして、入院期間が短くなることは、病気が早く治ることでございます。そういった面で、入院された方にも御満足いただけると思いますし、それから支払う医療費も少なくて済みますので、患者負担もその分減るということで、そういった面からは御満足いただける結果だとは思います。ただ、病院の都合で早期退院などは絶対あってはならないことですので、医療の進歩に伴って在院日数が短くなることはよろしいことかと思っております。第二期の計画でも、2日間程度だったと思いますが、さらに短縮を予定しております。

○錦織委員
 治療が終わらないのに退院させることはないということで、後方支援の病院と連携して、急性期から退院後の地域で診れる病院などと連携されることは聞いているのですけれども、入院患者のそういった満足度というのは、支払う医療費が少なかったからそれでいいということではないと思うのですが、退院される方に対し、日常的にアンケートなどをしておられるのかどうかが一つです。
 それで、今後も第二期で2日間程度短縮したいということですが、この短縮によってまたどのくらいの適正化の効果があると考えておられますか。

●國米医療指導課長
 このたびの実績評価で個別の満足度調査みたいなことは特段行っておりません。ただ、病院で独自に患者満足度調査などをされている例はあると思います。それから、当課では医療相談の窓口も所管しておりまして、何か御苦情があれば、日常的にそういった声も聞くようにしておりますので、そういった中で把握しているところでございます。
 削減の効果額でございますが、今資料がございませんので、後で御報告させていただきたいと思います。

○稲田委員
 まず、子育て条例は原案のようなものですので、これを推敲されて、きちんとした文章にされるのだろうと思うのですけれども、ざっと読んで目についたのを1点だけ言いますと、1条の「並び」と「及び」の使い方がおかしい。それで、点を打つなり、前の「並び」を取って「と」とするなり、あるいは3つ並列するわけだから、点を打って家庭並びに地域を取り巻く云々という文言にしたほうがいいように思うけれども、研究してみてください。

●池上子育て応援課長
 ありがとうございます。

○稲田委員
 もう1点は、私がどうしても納得がいかないのは、テレビでも放映されていましたが、年末の総合窓口です。前回の常任委員会でも私はクレームをつけたと思うのですが、まず、27日から29日の間でされておられるわけですけれども、29日からは御用納めになるわけですね。それで土日があるということで、年末総合窓口をやるのであれば、12月の初旬ぐらいに取りかかれば、そういった気ぜわしさがないところでじっくりと相談に応じることができるのではないかと思っております。こんなに押し詰まってから、すぐには話がとんとんと決まっていかないわけですし、年末年始が休みになりますから、現実として取り扱いが遅くなってしまう部分はあるように思いますが、それを重ねてもう1回聞きたいと思います。
 もう1点は、この相談の内容ですけれども、前段に私が申し上げたことと似たように、すべての対応が宙ぶらりんになっているわけですよ。それは当然だと思います。なぜなら年末に休みを控え、正月を控えるわけですから、決定的なことができないわけですよ。ここでは6件、具体的な内容が上がっているわけですけれども、相談件数が全体で37件、相談者が35名来ているわけですが、どんなことを相談しているのか全部見せてもらいたい。それについて答弁をお聞かせいただきたい。

●中林福祉保健課長
 まず、実施時期の問題でございます。委員御指摘のとおり、中途半端な対応になってしまうのではないかということはおっしゃるとおりでございます。例えば生活保護の御相談を受けたとしても、「わかりました、ではあしたから出しましょう」というわけにはいかないのが実情でございます。その方のいろんな収入や資産の状況を綿密に調査して決定しないといけませんので、年末に開いたから、「ではすぐあしたから」などとはいかないのは確かでございます。ただ、緊急にどうしても、きょう食べるものがないなどという方も中はにいらっしゃるわけでございまして、例えば今回一番下に書かせていただいておりますけれども、カードと通帳を落としてしまって、食べるものがない方に食糧をお渡ししたりなどはございましたし、また、貸付金などでも緊急小口資金といいまして、本当に1週間以内で出す資金もございますので、そういった緊急の対応はあるかと思っております。
 相談の全体像が見たいということでございますが、こちらは資料にいたしまして、後日お届けさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

○稲田委員
 課長、これは小口の融資にしてもいろいろ調べるのに1週間ぐらいかかるわけでしょう。そうすると、29日から3日まで休みになるためすぐに調べられないので、4日からからかかることになるから、28日に相談に来られた方はぐっとずれ込むわけです。私が言っているのは、27日、28日といった暮れも押し詰まってからやらないで、12月の初旬がだめだというなら中旬ぐらいからやれば、相談を受けた人に対する結論は出なくても、対応策だけは相談窓口でとっていけるのではないかと思うのです。どう思いますか。

●中林福祉保健課長
 確かになるべく早く実施したほうが年度内にいろんな事務が完結することはあろうかと思います。来年度以降の実施のあり方の中で、そういったことも含めて検討していきたいと思います。

○稲田委員
 日にちの検討をしてみてください。
 もう1点だけつけ加えると、何で私がこれにこだわるかというと、この相談を受けた方がうちの事務所に来られた。遅いと言われるわけです。その相談を受けたのは、去年の12月の半ばぐらいだったと思うのです。12月の常任委員会の前に相談に来られたのです。この前の常任委員会で私も言い忘れていたものですから、「それならその話を伝えてみますよ」ということで、この前の常任委員会でこれにこだわったのです。ですから、それは日にちを少し考えてみられたらいいと思う。
 それで、今、課長が、一番最後の生活保護の云々で、カードを落としてしまったという話ですが、これについて対応したということだけれども、これは別にくらしの安心局や労働政策室などがかまなくても、警察に届ければ遺失物の処理ができるわけですよね。しかも食糧を渡すことになれば、それなりの対応ができる。確かにこういうのは年末の27日、28日でもできるかもしれないけれども、あとのものについては日にちがかかるわけだから、ぜひ日にちの検討はしてみてください。そのほうが効果が出ると思います。

●松田福祉保健部長
 この日にちの設定につきましては、公的な施設が閉まった後の年末にお困りになられた方々に、どうしたら御支援できるかということで設定したものでございました。ですけれども、稲田委員がおっしゃるように、12月初旬あるいは中旬あたりから年末の相談について呼びかけをすれば、早目に御相談いただけることもあるかと思いますので、来年に向けて検討させていただけたらと思います。

○稲田委員
 部長、あなたが今言われた言葉にこだわるわけではないけれども、現実に対応ができないわけでしょう。だから、年末年始にかけて対応できない日にちにやることはないよ。対応ができなくなるのだから。そんなときに行って、1週間も2週間もたってから結論出してあげるよりは、12月の初旬か中旬ぐらいにすれば、これはできる、できない、これはこういう対処をしますということができるようになるのだよ。それを部長も認めておられるわけだから、ぜひその日にちは検討していただきたいと思う。

◎伊藤(保)委員長
 要望でいいですね。

○稲田委員
 はい。

○錦織委員
 関連してですけれども、確かに私も制度融資やローンが払えなくなって住宅を紹介してほしいなどは、もっと早くていいと思うのです。私は30日に緊急避難的な、生活に困窮している方の相談を受けて、公的な相談窓口があいていたらなと思いました。私のほうで相談者の対応をし、そのままお正月も対応することになったのですけれども、たまたま共産党の議員のところだったら何とかということがあるかもしれないですが、公的なところでしているところがあれば、そういう方たちは逆に29日で閉めないでという気持ちもあるのです。では、いつまでするのだということはあるかもしれないですけれども、やるならそうだし、資金面や資金繰りなどはもう少し早目にしたほうがいいなと思いました。そこら辺もまた総合的に検討していただければと思います。

○山口委員
 3ページで、来年度のメインイベントとして、障がい者芸術・文化祭をやられるのですが、これは丸投げではないかもしれませんけれども、実施主体が鳥取県社会福祉協議会となっているわけでしょう。ここに任せて本当に評価されるような形でできるのか。スタッフなどを考えるとなかなか難しいのではないかと思っております。県と社会福祉協議会の担当者の間で、どういう責任分担なり対応をやられようとしているのか。

●小林全国障がい者芸術・文化祭課長
 この県社会福祉協議会に委託している理由が2つございます。1つ目は、現在でも県社協がボランティアバンクということで、県内の生活支援を中心としたボランティアや災害のときのボランティア等の情報を流しながら、マッチング等をしておられるのが1点です。2点目は、今年度からあいサポート研修の実施自体を県社協に委託して実施していただいております。この2つの理由で、ボランティアセンターを設置していただければ、まずボランティア業務には精通されていると、それからあいサポート研修も実施して、あいサポーターを養成しながらボランティア業務に当たっていただくことになりますので、効率的ではないかということで、県社協に委託したものでございます。
 当然ながら県社協へ丸投げではなくて、私どもの職員や障がい福祉課と連携しながら、県社協と合同でボランティアの育成や運営に当たっての説明等を行っていくものでございます。

○山口委員
 それはどのぐらいの予算を計上しているのか。

●小林全国障がい者芸術・文化祭課長
 今年度の委託は約340万円程度でございます。

○山口委員
 来年度は。

●小林全国障がい者芸術・文化祭課長
 来年度は、予算要求額は1,800万円程度を予定しております。

○山口委員
 ことしは言語条例もできたわけですから、先進的なこともやらなければならないし、丸投げという形ではどうにもならないと思いますので、県がイニシアチブを持ってやらなければ成功しないのではないかと思います。

●松田福祉保健部
 委員のおっしゃるとおりだと思います。県がイニシアチブをとり、県社協と一緒になって、県民の方々に少しでもボランティア精神なりあいサポートの信条をわかっていただいて、温かいおもてなしなりができる体制を整えていきたいと思っております。

○稲田委員
 さっき一緒に聞けばよかったのですが、福祉保健部の2ページですけれども、明友会の問題。(「明友会は後から勉強会」と呼ぶ者あり)そうですか。失礼しました。

◎伊藤(保)委員長
 そのほかございませんか。
 次に、そのほかですけれども、福祉保健部、病院局に関して執行部、委員の方でございませんか。

○錦織委員
 これは感想を聞くことになると思うのですけれども、番組名は忘れたのですが、児童養護施設の職員や子供などの日常生活を扱った番組について、赤ちゃんポストをしておられる九州の病院から番組の中止を要請する、抗議をするということで、かなりいろいろな論議が巻き起こっているのです。私もその番組を少しだけ見たのですけれども、非常に荒っぽい手法というか、有名な子役なので、それで見るということはあると思うのですが、そういう施設に入っている子供とお話をしたりなどもこれまでありまして、非常にその取り扱いが番組の中でデフォルメされて、ひどい番組だなと私は思います。ちっちゃな子供だけではなくて、高校を卒業するまで児童養護施設に入らざるを得ないお子さんもいらっしゃるわけで、私はああいう取り扱いの仕方がよくないと個人的には思うのです。県職員の皆さんがそういう番組を見ておられるかどうかはわかりませんけれども、もし見ておられる方がおられたら、その感想なり、業務上、児童養護施設にかかわっておられる方の御意見も聞いてみたいと思ったものです。

●岡﨑子育て王国推進局長
 私は、その番組を拝見しておりません。ただ、そういう議論が沸き起こっていることは情報として承知しています。正直見ていませんので、感想を申し上げることは控えたいと思いますが、ただ、いずれの場合にしても、養護施設の実際の状況なり、そこで生活している子供たちの状況、あるいはそこで支援している職員の状況などをいろいろ勘案して、きちんとした報道はされるべきだと思っています。

○福田副委員長
 池上課長に確認というか、教えていただければなと思うのですけれども、先般、若桜町が町内の認定こども園に通う園児の保育料を第1子から無料を検討していると新聞に出ており、その後の平井知事のコメントは、その半分ぐらいを県が見てもいいのではないかと書いてあったのですが、それは本当ですか。

●池上子育て応援課長
 今、予算要求の時期ですので、検討させていただいているところでございます。

○福田副委員長
 先週の週末に稲田委員のかわりで東京に行くことがありまして、その際に高校の同級生四、五人と会ったのですけれども、今、我々の世代で一番の悩みは、東京は保育園に入れないところがたくさんあり、その中の一人は、多いときで月27万円の保育料を払っていると言っていました。鳥取県が子育て王国を一生懸命頑張っていることは東京の人は全く知らないと言っていて、これが本当に若桜町などで例えば第1子から無料などとなれば、当然マスコミにも載るのでしょうけれども、これこそ移住定住策とかみ合わせて、これほど大きな切り札になることはないのではないかと東京在住の子育て世代の方が言っていました。ぜひとも若桜のことがもし本当に決まれば、中央でのPRもやられるほうがいいかと思いましたので、よろしくお願いします。

○山口委員
 関連で。
 出生率が低いということがあって、若桜町の対象が1人か2人かということ……(「1歳児から」と呼ぶ者あり)対象者は。(発言する者あり)そういう山間地ですから、対象者が非常に少ないわけです。どこまでそういう奨励を出して、それが一つのキャタライザーになってどんどん広がることがありますけれども、どんどん広がってもできる仕組みをやられなければと思います。ただ対象者が少ないから脚光を浴びるためにするのではなくて、ある程度の人を見越した形でないと。

●岡﨑子育て王国推進局長
 お答えします。
 私どもはことし、市町村の皆さん方といろいろ話し合っております。その中で、それぞれの市町村の状況に応じた子育ての施策はあるのだろうと思っています。その中で、中山間地域など人口減少の著しいところでは、子供世帯の確保といいますか、定住対策は大きな施策の目玉だと思っています。ですので、そういう施策の目玉を考えておられるところについては、我々も子育て王国推進という立場で御協力させていただきたいという気持ちでおります。その中の一つとして、新聞でも出ましたけれども、若桜町の取り組みのお話も聞いておりまして、実際に一緒になって考えているのは事実であります。それも含めてまた市町村の皆さん方と話をしながら、取り組めるところで我々もお手伝いできる部分については、積極的に関与していきたいと思っています。

○山口委員
 県が半分で市町村が2分の1ということかな。それが前例になってどんどん広がるという可能性を持って対応しなければ、私は難しいと思います。だから子育て支援はその峻別を、過疎がどんどん進んでいるところなどではなく、ある程度共通性を持った対応をする必要があるのではないかと思っております。まず過疎地域からということは結構なことでして、県がそういうことをやるから、それを前提条件で若桜町もやるということでしょう。一つ脚光を浴びるような形でやるということだったら、もう少し将来を考えて対応する必要があると思います。

●岡﨑子育て王国推進局長
 今お話ししているのは、市町村の皆さん方と話をして、我々も協力できるところはどこなのかを考えています。その中で、もちろん2分の1ずつというのはあり得る話でして、それもいろいろ話をしています。ただ、これについてはモデル的にやってみようかという考えもあります。それが全県的に広まるのであれば、もちろんそれも考えていきたいと思います。

○錦織委員
 子育て王国とっとり条例案のことについて、子育て王国会議の組織や運営のやり方などという……(「そのほか」と呼ぶ者あり)済みません。

◎伊藤(保)委員長
 そのほかですよ。
 委員の皆さん方でございませんか。
 意見がないようでありますので、福祉保健部、病院局につきましては以上で終わりたいと思います。
 執行部入れかえのため暫時休憩いたします。再開は11時10分といたします。

                                午前11時03分 休憩
                                午前11時08分 再開

◎伊藤(保)委員長
 再開いたします。
 引き続き生活環境部について行います。
 それでは、報告事項に入ります。
 質疑等については説明終了後、一括して行っていただきますけれども、執行部の説明は要領よく簡潔にお願いしたいと思います。
 報告9、ソフトバンク鳥取米子ソーラーパーク運転開始セレモニーについて、広田環境立県推進課長の説明を求めます。

●広田環境立県推進課長
 それでは、資料の1ページをお願いいたします。ソフトバンク鳥取米子ソーラーパークの運転開始セレモニーの日程が決まりましたので、御報告させていただきます。
 昨年10月に17万9,000枚の太陽光パネルを張り終えて、順次運転調整を実施してきましたソフトバンクの鳥取米子ソーラーパークでございますが、全面運転開始することとなりましたので、その開始セレモニーの日程等を御報告します。
 日時は2月1日で、併設されております米子市大崎の鳥取自然環境館で実施することになります。
 主な出席者でございますが、鳥取米子メーラーパークの藤井社長ほか、3に記載させていただいております方々が御出席の予定です。当常任委員会からも伊藤委員長に御出席いただく予定にしております。
 4、5のほうに発電所の概要、主な経緯等を記載しておりますので、御参考にしてください。

◎伊藤(保)委員長
 続きまして、報告10、第3回湖山池会議の概要について及び報告11、鳥取県石綿健康被害防止条例の改正案のパブリックコメントについて、金涌水・大気環境課長の説明を求めます。

●金涌水・大気環境課長
 2ページをごらんいただきたいと思います。第3回湖山池会議の概要について御報告いたします。
 湖山池会議につきましては、12月24日に開催しまして、塩分濃度及び水門操作の状況なり、ヤマトシジミの生育状況、カラスガイの状況について確認するとともに、26年4月には塩分濃度を2,000ミリグラム/リットル以下まで引き下げるよう取り組むことを再確認しました。
 1番の塩分濃度の状況でございますけれども、昨日現在3,300ということで、ほぼ計画どおりに低減してきております。
 また、水門操作の状況につきましても、塩分濃度と溶存酸素の状況を確認しながら操作を行っております。また、12月下旬から舟通し水門に切り欠きといって穴をあけまして、それを使った運用も始めております。
 また、ヤマトシジミの生育状況でございますが、ヤマトシジミにつきましては順調に生育しているところでございまして、来年度にもシジミの試験操業が可能になる状況でございます。
 その他でございますけれども、カラスガイの調査を行いまして、貝がきちんと卵を持っている、それから3年生のカラスガイも発見されたということで、その知見を踏まえて今後の保全の手法を確立していきたいと考えております。
 最後に26年度の予算要求の概要等を状況説明いたしました。
 3ページをお願いいたします。鳥取県石綿健康被害防止条例の改正案のパブリックコメントについてでございます。
 これにつきましては、事前に常任委員長に御相談しまして、実施させていただいた件でございます。このたび大気汚染防止法が改正されたことに伴って、建物の解体時における石綿の飛散防止対策のさらなる強化が行われることになりました。県の条例もそれに基づいて、その趣旨にのっとった改正を行うものでございます。
 意見募集につきましては、1月14日から開始して1月23日までとしております。
 今回の大気汚染防止法の改正の基本的な考え方でございますけれども、やはり工事を発注される方が石綿の飛散防止対策の重要性等を十分に理解した上で、適切に工事ができる業者に出していただくことが大きな目的でございます。3番に条例の改正案を上げておりますけれども、届け出義務者の変更ということで、これまでは工事を施工する方に届け出してもらっておりましたが、今度は工事の発注者または自主施工者へ変更するということ、それからきちんと発注者に書面で説明すること、調査結果をきちんと工事現場に掲示するということで、発注者の責任を明確化することが今回の改正の概要でございます。また、それに伴って、報告、検査の拡大なり罰則等の規定を設けるようにしております。
 今後のスケジュールでございますけれども、パブリックコメント終了後、2月議会に上程して審議をお願いし、大気汚染防止法の施行日と同日で施行したいと考えております。
 主な改正点は、下のほうに表をつけておりますので、そちらをごらんいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

◎伊藤(保)委員長
 続きまして、報告12、産業廃棄物管理型最終処分場に係る他県施設視察等について、森本循環型社会推進課長の説明を求めます。

●森本循環型社会推進課長
 それでは、4ページをお願いします。産業廃棄物の最終処分場に係る他県視察等についてであります。
 環境プラントと環境管理事業センターは、最終処分場の地元理解を推進するために、昨年4月から他県視察を提案してきたところでございますが、これまで視察を見送っておりました上泉、下泉自治会が合同で視察を行いましたので、その概要を報告するものであります。御承知のとおり、この条例にかかわる関係自治会は6つございまして、4自治会につきましては昨年4月に視察を終えております。ただ、この2自治会が残っていたものですから、このたび行っていただいたのが今回の趣旨であります。
 あわせて、生活環境影響調査につきましては、昨年11月の常任委員会において追加調査の御報告をさせていただきましたが、再度、地元から追加調査の要望がありましたので、その対応について報告するものであります。
 まず、他県視察でありますけれども、視察先は三重県の新小山最終処分場であります。ここを選定しましたのは、まず、保全事業団が設置及び運営しております、いわゆる公的な関与であること、それから、平成24年12月に稼働と比較的新しいので、埋め立て状況がよく見えること、何よりも住宅地と非常に近接している最終処分場であることでありまして、このたびの上泉、下泉とまさに近い状況の処分場でありました。参加状況等については、そこに書いてあるとおりであります。
 主な質疑でありますけれども、この事業団の事業団役員はもとより、近隣の自治会長もこの意見交換には参加していただきました。そこの意見交換の主なやりとりにつきましては、粉じんの被害について、それから埋め立て廃棄物への有害物混入について、さらには不測の事態が起こった場合の対応、責任について、こういった項目を主に意見交換をしていただいたところであります。
 下に写真を掲げておりますが、住宅地が最終処分場敷地から非常に近く、ここではわかりにくいですけれども、付近では茶畑が生産されております。そういう中で、近隣の状況に被害を与えないよう、右側の写真につけておりますとおり、廃棄物の埋め立てにつきましては、ミスト散布等を入念に行って、粉じん被害等を起こしていないという事例であります。
 続きまして、追加調査につきましては、風向と騒音の2つを追加調査しております。
 風向につきましては、もともとアセスが米子の観測所の風向データを使っていたことから、現地で計測してくれということで、9月から10月にかけて調査を行っていたところですが、地元のほうから、季節風の影響が強い冬季の風向も確認してほしいと要望がありましたので、1月から2月にかけて、追加調査を実施しているところであります。
 あわせて騒音調査につきましては、アセス調査後に周辺の民間工場が増設したことに伴いまして、現行の騒音レベル、バックグラウンドの数値が上がったことから、再度計測するようにと要望がありました。それで12月に計測しましたところ、現況の50デシベルから51デシベルに増加するけれども、基準値である55デシベルは下回ったという結果であります。
 今後の予定でありますけれども、こういった生活環境影響調査と事業計画をできるだけ早期に取りまとめまして、丁寧に地元説明を行って、着実に計画を進めていく予定と伺っております。

◎伊藤(保)委員長
 報告13、布勢運動公園の飲食施設次期事業者の決定について、濱江緑豊かな自然課長の説明を求めます。

●濱江緑豊かな自然課長
 5ページをごらんください。布勢総合運動公園の飲食施設次期事業者の決定について御報告いたします。
 昨年8月末で前事業者が撤退いたしまして、9月から10月にかけて次期事業者の募集を行いました。6事業者の応募がございましたが、その後、利用者アンケートや有識者による選考に係る審査会などを踏まえまして、下記のとおり事業者が決定いたしましたので、報告いたします。
 事業者名、株式会社Trees。同社は、鳥取市内に事務所を置き、鳥取市、倉吉市でカフェレストラン等を複数店舗展開している飲食業者でございます。営業コンセプトといたしまして、気軽に利用できるテイクアウト商品とスイーツギフトなどの物販を備えた、明るく開放的な雰囲気のカフェレストランを運営されようとしておられます。
 事業者決定の経過でございますけれども、以下のとおり募集並びにアンケートなどを実施いたしました。
 今後の予定でございますけれども、県による店舗の清掃や小修繕を行いまして、ことし春にはオープンを予定しております。

◎伊藤(保)委員長
 報告14、鳥取砂丘イリュージョン10.1.の開催結果について、堀田砂丘事務所長の説明を求めます。

●堀田砂丘事務所長
 6ページをごらんいただきたいと思います。鳥取砂丘イリュージョン10.1.の開催結果について御報告させていただきます。
 このたびの砂丘イリュージョンは、例年よりも会期を延長しまして、11月23日から12月25日まで、2期にわけて27日間開催いたしました。この結果、実行委員会がかねてより目標とされていました10万人以上の来場を達成することができました。
 また、県外からの来場等の状況につきましては、例年と同数以上のお客様があったという結果も出ておりますし、県内外または海外からのお客様も多数おいでになったということがありました。
 主な特徴等につきましては、開催以前に御説明いたしておりますので、割愛させていただきます。

◎伊藤(保)委員長
 報告15、不適切なメニュー表示に係る県内施設の調査状況について及び報告16、アクリフーズ群馬工場の冷凍食品に係る対応状況について、小畑くらしの安心推進課長の説明を求めます。

●小畑くらしの安心推進課長
 では、7ページをお願いいたします。昨年、全国で不適切な食品表示が相次いで発覚したことから、県内の主要な旅館、ホテル等に対して現在立入検査を行っておりますので、その状況等について御報告させていただきます。
 まず、調査の概要ですが、県内79施設に対して立入調査を行っております。この79施設といいますのは、今回の不適切な食品表示が主に高級食材を扱っている旅館やホテルが多かったものですから、県内の一定規模以上の旅館、ホテル、あるいはショッピングモール等を持っている施設を対象にしております。
 調査といたしましては2段階で行っております。まず、第1段階といたしまして、この79施設全てに立ち入りまして、そちらで表示しておられるメニューや営業用チラシを調査させていただきました。それに産地やブランドが記載してあるかどうかを確認させていただきました。第2段階といたしまして、この第1段階の調査に基づきまして、実際にそういったものを相当数メニューに表示している施設に立ち入りまして、実際に仕入れ伝票等を調査させていただいております。この第2段階で19施設を実施するようにしておりまして、今まで10施設に対して調査を行っております。
 3番の指導の状況等でございますけれども、今までの調査の結果、現在のメニュー表示等で著しく誤認を与えるような表示は確認されておりませんが、一部、消費者に誤解を招くような紛らわしい表示などがありましたので、口頭なりその場で指導させていただいております。
 今後の予定でございますけれども、今後、残りの9施設について同様に伝票等の調査を行うとともに、これらの施設以外の一般の飲食店につきましては、保健所の行います食品衛生の監視にあわせて立入調査を行い、適宜指導等をさせていただきたいと考えております。
 また、消費者庁は今回の事案を受けまして、これらの事案に係るガイドラインなり考え方を作成中でありますので、こちらが取りまとまり次第、また事業者への説明会等を開催する予定としております。
 続きまして、8ページをお願いいたします。昨年末、アクリフーズ群馬工場で製造されました冷凍食品から農薬が検出された事件が起こりました。これを受けての本県の対応状況でございます。
 まず、対応状況といたしましては、アクリフーズなどが昨年12月29日にこの事案を公表されました。本県といたしましては、その翌日に県のホームページやトリピーメールで注意喚起を行うとともに、健康被害が発生した場合の各保健所等の通報窓口を設置いたしました。また、同日に県内の主要なスーパー等に対しまして、該当商品を店頭等から撤去しているかどうかの確認を行いましたが、この時点で全ての店舗は店頭等の撤去を完了しておりました。翌31日に今回は農薬が混入されていましたので、もし疑われる患者を診察された場合は保健所なりに通報していただくように、県内の救急病院等に依頼しております。
 こういった取り組みを行ったのですが、26年1月2日に県内で初めてこの食品を食べて健康被害を訴えられた方が報告されました。このことにつきまして、注意喚起もあわせて報道等に資料提供させていただいております。
 2番目で、この食品によります県民の健康被害の状況ですが、因果関係は不明といたしまして、これまでに16件、合計20名がこれを食べたことによる健康被害の報告を受けております。いずれの方も比較的軽症でございまして、既に症状等は回復しております。

◎伊藤(保)委員長
 続きまして、報告17、米子駅南北自由通路等の整備に係る動きについて、山内景観まちづくり課長の説明を求めます。

●山内景観まちづくり課長
 資料の9ページをお願いいたします。米子駅南北自由通路等の整備に係る動向についてでございます。
 これは道路建設課との連名ということで、地域振興の常任委員会でも報告されておりますが、自由通路の整備につきましては、11月県議会におきまして、知事のほうから議会と相談しながら県も支援していくという考えを示しておりますし、12月2日に米子市長が整備に着手することを表明されたところでございます。これを受けまして、米子市及びJRの米子支社と協議を開始しておりますので、その概要を報告いたします。
 統轄監をトップといたしまして、12月12日に米子市の副市長、さらに12月18日にJR米子支社の副支社長と協議を行っております。協議内容につきましては記載しているとおりでございますが、3者の共通事項といたしまして、3点確認させていただきました。1点目は3者による協議会を適時開催していくこと、2点目は実務レベルのワーキングを開催すること、3点目は資料の下にパース図を示しておりますけれども、現段階の事業計画の検証、あるいは概算事業費の検証を行おうということでございます。4点目として、米子市やJRの意見を記載していますので、ごらんいただければと思います。
 今後の予定でございます。先週の15日に第1回のワーキングを開催いたしまして、役割分担や協議の進め方等について議論をさせていただいたところでございます。今後は、このワーキングでより具体的な取り組みについて協議させていただいて、早い時期に3者によります協議会を開催していく予定でございます。

◎伊藤(保)委員長
 報告18、年末の総合相談窓口の結果については、先ほど福祉保健部から説明がありましたので、省略いたします。
 報告19、病院・診療所の防火設備等に係る緊急点検結果について、宮脇住宅政策課長の説明を求めます。

●宮脇住宅政策課長
 11ページをお願いいたします。昨年10月、福岡市の整形外科で10名が亡くなられる火災が発生したことを受けまして、本県も関係機関が連携いたしまして、類似施設に対する緊急点検を実施いたしました。その結果がまとまりましたので、報告させていただきます。
 本県の対応ですが、緊急点検に先立ちまして、建築基準法を所管します県と市関係課と消防局とが点検に当たっての改善措置の徹底を含めた確認をいたしました。
 点検の概要ですけれども、いずれも国土交通省や消防庁からの全国一斉点検の指示がございましたので、それにあわせたものではございますが、本県独自に定期報告等の結果を踏まえまして、対象を拡大して実施いたしました。
 その結果は3でございますけれども、建築基準法6施設8項目、消防法上1施設1項目について不備が認められたのですが、指摘後、速やかに是正が完了したものなり違反の程度は軽微でございまして、福岡市の事例のような悪質かつ重大な違反は認められませんでした。
 主なものを申し上げますと、建築基準法に基づく点検結果には点検対象である老人保健施設等も含んでおりますけれども、102施設を点検いたしました。今回は、福岡市の火災で防火戸の不備あるいは無断増築が火災の要因の一つとして上げられたことから、主な防火戸の不備などを重点的に調査しました。防火戸の仕様不備につきましては、防火戸を閉めたところにすき間が生じていたものが2件、また、防火戸をひもで固定していたものが3件、無届け増築については無届けと言いつつも、風雪をしのぐためにもともとある屋外階段や渡り廊下を壁で覆ってしまったものも含まれておりますが、このうち1件は小規模な木造とくっつけていたものですので、こちらについては撤去を指示し、撤去予定と聞いております。
 2は消防法に基づく点検結果でございますが、こちらは51施設を点検いたしまして、こちらの指摘は1カ所、これは消防訓練の回数不足として指摘しております。
 いずれにつきましても違反なり指摘のあった施設につきましては、文書によりまして改善指導を行うとともに、改善報告書の提出を求めております。
 今後ですけれども、いずれも国の所管が異なることから縦割りになりがちですけれども、特定行政庁と建築部局、消防局との情報の共有化や定期的な連絡会議の開催等を含めまして、連携を強化したいと考えております。

◎伊藤(保)委員長
 ただいままでの説明につきまして、質疑等はございませんか。

○錦織委員
 4ページの産廃処分施設の視察について、この事業団の組織なり構成団体、この施設についての建設費や総合事業費などの資料をいただきたいというのが一つ。それから、淀江の予定地の隣接に現在一般廃棄物最終処分場があるのですけれども、隣接とは言いながらも上方に設置されると思うのですが、土地的には上のほうにかかる部分もあるし、かからない部分もあるのではないかと思うのですが、どうでしょうか。全く違った地形上ですが、横に設置できるのか。私は上にできるのではないかと思うのですけれども、その点を教えていただきたいです。

●森本循環型社会推進課長
 2点ございましたが、まず、三重県の各施設の諸元ですけれども、これは改めて資料として提出させていただきたいと思います。
 一般廃棄物との関係ですけれども、今、実施設計を詰めているところでありまして、図でもって具体に説明したほうがいいと思いますので、そのときに改めて正確に御説明したいと思います。よろしいでしょうか。

○錦織委員
 わかりました。

○稲田委員
 産業廃棄物の処分場の問題ですが、泉の人たちは今回視察に行かれましたが、その前が小波と福原と西尾原の人たちが行ったのですね。去年の4月に行かれた福原と小波と西尾原の人たちがどのような感想を持っておられるのかをお聞かせいただきたいと思います。
 一番の問題として、反対が強かったのは上泉と下泉ですよね。その人たちが今回視察されたわけですが、この主な質疑応答という破線で囲ってある部分は、上泉、下泉の方たちのやりとりではないでしょう。そこのところが明確でないものですから、これは視察先の三重県のやりとりなのかなと思ったりする。そこを明確にして、教えてください。
 南北自由通路について、どこまで話していいかわからないけれども、山口委員にも大変お世話になりました。要するに、一方では社会資本整備総合交付金の増額のお願いもいろいろしているわけですが、この中で気になる点として、2の今後の予定に記載されている当日の議題の役割分担と協議の進め方という項目ですよ。役割分担については、課長級でどこまでの役割分担を決めようとしておられるのか。これはほぼもう決まっているのに、それ以上、どこをどうするつもりなのだろうという気持ちがあるので、課長級レベルでどんな役割分担を新たに決められるのかを聞かせてください。
 それと、今、委員長から年末の総合相談窓口の報告は福祉保健部でやりましたからと言われましたが、重ねてくらしの安心局長に申し上げておきたい。27日から29日までという暮れも押し詰まったときにやられても、翌30日から1月3日まではまさに年末から正月の休みになるわけです。ここに幾つか相談内容が載っておりますけれども、こういうときにやると、きちんとした対応ができないですよ。1週間の休みを経た、翌年の仕事始めからでしか対応できないことになるわけですから、歳末の相談窓口は、これはこれで結構かもしれないけれども、もう少し早い12月の初旬、中旬ぐらいにやるべきだと福祉保健部長に申し上げました。福祉保健部長も一応そういう方向で検討しますと言われましたので、藪田局長にもそのことをくれぐれも検討していただきたいと思います。何回も言うようですが、その3点。

●森本循環型社会推進課長
 まず、昨年の4月に小波浜と小波上と福平と西尾原の4自治会に視察していただきました。このときに話題で集中したのは、地下水の漏水の話でした。というのは、この時期に福島原発の貯水槽に地下水が漏れたという話がありまして、その話とこの話が重なったわけです。同じような構造だけれども、本当に大丈夫かと結構言われていました。なぜなら、小波上と小波浜には塩川が通っています。そこに放流水を流しますので、そういうことも多分起因していたのだと思います。ですからそこに話が集中して、「それについてはこういった構造ですので大丈夫ですよ、福島原発とは構造が違いますよ」と時間をかけて説明されたやりとりがあります。施設については、やはり最新鋭の設備ですから、こういった設備ができれば安心かもしれないという感想、これはこちらが勝手に受けとめた印象ですけれども、そういった印象を持たれたのではないかと思っております。
 今回の主な質疑応答の整理につきましては、少しわかりにくくて恐縮だったのですが、例えば粉じん被害については、こちらの上泉や下泉の方の質問で、矢印が答えです。上2つの粉じん被害と有害物混入については、上泉や下泉の方が事業団に質問されました。下の不測の事態が起こった場合の対応は、上泉や下泉の近隣の自治会長も出てこられまして、地元とはどういった取り決めになっていますかと質問されました。

○稲田委員
 では今回の質疑だね。

●森本循環型社会推進課長
 そういうことです。

●山内景観まちづくり課長
 役割分担について、どこまでの考えなのかということですけれども、確かに委員が言われるように、自由通路にかかる事業主体については米子市、さらに駅南広場をするにしても米子市と決まっております。その中で、例えば関連事業等が出てきた場合に、例えば県がどこまで関与するかなり、JRがどこまで関与するかなどが今後出てくる中で、そういう役割分担もあるだろうと。一義的に事業主体は確かに決まっていますけれども、そういう意味で、どこがどこまで関与するかを含めた役割分担という形にしております。ですので、事業主体という意味ではございません。

◎伊藤(保)委員長
 くらしの安心局長ですけれども、先ほど福祉保健部にかかる常任委員会の中で委員からたくさん意見が出ましたので、改めて関係当局で検討していただきたいということを申し上げておきたいと思います。

○稲田委員
 そうすると、役割分担は、言葉が適切かどうかわからないけれども、JRなのか県なのか市なのか、どこが主体的にやるのかわからないグレーゾーンについて、これから実務者レベルで話をしていこうということか。そういう意味の役割分担でしょうか。

●山内景観まちづくり課長
 自由通路に関しては米子市が中心的にやるわけですけれども、それについて、例えばどこかで関連事業等が出てきた場合に、どこが主体にやるのかと。県がどこまで関与するかまでを含めてこれから議論が出てくる可能性がありますので、そういう意味では今後の話でございます。

○稲田委員
 関連事業とは何だ。

●山内景観まちづくり課長
 それは今後……。

○稲田委員
 これから出てくるということか。

●山内景観まちづくり課長
 はい。

○山口委員
 今、稲田委員から社会資本整備総合交付金という話がありましたけれども、これは民主党政権時代につくられた交付金ですが、今、鳥取県で対象になるものが、米子市や赤碕や用瀬などの舗道でして、市町村と県がやる事業とは補助率が違うわけです。県がやる場合は国8割で、県は2割負担ぐらいになるのではないかという話が前提であって、これはきちんと整理して対応すると。基本的にその部分だけはまず了解して、それを前提として前に進む形で対応されてきているのか。

●中山生活環境部長
 事業負担や役割分担云などの話がごちゃごちゃになっていると思います。基本的には、県のほうも米子市に財政的支援も含めたところで協力して進めると、知事も11月議会で御答弁したとおりであります。今回、役割分担の議論をしたといいますのは別の話でして、実務的な役割分担という……。

○山口委員
 基本的な方針は、知事として市と話がついているのでしょう。

●中山生活環境部長
 はい。具体額については、山口委員のほうから年末なり1月にも御要望いただきましたように、社会資本整備交付金がどんな形で出るのか、また、新制度も含めて何かほかの手が打てないかなどを考えながら、実際の負担額の詳細については、米子市の状況や市の実質負担も含めながら詰めていきたいと思います。議会で財政支援することを申し上げましたので、その点は変わりありません。

○錦織委員
 その自由通路のことについて、私はいま一つ理解できないのですが、森田市長と片山前知事のときにJRと県と米子市とで覚書をして、県は弥生橋などを整備しましたよと、県分は終わりましたよということはわかるのです。それで今回急浮上したのは、米子駅の耐震工事についての対応期限が12月末で来ますので、早くどうするかを返事しないとと。JR西日本は米子市の支社機能をよそに移してしまうかもしれませんので、もしそうなったら、今、3,000人ぐらいある雇用が失われてしまうと。これは大変なことですので、鳥取県も知りませんよということではなくて、支援しようではないかという話になってきたと思うのですけれども、何で耐震工事にかからなければ支社機能をよそに移してしまという話が通るのかと思うのです。何かおどしみたいな感じですよ。それはJRでないとわからないことがあるかもしれないけれども、なぜよそに移転させてしまうのかがよくわからないのです。

●山内景観まちづくり課長
 支社機能を移すという話につきましては把握しておりませんけれども、米子市が自由通路をするに当たって非常に財政がネックになっているという話の中で、いろんな機能を持っている米子駅でございますので、それについては県のほうで幾分か支援を考えていくということで、米子市長が決断されたと考えております。

○錦織委員
 私は自由通路をつくる上において、やはり財政的には大変だから、このまま膠着状態になってはいけないので県がやりますよということならわかるのだけれども、耐震化しない、もう期限が来るから支社機能も移転してしまわなければいけないという論について、もう一つ何か筋が通らないと思っています。それで、別にJRだけが優位なわけではなくて、JRもあそこにいて発展してきたわけですよね。だから米子市もJRも同じような力関係というか、お互いが世話になって成り立っているところがあると思うのですが、これは担当者に聞いてもわからないかもしれないけれども、そこの筋がわからない。

○山口委員
 今言われたような問題は、ここでの議論を避けたほうがいいと私は思います。米子市全体の問題として考えてやらなければいけない。

●中山生活環境部長
 米子支社機能が移転する云々という話は、全く正式のものではありません。米子駅の南北自由通路の問題は、それこそ米子駅前も含めた都市開発、あるいは米子市の発展のためにどうするかということで、すごく長い時間をかけて議論し、また、米子市もいろんな努力をされてきた課題かと考えております。今回、米子市の財源措置もあってなかなか思うように進まないと。これをこのまま放置しておけば、米子市の発展のために障害になるのではないかということで、知事や米子市長とが話なり協議をいたしております。米子駅は山陰線や伯備線も来ますので、非常な結節点であります。その意味で、それこそ米子市だけの問題ではなくて、県の発展のためには非常に役割を持っているため、県としても幾ばくかの財源措置をお手伝いしながら、この問題を前に進め、米子市のみならず、西部地域全体の発展に我々県としても協力していこうという形で、今、3者協議しながら進めているものと思っております。

○錦織委員
 米子駅は結節点なので重要な場所だということはわかるのですけれども、知事の議場での答弁を思い返してみますと、JRの関係者にも直接聞いたら、そういうことも考えていると。支社機能を移転することも考えているというニュアンスで話されたので、ここで論すことではないかもしれないけれども、筋も違うし、少し問題ありだなと思っています。
 そういうことからすると、駅南開発ということで、ここに今、パース図が出ていますけれども、駅南広場とはまた別なものですか。

●山内景観まちづくり課長
 委員のおっしゃるとおり、駅南広場と駅南開発は別個のものと考えております。

○錦織委員
 ということは、県が今時点で県の支援も出しましょうという対象に、この駅南広場も入っているわけですか。

●山内景観まちづくり課長
 それも含めて、今後協議していくことを考えております。

○福田副委員長
 砂丘イリュージョンについて質問させていただきます。
 総来場者数は目標の10万人を達成された、総来場者数は約11万1,000人ということですけれども、平成24年まで大体平均したら5,000人ぐらい来られていたと思うのですが、資料を見ますと一日平均来場者は4,112人とあります。会場内では飲食ブースなどがあって大変にぎやかで、出店された方もすごく忙しかったと言っておられたのですけれども、なぜ1,000人ぐらい減っているのでしょうか。

●堀田砂丘事務所長
 実際に会場の状況を見ますとにぎわってはいましたが、私も全ての日にずっと会場で待機したわけではないのですけれども、過去、車の渋滞が厳しいピークとなる日もあって、7万人から8万人ということで推移していました。それと同じペースで会期延長した期間ずっと来場者が来られるとして、単純に会期が2倍になれば10数万人となるのですけれども、現実には、期間が延びて、お客さんの選択肢がふえたといいますか、分散して来場された感じもあるのではないかと思います。それにしてもトータルとしては、今まで7万人から8万人だったものが、念願であった10万人を達成できたことは、一つの大きな成果かと思っております。

○福田副委員長
 4分の1が県外の車で、バスツアーなどにより県外からのお客さんも非常に多かったと。確かにイリュージョンだけではなくて、3Dマッピングなども今回の集客の武器だったと思うのです。しかし、私が弥生町などの飲食組合の皆さんからお聞きしたのが、知事は食のみやこ鳥取県と掲げて非常に頑張っておられるけれども、こんな閑散とした年末は初めてだと皆さん口にしておられたのですよ。これは堀田所長の担当ではないかもしれませんけれども、年末にある程度人が来ているにもかかわらず、来られたお客さんがお泊まりいただいたり、町に出ていただくように誘導するような流れはできているのでしょうか。

●堀田砂丘事務所長
 私のほうで直接、市の観光コンベンション協会や弥生町の各組合などに接触はできていないのですけれども、今回、入り込みを中心に御報告させていただいたのですが、今後、実行委員会といろんな課題などを反省する機会があると聞いていますので、そこでその辺もしっかりと勉強してみたいと思います。

○濵辺委員
 5ページの布勢運動公園の飲食施設次期事業者の決定について、ここではもう決まった内容を報告いただいているのですけれども、要はパンドラがやめられて、次の事業者を探していたわけですよね。選考されるにあたり、どういう方々が選考委員になられて、何を基準に選ばれているのかをお聞きしたいと思います。

●濱江緑豊かな自然課長
 選考ですけれども、審査会を設けまして、7名の方に委員になっていただきました。学識経験者や税理士、公園を利用される代表者、PTAの協議会の代表者、商工団体の有識者、あと行政という構成メンバーで選考会、審査会を開かせていただきました。
 どういう中身で審査したかといいますと、経営的に大丈夫であるかなり、今後、布勢運動公園の利用者に対してどのようなメニューやサービスを提供できるかなり、テイクアウトができるかなどのいろいろな評価基準を設けまして、その中で一番いいと思われたところを今回決定した流れでございます。

○濵辺委員
 私がこれを質問させてもらったのは、あそこの場所は体育館や布勢運動公園を利用されている方が多く、非常にいい場所だと思っていたのです。それで、次にこういう施設を選ぶときに、いろんな基準があるのでしょうけれども、公平性をしっかりと担保して選んでいただけたらと思います。これは要望です。

○坂野委員
 2ページをお願いします。湖山池会議についてでありますけれども、私は民主的に定まった将来ビジョンに従い、塩分濃度を目標範囲に保っていくことに尽きるのだろうなと思っておりますし、このグラフを拝見いたしますと、昨年よりも随分下回っている状況にありますが、あえて4月の目標を2,000以下と定められていることは非常に評価できることと思います。これは県が水門操作を適正に管理されているということだと思うのですが、ただ、水門操作は県が直接管理しているのではなくて、委託しているのだと思いますけれども、どのように水門操作について監督されているのかお尋ねしたいと思います。
 もう1点でありますけれども、6ページをお願いします。福田委員も元実行委員のメンバーでございましたので、思いもあったのかと思いましたけれども、目標の来場者数が10万人を超え、これまでに比べて圧倒的に多くなったと理由として、第1期、第2期に分けて実施させていただくことができ、会期が2倍にふえたことに尽きるのだろうなと思います。この2期に分けてやることに対して、風が吹いて駐車場に砂がいっぱい上がるのを除去していく清掃作業などがあるのにもかかわらず、それを乗り越えて実施させていただいたことは、官と民の協力があったのだろうなと思います。開会中に特に大きな事故もなく運営ができたことも、ボランティアの皆さんの御協力があったのだろうなと思いますし、そのボランティアの中の大多数が実は県職員であったりという状況でありましたので、非常に官と民が一体となっていい事業ができたのではないかと思っております。引き続き鳥取県を盛り上げていくために、民の頑張りを官が一体となって協力していくこの姿勢をぜひ続けていただきたいです。これは要望です。

●金涌水・大気環境課長
 坂野委員から、湖山池の水門操作のことにつきましてお尋ねがありました。
 水門操作につきましては、県が河川管理者として、管理組合に委託して水門操作をしていただいていると。また、水門操作につきましては、逆流して塩分が入ってくることになれば水門を閉めてくださいなど、一応の基準を設けてお願いしているところでございます。

○坂野委員
 その組合は、ヤマトシジミを育成していきたいという思いを持っていらっしゃると聞いたことがありますので、基準を設けてやっていただくだけではなくて、もう少し踏み込んで、きちんと管理できたかどうかを監督することは難しいものでしょうか。

●金涌水・大気環境課長
 担当は河川課になりますけれども、やはりDOの関係、塩分濃度だけではなくて溶存酸素の関係もございますので、きめ細かく操作しているところでございます。

●中山生活環境部長
 補足させていただきますと、水門操作のやり方を管理する人にどんとお任せしているわけではなくて、河川課のほうで、例えば湖山川が順流のときにはどうするか、逆流のときにはどうするか、DOが何%ぐらいがどれぐらい継続したらどういう措置をするかというのを事細かく決めて、指示しています。委託を受けた管理組合はそのマニュアルに従って操作を負う格好になりますので、そういう意味では、河川課や私どものDO調査などのデータを出しますけれども、きちんと管理しながら操作していただいていると考えていただければと思います。

○森岡委員
 産業廃棄物の最終処分場について、今後の予定のところですけれども、先ほど錦織委員のほうからも事業計画等について資料要求があったのですが、いまだはっきりしない建設費であったり事業計画そのものが出てきた後の問題をどういう手順でこれが本当に妥当な計画かどうかを決めるのですか。専門委員会や検討委員会、第三者を巻き込んでやるのか、それとも県が独自でやるのか、今の計画について教えていただければと思います。

●森本循環型社会推進課長
 環境プラントとセンターが進めているわけですけれども、事業収支を含めた事業計画書の原案をできるだけ早期に、大体2月ぐらいには最後の詰めをしてまとめようと思っているのですが、条例手続に入る前にもう一度地元に対して事前説明会をする予定であるようです。その意見を踏まえて、条例手続に基づくところの事前説明会をやるところです。この条例手続の説明会というのは、当然事業者と自治会とのやりとりです。このやりとりがどこまで収束するのか、最後の決めは廃棄物審議会ですが、これは事業主体としての説明責任を果たしているかどうかをじっくり審査するというステップがあります。いわゆる合意形成のチェックです。それから、構造基準や技術基準のチェックといいますのは、実際そういった条例手続の終わった後に法律に基づく申請があるわけです。そこで県が審査することになります。これは必要に応じて専門家の意見を聞いて審査することになっていますので、それに即して審査していきたいと考えています。

○森岡委員
 その審査について、要は第三者がそれをきちんと見られるようにするかということ、それから、該当する条例がどれぐらいあるのかを後で教えていただければと思いますので、よろしくお願いします。

◎伊藤(保)委員長
 では後で。
 森本課長、第三者の問題について。

●森本循環型社会推進課長
 法律の申請があって許可を出す前には専門家に意見を聞くことになっていますので、それは第三者が見ることになろうかと思います。

◎伊藤(保)委員長
 そのほかございませんか。
 そうしますと、次にその他ですけれども、生活環境部に関しまして、執行部、委員の方でございませんか。
 意見が尽きたようでありますので、生活環境部につきましては以上で終わります。
 それでは、委員の皆さんには御相談したいことがありますので、この場にお残りください。
 執行部の皆さんは退席していただいて結構でございます。
(執行部退席)
 お残りいただきましたのは、第2回の県外調査であります。昨年末、事務局より調査日程を送付させていただきましたけれども、その中で、沖縄県庁の産業廃棄物処理場等の計画に係る地元合意の経緯については、担当課より急な所用が入りましたので対応できなくなったという連絡がありました。つきましては、お手元に配付のとおり日程を変更いたしますので、御了承いただきたいと思います。かわりに、沖縄県総合精神保健センターに視察に行きたいと思います。
 次に、ロシア沿海地方議会の訪問団との交流事業でありますけれども、昨年12月3日の代表者会におきまして、ロシア沿海地方議会訪問団との交流事業を2月6日に行うことを決定したところでありますが、これに参加する議員につきましては、正副議長及び今年度のロシア訪問団議員のほか、各常任委員会から1名選出することになりました。つきましては、本委員会から福田副委員長に出席をお願いしたいと思いますけれども、いかがでしょうか。

○山口委員
 私が出席したいということではないけれども、実をいいますと、四、五年前にウラジオストクに県議会の有志が出資して法人を設立したと……。

◎伊藤(保)委員長
 今、出席者を協議しておりますので、変更できますよ。

○山口委員
 いや、変更しなくてもいい。

○濵辺委員
 1名ないし2名ですか。

◎伊藤(保)委員長
 1名です。

○福田副委員長
 いいですよ。委員長、私はやめてもいいです。

◎伊藤(保)委員長
 わかりました。委員長の独断で、山口委員ということでよろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 では、そのように決定いたしたいと思います。山口委員、よろしくお願いします。
 それでは、最後に、前回の常任委員会で委員の皆さんから提案がありました鳥取県社会福祉協議会のあり方、みのり福祉会の取り扱いについて及び研究留保の陳情に係る今後の対応方針について、午後から勉強会を開催させていただきたいと思います。
 また、明友会の問題につきましてはまだ裁判が続いておりますので、ここでは公的な発言をできないという観点から、冒頭に明友会の問題を皆さん方と執行部とで意見交換していただいて、その後に今言いました社協の問題などについて勉強会をしたいと思いますので、よろしくお願いします。
 開会は、午後1時ということで、よろしくお願いします。
 以上をもちまして福祉生活病院常任委員会を閉会いたします。

                                午後0時07分 閉会

 

 

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