平成26年度議事録

平成26年10月9日会議録 審査

開催概要、資料はこちらです。
出席者(8名) 委員長
副委員長
委員

伊藤 保
福田 俊史
坂野 経三郎
錦織 陽子
濵辺 義孝
森岡 俊夫
山口 享
稲田 寿久

欠席者(なし)  
 

説明のため出席した者
  松田福祉保健部長、中山生活環境部長、渡部病院事業管理者
  ほか各次長、課長、関係職員

職務のため出席した事務局職員
  村中課長補佐  中倉係長  前田係長

1 開会 午前10時34分

2 休憩 午前11時07分、午前11時11分、正午

3 再開 午前11時08分、午前11時25分、午後1時02分

4 閉会 午後1時31分

5 司会 伊藤委員長

6  会議録署名委員      稲田委員  錦織委員

7  付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり

会議の概要

                                午前10時34分 開会

◎伊藤(保)委員長
 おはようございます。お待たせをいたしました。ただいまから福祉生活病院常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきたいと思います。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、稲田委員と錦織委員にお願いをいたします。
 それでは、ただいまから本委員会に付託されました議案につきまして審査を行いますが、本日は付託議案の審査を円滑に行うため、委員長権限により、森本政策法務課長に出席をお願いしましたので、委員の皆さんには御了解をいただきたいと思います。
 まず、付託議案に対する質疑を行っていただきます。

○錦織委員
 確認をしておきたいのでお願いします。
 まず、生活環境部の議案の7ページです。環境にやさしい木の住まい助成事業ということで、新築はこれはかなり伸びていると思うのですけれども、改修の12戸と。もともと13戸だったのを12戸なのですけれども、全県下でこの数というのは私はちょっと少ないのではないかと思いますけれども、見解を求めます。
 一緒に言っていいですか。

◎伊藤(保)委員長
 一緒でいいです。

○錦織委員
 福祉保健部の4ページの離職者等生活困窮者支援事業で、(2)で警察との連携協力というところの事業が、強化事業があるのですけれども、実際にこの警察OBは、日常的にどういう仕事をしているのか。窓口にいて一緒に面接とかということを行っているのかということをお尋ねします。
 それともう一つは、38ページの認定こども園に関する条例の全部改正で、前回の常任委員会で、延長保育について追加料金が発生するのかというふうに聞いたときに、発生すると。現在でも追加料金があると思いますという答弁をいただいたのですけれども、この間の市谷議員の一般質問では、まだ国では決まっていないというような答弁だったと思うので、そのあたりを明らかにしていただきたいと思います。
 以上、3点です。
◎伊藤(保)委員長
 順次答弁を求めます。

●山根住まいまちづくり課長
 先ほど、改修の件が少ないのではないかということですけれども、これにつきましては、既に昨年度交付決定したものに対してずれ込んだものの数ですので、こういう形で補正をお願いしております。

◎伊藤(保)委員長
 続きまして、中西福祉保健課長。

●中西福祉保健課長
 4ページの警察との連携協力体制強化事業の関係でございますけれども、これはこれから倉吉市が補助金を受けて行われる事業でございますので、まだ実績ということはございませんけれども、伺っているところでは、ここに書いてありますとおりで、粗暴等の援助困難ケースに警察のOBが同行して対応するということでございます。

●池上子育て応援課長
 延長保育のその追加料金なのですけれども、どこの部分にその料金をかけるかといったあたりをまだ検討されているところでございます。

○錦織委員
 どこの部分でしょうか。

●池上子育て応援課長
 延長、その8時間認定、11時間認定といった部分の、その8時間認定で、その8時間というのをどこからどこをはみ出たらそこが延長になるかといったあたりを検討されているところでございます。

◎伊藤(保)委員長
 そのほかございませんか。

○稲田委員
 本会議で知事とかんかんがくがくの論をしたわけですけれども、鳥取県の薬物濫用防止条例の改正案について、議場で議論をしたことをもとにした範囲で主として質疑をさせていただきたいと思っておるわけです。
 議場でも少し申し上げましたけれども、大麻法であるとか、覚せい剤取締法であるとか、あへん法であるとか、あと麻薬及び向精神薬の取締法、そういう法律はいわゆる行政刑法と呼ばれるジャンルに入るわけです。単純な行政法ではない。したがって、単純な行政法であれば、合目的性があればそれで通っていくわけですけれども、行政刑法となると、ただ単なる合目的性だけではなくて、そこにやっぱり道義性、すなわちどういうことかというと、罪刑法定主義であるとか、法定手続の保障であるとか、そういったようなものが厳格には適用されないけれども、まあそういった要素が少し適用されていて、そこの部分をよくよくこのこういういわゆる行政刑法のジャンルに入る条例を策定するときには考えていかなければならない。これが大きな論点であった、本会議での論点であったと私は思っております。多少知事の答弁、あるいは質問については、後で議事録を精査してみると、幾つかの食い違いがありますけれども、それが大きな論点であったと思っておるわけです。
 この行政刑法の取り扱いというのは、皆さんもよく御存じのように、戦前では天皇機関説を唱えた美濃部達吉という学者がおるのですが、この美濃部さんなども非常にその行政刑法がいかにあるべきかということを議論をして、そしてその行政刑法のジャンルを確立しようとして努力をされたと。最近は、私の出身大学にもおられたことがありますけれども、もともとは一橋大学だったと思います。植松正さんという刑法学者がおるのですが、この人もやはり一つのその行政刑法のありようについて一家言持っておられる学者であります。そういった意味で、非常にこの取り扱いが難しい問題、かつ慎重でなければならないのに、他の都道府県、あるいは国においても踏み出さないジャンルに、鳥取県がそれに踏み出そうとしているという状況があるわけです。
 非常に重要な論点なわけですけれども、これがその議場での論を見ますと、正面からやはり知事に反対をすると言ったのは私一人であります。他に質問された方は全て賛成ということなのですが、これはやはりおかしいと思わないといけない。やはり条例で、施政的な条例というのは我々の人権を縛ることなのです。それが、その犯罪者であれ、何であれかんであれ、やはりその適正な手続によって人というものは処断をされていくという、この最低限度の民主主義の根源だけはどんなことがあっても守り抜いていかなければならないという気概がないといけないと私自身は思っています。針の一穴からやはり土手が崩れるように、ここを許すとだんだんだんだん緩やかになっていってしまう。そうすると、いつの間にか憲法31条の趣旨が失われたり、罪刑法定主義の趣旨が失われたりするということが起こってくるわけでありまして、そういうことはやはり我々議員としては許してはならないというように思っておるわけであります。
 そこで、全体の流れとしては、最近のこの違法ドラッグ、危険ドラッグについては、たくさんの事例があります。ただ、鳥取県については、私が一般質問でも申し述べましたように、立法事実というのはそう多くない。そして、それは大きな問題にもなっていない。27件ぐらいで、2年間の27件です。そして、それが大きな事件にはなっていない。だけれども、他の都道府県については、交通事故が起こったり、殺人が起こったり、さまざまな事件が起こっておるわけです。その中で、立法事実も非常に薄い。でも、まあ知事がそこは将来的なことを考えて、このいわゆる危険ドラッグの危険性というものを非常に重要視して、多分のこの条例の制定に踏み切られたということに対しては、私はもう大変深甚な敬意を表しています。
 したがって、現実のその立法事実の点からすれば、やはりこの条例はあったほうがいいのかという部分と、しかし、それにしてもその条例の中身が、議場でも述べましたように、31条、あるいは罪刑法定主義にかなうものではないのではないかという、ここで私自身も大変な葛藤をしました。山口委員にもたびたび議論をさせてもらいまして、山口委員からも大変示唆に富む御意見も頂戴をしたということであります。それから、我が自由民主党でもこれについては議論をいたしました。それぐらいこの問題は重要な問題。人権にかかわる問題なのですよ。犯罪者といえども、人権があるわけですから。今は非常にその被害者意識というものが強いから、被害者の救済というようなことも行われるのですけれども、やはり日本が民主主義を、法治国家である以上は、どうしてもやはり人権というものは守っていかなければならない。これがやはり我が自由民主党の基本的な考えです。
 そこで、前置きは長くなりましたけれども、後で提案を申し上げますけれども、これをこのままこの条例を通すわけにはいかない。だから、この条例を通すには、やはり附帯意見をつけて、それなりの問題点をその附帯意見の中に入れさせていただいて、しかる後にこの条例を通過させるということでなければ、このまま何も附帯意見もつかないで、何もストレートに右から左へ流れていく。人権を、人権主義、人権問題、人権ということがこれだけやかましく言われている世の中で、これがストレートに通っていくというのは、議員は何をしているのだ、何を考えて、何の議論をここでしたのだという話になるのです。だから、それはあってはならないと思っておりますので、附帯意見をつけて、この条例を通過させるということが一つの結論と。

◎伊藤(保)委員長
 稲田委員、申しわけありません。今は質疑ですので……。

○稲田委員
 質疑、失礼しました。

◎伊藤(保)委員長
 それは討論の中で言ってください。

○稲田委員
 だから、そこでお尋ねをしたいのは、誰が担当で来ておられるのでしょうか。

◎伊藤(保)委員長
 本家医療指導課長です。

○稲田委員
 本家医療指導課長。それで、基本的に再度お伺いをしたいのは、この条例が、改正条例がいわゆる行政刑法であるという認識が条例をつくるときにあったのか、なかったのか。ここの部分だけお伺いをしたいというように思います。

◎伊藤(保)委員長
 答弁は、どちらがされますか。

●本家医療指導課長
 もちろん行政目的に照らし合わせた、その行政目的を実行するための条例であります。
 その規制強化につきましては、刑罰というものも当然ついておりますので、行政刑法としての認識というのは十分持っております。

○稲田委員
 だから、刑法としての要素があるわけだから、この条例を立法するに当たって、もちろん解釈に当たってもそうなのです。後には成立をすれば、解釈論の問題が出てくるわけですけれども、その立法論において慎重に、ある意味慎重にこの条例を取り扱わなければならない、条例をつくり上げていかなければならないという気持ちにならないといけないけれども、それはやはりどのような執行部は考えでおったのですか。

◎伊藤(保)委員長
 答弁をお願いします。

●本家医療指導課長
 手続の中にも、専門家の御意見を聞きましたり、そういう単にその執行部の中、執行機関の中だけで物事を解決するという形にはもともと仕組みにはしておりません。
 委員の御指摘のように、多少今までみたいな化学式で指定するということではなくて、今度はその化学式がわからなくても、そういう危険ドラッグだということが認識されるという、そのおそれですね。そうしたものも当然含んでいますので、そうした運用につきましては十分に肝に銘じながら厳格にやっていくという、そういう所存でこの条例の改正に向かっておりました。

◎伊藤(保)委員長
 そのほか、この条例につきましてございませんか。
 そのほか質疑はございませんか。
 そうしますと、質疑がないようでありますので、付託議案に対する討論を行っていただきます。

○稲田委員
 そうしますと、先ほど少し私も前のほうの話をしてしまったのですが、その質疑の議論を踏まえた上で、この条例に附帯意見をつけるということを提案をしたいと思います。

◎伊藤(保)委員長
 そのほか。

○錦織委員
 それでは、議案第1号から10号までですよね。

◎伊藤(保)委員長
 はい、そうです。

○錦織委員
 では、まず議案第1号です。平成26年度鳥取県一般会計補正予算についてです。
 まず、小児慢性特定疾患対策は、児童福祉法の一部改正によって医療助成対象が拡大したためのシステム改修などです。小児慢性特定疾患助成制度は、助成対象疾病が514から705疾病に追加され、疾病を抱える子供さんや親の願いに応える改正でよかったと思いますが、これまで認定されていた患者さんについては上限額が見直され、3年の経過措置があるといえ、自己負担がふえるということについては患者団体からも異論があったと承知しており、そのことについては指摘しておきたいと思います。
 また、先ほど来の危険ドラッグ撲滅事業については、救急搬送などの事例も県内で発生しており、全国では危険ドラッグに関連した痛ましい交通事故なども発生していることから、このたびの条例改正に伴う体制強化を図るための積極的内容であり、評価をいたします。
 次に、しかしながら、離職者等生活困窮者支援事業ですが、これはセーフティーネット補助金が国から直接市町村に交付されていたものが、振りかえによって県をこれから経由することになったものです。警察との連携協力体制強化事業は、今後倉吉市で、このたびの予算では倉吉市のほうで粗暴等の困難ケースの対応のために警察OBを福祉事務所に置くというものです。今、消費税増税だとか不況、非正規労働者の増加、高齢者や、また若者を含む貧困化が非常に進んでおりまして、生活保護費も増加の一途をたどっているところです。そういうときに警察OBを置くということは、相談者や受給者を危険なものという目で見ていること、警察OBを設置しているという事実が、保護申請者に対する心理的な抑制になるのではないかという重大な問題があります。日常的な業務は、今、福祉事務所などでもこういう粗暴な親に対する対応などのときには、警察を同行すると、頼むということもされているようなのですけれども、そういうときには依頼すべきであります。また、本来ならケースワーカーを複数体制で対応させるなど、不足する現場の体制強化をさらに進めるべきであり、今回のようなことは税金の無駄遣いであります。
 よって、議案第1号は反対いたします。
 次に、議案第5号、鳥取県認定こども園に関する条例の全部改正についてです。
 国は待機児童解消を口実に、量の拡大と質の拡大と同時に進める制度として、子ども・子育て支援新制度を来年4月から本格施行します。新制度の財源は消費税が10%になることを前提に、増税分7,000億円を充てるという、全くもって不安定な財源であります。保育関係者の大運動で、保育所のみが児童福祉法第24条1項の市町村の保育実施の責任が残りましたけれども、後は施設と利用者の直接契約となり、保育の利用に対する市町村の保育責任が後退することになります。
 これまで施設に出されていた補助金が、利用料の補助として保護者に現金給付になります。保育所、幼稚園、認定こども園、これは4種類あります。それから、地域型保育事業、小規模保育など4種類、今までどおりの幼稚園、認可外保育所など、地域の中に施設や事業の種類が大幅にふえることになり、施設ごとに施設基準等が違うので、保育の格差が生じることが危惧されているところです。
 今回の新制度では、県はこのたび、これまでの認定こども園の条例を全部改正して、幼保連携型認定こども園などの基準を定めています。しかし、幾つかの指摘があります。学級編制では、これまでも指摘しましたが、満3歳以上の子供は1学級35人以下としている点です。いろいろ意見が出まして、35人を下回る子供で編制するようという努力規定が別途設けられましたが、現行でも30人以下がほとんどです。30人以上のこども園は、移行期間を設けるなどで条例化すべきです。
 さらに、20人以下だと給食室でなくてもキッチンでもよいということになっていますが、これは子育て会議からでも一番心配の声が出ました。これはアレルギー対応ということで、食材を分けたり、子供の手が届かないようにすることなど、通知するというふうにしていますが、やはり安全性に問題があります。
 保育室は3階以上でもよいということになっており、災害など避難の場合に危険が伴います。
 さらに、保育時間を8時間、11時間と認定し、延長した場合に追加料金を払うのかどうなのかということで、国でまだ決まっていません。
 子供にかかわる制度の大転換ですから、子供が安全に成長するために最善の条例にしなければなりませんが、全体としてまだ曖昧な部分も残しながら、貧弱な内容となっていることから、議案第5号には反対します。
 次に、議案第10号、鳥取県手数料徴収条例の一部改正についてです。
 これは、薬事法の一部改正に伴って、医薬品や医療機器などにかかわる規制の緩和や、再生医療分野で新規に手数料を徴収することになったための一部改正です。
 まず、これまでは医療機器や体外診断用の医療品の製造をしようとするものは、医薬品と同じ扱いで製造管理や品質管理体制等を都道府県に届け出て、基準に適合しているか調査を受けてから許可がおりるということになっていましたが、この改正で申請書を出せば受理される、許可制から登録制になりました。これは、現況では医療機器の流通に手間がかかるということで、そういう医療機器業界の要望を取り入れたものですが、命と健康にかかわる問題は経済と切り離して考えるべきです。
 また、ヒトの細胞に着目したiPS細胞による再生医療は注目を集めて期待されているところではありますが、再生医療等製品のみ承認のプロセスを短縮することは、諸外国にも例がありません。政府は、再生医療のハイウェイ構想で、文部科学省、経済産業省、厚生労働省各省の連携で2030年に1兆5,500億円の市場をつくるとして、これらを早期に進めようとしていますが、安全性、有効性の確認、治験のプロセスは承認すべきではなく、患者のリスクに重大な懸念があることから、こうした再生医療等製品の製造販売にかかわる手数料の提案には反対いたします。
 これらのことについて、議案第10号は反対をいたします。

◎伊藤(保)委員長
 そのほか討論ございませんか。
 討論がないようでありますので、これより採決に入ります。
 なお、先ほど稲田委員から発議のありました議案第7号にかかわる附帯意見については、後ほど採決をさせていただきます。
 採決については、討論のあった付託議案と、それ以外の付託議案に分けて採決することとしてよろしいでしょうか。お諮りをいたします。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようでありますので、そのようにさせていただきます。
 まず、議案第1号、第5号及び第10号について、原案のとおり可決することに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成多数であります。よって、議案第1号、議案第5号及び第10号は、原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。
 続いて、議案第3号、第4号、第7号、第9号について、原案のとおり可決することに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成全員であります。よって、本委員会に付託されました議案は、全て原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。
 それでは、先ほど稲田委員から発議のありました議案第7号に係る附帯意見を、皆様にもお配りをいただきたいと思います。
 それでは、稲田委員、附帯意見を読み上げてください。

○稲田委員
 それでは、委員長のお許しをいただいて、附帯意見を読み上げさせていただきます。
 鳥取県薬物濫用防止条例、防止に関する条例の一部改正についての附帯意見でありますが、本来、薬物の乱用防止は国の法令で定めるべきものであるが、危険ドラッグの乱用による事件、事故が多発するなど、全国的に深刻な社会問題となっている。このような状況を踏まえると、喫緊の対応として条例による規制強化もやむを得ないと考えるが、将来的には全国で一律の対応をすべく国の法令で定めるよう強く国に働きかけることとする。
 なお、条例の施行に当たっては、全国に先駆けて施行するということに鑑み、厳格かつ慎重な運用に努められたいということを附帯意見として申し上げます。
 議案7号の表題が、「防止」という言葉が重複して書かれておりますので、それは削除をしてください。

◎伊藤(保)委員長
 御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いいたします。
○錦織委員
 私は、この附帯決議、意見まではつけなくてもいいのではないかと思います。規制強化もやむを得ないと考えるがという部分があるのですけれども、皆さんがやむを得ないと思っておられるのか、積極的な気持ちでおられるのか。先ほどの稲田議員の発言からすると、何かこのまま賛成すると、鳥取県議会は何を考えているのかとそしりを免れかねないというようにも受けとめられましたが、私は規制強化をすべきだということと、それからこれは、執行部に2点伺いたいのですけれども、国の法令で定める、強く国に働きかける……。

○稲田委員
 いや、執行部はもう問えないよ。これについての論だよ。

◎伊藤(保)委員長
 これについてですから。

○錦織委員
 ついているのですけれども、いや、でもここに書いてあることを今……。

○稲田委員
 だから、私に聞いてください。

◎伊藤(保)委員長
 提案者に聞いてください。

○錦織委員
 そうですか。
 強く国に働きかけることということがあるのですけれども、この強く国に働きかけるのは誰が働きかけるのか。議員が、県議会が働きかけるのか。これでは多分県に働きかけなさいと言っているのだと思いますけれども、県は今現在はどういうことなのですかということを聞きたいのと、それから、厳格かつ慎重な運用に努められたいということになっているのですが、先ほど本家医療指導課長から聞きましたら、いろいろやっているということなのですけれども、ここにこれを書かないといけないことなのかというのが疑問なのです。

○稲田委員
 まず、申し上げたいのは、私はこの条例に反対をするとか賛成することで、議員のその人権に対する意識の問題、そういう意味合いで言ったのではないです。ここで議論をすること、それについての人権について、罪刑法的主義と、あるいは法定手続の保障と、その人権についての関係でここで議論をすることが重要なのだということを先ほど申し上げたはずで、賛否にそれがかかわる、これは賛否は当然議員のそれぞれの思いですから、そこまで私は入り込もうという気持ちはないということをまず前提として申し上げておきたいと。
 それと、この意見書で強く働きかける、どういう形で働きかけるかということは、後で申し上げますが、これは山口委員とよくよく相談をした結果でありますけれども、意見書として国にこれを提案をしていく。そういう作業を進めていきたいというように考えております。

○錦織委員
 だから、議員がですよね。

○稲田委員
 それと、厳格かつ慎重な運用というのは、私の本会議における質問、知事の答弁をよくよく議事録を精査をしていただければおのずからわかることであります。それは、なぜ厳格かつ慎重な運用と言うかというと、法そのもの、規制の条例、規制の法については、これは人権を縛るものですから、あるいは行政機関の行為を縛るものですから、これは当然厳格かつ慎重な対応が要求されることは、これはもうもちろんのことなのです。多分これは共産党さんも同じ考えだろうと思っておりますよ。

◎伊藤(保)委員長
 そのほか。

○錦織委員
 では、確認ですけれども、この1枚に、議会に対してと、議会の行為に対してと、県の執行部がする行為とがないまぜにしてあるということですよね。結局、一緒に書いてあるということですよね。

○稲田委員
 あらかたの要旨は、そういうことです。ただ、意見書については別途提出をいたします。国に対してそういう作業をいたします。

◎伊藤(保)委員長
 そのほかございませんか。
 意見が出尽くしたようでありますので、これより採決に入りたいと思います。
 議案第7号「鳥取県薬物の濫用の防止に関する条例の一部改正について」、稲田委員から発議のありましたとおり、附帯意見を付することに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成多数であります。よって、議案第7号は、委員長報告に附帯意見を付することに決定をいたしました。

○稲田委員
 そこで、先ほど錦織委員の質問の中にもあったのですが、国に対する意見書をぜひ出したい。これが、要するに、本会議でこの条例についての討論をし、この常任委員会でも討論をし、そして附帯意見をつけていただきましたけれども、では最終的にどうなのかということになりますと、条例というものはそれぞれの自治体固有のものでありまして、刑罰というものが、同じ罪状でありながら刑罰が異なるということになりますと、そこはやはり法的な安定性、法的な妥当性を欠くものだろうと思います。
 したがって、これはぜひとも国で一律なその法律のもとに処罰をしていくという方法を考えなければならない。そういう趣旨を、まさに山口委員と同じ考え方を私も共有するものでありまして、それについての危険ドラッグの根絶に向けた総合的な対策の強化を求める意見書ということで意見書をつくりましたので、皆さん方に配付をいたしますので、見ていただきたい、読んでいただきたいと思います。

◎伊藤(保)委員長
 ただいま稲田委員から意見書の提出について提案がありました。
 意見書案の準備のため、暫時休憩いたしたいと思います。

                                午前11時07分 休憩
                                午前11時08分 再開

◎伊藤(保)委員長
 それでは、再開をいたします。
 稲田委員から提出のあった意見書の案をお手元に配付しております。
 意見書案を議題とします。
 提出者の説明を求めます。

○稲田委員
 もう先ほど少しその趣旨の説明の中で申し上げたのですが、ここで改正条例案が成立をいたしますと、鳥取県は今まで他の都道府県が踏み出したことのない領域に踏み出していくということになるわけでして、それはそれで、いわゆるその危険ドラッグについての防止に関する先鞭をつけたということにはなるのだろうと思います。その旗頭になるのだろうということ。知事が旗頭になるということになるわけですが、それではやはりだめなわけでして、ぜひ国の一律なやはり法のもとで、法のもとでこの規制をかけていくということが必要なことだろう。それが、先ほどから申し上げております法的安定性、法的妥当性というものに合致したことであるというように認識をしておりまして、そういう意味で、前段が非常に、昨今合法ハーブというところから始まりまして、少し長いのですけれども、さまざまないわゆる立法事実を踏まえた上で、条例制定から、いわゆる法令の制定への要求をするという意見書になっております。

◎伊藤(保)委員長
 それでは、ただいまの提案につきまして質疑を行っていただきたいと思います。
 見ていただきまして、提案者に対しての質疑ございませんか。

○森岡委員
 もう少し精査したいので、ちょっと時間をいただきたいなと思いますが、いかがでございましょうか。

○錦織委員
 政策調整会議で議論したりするので、これを今ぽんと出されて、いいですということにはならないのですけれども。多分いいとは思いますけれども。

◎伊藤(保)委員長
 ちょっと待ってください。私を通してください。手を挙げてください。

○錦織委員
 済みません。多分中身はいいとは思いますが、少し時間をいただいて、慎重に読みこなして、結論を出したいと思いますので、いましばらく時間をいただきたいと思うのですけれども、皆さんはどうでしょうか。

◎伊藤(保)委員長
 そのほか御意見ございませんか。
 暫時休憩いたします。

                                午前11時11分 休憩
                                午前11時25分 再開

◎伊藤(保)委員長
 再開いたします。
 ただいま稲田委員から提案のありました意見書について、質疑を行っていただきたいと思います。
 質疑のある方、挙手をお願いします。

○錦織委員
 質問なのですけれども、今、県がこの条例をするに当たって、いろいろと何かフォトダイオードアレイ検出器というような、そういうものを増設したりとかするのですけれども、例えばそういうものをちゃんと国が財政措置しなさいというようなことが、例えば、地方でいろいろやっている、地方自治体のところでやっていることについての財政措置もしなさいというようなことは入れ込まないのですか。

○稲田委員
 それはそれなりに、いわゆる薬理作用と、今まで私が質問で申し上げておりますように、アメリカ方式とイギリス方式というのがあって、その薬理方式、あるいはジェネリック方式というのがあるわけです。その中のその薬理の面で、そういうそのいわゆる毒物、薬物を検出をするに必要な機器をそろえていくということは、それは当然その罪状の証拠の補強になるわけですから、それは科学的な知見に基づいたその判断というのは必要だろうと思いますから、それは当然すべきだろうと思います。もちろん予算とのかかわりも十分にあるだろうと思いますし、現在の科学的知見の限界もあるでしょうから、それができるのなら大いにやるべきだと思います。それはその証拠の補強になるのですよね。

○錦織委員
 例えばそういうことをこういうものに入れ込むというのはおかしいのですか。

○稲田委員
 いや、それはこの文章の中に……(発言する者あり)個別的な言葉ではなくて、総体的に含まれておるということです。

◎伊藤(保)委員長
 基本的には法が制定されれば、それに基づいた、いわゆる先ほど稲田委員が言われたような、そういう実証をするための整備というのは、当然国の責任で法律に基づいて行うべきだということだと思います。

○森岡委員
 この委員会で議案第7号に対して附帯意見をということで、先ほど皆さんで合意をしたわけです。その内容が、強く国に働きかけることということなので、今議会でこの意見書を出すということには私は賛成をします。
 その附帯意見の中身には、これは国の法令で定めることを強く国に要望するのだということが書いてありますので、この意見書の中に、国の法令を定めると。国で法令を定めるということの、対策の強化というような表現ですが、ここはしっかり国の法令で定めるという文言を書き込むことが、我々のこの委員会の総意ではなかろうかなという思いがありますので、そのあたりについてもう一度協議いただければと思いますが、いかがでしょう。

○稲田委員
 確かに、この意見書総体からこれを法制化していくという部分でその言葉をあえて使わなかったのですが、今、森岡委員からそういう話がありますので、そこの部分を、危険ドラッグの根絶に向けたいわゆる国法の整備と。いわゆる総合的な対策を強化するという、そういう文言を入れることは私はやぶさかではありません。(「その中に入っておるのか」と呼ぶ者あり)全体の趣旨には入っております。

◎伊藤(保)委員長
 全体の趣旨としては入っているのですけれども、具体的に明記しますか。

○稲田委員
 その辺、皆さんにお諮りをして……。

◎伊藤(保)委員長
 皆さん、どうでしょうか。(発言する者あり)いいですか。
 そうすると、どこに……(「入っているからいいのではないか」と呼ぶ者あり)

○山口委員
 いや、そういう意味のことは「総合的な」の中に入っておるということで……。

○稲田委員
 総合的な対策……。

◎伊藤(保)委員長
 山口委員からは、総合的にこの意見書の中に入っているからいいのではないかという御意見もございますが、いかがでしょうか。
 例えば入れるとすれば、どこに希望されるのか、具体的に提案をしていただきたいと思います。

○森岡委員
 記の上のほうですけれども、よって、国においては下記事項に取り組み、危険ドラッグの根絶に向けて総合……(「どこですかな」と呼ぶ者あり)記の上です。記。(「済みません、一番下ですね」と呼ぶ者あり)下記事項に取り組み、危険ドラッグの根絶に向けた総合的な対策を強化する法令を定めるよう強く要望するという法令という言葉をしっかりと盛り込むことが、この附帯意見の趣旨に……。

○稲田委員
 法令ばかりではない、今。だから、法令ではなく、法令と……。

◎伊藤(保)委員長
 ただいま森岡委員から、最後のところでありますけれども、総合的な対策を強化するよう法令を定める……。

○森岡委員
 いや、その上でもいいです。向けた法令でもいいです。

○稲田委員
 そこは、危険ドラッグの根絶に向けた法令と総合的な対策を強化すると。(発言する者あり)法だけを。

◎伊藤(保)委員長
 では、いいでしょうか、皆さん。私が確認いたします。
 よって……。

○錦織委員
 その法令と総合的な対策を強化するようというよりも、法令を定めとかなんとか言わないのですか。だから、法令とそれ……(「定めはもう入っている」と呼ぶ者あり)法令を定め、総合的な対策を強化する。

◎伊藤(保)委員長
 いいでしょうか。

○坂野委員
 ちょっと法律とか余りよくわからないので、ちょっと素朴な疑問でお尋ねしたいのですけれども……。

◎伊藤(保)委員長
 いや、ちょっと今のところで。

○坂野委員
 また別です。

◎伊藤(保)委員長
 別ですか。(「いいですよ」と呼ぶ者あり)
 では、先に坂野委員、お願いします。

○坂野委員
 何かこの下から4行目なのですが、自治体でそれぞれ条例制定を行っている。しかし、そのことにより自治体ごとに刑と罰がという部分なのですけれども、要するに、各自治体で行政刑罰を科すことが議会の同意が得られればできるような状況に、状況というか、できると思うのですけれども、こういう書きぶりをすると、そのこと自体を何か否定することにならないのかなという思いがするのですけれども。

◎伊藤(保)委員長
 稲田委員、答弁をお願いします。

○稲田委員
 例えば、今、最近の例でいくと、兵庫県の例ですね。あれは、司法罰、司法法になっていないわけです。あれは行政罰です。その一番いい例が、その罰金のところの金額を私もちょっと今つぶさには覚えておりませんが、過ち料になっているわけです。とが料ではないのです。とが料ということになりますと、日本の刑法上、死刑、懲役、禁錮、罰金、勾留、科料となって、科料がとが料で一番、そのいわゆる刑罰体系の中でとが料が軽い刑罰になっているわけです。ところが、過ち料というのは、行政罰なのです。だから、それは大いにその都道府県で定めてもしかるべきだろうと思うのです。
 ですけれども、同じ罪状でありながら、同じその状況でありながら、鳥取県に行くと罰金20万円だけれども、兵庫県に行くと罰金5万円だと、仮に、それはちょっと例がまずいか。兵庫県ならば10万円だけれども、鳥取県なら5万円で安いということになれば、犯罪者は安いところに行くでしょう。だから、いわゆる刑の均衡と刑の普遍性ということは、そうしないと地域地域によって刑罰に差があると、これはやはり刑法の存在を脅かすことになるわけです。
 これは刑法ではなくて行政法だけれども、いわゆる行政刑法のジャンルに入るものとして、いわゆるその罪刑法定主義の刑と罰の均衡ということをその要素の中に少しはやはり取り入れる必要があるという意味で、こういう書きぶりになっているわけです。

◎伊藤(保)委員長
 そのほかございませんか。

○坂野委員
 大変よくわかるのですけれども、ただ、その危険ドラッグに限らず、ほかの条例でも自治体によってその刑罰が異なるという例はあると思うのです。そのこと自体も総合して否定することになりかねないのではないかなという思いがあってのことでしたけれども、それは結構です。
 もう一点なのですが、総合的な対策を強化するよう強く要望するということですけれども、その具体的な内容というのが、恐らくその法規制されていない、いわゆる県がこのたび独自に定める、興奮、幻覚をもたらすような物質に対して規制をするということが根本的な総合的な対策強化の具体的な内容ではなかろうかと私は思っておりまして、そうしたら、そう考えたときに、記の下の部分に、県が取り組んでいる内容のようなことを取り組むことみたいなことを入れるのが適切ではないかという思いがあるのですけれども、そちらはいかがでしょうか。

○稲田委員
 いや、坂野委員がおっしゃることは一応の根本にあるわけです。それ以外に、本会議場で申し上げましたように、要するに、犯罪、犯罪を犯した人を更生させる方法、あるいは犯罪を抑止する方法というのは、ただ単に刑罰の条規だけではなくて、教育もあるし、倫理的な問題もあるし、道徳の醸成もあるし、一番的確なのはこの3番目に書いております学校などでの薬物教科ということがあるわけでして、そういうさまざまな、本会議場では形而上学という言葉を私は使ったのですけれども、要するに、哲学的な要素を、法哲学的な要素をひっくるめたそういうものでやはり皆さんに教育をしていく。そういうものもひっくるめて、いわゆる総合的な対策という評価をそういう表現にしているわけです。
 だから、そのことだけを取り上げてしまうと、今、坂野委員が言われた言葉だけになってしまいますけれども、それ以外にも非常に倫理的なものや道徳的なものや、教育は形而上学ではないのですけれども、これは形而下の問題なのですけれども、そういったものもひっくるめて総合的な対策を講じる必要がある。ただ、刑罰だけを科していくというだけでは、これは威嚇刑主義ということになって非常に、刑罰の根本にはあることなのですけれども、非常に古い刑罰思想なのですね。目的刑主義や教育刑主義というのが今のはやりですから。

◎伊藤(保)委員長
 そのほかございませんか。
 そうしますと、皆さん方の御意見をまとめまして、私から修正案を提案したいと思います。いいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 よって、国においては、下記事項に取り組み、危険ドラッグの根絶に向けた法令及び総合的な対策を強化するよう強く要望するに修正したいと思いますけれども、いかがでしょうか。いいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 そうしますと、質疑を終わりたいと思います。
 そうしますと、討論を行っていただきたいと思いますけれども、討論はないですか。いいですか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、採決に入ります。
 危険ドラッグの根絶に向けた総合的な対策の強化を求める意見書を委員会で発議することに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 全員賛成であります。それでは、委員会でこの意見書を発議することに決定をいたしました。
 それでは、請願・陳情の審査を行います。
 今回は、新規分の陳情1件の審査を行います。
 まず、陳情26年福祉保健20号、私学助成の充実等、幼稚園関係でありますけれども、これに関する意見書の提出について審査を行います。
 御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いいたします。

○福田副委員長
 これは、趣旨採択がよろしいかと思います。その理由につきましては、願意にあります意見書というのは、もう既に昨年9月の定例議会におきまして可決をしておりまして、関係機関にもう既に提出をされているということから、これは趣旨採択でお願いしたいと思います。

◎伊藤(保)委員長
 そのほか御意見ございませんか。

○錦織委員
 私は採択を主張します。昨年ではわからなかった、公定価格が大規模な施設ほど低く設定されているというような問題が起こっていますので、今後の運営に多大な影響を及ぼすということになりますので、私は見直しが必要だと思います。
 例えば、米子市にはあけぼの幼稚園という古い幼稚園があるのですけれども、そこも認定こどもの保育園をしているのですけれども、多分400名ぐらい園児さんがおられるのではないかと思うのですけれども、そういうところは認定こども園、政府の方針に積極的に乗ってやったのに、何か今度公定価格が少ないのかということになってしまって、非常に今後の運営についても、やはりちゃんとこの私学助成ということでしっかりやってほしいということと、耐震化率も全国平均が77.8%なのに、鳥取県下は69.2%だという点なども、県の補助制度はあるのだけれども、やはり本体のところでしっかりしてほしいということなので、私は趣旨採択でなく採択にすべきだと思います。

◎伊藤(保)委員長
 そのほかございませんか。
 意見が出尽くしたようでありますので、これより採決に入ります。
 それでは、採択と趣旨採択という声がありましたので、これより採決を行います。
 採択に賛成の方の挙手をお願いいたします。(賛成者挙手)
 賛成少数であります。
 次に、趣旨採択に賛成の方の挙手をお願いいたします。(賛成者挙手)
 賛成多数であります。よって、陳情26年福祉保健20号については、趣旨採択と決定いたしました。
 次に、報告事項に移ります。
 質疑等につきましては、説明終了後に一括して行うことといたします。
 報告1、平成26年度版鳥取県環境白書の公表について、広田環境立県推進課長の説明を求めます。

●広田環境立県推進課長
 それでは、生活環境部の1ページをお開きください。平成26年度版鳥取県環境白書が整いましたので、ホームページで公表するということを報告させていただきます。
 鳥取県環境白書については、条例の規定に基づきまして、環境の状況ですとか施策の内容を明らかにしているところでございますが、本年度の施策等につきましては4月に既に公表させていただいたところで、昨年度、25年度の実績が取りまとまりましたので、環境の現状を追記した平成26年度版の鳥取県環境白書が整いましたので、県ホームページ上で公表することとしたものです。
 環境白書の内容といたしましては、1番目に書かせていただいておりますが、重点的な取り組み内容と成果といたしまして、環境基本計画の実行計画でございますとっとり環境イニシアティブプランの6つの目標に関して、取り組んでいる内容、成果、トピック等をまず最初に掲載をさせていただきました。
 2番目としまして、環境教育ですとか廃棄物の減量、リサイクル、水・大気等のその現状、あるいは課題、また課題解決のための取り組み内容等を掲載いたしました。
 3番目には、平成25年度に実施しました環境施策の取り組み実績を記載したところで、最後、4番目に、既に御報告させていただいておる今年度の環境施策を記載をしているところでございます。
 開いていただいて、2ページ以降が重点的な取り組み内容と成果等でございまして、各項目におきまして当該年度の環境の状況、また目玉的な取り組み内容を記載をしております。
 開いていただいて、5ページにトピックとしまして、平成25年度は全国植樹祭ですとか全国都市緑化とっとりフェア等のその大型催事を活用しまして、鳥取の豊かな自然、森林、それらを育む県民運動であるとっとりグリーンウェイブを国内外へ情報発信したということを一つトピックスとして上げさせていただいております。
 また、開いていただいて、6ページでは、とっとり次世代エネルギーパークとして国の認定を受けましたので、これらを今後環境教育の普及に役立てていきたいというようなところを記載しております。
 これらの内容をホームページで公表しておりますので、ごらんいただけたらと思います。

◎伊藤(保)委員長
 続きまして、報告2、第6期中海・湖沼水質保全計画(案)策定に向けたパブリックコメントについて、吾郷水・大気環境課水環境保全室長の説明を求めます。

●吾郷水・大気環境課水環境保全室長
 7ページをごらんください。第6期中海・湖沼水質保全計画(案)の策定に向けたパブリックコメントについて御説明いたします。
 現在、第6期計画の策定作業を島根県と共同で進めておりますが、周辺住民などの意見も参考とするため、今月24日から11月21日までの間、パブリックコメントを実施する予定でございます。
 計画策定に当たりまして、新たに取り入れる視点が3点ございます。
 1点目は、地域特性に応じた対策の検討でございます。これまでの調査により得られました科学的知見、あるいは地域の特性を十分に考慮いたしまして、効果的な水質浄化対策を検討すること。とりわけ、水質改善の必要性の高い米子湾につきましては、引き続き陸域からの流入負荷削減の強化を図りつつ、湖内の流動を促したり、酸素を供給するシステムなどの水質浄化技術の調査や試験を行い、より効果的な対策を検討するということでございます。
 2点目は、河川管理者たる国との連携強化でございます。中海に流入する河川からの汚濁負荷の調査の充実など、水質モニタリングの体制を充実させて汚濁原因の究明に努めまして、国と連携し、より効果的な対策を検討するということでございます。この点につきましては、これまで委員からも強く御指摘をいただいたところでございます。
 3点目は、新たな水質の評価指標の設定でございます。従来の水質指標に加えまして、住民の方々に中海の環境がよりわかりやすくなるよう、新たに五感による湖沼環境指標、それと透明度を取り入れるということでございます。
 次に、計画の内容でございますが、水質の保全方針、水質の保全に資する事業などについて記載しております。ポイントとなる事柄につきましては、太字のゴシックにしておりますが、おおむね前回の常任委員会で御説明したとおりでございます。
 今後につきましては、鳥取県環境審議会の意見を踏まえ、国などとの協議を行いまして、来年3月を目途に計画を策定する予定でございます。
 めくっていただきまして、8ページ以降にパブリックコメントに付する素案の概要をつけてございますので、参考としていただければと思います。

◎伊藤(保)委員長
 報告3、山陰海岸ジオパーク世界再認定・エリア拡大後の当面の取り組みについて、遠藤緑豊かな自然課山陰海岸世界ジオパーク推進室長の説明を求めます。

●遠藤緑豊かな自然課山陰海岸世界ジオパーク推進室長(文化観光局共管)
 11ページをごらんください。山陰海岸ジオパークですけれども、9月23日に世界再認定及び鳥取市西側へのエリア拡大が認められることになりました。今後、認定証とともに、改善点等を踏まえた指摘事項等の送付がある予定でございます。
 あわせて、新規の認定地域等の発表もあったわけですけれども、日本では阿蘇ジオパークが新たに世界ジオパークとして認められることになり、日本では7地域となりましたし、世界では11地域ふえて111地域が世界ジオパークということに今回なりました。地域別の内訳は、そこに書いてあるとおりでございます。
 今後の当面の取り組みでございますけれども、4月に再認定対策のため設置した連絡会を10月21日に開催いたしまして、今後の取り組み等について、世界のジオパークのモデルとなるようなジオパークを目指すという意味で、いろいろな御意見を伺いながら今後の取り組みについて検討していく会を開きたいと思います。
 また、再認定・エリア拡大を記念するイベントとして、バードハット鳥取駅前ですけれども、11月2日にフェスティバルということで、フォーラムの開催やジオパーク関係商品の販売、そういうようなにぎやかなイベントを開催することとしております。
 また、今回エリア拡大に伴って、拡大エリア地域のジオサイトにジオパーク仕様の案内看板等を設置していくことにしております。これは鳥取市が中心になって設置するわけですけれども、2分の1を県が支援をすることとしております。
 また、既に設置してある案内看板の図面が拡大エリアが入っていないような図面になっておりますので、必要な修正を今後していくことにしております。

◎伊藤(保)委員長
 報告4、第46回鳥取県交通安全県民大会の開催について及び報告5、「鳥取県被害者支援フォーラム」の開催について、長谷くらしの安心推進課参事の説明を求めます。

●長谷くらしの安心推進課参事
 では、2件報告させていただきます。
 12ページをお願いしたいと思います。鳥取県交通安全県民大会の開催について御報告いたします。
 第46回を迎えますことしの大会は、11月12日水曜日に米子市文化ホールで開催いたします。大会の内容につきましては、5に記載のとおりでございますが、交通事故犠牲者の方への黙祷、それから交通安全功労者の方への表彰、こういったことを行うこととしております。
 ことしの講演では、落語家の三遊亭白鳥様にお越しいただきまして、「笑顔で交通安全、身を守ろう」というような講演をいただくこととしております。
 続いて、13ページをお願いいたします。被害者支援フォーラムの開催についてでございます。
 翌日になりますが、11月13日の木曜日、とりぎん文化会館小ホールにおきまして、犯罪被害者の方の実情を知っていただいたり、あるいは被害者支援について考えていただくようなこのフォーラムを開催することとしております。
 内容につきましては、3番に記載しておりますが、京都府在住で犯罪被害者遺族でいらっしゃいます岩城順子様に講師としてお越しいただきまして、「犯罪被害に遭うということ」という講演をいただくこととしております。その後、岩城様を初めとするごらんのパネリストの方に御参加いただき、「被害者に寄り添った支援について」、こういうテーマでパネルディスカッションを行うこととしております。
 どちらの催しにつきましても多くの県民の皆様に御来場いただきまして、交通安全や犯罪被害者支援について意識啓発を図っていくような機会としたいと考えているところでございます。

◎伊藤(保)委員長
 報告6、一定額以上の工事または製造の請負契約の報告について、金涌水・大気環境課長の説明を求めます。

●金涌水・大気環境課長
 14ページをごらんいただきたいと思います。天神川流域下水道の工事関係で2点変更を行いましたので、報告いたします。
 1点目でございますが、汚泥処理設備工事でございます。これにつきましては、下の電気設備工事と調整を図りながら行う必要があるために、工期延期の変更を行っております。
 また、2点目でございます。下の電気設備工事でございます。これにつきましては、代表者の変更、それから整備を行っていく上で更新等判明した機器がございましたので、そのための増額の変更でございます。
◎伊藤(保)委員長
 そうしますと、ただいままでの生活環境部の報告事項につきまして、皆さん方から御意見をお伺いしたいと思います。

○福田副委員長
 それでは、1ページです。26年度の鳥取県環境白書についてお伺いします。
 (1)番、重点的な取り組み内容と成果の中の一番最後に、美しい景観の保全というのがあるのです。いろんなさまざまな取り組みをしていただいておりまして、本当にありがたいと思いながら機会あるたびに言っているのですけれども、もっと市町村としっかり連携を図っていただいて、例えば、前にも言ったかもしれませんけれども、白兎海岸です。やはり鳥取県の中でも本当に指折りの観光地でありながら、非常に、神々しさが欠けるといいますか、島根県の出雲大社に比べますと本当に、神々しさに欠けると。あそこを通り過ぎていってしまう人が結構あるのだそうです。白兎海岸を目指しながら、どこまで行っても白兎海岸が見つからないので聞いてみたら、20キロ手前だったとか、そんな話もあるようでして、もう少しその取り組みを強化をしていただきたい。規制を市町村と一緒に強化をしていただきたいと思っています。
 それとあと、例えば砂丘であるとか山陰海岸ジオパークのエリアにのぼり旗がたくさん立っているような風景を見るのですけれども、あののぼり旗が果たして、何ていうのだろう、効果が本当にあっているのだろうか。要は、のぼり旗をつけることが目的になっていて、かえって景観を余計壊しているのではないかと思うのです。例えば、世界に目を転じてみても、日本の例えば京都の祇園にしてみても、あんな姿は一個もないわけで、やはりそのあたりを根本的に考えていただければと思っておりますので、そのあたり何かコメントがあったらお願いします。

◎伊藤(保)委員長
 答弁をお願いいたします。

●中山生活環境部長
 美しい景観の保全の関係で、環境立県推進課の分野から、私から御答弁させていただきます。
 今、白兎海岸とか鳥取東部の件で例に引いていただきましたけれども、県西部、それから県中部も含めて、この景観保全というのはやはり県全域で取り組むべきことだろうと思います。例えば大山ですとか三徳山、それぞれに美しい自然もありますので、そこにマッチした景観がどうあるべきか。当然規制すべきところと、それから振興すべきところの2つを兼ね備えながらやるべきものかと思っております。
 あわせて、その辺は市町村とも十分連携をとらせていただきたいと思いますし、委員からも御指摘もありました白兎海岸ですとか砂丘、今回ジオパーク、遠藤緑豊かな自然課山陰海岸世界ジオパーク推進室長からも御説明しましたが、ジオパークの再認定にもなりました。2回目の再認定になりましたので、よりブラッシュアップして、ひとつ世界にもっとアピールできるものにもすべきかと思っております。当然中身の見直しもありますし、のぼり旗も含めて、ふさわしい形。本当に何か派手派手しくない形のアピールはないかとか、いろんな形のブラッシュアップ、当然条例改正、砂丘条例とかもありますので、そのような見直しも含めて、いま一度その点は市町村なりとも連絡会議を通じて検討していきたいと思います。

○福田副委員長
 ありがとうございました。ちなみに、ちょっと聞いた話なのですけれども、石見銀山とか津和野、あそこの山陰合同銀行の看板は赤い看板ではないらしいですね。石見銀山支店は木の看板のようですし、津和野支店は白に黒にかえてある。よくそのあたりがわからないのですけれども、三宮にある山陰合同銀行の赤い看板も神戸市の景観条例によって一色トーンを落とされているようです。なので、若桜などもカリヤ通りの中に鳥取銀行も山陰合同銀行も鳥取信用金庫もあるのですけれども、例えばああいうことを市町村と連携してもらったり、企業がこれは取り組めることで、もう既に島根ではやっていることだと思うので、ああいうことをもっと県が中に入っていただいて、こういう白書を契機に、ぜひとも取り組めるところからすぐにやってもらえたらな思うので、よろしくお願いします。

◎伊藤(保)委員長
 要望でいいですか。

○福田副委員長
 はい。

◎伊藤(保)委員長
 そのほかございませんか。そのほかございませんか。
 ないようでありますので、暫時休憩をいたします。
 ごめんなさい。次に、その他ですけれども、執行部、委員の方で生活環境部に関することで何かございませんか。
 錦織委員、その他ですよ。

○錦織委員
 その他で、済みません、この間の私の一般質問で、産廃処分場の質問をしたのですけれども、答弁漏れがありまして、それで今後の手続きは、鳥取県廃棄物処理施設の設置に係る手続の適正化及び紛争の予防、調整等に関する条例に基づいて進めていかれるわけなのですけれども、住民、地元の自治会の6自治会の賛成反対というのはどのようにつかまれるのでしょうか。

◎伊藤(保)委員長
 答弁はどなたがされますか。

●住田循環型社会推進課長
 これにつきましては、再度住民、自治会等を訪問いたしまして、その辺の御意思につきまして確認をしていきたいと考えております。

○錦織委員
 それは、それぞれの自治会が賛成とか反対とかというのを何か決議するとか、そういうことが必要なのですか。

●住田循環型社会推進課長
 基本的には条例手続に入りますと、当然説明会を開催いたしまして、それを踏まえてのいろいろと意見等をいただくことになりますので、それを踏まえての、何ていいますか、回答書といいますか、そういったような中で対応していくということになるかと思っています。

○錦織委員
 ちょっとよく聞こえなかったのですが、意見を踏まえて回答書。

●住田循環型社会推進課長
 済みません。

●中山生活環境部長
 条例手続、若干補足で御説明いたしますと、まず条例手続を開始しますと、住民の方々に説明会をいたします。当然、6自治会の方、それから6自治会の中で農業をやられているとか、そういったような営業活動をされている方も含みます。その方から意見をいただくことになります。当然文書の形でいただいて、それを審議会が、事業者側と、それから住民の方々の意見の調整を行うというような手続に入ります。最終的に意見がまとまれば、その形で事業を進めるという形になりますし、意見がまとまらない場合には、それが環境影響上考慮すべき事情かどうか、そういったことも判断しながら審議会で判断をしていくというような手続になっております。

○錦織委員
 確認なのですけれども、その意見を踏まえてというのは、例えばそこの自治会の役員さんだけの意見ではなくて、いろいろな人の意見を踏まえて、いろいろな人が意見を出すということはできるわけですね。

●中山生活環境部長
 意見をその自治会だけが出すという規定にはなっておりませんので、そこの部分に住所があるとか、そういった営業活動をされている方であれば、意見書は出せるという形の……。

○錦織委員
 意見書。
●中山生活環境部長
 意見書で意見を出せるという格好になります。

◎伊藤(保)委員長
 そのほかございませんか。

○坂野委員
 済みません。何か各電力会社が再生可能エネルギーの買い取りを中止しているという動きがあるようですけれども、中国電力の状況が何かありましたら。

●広田環境立県推進課長
 私どもが今聞いておるところでは、中国電力では今そういった検討はしていないということをお聞きしております。

◎伊藤(保)委員長
 そのほかございませんか。

●広田環境立県推進課長
 済みません。お手元に、これはちょっと派手派手しいチラシがあると思いますが、今週末、中四国で初めてとなりますEV・PHVの電気自動車並びにハイブリッドのPRをするようなイベントを開催することとしております。
 場所は、とりぎん文化会館と鳥取県庁の駐車場を活用いたしまして、土曜日には、もう一枚この緑のほうのEV・PHVタウンシンポジウムということで、EV・PHVのカーシェアリングだとか、次世代型のそのエコツーリズム等を検討するようなシンポジウム、さらには2日間続けてEV・PHV、最新の各社のコンセプトカーとかも展示して、家族そろって楽しめるようなイベントにしておりますので、委員の皆さん方にものぞいてみていただいたらと思いますので、よろしくお願いいたします。

○錦織委員
 済みません。このチラシを見て気になったのですけれども、この真ん中のピンクのEVカーですかね。これに女の子の写真が載っているのですが、これは誰ですかというか、何でしょうか。

●広田環境立県推進課長
 誰かまではわかりませんけれども、イラストで、これは智頭で智頭石油さんが智頭の町内だけで活用できる、そういうe-モビリティを活用しておられるもの、皆さんが楽しめるような雰囲気の絵を描いておられることだと思っております。

●濱江緑豊かな自然課長
 恐れ入ります。派手派手しいチラシがもう一枚あるかと思います。実は、11月1日に狩猟者の担い手を確保していきたいということで、鳥取環境大学で狩猟フォーラムを開催いたしたいと考えております。環境省と連携しながら、一人でも多くの狩猟者を、担い手を確保していきたいと考えております。

◎伊藤(保)委員長
 そうしますと、以上をもちまして午前中の審議を終わりたいと思います。
 なお、午後の再開は13時といたします。
 なお、午後は報告に関係ない職員の皆さんは出席されなくてもいいということで申し添えておきたいと思います。
 そうしますと、以上で暫時休憩いたします。

                                午後0時00分 休憩
                                午後1時02分 再開

◎伊藤(保)委員長
 それでは、再開をいたします。
 福祉保健部の報告に入りたいと思います。
 報告7、緊急雇用創出事業の予備枠による事業の追加実施について及び報告8、鳥取県アルコール健康障がい対策検討委員会の設置について、日野福祉保健部参事監兼障がい福祉課長の説明を求めます。

●日野福祉保健部参事監兼障がい福祉課長兼全国障がい者芸術・文化祭実施本部副本部長
 それでは、お手元の福祉保健部の資料の1ページをごらんください。まず、緊急雇用創出事業の追加実施の関係でございます。
 こちら、障がい者の福祉サービスを利用する際に、サービス等利用計画というものをつくることになっております。今、県でも鋭意進めているところですが、全国的に進捗のおくれが問題になっておりますけれども、県といたしまして、これをさらに進めるために相談支援事業所が計画をつくる相談支援専門員の方を雇ったり、あとそれを補助する事務職員の方などを雇う場合の事業を実施することといたしました。これを通じて、計画相談の進捗や障がい福祉分野の人材確保、人材育成を行いたいと思っています。
 予算額につきましては、今年度2,684万3,000円で、雇用創出人数といたしましては15人を想定しているところでございます。
 続きまして、2ページをごらんください。鳥取県アルコール健康障がい対策検討委員会の設置についてということでございます。
 さきの6月議会における補正予算におきまして、アルコール健康障がい対策基本法の周知広報の経費及び対策を検討する委員会の設置経費をお認めいただきました。その予算に基づきます委員会が立ち上がりましたので、御報告をいたします。
 委員の構成は、2ページの真ん中あたりにございますけれども、鳥取大学の先生を初め医療関係者4名、あとヘルパーさんという意味で老人福祉施設協議会、あと民生児童委員協議会、当事者として断酒会、あとお酒関係で酒造組合、小売、あとは飲食、それと刑務所関係の方々が入っていただいております。それと、オブザーバーとして県庁の関係各課に入っていただいているところでございます。
 今後の検討スケジュールでございますけれども、3ページ目の上にありますとおり、大体4回ぐらい行いながら、県といたしましてアルコール健康障がい対策の計画の策定に向けて議論をしていきたいと考えております。
 3ページの真ん中ぐらいに、第1回、10月2日に行われました会議の概要をお示ししております。いろいろ議論は出ましたが、特に強かった意見といたしましては、やはり教育面ですね。教育をしっかりとして、アルコールの健康障がいの教育をしっかりしていく必要があるのではないかというような御意見。あとは、アルコールの依存症の方々の医療へのアクセスがなかなかしにくいという問題が指摘をされました。今後この検討委員会で議論を深めて、計画の策定に進めていきたいと思っております。
 最後、4ページをちょっとごらんください。10月12日日曜日でございますけれども、アルコール健康障害を考えるフォーラムを県民ふれあい会館で開催をさせていただきます。講師の方は、三重県の精神科医の猪野亞朗先生という方で、アルコール健康障害対策基本法の制定に大きな貢献をされた方とお聞きをしております。こういう取り組みを通じて、アルコール健康障がい対策の推進に努めてまいりたいと思います。

◎伊藤(保)委員長
 続きまして、報告9、全国高校生第1回手話パフォーマンス甲子園の準備状況について、小西障がい福祉課社会参加推進室長の説明を求めます。

●小西障がい福祉課社会参加推進室長
 では、5ページをお願いいたします。第1回の手話パフォーマンス甲子園の準備状況について報告いたします。
 この大会は、来月11月23日に鳥取市で開催いたします。5月から参加チームを募集したところ、全国から目標数を上回る41校41チームの申し込みがありました。詳細については次のページに記載をしておりますが、全国各地から参加がありました。それで、来週末、10月18日に予選審査を行いまして、これを20チームに絞ることとしております。
 大会当日ですけれども、たくさんの方に見ていただけるようにインターネット上でライブ配信をしたりですとか、あるいはふれあい会館の会場の5階にサテライト会場を設けてステージを中継するということもやります。
 1階の喫茶室では、手話で注文ができますカフェを開くことなども計画しております。
 あわせて、大会前日には、手話言語条例制定1周年のシンポジウム、それから夜には甲子園の交流会も予定をしております。
◎伊藤(保)委員長
 続きまして、報告10、お泊まりデイサービスガイドライン案について及び報告11、一般社団法人明友会の訴えの変更許可申し立てについて、山本長寿社会課長の説明を求めます。

●山本長寿社会課長
 7ページをお願いいたします。お泊まりデイサービスガイドライン案についてです。
 前回の常任委員会での御審議をいただいた結果を踏まえまして、以下のとおり修正をいたしました。
 7ページの真ん中ほどにあります表をごらんください。新旧ということで入れさせていただいております。
 まず、1点目といたしまして、アのところで自動通報装置を新たに入れております。これは、消火設備等につきまして具体的なものをわかりやすくする観点から追加をさせていただいております。
 次に、報告と公表のところでございます。行政が行う公表には、単なる情報提供と制裁的な公表の2つがあります。このガイドラインは制裁的なものではなくて、利用者に対して情報提供する目的で、前回も示させていただいておりますけれども、御指摘のとおりでして、内容を見ますと、どちらの内容かよくわからないということでございまして、新しいほうといたしましては、具体的に報告をいただく内容、または公表する内容について示させていただいております。具体的にいきますと、新のほうを見ていただきますと、「別紙に定める人員・設備・運営に関する基準等」の報告を別途知事が定める様式で求めたいと思っております。この別紙につきましては、また後ほど説明をさせていただきます。別途知事が定める様式につきましては、また県のほうがつくりましてお示しをしたいと考えております。
 そして、(2)ですけれども、人員とか設備で報告をいただいたもののうちから、利用者である高齢者が安心安全な事業者を選択できるように、これも別紙ですけれども、これもまた後ほど項目を説明させていただきますけれども、ホームページを通じて公表いたしまして選択をしていただきたいと考えております。
 附則でございます。前回、10月1日としておりましたけれども、これらを踏まえまして、可及的速やかにお願いをしたいと思っております。知事、部長が議場のほうでも答弁されましたように、現在お泊まりデイサービスに対する何ら基準がなくて、一部の事業者ですけれども、雑魚寝などの不適切な事例等もありますし、また事業者もどのようなものをすればいいのかわからないという状況であります。利用する高齢者の方が少しでも早く安心して安全にできるように、可及的に施行したいと考えているところでございます。
 8ページ以降、訂正後のものをつけております。訂正部分は10ページと14ページになります。アンダーラインをつけておりますので、その部分が変わったところと追加になったところということで御理解をいただければと思います。
 15ページをお願いいたします。先ほど申しました報告と公表いただく内容でございます。
 報告につきましては、安心安全の観点からの項目につきまして、事業者から報告をいただきたいと考えております。この報告の内容につきまして、県がチェックをさせていただきたいと思います。必要に応じて立ち入り等を行いまして、事業者さん等に行政指導等を行いたいと思っております。
 公表ですけれども、公表は基本的には安心安全な事業者を選べるためのものについて公表したいと考えております。公表しないものにつきましては、管理者とかの氏名とかですし、また中ほどの基本情報中ほど、宿泊サービスのところにつきましては、上限の定めとか、連泊の状況とか、これは実際の状況ですので安全には関係ないということで公表はいたしません。また、下に運営に関する基準で、健康への配慮状況、緊急時への対応状況等につきましては、これは県ではチェックはいたしますけれども、客観的なものではございませんので、公表基準からは外させていただいております。
 続きまして、16ページをお願いいたします。一般社団法人明友会の訴えの変更許可申し立てについてでございます。
 大変申しわけございません。ちょっと字が2字ほど抜けておりまして、1の鳥取地裁の主文内容の2行目の、「相手側(鳥取県)を被告とする損害賠償請求の訴えに変更」、次に「する」という、「する」の2字を、「ことを許さない」のところに入れていただければと思います。済みません。よろしくお願いいたします。
 明友会との係争につきましては、これまでもこの常任委員会で報告をさせていただいておりまして、8月の常任委員会で、これまで明友会は県に通所介護事業所の指定を求めるということで争っていたのですけれども、それを変更いたしまして、県の指定処分の不作為による国家賠償法に基づく損害賠償請求に変更したいという申し立てを鳥取地裁に行っておりました。県といたしましては、それは認めないということで争っておりまして、このたび、9月25日付で相手の変更の訴えを認めないという決定が行われたということになります。このため、これまでと同様で、介護保険サービス事業所の指定をする、しないという争いでまた今後も争うことになります。
 2のこれまでの経緯の下から4行目を見ていただきたいと思います。平成26年4月4日付でございます。明友会等につきましては、既に建物、または土地は別の会社に売却しております。このため県は、この平成26年4月以降、訴えの利益はなくなったということで訴えを却下すべきと鳥取地裁で主張しているところでございます。
 今後、原告がどのようにされるか不明でございますけれども、県としてはこれまで同様に適切に対応していく所存でございます。

◎伊藤(保)委員長
 続きまして、報告12、あいサポート・アートとっとりフェスタ「クライマックスイベント」の開催等について、小林全国障がい者芸術・文化祭課長の説明を求めます。

●小林全国障がい者芸術・文化祭実施本部全国障がい者芸術・文化祭課長
 17ページをお願いいたします。まず、1番目です。クライマックスイベントの開催でございます。来る11月1日から3日まで、とりぎん文化会館全館貸し切りまして実施するものでございます。
 初日の1日でございますけれども、特別支援学校の400人の合同合唱でございますとか、糸賀一雄さんの顕彰イベント、それから海外を含めました団体等のパフォーマンスステージを行います。
 2日でございますけれども、障がいのある人、ない人でつくりましたじゆう劇場による演劇、それから日韓手話演劇等を行うものでございます。
 続きまして、18ページをお願いいたします。11月3日につきましては、基調講演ということで慶應義塾大学の中島教授のほうから御講演をいただくなど、それから最後、グランドフィナーレ等を行うものでございます。
 梨花ホールとか小ホール以外でも各会議室を利用いたしましてさまざまなイベントを実施いたします。
 障がい者等への配慮でありますけれども、これは従前どおり実施するものでございます。
 お手元にパンフレットをお配りしておりますので、後ほどごらんください。
 19ページをお願いいたします。アールブリュット展を県内巡回しておりますけれども、きょうから倉吉の博物館のほうで開会いたします。最後は県立博物館で10月25日から開会するものでございます。
 アーチストリンク作品展、これは障がいのある人とプロのアーチストが創作活動を行った作品を展示するものでございますけれども、10月16日からとりぎん文化会館の展示室で展示いたします。
 最後でございますけれども、海外等も含めて全国から公募しました障がい者のアート作品、国際障がい者アート展でございますけれども、10月25日から11月3日まで県立博物館で約700点展示するものでございます。

◎伊藤(保)委員長
 続きまして、報告13、ペアレンタルコントロール啓発用リーフレットの作成について、林青少年・家庭課長の説明を求めます。

●林青少年・家庭課長
 資料の20ページをごらんください。ペアレンタルコントロール啓発用リーフレットの作成についてということで資料を説明させていただきます。
 鳥取県青少年健全育成条例の改正につきましては、6月に議会で承認いただいたところでございます。その内容につきましては、保護者にペアレンタルコントロール、インターネット利用を管理するための措置を行うようにするということの努力義務と、インターネットに接続できる機器を販売される事業者に対して、説明と書面の交付義務を追加し、10月1日から施行されるということになっております。このたび、その内容の周知及び推進を図るために啓発用リーフレットを別添のとおり作成しましたので、関係機関に配布しましたので報告するところでございます。
 リーフレットの概要につきましては、基本的には保護者の方がインターネット接続機器を子供さんに持たせる際に知っておいてほしいことを列挙しております。また、販売される事業者が、そういったゲーム機等を購入される保護者等購入者の方に説明及び配布する資料としましても活用できるような内容としております。
 カラーでA3両面の2つ折りでございます。また、作成部数8万1,000部でございまして、配布先につきましては、やはり保護者の方に啓発がまず第一と考えておりますので、県内の小・中学校の全生徒に対して配りまして、そこから保護者に届くようにいたしておるところでございます。あわせまして、販売事業者等にも説明義務が生じますので、そちらにもこのパンフレットを配布させていただいております。
 その他、この中身のリーフレットだけではやはり盛り込めない部分が、特にゲーム機等の設定等の画面とかがありますので、そういった画面がこのリーフレットではちょっとまだ説明し切れないので、ホームページにそういった具体的な設定方法等をリンクで張っておりますので、そちらを保護者さんが見られて設定できるような工夫もしておるところでございます。

◎伊藤(保)委員長
 続きまして、報告14、鳥取県地域医療対策協議会がん診療連携拠点病院推薦検討部会の開催概要について、村上健康政策課がん・生活習慣病対策室長の説明を求めます。

●村上健康政策課がん・生活習慣病対策室長
 鳥取県地域医療対策協議会がん診療連携拠点病院推薦検討部会、これは昨月9月13日に開催いたしまして、27年4月以降の本県のがん診療連携拠点病院の選定につきまして検討しましたので、報告をするものでございます。
 がん診療連携拠点病院でございますが、資料の一番下に参考で書いております。質の高いがん医療を受けることができる体制を確保するため、一定の基準を満たす病院について県知事からの推薦を受けて厚労大臣が指定するものとなっております。
 現在、この連携拠点病院でございますけれども、上の1にございますけれども、5病院指定されているところでございますけれども、この指定期間が27年3月31日となっております。ということで、この指定期限の満了に伴いまして、国から新たな指定の基準が示されたところでございます。この新たな基準を県内の病院に示した上で、その指定の希望の有無を確認させていただきましたところ、現在の拠点病院でございます5病院のみが希望されるということでございました。ということで、この5病院につきまして指定基準を満たすかどうか審査いたしましたところ、いずれもその必須要件等々を満たしておりまして、引き続き連携拠点病院として国へ推薦することが確認されたものでございます。
 推薦に当たりましては、各病院につきまして、2に書いてございますような附帯意見を付すということもあわせて決めました。
 今後の日程でございますけれども、今月末、10月末に国のほうに推薦書を提出の上、年が明けた2月ごろに国のヒアリングがあって、3月には指定がなされるものという予定で進められているものでございます。

◎伊藤(保)委員長
 続いて、病院局の報告を行っていただきます。
 報告15、中央病院建てかえ整備基本・実施設計業務の公募型プロポーザルの選定結果について、福田病院局長兼総務課長の説明を求めます。

●福田病院局長兼総務課長
 病院局の資料をごらんください。中央病院の建てかえの基本設計、実施設計のプロポーザル結果について御報告いたします。
 1番の、このプロポーザルの評価委員会でございますが、去る9月29日に行いました。公開ヒアリングといたしまして、その後に評価委員会を開催いたしました。
 委員の構成、これは8月のこの常任委員会でも御報告させていただきましたけれども、建築の専門家の大学の先生とか看護の代表、それから患者家族の代表、それから病院経営という意味で中央病院長と、こういった構成で委員会ができております。
 応募状況、これも8月の常任委員会で御報告させていただきましたけれども、7つの共同体、いずれも全国的な大手と県内の事務所という組み合わせでございました。
 選定結果でございますが、その中で1番、(1)ですが、最優秀提案者といたしましては、日建・安本設計共同体が最優秀ということで選定されました。日建さん、代表者でございますが、株式会社日建設計大阪オフィス様、それから構成員としては、倉吉にあります有限会社安本設計事務所ということでございます。
 選定理由、主なものだけ書かせていただいておりますが、3つほどございます。
 1つは、災害対策ということで評価をするポイントがございますけれども、複合災害というものを強く意識いたしまして、想定の浸水高よりさらに大幅に高くして、複合災害時でも診療機能が維持できるという形。しかも、現在の外来棟とフラットにつなげることによって、段差、接続が円滑に行われると。こういった点が1つ。
 何よりも患者家族に優しいとか、チーム医療とか、そういった視点もございまして、2看護単位分のスタッフステーション、ナースステーションですけれども、これをぎゅっとコンパクトにして病室とそのスタッフステーションとの配置が短くて密接な連携ができたり、これから今後の将来の拡張性といった、そういう柔軟性に富んでいるということ。
 外来部門ですけれども、全体がわかりやすく安心感のある患者様の視点にすぐれていたと。このような3つの主なものを書かせていただいております。
 今後のスケジュールは、これから提案者と見積もり合わせを行いまして、契約を近日中に締結すると。基本設計、実施設計の納期は以上でございます。
 参考として、このたび選ばれました代表者、日建設計さんは、下に書いておりますように、県内外このような建物をやっておられます。
 ちなみに、右のページにイメージということでおつけしております。必ずしもこのとおりになるということではございませんが、大体このような特徴的な提案があったということで御理解ください。
 上のほうは、先ほど私が言いました病棟が、2つの病棟がどうしても横長、縦長になりますが、これをコンパクトにぎゅっと詰まった形で、病室とも近く、2つのナースステーション同士が近い、将来の可変性もあるというような形の提案。これがイメージとしてあらわさせてもらいました。
 下のほうは、私が先ほどいいました災害のイメージでございます。これもイメージでございますけれども、一番下の4.6と書いてあるところ、これが一番下の洪水を想定した、中央病院が一番つかるあたり、ハザードマップで1メーターから2メーターつかるあたりというところよりちょっと上で洪水を想定した高さですけれども、複合災害を想定すると、さらにそこよりも2メーターぐらい上げないといけませんので、6.4という数字がございますが、それよりもさらに上げて9.3メーターあたりにして、それが左のほう、外来棟の2階のレベルと渡り廊下でつながって、非常に移動しやすいと。こういった提案がございました。これはあくまでイメージでございますけれども、これが今回の提案のイメージでございます。
 ちなみに、その裏面に、提案のあった新病院の完成の、これもあくまでイメージ図でございますが、このとおりにはなりませんし、外観もこのとおりに決定したわけではございませんが、この見方は、多分北側から見た、この手前に駐車場があるところは現在の本館。本館を壊した後に南側を臨んだ形がこのような形になるだろうということでございます。

◎伊藤(保)委員長
 ただいままでの説明につきまして皆さん方で質疑等ございませんか。
 ないですか。

○錦織委員
 それでは、7ページのお泊まりデイサービスのガイドラインについて、2~3質問があるのですけれども、このアの新のところで、自動通報装置というのは、火災報知機とはまた別なものなのでしょうかということが一つです。それからこの全体を通して、この指針は26年10月可及的速やかな日にちに施行するということなのですけれども、これまでも、まず今やっておられる事業者に周知徹底をするということが大事だと思うのですけれども、その点についてはどうなのでしょうか。

◎伊藤(保)委員長
 山本長寿社会課長、答弁をお願いします。

●山本長寿社会課長
 まず、自動通報装置でございますけれども、これは煙等を感知しましたら自動的に消防署のほうに連絡が行く装置でございます。火災報知機はベルが鳴るということでございます。
 次の事業者への周知徹底でございますけれども、施行になりましたら当然周知はさせていただきたいと思います。メールなどを使いまして、各事業所等に通知をしていきたいと考えております。

◎伊藤(保)委員長
 そのほかございませんか。

○錦織委員
 それで、自動通報装置というのはわかりましたけれども、これは高いものなのでしょうかね。それぞれのところでつけなさいということです。ただ、これは「など」ですから、「など」でガイドラインだから、どうでもつけなくてもいいということなのですけれども、必要なものなのだろうとは思います。それと今、施行日以降に知らせていくと。メールとか何かで知らせていくということを言われたのですけれども、この間の事業者とかのやりとりからすれば、何か後からというよりも、最初にしっかりやりとり、やりとりというか、こうですと言ったほうがいいのではないかと思うのですけれどもいかがでしょうか。

◎伊藤(保)委員長
 答弁をお願いします。

●山本長寿社会課長
 自動通報装置につきましては、消防法で一定の要件をクリアといいますか、オーバーしているところには設置が必要なものでございまして、法律的に設置が必要なものだということで御理解をいただければと思います。
 事業者への実際の公表制度は、14ページの一番下になりますけれども、公表は、14ページになります。一番下に平成27年4月1日からということで、これまでが実際は周知期間だと考えております。

◎伊藤(保)委員長
 そのほかございませんか。
 ないようでありますので、以上で質疑等を打ち切りたいと思います。
 次に、閉会中の調査事項についてお諮りをいたします。

○錦織委員
 済みません、ちょっとあったのですが。

◎伊藤(保)委員長
 はい。特別に。大サービスです。

○錦織委員
 大サービスしてもらって、3ページなのですけれども、この現状と課題というところで見ましたら、下の4つ目のぽつのところで、飲み放題とか女性客歓迎などは飲酒業界のターゲットははっきりしているので対策が必要と書いてあるのですけれども、ちょっとこの意味が、これはいけませんということを言っているのか、対策が必要というのがどういう対策のことなのかがわからないのですけれども。

●日野福祉保健部参事監兼障がい福祉課長兼全国障がい者芸術・文化祭実施本部副本部長
 これは、最近の居酒屋とかで、例えば2時間飲み放題とか、女性客は割引きをして来ていただくという営業の仕方というのがよくあるのですけれども、専門家の立場からすると、飲み放題というのはどんどん飲んだほうがお得という仕組みなので、それが不適切な飲酒につながって習慣性を帯びてしまうとアルコール健康障がいにつながっていきかねないので何らかの対策が必要ではないかという形で専門家の方がおっしゃっていたと。
 ただ、今後、問題提起の一つとしていただいているものですので、どこまで対策をとっていくのかというのはこれから議論をしていくことではないかと思っております。

◎伊藤(保)委員長
 そのほかございませんか。
 それでは次に、閉会中の調査事項についてお諮りをいたします。
 本委員会所管に係る社会福祉施設及び衛生環境施設の整備、病院事業、その他の主要事業について、閉会中もこれを継続調査することとし、その旨議長に申し出ることに御異議ございませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようでありますので、その旨議長に申し出ておきます。
 なお、委員長報告の作成、内容につきましては、委員長に一任いただきたいと思います。よろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようでありますので、そのようにさせていただきます。
 それでは、以上をもちまして福祉生活病院常任委員会を閉会いたします。御苦労さまでございました。

                                午後1時31分 閉会

 

 

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