平成26年度議事録

平成26年11月27日会議録 予備調査

 開催概要、資料はこちらです。
出席者
(8名)
委員長
副委員長
委員
内田 博長
澤 紀男
国岡 智志
福間 裕隆
浜田 妙子
藤井 省三
上村 忠史
斉木 正一
 
欠席者
(なし)
   
 
説明のため出席した者
 小倉地域振興部長、森谷文化観光スポーツ局長、長谷川県土整備部長、
 山嵜警察本部長外各次長、課長、関係職員
職務のため出席した事務局職員
 田中調査課課長補佐 梅林調査課係長 田中議事・法務政策課係長    

1 開会 午前10時01分
2 休憩 午前11時38分 午後0時23分

3 再開 午前11時45分 午後1時

4 閉会 午後2時15分

5 司会 内田委員長

6 会議録署名委員 藤井委員 福間委員

7 付議案件及びその結果
  別紙日程表及び下記会議概要のとおり


 
会議の概要

午前10時01分 開会

◎内田委員長
 おはようございます。
 ただいまから地域振興県土警察常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程表のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 今回の常任委員会は、執行部の入れかえを行うことといたしまして、最初に警察本部及び県土整備部、次に地域振興部及び文化観光スポーツ局について行いたいと思います。
 議事録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、藤井委員と福間委員にお願いいたします。
 それでは、警察本部、県土整備部に係る付議案の予備調査を行います。
 政務調査会で説明を受けておりますので、執行部の説明は要領よく簡潔に、マイクに向かってお願いいたします。
 質疑につきましては、それぞれの部局等の説明終了後に行っていただきます。
 なお、警察本部の報告第3号、長期継続契約の締結状況については、議案説明資料11ページのとおり、また、県土整備部の平成26年度公共事業実施地区の概要については、議案説明資料28ページのとおりであり、特に説明は要しないことといたします。
 まず初めに、警察本部から説明を求めます。
 山嵜警察本部長に総括説明をお願いいたします。

●山嵜警察本部長
 おはようございます。では、座って説明させていただきます。
 本議会で警察本部から御審議をお願いしております平成26年度鳥取県一般会計補正予算等、議案2件と報告2件について御説明いたします。
 議案説明資料の表紙裏面の平成26年11月定例会議案説明資料目次をお願いいたします。
 予算関係では、議案第1号、平成26年度鳥取県一般会計補正予算について、予算関係以外では議案第13号、鳥取県警察職員顕彰条例の一部改正について、報告第2号、議会の委任による専決処分の報告について、報告第3号、長期継続契約の締結状況についてであります。
 議案第1号の平成26年度鳥取県一般会計補正予算につきましては、資料1ページの議案説明資料総括表のとおり、東日本大震災被災地等への支援活動に従事した警察職員に係る人件費として184万円をお願いしております。また、資料5ページの債務負担行為に関する調書のとおり、運転免許証更新時講習を初め、行政処分者講習、警察学校等給食業務など、平成27年度4月から外部に委託を行う6件の業務について、債務負担行為の設定をお願いするものであります。
 次に、資料の6ページをお願いいたします。議案第13号、鳥取県警察職員顕彰条例の一部改正についてであります。
 改正内容といたしましては、本県の警察職員に贈られる顕彰金について、消防職員や他の都道府県警察の警察職員に贈られるものとの格差を是正するため、その額の引き上げをお願いするものでございます。
 次に、報告第2号、議会の委任による専決処分の報告についてであります。
 1件目は、資料8ページのとおり、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行条例の一部改正について、もう1件につきましては、資料10ページのとおり、職員の交通事故についての損害賠償に係る和解及び損害賠償の額の決定について、それぞれ知事の専決処分がなされたことから御報告するものであります。
 以上、警察本部の提出議案等について御説明を申し上げました。詳細につきましては関係課長に説明させますので、よろしく御審議のほどお願いいたします。

◎内田委員長
 ありがとうございます。
 それでは、続いて、関係課長から順次説明を求めたいと思います。

●中林警務部参事官会計課長事務取扱
 おはようございます。座って説明させていただきます。
 議案第1号、平成26年度鳥取県一般会計補正予算について御説明いたします。
 資料の2ページをお願いいたします。事業の概要といたしましては、平成23年3月に発生しました東日本大震災被災地等での支援活動に従事する警察官の人件費、時間外勤務手当でございますが、これについての補正をお願いするものでございます。
 東日本大震災の発生から3年を経過しておりますが、県警察では現在も警察職員を被災地に派遣いたしまして、被災地での警戒・警ら活動に従事しております。また、本年8月に発生しました広島市北部の集中豪雨災害におきましても、即日、本県警察官を広域緊急援助隊として特別派遣いたしまして、災害警備活動に従事させたところでございます。このたびは、今後の出動見込みも踏まえまして、これら大規模災害警備活動に従事する警察官の時間外勤務手当といたしまして、184万円の補正をお願いするものでございます。
 職員の派遣状況につきましては、2(1)に記載のとおり、管区機動隊と広域緊急援助隊をそれぞれ福島県と広島県に合わせて56人派遣しておりまして、来年早々にも福島県に管区機動隊を派遣する予定でございます。
 続きまして、資料5ページ、債務負担行為に関する調書をお願いいたします。
 平成26年度中に入札契約を行い、来年度、平成27年4月から委託業務を開始するために、債務負担行為6件の設定をお願いするものでございます。
 1件目は、運転免許更新時に実施する講習を外部委託するため、平成27年度から28年度までの2年間の支出予定額といたしまして7,022万2,000円をお願いするものでございます。
 2件目は、運転免許の停止処分等を受けた者に対して行う講習を外部委託するもので、平成27年度から28年度までの2年間の支出予定額として4,452万円をお願いするものでございます。
 3件目の警察学校等給食業務委託は、警察学校と機動隊の入寮者等に対しまして食事の提供を行う業務を外部委託するもので、平成27年度から28年度までの2年間の支出予定額として 5,222万4,000円をお願いするものでございます。
 4件目でございます。警察本部庁舎の清掃業務を外部委託するため、平成27年度から28年度までの2年間の支出予定額として2,156万4,000円をお願いするものでございます。
 5件目は、警察署や運転免許センター等、出先機関の清掃業務を外部委託するため、平成27年度から29年度までの3年間の支出予定額として9,972万3,000円をお願いするものでございます。
 最後6件目でございます。財務捜査力の強化を図るため、警察官を対象とした簿記資格の取得ですとか、財務に関する知識、技能の習得に向けた教養業務を委託するため、平成27年度の支出予定額として125万円をお願いするものでございます。
 以上、予算関係について御説明申し上げました。よろしくお願いいたします。

●上田警務部監察官室長
 監察官室です。座って説明させていただきます。
 資料の6ページをお願いいたします。議案第13号、鳥取県警察職員顕彰条例の一部改正についてでございます。
 本条例は、本県警察職員が身の危険を顧みることなく、その職務を遂行した結果、死亡または障害の状態となった場合に、その行為が特に称賛すべきであると認められるとき、職員または遺族に顕彰金が授与されるよう定めたものでございます。
 これは、国の警察表彰規則に賞じゅつ金が規定されたことに伴って、各都道府県警察においても趣旨を同じくする規定をそれぞれ条例等で定めており、本県では昭和42年7月に条例で賞じゅつ金と同義の顕彰金として定めたものでございます。平成18年の最終の一部改正を経て、今日に至っております。
 改正を行う理由についてでございますが、授与される顕彰金の金額に、警察庁や他の都道府県警察及び消防職員との格差があることから、これを是正しようとするものでございます。
 全国の趨勢は、平成26年7月現在で、警察庁を初め35の都道府県警察において、殉職時に最高額で6,000万円が授与されることとなっております。本県条例は、その第2条第2項に、職務の遂行について、危害を加えられ又は災害を受ける危険が極めて高いにもかかわらず、その職務を積極果敢に遂行したときは、10割以内の額を加算することができると規定されておりますが、加算の基礎となる顕彰金額は、死亡時で2,520万円で、10割加算の最高額が5,040万円であり、他県と960万円の格差が認められるところでございます。また、第1級の障害の状態になったときの顕彰金額は、全国31府県で最高額4,120万円であるのに対し、本県は3,740万円で、他県と380万円の格差が認められるところであります。
 災害等に対する警察活動は、平成7年の阪神・淡路大震災を教訓として、各都道府県警察に設置された広域緊急援助隊を被災地に派遣し、被災者の救出及び行方不明者の捜索等の活動を行うこととされております。東日本大震災はもちろんのこと、広島県における平成26年8月豪雨においても、発災直後に本県広域緊急援助隊員の出動命令が下り、2次災害の危険が極めて高い苛酷な状況の中、昼夜を分かたず被災者の救出及び行方不明者の捜索等に従事しました。将来、南海トラフ地震や首都直下型地震、大規模な自然災害等の発生が予想される中、派遣される職員が後顧の憂いなく現場活動を行えるよう、また、より一層の士気の高揚を図るため改正をお願いするものであります。
 改正の具体的内容といたしましては、本県警察職員が職務の遂行について危害を加えられ、または災害を受けるおそれがあるにもかかわらず、その職務を忠実に遂行したことにより、死亡した場合の顕彰金を2,520万円から3,000万円に、第1級の障害状態となった場合の顕彰金を1,870万円から2,060万円に引き上げるものであります。
 次に、報告第2号、議会の委任による専決処分の報告についてでございます。
 資料の10ページをお願いいたします。職員の公務運転中の交通事故による損害賠償に係る和解及び損害額の決定について、本年11月11日になされた専決処分について御報告するものでございます。
 事故の概要は、平成26年6月29日、鳥取市内において職員が普通特種自動車を運転中、道路脇に駐車しようとして、安全確認不十分のまま後退したことから、後方で信号待ちの停車をしていた相手方車両に衝突した事故でございます。
 和解の要旨は、県側の過失を10割とし、県は相手方に対して物的損害に対する損害賠償金11万2,352円を支払うというものでございます。
 なお、参考として記載しておりますが、県の損害賠償に係る実質的な支出額は、免責額の3万円でございます。まことに申しわけございませんでした。

●竹森生活安全部参事官生活環境課長事務取扱
 警察本部資料の8ページと9ページをお願いします。風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行条例について、所要の改正を行うことについて御報告いたします。
 県道の名称変更に伴い、地方自治法第180条第1項の規定に基づきまして、平成26年11月4日に知事の専決処分がなされました。
 改正の概要は、店舗型性風俗特殊営業の禁止区域等を示す規定中、県道鳥取鹿野倉吉線の名称を県道三朝温泉木地山線に改めるもので、11月25日に施行し、公布しております。
 条例改正案は、表にお示ししたとおりであり、条例の中身について変わりはありません。よろしくお願いします。

◎内田委員長
 ありがとうございました。
 次に、県土整備部から説明を求めます。
 初めに、長谷川県土整備部長に総括説明をお願いします。

●長谷川県土整備部長
 それでは、今議会に提案いたしました県土整備部関係の諸議案につきまして、その概要を御説明いたします。
 1ページをお願いいたします。まず、予算関係の一般会計補正予算でございます。補正額は8,800万円余ということで、補正後の額は521億7,300万円余ということであります。
 内容でございますけれども、一般事業は390万円余ということで、主な内容は、土砂災害特別警戒区域、いわゆるレッド区域内の住宅建替等補助事業につきまして、申請件数の増加が見込まれますので、その補正を行おうというものでございます。
 次に、単県公共事業8,300万円余ということで、これは米子鬼太郎空港の駐車場につきまして、交通誘導員による管理から自動感知システムによるゲート管理に変更しようとするものでございます。
 次に、左側のほうをごらんください。特別会計でございます。これは鳥取県港湾整備事業ということで、鳥取港湾事務所等の清掃業務の債務負担行為を行おうというものでございます。
 予算関係以外ですけれども、議案第12号は、鳥取県行政財産使用料条例等の改正ということで、鳥取空港の建物その他の施設の使用料の額の改正を行おうというものでございます。
 議案第15号は、工事請負契約ということで、国道181号岸本バイパスの関係の契約の締結ということであります。詳細については担当課長から説明させていただきますので、よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

◎内田委員長
 ありがとうございました。
 続きまして、各関係課長から順次説明を求めます。

●宮本県土整備部次長兼県土総務課長
 では、同じ冊子の7ページをお願いいたします。こちらは公共事業補正予算総括表でございまして、先ほど部長から申し上げたとおり、今回の公共事業の補正は8,490万円の増額をお願いしようというものです。補正後の事業費は約481億円という規模になります。昨年度は夏の豪雨ですとか、秋の台風があり、災害復旧関係で増額補正をいただきましたので、そういったイレギュラーな要素を差し引きますと、昨年度をやや上回る程度ということで、昨年と同規模程度は確保できております。
 続きまして、15ページをお願いいたします。繰越明許費に関する調書でございます。こちらについては、17ページ以降に一件一件の繰り越し理由を記載しております。いずれも地元との調整ですとか、トンネルの追加調査が必要になった、そのために日数を要することになったといった理由でございます。
 続きまして、21ページをお願いいたします。こちらは債務負担行為の新たな設定でございまして、いわゆる複数年契約をお願いしようとするものでして、電話交換機の保守点検業務委託ですとか、清掃業務の委託といったもので複数年契約をしたほうが有利だからということでお願いをしようとするものであります。このうち、21ページの下から3行目の鳥取港湾事務所等清掃業務委託につきましては、24ページにも同じ文言のものが出てまいります。21ページのほうは一般会計、24ページのほうは特別会計でございまして、実質的には一本で執行しようとするもので、会計上の振り分けでございます。

●倉元道路建設課長
 道路建設課でございます。同じ資料の27ページをお願いします。議案第15号、工事請負契約の締結について、本議会の議決をお願いするものでございます。
 内容は、国道181号におきまして、米子市と伯耆町にまたがって岸本バイパスを整備しておりますけれども、その中に日野川を渡る橋梁がございます。これについての上部工の工事請負契約を締結するというものでございます。
 (3)の契約の相手方と契約金額5億4,637万2,000円で、工事完成期限を平成28年10月31日として実施するものでございます。よろしくお願いします。

●丸毛河川課長
 河川課でございます。資料の2ページをお願いいたします。一番上の河川総務費でございますが、単県公共事業費の河川維持修繕費、特定構造物改築事業でございます。大路川沿川の排水機場のポンプにつきまして、次期出水期前に更新する費用3,600万円の補正でございまして、河川課計で65億円余の予算をお願いするものでございます。

●山内治山砂防課長
 治山砂防課でございます。資料の2ページ中段ほど、砂防費でございます。冒頭、部長のほうから説明がありましたように、レッド区域内の住宅建てかえの補助事業で、補正額300万円をお願いするものでございます。
 御存じのとおり、土砂法でレッドに指定された場合、その区域内で住宅あるいは避難所を建てかえる場合に構造強化の必要が出てきますので、そういった経費に対して市町と連携して補助を行う制度でございます。
 今年度、申請数の増加が見込まれます。既に2件を執行しておりまして、あと3件分お願いしたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
 それと、防災・安全交付金、通常砂防でございますが、国費調整に伴う補正でございます。鳥取市の六日市中谷川に補正150万円をお願いして、堰堤工に新規に着手させていただき、平成27年度当初に円滑に着手できるようにするものでございます。

●森下空港港湾課長
 空港港湾課です。3ページをお願いいたします。港湾費で鳥取隠岐航路トライアル事業ということで、ことしと来年の債務負担行為をお願いするものでございます。27年度に670万円ということでお願いいたします。
 これにつきましては、隠岐世界ジオパークと山陰海岸ジオパークを結ぶということで、交流人口の拡大あるいは観光ルートの開拓を目指すということで、鳥取港と西郷港のトライアル運航を行うというものでございます。
 主な事業内容としましては、モニターツアーということを考えております。旅行代理店あるいはモニター参加者を募ったり、ジオガイドの交流を行ったりということで、御意見等を伺って、今後の運航に向けた対応を考えていきたいというものでございます。モニターツアーは、来年の4月上旬に行う予定にしております。
 続きまして、4ページをお願いいたします。境港管理組合費負担金でございます。境港公共マリーナ施設整備、起債事業で行うということで補正額はゼロなのですが、事業費としましては1億1,000万円余の増額補正ということでございます。
 境港公共マリーナは、ことし3月にJOCセーリング強化センターということで認定を受け、セーリング競技の国内拠点にするということで、施設環境の充実を図っておこうというものでございます。
 当初予算において、救助艇あるいはチャーター艇を格納する艇庫を整備するということで、事業費1億円を認めていただいているのですが、セーリング連盟あるいは先進地の港等を視察して詳細検討を行った結果、新たに追加整備が必要ということで、例えば艇の測定スペース、あるいはトレーニングルーム、ミーティングスペースというような施設が必要ということです。全国大会あるいは合宿等を誘致するためには、そういう施設が必要ということになりました。
 それと事業費内訳に示しておりますが、地盤の地質調査、ボーリングを行ったところ、想定以上に悪いということが判明しまして、その対策費に6,000万円かかるということで、5,600万円の増をお願いしたいというものでございます。
 27年秋までにこのような整備を行いまして、27年11月ごろに開催予定の470級全日本選手権の誘致に努めてまいりたいというふうに考えております。
 続きまして、5ページをお願いいたします。空港費、米子空港増設駐車場管理事業でございます。4,700万円余補正をお願いするものでございます。
 10月までに枠内1,330台の駐車場を確保しております。しかしながら駐車場が5カ所に分散する、あるいは空港前の駐車場が慢性的に渋滞、混雑しているというふうな課題がございまして、現在は誘導員による誘導管理を行っているのですが、今後はゲートによる管理を行って、効率的に管理していきたいというふうに考えております。それとあわせて、下のほうの写真でお示ししておりますが、空港前駐車場とP4駐車場を空港内で連絡する通路を設けまして、スムーズに駐車できるようにというふうなことを詳細設計する、あるいは電柱等の支障物件がございますので、そういう補償費を計上させていただいております。もう一つ、米子境港線、写真右のほうに入り口、出口というふうにお示ししておりますが、この米子境港線を拡幅して右折レーン等を設け、P4の駐車場の出入り口の整備もお願いするものでございます。ゲート設置あるいはこの出入り口の修繕につきましては、来年の7月までにできるように努めたいと考えております。
 続きまして、6ページをお願いいたします。港湾管理費でございます。鳥取港保安対策事業ということで90万円余補正をお願いするものでございます。
 鳥取港においても輸出貨物がございまして、それが当初よりもふえる見込みになったということで、入退出管理あるいは保安・監視業務の経費の増額をお願いするものでございます。
 空港港湾課合計ということで4,800万円余の補正をお願いいたします。
 続きまして25ページ、議案第12号でございます。鳥取県行政財産使用料条例等の改正に伴って、鳥取空港の設置及び管理に関する条例の一部を改正するものでございます。
 最近の土地あるいは建物の賃貸料の状況を鑑みて、使用料を今回引き下げるというものでございます。来年の4月1日から施行ということで、26ページにその詳細な内容を記載しております。

◎内田委員長
 ありがとうございました。
 それでは、ただいままでの説明につきまして質疑等がございましたら。

○澤副委員長
 では、県土整備部5ページの駐車場の整備のところで。これは前、話があったかもしれませんけれども、現状を広げてやっていこうということは、いいと思います。その整備の中で、特にP4駐車場については一番へりといいますか、野ざらし、吹きさらし。これは前から言われてることです。例えば空港に連動する駅からちゃんと雨よけができるようになっていますよね。動線の問題はあるのでしょうけれども、ここも雨にさらされないような工夫を考えていかないといけないのではないかと本当に思っております。この辺について、常任委員会なのでしっかりした返答をお願いしたいと思いますが、どうでしょう。

●森下空港港湾課長
 まずP4へのアクセス、利便性を向上させようということで、この連絡通路を考えております。それから最後に書いていますけれども、利用状況、需要を注視しながら進めていくということで、6月補正でも空港内、空港前駐車場あるいは月決め駐車場等、中の駐車場についてもう少し台数をふやせないかというふうな検討をしております。
 そういう手順でやっておりまして、P4については、この前200台ほど拡張した、舗装のない暫定駐車場という状況で、それを今後どうするかというふうなことも検討課題になっておりますので、今おっしゃったようなことを含め、今後の課題になるのかなという認識でおります。

○澤副委員長
 これ以上、余り言うことはないのですが、しっかり検討していただくというのはもちろんなのですけれども、今後の方向性は大体いつぐらいをめどに出そうでしょうか。今の話ですと、それこそ委員会があるたびにどうでしょうかという話をしたくなるのですけれども、一応の方向性があればお聞きしたい。

●森下空港港湾課長
 今申しましたように、空港内の空港前駐車場とか月決め駐車場の辺の整備ができた段階が一応の区切りかなというふうには思っています。ただ、路線の状況等が大きく変わるようであれば、また、それについて検討するのかなというふうな理解でおります。


○澤副委員長
 だから、その路線の整備はいつぐらいが目途ということをお示しできたら。

●森下空港港湾課長
 ですから、一応の区切りとしましては、今申しましたように、空港前の駐車場あるいは月決め駐車場の整備ができた時点が一応の区切りだというふうに理解しています。

○澤副委員長
 わかりました。もう一回だけ言います。それはいつぐらいを目標にしておられるのかということをお聞きしているのですけれども。

●森下空港港湾課長
 失礼しました。時期につきましては、来年度ぐらいにできればと思っています。

◎内田委員長
 よろしいですか。

●長谷川県土整備部長
 補足しましょうか。今の駐車台数が1,330台ということです。将来的には1,530台ぐらいを目指しております。そのためには、先ほど森下課長が言いましたように、空港前駐車場とかP1駐車場とか月決め駐車場ということで、近いところにできるだけ多く確保することを検討中であります。それは今年度中に何とかまとめたいと思っています。
 次は、スカイマークの夏ダイヤがどうなるかという状況を見ながら、今言ったプラス200台の整備であるとか、あるいはP4駐車場の舗装化、雨よけの通路等について、議会に相談させていただきながら検討してまいりたいと考えております。

○斉木委員
 関連で。P4の出口と入り口ですけれども、ここは非常に交通量が多いところで、おたおたしていると追突されたり、出るときに接触したりというようなことがかなりあると思う。ましてや道路がカーブしていますし、特に右折するときが意外とわかりにくいので、誘導型の道路の整備というのはかなり慎重にやっていただきたい。
 それと空港内駐車場、2階建てにというような話も前にあったのですけれども、この上側にある緑地帯、山、丘は何とかなるものなのですか。

●森下空港港湾課長
 まず、米子境港線の件ですが、レーン数をふやしたりとか、安全に配慮した形で設計を行って、その出入りには十分注意したいというふうに思っています。
 多分P1とかが拡張できないかというお話だと思います。P1は通称サントピア駐車場と言っていますが、このあたりと月決め駐車場を含めた形で、何とか拡張ができないかという検討もしておりまして、関係機関との調整も含めて今、鋭意検討しているという段階でございます。

○斉木委員
 P1の件、発着の便数とかいろんなことがある前提で、2階建てがいいのか、この山を切り取って拡幅して将来するのがいいのかというのもあわせて、この際、検討していただきたいなということなのですけれどもね。

◎内田委員長
 要望です。

●森下空港港湾課長
 立体駐車場も将来的に必要かどうかということも検討しながら、まずはできることと分けながら検討を進めたいというふうに思っております。

○上村委員
 県土整備部の3ページ、いいことだと思いますが、1回やられたということで、手応えとか参加者の御意見、感想とかがあったら教えてほしい。

●森下空港港湾課長
 現在、島根県あるいは隠岐汽船の関係者との協議を行った結果、来年4月にこういうモニターツアーということで、試験船を走らせてみようかという段階でして、実施は来年の4月ですので、その段階で参加者の御意見等を伺うというふうなことで考えております。

○上村委員
 まだやっていないから、そういうところは聞いていないということなのですね。

●森下空港港湾課長
 そうです。

○上村委員
 今、島後の話ですけれども、島前との交流ということも考えられるかと思うのですが、その辺はいかがですか。

●森下空港港湾課長
 隠岐の関係者の方ともこれからよく御相談させていただいて、鳥取県側だけではなく、隠岐あるいは島根県の方も参加できたり、あるいは鳥取県外の方も参加できたりというふうな形で、このモニターツアーを企画したいというふうに考えております。

○福間委員
 斉木委員からも指摘があったのですけれども、P4の右側、右折になったね。こういう道路拡幅をする、新たに道路の絵を描くというときに、公安委員会、警察の担当と十分すり合わせをしていらっしゃるのだろうか。例えば新しく道路の絵を描いてつくりました、山も崩してつくりました。ところが、実際に周辺住民の皆さんがそこで一旦停止してみると、やはり信号が必要というのが箇所によっては出てきたり、せっかく引いた道路をもう一遍こうしてやるかみたいなことというのは、経験上、随所で見ている。そうすると、公安委員会と事前にすり合わせをしながら、絵を描いたほうがいいのではないかという気がするのです。地形図との関係もありますから、そううまくいくかわからないが、どうしてもそこに信号機を設置しなくても済むような絵の描き方というのはあるのではと思ったりするのです。土木と警察はうまく連携しておられるのかみたいな話も割と聞こえてくるので、新たな道路を引いたりなどする場合、警察と土木と連携をとりながら、交通安全を基本に置いた道路計画というものを立てていらっしゃるのかどうかお尋ねしたい。

●長谷川県土整備部長
 今回の米子境港線の右折レーンの設置につきましては、カーブ区間でもあり、既存の道路の改良ということですから、当然、警察本部とよく調整しながらやっておりますし、今も相談させていただいているということです。
 それと、新たに道路をつくる場合は、いわゆる道路構造令というのがありまして、基本的にはその構造令に合うような設計をしていくということで、警察本部とあらかじめ交差点のことも含めて十分に協議しているかどうかと言われれば、十分ではないと感じております。県警本部にも土木技師が1名おりますので、今後は、いわゆる新しい道路等につきましても、十分にあらかじめ県警本部と相談させていただき、特にバイパスをつくると起終点の横断歩道とか信号の問題も出てきますので、そういうことも含めて協議させていただきたいと思っております。

○浜田委員
 警察本部の6ページ、顕彰条例ですが、何を基準に命の値段をつけておられるのか、基本の基本をちょっと知りたいというふうに思います。
 差をつけてはいけないのが基本ではと思いますが、職場によっていろいろ差がついていますよね。場所によっても違います。全国との平均からいっても違っているということで、その差があったから今回改正ということなのですが、どういう考えのもとにこの値段になったのか、そこの基準、考え方を教えてください。
 そして、県として、こうした事例はあってはならないけれども起きてきますが、それに備えた職員の皆さん方に対する保険というのがきちっと備えられているのかどうか、この2点を聞かせてください。


●上田警務部監察官室長
 まず、死亡の顕彰金額の根拠規定でございますが、自動車損害賠償保障法の規定による死亡保険金額が3,000万円となっておりまして、これが一応の基準になっており、また、警察庁等の国の規則によって、その金額に合わせた状態ということになっております。
 また、保険といいますと個人的なものになりますが、地方公務員の災害補償法というのがございまして、これに対して疾病等になった場合の補償については法律で定められております。

○浜田委員
 今話されたのは、全国一律の基準というふうに考えていいのでしょうか。

●上田警務部監察官室長
 全国の趨勢がそのようになっておりまして、現在作業中のところもその金額に合わせて改正を行っているというふうに承知しております。

○浜田委員
 そうすると、県ごとに金額が違うというのはおかしいことになりますよね。

●上田警務部監察官室長
 したがって、全国的にこの金額に合わせて改正を進めている状況にあるというふうに承知しております。

○浜田委員
 では、どの県もこの金額なのですね。

●上田警務部監察官室長
 高い金額で設定している県もございますが、一応全国的な規模としては、多くの府県がこの金額でございます。

○浜田委員
 ちょっとしつこいようですけれども、高い金額を設定しているところは何ゆえにその金額になり、どれくらいの差がありますか。

●山嵜警察本部長
 今の御質問のお答えになるかどうかわかりませんけれども、先ほど監察官室長から申し上げましたとおり、命の値段というのは私も個人的にはないと思っております。要するに幾らにするか、高ければ高いほどいいというのが一般的な考え方と思っておりますが、やはり常識というものがございますので、損害賠償保険、自動車の保険の額が一定額出ておりますので、これに準拠して公務員の場合もなっていると。全国で消防職員も含めて3,000万円というのがほぼアッパーになっています。今までうちが下だったので、3,000万円まで上げればほかの県と同様になる、また、消防の方とも一緒になるというのが今回の条例の一番のポイントですので、そこを御理解いただければと思います。
 さらに、それに加えて、例えば犯人検挙に向かって逆に殺されたとか、災害の本当に危ないところへ行って救出中に死亡したとき等、特別な事由があった場合には10割加算ということで6,000万円と。現代社会の中で6,000万円というものが多いか少ないかはいろいろ御意見はあると思いますけれども、社会的な常識から見てこれだろうと、全国大体これでいこうということで、今まで30幾つがこの基準になっております。そのほかについては、まだ低いところがございますので、それを上げようということで、3,000万円ということでいくということにしておりますので、御理解をいただければというふうに思っております。

○国岡委員
 私も6ページですね。改正の必要性ということで、「今後、派遣される職員が後顧の憂いなく現場活動」とあります。この額というのは、先ほどの説明の中でわかりました。私も当時消防で阪神・淡路大震災とかに行きました。こんなこと全く考えずに隊員として行っていますし、命を落とすとかけがをするなんていうことは考えずに使命に駆られて行ってきたわけですけれども、そのときも昼夜を問わず活動しましたが、こういった活動で、時にはこういうことが出ますよという説明がしてあるのかどうかわかりませんけれども、派遣する隊員の現場での処遇といったことは全国で一律なのでしょうか。各都道府県警察で違いがあるのか、勉強不足なのでちょっと教えていただけますでしょうか。

●山嵜警察本部長
 昔は県でそれぞれかなり差があった部分がございます。しかし、平成7年以後、警察でも広域緊急援助隊というものを設置いたしまして、何か大災害があったら全て一気に行くということで、この前の東日本でも全国警察から行っています。
 また、先ほど時間外手当のこともお願いしたとおり、いまだ福島県にうちの県警の職員を派遣しているところでございます。向こうでは、それぞれの県警本部長の指揮下に入りますけれども、その県で最終的に障害を負ったとかいうときは、その県の形に戻ってまいりますので、これについては全国一律が望ましいということで、こういう形にだんだん近づいているというのが基本的な考え方だと思っております。
 そして、行った先での処遇でございますが、そのときの現場でできること、できないことがございますけれども、やはりできることのアッパーというものを求めて、装備資機材、例えば先ほど言った時間外は最終的には国費で支弁されるものですけれども、こういうものについて一律、大体同じ形になるように考えられています。
 また、個人の保険についても、初任科生になったとき、警察官になったときから皆さんに説明して、例えば団体でこういうのがあるよと、個人のものもかなり進めておりますので、あってはならないことですけれども、万が一こういうことがあったときには、十分御家族が安心して暮らせるということだけのものは、今のところ何とかなるのではないかというふうに考えております。

◎内田委員長
 よろしいですか。ほかにございませんね。
 それでは、報告事項に移ります。
 質疑等につきましては、説明終了後に行っていただきます。
 最初に警察本部から、報告1、年末及び年始における特別警戒取締りの実施について、平井生活安全部総括参事官の説明を求めます。

●平井生活安全部総括参事官生活安全企画課長事務取扱
 警察本部の資料1ページをお願いいたします。年末年始における特別警戒取締りの実施について御報告いたします。
 年末年始における各種事件・事故や雑踏事故の発生を抑止し、県民生活の安全と平穏を確保するために、本年12月1日から1月5日までの間、特別警戒取り締まりを実施いたします。
 実施期間は3期に分け、1期は12月1日から12月15日までとし、犯罪被害の防止や交通事故防止等の広報啓発活動、防犯指導等を行います。第2期は、12月16日から12月31日までとし、金融機関、コンビニエンスストア、深夜営業のスーパーマーケットなど、重点的な立ち寄り警戒、それからパトロール等の街頭活動を強化いたします。第3期は、年明けの1月1日から5日までとしまして、初詣で等における雑踏事故防止の活動を行います。
 続いて、期間中に実施する県下一斉活動について御説明いたします。
 第1期、広報啓発活動期間中、最終日12月15日の年金支給日につきましては、振り込め詐欺を初めとする特殊詐欺被害の未然防止を図るために、金融機関あるいはATM設置場所におきまして、高齢者を中心とした被害防止広報活動を行います。また、2期、重点警戒期間の初日である12月16日には、警察本部、それから警察署におきまして出動式という形で行います。
 期間中の県下の各警察署の主な取り組みとしましては、繁華街、飲食店における警戒取り締まり活動や金融機関、コンビニエンスストア等への立ち入り、重点警らを行います。また、飲酒運転等の悪質交通違反に対する指導取り締まりや高齢者に重点を置いた交通安全指導、正月の暴走族等に対する取り締まりも行います。このほか、防犯ボランティア団体と連携しまして合同パトロール、自転車の鍵かけ広報、特殊詐欺の各種犯罪の未然防止活動を行うこととしております。

◎内田委員長
 続きまして報告2、「ゾーン30」の推進状況について、大家交通部交通規制課長。

●大家交通部交通規制課長
 それでは、「ゾーン30」の推進状況につきまして、お手元の2ページからの資料に基づきまして御報告いたします。
 まず、1のゾーン30の概要についてですが、ゾーン30とは、生活道路における歩行者等の安全な通行を確保することを目的とし、区域を定めて時速30キロメートルの速度規制を実施するとともに、そのほかの安全対策を必要に応じて組み合わせ、ゾーン内における速度抑制やゾーン内を抜け道として通行する行為の抑制等を図る生活道路対策でございます。端的に申しますと、生活道路における安全・安心な歩行空間のための対策でございます。
 具体的な対策内容について御説明しますので、別添1の4ページ、ゾーンにおける主な対策内容と記載のものをごらんください。
 ゾーン30として指定した区域内では、時速30キロメートルの速度規制を実施することから、その入り口の対策としまして、区域規制の標識とゾーン30と入った路面表示を設置します。また、ゾーン内の速度抑制を図るため、道路管理者と協力し、路側帯の新設や拡幅、中央線の抹消等を実施いたします。そのほか、ゾーン周辺の道路について、交通の流れをよくして、ゾーン内を抜け道とするような通過交通の抑制を図るため、信号制御の見直し、右折車線の設置等も検討します。
 次に、2の本県の推進状況については、今までに境港市の誠道小学校周辺、倉吉市白壁土蔵群、鳥取市の浜村小学校周辺及び日進小学校周辺の4地区で整備が完了しており、近く、米子市の啓成小学校周辺におきましても整備が完了する見込みです。
 整備が完了した境港市の誠道小学校周辺におきましては、速度規制とあわせまして、公安委員会による歩行者用路側帯を新設し、歩行者の安全確保を図っておりますし、また、道路管理者である境港市による対策としまして、通学路にガードレールを新設した場所もあるほか、路側帯、交差点内のカラー舗装等も行っております。
 各警察署の整備状況等につきましては、5ページのとおりでございます。
 次に、3のゾーン30の最近の広報事例ですが、このたび整備が完了した鳥取市吉方温泉地内の日進小学校周辺において、本年9月30日にゾーン30開設式を開催しております。この開設式は、鳥取警察署が主体で行ったもので、児童による交通安全の誓い、鳥取署員による腹話術等を利用した交通安全教室等を行っており、新聞等で大きく報道されました。
 最後に、4のその他としまして、平成28年度末までに県下12カ所にゾーン30を導入することとしており、今後も各警察署と連携して整備を進めることとしております。また、導入前後の交通事故発生状況を調査しまして、その導入効果の検証を行う予定でございます。

◎内田委員長
 ありがとうございました。
 次に、県土整備部からの報告事項に移ります。
 報告3、平成22年度緊急雇用創出事業に係る会計検査院の指摘について、山本道路企画課長の説明を求めます。

●山本道路企画課長
 それでは、県土整備部資料1ページをお願いいたします。平成22年度緊急雇用創出事業により実施しました除草委託業務について、会計検査院から、交付金で造成した基金が過大に取り崩されているという指摘を受け、速やかに基金に返還するとともに、今後の再発防止に努めてまいります。
 緊急雇用創出事業は、平成21年3月に厚労省の交付金10分の10で県の基金を造成し、これを財源としまして、失業者に対する短期雇用、就業機会を創出、提供する事業でございます。平成22年度に観光地周辺道路の除草委託業務ということで、この事業を実施いたしました。
 検査院の指摘でございますが、この事業の要件に基づきまして、契約金額に占める失業者の人件費の割合を2分の1以上とするという条件を仕様書に明示しておりましたが、真ん中の表に示します2件の委託におきまして、実際に失業者に支払われた賃金が条件の額を下回っておりました。そのことによりまして、基金から494万円余が過大に取り崩され、事業の目的外に使用されたとの指摘を受けたものでございます。
 今後の対応でございますが、過大額につきましては、委託業者に返納を求めまして、速やかに基金を返金する。予算措置につきましては、基金の担当部局でございます商工労働部のほうが今議会に提案しているところでございます。
 今後は、このような不適切な事例が発生いたしませんよう、委託業者への指導、検査を徹底し、再発防止に努めてまいりたいと思います。まことに申しわけございませんでした。

◎内田委員長
 続きまして報告3、第2回米子駅南北自由通路等整備事業協議会の概要について及び報告4、県道日野溝口線「矢倉峠工区」の供用開始について、倉元道路建設課長の説明を求めます。

●倉元道路建設課長
 道路建設課でございます。同じ資料の2ページをお願いします。米子駅南北自由通路等整備事業協議会につきましては、第1回を4月24日に開催したところですけれども、11月17日に第2回を開催しましたので、その概要を報告させていただくものでございます。
 出席者につきましては、第1回と同様、JR、米子市、鳥取県の三者のそれぞれ副支社長、副市長、統轄監ほかということでございます。
 以下、1から3まで概要を書いておりますけれども、米子市からの報告でございます。1で別添協議会資料と書いておりますが、別冊で右肩に別添資料と書いております3枚つづりの資料、平成26年11月17日付というものでございます。この協議会資料によりまして、米子市さんのほうから説明がありまして、この内容に沿い計画検証及び課題の検討を進めていくということで、三者が合意したというものでございます。
 2以下は、その概要とあわせて三者が確認した事項などをまとめたものでございます。
 協議結果(1)基本計画の確認事項等(1)自由通路でございます。これは別添資料の3枚目のところに両面で図面がついております。これと対比をしていただきながらと思います。
 自由通路につきまして、3枚目の最初のほうの図面ですけれども、左上に概算事業費確認のための計画素案、自由通路と書いております。この概算事業費確認のための計画素案の意味は、今年度、計画検証ということをしておりまして、最終的に費用対効果を算出するための概算事業費を確認するための諸元ということでございます。
 自由通路、いろいろ引き出し線がしてありまして、ピンク色の縦方向に延びておりますのが自由通路でございまして、有効幅員6メートル、歩行者専用道路とするということでございます。この6メートルの内訳としましては、車椅子1台と両手に荷物を持った歩行者2人が対面で通行するということを想定して、3メートル掛ける対面ということで6メーターということで書いております。これにつきまして今後、他駅の実態も参考に検討を進めていくということにしております。
 このピンク色の駅北側、下のほうに近いところに水色で半橋上駅という凡例の色のところがございます。ここのコンコースと書いてありますところのあたりが改札になります。自由通路の今の駅ビルのところのスペースから改札に入って、今既にあります陸橋のところを通ってホームにおりるという形になってまいります。この自由通路に駅北側から入りますところについては、この自由通路と直交し、駅ビルに沿った格好で階段を設置するという案で、このたび計画の絵を描いてあるということでございます。
 自由通路の延長につきましては、駅ビルの一番下の端部から駅南広場の階段が始まるところまで、105メーターということでございます。この105メーターにつきましては、来年度以降になるかもしれませんが、線路の撤去による縮小が可能かどうか、さらにJRと協議させていただくことになるかと思いますが、現在はこれで費用対効果などを算出するということでございます。
 駅北側にあります階段のところあたりに、駅ビルに沿った形で破線が引いてありまして、途中で2本線の波線が引いてあります。これにつきましては、自由通路を整備しようとしますと今の駅ビルが支障になりますので、その駅ビルを一部壊すことが必要になってまいります。壊すのはこの自由通路の事業でやりますけれども、JRさんの駅ビルとしてどの辺まで壊していく、あるいは耐震補強をされるかということについて、まだ方向が出ておりませんので、破線あるいは波線で表示しております。さらに右側のほうの駅ビルの実線の部分については移転がかなり難しいものが入っているというようなこともありまして、とりあえず実線で描かせていただいているというようなことでございます。
 本体の資料では、(2)駅南広場ということでございますが、これは別添資料の一番最後の図面を横向きにごらんいただきたいと思います。下側が線路のほうで、上側が南部町方面に向かう形で、既に一部市道ができているというところでございます。この間のところ、従前の19年の基本計画では約3,000平米、0.3ヘクタールの駅南広場ということで設定されておりましたけれども、このたび、後ほど申します北側の駐車スペースの機能を補うということで駐車場を設ける、この絵でいきますと左側のところに張り出す形でふえておりまして、面積約5,000平米ということで考えられております。
 駐車場台数は、ここの分は約30台、それからバスの待機場としまして右のほうに観光バス駐車場(4台)と書いております。それからタクシーの待機場8台ということで、米子市内で営業されているタクシー会社の数を勘案しているということでございます。それから、バスの停留所、1~2台ということで書いております。これは右端のほうに書いております観光バス駐車場4台のうちのスペースの幾つかを使うというような感じになるかと思いますけれども、これにつきましては、高速バスの発着所ではなく停留所という形での利用も考慮するという形で、このレイアウトを現在考えているということでございます。
 もとの資料の中の文言と対比しますと、駅南開発可能区域というものが、この駅南広場の図面でいきますと左右側にございました。JRのほうから提示があった区域がございまして、ここの部分で民間なり、具体の開発が計画された場合は、今回のこの広場の計画は柔軟に変更していくと。変更していくといいますのは、特に駐車場台数約30台というところを想定した左端のほうのスペースについての計画変更について考えると。ただ、28年度に都市計画決定を想定しておりますので、そのときまでをめどに変更の対応を考えるというようなことでございます。
 もとの資料に戻っていただきまして、2(2)その他の確認事項等でございます。従前の話の部分も多々ございますけれども、2番目の中ぽつ、駅ビルの機能について、利用者や地域の声を聞きながら三者で一緒に考えていくというようなこと、公共サービスの集約や高齢者・子育て環境などに配慮した駅舎を検討する必要があるというようなこと、それから観光、情報発信などの機能も必要と考えられるため、今後具体的に、県、市も含めて検討していくというようなことでございます。
 なお、JRからは駅ビルについて、建てかえ、耐震補強どちらにするかということに関しては、現在も検討中という報告がございました。
 (2)駅北広場ですが、今、高速バスの乗り場で追い越しレーンがございません。この部分や、あるいは貸し切りバスの待機スペースがないというような問題について、バス事業者の方からお話をいただいておりまして、これを受け、市のほうとしましては、県が所有している施設、従前の180号ですけれども、駅前の県道の米子広瀬線あるいはだんだん広場、特にだんだん広場と県道との境界部分も含めた改善案を市としても県と一緒に前向きに考えていくというようなこともございました。
 (3)駅南開発可能区域、先ほどの駅南広場の両サイドの部分ですけれども、従前1.6ヘクタールと称しておりましたけれども、このたび5,000平米の駅南広場の絵ということになりましたので、これを前提とすれば1.6が1.4ヘクタールに変わりますけれども、ここの部分の活用というようなことにつきまして、三者で協力して模索していくというようなことでございます。
 (4)市民・経済団体等の意見聴取ということで、本年度市は検証作業をされますので、今年度末には内容がまとまると思いますので、ホームページを使って意見を聴取するように考えているというようなことのお話もございました。
 最後に今後の予定ですけれども、今年度残っております市の検証作業の予定ですけれども、自由通路の延長と駅南広場面積の精査。概算事業費の算出は自由通路で支障となりますJR施設の概算の補償費算定も含むものでございます。最後に、費用対効果の算出という作業が残ってございます。
 最後ですけれども、27年度から概略設計に着手するよう考えており、それに向けて今年度内に基本計画の検証を終えるべく、次回の協議会を2月下旬から3月上旬に予定したいという市のお話がございました。
 続きまして、本体資料の3ページをお願いします。県道日野溝口線「矢倉峠工区」の供用開始についてでございます。
 下の位置図を見ていただきながらのほうがよいかと思いますが、日野溝口線のうち、日野町黒坂から伯耆町福岡の間につきましては、幅の狭い1車線道路しかなく、この隘路区間を解消するために、平成10年度から矢倉峠工区ということで事業を行っていたところでございます。
 このうち、青で表示している南側2.4キロにつきましては、平成21年度に供用していたところですけれども、このたび残りの1.3キロが完成の運びとなりまして、12月6日、午後3時の予定で供用開始することとなりました。
 供用開始に先立ちまして、同日、午前10時から開通式を開催いたします。委員の皆様には既に御案内を差し上げているところでございます。よろしくお願いいたします。

◎内田委員長
 ありがとうございました。
 報告6、鳥取空港の愛称決定に至る経緯については、後ほど文化観光スポーツ局から説明がありますので省略します。
 報告7、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告については、お手元の資料5、6ページにありますので説明を省略いたします。
 そうしますと、ただいままでの説明につきまして質疑等がございましたら。

○斉木委員
 南北自由通路等整備ですけれども、この案というのは、まずどこが出してきて、統轄監なりはどのような対応をされるのか。議論の進め方としてね。これは市が事業主体だから、市がこういうものをみんなつくって出してきて協議するのですか。

●倉元道路建設課長
 これにつきましては、米子市さんがJR系のコンサルタントに委託しておりますので、そこが原案なりたたき台をつくってくるという作業が前段でございます。その打ち合わせの中で、県、市も含めてワーキンググループの中で議論をしていきながら案として作業し、最終的に副市長、統轄監、JR副支社長の三者での協議会という場でオーソライズしていきながら、順次進めていく形になっていくものというふうに理解しております。

○斉木委員
 今回、第2回の会ということで、提案された案としてここに出ているのですけれども、2、3、私の意見をお願いしたいと思う。
 まず、別紙の図面、ピンク色の自由通路、線路を撤去して、もっと縮まる可能性もあるというのはJRの都合なのか、予算的な問題で、これを縮めると区画整理するところの用地買収が非常に広くなるので、そういうことができないのかということが前提になっているのか、あるいは線路だけの問題なのか。
 それと以前、私が取り上げたように、米子駅陰田町線に跨線橋ができましたけれども、自転車で通われる人は、風雨の中を傘も差せませんのでぬれながら自転車を長い距離を行くと。特に年配の方はとてもではないがこげないのでおりて渡るということで、あの跨線橋は自動車とかオートバイにはいいのだけれども、自転車には非常に不向きであります。そうすると、南北一体化の自由通路ができるので、警察の判断も聞かなければいけないですけれども、以前から言っているように、少なくともここの中を自転車を引いて通れないのか。私はそれぐらいのことは考えてもらわなければ南北一体化の意味がないということと言っているのですけれども。
 それと南口、以前言いましたように、今、駅北も法勝寺と道笑町のところの横断歩道がなくて、非常に不便と。これも入り口のところだけは何で車専用の道路になるのかということの2点を、まず教えてください。

●倉元道路建設課長
 最初に、自由通路の延長の短縮の可能性の部分ですけれども、これにつきましては、図面でいきますと、駅南広場と自由通路の結合点のあたりですけれども、現状、列車を洗浄する施設が3路線入っております。このうち、今の絵は2路線の洗浄施設を一部移転させていただける、JRさんもそれは可能だろうということで、既に基本計画の中でそういう方向も考えられてこの延長になっているということでございます。さらに残り1線分の洗浄施設についてどの程度、JRさんとして機能が低減してもいいかというあたりとか、あるいは延長は短くなりますけれども、事業をされる米子市さんのほうとしては、JRさんの土地を取得したり、線路を撤去したりするということの移転補償費が発生してまいりますので、その辺も最終的には費用対効果にもかかわってきます。そういうことを今後、総合的に検討していく中身になるのだろうというふうに思っております。
 2点目、弥生のところの跨線橋が自転車に不向きなので、この自由通路で自転車を通してはどうかというお話でございます。これにつきましては、そのようなお話もこの場でお聞かせをいただいていたところではございますけれども、最終的に道路を管理されることとなる米子市さんのほうとしましては、全国的にも自由通路の中で自転車を通しているというのが少ないということもあり、また、管理する側からしましても、小さなお子さんや御老人が自転車とぶつかるというような事故も危惧されるということで、少し遠回りになりますけれども、津山街道踏切や弥生の歩道橋を通っていただくという整理を米子市さんのほうとしてされたということでございます。
 最後の3点目のところが、ちょっとよく理解ができなかったのですけれども……。

○斉木委員
 一番後ろの図面、ロータリーに入る矢印と、出る矢印の間の2つ目の真ん中の矢印の横に横断歩道ができないか、要するにこのあたり真四角に人が動けるような設計にならないものだろうかと。今の駅北がちょうどこの状態で、駅北の場合でしたら、これの右上にワシントンホテルがあって、真四角、三差路で通るのだけれども、一番タクシーなどが出入りするところには横断歩道がないと。

●倉元道路建設課長
 今回はまだ概算事業費確認のための絵柄ということで、これでやるということではございませんので、そのような御意見があったということも三者で協議しながら議論を進めていきたいというふうに思います。

○斉木委員
 6メートル幅員で、これはやむを得ないだろうと思います。昔は10メートル幅員ぐらいでもやるというような話もあったぐらいなのですけれども。
 それで、自転車は何の事故があるか知りませんが、自転車をおりて引いて通ってくださいという指導をすればいいのであって、南北長い自由通路ができたからには、少なくとも自転車を引いていくぐらいな設計にしていただきたいなと、要望です。
 それともう一つ、図面の中で、青色でコンコース、駅事務所がございますね。最初は、この左側のエスカレーターがついている、ここに設置して、この機能も含めてやるような設計にしておりますという話だったのだけれども、これで見ると完全に分離したことになって、最初の話とはえらい違うなと。本来、橋上駅ということになると上に駅がなければいけないのですね。倉吉でもそうなのです、改札口は上で、改札して下におりる、ホームにおりるというのが一般的な橋上駅だろうと認識しているのですが、これは完全な通路ということで、ただ南北を通せばいいというような感じに映るのですけれども、そのあたり最初の話と、現在使っている左側のエスカレーターとの兼ね合いというのはどういうことになるのですか。

●倉元道路建設課長
 従前、橋上駅ということで、自由通路の途中から改札を通ってホームにおりるという形の時期がございましたけれども、その後、米子市さんとJRさんのほうでバリアフリー化を先に進めるということで、この着色していない部分を既に整理されたということもその後の状況の変化でございましたし、25年度にJRさんのほうから米子市さんのほうに提案のありました、今回のこの半橋上駅という形、既にできておりますバリアフリー化事業を前提とすることになるということと、橋上駅ということで線路の上に改札を持ってくると構造物的に大きなものになるということで、駅ビルのところに改札を持ってくるという形でこのたび考えられたということでございます。
 なお、先ほど倉吉駅のことを橋上駅とおっしゃいましたけれども、実際は倉吉駅につきましても、改札の位置は従前の駅の建物のあった位置ということでございまして、それと同じ構造であるということでございます。

○斉木委員
 倉吉駅、下が改札口だったけれども。

●倉元道路建設課長
 いえ、倉吉駅の改札口は線路の上にはないということです。

○斉木委員
 橋上駅はそれとして、今のエスカレーターはそのまま使うのですか。あれは非常に狭過ぎて困るのです。1人乗ってしまうと、急ぐ人は階段を走って上がれという設計なのです。鳥取駅のような2人分の幅のエスカレーターがないから、前の人が乗ったら最後、急いで上がろうと思っても動けない、閉じ込められたような感じになるので、とてもではないが、将来ずっとあのエスカレーターを使っていくということになると、ちょっと問題だと思いますが、どうでしょうか。

●倉元道路建設課長
 今までの我々課長級でのワーキンググループなり協議会の場での議論で、ちょっとその部分が出てきておりませんでしたので、このたびそういう御意見があったということを承りながら議論したいと思います。今、斉木委員がおっしゃっているのは、1番ホームにおりる……。

○斉木委員
 うん、3つあるエスカレーターの1、2か。

●倉元道路建設課長
 それぞれということですか。

○斉木委員
 2つ、エスカレーターのおりる分、それと今3つ黒に塗ってある、昔からあるエスカレーターですね。全部あの幅だと、とても追い越せないと。エスカレーターの中で追い越してもらっては困るというのなら別だけれども、乗ったら最後、急ぐ人はもう身動きがとれない。鳥取駅のように、後の方が左右に寄っておりていくというようなことが、このエスカレーターではなかなかできないということなのです。だから、あれをそのまま残して、ホームに上がったりおりたりするというのは非常に疑問だと。

●倉元道路建設課長
 少し補足させていただきますと、ここの分につきましては、米子市さんのテリトリーではなくJRさんのほうの関係ということもございますが、そういう御意見があったということを、今後ワーキンググループなり協議会の場での議論の俎上にのせていただきたいと思います。

○斉木委員
 余り言ってもいけないが、最後に言っておきます。最初、心配していたように、これは、ただ橋を通せばいいというような発想なのですよ。この駅周辺のまちづくり、にぎわいづくりをどうするかという観点が一つも入っていないと思うわけです。南北に橋を通して終わりだということになりはしないかという心配が非常にあるので、JRと県と市でしっかり練ってもらって。将来ずっと使わないといけないわけで、こんな、ただ橋を通すような話では、とてもではないが余り納得できませんね。よく言っておいてほしい。

●倉元道路建設課長
 ちょっとお答えしづらい部分ですけれども、まちづくりの関係につきましては、今回この絵柄が自由通路と駅南広場のところだけを取り出した形の絵になっておりますので、議論されていないというふうに受けとめられたかもしれませんけれども、本体の資料の2ページに書いておりますとおり、駅ビル機能、半橋上駅の部分につながる建物の破線の部分になるかと思いますけれども、そういう部分について、今後三者で一緒に考えていく必要があるという認識を改めてしたというところでございますし、公共サービスとしてどういうものを入れるべきかというようなこともあわせて議論を始めたところでございますので、そこについては補足させていただきたいというふうに思います。

○斉木委員
 最後に、鳥取県は統轄監と米子県土整備局長ほかになっていますが、皆さん方も出ているのですか。

●倉元道路建設課長
 もちろんです。

○斉木委員
 そうしましたら、そのあたりは黙っておられずに言ってください。

○浜田委員
 その件について……。

○藤井委員
 委員長。倉吉駅の場合は倉吉駅周辺整備特別委員会をつくって、そこで徹底的に議論したものなのですよ。この件はやはり西部議員懇談会みたいなもので集中的に。基本的なことを議論されていますので、そうされるべきではないかと思います。そんな気がしますが、整理をお願いします。

◎内田委員長
 今そういう案を藤井委員のほうから出していただきました。西部議員懇談会の担当は斉木委員と福間委員でございますので、あとで調整していただけますか。

○福間委員
 了解。

◎内田委員長
 よろしいですか。では、そのようにさせていただきます。ありがとうございます。
 どうしますか、浜田委員。

○浜田委員
 そちらの方向でぜひやるべきというふうに、今お話を聞いていてわかりましたが、この際だからどんとやろうというスタンスなのか、それともできる限り今の部分について活用できるものは活用する形で、お金を使わない方向でやろうということなのか、立ち位置がちょっとわからないのですね。今後、概算事業費の算出などをされるのですけれども、ここに枠がかけられてしまっているのか少し気になるところなので、そこも含めてやったらどうかと思いますが、どういう方向性を持ちながらやっておられるのかどうかだけ教えてください。

●倉元道路建設課長
 御承知のとおり、事業としては米子市さんが事業主体ということでございますので、全体事業費をどういうふうに考えるかということは、一義的には米子市さんが考えられるということになるかと思います。ただ、県の立場で申すべきは申し上げたいというふうに考えております。

◎内田委員長
 よろしいですか。
 ほかにございますか。
 ないようでしたら、その他に移りたいと思います。
 警察本部、県土整備部で、執行部の皆さん、何かございましたら。ございませんか。
 それでは、意見も尽きたようでございますので、以上をもちまして警察本部、県土整備部につきましては終了します。御苦労さまでした。
 暫時休憩いたします。11時45分再開といたします。

午前11時38分 休憩
午前11時45分 再開

◎内田委員長
 それでは、再開いたします。
 引き続き、地域振興部、文化観光スポーツ局に係る付議案の予備調査を行いたいと思います。
 既に政務調査会で説明を受けたものもございますので、執行部の皆様は、要領よく簡潔にお願いいたします。
 質疑につきましては、部局の説明終了後に行っていただきます。
 まず、地域振興部からですが、初めに、小倉地域振興部長の総括説明を求めます。

●小倉地域振興部長
 本議会に提案いたしました地域振興部の諸議案について、概要を説明させていただきます。
 資料を1枚めくっていただき、一般会計補正予算でございますが、1ページに記載しておりますとおり、7件の債務負担行為をお願いするものでございます。
 また、別紙でございますが、衆議院解散日専決分という資料をお配りしております。1枚めくっていただきますと、今回の衆議院選挙に基づきます経費を解散日専決処分をさせていただきました。議会の承認をお願いするものでございます。詳細につきましては関係課長から説明いたします。御審議のほど、よろしくお願いします。

◎内田委員長
 続きまして、酒嶋地域振興課長から説明を求めます。

●酒嶋地域振興課長
 それでは、議案説明資料、地域振興部、平成26年度11月補正予算関係分の1ページをごらんください。債務負担行為に関する調書でございます。今年度から、各総合事務所、地域振興局の所管が当部となっております。各事務所、地域振興局はそれぞれの庁舎管理を担当しております。来年度以降の各庁舎の清掃ですとか機械警備、電気工作物保安業務の委託のための入札等の準備を行うために、債務負担行為をお願いするものでございます。中部総合事務所に係るものが1件、西部総合事務所に係るものが1件、日野振興センターに係るものが5件でございます。
 この議案につきましては以上でございます。
 続きまして、別冊のほうになりますが、議案説明資料、予算に関する説明書(衆議院解散日専決分)の2ページをごらんください。衆議院議員選挙費でございます。4億1,297万円余の補正でございます。12月14日執行予定の第47回衆議院議員総選挙を公職選挙法に基づき管理執行するための経費でございます。
 事業の概要で四角内に書いておりますけれども、市町村で行われます投開票等に係る経費、ポスター掲示用に係る経費など市町村への交付金ですとか、候補者の選挙運動に係る公営費などの交付金、また、下のほうになりますけれども、政見放送経費など県分事業費、それから投票用紙印刷など、県が直接支出する経費といったものでございます。
 表外に注書きしておりますが、これらの経費につきましては、国会議員の選挙等の執行経費の基準に関する法律に基づきまして積算しているものでございます。
 3、制度の概要等を書いておりますが、公示日は12月2日、投開票日は12月14日でございます。
 続きまして、3ページをごらんください。衆議院議員総選挙と同時に執行されます最高裁判所裁判官の国民審査に係る経費でございます。415万円余の補正でございます。
 内容につきましては、審査公報発行経費などでございますが、これにつきましても、表の外に書いておりますが、同じく国会議員の選挙等の執行経費の基準に関する法律に基づき積算しているものでございます。
 以上、専決処分について承認をお願いするというものでございます。


◎内田委員長
 ありがとうございました。
 次に、文化観光スポーツ局から説明を求めます。
 まず最初に、森谷文化観光スポーツ局長に総括説明をお願いします。

●森谷文化観光スポーツ局長
 それでは、文化観光スポーツ局の議案説明資料をお願いいたします。めくっていただきまして、1ページです。総括表でございますけれども、本局からは補正予算をお願いしております。局全体補正額1億253万円余ということで、補正後の合計額は51億5,400万円余の金額になります。
 主な事業といたしましては、台湾交流推進事業ということで、来年の2月から3月にかけ台湾の台中市でランタンフェスティバルが行われますけれども、そのフェスティバルに観光PRのブース出展、あるいはマンガランタンの設置をしようとするものでございます。それから、先般全国第1号認定されたジャパンエコトラック関係の情報発信あるいは基盤整備、鳥取砂丘コナン空港という愛称化に伴う空港のコナン化事業、また年度当初から事業に取り組むための債務負担を幾つかお願いしております。詳細につきましては各課長のほうから説明いたしますので、よろしく御審議のほどお願いいたします。

◎内田委員長
 それでは、最初に、神庭文化政策課長から説明を求めます。

●神庭文化政策課長
 文化政策課でございます。資料の2ページをお開きください。債務負担行為といたしまして、第6回とっとり伝統芸能まつり開催事業を計上しております。今年度の補正額はゼロでございますが、平成27年から29年度の債務負担行為ということで3,532万8,000円を要求しております。
 事業の概要でございます。地域で守られてきました伝統行事・芸能を次世代に引き継ぎ、地域伝統芸能の伝承及び活用の機運を広げるため、年に1回開催しております、とっとり伝統芸能まつりにつきまして、事前に出演団体との調整あるいは効果的な広報等や、県内3地区で安定的な事業展開を行うため、3年間の債務負担行為を要求するものでございます。
 来年度につきましては、5月24日、米子での開催が予定されております。債務負担行為といたしましては、各年度ごとに1,177万6,000円を要求しております。
 続きまして17ページでございます。こちらのほうには債務負担、先ほど説明いたしました、とっとり伝統芸能まつり開催委託費といたしまして、平成27年度から29年度まで3,532万8,000円を要求しております。

●門脇交流推進課長
 続きまして、3ページをお願いいたします。台湾交流推進事業(台湾ランタンフェスティバルin台中への出展事業)でございます。
 事業の目的でございますが、台湾からの誘客促進、台湾台中市との交流促進を図るために、台湾最大級の観光イベント、ランタンフェスティバルに観光PRブースの出展でありますとか、コナンランタンの設置、米子がいな万灯振興会の皆さんの派遣等といった取り組みを行ってまいりたいと思います。
 台湾ランタンフェスティバルin台中について少し説明をさせていただきたいと思います。下に書いておりますけれども、ランタンフェスティバルそのものは、台湾各地で旧暦の1月15日を中心に開催をされています。この中でも今回は台中市で政府主催、あわせて台中市主催で行われる台湾全土で最大のお祭りということになっています。2月27日から3月15日までの17日間、台中駅を中心に開催されます。来場者が800万人以上という非常に大規模なお祭りということになっております。
 具体的な県の取り組みでございますが、2の主な事業内容に書かせていただいておりますが、観光PRブースを出展しまして、まんが王国とっとりですとか、温泉、食といった観光のPRを17日間ずっと行いたいと思っています。あわせてマンガランタン、「名探偵コナン」のランタンをこの期間設置しまして、観光PRの一つの大きな目玉として台湾の皆さんにも見ていただきたいと思っております。あわせて米子がいな万灯、当初予算で措置いただいておりますけれども、この期間に合わせて、がいな万灯の皆さんに台中でがいな万灯の披露をしていただきたいと思っています。後ほどありますけれども、鳥取砂丘コナン空港の取り組みといったものも、もちろんこの中で連携をしながら取り組んでいきたいと思っております。

●岩﨑観光戦略課長
 4ページをごらんください。こちらは局長からも説明がありましたけれども、ジャパンエコトラックが11月5日に記者会見をして、境港、皆生、大山を結ぶルートですけれども、第1号認定を受けたので、できるだけ早く整備をしていくための予算をお示ししております。
 具体的には、情報発信としてガイドマップの作成・配布、チラシ等の作成・配布、あとはアウトドア専門誌を活用した情報発信を考えております。これは国内もそうですし、あと国外、韓国、台湾といったサイクリング等が人気のある地域についても措置していこうと考えております。プラス受け地対策として案内表示の整備、これは県外の方を中心に、地理に不案内な方に対して認定ルートをお示しして、迷わず走れるようにしたいというものです。あと鬼太郎空港のほうで、バイクを組み立てて旅行に行かれる方もいらっしゃいますので、組み立て、解体できるスペース、空気入れ等の整備をあわせてしたいと考えております。
 続きまして5ページをごらんください。観光情報の発信事業、毎年やっている事業なのですけれども、このうち1,000万円を債務負担行為させていただきたいというものです。こちらは、年度当初から情報発信をするために、今年度中に契約を結べるように事務を進めるためのものであります。事業としては、中四国、関西、あるいは全国に向けたテレビ等での情報発信をするものございます。
 続きまして6ページをごらんください。「ぐるっと山陰」誘客促進事業、こちらも事業自体は継続なのですけれども、こちらも来年度の当初から速やかに執行できるように債務負担行為をお願いするものです。
 具体的には、1つ目がバス代の支援、旅行会社が催行するバスツアーの助成をしております。1台当たり3万円を想定して用意しております。2つ目が商品造成支援、こちらも1件当たり50万円を上限に、旅行会社に鳥取をめぐるような旅行商品の造成をお願いするものです。3つ目が観光パスポート、県内の観光施設に協力していただいて、割引き等をしていただくことを考えているのですけれども、それをまとめたパスポートを作成して発行しようというものです。いずれも鳥取県の観光連盟に10分の10補助して実施しようと考えております。
 続きまして7ページをごらんください。宿泊促進のWEBでの対策事業ですけれども、こちらも事業自体は継続ですが、年度当初からの速やかな執行のための債務負担行為です。
 具体的には、楽天、じゃらん、るるぶといった大手のウエブサイトと連携して、鳥取の観光情報を紹介しながら宿泊、誘客に結びつけるものです。こちらは鳥取県の旅館ホテル生活衛生同業組合への補助を考えております。
 続きまして8ページをごらんください。こちらも全体としては継続事業です。こちらの債務負担行為については、ことしから始めたGバスという鳥取県の中部、東部をめぐるバスが、特にジオパークとか砂の美術館を回るような運行をし始めたのですけれども、非常に好評でして、関西とか関東のお客様も多く乗られていますので、来年度も事業を執行していきたいと考えています。そのための支援の助成をここに載せております。これも年度当初から速やかに執行できるように債務負担行為をお願いするものです。
 次に9ページをごらんください。国内航空便を使った誘客のための事業でして、こちらは楽天、じゃらんの2社と本年度中に契約ができるように債務負担行為をお願いするものです。
 17ページをごらんいただきたいのですけれども、今申し上げた事業のうち、債務負担行為の部分をこちらにお示ししているのですけれども、国内航空便の事業は600万円、観光情報事業は1,000万円、二次交通整備は490万円、ぐるっと山陰は2,500万円、あと宿泊促進のWEB対策事業として650万円を27年度までの債務負担行為としてお願いしております。

●山﨑スポーツ振興監兼スポーツ課長
 そうしますと、資料10ページをごらんください。「新生」鳥取マラソン支援事業でございますけれども、130万円をお願いするものでございます。
 1の事業の目的のところでございますけれども、ことしの3月16日に新コースで鳥取マラソン2014を開催しましたけれども、そのときの反省点としまして、トイレ不足ですとか、交通渋滞対策が不十分といったような課題が指摘されました。こうした課題を解決するために、鳥取マラソンの実行委員会に対して所要の経費を追加支援するものでございます。
 2の主な事業内容でございますけれども、次回の実施日は来年の3月15日の日曜日でございます。エの参加定員でございますけれども、前回は3,000人でございましたけれども、300人ふやして3,300人としております。クの事業費でございますけれども、当初5,000万円余を予定しておりましたけれども、280万円ほど増額となり、そのうち県、市がそれぞれ130万円ずつ負担しようというものでございます。


●江原まんが王国官房長
 11ページをお願いします。鳥取空港コナン化事業ということで4,900万円余の補正をお願いいたします。
 鳥取空港利用促進懇話会の総会が11月12日に臨時に開かれまして、その際、鳥取空港の愛称を鳥取砂丘コナン空港とするということが決定いたしました。そのことを受けて、愛称にふさわしい空港の装飾を行い、あわせて情報発信をきちっとやっていくための経費でございます。
 内容ですが、情報発信につきましては、特に海外、そして首都圏での情報発信をこの際強化したいと考えております。装飾につきましては、この愛称を使ったサインですとか、飛行機を利用して空港に到着された方に、ああ、鳥取砂丘コナン空港に来たのだなと感じていただけるような装飾、あるいは空港内の写真撮影スポットを設けていきたい。また、国際会館のほうには遊びの要素を入れた装飾も取り入れていくということにしています。
 それから、国内における受け地対策として、県道の16カ所の道路標識の、鳥取空港というものを鳥取砂丘コナン空港に改めていく経費でございます。そしてオープニングセレモニーということで、年度内に実施したいと考えておりますが、このセレモニーにおきましても、話題性の高いものを仕込んでいきたいというふうに考えているところです。

◎内田委員長
 ありがとうございました。
 それでは、ただいままでの説明につきまして質疑等がございましたら。

○藤井委員
 3ページの最高裁判所裁判官国民審査費ですけれども、これはどういう法律に基づいているのか、この審査をすることによって、過去、何か意味のあることがあったのか聞いておきたいのですけれども。

●酒嶋地域振興課長
 この最高裁判所裁判官の国民審査につきましては、まず憲法79条のほうに規定がございます。具体的な手続につきましては、最高裁判所裁判官国民審査法という法律に基づいて執行されております。ただ、今、藤井委員がおっしゃいましたように、今まで罷免が成立した例はございません。罷免可とする投票につきましても、多いときで1割程度にとどまっていると。このことが直ちにこの制度の実効性のなさを証明するわけではございませんけれども、今、委員が御指摘のようにいろいろな議論、批判もあるのは事実でございます。ただ、特に日本の制度の中では内閣が最高裁判所裁判官の任命を行うわけなのですが、この任命権の乱用を事前に抑制するという民主的な手法については、この制度しかないというのが現実でございます。
 この審査に関する国民の意識の啓発ですとか、法律で制度はあるわけなのですけれども、この投票方法の改善というものによって、制度を効果的に導くという道はまだ残されているのではないかなと思います。御批判があるという認識はしております。

○藤井委員
 批判があるということを承知しながら、何年もだらだらと続けていかせるべきものなのかどうか。やはりどこかで誰かが言わないと、永久にこれが続いていく。ちょっとここで議論できる話ではないのですけれども、例えば市議会ですとか、議長会ですとか、どこかで誰かが提案しないと何も動かない、永久に続くのではないか。そのメリットにかわる方法は幾らでもあるはずなので、ちょっとそういう話を鳥取県議会議員がやったということだけは残しておいてほしいと思っています。

●小倉地域振興部長
 本委員会で意見のあったことは、しっかりと受けとめたいと思っておりますし、記録にもしっかり残ることですので、またしかるべき機会、発言する機会があれば、いろんなところで申していきたいというふうに思っています。

○福間委員
 衆議院解散の件、2ページ。衆議院の解散が2年前であるにもかかわらず、今回提案されている予算を見ると4,600万円、前回と比べ1割下がっているわけです。
 私は、こんな思いを持つのです。投票率向上のために、積極的な啓発活動というのは必要ではないですかというのは、あちこちでいろんな皆さんが主張していらっしゃる。ところが、投票諸経費等の市町村交付金は、4,600万円落ちてしまっている。これは実務をされる市町村が投票所を減らしたりしたなどもあるから、そうなのかなという気がしないでもないが、投票率を上げるための工夫、努力があるのですかという気がするのです。限られた時間でできないのかもしれないけれども、ちょっとつらいですねと。投票率を上げる、県民に、有権者に政治参加してもらうというのをもっと税を使ってでも大胆にすべきではないかと。これは要望として捉えてもらってもいいですけれども、ちょっとせつないですねというのが1点。
 もう1点は、文化観光スポーツ局。観光客誘致策等、観光振興政策の取り組みを、大胆にずっとされてきています。そのことで、県内の、例えば日ノ丸バスさんや日交バスさんやそのほか民間で観光バスなどやっていらっしゃるところに、どれほど恩恵があるのだろうかというのがあるのです。うまく結びついているのか、まだ道半ばということなのか。これだけどんどん支援策を講じて、外国や県外からお客さんが来てくださるが、日ノ丸さんや日交さんや県内のほかのバス会社は、少しは潤っているのだろうかという気がするのです。
 クルーズ船は26年度目標値が1万6,000人、来年度は3万人、さらに5万人へと想定されている。それほどお客さんが来てくださり、日ノ丸さんも日交さんも収入が上がって、赤字の路線バスへ回せるような格好があるなら、県民も税を使うことにみんな賛成してくれるのではないかなという思いを持つのです。だから、それが実はまだ道半ばということなのか、そこら辺について。
 観光振興策は否定するものでも何でもなく、基本的にはやるべきだと。だから提案の内容については賛同しますが、ただ、それが既存の県内のバス事業者等にどれだけ恩恵があるのか、そのことで路線バスがうまく成り立たないのだが、何とかこれがはね返れるような方法に結びつけれないのだろうかという気持ちがあるのですが。

●小倉地域振興部長
 我々としても投票率アップというのは悲願でございますが、選挙が始まるからといって、投票率アップに向けた取り組みをすぐさまやって効果があるものではないと思っています。日々の積み重ねだと思います。ですから、選管のほうもそれなりに広報活動をやって、いろんな施策を講じてやっていますし、我々としても県民とのパートナーシップという分野で、投票率アップに向けた取り組みをこれからも重ねていく、強化していく、そんな意気込みはございますので、よろしくお願いします。

●森谷文化観光スポーツ局長
 非常に難しい内容のお話だったと思っています。観光振興は言っていただいたように、我々も積極的に一生懸命取り組むべき柱だと思っています。観光産業は裾野の広い産業で、宿泊、飲食、あるいは土産物、その中の大きな一つの柱にやはり運輸ということで、交通機関等にも恩恵があるものだと理解しております。
 例えばこの間もマリナー・オブ・ザ・シーズが来ました。主に中国から3,000人余のお客さんが境港におり立ったわけですけれども、あのとき正直言って一番困ったのが、やはりバスです。その確保に県内だけではもう回らない、足らないということで県外にもお願いしたというようなこともありますけれども、そういう意味で、直接的にバス会社にも恩恵は波及しているとは思っております。
 ただ、どれだけこの観光の経費をつぎ込んで、バス会社にどれだけ直接的な効果で流れているかといったような数字までは、ちょっと把握できておりません。バス事業者の方にどういう状況でしょうかみたいなところは発注する、お願いするような場面で聞いてはおりますけれども、それが幾らであるとか、会社の経営にどれだけ恩恵効果があったのかというところまでは、ちょっと把握していないというところがあります。

○福間委員
 もう1点、これは要望と捉えていただいて結構ですけれども、境港にクルーズ船が入ってきますと、地元のバス業者が最優先で充当してもらえるのかと。県内に日ノ丸さんや日交さん、そのほか何社、何台あるかわかりませんが、そういう皆さんに境港にクルーズ船が来ることになったら、もう車が足りないぐらい、フル回転という仕掛けにしてあげないと。中央の大手の旅行会社が受けたものだから、外国がやっているから、県内の旅行会社は手を出せないという話だとちょっとつらいですねと。
 来年も再来年もクルーズ船で外国のお客さんにお越しいただくということが軌道に乗りつつあって、皆さん方の取り組みを非常に高く評価したいと思うのです。ですから、先ほどおっしゃったように、県内のいろんな業種の皆さんに恩恵を受けるように。観光業者の皆さんなども、何で県外のバスばかり並んでいるのかみたいなことでちょっとつらいですねと。足りないのかもしれないけれども、そこら辺は意識的に連携できるような取り組みをやっていらっしゃるでしょうけれども、強くお願いをしておきたいと思います。

●森谷文化観光スポーツ局長
 おっしゃるとおり、せっかく県費を投入していくわけですから、県内優先、今もやっておりますし、これからもそういう形でやっていきたいと思っています。

○藤井委員
 福間委員が部長に言いくるめられたので、ちょっといいですか。選挙の投票率を上げる努力を選挙のたびごとにやるというのは大いに意味があって、選管がやってるからそちらのほうにというような答弁だったけれども、いい提案なので、例えば小選挙区がどうのこうのという理解だって十分ではないわけですから、県費を使ってするかどうかは別として、やはり国に要求、各選挙区ごとに投票率確保のための予算をつくってほしいという要請はあってしかるべきでないかと思いますけれども。

○福間委員
 部長の答弁を、それでよしとしたのは、結局、有権者の考え方が問題なのですよね。自分たちが与えられた最大の権利を放棄しているというのが問題なのですから、各種機関の選管も呼びかけていくということはやっていかなければいけないけれども、根本的にはやはり教育の問題から掘り下げなければいけないと思っているのです。だから、派手派手しく何とかいろんな工夫をしてほしいなと思うのですけれども、有権者がもっと政治に参加するということが根本的な問題だと思うのです。

○藤井委員
 あなたの質問は、要するに各選挙ごとにそういう経費をつくってくださいという質問だったと思うので、それは賛成ですという答弁であってほしいということを言ったのであって、あなたと討論するつもりは……。

○福間委員
 いや、討論していきましょうよ。

○藤井委員
 いやいや。

◎内田委員長
 今、各委員の方からありましたように、基本的な問題が少し抜け落ちているというぐあいに思っていますので、そのあたりは部長のほうできちっと国に申し上げるなり、しっかりした対応をしていただきたいというぐあいに思います。
 ほかにございますか。

○浜田委員
 そういう意味では、さっき藤井委員がおっしゃいましたけれども、最高裁判所の裁判官の国民審査ですけれども、裁判官の名前、顔すら知らなかったりという状況が片方にあって、判断材料が手に入っていないのですよね。その情報提供という役割は、県にないわけですね。

●酒嶋地域振興課長
 資料の3ページに事業の内容を書いておりますけれども、あくまでもこれは国のほうから国民審査公報という形で示されるものでございます。投票に行きましょう、審査に行きましょうという一般的な広報は当然行ってまいりますけれども、個々具体の裁判官の方々の広報を行う権限は、県の選管に任されておりません。あくまでも国のほうになります。

○浜田委員
 こちらからもっと要望したり要求したりするということはできますよね。

●酒嶋地域振興課長
 今の国民審査の公報が、どういった面が足りないのかといった意見を国のほうなりに上げていくということは当然できるかと思います。足らざる部分について、こういう面で補ってほしいといった意見、要望というものは出せるかと思います。

○浜田委員
 選挙一般全てそうですけれども、判断材料がないと決断できない、では白票を入れるかという話になってしまうので、さきほどの教育の話ではないのですけれども、国民一人一人が正しい判断ができる大前提の情報をきちっと提供するというところがないと、少し難しいなというふうに思ったものですから、済みません。

◎内田委員長
 よろしいですか。
 ほかにございますか。
 ないようでしたら、暫時休憩に入りたいと思います。午後1時から報告事項について説明を受けたいと思います。よろしいですか。
 それで暫時休憩いたします。

午後0時23分 休憩
午後1時00分 再開

◎内田委員長
 それでは再開いたします。
 報告事項に移りたいと思います。
 質疑等につきましては、説明終了後に行っていただきます。
 まず、地域振興部から、鳥取市の中核市移行に関する県・市協議会について及び平成25年度決算に係る健全化判断比率・資金不足比率について、酒嶋地域振興課長の説明を求めます。

●酒嶋地域振興課長
 地域振興課でございます。地域振興部の資料1ページをごらんください。鳥取市の中核市移行に関する県・市の第2回目の協議会を11月18日に開催いたしましたので、その概要を報告するものでございます。
 議事及び説明概要であります。まず、(1)中核市移行に向けた基本方針等についてでございます。これにつきましては、鳥取市のほうから説明がございました。中核市権限に加え相乗効果によりサービス向上を図ること、それから、法定移譲事務以外の事務もセットで移譲を受けるよう調整すること、それから、県から東部4町の保健所事務に関する事務の委託を受けること等を基本方針として進めていくということについて、改めて市のほうから説明があり、県、市でお互いに確認をしたところでございます。
 次に、(2)中核市移行に係る行程・検討事項について、同じく鳥取市から説明がございました。これについては、特に保健所業務に係る専門職員の確保、移譲事務に係る経費と財政措置の精査、既存施設の活用等について県との調整に当たり、これらを課題として認識している旨、説明があったところでございます。
 次に、各PTのほうで事務の細部調整が行われておりますけれども、県、市双方のPTから、その調整の取り組み状況について報告があったところでございます。
 第1回の協議会で、中核市移行に当たり、市で4町の保健所業務も一体的に実施する場合、町の業務が後回しにされないようなシステムづくりが必要といった意見があったのですが、それに対しまして、まだこれは担当課案でございますけれども、(4)のところで書いておりますけれども、本年の改正自治法で創設されました新たで緩やかな自治体間の連携の仕組みであります、この連携協約を活用してはどうかという提案を県のほうからさせていただいたところでございます。
 主な質疑・意見については2のとおりでございます。市のほうからは、移譲事務についてノウハウがないため、実務経験のある県の職員の移行も含めて、移譲後の専門職員の確保について支援をお願いしたいといった意見、また、将来にわたって4町におけるサービスが低下しないための仕組みづくりについて引き続き検討が必要だといった意見、最後に、今、事業の手戻りが生じないよう、早目早目の方針決定といった意見が出されたところでございます。
 次に、同じ資料2ページのほうをごらんください。平成25年度の市町村の普通会計、地方公営企業の決算が取りまとまり、それから算定されます健全化判断比率とか資金不足比率といった財政指標の数値が確定しましたので、報告するものでございます。
 2ページは、県内市町村の全般の概況を総括したものでございます。3ページのほうに市町村ごとの表をつけておりますのでごらんいただきたいと思いますけれども、地方自治体財政健全化法に基づいてこういった比率が算定されますが、この法律では各自治体の決算に基づいて、表頭に書いておりますけれども、実質赤字比率、連結実質赤字比率、実質公債費比率、将来負担比率、これらを総称して健全化判断比率と申しておりますけれども、これらの算定、議会報告と公表が義務づけられているところでございます。
 表の見方ですけれども、例えば(1)実質赤字比率ですが、各市町村の単年度の一般会計と普通会計が赤字だったかどうか見る指標でございます。見てのとおり、県内市町村で赤字団体はございません。(1)の下のほうに、早期健全化基準という欄で11.25から15といった数字がございますが、これは自治体の財政規模によって設定される数値に幅がありますけれども、この数値を超えると自主的に健全化計画を策定する団体に位置づけられるといったものであります。さらにその下の財政再生基準という数値を超えますと、財政再生団体となりまして、再生計画の策定、それから財政運営について国の関与がなされて、地方債の起債の制限がかかるといったことになってまいります。
 ちなみに、財政再生団体は夕張市のみございます。それから財政健全化団体は青森県の大鰐町といった2つがございます。
 次に、(2)連結実質赤字比率ですが、これは普通会計に公営企業会計などを加えた全ての会計の赤字額の比率でございます。これも全て赤字なしとなっております。昨年度は米子が赤字でございましたが解消されたということで、全団体赤字なしということでございます。健全化基準あるいは財政再生基準については、見方は同じでございます。
 次に、(3)実質公債比率ですが、これは各団体の一般財源の大きさと標準税収入額、普通交付税、譲与税等を加えた標準財政規模から交付税に算定されます地方債の元利償還金を除いた額に対します地方債の返済額の比率でございます。投資的事業によって単年度で大きく変動するということがございまして、この指標につきましては3カ年平均がとられております。いずれの市町村も早期健全化基準25%未満で、一番実質公債比率の高い団体は日野町で20.3%ですけれども、早期健全化基準よりは低く、さらに日野町は自主的に健全化策を進めてこられ、ここ数年、数値も下がってきているところでございます。また、地方債発行に許可が必要な18%以上の団体は、昨年は北栄町が18%以上でございましたが、25年度決算では米子市と日野町の2団体というふうになっております。
 次に、将来負担比率でございます。これは標準財政規模から交付税に算定されます地方債の元利償還金を除いた額に対する地方債の残高ですとか、地方公社や損失補償を行っております出資法人に対する負債がどれだけあるかという数値でございます。
 表の見方ですけれども、例えば鳥取市が99.7%と、ほぼ100%でありますけれども、ほぼ1年分の鳥取市の標準財政規模分が、同規模の将来負担であるというように見ていただければよろしいかと思います。いずれの市町村も、早期健全化基準が350という数字でございますが、この数字から大きく下回っており、この点はまあまあの状況というふうに思っております。
 2ページのほうに戻っていただいて、健全化判断比率の状況については、ただいま御説明したとおりでございますし、下のほうの(2)資金不足比率は、公営企業の資金不足の額を公営企業の事業規模をあらわします料金収入等の額と比較して、経営状況の悪化の度合いを示す指標でございます。
 経営健全化基準については、下の欄外に書いておりますが20%になります。米子市の流通業務団地整備事業特別会計で資金不足が解消されたことから、25年度は該当団体はなくなったところでございます。
 あと4ページから7ページまで、普通会計、地方公営企業の決算の概要、各市町村の決算の概要をつけておりますので、また後ほどごらんいただければと思います。

◎内田委員長
 続きまして、とっとり暮らし首都圏PRイベントの開催結果について及び鳥取県の移住状況について、尾崎とっとり暮らし支援課長。

●尾崎とっとり暮らし支援課長
 それでは、8ページをお願いいたします。とっとり暮らし首都圏PRイベントの開催結果でございます。
 本県への移住定住者の確保を目指しまして、10月18日と19日の2日間、東京都内におきましてNPO法人の鳥の劇場の協力を得まして、子育て世代を対象に、本県のよさをPRするトークイベントを開催いたしました。
 内容としましては、鳥取に移住されている方のお話の合間に、子供向けの演劇を行う取り組みで、子育て世代を中心に来場者数は2日間で702名ということでございました。
 来場者の声ということで書いておりますが、アンケートによりますと鳥取での子育てのしやすさがわかったとか、現地に行ってみたい、鳥取に興味が湧いて身近になった、森のようちえんに興味があり移住したい、移住を決めたというふうな方もございました。このイベントで、新たに37組、124名の方が鳥取の情報を欲しいという御要望もございまして、今後メルマガ等で鳥取の観光情報も含め情報提供することにしております。
 今後の東京での移住関係の取り組みですが、東京のアンテナショップで、1月31日に市町村合同の移住相談会、さらにはナイター相談会、出張相談会というふうな形で、アンテナショップでの開催を予定しているところでございます。
 9ページでございます。鳥取県への移住状況の今年度の上半期の移住者数を速報値ということで取りまとめましたので、御報告させていただきたいと思います。
 移住者数は、世帯数で347世帯、人数は543名、対前年で37%の増加となっております。平成23年度からの移住者数は現在、今年度の上半期で2,715名というふうな数値になっております。多かった市町村の順番としましては、鳥取市、琴浦町、伯耆町でございました。
 対前年で最も増加したのは琴浦町でございまして、69名と人数がふえております。琴浦町に増加要因についてお伺いしましたところ、平成25年度から相談員を置いてきめ細かな対応をしてきたこと、それからお試し住宅を設置して効果が上がってきたというふうな要因分析をされておりました。
 今後、1月には2回目となります東京での相談会、それから大阪での市町村合同相談会を開催をするとともに、引き続き移住者の視点に立って相談対応を行っていきたいと考えております。
 なお、この集計でございますが、市町村の住民登録窓口における移住者の方からのアンケートをもとに、市町村に世帯数と移住者のみの集計をお願いし、その数値のみをいただいたもので、移住者の出身地等の詳細情報をいただいておりませんので、年度当初に御報告させていただきました詳細な分析は、現在のところ行えておりません。年度トータルで、また御報告させていただきたいと思います。

◎内田委員長
 次に、若桜鉄道「若桜谷観光号」について及び「山陰いいもの探県隊」トークイベントについて、寺口交通政策課長の説明を求めます。

●寺口交通政策課長
 そういたしますと、資料の10ページをお願いいたします。若桜鉄道「若桜谷観光号」についてでございます。
 若桜鉄道では、鉄道の魅力を幅広く発信することを目的としまして、列車にガイドが同乗して若桜線沿線の見どころなどを紹介する若桜谷観光号の運行を始められました。11月3日から開始しているのですけれども、その初日、初便にあわせJR鳥取駅で出発式が行われたところでございます。
 出発式の概要について簡単に説明させていただきます。11月3日の午前9時30分から9時45分まで、JR鳥取駅の4番乗り場で開催されております。内容といたしましては、若桜鉄道の新たな取り組みとして運行される、この若桜谷観光号の紹介とPRを行ったものでございます。県のほうからは平井知事が出席し、また若桜町長、JR米子支社から遠藤駅長等が出席されて行っております。公募で選ばれたガイドさんもこのイベントに出席して、その後、一緒に列車にも同乗されておられます。
 若桜谷観光号の概要について少し紹介させていただきたいと、下半分に書いております。
 まず、この若桜谷観光号は、通常、定期列車として走っておりますものをそのまま活用しております。11月3日から毎週土曜日、日曜日、祝日に鳥取駅を9時45分発、若桜駅10時37分着の便に対応しているものでございます。
 この便につきましては、観光ガイドが列車に乗り込みまして、車窓から見える風景ですとか氷ノ山など観光スポットの紹介等を行ったり、社内で沿線のガイドブックを無料配布したりというようなことを行っております。この観光ガイドにつきまして、その次に紹介させていただいておりますが、若桜鉄道株式会社が公募で選ばれた方々で、1回2名程度が乗務しております。
 この列車内で試食販売等を行っておりまして、11月のうちには八頭町の田中農場さんが3日間、自分のところでつくられたドレッシングの試食販売等を実施されており、こういった取り組みは、今後11月の終わりから12月にかけても継続してされる予定だと伺っております。
 続きまして、資料11ページをお願いいたします。「山陰いいもの探県隊」トークイベントについてでございます。
 こちらは、JR西日本さんの取り組みでございまして、JR西日本が、平成29年春から予定しております特別寝台列車の運行に向けまして、地域の魅力を掘り起こし、さらに情報発信していくような民間の活動部隊を立ち上げられました。この名称が山陰いいもの探県隊という組織でございます。これにあわせ、11月2日と3日に鳥取駅で鳥取駅フェスタというのが開催されたのですけれども、初日2日の午後、地元の探県隊員等が一緒になってトークイベントを開催されたところでございます。
 この山陰いいもの探県隊、トップをキャプテンと呼んでいるのですけれども、JR西日本松江支店長の内山支店長さんがキャプテンとなりまして、鳥取・島根両県の観光関係者、商工関係者、マスコミ関係者等で構成されているところでございます。キャプテン1名のほかに、現在、山陰両県合わせ39名の山陰いいもの探県隊の隊員が任命されているところでございます。
 主な活動内容としまして、山陰両県の地域資源の再発見、再評価等、情報発信や物品の販路拡大、観光誘致等の取り組みとか、先ほど申しました特別寝台列車の中で提供される料理や調度品などの候補について現地などで点検等されたり、地元におきまして地域の魅力等についての座談会の開催といったことを計画しておられるところでございます。
 当日のイベントの状況につきまして下半分に掲載しておりますけれども、11月2日の午後2時45分から3時15分の30分間、鳥取駅内の1階コンコースのところで山陰いいもの探県隊の活動内容ですとか、鳥取で選ばれております隊員の紹介等をされたところでございます。以下は資料に記載のとおりでございますので、御確認いただければと思います。

◎内田委員長
 鳥取空港の愛称決定に至る経緯については、後ほど文化観光スポーツ局から説明がありますので省略いたします。
 「あいサポート・よなごマルシェ」の開催概要について、安本西部総合事務所地域振興局長の説明を求めます。

●安本西部総合事務所地域振興局長
 西部総合事務所でございます。13ページをお願いいたします。先月実施いたしました、あいサポート・よなごマルシェについて御報告いたします。
 この事業の概要でございますが、あいサポート・アートとっとりフェスタにおけます西部地区のメーンイベントの、あいサポートコンサートにあわせて開催したものでございまして、西部地区の障害者団体、経済界、地元の高校生たちと一緒になって、会場周辺で、いわば市場の屋台のようなにぎわいを創出し、地域と連携した盛り上げを図ったものでございます。
 今回の事業につきましては、総合事務所の地域課題解決事業を活用させていただいております。実施日につきましては、あいサポートコンサートが開催されました10月4日、会場となりました米子市公会堂の前庭を中心に開催いたしました。
 4番目の開催内容でございますが、大きく2つございまして、(1)として、地元の障害者就労事業所と米子商工会議所青年部の出しました15の屋台での、野菜、焼きそば、タコ焼き、クッキーとかいった地元の特産品とか生産品、加工品の販売が一つでございました。(2)としまして、米子南高校の商業クラブの皆さんの企画された、LEDを使ったイルミネーションを、コンサート前の1週間にわたり夜に点灯いたしました。
 7番目の成果等でございますが、1週間前からイルミネーションの電飾や、あいサポートマークの看板などにより、機運が大変盛り上がりまして、当日はコンサートとの相乗効果もございまして、600人に及ぶ来場者でにぎわったところでございます。丸の2つ目でございますが、ほとんどの障害者就労事業所の屋台で売り上げ目標を達成しました結果、事業所全体で40万円を超える売り上げがございまして、来場者との触れ合いもございましたし、事業所の認知度が高まったところでございます。下の写真の上段に、当日のにぎわいの様子をお示ししております。
 なお、3つ目の丸に記しておりますけれども、イルミネーションの初日に点灯式を行いまして、あいサポートキャラバン隊あるいはパレットくんも参加しまして、障害を持った方々の歌とか踊り、楽器演奏などが披露され、大変盛り上がったところでございます。下段の写真がその様子でございます。
 こうした取り組みを通じまして、あいサポートコンサート、ひいてはあいサポートフェスタ全体の周知の盛り上がりにつながったものと考えております。

◎内田委員長
 次に、文化観光スポーツ局からの報告に移ります。
 まず、鳥取県・江原道友好交流20周年記念行事の開催及び参加結果について、門脇交流推進課長の説明を求めます。

●門脇交流推進課長
 それでは、続きまして、文化観光スポーツ局の資料1ページをごらんをいただきたいと思います。鳥取県・江原道友好交流20周年記念行事の開催、参加結果について報告させていただきます。
 御案内のとおり、鳥取県と江原道が1994年に友好交流を締結して20周年を迎えました。今回、両地域で記念の行事を開催しましたので、その概要について報告させていただきます。
 まず初めに、鳥取県の開催概要でございます。江原道の代表団43名、崔文洵知事を初めとする43名の方をお迎えして、10月4日、5日の2日間、記念の行事を開催いたしました。
 主な行事を御紹介いたしますと、10月4日には全国障がい者芸術・文化祭、あいサポートコンサートに参加いたしまして、あいサポート運動の推進に関する協定書の調印等の行事を行いました。また、このほかにもDBSフェリー、ターミナルの視察ですとか、野田議長の表敬といった行事を行いました。また、10月5日にはメーンとなります記念式典を開催いたしました。
 3番に書いております記念式典の概要について、少しだけ御紹介をさせていただきたいと思います。
 この記念式典には、一般県民の方、江原道代表団の方ですとか、チャーター便を利用していらっしゃった訪問団の方、全体で250名の方に参加をいただきました。その中で行われました両県道知事対談の中で、平井知事が、深い信頼関係で結ばれている両県道が、北東アジア連携の先導的役割を発揮しながら地域の発展に寄与することに強い意欲を示されました。また、崔文洵知事のほうからは、両地域が環日本海地域をリードして、広域での観光とか物流の交通網をつくっていこうといったことを提唱されたところでございました。また、この行事の中で、大学生の未来への約束という交流への思いの発表ですとか、平井知事が名誉道知事に委嘱され、崔文洵知事より委嘱盾の贈呈等が行われたところでございます。
 めくっていただき、2ページをお願いいたします。今度は江原道のほうで行事が開催され、平井知事、野田議長を初め、鳥取県から44名の方が参加いたしました。
 10月21日には友好交流20周年の記念のレセプション、22日には日韓ピースウォーク、江原道での出発式でありますとか、崔文洵知事表敬、金是晟江原道議長表敬、江原道議会にて野田議長、平井知事も演説を行われました。加えて2014ポストカプセル開封式典といった行事が行われたところでございます。また、23日にはGTI国際貿易・投資博覧会といった行事も行われまして、その開幕式に参加されました。
 主な行事内容を若干御紹介させていただきたいと思います。
 まず初めに、友好交流20周年記念レセプションでは、両県道知事、議長、そして友好交流協定を締結された当時の李相龍知事さんも参加されました。こういった方々が一堂に会され、これまでの友好交流を振り返りながら、今後のさらなる交流に向けた意見交換をしたところでございます。また逆に、崔文洵知事に対しまして、鳥取県の名誉知事に委嘱といった記念のセレモニーも行われたところでございます。
 2番目、崔文洵知事への表敬の中では、平井知事から、今後のさらなる交流の推進と、2018年に江原道平昌で実施されます冬季オリンピックの成功に向け鳥取県としても協力していきたいといったこと、両県道で環日本海定期貨客船を活用して、経済、人、物の交流をさらに発展させていくことが必要といった呼びかけをされたところでございます。これに対して、崔文洵知事からは、たびたび会うことで両地域のきずなが強くなり、今後、互いの関係がさらに発展して具体的な成果につながっていくだろうといったことを期待する旨の発言がございました。またあわせて、環日本海定期貨客船につきましても、具体的な航路活性化に向けた検討を事務ベースで始めているといった旨の発言があったところでございます。
 最後に1点、御紹介させていただきます。江原道議会にて、野田議長、平井知事の演説がございました。野田議長からは、江原道議会で発言する機会をいただいたことに対する謝意を述べられた上で、日韓交流のモデルケースと言われる両地域の交流を紹介しながら、2010年に友好交流に関する合意書を交わした両県道議会での交流の発展でありますとか、お互いの地域の交流のさらなる推進を呼びかけられました。
 平井知事のほうからは韓国語で、青少年、観光、文化、教育など幅広い分野で20年間交流を続けてきたこと、そして鳥取県と江原道は非常に深い信頼関係で結ばれ、一つの家族になっている旨の発言をされました。また、交流の大きな成果であります就航5年目を迎えました環日本海定期貨客船も活用しながら、両地域のリーディングパートナーシップを発揮しながら北東アジア地域の発展の核、エンジンとなり未来を一緒に開いていこうといった呼びかけをされたところでございます。

◎内田委員長
 次に、冬のフラワーイルミネーションinとっとり花回廊の開催について、岩﨑観光戦略課長の説明を求めます。

●岩﨑観光戦略課長
 引き続き3ページをごらんください。ちょうど先週から、とっとり花回廊で100万球のイルミネーションが始まりました。ことしでとっとり花回廊は15周年を迎えていまして、節目の年でもあり、西の観光素材、特に冬場の観光素材を充実させ、夜の観光素材を提供することで宿泊にもつなげたいという目的から、県のほうで財政支援をしまして、この100万球のイルミネーションを実施しております。
 期間は11月21日から1月末まで、毎日5時半から9時まで、70日近く実施する予定にしております。先週から始まって、この4日間で1万6,000人以上来られ、非常にいい出だしをしております。目標として10万人の入り込みを掲げているのですけれども、このままうまくいけば目標も達成できるのではないかと期待しているところです。
 毎日、DMXというコンピューター制御のイルミネーションを実施したり、花火を200発、1月1日には500発を打ち上げる予定にもしていますので、いろんな楽しみ方ができると思います。
 交通手段についてもいろいろ取り組んでおりまして、まず、JR米子駅ととっとり花回廊の往復バスを、このイルミネーションの時間帯だけでも3往復するようにしています。こちらは日本交通さんに協力していただいて、あとは花回廊さんのほうで無料バスを出している状況です。また、皆生温泉からも1日2往復出しています。これは金、土、日、あと12月22日から1月4日の間、日ノ丸交通さんのバスを使用して、県で支援しながら実施しております。あと、書いておりませんけれども、伯耆町の観光協会のほうで伯耆町内の大山ロイヤル等をめぐるバスも1日1往復出しておりまして、こちらはチロル観光さんのバスを使って、同じく県で支援しながら実施しております。
 4ページをごらんください。県内のさまざまな観光施設との連携も図ろうということで、例えば羽合臨海公園、燕趙園、夢みなとタワー、砂の美術館や砂丘イリュージョンといったところとの連携も図っています。そのために会議も複数開催しまして、連携してプロモーション、資材づくり等をしております。また、割引きも実施しておりまして、花回廊に来られるお客さんについては、砂の美術館の入場券の半券を持参すれば、大人であれば700円が630円になる、逆に砂の美術館に来られるお客様は、花回廊入場券の半券を持参いただくと、大人で600円から500円に値引きするというふうに、入場料の連携も図っています。
 お手元に御用意させていただいている、ヒカリdeアートと書かれているチラシに、今申し上げたさまざまなイルミネーションの取り組みの連携を紹介しておりますので、また御参照いただければと思います。
 こういう資材を使って、岡山で山陽放送、瀬戸内海放送、山陽新聞にプロモーションに訪問したり、あるいは今、別途実施していますウエルカニキャンペーンの一つの観光素材としても各所で紹介させていただいているところです。あとラジオでの紹介と、ちょうど今、JRのほうで発行され始めました広報紙「西Navi」の中ほど1ページを使って紹介していますので、こういった広報もいろんな形で実施させていただいているところです。

◎内田委員長
 続きまして、ワールドトレイルズカンファレンス等の鳥取県開催について、山根中部総合事務所地域振興局長の説明を求めます。

●山根中部総合事務所地域振興局長
 5ページをお願いいたします。平成22年から韓国の済州島でウオーキング、トレッキング団体の国際会議、ワールドトレイルズカンファレンスが開催されておりますが、それの28年の鳥取県開催が内定いたしました。また、その会議のアジア版とも言えるアジアトレイルズカンファレンスの27年度鳥取県開催が決定いたしました。
 ワールドトレイルズカンファレンスでございますが、世界18カ国50団体、過去の例でいきますと大体300名弱、280名ぐらいが参加されますウオーキング団体の国際会議でございます。今まではずっと韓国の済州島で開催されておりました。韓国の済州島以外で開催されるのは、28年に鳥取県で開催されるのが初めてでございます。今のところ、平成28年の秋ごろ鳥取県での開催を予定しております。
 開催内容としまして、講演会ですとか、各団体によるプレゼンテーションのほか、ウオーキング大会等を開催いたしまして、このウオーキングの関係者以外にも多くの方に鳥取県に来ていただこうと考えております。
 飛びまして3、今後のスケジュールですが、平成27年1月15日、16日のあたりで正式に開催が決定する予定でございます。
 戻っていただき2、アジアトレイルズカンファレンスでございますが、日本と中国、韓国、3カ国のウオーキング15団体によりますアジア版の会議でございます。これは来年の平成27年秋を予定しております。トレイルズネットワークの会議、総会とかもございますほか、これにつきましてもウオーキング大会を開催しまして、より多くの方々においでいただきたいというふうに考えております。

◎内田委員長
 次に、タイチャーター便の就航決定について、市村観光戦略課観光誘客室長の説明を求めます。

●市村観光戦略課観光誘客室長
 それでは、6ページをごらんください。昨年11月の鳥取県のタイビューローの開設もあり、県としましても東南アジア、タイに対して、観光誘客のアプローチを積極的に仕掛けているところでございますけれども、このたびバンコク-米子間のチャーター便の就航が決定しましたので報告させていただきます。
 まず、チャーター便を催行する旅行会社ですけれども、日本側のほうは株式会社農協観光鳥取支店です。タイ側がタイシンエクスプレスという会社です。こちらの会長さんは、ことし1月に来県をされたタイ旅行業協会の最高顧問をされている方で、アネークさんという方が社長を務める会社でございます。この会社では、ほかにも新潟や花巻でチャーター便を催行されている実績がございます。
 航空会社のほうは、アジア・アトランティック・エアラインズという航空会社でございます。H.I.S.の子会社というふうに聞いております。
 利用機材のほうは、B767-300、251人乗りでございます。米子ソウル便が154人乗りですので、少し大きな機材となります。
 就航日程のほうですけれども、3月21日土曜日です。相互チャーターということで、両方のお客さんが乗ってくるのですけれども、真夜中に、バンコクスワナプーム空港からタイ人の観光客を乗せて、朝、米子鬼太郎空港に到着いたします。折り返し、この飛行機が11時に米子鬼太郎空港を出発して、現地時間16時にバンコクスワナプーム空港に到着いたします。これが往路でございます。
 帰路のほうは3月25日に、今度は夜中にバンコクを飛び立ちまして、朝、米子鬼太郎空港に到着し、これに日本人観光客が乗って帰ってきます。そして折り返し便で、米子鬼太郎空港を11時に、こちらにきていたタイ人観光客が乗ってバンコクのほうに帰っていくという行程でして、タイ側、日本側とも4泊5日、うち行き帰りが機中泊となる4泊5日のツアーでございます。
 ツアー内容や料金については、現在調整中ということで、このたび催行が決定いたしましたので報告させていただきます。
 なお、これは初めてのチャーター便でございますので、ぜひ議会の先生方も、これに乗ってバンコクのほうに行っていただければというふうにお願いさせていただきます。

◎内田委員長
 次に、第69回国民体育大会における鳥取県選手団の結果について及び知事表彰式の開催について、第14回全国障害者スポーツ大会「長崎がんばらんば大会」に出場した鳥取選手団の成績について、米子市営東山水泳場の改修工事の延期について及び鳥取マラソン2015について、山﨑スポーツ振興監の説明を求めます。

●山﨑スポーツ振興監兼スポーツ課長
 それでは、資料の7ページをごらんください。第69回の国民体育大会の結果でございます。 1、総合成績でございますけれども、鳥取県は790点の得点をしまして、天皇杯順位38位、それから皇后杯順位31位となっております。天皇杯の30位台というのは、9年前の岡山国体以来9年ぶりでございます。それから競技得点の390点でございますけれども、現行の得点方式が平成2年に採用されて以来、最高の得点でございます。
 2、年度別の競技得点の状況でございますけれども、少年と成年別に分けておりますが、ごらんのように本県の競技力は少年が担っております。今回も6割に当たる238点をとっております。なお、今回は、成年のほうも健闘して152点をとっております。
 続いて3、競技別競技得点でございますけれども、鳥取県のお家芸と呼ばれておりますボート、水泳、山岳、相撲、自転車等で高得点を獲得しております。それから、その合計のところの下のほうに、入賞種目数を書いておりますけれども、43種目で入賞しまして、1位が6種目、2位が7種目、3位5種目と上位入賞がふえております。
 4、会期別に見た選手の活躍状況でございます。まず、冬季国体でございますけれども、さい先よく大藤選手が2位と大健闘してくれました。それから(2)、会期前実施競技でございますけれども、競泳や水球、飛び込み、カヌー等で入賞が相次いでおります。それから(3)、本国体でございますけれども、先ほどの競技に加えまして、ウエートリフティングやライフル射撃等でも上位入賞しております。また、競技得点には反映されませんけれども、アーチェリーの川中選手が日本記録を出して個人優勝したりとか、公開競技でございます高校野球で八頭高が3位に入賞しております。個々の入賞状況は8ページ以降に掲げておりますので、また後でごらんいただければと思います。
 続きまして、11ページをごらんください。第69回国民体育大会知事表彰式の開催でございますけれども、先ほど申し上げた国体で優秀な成績をおさめた選手とその監督に対して知事表彰を行うものでございます。来月12月18日木曜日、午後3時からで考えております。式場でございますけれども、ホテルモナークを考えております。受賞者の数は合計133名で、選手104名、監督29名となっております。
 なお、スポーツ振興議員連盟の皆様方には案内を出しておりまして、出席いただいて選手の健闘をたたえていただければありがたいなと思っております。
 続きまして、12ページでございます。第14回全国障害者スポーツ大会の成績でございますけれども、この大会は11月の1日から3日にかけて開催されました。枠囲いのところ、メダル獲得数でございますけれども、前回の19に対して今回24個、それから金メダルも前回8個が今回11個獲得しております。それから個人競技で出場した選手18名中16名が3位以内に入賞しております。
 1の参加者数のところで、選手は36名出場しております。2の獲得メダル数ですけれども、銀メダル6個、銅メダル7個も獲得しております。個々の選手の記録等は13ページ、それから団体競技のバレーボールの状況は14ページに掲げておりますので、また後でごらんいただければと思います。
 15ページをごらんください。米子市営東山水泳場の改修工事の延期についてでございますけれども、東山水泳場の改修工事につきましては、9月補正予算で米子市への補助金を認めていただいております。ただ、この工事に関しまして、水泳関係者ですとか、一般利用者の声を踏まえまして延期したい旨、米子市から連絡がありました。これに伴いまして、県の補助金の繰り越しですとか、あるいは県営米子屋内プールと市営の東山水泳場の交換時期が延期となりましたので報告させていただきます。
 1の市営東山水泳場の改修工事の延期でございますけれども、水泳関係者からは、例年どおり東山水泳場で大会を開催したいということがありましたし、また、強化練習に支障を来さないようにプールの休館期間を変更してほしいということでございました。また、現在、県の米子屋内プールの耐震工事をやっておりまして、その休館と東山の屋内プールの休館がダブらないようにといったような一般利用者からの要望もございました。
 そういったことを踏まえて、この改修スケジュールの表でございますけれども、当初、米子市におかれては、26年10月から3月にかけて工事を予定されておりましたけれども、27年6月に工事をずらしたいということでございます。あと、下の表で、例年、東山のプールで行われております大会を参考までに記載しております。
 2の米子市への補助金の繰り越しでございますけれども、米子市におかれては、今月21日に議会のほうに工事の延期について報告されておられまして、12月の市議会で繰り越し承認を受けられるように聞いております。県のほうとしましては、米子市さんの手続を踏まえまして、2月の議会で補助金の繰り越し手続をお願いしたいと思っております。
 3の交換時期でございますけれども、米子市営の東山水泳場の改修工事が終了後、速やかに行いたいと思っております。
 続きまして、16ページでございます。鳥取マラソン2015でございますけれども、補正予算で申し上げたとおり、次回の開催日は来年3月15日でございます。9の募集定員でございますけれども、3,300人ということで、前回の3,000人から300人ふやしております。それから特に、海外枠100人ということにつきましては、現在、台湾、韓国等の旅行社が旅行商品化するような動きがございます。

◎内田委員長
 次に、鳥取空港の愛称決定に至る経緯について、江原まんが王国官房長の説明を求めます。

●江原まんが王国官房長
 資料の18ページをお願いします。補正予算でお願いしています鳥取空港コナン化事業の背景となります、愛称決定に至るまでの経緯を少し説明させていただきたいと思います。
 これまでの愛称化に向けた主な取り組みという項目で、26年1月4日、青山剛昌先生が知事に鳥取空港の鳥取砂丘コナン空港への愛称化を提案というふうに書いてございますが、毎年、青山先生が里帰りをされ、北栄町の主催で「青山先生と話そうDAY」というイベントがありますけれども、そこで先生と知事が面談された中でこういう話が盛り上がり、その場で提案に至ったというのがスタートでございます。ただ、これより前、国際マンガサミットのときに、青山先生が米子空港に入られる際、機内で「間もなく米子鬼太郎空港です」というアナウンスを聞かれて、「では、鳥取はコナン空港に、まあ、なるわけないか」みたいなことを、その後コミックスのカバーにコメントを書かれていまして、そんなこともさかのぼればあるわけですけれども、具体化してきたのはことしの1月ということになります。
 これらを受けて、ことしの4月4日に当時の竹内鳥取市長と松本北栄町長が知事に要望に来られたと。そして5月には、鳥取空港の利用促進懇話会の総会において、鳥取砂丘コナン空港という愛称にするということを念頭に置きながら合意形成を図る取り組みを進めていくということが決定したということであります。その後、この懇話会におきまして、鳥取空港愛称化推進キャンペーンということで、いろいろなツールを使いまして理解を深めていく取り組みがなされていきました。
 並行して、コナンの著作権を持っております小学館並びに小学館集英社プロダクションと協議も進めてまいりました。先方の要望としましては、コナンという名称を使う以上は、長い間それをちゃんとやってくださいということと、やはりコナン空港にふさわしい空港内の装飾をやってください、そういうことができるのであれば協力しますという回答をいただきましたので、そのことを今月11月12日の利用促進懇話会の総会で報告させていただき、懇話会としてこの愛称に決定されたということでございます。
 ちなみに、推進キャンペーンの最中行いましたアンケート、2,888名から協力をいただいていますけれども、賛成が87%、反対が13%ということでありました。
 翌日、知事のところに、懇話会の会長さんを初めとした方々が、こういう決定をしたので、それにふさわしい装飾をしてほしい、あるいは一層の利用促進を図ってほしいという要望に来られ、その際、決定を受けての青山先生のメッセージも携えてこられました。この囲みの中に全文を書いてありますけれども、その3行目あたりに、「以前、機内アナウンスで、間もなく米子鬼太郎空港と流れていたのを聞いて、鳥取も……なんて思っていたことが本当に実現とは……マジ感激です!!」というのが、2年前にあったことを受けての話だろうというふうに思っております。
 決定後は、但馬地域でPRを行ったり、今後も羽田空港でPRを行ったり、また、来年も1月3日に北栄町で「青山剛昌先生と話そうDAY」というイベントが北栄町主催で行われますので、そのときにも何かしら、鳥取砂丘コナン空港をアピールするための話題づくり、耳目を引く取り組みをしたいなというふうに考えているところです。

◎内田委員長
 ありがとうございました。
 一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告については、手元資料19ページのとおりでありますので説明は省略いたします。
 それでは、ただいままでの説明につきまして質疑等がございましたら。

○澤副委員長
 チャーター便のことで確認したいと思います。来年3月21日からということでお誘いをいただきましたけれども、ありがとうございます。
 それで、こちらに来られる部分の観光ルートは多分もう考えていらっしゃると思うのですが、どういう特色を持ったコース、プランを提示されているのか、ちょっと聞かせていただきたいと思います。

●市村観光戦略課観光誘客室長
 実はこれまでに、いろいろな旅行会社やメディアの現地視察の機会を何度か設けておりまして、その中で反応の高いものが恐らくコースの中に組み込まれていくと思います。
 一番狙っていきたいのは、宿泊をどれだけとるかというところがポイントになるのですけれども、あわせて見るところとして、これまでのところ、ゲゲゲの鬼太郎やコナンというのは、非常に高い関心を持ってもらっています。それから砂丘についても非常に高い関心を寄せてもらっております。あと海産物についても、非常に反応がよいので、東・中・西、強みや弱みは多少あるでしょうけれども、東京や大阪にはない魅力というものを非常に感じていただいておりますので、こちらはその辺を中心に提案していきたいと思っております。また近くタイシンエクスプレスの社長も来ていただくような話になっておりますので、その折にでもいろいろまたプッシュしていきたいというふうに考えております。

○澤副委員長
 今後につながるように期待しておりますので、頑張っていただきたいと思います。

○斉木委員
 首都圏PRイベントに関連して、内閣府かどこかが統計をとってみると、20代、30代、40代がやはり田舎のほうに移住したい希望があると。それが約35%ぐらいを占めているというようなこともあって、首都圏でのPRもされていますけれども、移住を一番妨げているのはやはり仕事だということですから、そういう仕事面とかも何かPRしているのか。あるいは、例えば森のようちえんのように、一時的に保育園の子供がいる親が行って、卒園したら帰ってしまうというようなことなのか。移住者が何百人、何千人もあるということなのですけれども、来られた人、帰られた人のチェックもやっておられるのか、そのあたりをちょっと教えてください。

●尾崎とっとり暮らし支援課長
 25年度の移住状況というのは、20代の方が約42%、30代が22%ということで、若い方が移住されているというような状況でございます。
 今回の東京のイベントでございますが、いわゆる鳥取の暮らしというものをPRするというようなことで、仕事を直に御紹介するというようなイベントではございませんでしたが、東京は移住相談会をしても若い方がいらっしゃるということで、特にいわゆる子育て世代をターゲットに、森のようちえんも含めて鳥取の状況、暮らしという部分で御説明したということでございます。
 それで、県外から来られてまた帰られる、出られる状況は、基本的には数値データとしてとっておりません。この件については、監査でも指摘をいただいておりまして、来年度、そのあたりのデータを市町村からいただこうかなということで今調整をしているところでございます。移住者の方に、住民票の窓口で、入られる状況についてアンケートを書いていただいているのと同様に、今度は出られる方に、出られる要因についての調査票をお渡しして、例えば後日郵送していただくとかいうふうな仕組みを現在考えているところでございます。

○斉木委員
 イベントですので、そういう一時的体験というようなことになるでしょうけれども、基本的にはその人たちに永住してもらいたいということが一番前提にあるわけで、全国的な調査の結果は、鳥取県も当てはまると思うのですけれども、やはり仕事が大事だと。そこに移住したいけれども仕事がない、来られて就農したからといって、すぐ生活の糧にできるわけでもないし、そのあたりが非常に難しいところで、結局、年金生活者の定年移住になってしまう。まず生活の糧ができるかどうかというのを中心に、こういうイベントもやられてはと思います。鳥取県に来て、気候はいい、空気はいい、人間性もいい、何もいいのだけれども、やはり所得が、生活する糧がなければいけないということが一番だろうと思います。ただ来ていただいて、ちょこちょこと体験してもらって、よかった、よかったで帰って、それがリピーターになればいいのですけれども、やはりそのあたり両方から攻めないといけないのかなと。

●小倉地域振興部長
 当然、仕事というのは大きな要素です。子育て環境がいいということで、鳥取に来て起業したい、就業したいという方には、例えば住まいとあわせてそういった紹介をさせていただいているところです。子育てだけで来られる方というのは余りいないですから、ここで起業されるとか、どこかに就職されるであるとかいった情報は全部開示しています。そこで、どんなサポートが欲しいかというニーズを受けて、一緒に寄り添っていくという体制をとっているところです。

○斉木委員
 子育ては多分、森のようちえんとか、そういう体験のほうが多いと思いますよね。子供たちが保育園で2~3年いる間にこちらで体験すると。それで生活の糧がなければ帰ってしまうというようなことですので、そのあたりのやはりつなぎとめることを考えたほうがいいですよね。

●小倉地域振興部長
 ええ、それは大事な要素でございます。

○斉木委員
 もう一つ、スポーツ関係で国体、9年ぶりに30位台ということで頑張られました。普通、国体の得点というと団体競技が活躍したから順位が上がった、得点がよく入ったということですけれども、今回は個人競技で大活躍して上位に入っているということです。
 また、我々もいろいろなスポーツに関係しているのですけれども、やはり子供たちが減っていく中で、どのスポーツの種目も競技も人手不足でチームができない、特に一番優位な団体競技をするのにチームができないというようなことがあります。今後のジュニアの養成とあわせて、今回30位台になった要因というのは、どんな分析しておられるのか。

●山﨑スポーツ振興監兼スポーツ課長
 そうですね、一つの要因として、期待された種目で取りこぼしがほとんどなかったというところだと思います。例えばボートで、少年男子、少年女子のシングルスカルで優勝とか、インターハイで活躍した選手がそのまま国体でも優勝とかで、取りこぼしがなかったと。自転車でもチームスプリントで、優勝こそ逃しましたが、上位入賞がある程度予想されていて2位であったと。あと国体にはいわゆる3倍競技、5倍競技、8倍競技とあり、例えば野球などは8人以上ですから8倍競技、ボートのダブルスカルは2人でございますが、3倍競技になり、そういう効率のいい得点もしたところがあると。自転車でもチームスプリントは4人だったので3倍か5倍になり、相撲の少年男子も5人で5倍、弓道が3人で3倍ということで、効率がよかったということもあるわけです。
 それで、来期に向けてですが、今回の少年の活躍を見てみますと、やはり高校3年生とか大学4年生がかなり多くて、彼らが卒業した後に次の1年生、2年生が育っているか、この1年間でどう育てていくかというのが、まずは来期に向けてのポイントになると思っております。そこを上手にしなければ、また40位台に戻っていくのかなと見ております。
 あとジュニアの養成でございますけれども、体育協会と競技団体が一緒になってジュニア教室などをやっております。それから、私どもも「チーム鳥取」ということで、鳥取県でお家芸と言われているような競技について、県と競技団体が一緒になって人材の発掘育成に取り組んでいきたいと思っています。そういったことで、選手を確保していこうと思っております。

○斉木委員
 知事部局が所管になった途端に30位台になったということですから、計画的にやられたのかなと。ジュニアとあわせて指導者の養成もしていくということが相乗効果で一番いいわけで、そのあたりをやってもらえれば。

●山﨑スポーツ振興監兼スポーツ課長
 指導者の養成につきましては、今でもやっているのですが、例えば県内の指導者だけではちょっと不足というような場合は、県外からも定期的に来ていただいています。それから団体からの要望、例えばある競技団体で年間3回来ていただいているけれども倍にふやしたいとかいった細かい要望を伺いながら、予算に反映していく格好にしていきたいと思っております。

○斉木委員
 有名な指導者に年数回来てもらうということは、やはり子供たちの励みになるし、目標にもなるでしょうから、インパクトのある指導者にも来ていただくことも必要ですし、それを見た地元の指導者もそれなりの力をつけてもらうように。一時的にでなく、制度をぜひ続けていただきたいということでございます。さい先がいいですから、来年はまた一つずつ上がっていくように、よろしくお願いします。

○福間委員
 地域振興部の9ページ、ちょっと再確認させてください。鳥取県へ入ってこられた人のうち、20代が42%、30代が30%ということですが、どの数字なのですか、543なのですか、2,715なのか、どっちなのでしょう。

●尾崎とっとり暮らし支援課長
 20代が42%というのは、世帯数で42%でございます。
 25年度のトータルですので、この表の中にはございません。

○福間委員
 それがわからないか。

●尾崎とっとり暮らし支援課長
 総数は620世帯でございます。

○福間委員
 人数は。

●尾崎とっとり暮らし支援課長
 962名でございます。

○福間委員
 25年度ですね。

●尾崎とっとり暮らし支援課長
 はい。多少、世帯数の年代が不明な部分がございますが、ひとまず620。

○福間委員
 わかった。私は、これを極めて高く評価したい。自分自身のことと照らし合わせてみて、よその県に移住できますか、定住できますかと問われたときに物すごい決意がいるのですね。それを25年度で620世帯、962人の人が鳥取県へ来てくださったということでしょう。来て何年間かで、また出られる人もあるかもしれないけれども、これはすごいことだと思うのです。
 そうすると、ここに26年の上半期分が市町村別に載っていますけれども、インターネットに載っていますよということではなく、例えば市町村長さんが全部集まられる何かの会議で、県内の他の市町村との比較表もひっくるめて出されてはどうか。何が言いたいかというと、市町村長さんも自信と確信を持たなければいけないと思うのです。
 それから、住んでいる私たちが、自信と確信を持たないといけないと。鳥取県は人口減少だと言うけれども、どこもですから。しかし、減り続ける中で、これだけ鳥取県に来てくださっているということは、地域の人の自信にもつながると。この移住状況の数字は、やはり全県に知ってもらって、皆さんに自信と確信を持ってもらう、しかも20代、30代で72%を占めるという数字の見方になりはしないですかね。やはり私たちが住んでいるところは、間違いのないいいところだよという、自信と確信を県民の皆さんに持ってもらうような何らかの手だてを講じるべきではないかなと思いますが、いかがでしょうか。

●小倉地域振興部長
 各市町村のデータは、事あるごとに市町村にも開示しています。我々も市町村の首長様と話すときにも、その話は折に触れてしてきております。ですから、我々と同様、市町村の受け持つ方々も考え方のアップというか、中には少しありますけれども、同じ目線になってきていると思っております。ですから次の策、やりやすい環境というのは整ってきているのかなというのが実感として思っているところです。
 ただ一方で、このトレンドをどんどん拡大していかなければいけないというのも目標として持っていますので、その辺は市町村の担当の方々と意見交換しながら、どんな策がそのまちには合うのか、みんな金太郎あめではいけませんが、その辺のところも話し合いをしながら、これから進めていきたいと思っています。

○福間委員
 わかりました。ただ、例えば私、南部町ですけれども、25年度の実績はゼロだが、26年度で15世帯も来ているのだと、自分自身わかっていないのだ。これは本当にすごいことだから、町民の皆さんにも何らかの方法で知らしめてもらうということも欲しい気がしますね。県民だよりにどんと載せるとか。取り組んでおられる市長さん、町長さんとの違いも出るだろうし、移住が好まれない市長さんもおられるのかもしれないが、せっかくこれだけの財産ができたのだから、もっとどんどんPRしてほしいなという気がしますね。みんなの自信につながると。鹿野の人など物すごい自信になると思うよ。

○浜田委員
 3,000人近くの人たちが鳥取県に来ておられるわけですけれども、この方たちが何ゆえに今住んでいるところから移ってこようと思われたのか、情報としてまとめられているでしょうから、そこが表へ出てくるといいなというふうに思います。
 また、来たけれども違っていたとか、マイナスもきっとあるでしょうね。プラスは何だったのか、マイナスは何だったのか、マイナスをどうこれから補完していくのかということが、これから先、施策として続けていく力になっていくのではないかというふうに思うのですね。漁師の中村さんなどとは、すごく親しいのですけれども、彼などは人のことを物すごく言われますしね。だから、それぞれの皆さんがどんな仕事をして生活を維持しておられるのか、地域で全部違うでしょうし、その仕事に対してどういう支援をもらっておられるのか、その辺の情報もまとめて検証し直して提供していただくと、ほかの市町村さんの力にもなっていくのかなというふうに思います。海士町が全国区になっているので、鳥取県も全国区になってもいいなというふうに思うので、ぜひそこをプラスのメッセージとして伝えていただきたいなというふうに思います。

◎内田委員長
 要望でいいですか。
 ほかにございませんか。
 そういたしますと、その他の項目で執行部のほうは何かございますか。ありませんか。委員のほうもございませんね。
 それでは、意見が尽きたようですので、地域振興部及び文化観光スポーツ局につきましては以上で終わります。
 執行部の皆さん、御苦労さまでした。委員の皆様は、済みませんが、いましばらくお待ちください。
(執行部退席)
 お残りいただきましたのは、本委員会と執行部との意見交換会をやろうと思っております。
 例年開催しておりますが、12月17日の次の常任委員会の日、午後6時から白兎会館で開催したいと思います。よろしいですか。(「はい」と呼ぶ者あり)
 では、そのように決定させていただきます。
 以上をもちまして地域振興県土警察常任委員会を閉会いたします。御苦労さまでした。

午後2時15分 閉会
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