1 調査箇所
(1)平成26年5月26日(月)
・一般社団法人 わこう産前・産後ケアセンター
・埼玉県庁
(2)平成26年5月27日(火)
・埼玉県発達障害者支援センター「まほろば」
・佐久総合病院
(3)平成26年5月28日(水)
・長野県庁
2 調査委員
伊藤委員長、福田副委員長、山口委員、稲田委員、錦織委員、森岡委員、濵辺委員、坂野委員
※森岡委員は5月27日まで
3 随行者
鳥取県議会事務局 調査課 課長補佐 村中和彦、係長 前田秀明
4 調査内容
(1)一般社団法人 わこう産前・産後ケアセンター
産前ケア・産後ケアの取り組みについて
(2)埼玉県庁
発達障がい支援の取り組みについて
(3)埼玉県発達障害者支援センター「まほろば」
発達障がい支援の取り組みについて
(4)佐久総合病院
在宅医療の取り組みついて
(5)長野県庁
在宅医療の取り組みについて
5 調査結果
(1)一般社団法人 わこう産前・産後ケアセンター
和光市に出産できるところが少ないという住民の声で誕生したわこう助産院に併設され、産前・産後ケアを推進している。
和光市から委託を受け、新生児のいる家庭を全戸訪問する「こんにちは赤ちゃん訪問」事業、産後デイケアや、ショートスティ、アロマテラピーやベビーマッサージなどの講座や子育てに関する相談事業を数多く実施している。子育て支援策の中でも核家族化が進む中で必要性が高まってきた産前・産後ケアの取組として非常に参考になった
(2)埼玉県庁
就学期、青年期といった段階ごとにおいて、発達障がいの方のケアを行うとともに、市町村職員や保育士、幼稚園教諭への研修を行い、発達障がいの早期発見、早期支援に取り組んでいる。また今年度から、全国初の発達障害者就労支援センターを開設し、ワンストッップの就労支援を行うなど、発達障がい施策を進める上で参考すべき点が多いと思われる。
(3)埼玉県発達障害者支援センター「まほろば」
「社会福祉法人けやきの郷」が、県から委託を受けて発達障がいに関する相談業務を実施している。保健所圏域ごとに発達障がい支援に関わる方への研修や意見交換の実施、親向けカウンセリング事業の実施、アフターケアも含めた継続的な就労支援など、参考にすべき点が多いと思われる。
(4)佐久総合病院
産業組合(現在の農業協同組合)が開設して今年で70年という歴史の中で、常に「農民ととも
に」の精神で地域に根ざした在宅医療を展開している。
訪問看護が地域医療の基盤となっており、訪問看護ステーションに連絡があり次第、概ね15分で到着するなど24時間対応で地域を支えるとともに、地域の方の信頼が強く、患者や家族の満足度も高くなっており、在宅医療施策を行う上で非常に参考にすべき点が多いと思われる。
(5)長野県庁
長野県は都道府県別平均寿命が全国一高くなっており、県では第6次長野県保健医療計画を策定し、他職種協働による医療と介護が連携した包括的な在宅医療に向けて、県医師会の積極的な協力を受けながら、在宅医療の提供体制の強化や人材育成に取り組んでおり、参考にすべき点が多いと思われる。