会議の概要
午前10時04分 開会
◎福間委員長
それでは、ただいまから決算審査特別委員会を開会いたします。
本日の日程は、お手元の日程表のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
最初に、会議録署名委員を指名いたします。
本日の会議録署名委員は、森委員と内田博長委員にお願いをいたします。
それでは、議題に入ります。
初めに、指摘事項に対する対応状況について、執行部から概要説明を求めます。
これは、昨年12月、平成24年度の決算を認定するに際し、今後の行財政の運営に当たり改善する必要があると指摘した事項に対し、その後の対応状況を聴取するものであります。
指摘事項は、文書指摘11件、口頭指摘7件でございましたが、聴取に当たりましては、口頭指摘に対する対応状況の説明は省略し、文書指摘についてのみ聴取することとしたいと思いますが、よろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
異議がないようですので、さようさせていただきます。
また、口頭指摘への対応状況につきましては、お手元に配付している資料で御確認をいただきたいと思います。
それでは、文書指摘事項に対する対応状況について、執行部の説明を求めます。
なお、質疑、御意見については、説明終了後、一括して行っていただきます。
それでは最初に、NPO、住民団体等が行う活動に対する支援のあり方について、田中未来づくり推進局長の説明を求めます。
●田中未来づくり推進局長
未来づくり推進局でございます。おはようございます。
では、文書指摘のほうの資料1ページをごらんいただきたいと思います。指摘の事項につきましては、左側記載のとおりで、さまざまな活動団体が活動する中で、鳥取力補助金で支援をしておりますが、一定の成果を上げているという御評価はいただきました。ただ、自主財源が厳しい中でさまざまな活動をしているので、さらに資金面での支援、あるいは資金面に限らず相談対応等の支援をといったような、そういう御指摘でございました。
真ん中に今後の対応という形で記載しておりますけれども、そこの上段のほうに記載のような形で、鳥取力創造運動の補助を平成22年度から行い、順次充実してきております。
そして、来年度、26年度には、中段のところでございますが、ステップアップ型という補助制度を設けまして、上限30万円といったような形で、団体が継続的な活動ができるような基盤の整備、例えば備品の購入とか、そういうことも含めた補助をするような内容に充実して支援をしたいということで、今回、議会に予算をお願いしているところでございます。
また、下段のほうでございますが、一般財団法人とっとり県民活動活性化センターというものをこの1月に立ち上げました。それによりましてさまざまな相談対応であるとか、あるいは各種の講座といったようなことを開催しまして、活動しておられる皆様の相談対応、講座、研修等について、26年度についてもしっかりとした対応をしてまいりたいというふうに考えているところでございます。
◎福間委員長
続きまして、2番の河北省との交流について及び3番の米子ソウル便の現状と今後の見通しについて、細羽文化観光局長の説明を求めます。
●細羽文化観光局長
文化観光局でございます。文化観光局関係では2件指摘をいただいております。
まず、2ページの2番、河北省との交流でございます。御指摘の趣旨は、近年、河北省との交流の目的が希薄になっているのではないか、そういったことから目的意識をしっかり持った交流を行うべきだということで、交流事業のあり方について検討せよというのが御指摘の趣旨でございます。
御案内のとおり河北省とは昭和61年から交流を始めております。既に27年間の交流の財産、歴史というものがありまして、私どもとしましては、やはりこういった財産はまずは大切にすべきと思っております。また、交流の相手側の意向もどうかということも大事であると思っておりまして、河北省側の意向としましては、これからは特に文化交流、青少年交流を継続して発展させていこうというのが1点と、それから大気汚染等の環境分野による協力、さらには漫画コンテンツ産業の連携ということを河北省側は希望されております。こういったことを踏まえまして、資料の右側にもありますように、26年度は各分野ごとの交流事業ということを計画させていただいております。
また、今後、中国からの観光誘客ということにも力を入れていく中で、特に中国の場合は地方政府の協力というのが非常に大事でありまして、こういった観光の誘客におきましても、河北省との友好関係ということは、非常にこれは役に立つというふうに思っております。
いずれにしましても、今後とも目的意識をしっかり持ちまして、成果も検証しながら交流を進めてまいりたいと考えております。
次に、3番目の米子ソウル便の現状と今後の見通しについてということでございます。御指摘の趣旨は、米子ソウル便の早期自立に向けて施策をシフトすべきであると、そういったことを評価しながら、現在、アシアナへの補助の債務負担は26年度までということで御承認いただいておりますが、その区切りの年ということもありまして、支援のあり方を見直すべきだということでありました。御指摘のところは、まさに我々も就航当初から意識しながら、最大限努力をしております。ただ、残念ながらなかなか自立ということには結びついておりません。特に近年は政治的な背景などもありまして、特に日本からの利用というのが減っております。
そういった中で、今後のところでありますが、今ちょうどインバウンドも、ようやくこれまでのプロモーションの成果もあらわれてきまして、少しずつ鳥取県の認知度が上がっておりまして、特にこの冬場の温泉のツアーというのは、かなり固定客、リピーターもふえておりますので、まずそういったところをしっかりやる。さらには、若い人を中心にした個人旅行というのが今ふえておりまして、そういったところも掘り起こしをしております。
また、トランジットの利用も促進すべきということで、これからタイ等東南アジアからの誘客も進めるのですが、その中で、やはりこのアシアナの仁川トランジットというのは使えるだろうということで、向こう側の旅行会社ともそういった活用ということも進めてまいりたいと考えております。
また、日本のお客さんにおきましても、ことし25年度に入りまして、仁川トランジットで東南アジア方面、さらにはアメリカ、オーストラリア、ロシア方面へ行かれる方がふえました。去年に比べまして2倍、3倍の伸びを見せておりまして、そういったところでも新規の需要を喚起していきたいと思います。
いずれにしましても、島根県を含む官民協働の山陰国際観光協議会というもので利用促進を図っております。引き続きこうした活動を中心に、米子ソウル便の早期自立に向けて努力をしてまいりたいと考えております。
◎福間委員長
続きまして、4番、精神保健福祉センターについて及び5番、皆成学園について、松田福祉保健部長の説明を求めたいと思います。
●松田福祉保健部長
福祉保健部でございます。4ページ、5ページ、福祉保健部といたしましては2件御指摘をいただきました。
まず、精神保健福祉センターにつきましてでございます。御指摘の内容につきましては、精神保健福祉にとって重要な活動をしているのであれば、医師の複数体制であるとか、保健師など保健医療の知識を持ったスタッフの充実を図るべきではないかというふうな御指摘、あるいは医師の派遣あるいは人事交流をすべき、あるいは現在の施設について活用を十分に行うべきではないかというふうな御指摘をいただいたところでございます。
今後の対応につきまして、中段に書かせていただいておりますとおりでございますが、精神保健福祉相談は年々増加をしておりまして、精神保健福祉の技術的な中枢機関としての機能を大きく担っているというふうに思っているところでございます。
御指摘のように、医師は現在所長1人、それから精神保健福祉士、心理判定員、保健師などの専門職を適所に配置して対応しておりますが、複雑かつ多様な相談案件ということでございます。
当センターと医療機関との人事交流についての御提案もいただいておりますが、実際問題といたしましては、なかなか医師の人手不足でありますとか、役割の違い等、少しそれも課題が多いのかなというふうに考えておりまして、これまで以上に相互の連携を強化していくことということで、相談業務の円滑な運営をさらに努めてまいりたいというふうに考えているところでございます。
また、施設につきましては、従前、障害者デイケアに使用しておりました調理実習室あるいは多目的実習室につきましては、できるだけ相談室として使用ということで、個人情報等の問題もございますので、現在もそのような方向で相談業務に活用させていただいておりますところです。
精神保健福祉センターにつきましては、以上のとおりでございます。
次に、皆成学園につきまして、ニーズに合うような個室を整備すべき、2人部屋を1人で使用しているような実態もあるのではないか、ニーズに適したような環境整備が必要である。あるいは、入所時から退所後の生活を見据えた移行支援をより充実させるべきというふうな御指摘をいただいたところでございます。
御指摘のとおりに、現在、2人部屋のところを1人で使用している案件もございます。1人部屋での処遇のほうが、よりその児童の状況に合っているというふうな判断から、1人部屋として活用させていただいているところでございますけれども、今後もその入所児童の傾向等をよくよく見きわめながら、児童の特性に合った居室整備について検討してまいりたいというふうに考えているところでございます。
また、家庭的な問題のある児童の退所後の住まいの場につきましては、現在も市町村との連携を行っているところでございますけれども、グループホームなどの社会資源の充実、支援についても、これもさらに検討を進めてまいりたいというふうに考えているところでございます。
なお、入所時からの移行支援につきましては、家庭状況でありますとか児童の特性等を考慮しまして、退所後の生活を見据えた支援計画というものを立ててまいりたい、より一層充実をさせてまいりたいというふうに考えております。
今後とも、学校とか地域関係者との連携をより一層密にいたしまして、児童の希望とか適性等に応じて生活及び就労の場が確保できるように支援を充実させてまいりたいというふうに考えているところでございます。
◎福間委員長
続いて、6番、鳥取暮らし農林水産就業サポート事業について及び7番、6次産業化・農商工連携における各部局・関係機関の連携について、西山農林水産部長に説明を求めます。
●西山農林水産部長
6ページをお願いいたします。鳥取暮らし農林水産就業サポート事業について指摘をいただいております。農業、林業、木材産業、漁業の就業者をふやすことを目的として実施をしてまいっておりまして、一定の成果を出してきております。今後さらに新規就業者の増加を図っていくために、それぞれの分野で制度の改善を図るべきであるということでございます。
対応といたしまして、農業分野におきましては、住宅・通勤手当に係る支援を新年度の当初予算の中で提案をさせていただいております。また、農家の後継者の親元での研修というものも別途の事業で提案をしておりまして、こういうふうな新たな支援事業を創設することとしております。
また、木材産業分野につきましては、離職の率を上げていくためにトライアル等が必要ではないかというふうな御指摘をいただきまして、これにつきましても、作業実態等の理解を図るためのトライアル雇用研修(最大3カ月)を新設することとしております。
漁業分野におきましても、指導につきましては、指導担当の漁業者の方に任せるケースが多くて、それぞれの技術習得に差があるというふうな状況がございました。今後は、研修の途中で研修性の技術の習熟度を確認していくというふうな方法を導入して、研修を見直してまいりたいと考えております。
7ページでございます。6次産業化・農商工連携における各部局・関係機関の連携についてでございます。この中では、6次産業化・農商工連携について、農林水産部と商工労働部の各部局や関係機関で連携する仕組みで現在進めてまいっておりまして、成果も出てきているのだけれども、さらにマッチングを進めるべきである。さらに、福祉関係施設のニーズ等に応じた商品の開発等も必要ではないかというふうな御指摘でございます。
今後の対応といたしまして、これまで農林水産部、商工労働部に分かれて対応をしておりましたけれども、新年度から、共管の市場開拓局食のみやこ推進課に窓口を一本化をいたしまして、推進体制を強化し、この体制のもとで、生産者、消費者、商工業者などのマッチングを推進したいと考えております。
現地のほうでは、とっとり農商工連携こらぼネットという現場密着型の組織を持っております。さらに、こういうチームの中で福祉関係施設等の地元食材の利用状況について調査を行ったりいたしまして、こういうニーズを把握しながら、さらにマッチングを図ってまいりたいというふうに考えております。
◎福間委員長
続いて、8番、未収金対策について及び9番、療養環境等の改善について、渡部病院事業管理者に説明を求めます。
●渡部病院事業管理者
それでは、8ページをお願いいたします。病院局は2点御指摘をいただいてございます。
1点目は、未収金対策であります。指摘の内容といたしましては、未収金が多額に上っておりますので、回収を進めるために債権分類を行って未収金の縮減を図ること。特に中央病院では改善が見られないので、より積極的な対応が必要だということでございます。
中ほどの対応であります。従来の面談や電話督促に加えまして、債権分類を行って、特に未収金発生後3年間を重点期間といたしまして臨戸徴収等を行って未収金の削減に努めてまいりたいというふうに考えております。
また、夜間、休日の医療費計算等の体制を整えまして、特に中央病院においては未収金担当の非常勤職員を増員する等、一層の縮減に努めてまいりたいと考えてございます。
次に、9ページでございます。療養環境等の改善ということで、1点目は厚生病院についてでありますけれども、病室が6人部屋中心で、かつ病室の面積が基準以下だということ、さらには医療ガスとか照明とか改善が必要だということ、さらに厨房の拡張も必要だということで、中長期的な施設整備に向けた検討が必要ということが1点でございます。
もう1点は、中央病院の関係で、建てかえ整備の計画の策定に当たっては、災害時でも機能するかどうかきちんと検討しなさいということでございました。
中ほどの対応でございます。まず、厚生病院の療養環境の改善についてですけれども、医療ガスにつきましては、昨年の11月補正で設計費を、また当初予算で工事費を提案させていただいておるところでございます。照明につきましては、昨年度と今年度で改修をいたしました。厨房につきましても、11月補正で対策の検討の委託費を計上いたしまして、現在検討を進めておるところでございます。これら療養の問題を含めまして、将来的な施設整備に向けて、整備のあり方を検討してまいりたいというふうに考えてございます。
中央病院の建てかえの関係でありますけれども、現在、整備の基本計画を策定中でございます。こういった中で十分検証して、災害時でも機能する病院を計画してまいりたいと考えてございます。
◎福間委員長
次に、10番、今後の県立高等学校改革のあり方について及び11番、今後の県立博物館のあり方について、この2点について横濵教育長の説明を求めます。
●横濵教育長
教育委員会でございます。最初に10ページをお願いいたします。今後の県立高等学校改革のあり方ということで御指摘をいただきました。中学校卒業者数がこの15年間で900人減るということで、それへの対応、特に郡部の高校の存続が心配されるということで御懸念をいただいております。
今後の対応でございますが、まず、平成30年度までにつきましては、生徒減には8学級程度の学級減で対応することとしております。その中でも特に日野高校につきましては、この春の入試から3学級ではなくて2学級で募集をしております。日野高校は心配がされておりますことから、昨年は隠岐、海士町から吉元財政課長さん、あるいはコーディネーターの岩本さん等を招きましてシンポジウムを行いましたし、いろんな仕掛けをして地域での議論を高めようとしております。
先月だったでしょうか、日野郡3町の町長さんが来られまして、来年度は何とか3町で合同してコーディネーターを雇用したいというお考えをお持ちでした。そういうコーディネーターを3町で配置をしていくので、県教育委員会ともしっかり連携を図りたいということでありました。私のほうも、この日野町、日南町、江府町としっかり連携しながら、日野高校の魅力づくりに努めてまいりたいと思います。
あわせまして、31年度以降につきましては、現在、県教育審議会に諮問をしております。昨年4月に諮問いたしまして、これまで6回審議をいただいております。本年9月末には答申をいただく予定にしておりますが、この中でも、やはり全国に発信できるような高校づくりを目指したいと思っております。私は、子供の数が減ってきたから単純に再編成ということではなくて、いろんな知恵を出せば鳥取県なりの新しい魅力のある高校づくりができると思っておりますので、そういう可能性を大事にしながら、地域とともに検討してまいりたいと思います。
続きまして、2点目、11ページでございますが、今後の博物館のあり方についてでございます。これにつきましては、この議会でも興治議員のほうからお尋ねをいただきました。特に指摘事項で、昨年11月に内田隆嗣議員の質問に対しまして私がかなり元気のある前向きな答弁をしたものですから、そのところ、それに際して来年度予算が240万円ということで少ないのではないかと、非常に落差を感じるというふうなこともございました。私としましては、やはりこの40年の歴史というものは非常に重たいと思っておりますし、その過去の流れの中で、博物館がどう貢献してきたのか、そしてまた今の課題はどうなのかということをしっかり整理をして、未来に向かって議論をしていくことが大事だというふうに思っております。そういう面で、金額は少ないですけれども、根幹となる評価、検証というものをまず第1に置きたいと思います。ただし、ここをだらだらと時間をかけているようではいけませんので、早急に今後あるべき姿を示せという指摘でございますので、精力的に議論を行いまして、早い段階で方向性を示していきたいと思っております。
◎福間委員長
御苦労さんでございました。
以上で執行部の説明は終了いたしました。
ただいままでの説明に対し、質疑、御意見をいただきたいと思います。どうぞ。
○市谷委員
済みません、3ページのソウル便についてなのですけれども、今年度いっぱいでいろいろ事業もされて、補助のあり方については検討されるということなのですけれども、それで、さっき仁川がハブ空港であるということで発言がありましたけれども、スカイマークが成田まで行きますよね。それとの関係での調査だとか、私はちゃんとされるべきではないかなというふうに思うのですけれども、その辺の認識だとか、どういうふうなのかちょっと答えていただきたいです。
◎福間委員長
それ1点ですね。
●細羽文化観光局長
ソウル便の関係で仁川トランジットと成田との関連性ということでございますが、もう既に成田には飛んでおりますが、今のところ米子発のお客さんの動きを見る限りは、余りそこでダブっているとか競合しているという感じは見受けられません。特に東南アジア方面の場合には、方角的にも成田になると一遍東に行ってまた行くということもありまして、これがダイヤ的にもアシアナで仁川トランジットということが便利だということで、かなり利用もふえております。ただ、アメリカとかそっちのほうはまだ絶対数が少ないものですから、ちょっとその辺の具体的な影響とか、その辺のリサーチはしておりませんので、今後、少し成田便の運航状況、利用状況も見ながら、その辺の対応といいますか、影響についても少し検討なり調査をしたいと思っております。
◎福間委員長
よろしいですか。
ほかに。
○錦織委員
済みません、4ページの精神保健福祉センターですけれども、ちょっと失望しています。結局何も対応しませんよということなのかなと。この指摘事項に参加した一人として、やはりスタッフの充実だとか、それから人的交流が必要だとか、今使われていない施設をもう一回見直して検討すべきだということに対して、結局現状でいくということなのかなと。やはりもうちょっとしっかり受けとめてもらいたいと思うのですけれども、どのように論議されたのか、その検証というか、論議過程というものがここの中ではちょっと見えてこないのですけれども、どうでしょうか。
●松田福祉保健部長
福祉保健部でございます。精神保健福祉センターにつきましては、本当に御指摘にもいただいたとおりに、今の錦織委員さんの御指摘にもあるように、現在のところの状況というものを少し大きく改善というふうなお答えになっていなかったのかもわかりません。ただ、現在の精神保健福祉センターの状況につきましては、保護者の方あるいは患者の方から大きな信頼を得ながら十分に機能をしているというふうなことを感じておりまして、精神科の医師不足というふうなことが大きな問題ということもございまして、即座に対応できないというところが大きな課題ということでございます。それは全県的な問題かというふうにも考えております。
ただ、そんな中でも、一つ一つの案件に、お一人お一人のケースにつきましては十分に対応をさせていただいておりますので、今回の御意見を受けまして、より一層相互の連携を強化していくというふうな方向で、あわせて今後につきましても、どのような体制がいいかということについては、検討は重ねてまいりたいというふうに考えております。
過去に使われていた調理実習室等につきましては、改修の経費等々のこともございますし、今現在活用させていただいておりますので、その方向で引き続き活用していきたいということでございます。経費の問題等もございますので、いずれにいたしましても、今後精神保健福祉センターの対応につきましては、十分に検討は重ねてまいりたいというふうには考えております。
○錦織委員
スタッフの充実という面では、確かに医師をふやすということは非常に困難だろうなということは推測できるのですけれども、それにしても、今、数字を見させていただいて、非常に相談件数とかも多くなって、そこに相談に行って、普通の病院で相談するということのハードルが高いのだけれども、そこに行って、親御さんなども相談に行かれて初めて障害がわかるだとか、そういったきっかけにもなっている、とても大事な施設だと思いますけれども、今後の対応のところを見れば、スタッフなどもふやすとかということもないようなのですけれども、今のところそういう、これまでどおりでいくという格好なのでしょうか。
●松田福祉保健部長
現在のところはそういう状況でございます。
◎福間委員長
いいですね。
○山口委員
ソウル便をつくったときの経過といたしましては、仁川空港というのは非常に大きなスケールで、ハブ空港的な役割を果たすということで、ただ単に米子-仁川間の採算という形ではなくして、それを含めて媒体とした乗客の、恐らく仁川から東南アジアとか、そういったところに来る手数料とかそういったものもあるわけですから、そういうものをカウントして本当に採算というのを考えていくべきではないかと、そういうことに期待して米子-ソウル間の、ただ採算性というだけで単純に指摘してもという話はしたはずなのですよ。だから、そういう手数料とか媒体とすることによっての、ソウルから東南アジアとかヨーロッパとか、こういうものをカウントして、実際の採算状況を把握する必要があるのではないかと、こういうことも私は何年も前にやったのですよ。ただ米子-ソウルだけの区間だけの採算を見るという形ではなくして、それが大きな媒体となってやっておるということですし、そのあたりを計算しておられるかどうか。
●細羽文化観光局長
山口委員が御指摘のところは、私も就航当初からかかわっておりまして、そのトランジットも含めたところでの利用というところで、アシアナとも利用促進をしようということは、今もずっとそれは確認しながらやっております。ただ、その採算性、その計算といいますか、路線ごとの収支については、ちょっと私もこれは確認してみますけれども、そこまで含めてはいないと思います。ただ、アシアナが路線の評価をするときには、米子線を使ってどこに行くかというところは、これはきちっと出てまいりますので、それも含めてアシアナのほうには評価をいただいているものと思っておりますし、そこは今後もちゃんと確認をして、その上でこの米子路線というところの収支の評価ということを見ていただきたいということは要望したいと思っております。
○山口委員
委員長も交通の専門家ですけれども、やはりそういう2つの交通機関を連携してやるということになれば、お互いにメリットも発生するわけですが、だからそういうものをカウントして採算点というのを強化して、それもやはりトランジットをふやす、こういうような努力が必要であるということを私は言ったのですよ。だから、それに甘んずるわけではないのですけれども、そうしたものをプラスアルファとしてでも培養していくと、こういう政策と評価が必要ではなかろうかと、こういうことです。
◎福間委員長
そうすると、今のは今後の……。
○山口委員
今後のあり方として。
◎福間委員長
あり方としての要望というか。
○山口委員
そうそう、評価の仕方とか。
◎福間委員長
意見ということでいいですね。
○山口委員
はい。
◎福間委員長
いいですか、局長。
●細羽文化観光局長
はい。
○伊藤(美)委員
10ページの今後の県立高等学校改革のあり方について、特に後段の郡部の高等学校に全国から生徒を呼び寄せるような、そういう魅力向上と特色ある学校づくりを急げと、そういう指摘でございますけれども、今後の対応の中で、他県の先進事例を考慮するなど、まだまだという話ですけれども、それで予算が13万7,000円で組んでありますが、何か教育委員会にはこの問題について意欲がないように見えますけれども、いかがでしょう。もし1つでも2つでもそういうことに動いた事例があるとしたら教えてください。
●横濵教育長
博物館と同様に、かけ声は大きいけれども予算が少ないという御指摘だと思いますけれども、実はこれは、例えば日野高校でありましたら、日野高校のあり方の法定協ですね、そういう会とか一緒に検討をしております。今の段階では、人をお招きして意見を聞くだとか、あるいはシンポジウムを開催するだとかということでございますので、そんなにたくさんはかかっておりません。
私もこの2月に3町の町長さんとお会いしました。それぞれ町長さんのお話を聞きますと、以前は正直申し上げまして若干温度差があったように感じていましたけれども、このたびお会いしまして非常にがっちりしていると。3町で共同してコーディネーターを雇おうという話も出てきたということでございます。そこで歩みながら、次のステップに向かって予算要求をしていくのだろうなというふうに思います。
教育審議会でも、この9月に答申をいただくことにしておりまして、それを踏まえながら、次の段階の予算要求に行くというふうに思っております。なかなかこの金額というものがそう目立つ金額ではないですけれども、議論は深い議論を重ねておりますので、御理解を賜りたいと思います。
○伊藤(美)委員
ちょっと待ってくださいよ。他県の先進事例というのは、特に鳥取県の県立高校に他県から生徒を呼んでくると、例えば頭の中には城北高校や何かのことがあったのかもしれませんけれども、そういう魅力ある学校づくりをしていかなければいけないと。そこで、こういうもし県下の県立高校にそういう意欲や事例があるとしたらというか、それをつけるためには、何か教育委員会で動いておられますかという話を今させてもらっておるですが。
●横濵教育長
やはりこの議論の中で一番大きな参考になりますのは、隠岐の島前高校ですね。島前高校はもう全国区になりまして、そしてまたコーディネーターも全国から雇用しまして、非常に改革をやっておられます。町自体もこの学校を応援するという形で、県立学校ですけれども、町の学校として地元の方々も認識されています。そういう島前高校に私も参りました。海士町に参りました。そういう中で議論してくると、やはり一つはモデルになるのだろうと思いました。ただ、やはりあそこは島なのですね。島なので、島の特徴があると思うのですが、でも、何かその手法も鳥取県で生かせないかと。例えば日野高校でも日野の魅力がありますし、智頭なら智頭の魅力もあります。そういうところをうまくしながら、何とか全国からでも人が来れるような魅力をつくっていこうと、そういう考えでございます。
◎福間委員長
よろしいですか。
○上村委員
今、移住定住が3,000人いるということですし、そういった方を、町長はそれも組んでいるというようなことですから、ぜひ入れてほしいと、が一つ。
もう一つは、横田高校というのがあります。日南町は割とここが近いし、ホッケーとかいろいろ活躍しているということで。学校らしい特徴を何とか見つけていただきたいと思いますし、できたら日南町長に、内田委員もいらっしゃいますけれども、ぜひ日野の高校に通ってもらうように提言したいと思います。御努力をしていただきたいと思います。もし意見があれば。
●横濵教育長
そのためにも、やはり日野高校がどんな核となる教育内容を持つのかと、そしてまた、その魅力によって人が集まってくるのかというところだと思います。そういう面で、日野高校の魅力づくりをまず根幹に置いて考えたいと思います。その過程で地域をどう取り込むかというのだと思います。
○上村委員
わかりました。
◎福間委員長
ほかにございますか。
○谷村委員
私は、8ページの未収金対策、病院のほうですけれども、病院のほうで特に出ているのですけれども、ちょっとこれに関連ということで発言したいのですけれども、病院だけではなくて、教育委員会のほうの奨学金とか税金とか、いろんな未収金というのはあると思うのです。私は、病院は病院だけで、教育委員会は教育委員会だけでとそれぞれ別々にやっていくのではなくて、一つの部署みたいなものをつくって、未収金というくくりで対応をしたほうがいいのではないかという考えがあるのです。というのは、いろいろてんでんばらばらで、担当者を決めていて、この人はこの人と担当を決めていても、集める人の能力がなかったら、余り成績はよくならないと思うのですね。ですから、そういうことも検討しておられるのかどうなのか、ちょっとお聞きしたいと思います。
◎福間委員長
指摘した事項とちょっと別になりますので、別な時点で、常任委員会で発言されるか、あるいは本会議で一般質問等で新たな問題提起をしていただくということでどうでしょうか。この決算審査の特別委員会として指摘した事項の答弁をきょうは求めているわけですから。ということで御理解いただけますか。
○谷村委員
わかりました。
○長谷川委員
5ページの皆成学園についてでありますが、この内容については、25年度の指摘事項にも上がっていたと思います。それだけ状況が本当に深刻だと思います。そして、私はその対応についても、本当に精いっぱいのものがとられているという気がいたします。ここにもありますように、児童自体が行動障害ということで、仲間の入所者の方にも危害を加えたり、あるいは指導員である職員に対しても本当に、少し、暴力的と言ったら表現が難しいのですけれども、そういう腕力を振るうような場合もあるぐらいの中で運営が行われておりまして、結論から申し上げれば、改善点というのはなかなか見つけられないと思います。社会状態がそこに本当に持ち込まれておりますから。それだけに県が果たす役割がこれからも大きいということで、私は予算総額だけなどにあらわれない、今、皆成学園が果たしている役割の大きさというものに共通認識を持つもので、理解をしているところであります。
◎福間委員長
それは御意見ということでいいですね。
○長谷川委員
はい。
◎福間委員長
ほかにございますか。よろしいでしょうか。
それでは、意見が尽きたようでありますから、指摘事項に対する対応状況については、これをもって終了いたします。
次に、あすの本会議における委員長の調査活動報告についてであります。
お配りしている案のとおりとさせていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
それでは、さよう決定をいたします。
最後に、その他の事項で皆さんから何かございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
ほかにないようですので、委員会はこれをもって閉会をいたします。御苦労さんでございました。
午前10時44分 閉会
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