会議の概要
午前10時11分 開会
◎内田委員長
おはようございます。ただいまから地域振興県土警察常任委員会を開会いたします。
本日の日程は、お手元の日程表のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
なお、付議案の予備調査を行った後、暫時休憩をとり、本会議において付議案に対する質疑、付議案を各常任委員会へ付託された後、付託議案の審査を行うことといたしますので、委員及び執行部の皆様におかれましては、御承知いただきますようお願いいたします。
初めに、会議録署名委員を指名いたします。
本日の会議録署名委員は、藤井委員と福間委員にお願いいたします。
それでは、付議案の予備調査を行います。
質疑につきましては、それぞれの部局等の説明終了後に行っていただきます。なお、既に政務調査会で説明を受けたものもありますので、執行部の説明は要領よく簡潔に、マイクに向かってお願いいたします。
最初に、県警本部から説明を求めます。
岡本刑事部参事官組織犯罪対策課長の説明を求めます。
●岡本刑事部参事官兼生活安全部参事官兼警備部総括参事官組織犯罪対策課長事務取扱
組織犯罪対策課の岡本です。座って御説明いたします。
警察本部資料の1ページをごらんください。鳥取県暴力団排除条例の一部改正の概要等について御報告いたします。
この報告は、地方自治法第180条第1項の規定に基づきまして、本年1月7日、知事の専決処分がなされたので御報告するものであります。
改正の概要等について説明いたします。
鳥取県暴力団排除条例第13条は、暴力団事務所の開設及び運営の禁止を規定しており、学校、図書館、児童福祉施設などの周辺の一定地域には、青少年の健全育成に資する環境の整備から、暴力団の事務所の開設または運営を禁止しております。
2ページ目に新旧対照表を示しておりますが、暴力団排除条例第13条第7項に少年法を引用した規定がございますが、平成26年6月11日に少年法が全面改正されたことに伴い、その基準としておりました施設、少年院と少年鑑別所が、少年院法と少年鑑別所法に別々に規定され、その該当部分の法律を挿入して改正したものでございます。
改正された条例は、本年1月13日に公布されており、少年院法の施行日、公布の日から1年以内という附則がついておりますが、その日からこの条例も施行されることとなっております。
そのほか条例の中身については、以前と変わりございません。改正はございません。
◎内田委員長
次に、県土整備部からの説明を求めます。
初めに、長谷川県土整備部長の総括説明を求めます。
●長谷川県土整備部長
そうしますと、本臨時議会に提案いたしました一般会計補正予算案を初めとする諸議案につきまして、その概要を御説明いたします。
県土整備部関係の1ページをごらんください。国の緊急経済対策に対応するものということでございます。補正総額は20億5,900万円余ということでございます。上の表の一番下でございます。補正後の額は542億3,200万円余ということであります。
中身は一般事業と公共事業でございます。一般事業は、地方創生先行型交付金活用事業ということで、2事業ございます。建設業の担い手の関係の事業と、ミッシングリンク解消に向けたソフト事業ということでございます。それと、公共事業につきましては、防災減災対策とかインフラ老朽化対策を重点的に実施するということで、道路橋りょう事業、河川事業等でございます。道路橋りょう事業ということで、岩美道路につきましては重点的な実施ということで、6億2,500万円余の事業費をお願いするものでございます。河川事業としましては、大路川とか由良川等でございます。それから、一般直轄事業としては、負担金ということでございます。箇所は、事業費ベースでいきますと、天神川水系の国府川で8,000万円余をお願いするものでございます。合わせて20億5,900万円余ということでございます。
詳細につきましては、担当課長から説明させていただきます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
◎内田委員長
続いて、関係課長から順次説明を求めます。
なお、県土整備部の報告第3号、長期継続契約の締結状況については、議案説明資料29ページのとおり、また平成26年度公共事業実施地区の概要については、議案説明資料30ページ以降のとおりですので、特に説明は要しないことといたします。
それでは、宮本県土整備部次長の説明を求めます。
●宮本県土整備部次長兼県土総務課長
同じ冊子の9ページをお願いします。公共事業、いわゆるハード部門の補正予算でございます。先ほど部長から申し上げましたとおり、公共事業、今回はトータルで20億2,900万円余の増額補正をお願いするものです。
内訳としまして一番上のところ、一般公共事業、これは国庫支出金を受けて県のほうで推進していく事業でございまして、20億800万円余をお願いするものです。また、中ほどの一般直轄事業、こちらは国が事業を推進していくもので、県は負担金をお支払いするということで、2,000万円余をお願いするものであります。合計で20億2,900万円余ということでございまして、後ほど課長から中身を説明させていただきます。
続いて22ページをお願いします。22ページから23ページにかけては繰越明許費に関する調書でございます。23ページに合計がございまして、今回申請額の欄、20億3,800万円余の繰越明許をお願いするものです。これは、直轄負担金につきましては今年度中にお支払いいたしますが、そのほかの部分、県が推進する部分につきましては、年度末までの期間が短いことなどにより全額繰り越しをお願いするものであります。ただ、極力平成26年度中の発注に努めてまいろうと思っておりまして、9割を目標に年度内の発注を計画しております。
27ページをお願いいたします。これは債務負担行為でございまして、国の予算のつき方として、今年度中は支出額はゼロだけれども、平成27年度になってから実質支出額があるという予算のつき方をしたものがございますので、それに呼応して、当県でもこの分について債務負担行為を設定させていただこうという趣旨でございます。
2ページに戻っていただきますようお願いします。ここからが各課の説明でございまして、2ページと3ページが地方創生先行型を充当する事業でございます。
2ページは、将来の建設産業担い手育成支援事業でございまして、若者の土木建設業への就業意欲の向上を図ろうという趣旨でございます。
主な事業内容でございますが、2(1)に記載しておりますのは、これから就職したい人向けでございます。高校生のインターンシップを受け入れた建設業者の人件費に対して一部助成しようというものです。また、イのトレーナー事業は、既卒者、離職者、転職者、ひとまず45歳未満に線を引かせていただいておりますが、その方の1カ月間の賃金相当額及び教える側の4カ月間の人件費の一部を助成させていただこうというものです。
また、(2)につきましては、既に就職している人向けでございまして、若手技術者、ひとまず35歳未満に線を引かせていただいておりますが、建設技術者として必要な一級土木施工管理技士と二級土木施工管理技士の資格取得状況が今芳しくない。合格率が低い状況でございますので、施工管理技士会が開催する研修の参加経費を助成して勉強していただこうという趣旨でございます。また、県が集中研修を開催する経費及び研修に参加していただきますと、会社の業務に穴があきますので、その建設業者の人件費相当額も助成させていただこうという経費でございます。
なお、高校生のみと記載しておりますが、大学生につきましては、商工労働部の当初予算のほうでお願いをすることになります。
●山本道路企画課長
道路企画課でございます。続きまして、資料の3ページをお願いいたします。同じく政調・政審で御説明した内容ですので、かいつまんで説明させていただきたいと思います。
部長が申しましたとおり、地方創生先行型の交付金として事業をさせていただくものでございます。ミッシングリンク解消推進事業で、1,522万6,000円をお願いするものでございます。
3ページの中段の表でございます。県内高速道路の整備促進及び利活用のPRということで、県内高速道路の整備の状況とか開通効果のPRを行いたいと思っております。山陰近畿自動車道、いわゆる南北線、鳥取市内のルートでございます。米子自動車道の4車線化に向けた機運の醸成を図るため、市町の期成会とともにシンポジウム等を開催したいと思っております。県内の道路の整備状況や、無料の高速道路であることを観光情報とあわせて県内外の方々にPRさせていただいて交流人口をふやしてまいりたいと思っております。また、高速道路の恩恵を下道のほうに波及させるために、インターチェンジ付近の給油所の案内看板とあわせて下道沿線のPR等を行ってまいります。
続きまして、4車線化検討業務でございます。おおむね骨格となる道路の形態が見えてまいりましたので、つなぐという次のステップとしまして横に広げる、2車線から4車線化を行う区間の検討、どこを優先的に行うかを検討させていただきまして、国への要望等に使わさせていただきたいと思っております。また鳥取市道路埋蔵文化財調査の支援、従来行っていることでございますが、文化財調査の完了を図るため、借地料を計上させていただいております。
続きまして、4ページをお願いいたします。道路橋りょう維持費でございます。3億7,170万円の補正をお願いするものでございます。
事業の内容でございますが、防災・安全交付金(橋りょう補修)、橋梁の補修とか耐震補強1億1,400万円でございます。災害防除、国経済対策としてでございますが、2億4,000万円。並びにその執行に伴う人件費でございます補助事務費等を計上させていただきたいと思っております。6月補正と合わせて174億200万円余を計上させていただきたいと思っております。
次は、28ページをお願いいたします。議会の委任による専決処分の報告でございます。
中段以降、事故の概要でございます。平成26年2月17日午後11時15分ごろ、日吉津村、いわゆるジャスコの西方500メートルぐらいの国道431号のところで発生したものでございますが、舗装が剥がれまして、そのアスファルト片に車が乗り上げて、ホイール並びにタイヤが損傷したものでございます。
要旨としましては、県側の過失を7割といたしまして、全体5万円余のうち損害賠償金3万5,225円を相手方に支払うものでございます。
和解の相手方といたしましては、車に乗っておられました米子市個人の方並びに車のローンが残っておりましたので、その所有者であります会社の方に支払うものでございます。
このような事故が発生しないよう十分管理を行っているつもりではございますが、やはり足りない部分があると思っております。今後このような事故が起こらないよう努めてまいりたいと思います。おわび申し上げます。
●倉元道路建設課長
道路建設課でございます。資料の5ページをお願いします。経済対策関係で、2事業箇所の補正予算をお願いするものでございます。
初めに、上段のほうの農地防災事業費でございます。説明欄に記載しておりますとおり、大山町内の農道橋の点検費用につきまして、大山町に補助するための補正予算35万円をお願いするものでございます。
後段のほうでございます。道路橋りょう新設改良費ですけれども、先ほど部長も御説明しましたけれども、地域高規格道路のうち、岩美道路につきまして6億2,500万円と、事務的経費の補正をお願いするものでございます。
道路建設課合計としまして、6億5,122万5,000円の増額補正をお願いするものでございます。よろしくお願いします。
●丸毛河川課長
河川課でございます。引き続き資料の6ページをお願いいたします。
上から、河川改良費でございますが、1億9,000万円余の増額をお願いするものでございまして、最近浸水があった大路川ほかの河川改修に1億6,000万円余、それから佐治川ダムの長寿命化総合点検の1,600万円余及び補助事務費でございます。
次に、海岸保全費でございます。近年侵食のあった岩美海岸の侵食対策の5,000万円及び補助事務費でございます。
最後に、直轄負担金でございますが、天神川水系国府川ほかの河川改修に2,000万円余の増額をお願いするものでございます。以上、総額2億7,000万円弱の増額補正をよろしくお願いいたします。
●山内治山砂防課長
続きまして、7ページをお願いいたします。治山砂防課の経済対策分として、防災対策費として治山事業と砂防事業で補正をお願いするものでございます。
治山費について、下の表にありますように、交付金あるいは補助事業合わせて2億7,615万円をお願いするものでございます。砂防につきましては、防災安全交付金として2億3,900万円をお願いするものでございます。合計、治山砂防課として5億1,500万円余の補正をお願いするものでございます。
●森下空港港湾課長
8ページをお願いいたします。漁港建設費、漁港事業として2億2,100万円余補正をお願いするものでございます。強い水産業づくり交付金、経済対策ということで、県漁港、あるいは鳥取市漁港について、主として航路・泊地しゅんせつということでお願いするものでございます。空港港湾課合計としまして52億5,600万円余をお願いいたします。
◎内田委員長
それでは、ただいままでの説明につきまして質疑等ございましたら。
○藤井委員
県土の3ページ、4車線化検討業務。山陰道等について効果的な4車線化整備区間の検討はいい発想と思いますけれども、その上の欄に、米子自動車道4車線化に向けた機運醸成とありますね。ここでは中部出身の人間は私1人で、東西に加担するつもりはありませんけれども、これは非常に大事なことだと思います。だから、米子道だけを別枠にしないで、全体の4車線化をどうするのかということを十分に検討されるべきだと。
その主たる趣旨は、鳥取自動車道のことです。大阪都構想がどうなるかわかりませんけれども、大阪を中心とした関西の中心地域との結びつきということを考えると、鳥取自動車道の4車線化というのは非常に重要な案件だと思うのです。これについての考え方。鳥取道の2カ所拡幅部分は予算化したのですか。けれども、全区間4車線をまず最優先にすべきではないかというのが、私が利害関係のないところで思うのです。
●山本道路企画課長
米子道の4車線化についてのお尋ねがございました。表の上のほうに書いてあります米子道の4車線化の機運の醸成という部分について、西部で期成会がつくられていることもあり、特出しと申しますか。それと山陰近畿のほうでも来年度から計画段階評価に入っていただきたいというような、切りのいいところ、タイミングがございまして、これについてはシンポジウムを市町と共同で行いたいと思っております。
委員のおっしゃるとおりで、4車線化検討業務というのは、山陰道も、鳥取自動車道も。鳥取自動車道の状況でございますが、平成24年度の国の補正によりまして、県内区間で3カ所、岡山県内区間で1カ所、計4カ所が現在事業化されております。岡山県境に近いほうの福原については、上り方向だけではございますが、この秋には付加車線が設置される。残りの2区間でございます鳥取インターチェンジ付近、米子インターチェンジ付近については、今年度トンネル工事が発注されるというような予定になっておりまして、岡山県内を含めれば4カ所の付加車線が着々と事業中でございます。
ただ、付加追い越し車線というのはあくまで暫定対策、当面の対策だと考えております。委員のおっしゃいましたとおり、4車線化があって初めて高速道路だと考えておりますので、引き続き国に対する要望活動を行ってまいりたいと思います。
○藤井委員
質問の趣旨に対する的確な答弁になっていない。僕が主張するのは、4車線化の最優先に鳥取道を当てるべきだという理論を言ったわけでして、それに対してそうではない、あるいはそうだと、的確に返事をしてもらいたいと思います。何回か走ってみましたけれども、あれは高速道路ではありませんね。あれはだめですよ。やっぱり関西の中心に一番近いこの道路は、鳥取県にとって、山陰にとって一番大切な道路になっていくだろうという思いがあるので、こういう検討をする機会を持たれたわけですから、ぜひ私の意見を尊重して対応していきますという答弁であれば納得する。
●長谷川県土整備部長
4車線化の課題は、西部は米子自動車道、東部は鳥取自動車道、そして全県下にまたがるのは山陰自動車道ということであります。
米子自動車道の暫定2車線は、蒜山から米子インターチェンジまでで32.6キロメートル。そのうち3分の1は4車線になっていますけれども、3分の2がなっていないということです。
一方、鳥取自動車道は、付加追い越し車線があるのは河原町とのほんの一部で、ほぼ暫定2車線ということもあって、山本課長が説明したように、余りにも今の状況が問題があるものですから、平成24年度の経済対策補正予算で、どんとトンネルをつくるという形で付加追い越し車線、実質4車線化をやったわけです。これは画期的な予算であったというふうに評価しております。ですから、鳥取自動車道はこれを片づけるということがまず第一。そのための予算を確保していく。
それで、次の4車線化の戦略を立てるために、今回この予算をお願いしたということでありますし、その戦略に当たっては、西部のほうも東部のほうも両方4車線化、あるいは当面の対策として付加追い越し車線という形で、両方を追い求めていきたいと考えております。もちろん全県下にまたがる山陰自動車道につきましても、優先順位をちゃんと検討して予算要求、あるいは働きかけをしていきたいというふうに考えております。
○斉木委員
関連で。鳥取自動車道、関西圏との結びつきに関係して4車線化というのは急がなければいけないと思いますけれども、問題は今の米子道です。西は松江道、東は鳥取道で、どちらも無料化で整備が進んでおりまして、米子自動車道だけは有料で暫定2車線、蒜山までが2車線ということですので、期成同盟会を起こしてこれから機運を盛り上げるというのですけれども、付加追い越し車線を次々やっていけるような状況になるのか。三朝の辺から米子に向かう場合、蒜山から通って米子に入れば非常に時間的に短いのですけれども、いかんせん1,000円札が要るということで、やっぱり下を通ろうか、山陰道を通ろうかというようなことになる。例えば蒜山-米子間は無料化にして通過台数1万台に持ってくるような考えもあるのですか。どういうぐあいにこれから検討されていくのか。機運を盛り上げるといっても、交通量をふやす機運だろうと思いますし、そういう面の措置をしていくと通行量が多くなるのではなかろうかと思うのですけれども、どういう考えでおられますか。
●山本道路企画課長
4車線化の目安として1万台という数字がございます。それに対して蒜山-米子間は8,000台ということで、2割ほど足りないという状況でございます。全国を見てまいりますと、1万台あってもまだ4車線化されていないライバルもございまして、次の4車線化に向けてのハードルとして、交通量の面もあると思います。
それに、この道路につきましてはNEXCO管理ということで、一般の公共団体が行っている事業ではございません。この民間会社の経営が成り立つために償還計画を立てて次の整備箇所を決めていくものですので、民間の営業というのがかかわってまいります。仮にやるに当たっても、事業計画の変更という大きなものがございまして、非常にハードルが高いものでございます。
今申し上げたとおり、4車線化の検討は当然米子道も含めて行っていくということですが、通行料の軽減措置とか無料化というのは、本当に高いハードルと思いますが、検討はしていきたいと思っております。
◎内田委員長
ほかにございますか。
ないようでしたら、次に移りたいと思います。
次に、地域振興部から説明を求めます。
初めに、小倉地域振興部長の総括説明を求めます。
●小倉地域振興部長
それでは、地域振興部の資料をお願いいたします。本議会に提案いたしました地域振興部の諸議案について、その概要を説明させていただきます。
1ページをお願いいたします。一般会計補正予算といたしまして、8事業をお願いしております。いずれの事業も政調・政審で説明させていただいたところでございます。
説明のところを見ていただきますと、地域振興課のみんなで地方創生事業から、交通政策課の最後までの7事業につきましては、地方創生先行型の交付金を充当する事業としてお願いをしているところでございます。最後の男女共同参画推進課でございますけれども、国でこのたび制度創設されました女性活躍推進交付金を活用した事業としてお願いしているものでございます。
補正の額としまして、2億1,400万円余をお願いするものでございます。
詳細につきましては、担当課長から説明させていただきます。御審議のほどよろしくお願いいたします。
◎内田委員長
続きまして、酒嶋地域振興課長。
●酒嶋地域振興課長
資料の2ページをお願いいたします。地域振興課でございます。
みんなで地方創生事業として3,400万円余をお願いするものでございます。
このたびの国の補正予算、地域支援交付金の地方創生先行型を活用いたしまして、NPOですとか民間団体等が企画提案されます人口減少対策など地方創生に資する取り組みを支援しようとする事業でございます。地域の実情に配慮しまして、時期を逸することがないよう、柔軟に、かつ効果的に事業実施ができるよう、東部振興監、中部・西部総合事務所長の裁量により活用できるものとして設定するものでございます。
あわせまして、東・中・西各圏域に、市町村とかNPO等から寄せられる地方創生に関する相談や活動支援に対応するとっとり創生支援センター(仮称)を設置しまして、一般財団法人とっとり県民活動活性化センターの職員と県職員が一体となって対応するということにしております。
2に主な事業内容を書いております。地方創生に資する取り組みに対しまして、東・中・西各1,000万円ということで民間への助成あるいは直営事業ということでございます。
14ページをごらんください。いずれも国補正の交付金なり制度を活用したものでございまして、年度内に事業期間が確保できないということで、繰越明許費に関する調書もお願いしているところでございます。
●尾崎とっとり暮らし支援課長
3ページをお願いいたします。移住定住情報発信強化事業でございます。
移住を進める上では、まず鳥取県を知っていただく情報発信が重要でございます。鳥取県に目を向けていない県外在住の若い世代を対象に、とっとり暮らしに関する情報発信を強化しまして、まずは鳥取のファンになっていただきたい。将来それを移住定住につなげていくというふうなことから、起業、子育て、地方暮らしの3つをテーマとして情報発信を進めていきたいというふうに考えております。
起業では、地域に必要な人材を呼び込むためのセミナーの開催。子育てでは、首都圏での子育て世代向けのフリーペーパーやホームページでの広報を行うとともに、親子連れに鳥取を知ってもらうイベントを開催したいというふうに考えているところでございます。3番目の地方暮らしでは、テレビのロケ誘致とかニュース番組の取材誘致。それから県内移住者や受け入れ地域や森のようちえんなど、一般の方の関心の高い取り組みなどについて、「いいね!とっとり」というふうな動画を作成いたしましてホームページ等で発信したいと考えております。また、岡山県と連携した情報発信も考えております。
4ページ、移住定住推進基盤運営事業でございます。
移住を進める上では、相談体制というものが大変重要でございます。鳥取県へ移住を希望される方の視点に立って、移住者の相談対応や情報発信を一元的に行う移住定住サポートセンターを定住機構に設けており、引き続き運営を行いたいと考えております。来年度はその中でも移住のコーディネーター、相談員を1名増員したいと考えているところでございます。
とっとり暮らしアドバイザーの設置・活用について。移住実践者をアドバイザーという形で委嘱しまして、県外の相談会などで相談対応を行いたいと考えております。
とっとり暮らし住宅相談員の配置について。住宅相談員、移住希望者の住宅相談に対応するために、宅建業協会に委託し住宅相談員を配置する経費でございます。この住宅相談員につきましては、米印で書いておりますが、本事業と緊急雇用制度も活用し、あわせて東・中・西に1名ずつ配置する予定にしております。
あとは、協議会の開催経費というふうなものでございます。
次、5ページでございます。地域おこし協力隊サポート事業でございます。
現在、鳥取県内には地域おこし協力隊が49名配置されております。今後60名程度まで増加することが予想されております。この地域おこし協力隊は、非常に熱意を持って来られる方が多いのですが、その熱意と地元の対応がうまくマッチングせず、ストレスを感じられることもあるという方もいらっしゃることから、県、市町村ではなく、第三者の立場から助言等を行う体制の整備を行いたいというふうに考えておりますし、新たに地域おこし協力隊を配置したいという市町村についての情報提供などを行う体制を整備するのに必要な経費をお願いするところでございます。
●寺口交通政策課長
資料の6ページをお願いいたします。鳥取砂丘コナン空港交流創出事業ということで、新たに4,714万円の補正予算をお願いしたいものでございます。
鳥取空港の愛称化によるにぎわい創出、空港を核とした交流創出に向けまして、鳥取空港と鳥取港、鳥取砂丘といった観光地を結ぶループバスの試験運行をやってみたいというものが一つでございます。
空港を拠点とした周遊圏域のさらなる拡大につながるよう、空港を利用して県内に1泊以上宿泊されるような方がレンタカーを利用される場合の経費の一部を支援したいというものでございます。
今、鳥取空港から倉吉駅までの空港連絡バスがございますが、このバスと接続する形で鳥取県の中部圏域エリア、温泉地とか観光地といったところを周遊するバスの試験運行もやってみたいというふうに考えております。
その他、現在の空港連絡バスに、愛称にちなんだラッピングを施したいということと、外国人観光客等の受け入れ環境の整備の一環として、空港ターミナル内に多目的に利用可能なスペースを確保する取り組みを進めたいというものでございます。
続きまして7ページをお願いいたします。米子鬼太郎空港にぎわい創出事業ということで、新たに600万円の補正予算をお願いしたいものでございます。
西部地域につきましては、昨年11月に境港から米子、大山地域に至るエリアがジャパンエコトラックルートの第1号に認定されたことからも、今後さらに空港施設や空港を出発する二次交通等の有効利用を図る必要があるということで、施設の一部を整備したいものでございます。
内容の一つとして、空港の到着ロビーを出たところに電光案内板を設置し、そちらで直近のバスの時刻表の案内とか、エリア内の観光地等の情報提供を行いたいというふうに考えております。
ジャパンエコトラックの認定等を受けたことも踏まえ、空港内に、飛行機を利用して来られた方が自転車で移動する際に活用できるよう、自転車の整備箇所とか更衣スペースといったものを設けたいというふうに考えております。
鳥取空港と同様に、空港ターミナル内に多目的に利用可能なスペースも設けたいというふうに考えているところでございます。
8ページをお願いいたします。公共交通における無料Wi-Fi環境整備事業ということで、県内に飛行機で来られた後に公共交通機関を利用して移動される際、移動中も無料で接続できるWi-Fi環境を整備してほしいといったような声が、とりわけ海外からの観光客等から多くあります。そういったものに対応する形で、空港連絡バスとか列車内でも無料でWi-Fiが使える環境を整備したいというものでございます。
●小林男女共同参画推進課長
資料の9ページをお願いいたします。地域における女性活躍推進事業でございます。
こちらにつきましては、内閣府の地域女性活躍推進交付金を活用しまして、市町村と一緒になり女性活躍推進の取り組みを支援することによって、地域経済の活性化につなげようという事業でございます。
主な事業内容といたしましては、(1)に書いておりますが、輝く女性活躍パワーアップ企業の輩出ということで、企業みずからが女性活躍の取り組みを進めるための目標を立て、行動計画をつくり、達成に向かうという取り組みを支援するものでございます。そういった企業さんの取り組みを好事例として広く発信するための広報経費、そういったプランを作成するためのセミナー、それと女性リーダーを育成するセミナーということでの企業支援を考えております。また、企業の実態を把握するために、10人以上の企業に対して女性の管理職登用等の実態について調査したいと思っております。
(2)につきまして、企業全体への働きかけとして、輝く女性活躍トップセミナー、それから女性活躍のためのノウハウ導入手引書ということでの事業を考えております。ノウハウ導入手引書につきましては、男女共同参画キャラバンにおきまして意見交換をした中で、企業経営者さんのほうから、女性を支援するためのノウハウ本が欲しいという声がありましたので、ここで上げているものでございます。
(3)につきまして、市町村の取り組みについての間接補助ということで400万円上げておりまして、全体で2,400万円をお願いするものでございます。
◎内田委員長
次に、文化観光スポーツ局から説明を求めます。
初めに、森谷文化観光スポーツ局長に総括説明を求めます。
●森谷文化観光スポーツ局長
それでは、文化観光スポーツ局の議案説明資料をお願いいたします。今議会に提案させていただいております議案の概要ということで、平成26年度一般会計補正予算、全体で8事業お願いするところでございます。1ページに総括表がございますが、補正額が2億6,500万円余ということで、全体補正後の予算額が54億1,900万円余ということになります。
主な事業といたしましては、観光客の増加を図り県内の消費を促すといった目的で、旅行券を発行する地方創生応援!とっとりふるさと旅行券発行事業、あるいは増加する海外からの外国人観光客の受け入れ体制を整備するということで、外国人観光客受入推進事業等でございます。
いずれの事業も主要事業説明会で説明させていただいたところでございますけれども、詳細につきましては、担当課長等から説明をいたします。よろしく御審議お願いいたします。
◎内田委員長
それでは、市村観光戦略課観光誘客室長の説明を求めます。
●市村観光戦略課観光誘客室長
それでは、資料の2ページをごらんください。事業名としましては、地方創生応援!とっとりふるさと旅行券発行事業でございます。1億円をお願いしております。これは、地域消費喚起・生活支援型の交付金充当事業として上げさせていただいているものでございます。
事業の目的は、首都圏、関西圏など県外から宿泊を伴う観光客の増加を促進するために、プレミアムつき旅行券を発行するものでございます。
発行主体は鳥取県で、大手旅行会社への委託を想定しております。発行総額は1億4,000万円、1冊5,000円券2枚で、発行総数1万4,000冊を計画しております。プレミアム率100%でございます。商品販売場所としては、大手コンビニエンスストアを想定しております。これは県内外のコンビニエンスストアということで、県外の方、県内の方、両方とも買うチャンスがございます。総額1億円ということでお願いしたいと思います。
次に、3ページをごらんください。地方創生・とっとりの旅づくり事業ということで、700万円上げさせていただいております。地方創生先行型の交付金充当事業を活用するものでございます。
事業の目的としまして、既に各地区で着地型観光メニューが造成されているところでございますが、これらを鳥取県の中の大きな観光地とつないで周遊型の旅行商品化を目指し、できるだけ地域の消費喚起と新たな観光循環を起こすことを目的に行う事業でございます。
事業内容としましては、体験プランやグルメ、土産などの観光商品開発を、コーディネーター、専門家などを入れて行っていくものでございまして、事業主体として鳥取県観光連盟に委託するものでございます。700万円を上げさせていただいております。
4ページをごらんください。こちらは、着地型観光・体験情報発信事業ということで、地方創生先行型充当事業として430万円を上げさせていただいております。この事業は、先ほど説明いたしました3ページの地方創生・とっとり旅づくり事業と連動して行っていくことを想定しております。地方創生・とっとり旅づくり事業のほうで、各地域につくった観光商品を売っていくためにウエブサイトで発信していくための経費でございます。こちらのほうは、既に大きな、専門のレジャーの体験予約サイトがございますので、こういうものに鳥取県の体験型、着地型のメニューを載せて発信して予約まで持っていくというものでございます。その経費として430万円上げさせていただいております。
5ページをごらんください。広域観光交流圏促進事業でございまして、地方創生先行型の充当事業として3,000万円上げさせていただいております。これは、世界ジオパークネットワーク加盟の山陰海岸ジオパークを核とした、長期滞在型の一大観光交流圏の形成を目指し、鳥取、京都、兵庫3府県の日本海側地域を、とにかくインバウンドの重点地区として売っていこうというものでございます。各3府県が3,000万円ずつ負担し、全体事業として9,000万円ということで考えております。
事業内容につきまして、交流圏の基本コンセプトの構築や基盤整備、各種誘客事業の展開ということを想定しております。
9月に第4回アジア太平洋ジオパークネットワークというものがございます。こちらは事務局がマレーシアなのですけれども、この機に海外からたくさんの関係者がお見えになるということで、これを起爆剤として、ジオパークによるインバウンド誘客をやっていこうというものでございます。
次に、6ページをごらんください。外国人観光客受入推進事業ということで、地方創生先行型の交付金として7,000万円余を上げさせていただいております。
現在、訪日旅行客が非常にふえてきております。ゴールデンルートと言われます東京、大阪、京都、そして北海道や沖縄とかにたくさんお客様が訪れていますけれども、リピーターとなる人は、2度目の日本ということで、ゴールデンルートとは違う場所を旅したいという、個人型旅行もふえてくる傾向にございます。これはまさしく地方にとって大きなチャンスであると捉え、このためにFIT、個人旅行者向けの情報発信及び受け入れ等を行っていこうとする事業でございます。
事業内容につきましては、まず、新規といたしまして、東南アジア方面からの外国人旅行客もふえているところなのですけれども、ムスリム観光客も多く存在することから、県内の民間事業者の方を対象に、ムスリム観光客の受け入れ対応をする事業に対し支援をしていくものでございます。
次に両替機・モバイルサービス導入事業としまして、ふえてくる外国人観光客のための両替の設置とかモバイルサービス、主にルーター等の貸し出しの拡充を支援するものです。
同じく受入基盤整備ということで、Wi-Fi環境整備とか、ホームページ、パンフレットなどについても支援をするものです。
次、7ページをごらんください。訪日外国人対応強化事業としまして3,800万円上げさせてもらっております。大手ポータルサイトに情報を発信し予約まで持っていく事業、県内宿泊を伴う観光客の方に対してレンタカーの利用料を支援するもの、それから、今後の戦略を練るために、本県に訪れた観光客の皆さんの消費動向調査をするものでございます。あわせて県内周遊の利便性を高めるためのガイドマップの作成等も計画しております。
次に、8ページをごらんください。とっとりスタイルエコツーリズム普及推進事業、地方創生先行型事業ということで350万円上げさせていただいております。一昨年秋のエコツーリズム国際大会2013in鳥取を契機として、とっとりスタイルエコツーリズムのいろんなプログラムを発信しているところでございますけれども、それの更新版ということで、日本語、英語、韓国語、繁体字でエコツアーガイドブックを制作する予算でございます。
9ページをごらんください。外国人観光客誘致推進事業ということで、地方創生先行型事業として4,800万円上げさせていただいております。
内容につきましては、まず、鳥取県外国人観光客倍増促進補助金としまして400万円。ホームショッピングとか新しい旅行商品造成のための支援ということで上げております。
2番目に、海外旅行社対象の鳥取県外国人観光客送客促進事業ということで2,980万円上げております。新しい部分としてサイクリングツアー、トレッキングツアー、それに伴う貸し切りバス等についての支援を加えております。
3番目としまして、山陰国際観光推進協議会の鳥取県外国人観光誘客対策補助金1,500万円を計上させていただいております。
また、14ページに繰越明許費に関する調書ということで、以下のとおり上げさせてもらっております。よろしくお願いいたします。
●澤谷中部総合事務所地域振興局副局長
中部総合事務所でございます。資料の10ページ、ワールドトレイルズカンファレンス鳥取大会開催事業でございます。115万円の補正をお願いしております。
既に鳥取県での開催が決定しておりますウオーキングの国際大会の実施に向けまして、去る1月19日に官民協働による実行委員会を設置したところでございますけれども、県も地元関係者の皆様と共同でこの国際大会の成功に向けて、また県内外からの誘客を図るために所要の経費、実行委員会への負担金をお願いするものです。どうぞよろしくお願いいたします。
◎内田委員長
それでは、ただいままでの説明につきまして質疑等ございましたら。
○澤副委員長
地域振興部、6~7ページのところで、多目的施設の設置で300万円、100万円とありますけれども、それぞれどういう大きさ、スペースで、どこに設置されるのかお聞きしたい。
それと文化観光のほう、旅行券発行事業のプレミアム商品券ですが、募集がどういう状況なのか、どのくらいを目標にしていらっしゃるのか。それから有効期限はどうなのか、ちょっとお聞きしたいと思います。
●寺口交通政策課長
まず、鳥取空港のほうの多目的スペースの設置箇所でございます。今、実は2カ所ほど候補を持っているところで、いずれも国際ターミナル内です。1階の入り口を入って少し右側に行った階段を越したところの広いスペースか、2階の会議室の一部のいずれかで設置したいと考えております。水回りや基本的な設備の関係で、どちらがより効率的か、検討しているところでございます。
米子空港のほうにつきましては、現在幾つか会議室、貸し室がございまして、そういったところの一部改良利用ということで検討しているところでございます。
両方とも12平米程度は必要かというふうに考えております。
●市村観光戦略課観光誘客室長
プレミアムとっとりふるさと旅行券についての御質問でございますが、これからその旅行券が使える宿泊施設等の募集を始めてまいります。実はこの旅行券というのは、他府県もどんどん販売を開始していきますので、負けないように、むしろ先行で販売しようという気持ちで、できるだけ早く販売につなげていきたいと思っております。
有効期限ですけれども、詳細についてはこれから決めていくところなのですけれども、大体6カ月程度を想定しております。いずれにしましてもこの事業は今年度中、3月末までに完了していなければなりませんので、例えば4月に発売して半年有効期限といった、少し早目の利用になってくるのかなというふうに思っております。
○福間委員
そのプレミアム券ですけれども、全部売れる可能性はあるのかな。残ったらどうされるのか、これが一つ。
それと、販売箇所に大手コンビニエンスストアを想定していらっしゃいますね。例えば私などが住んでいる田舎では、JAの市場がなくなってしまったということで、生鮮食品など、コンビニが持っていないものまで含めた生活必需品を、県があっせんするか頼むかして取り扱ってもらって、特に高齢者の皆さんがそこで買い物をするといったことをしているケースもあるのですが、その辺りとの連携というのはあるのか。それはそれ、今回の事業を落札したところでと割り切りでいくのか、そこら辺をちょっと聞かせてほしいのです。
●市村観光戦略課観光誘客室長
今想定していますコンビニさんが5社程度あるのですけれども、県内市町村どこにもあるコンビニさんが含まれておりますので、例えば県内の方が買う場合においても、それほど不都合、不便さはないというふうに想定しております。
これが全部売れるのかどうかという御質問なのですけれども、1万円のホテル代が5,000円の旅行券で払えるということですので、かなりのお得感であると思っております。実際に県内に宿泊されておられる宿泊者数と比べますと、本当に少ない枚数でございますので、販売をすれば逆に早く売れていくのではないかというふうに考えております。
○福間委員
何となくね、否定はしませんが、矛盾があるのだ。今回のこの地方創生応援事業というのは、地方経済活性化という大命題があって、これは否定するものでも何でもないのです。ところが一方で、ここの所管ではないかもしれないが、生活困窮者に灯油の補助を出す。一方で、1万円の宿泊費を5,000円で買えるからと言われても、それすら実はつらい人もあるのだ。それはそれで別という議論もあるかもしれないけれども、灯油の支援をするなら、本当はやっぱりそこに厚くできるようなことがあったほうがいいのではないかなという気がしないでもないのです。
それともう一点、さっき私が言ったのは、地域のコンビニにいろんなことをお願いしてきている経過がありますよと。そのことは割り切って、複数の業者が手を挙げるのなら公明正大に入札でやりますよというスタンスでいかれるということですねということなのです。過去に、Aという業者には地域の皆さんの生鮮食品も扱ってくださいと、県からお願いしてやっておられるときもあるのですよ。そこら辺も本当は加味してやってくださるといいのではないかなという思いがあるのだ。地域の者にとっては、生活のよすがに買い物ができるところというのがそこしかないのだからという思いがちょっと頭をよぎったものですから。それとこれは別だということなら構わないですけれども、もう一回再確認したい。言っている意味がわかるかな。
●森谷文化観光スポーツ局長
では、私のほうから。
基本的に今回の旅行券の発行システムは、大手の旅行会社等に全部の運営を委託し、大手のコンビニ、例えばローソンであれば、ロッピーという自動発券機でという形でシステムを考えています。
それを買った旅行客あるいは県内の方が使えるところは、これから公募をかけていく県内の旅館であったり、ホテルであったり、民宿であったりと、できるだけたくさんの業者に参加していただいて、そこでその旅行券が使えるといういうシステムですので、今おっしゃられたその業者が業者を募集するということは基本的に考えていないわけです。
○福間委員
ちょっとかみ合わないので、いいです。
また後で思いを伝えます。
◎内田委員長
ほかにございますか。
○浜田委員
地域振興部の9ページ、女性活躍推進事業。企業さんは女性を活躍させなければいけないと思っているのだけれども、いざやろうとすると戸惑いがあるという状況なのでしょうか。それとも、もうスタートしていて加速させたいということで県が後押しをしようとしているのでしょうか。今どの段階にあるということなのか教えていただきたい。
もう一つは文化観光スポーツの7ページ、外国人観光客の状況を教えていただきたい。外国の観光客が随分ふえて対応をしなければいけないということで、看板を多言語にしたり等、当初予算からあったわけですけれども、受け入れ宿泊施設の対応は進んでいるのでしょうか。お泊まりになったお客様が戸惑ったり困ったりというような現状というのはあるのか。私たちも外国へ行くと、オプショナルツアーなどがいっぱい用意されていて、それを選んで行きますよね。行ってから決めることも多いわけですが、山陰に来られるお客様は、最初から決めてきておられるのか、それとも来てから現地で探していこうというお客様が多いのか教えてください。
●小林男女共同参画推進課長
企業での女性活躍ということで、企業さんとお話をしていった中では、戸惑いと加速化、両方の声が聞かれました。戸惑いの中には、女性に管理職等を推薦しようと思っても、女性がそれを拒むと。加速化というところにつきましては、これからは女性の時代だと、前から取り組んでいらっしゃると女性従業員さんから聞こえた声もございます。ですから、両方のことがあると思いますが、それが何%ということまでは把握しておりません。
それで、今回の事業の中で、女性管理職登用状況実態調査を上げており、そういったことを調べたいというふうに思っております。
●市村観光戦略課観光誘客室長
県内宿泊施設の外国人受け入れ環境整備の進捗率ですけれども、以前からこの受け入れ環境整備の支援事業はやってきております。例えばWi-Fiは、ほとんどの宿泊施設のロビーについています。各部屋についている旅館さんもふえてきております。お泊まりになられるお客様がほとんどスマホを持ってきておられる実態がございますので、旅館さんのほうもその辺の意識は高く、整備に積極的に取り組んでくださっております。
委員の方々もまたお風呂などに行かれたときにチェックも兼ねて見ていただきたいと思うのですけれども、温泉地の大浴場みたいなところには、大体外国語表記で入浴方法等が掲示されておりますので、その辺も進んできているというふうに思っております。
外国人観光客が、既にやることを決めてきているのか、それとも来てから何かするのかというところでございますけれども、FITと呼ばれる個人旅行であったりグループ旅行の皆さんは、あらかじめ大方のスケジュールを決めてきておられるところが多いようです。行かれる先も、見る観光がまだ主流でございます。我々としましては、滞在を延ばしていく、リピーター率を上げていくために、する観光というものをどんどんふやしていきたいと思っております。今、見る観光と食べる観光が主でございますので、する観光というものをふやしていくため、いろいろな受け入れ環境整備を進めていきたいと。する観光となりますと、どうしても公共交通機関が走っているところではないフィールドが舞台となってきますので、そのための移動形態としてのレンタカーサービスなども考えているところです。
◎内田委員長
よろしいですか。
ほかにございますか。
○斉木委員
ちょっと前の話にこだわるのですけれども、観光と道路というのは表裏一体のものですので、蒜山に行くに当たっても、この商品券を利用して岡山と共同で半額にするとか、2割引きにするとかで機運の醸成を喚起というのも、この地方創生にちょうど合うのではないかなという気がしているのですけれども、そういう発想はこのプレミアム券ではできないのでしょうかね。
◎内田委員長
ちょっとややこしくなる。
●森谷文化観光スポーツ局長
今回私どもが提案させてもらっている、このふるさと旅行券というのは、あくまでも県内の宿泊施設の宿泊代金であったり、あるいはお土産でも買っていただいたりというようなものに充当するということで、ある意味限定的な内容になっていまして、おっしゃるような、例えば有料道路代金であるとか、あるいは公共交通機関、JR料金というところまで今回カバーするところまでは考えておりません。もう一つ、商工のほうで提案させてもらっていますプレミアム商品券も、いろいろな土産物や県内の名産品の購入等、かなり幅広く使えるような形で考えておりますが、詳細な制度設計等についてはこれから内容を詰めていくことになろうかと思います。
○斉木委員
期成同盟会もできて、機運の醸成と大ざっぱな話はあるのですけれども、こういういい機会を捉えて現実的なもの、通行量をふやしていく施策をいろんな場面で考えていくことが必要だろうと思うのです。米子から蒜山に遊びに行かれる人もあるし、こういう面で鳥取と岡山が山間部のところで提携して有料道路を利用していく、底上げをするというような発想も必要ではないかなと思うのですけれども、今のところどうもそういう考えはないようですから、ぜひこれはいろいろ考えていただきたい。道路も含めて地域おこしということで、小倉部長のところが地域振興の中心になって、一つ一つ連携をとってやっていただきたい。縦割りではなく、横串を刺さねば地域振興、地方創生にならないと思いますから、このあたりをぜひ考えていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
◎内田委員長
要望でいいですね。
ほかにございますか。
ないようでしたら、暫時休憩いたします。
再開は、次の本会議が休憩に入り次第といたします。
午前11時28分 休憩
午後1時02分 再開
◎内田委員長
それでは、再開いたします。
ただいまから本委員会に付託されました議案について審査を行います。
まず、付託議案に対する質疑を行っていただきます。ございませんか。
それでは、議案に対する討論を行っていただきます。
ございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
それでは、採決に入ります。
議案第1号について、原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
全員であります。
したがいまして、議案第1号は、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、私のほうから附帯意見について話をしたいと思います。
議案第1号、平成26年度鳥取県一般会計補正予算」に関して、次のような附帯意見をつけるべきと考えます。その内容としては、今後、県において、地方版総合戦略を策定し、本格的な地方創生を推進するに当たっては、県の将来を見据え、一過性ではなく、将来につながる誘導性の高い施策を前提としつつ、県の実情を踏まえ、真に県民が求める独創的な施策を講じることというものです。
これについては、各部局に関わることで、地方創生を統括する未来づくり推進局を所管する総務教育常任委員会で一括して審議していただいていますので、御承知ください。
それでは、委員長報告の作成、内容につきましては、委員長に一任いただけますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
御異議がないようですので、そのようにさせていただきます。
○藤井委員
ちょっとその他。きのう環境大学に行って私が中国の留学生を受け入れたらどうか学長と話しをしたときに、モンゴル中央県の留学生の受け入れの話が出た。我々は河北省と姉妹提携を結んでいて、吉林省とも結んでいる。この環日本海で吉林省とは経済的な関係を結ぼうとしていますけれども、河北省との交流が滞っていて、来年30周年を迎えるわけです。そういう時を契機として、教育文化交流を中心に交流を再開していきたい。ついては、このモンゴル中央県との学生交流を、環境大学を中心にできないか話をしてきたわけです。お金のかかることですから単純にはいきませんが、かつては河北省から優秀な、将来の省の農業を担う農業研修生をたくさん受け入れたわけです。何十人という規模になりますよ。だんだん質が落ちて中断してしまったわけですが、その例に倣って、今度は環境大学を中心にしたそういう留学生の受け入れを企画してもらえないかという提案なのです。例はモンゴルにあるわけだけれども、相当お金がかかっているでしょう。その辺もし答弁できれば。今度の6月の肉づけでも、補正でも結構ですから。
◎内田委員長
実はモンゴルからもう一つ提案がございまして、環境大学とモンゴルの大学の日本語学科と1年間の交換留学という提案も入っておりますので、そういうことも含めて、小倉部長。
●小倉地域振興部長
環境大学の今の取り組みの中に、環日本海諸国との学術交流などといった交流事業があります。主には韓国、中国、ロシアで、モンゴルも含めてですが、その中で環境大学が毎年事業予算を幾らか持っているのですね。ですから、来年度の取り組みの中でどういった可能性があるのか、相手の国があることですので、ハードルはどこにあるのか。そういったことを環境大学と協議してまいりたいと思います。
○藤井委員
30周年記念事業として非常にいい事業だと思うので、ぜひ前向きに検討してください。
●森谷文化観光スポーツ局長
ちょっと一言。先般、河北省の省長さんがこちらにいらして、藤井委員も出席いただきましたが、県内各所を視察していただきました。来年30周年と非常にメモリアルな年になるので、これを機にまた大きな交流事業でもやりたいという御提案もあったところでございます。
そういった中で教育文化、大学生の交流といった具体的な話も河北省サイドとも協議しながら検討していきたいと思っております。
◎内田委員長
よろしいですか。
それでは、以上で地域振興県土警察常任委員会を閉会いたします。お疲れさまでした。
午後1時11分 閉会
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