平成26年度議事録

平成27年2月24日会議録

開催概要、資料はこちらです。 
平成27年2月24日(火)
出席者
(8名)
委員長
副委員長
委員
興治 英夫
内田 隆嗣
砂場 隆浩
市谷 知子
浜崎 晋一
小谷  茂
銀杏 泰利
前田 八壽彦
欠席者
(なし)
 
 

傍聴議員 なし

説明のため出席した者
 岡村商工労働部長、岸田農林水産部長、山田企業局長、田栗労働委員会事務局長、ほか各局次長、各総室長、課長、関係職員

職務のため出席した事務局職員
 木村課長補佐 若松課長補佐 西村主事

1 開会 午前11時28分

2 閉会 午前11時43分 
5 司会 興治委員長
6 会議録署名委員 浜崎委員 砂場委員

7 付議案件及びその結果
  別紙日程表及び下記会議概要のとおり

会議の概要

午前11時28分 開会

◎興治委員長
 それでは、ただいまから農林水産商工常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、浜崎委員と砂場委員にお願いします。
 それでは、ただいまから本委員会に付託されました議案について審査を行います。
 まず、付託議案に対する質疑を行っていただきます。
 質疑がないようですので、付託議案に対する討論を行っていただきます。

○市谷委員
 まず、議案第21号についてです。この2月補正予算というのは年度末の後始末的な予算ではありますけれども、私は最後まで消費税増税やアベノミクス不況で苦しめられている中小自営業者への支援、それから米価暴落で苦しむ農家への支援を検討すべきだったと思っています。特に農林水産部の減額は32億円と大きく、そのうち約半分の13億円は公共事業の減額でして、災害がなかったことが大きな理由ですけれども、それにしても10億円以上も残っておりますので、農家への何らかの手だてをとるべきだったと思います。
 また、先ほど議場で質疑もしましたけれども、商工労働部のコンテンツ・事務管理関連雇用事業補助金ですけれども、雇用要件を満たしていなかったり利用がなかったりしたことと、包括外部監査から要件を満たしていないことから補助金返還となったことなど、非常に事業実施のチェックが甘いと思いました。さらに、この補助金返還になったクレイドという会社ですけれども、もう一つのコンテンツビジネス支援事業で補助金を継続して出されるという御答弁でしたので、非常に疑問に感じました。
 以上の理由から、議案第21号は反対したいと思います。
 その他、25、26、27、28、31号は、特段の問題がないことから賛成です。
 また、議案第32号の鳥取県産業技術センターの中期目標は、新成長戦略の分野だけでなく、大手企業の製造拠点の海外シフトによる県内製造業の厳しい業況を反映して、既存技術の高度化、県内企業の基盤強化に取り組まれること、また現在中小企業が取り組んでいる技術向上にも貢献することが盛り込まれました。県内企業のこういうニーズに応えようとする姿勢は大変評価されるものだと思いますので賛成です。また、来年度に向けて、1名ではありますが、体制強化が図られようとしていることも評価し、賛成したいと思います。

◎興治委員長
 ほかにはございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、討論が出尽くしたようですので、これより採決に入ります。
 まず、市谷委員より反対のあった議案第21号を採決し、その後、反対のあった議案以外を一括して採決を行いますが、よろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、議案第21号について、原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成多数であります。したがいまして、議案第21号は、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
 次に、議案第21号を除く全ての議案について、原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成全員であります。したがいまして、議案第21号を除く全ての議案は、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
 次に、報告事項に移ります。
 質疑等については、説明終了後に行うこととします。
 報告1、境港市における木質バイオマス発電所の稼働開始について、山本県産材・林産振興課参事の説明を求めます。

●山本森林・林業振興局県産材・林産振興課参事(木質バイオマス利活用担当)
 それでは、資料の1ページをお願いします。境港市にあります日新バイオマス発電株式会社が整備した木質バイオマス発電所が本格稼働しましたので、御報告させていただきます。
 1月21日の常任委員会で御報告しましたが、予定どおり2月16日から業務運転を開始されました。当初、4月からの稼働を予定されていましたが、施設整備が順調に進んだことから、前倒しでの稼働開始となったものでございます。
 3月13日には竣工式が開催される予定です。内容につきましては、日新が検討中でございますが、鳥取県知事、鳥取県議会議長、境港市長などを来賓に迎えて開催したいということでございます。
 ここまでが日新に関する報告でございますが、日新以外の木質バイオマス発電の動向について御報告させていただきます。
 これまで、東部地区での発電事業計画が取りやめとなったことをこの委員会で御報告したところでございますが、鳥取市の三洋製紙株式会社が木質バイオマス発電への取り組みを進めていますので、その概要について報告させていただきます。
 現在、製紙工場の熱源利用に重油ボイラーを使用していますが、重油の高騰やFIT制度の開始を契機として、重油ボイラーをバイオマスボイラーに転換し、工場内の熱源利用や電力会社への売電を行うといった計画で、平成28年末の稼働予定と伺っております。
 日新の発電所は、木質チップのみを使用する計画でございますが、この計画における木質燃料は未利用材や製材端材だけでなく、リサイクル材やヤシ殻を含めた計画でございます。補助燃料として石炭も使用する計画で、経済産業省の設備認定を先日取得されたところでございます。
 この案件につきましては、県庁内では生活環境部が所管しておりますが、三洋製紙と山側のマッチングといった原木供給の面で我々農林水産部サイドにもかかわっているところでございます。今後、燃料の調達計画が固まっていく中で、燃料用原木の安定供給に向けて引き続き支援していきたいと考えております。

◎興治委員長
 ただいまの説明について質疑はございますか。

○銀杏委員
 日新のほうで言うと、平成27年度の木材チップの調達内訳が未利用材1.65万トンと合板端材
6.3万トンとなっているのですが、将来的にはどういう比率になるのかということと、特に未利用材は将来どこから持ってこようとされているのかを具体的に教えてください。
 あと、東部地区の三洋製紙でありますけれども、事業に対する具体的な支援は求められているのかということと、応じる予定はあるのか。また、発電出力が1万6,700キロワットといいますと相当大きなものになりますので、燃料も大量になろうかと思いますが、そのうち未利用材と製材端材がどのくらいの量を考えておられるのか教えてください。

●山本森林・林業振興局県産材・林産振興課参事(木質バイオマス利活用担当)
 まず、日新の燃料の調達計画でございます。未利用材1.65万トンと合板材6.35万トンは初年度でございますが、段階的に未利用材をふやしていき、最終的には未利用材と合板端材を4万トンずつにする計画でございます。
 では、その未利用材をどこから集めてくるのかでございますが、これは、主に県内の中部、西部からの供給が中心になってこようかと思いますが、東部地区にも新たに地区工場が建設中でございますので、そちらからもある程度は供給されるといった計画になってございます。
 事業に対する支援でございますが、日新については林野庁の補助事業を使ったのですけれども、今回の三洋製紙の案件につきましては、その補助要件に合わないところがございます。なぜなら、森林由来のバイオマス量がカロリーベースで半分以上ないとだめだという要件がありまして、今回の計画はヤシ殻のウエートがかなり高うございましたので、要件に合わないということでした。ただ、生活環境部のほうでボイラーの支援はされているようでございます。
 今後、燃料を安定的に供給していく上での支援も考えていかないといけないのですが、ただ、そこらの具体的な計画、どういう形でストックし、どういう格好で集めることについてはまだはっきりと見えてきておりませんので、そういう状況を見ながら支援について検討してまいりたいと考えております。(発言する者あり)失礼しました。あくまで計画段階での数字でございますが、未利用材と一般材合わせて7万トンです。これは県内だけではなくて、県内外から集めるということで、今、事業者間同士で現実的にどのぐらい供給ができるかなども調整中であるということは伺っております。

○銀杏委員
 東部の三洋製紙については、未利用材、製材端材合わせて約7万トンぐらいで、県内外から調達予定ということですが、郡家のチップ工場について、当然そこからも調達されるのだろうと思うのですが、稼働予定と生産量の予定を教えてもらえますか。

●山本森林・林業振興局県産材・林産振興課参事(木質バイオマス利活用担当)
 今年度事業で、八頭町が緑プロ事業を活用してチップ工場を整備しております。ただ、若干おくれるかもしれないということで、繰り越しの手続はとっていますけれども、4月ぐらいには完成する予定と聞いております。稼働はその後でございます。(「生産量」と呼ぶ者あり)生産量につきましては、年間3万トンの生産計画です。

○銀杏委員
 最後に、この三洋製紙について、売電も行う予定というお話もありましたけれども、どのくらいの発電量を売電に使われることになるでしょうか。

●山本森林・林業振興局県産材・林産振興課参事(木質バイオマス利活用担当)
 そういった細かい情報は私ども持ち合わせておりませんが、生活環境部が詳しい情報は持っていると思います。

◎興治委員長
 ほかには。

○市谷委員
 この木質バイオマス事業ですけれども、多額の補助金も出ているにもかかわらず、大きな会社がぽんと使われるということです。バイオマス燃料にかえること自体はいいのですけれども、このあり方がどうなのかなと少し疑問に感じ始めているのです。それで、真庭市などでバイオマス発電が進んでいるのですけれども、あそこはどういう会社の方なりがバイオマス発電をされているのか、その違いをわかれば教えていただけるとありがたいのですが。(発言する者あり)

◎興治委員長
 わかりませんか。

●山本森林・林業振興局県産材・林産振興課参事(木質バイオマス利活用担当)
 後ほど報告させていただきます。

◎興治委員長
 ほかにございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 次に、その他ですが、執行部、委員の方で何かございますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 なお、委員長報告の作成、内容については、委員長に一任いただけますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、そのようにさせていただきます。
 それでは、委員の皆様には御相談がありますので、その場にお残りください。
 執行部の皆さんは御退席いただいて結構です。
(執行部退席)
 お残りいただきましたのは、本委員会と執行部との意見交換会についてであります。
 今定例会の審査の常任委員会の日、3月10日火曜日に、本委員会と執行部との意見交換会を開催したいと思いますが、よろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 異議がございませんでしたので、午後6時からホテルモナーク鳥取で開催したいと思います。御参加ください。
 なお、出欠につきましては、後ほど事務局から確認させていただきますので、よろしくお願いします。
 以上をもちまして農林水産商工常任委員会を閉会いたします。

午前11時43分 閉会

 

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