平成26年度議事録

平成27年3月10日(会議録)(確定版)

開催概要、資料はこちらです。
平成27年3月10日(火)
出席者
(9名)
委員長
副委員長
委員

横山 隆義
広谷 直樹
森 雅幹
長谷川 稔
谷村 悠介
伊藤 美都夫
藤縄 喜和
安田 優子
野田 修

 

欠席者
(なし)

 

傍聴議員  なし
説明のため出席した者
 野川統轄監、末永総務部長局長、城平危機管理局長、山本教育長ほか各次長、課長、関係職員
 
職務のため出席した事務局職員
 賴田課長補佐、伊藤係長、加藤係長

1 開会 午前10時01分
2 休憩 午前10時20分/午前11時21分/午前11時49分

3 再開 午前10時22分/午前11時24分/午前11時50分
4 閉会 午後0時21分
5 司会 横山委員長 
6 会議録署名委員      藤縄委員、森委員

 5  付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり

会議の概要

午前10時01分 開会

◎横山委員長
 おはようございます。ただいまから総務教育常任委員会を開会いたします。
 本日の日程はお手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 なお、付託議案の審査及び請願、陳情の審査終了後に行う報告事項については、最初に未来づくり推進局、総務部、会計管理者、監査委員、人事委員会、県議会、次に教育委員会、最後に危機管理局と3つに分けて入れかえ制で進めたいと思いますので、よろしくお願いします。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 会議録署名委員は、藤縄委員と森委員にお願いします。
 それでは、付託議案の審査に入る前に、3月2日に追加提案された鳥取県税条例等の一部改正について、委員の皆様から御意見がありましたので、改めて執行部に説明を行っていただきます。
 手嶋税務課長の説明を求めます。

●手嶋税務課長
 2月24日の総務教育常任委員会におきまして御説明申し上げました議案第64号、鳥取県税条例等の一部改正について、その内容を一部訂正しておりますので、おわび申し上げますとともに、訂正内容について3点簡単に御説明申し上げます。
 まず、1点目としまして、条例の施行期日を平成27年4月1日からとしておりましたが、現在の国会審議の状況を勘案しまして、この条例改正の元法となります地方税法等の一部を改正する法律の施行日とさせていただいております。
 2点目としまして、今回新たに創設されました不動産業者さんが中古住宅を取得された際の不動産取得税の特例の扱いでございますが、この制度に本県独自のいわゆる3世代同居住宅に対する特例、これを加えようと考えておりましたが、不動産の取引に影響を与える可能性もあることから、今回この部分についての改正は見送らせていただき、今後のニーズや住宅市場の状況を踏まえつつ時間をかけて検討させていただくこととしました。
 3点目でございますが、文言の一部修正等がございますので、所要の整備を行っております。
 審議のほどよろしくお願いいたします。

◎横山委員長
 これについて何かありますか。
 それでは、ただいまから本委員会に付託されました議案について審査を行います。
 これから付託議案に対する質疑を行っていただきますが、委員の皆様におかれましては、簡潔な質問とマイクのスイッチの切りかえをお願いします。
○長谷川委員
 2点お願いいたします。
 1点目は、人権同和対策課。補助金のところで部落解放同盟連合会に対して400万円とあります。私はこれを理解する立場で、むしろ内容を御説明いただくことでこれからの同和行政の推進に資していただきたいと思います。このたびは県民の部落問題、差別問題に対する意識調査も行われたところであり、その中で忌避意識、部落の土地を避けたがると、もう少しいえば、部落差別という意識はないのだけれども、差別をするという意識はないけれども、何か部落だと思われるようなことには立ちたくないみたいな、まだ消極面というものが心理の中にあらわれているということだと思います。そういう中で、やはりそういう問題を解消していくためには運動体である部落解放同盟と一緒になって取り組んでいくということが極めて大事だろうと思います。それがなければどうしても行政のほうがかわってやってあげますみたいな融和的なことになるわけで、やはりそこで行政と一緒になって運動体と取り組むということの重要性があるわけで、ぜひこの解放同盟に対する補助金というものの内容というものを明らかにしていただいて、この意義を明確にしていただきたいと思います。
 もう1点、続けて、いいでしょうか。教育委員会であります。148ページ、育英奨学金に関してでありますが、希望する全ての中学生が高校に財政的な負担なしで進むことを願って、このたびほど奨学金のことに本会議も含めまして取り上げられたことはなかったと思います。特にこの高校授業料の無償化から一部所得制限が加わる中で、またそれをフォローする意味で新たな制度もつくられているようであります。高校生等奨学給付金であります。これらがやはり漏れなく該当者には適用されることが大事だと思いますので、改めましてこの機会にこの高校生等奨学給付金の、今どういう現状にあるのか、そして申請方法だとか適用においての留意点みたいなもの、そういうものを改めてお示しをいただきたいと思います。

●川本人権・同和対策課長
 失礼します。部落解放同盟鳥取県連合会への補助金といたしまして、本予算で400万円お願いしておるところでございます。この内容、意義でございますが、この補助金は同解放同盟が実施されます啓発活動あるいは研修事業に対して補助金を交付するものでございます。啓発活動といたしましては、県民等への理解を図りますための機関紙の発行、それから研修事業といたしましては、高校生を対象とした学習会や意見交換会の開催、あるいは青年部、女性部の研修会の開催、それから東京等で開催されます中央研修あるいは講座への派遣、参加費等を補助するものでございます。
 差別につきましては、差別をされる人々がその差別を受けたときにその間違いを正す、そういうことができる力を養っていくということも大変重要なことであると考えております。そのような力をつけた人々の行動やふるまいが県民の啓発に資する、あるいは同和問題の解決に資するものであるという考えでこういった研修事業に対しましても県として助成を行っておるところでございます。委員御指摘がございましたように、部落解放同盟という同和問題の当事者の方の団体と一緒になって同和問題の解決に向けて今後も取り組んでまいりたいというふうに考えております。
●岸根人権教育課長
 高校生等奨学給付金について、せっかくできた制度がきちんと行き渡るのかということで、これは委員御指摘のとおり非常に大切な観点だと思います。この給付金につきましては、まず授業料等免除の制度が変わりまして、支援金ということで一定の所得制限のもとに授業料の免除に相当する給付があるということになり、それから重ねてこの市町村民税所得割額の非課税世帯あるいは生活保護受給世帯を対象とした給付金という制度ができたというところでございます。
 申請につきましては、まず案内をどうしているかということですが、給付金につきましては、まず中学校3年のときに全生徒に制度案内のチラシを、2月ぐらいになりますけれども、配付して、県内の全ての中学校の保護者の皆様に情報が行き渡るようにしてございます。それから実際の申請に当たりましては、これは県内の各高等学校に進学された方々については学校のほうでまず支援金のほうの申請をされます。支援金の申請をされたときに所得の状況がそこでわかりますので、重ねて同じ書類を出させるというようなことを避けるために、支援金のほうで出されました所得の状況を見まして、非課税世帯が対象になるというようなことがございますので、対象になる世帯に漏れなく御案内ができるように留意をしてございます。そういった形で給付してございまして、給付金につきましては、今年度が初年度でございましたが、819名の方から申請をいただきまして給付しているところでございます。

◎横山委員長
 そのほか質疑はありませんか。
 ないようですから、付託議案に対する討論を行っていただきます。討論、よろしくお願いします。(「なし」と呼ぶ者あり)
 ないようですので、これより採決に入ります。
 採決については、一括して採決するのがよろしいか、お諮りいたします。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、付託議案を一括して採決いたします。
 原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成全員であります。したがいまして、本委員会に付託されました全ての議案については、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
 それでは、請願、陳情の審査を行います。
 今回は、継続分の陳情1件と新規分の陳情2件の審査を行います。
 初めに、継続分の陳情1件の審査を行います。
 陳情、危機管理23年19号、島根原発1号機・2号機の定期点検後の再稼働見合わせと3号機の建設凍結を求める意見書の提出についての審査を行います。
 御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いします。

○広谷副委員長
 この陳情につきましては、結論から言いますと、研究留保でお願いしたいと思っております。
 理由ですが、本県は国に対して周辺地域の意向を聞いて再稼働の判断をするべきとの要望を行っており、また島根県知事も同様な趣旨の要望を行っております。これを受けて、国においては、川内原発の地元同意の手続が規格化されるものではなく、各地の事情も踏まえて取り組んでいくとの認識を示しております。島根原発2号機は現在適合性審査を受けているところであり、適合が認められて初めて再稼働の段階となることから、いましばらくは審査の状況や島根原発に対する国の対応、また今年度中に中国電力の取り扱いが示される1号機の動向を注視していく必要があるため、研究留保が妥当だというふうに考えております。

○長谷川委員
 趣旨採択を求めたいと思います。
 今、本当に1号機から3号機それぞれに差し迫った状況にあると思います。1号機については40年廃炉に基づいて本来なら即座に決定をしてもいいところ、少し先延ばしがされております。そして感じられるのは、その1号機の廃炉と引きかえに2号機の再稼働をぜひという申請がされ、どうしても今セットで何か話が進んでいるように思います。3号機については、福島原発の事故究明が十分なされていない中で同じ沸騰水型で初めて建設ということになってきたわけであります。ここにはより慎重な見方が求められるところでありまして、これらの陳情者の意向を踏まえて趣旨採択をお願いしたいと思います。

◎横山委員長
 そのほかありますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見が出尽くしたようですので、これより採決に入ります。
 確認いたします。御意見は研究留保、趣旨採択であります。
 研究留保という声がありましたので、まず研究留保とするか否かの採決を行います。
 なお、挙手されない方は研究留保とすることに反対であるとみなします。
 それでは、研究留保とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 研究留保が多数であります。したがいまして、陳情、危機管理23年19号については、研究留保と決定いたしました。
 次に、新規分の陳情2件の審査を行います。
 まず初めに、陳情、総務27年3号、生活必需品への軽減税率適用及び最低賃金の引き上げを求める意見書の提出についての審査を行います。
 御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いします。

○長谷川委員
 研究留保を求めたいと思います。

○広谷副委員長
 私は、この陳情につきましては、不採択にすべきと思います。
 理由ですが、消費税の軽減税率の導入に際しましては、国の責任において、社会保障と税の一体改革の原点に立って、その対象品目や代替財源を慎重に検討されるべきものであることから不採択が妥当というふうに考えます。

◎横山委員長
 そのほかありますか。
 研究留保という声がありましたので、まず研究留保とするか否かの採決を行います。
 なお、挙手されない方は研究留保とすることに反対であるとみなします。
 それでは、研究留保とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 研究留保は少数であります。
 それでは、不採択との御意見がありましたが、その他、御意見のある方は挙手をお願いします。
 それでは、不採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 挙手多数であります。したがいまして、陳情総務27年3号については、不採択と決定いたしました。
 最後に、陳情、議会27年5号、地方自治法第124条以下及び国会法第79条以下並びに請願法について憲法第16条の請願規定の趣旨に合致する形での改正を求める意見書の提出についての審査を行います。
 御意見を伺いたいと思います。御意見のある方、どうぞ。

○広谷副委員長
 この陳情につきましては、不採択にすべきと思います。
 理由ですが、現行の請願制度については、法改正を求めるまでの差し迫った特段の事情や意見書を提出する必要性が認められないため、不採択が妥当だというふうに考えます。

◎横山委員長
 そのほかありませんか。
 意見が出尽くしたようですので、これより採決に入ります。
 確認いたします。御意見は不採択のみであります。
 それでは、不採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 挙手全員であります。したがいまして、陳情、議会27年5号については、不採択と決定いたしました。
 次に、報告事項に移ります。
 まず初めに、未来づくり推進局、総務部、会計管理者、監査委員、人事委員会、県議会について行いますので、教育委員会と危機管理局の方は御退席していただいて結構です。

午前10時20分 休憩
午前10時22分 再開

◎横山委員長
 再開いたします。
 執行部の皆様におかれましては、説明は要領よく簡潔に、マイクに向かってお願いします。
 なお、質疑については、説明終了後、一括して行っていただきます。
 議題1、鳥取県の地方創生総合戦略(骨子素案)について、若松企画課長の説明を求めます。

●若松企画課長
 それでは、申しわけございません。先ほど差しかえとしてお配りしました未来づくり推進局の別冊の報告資料のほうをごらんいただきたいと思います。
 本議会の初日、2月12日に全員協議会のほうへ鳥取県の総合戦略に盛り込むべき事業例として素案を報告させていただきました。その後の県議会での議論でありますとか各圏域に設けました鳥取創生チームでの意見交換、またこの日曜日にはとっとり創生若者円卓会議という形で若者の皆さんの鳥取を元気にするためのアイデア等の意見交換を行ったところでございます。これらの意見交換を踏まえまして、現時点としての総合戦略の素案という形で一旦取りまとめましたので、御報告申し上げます。
 意見交換の状況につきましては、先ほど申し上げたとおり、第2回の創生チーム会議を、議会中ではございましたが、2月18日より3圏域で行ったところでございます。また、20代、30代、また高校生も含めます若者とマスコミとかNPO等の関係者の皆さん等の意見交換をこの8日、日曜日に開催したところでございます。さまざまな意見をいただきまして、まとめ上げたものが3ページ以降になります。1冊にまとめてつづっておりますが、3ページ以降が現段階での地方創生総合戦略の素案となっておるところでございます。
 おめくりいただきまして、4ページに位置づけを書いております。あくまでも現時点での今後取り組むべき方向性をわかりやすく表現したもの、全員協議会にお示しさせていただいた事業例案が単語、キーワードだけであったものに対し、若干これは文書化しまして、どういった方向で取り組んでいくべきかというものを各分野、各項目等について記載したものでございます。
 こういった現段階の素案をもとに、また4月以降改めまして新年度、幅広く意見公募を行い、来年度秋をめどとして総合戦略の策定を進めていきたいと考えております。
 構成につきましては全員協議会で御報告させていただいたものと変わりませんで、3つの分野、大いなる自然の恵みに生きる、ぬくもりの絆に生きる、ゆったり刻む時を生きるという形で構成しております。5ページ以降にそれぞれの具体的な取り組み例としまして加えたもの、内容を記載させていただいているところでございます。
 8ページ以降には将来推計人口の試算という形で、全員協議会に御報告申し上げた資料と同じものになりますが、将来人口の推計を添付しております。人口ビジョンについても作成する必要がございます。こういった推計をもとに今後、人口ビジョンについて検討していきたいと考えているところでございます。
 内容についての細かい説明はこのたびは省略させていただきますが、これで決定ということではございません。また今後もさまざまな御意見を県議会の皆様からもいただきまして、徐々にこの戦略を練り上げていくことを考えているところでございます。
 今後のスケジュールでございますが、1ページにお戻りいただきまして、2番で今後のスケジュールを記載しております。4月以降、また鳥取創生チーム会議での意見交換、県内各市町村におかれましてもこの3月に総合戦略の骨子素案をまとめられる予定になっております。そういったものをまた拝見させていただき、県との戦略の整合性といいますか、一体として取り組む形でまた追加していったり、また産学官労言、こういったさまざまな形で関係団体との意見交換を進めながら、県版の人口ビジョンでありますとか、これは現在はまだ取り組むべき方向性という形で書いておりますが、では具体的な施策をどうするのか、それと一つ要件になっております目標指標、5年間でどの程度まで数値を上げていくのか、そういったKPIの検討を進めながら、年度中途においても県議会のほうに報告させていただきまして、最終的には秋での県版総合戦略の完成を目指しているところでございます。現段階の案という形でまたごらんいただき、御意見等をお寄せいただければと思っているところでございます。

◎横山委員長
 議題2、第54回関西広域連合委員会及び関西広域連合議会3月定例会について、森田未来づくり推進局参事の説明を求めます。

●森田未来づくり推進局参事
 そうしますと、未来づくり推進局の資料の別冊ではないほうの1ページをお開きいただければと思います。3月1日に大阪市内で開催されました関西広域連合委員会及び連合議会3月定例会の概要について報告させていただきます。
 まず、連合委員会でございますが、主な協議事項としまして、そこに3点上げさせていただいております。
 まず、1点目でございますが、大手企業等、景気回復が言われているところでございますが、大手企業等の調達に当たりまして、適切な価格転嫁をするということ、地方の中小企業におきましては、いまだ賃上げが及んでいないということがございますので、そういった転嫁が適切になされるよう緊急提言を行うということが申し合わされたところでございます。これにつきましては、3月4日に和歌山県の知事であります仁坂副連合長が甘利経済再生担当大臣及び世耕内閣官房副長官のほうに提言活動を行ったところでございます。
 2番目でございます。平成27年度の関西広域連合の組織体制について議論が行われたところでございます。主なものといたしまして、本県が現在、山陰海岸ジオパーク担当ということで平井知事に担当いただいているところでございますが、昨年度、日本ジオパークに認定されました南紀熊野ジオパークにつきましてもあわせて関西広域連合管内におきますジオパーク全体を統括するということになりました。あわせて4ページに以降に資料をつけさせていただいておりますが、現在、事務レベルではございますけれども、新たな事務といたしまして、広域スポーツの振興ということを加えることを検討しているところでございます。現在、広域観光、文化ということで取り組んでいるところでございますけれども、その一つとして広域スポーツ振興ということを加えるということが検討されております。これにつきましては、今後、連合委員会等で議論を経た後、加えるということが決定いたしましたら、その際は各県の議会のほうに報告させていただきます。そこで規約改正等の協議をさせていただきまして、実施という運びになります。詳細につきましては4ページ、5ページのほうにつけさせていただいておりますけれども、広域計画の改正ですとか規約の改正等、あるいはその規約の改正に基づきまして広域スポーツ振興ビジョンの策定等が検討されているところでございます。
 続きまして、3番目でございます。近畿圏広域地方計画協議会への加入についてということでございますが、現在、近畿地方整備局が中心となりまして、国土形成計画に基づく地方計画でございますが、近畿圏広域地方計画の策定に向けた動きがございます。これにつきましては、協議会という組織体をつくって協議をしているところでございますが、関西広域連合がこの協議会のメンバーとして今参加できていないという状況にございます。そこに広域連合についても協議会のメンバーとしていただきたいという申し入れをしたということでございます。
 続きまして、3月定例議会でございます。こちらにつきましては、そこに議案6つ掲げさせていただいておりますが、詳細につきましては2ページに概略を書かせていただいております。内容につきましては、前回、前々回の常任委員会で御報告させていただいた内容が原案のとおり可決されておりますので、詳細につきましては説明は省略させていただきます。なお、同日、一般質問も行われまして、本県からは伊藤保議員のほうが質問に当たっていただきました。本県が展開しておりますあいサポート運動と手話言語条例、あるいは手話言語法の制定につきまして一般質問されました。関西広域連合管内でも管内の各構成県について、これらの取り組みを広げていくと、そういった検討を進めていくということが連合長のほうから答弁があったところでございます。
 各資料につきまして、後ろにつけておりますので、時間があるときにまたごらんいただければと思います。

◎横山委員長
 続いて、議題3、「鳥取力創造まつり2015」の開催結果について、松岡鳥取力創造課長の説明を求めます。

●松岡鳥取力創造課長
 資料の19ページをお願いいたします。去る2月28日に倉吉未来中心におきまして鳥取力創造まつりを開催いたしましたので、その概要を御報告申し上げます。
 来場者につきましては、520名でございました。
 内容のところでございますが、4番のところで、まずオープニングアトラクションを開催いたしまして、その後、鳥取力創造運動活動表彰を実施いたしました。事前に行いました公開コンテスト(プレゼンテーション)と審査によりまして、最優秀賞1団体を選出いたしました。最優秀賞には福生東少年消防クラブが選出され、優秀団体5団体とともに表彰を行ったところでございます。
 トークセッションにつきましては、「観てよし 暮らしてよし とっとりのチカラ」をテーマといたしまして、出演者につきましては、そこに記載しております方々に御登壇いただきまして議論を行っていただきました。主な意見といたしましては、自分たちが住んでいる地域をよく知ること、そしてみずからの言葉で発信する人を育てていくということが県外の方々に鳥取の魅力を伝えることができるという御意見、地域のことを行政や地域住民が一緒に考える場が必要だと、危機感を共有することが必要だということ、そして「楽しい」を軸にメンバーを広げていくというようなことが大事であるというところの御提言、御意見をいただいたところでございます。
 その後、分科会に分かれまして、観光、移住定住、さらに地域自治というところで議論を深めました。観光につきましては、地域間連携が必要である。移住定住につきましては、地元、地域の住民の方の心の支援、移住者の方への心の支援が大事である。そして地域のことは地域で解決すること、そういう力が必要であるという議論が行われまして、深めたところでございます。
 さらに、今回新たな取り組みといたしまして、交流会・名刺交換会を実施いたしまして、60名の方に残っていただきまして、さらに交流を深めていただいたところでございます。
 さらに、倉吉未来中心のアトリウムにおきまして、36の団体にブース出展をしていただきまして、お互いの活動のPRですとか御当地グルメの販売等を通じて交流を深めていただいたところでございます。
 20ページでございますが、参加者の声でございますが、アンケートをとりましたところ、9割の方に満足、やや満足ということで答えていただいておるところでございます。参加者の声は読み上げませんが、前向きな反応をいただいておりますが、もう少し人に来てもらいたかったかなというような声も聞かれておりますので、これらを総括いたしまして来年度の鳥取力創造まつりにつなげていくという所存でございます。

◎横山委員長
 続きまして、総務部に移ります。
 議題4、「住民基本台帳ネットワークに係る本人確認情報の管理及び提供等に関する事務の特定個人情報保護評価書(案)」のパブリックコメントの実施について、萬井情報政策課システム刷新室長の説明を求めます。

●萬井情報政策課システム刷新室長
 では、総務部の総務教育常任委員会資料の1ページ目をごらんいただけますでしょうか。
 このたび番号法、いわゆるマイナンバー法に基づきまして、住民基本台帳ネットワークに係ります特定個人情報保護評価書につきましてパブリックコメントを実施したいと思いますので、御報告いたします。
 まず、特定個人情報保護評価の御説明を申し上げたいと思います。資料の下のほう、参考と書いてあるところをごらんいただけますでしょうか。特定個人情報保護評価とは、プライバシー保護の観点から、マイナンバーが入っております情報のファイル、これを保有する前に情報の漏えいを発生するリスク、これを分析いたしまして、軽減するための適切な措置、これを講ずることの宣言、これを形として評価書を作成するものでございます。
 この評価に当たりましては、下の図にありますように、基礎項目評価、重点項目評価、全項目評価と3つのレベルに分けて実施することとされております。そのうち個人プライバシー保護の影響度を考慮いたしまして、ファイルの対象人数が30万人以上、多大な影響を及ぼすものとして評価をされる全項目評価につきましては、住民意見の徴収、今回のパブリックコメントの実施でございますが、これと有識者による第三者点検、これを行うことが法律上義務づけられておるところでございます。
 今回の番号法の施行に基づきまして対象となるものにつきましては、上に戻りまして、1番でございますが、鳥取県として保有するマイナンバーで30万人以上を対象とする事務というものは、今回の住民基本台帳ネットワークシステム、全県人口分の59万人程度を想定しておりますが、この事務ネットワークシステムのみとなります。
 その概要につきましては、次ページの2ページをおはぐりいただけますでしょうか。住民基本台帳ネットワークシステムの概要を掲げさせていただいております。まず、市町村に住民基本台帳システム、ここから各住民の方の本人確認情報、4情報でございますが、氏名、住所、生年月日、性別、あとこれに住民コードを付したものが鳥取県のネットワークのほうに入ってまいります。これを鳥取県のネットワークサーバーの中にため込みまして、それを全国のネットワークシステムのほうにつなげていくと、ここに全国の情報が集まったところを各地方自治体、国等が住民の方からの窓口での申請手続による事務の簡素化ということで住民票の写しを省略することとして使うという、こういったネットワークシステムの中でこのたびマイナンバーが追加されるということになっております。
 このリスク対策としましては、下の(2)で掲げておりますが、主なものとして、情報の入手としては、住基ネットの専用回線によります通知を限定するということ。情報の使用に当たりましては、使用者の静脈認証による生体認証、これに限定するであるとか操作権限を限定するというふうに厳格に運用する。あと情報の保管・消去につきましては、入退室の管理やセキュリティー更新プログラムを実施するというようなことを行う予定でございます。
 こういった内容のものにつきまして、その内容をパブリックコメントをかけまして、皆さんの御意見を求めることとして、スケジュールとして、もう一度1ページのほうに戻っていただきますが、2番のスケジュールとして、3月の中旬、具体的には3月の16日から4月15日の1カ月間、パブリックコメントを実施いたしまして、その後、第三者点検、これは県の附属機関として昨年10月に設置しておりますが、鳥取県特定個人情報保護評価点検委員会にかけさせていただきまして、その点検を終えた後、国が設置します特定個人情報保護委員会へ評価書を提出し、公表するという段取りを考えておるところでございます。

◎横山委員長
 続いて、議題5、カラーユニバーサルデザインガイドブックの作成について、川本人権・同和対策課長の説明を求めます。

●川本人権・同和対策課長
 それでは、同じく総務部資料の3ページ、それから本日冊子を別にお配りしておりますが、その冊子もあわせてごらんいただきたいと存じます。
 このカラーユニバーサルデザインガイドブックというものを今回作成いたしました。表紙に色紙が2つ、真ん中で線で区切って入っているかと思いますが、この左側のほうがいわゆる色弱者、P型の方が実際このように見えているということでございまして、ごらんのように赤が緑に見えてしまうという方が代表的な色弱者としておられます。こういった人によって色の感じ方が異なることに配慮していく必要があるということで、印刷物ですとか、あるいはさまざまな標識等のサイン、そういったものを作成される際のガイドラインといいますか、指針といたしまして、このガイドブックを今回作成いたしました。
 1として、ガイドブックの内容を簡単に書いております。実際に色の感じ方がこのように違うのだという具体的な例を、例えばガイドブックの4ページには緑のバスと赤いバスの路線図の例でありますとか、あるいは7ページのほうに、よく病院の窓口で赤い薬と青い薬で、赤い薬は夕方飲んでくださいとかと言われることがあるのですが、そういった実際薬の服薬での例、そういった具体的な例を挙げております。
 8ページ以降にこのガイドブックでどのような点に配慮していったらいいかということで3つのポイントを上げておりまして、9ページ以降に具体的な例を挙げて説明しております。例えば10ページの一番上のほうには紙の色がピンクと青ということなのですが、これが色弱者の方ですと見分けがつかないということで、改善後でありますけれども、ピンク、水色というふうに紙に実際その色の名前を表記するというような工夫が必要ではないかというようなことを具体的な事例を示しながら紹介しておるものでございます。
 16ページ以降は、少し専門的になりますが、実際印刷業者さん等が色の絵の具を指定される場合のコードですとか見分けにくい組み合わせですとか見分けやすい組み合わせ、そういったものを塗装用、あるいは印刷用、画面用という形で、少し専門的になりますが、事例を挙げさせていただいております。
 最後の18ページには、チェックリストというものを設けまして、チェックしていただけるような形のものにしております。
 こういったものを1万部つくりまして、2として、今後の活用方法と書いておりますが、印刷事業者あるいは建築設計業者、ホテル、旅館、あるいは観光施設といった関係するところに広く配付してまいりたいと思っておりますし、出前講座ですとか職員研修、教員研修などにおきまして、研修の資料として活用してまいりたいというふうに考えております。

◎横山委員長
 議題6、若い鳥取県応援団イベント「やってみんさいふるさと納税」開催結果について及び議題7、「AnimeJapan2015」への出展について、前田東京本部長の説明を求めます。

●前田東京本部長
 資料の4ページをお願いします。若い鳥取県応援団イベント「やってみんさいふるさと納税」の開催結果について報告いたします。
 若い鳥取県応援団というのは、一番最初に書いてありますけれども、地元に愛着を持つ鳥取県出身の若者等で構成される団体で、約180名の方が参加されています。その中で、その人たちが2月21日にとっとり・おかやま新橋館の2階でふるさと納税のPR等をされました。下のほうにそのときの会場の風景とか展示したものを書いてあるのですけれども、内容的には、ふるさと納税の仕組みと方法についての紹介、それからお礼の品の紹介とか試食、体験談ということでやらせていただきました。下のほうの会場図にも見えるのですけれども、結構人が来まして、200人ぐらいの会になって、その中で言われたことは、60歳以上の方々が多かったので、自分はインターネットとかを使ったことがないのでこういった説明会はありがたいとか、そういったお話がございました。あと米子市へ11名、県へ4名の方がふるさと納税を申請されたところでございます。それから、このイベントが2月8日に朝日新聞に取り上げられて、問い合わせが結構多くありました。それが4ページ目でございます。
 続きまして、資料の「AnimeJapan2015」への出展についてということで、5ページをお願いいたします。「AnimeJapan」というのは、参考の2のほうに書いてありますけれども、日本最大のアニメの祭典ということで、大体延べ11万人ぐらいの方が来られるのですけれども、ことしも3月の21日から22日、「AnimeJapan2015」に参加するということでございます。内容は、まんが王国とっとりのPR、具体的に言いますと、鳥取砂丘コナン空港とか米子鬼太郎空港、そういった県観光情報のPRとか、それから県内のコンテンツ、漫画キャラクターとかスマートフォンのアプリ等のPR等をしていきたいというふうに考えているところでございます。

◎横山委員長
 続いて、議題8、共和薬品工業株式会社の鳥取市進出に係る調印式の実施について及び議題9、平成26年度第2回関西本部主催定期展示商談会の開催結果について、米田関西本部長の説明を求めます。

●米田関西本部長
 そうしましたら、6ページから御報告いたします。
 まず、共和薬品工業株式会社の鳥取市進出に係る調印式の実施についてでございます。昨年の春に地元新聞紙等々で報道されて一度報告させていただきましたが、いよいよこのたび調いまして、調印式が行われました。
 まず、企業概要、共和薬品工業でございますが、本社は大阪市淀川区にございます。資本金1億100万円。売り上げ、平成26年3月期で159億2,000万円。従業員459名。主に事業内容としましては、医療用医薬品等の研究開発、製造、販売及び輸出入でございますが、主にジェネリックと言われるものを販売しております。その他としまして、インドに本社がございます製薬大手のリピン社の100%子会社でございます。
 先ほど申しましたように、会社概要としましては、いわゆるジェネリックと言われているメーカーの中でも特に上位に入っておりまして、精神科領域では国内の売り上げ、品ぞろえとも第1位という業績を伸ばしております。また、国のほうでも2018年3月までにジェネリックの使用を60%にするという計画を立てておりまして、ジェネリックについては今後需要が拡大する傾向にございます。
 また、本社でございますルピン社については、日本、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアなどグローバルに医療展開しておりまして、インドの製薬大手でございます。昨年の売り上げが1,800億円でありまして、全世界でジェネリック分野では第10位というトップメーカーでございます。全世界で従業員は1万5,000人。特に人を大事にするという本社のルピン社でございます。
 2番目としまして、このたびの立地計画でございます。旧三洋電機の跡地ですね。鳥取市南吉方3丁目に約2ヘクタールを購入していただいています。事業内容としましては、ジェネリック医薬品の製造ということで、雇用計画、32年までの見込みでございますが、約120名、投資規模としましては、今のところ80億円程度を見込んでおります。操業開始としましては、平成29年9月に一部稼働、平成30年4月が本格稼働でございます。このたび鳥取の土地を選ばれたというのは、非常にジェネリックの需要が伸びているということで、現在は三田のほうに工場がございますが、そこでは製造がもう間に合わない状況なので、安定供給をするため、また地震とか津波とかのリスクが非常に低く、事業継承しやすい、それと三田工場とも近いということでございます。
 企業支援の見込みとしましては、県のほうとして、今の計画としまして約23億円、鳥取市のほうとして6億6,000万円、計29億6,000万円の予定にしております。
 今月、3月2日に共和薬品工業の代表取締役、角田様においでいただきまして、鳥取市長、鳥取県知事ともどもで調印したところでございます。
 次に、9ページ目でございます。平成26年度の第2回目の商談会の開催結果について申し上げます。
 2月12日に開催いたしまして、本年度2回目でございます。テーマとしましては、平成27年お歳暮、また27年の春夏に向けた商品提案ということで、県内事業者は23社御参加いただきました。そのうち約半数以上の12社が初めての参加でございます。
 来場者といたしましては、80社、約160名の関西バイヤーの方が来場していただきました。
 成果としましては、回を追うごとにバイヤーさんが増加しておりまして、このたびは首都圏でかなり大きな商品の商談会がございましたけれども、過去最高の160名の来場となりまして、11時開催から終わりまで始終にぎわっておりました。また、来場者の期待も高くなっておりまして、今回その商談会の規模の拡大についても要望が出ておりますので、これは検討したいと思っております。また、県内の出展者同士で、東部の方が西部の素材を知られないことが多いものですから、この商談会の中で県内同士の商談も深めていただくいい契機になったのではないかなと思っております。
 ここに商談会後に1社商談が成立となっておりますが、現在のところ、5件商談が成立、それから商談の拡大が5件、また11件継続中で、現在開拓コーディネーターが支援しております。そのほか関西バイヤーと名刺交換をした数は平均24社ということで、少ない方でも13社との名刺交換、多い方では48社との名刺交換ができております。
 参加された方のアンケートですが、まず県内事業者からのアンケート結果ですが、初めての参加が多かったので我々も非常に心配したのですけれども、非常にいろんなバイヤーさん、いろんな種類の方、いろんな規模の方がいらっしゃって、いろいろ話ができてよかったという意見、それから販売先ですとか、例えばネットで販売したほうがいいよとかというような指導をいただいたということですので、今回これについてはコーディネーターのほうが対応していきたいと思います。
 そのほかバイヤーさんのほうの御希望なのですが、概してほとんどの方が満足、まあまあ満足ということでございます。回も追うようになりまして県内の参加の方もこういう商談会に大分なれてこられまして、サンプルの数を十分用意するですとか商品企画書をきちっとつくってくるとか、バイヤーさんがすぐ見やすいような工夫をなさっていると。それと県内で自分でつくって自分が売られる業者が多いので、どうしても価格帯が、間に問屋さんが入ったりするときの相差が出ないということで、なかなか多くの方に案内していきづらいねというような意見もございました。また、鳥取ならではの梨ですとかカニですとか、そういうもの、個性のある商品が欲しいという意見、それからやはりもっと規模をということで、今、関西本部の交流室では23社、24社が手いっぱいでございますので、これはまた今後引き続き検討したいと思います。
 これらの対応については、開催規模の検討ですとか、あとはやはり商品力を向上したいということで、来年度も商品クリニックを引き続き行いたいということですとか、それから販路開拓コーディネーターがおりますので、事業者が対応できない場合はコーディネーターのほうがかわりにやっていきたいと思います。次回また夏ごろに行いますが、今後テーマ等を協議していきたいと思っております。

◎横山委員長
 議題10、「第27回旅まつり名古屋2015」での鳥取県PR等について、吉村名古屋代表部長の説明を求めます。

●吉村名古屋代表部長
 では、資料9ページをお願いいたします。
 今週の週末、土日でございますが、各地に旅をしましょうというイベントでございまして、各観光協会であったり自治体等がブースを出展いたします。昨年度も鳥取県と鳥取県観光連盟で2ブースほど出展させていただいておりましたが、県内の皆様に、観光協会様等に鳥取県ブースで去年は一緒に御参加いただいたのですが、ことしはそろそろ名古屋からのお客様も多いですから、各皆さんブースを自前でお出しになりませんかというお話をいたしまして、そこにありますとおり東部の鳥取・因幡観光ネットワーク協議会様、それから中部のとっとり梨の花温泉郷の協議会様、それから西部が大山山麓の協議会さまがそれぞれ1ブースずつお出しになることになりました。県が2ブース、それから各団体様合わせて5ブース、これが幅が大体18メートルぐらいになるのですけれども、このように3団体様と県がそろうのが実は名古屋では初めてでございまして、大々的にPRができたらというふうに予定しております。今週の土日に、PRの内容はそこにありますとおり、県のブースでは砂像をつくらせていただいたり、観光大使等のPR、それからそれぞれ各エリアでも特色ある、東部であれば砂絵はがきとか、中部であればミストとかモサエビも販売されますし、大山山麓ではむきぱんだによるPRと、それぞれブースで趣向を凝らしたものをされまして、PRも予定されていらっしゃいます。また、せっかくですので、ブースの看板も18メートル通しで鳥取というふうなものを今つくるように予定をしているところでございます。
 名古屋からいらっしゃる方が徐々にふえてきておりまして、県内の観光関係団体の皆様も名古屋でのPRに力を入れていただいていますので、引き続きこのようなPRを頑張っていきたいと思います。

◎横山委員長
 これから報告事項に対する質疑を行っていただきますが、委員の皆様におかれましては、簡潔な質問と発言前後のマイクのスイッチの切りかえをお願いいたします。
 それでは、今までの説明について質疑等はありませんか。

○谷村委員
 1点、6ページの共和薬品工業の鳥取市進出の件についてですけれども、立地計画の概要を見ますと、操業開始が29年の9月一部稼働開始と書いてあります。2年半も先になっているのですけれども、何でこんなに遅いのかと県民の皆さんはやっぱり不審に思っているところがあるのですけれども、どういうことなのでしょうか。

●米田関西本部長
 新聞報道が早かったものですから長くかかっているように見えますが、今回、まず3月中に土地を鳥取市のほうから取得されます。それから実施設計に入られまして、来年の2月ごろから建設工事ですので、約1年かかりまして、その後、9月ごろから一部操業で、ならしながら30年4月の本格始動という計画になっております。

◎横山委員長
 いいですか。
 そのほかありますか。

○伊藤(美)委員
 ここの未来づくり推進局の人口推計ですけれども、これはこれで推計の試算ですからそのものでしょうけれども、例えば2040年、45万人、2060年は35万人、どういう鳥取県の社会ができるのかというようなことは頭の中に描いておられますか。45万人とか、10何万人違ってくれば鳥取県というのはどういう社会だ、また20年したら35万人といったらどんな社会だと。かつて、国だったでしょうか、人口が1,000人になったらこういう社会ですよというものを出しておられたところがあると記憶しておりますけれども、この45万人というと頭の中でどういう社会を想定したらいいのでしょうか。あるいは35万人というのはどういう社会か。ちょっとこの4年間を見ていて、町や村を歩いてみると、この4年間ってすごいですよ。空き家が今度は潰れてきています。塀が倒れたり、びっくりするような4年間だったと思います。恐らく皆さんが歩いたりすると感じられるでしょうけれども、とにかく何か頭からどんと天井とか屋根が落ちたというのがあちこちに見える。頭の中に描ける社会というのが、何かないですか。

◎横山委員長
 難しい回答ですが、わかりますか。

●岡﨑未来づくり推進局長
 私もそういう絵を自分としても描きたいとは思っています。ただ、非常に地域ごとにきっと人口の定着とか流出というのが違ってくるので、県全体としてどうかというのはなかなかちょっと描きにくいかなという感じがしています。少し長くなりますけれども、人口が何人でなくてはいけないというのがなかなか言いにくいところがあるのですね。ですから、そういう意味では、まず市町村の皆さん方と一緒に話し合いながら、やっぱりこういう社会、こういう鳥取というのはある程度絵は描きたいと思いますが、具体的なことになると地域ごとになってくるのかなというふうに思っています。ただ、45万人になるから鳥取県の活力が失われるかといったら、私は決してそうは思っていません。人口が少ないながらも持続可能な社会を我々はつくっていこうと思っていますので、県民一人一人の力と団体それぞれの力が、これからもっともっと自覚を持ちながらやっていけば、そう夢も希望もないということはないと思っていますので、そういう気持ちで描いていきたいというふうに思っています。

○伊藤(美)委員
 例えば山間部のほうに行ってみると、それこそ消滅寸前の集落がある。あるいはまだその前段の限界集落にとどまっているところもある。ずっと歩いてみるとよくわかるのです。ですから45万人になっても生き生きとした鳥取県をつくると、それはいいのですけれども、人口が減るということはどういうことかと。そして例えばバスなどに乗り手がなくなったときにはどうなるのだ、どういう社会ができるのだという、難しい話ではあるけれども、その地域によって違う。人口ダムで防げるのかと。というのは島根が今、反転するほうの力が非常に強くなったと。今まで島根県というのはどちらかというともう限界集落がずっと進んでいきますよという話、ところが最近になったらこの反転力というのがすごく上がってきたのが島根だと新聞で読む。行ったことはないですけれども、それは何だろうなと思って、行くところまで行くとそういうことになるのかなと思ってみたり、あるいは道路が山陽とあっちがどんどんついてくるとそれがやっぱり影響しているのかなと思って見ますし、何かそういういい絵というのがないですか。

◎横山委員長
 これは相当難しいな。


○伊藤(美)委員
 シミュレーションというのはそういうものだ。

●岡﨑未来づくり推進局長
 おっしゃる意味はよくわかります。私も中山間地域の担当のときにずっと歩いてみましたので、その集落に入った瞬間に、空気のにおいといいますか、味があります。本当に1人でも2人でも活気のある人がおられたら空気自体が動いています。ただ、そうではない、きちっと悟り切ったような感じになってくるとちょっと空気の動きが少ないのかなという、そういう肌感覚があります。実はそうならないようにするため、地域振興部でつくった集落創造シートがその議論のきっかけになってほしいということですし、もう一つ、島根の話がありましたけれども、実は2月28日の鳥取力創造まつりの中で、島根の若手の阿部さんという方に来ていただいて、隠岐の海士町の取り組みも紹介していただきました。彼らは、若い人たちがそこに来たのはなぜかというと、その地に自分たちの希望と夢をかなえる、そういうふうな雰囲気があったということでして、それはなぜかというと、反転攻勢というのは、その地域の人たちが危機感を感じて何とかしようという思いからやっぱり発生したということを若手の方々が言っておられました。なので、やっぱりどこにもピンチがある裏にはチャンスがあるというふうに私は思っていますので、そういう形で地域の中の絵というのは市町村の皆さん方と一緒になってつくっていきたいですし、シミュレーションというのはあくまでもこのままいったらこうなるということですので、これからどういう絵を描いていくかというのがまさしく地方創生の総合戦略の中で描いていくものかなと思っています。

○伊藤(美)委員
 今度はシミュレーションの結果の次の段階のシミュレーションはできないのか。

●岡﨑未来づくり推進局長
 私としては、その社会の絵を描くというのはなかなかつらいかなと思っています。ただ、努力することによって、例えば大きく定住と移住ということで人口の社会減を何とか食いとめようということと、あとそこに住んでいる方たちが、人口減の一番大きなものは出生率の低下になってきますので、その2つのベクトルの中で鳥取の姿というのはやっぱり年齢構成も含めて変わっていくといいますか、変えていくという気持ちは出てくると思います。

○伊藤(美)委員
 私は、きょうも新聞に出ていたけれども、智頭の新田というのは、貸し田がどうだこうだというときからずっと30年ぐらいあそこに通っている。あのときは既にもう都市からの交流人口がかなりあったと思うのです。また都会的な雰囲気もふんだんにあった。あるいはいろんな方々が生き生きと暮らしておられる雰囲気が出てきていた。この間も私行ってみました。ところが今度は、三朝やあそこの奥に行ってみますと、そういうにおいが全くないところがある。30年来いろいろな施策をやってきたけれども、ない。ですから、私はこれはシミュレーションはシミュレーションとして、20年たってくればやり方というのはこうも違うのかなと。だからその間に想定した、幾らでも想定できますから、奥に行くといろんなケースがありますから、しかしその中で県として、市町村としてでしょうか、やらなければいけないことというのは、何かその段階段階で見ると出てくるような感じがするのだけれども。それは当たり前です。まず出る段階で、奥のほうは子供が小学校に行き出すと分校だけれども、県下には60も分校があったのですよ。奥の分校を取ってしまう段階で若い人は出てしまうのだからね。そうすると、どんどんどんどん出る要件というか、仕方なく出てしまわなければならないという要件がどんどんどんどんふえてきているのです。農協の支所がなくなった、何はなくなったと、郵便局はもう全く減ってしまったと、そういうのをつくりながら減ってきているのです。今度はふやすほうというのは並大抵の話ではないと思っていますけれども、その覚悟は県民みんなが必要でしょう。これは議員も一緒だと思うのです。歩いてみて、よくこの4年で変わってきたと思う。びっくりしている。どうでしょう。本当に描くほう自身が、難しい問題だと言っていたっていけない話です。

●岡﨑未来づくり推進局長
 きっと伊藤委員の肌感覚というのは、私は現実を率直に言われていることだと思います。今でも、昔もそうですけれども、人口の流出というのは必ずあるものです。でも、その地域その地域で築いた方たちもかなりいらっしゃいます。例えば移動販売でここの地域は赤字になってでもやろうかという気概のある方もいらっしゃって、例えばそういう事業については社会政策として地域、住民、県民が認めて支援していく、応援していくという体制が必要かなというふうに思っています。ですので、中山間地域を守るということは公益性もあります。また、市街化についても、まちなかの過疎もあります。ですので、そういう意味では、地域の暮らしというのはある意味、社会政策的なものも取り入れてやっていかなくてはいけないと、それについてはやっぱり県民みんなで理解しながら進めていくということが大切だと思います。

◎横山委員長
 頑張ってやたらに祭りをするのだ。

○広谷副委員長
 総務部の3ページのカラーユニバーサルデザインの件ですけれども、これは大変いいことだと思うのだけれども、ちょっとびっくりしたのが、下のほうに書いてある色覚異常者が日本人の男性で20人に1人、女性で500人に1人、かなりの割合だなと思ってちょっとびっくりしています。鳥取県がこうして取り組みをするのはいいのですが、これは国がしてもいいのではないかと思ったりするのだけれども、そのあたり、他府県の状況はどうなのですか。

●川本人権・同和対策課長
 この推計の20人に1人、500人に1人というのは、ちょっと今、手元にどこが推計されたかという資料がないのですが、新聞報道等で1年ぐらい前からこういう形で大体おられるということで報道等もされてきているところでございます。他県でも実はこのカラーユニバーサルデザインという取り組みは少し進んでおりまして、例えば、ちょっと名前をど忘れしましたが、関東のほうの都道府県でもやっておられますし、静岡県ではユニバーサルデザインということをカラーだけに限らず非常に取り組んでおられますので、そういったところで実は同じようなカラーユニバーサルデザインのガイドブックですとか資料を作成されたりしておるようでございます。
 確かに委員御指摘のように国においても取り組まれるべき大きな課題ではあるかなというふうに思いますが、実はこのいわゆる視覚障がいではありませんが、色弱ということがなかなか今、法律上で障がいという定義に該当いたしません。ですから、実際問題この色弱の方が何人おられるかということも、この推計はあるわけですけれども、国なり県で明らかになっているというわけではございません。学校でもずっと以前は、我々が子供のころは数字を見たりして検査していましたけれども、あれは今やっておりませんので、そういったことから含めて、まずどういう取り組みを進めていくのかということが必要になってくると思っております。

○広谷副委員長
 本当に20人に1人か曖昧なところかもわからないけれども、これを見れば困っている人はたくさんいると思うのです。という中で、これからいろいろ印刷物であったり看板なり標示等を切りかえなければいけないでしょう。そうなればやっぱりそれなりの費用が必要になってくる中で、ある程度補助制度みたいなものがあってもいいのかなと思ったりするのですけれども、そのあたりまでは考えておられないのですか。

●川本人権・同和対策課長
 具体的な補助制度というのはまだ実は検討しておりません。まず、カラーユニバーサルデザインということが世の中でまだ余り広く知られていないという現状がございますので、まずはこれを広く周知していくことが大切かなと思っております。また、そういった事業者の方等の声も、また障害者差別解消法等も絡んでくる話になるかと思いますので、そういった中で例えばこういう色覚への配慮ということもメニューとして取り上げていくようなことも将来的には考えられるのかなというふうに思っております。まずは引き続きこの普及啓発といいますか周知に努めてまいりたいというふうに思っております。

○広谷副委員長
 検討してください。終わります。

○安田委員
 関連で、このガイドブックをつくられるということは、これは何か色弱の方々の団体とか、そういうところからの要望か何かがあったわけですか。それともおたくのほうが自発的におつくりになったのですか。

●川本人権・同和対策課長
 今、団体の方、あるいは当事者の方からの要望があったのかということでしたが、特にそういう要望は承っておりません。そういう団体が県内にあるかということも我々が知る範囲では承知しておりません。特にことし障がいを知り、ともに生きるということが県政の重要な柱になっておりますので、そういったことも絡めまして、実は予算をつけていただきまして、このガイドブックを人権局のほうで作成したというところでございます。

◎横山委員長
 ほかにありませんか。

○長谷川委員
 情報政策課にお尋ねいたします。私の認識のほうがちょっとおくれているのかもしれませんけれども、マイナンバー制度というのはもう既に取り組みがなされているものなのでしょうか。もう導入が始まっているものなのでしょうか。
 2ページで、それについての取り組みの説明書きの中で、主なリスク対策の中で、使用者を静脈による生体認証により限定という表現になっているのですけれども、こういう表現というのは余り一般的ではないと思うのですけれども、どういう使われ方なのでしょうか。ちょっと御説明をお願いします。

●萬井情報政策課システム刷新室長
 マイナンバー制度につきましてですが、一昨年、平成25年の3月に法律が公布されております。実際にはマイナンバーの住民への配付というのがことしの10月から、実際にその運用を始めるのが国のほうで29年の1月から、都道府県、自治体で運用開始されるのが29年の7月からということでございまして、まだ実際にマイナンバーの運用が始まっているわけではございませんが、そのマイナンバーを保有するファイルを作成する事務等がございますので、その運用開始までにこういった保護評価を実施するというのが今回のパブリックコメントの趣旨でございます。
 あとリスク対策でございまして、生体認証という言葉でございますが、済みません、IT関連の業界ではこういった認証の仕方があるのですが、実際には、指でございますが、ここに静脈が走っておりまして、これをエックス線等で認識して、それで本人かどうかを確認するという、そういったシステムが開発されております。これによりますと、実際指紋認証をするよりも本人の確認行為というのがより厳密にできるというところで、こういう開発されたものを利用してリスク対策を行っていくというものでございます。

○長谷川委員
 流れはわかりました。それで、表現のところは、私どもよく道路などを動脈、静脈とかいう、幹線道路でどうだとかいう表現をしますが、ここの場合は本当に生体的な機能的なもののそのものでここは表現といいますか、実態でこういうふうにするということですね。
●萬井情報政策課システム刷新室長
 はい。

◎横山委員長
 そのほかありますか。

○安田委員
 今の住民基本台帳ネットワークなのですけれども、これはあくまでも作成するのは市町村、県内19市町村で、県はそれを集中させるわけですか。全国には県がつなげていくという、そういうシステムですか。

●萬井情報政策課システム刷新室長
 済みません、先ほどの説明で、申しわけございません。番号法の公布は25年の5月でございます。3月と申し上げましたが、5月の間違いでございます。訂正いたします。
 住基ネットワークのシステムにつきましては、総務部の資料の2ページのところにありますように、市町村と都道府県と全国が一体となったネットワークシステムでございまして、安田委員が言われるとおり、市町村で作成されたものがネットワークで都道府県に一旦、鳥取県分が集まってまいります。その鳥取県で集めたデータを今度は全国のネットワークを通じて、全国の1カ所のところに集めます。これを各団体がネットワークを通じて確認をしに行くという、そういったシステムになっております。

◎横山委員長
 ほかにありませんか。
 それでは、次に、その他ですが、執行部、委員の方で何かございませんか。

●米田関西本部長
 2種類チラシ的なものを配らせていただいております。一つは、第11回日本橋ストリートフェスタ2015、これに今年度もまんが王国をPRするために、今回は三朝温泉さんの850年を記念して、足湯を持っていきまして、三朝ラドン等々をPRしたいと思います。3月21日、大阪の日本橋でございます。
 もう一つ、「絣の美」というのがあると思います。これは千里万博公園内にあります大阪日本民芸館で3月7日から始まりましたが、7月20日まで開催されます。この大阪日本民芸館というのは、万博後にできた民間の財団でございます。その中で、今回「絣の美」の中で特に鳥取県で、裏のほうにございますけれども、民芸ゼミワークショップと書いてございますが、4月12日、村穂様が、これは西部の方なのですけれども、弓浜絣の生地を非常にたくさん収集していらっしゃいまして、今回その方の収集品を中心とした「絣の美」の展示会を行うことになりました。鳥取県としましても、弓浜絣の情報発信という意味で御協力させていただいておりまして、弓浜絣協同組合様と鳥取県とで協力させていただいております。ぜひ期間中にごらんいただければと思います。

◎横山委員長
 よろしくお願いします。
 それでは、未来づくり推進局、総務部、会計管理者、監査委員、人事委員会、県議会の皆様は退室されて結構です。お疲れさまでした。御苦労さまでした。

午前11時21分 休憩
午前11時24分 再開

○広谷副委員長
 それでは、再開いたします。
 引き続き教育委員会について行います。
 執行部の皆様におかれましては、簡潔な説明をマイクに向かってお願いいたします。
 なお、質疑については、説明終了後、一括して行っていただきます。
 それでは、議題11、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告について、前田教育環境課長の説明を求めます。

●前田教育環境課長
 それでは、教育委員会資料1ページをお願いいたします。工事請負契約の変更2件でございます。
 県立鳥取西高等学校整備事業(2工区)(建築)、これは現在の第3校舎の改修工事でございます。契約金額につきまして、142万4,000円余りの減額を行うものでございます。工期については変更ございません。この工事につきましては、改修工事ということで、使えるものは使うということで、老朽化したもののみを切りかえるということで計画しておりました。ホワイトボード等の再利用など仕様変更などを行ったことによる減額でございます。
 2件目、鳥取西高等学校南通路整備工事、この工事は、現在の鳥取市の武道館横から入りまして、第1グラウンド、第2グラウンドの間を通って三の丸に上がるという工事でございます。これにつきましては、契約金額を1億6,910万円余りで1,898万円余の増額を行ったものでございます。これにつきましては、工事中途に通学路動線を安全に確保するということが必要になってまいりまして、第1グラウンド内につけかえ水路工事を前倒しで実施し、本工事と同時施行することにしたことによる増額でございます。

○広谷副委員長
 続きまして、議題12、「コミックマーケットスペシャル6-OTAKU SUMMIT 
2015-」への出展について、御舩高等学校課長の説明を求めます。


●御舩高等学校課長
 資料の2ページをお願いいたします。
 「コミックマーケットスペシャル6-OTAKU SUMMIT 2015-」への出展についてでございますけれども、まんが王国とっとりがこのサミットへ県立米子高校の生徒とともにブースを2つ設けまして、まんが王国とっとり及び高校生がそれぞれ制作しました漫画冊子を販売したり、あるいは無料で配付したりということで鳥取県をPRするものです。この出展によりまして、高校生がさらなる大きな夢を描いて創造性を高めることを促すとともに、高校生の若さもエネルギーにした元気のあるまんが王国とっとりのPRをしたいと考えます。
 この「コミックマーケットスペシャル6-OTAKU SUMMIT 2015-」のイベント概要でございますけれども、今月の28日、29日の2日間、幕張メッセで行われますが、そもそもコミックマーケットといいますのは、同時に即売会を中心としたイベントでございます。通常は年2回開催されておりまして、40周年を迎え、50万人を超える参加者が集う大規模なイベントとなっております。今回出展いたしますこのスペシャルですけれども、通常の開催に加えまして、5年に1回開催されるという特別なイベントでございまして、毎回コンセプトを定めて開催しております。昨年度は水戸を中心にまちおこしをテーマとされたということでございますけれども、ことしはオタクサミットと称して、海外からも招待したり、それから国内外のオタク企業とかサークルが集まって日本のオタク文化をアピールするものでございます。
 鳥取県の出展概要としましては、まんが王国とっとりと高校生による共同出展で、2ブース設けまして、まんが王国とっとりで企画制作した漫画につきましては有料販売をいたしますし、高校生が自主制作をいたしました漫画冊子は無料配布をする、それとあわせて観光PRもしていきます。
 この高校生の自主制作冊子でございますけれども、米子高校の生徒が中心となりまして、本県の教育委員会の事業でございますとっとり夢プロジェクト事業に応募して採用された、長いタイトルなのですけれども、「もっと、絵をうまくなってまんが王国とっとりの高校生を全国にPRしたいプロジェクト」で採用された、その成果として制作した冊子でございまして、15名の生徒が参加して150ページの作品集をつくっております。そこの中に20点の作品が掲載されております。
 なお、今回出展に参加するのは米子高校の生徒3名ということでございます。
 このような活動をしているということの御報告でございます。

○広谷副委員長
 続きまして、議題13、鳥取県立博物館の今後の施設整備のあり方に関するアンケート結果について、大場博物館長兼理事監の説明を求めます。

●大場博物館長兼理事監
 では、3ページをごらんください。
 先般御報告ちょっといたしましたけれども、博物館のあり方については検討委員会のほうでいろいろ議論していただいておりますけれども、それについて方向性が大体整理が進んできたということで、その内容についてちょっと意見を聞いてみようということでアンケートをさせていただきました。その調査概要のところに書いておりますように、2月10日から25日まで、県政参画電子アンケートの約500名の会員にメールで送ってメールで回答いただくというものでございます。送れる情報が限られておりますので、これで何らかの施策決定の材料にするというのはちょっと余りかなと思いますので、この間お話ししましたように、これをもとにして何らかの決定をすると、絞り込みをするというようなことは考えておりませんが、ちょっと参考までに聞いてみたというものでございますので、その辺は御理解ください。
 結果でございますけれども、見ていただきますと、男性、女性なり年齢階層なりは3ページでごらんいただくようなとおりでございまして、お住まいの市町村等を見ますと、大体県の標準的な構成をある程度網羅しているかなという感じでございます。博物館に行ったことがない人が回答者の4割近くいらっしゃるということですので、もうちょっといろいろ来ていただくことが必要かなと思っていますし、また問6をごらんいただきますと、いろいろ博物館が抱えている問題について、議会の皆さんにはいろいろと認識いただいているのですけれども、県民の皆さんはまだ6割近い方が余り御存じなかったということですので、ある程度一から議論してきたというのはよかったのかなと、それでもうちょっと議論していただく必要があるのかなというふうに改めて感じたところでございます。
 その肝の質問でございますけれども、5ページになります。問7、この間御報告しましたように、自然、歴史、美術、この3つのうちのどれか一つを出そうということで、出すという案を検討していただいているわけですけれども、そのどれがいいと思いますかということでお尋ねしたところ、半分以上の方が美術分野、要するに美術館を新たにつくるのがいいのではないかという御意見でありました。そして自然分野、歴史分野という形であります。これについては、ちょっといきなりこの3分野のうちのどれだけではちょっとわかりにくいだろうということで、詳細については別表ということで次のページにつけておりますけれども、この表もつけて、これは内容的には検討委員会で議論いただいた資料を要約したものでございますけれども、それをつけて出しておりました。ただ、メールでございますので、特に携帯で見られる方もいらっしゃいますので、なかなか見ていただけないだろうなと思っておりましたが、ただ回答いただいた自由記載の意見を幾つか主なものをピックアップして5ページに掲げておりますけれども、結構これを見た上で回答いただいているなというのが感じられるところであります。例えば、まず問7のほうでは、1、2、3は選択だけなのですけれども、その他という選択肢も設けておりまして、その他については中身をちょっと記載してくださいというふうに書いていたのですけれども、歴史はやまびこ館のほうに移してしまいなさいというような御意見もございました。美術と自然でいいのではないかという、あるいは美術、自然、歴史、それぞれ独立させたほうがいいという御意見、あるいは、収蔵庫だけはしにくいですということを書いていたのですけれども、倉庫を別の場所につくったらいいではないかという御意見、いろいろございました。
 あともう一つ、最後に問8で、例えば1、2、3を選ばれた理由とか、そういうのも記載していただきました。例えば美術館を整備すべきという回答をいただいた方については、その理由としては、特別展など大型スペースが必要な美術分野は新築移転がいいという意見、これは恐らく後ろのページのほうを見られての御意見だと思います。あるいは自然、歴史に比べて場所にこだわりがない美術分野をよそに持っていくのがいいのではないかという御意見もある程度裏の資料を見ていただいたのかなという感じがしております。あと自然分野の施設を新たに整備すべきという方については、自然が誇りなので自然分野のための施設を分離したほうがいいとか、自然が豊かな鳥取県ではそれを生かせるような施設をというような御意見、あるいは一番下の丸になりますけれども、歴史・民俗分野のための施設を整備したほうがいいという理由としては、歴史・民俗は鳥取ならではの貴重なものがあるということで、ゆっくりそれを見たいからと、あと一番下になりますけれども、有名な遺跡があるので、そこを総合的に学習するような場所をつくるのがいいというような御意見をいただいておるところでございます。
 いずれにしましても、これを一つの参考としまして今後いろいろ議会のほうでも議論していただいて、どういう施設をつくるのか、どこにつくるのかといったことを今後検討していくということで進めていきたいと思っております。

◎横山委員長
 それでは、今までの説明について質疑はありませんか。

○谷村委員
 今、御説明いただきました博物館についてですけれども、アンケートということで、400名ぐらいの方が回答しておられて、それで博物館に行ったことがありますかという回答で160人、これは4割ぐらいの人が行ったことがないということですよね。私はかなり重症だと思うのです。私も小学校とか中学校で博物館に学校で行ったという記憶がなくて、親戚とか家族に連れていってもらったということで行ったことはあるのです。市内に住んでいますから比較的近いというのもあります。でも、例えば西部とか中部の人というのは遠いですし、わざわざ学校で行くとかということでないとなかなか行く機会もないのではないかというふうに思うものですから、やっぱり学校などで博物館に行って、博物館の重要性というのはそういうところから、教育の中から出てくると思うのです。一般の人は余り関心がないのに、税金がもったいないから別につくらなくてもいいのではないみたいな感覚が広がっていくというのは問題だと思いますし、このアンケートを見ますと20歳未満の人は誰もいませんので、子供たちがどういう状況かというのもちょっと調べてみてもらって、学校のほうで、西部とか中部の方は特に博物館に行くという勉強の機会をぜひ与えていただくように今後検討していただきたいと思うのですけれども、いかがでしょうか。

●大場博物館長兼理事監
 これは登録されたモニターですので20歳未満の方が余りいないというのはちょっとやむを得ないところがありますけれども、いずれにしても、大人の方でもそれこそ学校のころ行ったことがあればここに、3番に丸はつかないということで、確かにそこら辺を何とかしなければいけないという意味では、学校で行くようにしたらというのは、確かにそういう御指摘は当たっておると思います。そういうことにつきましていろいろこちらとしても努力しておりますし、学校での利用、授業の一環としての利用、あるいはそれ以外でもというようなことで、先生に授業として使ってもらうために博物館を知ってもらう機会を設けたりということもしておりますし、また学校のほうで来ていただくときにはあらかじめ連絡いただければ説明するような対応をして、またもう一遍足を運ぼうというような気持ちになっていただくようにということでいろいろやっております。また、来るのが難しいようであれば学校のほうに出かけていって、博物館の資料を持っていって授業に使ってもらうというようなこともしておりますので、そういった取り組み、今回検討委員会のほうでもいろいろ提言をいただいておりまして、そういったこともさらに進めていくようにという指摘はいただいておりますので、今後そういった内容についてもできることはすぐにでも進めていきたいというふうに思っております。

○長谷川委員
 関連しまして、今回のアンケートは、ただいまの御説明で、6ページにまとめられたものを参考材料として添付をされてお答えを下さいというやり方であったということだったでしょうか。

●大場博物館長兼理事監
 その前提としまして、3ページに簡単に今の状況を記載しております。3ページの頭のところに書いております文章、県立博物館は3つの分野にわたる総合博物館として云々、問題を抱えていますというようなことはアンケートの問いの前提にまずこれをうたった上で質問をして、質問の中で、問7に関しては別表の資料をごらんくださいということで、これはリンクですのでもう一遍そこをクリックしないと見えないのですけれども、そういうちょっと手間が要りますけれども、見ていただけるようにした上でのアンケートというふうに御理解いただければと思います。

○長谷川委員
 その上で、6ページの下の米印に書いてあるところももうちょっとわかりやすく載っていれば目に入りやすかったでしょうね。見られたと思いますけれども、ちょっと何か見落としがちに最後のところに書いてありますね。
 それと、今後のそれこそ取り扱いなり運びの問題ですけれども、これは一つの意向調査で、これもまた重要だと思いますが、あと、今は議会でとさらっと言って終わられましたけれども、いよいよ新しいメンバーによる次期の議会を中心に、そういうところにさらなる博物館としての方向性みたいなものを出していってという感じなのでしょうか。

●大場博物館長兼理事監
 恐らく議会に御相談する場合には、何らかの形で執行部として、それは教育委員会としての案でもあり、また知事部局と相談した上での案ということになると思いますけれども、それを整理した上でそれをお示しして、それをたたき台として議論していただくのか、それとも全くその辺を決めずにやるのがいいのか、それもまた一からの話でありますが、でもやっぱり執行部としての案は何らかお示ししなければおかしいと個人的には思っておりますが、ちょっとまたその辺、今後相談して、とにかく議会の皆さんあるいは県民の皆さんからのいろいろな御意見を踏まえて、それに沿ったような形で決定ができるような運びで進めたいと思います。

○長谷川委員
 執行部の案と言われますときには、考え方をまとめて提示をする段階のものと、いろいろ検討しました結果、美術館を新たにつくります、ついては建設位置もここに求めますというあたりのものが出てくるのか、それらはいかがでしょうか。

●大場博物館長兼理事監
 いきなりここにという話はまず無理だと思います。恐らく場所を決めるに当たっては候補地を幾つか選んで、その中でメリット、デメリットを踏まえてどこがいいかというような検討をしなければいけませんので、それをいきなり何をつくるかと同時に決定というのは難しかろうと思います。まず、恐らく例えばこの3つの選択肢の中でいくのかどうか、あるいはほかの選択肢を何か考えて、それも含めてやるのかどうかはありますけれども、とにかくその選択肢の中から何か一つに絞り込んで何をつくるか決めるというところが決定の第一歩ではないかと思います。一気に場所までというのはちょっと無理だろうと思っております。

○長谷川委員
 その場合、そうすると時間的なスケジュールとしては、仮に建設、新館、一つ独立館をつくるという場合は、今が27年に入ったところですから、28年度、29年度、どういうスケジュールになりますか。

●大場博物館長兼理事監
 これはまだ非常に具体的には申し上げにくい部分だと思います。議会での議論、あるいは県民の皆さんの御意見がどういうふうになるかわからない状況ですので申し上げにくいのですけれども、まずは何をつくるかを決めて、それから場所の選定調査をして、その結果を踏まえて建設の基本構想なり基本計画をつくるという段取りになると思いますので、何とか来年度中に、これは個人的な思いですけれども、何をつくるか、どこにつくるか、その辺を決めて、多少基本計画のさわりの部分程度でも、あるいは基本計画自体ができれば一番いいと思いますけれども、そんな感じかなと思っております。だから、その基本計画ができてから設計に入って設計ができてから建設ということになりますので、そういう意味で、早くても来年度中にできるのは基本計画をつくるぐらいあたりまでかなと思っておりますけれども。

◎横山委員長
 そのほかありませんか。


○安田委員
 2ページのコミックマーケットスペシャル6ですか、これがよくわからないのですけれども、参加生徒数が15名で出展参加は米子高校の3名と書いてあるのだけれども、幕張メッセには一体何人が行ったのですか。

●御舩高等学校課長
 申しわけございません。わかりにくかったかもしれません。高校生の自主制作冊子の説明としまして書いております参加生徒数、この参加というのは確かにまずかったかもしれません。これは冊子をつくる、漫画を描いて作品を集めて掲載をする、その作品をつくるのに参加した生徒が15名でございまして、今回幕張でブースで無料配布をする生徒が3名ということでございます。ちょっと参加ということで混乱したかもしれません。

○安田委員
 では確認しますけれども、このプロジェクト事業に応募して採用された作品というのは米子高校と東高と工業の15名がつくったということですか。

●御舩高等学校課長
 そういうことでございます。

○安田委員
 それで、実際に幕張に出かけていったのは米子高校の3人の生徒と。そうすると、その3人の生徒の旅費とか、そういうのはどうなさったのですか。

●御舩高等学校課長
 県教育委員会が募集しました事業は、いわゆる生徒が主体的な企画、活動を促して自主的な活動をしていくチャレンジ精神を持った高校生に対して企画を出してもらって、それを審査して、それに必要な経費を支援をするということになっておりまして、今回のこの高校生の自主制作冊子につきましては、その冊子をつくりまして、さらに近畿の高文祭であるとかこういったコミックマーケットなどの各種イベントで配布するというふうなことが事業でございましたので、制作して、そこに行って配布するということも含めた支援でございます。

○安田委員
 だから。

●御舩高等学校課長
 というわけで、県の申請をしました事業の中の経費ということで、生徒の派遣費も含まれております。

○安田委員
 行くのに幾らかかったの。

●御舩高等学校課長
 これはこれから参りますところでございまして。

○安田委員
 これから行くわけ。

●御舩高等学校課長
 はい。

○安田委員
 ではもう一つ、その予算というのは教育委員会が出すのですか、まんが王国官房が出すのですか。どっち持ちですか。

●御舩高等学校課長
 高校生が参加した分につきましては、教育委員会のほうで持っております。結局ここに出展いたしまして配布するというところまでがこの事業で、いわゆる採用されたプロジェクトでございましたものですから、そちらのほうで見るということになっております。

◎横山委員長
 そのほかありますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 その他ですが、教育委員会について、執行部、委員の方で何かございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、教育委員会の皆さんは退席されて結構です。お疲れさまでした。御苦労さまでした。

午前11時49分 休憩
午前11時50分 再開

◎横山委員長
 再開いたします。
 引き続き危機管理局について行います。
 執行部の皆様におかれましては、簡潔な説明をマイクに向かってお願いします。
 なお、質疑については、説明終了後、一括して行っていただきます。
 議題14、BCAOアワード2014における鳥取県の大賞受賞について、安田副局長兼危機管理政策課長の説明を求めます。
●安田副局長兼危機管理政策課長
 1ページをごらんください。上の囲みに記載しておりますように、特定非営利活動法人事業継続推進機構が2006年から毎年BCAOアワードとして事業継続の普及への貢献もしくは実践が顕著な団体等を表彰しておりまして、2014年度の大賞に鳥取県が選定されました。
 1の受賞内容でございます。オール鳥取県でのBCP策定への取り組みということで、選考に当たり重視された点は、県庁の主導のもと、県庁本庁、それから県の地方機関、全市町村のBCP策定が完了していると、そして県内企業や医療機関のBCP策定も広く推進し、福祉施設にもBCPモデルを示して普及を図るなど、県内の各主体が相互の結びつきを重視し、幅広い主体による県を挙げた事業継続の推進の取り組みを継続的に進めているということが評価されたということでございます。
 表彰式でございますか、16日、仙台市内におきまして第3回国連防災世界会議の関連事業の一つとして実施されます。
 下のほうに過去の表彰の状況を記しておりますし、裏側のほうに鳥取県の主な取り組みを記載しております。後ほどごらんいただければと思います。

◎横山委員長
 議題15、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告について、衣笠危機対策・情報課長の説明を求めます。

●衣笠危機対策・情報課長
 一定額以上の工事又は製造の請負契約の御報告を申し上げます。
 消防防災ヘリコプターテレビ電送システム地上設備更新整備事業の工事につきまして、工期の変更及び契約の相手方の変更を行いましたので、御報告申し上げます。
 契約の相手方につきましては、この表示が変わりまして、鳥取営業所から山陰営業所、工期につきましては、1週間の延長ということで、ヘリの到着が数日おくれるということで工期を延ばしたということでございます。

◎横山委員長
 議題16、島根原子力発電所2号機の新規制基準適合性審査の状況について、議題17、島根原子力発電所構内での協力会社社員の負傷について、議題18、島根原子力発電所3号機での可燃型蓄電池充電作業中のケーブル焦げ跡確認について、議題19、原子力災害対策指針の改正案について及び議題20、平成26年度鳥取県原子力防災訓練DVDの作成・配布について、水中原子力安全対策課長の説明を求めます。

●水中原子力安全対策課長
 私のほうからは、別冊と、それから危機管理局の資料で御説明させていただきます。
 まず、別冊をごらんください。別冊のまず1ページから3ページで、新規制基準の適合性審査の状況ということで御説明いたします。
 まず、3ページをごらんください。これまで36回行われまして、前回の常任委員会では27回から30回御報告いたしましたので、今回は31回から36回の審査について御説明いたします。
 1ページにお戻りください。まず31回目ですが、これは設計基準事故ということで、誤操作の防止等ということで、運転員等が誤操作を防止する対策について審査がありました。
 32回目について、これは新規制基準で、新しく追加されたもので、圧力バウンダリ、つまり圧力格納容器と蒸気が同じ圧力である部分について安全性がどうかということで、今回その圧力のかかる範囲が広く設定されました。それについて説明が行われまして、原子力規制委員会からは、どのように設備を抽出したのか、そこら辺のコメントがありました。
 33回、フィルタベント、これは重大事故対策でございますが、新たにフィルタベントとして有機ヨウ素が98%、それから粒子状の放射性物質が99.9%除去されるものですが、これについて、これまで設計とか運用方法の審査はございましたが、今回はそれの健全性とか確実な操作の説明というふうなところが中国電力から説明され、原子力規制委員会のほうからは信頼性、耐久性についてさらに説明するようにというコメントがございました。
 34回目、これは原子炉格納容器の限界温度、圧力ということで、格納容器の放射性物質を閉じ込める機能についてですが、強度と機能について中国電力が説明し、規制委員会のほうは、評価の前提条件、妥当性についてさらに説明するようにというコメントがありました。
 35回目は静的機器の単一故障ということで、これはいわゆるモーターとか動かないもの、いわゆる配管とか、そういうものについての審査でございまして、今回はどのように抽出したのかということがございまして、規制委員会のほうからは、訓練実績に基づいて記載するようにというコメントがございました。
 36回目については、地下構造の評価ということで、これは地震の審査の一部でございますが、敷地の深部からの地震の振動がどのように地表面に影響するかということで、地下構造をより詳細に検討して、前回より詳細な検討を説明するようにというコメントがございましたので、今回はそれについてより詳細に説明して、規制委員会のほうからは、一応必要な検討がなされているというふうなコメントがございました。
 その他でございますが、宍道断層に関する地質調査の追加ということで、2月5日から6日に現地調査がございましたが、そのときに、宍道断層の西側については調査が不十分とのコメントがございました。それで、2ページをごらんください。宍道断層の東側につきましては、東端付近については、2月20日、調査を開始いたしました。西側については3月9日、昨日からボーリング調査を開始したということで、調査を開始しております。
 1ページにお戻りください。特定重大事故等対処施設、これにつきましてはテロの対策施設でございますが、それの敷地造成の工事に着手したということで、これは島根県のほうから森林法上の林地開発許可が出ましたので、準備工事として敷地の造成工事が始まったということでございます。
 続きまして、4ページをごらんください。4ページと5ページで説明いたします。島根原子力発電所構内における協力会社社員の負傷ということで、3月5日に島根原子力発電所の管理区域外で中国電力の協力会社の社員が負傷したというものです。3月5日の13時14分ごろに免震重要棟付近の管理区域外で、作業をしていない時間に構内の道路を徒歩で横断中に走行している車両と接触して松江の病院に搬送されたということでございます。これにつきましては、鳥取県にもすぐに一報がございまして、県のほうでも情報を提供したというところでございます。5ページが中国電力が県政記者室に出したペーパーでございます。
 続きまして、危機管理局の資料のほうをごらんください。4ページでございます。島根原子力発電所3号機での可搬型蓄電池充電作業中のケーブルの焦げ跡ということで、2月27日に発生しました。島根の原子力発電所3号機は建設中でございますが、可搬型蓄電池、これは福島事故を受けまして、直流電源が必要ということ、いわゆるバッテリーでございますが、それを整備したもので、充電中に焦げ跡が発見されたというものです。場所については、3号機のサービス建物2階の、いわゆるこういうものが置いてある部屋で、コールド計器室と言われるものでした。ただ、当日すぐに消防に連絡しまして、火災ではないと判断されました。県のほうでは、すぐに情報連絡室を設置するとともに、3月2日には現地に職員を派遣するとともに、さらに3月2日に中国電力から聞き取りを行いまして、原因の究明と再発防止策の徹底、それから福島事故後に実施した他の安全対策について、同様事案の発生防止の徹底について申し入れいたしました。
 5ページをごらんください。原子力災害対策指針の改正案ということで、3月4日に原子力規制委員会において原子力災害対策指針が改正されました。原子力災害対策指針というのは、国が定めまして、原子力災害等が起きたときの技術的な指針をまとめたものでございます。主な内容としましては、(1)UPZ外(おおむね30キロ以遠の地域)におきましての防護措置の実施方法ということで、これについては、必要に応じて予防的防護措置を実施した範囲内においても屋内退避を実施すると、UPZと同様に行うということです。中段の括弧の中に書いてございますように、放射性物質放出前については、原子力規制委員会が施設の状況やモニタリング結果を踏まえて屋内退避の実施の必要性やその範囲を設定する。それから屋内退避の実施範囲は、予防的に同心円を基礎として行政区域単位で設定すると。それからUPZ外の地方公共団体は、既存の情報伝達手段を活用すると。放射性物質放出後については、一時移転等の追加的な防護措置を実施すると。
 (2)でございますが、緊急時モニタリングによる防護措置の実施ということで、避難や一時移転の防護措置についてはこれまで予測的手法ということで考えられておりましたが、このたび明確に予測的手法を使用せずに緊急時モニタリングの実測値等で判断、実施すると。それらについては原子力規制委員会が責任を持って判断するということで、原子力災害対策指針が改正されました。これにつきましては、3月4日の改正案についてはパブリックコメントがされますので、県といたしましても、市といろいろ確認いたしまして、必要な事項については意見を出していきたいというふうに考えております。
 6ページをごらんいただきましたように、ちょっと後先になりましたが、これまでPAZ5キロ、UPZ30キロ、UPZ外というふうに決められておりましたが、今回はUPZ外が明確に決められ、これまでPPAとか言われていた地域ですけれども、その30キロ以遠の地域につきましても放射性物質の放出前に必要だったら原子力規制委員会が判断して屋内退避をすると、放射物質放出後には避難や一時移転をしていくというふうに変わったと、明確にされたというところでございます。
 7ページをごらんください。これは本年度の原子力防災訓練のDVDを初めて作成して配布しましたので、それについての御報告です。ここにございますように、各機関の訓練の振り返りや県民の皆さんへの原子力防災についての普及啓発ということで作成いたしました。内容については、訓練の実施状況等でございまして、約20分で音声、ナレーション、テロップを入れております。なお、障がい者の方向けの字幕入りDVDも作成するとともに、これらについては県のホームページでも公開しています。3月7日には鳥取県の西部圏域聴覚障害者災害対策連絡会での聴覚障がい者における防災学習会で早速この字幕入りのDVDを使いまして普及啓発させていただきました。その同日、鳥取市の富桑地区の防災リーダー研修においてもこのDVDを使って研修させていただきました。

◎横山委員長
 議題21、平成26年度消防団を中核とする地域防災力強化モデル事業の実施状況について、議題22、平成26年中の火災発生件数について及び議題23、鳥取県消防防災ヘリコプターの受領式について、丸山消防防災課長の説明を求めます。

●丸山消防防災課長
 お手元の資料の8ページをお願いいたします。平成26年度の消防団地域防災力強化モデル事業の実施状況について御報告申し上げます。
 消防団を中核とした地域防災力の充実強化に関する法律が平成25年12月に施行されたところでございます。そうした中で、市町村の消防団を核とします地域防災力の充実強化を図るためのモデル事業を米子市、倉吉市、琴浦町で今年度実施いたしました。
 主な取り組み状況でございますが、9ページをお願いいたします。米子市のほうにおかれましては、特に主な取り組みとしまして、4つ目の少年消防クラブの結成がございます。これにつきましては、消防団の下部組織としまして、小学生が所属します少年クラブを結成したものでございます。これは県下で初めてでございますし、今回、鳥取創造運動活動表彰の最優秀賞を受賞されたところでございます。また、女性分団による防火意識啓発ダンスということで、これにつきましては広報活動を積極的になさっておられました。また、倉吉市のほうの取り組みでございます。これにつきましては、一番上の段でございますが、11月2日に防災フェスタがございました。そうした中で、鳥取短期大学とかの短大生を中心としました一日消防団体験入団というものを実施いたしました。非常に好評だというふうに聞いております。
 次のページをお願いできたらと思います。10ページでございます。琴浦町の取り組みでございます。3月8日でございますが、この日は地区の防災訓練がございました。そうした中で、自治会の方が参加されまして、特に女性の消防団員の募集をかけられました。そうした中で、避難訓練とか炊き出しとか、そういうことを実際に体験していただきまして、町のほうからは3名程度の方が実際に参加の意向を示されたということをお聞きしておるところでございます。
 もとに戻って、8ページをお願いできたらと思います。これにつきましては、各市町村にも成果として取り組みを広めたいというふうに思っております。2月の消防大会とか、それから2月23日、東京のほうで消防団員の意見発表会がございまして、これにつきましては、米子市の福生分団の今回の少年消防クラブの取り組みを全国に発信したところでございます。引き続き各市町村に成果の報告書ということでまとめて普及啓発に努めてまいりたいと思います。
 今後の取り組みでございますが、今回のモデル事業を予算としてお願いしておるところでございます。引き続き来年度も取り組みを進めたいというふうに思っておるところでございます。
 続きまして、11ページでございます。26年中の火災発生件数でございます。26年中の火災発生件数は、1番のところの火災発生状況をごらんいただけたらと思いますが、合計で1年間
234件ございました。平成25年は290件ございましたが、建物の火災が37件減少したということになっております。特にその他が99件ございましたが、これは3月から5月にかけて、枯れ草火災が非常に多くなるシーズンでございます。3月1日から7日まで火災予防運動がございましたが、引き続き火災予防の広報に努めてまいりたいというふうに思っております。
 2番目は消防局の火災件数でございますので、ごらんいただけたらと思います。
 続きまして、12ページをお願いいたします。出火原因別件数でございますが、特に上位としましては、中段のところに、下のほうなのですけれども、火入れが35件ございました。これはやはり田畑の雑草などを焼くということでこれから多くなるシーズンでございますが、非常にこういうことで件数が多くなりました。次に、2番目にたき火、それからストーブとかたばこというのが上位を占めておるところでございます。
 4番目でございますが、全国の火災予防運動、3月1日から7日まで集中的に実施したところでございます。今回は防火パレードとか、それから消防車による巡回広報とか、いろんなところで各市町村が実施されたところでございますし、消防局のほうでも実施されました。今回7日間で東部管内で残念ながら1件の火災があったところでございます。ただ、負傷者はございませんでした。
 続きまして、13ページをお願いいたします。鳥取県消防防災ヘリコプター(新機体)の受領式でございます。
 これにつきましては、26年の1月に予算を認めていただきまして、新機体を今、発注しているところでございますが、3月17日に納入の運びとなりましたので、それにあわせて受領式を実施したいというふうに思っております。場所は鳥取砂丘コナン空港ということで、そこに書いておりませんけれども、航空センターの格納庫前のエプロンで実施する予定でございます。
 受領式の内容としましては、目録とか模型の贈呈、機体のデザインや愛称、機体の性能や装備についての説明、それから今回、訓練用施設も整備いたしましたので、それについて説明していきたいというふうに思っております。また、これにつきましてはこれから訓練なども入りますので、27年中の本格運航を目指していきたいと思っております。今のベルもそれまでは運航するということで、緊急運航に対応していくこととしています。
 続きまして、14ページをお願いいたします。参考ということでございますが、これまでも何回か報告させていただきましたが、愛称については「だいせん」ということで決定したところでございますし、これについても表彰を行ったところでございます。
 装備につきましても、特に巡行速度がこれまで260キロでございましたが、新しい機体では
305キロ、それからホバリング能力2,600メートルということで、大山などの救助にも非常に余裕といいますか安全性が保たれるのではないかと思います。
 訓練用施設につきましては、隊員の操作とか活動要領を全面的に見直すために訓練を行う必要があるということで、今回こういう形で格納庫に訓練施設を整備したところでございます。

◎横山委員長
 それでは、今までの説明について質疑等はありませんか。

○森委員
 5ページの2番のところで、原子力災害対策指針の改正案の緊急時モニタリングによる防護措置の実施ということなのですけれども、SPEEDIの予測的手法はもう使わないということですけれども、結果的に屋内退避をして放射性物質が飛んでくるのを待っているというスタイルですよね。それが落ちてきてから避難するかしないかを判断するのだということなのですけれども、何か私はおかしいなと思うのですよね。もしSPEEDIでそういうことがわかるということであれば事前に避難させるべきだと思うのですけれども、屋内退避をさせておいて放射性物質が落ちてくるのを待ってから避難させるというのはどうも私は納得できないと思うのですけれども、これはどうですか。

●水中原子力安全対策課長
 これにつきましては、規制委員会のほうの説明でいきますと、まず福島ではSPEEDIが全く機能しなかったというのがあります。それから2つ目として、先ほど6ページの図でも見ていただきましたように、いわゆるUPZを含めて30キロ以遠も防護対策では放出前から必要な屋内退避、避難をやっていくというふうな予防的な防護措置を実施するということと、それから3点目といたしまして、予測結果が異なれば避難中にかえって被曝するということで、余りにもSPEEDIのほうが非常に予測があやふやといいますか不確かだということで、規制委員会がこのように判断しているところです。ただ、いろんな報告書でも、例えば原子力学会の報告書でも有用性というのがまだ言われていますので、県としては、これまでも国のほうに要望してきましたので、明確な回答をいただけるように引き続き要望していきたいというふうに考えております。

○森委員
 たしかSPEEDIをここでも、県庁でも見られるようにということでやったはずですよね。その情報は、結局あやふやだというのは、放射性物質の出る量がどれだけを入れるかということによってどうなるかわからないと、こういう話でしたよね。だから、それは確定しないにしても、風向きがどうだということがあるときに、この方向だということだけはわかるのだと思うのですね。それがいつ出るか出ないかということはわからないわけですけれども、事前に風向きということで避難をさせるということは私は必要ではないかと思うのですけれども、もう一回そこのところを。
 それと、国に対してはこれを使えということを言っているということで理解していいですか。

●水中原子力安全対策課長
 1つ目は、風向き等で有用性があるということで、先ほど言いました2つありまして、1つは放射性物質がどれだけ出るかというものも不確定だということと、それからさらに気象条件も非常に不確定だという、それらを総合して不確かになるということで言われております。県庁のほうには一応SPEEDIの情報が入ってきまして、さらにここにも書いてございますように緊急時のモニタリング結果というものは今後はきちんと公表していくのだということで、SPEEDIとそのシステムが加わったようなシステムが今入ってきていまして、国のほうでは緊急時モニタリング結果についてはきちんと公表するような準備をしています。県のほうにもそのシステムを今年度入れさせていただいたところでございます。
 2点目の有用性ということで、それはきちんとといいますか、さっき言いましたように各種の報告書でも有用性というものがあるので、それは引き続き明確な説明をまだ完全にいただいていないので、引き続き明確な説明を求めていきたいというふうに考えています。

◎横山委員長
 そのほかありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 次に、閉会中の審査事項についてお諮りいたします。
 先ほど研究のため留保と決定しました陳情については、閉会中も継続審査することとし、その旨議長に申し出ることに御異議はございませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 ないようですので、その旨議長に申し出ておきます。
 次に、その他ですが、危機管理局について、執行部、委員の方で何かございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 なお、委員長報告の内容、作成については、委員長に一任いただけますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、そのようにさせていただきます。
 それでは……(発言する者あり)どうぞ。

●安田副局長兼危機管理政策課長
 済みません。お手元にチラシをお配りしております。本年鳥取県西部地震から15年に当たるということで、その関連事業の一つですけれども、地震防災講演会を3月14日、米子市のふれあいの里で開催いたします。中ほどに書いてございますように、最前線で活躍をいただいている研究者の方に最先端の地震研究をわかりやすくお話しいただくということでございまして、講演内容のところにありますように、見えてきた地下の様子とか、あるいは報道がせんだってありました山陰地方のひずみの集中帯、そういうふうなことについてもお話をいただけるということでございますので、お出かけいただければ幸いでございます。よろしくお願いします。

●衣笠危機対策・情報課長
 済みません、引き続きで、もう1枚チラシが入っていると思います。平成26年度国民保護講座といたしまして、拓殖大学の特任教授であります武貞先生をお迎えいたしまして「北朝鮮動向と日本」ということで講演をいただくようにしております。日時は3月15日14時からということで、場所はホテルセントパレス倉吉2階のチェルシーということでございます。申し込み等の期日等は設定しておりますが、おいでいただけば聴講できるということでございますので、よろしくお願いいたします。

◎横山委員長
 よろしくお願いします。
 それでは、委員の皆様には御相談、御連絡がありますので、この場にお残りください。
 執行部の皆さんは御退席いただいて結構です。お疲れさまでした。
(執行部退席)
 お残りいただきましたのは、調査活動報告についてであります。本会議におきまして、各委員会の1年間の活動状況について報告することになっております。本委員会の平成26年度の活動状況について、お手元に案を配付しておりますが、いかがでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、案のとおり報告することといたします。
 次に、執行部との意見交換会について、既に御了解いただいたとおり、本日白兎会館で18時から執行部との意見交換会を行いますので、御出席される委員の方は御参加よろしくお願いいたします。
 それでは、以上をもちまして総務教育常任委員会を閉会いたします。一年間ありがとうございました。御苦労さまでした。

午後0時21分 閉会 
 

 

Copyright(C) 2006~ 鳥取県(Tottori Prefectural Government) All Rights Reserved. 法人番号 7000020310000