会議の概要
午前10時04分 開会
◎福田委員長
それでは、ただいまから地域振興県土警察常任委員会を開会いたします。
日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきたいと思います。
初めに、会議録署名委員を指名いたします。
本日の会議録署名委員は、前田委員と長谷川委員にお願いいたします。
それでは、ただいまから本委員会に付託されました議案についての審査を行います。
なお、審査に先立ちまして、先回の委員会の付議案の予備調査において、前田委員より資料請求がありました。県土整備部の平成27年度公共事業実施地区の概要に係る直轄事業の実施地区の概要は、お手元に配付のとおりでございます。これにつきまして、簡単で結構ですので、執行部の説明を求めます。
●宮本県土整備部次長兼県土総務課長
では、1枚物でございます。直轄負担金の概要というものをごらんいただけたらと思います。よろしいでしょうか。
1行目からでございます。まず、道路事業として改築系をここに上げさせていただいています。きょう、くしくも報告事項ということで県内の公共事業、道路の状況というものを報告させていただきますので、それとかぶるところはあろうかと思います。1行目のところが鳥取自動車道の付加追い越し車線のものでございまして、ごらんのとおり負担額の合計で35億円、括弧書きが35億円規模、そして負担金そのものは10%ということで3億5,000万円ということになります。
あと、懸案の鳥取西道路関係ですが、1.期、2.期、3.期、2行目から4行目まで全部合わせたところで補正後の額が186億円規模になりまして、負担額としては32億円という規模になります。こちらはいろいろ工事の種類によりまして負担金の負担率というものが決まっておりまして、先ほどのは10%でしたが、今申し上げたのは17.3%という計算になります。
あと、その下が米子道、これは日野川東ICから米子南ICまで、それから、一番下の分が一般国道183号、鍵掛道路のこれは県境部分でございますが、これは記載のとおり2億4,000万円の事業に対して4,100万円程度が負担金ということになります。大体このあたりは17.3%というのが一般的に適用される負担率ということになります。
道路事業が交通安全の1.種、2.種とございますが、1.種が大きいものでありまして、2.種が道路照明などの割と小さいものとお考えいただければ結構かと思います。1.種のほうの一般国道9号のあたりですが、こちらは括弧書きのほうで1998とございます。19億9,800万円というのが事業費でございまして、負担額としては6億6,600万円ということになります。なお、この中に湯梨浜や北栄の立体交差部分、事業費にして12億円というのはこの中に入っておるものであります。
あとは河川でありますとか海岸、砂防、港湾とそれぞれ河川ごとに記載しておりますので、ごらんいただければと思います。
合計で今回、補正後の予算額としまして、直轄事業は事業費ベースで297億円規模、負担額規模で56億円規模ということになります。
◎福田委員長
ありがとうございました。
それでは、付託議案に対する質疑を行っていただきます。
○長谷川委員
観光交流局でありますが、商工費のうちの観光費についてお尋ねします。外国人観光客受入おもてなし向上推進事業というものだったのですけれども、その前提となります特区の認可の見通し状況、それから、通訳士の募集計画などあろうかと思いますけれども、どのような状況であるのかお伺いいたします。
●岩﨑観光戦略課長
地域限定の通訳案内士の今の法案改正の状況等についてお答えいたします。
現在、法案を国会に提出しているところでして、衆議院は通過しております。今、参議院で審議中で、今国会中に法案が改正される見込みにはなっております。ただ、ちょっとまだ不確定な部分もありますので、ちょっとどうなるか、スケジュール感は確定はしておりません。うまくいけば9月中に法案改正を受けた特区の申請ですね、観光庁さんと、あと内閣府さんが担当しているのですけれども、そちらで受け付けができることになるかもしれないので、そちらで申請をした上で今年度中に研修を実施し、来年度の頭から地域限定の通訳案内士を島根県と一緒に認定して、クルーズ船のおもてなし等に活用させていただければなとは考えております。ちょっとこのスケジュール感は不確定なところがありますので、今後の法案改正の進捗状況等を見据えながら取り組んでまいりたいと思っております。いずれにしても、両県で英語、韓国語、中国語、この辺を対応できるような通訳案内士さんを充実させて、今度7月2日にクアンタム・オブ・ザ・シーズというクルーズ船も来ますけれども、ああいった大型のクルーズ船、あるいはエアを使ったお客様、その他いろんなインバウンドの方々に対応できるようにしていきたいと考えております。
○長谷川委員
本当に今回の特例通訳士ですね、希望といいますか、やってみたいという意欲がある方も結構身近におられますので、ぜひ具体的にこれからこの構想を進めていただきたいと思います。
あわせて、もう一回だけお答えをいただきたいのが、18日に国際リゾートとっとり推進会議というものが開かれております。その中でようこそようこそ鳥取県運動取組指針というものが協議をされて、こういう中に多言語電話通訳コールセンターとか外国人観光客周遊タクシー、消費税免税店の拡充などが柱として取り組むこととされたと報道されておりますが、これらの概要に若干触れていただきまして、そういう中にさき方申し上げた地域限定の特例通訳案内などの取り組みも含まれているというふうに理解してよろしいのでしょうか。
●岩﨑観光戦略課長
おっしゃったとおり、この3月にようこそようこそ鳥取県運動取組指針、観光振興の指針を県のほうで取りまとめさせていただきました。報道でも多少あったと思うのですけれども、その中でインバウンドの目標を年間6万人にするとか、そういう目標も掲げつつ、具体的にはインバウンドについては戦略的なプロモーションとかとともに受け入れ環境の整備、今おっしゃったような外国語対応等をやっていこうと考えておりまして、この中にはWi-Fiの整備だとか両替機の充実だとかとともに通訳案内士のことについても、外国語対応についても触れて、その中に今申し上げた地域限定の通訳案内士の取り組みとかも含まれている形になっておりますので、この指針を踏まえてこの通訳案内士、そのほかもろもろの取り組みをしていきたいと考えております。
◎福田委員長
よろしいですか。
ほかはございませんか。
質疑が出尽くしたようでございますので、付託議案に対する討論を行っていただきます。
ありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
ないようですので、これより採決に入ります。
採決については、一括して採決するのがよろしいかお諮りいたします。(「一括」と呼ぶ者あり)
一括ですね。それでは、付託議案を一括して採決いたします。
原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
賛成全員であります。したがいまして、本委員会に付託されました全ての議案については、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
それでは、請願・陳情の審査を行います。
今回は新規分の陳情3件の審査を行います。
まず、陳情、県土整備27年9号、県道倉吉停車場線・倉吉青谷線及び県道鳥取鹿野倉吉線の改良について審査を行います。
御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いいたします。
○野坂副委員長
27年9号についてですけれども、不採択を主張したいと思います。
まず、道路、歩道の関係の改良の要望ですけれども、本来はやはり地元市町村であるとか地元の自治会等々から要望されるものだと考えております。防犯灯の設置につきましては、これも同様に市町村で対応されるべきものだと、このように思いますので、不採択をお願いします。
○長谷川委員
趣旨採択を求めたいと思います。確かにいわゆる現場としては県道ではありますが、市町村からの要望の積み上げという過程なども必要となる案件でありますが、内容的にこうした事情は確かに存在しておりますので、その改良に向けて県も、これまでもやっていただいておりますけれども、さらに向き合っていただくということで趣旨採択をお願いしたいと思います。
○前田委員
不採択を主張します。以前この路線、この部分、県も何とかしようということでこの間説明がありましたね。だけれども、地区全体が合意形成ができなかったということの経過があるので、その事情が好転していると思えないのです。よって不採択を主張いたします。
◎福田委員長
ほかにありませんか。
○澤委員
私もこの陳情については趣旨採択を主張したいと思います。先ほど議論がありましたけれども、やはり前回、2年もたっているということでこういう陳情が出てきたということには、耳を傾けてやっていくことが必要ではないかと思いますので、趣旨採択をしたほうがいいと思います。
○森委員
私も趣旨採択を主張をいたします。意見の中では市町村が、あるいは地区がということが基本だということをおっしゃっていますけれども、それはもちろん私もそうだとは思いますが、やはり個人としてのこういう陳情を受け付けて、またその内容が理解はできるというふうに私も思います。結果として地区の人たちが合意ができないということはあるかもわかりませんが、地区の人たちだけが通る道路ではなくていろんな人が通る道路で、それが危険だということは理解できるという立場で趣旨採択を主張をいたします。
◎福田委員長
ほかにございませんか。ないですか。(「なし」と呼ぶ者あり)
意見が出尽くしたようですので、これより採決に入りたいと思います。
それでは、今、趣旨採択と不採択という御意見があったのですが、初めに趣旨採択とするか否かを採決いたします。
趣旨採択に賛成の方、挙手をお願いします。(賛成者挙手)
賛成少数であります。
次に、不採択とするか否かを採決いたします。
不採択に賛成の方、挙手をお願いいたします。(賛成者挙手)
賛成多数であります。陳情、県土整備27年9号については、不採択と決定いたしました。
次に、陳情、地域振興27年15号、憲法第9条を反故にする「集団的自衛権行使容認」の閣議決定の撤回を求め「安全保障関連法案」に反対する意見書の提出について審査を行います。
御意見を伺いたいと思いますので、意見がある方は挙手をお願いいたします。
○野坂副委員長
不採択をお願いします。本会議でもありましたけれども、外交、防衛はやはり国の専権事項であります。安全保障関連法は、また今、今国会で大変な議論をされているところであります。したがいまして、先ほど言いましたようにやはり国の専権事項だということで、県議会として議決するような案件ではないと、このように思いますので不採択を主張します。
○長谷川委員
副委員長は一呼吸置いてからお願いしますね。他の意見が発言がない場合に発言いただきたいと思います。
私は、採択を求めたいと思います。この両案件は今、国会で審議中ではありますが、やはり本当に当初の予定からすれば大幅に審議が混迷をしております。それもやはり我々はどうしても憲法という大きな柱の中でさまざまな法律が組み立てられていくものだと考えておりますし、このいわゆる自衛権をめぐっては、これまでの内閣でもやはり現在の憲法のもとで集団的自衛権に踏み出すことはその枠を超えるという判断を安倍内閣まではしていたわけでありますので、それを本当に今、閣議決定をもって一挙に法律改正までに持ち込むというのは、いろんな憲法審査の参考人招致などでの発言も見られますように、これはやはり憲法に触れるものだということで、やはり私は今回の安保法制に関する法案は国会で審議未了とすべきと考えておりますので、今回の陳情には採択ということを申し上げたいと思います。
◎福田委員長
ほかにございませんか。
○森委員
私も採択を主張いたします。日本の国というのは、多くの国が採用しているように立憲主義ということを採用しております。憲法は国民を縛っているのではなくて、権力を持つ者を縛っております。その権力を持つ者に対して、この範囲内で法律をつくれと、あるいは権力の行使はこの範囲内だということを言っているわけですけれども、その憲法が定める範囲を超えるものを今回新たに踏み込んでやっている、なおかつ、法律をつくって自衛隊をそこに出していくと、こういうことにつながる法律案であります。この憲法は、主権者が国民であるということも当然言っているわけでありまして、国民がこの法律成立をとめるしかない。そのためには、県民からこういった陳情が上がってきたものを県議会として国に国会へ届ける義務があると、そういうふうに思っております。そういった意味で、今回の平和安全法制整備法案等については反対と、私もそういった立場でありますので、この陳情については採択をすべきものというふうに考えます。
○前田委員
私は、これについては不採択を主張いたします。東アジアのパワーバランスが崩れておる今日、私たちの生命、財産、日本を守る、国連憲章で認められた集団的自衛権の行使容認、これは普通の国としての当然の主張でございまして、国会で引き続き議論していただくことが妥当だと思いますので、不採択を主張します。
◎福田委員長
ほかにございませんか。
意見が出尽くしましたので、これより採決に入りたいと思います。
それでは、採択と不採択という意見があったのですけれども、まず、採択に賛成の方、挙手をお願いします。(賛成者挙手)
賛成少数であります。(「少数というのはまだわからないではないですか、あととらないと」と呼ぶ者あり)賛成2名でございます。
次に、不採択に賛成の方、挙手をお願いします。(賛成者挙手)
賛成多数であります。陳情、地域振興27年15号につきましては、不採択と決定いたしました。
次に、陳情、地域振興27年18号、集団的自衛権行使を具体化する「安全保障関連法案」の今国会での成立に反対する意見書の提出について審査を行います。
御意見を伺いたいと思います。
○野坂副委員長
この18号は、先ほどの15号と願意、趣旨は同じであります。よって、不採択を主張します。
○森委員
私も、先ほどの願意と同じだということで、主張は採択です。
○長谷川委員
私も同趣旨で、採択を主張いたします。
◎福田委員長
ほかにございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
それでは、採択、不採択の意見がありました。
初めに、採択に賛成の方。(賛成者挙手)
2名でございます。
では、不採択の方。(賛成者挙手)
多数でございます。陳情、地域振興27年18号については、不採択と決定いたしました。
次に、報告事項に移ります。
質疑等につきましては、説明終了後に一括して行うことといたします。
警察本部の報告1、自転車の運転による交通の危険を防止するための講習の実施について、黒川交通企画課長の説明を求めます。
●黒川交通部総括参事官交通企画課長事務取扱
交通企画課です。警察本部資料の1ページをお願いいたします。自転車の運転による交通の危険を防止するための講習の実施について御報告いたします。
自転車事故を防止するための道路交通法の一部改正に伴いまして、今月6月1日から自転車の運転による交通の危険を防止するための講習、自転車運転者講習と呼んでおりますが、新たな講習制度が開始されました。
今回の法改正の背景には、自転車事故は全国では昨年、事故全体の約20%を占めておりますし、鳥取県では昨年1,168件のうち150件、約13%となっておりますが、そうした自転車事故の中には自転車側の違反に起因するものも多いことなどから、自転車事故を防止するため、悪質な違反を繰り返す運転者に対して講習が義務づけられたものでございます。
この講習は14の危険行為を3年以内に2回繰り返した自転車利用者に対して、公安委員会が自転車運転者講習の受講を命ずることができるようになったものです。受講対象者は、過去3年以内に2回以上、特定の危険行為を行ったり、また、そうした行為により事故を起こして警察官に検挙され、公安委員会が受講命令を発した方でございます。
この危険行為でございますが、具体的には次に記載しております14の行為でございまして、例えば警報機が鳴っていたり遮断機がおりかけている踏み切りへの立ち入り、ブレーキのないピスト自転車の運転、あるいは酒酔い運転、信号無視などがございます。
講習の概要ですが、まず、自転車運転者講習を受講する場所につきましては、受講者の希望をお聞きし、警察本部または各警察署で行うこととしております。講習時間は3時間で、講習手数料は5,700円となっております。講習内容は、警察庁が作成しました自転車運転者講習カリキュラムに基づきまして、交通ルールの理解度に関する小テスト、また、自転車による交通違反に起因する交通事故により後遺症を負った被害者等の体験談の紹介、そのほか、DVDなどの視聴覚の教材を活用した交通事故の危険性の疑似体験、そうしたことなどを予定しております。
なお、この受講命令に従わず講習を受講されない場合には、5万円以下の罰金が課せられることとなっております。
自転車運転者講習の開始に当たりまして、これまで県政だより、そのほか県警のホームページに講習の概要等を掲載しておりますし、県内の全ての中高生には県のほうからリーフレットなどを配布して周知を図っております。
また、先般6月15日には、県下一斉の自転車取り締まりなどを行っておりまして、今後も自転車の安全講習と指導、取り締まりを並行して、自転車事故の防止に努めてまいりたいと考えております。
◎福田委員長
次に、県土整備部に移ります。
報告2、第145回鳥取県都市計画審議会の予定議案について、六條技術企画課都市計画室長の説明を求めます。
●六條技術企画課都市計画室長
技術企画課です。県土整備部資料の1ページをお願いします。7月24日に開催予定の第145回鳥取県都市計画審議会の予定議案4件の概要について報告申し上げます。
議案の1、鳥取都市計画道路の変更でございます。位置図を2ページの上側に添付しています。鳥取市立川町5丁目から国府町町屋までの間3,670メートルにつきまして、代表幅員11メートルで昭和12年に都市計画決定されている道路です。このうち、図面の左上のほうにあります太い赤い線のところ、立川町6丁目から岩倉までの910メートル区間につきまして、人家連檐部で一部区間の片側しか歩道がないため両側に歩道を計画することとしまして、さらに交差点3カ所に新たな右折レーンを設置するというところで、県の道路構造条例にのっとった基準で幅員を11メートルから14メートルに広げ、安全で円滑な交通を確保しようとするものでございます。
続きまして、議案の2、岩美都市計画道路の変更でございます。位置図は2ページの下側にございます。地域高規格道路鳥取豊岡宮津自動車道、通称山陰近畿自動車道の一部をなす道路でございまして、岩美町陸上から浦富の間5,420メートルが、幅員15メートルで平成22年に都市計画決定されております。21年の事業着手以降、現地測量及び詳細設計を終えたことから、道路法線の変更、橋梁形式・延長の変更等、都市計画変更を行おうとするものでございます。
続きまして、議案の3、琴浦都市計画区域の変更でございます。位置図は、資料の3ページの上側にございます。琴浦町につきましては、平成16年に東伯町と赤碕町が合併しましたが、それ以前に旧町ごとに都市計画区域が指定されております。このたび町が一つのまちとして一体的に計画を行うため、現在の2つの都市計画区域を合併し、さらに山陰道ですとか山陰道の琴浦東インターから南のほうへ伸びております県道東伯野添線のバイパスが完成しましたことから、このバイパスの南端部の光好地区につきまして開発等が進展する可能性が高いことから、総合的な整備、開発及び保全のため、地区の一部8ヘクタールを都市計画区域に追加するというものでございます。
最後、議案の4でございます。琴浦都市計画道路の変更でございます。位置図は、資料3ページの下についております。こちらは、議案の3によります都市計画区域の合併に伴います道路の名称等の変更でございます。番号が重なっているところの整理等を行うものでございまして、路線の追加や廃止、道路区域の変更等はございません。
◎福田委員長
報告3、高規格道路の整備状況と今後の取り組みについて、山内道路企画課長、お願いします。
●山内道路企画課長
それでは、県土整備部の資料の4ページをお願いいたします。道路企画課でございます。冒頭、宮本次長のほうから説明がありました直轄の負担金の話と若干ダブるところはありますけれども、御容赦いただきたいというふうに思います。
まず、今年度供用予定の路線でございますが、現在県のほうで施工いたしております岩美道路の岩美インターから浦富インター間1.9キロ、これを今年度末に供用予定でございます。委員の皆様には開通式でお世話になると思いますので、よろしくお願いいたします。
次に、各路線の進捗状況と今後の取り組みについてでございます。
山陰道の鳥取西道路と北条道路につきましては、先般5月20日の常任委員会で報告した内容と同じでございますが、鳥取西道路につきましては2.期・3.期区間、これの29年度末供用の必要額が確保されたということでございますし、1.期区間におきましても一体供用可能な予算づけがされたところでございます。
北条道路につきましては、第3回の中国地方小委員会、この早期開催に向けて、先般、中国地方整備局長と知事の懇談会におきましても、知事のほうから局長のほうに強く早期開催を要望していただいたところでございます。早期開催が期待されるところでございます。その後、いろいろな調査に入りまして都市計画決定等、県といたしましても全面的に協力を行っていきたいというふうに考えております。
ウの米子道路でございます。現在、付加追い越し車線の設置工事を実施しております。今年度は日野川を渡河する米子大橋、これの橋脚10基を施工予定と聞いておるところでございます。
5ページをお願いいたします。中国横断自動車道姫路鳥取線でございます。このうち鳥取自動車道では、付加追い越し車線といたしまして岡山県側1カ所と鳥取県側3カ所を今実施中でございます。県内では下味野の下り線、智頭インター付近の上り線、それぞれのトンネルを掘削中でございまして、さらに福原パーキングエリア付近では上り線側の付加車線を設置中でございます。福原パーキングエリアにつきましては、知事からも早期供用を局長のほうにお願いしたところでございます。
また、兵庫県側の未供用の播磨自動車道、11.4キロでございますが、これにつきましては、3県で構成いたします期成同盟会、これによりまして早期供用の要望を実施しているところでございます。引き続き、事業主体でありますNEXCOのほうに要望してまいりたいというふうに思います。
続いて、岡山米子線の整備状況でございます。米子自動車道の蒜山-米子インターチェンジ間でございますが、現在暫定2車線で供用済みでございます。鳥取県側には一部追い越し車線がございますが、まだ3分の2が暫定2車線のままでございます。過去、全国的に暫定2車線から4車線化を実施した区間、これは全て日交通量1万台以上というところでございまして、これが4車線化の目安と考えられております。当区間の交通量は現在7,000台から8,000台程度でございます。さらなる利用促進を図る必要はございますし、引き続き事業主体への要望を行ってまいりたいというふうに思います。
なお、4車線化するためには整備計画を変更する必要があり、このページの一番下に記載しておりますけれども、国土開発幹線自動車建設会議、いわゆる国幹会議、これの議を経る必要があるということでございます。
次に、本6月議会でも御質問いただいております米子境線の道路でございます。これにつきまして若干少し経緯を御説明申し上げますと、国土開発幹線自動車道として昭和41年に予定路線として指定されております。さらに45年に基本計画、48年には蒜山インターチェンジから米子北間の整備計画の決定とともに施行命令が出ております。しかしながら、米子インターチェンジの位置、これの決定に時間を要したということがございまして、昭和53年に米子自動車道の事業認可がおりましたけれども、米子インターから米子北間、ここについては実施保留ということになっております。その後、平成15年の公団民営化の議論の中で抜本的見直し区間ということに指定されまして、国幹会議の議を経て新直轄区間と指定されたものでございますけれども、平成18年には国幹会議で当面着工しないという区間に決定され、現在事業凍結されているものでございます。
言うまでもございませんが、この道路は国の責任において整備する道路でございます。凍結されたこの区間を再度動かすということにはどのような考え方で道路をつなぐのがよいのか、さらには、現段階においては関係市村においては何らかの形でつなぐ道路が必要だという意見一致はしておりますけれども、その考え方、あるいは思惑に違いがあるというところでございます。米子市内のまちづくりや周辺環境に大変な影響を及ぼす道路でございます。地元の一定のコンセンサスを得る必要はあるというふうに考えているところでございます。
6ページをお願いいたします。地域高規格道路の整備状況でございます。まず、山陰近畿自動車道でございますが、全線120キロでございまして、県内延長は約26キロの道路でございます。東浜居組道路、駟馳山バイパス、あるいは現在工事中の岩美道路と整備を行っておりますけれども、その整備率は31.2%と非常に低いというところでございますし、全線でいきますと23%程度というところでございます。この路線につきましては、昨年度3府県の沿線自治体、あるいは国会議員、県議会の議員の皆様の御協力を得ながら早期整備の必要性を訴えてまいりました。その結果、県内におきましては鳥取-福部間のいわゆる南北線が計画段階評価を進める調査に着手されたというところでございます。
イの岩美道路につきましては、先般御説明申し上げました西側については今年度供用というところでございますし、東側につきましても整備促進を図ってまいりたいというふうに思っております。
次に、中部の北条湯原道路でございます。倉吉関金道路、これを現在工事中でございます。これにつきましてはおおむね地元協力が得られたということで、現在、橋梁の下部工の工事を進めているところでございます。30年代前半の供用に向けて事業進捗を図ってまいりたいというふうに思っております。
最後に、江府三次道路でございます。現在、直轄権限代行で事業中の鍵掛峠道路でございますけれども、今年度工事用道路の工事に着手されるというところでございます。
なお、県施工区間のイの江府道路でございますけれども、鋭意工事を進めておりまして、平成29年度には新たにトンネル工事に着手するという予定としているところでございます。
それでは、8ページをお願いしたいと思います。全国の高規格幹線道路の整備状況についてでございますけれども、高規格幹線道路1万4,000キロの整備状況は表に記載しているとおりでございまして、全体の整備率が約79%、今年度末には80%となる予定でございます。県内におきましては70.2%というところでございます。
また、全国では、平成18年に米子-米子北間と同じく抜本的見直し区間に指定されて事業凍結となった区間の事業再開の動きが始まっているところでございます。全国には5区間の凍結区間がございます。平成24年に2区間、さらに26年には2区間が凍結解除をされて、現在、全国では4区間が凍結解除されたというところでございます。凍結解除の主な背景といたしましては、記載しているとおりでございます。都市計画決定や環境アセス、こういったものが完了している、いわゆる事業の熟度が高いというところが解除されたというところでございます。
一方、米子-境間につきましては、次ページの下半分に道路調査の流れを記載しておりますが、このフローの段階にまだ乗ってきていないというのが米子-境の状況でございます。まだまだいろいろな段階を踏む必要があるというところでございます。凍結解除された北海道2区間は、下のほうに赤で囲んでおりますけれども、既に都市計画決定等が終わっている熟度の高いところでございます。
最後に、全国の4車線化の動きでございます。全国で暫定2車線で供用されている有料道路、これは37区間ございます。そのうち平成21年4月の国幹会議で6区間190キロが4車線化を実施中というところで、そのうち5区間が平成30年度には完了する予定でございます。その時期には国の何らかの動きがあるという可能性があります。この国の動きを注視しながら米子-境、あるいは米子自動車道の4車線化、こういったものを関係市町村と連携しながら利用促進に向けて頑張っていきたいというふうに思います。
◎福田委員長
次に、報告4、浸水害に対する警戒避難体制の充実・強化について、丸毛河川課長の説明を求めます。
●丸毛河川課長
河川課でございます。同じ資料の10ページからお願いいたします。浸水害に対する警戒避難体制の充実・強化についてでございます。
最近、県内でも浸水被害が頻発しております。効率的な河川整備を進めているところではございますが、警戒避難のソフト対策につきましても充実・強化の検討を進めているところでございます。
先般の常任委員会におきましても、補正でお願いしております洪水時家屋倒壊ゾーンの設定につきまして御質問をいただいておるところでございます。今後のさらなる警戒避難の充実に向けまして、検討いたします全体の方向性につきまして御説明するものでございます。
まず、現在の取り組みでございますが、ハード対策、ウイークポイントを早期に解消する効果的な河川改修、施設の状況に応じた予防保全型の維持管理を進めております。ソフト対策、河川水位情報等の県ホームページでの提供に加えまして、NHKデータ放送などでの提供、さらには水位計、河川カメラ等の増設を行っているところでございます。
次に、住民の適切な避難行動の促進についてでございますが、申し上げましたとおり、ソフト対策につきましても充実・強化を進めているところでございます。しかしながら、広島災害のような極端な豪雨も頻発しております。災害対策基本法の改正も踏まえまして、市町村の避難勧告発令等の促進、それから住民の適切な避難行動を誘導するためのわかりやすい指標での河川水位情報等の見直しを検討しております。ここでは、まず現在の19水防警報河川につきまして検討を予定しております。
見直しの方向性でございますが、まず1番目、避難勧告発令等の基準をわかりやすく設定することでございます。現状では避難勧告発令水位となりましてもなかなか避難勧告が発令されない。また、避難勧告が発令されても住民の皆様はなかなか避難行動をとられないというような状況でございます。平成25年の大路川におきましても避難率は1.5%でございました。災対法改正に基づく避難勧告ガイドラインでは、市町村が空振りを恐れず迅速に避難勧告等を発令できるよう、その基準を定量的でわかりやすい指標に見直すとしております。
そのガイドラインの具体的な考え方ですが、まず、洪水被害の発生形態といたしまして、越水と浸透・侵食、この2つに分けて考えております。まず、避難勧告の発令の目安を現行の避難判断水位から判断危険水位に改める。これは、洪水が堤防を越える、越水するまでに避難を完了させるという考え方でございます。越水するまでの避難に要する時間、いわゆるリードタイムを十分確保した水位を避難勧告発令の目安となる氾濫危険水位とするものでありまして、洪水の実態に合わせたものにするというものでございます。
なお、発令が夜間等になることもございます。事前に避難準備情報となる水位もお知らせいたします。また、河川にとって危険な状況というのは、浸透・侵食もございます。平成23年の佐陀川におきましては、比較的低い水位で堤防が決壊しております。浸透・侵食の危険性がある場合は監視や設定水位を別途考慮いたします。
次に11ページでございますが、2番目、洪水時家屋倒壊ゾーンの設定でございます。これはこのたび補正をお願いしているものでございますが、最近の避難行動の問題といたしまして、住民が避難所へ向かう途上に水難事故に遭う、一方では家にとどまったまま洪水被害に遭うと、このようなケースが頻発しております。最近では平成21年の佐用町の洪水でも、避難途上のお子様や自宅待機のお年寄りが犠牲になっております。これまで避難というのは学校などの避難所への立ち退き避難、水平避難が一般的でございました。災対法改正に基づく避難勧告ガイドラインでは、避難所への避難のみならず、家屋安全確保、いわゆる垂直避難も命を守る避難行動とするとしております。
ガイドラインの考え方でございますが、まず、近隣の高台や家屋内の安全な場所への回避、これも避難行動であると。これはあくまでも避難勧告が発令されたら迅速に避難所に避難するということが基本でございますが、緊急の場合などは身を守る垂直避難も選択するというものでございます。そのためには、建物にはとどまってはいけない区域を洪水時家屋倒壊ゾーンとして明確にする必要がございます。それには2つの区域がございまして、河川の氾濫水で家屋が流される区域、あるいは河川の流水で堤防が侵食されて家屋が倒壊する区域でございます。
最後に、これらの考え方を避難行動の例といたしまして参考図に添付しております。例えば平屋建てでございますが、図の(1)になりますが、2階がないため、いかなる場合も立ち退き、水平避難となります。また、木造2階建て、図では(2)になりますが、浸水の浅い場所のみ垂直避難が可能となります。
以上、今後の検討内容でございました。いずれにしましても、避難体制を敷く市町村さん等と十分協議しながら検討を進めてまいりたいと考えております。
◎福田委員長
報告5、土砂災害に対する取り組みについて、的場治山砂防課長の説明を求めます。
●的場治山砂防課長
県土整備部資料の12ページをお願いいたします。今年も他県では激しい降雨による土砂災害が多数発生しております。ハード整備の進捗が上がらない中で、防災・減災のためにはソフト対策が大切となってきます。そこで、現在土砂災害に対して取り組んでおりますソフト対策について報告をいたします。
警戒避難体制の整備に係る取り組みでございます。先日の6月4日、県、市町、鳥取地方気象台、国土交通省が参加しまして、土砂災害に係る防災訓練を実施しました。土砂災害警戒情報等の情報伝達を行うとともに、本年の4月1日から県のほうで運用開始をしました土砂災害警戒情報システムを活用し、土砂災害危険度情報、メッシュの確認を行うとともに、その情報をもとに避難勧告の発令等の情報伝達訓練を行いました。また、この訓練におきましては、鳥取市においては負傷者の避難訓練、米子市においては要配慮者の避難訓練が住民参加で行われました。
次に、住民の防災意識の向上に係る取り組みでございます。現時点での予定でございますが、小・中学校等に出向いて行う防災教育が12校、地区に出向いて行う出前講座が4件、さらに、地区に出向いて現地確認を住民と一緒に行うとともに有識者の診断をいただきます裏山診断が6件となっておりまして、土砂災害に対する住民意識も高まっているものと思われます。
最後に、先日でございますけれども、テレビ放送による啓発を行いました。皆さん御存じの県政テレビ「週刊☆とりリンク」で「早目の避難を!土砂災害から身を守ろう」ということをテーマに、危険度の事前確認、早目の避難などの日ごろの防災ポイントを紹介いたしました。
◎福田委員長
続きまして、地域振興部でございます。報告6、鳥取県への移住状況について、片山とっとり暮らし支援課長の説明を求めます。
●片山とっとり暮らし支援課長
それでは、地域振興部資料の1ページをお願いいたします。平成26年度中の鳥取県への移住者の数字がまとまりましたので御報告申し上げます。
平成26年度につきましては、年間で1,246人の方が移住されたということであります。この結果、平成23年度から26年度までの目標2,000人に対しまして、累計3,418人という移住者の数字となりました。
26年度中の移住者の方の傾向、状況でございます。2ページ目のほうに詳しい数字を上げておりますが、主な傾向を御説明申し上げます。年代別に見ますと20代、30代の若い方が3分の2ぐらいを占めるということで多くございました。それから、移住の理由でございますが、若い方はやはり就職、あるいは結婚、子育てといったことが目立つ、それから、比較的高齢の方につきましては退職等による帰郷、田舎暮らし志向といった回答が多うございました。それから、本年度につきましてはUターンもIターンもそれぞれ伸びておりますが、Uターンの伸びが354から478ということで伸びが目立っているところでございます。それから、地域別に申し上げますと、移住元につきましては中国地方、関東地方、近畿地方からの移住者数の伸びが目立っておりますし、移住先につきましては鳥取市、倉吉市、琴浦町、伯耆町といったところが多く移住者を受け入れているという結果になっております。こういったことにつきましては、東日本大震災以降の安全志向、それから、県内の有効求人倍率も1倍になったということで、就職のほうの環境も改善してきたということが寄与しているのではないかと考えておるところでございます。
今後も首都圏をはじめ、鳥取県の情報を強力に発信しまして、鳥取県への移住を強く働きかけていきたいと考えております。
◎福田委員長
続きまして、報告7、JR西日本の豪華寝台列車の運行計画について、寺口交通政策課長の説明を求めます。
●寺口交通政策課長
そうしますと、資料のほうは続きまして3ページのほうをお願いいたします。今般、JR西日本のほうから豪華寝台列車の運行計画につきまして2件の発表がございましたので、その概要を報告させていただきたいと思います。
まず1点目、特別なトワイライトエクスプレスの運行についてでございますが、こちらのほうは車両が本年3月まで大阪と札幌間を運行しておりましたトワイライトエクスプレス、この車両の一部を団体専用の臨時列車として活用しまして、一定期間走らせようというものでございます。運行日につきましては、7月25日の下りから始まりまして9月21日の上りに至るまで、上り下り各6日間ずつの運行を計画しておられるということでございます。
その中で、運行コースのところをごらんいただければと思いますが、下りのほうの便になりますが、大阪を出まして下関に至る間のうちの1日目の午後8時50分ごろから日南町の生山の駅で1時間程度の少し時間をとった停車をされるという計画になっておりまして、この場につきまして、地元のほうではこの停車中に生山駅のホームにおきまして日南神楽ですとか源流太鼓等の上演、それから、トマトジュースとか米と伺っておりますけれども、地元特産品の試食販売等を行ってPRしようというふうに計画しておられるところだと伺っております。
続きましてもう一件でございまして、こちらのほうは平成29年の春からの運行開始ということで、今JR西日本のほうが準備を進めておりますトワイライトエクスプレス瑞風についての発表がございました。まずこちらのほうは、車両は客室とか食堂車を含めまして全体で今10両編成の計画ということでございます。特に客室につきましては1両当たり1室のものと3室のものと2種類を設ける予定だということで、定員は大体30名程度になりそうだということでございます。
こういった特別寝台列車を今計画しておられまして、今回その運行のコースとスタート時の県内立ち寄り観光地というのが発表になりました。コースといたしましては、山陰を上り下りの各2ルートずつ、それから、山陰線と山陽本線をぐるっと一周する周遊コースの1ルートの合計5ルートを計画されているということでございます。スタート時の県内の立ち寄り先としては、鳥取駅で下車後、鳥取砂丘や砂の美術館を訪れるとか、東浜駅で下車後、浦富海岸の眺望を楽しむといったようなことを計画しておられるということでございます。この立ち寄り観光先につきましては、運行開始後にまた一定期間を見ながら随時見直すことも検討されるということでございます。
その他といたしまして発表の中で取り上げられておりましたのは、県内の主な車窓スポットとして山陰海岸ジオパークですとか大山が取り上げられておりますし、それから、立ち寄り観光地に限らず、この旅程の途中において沿線でのおもてなし、それから沿線の魅力を発信するイベント等々も引き続き準備していきたいということでございます。
県といたしましても、今後も引き続きましてJR西日本、それから地元の方々とも協力しながら、沿線全体で乗客の方に楽しんでいただけるようなおもてなしに取り組んでいきたいというふうに考えているところでございます。
◎福田委員長
次に、文化観光スポーツ局に移ります。
報告8番、山陰海岸ジオパークトレイル協議会設立総会の開催について、岩﨑観光戦略課長の説明を求めます。
●岩﨑観光戦略課長
続きまして、文化観光スポーツ局の資料1ページをごらんください。昨年度から山陰海岸ジオパークエリアにおけるロングトレイルのルート整備に関して取り組みを進めておりましたけれども、今回協議会の設立等について御報告させていただきたいと考えております。
こちらのロングトレイルについては、ちょっと上のほうに若干記載させていただいているのですけれども、登山道、自然歩道など自然に親しみながら歩くことを楽しむことができる長いトレイルルート、これを設定して観光誘客、地域活性化につなげたいと考えているものです。
この協議会は設立を7月1日に県立図書館の2階において設立総会を開催して立ち上げたいと考えております。参加機関としては鳥取市、岩美町、新温泉町、あと関係団体に参画いただきたいと考えております。あわせて、記念講演会を「広がるロングトレイル」という演題で中村先生に、日本ロングトレイル協議会の代表委員の方にお越しいただく予定になっています。
昨年度、こちらのロングトレイルについては6ルートの検討をしておりまして、鳥取市などと検討委員会を立ち上げたのですけれども、最終的には鳥取砂丘・浦富海岸ルート、ちょっとはぐっていただいて2ページをごらんいただきたいのですけれども、ここの砂丘、浦富海岸などを通るルートを選定いたしまして、こちらについて整備を進めていこうと考えております。こちらの一番の魅力としては自然の歩道を通ること、あるいは砂丘を通る、また浦富海岸等、非常に魅力のあるポイントを通るということでこちらに選定をさせていただきました。
今後、受け入れ体制の整備、ガイドの養成と、あるいはマップの整備、あるいは情報発信、インターネット等での情報発信、運営体制の整備、こういったところが課題となっておりますので、こちらについて引き続き取り組んでまいりたいと考えております。
◎福田委員長
続きまして、報告9番、第15回全国障害者スポーツ大会に出場する鳥取県代表選手の決定について、小西スポーツ課長の説明を求めます。
●小西スポーツ課長
では、3ページをお願いいたします。ことし10月24日から3日間ですけれども、和歌山国体の後に行われます第15回全国障害者スポーツ大会の代表選手が決まりました。個人競技が6種目で18名、身体障がい者は9名、知的障がい者は9名ということです。団体競技は昨年に引き続き聴覚障がいバレーボールが出場を果たしました。
これから大会までに5回の強化練習会と1回の合同合宿を行いまして本番に臨みたいと思います。
4ページには個人競技のメンバーを記載しておるところです。
◎福田委員長
続きまして、報告10番、フランス・ジャパンエキスポへの出展等について、中西まんが王国官房副官房長の説明を求めます。
●中西まんが王国官房副官房長
では、5ページをごらんください。フランス・ジャパンエキスポへの出展等について報告いたします。
昨年に引き続きまして、毎年7月にフランスで開催されておりますジャパンエキスポに出展してまんが王国とっとりのPRを行うとともに、今年度は新たに鳥取県産品のPRや市場調査等も実施することとしております。
このジャパンエキスポとは、ヨーロッパ最大の日本文化とエンターテインメントの祭典で、第16回目を迎えます。期日は7月2日から5日までの4日間、場所はパリ市内の北部、ノール・ヴィルパント展示会場で行われます。鳥取県ではまんが王国とっとり、フランスで非常に認知度が高い谷口ジロー先生を中心にPRを行うブースと、鳥取県オリジナルコンテンツや産品の展示販売を行うブース、恋山形駅や恋人の聖地白兎神社をイメージした装飾で、恋愛成就という企画展示で集客を図る3つのブースを展開する予定としております。まんが王国とっとりのブースでは、関西広域連合のPRもあわせて行うこととしております。
7月4日ですが、1,500人入るJAPAN EXPOステージという中で20分間時間を確保することができましたので、この中でタレントを起用した鳥取県と絡めたクイズなどでまんが王国とっとりをフランスから世界へアピールしたいと思っております。そのステージの終了後は、鳥取県のブースでフランスのラジオ、JapanFMの公開録音やメディアのインタビューとしてケーブルテレビESPRIT JAPANとか雑誌、そのほか日本のフジテレビの取材の予定が入っております。
ことしのフランス展開3つの柱としまして、ジャパンエキスポには680以上の出展者があるのですが、少しでも鳥取県ということをあらかじめ知ってもらうために、事前番組として3月、4月、6月にそれぞれ「鳥取砂丘コナン空港からすぐに行ける鳥取の旅」、「世界が認めた日本人 谷口ジロー篇」、「恋愛成就の町!?とっとり」ということで、3つの番組を既に放送しております。鳥取県産品の認知PRとして、ブリリアントアソシエイツさんのピンクのカレーやしょうゆ、DARAZのネギマンラーメン、そのほかお酒などを鳥取県ブースで4日間展示販売を行います。そこでフランスでの反応を見ながら、それが終わりましたらエキスポが終了した7月7日、8日にかけて、日本食レストランや日本好きが集まるカフェなどで商談会等を実施する予定としております。
◎福田委員長
ただいままでの説明について、質疑等ございますか。
○野坂副委員長
何点かお尋ねしたいと思います。まず、県土整備の5ページの中国横断道ですね、蒜山-米子間ということで、これは今現在暫定2車線で供用されているわけですけれども、やはり重大な事故なども報告されておりますし、とにかく早い整備、4車線化というのが望まれるわけです。たしか以前に無料のときに1万台を超えたというような記憶はあるのですけれども、大体7,000台から8,000台でずっと推移しているのだろうと思うのですね。先ほど利用促進ということをおっしゃいましたけれども、それはそうなのでしょうけれども、利用促進策というのは何か具体的なことは考えておられるのでしょうか。
●山内道路企画課長
利用促進、具体的にヒットするかどうかわかりませんけれども、今まで取り組んだ中では有料道路の高速料金の割引、あるいは例えば観光地との連携でそこのスタンプラリーとか、そういった利用促進を図ってまいった経緯もございます。そういった段階では、ある時期そういった時期には交通量はふえておりますけれども、なかなかそれが継続的に利用促進になっていないというところもございます。今後山陰道が完成した場合の交通量の減少、そういったものも我々としてはマイナスポイントというか、そういうところもあります。
どういった形で利用促進を図られるかというところでございまして、輸送コストの縮減というのも一つの手だろうというふうに考えておりまして、現在輸送会社、こういったところと意見交換をして、どういった形であれば利用促進が図られるかといったような意見も拝聴しながら、今後そういったことも含めて沿線の自治体と一緒になって取り組んでいきたいなというふうに考えております。今具体的に何をというところまではございません。
○野坂副委員長
この近年ずっとそのような状況だと思うのですよね。今までの取り組みでなかなか利用促進が図られていないというのは、ずっとこの近年の傾向といいますか、現状なのですよね。先ほど答弁されましたけれども、山陰道の整備云々ということでいけばさらに利用車数が落ちるのではないかという懸念もありますよね。しかしながら、太平洋側のバックアップとしても、あるいは境港の港湾の機能強化、さまざまな観点から非常に重要な道路整備だというのは、これは誰が考えてもそうだと思うのですよ。ですから、そのような現状を踏まえて早急に具体的な利用促進策を検討していただきたいと思いますけれども、これは早急にまた検討されて、委員会のほうにもその状況を教えてください。
続きまして米子-境間なのですけれども、これは代表質問でも取り上げられまして、また一般質問でも取り上げさせていただきましたけれども、今、道路のあり方勉強会でいろいろ議論されているということでしたよね。その中で、各関係市町村で考え方や思惑に違いがあると。まず地元をまとめることが優先だと。これは当然わかるのですよ。しかしながら、関係市町村のそれぞれの考え方を一つにまとめていくということの努力というのが非常に重要だろうと思うのですよね。ですから、本会議で意見を言わせていただいたのは、何らかの国の本格的な調査に向けての全体の資料とか具体的な数字、あるいは道路整備に関してのさまざまなそういったデータとか資料とかを出しながら意見を集約していくことをやっていかないと、関係市町村に任せていてもなかなかまとまっていかないのではないかと思うのですね。この点についてはいかがでしょうか。
●山内道路企画課長
米子-境間でございます。ここにつきましては、先ほど経緯等を申し上げました。現在事業凍結された区間でございますし、これを再開するに当たっては非常にハードルは高いというところの認識をさせていただいております。
そういった中で、米子-境間の道路のあり方勉強会というものを国、県、市村が一体となって今議論をさせていただいているところでございますし、先ほども申し上げたとおり、何らかの形で米子と境をつなぐ道路が必要だという認識はあるものの、各市村の意見は違っているというのは事実でございます。そういった中で、あり方検討会でそういった一つのまとめをやっていくのか、さらに、国のほうはいろいろなデータを示しながら国の責任でもって地元の集約を図っていくのかといったことだろうというふうに思いますけれども、いろいろな思惑がある道路でございまして、それを国のほうでこういうふうにしたらどうかというようなことはなかなか難しいということだろうというふうに考えております。そういった中で、やはりあり方検討会の中で国、県、市村が一体となってこの道路のどういう形でやっていくかなという一定のコンセンサスがないと、国のほうもどういう形でこの道路を進めていくかという調査にはなかなか入れないというふうに我々としては認識しておりまして、引き続き勉強会の中で議論をしていきたいなというふうに考えるところです。
○前田委員
ちょっと関連で、いつも感じておるのだけれども、5ページの市街地のまちづくりや周辺環境に大きな影響があるため、まず地元がまとまることが必要だと。これは気持ちをまとめろということか、ルートを決めろということか、それを明らかにしてあげないと、地元は何をまとめるのかわからない。部長、何々をとちょっと言ってみて。何々を、丸々を。
◎福田委員長
部長ですか。
○前田委員
部長。
●長谷川県土整備部長
実はそこが非常に悩ましいところ、それが率直な気持ちでございます。といいますのは、米子インターチェンジから米子北間の5キロ、これを再開させるということであればいろんな手続論も踏まえてやり方があるのです。しかし、ルート論を議論する気持ちはありませんけれども、単純にはそうならないというのが地元自治体間の考えの違い、こういうことなのです。ですから、それを野坂議員の言われたように勉強会の中でいろんなルートも考えながらまとめるのかどうか、あるいは、それはちょっと置いといて、とりあえず9ページの国の道路調査の中に乗せるのかどうか、そういうことも含めて今後勉強会で議論を深めていきたいと、このように思っております。
○前田委員
何だかよくわからない。漏れ聞くに、感覚的に境港は431号沿いと、恐らくこう言っているのですよ。米子市はそうではなく、皆生のあの部分は大変ですよね、日吉津のところも。だから、私は去年、直接米子市長とも話したけれども、こういうルートを言っているのですよね。何をまとめと言っているのか、こっちとこっちで言っていることが違うのだ。これはまとめようがない。だから、地元だけに任せとくと対話の機会がないし材料がない。これはそろそろ、国ではないのだから県が一歩前に出て、一緒になってこういう方の流れでまとまったらどうですかということをインセンティブしないといけない。今のままだったら何年かかってもまとまりはしない。気持ちだけまとめろと言ったらすぐまとまるけれども、道路というのは気持ちだけではないのだから、必ずルートが絡みますよ。どうですか。
●長谷川県土整備部長
地元の合意形成とか地元がまとまるということは気持ちではありません。あり方の方向性ということであります。ただ、今は自治体間で方向性がまとまらない。こんなまとまらない状況においていわゆる2本の国事業を求めるようなことであっては、国もそれは動かないでしょうと。でも、現実に2本を求めるようなことになってしまっているので、そこを何とか、1本になれば一番いいと思いますけれども、現実的にこの1年でそれができるかなといったら、なかなか難しいのも現実ですので悩ましい。ただ、我々としては先ほど申し上げましたように9ページの何とか国の道路調査の一番上の段階にでも持っていって、それから優先区間の絞り込みとか、あるいは計画段階評価のときにA案、B案、C案というルート。ルートを決めるのは国ですので。北条道路もそうでした。北条道路も全線自専道であるとか、あるいは一部一般道を使うとか、あるいはこれは北条道路の場合はルートの選択肢がなかったものですから、今のバイパス沿いのルートということでさっき言ったような考えも出てきています。結局最後は国が決めますので、何とか国の調査に入るような段階に持っていきたいというのが我々執行部の考え方です。
○前田委員
だから、いいことをおっしゃったのですよ。これは直轄事業だから国が決めることなのですよ。だから、今の段階で一本にしろというのは無理ですよ。だから曖昧にしておいて、国にお願いして、国は費用対効果であるとかいろんなことを総合的に決めて、直轄事業ですからルートを決めるのですから、もういいではないですか、してくれという気持ちはまとまっているから。それで国を説得するのですよ。どうですか。これ以上地元にまとまれまとまれと言っても無理ですよ。
●長谷川県土整備部長
ですから、地元自治体も何らかの形でつながらないといけないという、そういうまとまりはできていますので、それをどういうふうに国調査へ持っていくか、曖昧と言われましたけれども、ある一定のルートに対する議論をそれなりの整理をして持っていくかということだと思っていますので、そこはもう少し議会と相談させてください。地元自治体とも相談しながら。
○前田委員
だから、これ以上地元に投げかけてもとても無理だ。だから、あとは調査してくれとしっかりと国にお願いすればいいのではないですか。どうですか。
●長谷川県土整備部長
昨年、議会のほうでも議連をつくられました。議連をつくられまして、議連の勉強会でも議論いたしました。そのときは、どちらかといえば現在の431号沿いのほうの意見が多かったというようにも承知しておりますので、今言った意見も踏まえて地元自治体ともう一回話し合いして、また議会と一定のコンセンサスの中身ということをちょっと協議させていただきたいなと思います。
○前田委員
それは県議会の相談すると言われても、私たちが直轄事業のルートをああだこうだと言えるはずがないではないですか。それは技術的な判断がかかるのだから、これは直轄が判断してもらわなければ困りますよ。県議会だって地元と同じことですよ。まとまれまとまれというのは、それは要求が無理だ。無理です。どうですか。
●長谷川県土整備部長
ですから、国に道路調査を要望するに当たっての地元、あるいは県の一定のコンセンサスというのをどういう形にするかという相談なり協議をさせていただきたいということです。
◎福田委員長
次ございませんか。
○野坂副委員長
先ほど言いましたように、ある程度問題を整理する必要があると部長はおっしゃいましたよね。確かにそうだと思うのですよ。一定の判断、ある程度の判断材料もないままにこちらだあちらだというルートの綱引き論みたいな話になっていたら、これは今、前田委員もおっしゃいましたけれども、これはずっと平行線のままですよね。そういうことがあってはならないと思うのですね。ですから、必要なルートだというのは、これは共通認識があるわけですから、そうしたらやはりそこの問題を、例えば431号を整備していくのであればこういう問題があるとか、ある程度そういった現状の問題点、課題みたいなのを示しながら、やはり一つの方向性に集約していく必要性というのはあるのだろうというふうに、具体的に言えば今言われましたけれども、それを早急に、できるだけ早いタイミングで、国の調査に乗せるのであれば県が主導的にその辺を働きかけてもいいのではないかなと私は思うのですけれども。
●長谷川県土整備部長
意見はよくわかりましたので、まず地元自治体と早急に話し合いをしたいと思います。そこで一定のコンセンサスということをどういう形でまとめるか、その上でこういう形になれば国の道路調査に動くことが可能かなというようなこともしっかりと議論し、あるいは、それがいろいろと考えられる材料というのも結構勉強会の中でも相当もんでありますから、それをもう一度示しながら議論を深めていきたいと考えております。
◎福田委員長
早急に議論をしていただきたいと思います。
○森委員
ほかのことですが、浸水害に対する警戒避難体制の充実強化の件でちょっと質問します。
これは県土整備部の10ページです。これまで市町村長が避難勧告を出してもほとんどの人が避難しないということで、基準を変えるということですよね。基準を変えたということが今度はそこに住んでいる住民たち、県民の皆さん、市民の皆さんに今までの避難勧告とは基準が違って、ここでいえばいわゆるこれがあれですか、計画水位のところまで来ているというところで今回は出しているのですよと。この前まではちょっと余裕があるところで避難勧告を出していたのですけれども、今回出しているのはぎりぎりのところなのですよということが、住民の皆さんに基準が変わったということがわかるかどうかというところなのですけれども、そのあたりはどういうふうに、これまでとの避難勧告とは違うのだというところの周知はどういうふうにするのでしょうか。
●丸毛河川課長
委員のおっしゃるとおりでございまして、例えばこれまでやっておりますような県のホームページに載せていますとか、広報に載せましたと、そういうことではやはり不十分であろうと思います。土砂災害も同じなのですが、浸水害につきましてはハザードマップという資料で皆様に周知するということがやはり必要だと思っています。ですから、ハザードマップも単に浸水する深さを書いたりとかそういうことではなくて、きょう御説明申し上げたこういう内容をきちんと書いて、わかりやすく工夫したハザードマップで皆様に御説明なり配布して防災訓練等で活用すると、そういうことは必要になってくるのだろうと思っております。
○森委員
私が思うには、避難勧告という言葉が同じであるとすると、これは今までの大丈夫だ大丈夫だということでほとんどの人が避難しないわけですけれども、基準が変わったということで幾ら説明をしたとしても、同じ言葉だとほとんどの人の行動は変わらないのだと思うのですよね。何か違う言葉に、例えば気象庁も何かいろんなときに基準を変えるのですけれども、気象庁はそのたびごとに言葉をかえているのですよね。ここでいうこれは全国で同じかもしれないけれども、何か違う言葉にしないと、何だ同じだ、今までどおりそんなになりはしないみたいなことにつながるのではないのかというような思いが私はあって、周知の工夫と言葉というか、そういった工夫をぜひしてやっていただきたいということを申し上げて終わります。
◎福田委員長
よろしいですか。
ほかございませんか。
○横山委員
地域振興部の1ページです。I・Uターンでいろいろな人たちが帰ってきてくれるのですが、20代、30代が随分多くなったのでいいことだなというふうに考えておりますが、いろいろな支援策について、こういうぐあいに支援をしてやってほしい、こういうぐあいに支援が欲しいという、そういう要望はありませんか。いろいろな帰ってきておる者をよく見ているもので、よく話したりするものだから、そういうのでは支援策でいろいろな要望をいっぱいしておられますよね。そうすると、そのことについて県ではどういうぐあいに把握されておりますか。
◎福田委員長
済みません、執行部の皆さん、3列目からちょっと顔が見えないという声がありますので、ちょっと立って答弁をお願いします。
●片山とっとり暮らし支援課長
支援策、移住された方からいろいろと、例えば住まいの関係でありますとか、あるいは仕事の関係、そういったことをいろいろ相談を受けるということがございます。やはり県としても今、移住に関しましては市町村経由での市町村事業に対する交付金というものを用意させていただいておりまして、その交付金のメニューについて毎年、市町村の皆様方からこういう声があったというのをお聞きして、予算のほうで考えているという状況でございます。
○横山委員
期待して来てくれるわけだから、どうしても移住するとなると、いろいろなことでやはりいけないな、もう一回帰ろうというふうになりやすいので、手厚くまではいかないけれども、相談に乗れるような体制をもうちょっと充実させていただきたいなというのが要望です。その気はありませんか、ありますか。
●片山とっとり暮らし支援課長
実はやはりこういった相談に対応する市町村窓口も当然ですが、民間のほうの団体さん、琴浦町さんでいいますとコトウラ暮らし応援団さんというのがございまして、そういったところがあるところはやはり移住された方が住まいながらこういうようなことがあるのだけれどもというような相談を受けて、いろいろ対応してくださっておりますし、そういった声を行政に届けてくださったりもございます。
したがいまして、こういった団体をさらに育成していこうということで、このたびの予算でも新しい事業を組んだりしておりますので、そういったことで対応していきたいと思います。
○横山委員
育ててやってほしいのだ。そういう団体も育てないというと全然うまいこといかないわけだから、これから可能性がすごくあるから、人が来ないのだったら人をばんばん寄せてくるという、寄せる能力があるかないかだから、そのためにはいかにして魅力を発信するかという。琴浦町に来たらいいよ、こういう話にならないといけないわけだから、そういうことで知恵をしっかり出してもらって、ついでに汗も出してもらって頑張ってもらうと、金だけでは動かない。ということは、やはり真心で勝負と、こういうことになりますので、ぜひ頑張ってほしいし、2,000人ぐらいで喜んでいる場合ではない。亡くなる人の2倍も3倍も移動すればいいわけだから、人口減少に逆らえばいいわけだから。何といってもふえてしまうから困っているものだ。今、1番だ。鳥取県は今、行きたい県の1番だから。だから、それもっともっと推進してほしい。頑張ってください。終わります。
◎福田委員長
いいですか。
○長谷川委員
ただいまの移住定住に関連しまして、鳥取県では市町村との関係で、これから国と一体となって始めようとしている地方創生に関連して、これまでの支援策がちょっと変わってきたと。これまで該当していた定住における支援策が今回適用されないようなケースが生まれていると。もう少し突っ込んで言えば、これまでは何か県内での移動も対象になっていたようなものが外れてきたというようなことを聞いて、市町村のほうからすれば少し、市町村としても自主性を持ってどんどんやっていただかなければいけないのですけれども、県からの支援策が一部ちょっと後退したというような感じも聞くのですが、いかがでしょうか、変更点はありませんか。
●片山とっとり暮らし支援課長
もともと県の支援策につきましては、県外からの移住者を呼び込むという観点で用意させていただいておりますので、県内の方での移動というのはもともとちょっと違うのかなというふうに思います。そもそもが県外からの移住者ということに対する支援策でございます。
国の交付金との関係でございますが、これもさきの2月議会で鳥取県などでも、あるいは市町村でもやったと思うのですけれども、まだ新しいものでございますので、それは新年度もまた新たな交付金というものが検討されるというふうに伺っております。これがどういった中身なのか、またよく我々も研究いたしまして、国、あるいは県のお金が効果的に使われるように市町村と相談して制度設計をしてまいりたいと思います。
◎福田委員長
よろしいですか。
○浜崎委員
済みません、今の地域振興のほうの話なのですけれども、先般質問もさせていただきました。前回の予備調査のときにも申し上げましたけれども、当然移住のための施策というようなことでいろいろやっておられるというのは本当に評価させていただきたいというふうに思います。部長も片山課長も十分御存じのように、そのためにはという部分でいくと、移住のための移住の施策ということだけではなくて、先ほど話もありました町なかもあれば中山間地域もあるわけで、ちょうど知事も総合戦略の骨子案ができました。何か一般質問と同じようなことを言っているのですが、それでワーキンググループということで地域振興と、それからこの間リノベーションの話もしましたが、町なかの活性化というようなことで、こういったところも若い人の移住のネタにという部分が出てくるわけだしという話もしたのですが、そこにCCRC、お年寄りのという話もさせていただいたのです。そういうことからするとこの間申し上げましたけれども、生活環境部、それから商工労働部の例の商工会とか商工会議所、それから銀行の関係者が入って、商店や中小企業の6割から7割が、これは山陰中央にも出ていたけれども、島根のほうの離島であるとか中山間地域なども6割から7割は後継ぎがいないというようなこともあるわけですよね。鳥取県も西部のほうの米子の商工会議所だったでしょうか、調べていただいて、専属の担当者も張りつけになったみたいですが、こういうところでもやはり6割ぐらいはというような流れがある中で、またしっかりとそこのところの現状も踏まえて、逆に県外からそういったものでぜひ頑張ってみたいというような方も出てくる可能性は十分考えられますので、その辺の凹凸という部分、今の状況の中で、せっかくいい流れが出ている中で、これでいいということは当然思っていらっしゃらないと思います。きょうの1ページの報告の中でも細部にわたって状況があると思うのですよね。そういった部分を、ワーキンググループがあるわけですから、鳥取県全体のまち、中山間地域、そういった活性化に向けてぜひともしっかりと地域振興部のほうでリーダーシップをとって、ただ単に移住だけということではなくて、しっかりとその根底にはどういうことがあるから移住が成功するのだということになるわけですから、そういうことでその辺は細部のことはわかっていらっしゃると思いますが、改めてそのことについてお願いをして、またちょっと所見があればお聞きしたいと思います。
●片山とっとり暮らし支援課長
委員のおっしゃることはごもっともだと思います。ワーキンググループのこともおっしゃっていただきましたので、縦割りにならないように関係部局としっかりと話をしながら、この追い風をしっかりと受けて移住定住、そしてまちづくり、村づくりに結びつくように頑張っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
○森委員
ちょっと今の件で一つだけ片山課長にお聞きしたいのですけれども、移住者の数はこうやって出ているのですけれども、これはいろいろ相談を受けてこういう形になったのだということだと思うのですけれども、社会的移動というやつがありますよね。住民票をこうやって県外から県内に、例えば23年度、24年度にも県外から住民票が移って、こちらで仕事したりする人たちというのが、社会移動してくる人たちはいると思うのですけれども、その社会移動はどのぐらいあって、それでこういう社会移動のうち、こうやって相談受けながらいろんなことでこうやって鳥取県に移住してきた人はこれだけだよという数字とかというのは出ないのですかね。要するに社会移動は全体的にこうやって県外からこれだけ入って、県内からこれだけ出ていって、それで当然この人たちは社会移動の中に入っているわけだけれども、そのうち移住という形で現在いろいろ支援をしたりいろんなことをしているのはこれだけですよみたいな形になりませんかね。
●片山とっとり暮らし支援課長
移住者数の把握の仕方なのですが、市町村の住民の窓口に届けがあったもの、その方に窓口でアンケート調査をお願いしておりまして、その中でどういった目的で来られましたかと、あるいは、例えば過去に鳥取県に住んでおられてまた鳥取県へ来られたのか、あるいは鳥取県に住んだことがなくて来られたのか、そういったことを伺うようにしております。そういった中で例えば大手の企業さんの転勤等々でございますが、転勤で来られたという方には前任者がいるかいないか、そういったところで前任者がいるとなればまた次の移動もあるだろうと。そういった場合にはちょっと移住者とはなかなか言えないなというふうに分類していって、その結果、これは県内に来られて何年も住み続けられることであろうという方を拾ったところがこの数字という格好になっておりますので、社会増減の全体の中の一部ではありますが、あくまでも窓口でお答えいただいた御意向に基づいて集計しているものでございます。
○森委員
そうすると、これはいろんな窓口で移住の相談を受けたり、いろんなことをして、それでまた例えば空き家を紹介してこうやったと、そういった数字ではなくて、結果として住民移動があって、例えば森が鳥取市に住民票を出して、そこの窓口で聞いて、県外からどうやって来られましたかと、要するにここの数字はそこでの話ですか。そうすると、そこの私が持っていたイメージというのは、全部いろいろな手続というか、支援もずっとやってきていて定着した人だというふうに思っていたのですけれども、そういう意味ではなくて、ただ結果として市町村の窓口で住民票出しに来た人のアンケートの結果がこういうことだと、ちょっとその確認をもう一回させてください。
●片山とっとり暮らし支援課長
基本的には窓口での調査結果というものが反映されております。もちろん相談あった方とか、あるいは支援された方というのは直接わかりますので、そういった方は簡単にカウントできるのですが、それが全てではないということでございますので、やはり窓口でお伺いしたところでもって集計させていただいておるということでございます。
●小倉地域振興部長
補足させていただきますけれども、基本的に鳥取県に魅力を感じられてこちらのほうに例えば仕事場を探す、また結婚とかの事情で来られる、そういった方々が対象の数であります。当然移住にはいろんな支援を受けないで来られる方もあるわけでございまして、ですから県の施策、市町村の施策を通じて来られる方、またそうでない方というのは、やはり窓口でのチェックの仕方というのもまた別に変わってくると思っています。だから、そういう移住定住者ということでカウントできるものをカウントしていると。ですから、社会増減はそれよりも大きい、もっと幅の広いものというふうに捉えていただければと思います。
ただ、冒頭言われましたけれども、社会増減との関連性がわからないかというような御質問もありましたけれども、何分にも個人情報の関係もございますので一人一人追跡調査ができない。社会増減とのマクロな分析というのは可能ですけれども、人それぞれの分析というのは少し困難な面もあるということは御承知いただきたいと思います。
○森委員
私が言ったのはマクロな話で、マクロで数字のどうかということは聞きたいなというふうに思っていますので、それの数字はちょっと出していただきたいなと思います。
そうすると、端的な話をすると、例えば今の話で企業誘致をやって新たな企業が来たら、その企業で当然県内で就職というか、募集する人たちは当然あって、だけれども、その企業にくっついてくる人たちは当然この中に入っているという、そういうことですよね。(「はい」と呼ぶ者あり)了解しました。
◎福田委員長
よろしいですか。
○野坂副委員長
アンケートという手法で僕はいいのだろうと思うのですよ。ただ、そのアンケートというのは県内市町村というのは統一されているのかという確認と、あとは、非常に移住者もふえてきて本当に喜ばしいことなのですけれども、残念ながらなじまず帰っていかれるようなケースというのは把握されているのかどうなのか。またそれは対策ということにもなるのでしょうし、その点と、U・Iターンが非常に顕著だと。そうだろうと思うのですね。これを見るとやっぱり強みとか、あと課題というのが透けて見えてくるのだろうと思うのですね。それぞれの移住者に対してどういうふうに働きかけていくかという課題というのは見えてくると思うのですけれども、それで気になったのは、鳥取、倉吉、琴浦、伯耆というのは非常に喜ばしいのですけれども、米子とか境が全く数字が低いのですよね。これは何でだろうなというふうに思いまして。一見何か暮らしやすい、水がおいしいとか非常にいいのだろうなと思って見ると非常に悪かったりもするものですから、この点は原因といいますか、理由というのは何かあるのでしょうか。
●片山とっとり暮らし支援課長
まず、アンケート調査の内容でございますが、県のほうでこういう項目というのを全部示しまして、各市町村で同じ項目で伺っていただいております。
残念ながらまた県外に出られる方ということでございますが、移住者の方は極力市町村担当課のほうでいろいろその後のフォローをしていたりとかである程度把握はできておりまして、このたびも95%ぐらいは大体定着しているというふうに市町村からは伺っているところでございます。
米子、境がということでございますが、米子市さんも数字自体は鳥取、倉吉には残念ながら26年は及んでおりませんが、米子市さんの場合は専任相談員さんが設置されたのが26年からというようなこともございますので、これから窓口が充実していくということではなかろうかと思っております。ちょっと余り詳細な理由までが分析がし切れておりませんが、とりあえず今のところはそういうことでございます。
●小倉地域振興部長
移住してこられた方が再度出ていかれるというのは一人一人フォローしています。町村によってばらつきはありますけれども大体95から100%、全然出ていっていないよというのが今の状況であるというところです。
それで、米子、境港、それともう1個はどこでしたか。(「日吉津」と呼ぶ者あり)日吉津。逆の言い方をさせていただきますと、数の多いのはこれまでも取り組みが物すごく積極的だった市町村です。体制も整えられて、首都圏に出向かれていろんなアピールをしてきている。そして、空き家の情報、就職の情報を全て一元的に提示しているのがどうしても高くなっているという傾向にございます。ただ、伯耆町に限って言えば、地の利でございます。大山というのがすごく魅力がありまして、それだけで来てくれる、そんな面もあるので、場所場所によって、取り組みによってこういう違いが出てきているということでございます。ただ、現時点で見れば、全市町村が同じように取り組み出しておりますので、これからはどんどん上がってくるというふうには思っています。
◎福田委員長
では、ちょっと関連で私、一つ片山課長に質問したいのですが、今回平井知事のマニフェストの中にもアクティブシニアというのを具体的に誘致をしていこうということなのですけれども、例えばこれは市町村だけではなくて、これは繰り返しますけれども、やはり経済界がこれほどチャンスはないのではないかなと。うちにはこういう人材が欲しい、そういったときにやはり経済界とか金融機関が首都圏のこういうアクティブシニアが、こういう人がいるというデータバンクというのですか、人材バンクみたいなのを持っていて、そこで鳥取の企業とか米子の企業とかマッチングをしていくということが大事だと思っています。よく日経などに出ていますけれども、広島などは経済同友会がやはり中心にやっているし、やはり北海道などは商工会連合会などがやっていますし、行政では限界があるところをやはり金融機関あたりが産官学金だというのだから金融機関あたりが経済界と人材をマッチングをさせて、そこで移住をもっともっと促していくと、もっと要は平井知事の言われていることに近づくのではないかなと思うのですけれども、いかがでしょうか。
●片山とっとり暮らし支援課長
委員長がおっしゃるとおりでございますので、そういった面がございます。このたびの予算でも検討会を設ける経費を提出させていただいておりますので、経済界、金融界の方にもぜひ御参加いただいて、そういった方向で検討していきたいと考えております。
◎福田委員長
今回の地方創生の流れの中で、人材の東京の一極集中の是正、それに伴う地方への分散、その中で経済界あたりからは主体性というのですか、県が頼むからどうだというのではなくて、経済界のほうからしてこういうものに主体的に取り組むのだとか、きょうも日経にも出ていましたけれども、鳥銀さんが具体的にそういうことをやるとかと書いてありましたけれども、そのあたりは他県に比べると鳥取県のニュースが余り出てこないのですけれども、経済界から主体的にこういう移住定住をやっていこうということはないのだと思うのですけれども、そのあたりいかがでしょうか。
●片山とっとり暮らし支援課長
余り報道ではごらんにならないということではございますが、でも例えばCCRCの問題などでも、西部のほうの経済団体さんがいち早く勉強会を立ち上げておられたりですとか動きはございますので、そういったところを巻き込みながら進めていければなと考えているところであります。
◎福田委員長
しっかり頑張ってください。
ほかはないですか。
○澤委員
ちょっとジャパンエキスポのことについて少しお聞きしたいと思います。来月始まるということで、昨年に引き続きということのようですから2回目ということのようですが、前回と今回、大きなポイントについて違い、ここに書いてありますけれども、販路とかありますけれども、大きな出展においてどういうようなところをポイントにしていきたいか。そのための、出展に際して県のほうが例えばどういう方が行ってどういう体制でそれをやっていくのかということをちょっとお聞きしたいのと、それから、特に販路開拓で終わった後の商談会を設けられるというのがありますけれども、この商談会について、例えばどういうような形で、例えば鳥取県から具体的に出展する方が行くのか行かないのかも含めて、ちょっと聞かせていただきたいです。
●中西まんが王国官房副官房長
昨年度と今年度の違いですけれども、昨年度はとにかく鳥取県を知ってもらおうということで、鳥取県やまんが王国とっとりのPRということだけをしてきました。今年度はそれに加えまして、県やまんが王国の認知度アップだけではなくて鳥取県のいろんな産品も知ってもらおうということで、そういったものを出展するブースを隣同士ですけれども展開します。
出展する業者とあわせてその終了後に行く商談会ですけれども、それは全く同じ業者でありまして、ここに記載しております4業者がそれぞれの商品を持って、市内の日本料理を扱う業者とかそういうところにまんが王国官房と、あと市場開拓の販路拡大と一緒に回る予定にしております。
ただ、お酒とかとラーメンやカレーとはターゲットが違っていたりするので、そのあたりはちょっと分散して動こうかなということにしております。
○澤委員
よくわかりましたけれども、そうすると、ここに書かれてある人数の規模からすると大体どのくらいの人数で行かれるのですか。
●中西まんが王国官房副官房長
それは出展業者の人数ということですか。6名です。(「県も含めて」と呼ぶ者あり)県は、エキスポの現場は4人います。まんが王国と販路開拓と。商談会のほうについてはそれぞれ課で1名ずつついていきますので、2名と業者の方とで回ります。(「総計すると10幾つになる」と呼ぶ者あり)ぐらいですね。10人規模で回っていきます。
○澤委員
わかりました。そういう大きな団体になると思うので期待はしておりますけれども、構成だけ聞いておきたかったのですけれども、わかりました。
◎福田委員長
よろしいですか。(「なし」と呼ぶ者あり)
済みません、最後1点、私だけがいいですか。交通政策課長にちょっと一つ、JR西日本の豪華寝台列車についてちょっとお伺いします。
29年の春に予定をされていて、このたび東浜にもとまるということになりましたけれども、沿線のおもてなしとか沿線の魅力を発信するイベントを準備する、きょうの時点では課長のイメージではどんなイメージなのですか。
●寺口交通政策課長
これは実はまだ、今回発表されましたダイヤの中では、少し時間を長くとって列車から駅の外まで出て観光するというところのみが発表された段階でございまして、ただ、これまで私どもはJRの関係者等々とも、それから地元の方ともいろいろ取り組みながらいろんなPRをしてきております。それで、今後恐らく列車のダイヤがはっきりわかってくるに従って、1時間とか2時間ではないにしても15分とか20分という停車をするような駅が出てくるのだろうというふうに思っております。例えばそういう駅については、そこの地元と一緒になって、今回の特別トワイライトというもう一個のほうの生山の駅の取り組みではないですが、例えばこういったホームでの地元の芸能だったり特産品のPR、そういったもので展開していけるのだろうなと。それから、例えば列車が走っていく中でも、一応これは具体的にどこというのがまだわかったり話ができているわけではないのですが、夕日がきれいな海岸線などを走るようなところは列車のスピードを少し緩めてゆっくり走ろうかといったような話も中にはあるように聞いていますので、そういったことも含めて、そういった沿線沿いでのおもてなし、そういったものをやっていきたいと思いますし、例えば鉄道沿線の美化活動といいますか、そういったことも地元と一緒になって取り組んでいきたいというふうに考えておりますが、具体のスポット、ポイント等につきましては、これからもう少しダイヤ等の正体がわかってくるに従って具体的には決めていきたいというふうに考えております。
◎福田委員長
一つ課長にというか、岩﨑観光戦略課長にもこれは御提案したいのですけれども、JR九州の豪華クルーズ客車のななつ星を参考に提案しますけれども、去年私も行ってみて思ったのですけれども、熊本県の阿蘇の駅に、要は阿蘇山を見ながらななつ星のお客さんが利用されるシーニックレストランがあるのです。全て県産材というか、特産材でつくられたきれいなレストランなのですけれども、一流の料理を提供されて、要はシーニックなのでいわゆる景色を見ながら楽しんでいただくようなものなのですが、ここで山陰海岸をやはり一望できるようなシーニックカフェみたいなものも瑞風に設置していただいて、千載一遇のチャンスですので、そこで何というか、知名度のない、今まで知名度のなかなか厳しかった山陰海岸をここで一気にトワイライトエクスプレスの効果で盛り上げていくというのは、これは本当に千載一遇のチャンスだと私は思っています。
鳥取県は結構景色がいいところはいっぱいあるのだけれども、景色のいいところでなかなか一流のものが楽しめるものというのはホテルにしてもレストランにしても余りないなと思っていまして、やはりシーニックカフェとかシーニックレストランがここは一番、それは例えば全国級のいわゆるワイドショーとか番組とかも多分来るのでしょうから、ぜひともこういうものを考えていただく機会にしてもらいたいなと思っているのですけれども、岩﨑課長、いかがでしょうか。
●寺口交通政策課長
先ほどは座ったままで申しわけございませんでした。今おっしゃられたような提案も含めて、これからJR、それから地元がやはりこれは一緒になってやろうという形になっていただかないとうまくいかないと思いますので、瑞風につきましては、やはり停車するしないにかかわらず、今、委員長がおっしゃっておりますけれども、瑞風がやってきたということをきっかけに、そういったお客さんを含めて、いろんな方に情報発信できるような食の場所の提供だったりとか、そういった相乗効果を生むような形でこれから取り組んでいくようにしたいと考えております。
●岩﨑観光戦略課長
では、私からも若干だけ。大きく2つちょっと取り組む方向性があるかと思っておるのですけれども、食材はあくまでも地元のもの、しかもオリジナリティーの高いものをしっかり出す必要があります。景色はもう既にあるので、そこをいかに見せるかというところを追求しつつ、そういう食材をきちんと調達すること。一方で、やはり非常に富裕層の方が多いですし、すごくサービスの要求水準が高いので、施設も含め、あるいは接客サービス、その辺はある程度レベルの高いもの、逆に外部の方からもいろいろ教えていただきながら取り組んでいく。そこをセットにして非常に統一性の高い、何というか、両面を融合させるような形でレストラン、食材の提供、調理ですね、調理して提供するというところをしっかりと取り組んでいきたいと考えています。
○浜崎委員
済みません、最後に。最後になるかどうか、簡単に言います。
3ページ、障がい者のスポーツ大会、ことしは紀の国わかやま大会ということでありますが、この4ページにメンバーが、いろいろ出場選手が出ております。身体と知的とということであります。これは個人種目ということなのでしょうが、どうですか、レベル的なというか、その辺のモチベーションといいますか。小西課長、それとも振興監。
●山﨑スポーツ振興監
今般選手に選ばれまして、これから強化練習等が開催しますので、選手のモチベーションはこれから上がっていくと思います。それで、メダルの獲得数の目標数値も持っておりまして、例えばこの中でいったら、結構活躍できる選手が出てくるのかなと思っております。ただ、団体競技のほうのバレーボールにつきましては、選手の高齢化が進んでおったりしてちょっとまだ若返りができていませんので、なかなかちょっと上位進出は難しいかなと思っていますけれども、個人のほうは順調にメダルを獲得してくれると期待はしております。
○浜崎委員
ぜひモチベーションを高めて、楽しく競技をやりながら、いわゆる競技スポーツという位置づけというようなこともしっかり入れ込んでほしいと思うのですが、今まで福祉保健部の障がい福祉課の担当だったものが、初めて今度スポーツ振興ということでスポーツ局という担当になりました。そういうことでしっかりと福祉の意味合いといいますか、そういったものの連携をしっかりとってもらいたい。
何でそういうことを言うかというと、御存じだと思いますが、私も過去、全国大会の団長で行ったことがあるのですが、やはり競技スポーツということでの切磋琢磨、メダルをとらせるということも大事なのですね。特にそれは御存じのように中村開知君などは全国の聾学校の100メートル優勝、200メートルも優勝、準優勝ですか、2年連続やっているわけですね。だから、こういった中村選手、今はダイヤモンド電機ですが、もちろん活躍させるということはほかの障がい者の選手にも、あっということで非常に引っ張ってもらうということもあるでしょうが、一方ではこのスポーツ大会というものが、スポーツというものが障がい者の方々にとって社会参画の第一歩という、やはりそういった位置づけもあるのですね。ですから、その辺のところも十分加味していただいて、両方のことを言ったかもしれませんが、できる選手にはどんどん引っ張ってもらうと。鳥取県の障がい者は本当に頑張っているよ、ともに生きていくという鳥取県でありますから、そういった意味での位置づけもありますし、一方では本当に楽しかったし、これからも社会に出てどんどんやっていこうというようなレベルの方も知的障がいの方などはいらっしゃいますので、しっかりと。十分わかっていらっしゃると、引き継ぎもされているとは思いますが、改めてそのこともお願いしておきたいと思います。
●山﨑スポーツ振興監
実は私、昨年の大会も視察させていただいて、選手の応援に行ったりもしました。やはり委員のおっしゃることはごもっともですので、これからも現場に積極的に出向いて、現場の意見を踏まえながら必要な対策を講じていきたいと思っております。
◎福田委員長
よろしいですか。
次に、閉会中の調査事項についてお諮りをいたします。
本委員会所管に係る中山間地域対策、道路網・河川等の整備、交通安全、観光振興並びにその他の主要事業について、閉会中もこれを継続審査及び調査することとし、その旨議長に申し出ることに異議ありませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
異議がないようですので、議長に申し出ておきたいと思います。
次に、その他でございますが、執行部、委員の方でありませんでしょうか。
○前田委員
酒嶋選管事務局長に聞きたいのです。本会議で私、県会議員の選挙の中間得票の発表のあり方について質問したのですけれども、選管委員長の答弁が非常に曖昧だったのですよ。私は再度言いますよ、中間得票の発表の県下統一の手順をつくられたらどうですかということですよ。それから2つ目に、県会議員の選挙は法定受託事務ですから、当然県の選管は市町村選管にこういう仕方でやってほしいと言えるのですよ。市町村の議員選挙のことを言っているのではないのですよ。県会議員の選挙のことで言っているのですよ。だから、市町村に厚かましいことを言っているとは思っていない。どうですか、簡単明瞭に答弁願いたい。
●酒嶋地域振興課長
県議会議員選挙の事務につきましては、今、委員御指摘のとおり選挙事務の管理につきましては県選管でございます。ただ、役割がございまして、県選管のほうは立候補の受け付けでありますとか当選者の決定、そういった事務を担っておりますし、市町村選管につきましては投開票事務を担うということにされております。そして、地方自治法の規定によりまして、また委員御指摘のとおり、この県議会議員選挙に関しまして市町村が処理することとされております事務については法定受託事務というふうに規定されてございます。この法定受託事務につきましては、その担任する事務について、県は市町村のほうに技術的助言、あるいは勧告といったことができるということにされております。今回の事案につきましては、大変御不快な気持ちを抱かせるということになりました今回の事例も踏まえまして、中間発表を行っております4市の選管の開票作業の体制、それから、中間発表のやり方について点検・協議をいたしまして、基本的な共通的なマニュアルのほうも整備をし、技術的助言として市の選管のほうにもお示しをして、実効あるものとなるよう確認等も行ってまいりたいと思っております。
○前田委員
了解。
◎福田委員長
よろしいですか。
○長谷川委員
結構です、別のことで。さき方、全国障害者スポーツ大会の和歌山大会のお話があったのですけれども、新聞報道で最近出ています全国レベルの大会を布勢の競技場を一部改修も含めていって受け入れるというのは、どういう大会なのでしょうか、そのことについて。
●小西スポーツ課長
来年の春に、日本パラ陸上大会といって全日本の全国各地から身体障がい者、知的障がい者のアスリートが集まって布勢の陸上競技場で競技するというものであります。2日間ございます。
◎福田委員長
よろしいですか。
○長谷川委員
最後に。それは本当にいわゆるレベル的には、レベルといってもいろんな要素がありますけれども、競技力向上という意味では障がい者においてトップクラスの大会なのでしょうか。
●小西スポーツ課長
毎年大阪で開かれておりまして、トップレベルの選手が集まる大会で、特に来年の鳥取大会はリオのパラリンピックの最終選考もやるというふうに聞いております。
◎福田委員長
よろしいですか。
警察本部よりですね。
●黒川交通部総括参事官交通企画課長事務取扱
交通企画課から1点御報告いたします。
来月7月6日から15日までの10日間でございますが、夏の交通安全県民運動が実施されます。運動の重点は、子供と高齢者の交通事故防止、チャイルドシートの使用と全ての座席のシートベルトの着用の徹底、自転車の安全利用の推進、飲酒運転の根絶の4点でございます。
運動初日の7月6日には鳥取警察署管内では交通安全パレードを行うほか、期間中、各警察署で高齢者宅の訪問活動や飲酒運転根絶の啓発活動などを展開することとしておりますので、運動への御支援、御協力をお願いいたします。
◎福田委員長
よろしいですか。(「なし」と呼ぶ者あり)
意見も尽きたようでございますので、委員の皆様には御連絡をいたします。
次回の常任委員会は7月21日火曜日、午前10時から開催の予定でありますので、よろしくお願いします。21日です。
それでは、委員の皆様には相談がありますので、この場に残ってください。執行部の皆さんは御退席をいただいて結構でございます。御苦労さまでした。
(執行部退席)
それで、済みません、皆さん、委員長報告の作成なのですけれども、内容につきましては正副委員長に一任いただけますでしょうか。よろしいですか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
ありがとうございます。
それでは、第1回の県外調査につきまして御連絡をさせてもらいたいと思いますけれども、お手元に配付をしておりますけれども、15日水曜日から17日の金曜日までで行いますので、御参加いただきますようによろしくお願いいたします。
そして、今夜6時から、ホテルモナークにおきまして執行部との意見交換会を開催をいたします。(「何時」と呼ぶ者あり)6時からでございます。それで、県庁の第2庁舎の前にバスが参りますので、5時40分発でホテルモナークのバスが参りますので、利用される方は5時40分までに第2庁舎の前に集まってください。
ここで確認しておいたほうがいいですね。ちなみに、乗られる方はありますか。
○森委員
私は乗ると頼んでおったけれども、今終わって5時40分になるまでおられないね。(「昼から勉強会」と呼ぶ者あり)ちょっとこれはなし。
◎福田委員長
では、いいですか。(発言する者あり)
私は代行で帰らないといけないです。車でモナークに。(発言する者あり)
今、自転車の代行もできておりますから、日本交通さん、ワンボックスで。
よろしいですか。では、よろしくお願いします。
午後0時14分 閉会
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