議員提出議案第6号
肝炎対策の推進に関する意見書
この議案を別紙のとおり提出する。
平成21年3月25日
肝炎対策の推進に関する意見書
わが国におけるウイルス性肝炎患者は、350万人で、患者の多くは輸血、血液製剤の投与、注射針の連続使用等の医療行為によるものといわれ、国内最大級の感染症の一つとして抜本的な対策が求められている。
被害者の救済を目的として、平成20年1月に感染被害者救済給付金支給法が制定されたが、裁判手続を経て確定判決を得ること又はそれに類する和解が成立することが要件とされていることから、医療行為との関連を証明することに困難が多く、同法による救済を受けることができる患者は、ごく限られた人数になっている。
また、平成20年度から「肝炎治療7か年計画」が実施され、医療費助成や検査・治療体制の整備、正しい知識の普及、研究の促進など総合的な対策が進められているが、法律の裏付けのない予算措置であるため、医療体制の整備等の施策に地域間格差が生じている。
国においては、全てのウイルス肝炎患者救済のため、下記事項について、緊急に施策を講じるよう強く要請する。
記
1 現在の感染被害者救済給付金支給法における薬害肝炎患者認定の要件緩和など、カルテがない患者等の救済が可能な措置を講じること。
2 ウイルス肝炎対策を全国的規模で等しく推進するため、肝炎対策を総合的に実行するための法整備を早急に行うこと。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成21年 3月25日
鳥取県議会
内閣総理大臣
厚生労働大臣 様
衆議院議長
参議院議長