議員提出議案第3号
ジオパーク推進を求める意見書
この議案を別紙のとおり提出する。
平成21年6月29日
ジオパーク推進を求める意見書
ジオパーク(geopark:地質・公園) は、ユネスコの支援で2004年に設立された世界ジオパークネットワークにより世界各国で推進されている。ジオパークとは、地域の地史や地質現象がよくわかる地質遺産を多数含み、考古学的・生態学的もしくは文化的な価値のある地域で、公的機関や地域社会による運営組織を持ち、ジオツーリズムなどを通じて、地域の社会・経済の持続可能な発展に寄与する。さらに、博物館やガイド付きツアーなどにより、地球科学や環境問題に関する教育・普及活動を行うとともに、地域の伝統と法に基づき地質遺産を確実に保護する活動である。ユネスコが採択する世界遺産が主に保護を目的としているのと違い、ジオパークは保護と活用(教育、観光)の両面を重視しているのが大きな特徴である。
現在、日本ジオパーク委員会では国内7箇所を認定地域に指定し、それぞれの地域では民間団体と地方自治体が協力して活発な活動を展開しているところである。
しかしながら、ジオパークに対する国の対応は進んでおらず、国民の認知度も高いとは言えない。観光振興・地域発展に資するジオパークを今後一層推進するべく、下記の事項について取り組んでいただくよう要望する。
記
1 ジオパークを所管する官庁を早急に決定すること。
2 ジオパークを活用した教育、観光を進めるために国民へのPRを十分に行うこと。
3 国が進めるビジット・ジャパン・キャンペーンにも組み入れ、ジオパークへの支援を進めること。また、ジオパークを推進する地域へのインフラ整備等各種支援体制を構築すること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成21年6月29日
鳥取県議会
内閣総理大臣
外務大臣
文部科学大臣
農林水産大臣
経済産業大臣 様
国土交通大臣
環境大臣
衆議院議長
参議院議長