議員提出議案第3号
子宮頸がん予防ワクチン接種の公費負担と早期接種の実現を求める意見書
この議案を別紙のとおり提出する。
平成22年6月23日
子宮頸がん予防ワクチン接種の公費負担と早期接種の実現を求める意見書
我が国では、年間約16,400人が子宮頸がんを発症し、2,400人を超える人が亡くなっている。子宮頸がんはウイルスが感染原因のため、がんの中で唯一ワクチンが有効と言われており、性交渉を経験する前の女子にワクチンを投与すれば5割~7割が予防できるとされている。
しかしながら、子宮頸がんワクチンは、1回当たり15,000円~20,000円と高額の上、十分な免疫をつけるためには半年間で3回の接種が必要なため、接種率が向上しない原因となっている。
すでに諸外国では、9歳~14歳の女子に対して優先的接種を推進し、20数カ国においては、ワクチン接種の公費負担制度により発症の抑制に大きな効果を上げている。
ついては、国におかれては、下記の事項について特段の配慮がなされるよう強く求める。
記
1 国による全国一律の公費負担、あるいは公的医療保険制度の適用により、ワクチン接種に係る費用負担の軽減措置を講じること。
2 特に、接種効果の高い10歳代前半の女児への接種を全額公費負担により早期に実現すること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成22年 6月23日
鳥取県議会
内閣総理大臣
財務大臣
厚生労働大臣 様
衆議院議長
参議院議長