議員提出議案第5号
口蹄疫被害の復興支援と再発防止を求める意見書
この議案を別紙のとおり提出する。
平成22年10月8日
口蹄疫被害の復興支援と再発防止を求める意見書
本年4月20日に発生した口蹄疫は、国内において過去に例のない規模で拡大し、甚大な被害をもたらした。既に宮崎県において終息宣言がなされたが、同県、並びに隣県の鹿児島、熊本の畜産業の復興再生は緒に就いたばかりであり、経営再建と被害地域の経済再生は急務である。
国が被害にあった地域の復興再生に責任を持って取り組むことは、全国の畜産経営者を勇気づけ、我が国畜産業の新たな飛躍に繋がる。
また、口蹄疫をはじめとする家畜伝染病は我が国の畜産経営を危機に陥れる潜在的なリスクであり、国は再発防止のためにリーダーシップを発揮し、同様の被害が二度と起こらないよう万全の対策を講じることが強く求められている。
よって、国におかれては、以下の対策を徹底し、復興支援と再発防止に努めるよう強く要望する。
1 本年6月に施行された口蹄疫対策特別措置法の完全実施を進め、畜産業の経営再建に努めること。
2 口蹄疫により甚大な被害を受けた宮崎県はもとより、周辺の熊本県、鹿児島県にそれぞれ基金を設置し、地域再生に早急に取り組むとともに、今後の発生についても地域再生策に万全を期すこと。
3 今回の口蹄疫発生の原因究明はもとより、発生に際しての初動態勢、まん延防止策等を検証し、定期的な情報提供に努める等再発防止策に万全を期すこと。
4 再発防止に向け、家畜伝染病予防法の抜本改正について早急に検討を開始すること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成22年10月 8日
鳥取県議会
内閣総理大臣
農林水産大臣
財務大臣 様
国家戦略担当大臣
衆議院議長
参議院議長