市民公開講座「胃がんをなおす！」質疑応答

　全身にはりめぐらされたリンパ管のネットワークの中継基地のようなもので免疫をつかさどっています。
　大体血管に沿ってあります。
　体中には通常約600個くらいあるといわれています。
　数珠上に連なっていることもありますが1個2個と数えることができます。

　抗がん剤治療では癌を小さくすることはできますが完全に消滅させることはできません。一見、腫瘍がわからなくなるくらい抗がん剤が効く人もまれではありますがおられます。
　抗がん剤はがん細胞をやっつけるためのお薬ですが、正常の細胞もダメージを受けます。
　それが副作用として出てくるわけですが、お薬の種類によって副作用も様々です。脱毛もお薬によっては起こしやすいものから起こしにくいものもあります。副作用の出る程度も個人差がありますので、バッサリ抜ける人、少しずつ抜ける人、さまざまです。
　抗がん剤の治療は、一度きりで終わるわけではありませんので、肉体的にも精神的にも決して楽な治療ではありません。最近は副作用がなるべく出ないように吐き気止めなどのお薬を予防的に使いますので、以前のようにオェオェ嘔吐されるようなことはなくなりましたが、食欲不振や吐き気、口内炎、下痢などは起こりやすい副作用ですので、なるべく治療が有効に継続できるようにお薬の量や投与間隔を調節していきます。

　胃をお腹の外に引き出してから切除する場合には腹腔鏡補助下手術、お腹の中で切除してからお腹の外へ取り出す場合には完全鏡視下手術ともいいますが、いずれにしても胃を取り出すために少しお腹を開かなければなりません

　カテキンや緑茶によるがん抑制効果がネズミを用いた動物実験で示されています。
　しかし、約26,000人を9年間追跡調査した東北大学の研究では、緑茶飲用と胃がんの発生率には関係がないことが示されています。
　単一の食品や飲料で特定のがんが抑制されことはありません。
　但し、清涼飲料水よりも緑茶の方が健康には良いので、しっかりと飲用してください。