2016/09/08
胃カメラで一番つらいのは挿入時の咽頭反射による嗚咽が起こる時だと思いますが、鼻からの胃カメラではその反射が出にくいと思います。
中には、短時間作用型の鎮静剤などを使われる先生もおられ楽だとは思いますが、あまりおすすめは致しません。
2016/09/08
慢性胃炎の患者さんはたくさんおられますし、年齢とともに慢性胃炎の状態になってくるものです。
慢性胃炎の中でも萎縮性胃炎というタイプのものは、がんの発生母地になると考えられています。これも年齢にともなう変化と考えられていましたが、ピロリ菌感染による慢性萎縮性胃炎の場合には治療(除菌)をおすすめします。
2016/09/08
大腸がんは腸の内側の粘膜層から出現しますが、進展していくと様々な形態をとります。
早期がんと進行がんでも形は違いますが、組織型によっても変わってきます。大腸がんはほとんどが線癌という組織型ですが、さらに細かく分類すると高分化癌、中分化癌、低分化癌、粘液癌、印環細胞癌などがあり、これらの組織型によってがんの形は違ってきます。
また、がんが大きくなると全体が均一でなく様々な組織型が混在してくるようになり、さらに様々な形に変化していきます。
2016/09/08
大腸がん検診ではまず便潜血検査が行われます。現在の便潜血検査はヒトの血液のみに反応し、鼻血や胃の出血は大腸に到達するまでに血液が消化液で変成し陽性になりにくくなるため、大腸由来の出血に特異的とされています。がんの表面は脆く、出血しやすいため微量の出血でも便に付着し、血液が検出されます。もちろん痔や大腸粘膜が炎症を起こしている場合でも陽性になるため、大腸がんの発見には大腸内視鏡検査などの精密検査を受ける必要があります。
がんからの出血は常時あるわけではないので、少しでも感度を上げるため一般に便潜血検査は2回法で行われます。便潜血検査の大腸がんに対する感度は進行がんで85.6%、早期がんで61.3%と報告されていますが、逆に言えば進行がんの14.4%、早期がんの38.7%の人は便潜血陰性となっているということになりますので、陰性だからといって安心せずになんらかの症状があれば精密検査を受けるべきですし、検診も毎年受けたほうが良いです。
また、便潜血陽性で大腸内視鏡検査を受けた人の30~40%に大腸ポリープが見つかります。大腸がんの多くは腺腫という良性のポリープからがんに変化すると言われていますので、内視鏡的にポリープを切除することで大腸がんの予防にもなります
2016/09/08
平均閉経年齢は50.5歳といわれています。あくまで平均なので43歳未満早発閉経の方もいらっしゃれば60歳近くの方もおられます。婦人科学会では、初経の年齢、分娩回数、人種や地域の違いで影響されないとしています。私の臨床経験上60歳を超えて月経がある方は経験したことがありません。60歳を超えて性器出血がある方は、内膜増殖症や子宮体がん、ホルモン産生性卵巣腫瘍などの病気が隠れている可能性があるので婦人科を受診されることをお勧めします。
2016/09/08
当日、超音波がある病院で検診を受ける場合は診ていますとお伝えしましたが、訂正させてください。
子宮を全部摘出されている方は、基本的に市町村から郵送される子宮がん検診の対象とはなりません。ですから、卵巣の診察を希望される場合は病院で受診していただきますと、保険診療で超音波検査を行います。