2018/04/04
入院されると、一般食の他に、病気よって内容が変わる特別食が提供されます。基本はネルギーが適正で、栄養バランスのとれたメニューです。
肝臓は生体の工場であり、多種多様な機能を担っています。しかも、予備能力が大きいため、自覚症状が出にくい「沈黙の臓器」でもあります。一口に肝臓病といっても、病気の種類や進行度によっても変更されます。慢性肝炎ではバランスのとれた食事に留意します。病気が進んで肝硬変になり、腹水が溜まるようになると、塩分やタンパク質が制限されます。便秘しないように食物線維を多く摂ります。脂肪肝では標準体重に見合ったものに食事内容を変更します。アルコール性肝障害では禁酒をして、バランスの良い食事内容に変更します。
日本糖尿病学会は2017年版の治療指針の中で、食事療法に関して以下のように記載しています。摂取カロリーの内訳は炭水化物(糖質+食物繊維)50?60%、タンパク質20%以下、残りは脂質。但し、脂質が25%を超える場合は、飽和脂肪酸を減じる。肥満があれば、体重5%減量を目指す。私は主食を半分にして、炭水化物を50%以下にする、緩やかなプチ糖質制限をしてもいいのでは、と考えています。
2018/04/04
しっかり食べて下さい。講演では、浅漬け(亜硝酸)と卵、魚肉(アミン類)が胃酸によってニトロソアミンという発がん物質になる、という話をしました。しかし、その量は極めて微量です。それで胃がんが発生することは考えられません。事実、日本人の胃がんの大部分はヘリコバクター・ピロリ菌により慢性胃炎になり、そこから胃がんが発生することが分かっています。気にされず、多様な野菜を摂って下さい。浅漬けは、私も大好きです。
2018/04/04
これまで、卵は血中コレステロール値を上げるから一日1個まで、と信じている人が多くいました。これは明らかに間違いです。多くの人は卵を毎日、数個食べても血中コレステロール値は上がりません。毎日食べてもいいのですが、他の食品を摂ることも重要でしょう。卵は完全栄養食品ではありません。毎日食べるのであれば、2?3個が適当ではないでしょうか。ただし、卵を食べたら血中コレステロール値が上がる人がいます(家族性高コレステロール血症など)。こうした人は、用心が必要です。要するに、個人差がある、ということです。
2018/04/04
マーガリンには血管系に悪影響を及ぼすトランス脂肪酸が含まれています。アメリカでは食品医療局からの承認が2018年から必要になります。これはアメリカでの消費量が多いからです。日本では消費量は米国ほど多くなく、トランス脂肪酸の含有量を低くした商品も販売されています。但し、日常生活ではマーガリンより、バターを私はお勧めします。マーガリンによる健康被害は報告されていません。販売しても問題にはなりません。
2018/04/04
どの病院でも果物に関しては、リンゴ、バナナは半分、イチゴは中等度の大きさのものを3個程度、出しています。これで、十分です。例えば、リンゴを2個食べたとすれば、御飯を半分にすれば良いのです。あまり神経質にならずにいろいろな果物を楽しんで下さい。夏にはスイカがお勧めです。
2018/04/04
なります。但し、使用する筋肉は特定のものに限られますから、時には休息を取り、ラジオ体操などでストレッチされると良いでしょう。
2018/04/04
人の身体は約270種類の細胞から構成されており、成人の脳神経細胞と心筋細胞を除いては、すべて悪性化する可能性があります。悪性リンパ腫とは血液のがんで、細菌やウイルスなど病原体を排除するなどの機能をつかさどる免疫システムの一部であるリンパ球が悪性化したものです。リンパ節から発生する場合が多いのですが、リンパ組織が発達している胃腸管や骨髄、肺、皮膚などから発生する症例もあります。
リンパ球には多種多様な機能があり、種類も多く、それによってリンパ腫の性格、悪性度も異なります。臨床経過からみた悪性リンパ腫の分類を分類すると以下のようになります。
低悪性度(年単位で進行):濾胞性リンパ腫、MALTリンパ腫など
中悪性度(月単位で進行):びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、未分化大細胞型リンパ腫など
高悪性度(週単位で進行):リンパ芽球性リンパ腫、成人T細胞白血病・リンパ腫・パーキットリンパ腫など
2018/04/04
献血に関しては提供者の安全を守る観点から、幾つかのルールがあります。まず、献血は69歳まで可能です。年齢のほかに、体重や年間献血回数、さらに血圧測定や問診等の結果をもとに、医師により総合的に適切と判断される必要があります。200mlの献血だと4週間以降、400mlの献血では男性12週間以降、女性16週間以降に再献血が出来ます。但し、一年間に献血できる量は女性800ml以内、男性は1,200ml以内です。