1995年1月17日に発生した「兵庫県南部地震(マグニチュード7.2)」によって、「阪神・淡路大震災」と言われる地震により神戸市周辺を中心に大きな被害を受けました。
通常言われている「阪神・淡路大震災」は地震災害を示す名称であり、「兵庫県南部地震」は地震現象を称する名称です。
兵庫県南部地震は北東-南西走行の地下で長さ50kmの震源断層がずれ、淡路島に地震断層として野島断層が出現しました。この地震よって「阪神淡路大震災」が発生し、死者6000人以上、倒壊家屋も10万戸以上の大災害が発生しています。震源断層周辺で 地震動も水平動だけでなく上下動による家屋の損壊が多く見られました。 震度7の地域は震災の帯として六甲山地と大阪湾に挟まれた領域に分布していることが震災調査と地震動の理論計算で明らかになり、都市直下型地震による都市災害の状況が地震・震災調査が進んで行く段階で、多方面にわたって明らかになりました。
図7 阪神・淡路大震災の震度7の地域