家畜飼料の国内自給率向上を求める意見書
とうもろこしのバイオエタノール向けの需要拡大に伴い、配合飼料価格が高騰しており、国においては飼料用コメの品種改良など飼料の国産化に本格的に取り組まれたところである。一方、畜産農家においては、農作業の請負(コントラクター)組織あるいは集落営農活動により、栄養価の高い高品質なトウモロコシサイレージの増産への取組が始まっている。
今後、中国の飼料需要の増大などにより、飼料価格の高値継続が予想される中、家畜飼料の国内自給率向上は、我が国の畜産経営のみならず、肉類価格の安定など国民生活にかかわる重要な課題である。
よって、国においては、早急に下記の措置を講ずるよう強く要請する。
記
1 濃厚飼料の国内生産に必要な技術を早急に確立するとともに、国内生産への取組に対して支援すること。
2 自給飼料の増産のための機械、施設整備について、予算を重点的に配分し、畜産経営の安定を図ること。
3 自給飼料増産に取り組む認定農業者等については、個人経営であっても、バンカーサイロなど関連基盤施設の整備を補助対象とするなど、利用しやすい補助制度とすること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成 年 月 日
鳥取県議会
内閣総理大臣
財務大臣
農林水産大臣 様
衆議院議長
参議院議長