県内の諸河川の整備促進を求める意見書
本県の河川は、急峻な中国山地の影響で急流河川が多く、これまで幾度となく洪水被害が発生してきた。このため河川改修の促進に努めてきたものの、近年の公共事業費縮減のあおりを受け、河川改修の進度は以前と比較して著しく低下している。
このような状況の中、本県では、浸水被害の頻発又は過去に甚大な浸水被害のあった諸河川について、浸水被害の早期解消に向け重点的に整備を行ってきたが、未だ浸水被害の十分な解消には至っていないのが現状である。
例えば、鳥取市福部町を流れる塩見川は、河道狭小で河床が浅く、梅雨や台風時季の長雨により、年に数回、生活道路である県道が冠水し、住宅浸水被害が起こる状況が常態化している。このため、床上浸水対策事業により重点的な整備を行い、浸水被害は軽減されたものの、昨年7月の豪雨により未だ多くの浸水被害が発生していることから、引き続き重点的な事業実施が必要な状況である。
よって、国においては、県内の諸河川の整備促進について格別の配慮を求めるものである。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成 年 月 日
鳥取県議会
内閣総理大臣
財務大臣
国土交通大臣 様
衆議院議長
参議院議長