警察官の増員と適正配置を求める決議
現在、警察の業務は、多岐に渡り、複雑化している。また、国際化した社会の中で、犯罪の広域化や発生件数の著しい増加の一方で、検挙率は大幅に低下してきている。この結果、県民の地域治安に対する不安は増大している。
そこで、県民の生命、財産を守る警察の体制を整えることが急務となっている。特に、各種犯罪や青少年の非行等の防止を担う警察署、駐在所及び交番への警察官の十分な配置が必要不可欠である。
しかしながら、現在の本県警察の体制は、十分とはいえない状況にある。これは、定数の不足により警察署や交番への警察官の配置が十分ではないうえに、最近のテロ防止対策への取組みや犯罪件数の増加に伴う留置場の収容者の増加に対応して、警察署、駐在所及び交番の警察官を留置場等へ転用勤務させているため、本来の職務の遂行ができず、過酷な勤務を強いられていることによるものである。
先般、警察庁におかれては、全国で警察官5,000人の緊急増員を要求することとされたところであるが、県民の生命、財産を守る警察の体制を整えるためには、本県警察官の増員が是非必要である。
ついては、本県警察官の増員を国に強く求めるとともに、その結果の如何にかかわらず、早期に警察官の適正配置を行うよう決議する。