隠岐諸島西方における米軍水中爆破訓練の実施に関する意見書

  去る11月14日の正午頃、隠岐諸島西方の我が国の排他的経済水域において、アメリカ合衆国海軍による模擬機雷の水中爆破訓練が実施された。
しかし、この海域は、最盛期を迎えている松葉がに漁業やいかつり漁業の重要な漁場である。我が国の漁業者が多数操業している時期に、このような訓練が実施され、漁業者の安全が脅かされたことに、強い憤りを感じている。また、水産資源、特に回遊魚に悪影響を与えたのではないかと心配している。
さらに、島根県と山口県に対しては、訓練の実施について、水産庁から前日の午前中に情報が提供されたにもかかわらず、本県では、夜8時頃に本県から水産庁に照会してはじめて知るという状況であった。また、外務省からの情報提供も、訓練終了後の夜7時頃までなされなかったため、本県漁業者の安全確保を図るうえで、大きな問題が生じたところである。
よって、政府におかれては、米軍に対し、重要な漁場となっている水域では訓練を行わないよう要請するとともに、関係する地方自治体に対する情報の提供を、迅速かつ確実に実施されるよう強く要望する。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。


平成14年12月5日

 


鳥取県議会


内閣総理大臣
外務大臣
農林水産大臣
水産庁長官
海上保安庁長官

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