議員提出議案第9号
寝台特急「出雲」の運行の継続を求める決議
この議案を別紙のとおり提出する。
平成17年12月16日
寝台特急「出雲」の運行の継続を求める決議
JR各社は、東京と山陰とを結ぶ寝台特急「出雲」について、廃止を含めた運行の見直しを検討しており、12月中にも結論を出す方針である。
しかし、寝台特急「出雲」は、鳥取、島根両県や但馬地域と首都圏との交流促進に大きな役割を果たしており、その廃止は、観光や地域振興の面で悪影響を及ぼすことになる。また、寝台特急「出雲」が運行される山陰本線については、平成13年及び平成15年に鳥取・島根両県で多額の地元負担による高速化が実現している。さらに、懸案となっている余部鉄橋についても、鳥取・兵庫両県の多額の地元負担を前提に、改築が進められることになっている。このように多大な地元負担をしているにもかかわらず、地元の意向に反して寝台特急「出雲」を廃止するといった暴挙は、許されることではない。JR各社は、廃止を検討する理由として、採算性の悪化や車両の老朽化をあげているが、車両のリニューアルといった利用促進の努力もなく、採算性を悪化させたJRの方にも問題がある。
ついては、本議会として県民と協力して、JR各社に対し、寝台特急「出雲」の運行の継続と、利用しやすい列車ダイヤの実現などの利便性の向上を強く要望するとともに、知事においても一層の努力をすることを求め、ここに決議する。
平成17年12月16日
鳥取県議会